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9月30日(月) 治安警備隊、3人のETAメンバーを逮捕
治安警備隊はこの週末にビスカヤとギプスコアでテロを計画していたと見られる3人のETAメンバーを逮捕し、ダイナマイト30キロ、塩素系爆薬30キロ、対戦車手榴弾、バスク州警察の記章、爆薬の材料、銃弾、ピストル等を押収した。13軒で家宅捜査が行われた今回の作戦では、車両に貼り付けるための爆弾を作成するのに使われる水銀のアンプルも6本見つかっている。 昨日のブエルタ・エスパニャ(最終日・第21ステージ) ワーナーブラザース・パークからサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムまで個人タイムトライアルが行われた昨日の最終日、総合成績2位につけていたアイトール・ゴンサレスが平均時速50KMという驚異的なスピードで、1分8秒差で1位だったロベルト・エラス選手に2分14秒の差をつけて優勝、スペイン自転車界に新たなスターが誕生した。ゴンサレス選手は得意のタイムトライアルで実力を十分に発揮、優勝に必要であった1分を大幅に上回る3分22秒というリードをエラス選手から奪い、表彰台にあがった。一方のエラス選手は、予想されていた結果とはいえ、目前にしていたブエルタ優勝を逃し、表彰台での表情も冴えなかった。総合成績3位にはヨセバ・ベロキ選手が入っている。 週末のその他のスポーツの結果
ゴルフ:2年に1度行われるライダーカップ(アメリカ選抜対ヨーロッパ選抜)が昨年の9月11日のテロのため、今年に延期となり、イギリスのサットンコールドフィールドにあるザ・ベルフリーで金曜日から3日間にわたって行われた。結果は15.5ポイント対12.5ポイントで、3ポイントの差をつけてS.トーランス(ヨーロッパチームキャプテン)率いるヨーロッパチームがカップを奪回した。
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9月27日(金) 検事局、バタスナ党議員を提訴
サン・セバスティアン検事局は、昨日バタスナ党の9町会議員からなるサルビディア町に対する提訴状を、トロサの裁判所に緊急提出した。これはサルビディア町が、今月23日にビルバオで誤爆死したETAメンバーでこの町出身のオデイ・ガララガを、水曜日に名誉町民に任命したことによるもので、検事局は、サルビディア町が刑法第578条にあるテロリズムの称賛という罪を犯していると考えている。さらに、この町がガララガの埋葬、葬儀に公的資金を使っていることから、検事局は公金横領の罪にもあたるとみている。活動停止になっているバタスナ党は、バスク地方で44の自治体を支配下においており、そのうちの28自治体(ギプスコア21、ビスカヤ7)で議会で過半数を占めており、ナバラ州では19自治体の市長がバタスナ党員。 アンダルシアの人権擁護委員、警察を告発
アンダルシアの人権擁護委員のホセ・チャミソ氏は昨日アルメリアで、“何人か”の治安警備隊員と“特に”エル・エヒドとカンポエルモソ(ニハル)の地方警察官によるモロッコ人とエクアドル人に対する迫害を告発し、ここ数ヶ月の間に22人の外国人が受けた扱いによって、“以前と同じ出来事(2000年2月にエル・エヒドで起こった移民の暴動)”が起こるかもしれないと警告した。 ロナウディーニャ、スペインでデビュー戦 レアル・マドリッドの選手であるロナウド夫人、通称“ロナウディーニャ”、ミレーネ・ドミンゲスさん(22歳)が、昨日マドリッドのヘタフェで行われたアトレティコ・マドリッドとの親善試合で、ラジョ・バジェカーノの選手としてデビューした。スペインの女子サッカーリーグはアマチュアリーグであるため、外国人選手のプレーを認めておらず、年俸4万ユーロと言われる彼女は、ラジョの選手としては親善試合だけに出場し、イタリアリーグでの活動を続ける。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第18ステージ) サラマンカ−ラ・コバティジャ、193.7KMの競技はサンティ・ブランコ選手(バネストチーム)が制した。チームメイトで、ブエルタ開催中はルームメイトでもあるフアン・アントニオ・フレチャ選手は途中のトルナバカスまでブランコ選手を引っ張り、その後はエラス選手の攻撃からブランコ選手を守った。「自分がレースに勝ったみたいな気分です。」と、ブランコ選手、ロベルト・エラス選手(USポスタルチーム)に続いて3位でゴールしたフレチャ選手は感激のあまり、ゴールの瞬間わっと泣き崩れた。エラス選手は総合優勝を争うアイトール・ゴンサレス選手に対し、予定より少ないわずか37秒のリードしか稼げなかった。現在2人の差は1分12秒。今日のレースはべハル−アビラ間177.8KMで行われる。これが最後の山岳コースで、その後レースの場はマドリッドに移される。
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9月26日(木) 来年度国家予算案、国会に提出
昨日、国際通貨基金(IMF)がスペイン経済の成長率予想を下方修正、一昨日には欧州委員会がヨーロッパ経済の不振からユーロゾーンにおける国の負債ゼロ達成目標年を2年ずらしたにもかかわらず、スペイン政府は来年度国家予算案を修正しなかった。昨日国会に提出されたこの来年度国家予算案では、スペインの2003年度の経済成長率を3%と予想、新たに28万人の雇用を創出し、国の収入と負債が均衡を取ることが予想されている。 テロの犠牲者を悼んで各地で黙祷 昨日、スペイン各地でテロの犠牲となった治安警備隊のフアン・カルロス・ベイロさんの死を悼んで、スペイン各地で黙祷が捧げられたが、テロの現場となったナバラ県レイツァでは住民3000人のうち、ETA反対集会に参加したのはわずか50人だった。(この町役場はバタスナ党が過半数を占めている。)ホセ・マリア・アスナル首相と社労党のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ書記長は、出身地アストゥリアスのサマ・デ・ラングレオで行われたベイロさんの葬儀に参列した。 ヨーロッパ一商店での盗難が多いのはイギリス
