6月30日現在 |
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トラス・キオ事件 トラス、キオの企業グル−プと大蔵省、カタル−ニャ税務局を舞台とした 大規模な汚職、脱税、贈収賄事件、トラス・キオ事件。カタル−ニャ税務局 幹部だったアギア−ル、ウガット両氏がスイスに秘密口座をもっている事が 発覚し、両氏と交友関係のあったボレル氏がPSOE(社労党)の首相候補を 辞任するなど、各方面に波紋を投げかけている。 昨日、トラス・グル−プの元顧問弁護士のフォルチ氏は検察の調べに対し アギア−ル氏が既に発覚しているものとは別にもう一つ秘密口座をスイスに 持っていることを証言した。 |
6月30日現在 |
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PSOE首相候補選び PSOE(社労党)の首相候補選出がすすめられているが、 アンダルシア支部をはじめとする主流派はすでにアルムニア幹事長支持を 表明している。 昨日、非主流派のイバラ氏(エストレマドゥ−ラ支部長)は元党副幹事長の ゲラ氏擁立の意思を表明した。ゲラ氏は予備選挙が行われる場合は立候補 する用意があると述べた。 先日の党幹部会議で、予備選挙は行わず、幹事長が各幹部の意見を とりまとめ、候補を選出することになった。この選出方法に非主流派は意義を 唱えている。 |
6月30日現在 |
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ロドリゲス・メネンデス弁護士銃撃事件 自宅そばで銃撃をうけ、入院していたメネンデス弁護士。実行犯として 大規模な犯罪グル−プが逮捕され、さらに犯行の指示者として弁護士の 妻が逮捕されたことで大きな話題となった。 無事退院したメネンデス弁護士は昨日記者会見を行った。 その席で、逮捕された妻のラウラについて、「犯した罪にみあう 刑を受けるべきだ」と述べたが、同時に「彼女は犯罪者グル−プに だまされ、利用されただけだ」と弁護。結婚生活については 「うまくいっていた。少なくと私はそう思っていた」と語った。 “ラウラ”という妻の名前を口にするたび、弁護士の声は震えていたという。 |
6月29日現在 |
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PSOEの首相候補にアルムニア氏を 選挙も終わり一段落したところで、PSOE(社労党)はアスナル首相に対抗する 首相候補選出に動き出した。アルムニア幹事長は昨日から各支部のリ−ダ−との 話合いに入っている。 会談の最初の相手はアンダルシア支部長のチャベス氏。同氏はその場で、 アルムニア幹事長自身が首相候補となることを希望し、アンダルシア支部の 全面的支持を約束した。アンダルシアはPSOE内でメンバ−の数においては 最大の支部である。その後、カタル−ニャ、カスティ−ジャ・イ・レオン支部 もアルムニア氏支持を表明した。 |
6月29日現在 |
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アルバの軍本部に火炎瓶 一昨日の夜11時半ごろ、覆面をした集団がバスク地方のアルバ軍本部 におよそ15本の火炎瓶を投げ込んだ。建物などにかなりの損傷はみられるが 幸い怪我人はでなかった。 バスク警察はその前に、「人材派遣会社の事務所を攻撃する」という予告の電話を うけていた。しかし、これは軍本部攻撃から注意をそらす為のニセの情報だった ことになる。 バスクでは6月13日の選挙まで、このような破壊活動がおさまっていたが 選挙が終わると同時に暴力がバスクに戻ってきてしまった。 |
6月29日現在 |
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マルベ−ジャの判事、裁判所に出頭せず マルベ−ジャのラミレス判事の家族が、マルビ−ジャ知事の ヘスス・ヒル氏とともにイタリアマフィアのマネ−ロンダリングに 係っているうたがいで検察は彼らの調査をはじめている。 昨日、ラミレス判事、その両親、兄、叔父が保有資産の報告のため 裁判所へ出頭するよう求められていたが、判事の父親以外、だれも 裁判所へは現れなかった。判事は「すでに家族の資産に関する書類は 提出しており、裁判所に出頭する必要性はない」と述べている。 |
6月28日現在 |
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PSOEの首相候補選出へ ボレル氏が大蔵省がらみのスキャンダルで候補をおりて以来 PSOE(社労党)の首相候補は空席となったままであった。 選挙もおわり、一段落ついたところでいよいよアスナル首相への 対抗馬選出にはいる。 昨日の党幹部会議で、アルムニア幹事長は候補者選びについては全ての関係者の 意見を聞くことを確約した。同時に、自身が首相候補となる意思はないことを 表明している。幹事長は、早速今日から各地方のリ−ダ−との候補者についての 話合いをはじめる。7月後半には党幹部会議が再び開かれ。候補者が決定される見とおし。 |
6月28日現在 |
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医療補助員の採用試験58倍の競争率 公立病院において、書類の整理をしたり、患者を検査室へ運んだりする 補助員の採用試験が行われた。 この職種は、給与面では公務員のなかでも最も低いカテゴリ−にある。 しかし、およそ2300人の定員に対して、134,000人あまり の応募があり、平均競争率は58倍となった。 応募資格の学歴としては義務教育の終了のみが要求されるが、 安定した雇用を求め、大卒者の志願も多くみられた。 |
6月28日現在 |
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マドリッド税務署内に組織的汚職網 税務調査官による調査対象企業への恐喝、秘密情報の売買、などが マドリッド税務署内で組織的に行われている疑いがあるとして、検察は 調査をしている。 これは、ある企業の訴えにより発覚したもので、数ヶ月前から検察は調査に 着手していた。その結果、一人の調査官が収賄の容疑で逮捕されている。 検察は、他の調査官、職員も関与している疑いがあるとして、調査を続ける。 |
