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6月28日(金) ETAがバスク州の社会党議員に送りつけた脅迫状が公開される
「親愛なるベラ氏、今日もまたあなたの家の玄関に来ています。しかし次回来る時には、このような小包を届けるためではなく、直接あなたの頭をぶち抜くでしょう。あなたにはそれが相応しいからです。」このような文面で始まるテロ組織ETAからの脅迫状が、昨日アンドアイン市(ギプスコア県)の社会党議員ホセ・ルイス・ベラさんの元に届いた。 マドリッド市長選のPP候補者問題について、アスナル首相がカナダから終結宣言
2003年の市町村選挙で、マドリッド市長選へのPP(国民党)の筆頭候補者がまだ指名されていない問題で、ハビエル・アレナス幹事長が候補者擁立のために、市民に対してアンケート調査を行っていたことが明らかになった。 治安の悪化と移民急増に不安感
スペイン人が最も心配しているのは失業とテロであるが最近、治安の悪化と急増する移民への不安が高まっている。社会学調査センター(CIS)の調べによると、5月と比べて治安の悪化は5ポイント、移民への不安は9ポイント上昇し、それぞれ23.8%、23.5%となっている。 ナバロ選手がNBAドラフト指名
バルセロナのガード、フアン・カルロス・“ラ・ボンバ”・ナバロ選手が昨日、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われたドラフトで、マイケル・ジョーダンの所属するワシントン・ウィザーズから40位指名を受けた。スペイン人選手が世界最高のバスケットボールリーグNBAのドラフトで指名されるのは、フェルナンド・マルティン、ホセ・アントニオ・モンテロ、ロベルト・ドゥエニャス、パウ・ガソル、ラウル・ロペス(実際に契約したのはマルティンとガソルのみ。)に続いて6人目。
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6月27日(木) スペインの子供の出生率が上昇、移民の増加が一因
スペインの子供の出生率は、1999年から3年連続で上昇していることが、このたび国立統計局(INE)の調べで明らかになった。この統計によると、昨年1年間にスペインで生まれた子供の数は403.859人で、2000年に比べて8.103人増となった(99−2000年には17.947人増)。これにより、1991年以来初めて40万人台を回復した。最終的に、昨年は15歳から49歳の出産可能年齢にある女性が子供を産む率は、前年より0.01増の1人平均1.24人となった。しかしながら、スペインは依然としてEU諸国(平均1.53人)のなかで、最も出生率の低い国であることには変わりない。 お祭りのお菓子を食べて、900人がサルモネラ食中毒にかかる( ジローナ )
カタルーニャ地方のトロエラ・デ・モントグリー(ジローナ県)で、この時期のお祭りのお菓子「コカ・デ・サン・ジョアン」を食べたとみられる約900人以上が、腹痛や下痢などの中毒症状を起こし、次々と病院へ診察に訪れた。検査の結果、患者らからサルモネラ菌が検出された。このお菓子に使用されていたカスタードクリームが菌に汚染されていたとみられる。食中毒にかかった住民は、みな同じ菓子店からコカを購入していた。 バスケット世界大会のスペイン代表メンバー発表さる
8月29日から9月8日までアメリカのインディアナポリスで「FIBA男子世界バスケットボール選手権」が開催される。昨日は、スペイン代表チームの監督ハビエル・インブロダ氏より、14人の代表選手リストが発表された。今回の選考の目玉は、今シーズン国内のACBリーグで、唯一1試合平均10のリバウンドをとった、オリオル・フンジェント選手。代表チームは、来月からマラガでキャンプに入る。選手リストは、以下の通り
。 フェリペ皇太子の新居が完成
スペインの王位継承者、フェリペ皇太子がサルスエラ宮殿敷地内に建設していた邸宅がこのほど完成し、昨日メディアに公開された。新居は、国王夫妻の住むサルスエラ宮殿から約1Km離れたところにあり、建設にかかった費用は、約424万ユーロという。設計は国に所属する建築家マヌエル・デル・リオ氏が担当し、皇太子自身が個人的な好みで若干の修正を行った。広い玄関ホールをはじめとして、公務に使用される2つの執務室、客間、図書室、食堂のほか、プライベート用の居間兼食堂、いくつもの寝室、書斎などが1.800平米におさまっている。
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6月26日(水) 「政党法」上院で可決、3日以内に施行される
6月4日に国会(下院)で可決された「政党法」法案が昨日上院で審議にかけられ、賛成214票、反対15票で可決された。新法は、3日以内に官報(BOE)に掲載され、同時に施行される。政府と社会党PSOEは、ETAの政治母体バタスナ党の非合法化に向けて、新法のもとに厳しく目を光らせていく方針。首相府省のフアン・ホセ・ルカス大臣は、法案には特に修正事項がなかったため、国会(下院)への差し戻しは行われないと発表した。 バスクでボディガードの集団抗議
契約書にある月164時間の時間外勤務を越える労働を拒否して、昨日250人以上のセグリベル社のボディガードがETAに脅迫されている120人の護衛をしなかったため、彼らの大半はバスク警察と抗議に参加していないボディガードに護衛をされた。しかし、中には自宅に引きこもることを余儀なくされた人々もいた。 清掃会社職員のストライキ暫定的停止、騒乱で27人が逮捕される( マラガ )
