スペインニュース・コムがお届する
毎日のトップニュース
8月31日(木) 内務大臣、ETA対策には忍耐が必要と野党に理解を求める
昨日サン・セバスティアンにて開かれた会合にて、ハイメ・マジョール・オレハ内務大臣は、効果的なETAのテロ対策を確立する為には忍耐が必要であり、テロリズム対策専門家が充分に研究ができるよう配慮することが必要である、と主張した。 エブロ河を水源にスペイン最大の灌漑路建設
国レベルの灌漑路建設計画草案によると、エブロ河下流から年間1000立方ヘクトメートル(1兆リットル)の生活用水をカタルーニャ、バレンシア、ムルシア、アルメリア各地方に配給することになった。 夏休みのユーターンラッシュ、始まる
夏期休暇が終了することによるユーターンラッシュが始まり、交通局は今日のみでも約300万人の移動を見込んでいる。交通局が見込んでいる渋滞ピーク時は、12時から13時、23時から24時の時間帯であり、交通局はこの時間帯を避けるよう注意を促している。
|
8月30日(水) ETA、再びPPの市会議員を殺害する
昨日午前10時頃、ギプスコアのスマラガにてPPの市会議員であるマヌエル・インディアノ・アサウストレ氏(29)がETAのメンバーによって殺害された。ウエスカにてパトロール中の治安警察隊員2人を殺害したわずか9日後のことである。 セプサ、BPディーセルオイルを値上げ
スペイン石油業界第2、第3の企業であるセプサとBPは今日未明、ディーゼルオイルの価格を値上げし、農業や運送業などをはじめ一般消費者にも大きな反響を呼んでいる。今回の両社の値上げは、3日前にスペイン石油業界第1のレプソルYPFがガソリンなどの価格を値上げしたことに続くものである。 義務教育の月間授業料は2万5千ペセタから12万ペセタ
昨日スペイン消費者団体が発表した統計によると、スペインでの義務教育を受ける際の月間授業料は、2万5千ペセタから12万ペセタと公立、私立によりかなりの格差があることがわかった。
|
8月29日(火) アスナル首相、イバレチェ氏提案の会談にPSOEが出席することを批判
バスク州首長であるフアン・ホセ・イバレチェ氏が提案した会談にPSOEが出席する予定であることを受け、昨日、ホセ・マリア・アスナル首相はPSOEに対し、「PNVの"策略"に同意し、政府との合意を破棄することは危険なことである」と批判した。 消火活動を行っていた2人の森林警備隊員が焼死
昨日、レオンのオエンシアにて消火活動をしていたビジャ・デル・ビエルゾ森林警備隊の隊員2人が焼死した。
|
8月28日(月) スペインの燃料値上げ率、EUの中でも上位に位置
ガソリンを始めとするここ最近の燃料の価格上昇を受けて、スペインは、EU15カ国の中でも今年1月から今月21日の間での燃料価格値上げ率が最も高い国の一つとなった。 スペイン人親子、インドで殺害される
先週の土曜日、インド北部のヒマチャル・プラデシュにて登山に参加していたスペイン人親子が強盗団によって殺害された。殺害されたのは、マリア・アンヘレス・ヒロネスさん(34)とクリストバル・モリナさん(14)の親子であり、土曜日夜、キャンプを張った後に襲われたもよう。唯一の生存者であるイギリス人のマルティン・ヤングさんによると、「キャンプを張った後に強盗団が襲ってきて、二人に暴力をふるい殺害した挙句に彼等の所持金とカメラなどを奪って逃走した」とのこと。 エル・コルテ・イングレス、23,7%売上上昇
スペイン流通業第一人者であるエル・コルテ・イングレスグループは昨年、605億7200万ペセタの利益を上げ、前年度と比較し23,7%の増収となった。
|
8月25日(金) レプソル、ガソリンの価格を値上げ
