スペインニュース・コムがお届する
毎日のトップニュース

今日の新聞よりトップニュースを毎日更新でお伝えします
土日、祝日はお休みです。

SNJ

過去のニュ−ス
JAN2007 FEB2007 MAR2007 ABR2007 MAY2007 JUN2007 JUL2007 AGO2007 SEP2007 OCT2007
JAN2006 FEB2006 MAR2006 ABR2006 MAY2006 JUN2006 JUL2006 AGO2006 SEP2006 OCT2006 NOV2006 DIC2006
JAN2005 FEB2005 MAR2005 ABR2005 MAY2005 JUN2005 JUL2005 AGO2005 SEP2005 OCT2005 NOV2005 DIC2005
JAN2004 FEB2004 MAR2004 ABR2004 MAY2004 JUN2004 JUL2004 AGO2004 SEP2004 OCT2004 NOV2004 DEC2004
JAN2003 FEB2003 MAR2003 APR2003 MAY2003 JUN2003 JUL2003 AGO2003 SEP2003 OCT2003 NOV2003 DEC2003
JAN2002 FEB2002 MAR2002 APR2002 MAY2002 JUN2002 JUL2002 AGO2002 SEP2002 OCT2002 NOV2002 DEC2002
JAN2001 FEB2001 MAR2001 APR2001 MAY2001 JUN2001 JUL2001 AGO2001 SEP2001 OCT2001 NOV2001 DEC2001
JAN2000 FEB2000 MAR2000 APR2000 MAY2000 JUN2000 JUL2000 AUG2000 SEP2000 OCT2000 NOV2000 DEC2000
MAR99 APR99 MAY99 JUN99 JUL99 AUG99 SEP99 OCT99 NOV99 DEC99



11月30日(金)

11月、2ヶ月連続で金利下落

ヨーロッパ中央銀行が示す金利、EURIBORは、スペイン国内の ほとんどの変動性ローン金利のベースとなっているが、このEuriborが 11月も、10月に引き続き下がり、4.603%となる。
ユーロ通貨の流通が始まってから、天井知らずの上昇を続けたEuriborの 動きに伴って、住宅ローンをかかえる人々の生活が日に日に苦しくなる中、 2ヶ月連続、下降線を辿った今、僅かな希望を抱かせる感もある。
が、実際には、今、変動性金利の見直しが行なわれる住宅ローンも、 Euribor金利が下がったにも関わらず、月々の支払額は上がる事となる。
理由は、金利見直し期間が、通常、6ヶ月、または1年となっている場合が 多いが、1年前のEuribor値は3.8%、また6ヶ月前の値は4.37% であったため、11月の4.603%での見直しが行なわれた場合、やはり 返済額の増加と言う結果となる。

EU,スペインの反対を無視、ガリレオプロジェクトの開始を決定

アメリカのGPSシステムから独立するためにEUで進められている ガリレオ・プロジェクトは、30基のサテライトによって編成される ナビゲーション・システムで、2012年の稼動をめどにそのプロジェクト開始が 決定された。
 このシステムを管理する、ガリレオシステム・コントロールセンターの一つを スペイン国内に誘致する旨をかねてよりEUに求めていたが、同要請は 最後時点までペンディングのままに放置され、昨夜、最終会議の中で、スペインの 反対票を無視した状態で、コントロールセンターはドイツとイタリアに 設置される形でのプロジェクト開始が可決された。
 スペイン政府は、これらの決定は満場一致の場合のみに可決されるものであり、 多数決で決まるものではなく、過去にそのような前例は皆無であると主張しているが EUの法務機関も昨日の決定に賛同的態度を示している。
 この形でガリレオ・プロジェクトが開始された場合、スペイン国内から 同システムについてその動きのコントロールは不可能であるだけでなく、その 詳細を追う事も出来ない。
また、これらの開発、維持について、スペイン企業の 参入は、プロジェクト開始の時点からドイツ、イタリアの企業と同じスタートライン に並べない事となる。

アルカサル、新発見

共和派によるトレドのアルカサル包囲が失敗に終わったのは今から71年も 前のことであるが、同事件の様子を伝える未公開の写真約50枚をカタルーニャの 歴史家カルルス・ケロル氏が発見した。
写真は南アフリカの元旅団兵であったビセンツ・ドロエティ氏の家族の下で 保存されていたもので、写真には当時の共和国派の終わる事のないように思えた 包囲と攻撃に対して、一日、一日を耐えしのぐ民兵、兵隊、トレド住人などの姿が 映し出されている。
最後にはフランコ軍の援軍が到着し、共和国軍の包囲を追い払い、アルカサルに 篭城していた人々を解放し、有名なモスカルド大佐のセリフ「閣下、アルカサル、 異常なし!」で終わる、スペイン内戦中の出来事としてはスペイン人であれば 誰もが知る伝説となった出来事を追った写真コレクションである。
 ケープ・シティーに生まれたビセンツ・ドロエティ氏は、1932年に英国のロイヤル・エアー・フォースに入隊、シンガポールへ送られたが、1936年に27歳で、 スペイン共和国軍のヘタフェ空港に外人部隊の一員として参加。
1937年4月までスペイン内戦に参加したあと、第二次世界大戦にも参加。
後にアフリカを拠点として一般旅客機の操縦に携わり、1967年に亡くなっているが、アルカサル包囲の際、彼がどのような役割を持っていたのかは定かでは無い。
また彼が所持していた写真は彼自身が写したものではなく恐らく、プロのカメラマンや記者によって撮られたものと思われる。
これらの写真は彼の死後、遺族に受け継がれていたが、3年前よりカタルーニャのビジャフランカ・デル・ペネデスに移り住んでいた彼の孫にあたるアイナ女史の手に 渡っていたのを、歴史家カルルス・ケロル氏が発見。
現在、写真はビジャフランカ・デル・ペネデスの資料館に置かれているが、 トレド市資料館にもこれらのコピーが保存される予定。


11月29日(木)

インフレ率4.1%に?

