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7月31日(水) モロッコのモハメド6世、セウタとメリジャの領土権を主張
モロッコの国王モハメド6世は昨日、タンジールの王宮で毎年恒例の国民演説を行い、「モロッコにはスペインにセウタ、メリジャとその周辺諸島の占有をやめるよう要求する“正当な権利”がある」と主張し、さらに「スペインと“係争中になっているすべての問題について”話し合う用意がある」と述べた。モハメド6世が国王として国民演説を行うのはこれで3回目で、通常より長かったこの演説の中で国王は、国内政治問題、西サハラ問題について触れると共に、ペレヒル島へのスペイン軍の侵略についても触れた。 故ティッセン男爵の遺産相続問題再燃 今年の4月26日に81歳でこの世を去った、世界的な美術収集家ハンス・ハインリッヒ・フォン・ティッセン−ボルネミッサ男爵の遺産相続問題が持ち上がっている。故男爵の残した遺産は、総額31億ユーロ(約5.157億ペセタ)といわれるが、これまで3年間にわたり、1億5千万ユーロの弁護士費用を費やして、相続に関する争議が続けられており、今年2月になってようやく合意に達し、文書に調印した。しかし先ごろイタリアの新聞が、故男爵の最初の妻であるテレサ・フォン・リッペさんが合意文書にはない2億5千万ユーロの相続権を要求したためこの合意が破棄されたと報道した。この報道を知った5人目の妻で男爵未亡人のカルメン・セルベラさんは、「相続に関する合意は、どのような理由があっても破られるべきではない」と反論している。 原子力安全委員会の危機
トリジョ・ソリタ原子力発電所の安全管理の不十分さが明らかにされて以来、原子力安全委員会は内部分裂の危機にある。5人の委員のうちの2人が、マスコミに情報を流したという理由で明らかな証拠無しに発電所の職員を免職、または異動したとして、マリア・テレサ・エステバン・ボレア委員長を糾弾している。エステバン・ボレア委員長は書面でこれを否定しているが、機密情報が漏れたのは発電所職員からであることに関しては強く主張している。 エクストレマドゥラ州、デクレタソを憲法裁判所に提訴
エクストレマドゥラ州政府知事補佐官マリア・アントニア・トルヒジョ氏は、昨日デクレタソ(とんでもない政令)の労働改正法に対してエクストレマドゥラ州議会が憲法裁判所に提訴状を提出したと発表した。彼女によると、中央政府が承認した今回の改正法案は“解雇を促進し、不安定な雇用状況を創り出し、労働者の社会的権利を切り捨てる”点で憲法違反を犯しているという。
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7月30日(火) 「バネスト銀行事件」発覚から14年、マリオ・コンデ元頭取に懲役20年の判決
最高裁は昨日、横領、詐欺および文書偽造の疑いで起訴されていたバネスト銀行の元頭取マリオ・コンデ容疑者に対して、懲役20年の実刑判決を下した。また当時の役員だったアルトゥーロ・ロマニー元副頭取、フェルナンド・ガーロ元総務部長、ラファエル・ペレス・エスコラル元専務、エンリケ・ラサルテ元専務取締役、ジャック・アチュエル元取締役(国際指名手配中)にもそれぞれ4年から13年の実刑判決が下りた。マリオ・コンデ容疑者は、昨日午後アルカラ−メコ刑務所に収監された。 ガソリンスタンドからアルコール飲料が消えた日
昨日から、“薬物依存およびその他の錯乱を引き起こす物質中毒予防法”(通称ボテジョン禁止法)が施行されたのを受けて、マドリッドの508のガソリンスタンドからアルコール飲料が消えた。これは、この法律でガソリンスタンドでのアルコール飲料販売が禁止されたためである。ガソリンスタンド経営者連合は、今回の法令に反対するものではないとし、各ガソリンスタンドに回覧文書を回し、対処の仕方を伝えた。マドリッドのとあるガソリンスタンドでは、昨日朝、従業員がすべてのアルコール飲料を片付けていた。「ビールとワインぐらいは売れると思っていたけれど、今日回覧文書が来て、アルコール抜きビールもダメだって言うんだ。」と従業員は語った。 モロッコ政府、スペイン海軍の演習に抗議
モロッコ外務省の発表によると、モロッコのモハメド・ベナイサ外務大臣は昨日、“スペイン海軍がモロッコ海域に停泊していることへのモロッコ政府の懸念”をスペインのアナ・パラシオ外務大臣に伝えたという。
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7月29日(月) マドリッド州の「ボテジョン禁止法」本日から施行
“ボテジョン”とは、マドリッドなどの都市部で、若者たちが集まって通りや広場・公園などで明け方まで飲酒をするという、近年騒音、ゴミ、モラルなどの面で社会問題と化していた現象であるが、マドリッド州では、このような行為は今日からすべて違法となる。 ラテンアメリカの経済危機により、スペインからの移民の帰国が過去最多を記録
テレサ・ダカルさん、エウへニオ・パラダさん夫婦が生まれ故郷ガリシアを後にしてアルゼンチンに移住したのは1950年。それから半世紀以上が経った今、ブエノス・アイレスで生まれた娘のテレサさん、44歳が両親の来た逆の道をたどる。国の経済危機によりマドリッドへ単身移住したテレサさんの目的は、両親と同じ。19歳と13歳の子供によりよい生活を送らせるためである。テレサ・パラダさんのケースは珍しいものではない。アルゼンチン、ベネズエラ、コロンビア、キューバといった国の経済危機により、たくさんのスペイン人移住者とその子供達がスペインに戻っている。2001年度には、スペイン人移住者の帰国が過去23年間で最多の47,788人を記録したことがこのほど、労働社会保障省の発表でわかった。 生物学者マサグエー氏が、バルセロナ科学者団体の顧問委員長を辞任
バルセロナ科学者団体は、生物化学や薬学などの分野の研究促進のために、2年前にバルセロナ大学やCSICの協力の下に設立された。この団体の顧問委員会の委員長を務める生物学者ジョアン・マサグエー博士は、CellやNature,
Scienceという権威ある科学雑誌にこれまでに47の論文を発表し、生物学の分野では世界で2番目に嘱望されている学者といわれる。同博士は、スペイン科学技術省およびカタルーニャ州政府からの2002年度600万ユーロという予算歳出を拠りどころにして、国際的に知られている学者らをこの団体に集め、スペインでの研究レベルをさらに上げようとしていた。しかしながら、今年半ばになっても約束された600万ユーロは博士のもとには届かなかった。結局、科学技術省とカタルーニャ自治政府のプロジェクトへの関心の低さにしびれをきらしたマサグエー博士は顧問委員長を辞任する意向を明らかにした。 市民戦争中に行方不明になっていた町助役の遺体が発掘される( レオン ) 市民戦争中の1937年6月28日当時オナミオ町(レオン県)の助役だったホセ・フェルナンデス・フランガニーリョさんは、妻とふたりでソラマメを採るために山歩きをしていたところ、パトロール中の2人の市民警察官に道を聞かれた。ホセさんが説明しようと1歩前にでたところ、突然銃で撃たれた。銃声を聞きつけた妻がすぐに駆けつけたときには、すでにホセさんの息はなかった。妻は市民警察に遺体を家まで運んでくれるよう頼んだが拒否され、結局山中の墓穴に埋葬せざるをえなかった。 週末のスポーツの結果
