スペイン生活30年・今も続く私の冒険

くま伝

日本を飛び出してみたいと考えている方々、目的を見出せず悩んでいる方々へ


第53章 文化遠足

『納税よりは文化貢献』


 MHと言う拠点に沢山の人々が集まり始めた頃、知り合った仲間同士で更に
友好を深めるため、そして更に友人の輪を広げるために、SNJ日西文化協会では、
不定期ではあったが、文化活動の一環として文化遠足を企画する事にした。
その費用を捻出するために、まだ「スペイン何でも情報社」が機能していた時代、
その広告収入をそのまま収入として税務署に申告するのでは無く、その一部を
文化協会の活動費として寄付する事にした。
これにより、文化遠足を行うのに必要な経費のほとんどをカバーするようにし、
それでも足らない分のみを参加者に負担いただくのである。
その結果、普通では考えられない程の僅かな費用で、多くの人々が遠足に参加出来るようになった。

私はこの企画内容、そして参加者募集を記したチラシを用意して、マドリッド市内にある
日本食レストランの内、何件かにお願いして張り出してもらった。
また、日本語を学ぼうとするスペイン人が通う公営語学学校の掲示板にも張り出した。
勿論、同時にHP、「スペイン何でも情報リアルタイム!」でも、募集を掲載した。

参加費用が低額であるため、沢山の参加者が集まった。
いつも大型バスを一台チャーターして、マドリッドからの日帰り遠足と言う形で
行なったが、大型バスは、実にいろいろな国籍の参加者でいっぱいになった。
日本は勿論、様々な国からの留学生、日本文化に興味のあるスペイン人、
スペイン在住日本人、etc.

いつも週末を利用して行なったので、子連れファミリーの参加も多かった。
子供の参加が無料で、大人料金も1000円程度と言う、「スペイン何でも情報社」が
スポンサーとなった文化活動ならではの低料金が、これら多くの方々の参加を
可能にしたのだろう。

どのような順番で企画したかまではすでに記憶に無いが、コンスエグラの
サフラン祭り遠足、ブイトラゴ・デ・ロソージャ遠足、タラベラ遠足、
ブルゴ・デ・オスマ遠足など、当地の行政の協力も得て、文化協会らしい活動が
出来たと思う。

「次はどこへ連れて行ってくれるのですか? 家族皆で楽しみにしています。」

こんな嬉しい言葉をいただいたものだったが、いずれ、スポンサーの
「スペイン何でも情報社」を閉じると共に、この活動は終了する事となった。

国際色豊かな参加者でいっぱいの大型バスが到着すると、誰もが
「一体、何のグループだろう?」と、奇異の目で我々の事を見つめていたのを思い出す。
またいつか、このような活動を再開出来ると楽しいと思うが、残念ながら現時点では
その目処は立っていない。


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