スペインでの石油市場の45%を占めるレプソルYPF社が、ガソリンの価格を2ペセタ値上げした。レプソル社は、先週木曜日にもガソリンの価格を2ペセタ値上げさせており、この8日間に4ペセタも値上がりし、ガソリンの価格は1リットルにつき119,9ペセタとなった。石油産業筋は、「原油生産国機構に対して、原油生産量を増加するようにアメリカ合衆国とヨーロッパの国々が圧力をかけているものの、現在の国際原油価格は30ドルを下回らず、さらに、ヨーロッパ統一通貨であるユーロの価値が下がっていることもあり、ガソリンの価格上昇は予測できるものであった」とのコメントを発表している。さらに石油業界は、来週までに2ペセタから2,5ペセタの間でのガソリンの値上げを予定しており、ガソリンは1リットル122ペセタ以上になることになる。 アレシフェ警察、フォンセカ服役囚の遺族を告発 昨日、ランサロテのアレシフェ警察署長のマルティン・コンスエグラ氏は、5月20日にアレシフェ刑務所にて死亡したアントニオ・フォンセカ服役囚の遺族に対し、1回目の検死の後に遺体に手を加えたとして告発した。一昨日発表された2度目の検死結果では、フォンセカ服役囚の死因は頚部の強打によるものとされていたが、昨日のマルティン・コンスエグラ警察署長による会見では、「1回目の検死で外傷痕は全く発見されず、最も信憑性のある死因は薬物によるものである」とのコメントを発表した。このコンスエグラ警察署長のコメントを受けて、2度目の検死を行ったホセ・アントニオ・アンドラデ医師は、「法廷医であれば、遺体に残っている外傷が死亡した後に加えられた物であるかどうかは間違いなく判断がつくはずである」とコンスエグラ警察署長の見解に反論した。また、告発を受けたフォンセカ服役囚の遺族は、「フォンセカの遺体と面会できたのはわずか10分くらいであったのになぜ、遺体に手を加えることなどが可能であろうか」とコメントしている。 カディスにて210人の不法移民が逮捕される
今日未明、カディスにて北アフリカとモロッコからの210人の不法移民がスペインに入国を試みている際に逮捕された。
|
8月24日(木) サン・セバスティアンとイルンにて爆弾が爆発
今日未明、バスク地方のサン・セバスティアンとイルンにて4個の爆発物が爆破した。 フォンセカ服役囚の死因は頚部の強打によるもの
去る5月20日にランサロテのアレシフェ刑務所にて死亡したアントニオ・フォンセカ服役囚(当時32才)の死因が頚部の強打によるものであったことが、昨日発表された。フォンセカ服役囚が死亡した翌21日の警察からの発表では、死因は麻薬の服用による心肺の停止とされていた。しかし、昨日発表された分析結果では、フォンセカ服役囚の遺体に麻薬が残っていた可能性があったことを否定し、死因は頚部の強打によるものであると断定した。当時、警察医からの報告を受けたカナリアス自治体代表のフランシスコ・カブレア氏は、「フォンセカ服役囚の死因は麻薬の摂取が原因である」とマスメディアに発表したが、昨日の会見では、「当時、カナリアス自治体政府として、フォンセカ服役囚の死因が麻薬摂取過多によるものと発表した記憶はない」としている。
|
8月23日(水) 死亡したETAのメンバー、ペドロサ氏を殺害したピストルを所持
今月7日に乗用車の爆破により死亡したETAのメンバーが、6月4日にビスカヤのドゥランゴにてPPの市議会議員であるヘスス・マリア・ペドロサ氏を殺害した際に使用したピストルを所持していたことがわかった。ヘスス・マリア・ペドロサ氏の殺害は男1人によって犯され、男は同氏を殺害した後に逃亡した。後にバスク地方警察が殺害現場を調査した際に、1977年ドイツ製の9ミリ口径ピストルの金具一部を発見した。 カタルーニャ鉄道の列車2台が衝突
昨日午前8時前、バルセロナ近郊のサン・ビセン・デ・オルツの駅にてカタルーニャ鉄道の列車2台が衝突した。引込み線にて、バルセロナ行き3両編成列車の出発準備の調整を行っているところに、マンレサ行きの6両編成の列車が衝突したもよう。衝突により両列車の先頭車両が破損し、マンレサ行きの列車の3両目が脱線した。マンレサ行きの列車には35人の乗客がいたが、もう一方の列車は、ちょうど乗客を駅で降車させた後であった為、列車に残っていたのは機関士のみであった。 スペイン各地にて火災発生
昨日午後1時半頃、ブルゴスにて火災が起きた。火は、昨晩の時点では鎮静化させることができず、今までに約3,000ヘクタールの被害が出たもよう。出火したのはブルゴスのブリビエスカ市であったが、強い風と気温によって火の勢いは強まり、パンコルボ、スニェダ、バルカセレス、サンタ・マリア・デ・リバレドンダなどの市町村にまで被害は拡大した。火はマドリッドとフランスをつなぐ国道1号線や高速自動車道1号線にも及び、両自動車道は一時通行止めとなった。