ヨーロッパで初めて、小売業調査センター(イギリス)が行った調査によって、2001年にEU加盟15ヶ国で商店が盗難にあった被害金額が238億ユーロ、(EU人口一人あたり年間80ユーロの被害)に上ることが判明した。これを犯人の種類別に見ると、客が45.7%、従業員が28.5%、卸売り業者が8.2%となっている。国別に見てみると、売上高の1.75%が被害にあっているイギリスがトップ、最も被害の少ないのはスイス(0.87%)であった。一方、被害額が急増したのはデンマークで前年比9.1%増。イギリスに続くのは、ギリシャ(1.73%)、フランス(1.59%)、ノルウェー(1.56%)で、スペインはそれに続く第5位(1.53%)となっており、前年に比べると被害額は3.5%増えている。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第17ステージ)
ベナベンテ−サラマンカ間145KMで行われた昨日の競技では、イタリアのアンジェロ・フルラン選手(Alessioチーム)が1位でゴール、2位にドイツのエリック・ザベル選手(Telekomチーム)、3位にイタリアのアレッサンドロ・ペタッキ選手(Fassaチーム)が入った。総合優勝を争う選手は全員同タイムでゴールしたため、順位は変わらず。
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9月25日(火) ETAのテロにより、治安警備隊員一人が死亡
昨日、ETAが仕掛けた爆弾によりナバラ県レイツァで1人の治安警備隊伍長が死亡、4人が怪我を負った。ETAはレイツァとベラサテギ(ギプスコア県)を結ぶ国道沿いの坂道にあるコンクリートの壁に“G.C. jo ta bertan hil、Gora ETA(治安警備隊はその場で死ね、ETA万歳)”という看板を立てかけており、その看板に15キロの爆薬を詰めた爆弾が仕掛けられていた。付近をパトロール中であった治安警備隊がその看板を発見、彼らが看板を撤去しようとしていた午後12時50分頃、リモコンにより爆弾が爆発、一番近くにいたフアン・カルロス・ベイロ・モンテス伍長、32歳は救急車で病院に運ばれる途中息を引き取り、そのそばにいたミゲル・デ・ロス・レジェス・モラタ軍曹(35歳)も重傷を負った。この軍曹は以前にも、サン・セバスティアンでテロに遭っている。残り3人は軽傷。 エル・サロブラルのスラム街からの“出エジプト”(マドリッド)
200人近いルーマニア人、少なくとも70家族が昨日、マドリッドのビジャベルデにあるスラム街エル・サロブラルを後にした。彼らは数ヶ月前から泥とゴミに囲まれてここに住んでおり、マドリッド市のソーシャル・サービスが彼らを、バルデミンゴメスのゴミ捨て場近くにある水道、電気、スペイン語の授業つきのキャンプ場に移送した。ここに住んでいる子供たちは今日から学校に通うことになる。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第16ステージ)
アビレス−レオン間の154KMを制したのは、コロンビア人のサンティアゴ・ボテロ選手(Kelmeチーム)。今年のツール・ド・フランス4位の彼はこのブエルタで全く冴えず、彼の不振を周囲は不思議がっていた。ブエルタのこれまでのどのステージでも彼の本領が発揮されたことはなかったが、そのボテロ選手が昨日1位でゴール、2日前のレースでアイトール・ゴンサレス選手が監督の指示を聞かなかったことから不協和音が鳴り響くKelmeチームにとっては嬉しい知らせとなった。
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9月24日(火) ETAメンバーと見られる二人がビルバオで誤爆死
昨日の午後23時40分頃、ビルバオ市の郊外にある新興住宅地バスルト地区で爆弾の爆発によって死亡した2人は、車(グレーのフォード・モンデオでレンタカーであることが判明)に爆弾を仕掛けようとして誤って爆弾が爆発したETAのテロリストであるとバスク警察は推理している。 モロッコ政府、スペインのさらなる領空侵犯を非難
モロッコ政府は、昨日、スペインが新たにモロッコの領域を侵犯したとして抗議し、昨日、マドリッドで行われるはずであった両国外相会談を突然キャンセルした理由をさらに正当化した。モロッコのモハメッド・ベナイサ外務大臣は、昨日2通目の通達書を出し、スペインの軍用機がペレヒル島とアフリカ大陸にあるウエ・エル・メルサ地区上空を飛んだことを非難した。 スペイン政府、不法移民対策緊急プランを発表
モロッコとサハラ周辺地域からの移民の流入はとどまるところを知らない。たった72時間で治安警備隊はカナリアス諸島に上陸しようとしていた不法入国者を491人逮捕している。カナリア諸島各地の移民収容所がどこもすし詰め状態となっている今、状況を少しでも改善するため政府は緊急対策プランを発表。その中に10日間で1000人のモロッコ人を送還するというものがある。 昨日のブエルタ・エスパニャ(休息日) 昨日は選手の休息日のため、競技は行われていない。今日は、第16ステージ、アビレス−レオン間154.7KMで競技が行われる。木曜日にも得意の山岳コースを控えているロベルト・エラス選手がさらに2位との差を開くことができるかどうかの期待がかかっているが、今日のコース中盤にある標高1370メートルのパラレス峠は過去にも大逆転の舞台となった場所で、まだまだ競技の結末はわからない。
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9月23日(月) モロッコ、スペインとの外務大臣会談を直前キャンセル
