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2月28日(水) ラホイ第1副首相、内務省大臣へ
バスク州首長への正式立候補を表明したマジョール・オレハ氏に代わり、マリアノ・ラホイ第1副首相が内務省大臣へ就任することが発表された。 50年後のスペインは、世界で一番年寄りの国となる
国連の発表した全世界の人口推移見通しによると、2050年のスペイン人口は現在よりも900万人ほど減少し、3120万人程度になるという。先進国に共通する傾向としてこれから先の人口増は見込めず、出生率の低下、高齢化が顕著になり、平均年齢が高くなるという。
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2月27日(火) 内務省、雇用先が決まっている外国人の合法化手続きを検討することを承諾
昨日、内務省マジョール・オレハ大臣とPSOE議会スポークスマンであるヘスス・カルデラ議員が会談、PP、PSOE間での移民対策に関する協定について話合った。 ガリシア経営者連合、失業者の職業訓練経費の水増し請求があったことを認める
ガリシア経営者連合(CEG)は数年間にわたって、会計上で大きな不正があったことを認めた。この不正については昨年、内部監査によって大量の使途不明金が存在し、偽の請求書、2重請求書などで水増し請求が行われているという疑惑がもたれたことに始まり、その後の外部会計監査によってその額が10億ペセタ近くに達していることが明るみに出たもの。 株式公開を前にイベリア航空パイロットが消極的労働ストライキを開始
4月3日の株式公開を前にしてイベリア航空のパイロット組合(SEPLA)が消極的な労働によるストライキを行うことを決定した。これは純粋にはストライキとは呼べないが、労働協約の早急な締結を求める為に、労働規約、マニュアルに忠実に働き、これらにあてはまらない仕事は拒否する、というもの。
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2月26日(月) 内務省、"コマンド・ドノスティ"の支援部隊を検挙
先週、ETAの司令塔ガルシア・ガステルがフランスで逮捕されたのに続き、週末にはホセ・ルイス・ロペス・デ・ラカジェ氏やウエスカの治安警察隊員の殺害犯と目されるイニゴ・グリディ、そしてETAの"コマンド・ドノスティ"の支援部隊のメンバー10人が逮捕された。しかしながら、直接部隊に属さないものの、ETAの戦闘要員の核となるアイトール・アギーレ、アシエル・アルサジュスは逃亡に成功。警察当局では2人の行方を追うとともにその他のメンバーについても捜索を続けている。 エブロ川の国家灌漑計画に反対してバルセロナで大規模な抗議行動
昨日バルセロナにて、中央政府の推し進めているエブロ川の国家灌漑計画に反対する大規模な抗議行動が起された。 中央政府、労基法改正案を閣僚会議にかける旨発表
先日20日に雇用者組合が労働団体に対して提出した労基法改正案につき(2月21日付トップニュース参照)、両者の対話が全く進展をみせないことで、中央政府はこの問題を閣僚会議にかけ政府独自の見解をおしすすめていく予定であることを明らかにした。
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2月23日(金) ETAの司令塔ガルシア・ガステル、フランスで逮捕
ETAの軍事組織のトップでチャポーテの名で知られるハビエル・ガルシア・ガステルが昨日、スペイン国境に隣接するフランスのアングレットで、フランス市民とカフェ・ハバナのオープンテラスで昼食を取っているところを逮捕された。内務省によると、ガルシア・ガステルは、昨日の事件も含めて、停戦破棄後のETAによるすべてのテロを個人的に指揮した者であるという。ここ数ヶ月の間に逮捕されたETA関係者の表明によると、これによって26人の死者を出したという。彼らの多くはチャポーテとアングレットで接触したことを請け合った。 クーデターから20年、2月23日の反乱、犯罪としては今日時効を迎える 本日以降、2月23日のクーデターの企ては司法機関の手を離れ、歴史家らだけの題材となった。1996年12月に最後の罪人アントニオ・テヘロが釈放されてから、どの判事もこの問題を取り扱っていないが、20年を経過して刑法上の時効となる今日まで、1981年2月23日の反乱の罪は司法的に追求可能であった。 6ヶ月以上の手術待ち患者、27%増
