会社設立となると、まず考えないといけないのが会社名である。
最初は、短く簡潔で、スペイン人にも覚えてもらいやすいものをと思い、いろいろ考えてみた。
日本とスペインをつなぐ活動を行なうのだから、日本の頭文字であるNと、スペインの頭文字であるS、
或はエスパーニャの頭文字であるEを含めるべきか、、、
いや、日本のNよりも、ジャパンのJの方が良いだろうか、、、
これらの文字を3つぐらい組み合わせた短い社名が、発音しやすく、また覚えてもらえるのでは
無かろうか、、、、
こんな具合に悩んでみた訳である。
が、そう言った便利な名称は大抵、すでに登録されていて使えない事が判った。
こんな事でこれ以上悩んで時間を浪費するのは無意味だと思い、絶対にスペインで登録されていない
社名を考える事にした。
そこで思いついたのが、日本語による長い社名、すなわち、「スペインなんでも情報社」だった。
予想通り、こんな名前がスペインで登録されているはずもなく、即OKとなった。
法人登録を終えたあと、いつの間にかパソコンもかなり自由に使いこなせるようになっていた私は、
早速、自分でデザインした会社の名刺を作り、今度は一個人としてではなく、広告会社として
セールスを開始した。
セールスの甲斐あって、徐々に広告主も増え、少しずつではあったが収入を生み始めた。
しかし、私がホームページを作ったのは、広告業で収入を得るためでは無い。
運営、維持費はインターネットを使った活動を続けるために必要なものではあるが、本来の目的は、
インターネットを通じて、スペインの本当の姿を伝えること、スペイン仲間が安心して集える場を作ること、
そして、私が長年携わってきた「旅行」と言う形を持った文化的な活動を行う事だった。
旅行社が行なうビジネス主義に走ったツアーではなく、自分が好きで住んでいるこの国を
正確に紹介できるような旅、これをやりたかったのだ。
そのためには、、、、