6月25日現在 |
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マルベ−ジャ裁判所判事のマフィアとの関係調査へ マルベ−ジャの判事ピラ−ル・ラミレス氏の家族と、マルベ−ジャ知事で アトレティコ・マドリッドのオ−ナ−、ヘスス・ヒル氏がイタリア・マフィアの マネ−ロンダリングに関与している疑いが昨日検察によって明らかにされた。 (昨日の記事参照)これに対し当局はさっそくラミレス判事への調査を開始する。 汚職対策検察はラミレス判事の解任を要求している。 一方ヘスス・ヒル氏は昨日マスコミの前で全面的にマフィアとの関係を否定。 汚職対策検察のリ−ダ−を名誉毀損等で訴えると述べた。 |
6月25日現在 |
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スペインは一時的雇用契約の最も多い国 OECDの発表によると、スペインの労働者の雇用契約のうち33%が一時的な もので、これはOECD加盟国29カ国の中で最も高いパ−センテ−ジとなっている。 若者、女性においてはさらに一時的雇用の比率が高くなっている。 また、15〜24歳の若者の失業率は45%にのぼることも明らかにされた。 スペインは他の加盟国とくらべ非常に労働者が保護されており、法的にも経費的にも 従業員を解雇することは企業にとってとても難しい。従って、定年で退職者がでた場合 などしか若者になかなか雇用のチャンスがまわってこない、とOECDは指摘している。 一人の人間の雇用が長い間保障されている国では、裏を返せば失業者の失業期間も 長くなる。OECDはスペインに労働市場の動きを活発化させるよう提言している。 |
6月25日現在 |
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BSCH−シャンパリム−ド提携問題 スペイン最大の銀行グル−プBSCH(サンタンデ−ル・ セントラル・イスパ−ノ銀行)とポルトガル最大の金融グル−プ、 シャンパリム−ドとの提携にポルトガル政府が反対、政治的拒否権を 発動し問題となっていた。 スペイン政府はだたちに欧州委員会へこの件の調査を依頼。 欧州委員会は昨日ポルトガル政府に15日以内にこの拒否権の 根拠を説明するよう要求した。 回答への猶予期間としては、2ヶ月程度与えられると予想されていたが、 実際には15日という厳しいものになった。ヨ−ロッパ金融市場の自由化にむけて 欧州委員会がこの件に高い関心をもっていることがうかがえる。 |
6月24日現在 |
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ヘスス・ヒル氏とマルベ−ジャ判事、マフィアと関係 マルベ−ジャ知事でアトレティコ・マドリッドのオ−ナ−である ヘスス・ヒル氏。公金を自分のサッカ−チ−ムに不正に流した疑い (アトレティコ事件)ですでに訴えられているが、昨日、汚職対策検察は 同氏とマルベ−ジャ裁判所の判事であるピラ−ル・ラミレス氏の家族が シチリア系のマフィアと関係し、マネ−ロンダリングを行っている疑いを明らかにした。 検察によると、判事の兄と父親はシチリア系マフィア組織の顧問として 彼らのお金をコスタ・デル・ソルにて“きれいにする”ことにたずさわっている 疑い。判事の家族の顧客としては、麻薬のメディジン・カルテル関係者もいるとのこと。 検察は彼らとヒル氏の密接な関係も指摘している。 |
6月24日現在 |
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11歳の少女の保護権は亡き父親の恋人だった男性へ アルフレド・ヒメネスさんは男性であるが普段は“エバ”という女性名でとおし、 女性の装いをしている。彼は恋人である男性とその娘(現在11歳)と10年間に わたって一緒に暮らしてきた。しかし。恋人であった男性が亡くなり、残された娘の 保護権をめぐって、娘の母方の祖父母と裁判で争っていた。 一審では、エバさんが同性愛者であることが子供におよぼす悪影響が指摘され保護権は 祖父母のものとされた。しかしこのたび、セビ−ジャの裁判所は一審を覆し 保護権はエバさんにあるという判決を下した。二審ではエバさんと少女の10年にわたる 関係を重視。少女は1歳のとき実の母親を亡くし、ものごころついてからは、エバさんを “ママ”とよんで慕っていたという。もちろん、エバさんが女性ではないことは理解している。 |
6月24日現在 |
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政治討論会はアスナル氏の勝利 一昨日行われた政治討論会についてのアンケ−ト調査によると、 31%が討論会での勝者はアスナル首相だと考えている。 それに対し12%がPSOEのアルムニアが優勢だったと思っている。 点数をつけるとするとアスナル氏は10点満点の5.9点、アルムニア氏は 5.5点となっている。 アンケ−トは昨日800人に対して電話でおこなわれた。 |
6月23日現在 |
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全政党参加の政治討論会 昨日、毎年恒例の議会に参加する全政党による政治討論会が開かれた。 アスナル首相はPP(国民党)政権において成し遂げたスペイン経済の 発展を強調、2002年までに130万の新雇用を実現するとした。 対立の首相候補を欠くPSOE(社労党)は幹事長のアルムニア氏が演説。 PP政権において、人々の間に貧富の差が広がり、国際的にはスペインは重要性を 失ってきていると批判した。 |
6月23日現在 |