マラガ市役所がごみ回収や道路清掃を委託している民間の清掃会社の社員らが、完全週休2日制を求めてストライキを開始し、昨日9日目を迎えた。昨日になって、市役所側が放置されていた4000トンに上るゴミ回収を他の12の民間会社に委託し、アンダルシア自治政府に仲介役をたてるように依頼したことから、社員らは、暫定的にストを中止することを発表した。さらに昨日深夜には、190個のゴミ回収コンテナが路上で炎上し、27人が治安妨害で逮捕、警官4人が怪我をするという騒乱が起きたことも、この暫定的スト停止の大きな理由となった。 スペイン政府に禁止された胚母細胞研究に対してEUが助成金支出
アリカンテ・エルチェ市のミゲル・エルナンデス大学バイオ工学研究所のベルナット・ソリア所長は、2年前にネズミの胚母細胞をインスリンを分泌する膵細胞に変化させ、I型糖尿病(インスリン注射が不可欠)にかかったネズミを治療する研究開発に成功した。ソリア博士は、これと同じ技術をヒトの胚母細胞に適用する研究で世界的に知られた学者であるが、3〜4年後には臨床研究段階にも入ることができるとされているこれらの実験・研究には、行政面での支援が不可欠である。スペインでは、毎年約3000人が、新たにこのI型糖尿病にかかっており、かつては「若年型糖尿病」と呼ばれていたように、そのほとんどは、子供や若年層で占められている。
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6月25日(火) スペイン証券市場で主要企業株が軒並み下落、終値で年間最安値を記録
スペインの主要企業が集まる株式市場IBEX35は、23日の終値に対して3.96%下落し、6651.40ポイントと今年の最安値を記録した。これは米同時テロ後の昨年9月21日に6498.40ポイントまで急落したのを除いては、97年12月並の低水準。スペイン株式相場は、98、99年および2000年第一四半期にかけて大きく値上がりし、99年12月には13000ポイントまで上り詰めたが、それがここ2ヶ月間の値下がりで、すべて水泡に帰した。 与党PPは、「ゼネスト扇動」CiUとの協調関係を凍結
政府与党PPは、6月20日に実施されたゼネストの独自評価を行っている。その結果、ジョルディ・プジョール氏率いるカタルーニャ連合(CiU)が、「ゼネストを扇動し、政府を嘲笑した」として、これまで両党の間で築かれてきた協力体制を凍結することを発表した。これは、昨日首相府の朝の定例会議後にPPのアレナス幹事長の口から公にされたもの。しかしながら、今回の「凍結」は、1年以内に行われるカタルーニャ地方選を踏まえた「関係見直し期間」であると示唆し、総選挙以降関係が悪化の一途をたどっている両党の決定的な「決別」ではないことを強調した。 スペイン人の約7割は、車の制限速度を守らない
スペイン交通協会(RACE)がこのほど発表した「実質交通速度」の調査結果によると、車を運転するスペイン人の68.2%は、規定の制限速度を遵守していないということが明らかになった。また都市で車の運転をする場合、制限速度は50Kmだが、それを守っている人はほとんどいない(0.02%)という。たとえば、マドリッドのカステリャーナ大通りでは大半の車が時速80Km程度で走行しており、123Km/hで走っていた車も実際に記録された。 W杯から帰国のスペイン代表チーム、空港で暖かく迎えられる
サッカーのワールドカップに出場し、土曜日の準々決勝で惜しくもPKで韓国に敗れたスペイン代表チームが昨日午後、失意と審判への憤懣が覚めやらないままチャーター機でバラハス空港に到着した。タラップを降りてきたカマチョ監督以下代表選手らは、今回の敗退に対する国民の反応に不安を持っていたようだ。しかし、ふたを開けてみると、空港ロビーには1500人ものファンらがスペインの国旗を振りながら選手団を暖かく迎える姿が待っていた。集まった人々は口々にPKをはずしたホアキン選手を励ましたり、ラウル選手に喝采の声をあげたり、代表引退を決めたキャプテン、イエロ選手に別れを告げたりしていた。
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6月24日(月) EU諸国は犯罪を犯した不法移民から強制送還する意向
セビジャサミットにおいてEU加盟15ヶ国が合意に達した不法移民送還プログラムは、不法移民犯罪者と合法滞在の申請を拒否された不法移民から強制送還することを提案している。どちらのケースでも、まず本人の自主的帰国を促すのは、この方法が“最も簡単な行政的措置ですむ”つまり“最も安上がり”なものであるからである。このプログラムの中には、1台の飛行機で15カ国の不法移民を自国へ送還するという提案も含まれている。 SCH銀行株主総会、ボティン頭取は外部取締役3名の登用を推薦
サンタンデール・セントラル・イスパノ(SCH)銀行の定期株主総会が本日開催される。この席上で、エミリオ・ボティン頭取は、政財界出身や学識経験者などの外部取締役の起用によって、様々な主体が協働してよりよい運営を目指す「グッド・ガバメント(よき統治)」体制を強化することを提案する。外部取締役として推薦されるのは、財政家でトレアル社長のフアン・アベジョー氏、ギジェルモ・デ・ラ・デエサ氏(元経済長官、パストール銀行取締役)、アベル・マトゥテス氏(元外務大臣)の3名。 旧通貨「ペセタ」、30億ユーロ分が依然として換金されず
欧州単一通貨ユーロの流通開始に伴い、現在ではスペインの旧通貨ペセタは使用できなくなっている。しかし、いまのところ紙幣と硬貨あわせて30億ユーロ分以上(紙幣20億100万ユーロ、硬貨10億4600万ユーロ)の旧貨幣が、ユーロに換金されないまま残っているという。これは、ユーロ切り替え直前の、昨年12月末の時点で流通していたペセタ貨幣の約6.25%に当たる。これらのペセタ紙幣や硬貨の多くは、古銭収集家の手や、家庭の引き出しの奥深くに残っていたり、観光客が思い出に持ち帰った、あるいは紛失・破壊されたものと考えられる。 マドリッドの地下鉄10番線、7−8月の運転休止