ツール・ド・フランス:アメリカのランス・アームストロング選手が4年連続のマイヨジョーヌ(総合優勝)、スペインのヨセバ・ベロキ選手は7分17秒差で2位、3位に8分17秒差でリトアニアのライモンダス・ルムシャス選手が入賞した。ベロキ選手は3年連続で出場して3度とも表彰台に上がっている。マイヨブランアポアルージュ(山岳賞)はフランスのローラン・ジャラベール選手が2年連続で獲得、マイヨベール(スプリント賞)はオーストラリアのロビー・マキュアン選手が獲得した。チーム優勝はスペインのONCE-エロスキーチーム。
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7月26日(金) スペイン内務省、軍用機でカナリア諸島の不法移民を移送
スペイン中央政府は数週間前から“一時的措置”として飽和状態になっているカナリア諸島の移民収容センターのうち、フエルテベントゥラ島とランサローテ島の移民収容センターから不法移民を軍用機でスペイン本土に移送している。カナリア諸島への不法移民の数は昨年同時期と比べて3倍にふくれあがっている。 ジプシーの子供達の就学状況報告
スペインに住むジプシーの子供達の小学校への就学率は、1994年に75%だったのに比べて、去年は94%にまで達している。しかしジプシーでない子供達に比べて、授業への欠席率は3割程度高いということが、このほどジプシー総合事務局基金、教育文化省、ユニセフおよび銀行のカハ・スールが共同でまとめた報告書により明らかになった。 フェリペ皇太子の新邸宅、建築家やデザイナー団体が「悪趣味」と批判
6月26日に報道陣に公開されたサルスエラ宮殿の敷地内にあるフェリペ皇太子の新居に対して、バルセロナを中心に現代建築やデザインの促進を目的とした団体FAD(装飾芸術開発協会)が、「これが本当に皇太子のご趣味なのですか?」と邸宅の外観や、内部装飾について疑問を投げかけた。 ガリシア地方で、使徒サンティアゴの日が祝われる。
ガリシア地方の守護聖人であり、同時にスペインの守護聖人でもある使徒サンティアゴの日を祝って、昨日サンティアゴ・デ・コンポステラで様々な式典が開かれた。王家の代表として出席したクリスティナ王女はしきたりに従って聖人に国からの供物を捧げ、「最も尊い命と自由を脅かしているテロを終わらせるための知恵を我々にお与えください」と祈った。 |
7月25日(木) バスク地方初の護衛付き司祭誕生
総務大臣ハビエル・アレナ氏は、民族主義の批判者であるビスカヤ県マルリ町の教区司祭、ハイメ・ラリナガ氏に護衛をつけるようにバスク地方の司教たちに要請し、ラリナガ氏は日曜日からバスク地方初の護衛つき司祭になった。これは、ラリンガ氏の発言記事が新聞に載った後、住民557人のマルリ(PNV―バスク国民党政権)町役場が、ラリナガ司教を“フランコ懐古者”と呼ぶ内容の手紙を住民に配達したためである。 国家警察、ボートから海に転落した2歳の不法移民の子供を捜索
スペイン-モロッコ間のペレヒル島危機解決後、スペインに再びボートで移民たちがたどり着くようになった。昨日、タリファ(カディス)では、39人(男性17名、女性20名、乳児2名)が逮捕された。移民たちはタイヤを使ったボートでジブラルタル海峡を渡ってきたという。スペイン国家警察は、両親の供述に従って、ボートが陸にたどり着く際に海に転落したという2歳の子供を捜索している。 国連、人間開発指数発表
国連が発表した今年度の人間開発指数によると、EU諸国の中でスペインはポルトガル、ギリシャに次いで3番目に低い指数を記録している。 この人間開発指数は、平均寿命、所得、識字率から計算されるもので、調査対象173カ国のうち、スペインは第21位との結果だった。(日本は9位。)この指数は先日発表された国連の人間開発報告書の中のもので、1999年にEU諸国の中で最も貧富の差の小さかったスペインは、今回貧富の差の大きさで第9位となっている。 オスカル・セビジャ選手、ツール・ド・フランス棄権
ケルメ・コスタ・ブランカチーム所属、アルバセテ出身のオスカル・セビジャ選手が体の不調を訴えて昨日、第16ステージでレースを棄権した。セビジャ選手は、前日のレース終了時点で、トップのアームストロング選手から11分40秒遅れの14位についていた。
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7月24日(水) アンダルシア州議会、デクレタソを憲法裁判所に起訴
昨日、アンダルシア州議会は、中央政府の改正失業者保護政令を憲法裁判所に起訴することを決定した。これは、数週間前から自治州知事マヌエル・チャベス氏(PSOE―社労党)が考えていたもので、起訴状には社労党だけでなく左翼連合議員も署名する見込み。 モロッコ、スペイン両国大使、9月に任地へ戻ることに
月曜日にラバトで行われた会談で、アナ・パラシオ、モハメド・ベナイサ両外務大臣は、2001年10月に自国政府の命によりモロッコに戻っていた駐スペインモロッコ大使を9月から復帰させるとともに、今回のペレヒル島事件の後、今月16日にスペインに戻っていた駐モロッコスペイン大使もモロッコに戻すことで合意した。 PP、地方選挙候補者リストにさらに多くの女性候補を載せるとPSOEを挑発
政府与党である国民党(PP)は昨日、“女性にスペインでさらなる活躍の場を”と題した報告書を発表、その中でPP所属の女性政治家が国会、欧州議会、州議会、市町村議会、そして政府高官として活躍していることを強調、彼女たちよって女性社会保険加入者の増加、女性失業率の低下、そして女性が家庭と仕事を両立できる環境を整えるための改革がなされたと述べた。
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7月23日(火) スペインとモロッコ、2ヶ月の休戦
スペインのアナ・パラシオとモロッコのモハメッド・ベナイサ両外務大臣は、昨日4時間にわたる話し合いの末、共同声明“ペレヒル/レイラ島を2002年7月以前の状態に戻すための合意”を発表した。この共同声明は、“双方のきずなをさらに強めるための率直で正直な対話”の入口となるもので、ベナイサ、パラシオ両大臣は9月に今度はマドリッドで会談の場を持つことになった。 スペイン内務省、ラス・パルマスに1300人の不法移民を放置
今年の1月から5月までの間にカナリア諸島のフエルテベントゥラ島とランサローテ島に小舟でたどり着き、逮捕されたアフリカからの移民の数は2691人。6月20日までに自国に送還されたのはそのうちわずか1387人で、残りの1304人は隣のラス・パルマス島に連れていかれ、サンタ・カタリナ公園で自由の身となった。現在も約250人がラス・パルマスに残り、残りはマドリッドへ立ったと見られる。 マドリッドで急増するホテルに、業界が懸念