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PSOEとIU地方で同盟 地方選挙終了後、各政党は各地方での同盟相手を模索しているが、 PSOEとIU(左翼連合)はおよそ200の市町村において、 同盟を結ぶことを発表した。両政党は“右”の政権にストップを かけるため、コルドバ、グラナダ、セゴビアなどをはじめとする 地方議会で対PP同盟を結成する。 |
6月23日現在 |
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ETAメンバ−の地方議員に60年の実刑 テロ集団ETA(バスク自由と祖国)のメンバ−、ホセ・ルイス・バリオス (26歳)はセビ−ジャのPP党員夫妻暗殺により60年の実刑をうけた。 バリオスは先の地方選挙でナバラにおいてEHより出馬、当選している。 服役中も議会への参加は認められるため、7月2日にはナバラ議会に出席 する予定。 |
6月22日現在 |
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弁護士銃撃事件続報 有名弁護士ロドリゲス・メナンデス氏銃撃事件では彼の妻をはじめ 既に8人が逮捕されている。その主犯とみられ、弁護士の妻から 5000万ペセタの報酬を提示されたと供述したフアン・イグナシオ容疑者は 弁護士の妻の元恋人であることが明らかになった。 メネンデス弁護士はいまだ集中治療室にいるが快方に向かっているとのこと。 |
6月22日現在 |
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マジョルカの空港混乱 月曜の未明にかけ、マジョルカの空港では40便が遅れを記録した。 中には5時間にわたって遅れた便もあり、影響を受けた旅客者は6000人 にのぼる。 この混乱の理由は、日曜の夜10時から月曜の朝8時まで、マジョルカの空港管制塔には たった1人の管制官しかいなかった、というもの。 マジョルカの空港には現在34人の管制官が勤務しているが、組合によると最低 41人が必要とのこと。空港側に増員を要求しているがいまだ受けいられていなかった。 そこへ、一昨日勤務予定の管制官が病欠。全ての管制官は彼のかわりに勤務すること、 すなわち時間外の勤務を拒否。そのため、たった一人の管制官が残される結果となった。 |
6月22日現在 |
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レアル・マドリッドでク−デタ−? 昨日、サッカ−チ−ム、レアル・マドリッドの8人の役員が 球団代表のロレンソ・サンス氏に対し、フアン・オニエバ副代表の 解任を要求した。 レアル・マドリッドの役員会は13人からなるが、昨日このうちの8人が オニエバ氏の解任要求に同意していることを、筆頭副代表のエレロ氏が発表 した。サンス代表がこの要求を受け入れない場合、緊急役員会議を開き、投票を 行う、としている。 オニエバ副代表は経営担当役員。 2年ほど前からエレロ筆頭副代表との間にD 諍いが絶えなかった。そのため、すでに数回の役員交代を引き起こしている。 今回の解任要求の直接の原因は、オニエバ氏が、1人の球団職員に球団の重要書類が 保管されている金庫を開けるよう要求したこと。職員がこれを拒否すると、 オニエバ氏は彼をくびにすると脅したとのこと。 |
6月21日現在 |
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弁護士銃撃事件、妻が関与か 数々の大きな事件を手がけている有名弁護士、ロドリゲス・メネンデス氏が 先週木曜日に自宅そばで銃撃された事件。すでに8人が容疑者として 逮捕されているが、そのうちの1人が、弁護士の妻から銃撃の報酬として 5000万ペセタをもらうことになっていたことを明らかにした。 土曜日に警察は彼女の逮捕に踏み切った。 ロドリゲス弁護士は52歳、逮捕された妻は28歳。昨年7月に結婚したばかりだった。 妻は、事件への関与を全面的に否定している。 |
6月21日現在 |
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BSCHとシャンパリム−ドの提携をポルトガル政府が拒否 スペインのBSCH(サンタンデ−ル・セントラル・イスパノ銀行)と ポルトガルの最大の金融グル−プ、シャンパリム−ドとの資本提携が先日 発表されたが、この提携をポルトガル政府は認めず、政治的拒否権を 発動した。 スペインのラト経済大臣は直ちに欧州委員会にこの件を緊急に調査するよう 訴える。ヨ−ロッパが一つの市場を築こうとしているなか、ポルトガル政府の この行動は理解しがたいと述べている。 |
6月21日現在 |
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サッカ−プロリ−グ閉幕 週末の試合をもって今期のプロリ−グは終了した。 おもな結果は以下の通り。 優勝 − バルセロナF・C 二位 − レアル・マドリッド 三位 − マジョルカ 四位 − バレンシア 得点王 − ラウル(レアル・マドリッド) |
6月18日現在 |
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ロドリゲス・メネンデス弁護士銃撃される 昨日未明、メネンデス弁護士(52歳)が自宅付近で2人のバイクに乗った 者により銃撃された。銃弾は肺までとどき、メネンデス氏は重傷となっている。 同弁護士は数々の大きな事件をてがけており、現在は「ブロウアルド事件」 (HB、バスク人民党のリ−ダ−の暗殺事件。国家が関与していたとされる)を 担当している。昨日もビルバオで事件に関するバリオヌエボ元内務大臣の証言に たちあい、自宅に戻ったところであった。 今のところ犯人の手掛かりは全くない状態だが、警察は「ブロウアルド事件」 となんらかの係りがあるとみている。 |
6月18日現在 |
