スペイン旅行 SNJ日西文化協会・文化部からの活動報告

 2014年6月 車椅子で行く再びのスペイン 

車椅子で行くスペイン、マドリッド・アンダルシア編

4年前にも一度お越し頂いた車椅子ユーザーのショージさんから昨年、 スペイン再上陸のご相談をいただき、全ての準備が整ったのですが、 その後、手術をされる事となりました。
それなら手術が終わり、少しでも状態が良くなってから元気な姿を 見せて下さいと言う事で、スペイン再上陸計画は翌年へ持ち越す事となりました。

そして1年、、、ほとんど歩行不可だったショージさんが、自力で少し 歩けるようになって、今年の6月にスペイン再上陸を果たされました。
楽しかった前回の旅行を、是非、母親にも、、と、 親孝行を兼ねての親子旅行です。

手術も、その後のリハビリも、頑張りましたね!
そして、お母様への親孝行、、、素晴らしいと思います。

これを機に、またお母様も誘って遊びに来て下さい。
スタッフ一同、再びお二人の元気な顔が見られるのを楽しみにしています。


・・・帰国された後、嬉しいお便りを頂いています・・・


*ショージさんより。

 古村さん、佐々木さんへ

 早いものでスペインから戻って来て一ヶ月が経とうとしてます。
 お二人には前回も今回も感謝、感謝の言葉しかみつかりません。
 本当にありがとうございました。

 特に今回は○○才の母に親孝行としてスペインへと言う想いが有ったのですが、
 それを十分果たせたと思います。

 母の事も考慮して頂き料理の量など調整してもらいました。
 ツアー旅行ではなかなか無理な話だと思いますし、お昼寝タイムなども
 取ってもらいました。
 御蔭で母も旅行中、体調がよく旅を堪能できたそうです。
 私、個人的には二度目のスペインと言う事もあり少しリラックスして
 旅行出来たかもしれません。

 今回の旅行の主な目的はコルドバの旧メスキータと前回工事中で観る事が
 出来なかったアルハンブラ宮殿のライオンの噴水を観る事でした。
 勿論この二つとも堪能させてもらいましたし、タイミングよく国王が交代の
 式典間近と言う事もあり、王宮ではその準備の雰囲気と食事会場が
 セッティングされてる様も見学出来ましたし、車イスで見学と言う事で、
 歴代の国王が使用して来たエレベーターに乗れたのは凄く貴重な経験だったと
 思います。

 また、佐々木さんの計らいで夕陽に照らされ、夜景に浮かび上がり、
 うつりかわるアルハンブラ宮殿を正面に観ながらの夕食!
 最高におつなものでした。
 多分母にとってはいい冥途の土産になったと思います(笑)

 ただ私的には、なぜこんないい風景を○○歳の母と観てるのか?
 ちょっと自問自答してました(笑)。 ま、親孝行と言う事で(笑)

 これらの事を友人に聞かせたら、天気も含めて今年の運を全て使い果たした
 だろうから、2014年度後半は気を付けな、と言われてしまいました(^_^;)

 それから旅行の楽しみの一つは食事。
 私の主義は口に合おうが合わまいが現地の食事を食べてみると言うものですが、
 今回も佐々木さんのセレクションが抜群で、アンコウで出汁をとった
 海老のパエージャ、イベリコ豚のカルパッチョ、子豚の丸焼き、
 牛の尾の煮込み、アンコウとアサリで出汁をとったイカ墨パエージャ、
 ガスパッチョ、イベリコ豚の熟成ハムにイベリコ豚のハンバーガー等、、、
 これ以上ない位に食べつくした旅でした。
 おかげで帰路はズボンがきつくなり、家に帰って体重を量ると1.5s
 太ってました(>_<)

 とにかく、スペインには古村さん、佐々木さんがいらっしゃる限り、
 私の様な障害者でも自由に旅が出来ると言う事をまた実感する事が出来ました。
 
 また一生懸命働いて稼ぎ、御世話になろうと、もう仕事に邁進してますので、
 その時はまたまたくれぐれも宜しくお願いします。

・・・ こちらこそ有難う御座いました! またお会い出来る日を楽しみにしています! ・・・

☆6月12日

仙台から成田、ドュッセルドルフを経由して長い旅の末、マドリッドに夜、 到着です。
まずはゆっくりお休み下さい。

マドリッド泊


☆6月13日

ホテルで朝食をとり、マドリッド見学に出発です。

マドリッドは市バスも地下鉄も、そのほとんどが車椅子対応と なっていますからこれらをどんどん利用してみましょう。


4年前にも見学しましたが、今回は、初めてお越しのお母様も おられるので、まずはプラド美術館へ!