新線メトロスールの建設に伴い、マドリッドの地下鉄10番線が、7月と8月の2ヶ月間にわたり運転を休止することになった。メトロスールで利用される7000台の新型車両を10番線に乗り入れできるようにするため、現在の600ボルトのケーブルから、1500ボルトの新しいケーブルに変更する必要が生じた。7月の第1週に、まずはフエンカラールからヌエボス・ミニステリオスまでのケーブル敷設工事開始、終了後、再び開通する。その後8月には同じようにヌエボス・ミニステリオス−アルーチェ間の工事が行われる。全線が新たに開通するのは9月まで待たなければならない。 国王夫妻の5番目の孫、ミゲル王子の洗礼式が行われる。 スペイン王室は昨日、クリスティーナ王女とパルマ公爵、イニャキ・ウルダンガリン氏の3男、ミゲル・ウルダンガリン・デ・ボルボン王子の洗礼式を祝った。ミゲル王子は国王夫妻にとって5番目の孫にあたる。洗礼式はアントニオ・マリア・ロウコ枢機卿によってサルスエラ宮殿で執り行われた。パルマ公爵夫妻の親族や関係者、出産に立ち会った医師団、またスペインのホセ・マリア・アスナル首相夫妻も招かれ、式の後にパーティーが催された。 週末のスポーツの結果
陸上競技:ヨーロッパ杯Bグループの各競技がセビージャで行われた。総合成績で、スペインが2003年のスーペルリーガ(フィレンツェ)に男女ともに出場できることが決まった。5000mのマルタ・サンチェス、レイエス・エステベス(1500m)、アロシエ(100mハードル)各選手の活躍に期待がかかる。
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6月21日(金) アンダルシアのリゾート地でETAによる爆弾テロ、観光客らが重軽傷( マラガ )
今朝午前7時05分、スペイン南部のマラガ県にある海岸リゾート地フエンヒローラで、ホテルに隣接する路上に止めてあった乗用車が爆発した。地元警察の発表によると、現在のところ、観光客ら数人が爆発の衝撃で割れた窓ガラスなどによって怪我をした模様。けがをしたのは、イギリス人夫婦のうち1人が重傷、その他にスペイン人1人、未成年がモロッコ人1人と英国人2人いるという。 20−Jゼネスト終了:実施率の発表に政府−労組で大きな食い違い
失業者の保護をめぐる政令の改革に反対するゼネラル・ストライキが昨日行われた。大都市では、交通機関の最低運行限度も遵守され、通勤・通学する人の姿も多くみられた。商店などは、ピケ隊の攻撃を怖れてシャッターを半分しめたりして密かに営業をする店もあった。全体的には、平日ではあったが、さしずめ日曜日といった雰囲気だった。 セビジャでEUサミット開催
今日、11時半頃からセビジャでEUサミットが開催される。議長国としてのスペインはこのサミットを最後に、任務をデンマークに譲る。本来の開始時間から2時間近く遅くなっているのは、昨日のゼネストの影響でセビジャに今日の朝到着する首脳が多いためである。
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6月20日(木) 20−Jゼネスト突入:朝方の交通機関に大きな混乱はなし
今日20日午前0時より、「失業者保護令」に反対する大手労組UGTとCCOOの呼びかけで全国一斉ゼネストに突入した。最低運行限度をめぐって、政府と労組間の折衝が物別れになったままの交通機関だが、今朝のラッシュ時は大きな混乱もなく、間引き運転による通勤が行われた。長距離列車やAVEは予定通り運行を全面休止している。各地で暴力に訴えてスト参加を強制しようとするピケ隊の姿も報告されているが、各労組は、現在のところゼネストは概ね成功のと見解を示している。 サッカー・スペイン代表、韓国戦に向けて最終調整
土曜日に迫ったワールドカップ準々決勝での韓国との戦いに向けて、スペイン代表チームは、カマチョ監督を中心にキャンプ地のウルサンで練習に臨んでいる。アイルランド戦での怪我が心配されるラウル選手は、物理療法やストレッチ、軽いジムトレーニングなどを行っており、トレーニング中は笑顔も見せているという。チームの外傷専門医ヘナロ・ボラス医師は、「土曜日の試合でプレーができる状態かどうか、今はまだ確信をもっていない。しかし、明日には実際にフィールドでランニングなどをして回復の様子を見ることができるだろう」と述べた。
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6月19日(水) 元BBVA銀行頭取イバラ氏、チャベス大統領への政治資金供与を認める
昨日、全国管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事のもと、海外秘密口座などに関わる「BBV事件」の公判が行われた。昨日証人として法廷に立ったのは、昨年12月までBBVA銀行の頭取だったエミリオ・イバラ氏。さらにイバラ氏の答弁と前後して、ガルソン判事の元には、BBVAの専務取締役ホセ・イグナシオ・ゴイリゴルサーリ氏から1通の文書が届き、法廷で読み上げられた。この文書によると、98年12月から99年7月にかけて、当時のベネズエラ大統領選に出馬していたウゴ・チャベス氏(現大統領)に対する選挙運動資金援助を行っていたという事実を、当時の中南米部門の責任者だったゴイリゴルサーリ氏自身が認識していた。これにより、先に元専務取締役ペドロ・ルイス・ウリアルテ氏が、両氏ともに政治資金供与への関知を否定した証言が、覆されたことになる。 大学立てこもりの移民ら、ハンストを告知