厚生省セリア・ビジャロボス大臣が国会に提出したデータによると、昨年5月31日から12月31日までの間に6ヶ月以上の手術待ち患者数が27%増加したことが判明した。
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2月22日(木) サン・セバスティアンでETAのテロ、2人死亡、4人重軽傷
本日朝8時頃、サン・セバスティアンのマルトゥテネ地区でETAの仕掛けた車爆弾が爆発、2人が死亡、4人が重軽傷を負うという事件が発生した。 アトゥチャ議長、これ以上バスク議会を開催する必要性がないことに同意を求める
一昨日イバレチェバスク州首長がバスク議会の解散、地方選前倒しを発表したことを受け、バスク地方議会アトゥチャ議長は、議会解散が決定した今となってはこれ以上の議会開催は必要なしと判断、議会広報担当官会議で諮るよう要請した。 スペイン人の82%は裁判を避けたいと思っている
昨年9月18日から10月9日にかけて行なわれたアンケート調査によると82%のスペイン人が裁判に時間がかかりすぎ、できるならば避けたほうが良いと考えていることが判明した。この調査は司法審議委員会によって1200人を対象に実施されたものである。
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2月21日(水) バスク州地方選挙、5月13日に決定
昨日、イバレチェバスク州首長はバスク地方選挙を5月13日に行うことを発表した。
2年4ヶ月というバスク議会の中でも最短立法期間での結末を迎えたわけだが、昨年から連立与党であったバスク国民党(PNV)が急進派民族主義政党EHと袂を分かってから議会の少数派に転落、議会運営に支障をきたし、PPやバスク社会党(PSE)からの地方選前倒しという圧力に屈することとなった。 雇用者組合、労基法改革案を労働団体へ提出
昨日、雇用者組合は労基法の改革をすすめるための同意をとりつけるべく労働団体へ同組合がまとめた改正案を提出した。CCOO、UGTなどの労働団体はこれを受け、緊急会議を行い改正案の検討を行った。 全国管区裁判所検察局、ナバーロ裁判官を告訴
昨日、全国管区裁判所検察局はホアキン・ナバーロ裁判官を政府及び司法審議委員会を誹謗したという罪状にて告訴した。
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2月20日(火) 内務省、27000人の国外追放予定移民たちの合法化手続き申請の見直しを発表
昨日、国家移民担当局のエンリケ・ミランダ局長は、現在宙に浮いた状態となっている27000人の国外追放予定移民たちの処遇につき、先の特別合法化手続きの際に提出した申請書を早急に見直していくことを発表した。この見直しは人民擁護の会や司教などから人道的な理由や地域に根付いた生活を営んでいるなどの理由による合法化の道もあるのではないか、という申し入れを検討した結果による。 中央政府、ETA対策合意署名を拒否し外国人法を批判する司教会を非難
中央政府は、司教会がETA対策に関してPP、PSOE間で取り交わされた合意文書への支持署名を拒否し、政治的な合意文書であると批判した事に関して、「政府は今まで一度も署名を求めたこともない。」と断言。アントニオ・ロウコマドリード大司教の、「バスク州内での民族主義者と教会との兼ね合いもあり司教会でも意見の分かれるところである」という発言に関し、カバニージャス広報大臣が「この問題は政府と教会の間の問題ではなく、教会と信者の問題である」と反論。
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2月19日(月) 移民対策に関する合意に向けてPP、PSOEが話合いを示唆