これははずせませんね〜


中央にあるベラスケスの門の前に鎮座する巨匠ベラスケスの像、

そして美術館の北側にあるのが巨匠ゴヤの像。

これらの銅像と記念撮影をしたあと、建物の裏手にあるヘロニモの門から 入場です。


プラド美術館内をスタッフ佐々木の案内でじっくりと見学。

美術館にあるオーディオガイドや、ガイドブックとは違った角度からの 解説をたっぷりお楽しみいただいたあと、プラド美術館を後にしました。


その次に訪れたのがマドリッドの王宮です。


王宮と大聖堂が向かい合うように建っていますが、どちらも 白い石造りであるため、真っ青な空に映えますね。

王宮も、車椅子ユーザーは、特別なルートから入れてくれます。

そして、一般の方々は観る事の無いお部屋や、利用する事の無い エレベーターなどを使わせてもらうことが出来ます。

私自身、過去に何度か車椅子ユーザーと共に、マドリッドやアランフエス、 ラ・グランハなどの王宮を見学させて頂いたことがありますが、 その都度、普段は見ることの無いお部屋や廊下、絵画、彫刻作品などを 観る機会に恵まれました。

車椅子ユーザーの皆さんに感謝です(^^)


王宮スタッフの方々の協力を得て、マドリッド王宮の見学を終え、 王宮前のオリエンテ広場で記念撮影をしたら、お待ちかね、お昼ご飯の 時間です。


今回のスペイン旅行、初日のお食事は、パエージャをいただくこととなりました。


メニューは、、、

まずは、ミックスサラダで生野菜を補給。

旅行中は、これが大切ですね。


そして、メインディッシュに海産物パエージャを注文しました。


出来立てのパエージャに舌鼓を打ちつつ、お食事を楽しみました。


お腹がいっぱいになったら、レストランを出発。

ソフィア王妃近代芸術センターへ向かいました。


ここは、近代美術館だけあって、プラド美術館などに比べると、 車椅子ユーザーには動きやすい作りになっています。


ピカソ、ミロ、ダリをはじめ、豊富な近代絵画コレクションを スタッフ佐々木の案内でお楽しみいただきました。


美術館を出ると、今度はスペイン広場へ。


本家本元、首都マドリッドのスペイン広場で、ドン・キホーテや サンチョ・パンサの銅像と一緒に記念撮影。


だんだんと日が傾き始めたようです。


白い王宮や、王宮の前にある王立劇場オペラ座も、夕日が当たって 赤く染まりはじめました。


スペインは、夜を楽しむ国、、、

これからが本番です(笑)


王宮からマジョール通りを進み、マジョール広場横にあるサン・ミゲル市場へ。


ガイドブックにも紹介されているサン・ミゲル市場は、もともと市場だったものを、古くなったため大改装したもので、改装後は、市場の雰囲気を一部残した、グルメコーナーのようなものに変わっており、本当の市場では無くなっています。


観光スポットと化した、元サン・ミゲル市場内をぐるっと見物したあと、 その周囲に広がるメソン街へ!


4年前にも食べたマッシュルームの味が忘れられず、今回はお母様にも 是非、食べてもらいたいと言うことで、マッシュルーム専門店にやって来ました。


お昼に食べたパエージャの腹持ちが良いので、夜はここで軽くつまむとしましょう。

まだ時間が早いので、お店は空いていましたね。


オリーブオイルに漬け込んだカタクチイワシにオリーブの実。


魚を生で食べる習慣を持つ日本人には、なんとなく親近感を持てる 一品ですね。


そして、このお店の名物、
チャンピニョン(マッシュルーム)の鉄板焼き。

これはいつ食べても美味しいですね(^^)


4年ぶりの味を楽しんで、初日の夕食は終りです。


お店を出ると、そろそろ外は、「夜の青空」の時間となりつつありました。

夜の空が、独特の青い色に染まる時間帯です。


マジョール広場とその周辺の夜景を楽しみながらお散歩しつつ、今日のところは これにてホテルへ引き上げるとしましょう。

お疲れ様でした!