ウエルバでのイチゴ収穫期の季節労働を東欧からの移民にとって代わられた北アフリカ系住民らが、仕事と居住許可を求めて今月10日から、セビージャのパブロ・オラビデ大学構内で抗議の立てこもりを続けている。そして昨日は、今週中に48時間のハンガー・ストライキを実施するとの告知を行った。このハンストが、同じくセビージャで開催されるEU首脳会議の日程に合わせて実施されるかどうかは、まだはっきりしていないが、アンダルシア州のマヌエル・チャべス知事に対して、「ハンスト以外に居住許可を要求する方法があるのなら、教えて欲しい」と切に訴えた。 20−Jゼネスト:最低サービス限度をめぐって最高裁が緊急召集
政府の「失業者保護令」に反対するゼネスト実施はいよいよ明日に迫った。交通機関の最低運行限度などをめぐって、政府と労組側の決着が着かないままストに突入することになりそうだ。今日は、先週の金曜日に閣僚会議で承認された国営テレビ局(RTVE)と民間放送局の最低サービス限度の合法性について、緊急に最高裁法廷が召集される。また労組側は、勧業省が指示した交通機関の最低運行限度の合法性についても全国管区裁判所に訴えを申し出ることを明らかにしたが、同裁判所では、通常の手続きを行うとの決定を下し、これについてはゼネスト終了後に持ち越されることになった。 アリカンテで乳児1人が死亡、その双子の妹が負傷。虐待の疑いで両親を逮捕 昨日、午前7時55分、アリカンテ総合病院で生後3ヶ月の乳児が死亡した。この乳児は月曜明け方、脳血腫の診断を受け、ベガ・バハ地域病院(オリウエラ)小児科から緊急に運び込まれていた男児で、数時間後には、この双子の妹が、ピラル・デ・オラダダ保健センターに運び込まれた。彼女はまぶたに殴打による外傷があったうえ、上腕を骨折していた。
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6月18日(火) セビージャ・サミット間近、重要課題で各国が同調せず
今週の金曜と土曜に迫ったEU首脳会議を前に、昨日ルクセンブルグでEU15ヶ国外相会議が行われた。しかしながら、会議では議長国としての任期終了を前にスペインがまとめようとしている、3つの項目について各国の意見が同調せず、サミット前に事前協定を結ぶことは難しくなった。最重要課題とされるのは、1)不法移民に対する取締りを行わない国に対する処罰規定の設置、2)将来EUに加盟する国にたいする農業支援、3)欧州連合の組織改革、の3項目。 20−Jゼネスト迫る。政府と労組が真っ向から対立
「失業者保護令」に反対するゼネストが明後日に迫っているが、当日の公共交通機関の最低運行限度に関して、政府と労組側の折衝は完全に物別れとなっている。UGTやCCOOなど労働組合側は、「失業者保護令」が失業者の権利をないがしろにしているとして、政令の全面撤回を求める訴えを続けている。しかし政府側は、全面撤回は全く受け入れる余地がないとして、ゼネスト当日の公共交通機関の最低運行限度に関する折衝に力を入れている。昨日は政府側の求める最低運行限度が発表されたが、労組側はそれではストライキをするという労働者の権利が守られないとして、政府側の提案を遵守しない考えを明らかにした。交通機関以外のサービス(医療機関、学校、ガソリンスタンドなど)については、すでに大方の決着がついている。 壁の落書き清掃中に100人が中毒症状( マドリッド )
昨日昼頃、マドリッド郊外のヘタフェ市にある建物で、壁の落書きを落とす作業を行っていたところ、建物内部で働いていたテレフォニカ系列会社「アテント」の社員ら100人が突然中毒症状を起こした。社員らは、次々に頭痛、呼吸困難、喉の痛み、皮膚に斑点ができる、目のかゆみなどの症状を訴えて、そのうち46人が病院に運ばれたが重傷者は出なかった。
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6月17日(月) EU内各国のADSL料金調査---欧州サミットでも、情報インフラ整備が課題
いよいよ今週に迫ったセビージャで開かれるEU首脳会議を前に、各国におけるADSLの料金に関する調査が行われた。スペインは、EU内で最もインターネット導入が遅れている国のひとつで、その結果、新しい高速データ通信技術であるADSLの料金も他のインターネット先進国に比べて価格競争が少なく、割高になっているといえる。 スペインのビーチは軒並み良質との結果がでる
昨日からスペイン人の夏休み“バカシオネス”が始まったが、このほど欧州委員会は、EU各国のリゾート海岸、湖、河川などの水質調査を行った。その結果、スペイン国内にある合計1.637のビーチのうち、1.452ヶ所で、水質が「極めて良い」、152ヶ所が「良い」と判断され、全体の約98%が海水浴に非常に適している海岸であることがわかった。また海水浴のできるビーチの数は92年の1.335ヶ所から大幅に増えていることも明らかになった。 バルセロナでマグレブ人を襲ったスキンヘッド8人組を逮捕
土曜日の明け方、サン・ビセンス・デ・カステジェでスキンヘッド8人組の襲撃を受け、マグレブ地域(チュニジア・アルジェリア・モッロコ三国の総称) 出身の37歳、ムスタファ・E氏がマンレサ(バルセロナ)の病院に運ばれた。医師によると、ムスタファ・E氏は頭蓋骨外傷と、指と腕の骨折で重傷。 週末のスポーツの結果
二輪世界選手権:オートバイの世界選手権シリーズ第6戦、カタルーニャGPが16日、バルセロナで行われた。125ccクラスでは、ペドロサ選手が2位と健闘。オリベー選手6位、パブロ・ニエト選手8位。250ccクラスは、フォンシ・ニエト選手が3位、トニー・エリアス選手9位。モトGPではカルロス・チェカ選手が3位と、昨日は全クラスでスペイン人選手が表彰台に上った。総合ランキングでは、250ccでフォンシ・ニエト選手が1位につけている。
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6月14日(金) 5月の消費者物価指数が発表。先月から0.4%の上昇。