正式発表はまだ先になるが、国家統計局を通じて、発表された今年11月時点の IPCA(ユーロ圏の国々で統一された算出法により出される各国のインフレ率) 年間比は4.1%で、前年度同時期と比べると1.4%増となっており、また これは2006年5月以来の最高値となる。
 IPCAとは別に、スペイン国家統計局によって独自に算出される11月の消費者物価指数は、12月14日に発表される予定であるが、これがIPCAと同値であるとすれば、国家統計局の出す数値としては、2006年の1月に記録した4.2%以来の数値となる。
12月14日に出される指数は来年度の年金支給額の改正に直接影響する。
昨年の同時期に出されたインフレ率2.6%をベースに本年度の年金支給額を 改正した際、政府は8億6千4百万ユーロの支出を行なわなければならなかったが、 来年に向けては、30億ユーロ程度の予算増額が予想される事となる。
社会保険・年金を管轄する労働省の計算によると、目標としていたインフレ率2%を 0.1%上回るにつき、支給する年金の増額が7千2百万ユーロ、そして、政府が支給する月給の増額分として更に7千2百万ユーロの増額を強いられる事となり、 来月、発表されるインフレ率が、現在の予想どおり4.1%となった場合、 約30億の支出増と言う計算となる。

スペイン国鉄RENFE内の小労働組合、12月9日より無期限スト通告

昨日より、新しい料金システムを稼動させ、来月20日過ぎ頃より新幹線AVEの 新路線運行の開始を発表したばかりのRENFEであるが、労働組合側からの 無期限ストの通告を受けた。
スト開始は12月9日で、憲法記念日と無原罪の御宿りの祝日を含めた連休の 最終日に設定されており、AVEの新路線サービスの開始時期と、クリスマス前の 時期に合わせた21,22,23日には24時間ストライキを予定。
 RENFE側は、従業員の10%程度が属する小規模な組合であるため、特に 深刻な影響が出るとは考えておらず、経済産業省からミニマムサービスの規定が通達されるのを待つ構え。

ビスカヤ湾でのカタクチイワシ、引き続き禁猟へ

ビスカヤ湾では、スペイン、フランス両国が伝統的にカタクチイワシ漁を行なって 来たが、近年、同漁場でのカタクチイワシの激減が問題となっており、これを めぐる両国間の衝突の原因となって来た。
ヨーロッパ委員会では、毎年、各漁場での各国間の漁獲割当量を決めているが、 ビスカヤ湾におけるカタクチイワシ漁は、2005年7月に、その再生を目的に、 最初の禁猟が定められ、2006年に一度再開されたが、同年7月には再び 禁猟とされた。
 来年度の漁をめぐって、ヨーロッパ委員会では再検討を行なっているが、 フランス側は漁の再開を求めているのに対し、スペイン側は引き続き禁猟を 希望。委員会でも、禁猟の継続を勧める方向で動く模様。


11月28日(水)

ヨーロッパ委員会、2008年度漁獲割り当て案を発表

毎年、ヨーロッパの各漁場ごとに、年間捕獲量と割り当てが、魚の種類別、 そして国別に定められるが、2008年度のプランが今日、発表される予定。
スペインのエレナ・エスピノサ農林水産大臣は、スペインへの割り当てについては 比較的楽観視しているが、例年と比較して、特に大きな変化は無いものと予測して いると、火曜日に行なわれた記者会見で述べた。

スペイン国鉄RENFEの新料金、本日より適用開始

兼ねてから告知されていたRENFEの新料金による予約が本日より開始される。
超特急AVEの他、長距離列車について適用されるもので、予約のタイプによっては 従来の料金と比較すると40%から60%の値下がりとなる。
例えば、マドリッドとセビージャ間を結ぶAVEの場合、72.7ユーロの運賃が 予約の仕方によっては、28.9ユーロとなる。
これらの新料金による予約販売は、本日よりRENFのWEB上ですでに開始されているが、従来の販売システム、Tiknetに登録していたユーザーは、新システムへの 簡単な移行作業をWEB上で行なう必要がある。

バルセロナの近距離列車、土曜日より運行再開予定

AVEの工事のため、影響を受けたとしてバルセロナの近距離列車の一部が 10月20日より運行を停止していたが、詳細に及ぶ点検の末、今週の土曜日より 運行を再開する予定。
サービスを停止している間、その代わりとして運行されてきた300台のバスは そのまま12月5日までサービスを継続し、その後、12月末までの間に 徐々に本数が減らされて行く。
これにより、10月20日より鉄道交通サービスを絶たれていた約115.000人 のカタルーニャ住人が、約40日ぶりにそのサービスを受けられる事になる。


11月27日(火)

ベネズエラのチャベス大統領、無通知でスペイン領空を通過

今月初旬に行なわれたイベロアメリカ・サミットでベネズエラのチャベス大統領と スペインのドン・フアン・カルロス国王との間で起きた一件(11月12日の記事参照)が、未だに尾を引き、先日、チャベス大統領は、スペイン国王からの謝罪が あるまで、「ベネズエラとスペインの国交を凍結させる」と発表したばかりだが、 去る11月20日、チャベス大統領はパリからリスボンへ飛ぶ際、スペイン政府に 何ら通達をする事も無く、スペイン領空を通過していた。
 国際規定によると、国王や首相、大統領など、国際的に重要な地位を占める者が 他国の領空を通過する場合は、その安全性を確保するために、同国の外務省へ 予め、通達をし、その許可を得なければならないが、チャベス大統領はこの規約を 無視して、スペイン領空を通過したことになる。
同大統領は、パリ滞在中に、笑いながら「(マドリッドの)サルスエラ宮上空を 通過する時に打ち落とされなければ良いのだが」と語っていたと言う。