2012年のオリンピック開催地となるために、マドリッド市役所は昨年から今年にかけて新たに60のホテルの建設を許可しており、これによって新たに11751のベッドが増えることになる。マドリッドホテル業協会によるとすでにホテルの数は飽和状態で、需要の2倍の数のホテルがあるとさえ言われている。会長のヘスス・ガテル氏は「市役所にはすでにホテルの数が飽和状態であることを知らせてあるのに、引き続きホテル建築許可を出しつづけている」と抗議する。
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7月22日(月) スペイン、モロッコ両国の外務大臣、ペレヒル島問題について会談
スペインのアナ・パラシオ外務大臣とモロッコのモハメド・ベナイサ外務大臣は、今日モロッコの首都ラバトで、今回のペレヒル島問題についての会談を持つ。 携帯電話のアンテナ不足で、夏のリゾート地で回線パンクの恐れ
スペインの大手携帯電話会社3社(テレフォニカ・モビレス、ヴォダフォン、アメナ)は、アンテナ設置に関する行政上の規制が、「電波の届く範囲を保証する」という基本的なサービスの質を低下させているという警告を発し、特にこの夏コスタ・デル・ソルなど、急に人口密度の高くなるリゾート地において、回線が“パンク”する恐れがあると指摘した。 ワイン業界の危機に対して、農業省が対策を提言
スペインにおけるワイン用ブドウの栽培面積は114万ヘクタールに上り、平均生産量は約4000万ヘクトリットル。近年設備の向上や品種改良、灌漑量の増加と栽培方法には大きな進歩が見られているが、逆に需要が大きな危機を迎えている。スペインでは15年前と比べて、ワインの1人あたり年間消費量は46リットルから32リットルへと大きく減少した。そしてテーブルワイン離れが加速した(36リットルから23リットルへ)のに対して、原産地呼称(DO)などの比較的高価なワインが、6.3リットルから7.4リットルと消費を伸ばしており、いわば高級志向が進んでいるといえるのが特徴。 FCバルセロナからリバウド選手退団、新しいスターはリケルメ選手に
本日午後9:00から、サッカーのFCバルセロナのホームグラウンド“ノウ・カンプ”で、新契約選手も参加しての公開練習が行われる。しかしこの中にはこれまでスター選手として活躍してきたリバウド選手の姿は見られないことになる。
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7月19日(金) 仏警察当局とスペイン市民警察により“GRAPO”新幹部ら逮捕
2000年にカリスマ的指導者が逮捕された後、フランス、パリで再建されていた共産主義テロ組織“GRAPO”の新しい幹部ら14名が、昨日パリ、マドリッド、ビトリアの各地でフランス警察当局やスペインの市民警察の手により逮捕された。逮捕者の中には、マルコス・マルティン・ポンセとフェルナンド・イエロ・チョモンという2人の最高幹部が含まれている模様。この組織はパリやマドリッドに合計5件のアパートを所有していた。 バスク人に対する意識調査−−−HB支持者の多くもETAのテロ行為には反対
パイス・バスコ大学の政治科学部が毎年行っているアンケート調査“Euskobarometro”の集計結果が発表された。これは、バスク社会における市民の意識調査を目的としたもので、今年の5月15日から6月10日にかけて、バスクの1.200家庭を対象に行われた。 欧州委員会とフランス、スペインにペレヒル島からの撤収を催促
スペイン特殊部隊によるペレヒル島奪回から1日経過した昨日、欧州委員会とフランスは、スペイン政府にペレヒル島からスペイン軍を撤収させ、7月11日以前の状態に戻すよう求めた。しかし、スペイン政府は再びペレヒル島を占拠しないという約束をモロッコからとりつけない限りは撤収しないとし、防衛大臣はさらに3部隊をメリジャ(北アフリカにあるスペイン領)に送りこんだ。 ラバトのスペイン大使館前でデモ
「スペインは出て行け!」昨日正午頃、モロッコの首都ラバトにあるスペイン大使館前に300人ほどが集まり、スペイン語で抗議の声を上げた。モロッコ人権協会の主導によるこのデモでは、“民主主義と反植民地主義”を唱えて、メリジャ、セウタ、北部群島領土問題の平和的解決が求められた。デモ隊の中には“アスナル主義はフランコ主義と同じだ!”“我々の領土侵略を許すな!”などと書かれたプラカードが見られた。モロッコ人権協会(モロッコ政府に特に批判的なグループ)はスペイン軍によるレイラ島(ペレヒル島のモロッコ名)侵略を非難、セウタとメリジャの返還を繰り返し求めた。大使館前での抗議は約45分続き、代表者の1人が大使館に抗議文を提出した後デモ隊は解散した。
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7月18日(木) スペイン特殊部隊、引き続きペレヒル島に駐屯
昨日午前6時20分頃、北アフリカにあるスペイン領セウタ沖のペレヒル島を奪回した28人のスペイン兵は、引き続き島に駐屯している。以前、モロッコの国旗が掲げられていた場所には現在、スペイン国旗がはためいている。 BBVA銀行は、旧ビルバオ銀行の新たなジャージー島秘密口座の存在を報告 BBVA銀行は昨日、全国管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事とCNMV(証券マーケット委員会)に対して、“タックス・ヘイブン”ジャージー島にこれまで明らかにされたものとは別の秘密口座を持った会社組織が存在しているとの報告を行った。それらは1979年に、エミリオ・イバラ氏が専務取締役だった時代の旧ビルバオ銀行により設立されたものを始めとする複数の会社で、今年4月に明るみに出たジャージー島のトラストなどを通じて行っていた資金流用と同時期に運営されていたもの。これらの口座は、最高で6.700万ドルの残高を擁していたこともあるが、現在の残高は2万ユーロほどという。 アルカイダに関与していたと見られる4人目の男を逮捕( マドリッド )
警察当局の発表によると、昨日マドリッドで、シリア出身のカマル・ハシッド・チャール(通称アブ・ヌール)容疑者が、オサマ・ビンラディン氏率いるイスラム過激派のテロ組織「アルカイダ」に資金面で関与していた疑いで逮捕され、自宅から書類などが押収された。同容疑者は、16日にマドリッドとカステリョンで、やはりアルカイダ関連容疑で逮捕された3人と同様に、現在服役中のアブ・ダーダー容疑者が率いていた分子グループのメンバーと見られる。これら3人の自宅などからは、昨年9月の米同時テロの標的となった世界貿易センタービルや、その他の標的を収めたビデオなどが押収されている。 イゴル・ゴンサレス選手に虚偽のドーピング疑惑