先週、ロドリゲス・サパテロPSOE幹事長によって移民対策に関する合意についての話合いを求められたことに対し、歯切れの悪い返事をしていたPPであったが、昨日になり、外国人法の修正を強要しないならば、話合いの席についてもいいとの態度に転換した。 政府、大学入学選抜試験方法の改革を模索
中央政府は大学への入学選抜試験方法を現行より厳しくし、新たな方法を採用するべく模索を続けている。
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2月16日(金) 52大学の学長がバスクの自由擁護のために集結
昨日、昨年の12月にETAによる爆弾テロ未遂のあったバスク州大学レイオアキャンパスにてスペイン大学長連盟に所属する全国61の公立、私立大学学長のうち52人が集まり、民主主義、自由、生活を擁護するための対話と団結を求める呼びかけをした。 アンダルシア州議会での人種差別発言者はPPではなくPSOEの議員
2月7日のアンダルシア州議会が始まる直前に、ある議員による人種差別発言がTV局のまわしていたフィルムの中に録音されていたことが判明した後、その暴言者がPPの議員であるということが公にされていた。この発言は「モーロはモロッコに帰ればいい、それが彼らのいるべき場所なのだから」というもので、その場に居合わせたある議員や録画作業をしていたTVE(スペイン国営放送)放送局員の「PPのマティアス・コンデ議員がそれらしき発言をしていた」というあやふやな証言を鵜呑みにし、PSOEが同議員に責任を取るようにもとめていた。 市警察、今年中に1361人の警官を新たに組み込む
市警察は今年1361人の新しい警官を加え効果を上げようという。昨日地域治安委員会のマリア・タルドンによって提出されたデータによると、これは現在の5,205人から6,566人に引き上げることを示す。ホセ・マリア・アルバレス・デル・マンサノマドリード市長はこの会議の中で、売春の規制と公道でリトローナ(アルコール飲料)を飲むことの禁止について仲裁した。マドリード自治政府議員のフランシスコ・ハビエル・アンスアテギは、国と地域の警察の協力を強調した。 自転車のオチョア兄弟交通事故、リカルド死亡、ハビエル重態
昨日午後4時過ぎアンダルシアのマラガ近郊で自転車競技の練習中、ケルメチームのオチョア兄弟が自動車に轢かれるという事故が起こった。
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2月15日(木) 法務省、司法審議委員の選考方法変更を議会に提案
法務省アンヘル・アセベス大臣は国会に司法改革プログラムを提出し、改革内容についての説明を行った。野党各党ともおおむね賛成の意を示したが、唯一司法審議委員会(CGPJ)の委員選出方法の変更については異議を唱えている。 シャム双生児の切り離し手術、成功
昨日、マドリードのラ・パス病院にてモロッコ人のシャム双生児の切り離し手術が行なわれた。この双生児は生後21ヶ月の女児。腰から下が癒着し脚を共有していた。 社会事業局、家庭内暴力で苦しむ女性のさらなる保護を裁判官に求める
2001年から2003年までの第2次家庭内暴力対策計画に即して、社会事業局ダンカウサ局長は、裁判官に対し、家庭内暴力に苦しむ女性たちを保護する為に、迅速かつ効果的な裁判及び、統一した見解による判決を求めた。
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2月14日(水) 会計監査裁判所、ヘスス・ヒルを告訴
マルベージャ市長であり、アトレティコ・デ・マドリードの元会長でもあるヘスス・ヒル氏が会計監査裁判所検事局によって告訴された。 インフレ後退、消費者物価指数下降
昨日1月期の消費者物価指数が発表されたが、それによると前月12月から1月にかけてはゼロ成長、通年指数(IPC)は4%から3.7%に下降した。この数値は中央政府が目指す年間2%に向けて良い傾向といえる。IPCの下降は昨年値上がりを続けていたガソリン、ディーゼルオイルの4.5%値下げが大きく影響しており、それに伴い電気料金の値下げが行なわれたこと、ユーロの回復がみられたことも主な要因と考えられる。 バレエ・ナショナルのアイーダ・ゴメス解任される