地球の気候変化対策として、ガソリン1リットルにつき1セント

社会労働党は時期政権に向けての計画として、副首相レベルでの新しい政府機関と しての「持続性開発省」なるものの設置と、稼動後40年を経過した原子炉の停止 などを盛り込んでいる。
これらは、時期選挙に向けて準備中のプログラム中に記されている内容で、 地球の環境保護をより重要視する政治形態を打ち出すもの。
その中には、環境保護対策と、地球の気候変化に対処するための資金繰りとして ガソリン1リットルにつき、1セントを徴収すると言うプランも盛り込まれている。

オディッセイが引き上げた財宝の発見場所を公開しないようスペイン政府に要請

今年の4月、アメリカのオディッセイ社がスペイン近海の海底より引き上げた 財宝について、スペイン政府はその所有権を主張しているが、スペイン政府を 代表するジェームズ グールド弁護士によると、アメリカ、フロリダ州 の連邦裁判官は、オディッセイ社が発見場所を明らかにした場合、それを公表しない よう、スペイン政府に要請すると同時に、オディッセイ側が提案した協定案を却下し、両者間で、より双方が納得できる協定案を見出すように求めた。


11月26日(月)

RENFE ネット経由でのチケット販売で60%まで割引

スペイン国鉄RENFEは、今月28日以降、15日以上前にインターネット経由でチケットを購入した場合、最大で60%の割引を適用する旨、本日付で発表した。
このチケットは、購入後の返金は無いが、チケット料金の50%の手数料で変更は 可能となり、販売にまわされる同種チケットの枚数は、運行日や、出発時間帯などに よって、調整されることになる。
また、RENFE利用者にとって、より柔軟なサービスを提供するため、 新しく、プエンテ・アベ と称して、購入日より1年間有効なAVEの切符の販売も 開始される予定。

マドリッド・バラハス国際空港、毎日500名以上がロストバゲッジ

日常茶飯事とも言えるロストバゲッジであるが、マドリッドのバラハス国際空港では 一日につき、平均500名以上がロスト・バゲッジの被害にあっているのが実情。
通常、ロストしたあと、95%がその後、5日以内に荷物と再会、また その多くの場合、24時間以内に解決しており、航空会社側にしてみれば、 マドリッド、バラハス空港を利用する膨大な利用者数を考えれば、平均500名と 言うのは特に大きな数字では無いと言う。
 ヨーロッパ航空会社協会が出した2007年度前半の統計によると 主要航空会社の全体平均として、ロストバゲッジは1000人の乗客につき 15.7件の発生率となっている。

テネリフェ島に230名の密入国者

週末から週明けにかけて密入国者を乗せた船が2艘、テネリフェ島に到着した。
1隻は土曜日の現地時間22時ごろ、170名以上の密入国者を乗せて到着 したもので、15名程度の未成年者を含む模様。
上陸後、1名だけ病院へ運ばれたが、それ以外は健康状態良好として警察へ引き渡された。
2艘目は本日、早朝に約50名強を乗せて到着したもので、未成年者はいない 模様。


11月23日(金)

マドリッド市行政における汚職、過去最大に

マドリッド市の職員による、改装工事認可ライセンス、開業ライセンスに関する 汚職事件を調査しているグアテケ・オペレーションが進むにつれ、その根が 当初の想像以上に深い事が明らかになりつつある。
 マドリッド市の行政は1989年以降、PP(国民党)が行なっているが、 どれだけ遡っても、今回発覚した汚職事件について無縁なマドリッド政府は 存在しないであろうと見られる。
捜査にあたっている治安警備隊は、「首都マドリッドで発覚した過去最大の 汚職で、長年の間、この町で新たなビジネスを始めようと夢を持って行動開始した 市民の多くが、否が応でも、この腐敗した賄賂のやり取りに引きずり込まれ、 その大切な資本がハイエナのような市職員達にたかられるのを黙って見守るしか 無かった」、「このまま同捜査が更に続けられれば、これに関与 した政治家、公務員、建築技師、設計技師などの新たな名前が次々と浮かび上がって くるのは明らかである」と、同汚職事件について語っている。

交通法規改正案可決、12月の連休にも施行

昨日の国会で採決された交通法規改正案は、PP党を除く全ての政党の合意を得て 承認された。
  これにより、運転者自身の生命、及び、他人の生命に危険を 及ぼす、極端な危険行為とみなされる運転は、刑法にて罰せられる事となる。
主な内容としては、街中で時速110キロ以上、国道で180キロ以上、高速道路で 200キロ以上で走行したり、アルコール血中濃度が血液1リットルにつき1.2グラムを超えた 状態での飲酒運転を行なった場合に最大6ヶ月の服役を課せられるなど の条項を含んでいる。
内務省は、この新交通法を、12月6日、憲法記念日に始まる連休からスタート させる予定としている。

ドン・ペドロ号から流出した汚染物の回収作業が終了

去る7月11日にイビサ島沖で沈没したドン・ペドロ号からの流出物により、 周囲の自然環境の汚染が広がったが、流出した汚染物の92.5%まで回収する事が 出来、これにより、同事件に関する環境回復作業は終了したと、バレアレス諸島、 中央両政府が発表。


11月22日(木)

グラン・カナリア島で集中豪雨

本日早朝、カナリアス諸島のグラン・カナリア島を襲った集中豪雨は ラス・パルマス、アルカス、ガルダルなどの町に多きな被害をもたらした。
多数の道路が水に覆われ、一部、地盤沈下や、壁が崩れ落ちるなどの被害が 報告された。
全国的に雨をもたらした雲も、徐々に勢力を失い、本土中央部などでは 青空も広がりはじめている。

無免許運転常習犯へ最後通告

スペインで車を運転している人口の僅か0.12%程度の割合ではあるが、 その数にしておよそ3万人が、未だに無免許運転を行っている。
が、本日の交通規則に関する新法採決により、これら常習犯に対する最後通告が、 なされる予定。
 これが可決されると、その数日後には、スピード違反、飲酒運転についてなど、改正案に盛り込まれた多くの条項はその効力を開始するが、無免許運転、免許証失効中の運転行為、などの重大な過失に関する法律の施行は来年の5月1日からと、 しばらくの猶予期間が設けられる。
5月1日以降、無免許運転、免許証失効中の運転行為などを行った場合、 3ヶ月から6ヶ月間の服役が義務付けられることとなる。