ツール・ド・フランスで現在総合トップの座を守りつづけている、スペインのイゴル・ゴンサレス・デ・ガルデアーノ選手(ONCE)に、思いがけない「薬物違反疑惑」という噂が流れた。
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7月17日(水) モロッコ憲兵隊、ペレヒル島から退去
海軍部隊、地上特殊部隊、爆弾を搭載した飛行機F−18が、ペレヒル島を奪回した。上陸作戦は、コペロ(セビジャ)の陸軍部隊のヘリコプターの援助を受けながら、アリカンテに本部を置く陸軍特殊部隊員が遂行した。木曜日にモロッコ憲兵隊が上陸、占拠していたセウタ沖の小島、ペレヒル島を奪回する作戦プランは土曜日から練られ、今朝6時15分実行に移された。物的損害、負傷者はなく、占拠していたモロッコ憲兵隊員6人はモロッコに送還された。スペイン軍隊は引き続き、ペレヒル島に駐屯している。 フランスでETAの火薬倉庫見つかり6人逮捕
フランスの警察当局は、昨日フランス南部リビエールで、“zulo”と呼ばれるETAが地面に穴を掘って作った火薬・弾薬庫を発見した。面積30〜35平米のこの地下倉庫は、現在は廃屋となっている工場の敷地内にあり、中からは500キログラム以上のダイナマイト、銃や擲(てき)弾筒など150点に及ぶ武器類、さらに数千の弾薬や多量の書類などが押収された。“zulo”の地上入り口は草などでカムフラージュされ、油圧式の揚げ戸で開くようになっていた。内部は地下2階構造で、一番下の部分に今回の押収物が格納されていた。また逮捕者が6人出ており、この内4人は家族である。 昨年の一人当り国民所得が5.9%増
2001年の一人当りの国民所得は、16.148ユーロ(2.686.800ペセタ)となり、前年に比べて5.9%増えていたことがINE(国立統計局)の調査でわかった。またこの全国平均の指数を100として、自治州別の統計も発表された。指数が100を超え、一人当りの所得が全国平均を上回ったのはマドリッド(133.7、21.599ユーロ))、ナバーラ(126.9)、パイス・バスコ、カタルーニャ、バレアレス、ラ・リオハ、アラゴンの7つの自治州。その他の11の自治州は全国平均を下回った。最もポイントが低かったのはエクストレマドゥーラ州(64.7、10.461ユーロ)、アンダルシア州(74.9)、ガリシア(78.4)など。 アスナル首相対サパテロ党首 2人の国会討論に関してアンケート
アスナル首相とサパテロ社労党(PSOE)党首の国会における討論に関するアンケートが行われ、45.4%の人がアスナル首相の勝ち、30.6%がサパテロ党首の勝ちと答え、男性より女性のほうが、サパテロ党首に対して厳しい判断を下した。
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7月16日(火) 国政に関する国会討論が行われる
昨日国会で行われた国政に関する討論会では、アスナル首相と社労党(PSOE)サパテロ党首ら野党代表がそれぞれ演説を行った。アスナル首相は、国民党(PP)が政権についてからのスペインの経済成長の著しさ、教育・衛生に関して設置された新たな法律や措置という具体的な成果を挙げて現政権を擁護した。これに対してPSOEやIU(左翼連合)などは、アスナル政権を「反社会的、独裁的」と定義し、スペインの民主主義の質が低下していると指摘した。また今回のアスナル首相の内閣改造を引き合いに出して、以前のアスナル内閣が失政であった証拠だとした。また社会的弱者により厳しい政治を行っているとして、教育資質法や“デクレタソ”と呼ばれる失業者保護令を全面撤回するよう引き続き求める姿勢を明らかにした。さらに不動産の値上がりや治安の悪化などの社会問題の深刻化を取り上げて、政府が解決のための役割を果たさなかった、などの批判を行った。 NATO、ペレヒル島からの即時退去をモロッコ政府に求める
フアン・プラット大使は昨日ジョージ・ロバートソンNATO事務総長に面会、モロッコ憲兵隊によるペレヒル島占拠と、スペイン海軍の同地域展開について報告した。その後、大西洋連合軍スポークスマンは「NATO(北大西洋条約機構)は、モロッコ憲兵隊によるペレヒル島の占拠に関して"非友好的行為"とみなし、モロッコ政府にただちに憲兵隊を引き上げるよう求める」と発表した。 首都マドリッドでラッシュアワーの交通量22%減 マドリッド市役所交通局のハビエル・レラルタ氏によると、マドリッドに住む人々が最も多く首都を脱出するのは7月15日から8月31日の間であるという。夏休みシーズンを迎え、7月前半には、例年9月前半に見られるのと同じ程度の15%の交通量の減少が見られた。7月後半に入った今が、最もラッシュアワーの交通量が減少するときであるという。専門家によると、マドリッド市内の全体の交通量はこの後も減少しつづけ、最も少なくなる8月には通常時の40%減に達するという。 マドリッドのオテル・パラセ、90周年を迎える
マドリッドの五つ星ホテル、オテルパラセが創業90周年を記念して、マドリッドの21区から各一組の定年夫婦を抽選で選んで、スィートルームでの一夜に招待した。抽選に参加するためには夫婦のうちのどちらかが7月に誕生日を迎えるか、結婚記念日が7月であるかという条件が設けられた。参加夫婦のうちの結婚36周年のホセさん、フリアさん夫婦は「夢のようです。」とこの体験について語った。 スポーツ:リケルメ選手バルサ入団発表、ラウル・ロペス選手のNBA移籍発表
昨日ブエノスアイレスからバスセロナに到着したフアン・ラモン・リケルメ選手(24)は、来期から5シーズンの契約をしたFCバルセロナ(サッカー)のジョアン・ガスパール会長、監督復帰するファン・ハール氏とともに入団発表の記者会見を行った。プラット空港では「ついにリケルメが来た、今度こそ我々(バルセロナ)をチャンピオンにしてくれ」というプラカードをもったサポーターらや、たくさんの取材陣が到着を待ち受けており、同選手に対する期待のほどがうかがわれる。リケルメ選手は、会見の席で暖かく迎えられたことに感謝の意を表し、「いつも一流のクラブでプレーすることを夢見ていたが、バルセロナは自分には大きすぎるくらいのチーム。みなさんをがっかりさせないように頑張りたい、そして優勝に貢献したい」と抱負を語った。
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7月15日(月) モロッコは、ペレヒル島占領に関して本日記者会見を予定 先週木曜日に、モロッコ憲兵隊の一団がセウタ沖にあるペレヒル島(モロッコ側の呼び名はレイラ島)に突然上陸し、国旗を立てて「占領」した。事件当初から、スペイン、モロッコ共にこの島の領有権を主張している。EUはスペイン政府を全面的に支持し、モロッコに対してこの島からの即時撤退を要求しているが、逆にモロッコ政府は、外務大臣モハメド・ベナイサ氏を通じて、「現在の状況については、話し合いによって解決されるべきであるが、モロッコはこの10人の兵士によって、スペインの領土を侵害したわけではない。この小さな“島”はモロッコ沖わずか180メートルという、明らかにわが国の領海内にあり、さらにスペインはこれまで一度もレイラ(ペレヒル)島の統治権を主張したこともなかった。」と発表した。今日は、同大臣がラバトでこの事件に関しての記者会見が行われる予定。 アンダルシアの日雇い農夫がマドリッドに抗議の行進