物価の上昇はとどまるところを知らない。成長が減速しているスペイン経済は、ユーロ導入の余波からまだ立ち直らない。これが5月の消費者物価指数(IPC)の示しているところで、物価は4月に比べると0.4%の上昇、この12ヶ月の指数は3.6%。5月のインフレ率は4.1%(生鮮食品と動力費を除く)と、1996年にPP(国民党)が政権を握って以来最悪の数字となった。衣料品、飲食費、パック旅行と食料品が指数悪化の主要原因で、今年に入ってのインフレ率3.7%は、ユーロ導入諸国平均より1.7ポイント高く、1999年1月に通貨統合をして以来最大の差となった。 “デクレタソ”国会投票で、与党孤立するも絶対多数で可決 5月25日に緊急閣僚会議で承認され27日に発効した「失業者保護令」に関して政府は野党や各労働組合から“デクレタソ(とんでもない政令)”と痛烈な批判を浴び、国内でで20−Jのゼネストを容認する動きがさらに強まっている。政府はこの政令が緊急閣僚会議で決定されてことについて、「審議なしの可決」と各党から批判を受けたため、話し合いの場を設けるために、この政令の法案化を提案した。そして昨日、国会で法案化手続きを始めることを承認するための投票が行われた。当初は与党国民党(PP)のほかにCiU(カタルーニャ連合)とCC(カナリアス連合)も賛成票を投じると見られていたが、両党は、アスナル首相の姿勢を「弱い者に対して傲慢、圧制的、冷笑するような態度」と批判し、結局投票には欠席した。しかしながら、国会での絶対多数を誇る与党PPは、169票中、賛成129票(PP)反対16票(PSOE,IU,PNVほか)と、孤立したにもかかわらず圧倒的な差で可決に持ち込んだ。これから夏以降にこの政令を法律にするための法案審議が行われていく予定。 20−Jゼネスト情報
政府の「失業者保護令」に抗議するゼネストが6月20日に予定されている。これに関して、各業界で当日遵守すべき「最低サービス限度」についての折衝が続いている。パイス・バスコ(バスク)では火曜日、また昨日はマドリッド、アンダルシアの各自治州における最低サービス限度について、労使および州政府間の話し合いに大方のポイントで決着がついた。しかしながら、これらの各自治州でも、最も難航が予想されていた公共交通サービスに関しては依然として決着のつかないところもある。 大学立てこもりの移民らに対し、警察の包囲続く( セビージャ )
仕事と居住許可を求めて、セビージャ市のパブロ・デ・オラビデ大学には引き続き400人以上の北アフリカ系の移民が抗議の立てこもりをしている。警察当局は、水曜日は構内に押し入り2人の移民を逮捕、そして現在も大学周辺を完全包囲し、敷地内を出入りする全ての車に対して検問を行い、移民を載せていないかなどを調べている。これに対して大学の最高決議機関である大学役員委員会は、警察の介入を「完全に拒否」する姿勢を示した。同委員会は、警察当局が、ロサリオ・バルプエスタ学長の許可を得ずに大学敷地内で活動を行うことを全面的に拒否するとし、「大学の自治擁護、大学敷地の保全」を約束する声明を公表した。
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6月13日(木) ETAが欧州首脳会議中に、リゾート地でのテロを画策していたことが発覚
今週月曜日に、バレンシア市のアルヘメシー地区で、ETAメンバーのアイツォル・マイルトゥア容疑者が逮捕され、その後も警察による捜査や取り調べが進んでいる。 各政党は「生前発効遺書」に関する法律を作ることで一致
昨日国会の衛生問題委員会において、患者の権利に関する法案が全会一致で可決された。主な内容は、年老いた人が、病気にかかった時の治療法や、死後遺体をどのように扱ってほしいかなどを生前に文書にしておくことを可能にするというもの。この法案が可決されたことにより、今後厚生省を中心にこれらの「生前発効遺書(リビング・ウィル)」の発効条件や保管の仕方などが検討されていく見通し。 大学構内立てこもりの移民らに、学長の依頼に反して警察が介入( セビージャ ) 今週の月曜日から、スペインでの職と居住許可を求めて北アフリカ系の移民らがセビージャ市のパブロ・デ・オラビデ大学(UPO)構内に立てこもっている事件で、昨日は警察当局によるの介入が行われた。。当局の発表ではこの逮捕は敷地外で行われたとしているが、大学側は、同大学のロサリオ・バルプエスタ学長が警察当局の介入を拒否したにもかかわらず、騎馬警官などが構内に押し入り、アルジェリア人らを逮捕したと発表した。 またこの2日間で立てこもりに参加しようとしていた移民ら41人が大学周辺などで逮捕された模様。警察は6台のワゴン車を待機させ、引き続き構内周辺を包囲しているという。現在構内で抗議の立てこもりを続けているのは、565人程と見られている。彼らのほとんどはモロッコ、モーリタニア、アルジェリア出身。彼らは、例年のようにウエルバのイチゴ収穫の季節労働が、東欧からの移民にとってかわられたことに反発し、仕事と居住許可を求めている。アンダルシア州人権擁護委員会のホセ・チャミソ議員は、明日にも構内の移民と面会する予定。 サッカーW杯:スペインは予選全勝で16強進出 ワールドカップ予選で、スペイン代表にとっての第3戦が行われ、南アフリカに3−2で勝利、Bグループ1位での予選通過が決定した。カマチョ監督は、メンディエタ、トーレス、ホアキン、アルベルダなど第2戦までは控えにまわっていた選手らを多く起用し、スペイン代表チームの層の厚さを見せつけた。ゴールは、4分と56分にラウル、46分にメンディエタの合計3点。これにより、2次リーグ予選で、Eグループとアイルランドと対戦することが決定した。試合は16日(日)の13:00(スペイン時間)から。