|
8月22日(火) PP、バスク州首長からの会談申し出を受け入れる
PPはバスク州首長であるフアン・ホセ・イバレチェ氏と会談を持つ事に合意した。PPバスク支部とバスク州首長との関係は、昨年12月にETAが停戦を撤回した事を切っ掛けに、緊張状態が続いていた。今回の会談の申し出はイバレチェ氏側からなされたものであり、PPはPNVの姿勢が柔軟になったことを評価し、今回の会談申し出を受け入れた。昨日のカルメロ・バリオPPバスク支部幹事長のコメントによると、「イバレチェ氏はPPが同氏との会談を持つ為の条件を実現した。イバレシェ氏はようやく方針の軌道修正を始めた。」とのこと。イバレチェ氏は、先日治安警察隊員2人がETAによって殺害されたことを受け、テロが行なわれた同日、初めてハイメ・マジョール・オレハ内務大臣に対して追悼の意を表した。今回行なわる予定の会談の大きな目的は、テロリズムの対策問題についての合意と、PNVがHBとの関係を破棄することを要求することである。会談には、ETAを支持している政党であるEHを除いた全ての政党が出席する予定である。 ソル・メリア、トリップグループを買収
昨日、ホテルグループのソル・メリアはマジョルカの企業であるトリップホテルグループを約600億ペセタで買収することを発表した。今回の買収取引条件を双方の企業が快諾し、この合意によってトリップグループの株主はマジョルカで第2の規模の株主となる。ソル・メリアグループのセバスティアン・エスカレル副会長は今回の買収について、「トリップグループは、統合の効果が最良の形で現れるのに最適な規模の企業であった」とコメントした。また、トリップグループの交渉責任者であるハイメ・プイグ氏は、「この統合はスペインホテル業界における重大な出来事であり、双企業にとって非常に有意義なものである」とした。両企業間で交わされた合意により、統合後のソル・メリアホテルグループの運営理事にトリップグループ代表のルフィーノ・カレロ氏が就く事になっている。統合後はソル・メリアグループは410件のホテルを世界32カ国に所有することになり、世界の主要ホテル企業の中で12番目にランキングされる。 スペイン人登山家のドロテオ・ロメロさんの遺体が発見される
ペルー山岳救助隊は、昨日夜、首都のリマから350キロのところにあるウアスカラン山にて遭難したスペイン人登山家のドロテオ・ロメロ・ムニェスさんの遺体を発見した。ウアスカラン山は標高6,678メートルの雪山であり、ドロテオ・ロメロさん達の一行は日曜日に起きた雪崩にまき込まれたもよう。ドロテオ・ロメロさんの遺体は5,600メートル地点で発見され、後にヘリコプターで移送され、遺体安置所に移された。
|
8月21日(月) 2人の治安警察隊員、ETAによって殺害される
昨日午前6時頃ウエスカ県サジェント・デ・ガジェゴにて、2人の治安警察隊員がETAによって殺害された。殺害されたのは、イレネ・フェルナンデス・ペレダさん(32)とホセ・アンヘル・デ・ヘスス・エンシナスさん(22)。2人が通常通りパトロールに出掛けようとした際に乗り込んだ公用車が爆破した。爆破された公用車は、治安警察隊の宿舎脇に駐車されていたものであり、約10キロの爆発物が仕掛けられていた。イレネ・フェルナンデスさんは即死、ホセ・アンヘルさんは2時間後に収容先のサン・ホルヘ病院にて亡くなった。イレネ・フェルナンデスさんはETAによって殺害された202人の治安警察隊員の内、初の女性隊員の犠牲者となった。ハイメ・オレハ内務大臣は、このテロ行為の容疑者を、「フランスから入ってきたETAのメンバーである可能性が高く、犯人は犯行後再びフランスに逃げ込んだのではないか」と見ている。今回のテロ行為は今月9日にナバーラにてフランシスコ・カサノバ准尉を殺害したわずか11日後のことである。ETAは昨年12月の停戦撤回から既に11人を殺害している。 グアダラハラとグラナダにて大規模な火災発生
