スペイン生活30年・今も続く私の冒険

くま伝

日本を飛び出してみたいと考えている方々、目的を見出せず悩んでいる方々へ


第49章 メンバーズハウス誕生(第一部)

『売買の同時進行』


 四つの章に渡って長く話が逸れてしまった事、お許しいただきたい。
ただ、安全な宿、「マドリッドのおうち」を作るにあたって、理想的な場所にあった
売り物件を見つけ、これを購入するなどと言う大それた事を考える前には、
前の四つの章でお話ししたような、それなりの苦労と経験があった事を
お伝えしておきたかったのだ。
知らない土地で、資本金も無く、社会的地位も無い一外国人が銀行の融資を
得るのは簡単な事では無かったと言う事を。

 そんなこんなで、最初の住宅ローンを一度の滞納も無く、無事終えたことにより、
銀行の私と言う外国人に対する信頼は一段と高まっていた。
昔、最初に口座を開いた支店まで足を運ばずとも、自分が住んでいる地域の支店へ
行って話しをするだけで、次なる融資のゴーサインはすぐに下りた。
安全な宿、「マドリッドのおうち」を作ると言う、私にとっては、一大計画が
動き出すのである。

まずは、すでにローンを完済した小さなマンション、あの日の当たらない
最初の持ち家を売りに出した。
自分達はすでに別の賃貸マンションに引越し、新たなる住居を獲得するまでの
仮の住まいとしていた。

小さなマンションの買い手はすぐに見つかった。

ほぼ同時進行で「マドリッドのおうち」にするための物件探しを進めていたが、
これも無事、良いものが見つかった。
良い物件だけに、すぐに手を打たないと誰かに先取りされてしまうと言う焦りを
感じながら、この後、持ち家の売却と新物件購入の交渉と言う、私にとっては
実にややっこしい手続きをタイミングを合わせながら同時に進める事となる。


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