11月21日(水)

悪天候による被害、セビージャ県ウトレラ市が被災地指定を申請

全国的に雨が続いた中、アンダルシア地方では大雨警報が出されていたが 昨夜23時ごろより、雨による被害を訴える電話がセビージャにある アンダルシア州政府の緊急電話番号へ殺到し始め、夜中の2時頃、ピークを 迎えた。
特に被害が大きかったのがセビージャ県ウトレラ市で、市営の ガレージ7つ、そして約1000戸が浸水し、多くの住民が避難を余儀なくされた。
ウトレラ市の市長は政府に対し、被災地指定を申請、援助を要請している。
気象庁は本日も引き続き、マラガ、グラナダ、カディス、ムルシアなどに向け、 警報を発している。

第3四半期におけるスペイン経済の成長率3.8%、雇用率3%増

国家統計局の発表によると、本年度第3四半期におけるスペイン経済の 伸び率は3.8%となり、第2四半期の伸び率と比較すると0.2%低いものと なった。また、同時期の雇用は3%増であった。
経済成長率においては、2006年度の第2四半期と同レベルとなり、 過去5回の四半期における最低の伸び率を示したこととなる。
 財務省大臣であり、第2副首相でもあるペドロ・ソルベス氏は、この伸び悩みに ついて、「伸び方がこころもちゆるやかになっただけ」であって、2007年度は 政府の予想どおり、3.8%の伸び率でしめくくることになるであろうとコメント。


11月20日(火)

グアテケ・オペレーションにて更に14名を捜査対象に

マドリッド市における、改装工事や営業開始に関する認可手続きをめぐる賄賂事件に ついて特別チームを組んで捜査を行っているグアテケ・オペレーションであるが、 すでに17名が、ライセンスを短期間で発行する代わりに報酬を要求した疑いで 逮捕されている。 その多くは市の職員である。
また、捜査と共に、同事件に関与したとされる枠は広がる一方で、更に14名が 事情聴衆を受け、すでに6名が投獄され、その中の5名が市職員となっている。
 ある証言によると、マドリッドで新たに何らかの店を開業しようとして、 改装工事を始める場合、工事を行うための認可を申請し、工事が終了すると 営業するための認可を申請するが、5年待っても認可、不認可の連絡が来ないと 言う例も見られる。
営業に漕ぎ着けず、経済的に困り果てたオーナーが、市の窓口へ赴き 手続きの迅速化を依頼すると、応対した職員が、いくらかの金銭と引き換えに 早急に対処する旨を告げ、営業出来ずに困惑したオーナーは仕方無く、賄賂を 用意する事になる。 
こう言った腐敗が定着していたのが発覚し、今回のグアテケ・オペレーションが 始動。マドリッド市長、アルベルト・ルイス・ガジャルドン氏への責任追求の声が 高まっている。

RENFE、AVE運賃の値下げを検討

あらゆる業界で低料金化が進む中、スペイン国鉄RENFEも、その一部の 料金についての値下げを検討している。
この値下げ案については、まだ来る27日に行われる会議にて承認されなければ ならないが、その内容の一部として、マドリッドーセビージャ間のAVEの料金に 大きな変化をもたらすことになる見込み。
同区間のAVE料金は、料金改正後、76ユーロとなる見通しであるが、これを 15日以上前に、インターネット経由で購入した場合に限り、30.4ユーロで 入手出来るようになると言う。
また、7日前に購入した場合のメリットも盛り込まれる見通し。

待望の雨到来

全国的な好天続きで、水不足が心配される中、ようやく待望の雨が訪れた。 スペイン全土がほぼ雨雲に覆われ、降雨が期待されている。
アンダルシア地方では、広範囲にわたって強風を伴った大雨警報も出されおり 気象庁では注意を呼びかけている。


11月19日(月)

マラガーアンテケラ間のAVE、試運転

先週木曜日にマグダレナ・アルバレス経済産業省大臣はマドリッドーセゴビアー バジャドリ間の新幹線用路線のテストを行ったが、本日、マラガーアンテケラ間の 同テストが行われる。
アンテケラーコルドバ間はすでに運行準備が完了しており、マラガーアンテケラ間の テストが終わると、マラガーマドリッド間のAVEが開通する事となる。
マラガーアンテケラ間では、以前、アブダラヒス谷近辺を通過するトンネル工事が 地下水脈に当たり、浸水トラブルが起きたが、同問題を解決し、今回の試運転と なった。
  試運転が無事終了し、何ら問題が無ければ12月23日よりサービスが 開始される予定。

ツナ缶、低価格時代の終わり

スペイン国民一人当たりのツナ缶消費量は約3キロで、世界最大のツナ缶消費国と なっており、同時にスペインはEU内の生産量の65%を担うEU最大の生産国と なっている。
基本的な食料品の急速な値上げが続く中、海産物の缶詰保存食品もこの1年間で 5.8%の値上がりを見せたが、更に2008年初頭までに20%の値上げが 予定されている。
  これには、スペイン国内で消費される缶詰の約3分の2を占めるツナ缶の 原材料となっているマグロの値上がりと、漁船の燃料費の値上がりが 大きく影響しているが、更には世界中でのツナ缶消費量が年間比7%から13% の割合で増加しているのが大きな原因とされる。

プラド美術館、ベラスケス展を開催

プラド美術館の新館オープンと、同美術館の188周年を記念して、特別展示会 「ベラスケスの寓話・黄金世紀の神話と聖なる歴史」展が本日より行われる。
同展示会で、ベラスケスの作品28点と他のアーティストの作品24点が展示 されるが、ベラスケスの作品としては、ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵の 「鏡のビーナス」も展示される。


11月16日(金)