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6月12日(水) ラト大臣、ヨーロッパ経済相会議をゼネストの日にマドリッドで開催することを提案
エコフィン(経済財務相特別会議)の議長に当たっているロドリゴ・ラト大臣は、EUの予算案を大筋で承認するための会議を、ゼネストが予定されている6月20日にマドリッドに召集する模様。この会議は当初、セビジャでのEU首脳サミットで加盟15ヶ国首相が審議、承認するための充分な時間を得られるようにとルクセンブルグでサミット前日に開催される予定であったものである。 5万人の生徒が大学入学のための「セレクティビダー」に挑戦
現在スペインでは、大学に入学するためには「セレクティビダー」と呼ばれる共通試験を受験しなければならない。この試験の点数によって、自分の希望する学科に進学できるかどうかが決まる。昨日はマドリッド、バレンシア、エストゥレマドゥーラ、アラゴンの各州で、約5万人の生徒らが緊張の中、試験に臨んだ。この共通試験は3日間続く。また、このたび改正された教育資質法により、セレクティビダーは来年を最後に廃止され、2004年からは、新たに設けられた「PGB(仮称)」と呼ばれる高校の卒業試験をもって、高卒の資格を得た上で、さらに希望する各大学の個別入学試験を受験することになる。 「音楽のない一日」−音楽業界は海賊CD販売に反対するキャンペーンを行う
スペインでは街頭などで販売されている違法音楽CDの蔓延に対して、音楽業界から強い反対の声があがっている。今年に入ってから国内で合法的に販売されたCDの数は7.600万枚だが、これに対し海賊版のほうも2.000万枚に達しおり、その売上は6千万ユーロとも言われる。海賊版の市場に占める割合も、昨年は全体の15%だったのに対し、今年はすでに30%に達しており、取り締まり強化や対抗措置が急務とされている。 ジブラルタル海峡で海に投げ出された19歳の船員が、自力で生還(カディス)
先週日曜日の午後11時ごろ、タグボート(大型船舶の離着岸補助などを行う曳船)で仕事中の料理担当船員パトリシオ・ララ・アイリョンさん(19)が、ごみを捨てようとした際に船尾付近でつまづき、海に落ちてしまった。すでに辺りは暗く、パトリシオさんの叫び声を聞いた者もいなかった。彼は船のモーターに巻き込まれないように、必死に泳いだ。船が過ぎ去ったあと、真っ暗な波間にひとり取り残されたパトリシオさんは、身に付けていた服やブーツを脱ぎ捨てて泳ぎ始めた。そして数時間後約8KMの距離を泳ぎきり、午前2時30分ごろようやくカディス県のタリファ沿岸に自力でたどり着き、海岸にあるタリファ海難救助隊事務所で助けを求めた。そしてそのまま市内の病院に運ばれた。48時間後の昨日午後、記者会見を行い、心境などを語った。
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6月11日(火) バレンシアでETAメンバー1人を逮捕、もうひとりは逃走中
昨日、地中海沿岸のバレンシア市アルヘメシー地区で、テロ組織ETAのメンバーと見られる男が地元の警察官によって逮捕された。男はアイツォール・マウルトゥア・エグレン容疑者(21)で、内務省の発表によると、この夏に地中海沿岸のリゾート地で観光施設などを狙った連続爆弾テロを計画する部隊に所属している疑いが持たれている。 大学構内に移民ら400人が居住許可と仕事を求めて立てこもり( セビージャ ) 昨日、アンダルシア州セビージャにあるパブロ・デ・オラビデ大学構内に、約400人の北アフリカ系移民らが集まった。例年イチゴの一大産地であるウエルバでは、収穫期には、彼ら北アフリカ系の住民が主に農作業に携わっている。しかし今年は東欧諸国から来た移民らが、事前に自国で農園の経営者らと労働契約を結んでいたため、北アフリカ系住民らの働き場所が失われたことに抗議している。この抗議立てこもり集会を主催したODITE(移民および外国人労働者のための民主組織)のデシオ・マチャード代表は、「社会的な観点から、彼らの労働環境が守られるようになるまで無期限で続行」と話している。また同大学のロサリオ・バルプエスタ学長は、警備当局の介入を避け、アンダルシア人権擁護委員のホセ・チャミソ氏に仲介を依頼したとのこと。 20−Jゼネスト情報:社員に対してスト参加で解雇とおどしたスーパーマーケット
●労組CCOOマドリッド支部の商業・ホテル観光業連盟のニコラス・マタ代表は昨日、州内の大手スーパーマーケット2社の社員2.800名が、6月20日のゼネストに参加した場合、契約社員に対しては契約更新をしない、正社員は解雇という「おどし」を会社側からかけられていたことが明らかになったと話した。 スペイン人の子供の食生活調査−−−脂肪、糖分、調理済み食品の過剰摂取ぎみ
このほどスペインの子供達の食生活に関しての大規模な調査の結果が公表された。この調査は5年間にわたって国内の複数の病院や国立衛生局、マドリッド自治大学などにより実施され、このたび雑誌European Journal of Clinical Nutrition誌上で発表されたもの。これにより、現代のスペイン人の子供の食に関する様々な悪習慣が浮き彫りになった。調査対象となったのは、マドリッド、オレンセ、ムルシア、カディスの各県に住む1.112人の6〜7歳児。
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6月10日(月) 雨不足でマドリッド、ムルシア、バレンシアが取水制限の危機