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PSOE、バスクでのPPとの同盟を拒否 PP(国民党)はバスクの市議会での同盟関係をPSOE(社労党)に 提案していたが、PSOEはそれを拒否。PSOE側の言い分は、 それぞれの市で一番票を得た政党が主導権を握るべきであり、それが人々の 票を尊重することになる、というもの。PSOEに大多数が投票している ところでPPと同盟を組むことはPSOEに票を投じた人々の意思に反するとしている。 これによりバスクでは、ビルバオはPNV(バスク国民党)、ビトリアとアラバはPP、 サン・セバスティアンはPSE(バスク社労党)が統治することになる。 |
6月18日現在 |
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ベルギ−産コカコ−ラ続々と回収 一昨日、61.400缶のベルギ−産コカコ−ラがスペイン国内で 回収されたが、さらにその数は増え、昨日までに回収された缶は バスク、カタル−ニャをはじめ7つの自治州において、39万缶にのぼった。 フランスやベルギ−では気分を悪くする人、吐き気を訴える人などが 100人以上でているが、スペインでは今のところそういった訴えは でていない。 |
6月17日現在 |
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選挙後の各政党の協力体制は・・・ 13日に地方選挙を終え、各政党は最大勢力を形成するための パ−トナ−を模索している。 PP(国民党)はバスク地方の19の市町村において、協力体制をとることを PSOE(社労党)へ今日提案する。その19の市町村は、PP、PSOEの いずれかが第1党となっている所。 ガリシアでは、PSOEとBNG(ガリシア民族主義党)が、いずれかが最多数と なっている市町村での相互協力に同意した。 アンダルシアとマドリッドではIU(左翼連合)とPSOEが対PPで協力する よう話をすすめている。 |
6月17日現在 |
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向井千秋さんスペイン皇太子賞受賞 国際協力部門におけるスペイン皇太子賞(Premio Principe de Asturias)が、 ディスカバリ−に搭乗した4人の宇宙飛行士たちに贈られることが昨日決定された。 受賞するのは、ペドロ・ドゥ−ケさん(スペイン、35歳、航空工学博士)、 向井千秋さん(日本、46歳、心臓外科医)、ジョン・グレンさん(アメリカ、 77歳、元上院議員)、バレリ・ポリアコブさん(ロシア、56歳、医師)の 4人。彼らの国籍を超えた協力に対して賞が贈られる。授賞式は秋にオビエドで 開かれる。 |
6月17日現在 |
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ベルギ−産のコカ・コ−ラ出荷差し止め ベルギ−で製造されたコカ・コ−ラを飲んで気分を悪くする人などが でているが、フランスではその数は90人にのぼっている。 これをうけ、スペインでもベルギ−産のコカ・コ−ラ、ファンタ、 スプライトの出荷を差し止める。厚生省はサモラで61400缶を 指し押さえたのをはじめ、アストゥリアス、バスク、カタル−ニャなど 各地で数千缶を出荷停止としている。 出荷前の缶は倉庫で、すのこ状の木の板の上につまれている。ベルギ−では 通常その木の板に殺菌剤が噴霧されるが、それが缶に付着し残っていたと思われる。 厚生省は、英語、フランス語で書かれている缶のものに注意すること、 また缶から直接飲まないようにすることを呼びかけている。 |
6月16日現在 |
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選挙後のバスク地方議会 バスクの政界では選挙後の新たな同盟が模索されているよう。 PSOE(社労党)は、PNV(バスク国民党)にEH(=HB バスク人民党)との同盟を破棄しない限り同党とは協力関係は結ばない、 と明言している。 PNVはバスク全体において最大勢力ではあるが、各地方議会で絶対多数には 届いていない。PSOEと同盟を結べば、ビスカヤ、ギプスコアにおいて 絶対多数となる。 一方、アスナル首相はPSOEに対して、民族主義政党とではなく、 非民族主義政党との同盟を模索するべきだと提言している。 すなわち自党PP(国民党)との同盟を主張している。 |
6月16日現在 |
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ロ−リング・スト−ンズコンサ−トに3万人〜コンポステ−ラ 昨日、サンティアゴ・デ・コンポステ−ラで行われた ロ−リング・スト−ンズのコンサ−トにはおよそ3万人の観客が つめかけた。しかしこれは入場券を持っていた人の数で、場外には チケットを手に入れられなかったファンが数千人待っていた。 これは、ヤコブ聖年(XACOBEO 99)のイベントの一環。ロ−リング・スト−ンズ がはじめてスペインでコンサ−トを行ったのは1976年。この時は熱狂的な ファンたちによって大混乱がおこり、催涙弾が発砲されるなど、異常事態となった。 当時のコンサ−トのスペイン側の責任者は現ガリシア首長のマヌエル・フラガ氏 であった。フラガ氏は最初の大混乱のコンサ−トから20年以上たって、再び スト−ンズをスペインへ招待したことになる。 |
6月16日現在 |
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アトレティコ・マドリッド、サッカ−王杯決勝進出 昨日、アトレティコ・マドリッドはデポルティ−ボを 1−0でくだし、王杯決勝進出を決めた。リ−グ戦では 今年、不甲斐無い成績となっているだけに、これで少し 名誉挽回できたというところか。 もう1試合の準決勝レアル・マドリッド対バレンシアは 本日21時45分キックオフ。 |
6月15日現在 |
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ヘスス・ヒル氏に34年の求刑 先の地方選挙で大成功を収めた政党GILのリ−ダ−、 マルベ−ジャ知事でサッカ−チ−ム、アトレティコ・マドリッドの オ−ナ−でもあるヘスス・ヒル氏に検察は34年の刑と20億ペセタの 罰金を求刑する。 ヒル氏は、広告料の名目でマルベ−ジャ市から自分のサッカ−チ−ムへ不正に 公金を流用した疑い。公金横領、公文書偽造などの罪にとわれている。 また息子で、アトレティコ・マドリッドの幹部であるミゲル・アンヘル・ヒル氏 にも禁固27年が求刑される。 |