モロッコ政府は今日マドリッドで予定されていた両国外務大臣会談を突然キャンセルした。今回の会談は、7月のモロッコ憲兵隊によるペレヒル島占拠とその後のスペイン軍特殊部隊による同島奪回の後、両国外務大臣間で開催が決められていたもので、会談キャンセルの理由についてモロッコのモハメド・ベナイサ外務大臣は、スペイン軍のへリコプターが昨日の午後、ペレヒル島に着陸したことへ抗議するためであると述べている。モロッコ政府はこの件を「モロッコ領空、領土を再び侵犯したスペインの行為を許容することはできない」と述べ、ベナイサ大臣からの通達書には「7月に両国間で達していた合意に背く嘆かわしい出来事である」と付け加えられている。 スペイン、亡命申請の90%を却下
昨年の45%に対し、今年に入って6ヶ月間にスペイン内務省が受理した亡命申請は10%。スペインで亡命申請をする人の数が急速に減っている。これは、スペインの外国人法とヨーロッパでの難民受け入れに関する規定が厳しくなったためである。2001年には87カ国から9290人が、スペイン国境(主にバラハス空港)またはスペイン領土内で亡命申請をした一方、今年の1月から6月までの間に申請をしたのは3748人。昨年同時期は約5000人の申請があったという。 シベーレス広場の女神像、左腕を失う(マドリッド)
土曜日の夜、シベーレス広場でバスを待っていた目撃者の話では、まず2台の車から9人の酔っ払った若者達が降りてきたという。若者達は広場の真ん中にある噴水に入り込み、パンツ1枚になり水遊びを始め、その後、2人の若者が噴水の中央にある女神像に上り始めた。うち1人が女神像の隣にあるライオン像にまたがり、もう一人は女神像の頭まで上ろうとした。その時体重をかけられた女神像の左腕(マドリッド市の鍵を持つ)が壊れた。この目撃者によると、これに驚いた若者達は慌てて像から降り、6キロある女神の左腕を車に乗せ、パンツ1枚のまま、車で逃げ去ったという。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第15ステージ)
ヒホン−ラングリル峠(標高1560M)間176.7Kmで行われた昨日のレースは、ロベルト・エラス選手(USポスタルチーム)が制し、総合成績でもトップに立った。誰もが恐れた山岳レースで、山のスペシャリスト、エラス選手は傾斜23.6%の坂をものともせず、土砂降りの中を軽快に上っていった。カーブが多い上、路面は雨で濡れており転倒者が続出。イギリス人デービッド・ミラー選手(COFIDISチーム)は2度の転倒から立ち上がったが、結局ゴール直前で棄権、コロンビアのビクトル・ウーゴ・ペニャ選手も棄権した。土砂降りの中、各選手が寒さに震えるレースとなった。 週末のスポーツの結果
モータースポーツ:現在トップで優勝候補のフィンランドのマーカス・グロンホルム選手(プジョーチーム)との差は31ポイント。残りはわずか3レースであることから、金曜日、サン・レモ・ラリーで棄権したカルロス・サインス選手(フォードチーム)の今期優勝は絶望となった。 |
9月20日(金) 全国管区裁判所、バスク州議会を非難
バルタサル・ガルソン判事を除く6人のうち5人の全国管区裁判所判事は昨日、バスク州議会に声明書にサインした。この声明書は、今月6日のガルソン判事の裁定(バタスナ党のバスク州議会内での活動停止)を守らないバスク州議会に対する危惧が示されている。一方のバスク州議会は、州政府を構成している連立3党、PNV(バスク民族党)、EA(バスク連合)、IU(統一左翼)の賛成票によって、ガルソン判事はバスク州議会に対してそのような命令を下す権限はなく、従って裁定は無効であると決議した。さらに、バスク州政府は、ガルソン判事が権限を越えた行為を行っているとして提訴することも検討している。 日曜日にギプスコアで新たなデモ予定 バタスナ党議員で弁護士のジョネ・ゴイリツェライア女史はモンドラゴン(ギプスコア県)でのデモ開催を市役所に申請している。この申請は、ガルソン判事がバタスナ党の活動停止命令を出して4日後に行われたもので、モンドラゴンでの政権を握っているのはバタスナ党である。申請は、ETA収監者援助団体Askatasun Taupadak(自由の鼓動)の名において行われており、バスク州政府が開催を許可しない場合は、通知書が送られることになっている。PP(国民党)は、「バタスナ党とデモ召集者のつながりは明らかで、ETAを支持するあらゆる活動は阻止されなければならない」と、バスク州政府内務局長のハビエル・バルサ氏に開催を許可しないよう申し渡している。 アレハンドロ・サンスさん、ラテン・グラミー賞3部門獲得
昨日、ロサンジェルスで発表されたラテン・グラミー賞で、スペインのアレハンドロ・サンスさんが、ノミネートされていた3部門(最優秀曲、最優秀レコーディング賞 "Y solo se me ocurre amarte"、最優秀アルバム賞"MTVアンプラグド")すべてを獲得、昨年(4部門受賞)に続いて2年連続の受賞となった。最多5部門にノミネートされていたコロンビアのカルロス・ビベスさんは2部門(最優秀トロピカルアルバム、最優秀トロピカル曲)の獲得に終わったが、フアネスが"A Dios Le Pido" で最優秀ロック音楽賞、シャキーラさんが"Suerte"で最優秀ビデオ賞、キケ・サンタンデールさんが最優秀プロデューサー賞を獲得、コロンビア人ミュージシャンの活躍が示された年となった。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第12ステージ)
スプリンターがスパートをかけ、集団から抜け出そうとする駆け引きの続いた第12ステージ、選手のスピードは時速54キロにも達した。ブルゴスのゴールに近づいたとき、集団は18人の選手で構成されており、ドイツのエリック・ザベル選手(Telkomチーム)の後ろにぴったりとくっついていたイタリアのアレッサンドロ・ペタッキ選手(FASSA BORTOLO チーム)が最後の瞬間にザベル選手をかわして1位でゴールした。総合成績順位は1位オスカル・セビジャ選手、1秒差の2位アイトール・ゴンサレス選手、1.42秒差の3位ロベルト・エラス選手で変わらず。
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9月19日(木) スペイン、国連安全保障理事会入りほぼ確定