昨日、スペイン・バレエ・ナショナルの芸術監督であり、第1舞踊者でもあるアイーダ・ゴメスが解任された。 ハビエル・バルデム、米国アカデミー賞最優秀主演男優にノミネートされる
昨日米国アカデミー賞のノミネートが発表されたが、最優秀主演男優賞の部門にてスペイン人で初めてハビエル・バルデムが名を連ねた。
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2月13日(火) 科学者ら、ゲノムのデータにフリーアクセスできるよう要求 ワシントンで昨日、ヒトゲノム地図についての発表が行なわれた。 国際研究グループの責任者らがデータへのフリーアクセスを強調する一方、セレラ社はデータが自己利益に反映することへの期待を隠さなかった。 ロンドン、パリ、ベルリン、東京で行なわれた国際研究グループの発表の間、セレラ社の態度は厳しく批判された。イギリスチームのコーディネーター、ジョン・サルストンは"ゲノムは売り物ではない。この研究を私企業の手にゆだねるのは犯罪に等しい"と念を押した。フランスの研究所所長のジャン・ウェイッセンバックはパリで、セレラ社が自己の研究を完成するために公のデータをベースにしているのは明らかである、と断言した。 スペインの科学者ら、国に早急な対策を要求 ヒトゲノム解析においてスペインの関与がわずかばかりであることから、科学者らの間で批判的な反響を巻き起こしている。"まさに今始まったばかり"のこの遺伝子の研究において、政府はこの新しい時代に"再び乗り遅れない"ための適当な処置を講じるべきだろうとしている。この新しい研究に参加しないことへの社会的、政治的なコストは、研究に必要な資金よりも高くつくだろう。 スローアン‐カテリング記念ガン・センター(ニューヨーク)のジョアン・マッサゲは、"科学や技術の成果はいずれにせよスペインに入ってくる。それを外国の企業の手にゆだねてしまうのか、自国での開発に取り入れるのかは、国が決めなければならない"と言っている。 バラハス空港、飛行機の遅れヨーロッパで2番目 ヨーロッパの中で2,000年に最も高い確率で飛行機の便に遅れを出した空港に、スペインのバラハス空港(マドリッド)とイタリアのマルペンサ空港(ミラノ)が記録された。 バラハス空港から出発した便の36,4%が15分以上の遅れを被り、これと同じことが到着便では37%となっている。これはヨーロッパの最も重要な27の空港の状況を分析するヨーロッパ航空協会によって昨日発表されたデータによるものである。バルセロナのエル・プラット飛行場はこの中の10番目に記録されている。 住宅の平均価格、14,8%上昇 ここ1年で住宅の平均価格が14,8%上昇した。自治体別に見ると、バレアレス(22,1%)、バスク(20,7%)、リオハ(18,1%)、ナバーラ(17,9%)、マドリッド(16,5%)、カナリアス(15,6%)、カンタブリア(15,5%)、の順になる。特に高値を示ているのは、バスク(250,600ペセタ/u)、マドリッド(236,500ペセタ)、バレアレス(206,200ペセタ)である。
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2月12日(月) マドリッドとバレンシアで外人法への反対デモ 主催者らによると50.000人、警察によると10.000人という何千もの人々によって、昨日外人法反対と不法移民を支持するデモが行なわれた。この抗議は、バジェカス教会内立てこもりを支援する、立てこもりの会によって召集された。教会立てこもりは50以上の異なる国籍の人々が参加しており、開始から16日が経過している。 "アスナール、忘れたのか、スペインは移民の国だ"、"人間は誰一人として不法ではない"、"ヨーロッパ人種差別主義者、ヨーロッパ帝国主義者"というのが昨日のデモの中で最も多く繰り返されたスローガンである。デモは正午にアトーチャを出発し、2時間後にはめざすプエルタ・デル・ソルに着いた。