トレド観光のノウハウ
上の文章の続きになりますが、もし、あなたがバスを使ってこの街を訪れるとしましょう。
そしてトレドのバスターミナルと旧市街との間をタクシーで往復するとしましょう。
タクシーに乗り込む際、どこへ行き先を指定しますか? このタクシーの使い方を誤ると
トレド観光はとってもつらいものになる
のです。 その理由はトレドの旧市街には タクシー乗り場が一個所しか無いところにあります。
つまり、基本は 自分の見たいモニュメントの中で最もタクシー乗り場から遠い所にあるものの
前までタクシーに連れて行ってもらって、後は歩いて観光して、最後にタクシー乗り場に最も
近い所にあるモニュメントを見て終るようにすることです。後はすぐ目の前にあるタクシーに
乗って、またバスターミナルに戻ると言う形になります。これを逆にすると、特に夏の暑い盛り、
気温45度の中、何時間も歩いて観光した後、タクシーに乗るためにまた今まで歩いてきた道を
引き返さないといけないと気づいた時のあの悲しさを経験することになります。
ここで、タクシー乗り場から遠い順に観光ポイントをあげてみましょう。
サン・フアン・デ・ロス・レジェス教会、シナゴガ・デ・ラ・サンタ・マリア・ラ・ブランカ、
シナゴガ・デル・トランシト、カサ・デル・グレコ、サント・トメ教会、カテドラル、
サンタ・クルース美術館、アルカサル、、と言う順序になりますか。最後のアルカサルの横に
タクシー乗り場があります。これをご自分の行きたいモニュメントと比較すれば、まずどこまで
タクシーで行けばいいか考える材料になるでしょう。 ただし、アルカサルの横に
あるタクシー乗り場は、いつもいつもタクシーが待っている訳ではありません。
しばらく待って来ないようであれば、近くのお店などにお願いして呼んでもらうか、
そうでなければバスか徒歩にて移動することになります。 いずれにせよ、徒歩で
バスターミナルまで戻るにしても、ここからであれば歩いてもそれほど苦痛になる
距離ではありません。
お勧めは何と言ってもまず、スペインカトリックの
総本山であるカテドラル、(これは必ず、内部の美術館用のチケットを買ってから入りましょう)、
それから、サント・トメ美術館、この二つがやはりハイライトでしょうか、、。よくエル・グレコ
の家を見たいと言う人がいますが、悪いとは言いませんが、ただ、一つだけ、この建物は実のところ、
エル・グレコが住んでいた家でも無ければ、生まれた所でも無いと言うことをご忠告しておきましょう。
(この点、よく間違った情報を載せているガイドブックがあります)
後は、やはりタクシーで行くしかないのですが、日が明るいうちになんとしてもこの街の全景を
見に行きましょう。個人的に行くのであれば、タクシーでパラドール(PARADOR) へ行くのが
いいでしょうが、注意したいのはパラドールのテラスは お昼12時頃からしか開かず、つまり午前中に行ってもテラスからトレドの全景を見ることは出来ないと言うことです。
13時になれば、ここのレストランも開くので、ちょっとリッチにお食事をしたい人には絶好の
場所でしょう。
まず、当たり前の事なのですが、まさに中世の町並みを残しているので、町中すべて石畳と言う こともあって、ハイヒールは駄目です。歩きやすい靴にしましょう。それから、夏は必ず帽子が 必要です。特に夏の午後の観光は倒れそうになるぐらい暑いこともあるので要注意。 カテドラルに入る予定のある方は 服装に気をつけましょう。ミニスカート、タンクトップ、 短パンなどでは入れません。サンダル、草履もできれば避けた方が無難です。最後にこの街の 民芸品として有名な象眼細工は やはり本場だけあって、手作りの品が豊富に揃っています。 スペインの他の町では これに見せかけた偽物を置いている所が多いですが、トレドだと本物を見つけやすいですね。
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