6月15日現在 |
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バラハス空港まで地下鉄が開通 昨日、マドリッド、バラハス空港まで地下鉄が開通した。 駅は空港のT-2(タ−ミナル2)近くにある。 1日あたり10000人の乗客を運ぶ予定。 空港までの線は地下鉄8番線。この線は将来的にヌエボス・ミニステリオス 駅まで繋がる予定。 |
6月15日現在 |
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ETAメンバ−の裁判は続行 セビ−ジャ市役所の広報担当であったアルベルト・ヒメネス氏と その妻の暗殺容疑で裁判をうけているホセ・ルイス・バリオス他2名の ETA(バスクのテロ集団)メンバ−は裁判の中断を要求していたが、 全国管区裁判所に却下された。 ホセ・ルイス・バリオス氏はこのたびの地方選挙で、ナバ−ラにおいて EH(エウスカル・エリタロク)より立候補していた。そのため裁判の 中断を申し入れていたが、立候補の段階では単なる候補者であり、 議員ではないことから、その要求は却下された。 |
6月14日現在 |
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ヨ−ロッパ議会、地方選挙結果 *PP(国民党)勝利、しかしPSOE(社労党)との差は縮まる。 *IU(左翼連合)惨敗、アンギ−タ党首責任をとって辞任。 ヨ−ロッパ議会選挙結果/( )内は前回94年の選挙結果 PP 27議席、39.74%(28、40.6%) PSOE 24議席、35.27%(22、31.1%) IU 4議席、5.77%(9、13.6%) ヨ−ロパ議会選挙においては、IUが大敗。議席数を半減させる結果となった。 その分の票をとりいれたのはPSOE。PPとの差を縮めている。 IUのアンギ−タ党首は今日にも責任をとり辞任を発表する見込み。 地方自治州においては異変があったのはアストゥリアス。PPはこの州を失い、 PSOEが最大勢力となった。この州の首長マルケス氏はもとPPであったが離党し 新政党(URAS−アストゥリアス革新連合)を結成。これに対しカスコス副首相 は、PPの応援のもとで首長に当選しておきながら離党とはもってのほかと、 州会議で首長不信任案を提出させるまでにいたった。PPの内部抗争ともいえる両者の 確執から票がPSOEに流れてしまったようだ。 州ごとには、ガリシア、カスティ−ジャ・イ・レオン、カンタブリア、 ラ・リオハ、ナバ−ラ、マドリッド、バレンシア、ムルシア、バレアレスがPP政権、 アストゥリアス、エストゥレマドゥ−ラ、カスティ−ジャ・イ・ラ・マンチャ、 アンダルシアがPSOEとなった。 |
6月14日現在 |
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GIL大躍進 マルベ−ジャ知事でサッカ−チ−ム、アトレティコ・マドリッドのオ−ナ− でもあるヘスス・ヒル(Gil)氏。彼はマルベ−ジャの公金を自分のサッカ− チ−ムに不正に流用したとして訴えられているが、彼の人気は衰えていないようだ。 彼の率いる政党GILはセウタ、メリ−ジャのアフリカ大陸の2都市で最大勢力となった。 マルベ−ジャでは絶対多数を維持し、初進出したラ・リネアにおいても絶対多数となった。 |
6月11日現在 |
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バスク教会における民族主義主導を批判 50人の知識階級のカトリック関係者(非民族主義者) からなるフォ−ラム「エル・サルバドル」が昨日ビルバオ でひらかれた。 その声明で、バスク教会における民族主義者の絶対的主導権 が批判された。 「平和は政治的脅威、武力を認める暴力的イデオロギ− によっては達成されない。ETAを保護する民族主義者たちが バスク教会の中心にいることに我々は危機感をもっている。」 と述べた。 |
6月11日現在 |
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ピノチェト事件その後 現在イギリスで身柄を拘束されているチリの ピノチェト元将軍。大量殺人、テロ、拷問などにより スペイン全国管区裁判所での裁きがまっている。 ピノチェト氏の弁護団は6月4日にマドリッドでスペイン人 弁護士らと会合をもち、スペインの裁判に弁護団が出頭する との結論をだした。ピノチェト氏はこれを承諾した模様。 弁護団は、裁判自体のとりけしを求めるより、裁判において ピノチェト氏の無罪を主張を勝ち取るほうが得策だという 結論に至ったようだ。 |
6月11日現在 |
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選挙まであと3日 今週の日曜日に地方選挙、ヨ−ロッパ議会選挙を控え PP(国民党)、PSOE(社労党)2大政党の相互攻撃 は白熱している。 PSOEのフェリペ・ゴンサレス元首相はセビ−ジャでの集会で 「アスナル首相はETA(バスクのテロ集団)の殺人者たちを自由に したがっているが、社会主義者たちへの攻撃はやめない。 彼にとっての本当の敵はテロリストではなく社会主義者なのだ。」 と首相を攻撃。 これに対し、アスナル首相はセビ−ジャのPP集会で 「ゴンサレス氏は今のPP政権の成功が我慢できないようだ。」 と反撃している。 |
6月10日現在 |
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ベラスケスのミイラ続報 昨日、マドリッド中心のサン・プラシド教会に埋葬されている ミイラ化した遺体が画家ベラスケスである可能性が高いという ことをお伝えしたが、さらに可能性を高める事実が明らかに なってきている。 文部省はこの遺体の身長がベラスケスと同じであること、 またこの遺体はサンチャゴ会の十字架をつけており、それはベラスケスが 所属していた宗派で、彼も同じ十字架をつけていたこと、を発表した。 最終的判断はDNA鑑定などの科学的調査結果を待たなければならないが、 ベラスケスであるという期待は高まる一方のようだ。 |