モロッコ、スペインとの関係修復に向けて一歩踏み出す

去る11月5日から6日にかけて、スペイン国王夫妻のセウタ、メリージャ訪問が 行われたが、これに抗議してモロッコ政府はスペインに在任していた同国大使を 本国へ呼び戻した。
その後も、両国間の間に緊張が続いているが、昨日、 モロッコ政府スポークスマンのカリ・ナシリ氏は、「今回の危機を 乗り越えるために、我等の友、スペイン国民が我等に友好の手を差し伸べる事を 期待する」と発言し、関係修復に向けての第一歩が踏み出された。
が、しかし、召還されたモロッコ大使がスペイン国へ戻るのはまだ先になる模様。

マドリッドーセゴビア−バジャドリ間の新幹線試運転行われる

2001年より進められていたマドリッドーバジャドリ間の新幹線の工事がほぼ 終了し、昨日、マグダレナ・アルバレス経済産業省大臣他、多数のマスコミ記者を 乗せて、初の試運転が行われた。
実験は、高速列車AVEを用いたものではなく、試験用タルゴ特急を用いたもので 予定されている速度には程遠い走行速度での実験となった。
予定では、高速列車AVEの運行開始により、マドリッドーセゴビア間を 約30分で、マドリッドーバジャドリ間を55分で移動出来る事になっているが、 昨日行われた試験用列車による実験では、予定最大速度300キロを出す事は 出来ず、最大で時速179.5キロを出すにとどまり、マドリッドーセゴビア間に 39分、更に、セゴビアーバジャドリ間に50分かけて到着した。
マグダレナ・アルバレス大臣は、正式に一般向け運行サービスが開始される 12月23日には、予定通りの速度と所要時間で機能するだろうと楽観的見解を 示しているが、これを疑問視する者も多い。
 運行開始当初の予定としては、マドリッドーバジャドリ間を走る列車は 一日に、それぞれの方向に付き、13本、往復で26本となり、その中の5本( 往復で10本)が超特急AVEで、それ以外はその他の車種となると言う。
運行開始の時点では、マドリッドーセゴビア間の運賃が20.6ユーロ、 マドリッドーバジャドリ間の運賃が31.5ユーロ程度となる予定であるが、 新サービスが定着し、利用者も増えてきた時点で、現在マドリッドートレドを 結ぶような形で、マドリッドーセゴビア間を行き来する高速列車ランサデーラの サービスを開始する予定。
これが始まるとその運賃は8.6ユーロ程度となる見込み。

スペイン企業、ベネズエラとの穏便外交を政府に要請

チャベス大統領が引き続き、スペイン批判を行う中で、スペイン外相、 ミゲル・アンヘル・モラティノス氏は、何ら、行動を起こすつもりは無いと その意思を示した。
また、ベネズエラに投資をしている多くのスペイン企業より、 事を荒立てないで穏便に進めて欲しいとの要請を受けている事も説明。
外務大臣は、チャベス大統領が今後、更にどのような言動を取るかに ついては、常に監視を怠らないが、現時点で、同地にいるスペイン大使を本国へ 召還するような事は考えていない旨、明らかにした。


11月15日(木)

カンガスで爆発、人的被害は無し

今朝、2時25分頃、ポンテベドラ県、カンガスのオ・フォルテ地区で 爆発が起きた。 人的被害は無かったが、近辺にある家屋のガラス窓が大量に 破壊されるなどの物的被害を出した。
爆発があったのは、カンガス市役所から約100メートルのところにある 不動産屋の前で、約4キロの爆発物が仕掛けられていたと推測されるが、 まだ正式な発表は行われていない。
今回の爆発についての、事前通知は一切無く、現時点では、何者の犯行であるかは 確定出来ていない。

社会党議員、イベロアメリカ・サミットでの国王の言動について政府へ抗議

与党所属のフランシスコ・ガリード・ぺニャ国会議員は、去る月曜日、 政府に対し、国王がイベロアメリカ・サミットの中でベネズエラのチャベス大統領に とった乱暴な言動を擁護するものなのかどうかの審問書を提出していたのが判った。
同審問書は、社会党スポークスマンの署名が無い形で提出されたものであるが、 その中で、ガリード・ぺニャ氏は、チャベス大統領に「黙るように指示し」、 更に、ニカラグア大統領が世界に広がるスペインの大企業についての批判的 内容を演説中に退席した国王の言動に対し、強く非難している。
 また、今回の一件により、本来、憲法が認めていないにも関わらず、 「国王の政治的役割と重要性」を世界に認知させる結果となったとも記されている。

トッテンハム就任のフアンデ・ラモス新監督、カシージャスの移籍に焦点

スペイン・サッカーリーグで、セビージャ・フットボール・クラブをヨーロッパ内 上位チームの域まで引き上げ、1年間に幾多ものトロフィーを手にしたフアンデ・ラモス監督は、今シーズン、イギリス・ リーグのトッテンハムへ異例の高額契約金で移籍したが、同監督は、自身に これだけの名声をつかませてくれたセビージャのチームからその選手を引き抜く事は 考えていないと先週発表。
その彼が新しいチームにおける新体制作りのため、最初に定めたターゲットが レアル・マドリッドの英雄、カシージャス選手で、彼の移籍交渉をチームに要請。
トッテンハムはレアル・マドリッドと4000万ユーロでの交渉を開始する意向。


11月14日(水)

