生活にもだんだん慣れて、土曜日と日曜日は、日本で弾いていたギターソロを練習し、
月曜日からのスタジオでの、踊りの伴奏が楽しみになってきました。
パコ・フェルナンデスのグループレッスンが行われた部屋は、「アモール」のスタジオの中では、一番大きな部屋でした。
『ポルファボール、トカ、ソレアー(ソレアーを弾いてくれるかい、)』・・・パコがギターリストに小声で言いました。
パコのクラスでギターを弾いていたのは、「ホセ・ルイス」というスペイン人で、彼は、タブラオ『コラール・デ・ラ・パチェカ』の
ギターリストでした。
ホセ・ルイスが「ラスケアード」(フラメンコ奏法)で「ソレアー」のコンパス(リズム)で、「ジャマーダ」
(踊り、又は、ギターソロで、一つの区切りの時、「〆る」時のリズム)を弾き、ファルセータ(小メロディー)を弾き始めました。 「歌振り」も基本的な振りを教えてから、カンタオール(フラメンコの歌い手)を呼び、実際に歌を聞きながら「歌振り」を振付けていきます。 よく来ていたカンタオールは「アルフォンソ」といって、今でも、マドリッドのタブラオ・フラメンコ「トーレス・ベルメハス」で歌っていますし、 日本にも何回も仕事に行っているようです。
このようにして、ギターとカンテ(歌)を聴きながら、その時のイメージで振付けていく姿と、どんどん「振り」が湧き出てくるパコの
姿を近くで見ていました。サパテアード(フラメンコの足(靴)の技)で、・・・こうでもない、・・・これでもない、・・・・・『コレダ〜!・・』
習っている皆が、『シ〜、 シ〜(ok~)それがいい 〜 !オトラベス(もう一度やって)・・?』。言うのですが、
本人のパコは、『 どうだったっけ?』と聞き、生徒から、『こんなんだったんじゃない。』・・・『そう、そう、これだよ!』
パコのグループレッスンは常に熱気があり、そして、座ってギターを弾いていると床から、フラメンコのコンパスがグループ全員の
足音となって、どんどん身体に伝わってきました。
来月に続く
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