土曜日にグアダラハラのパレハ市にて発生した火災は、約4000ヘクタールにまで及んだ。消火活動は火災発生同日の午後4時半頃に開始されたが、未だ火は沈静化されていないもよう。火はペラルベチェ町、ラ・プエルタ町、エスカミジャ町方面に向かっているものの、今のところ同3町に避難勧告は出されていない。被害にあった地域は森林地帯であり、樫や松などの森林資源が焼失した。マリアノ・テルエルグアダラハラ環境団体代表は、「(今回の火災は)グアダラハラにおける最大級の火災である」とコメントしている。また、同団体筋によると、「火の発生元はゴミ捨て場である可能性が強いが、詳しくは調査中である」とのこと。この火災の消火活動のために消火飛行機6機、ヘリコプター4機が出動している。 ジョアン・ソマリーバ、トゥール・ド・フランスを制す
昨日、ビスカヤ出身の自転車競技選手であるジョアン・ソマリーバ選手がトゥール・ド・フランス女性部門で優勝した。今回の優勝は、イタリア、ジロスのレースを制した後のことである。これにより、ソマリーバ選手は女性自転車競技史上2人目のジロス、トゥール・ド・フランス、両大会を同年で制した選手となる。ソマリーバ選手は、悪天候や転倒、また、チーム間での諍いなどの状況を見事に克服し、今回の優勝を手にした。この優勝によってソマリーバ選手は、自転車競技トラックレース世界チャンピオンであるドリー・ルアノ選手と共にシドニーオリンピックでメダルが期待される選手となった。
|
8月18日(金) テレフォニカ、ドイツの携帯電話市場に参入
スペイン電話業界最大手企業であるテレフォニカが、ドイツ携帯電話市場に参入することになった。今回の入札は6企業連合間で競われ、最終的には6企業連合全てが権利を入手した。テレフォニカが主導する企業連合は、ドイツ携帯電話市場に参入する権利の為に、1兆3900億ペセタという莫大な額を支払うことになる。しかし、近年の携帯電話の需要は、携帯電話からインターネットへの接続が便利になった事を受け急速に伸びている為、ヨーロッパ携帯電話市場最大であるドイツ携帯電話市場に参入する事によって、さらなる成長が期待できるインターネット業界においても優位な状勢に立つ事ができる。 アルバセテでの火災で1000ヘクタールの被害
約1000ヘクタールの被害が出たアルバセテの火災は、昨日午後、ようやく沈静化した。アルバセテ県農業代表団筋によると、火は強い風にあおられバレンシア県に向かっていたもよう。火は一時期沈静化に向かっていたものの、昨日の午後3時半頃に再び活性化した。ムルシア県、バレンシア自治州、クエンカ県、アルバセテ県から出動した消火ヘリコプターや小型飛行機に加え、約200人の消防隊員などが出動し、ようやく火は沈静化された。 アルカラ・デ・エナーレスの水道からディーゼル油臭が発生 昨日、アルカラ・デ・エナーレス市市役所は、水道水がディーゼル油の匂いがすると訴えた民家500件に対して、9月まで水道水を飲用しないように勧告した。この訴えは先月15日に届けられ、イサベル2世中毒学国立研究所の調査によると、アルカラ・デ・エナーレスのウエルタス通りの水道管から炭化水素が検出されたとのこと。今回の訴えを受け、同市役所は市民が消費するミネラルウォーターの費用と、月に2度の貯水槽清掃費用の為に100万ペセタの予算を立てた。水道水にディーゼル油が混入した原因として、同地区にある教会施設の予備ディーゼル油が流出したものと考えられている。
|
8月17日(木) PNV、死亡したETAのメンバーの弔問所を市役所に設置する事を承認 昨日、ビスカヤのバスク国民党(PNV)は、今月7日に乗用車の爆破で死亡したETAのメンバー、パチ・レメンテリアの弔問所をマルキナ市市役所の会議室に設置する旨を承認した。また、マルキナ市にパチ・レメンテリアの遺体を移送する際に警察に出動させない為に何らかの手段をとる事も公約した。マルキナ市市長であるアンヘル・カレアガ氏が唯一承認しなかったのは、パチ・レメンテリアをマルキナ市の象徴市民とする事と、葬儀の費用を出資する事だけであった。今回のマルキナ市議会の決定を受けて、PP、PSOE、IUなどの他の政党は、「ETAによって殺害された犠牲者達への侮辱であり、死亡したテロリストが"英雄"となる事は大きな間違いである」とビスカヤのPNVとマルキナ市議会を批判した。マルキナ市はPNVによって統治されている市であり、市議会は6人のPNVの市会議員、ETAを支持している政党であるEHの市会議員4人、EAの市会議員1人の構成となっている。 