デモ行進の最前列には、バジェカスの教会に16日前から立てこもっている移民達の姿があった。 プエルタ・デル・ソルで読まれた公式声明によると、主催者らは、外人法の廃止、不法移民らの即合法化、警察による追跡の中止を要求した。加えて、立てこもりや抗議活動は要求が実現されると見られるまで続くだろうと告げた。 バレンシアでは6.000人から8.000人の人々が、ビザの期間延長とスペインにいる移民達が働けるための仮の認可を要求するデモが行なわれた。 スペイン・リリカ劇団の乗ったバス、アビラで横転。死者7名、負傷者12名 国道6号線から外れないよう必死の操作を試みる直前、"眠ってしまった"、と運転手のフランシスコ・ロペスは叫んだ。しかしそれもむなしく、ヒホン・ホベジャーノ劇場でサルスエラ"セビージャの下宿人"の公演を終え帰途にあったスペイン・リリカ劇団の乗ったバスは、すでにコントロールを失っていた。昨日早朝6時頃、オルビタ(アビラ)付近のマドリッド−コルーニャ道路の直線区域で起こったバス横転事故は、死者7名、負傷者12名を出す結果となった。 アルコ、20回目の開催を迎える 現代芸術の祭典アルコが、画廊、その他の団体の協力と、多くの人々の参加を得るなか、個人や公的機関の国際的芸術収集の促進をめざし、20回目の開催を迎えるに至った。 明日、ファン・カルロス国王の2時間の訪問を迎え、アルコの開会式が行なわれる。今年20回目の開催にあたり274の画廊が集合し、20世紀に展開された近・現代芸術の傾向やテクニックなど、そのすべてが公開されるもの。3億ペセタの予算で、マドリッド自治体、マドリッド市、商工会、マドリッド銀行が加わり、マドリッド見本市(IFEMA)によって組織されている。
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2月11日(日) スペイン人の嫌がる職を移民がカバー 社会研究センター(CIS)、国民統計研究所(INE)と社会学者らによって行なわれた最近の社会調査によると、建設、農業、家政婦、高齢者介護などの職種は、移民の労働力によってまかなわれているという。スペイン人は、悪い労働条件のためにこれらの分野の雇用をますます受け入れたがらなくなっている。 去る12月には、緊急に労働力を必要とする3つの分野で200.000人以上の失業者があったにもかかわらず、建設部門で20.950、サービス部門で74.327、農業部門で3.076と、100.000近くの雇用が賄われずに終った。さらにファン・カルロス・アパリシオ労働大臣によると、2000年には118.000人の外国人が社会保障に加入したという。"失業と雇用の供給があるなら、なぜ外国人労働者に頼らなければならないのか"という問いに、"スペイン人がある特定の仕事を拒否するという現象は明らかに存在する。雇用条件に不都合な点が一つでもあればそれで十分なのだ。例えば居住地を変えたくないとか…"と職業安定所(INEM)のアルムデナ・ドゥランは説明する。スペイン難民救済委員会会長及びマドリッドの社会党議員であるデリア・ブランコは"移民達はスペイン人から職を奪いに来る、という言い分は間違っている。彼らは、働いていないと自分の立場を合法化できないのではないか、という不安を持ちながら、悪い労働条件のため誰もやりたがらない仕事をしているのだ"と付け加える。
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2月9日(金) アラゴン州政府、改正された新外人法に対してその違憲性を告訴 1月23日に始まった新外人法に対して、移民側からの反応は勿論、その他、各種協会、NGO,政党など、様々な機関からの反発も持ち上がっている。そう言った中で、昨日アラゴン州政府の討議において、賛成36票、反対21票 により、新外人法の違憲性と人権侵害と言う両面から同法の再改正を求めて上訴する決議が下された。これにより今回の外人法改正後、アラゴン州が、初めての再改正を求める法的措置を取る事となる。 牧畜業者5000人余りがマドリッドにおいてデモ。