木曜日にアンダルシア各地を出発した日雇い農夫達が昨日、マドリッドに到着した。「我々は片道切符だけでやってきた。」と、SOC(農業従事者組合)のディエゴ・カニャメロ総書記長は、政府の回答なしには帰らない姿勢を表明した。 闘牛士レイナ・リンコン氏殺害の容疑者として警官4人を逮捕
ペルーのリマで行方不明になった後、遺体で発見されたシウダー・レアル出身の闘牛士レイナ・リンコン氏(22歳)の殺害容疑者として、ペルー地方警察の3人と、ペルー国家警察の1人が逮捕された。 週末のスポーツの結果
ツール・ド・フランス:第8ステージ、サン・マルタン・ド・ランデール〜プルエ間217Kmのレースが行われた。イゴル・ゴンサレス・デ・ガルデアーノ選手(ONCE)が引き続き総合トップでマイヨ・ジョーヌを着てレースを続けている。今日は1回目の個人タイムトライアルが行われる。これを得意とする3年連続優勝のアームストロング選手と、イゴル選手の34秒という微妙なタイム差に注目が集まる。現在の世界チャンピオンで、今回第2ステージで優勝したオスカル・フレイレ選手(MAPEI)は、転倒し尾てい骨損傷で帰国の途についた。
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7月12日(金) モロッコの憲兵隊グループが、セウタ近海の無人島を占領
昨日昼頃、モロッコ憲兵隊の指揮官とその一団が、アフリカ大陸にあるモロッコ沖に存在する無人の小島「ペレヒル島」に突然上陸した。彼らは上陸後2基のテントを張り、モロッコの国旗を2本立てた。スペイン国家警察のパトロール隊がこの様子を発見し、退去するよう求めたが、憲兵隊はこれを拒否し威嚇の姿勢をとったという。これをうけて、スペイン政府は海軍パトロール隊を出動させ、ペレヒル島近くに待機させた。今日未明になってもモロッコの一団は島を離れる様子はないという。 6月の消費者物価指数発表、インフレ加速にようやく歯止め
昨日INE(国立統計局)から、6月のIPC(消費者物価指数)が発表された。 この10年間で、140人が「エクスタシー」服用との関連で死亡
「エクスタシー」という錠剤ドラッグがスペインで流通し始めたのは、今から10年ほど前のことである。しかしこの10年間で140人が、その死亡原因にこの麻薬との関連性が挙げられているという。
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7月11日(木) EUの新たな農業政策−今後7年間にわたって農業援助20%カット
欧州委員会は、昨日フランツ・フィシュラー農水委員の提案を採用し、農家への直接援助額を削減することを決めた。現在予算の半分を占めているこの援助額は、2004/2005年度から年間3%削減される見込みで、これにより、農業予算枠に20%の空きができることになる。この後EU加盟15ヶ国農業大臣の承認を受けなければならないこの提案に対し、加盟国の意見は二つに分かれている。ヨーロッパ南部の国々(フランス、スペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ)は予算削減に反対、ヨーロッパ北部の国々(ドイツ、イギリス、スウェーデン、オランダ)は、EU拡大により補助金の金額が増大することを恐れて、この予算削減案を指示している。 ひと月に平均6人の女性が、パートナーによる暴力で死亡
銀行グループ、カイシャ財団の資金協力によりまとめられた「家庭内暴力報告書」(イネス・アルベルディ、ナタリア・マタス両氏の共同執筆)によると、1999年から2001年の間に、合計214人の女性が夫やパートナーから受けた暴力行為により死亡していたことがわかった。年間平均70人、週にひとりずつ亡くなっているという計算になる。 イゴル・ゴンサレス選手、スペイン人選手として7年ぶりに“マイヨ・ジョーヌ”獲得 自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスの第4ステージ、エペルネ〜シャトー・ティエリー間67.5Kmのチームタイムトライアルが行われた。この結果、スペインのONCE−EROSKIチームが、1時間19分49秒で優勝、そして同チーム所属のイゴル・ゴンサレス・デ・ガルデアノ選手(28)が、昨日の時点で総合成績トップに踊り出た。ツール史上最初にして未だ破られていない5連覇という偉業を果たした“鉄人”ミゲル・インデュライン元選手以来、7年ぶりにスペイン人選手が“マイヨ・ジョーヌ”(総合成績トップの選手に与えられる黄色のジャージ)を身に付けた。総合2位はやはりスペインのホセバ・ベロスキ選手(ONCE)、昨年まで3年連続総合優勝のランス・アームストロング選手(USポスタル)は3位となっている。ゴールのパリ・シャンゼリゼまで、あと16日間過酷なレースが続けられる。
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7月10日(水) アスナル首相、地方選をにらみ緊急内閣改造で8大臣を交代
政府与党PP(国民党、民衆党と訳されることもある)が1996年に政権について以来最大の危機を迎えていると評されるなか、ホセ・マリア・アスナル首相は昨日、来年の地方選(自治州および市町村)に備えて勢力の基盤固めをするべく、緊急の内閣改造を発表した。 PP、マドリッド市長候補にガジャルドン氏を正式指名
PP(国民党)は、マドリッド市長、知事候補の名前を発表した。市長には現マドリッド知事アルベルト・ルイス・ガジャルドン氏、知事には現上院議長エスペランサ・アギレ氏が与党PPの候補として立つことになる。 ユーロ導入諸国内でGDP(国内総生産)、昨年同時期に比べて0.3%の成長
いくつかの国々での赤字予算に対する懸念が引き続きあるものの、ユーロ圏経済は転換期を迎えつつある。今年度最初の3ヶ月間のユーロ導入諸国内GDPは、昨年同時期に比べると予想を0.1ポイント上回って、0.3%の成長をしていることが昨日EUROSTAT(ヨーロッパ統計局)の発表によりわかった。今年度第2期には0.3%〜0.6%、第3期は0.7%〜1%の成長が見込まれており、さらに昨日発表の報告書には、成長リズムに“加速”が見られ、“ゆるやかに”2001年末の一時的な経済収縮から回復しつつあると述べられている。 ペルーで行方不明中のスペイン人闘牛士の遺体が発見される