チャベス大統領、スペイン批判姿勢を継続

イベロアメリカサミットの中で、ベネズエラのチャベス大統領と スペインのドン・フアン・カルロス国王との間で起きた一件は、沈静化するどころか 更に火が広がる様相を呈し始めている。
同サミットの中で、チャベス大統領が、スペインのアスナル前首相をファシストであると再三繰り返す中、 スペイン国王が、それを制しようと用いた、「口を慎め!」と言う表現が、キーワードとなり、 ベネズエラをはじめ、中南米の幾つかの国のマスコミでは、スペイン国王に対する皮肉を込めて、「口を慎め!」が、流行文句として報道されている。
 また、チャベス大統領は、この一件により、両国間の関係を悪化させる意図は 無いが、悪化するならするで、それは仕方の無い事であり、全てはスペイン側の 対応にかかっており、国王の謝罪を待つのみであると公言。
また、仮に、両国間の関係が悪化した場合、スペイン資本企業の撤退など、 経済的なダメージがあるのではないかと言う報道陣からの質問に対し、 ベネズエラにある外国資本の企業は、スペインに限らず、ベネズエラに投資を 行い、同国の発展に寄与するとは言葉だけで、実際には、利益は全て吸い上げて、 この国を利用しているだけであり、スペイン資本の企業参入など、ベネズエラに とって、必要性は無いと発言。
 サミットの中で、火種となった、チャベス大統領の「アスナル前首相はファシスト である」と言う批判について、現在、ボゴタに滞在中のアスナル氏は、本日、 初めて、同件に関する公式な記者会見を行なったが、チャベス大統領の名前は 一切、挙げず、「人を中傷したり、度を過ぎた言動をとる者については、一切、 相手にしない事だ」 とコメントするに止めた。

インフレ率、2006年8月以来の最高値を記録

10月の消費者物価指数は1.3%増となり、これにより年間比較指数は3.6%と、2006年8月以降の最高値を示し、今年10ヶ月間のインフレ率は3%に達したと、国家統計局が発表。
 これには、10月の1ヶ月間の動きが大きく影響しており、特に1ヶ月間に9%上昇した衣類や履物類、新学年の開始と共に2.4%上がった教育費関係、1.9% 上がった食料品、ノン・アルコール飲料などの影響がその主要な原因として挙げられる。
この1年間での物価上昇率を見ると、アルコール飲料やタバコが4.9%、 ホテル、カフェ、レストランが4.8%、教育費が4.5%、住居費が4.2%、 その他サービス関連が3%、家庭用品が2.5%となっており、特に目立つものと して、牛乳の24.2%、鶏肉の14.3%、パンの13.4%、卵の9%などが 挙げられる。

スペイン王室、エレナ王女とルゴ公爵の別居を発表

以前より、スペイン王室の長女、エレナ王女の離婚話が噂として流れていた中、 それは単なる噂にすぎず、事実では無いと王室は説明して来たが、昨日、 エレナ王女とルゴ公爵、両名の同意のうちに、別居生活を始める事が発表された。 現時点では、あくまでも、一時的な別居生活の発表であって、正式な離婚では 無いとの発表に留まっている。


11月13日(火)

フランス国鉄のスト、スペインの国際列車22便に影響

本日20時から15日まで続くと見られるフランス国鉄のストにより スペインのRENFEが運行する国際線列車22便がその影響を受ける見通しで、 主なものとしては、カルタヘナーモンペリエをつなぐタルゴ特急、バルセロナー パリを結ぶトレン・オテル、バルセロナーチューリッヒ/ミラノを結ぶトレン・オテルなどがある。
 モンペリエーカルタヘナ線については、その一部をバスで補うとされているが、その他の多くは運行が停止される見込み。

スペイン経済、第3四半期に入って低迷

スペイン国家統計局の発表によると、今年第3四半期における国内総生産の伸び率は 3.8%となり、第2四半期のそれと比較すると0.2%低いものとなった。
スペイン銀行によれば、国内総生産の低迷は、国内需要にプレーキがかかったためで 特に各家庭内での消費、そして建築関連への投資が鈍ったためと見られる。
政府による第3四半期の正式な報告は11月21日の発表が予定されている。

プレスティージ号沈没後5年経過

2002年11月13日にガリシア沖で重油タンカー、プレスティージ号が最初のSOSを発信してから、今日でちょうど5年を迎える。
スペイン史上最悪の環境汚染をもたらした出来事であったが、5年たった今尚、その責任をとるものはいない。
同船の船長を務めていたアポストロス・マンゴウラスは自国ギリシャでスペインの 法廷からの出頭命令を待つ状態が続き、また、事件当時のPP政権高官の地位にあったホセ・ルイス・ロペスも同様である。
プレスティージ号から流出した原油を撤去した際、砂やその他、様々なものと 入り混じった状態で大量に回収されたが、今も尚、原油の含有率僅か8%で、 ほとんどが他の混合物である約6万トンの黒い塊が的確な処理をなされないまま、 残されている。


11月12日(月)

チャベス大統領、スペインと対立

一昨日サンティアゴ・デ・チレにて幕を閉じたイベロ・アメリカ・サミットの中で、ベネズエラのチャベス大統領と スペインのドン・フアン・カルロス国王、そしてスペインのサパテロ首相との間で ハプニングがあった。
 午前中の会議で、チャベス大統領がスペインの前アスナル首相に対し、 ファシストと呼ぶなどの批判を行ったが、これに対し、スペイン国王と首相は 元首相の弁護に当たった。
  国王は、身を乗り出しながら、チャベス大統領に向かって「口を慎むよう」要請。
大統領は、どのような場合でも、誰であっても、 相手に対し、「黙る」ように命令する権利は無いと反論。また、その後の記者会見で スペイン国王に対し、2002年の4月、スペインのアスナル政権時代にベネズエラで起きた革命について、事前にこれが起きることを知っていたのでは無いかとの疑問を投げかけた。
 国王と現首相が行った弁護に対し、元首相アスナル氏は感謝の意を表したが、 今回の一件が、外交上、スペイン−ベネズエラ間の新たな火種ともなりかねない状況と なっている。
 チャベス大統領は、「スペインの前首相について批判しただけであり、現政府への 批判をしたのではない。
  これが原因で仮に両国間の関係が悪化するような事が あるとしても、それは自分の責任では無い」と公言。

マドリッド市内中心部、12月より電動力ミニバス運行開始

小型で大気汚染の心配が無いミニバスが、マドリッド市内中心部の交通機関として 12月より導入される予定。
同ミニバスは大型ワゴン車程度の大きさで、車椅子対応スペース以外に、10人分の 座席を備えており、更に7,8名が通路に立った形で乗り込める広さとなっている。
マドリッド市は、一台に付き約240.000ユーロの予算で20台のミニバスを 設置する予定で、特に道幅の狭い中心部の交通を担当する事となる。
イタリアのテクノバス社製造の同ミニバスは、一度の充電に約8時間を要するが、 その後、距離にして100キロ、時間にして12時間の継続運転が可能で、 最大時速はおよそ35キロ。