明日に備えて、ゆっくりとお休み下さい。

マドリッド泊


☆6月14日

今日は、朝、9時前にホテルを出発してセゴビア遠足です。


ホテルを出ると、まず目の前にあるデリシアス駅から国鉄近郊線列車に乗って 20分ほどでチャマルティン駅に到着。

デリシアス駅を通る国鉄近郊線列車は沢山ありますが、その中で 1時間に2本、車椅子対応の列車となっています。


チャマルティンに着くと、ここでセゴビア行き新幹線に乗り換えです。


新幹線に乗り込むためのアシスタントサービスをお願いしておくと、発着の両駅で 乗り降りを手伝ってくれます。


快適な新幹線、、もう少し乗っていたいところですが、あっという間に セゴビアに到着です。


列車が止まると、ちゃんとアシスタントの方が手伝いに来てくれました。


そしてお天気も最高!


真っ青な空が出迎えてくれました。


駅の外へ出ると、予約しておいた車椅子対応タクシーのドライバーさんが ちゃんと待っていてくれましたね。


対応タクシーに乗り込んで、まずは、セゴビア郊外にあるラ・グランハ離宮へ向かいます。


セゴビアから11キロ程度でしょうか、、離れたところにある美しい王宮です。


山の麓に広がる広大な敷地内には、緑豊かな庭園が広がっています。


到着したらまず、この綺麗に手入れされた庭園をのんびりお散歩です。


青い空、周囲を取り囲む山々、美しい庭園、そして立派な宮殿がおりなす ラ・グランハの景色は 本当に綺麗です。


マドリッドの王宮が本宮とすれば、ここは夏の避暑用の離宮のような感じです。


残念ながら内部での撮影は禁止だったので写真はありませんが、 本宮の時と同様に、ここでも、車椅子ユーザーの特権を生かして、一般の観光では 見ることの無い、通路やお部屋も見ることが出来ました(^^)


宮殿内、そして庭園をゆっくり見学したあと、再び、車椅子対応タクシーに乗り込んで 次なる目的地へ移動です。


目指すは、王室ガラス工場。


今では設備も近代化され、車椅子でも内部見学が出来るようになっていると、 対応タクシーの運転手さんがアドバスしてくれました。


スペイン王室が使って来た建物内を飾るガラス製品、シャンデリアなどの多くは ここ、ラ・グランハ王立ガラス工場で作られています。


ここに何枚か、工場内部の様子をご紹介します。


ここで作られた作品、昔使われていた器具や道具、


実際に昔ながらの製法で作っている工場を見学させてくれたりと、


いろいろ楽しませてくれました。



階段しか無いところは、車椅子用リフトが据えつけられており、スタッフの方が笑顔で手伝ってくれました。



ステンドグラスも綺麗でしたね。



ここでもゆっくり見学させてもらって、再び、対応タクシーに乗り込みます。



ラ・グランハを後にして、いよいよセゴビア市へ向かいます。



が、まずは旧市街のすぐ外、野っ原にポツりと建つロマニコ建築、

ベラクルス教会を目指します。


このロマニコ教会は13世紀初頭に建てられたもので、テンプル騎士団による建立とも聖墳墓騎士団による建立とも言われているものです。


その12角形をベースにし、3つの半円形後陣、アブシデを持つ その姿はエルサレムの聖墳墓を真似て作られたものとされ、 国定史跡に指定される貴重なモニュメントですが、世界遺産指定を 受けるセゴビアの旧市街から少し離れたところにあるため、 なかなか、ここまで足を伸ばす人は少ないかもしれませんね。