天変地異か予測不可能の災害が起こらない限り、スペインが9月27日に国連安全保障理事会のメンバーに選ばれることは間違いないだろう。空席1つは、他のどの国とも競合していない上、必要投票数獲得はすでに書面で約束されていることから、来年の1月から2年間にわたってスペインが安全保障理事会のメンバーとなることはほぼ確実と見られている。 イベリア航空の乗客、預けた荷物を受け取れず
イベリア航空のエアバスの荷物室のメンテナンスの問題により、ここ数日間何百人もの乗客が自分の預けた荷物を積んでいない飛行機に乗っている。この夏の休暇シーズン真っ最中にバルセロナのプラット空港に4000個のスーツケースが残されたのと同じことが、ここ数日間で起こっている。責任は従業員の間で転嫁され、誰もこの責任をとるものはなく、絶望した乗客は自分で行方不明になっている荷物を探すという苦難を背負わされている。被害にあっているのはすべてバルセロナ発着の飛行機で、運がよければ3〜5日でスーツケースは戻ってくる。ジョセップ・ルイス・ラハラさんのスーツケースは、マドリッドへの行きで1つ、バルセロナへの帰りで1つなくなった。ロンドンから恋人と休暇を過ごしに日曜日にバルセロナにやってきたジェイムズ・ムーディさんのスーツケースがみつかったのは昨日。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第11ステージ) マドリッド、サン・マルティン・デ・バルデイグレシアス出身、26歳のパブロ・ラストラス選手(Banestoチーム)はこの4年間で9度の怪我、4度の手術、5度の骨折を経験している。昨年は第七脊椎骨折後、車椅子から奇跡のカムバックを果たした。そのラストラス選手が昨日の第11ステージ(アルコベンダス−コジャド・ビジャルバ間166.1KM)で、第9ステージに続いて2度目、しかも地元での嬉しい勝利を飾った。レースは、雨、霧、風そして太陽という厳しい気候条件の中行われたが、順位に目立った変化はなく、Kelmeチームのオスカル・セビジャ選手とアイトール・ゴンサレス選手が引き続き1秒差で総合成績1位と2位を占めている。今日のレースは、セゴビア−ブルゴス間、210.5KMで行われる。
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9月18日(水) バスク州政府、ガルソン判事に挑戦状
PNV(バスク民族党)、EA(バスク連合)、IU(統一左翼)が連立で政権を握るバスク州政府は、昨日、バルタサル・ガルソン判事を背任の罪で最高裁判所へ提訴することを決定した。さらに、バスク州議会では、PNV、EA、IUの票により、ガルソン判事が命じているにもかかわらず、州議会内でのバタスナ党の活動は停止しないことが議決された。 コロンブスの遺体をDNA判定
コロンブスの遺体をめぐるミステリーが新しい局面を迎えそうである。昨日、セビジャのサンティ・ポンセにあるラ・カルトゥハ−ピックマン陶器工場で彼の末弟ディエゴの遺体が掘り起こされた。激しい雨の降る中、調査員グループがディエゴ・コロンの遺体が入っているとされているトタンのへこんだ箱を掘り出したのは、彼のDNAを調べて彼の出自を明らかにするためと、セビジャとドミニカ共和国、どちらのカテドラルにあるのが本当のコロンブスの遺体かを判定するためである。 昨日のブエルタ・エスパニャ(移動日) 昨日はアンダルシアからマドリッドに選手が移動するため競技は行われなかった。現在の総合成績は1位、オスカル・セビジャ選手(Kelmeチーム)、1秒差の2位が同じチームのアイトール・ゴンサレス選手、3位が1分42秒差でロベルト・アラス選手(USポスタルチーム)、4位、5位が2分4秒差でイバン・マジョ選手(Eyskaltelチーム)、ヨセバ・ベロキ選手(ONCEチーム)で、全員がスペイン人。今日は、アルコベンダス−コジャド・ビジャルバ間(166.1KM)の山岳地で競技が行われる。
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9月17日(火) ボルドーでETAの司令官を逮捕
スペイン警察とフランス警察の共同作戦により、昨日アイノア・ムヒカ・ゴニ、フアン・アントニオ・オララ・グリディの2人のETAメンバーが逮捕された。スペイン内務省によると、マドリッド、ドノスティの両部隊に属していたこの2人は、最近はフランスから標的を選び、テロの実行命令を出していたという。実生活で恋人同士であった2人の容疑者は昨日午後8時ごろ、ボルドー郊外タレンセのスーパーで逮捕された。これは、フランス警察が不審者を発見して以来3ヶ月にわたって行っていた捜査の成果である。 アンダルシアで大雨による被害
昨日セビジャで1平方メートルあたり50リットル、ウエルバで43リットル、カディスで21リットル、コルドバで16リットルの大雨が降った。どの場所でも雨が降っていたのは4時間足らず。カディス県のコニルでは、午前7時半頃国道340号線を渡ろうとしていた歩行者1人が大雨により視界が悪くなっていたため車にはねられ死亡している。 ユーロ硬貨による金属アレルギー多発
今年1月、ユーロ導入により、新硬貨への金属アレルギーが報告され始めた。アレルギーの原因は世界中で硬貨に使用されているニッケル。不思議なのは、ペセタ硬貨やその他のヨーロッパ硬貨のニッケル含有量の方がユーロ硬貨より多いにもかかわらず、旧硬貨でアレルギーの出なかった人にユーロ硬貨でのアレルギーが出たことである。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第10ステージ) コルドバで行われた36.5KMのタイムトライアルを制したのは、第8ステージ、1位のアイトール・ゴンサレス選手(Kelmeチーム)。タイムは45分32秒で、2位に同じチームで現在総合成績1位のオスカル・セビジャ選手が40秒差で入った。セビジャ選手は総合成績1位の座を、2位ゴンサレス選手と1秒の差でかろうじて守っている。今日は選手の移動日で、明日からはレースの舞台がマドリッドに移され、アルコベンダス−コジャド・ビジャルバ間166.1KMで競技が行われる。