3人の治安警察隊員、コカインの密輸の容疑で逮捕 マドリッド司法警察は日曜日にコロンビアからスペインへコカインを密輸していた組織のメンバーを逮捕した。逮捕されたのは7人の容疑者で、うち3人は治安警察隊員であった。逮捕された3人の治安警察隊員のうち2人は、マドリッドのバラハス空港での麻薬取り締まり犬先導隊員であり、主に麻薬の密輸発見の仕事をしていた。マドリッド司法警察筋によると、密輸組織は1年以上前から存在していた可能性が強く、コロンビアから乗客無しのスーツケースに麻薬を入れ、マドリッド・バラハス空港に到着した時点で組織に荷担していた2人の治安警察隊員の手により秘密裏の内に他の組織のメンバーに麻薬を渡していたもよう。今回逮捕された密輸組織は、同様の手段によってここ数ヶ月間に100キロ以上のコカインを密輸していた。同密輸組織のメンバー7人は、日曜日午前7時、コロンビアから新たなコカイン31キロの密輸を試みていた際に発見され逮捕となった。 人種差別問題で300人の移民がデモ
昨日、約300人の移民労働者がカタルーニャ地方のジェイダ県アルカラス市の広場に集まり人種差別問題を訴えた。今回のデモは、バルの経営者がアフリカ系移民の季節労働者に対し、罵倒を浴びせたことが切っ掛けとなった。目撃証言によるとバルの経営者は、「黒色人種は殺さなければならない」と移民労働者に対して叫んだようす。一方、バルの経営者は、「あまりにも酔っていたので帰ってもらいたかった」と証言している。さらに、移民間との全ての衝突を人種差別に置きかえるのは不当である、とも主張している。アルカラス市市長であるヘラルド・セラ氏が、もし人種差別言動が発覚したら何らかの処置をとる事を公約した事により、今回の騒動はおさまった。
|
8月16日(水) ETA、ウエスカの国道で100キロの爆発物を登載した乗用車を放置
ウエスカの国道230号線にて、ETAのメンバーが放置した100キロの爆発物を登載した乗用車を昨日、治安警察が監視の元爆破させた。爆破させた乗用車は、月曜日の昼間に国道230号線52キロ地点のガソリンスタンド付近に放置された。近隣住民の目撃証言によると、乗用車を運転していたのは女性で、目撃者に、車のバッテリーが切れたので自動車修理工場を探している、と訊ねたとのこと。後、同日の午後2時ごろに先の目撃者が現場を通りかかったところ、同乗用車が交通を妨げるような形で放置されていたので、ウエスカ治安警察に通報した。また他の目撃者によると、オートバイに乗った人物が乗用車を運転していた女性を迎えに来て、乗用車の中のかばんを持って走り去ったもよう。ETAのメンバーにより放置された乗用車は、バルセロナナンバーの偽造ナンバープレートを使用していた。 ヘスス・カルバージョ、シドニー断念
スペインを代表する体操選手であり、シドニーオリンピックで少なくとも2個のメダルが期待されていたヘスス・カルバージョ選手(23)が右膝の故障によりシドニーオリンピックの出場を断念した。カルバージョ選手は3ヶ月前、新たな技を試している際に靭帯を負傷した。カルバージョ選手は以前から主治医より、「手術を受ければ、シドニーオリンピックは断念さざるを得ないだろうし、手術を受けなかったとしても、問題が発生するであろう」と忠告を受けてきた。主治医のペドロ・ギレン氏によると、腱2本を変える必要があり、完治には6ヶ月から8ヶ月必要とのこと。男子体操代表団のヘクトール・ラミレス監督は、カルバージョ選手がシドニーを断念せざるを得ない旨を受け、「鉄棒や平行棒、また、吊り輪においてもメダルが期待されていた選手だけに残念である」とのコメントを発表した。カルバージョ選手は明日、手術を受ける事になっている。
|
8月15日(火) 今日は「聖母マリア被昇天」の祝日ですので、トップニュースはお休みです |
8月14日(月) PNV内部でリサーラ協定の効力について意見の相違
最近のETAのテロ行為の活発化によって、穏健派の民族主義政党PNV、EAが急進派のEHと結んでいるリサーラ協定に関して各方面からの批判が相次いでいるが、相変わらずPNVでは協定破棄を望んではいない。 鉄道事業自由化政策によってRENFEの従業員数縮小と借金の軽減を図る