6月10日現在 |
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PSOEとTVE選挙がらみで対立 PSOE(社会主義労働者党)はスペインの公営放送局TVE (テレビシオン・エスパニョ−ラ)の選挙運動に関する報道が 不公正であると訴えている。 TVEはTVE1とLA2の2つのチャンネルを持っているが、 PSOEのヨ−ロッパ議会選挙筆頭候補のロサ・ディアス氏の インタビュ−を、1チャンネルのサッカ−王杯準決勝レアルマドリッド 対バレンシアの試合放映と同持間に2チャンで放映しようとした。 最高の視聴率が予想される試合を裏番組に当てられたことにPSOEは猛反発。 インタビュ−放映時間の変更を要求。TVEは他の時間を提案したが、これも 高視聴率番組「9時のニュ−ス」の裏にあたるためPSOEは承諾せず、 結局インタビュ−は放送されていない。 また、PSOEはニュ−スの映像からフェリペ・ゴンサレス元首相の姿が 作為的に取り除かれているとも主張している。 |
6月10日現在 |
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新規エイズ感染者数22%減 国のエイズ専門機関の発表によると、1998年に確認された 新規のエイズ感染者数は97年にくらべ22%減少し、3364人 となった。スペインにおけるエイズ感染者は10万人に9.3人の割合。 感染経路として最も多いのが麻薬常用のための注射針の供用 (全体の58.4%)、つづいて異性間における性交渉(21%)、 男性同士における性交渉(12%)となっている。 |
6月9日現在 |
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平和交渉を選挙運動に利用〜PPを野党が批判 先日バスクのテロ集団ETA(バスク自由と祖国)と政府が 交渉を持っていたことをアスナル首相自らが公にした。 これに対し、PSOE(社会主義労働者党)、IU(左翼連合)は ともにPP(国民党)は平和交渉を6月13日に控えた選挙のキャンペ−ンに 利用している、と批判。 また昨日、ETAは政府との直接交渉の事実を認める文書をマスコミにだした。 それによると、ETAと政府は数回の文書でのコンタクトの後、それぞれの代表者 による直接をもった。この話合いは意見の交換に終始し、平和交渉に向けての 具体案などは特に出されていない。具体的な交渉は次回以降に持ち越される。 |
6月9日現在 |
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ポルトガル政府はBSCHとシャンパリム−ドの提携に反対 先日BSCH(サンタンデ−ル・セントラル・イスパノ銀行)の ポルトガル最大の金融グル−プ、シャンパリム−ドへの資本参加が 発表された。これに対するポルトガル政府の反応は予想外に厳しい ものだった。 ポルトガル政府は2者間で資本提携のために行われる株売買が 合法なものかどうか、直ちに調査をはじめると発表。ポルトガル 大蔵省書記長は「ポルトガル国内に、シャンパリム−ドとの提携を 希望している金融機関はたくさんある。同グル−プは国内に解決を 求めるべきだ。」と述べ、自国の最大金融グル−プにスペインの銀行 の資本が入ることに反対の姿勢を示した。 |
6月9日現在 |
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ベラスケスのミイラがマドリッドに? マドリッドの中心地のサン・プラシド教会にあるミイラ化した 2遺体はベラスケスとその妻のである可能性が高いとして、文部省、 およびマドリッド州は調査に乗り出す。 ベラスケスとその妻の遺体は1660年にマドリッドのサン・フアン教会 (現在のラマレス広場)に埋葬されたと記録されている。しかしナポレオンにより この教会は破壊された。マドリッド市はおよそ1年前にラマレス広場の改修工事を 計画。ベラスケスの遺体が教会の破壊にもかかわらずこの広場の地下深くに 残っている可能性があるため、本格的改修の前に発掘作業を行っていた。 しかし、遺体は発見されず、ナポレオン侵略の前に遺体は別の場所に移されたのでは ないかとの説が持ちあがっていた。 そこで浮上したのが、サン・プラシド教会で1994年に発見された男女の2遺体。 この遺体は同教会の所有する絵画修復作業の際偶然に発見されていた。 直ちにDNA鑑定をはじめ、科学的調査が行われる。 |
6月8日現在 |
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政府とETA、既に接触をもっていた 昨日アスナル首相は、5月に政府とテロ集団ETA(バスク自由と祖国) 各代表者が話し合いを持っていたことを明らかにした。 政府側からはハビエル・サルサレホス幹事長、リカルド・マルティ安全保障関係 書記長が、またETAからはリ−ダ−のアンツァ(通称)と軍事部門リ−ダ−の イニャキ・デ・レンタリア(通称)が参加した。話合いは4時間に及び、 ヨ−ロッパ内のある国で行われた。 他政党はこの時期にETAとの接触が持たれ、それを首相が公にしたのは6月13日の 選挙をにらんでのことで、PPは平和交渉を選挙活動に利用していると批判している。 |
6月8日現在 |
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極右リ−ダ−、ジネストゥリジャス氏7年の刑 極右集団、国家統一のための同盟(AUN)のリ−ダ− ジネストゥリジャス氏は殺人未遂で7年の実刑判決をうけた。 事件は1997年9月にさかのぼる。マドリッドのマハダオンダの ディスコで、ジネストゥリジャス氏はコカインを所持していた若者に それを引き渡すよう要求した。しかし拒否されたため、若者に発砲。 被害者は2発の銃弾をうけ負傷した。 ジネストゥリジャス氏は来る6月13日のヨ−ロッパ議会選挙で同政党からの 筆頭候補である。 |