今月2日から行方不明になり、ペルー警察当局により捜索が続けられていたスペイン人闘牛士、ホセ・レイナ・リンコンさん(23)が、昨日午後、太平洋沿岸ミラフローレス地区の海岸で、遺体となって発見された。ペルー側の情報筋によると、レイナ・リンコンさんの遺体は、2日にホテルを出たときと同じ服を身に付けており、体に強打の跡があったものの、暴力を受けた痕跡は見られなかったという。 サン・フェルミン祭の“牛追い”3日目、長く危険なレースとなる
毎年夏に行われるパンプローナのサン・フェルミン祭で、恒例の“エンシエロ”(闘牛の闘牛場への囲い込み)が3日目を迎えた。昨日は、サンティアゴ・ドメック牧場の牛が登場した。いつものようにサント・ドミンゴ坂を出発した闘牛たちは、非常にゆっくりとした歩調で順路を進み、結局、ミウラ牧場の牛が約25分かけてエンシエロを行った1959年以来最も遅い12分7秒で、ようやく闘牛場に到着した。しかし、ゆっくりとではあるものの、同時にたいへん危険なレースでもあった。アメリカ大陸から参加した3人とナバーラ出身の2人の合計5人が、牛の角に刺されて大きな怪我をするに至った。 FCバルセロナでリケルメ選手の契約成立
現在各クラブチームで、来シーズンに向けての新たな選手契約“フィチャヘ”が進んでいるスペイン・サッカー界だが、昨日FCバルセロナのジョアン・ガスパール会長より、アルゼンチン、ボカ・ジュニオール所属のセンター、フアン・ロマン・リケルメ選手(24)と正式に5期の契約を交わしたことが発表された。移籍金は600万ユーロ(約9億9.800万ペセタ)で、リケルメ選手の年俸は250万ユーロ(約4億1.600万ペセタ)。
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7月9日(火) アスナル首相、ガジャルドン知事にマドリッド市長選立候補を要請
与党PPのマドリッド市長選戦略に大きな変化が起きた。スペイン政府首相ホセ・マリア・アスナル氏は、アルベルト・ルイス・ガジャルドン・マドリッド州知事に、知事3期目を務めようというプランを変えて、マドリッド市長選に立候補することを要請した模様。昨日、知事による夏恒例の食事会でデザートの前に知事が立ち上がり、乾杯の変わりに異例の軽いスピーチをした。その中で知事は「これからの数日間で、マドリッドのわが党に大きな変化が起こるであろう」と述べ、集まった50人ほどのPPの議員たちに支援と理解を求めた。5月末にPPが6000人に対して行ったアンケートでは、PPはマドリッド州議会で過半数維持がギリギリの状態という結果が出ており、これを考慮してアスナル首相は今回の決定をしたものと思われる。これにより、マドリッド州知事候補にはエスペランサ・アギレ氏(現上院議長)、ピオ・ガルシア・エスクデロ氏(現マドリッドPP代表)の名が新たに浮上した。 米国船籍の帆船から700キログラムのコカインを押収( カディス )
昨日、カリブの港を出発したスペイン行きの帆船(アメリカ合衆国船籍)が、全国管区裁判所が主導している「キンケー作戦」により捕らえられた。マドリッド、ガリシア、カディスの国家警察各管区が共同で行っている税関監視業務(SVA)の検査により、この帆船からコカインの密輸品700キログラム(純度80〜90%)が押収され、船員二人と3人のスペイン人が逮捕された。 テレビで無料放映されるべきスポーツ・イベントのリストが発表される
スペインでは、今年のサッカー・ワールドカップのテレビ放映権をデジタル放送局「ビア・ディヒタル」が購入し有料放送となったため、例年のように全試合を国営チャンネルで観戦することができなかった。しかしながら、FIFAの定めるサッカー法の「一般的関心事への権利保護」規定に、自国代表チームの全試合、開会試合、準決勝および決勝戦などの試合は無料放送されなければならないという決まりがあり、ビア・ディヒタルは無料放送のライセンスを持っておらず、また技術的にも難しいことから、規定されている試合に関しては、民放のアンテナ3により放映された。 リマでスペイン人闘牛士が行方不明
ペルー警察は、7月2日から行方不明になっているスペイン人闘牛士ホセ・レイナ・リンコン氏を捜索してホテル、病院、死体安置所を調べたが、今のところ何の手がかりも見つかっていない。レイナ・リンコン氏は先週の火曜日の午後8時ごろ、1人でホテルを出て洗濯屋に行ったのを最後に消息を絶っている。 ツール・ド・フランス、第2ステージでオスカル・フレイレ選手が優勝 自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスの第2ステージ(ルクセンブルグ〜サールブリュック、181Km)が行われ、スペイン人のオスカル・フレイレ選手(Mapei)が4時間19分51秒というタイムで優勝した。フレイレ選手は、過去に2度世界ロードレース選手権で優勝しており、今回のツールでも昨年獲得した虹色のジャージを着てレースに臨んでいる。昨日は、最後の1Kmでザベル、マキュアン選手らとともに素晴らしいスプリントを見せ、見事1位に輝いた。彼にとってツールでのステージ優勝はこれが初めて。フレイレ選手は、総合では9位につけている。
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7月8日(月) バルセロナで国際エイズ会議開催
世界中で1日に14000人が感染、24時間ごとに8千人がエイズで死亡している。昨日からバロセロナで開催されている第14回国際エイズ会議では、裕福な国の受動的な態度が糾弾されている。2001年の終わりに創設された対策資金には、今年102億ユーロが集まっていなければならないが、これまでのところ各国政府から得た金額は、27億ユーロに満たない。 サン・フェルミン祭始まる( パンプローナ )
"Pamploneses, pamplonesas, Viva San Fermin, Gora San Fermin"(パンプローナの皆さん、サン・フェルミン万歳!)という社会党議員ロベルト・ヒメネス氏の掛け声とともに、チュピナソと呼ばれる恒例のロケット花火が打ち上げられ、世界的にその名を知られているサン・フェルミン“牛追い”祭の開幕が告げられた。市役所広場とその周辺の通りは、白いシャツ、赤いスカーフを首に巻いたたくさんの人々で溢れんばかりになった。9日間、204時間にわたる祭りの始まりである。人々は踊りに興じ、ワインを飲んでお祭り騒ぎ、そして伝統の「エンシエロ」が期間中毎朝8時から行われる。「エンシエロ」とはいわずとしれた闘牛の闘牛場への囲い込みである。 市民戦争中の犠牲者の遺体探しが進行中( レオン )
レオンのピエドラフィタ・デ・バビアで先週から、1937年11月5日の夜にに射殺された37人の共和政側国民兵の遺体の掘り起こしが行われている。 週末のスポーツの結果
トライアスロン:ヨーロッパ選手権がハンガリーで行われた。ア・コルーニャのオルデス出身の23歳、イバン・ラニャ選手が優勝し、ヨーロッパ・チャンピオンに輝いた。トライアスロンは、水泳1.5Km、自転車40Km、さらに10Kmのマラソンという過酷な競技である。コーチのカルロス・バレラ氏は、「彼が15才の時から、将来必ずオリンピックで金メダルを取れる選手になると確信していた」と話している。体重1kg当りの最大酸素消費量が70ミリリットル以上というのが、一流のアスリートの条件のひとつであるが、ラニャ選手の場合はそれが80ミリリットル以上であるという。