1週間前に、勧業省が2004年までに鉄道事業に私鉄の参入を認めるという意向を発表したが、この自由化政策の目的の2つの柱は、現在RENFEが抱えている1兆1400億ペセタの借金の軽減、34200人の従業員の3分の1を他の経営母体へ移行、にある。
|
8月11日(金) テロ対策についての話合い、政府とPSOEで一致協力していくことを取り決める
昨日、ETAのテロ対策について、中央政府と野党第1党POSEの幹部による会談が行なわれた。この席で、大まかな点については両者の意見が一致し、共同戦線をはってETAに対抗していく姿勢を示している。特に緊密な情報交換、バスク地方における取り締まり強化を必要とする地域の警察当局の人員増加、向上化を目指すと具体案を提出している。さらにPSOEは国会内でも緊急にこの論題についての討議を行う必要があることを提案している。 アリエルタ社長、テレフォニカの幹部を刷新
先月26日にビジャロンガ氏の後任としてテレフォニカの社長に就任したセサル・アリエルタ新社長は昨日、ビジャロンガ前社長の側近であったテレフォニカグループ幹部の解任を決定し、グループ内外で手腕を振るえる人物の任命と組織の改編を行った。 ニウルカ・モンタルボ、シドニーオリンピック出場をキューバ政府に阻止される
昨年のセビージャでの世界陸上の女子走り幅跳び優勝者のニウルカ・モンタルボ選手がキューバオリンピック委員会からシドニーオリンピック出場を阻止されるという事態となった。
|
8月10日(木) ETAのテロ、今度はナバーラで
昨日15時過ぎ、ナバーラ地方パンプローナの近郊ベリオサールで陸軍の少尉が自宅ガレージで背後から銃で撃たれ死亡した。犯人はETAのメンバーと見られ、単独で犯行に及んだ後、車で逃亡した。 出産年齢上昇によりマドリッドの出生率上昇
20年間低下し続けていた出生率がようやく上昇した。先日、国立統計研究所(INE)と内閣・大蔵審議会が発表した統計によると、1999年度は前年度と比較して3259人多い5万2293人の新生児が誕生しており、マドリッドの出生率は6,6%上昇した。しかし、この出生率上昇は出産年齢が上昇した事を受けたものである。約半数(43%)の新生児が30才から34才の女性から誕生しており、19%の新生児が35才から39才の女性から誕生している。現在、平均出産年齢は30才以上となっており、1975年と比較すると5才も上昇している。よって、第2子、第3子をもうける夫妻は少なくなってきている。 タールによりマラガ、カディスの海岸、汚染される マラガとカディスの海岸地帯がタールによって40キロメートルにわたり汚染された。火曜日午後、マラガのエステポナ近郊のカサレスとマニルバの海岸にてタールは発見され、翌日の午前にはカディスのラ・リネアの海岸にまで汚染は広がった。浜辺では市役所職員などがタールの回収を行なっているが、東からの風が新たなタールを運び、回収作業は難行している。タールの流出元は確認がとれていないが、大型船のタンクから流出したものか、もしくは、タンクを清掃した際に流出したものではないかとみられている。タリファ海洋救助センターは、「タールは劣化がひどく古いものであり、残りのタールについても環境に多大な影響を与えるとは思われない」との見解を示した。しかし、カディス環境保護団体のスポークスマンであるアントニオ・ムニョス氏は、「この地域における近年最大の環境災害である」と見なしている。現在、カディスの汚染された海岸全地域を遊泳禁止にしている。マラガの海岸においては、現時点では遊泳禁止にはされていない。今回の汚染は夏の観光ピーク時に起きたものであり、観光産業への影響が懸念されている。
|
8月9日(水) ETA、ビルバオとマドリードで2つのテロ行為
昨日12時過ぎ、バスク州ギプスコア郊外のスマイアでETAによって爆破された自動車爆弾によってギプスコア県の経営者団体ADEGIの会長、ホセ・マリア・コルタ氏が殺害された。 マドリードでは午後6時半頃、市内北部チャマルティン地区で車爆弾が爆破された。爆発の起こる20ほど前にETAを名乗る匿名の人物から警察、消防、マドリード自治体緊急連絡先に爆破予告の電話が入った。不審な駐車車輛を発見、付近住民へ注意を呼びかけた後に警察のコントロールのもと爆発が起こったが、50キロに及ぶ爆発物が積まれていた為その余波を受け11人が負傷し、付近の建物の窓ガラスが割れ、水道管が破裂するなどの被害が出た。現在、負傷者のうち3人が入院中。