6月8日現在 |
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BSCH、ポルトガルの最大金融グル−プへ資本参加 BSCH(サンタンデ−ル・セントラル・イスパノ銀行)はポルトガルの シャンパリム−ド・グル−プと資本提携することを発表した。 BSCHは同グル−プのムンフィナック(同グル−プの銀行、保険部門にあたる 会社)の株40%を購入する。同時にシャンパリム−ド・グル−プはBSCH株の 1.6%(時価1000億ペセタあまり)を取得する。 2者の資本提携はブラジルにおけるグル−プ企業でも行われる見とおし。 BSCHはポルトガル商業銀行との提携を解消したばかりだったが、はやくも ポルトガル、ブラジルにおける新たなビジネスパ−トナ−をみつけたことになる。 |
6月7日現在 |
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6月13日の地方選挙予想 13の地方自治体での選挙がいよいよ来週の日曜に行われる。 「EL PAIS」紙のおこなったアンケ−トによると、 PP(国民党)、PSOE(社会主義労働者党)の2大政党 が勢力を増し、反対にIU(左翼連合)は議席を失う見込み。 現在364議席を占めるPPは383〜391議席を獲得する予想。 ほぼ全ての自治体で議席増が予想されるが、唯一の例外はアストゥリアス。 カスコス副首相とマルケス州知事との対立が問題となった州である。 PSOEは現在の262議席から272〜280議席へ、IUは66議席から 43〜45へと議席数を減らすことが予想されている。 |
6月7日現在 |
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「スペインは安全」〜ベルギ−ダイオキシン汚染 ベルギ−でダイオキシンに汚染されていた飼料が使われていた 問題。ポサダ農水大臣は、ベルギ−からの食肉、鶏卵の輸入は 完全にコントロ−ルされており、仮に既に入国してしまった ものがあってもそれは人体に影響のない量である、とスペインの 消費者の安全を繰り返し主張した。 昨日もグアラダハラで1500キロの鶏肉、バスクで174.000キロの 食肉がベルギ−産であることから当局によって押収されている。 |
6月7日現在 |
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建設会社ウアルテ、75億ペセタが使途不明 900億ペセタの負債をかかえ、1996年に支払不能となった 建設会社ウアルテ。同社に関する調査をすすめている全国管区裁判所 マヌエル・ガルシア判事の報告書によると、1992〜95年の間に 同社より支払いが行われた75億ペセタはその用途、支払い先等が 不明であることがわかった。 同社より不正に流出した金額は300億ペセタにのぼる疑いで、前社長や幹部の 取調べが引き続きおこなわれる。 |
6月4日現在 |
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イベリア航空とパイロット労組ついに合意 26時間に渡る話し合いの末、やっとイベリア航空と同社パイロット 労組の紛争に終止符が打たれた。昨日会社側からの最終提案を労組は 産業大臣同席のもと受け入れた。 パイロット側は反対していたイベリア航空とアビアコ航空の合併を認め、 その見かえりとして各パイロットに70万ペセタが支払われる。また パイロットは今度売り出されるイベリア航空株を購入する場合10%の 割引がうけられる。イベリア航空はパイロット労組のストにより多大な 損害を被ったとし、訴えを起こしていたが、それも直ちに取り下げられる。 |
6月4日現在 |
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政府、ETAに書簡で平和交渉への回答 昨年9月に、テロ集団ETA(バスク自由と祖国)から 停戦と平和交渉の申し入れが行われたが、今年3月に 政府はそれに応じることを書簡でETAに回答していたことが わかった。 アスナル首相は11月には平和交渉にいつでも応じることを公の場で発言しており、 政府は、平和交渉を進めるため、政府とETAの間に入る人物を設定するよう ETAに仲介者を通じて申し入れていた。しかしETA側は仲介者や口頭による ものではなく、文書による政府の正式な回答を要求し、交渉仲介者を設定しない ままでいた。 さる3月、平和交渉反対派であったETA幹部「カンタウリ」のフランスでの逮捕 の後、政府からこの文書による返事がだされた。政府はこの手紙の中で、話し合いの 場所と日時、間に入る人物をETAが決定するよう同時に要求していた。 |
6月4日現在 |
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ベルギ−農産物ダイオキシン汚染問題、スペインにも波及 欧州委員会はさる水曜日に、ダイオキシンに汚染された飼料をつかって いたとされるベルギ−の416の農場からの鶏、卵の輸出を禁止した。 その後、ダイオキシンの汚染は鶏だけでなく、豚や肉牛にも及んでいる疑いが 広がっている。 昨日スペインでは1000キロの鶏卵など、合計4件のベルギ−からの輸入が 発見されている。農業省、厚生省はともに各自治体にベルギ−からの輸入の 実態の報告を行うよう要求している。 |
6月3日現在 |
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亜麻加工業者への不正補助金疑惑続報 亜麻加工業者がEUからの補助金を不正に受け取って いたとされるこの事件、すでに責任を取り2人の農業省幹部 が辞任する事態になっている。ここで、既に2年前に農業省 職員が不正の存在を文書により大臣に訴えていたことが明らかになった。 大臣に手紙が出されたのは1997年の6月。元職員は「亜麻加工業者 は、補助金の支給が確定した後は在庫の亜麻を出荷せずに燃やすことを農家に 勧めているのは公然の事実」であること訴えていた。 当時の農業大臣ロジョラ・デ・パラシオ女史(欧州議会選挙出馬の為大臣を辞任、 現在PP国民党の筆頭候補)の責任を追及する声が日に日にたかっまて来ている。 |