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9月16日(月) 土曜日のテロへの対応をめぐってバスク州政府内で対立
土曜日にビルバオで行われた急進民族主義デモにバスク州警察が介入したことによって、昨日バスク州政府内の亀裂が明らかになった。州政府広報官のヨス・ジョン・イマズ氏がバスク州警察はデモ阻止の裁判所命令を持っており、介入したのは、デモ隊が警察に石を投げ始めてからで、警察の行動は「道理ある、公正な行動であった」と擁護する一方、EA(バスク連合)の広報官ラファエル・ラレイナ氏は先週のサン・セバスティアンのデモに警察が介入しなかったことを支持、今回バスク州警察が介入したことを嘆き、両者の意見の食い違いはバタスナ党違法化以来、バスク州政府内での共通見解がいまだにないことを示した。 サパテロ氏、さらなる地方自治体への補助金を要請
PSOE(社労党)のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ書記長は、来年1月1日から施行される新しい地方自治財政法が、移民を多く受け入れている地方自治体への補助金の増額を盛り込むことを要請している。現在、より援助を必要としている移民に先に社会保障援助が回されるため、スペイン人にまで援助が回らず、ここ数年の移民の大量流入によるツケはスペイン人が払っている形になっている。 離婚、別居が急増(マドリッド)
今年の1月から7月までの間に首都で離婚または別居した夫婦の登録数が急増、昨年同時期と比べて20%増となっている。結婚解消の主な原因は浮気、家庭内暴力、性格の不一致など。この離婚の急増によって、家庭裁判所判事の仕事は今までの2倍に増えているという。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第9ステージ) コルドバで行われた今年のブエルタ・エスパニャ最短コース130.2KMのレースでは、最後の数キロメートルで自殺行為にも見える驚異的なスピードで坂を下ったスペインのパブロ・ラストラス選手(Banestoチーム)が単独1位でゴール。総合成績トップは依然としてオスカル・セビジャ選手(Kelmeチーム)。世界チャンピオンのオスカル・フレイレ選手(Mapeiチーム)は膝の故障により、ツール・ド・フランスに続き競技途中で棄権となった。また、リカルド・バルデス選手(Jazztelチーム)が落車により腰骨を骨折して棄権、フランシスコ・マンセボ選手(Banestoチーム)が“精神的理由”により棄権している。今日のレースは、コルドバで行われる36.5KMの個人タイムトライアル。 週末のスポーツの結果
テニス:ブダペスト・オープンで、スペインのダビ・フェレル選手(20歳)が6−3、6−2でアルゼンチンのダビ・アカスソ選手を破り、ツアー初優勝。賞金48000ユーロを手にした。
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9月13日(金) 政府、新しい犯罪対策プログラムを発表
昨日、マリアノ・ラホイ第一副首相、ホセ・マリア・ミチャビラ法務大臣、アンヘル・アセベス内務大臣が新しい犯罪対策プログラムを発表した。このプログラムは刑法、犯罪者告訴法、少年法、外国人法の法改正と、警察、治安警備隊といった犯罪対策機関の改革という二本柱で構成されている。政府は2004年から2007年にかけて2万人の警察官、治安警備隊員を増やし、判事、検事の数も150人増やすという。また刑の執行を最大限にするため刑法も改正される。これにより、5年以上の懲役を受けた者は、懲役の半分以上服役した後でないと仮釈放は受けられなくなり、20年以上の懲役を受ける重犯罪者やテロリストの場合は、懲役をまっとうするまで釈放されなくなる。このプランの実行のためには、2004年末までに6億ユーロが必要。 8月の消費者物価指数発表
昨日のINE(国立統計局)の発表した8月のIPC(消費者物価指数)は、7月からの物価が0.3%上昇していることを示しており、これによってスペインのインフレ率は0.2%上がり、3.6%となった。(生鮮食品、エネルギー費など値動きの激しいものを除いた場合のインフレ率は3.8%と変化なし。)今年度用に政府が目標に掲げたインフレ率は2%、現在の数値は目標に程遠い。現在のスペインのインフレ率がEU平均より1.6ポイント高いことについてアスナル首相は「この差でしばらくの間はインフレ率が保たれるだろう」とコメントした。経済書記官のルイス・デ・ギンドス氏はインフレ率の上昇の原因を、昨年同時期には1.6%値下がりしたエネルギー費が今年8月には0.3%上がったためだとみている。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第6ステージ) 2年前にチームをUSポスタルに変えてからオスカル・エラス選手は常にツール・ド・フランス4連覇のルイス・アームストロング選手の影に隠れた存在だった。そのエラス選手が昨日のレース、グラナダ−シエラ・デ・ラ・パンデラ(ハエン)153.1KMを制覇した。ゴール近くになってイタリアのジルベルト・シモーニ選手(Saecoチーム)がスパートをかけ、ベロキ、カセロ、ガルデアノ、マンセボ選手は脱落、しかし勝利を収めたのはエラス選手でシモーニ選手は2位。3位にオスカル・セビジャ選手(Kelmeチーム)が入り、総合成績1位の座をサラバイティア選手から奪った。今日のレースは、ハエン−マラガ間196.8KMで行われる。
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9月12日(木) バスク州警察、車両爆弾を解除
バスク州警察は昨日午後、ビスカヤで25キロのダイナマイトを積んだ車両爆弾を解除した。この車は、ビスカヤ県シエルベナ町の町はずれの国道沿いに駐車されており、積まれていた爆弾はリモコンで操作できるようになっていた。仕掛けたのは8月31日にビルバオで30キロの爆薬を積んだ車両爆弾を仕掛けたのと同じ、ETAのビスカヤ隊であると見られている。 ムルシアで警察の一斉取り締まり、44人の不法滞在移民を逮捕