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7月5日(金) バスク州政府幹部は、ガルソン判事のバタスナ党財産差し押さえ決定を批判
バスク自治州の政権を主導する各民族主義政党は、おととい全国管区裁判所のガルソン判事が、青少年組織セヒの街頭テロ行為の民事連帯責任がバタスナ党にあるとして、2.400万ユーロの支払いを命じた判決に対して、強い反発を表している。 フランコ将軍の騎馬像が生地フェロールの広場から撤去される
ガリシア地方の港町フェロール(ア・コルーニャ県)は、スペイン内戦終結後の1939年から1975年に死去するまで36年間にわたり長期独裁政権を築いたフランシスコ・フランコ将軍の生まれ故郷である。かつては"Ferrol del Caudillo(指導者のフェロール)"とも呼ばれていた。この町の入り口であるスペイン広場には、1967年から馬に乗ったフランコ将軍の巨大な銅像が建ち、常に町に出入りする市民や観光客を馬上から見下ろしていた。
バルセロナのリセオ劇場、インターネットでオペラを15大学に配信。
バルセロナのリセオ劇場は来シーズン、“デジタル・オペラ”と称して、世界の15大学に中継でオペラを配信することを発表した。配信されるのは、シュトラウスの『ナクソス島のアリアドネ』(11月12日)、モーツァルトの『ドン・ジョバンニ』(12月17日)、ベッリーニの『ノルマ』(1月9日)、チャイコフスキーの『スペードの女王』の4作品。 マドリッド市長、今月末にもオリンピック開催候補地に名乗り
昨日、マドリッド市長ホセ・マリア・アルバレス・デル・マンサノ氏は、今月末にもスペインオリンピック委員会に、2012年オリンピック開催候補地として立候補届けを出すと発表した。開催にあたっては、マドリッド自治区スタジアム(通称ラ・ペイネタ)とマドリッド見本市会場(Ifema)の施設を使用する予定で、テニスと水泳用の施設を新たに作る必要がある。海上スポーツに関しては、「サッカーと同様、スペイン国内で開催地を分散することになるだろう。」と市長は述べ、ヨット協会に、8月に競技を開催するのに最適な場所の調査をすでに依頼したことを付け加えた。
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7月4日(木) ガルソン判事は、街頭テロ行為に関して、バタスナ党の民事責任判決を下す
全国管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事は、2001年6月の創設以来、バスク解放運動(MLNV)の流れを汲む青年組織セヒのメンバーが行った街頭暴力行為(バスク語でkale borroka)による損害に関して、彼らがバタスナ党の指令によって行動したのは明らかとして、バタスナ党の連帯的民事責任を問う判決を下した。これにより、バタスナ党は、24時間以内に2.400万ユーロ(内1.800ユーロの損害額に加えて、被害の評価額が上昇したときのためにさらに600万ユーロ)を支払う義務がある。もしそれが実行されなかった場合は、銀行口座、有価証券、動産・不動産など党財産の差し押さえが行われる。ガルソン判事は、すでに警察当局に対してバタスナ党の資財の特定を依頼した。 15歳以上の成績不良の生徒にも中等義務教育(ESO)卒業の道
現在は、16才以上で中等義務教育(ESO)を卒業できなかった生徒は社会保証プログラムを受講し、これに合格すると専門技術職養成コース(FP)の中級に入学できることになっている。しかし、昨日ピラル・デル・カスティジョ文部大臣の発表した改革案によると、15歳の成績不良の生徒は新しい教育プログラムへの参加を選ぶことによって、2年間の学業を修めた場合はバチジェラト(日本の高校に相当)、または専門技術職養成コースへ入学することを許される。 差別的な評価のつけられた面接書類250通をそのままゴミ箱に破棄
マドリッドを中心に展開するスーパーマーケット・チェーンが、面接の際に提出された応募書類に、面接官による手書きの評価メモをつけたもの約250通が、社屋脇の道路にゴミ袋に入ったまま放置されていたことがわかった。これは、ラジオ局SERの記者が発見したもので、これらの書類には、面接官の評価として、「ジプシー、不器量、肥満、外国人、顔にニキビ、ブタのような顔、低所得者地区出身」など、志願者を外見や出身地、社会的身分、家庭環境により蔑視し、侮辱するような言葉が並べられたメモが、1枚1枚ホチキスで止められていた。 陸上競技:「ミーティング・マドリッド2012」大会が開催される 昨日マドリッド州スタジアムで開かれたこの大会では、砲丸投げのマノロ・マルティネス選手が20.55mという記録で優勝。レオン出身のマルティネス選手は、2001年9月以来の16連勝を達成した。走り幅跳びでは、男子でヤゴ・ラメラ選手が8.13mという記録で、自身の最高記録8.56m(1999年)には及ばないものの、復活の兆しを見せた。また女子ではニウルカ・モンタルボ選手も6.80mで今年の最高記録を出した。800m走ではアントニオ・レイナ選手が1分46秒34、100mハードルでグローリー・アロシエ選手(12秒77)でそれぞれ優勝した。女子棒高跳びではナロア・アヒーレ選手は、4.35mで念願の自己最高の成績を挙げた。
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7月3日(水) 6月の失業率は、過去15年間の平均低下率を下回る
5月27日に新しい失業者に関する政令が施行されてから、初めての雇用統計が発表された。この結果、6月の失業者数は21.597人減少し、5月の統計に比べて1.36%減少したことがわかった。失業者が前月比17.547人減となった昨年同月より好成績となった。しかしながら、この6月の失業者減少数は、過去15年間の平均(−30.685人)を大きく下回っている。この1年間を通じて、失業者の数は全体で106.804人増加(+7.31%)したことになる。 国王夫妻がスロバキア訪問、スペイン芸術海外展示プログラムを開幕
スロバキア共和国を訪問中のスペイン国王夫妻は昨日、首都のブラティスラバ近郊のクノボ・ダヌビアナ美術館で、スペイン人彫刻家マルティン・チリーノさんの展覧会の開幕式を行った。この展覧会は、スペイン外務省と、Seacex(国営海外文化活動協会)が共同で行っている「海外におけるスペイン芸術発表プログラム」の一環として開かれたもの。チリーノさんは1925年生まれで、カナリア諸島のラス・パルマスの出身、彫刻家としての活動は約半世紀に及ぶ。今回は14の彫刻と4枚の素描が展示されている。 カマチョ氏、代表監督辞任表明。後任はサエス氏が有力。