1300億ペセタの救済金を求める 農牧関連団体の計算によると、狂牛病問題の影響から来る牛肉の値段下落のための損失が約300億ペセタ、感染の恐れがある動物や汚染された恐れのある器物の処理による損失が約180億ペセタ。更に、値段低下による損失だけではなく、売上自体の極端な低下による損失も多大なもので、これらの数字には含まれていない。そう言った状況下で、国鉄アトーチャ駅のすぐ前にある農林省に向けて雨の降る中5000人余りがデモを行い、1300億ペセタの救済、保証金を支払うよう要求した。これに対する農林省側の回答は、要求を受けた経済的保証に関して、次の水曜日までに返答をする、、、と言うもの。 アンダルシア州議会、ロルカが最期を過ごした地所を買収 アンダルシア州議会は、2年以上の複雑な交渉の末、グラナダ市ビスナールにある夏の別荘として使われていたラ・コロニアという建物がある地所の買収をまとめた。この地所は市民戦争中、フランコ派に不満を抱く者たちが射殺される前に夜を越す収容所に変わった。1936年8月18日の夜、詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカはここに監禁され、最期の時間を過ごした。 アンダルシア州政府の環境文化庁はこの地所の持ち主らに、最初に要請された1億ペセタの値を大きく下回る2.200万ペセタを支払う予定である。アンダルシア州議会は、持ち主らが良識を持って合意を受け入れない場合には、徴発策を用いる意向があることを示した。この実現にあたって、スペイン研究家でありロルカの伝記作家であるイアン・ギブソンなど多くの人々が貢献した。 文化庁評議会は、政府軍によって報復を受けた何千もの人々の共同墓地が横たわる、バランコ・デ・ビスナールの急カーブにいたるこの地所すべてを整理する意図がある。それと同時に、この地域を歴史名所として宣言する予定である。
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2月8日(木) PSOEのサパテロ幹事長、アスナル首相に要請・・・ ”大地へ着陸せよ!” 「空の上から地上を見るから重大な問題が豆粒のように見えるのだ。いい加減に着陸せよ。 地上民はあなたを歓迎しよう! 安全な着陸を祈る!」 狂牛病や違法移民の急激な増加と言う重大な問題を前に、「些細な問題」と言う表現をしたアスナル首相に対し、PSOE幹事長サパテロ氏が討論の中で彼に向けた皮肉たっぷりの言葉である。 これに対し、アスナル首相は 「私は有効な措置を取るためのイニシアティブを取ってきたが、 残念ながら、上空からあなた方地上民が全く協力的に動かないのを確認出来るに至っただけである」 と反論。 サパテロ氏は付け加える。「政府はこれらの重大な社会問題に対して、何ら効果的な解決策を打ち出していない。このままではスペイン政府は何も出来ずただ単に磨耗して行くだけ。アスナル首相は国政について何もせず、またやり方も実に下手である。野党側は様々な解決策を提案して来たが政府側には全く話し合いの姿勢も無く、ただただ我を通すだけ、、、スペインのリーダーシップをとろうと言う態度など全く見受けられない」。 これに対し首相は「あなた方は国政に口を出す前に自分達の内部整理だけやっていなさい。それすら満足に出来ていないようだが?」 PSOE、スペインがかかえる10の最重要問題に対し50の解決案を提示 野党側は訴えるだけで解決案を一切提示しないと主張したがる政府に対し、国会討論が行なわれる 数時間前に、PSOEは早期解決の必要がある10の最重要課題に対する解決方として50種の提案を明示した。10個の最重要課題の中には狂牛病関連、移民問題関連、裁判関連、 経済政策関連、教育関連、治安関連、住居問題、、、などが含まれる。 経済政策の中にはインターネット24時間接続を月額3000ペセタ以下で提供すると言う項目もありインターネットの普及を積極的に推進しようとする意図が明確に見られる。 この50案の提出がなされた数時間後の国会討論の中で、アスナル首相は相変わらず「野党側は社会問題について何ら解決案を提示しない」と言う発言を繰り返した。 狂牛病患者の血液により汚染された薬剤がおよそ1500人のスペイン人に投与 先日、イギリスから11カ国へ向けて狂牛病患者から提供された血液が輸出されていた事が報道された が、1996年から97年にかけてスペイン全国の20以上の病院において、イギリスより輸入された 同病患者の血液により汚染された薬剤が使用されていたことが判った。 肺など呼吸器系の重度な痛みを伴う患者およそ1400人〜2100人へ投与された模様。 スペイン厚生省はこの薬剤投与による発病は一切認められていないと発表しているが、この病気が 発病するまでには10年以上の潜伏期間があるのが普通。