火曜日の夜から昨日の深夜にかけてムルシアのバスターミナルと4つの地区で国家警察と地方警察の警官60人が参加して一斉取り締りが行われ、44人の不法滞在移民と4人のスペイン人が外国人法違反等の容疑で逮捕された。逮捕された移民の大半はアルジェリアまたはモロッコ出身者で、エクアドル、ウクライナ、セネガル出身者も含まれている。44人のうち20人はスペインの裁判所で係争中、24人は合法的滞在書類の不所持で、ただちに強制送還手続きが開始された。 マドリッドの幼稚園と小学校で新学期始まる
今日からほぼ46万人の子供がマドリッドで幼稚園と小学校に通い始める。46万人のうち、幼稚園に通う3歳から6歳児は昨年比0.3%(4500人)増、6歳から12歳児は1.6%(6000人)増となっている。CCOO(労働者委員会)のデータによると、うち5%(2.3万人強)は移民の子供たちで大半は中南米または北アフリカ出身者だという。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第5ステージ) エル・エヒド−シエラ・ネバダ間(198km)で行われた全行程の中で2番目に長い第5ステージ、一番でゴールしたのはイタリア人、グイド・トレンティン選手(Cofidisチーム)であった。優勝候補の選手の中で唯一頭角を現したのがオスカル・セビジャ選手(Kelmeチーム)で、残り6キロの地点でスパートを開始、標高2500メートル近くまで上る坂道で優勝候補選手の中にセビジャ選手を追いかけられる選手はなく、セビジャ選手はライバルたちに1分近い差をつけて第7位でゴールした。総合優勝では、ベロキ選手にかわって同じONCEチームのベテラン、ミケル・サラバイティア選手が1位に。1994年以来の夢であった黄色いシャツに袖を通した。今日の競技は、グラナダ−シエラ・デ・ラ・パンデラ間153.1kmで行われる。
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9月11日(水) バスク州議会、バタスナ党の活動停止を延期
バスク州議会は、昨日、少なくとも現在司法部に依頼している報告書が届くまでは、議会内でのバタスナ党の活動停止は延期することを決定した。ガルソン判事の判決文によると、“公職についているバタスナ党所属者が個人として受ける給料にはこの判決は影響を及ぼさない”が、“バタスナ党が団体として受けている補助金、事務所の提供には活動停止が適用される”とあり、判事は、「バタスナ党の活動を停止する方法については、バスク州議会に任せる形がとられているが、判決に従うかどうかの決定権は州議会に与えられていない。」と新たにバスク州議会に通知を出した。PP(国民党)とPSE(バスク社会党)は、州議会は遅滞なく判決に従うべきだと述べている。 統治権をめぐるスペインとイギリスの合意反対集会(ジブラルタル)
ジブラルタルの日が祝われた昨日、カセマテス広場にラ・ロカの住人のほぼ3分の1にあたる9000人が集まり、ジブラルタルの共同統治に関するスペインとイギリス政府の会談に異議を唱えた。広場はジブラルタルの旗の色である赤と白で埋まり、物乞いは赤と白に塗った籠を持ち、飼い犬までが赤と白のマントを着せられていた。 コンプルテンセ大学の学生300人が徹夜 今日から始まる歴史学部の授業登録で希望する選択科目を履修できるようにと、少なくとも300人の学生がコンプルテンセ大学で昨日徹夜をした。大学によると、徹夜で並んだ生徒達は今日番号札を受け取り、その順で履修を行うという。これまでの履修受付は、抽選で選ばれたアルファベットの苗字の学生から順に行われており、学生は大学側に今後も番号札制度で履修を受け付けてくれるよう要請した。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第4ステージ) アギラス・ロケタス・デル・マル間(149.5KM)を3時間33分32秒のタイムで走り1位に輝いたのは、前日と同じマリオ・チッポリーノ選手(Acqua e Saponeチーム)で、「コースにロータリーがあるなら、絶対にチッポリーノが勝つだろう」とオスカル・フレイレ選手が予告していた通りの結果となった。この日のコースには5つのロータリーがあり、時速60KMの自転車が集団で通るには地雷原。危険を予想してあらかじめロータリーの出口にはクッションがしかれた。「雨が降っていたらどうなったことか」と選手の1人は語ったが、幸い転倒が起こったのは第一ロータリーだけであった。2位でゴールしたのはアレッサンドロ・ペタッキ選手(Fasso Bチーム)、3位はゲリット・グロムサー選手(Saecoチーム)だった。ベロキ選手は総合1位の順位をキープしている。今日は、エル・エヒド−シエラ・ネバダ間198KMで競技が行われる。
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9月10日(火) イバレチェ知事、バスク州警察の処置を弁明
PP(国民党)とPSOE(社労党)から、日曜日のサン・セバスティアンでのデモを許容したことに関して非難を受けているバスク州政府の知事フアン・ホセ・イバレチェ氏は、昨日「私はlehendakari(バスク州知事)として、バスク人同志が我々の町で争うようなことはさせられないし、今後もそれを避けるために最善を尽くすであろう」と、厳格な面持ちで言い切った。 マドリッドのガソリンスタンド、夜間閉店を検討