一方、月曜夜ビルバオで走行中の自動車が爆破しETAのメンバーと見られる4人が死亡した事件で、身元が判明しているのはコマンド・ビスカヤの幹部“パッチ”・レメンテリアと3年ほど前からコマンド・アラバに所属していたと見られるアンチョン・サシアイン。さらに、もう1人もやはりコマンド・アラバの協力者であったアイトール・コルタサールではないかと見られている。残る1人については遺体の状態がひどく指紋と歯の治療痕から分析をするしか方法がなく、判明にはまだ数日かかるもよう。 エネルギー委員会、電気料金の自由競争が正しく行なわれていないことを指摘
今年6月に施行された政令では、7月1日から中小企業は契約をする電気会社を自由に選択でき、さらには最高15%までの割引を交渉することができるようになる、とされている。しかし、エネルギー委員会では、実際このシステムを知らない企業が多く、6万5千の企業がその恩恵を受けずにいるとする。
|
8月8日(火) ビルバオで車爆発、死亡した4人はETAのメンバーか?
昨日午後11時ごろ、ビルバオのボルエタ地区で走行中の乗用車が爆発、車に乗っていた4人が死亡した。この大爆発で乗用車は原型をとどめず半径50メ−トルほどに散らばったため、事故当時死亡したのは3人だと考えられていた。 スペインで初めて“狂牛病”に似た羊の症例が検出される
ナバーラ地方政府は同地方の農場に“狂牛病”に似た羊の病気が存在することを明らかにした。つい10日ほど前にスクラピー(羊赤痢)の存在を否定したばかりであったが、サラゴサ大学の獣医学部でナパルとタファジャ農場で殺された羊の再検査を行い、この種の病気を確認するに至った。 スペイン女性は男性より26%給料が安い
EU統計局ユーロスタットがまとめた“EU諸国における低給料に関する報告書”ではスペイン人女性は男性よりも26%給料が低いという結果が出ている。
|
8月7日(月) カタルーニャの山火事、5000ヘクタールを焼く
昨日午前中にカタルーニャのジローナ、ガリゲジャで起こった山火事は8つの市町村にまたがって広がり、森や雑木林5000ヘクタールあまりを焼き、いまだ鎮火していない。 勧業省、2004年までに鉄道事業に私鉄の参入を認める意向を明らかに
昨日、勧業省のアルバレス・カスコス大臣は、スペインの鉄道事業に私鉄の参入を認める意向をを明らかにしている。時期については現在の任期が終了する2004年をめどにしており、ヨーロッパ諸国の中でもトップの鉄道事情となることを想定している。 エクアドル人のマドリードへの流入は1年間で5倍に増加
マドリードではここ1年間にエクアドル人の住民登録数が約5倍に増えている。1年前の住民登録が6401人であったのが現在では30398人となりマドリード全体で141000人いるといわれている外国人の20%程度にあたる。
|
8月4日(金) アンダルシア州政府、中央政府とEUに未成年移民保護のための補助金を要請
アンダルシア州政府では毎日のように流入してくる未成年の外国人、特に北アフリカ、モロッコ人の保護にかかる経費の高騰に悲鳴を上げている。 クエンカの山脈にて大規模な山火事が発生
今週の水曜日にクエンカのカブレハス山脈にて大規模な火災が発生した。この火災による被害は2400ヘクタールにまで及び、フエンスクララス、フエンテナバ・デ・ハバラ、クバス・デ・バラスコ、ビジャール・デル・マエストレ、ビジャール・デル・サツ・デ・ナバロン、ナバロン、の6市町村が火災の影響を受けた。被害を受けた地域は森林地帯であり、樫、松、柏などの樹木が大きな打撃を受けた。クエンカ農業代表団筋によると、この被害を回復させるには60年から70年かかる見通しである。 麻薬の使用判定貼布剤の効果は良好
マドリードの自治体では麻薬依存矯正機関(SAID)の協力を得て、6月より麻薬依存の囚人の一時帰宅時に麻薬使用判定貼布剤を使い効果を試していたが、この度結果が良好なためさらに枠を広げることを決めている。適用範囲は窃盗などの財産犯で収監されている麻薬依存の囚人。