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2月7日(水) PP、身分証明書やパスポートなどに 地方自治体固有の公用語による表記を含める事に反対 昨日、カタルーニャ議会の3議員が中心となって、「カステジャーノ(標準スペイン語)以外に 地方自治体固有の公用語を持つ自治体においては、公式身分証明書の発行の際、内容の記述は、 まず固有の公用語による表記、そして更にカステジャーノによる表記と言う順序で行なうようにする」 と言う案を提出したのに対し、PPのみが同案を否定するに至った。 しかし、他の政党全てが賛同した事により、PPは法自体の改正では無いが、政府発行の身分証明書と 運転免許証に関しては、本人の要望がある場合にのみ、カステジャーノ、そして自治体固有の公用語に よる表記を認める方向で検討する事で同意した。 コロンビア、違法移民問題に関し、すでにスペインーエクアドル間で結ばれた協定と同様の合意を 得るため、スペイン政府との交渉を開始 コロンビア人違法滞在者はエクアドルからの違法移民と同じ方法でスペイン内へ入ってくるケースが 大半で、入国時は3ヶ月間の観光ビザと、滞在に必要充分な所持金証明を提示し、3ヶ月の期間が 過ぎた後、そのままスペイン国内に滞在を続ける結果、違法移民となると言うものである。 入国時は合法的手段を取っているために、この方法でスペインに残る違法移民にブレーキをかける 事は困難。 そのために増えつづける違法滞在者を合法化するため、すでに交わされたエクアドルー スペイン間の協定は、スペイン政府が交通費負担をする事により彼らを一旦、自国へ送り返し、 正式な手続きをとった上で再度スペインへ渡航して、合法的立場でのスペイン滞在が出来るように なると言うもの。 これに引き続き、コロンビアも同じ内容では無いにしても、同様にコロンビア人の 違法滞在者を合法化出来るための協定を目的としたスペイン政府との交渉に入った。 エクアドル人に対し「違法滞在の合法化を目指したエクアドルへの一時帰国」の希望者募集が始まっているが、応募者は早くも1000人に達している。 狂牛病感染牛、ガリシアで新たに3頭発見、計9頭となる 昨年11月に最初の例が発見された時点では、単独の異例であり大きな問題では無いとされたにも 関わらず、それからたった2ヵ月半たった今、同地方で狂牛病感染が認められた牛の数がすでに 9頭にものぼる。1000頭を検査するにつき1頭の割合で発見されている。 今回発見された3頭の牛は、サラゴサの同病研究所によりその感染が確認された。
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2月6日(火) エンデサ社とイベルドローラ社、合併断念
昨日、何ヶ月にも及ぶ交渉の結果、電力会社のエンデサ社とイベルドローラ社は合併計画を断念することを発表した。 カタルーニャ自治政府内の確執、政府ナンバー2、執行部代表を辞任
カタルーニャ自治州政府内にある確執は昨日カタルーニャ民主連合(UDC)のリーダーであり、事実上州政府ナンバー2であるデュラン氏が執行部代表を辞任したことで、さらに大きくなってきた。 最高裁、リアーニョ元判事の復職請求を棄却
昨日、最高裁はゴメス・リアーニョ元判事が申し立てていた裁判所判事への復職請求事案につき、その申し立てを棄却、5年間は復職が不可能であることを申し渡した。
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2月5日(月) エクアドル人への本国帰還のための旅費負担申請期間を今月28日までに限定
