( しかし、言葉はちゃんと勉強しましょう !!) お正月(1979年)も過ぎたある日曜日の朝、ペンションの廊下で騒いでいる子供達の声で起こされました。 まだ朝の11時前だというのに、サッカーをして遊んでいるのです。ペンションのおばちゃんや、 この子ども達の親はなぜ怒らないのかな? と思いながら我慢していましたが、私の部屋のドアにボールが当たり、 おもわずドアを開けて怒ったのです。『こら〜!』(と日本語で。)すると、がき達が『オラ〜!』(英語の「ハロー」の意味)と、 元気よく笑って答えたのです。・・・・(えっ?)と一瞬おかしいなと思ったのですが、『オラ〜!』と答えてドアを閉めました。・・・・???・・・ しかし、やっぱり腹が立って、 「まだ、寝てる人もいるのに、騒ぐんじゃない! それも廊下でサッカーをするなんて、とんでもない!」・・・と、 ドアを開けて怒ってやろうと思い、再びドアを開けたのですが、・・・スペイン語でどう言うのかわからず、・・・ がきの横を通って、トイレに行きました。・・・?
トイレから出ると急に雨が降ってきました。マドリッドの冬は霧や雨の日が多いのです。
窓から見える中庭の洗濯物が気になったので、『セニョーラ!、セニョーラ〜?』(おばちゃ〜ん!)と呼んだら、
コシーナ(台所)から出てきました。
翌日、冬のバーゲンをデパート(エル・コルテイングレスというスーパー)でやっていると聞き、レコードを買いに行きました。 何が良いのかわからないので、フラメンコの、聞いたことのあるアーティストのレコードをはじめ、わからないものも片っ端から買い集めました。 (ずいぶん後のことですが、良いレコードとは、なかなか出会えないことがわかりました。)
ある日、レコードを買った後、雨で乾かない下着を買おうと思い、デパートの店員さんに売り場を聞いたのです、
(え〜と、パンツのスペイン語は、そうそう「ブラガ」・・・ペンションのおばちゃんのパンツを思い出しながら・・)
・・・「パンティーはどこで売ってますか?」と私に聞かれ、「自分用だ」と言った私を、一瞬、上から下まで見たあの店員さんは、 「オカマ」とは思わなかったんだ、と、あの時、安心したものの、とても恥ずかしかったのを覚えています。
このように言葉は失敗をつみかさね覚えていくもんだと思います。
来月に続く
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