ロンダ観光のノウハウ
RONDA
ローマ時代から栄えた街です。どうしてこんなに古くからわざわざ山の中の岩盤の上にこれだけの
街を築いたのかと誰しも不思議に思いますが、こう言う地形だからこそ要塞には、うってつけの
条件だったのでしょう。以前、ここを訪れる日本人は極めて少なかったのですが、近年になって
急激に増加しています。太陽海岸を旅するにあたって、ちょっとしたアクセントになる街ですね。
観光モニュメント
この街で入場してもいいモニュメントとしては 闘牛場博物館でしょう。近くの街、
ミハスにある闘牛場博物館とは比べ物になりません。やはり、近代闘牛発祥の地と言われる
ロンダだけあって、なかなかいい闘牛場です。中に入って、円形の砂の上に立つだけでも
なんとも不思議な気持ちにさせてくれます。更に、中には博物館らしく、いろいろと闘牛に
関するものが展示してある御部屋があります。有名な闘牛師にまつわるもの、牛にとどめを
さす瞬間の闘牛師の表情などなど、日本では見ることのないもので何かしら異国情緒を味あわ
せてくれるでしょう。
観光ノウハウ
まず、ここはツアーで行く場合と個人で行く場合と観光の始まり方からして異なります。
ツアーで行く場合は 余程小さなワゴン車タイプのミニバスで無ければ、この街の中心部まで
入ることができません。通常は街へ入ったところにあるバスターミナルの駐車場で降りて後は徒歩にて観光となります。
個人で来る方は 乗用車で町中まで直接入れます。パーキングも
あります。そこから観光を始めるのがいいでしょう。まず、メインストリートに面して前述の
闘牛博物館があり、同じ並びにパラドールもあります。このパラドール
は 正面玄関から入らずに裏から回ると素晴らしいテラスに面したカフェテリアがありトイレを
利用するには もってこいの場所でもあります。ただし、何かを注文するのを御忘れなく。
トイレは男女、一つずつしかありませんので大人数にはむいていません。パラドールの正面のすぐ横にはツーリストオフィスがあって街の簡単な地図をくれます。そしてメインストリートが
パラドールの目の前でそのまま、谷間にかかる橋となってます。これが良くガイドブックなどに
紹介されている18世紀に築かれた新橋です。ガイドブックの写真を見ると、ものすごく高い
所にかけられた橋であるのが良く分かるような角度から写していますが、このアングルを確保
するには かなり歩かなければなりません。あるいは、乗用車で来ているのであれば、橋の上から
眺めて、少し遠くに見えている細い道があるので、地元の人に、あの道へ行くにはどう行けば
いいのか尋ねて見ましょう。道さえ判ればあっという間に行ける距離です。そこからだと
いろんなアングルでこの橋を写真に収めることができます。 また、最近ではパラドールの前あたりから小さな観光バスが出ています。これを利用すると橋を見上げられる場所まで連れて行ってくれます。
さて、このロンダの街はメインストリート近辺だけを歩いていると誰しも持つ印象が、”こんな開けた街だったの?”と言ったところでしょう。或いは、”もっとひなびた街だと思っていたのに、、”でしょうか。
実は この街もちゃんと別の顔を持っているのです。このメインストリート界隈は 完全に観光ずれしています。カフェテリアに入ってコーヒー一杯頼んで通常の料金の5倍近く取られた人もいます(ちなみに通常料金は立ち飲みで約150円程度)。
新橋から、谷間がより細く迫っている方角を見てみましょう。かなり遠くの下の方に古びた別の橋がかかっているのが見えます。そちらの方向を目指して
新橋の横からどんどん奥へと入って下って行きましょう。お店なんか一件も無くなって静かな庶民の白い町並みが広がっています。どこをとっても絵になる風景です。これがロンダの町並みなのです。ただし、下方の橋まで降りると、またその分、しっかりと坂道を登って来ないと戻れませんので、時間と体力とを考え合わせて観光してください。一番下の橋まで降りると、そのすぐ傍に、アラブ風呂の遺跡があり、
無料で見学出来ます。
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