マドリッドのガソリンスタンドが危機に瀕している。マドリッドガソリンスタンド経営者連合の広報係アントニオ・オニエバ氏によると、マドリッドにある約550のガソリンスタンドでは、8月だけで1200万ユーロの損失が出ているという。 昨日のブエルタ・エスパニャ(第3ステージ) サン・ビセンテ・デル・ラスペイをスタート、134.2KMの行程を経てムルシアに最初にゴールしたのは、イタリア人マリオ・チッポリーノ選手(Acqua e Saponeチーム)。35歳にしてブエルタ・ア・エスパニャ出場4回目で初勝利を飾った。ゴール近くでは、チッポリーノ、ペタッキ、ザベル、フレイレという有力選手間での競り合いになり、4人はこの順でゴールしている。総合成績ではヨセバ・ベロキ選手が依然としてトップで、昨日はテニスのフアン・カルロス・フェレロ選手からトロフィーを受け取った。今日は、アギラス、ロケタス・デル・マル間の平地で149.5KMのレースが行われる。
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9月9日(月) サン・セバスティアンでETA収監者支持デモ
バスク州最高裁判所が先週の木曜日、デモ召集者の訴えを退け、親バタスナ党、親ETAのデモを禁止していたにもかかわらず、昨日サン・セバスティアンに2千人ほどの人々が集まり、収監されているETAメンバー支持のデモを行った。レガッタ競技開催と重なった昨日、周囲は観客でごった返しており、デモ隊との衝突を避けるため、バスク州警察は、主催者の身分照会をするにとどめ、デモに介入、中止させることはなかった。 アスナル首相、来年の地方選挙戦略を発表
「法を手にスペインの通りから軽犯罪者をなくそう」というフレーズは拍手で迎えられ、昨日ホセ・マリア・アスナル首相はPP(国民党)の来年5月の地方選挙戦略の概略を発表、“さらなる安全と減税”をスローガンに掲げ、PP各県知事候補の集会は閉会した。 週末のスポーツの結果
バスケットボール:インディアナポリスで開かれていた世界選手権5〜8位決定戦でスペインはアメリカに81対75で勝利、第5位の座を勝ち取った。スペインに敗れたアメリカは第6位。決勝戦はユーゴスラビア対アルゼンチンの戦いとなり、延長戦の末、ユーゴスラビアが84−77でアルゼンチンの52年ぶり世界選手権優勝の夢を打ちくだいた。 |
9月6日(金) アスナル首相の娘、結婚
スペイン政府首相の娘、アナ・アスナル・ボテジャさん(20歳)と元欧州議会議員アレハンドロ・アガ氏(31歳)の結婚式が昨日、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルで行われた。式にはスペイン国王夫妻、トニー・ブレア・イギリス首相、シルビオ・ベルルスコーニ・イタリア首相、J・M・ドゥラオ・バロソ・ポルトガル首相、フランシスコ・フロレス・エル・サルバドル大統領、PP(国民党)の現・旧大臣の全員、アントニオ・カマチョ・元サッカースペイン代表監督、歌手のフリオ・イグレシアス氏等1100人が出席し、彼らを見ようと約3000人がエル・エスコリアル修道院の前につめかけた。マドリッドのアントニオ・マリア・ロウコ・バレラ大司教によって執り行われた式の後、招待客はエル・エスコリアル近郊の農家に場所を移し、そこで祝宴が開かれた。 PNV、EA、政党法を憲法裁判所に提訴することを検討
PNV(バスク民族党)とEA(バスク連盟)は、昨日バスク州議会で、議会が緊急に政党法を憲法裁判所に提訴することを提案した。 スペイン人は映画にお金を使う
ある調査機関の発表によると、スペイン人は音楽により映画にお金を使うことを好むという。2001年度のCD売上は、オペラシオン・トリウンフォの助けがあったものの海賊版CDのせいで大幅に落ち込んでいる。 スペイン、メダル獲得ならず 昨日行われたバスケットボール世界選手権準々決勝で、スペインはドイツに62−70で敗退、準決勝進出を逃した。前日、優勝候補のアメリカに勝っているアルゼンチンはブラジルに78−67で勝利、準決勝でドイツと対戦する。準々決勝残り2試合は、ニュージーランドがプエルト・リコを65−63で下す番狂わせがあり、アメリカもユーゴスラビアに78−81で敗れている。
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9月5日(木) 不法滞在者、強制送還は難航
イグナシオ・ゴンサレス外務・移民担当委員は昨日、フエルテベントゥラ島を訪問、「政府は可能な限りすべての不法移民を自国へ送還する」と宣言した。しかし、現状では不法滞在者の自国送還は難航しており、2001年には約22000人に送還命令が出されたものの、実際に送還された人数はわずか3000人となっており、残り19000人は、合法的滞在許可証なし、送還命令状持ちという仕事を見つけるのには厳しい条件の中、わずかな希望にすがってスペイン各地に残っている。 EA、バタスナ党違法化反対集会を召集
EA(バスク連合)は、今週の土曜日にビスカヤ県ゲルニカで“バスクの自由を守るために”というスローガンのもと集会を召集、中央管区裁判所のガルソン判事に挑む構えでいる。バタスナ党とはまったく連絡はとっていないが、EAの執行部ではETAと中央政府を“表現の自由を制限する”点において同列に並べており、バスク州政府を統轄している残り2政党のPNV(バスク民族党)とIU(統一左翼)もこの集会への参加を検討している。 失業率低下ストップ
今年の3月から5ヶ月間連続して下がっていた失業者数が8月に入って増加した。2月には9,75%だった失業率はその後下がりつづけ、7月には8.54%を記録していたが、8月になって失業率は8.55%とわずかながら上昇した。政府は時期的な理由と状態回復の兆しが見えていないことから失業者数はこの後もしばらくは増加すると見ている。昨年同時期と比べると、常用雇用は8.24%の落ち込みで、この12ヶ月で失業者した人の数は92,995人となっている。 スペイン、ブラジルに勝利 アメリカのインディアナポリスで行われているバスケットボール世界選手権で、スペインはブラジルに84−67で勝利、前日にプエルト・リコに65−73で敗れているが、準々決勝進出を決めた。6日の準々決勝でスペインはドイツと対戦するが、これに勝てば1982年にコロンビアのカリで行われた世界選手権の記録(第4位)を塗り替えることになる。
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9月4日(水) 政府と検察庁、最高裁判所にバタスナ党違法化を要請