今年の春の終わりに降った雨が恵みをもたらしたのは、スペイン国内のいくつかの地域だけであった。カタルニャ地方では年始からの旱魃を救ったが、マドリッド、ムルシア、バレンシアは夏に向けて厳しい状況にある。エントレぺニャス・ブエンディアダムの貯水量が少ないため、タホ−セグラ川灌漑委員会は去年と同じ水量は供給できない見通し。フカル川も夏の供給量を20%カットする。 “デクレタソ”に抗議するデモ行進が行われる( セビージャ )
5月25日に緊急閣僚会議で承認され27日に発効した「失業者保護改革令」に関して政府は野党や各労働組合から“デクレタソ(とんでもない政令)”と痛烈な批判を浴びている。昨日はアンダルシア州セビージャ市において、今週木曜日に国会で法案化決議が予定されているこの政令の完全撤回と、20−J(6月20日)ゼネスト召集を呼びかける大規模なデモ行進が行われ、二大労組UGTとCCOOを中心に、与党PP以外のアンダルシア州の全ての政党が参加した。主催者側の発表では25万人(警察当局は5万人と発表)が結集し、アンダルシア州では近年にない大規模デモとなった。 大規模フィエスタで急性麻薬中毒により、6人が緊急入院( マドリッド )
昨日午後、マドリッド郊外のレガネス市にあるディスコで開催されたテクノ音楽のフィエスタに来ていた若者ら6人が、麻薬による急性中毒とみられる症状で次々とマドリッド市内の病院に運ばれた。入院したのは22歳から31歳の男性5人、女性1人、いずれもフィエスタ会場内で急に嘔吐、痙攣、意識が朦朧とするなどの症状が起きたという。その内の一人は会場内で昏睡状態となったが、病院で数時間後意識を取り戻した。 全仏オープン決勝、アルベルト・コスタ選手が初優勝( パリ ) パリのローラン・ギャロスで行われていたテニスの全仏オープン最終日の昨日、男子決勝ではアルベルト・コスタ選手対フアン・カルロス・フェレーロ選手の対戦となった。決勝でスペイン人同士が対戦するのは、全仏史上3度目。試合前はフェレーロ選手有利と見られていたが、結果は6−1、6−0、4−6、6−3(2時間30分)とコスタ選手が初めから優位に立ち、終始落ち着いたプレーで見事優勝した。カタルーニャ・レイダ出身、26歳のコスタ選手にとって、これがはじめてのグランドスラム優勝となった。今週の金曜日に結婚式を挙げる同選手にとっては、二重の大きな喜びとなった。
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6月7日(金) 20−Jゼネストの最低サービス限度の労組案が発表される
政府主導で改革が進められ、5月27日に発効した「失業者保護令」に強く反対する各労働組合を中心に、6月20日(木)に全国でゼネストが予定されている。昨日は労組CCOO、UGTより公共の交通機関やサービス施設がスト中に遵守すべき「最低サービス限度(案)」が発表された。 将来のアルツハイマー発病を予告するプロジェクト(バルセロナ)
バルセロナ・クリニック病院では、遺伝学的診断を通じて将来アルツハイマー病にかかるかどうかを早期診断し、他の家族の遺伝子との関わりなどを研究するプロジェクトへの参加者を募っている。このような試みはヨーロッパでは唯一である。アルツハイマー病は、複数の遺伝子に異変が起きたり、特殊なたんぱく質が脳内に蓄積して神経細胞が死んでいき、痴呆症が進行し、身体も次第に弱ってくる破壊的な病気である。スペイン国内では約40万人がこの病気にかかっているという。 EU各国のインターネットの利用状況報告---スペインは大きく遅れをとる
ヨーロッパの情報社会化は各国独自のスピードで進んでいるようだ。アウナ財団がまとめた「eエスパーニャ2002報告書」によると、@インターネットの家庭への普及率、A利用者の割合ともにスペインはヨーロッパの情報先進国から大きく遅れをとっていることが明らかになった。 80年代を代表するミュージシャン、カルロス・ベルランガ氏が長年の肝臓疾患の末、死去
水曜日に死去した作曲家、ミュージシャン、グラフィック・デザイナー、イラストレーター、そして画家でもあったカルロス・ガルシア・ベルランガ氏が昨日、マドリッドのポスエロに埋葬された。カカ・デ・ルクセ、アラスカ・イ・ペガモイデス、アラスカ・イ・ディナラマなどのグループの一員として、彼の創造性はスペインポップ・ミュージック界に衝撃を与えるものであった。モンテプリンシペ病院付属礼拝堂で行われた葬儀には、ペドロ・アルモドバル、ミゲル・ボセ、アラスカ、ナチョ・カヌ、アナ・ベレン、ビクトル・マヌエルの各氏を始めとする多くの文化関係者が出席した。
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6月6日(木) スペインの都市別生活水準ランキング発表さる
銀行グループのラ・カイシャがこのほど発表したランキングによると、スペインで最も生活水準の高い県はカタルーニャ地方に多く集まっていることがわかった。住民一人当たりの平均所得が最も高いのはジローナ、続いて同じくカタルーニャのジェイダ、またバルセロナは5位につけた。首都のマドリッド県は7位であったが、99〜2000年の間の経済成長の度合いでは32位と大きく後退した。 政府は移民の合法化を厳しく制限
一昨日マリアノ・ラホイ内務大臣から、政府が外国人法の再改正を準備しているとの発表があったが、さらに具体的な改正内容が明らかになってきた。 フランスでETAのメンバー2人を逮捕
昨日フランス中部のオーブッソンにて、フランス憲兵隊が銀行強盗犯を追跡包囲中に行ったコントロールにより、指名手配中のETAメンバー2人を逮捕した。逮捕されたのは、フェルミン・ビラ・ミチェレナ容疑者(32)とアイトール・アギレバレナ・バルダライン容疑者(35)。2人は自動小銃(1丁はETAのロゴ入り)などの武器を携帯し、偽造身分証明書を所持していた。 全仏オープン、雨により順延しスペイン3選手に影響