IPCC第27回総会、バレンシアにおいて開幕

本日、バレンシアにおいて気候変動サミットが開幕、17日まで行われる。
今回の総会には、130国以上から450名以上の代表者が参加する予定で、 本日、バレンシアのフェリペ皇太子科学ミュージアムにおいて、スペインの マリア・テレサ・フェルナンデス副首相による開幕宣言が行われる。


明日、11月9日(金)は、アルムデナの聖母の祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます


11月8日(木)

メリージャに71名の違法移民到着

今朝、5時45分ごろ、メリージャの海岸に71名のサハラ付近住民を乗せた 簡易船が到着、71名の中には女性や子供も含まれていた。
通常、メリージャへの密入国は、車両内に隠れる形で行われてきたが、 これだけ大勢の密入国者を乗せた船がやってきたのはメリージャでは初めて。
当局では同船の本来の目的地は、アンダルシアの海岸であったと推測している。
 一方、今朝、早朝にエル・イエロ島沖185マイルの水域で102名の 密入国者を乗せた船を海上救助隊の船が発見。
 テネリフェ島へ誘導して保護 される予定。

マドリッド市、健康に悪影響を及ぼす大気汚染のデータをWEBから抹消

去る月曜日、マドリッド市内、レコレトス通りに設置された大気観測器が記録した データの中で、極端に汚染指数が上がった時間帯の記録が、マドリッド市が 公開するWEB上から抹消されていたのが判明。
記録されていたのは、二酸化窒素の含有量で、EU規定によると、大気1立方メートルあたりの含有量が400マイクログラムを超えると、人体に危険があると判断 されるもので、その日の午後7時には413マイクログラムを示していた。
行政は、この危険ラインを超えた状態が3時間以上続いた場合、市民へその事実と 危険性を通達する義務を負っているが、413マイクログラムが観測された 1時間後にはその数値は危険ラインを50%も上回る620へと跳ね上がっており、 午後9時の時点でもまだ600を記録していた。その後、午後10時には417と 依然、危険ラインを上回っており、11時になってようやく154まで下がった。
 これらの動きは、市民に公開されたWEB上で常に把握できるようになっており、 更に、公式記録として自動的に環境省へデータが送られることになっているが、 この日、二酸化窒素の含有量がピークに達した2時間の記録が抹消されていたのが 判った。


11月7日(水)

モハメッド6世、スペイン国王夫妻のセウタ、メリージャ訪問を批判

モロッコ国王、モハメッド6世は、今回のスペイン国王夫妻による セウタ、メリージャ訪問について、昨日、公式な見解を発表した。
その中で、モハメッド6世は、スペイン国王夫妻の訪問は、非生産的なもので モロッコ国民の愛国精神を攻撃するものであり、今後の両国の関係において 危機をもたらすものであると発言。

食料品物価、異常な上昇

国家統計局発表の平均消費者物価指数データによると、年間インフレ率は 10月の時点で3.6%となっているが、基本食品の物価上昇率に限って見ると、 インフレ率とは比較にならない程に上昇しているのが判る。
 昨年10月と、今年の10月とで、価格比較した場合、玉葱の場合で 22%の値上がり、牛乳や鶏肉は18.3%の値上がりを見せている。
また、ヒマワリ油が16.41%、スパゲティーが8.46%、小麦粉が8.34%、食パンが5.56%の値上がりを示している。
生鮮食品についても同様で、鰯が14.7%、卵が10.38%、オレンジが 9.39%、梨が9.29%となっている。
 逆に値下がりしたものとしては、オリーブ油の18.77%、羊肉の6.61%、 ウサギ肉の5.98%が目立っている。

グラスゴー・レンジャーズの応援団、バルセロナで大暴れ

今夜、バルサのホームスタジアムにおいて、バルセロナ対グラスゴー・ レンジャーズの試合が行われるが、昨日よりバルセロナへレンジャーズの応援団が 続々とつめかけている。
昨日、夕刻よりバルセロナ市内中心部でスコットランド人が目立ち始め、 カタルーニャ広場やランブラス通りにおよそ700人の応援団が集結し、 街頭での飲酒、暴力、噴水での排尿などの騒ぎを起こした。
割れた酒瓶で怪我を負ったり、意識を失ったりしたため、病院に運ばれたものが 3名あったが、地元警察により拘束されたものは現時点ではいない模様。
通常、遅くまで営業しているランブラス通りのバルやキオスクなど、 危険を感じて閉店した所も少なくない。
 今夜、20時45分から始まるバルセロナ対グラスゴーの試合に向けて、 およそ15000人から20000人のグラスゴー応援団が駆けつけると 予想されているが、実際にスタジアムへの入場券を持つ者はそのうち、僅か 6000人程度。
スタジアムで観戦出来ない者が、町中で騒ぎを起こす可能性は 大きく、同市では、「危険度大」として、特別警戒態勢にあたる。


11月6日(火)

モロッコ、セウタとメリージャをイスラエルに占領されたパレスティナと比較

スペインの国王夫妻が、昨日から本日にかけ、北アフリカにあるスペイン領、 セウタとメリージャを公式訪問しているが、これに対するモロッコ国内での 反スペインの感情が高まりつつある。
昨日、モロッコで開かれた臨時国会では、同訪問について、厳しい批判の声が 聞かれたが、その中で、アバス・エル・ファッシ首相は「スペインによるセウタ、 メリージャの占領は、パレスティナにおけるイスラエルの行為と同じである」と 発言。
 同発言がテロ組織アル・カエダを刺激するのではとの懸念も広がっている。