6月3日現在 |
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大規模偽札製造組織摘発 警察は、偽札製造、流通を組織的に行っていた集団を摘発、 16人を逮捕したことを発表した。 警察によるとこの集団は「今までに類を見ない高度な技術」を持っており、 最新のコンピュ−タ、コピ−機などをそろえていた。また構成メンバ−が スペイン人のみだったことも前例のないこと。 彼らは偽造した5千、1万ペセタ札を使いス−パ−などで小額の買い物をし、 おつりとして本物の紙幣をうけとっていた。 |
6月3日現在 |
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マドリッド市役所の土地売買に違法判決。 問題となったのはマドリッド、シウダッド・リネアル地区の一角。 1969年、市は「市民センタ−建設のため」ということで当時そこに 住んでいた人々からその土地を2千400万ペセタで買い上げ、住人は そこから立ち退いた。しかし、一向に市民センタ−が建設されないことから 元住民は1989年、市に土地の返却を要求。市はそれを却下する。 その後1991年には、なんとマドリッド市はその土地を37億ペセタ で売却してしまった。買い上げ価格の154倍の値段である。 その土地の元の所有者達はこの売買を違法とし訴えをおこし、最高裁に 持ちこまれていた。この度最高裁は、市に有罪判決をくだした。 金額はまだ決定されていないが、市は数十億ペセタの賠償金を元住民に 支払うことになる。 |
6月2日現在 |
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プラド美術館で雨漏り 昨日マドリッドでは一時的な暴風雨となったが、その影響で プラド美術館のベラスケスの間で雨漏りがおきた。 16Bという番号がうたれている部屋で、ベラスケスの代表作 「女官たち」が展示されているところである。 プラド美術館の天井は30億ペセタをかけて改装されたばかりだった。 4年前にもこの16Bの近くにあるXIIの部屋で、当時そこに展示 されていた「女官たち」付近に雨漏りが起きた。それをきっかけに 天井の改装プロジェクトが発足し、当時のプラド美術館館長は 雨漏りの責任をとって辞任している。 |
6月2日現在 |
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ビトリアの弁護士殺人事件容疑者、他にも複数の殺人 さる土曜日、フアン・ルイス・ララニャガ容疑者(38歳)は ビトリアの女性弁護士殺害の容疑でマドリッドにて逮捕された。 しかし、バスク警察はビトリアで起きた他の殺人事件もこの容疑者の 犯行とみており、金銭目当ての連続殺人事件としての調査を進めて行く もよう。容疑者はすでに、スロットマシ−ン販売会社経営者の殺害も 認めている。 警察が同容疑者の犯行とみているのは、昨年5月に55歳の英語教師の 死体がバラバラにごみ袋にいれ捨てられていた事件、 および昨年6月、72歳の自営業の女性が自宅で手を縛られた状態で 殺されていた事件。いずれも、被害者は高齢の女性で、宝石、 クレジットカ−ドなどが盗まれていた。 これらの件に関しては容疑者は犯行を否認している。 |
6月2日現在 |
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イベリア航空とパイロット労組、再び話し合い 本日、イベリア航空と同社パイロット労働組合の間で 再び話し合いの場が持たれることとなった。 ここ数ヶ月両者間の交渉はもつれ、イ−スタ−休暇には 労組はストを決行。先月の最後の話し合い以降交渉は決裂していた。 ピケ産業大臣は、今日の話し合いで両者が何らかの合意に達し、 一連の混乱に終止符が打たれることを期待していると述べている。 |
6月1日現在 |
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地下鉄、運転手なしで3km走行 昨夜12時54分、マドリッドの地下鉄、9番線の列車は ドゥケデ・パストレラ駅に停車していた。ある車両のドアが完全に閉まら なかったため、運転手が降りて自らドアを閉めたところ、地下鉄は 運転手なしで自動的に発車してしまった。 19人の乗客をのせたまま、3つの駅を通過。時速50キロあまりで走行。 異常に気付いた乗客の一人が非常ブレ−キを作動させた。その数秒前に 安全コントロ−ル・システムによる自動ブレ−キも作動していた。 |
6月1日現在 |
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「100人の署名」参加者を将官へ任命 1981年12月、100以上の軍人が署名の元、 軍部の権力の増強を求め、ク−テタ−参加者を擁護し、 マスコミ報道に反対する文書が発表された。 80年2月の軍部によるク−デタ−の記憶もさめやらないなかに だされた文書であり、軍部にはまだク−デタ−を支持している者が 多いことが明らかにされ、社会的におおきな反響をまきおこした。 このたび、その文書に署名していたカニャダス氏が将官へ昇進することが 決定された。カニャダス将官は当時をふりかえり「我々の行動が 間違いだったのかどうかはわからないが、子供じみたことだったのは確かだ。 あの文書は政治的な根拠にかけていた。」と述べている。 |
6月1日現在 |
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空の便情報 昨日のマドリッド、バラハス空港発の飛行機の遅れは平均34分。 21便がキャンセルされた。バルセロナ、プラット空港では13便が キャンセル。 昨日、バルセロナ発マドリッド行きのシャトル便でその便の 遅れに対して文句を言った乗客に対し、機長はその乗客が飛行機から 降りるまで離陸しないと主張。警察がきてその乗客を飛行機から降ろす さわぎとなった。 |