パリのローラン・ギャロスで行われているテニスの全仏オープンは、悪天候により中断、延期となった試合があり、過密スケジュールとなっている。女子のほうはすでに本日準決勝の2試合が行われているが、男子部門では準々決勝に勝ち残った3人のスペイン人選手にとっても波乱含みとなった。
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6月5日(水) 政党法案が国会で可決、今月末にも施行される
バタスナ党の非合法化などを目的とした新しい「政党法」の法案が、昨日国会で可決され、その後上院でも特に変更もなく通過した。国会投票では、賛成票が95%を占めた(与党PP、社会党PSOE、カタルーニャ民族主義CiU、カナリア連合CC、アンダルシア党PAが投票)。反対票は左翼連合IU、バスク国民党PNV、バスクEA、ガリシア民族主義BNGを合わせた16票で、この新しい法律がバスク自治州内の苛立ちをさらに加速させるのではないかという懸念から反対票を投じるに至ったという。 ラホイ内務大臣は、外国人法の改正に向け検討を進めると示唆
昨日、スペイン第一副首相で内務大臣のマリアノ・ラホイ氏は滞在中のバルセロナで、政府が今後「外国人法」の改正を強く進めていく方針であることを明らかにした。同大臣は改正の内容には深く触れなかったものの、現行法をさらに固め、ドイツでは移民の配偶者優遇措置がスペインのそれよりもさらに制限されていることを例に挙げ、他のヨーロッパ諸国と足並みをそろえていくための改正であることを示唆した。
また同大臣は、外国からの移民の問題が現在のヨーロッパ全体で最も重要な政治テーマであるとの認識を示し、約2週間後にせまったセビージャ首脳会議において、各国が協調していく必要があると述べた。この点において、欧州では近年外国人移民の法的地位についての考え方が大きく変わってきているため、今こそ欧州共通の見解をまとめていく必要があるのではないかと語った。 この12ヶ月で失業者の数が110.854人に増加、5月の無期限雇用契約は18.62%の減少。
5月に職業安定所に登録された失業者の数は47.281人(2,89%)、昨年同月の56.957人と比べると少なくなっている。最新のデータは、スペイン経済成長の減速が失業率増加に影響を与えていることを如実に示しており、この12ヶ月で新たに失業した人の数は110.854人(7,5%)に増加している。
雇用体系の変化
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6月4日(火) セビージャ欧州サミットに向けて、アスナル首相の各国訪問始まる
スペインのホセ・マリア・アスナル首相は、セビージャで6月に行われる欧州理事会に先立ち、開催3日前の6月18日までUE内の8カ国14都市を歴訪中である。 マンション崩壊で1人死亡、モロッコ人の男性が2人を瓦礫の中から救助(バルセロナ)
昨日午前5時40分ごろ、バルセロナ郊外のロスピタレット・デ・ジョブレガット市にある5階建てのマンションが突然崩れ落ちた。この崩壊により、瓦礫の下敷きになって少なくとも1人が死亡、6人が重軽傷を負った。 メキシコ大統領はノーベル平和賞候補としてガルソン判事に太鼓判
メキシコを訪れているスペイン全国管区裁判所のバルタサール・ガルソン予審判事は、昨日ビセンテ・フォックス大統領とリカルド・クレール内務大臣との会談に臨んだ。大統領公邸で行われた45分間の会談の中で、人権やテロリズム、麻薬取引、汚職、NGO連合によって創設された国際刑事裁判所(ICC)規定などがテーマとなり密な話し合いが行われたようだ。 アストゥリアス皇太子賞―芸術部門でウッディ・アレン氏が受賞 映画監督、俳優そして脚本家でもあるアメリカ人のウッディ・アレンさん(1935年生まれ)の、2002年のプリンシペ・デ・アストゥリアス賞の芸術部門での受賞が決定した。アレンさんの長い映画界での経歴と、独立した人物で批評眼に優れている、自身の映画製作に様々なスタイルを取り入れているなどの点が評価された。10月にオビエドで行われる授与式にも出席するとのこと。
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6月3日(月) バスク自治州イバレチェ代表は、司教教書を「大多数のバスク市民の意見を反映」と評価
木曜日にバスク3県の司教により「平和を築く」というタイトルで司教教書が発表され、この中で現在政府主導で検討されている「新政党法」によりETAの政治母体であるバタスナ党を非合法化する動きへの懸念を表明した。このようなバスク三司教の考えに対して、政府、野党、各大臣らの様々な反応が持ち上がっている。 4000以上の貨物コンテナを調べた結果、市民警察が17人の不法入国者を発見
現在EUは、どこからどうやって移民たちがヨーロッパに入りこんでいるのかの究明に躍起になっている。以前の調査で毎月5000人が空港から入国していることが明らかにされているが、毎日荷揚げされる何千もの第3諸国からの貨物コンテナにどれだけの人間が隠れて入国しているのかも解明しようと、EU各国警察の協力のもと、ヨーロッパ警察は3日間で28790台の貨物コンテナを捜査、189人の不法入国者を逮捕した。スペイン国内では市民警察が4137台を捜査、隠れていた17人と3人の“パサドーレス”(不法入国の手助けをする者)を発見、逮捕した。 週末のスポーツの結果
ワールドカップ:31日(金)に開幕。スペインの第一戦目の相手はスロベニアだったが、3−1で勝利。スペイン代表チームは52年ぶりにW杯初戦で勝利するという快挙を成し遂げた。次の試合は7日(金)対パラグアイ戦。常にスペインに対して非常なライバル心を燃やしているパラグアイGKチラベルト選手との対決となる。
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