セウタ、74年ぶりの国家元首訪問を受ける

国王夫妻は昨日11時45分ごろ、ヘリコプターでセウタに到着し、 アフリカ広場へと向かった。 国家元首の訪問を歓迎する人々で広場は 埋め尽くされたが、人口およそ75000人の約半数を占めるモロッコ人は あまり見られなかった。
ドン・フアン・カルロス国王のセウタ訪問は5時間足らずのものであったが、 市役所内で行われた演説の中で、「今回の訪問は、セウタ市民への、そして スペイン国民全体への約束を果たすためのものである」と話し、モロッコに ついては一切、触れることは無かった。

プラド美術館、入場者数記録更新

10月31日から5日間に渡って、プラド美術館の増築部分オープンを祝しての 無料公開が行われたが、この間に同美術館を訪れた人の数は、11月4日の 日曜日がピークで23.005名、次いで金曜日の22.947名、 土曜日の21.647名、木曜日の20.303、水曜日の15.445名と 報告された。
 これまでの最大記録は、2003年12月28日の日曜日、 マネ特別展示階が行われていた時の17.201名であったが、これを大きく しのぐ記録となった。
今回の増築で22400uの新スペースが加わり、その中には、傍にある サン・ヘロニモ教会の回廊も含む形となっている。


11月5日(月)

国王夫妻、セウタとメリージャ訪問を開始

モロッコ側の強い批判の中、ドン・フアン・カルロス国王とドニャ・ソフィア王妃は 本日、セウタを、そして明日、メリージャを訪問する。
これら北アフリカにあるスペイン領を国王夫妻が訪問するのは、王位に就いて32年 たった今回が初めて。
同訪問については、スペイン国内に住むモロッコ人社会においても、賛否両論で モロッコ本土においては、強い非難の声が上がっており、モロッコ政府は 「両国の友好的関係に崩壊をもたらす最初の一歩」ともなり得ると指摘。
また、明日、11月6日は、かつて、「緑の大行進」によってモロッコが 西サハラをスペイン支配より開放した記念日にあたる事もあり、この記念日に 合わせたスペイン国王のセウタ、メリージャへの訪問は、モロッコ国民にとって 一層、大きな刺激を与える事にもなりかねない。

チャドに拘束されていたスペイン人スチュワーデス4名、無事帰国

フランスのNGO団体による103名の子供誘拐未遂事件に関わっていたとして 逮捕、拘禁されていたスペイン人スチュワーデス4名が、昨夜21時ごろ、 無事、マドリッド、トレホンの空軍基地に着陸した。
フランスのニコラス・サルコジ大統領の突然の現地訪問外交により釈放された 4名はフランス首相専用機によってパリへ向かう途中、マドリッドに送り 届けられた。
スペインのサパテロ首相は、トレホン基地にてニコラス大統領を出迎え、 同件により、未だ拘禁されているパイロット等の身柄についても、早急な釈放に 向けて協力を行う事を確認しあった。

失業率、10月に1.55%増加、200万人以上に

10月に登録された失業者数は31.214名で、前月比、1.55%増と なり、失業者トータル数は2.048.577名となった。
特に多くの失業者を出したのはサービス業の2.65%増、続いて、農業の 2.47%、建設業の0.62%、工業の0.24%。
また、男女別に見ると、女性では15.734名(1.2%)増で、 男性が30.508名(1.9%)増となっている。
年齢別では、10月に登録された25歳以下の失業者が706名で0.3%増、 25歳以上では30.508名で1.7%増。

連休中の交通事故死亡者数26名

交通局発表によると、去る水曜日の15時から月曜日になる午前0時までの間に 24件の死亡交通事故があり、26名が死亡、10名が重態、10名が軽症を 負った。
 1日辺りの死亡者数は5.7名で、前年度の同時期、9.5名平均に 比べると、大きく減少した事となる。 
しかしながら、前年度の場合では、 「諸聖人の祝日」が水曜日であり、木、金曜日の二日間、休暇申請をしなければ 土日を含めた連休とはならなかったため、連休をとった人口が今年度よりも 少なかった事も事実である。


11月2日(金)

モロッコ政府、スペイン国王の訪問に拒絶反応

北アフリカにあるスペイン領セウタとメリージャへの国王の訪問予定発表に ついて、モロッコ政府は、拒否反応を示している。
現首相が2006年に同地を訪問しているが、首相訪問は1981年依頼の 出来事で、この時にもモロッコ政府は不快感を表明している。
が、今回の国王訪問については、それよりも更に明確に拒絶反応を示しており 両国間の関係に緊張感をもたらしている。
ドン・フアン・カルロス国王は皇太子時代に一度、同地を訪れているが、 国王としての訪問はこれが初めて。

マドリッド新市役所稼動

400年間、マドリッドの市役所として使われてきたビジャ広場の建物に 代わって、シベレス広場にある中央郵便局として使われてきた建物が 新たにマドリッド市役所としての機能を持つことになる。
現マドリッド市長アルベルト・ルイス・ガジャルドン氏が、新市役所に 座る最初の市長となり、当初の予定から2ヶ月遅れて、来る月曜日から新しい 職場への出勤となる。

政府閣僚会議にて、賃貸住居費用援助新法、可決される

本日の閣僚会議において、賃貸住宅マンションの費用を月額210ユーロまで 援助する新法が可決された。
同援助を受ける対象となるのは、22歳から30歳までの若者で、6ヶ月以上、 正規契約を持って就労している者、または、就職したばかりの場合は、6ヶ月以上の 正規契約を交わしている者で、年収が22000ユーロ以下となっている者。
同援助が行われる期間は、最大で4年で、更に、敷金として600ユーロまでの 貸付が行われ、約6ヶ月間分の家賃に相当する保障も受けられる。
同援助の申請受付は来年1月より開始される予定。


11月1日は祝日(諸聖人の日)のため、「今日のニュース」はお休みさせて頂きます。



QUEDA TOTALMENTE PROHIBIDO LA REPRODUCCIÓN, LA REPUBLICACIÓN, O COPIAR CUALQUIER CONTENIDO DE NUESTRAS PÁGINAS.
全て内容おいて無断で使用・転載・複製することを禁じます