スペイン中央政府がエクアドル政府と締結した相互移民協定に伴い、現在スペイン国内に不法に滞在しているエクアドル人たちが自発的に本国へ戻れば、スペインでの雇用を保証し優先的にビザ取得手続きを進める、という措置期間を今月28日までに限定することが発表された。 闘牛の耳までもが焼却処分
ヨーロッパ内では狂牛病が発覚してから、その蔓延をおさえるよう様々な対策がとられてきているが、その中でも屠殺場以外で死んだ牛は例外なく焼却処分にするという規定がある。スペインでは昨年初めて狂牛病のケースが報告され、それに伴い闘牛場で死んだ牛にも例外なく適用されることになった。
現在マドリードのバルデモリージョで行なわれている闘牛フェスティバルでも闘牛後の牛が焼却場に運ばれ、処分されているが、良い闘牛を見せた闘牛士に与えられる牛の耳までもが焼却場行きとなってしまった。 公衆電話の返却口に指をはさまれた青年の救助に3時間
日曜日の夜中1時ごろに公衆電話を使用していた24歳の青年がお金の返却口に指をはさまれ、その救助に3時間を要したという事件があった。
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2月2日(金) 言語研究家のラファエル・ラペサ氏、逝去
スペイン語の言語研究の第一人者であり、スペイン語教育にその一生をかけたラファエル・ラペサ氏が昨日、マドリードの自宅で逝去した。 女性労働者のうち6人に1人がセクハラに悩んでいる
労働団体CCOOの助成によってまとめられた"スペインの職場におけるセクシュアル・ハラスメント"と題する書物が昨日紹介された。この中では職場における女性労働者の感じるセクハラについてのアンケート調査結果が含まれている。アンケートは600人の女性、400人の男性を中心に電話での聞き取り調査で行なわれた。 リセオクラブ、ついに女性会員の受け入れ決定
バルセロナのリセオ劇場に隣接するスペインでも最古の権威あるプライベートクラブ、リセオクラブは、1847年の設立以来、女性会員を認めていなかった。しかしながら、昨日の会員集会によって150年以上続いたクラブの会員資格を修正し、女性も会員となることが可能となった。8時間に及ぶ討議の後投票、賛成429票、反対290票の結果19世紀の遺物は姿を消した。ここ10年ほどは女性を会員資格から排除しているクラブの定款を改訂するようバルセロナ各界からの声が大きくなっていた。
定款改訂を不服とするグループでは「この会員資格修正はこの組織の精神と品格を根底からゆさぶるものである」としてすでに法的手段に訴えている。
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2月1日(木) エクアドルとの協定締結、スペインに不法滞在中の者への特別枠については明文化されず
昨日、エクアドルのキトにてスペイン、エクアドル間の移民政策に関する相互協定が締結された。この協定により、スペインで不法に滞在しているエクアドル人が合法的に滞在、労働するための道が開かれたかたちとなったが、肝心なエクアドル人優先枠については具体的に名文化されず署名された。 ETA"コマンド・マドリード"の重要人物、フランスで逮捕される
今朝6時頃、フランスのアルディにてETAの"コマンド・マドリード"に所属し、数々のテロ行為にかかわったとみられている重要人物アントニオ・ガビオラがフランス警察に逮捕された。自宅にて逮捕された同人は偽造身分証明書を所持していたという。 狂牛病関連の法規違反すでに2000件を超える
治安警察隊の自然保護機関の行った立入り検査によると2500件のうち2000件の法規違反があったことが認められた。この検査は牧場、屠殺場、飼料生産工場、焼却場、製品輸送業者等を対象に狂牛病予防及び根絶を目指すための法規が遵守されているかどうかについて12月19日から1月15日まで行われたもの。最終的な結果は来週に発表される予定となっている。
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