|
8月3日(木) CNMVのビジャロンガ前テレフォニカ社長に対する調査を終了、“無罪放免”
国家証券マーケット委員会(CNMV)はビジャロンガ前テレフォニカ社長に対して行っていた株式の不正取り引き疑惑に関する再調査を終らせたことを発表した。 合法滞在の許可の下りない外国人は国外追放の可能性がある
先月31日に終了した不法滞在外国人の特別合法化手続きに申請した約22万5千人のうち5万人程度は許可がおりないものと推定されている。 アセカ火力発電所の燃料漏れ、原因が明らかに 火曜日にタホ川を汚染した、トレド県のアセカ火力発電所にて発生した燃料漏れの原因が明らかになってきた。2本の安全弁の故障が原因と見られていたが、実際に故障していたのは4本の安全弁であった。この4本の安全弁の故障により、貯蓄タンクから移動されてくる燃料が供給タンクの許容量を超越してもなおポンプが稼動し続け、タンクから溢れ出した燃料が排水槽を通りタホ川に流出した。燃料が流出している間、管理センターの警告装置は作動しなかった。発電所側の報告によると、流出した燃料は25,000リットルとされているが、実際にタホ川から回収された燃料は報告された量を大幅に上回っており、少なくとも約倍量が流出したのではないかと見られている。
|
8月2日(水) PSOE、ETAに対する戦術では中央政府と歩調を揃えることで同意
昨日、内務省マジョール・オレハ大臣がPSOEの幹部を招きETAのテロ行為に対する戦術を話し合うための会談を持った。4時間半に渡る夕食を取りながらの会談には、PSOEから執行部のニコラス・レドンドPSOEバスク州幹事長、元総理府大臣アルフレド・ペレス氏、次期議会スポークスマンヘスス・カルデラ氏が出席した。 アルヘシラスの港で2万人以上の里帰り北アフリカ人が足止めを食う
毎年夏になると恒例になっているヨーロッパで働いている北アフリカ人の里帰りの車がアルヘシラスの港に大量に押し寄せる風景は今年も例外ではなく、フェリーにいつまでたっても乗れずにいらだつ人々の様子が報告されてきている。 トレドの火力発電所にて燃料漏れ 昨日、トレド県ビジャセカ・デ・ラ・サグラのアセカ火力発電所にて燃料漏れが起こり、トレド県を横断するタホ川に燃料が流出した。燃料漏れの原因は、15万リットルの燃料タンクの安全弁2本の故障と見られ、およそ10キロメートルにわたりタホ川を汚染したもよう。事故が発生したのは午前11時であったが、実際に近隣住民が通達を受けたのは午後に市民保護団からタホ川の水を使用しないように通告があった時点であった。ビジャセカ市市長の報告によると、流出した燃料は10万リットルであった。アセカ火力発電所は1969年に設立され、年間468,85GWhの電力を供給していた。
|
8月1日(火) PNV、政策変更はないと断言
昨今、ETAの頻発するテロ行為に対する態度にPPやPSOEから厳しい批判を受けているバスク穏健派民族主義政党PNVは政策変更をするつもりは無い事を明らかにしている。度重なる、リサーラ協定からの脱退要求に態度を硬化させているPNVは急進派左派政党と対話を持ちバスク州内の問題を解決していくとする。PNVスポークスマン、エヒバル氏はPP政府に対し、PNVがETAと暴力協定を結びETAの“共犯”と化していると糾弾し続けるのであれば、法廷に持ち込むこともありうるとする。 薬局での薬の販売に値引きが認められる
本日より、薬局で販売されている医師の処方箋を必要としない薬剤に関しては初めて10%までの値引きが認められることとなった。 不法滞在外国人の合法化手続き期間終了
3月21日から行なわれていた不法滞在外国人の合法化特別手続き期間が昨日をもって終了した。
|
メールコンタクトはspnews@spainnews.comまで
QUEDA TOTALMENTE PROHIBIDO LA REPRODUCCIÓN, LA REPUBLICACIÓN, O COPIAR CUALQUIER CONTENIDO DE NUESTRAS PÁGINAS.
全て内容おいて無断で使用・転載・複製することを禁じます