政府にバタスナ党違法化を決意させたサンタ・ポラのテロ(死者2人)から1ヶ月、昨日政府と検察庁は、6月に承認された政党法を適用し、バタスナ党を違法化するよう最高裁判所に要請した。ヘスス・カルデナル検察官は73ページに及ぶ検察庁の要請書を持って午前11時すぎに最高裁判所に到着、「この要請がバタスナ党という名のナチズムからバスク解放を勝ち取るだろう」と述べた。その数時間後、ホセ・マリア・ミチャビラ法務大臣は法務省で、検察庁より30分ほど前に提出された政府の要請書の内容についてマスコミに説明した。政府は1万ページにわたる要請書の中で、特に194人のバタスナ党メンバーが過去にETA関連の犯罪で刑を受けていることに言及し、バタスナ党とETAのつながりを強調しているという。最高裁判所裁判官への礼儀と敬意から、裁判官より前にマスコミが内容を知ることがないよう、検察局側も政府側も要請書のコピーをマスコミに渡さなかった。 PNVとIU、ガルソン判事を批判
バスク州政府を構成している3つの政党のうちの2つ、PNV(バスク民族党)とIU(統一左翼)は昨日、ガルソン判事が親バタスナ党デモの召集を個人の名においても禁止したことに非難の声を上げた。PNVの広報官ヨセバ・エヒバル氏にしてみれば、このガルソン判事の決定は“大きなお世話”で、氏は判事が法の名のもとに行き過ぎた行為を行っていると批判した。 夏の交通事故死者数2年連続で減少
2002年の7、8月の交通事故死者数は2年連続で減少した。この2ヶ月間に交通事故で亡くなった人の数が昨年は862人だったのに対し、今年は817人。
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9月3日(火) バスク州政府、ガルソン判事の命により、親バタスナ党デモを禁止
8月26日に中央管区裁判所のガルソン判事が出したバタスナ党への3年間の活動停止命令判決の中に、“直接的、または間接的にバタスナ党またはその幹部、メンバーによって召集されるデモは違法である”とあり、活動が停止されているバタスナ党を支持する内容のデモは、主催者が政党ではなく個人であっても違法であるという通知が昨日バスク州政府内務局にガルソン判事から届けられ、バスク州政府はすでに与えていた2つの親バタスナ党デモに対する開催許可を取り消すと発表した。 ロナウド、メディカルチェックをパス
「彼の膝は思っていたほど悪くなかった」と、昨日レアル・マドリッドのチームドクターはロナウド選手を診断した後コメントした。この後、サンティアゴ・ベルナベウスタジアムでロナウド選手の入団が正式に発表され、背番号11の白いユニフォームを着た選手は、集まったカメラマン達の前でポーズをとった。 マドリッドの外国人旅行客数減少
政府の発表によると、スペイン旅行業界は危機にあるという。外国人旅行客全体の数は維持されているものの、ホテルの利用者数が目に見えて減っている。マドリッドでの外国人旅行者数の落ち込みは深刻で、昨年同時期と比べて、今年に入って7ヶ月間の外国人旅行者数は13%も少ない。今年に入ってスペインに旅行に来たドイツ人の数は昨年同時期と比べて10%減。常にドイツ人でにぎわっていたバレアレス、カナリア諸島は多大な影響を受けている。
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9月2日(月) ロナウド選手、レアル・マドリッドへ移籍
スペインのサッカーチーム、レアル・マドリッドはチャンピオンズ・リーグの選手登録締め切り1時間前にイタリアのチーム、インテル・ミラノと、チームのスター、ロナウド選手の移籍合意に達した。移籍条件の内容は、3500万ユーロの移籍金を5年間でマドリッドがインテルに支払い、さらに、インテルはムニティス、フラビオ、ラウル・ブラボ、オスカル・ミニャンブレス選手のうちの1人を譲り受けるが、インテルがそれらの選手を必要ないと判断した場合は、マドリッドが12月にさらに1000万ユーロを支払うこととなっている。この契約の中にはさらに、フロレンティノ・ペレス会長がかねてから要求していた、ロナウド選手の膝の保証についての条項も盛り込まれており、それによると、この4年間で3度の膝の靭帯の手術を受けているロナウド選手がまた膝を負傷した場合には、インテルはロナウド選手の契約の残っている期間分だけの彼の給料をレアル・マドリッドに払うことになっている。 スペイン人の80%はバタスナ党違法化を支持
ラジオ局カデナ・セルの調査によると、75%のスペイン人は、バタスナ党は違法化されるべきだと考えているという。しかし、バスク地方では51%の人は、違法化に反対している。 サン・セバスティアンでバタスナ党支持のデモ
昨日、サン・セバスティアンでバタスナ党支持のデモに集まった人々はバスク語で"ストップ、ファシズム、進め、バスク”と書かれたプラカードを掲げ、口々に親ETA、反バスク州警察、反PNV(バスク民族党)、反バルタサル・ガルソン判事のスローガンを唱えた。1千人を超す人々が集まった今回のデモにはバタスナ党の州議員3人も参加していた。 コルテ・イングレス、収益昨年比11.2%増
スペインの小売業最大手、エル・コルテ・イングレス・グループが昨年度、4.81億ユーロの売上(前年比11.2%増)を記録している。売上高は10.1%増の118億ユーロ。グループの主要部門であるデパート(エル・コルテ・イングレス)、スーパー(イペルコル)、旅行、情報産業部門での収益増加は10%を超えている。イシドロ・アルバレス社長は株主総会で、多角経営と店舗数拡大の戦略をこのまま続けると発表した。グループは2001年度、スペインとポルトガルで6915人の新規雇用を創出している。 週末のスポーツの結果
サッカー:スペイン・リーグ開幕。9試合が行われ、1部昇格のレクレアティボ・デ・ウエルバ、ラシング・デ・サンタンデールは初戦を勝利で飾れず、アトレティコ・マドリッドも引き分けに終わった。 |
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