サッカーのスペイン代表チームの監督を98年9月から4年間務め、先に行われたワールドカップでは1950年以来のの準々決勝進出を果たしたホセ・アントニオ・カマチョ氏が昨日、代表監督辞任を発表する記者会見を行った。カマチョ“前”監督は、昨日もワールドカップの放映で常に話題に上ったブルーのワイシャツを着て、いつものように真摯な眼差しで会見に臨んだ。 王家のワイン蔵復活。アランフェスで“ロイヤル・ワイン”生産
マドリッドに、新たな“ボデガ”(ワイン醸造所、酒蔵)がオープンし、近々Real Cortijo(王立農園)という名のワインが誕生することになる。このワインの生産をするのは、マドリッド近郊のアランフェス市。ここには、1778年に国王カルロス3世が、王室へのワイン供給のために建設を命じた酒蔵がある。長い間、修復のためにその門は閉じられていたが、このたび農園役所の所有として、新たにオープンすることになった。
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7月2日(火) スペイン人学生の30%が希望学部に進学できず
スペイン大学白書によると、スペインの大学生の30%が、第一希望の学部に進学できていなかったという。今回の調べで、学生の進学希望が人文学系学部から理工学系学部に移行していることもわかった。出生率の低下により理工学系への入学が以前より簡単になっており、理工学系学部に入学する生徒の成績は以前より悪くなっている。 社会党サパテロ党首は、アスナル首相に対して労組幹部との会談を行うよう要請
社会党(PSOE)のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ党首は昨日、スペインのアスナル首相に対して、依然として失業者保護令の全面撤回を求めているカンディド・メンデス(UGT)、ホセ・マリア・フィダルゴ(CCOO)の両労組書記長と会談し、対話を持つ必要性を強く訴えた。サパテロ氏の見解によると、6月20日のゼネストやデモ集会は、この政令に関して国民が政府に反対しているということは誰の目にも明らかであるという。 夏のバーゲンセール始まる 昨日7月1日から、全国で夏のバーゲンセールが始まった。すでにバーゲン開始を6月下旬に繰上げて始めていたマドリッドを初めとするいくつかの州を除いては、昨日が全国一斉開始日となった。スペイン商業連盟の予測によると、このバーゲン期間に国民一人あたり、120〜150ユーロの買い物をするという。内容は主に、洋服や個人使用の品物など。値下げを行う商店は全国でおよそ10万店、平均25%のディスカウント。また消費者連盟は各商店に対して、買い物客にわかりやすいように値札に旧通貨ペセタとユーロの併記をするよう勧めている。 バレンシアで過去41年で最大の7月台風
日曜の夜から昨日未明にかけて、地中海沿岸のバレンシア市を中心に襲った大型の台風は、7月にやって来た台風としては、過去41年間で最も勢力の強いものであった。バレンシア市内では、24時間足らずで128.7平方リットル、2時間で60平方リットルの降水量を記録。消防救急隊の出動回数は、日曜の午後11時から翌午前5時までの間で100回に及んだ。ブルハソット(バレンシア)では家屋1軒が倒壊、ムルシア県のカラバカ・デ・ラ・クルスでは、アルゴス川の氾濫によって、取り残された民宿の従業員や客など7人が警察の手で救出された。バレアレス諸島では、海水浴を楽しんでいた二人が海で溺れて亡くなった。またアルバセテとの県境にあるラ・バル・デ・コフレンテス市では、10以上の町村で、フーカル川氾濫の恐れで一時は避難待機命令も出たが、その後解除された。 ガルソン判事、4年にわたるETAの周辺調査を終了
バルタサル・ガルソン判事は昨日、1998年5月28日から始まった4年にわたるテロリスト集団ETAの政治的、財政的背景捜査を終了した。これにより64人に対する大掛かりな裁判が開始される。大半は、ETAへの所属または協力による立件。
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7月1日(月) マヨール選対委員長は、PP党大会に向けて地方選綱領を準備
2003年5月25日に行われる地方選挙(自治州および市町村)に向けて、与党国民党(Partido Popular、民衆党と訳されることもある)は、選挙綱領をまとめる作業を続けている。この取りまとめ作業の指揮を取っているのは、内務大臣、バスクPP代表を歴任してきたハイメ・マヨール・オレハ氏。アスナル首相から今回の地方選の選対委員長を任されたマヨール氏は、この1ヶ月半の間にPP幹部で構成される委員会を3回召集し、選挙綱領の枠組み作りに熱心に取り組んでいる。委員らの話によると、マヨール氏はこの任務に対して情熱以上の信念を持っているようだ。アスナル首相の後継者に最も近い“子分”と噂されながら、いまひとつ役不足との感が拭えないが、マヨール氏自身にとっては、今回の選対委員長抜擢が、国政ポスト返り咲きの大きなチャンスであることは間違いない。 52歳以上の早期退職者は、再就職活動を要求されることに。
国立職業安定局(INEM)は通達PR-2/02で、“全ての早期退職者は失業者と同じとみなし、積極的に再就職先を探すことを求めていく”と発表した。50代で早期退職する人はすべて、積極的に再就職先を探すという書類にサインしなければならず、INEMの提供するいかなる職業にでも就くか、キャリアアップのための講座に通わなければならない。さらに、現在135.400人いる50歳以上の補助金を受けている早期退職者は、低所得者証明書類に退職手当を所得として申告しなければならなくなる。 セビジャの立てこもり移民に助言者
セビジャのパブロ・オラビデ大学に立てこもりを続けている400人以上の移民グループにアンドレス・ロドリゲス・べノ教授をリーダーとする法律助言者グループがつくことになりそうだ。このグループは、仲介を目的とするのではなく、移民グル−プの17人の代表者がスペイン滞在の合法化について仲介者と話し合うのを助けるためのものである。 週末のスポーツの結果
オートバイ:世界選手権シリーズ第7戦、オランダGPが開催され、スペイン人選手が大いに活躍した。125ccでは、ダニ・ペドロサ選手(ホンダ)が優勝、同じくホンダ所属のジョアン・オリベー選手が3位。二人にとっては、これまでで最高の成績となった。250ccでは、昨年のオランダGP125ccで優勝したトニー・エリアス選手(アプリリア)が、今シーズンから移った250ccでも実力を発揮している。しかし昨日は、スタートから先頭を走っていたが、マルコ・メランドリ選手に抜かれ、惜しくも2位。旧500ccクラスのモトGPでは、カルロス・チェカ選手(ヤマハ)が3位と、各クラスでスペイン人選手が表彰台に上った。
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