歩くとちょっとしたハイキングとなってしまいますから、車が 無いと、行きづらいかもしれません。


ベラクルス教会の前からアルカサル側面をバックに記念撮影。


こうして見ると、セゴビア旧市街から結構、離れているのが 良く判ります。


ベラクルス教会を後にして、次ぎに向かったのが、セゴビア観光では 定番の写真スポット。


跣足カルメル修道会の「十字架の聖ヨハネ修道院」の前に広がる 芝地から見上げるアルカサルは実に美しいです。

まさに、ディズニー映画の白雪姫城のイメージ、、、でしょうか。


崖の上に聳えるアルカサルをバックに記念撮影をしたあと、 いよいよセゴビアの旧市街地へ入ります。


対応タクシーで、先ほど下から見上げたアルカサルへ。


現在、スペインではブルボン王朝が続いていますが、ブルボンも その前のハプスブルグ王朝も、外来のものです。

そうではなく、歴史に名を残したイサベル女王など、スペインには スペインのオリジナル王朝、トラスタマラ朝がありますが、 その時代に使われていた城塞です。


王座の間、大広間、武具展示室、テラス、礼拝堂などをゆっくりと 見学しました。


テラスに出ると、この城塞が高い崖の上に築かれており、 周囲を遠くまで見渡す事が出来る事、そして、簡単にはここへ 近づけない事などが、良く判りますね。


真っ青な空の下、比較的緑豊かな広大な大地が広がる カスティージャ・イ・レオンの大地を感じたあと、アルカサルを 後にしました。


マドリッドを出発してから、もう随分と経ちます。

そろそろ腹ごしらえですね(^^)


セゴビアへ来ると、一番に出てくる名物と言えば、、、



お待ちかね、今日のメニューです(^^)


まずは、イベリコ豚のカルパッチョ!

薄くスライスしたイベリコ豚の生肉に

長期熟成のチーズを添え、トリュフを漬け込んだオリーブオイルを かけてあります。



次ぎに、、、

キノコ料理に卵黄とフォアグラを乗せ、

これにトリュフを削ってふりかけて戴きます(^^)



そして、西洋キノコの王様、ボレトゥスの鉄板焼き。



酢橘やカボス、そしてちょっとお醤油があっても良いかも しれませんね(笑)



続いて、お皿の中央に卵を落とした、

ちょっとお洒落なカステジャーナスープです。



勿論、忘れてはいけないのが生野菜。



いろいろな前菜を少量ずつ楽しんだら

いよいよメイン、セゴビア名物、仔豚の丸焼き です。


これも、本来の注文単位の半分だけお願いして、それをスタッフと 3人で戴きました。



お食事のあとの口直しは、

赤ワインのアイスクリーム、

ルエダの白ワインゼリー、

その下には羊乳のヨーグルトが流し込まれています。


どれも想い出に残る味わいでしたね。
ご馳走様でした!


お腹がいっぱいになったら、また少しお散歩です。


ロマニコ様式のサン・ミジャン教会、

そしてローマ水道橋と一緒に記念撮影。


2000年前に作られた水道橋に手を触れてみます。


長い年月、崩れずに良く保存されていますが、その規模の割りには 細く、華奢な感じを受けますね、、、


ローマ時代からずっと引き継がれて来た歴史の重みとその素晴らしさを

しっかり感じ取って、今回はセゴビアとお別れです。


再び、車椅子対応タクシーを利用して、新幹線AVANTの駅へ移動しました。


運転手さん、今日は有難う!


AVANTに乗り込むと、約30分であっという間にマドリッドに到着です。


セゴビアの駅でも、マドリッドの駅でも、お手伝いの方が待っていてくれて

スムーズに乗り降りできました。


マドリッドに着いて、ホテルに戻り、少し一服したら、夕食へ。


ホテルの傍にあるガリシアバル・レストランへ行きました。


気候も良いので、テラス席に座って、まずはビールで乾杯!


お店が出してくれたタパスを戴いたあと、今日のお昼がお肉料理中心の

メニューだったので、夜は海産物です。


海産物の鉄板焼き盛り合わせを頼んで、これをつまみに

ビール、そしてガリシアの白ワインを楽しみました。


これにて、今日も一日が終了です。


明日はいよいよアンダルシアへ向けて出発です。


ゆっくりとお休み下さい。

マドリッド泊


☆6月15日

朝8時頃、2泊するのに必要な最小限の荷物だけを持ってホテルを出発です。


車椅子対応の市バスを利用してアトーチャ駅へ。


アトーチャ駅から新幹線AVEに乗って南下します。


もうスペインの鉄道は慣れたものですね(^^)


今日の最初の目的地はコルドバ!


コルドバに着くと、こちらも良いお天気!
早速、コルドバ散策の開始です。


鉄道駅からのんびりお散歩しながら、コルドバの旧市街へ向かいます。


途中、大きな公園を通りながら20分ばかりお散歩を楽しむと

旧市街の入り口に到着。


城壁をくぐって、いよいよ世界遺産指定を受けるコルドバの旧市街に

入ります。


門をくぐると、そこには白塗りの壁に統一されたアンダルシア特有の

町並みが広がります。


かつてユダヤ人が集まって住んでいた旧ユダヤ人街をお散歩です。


白壁には沢山の鉢が吊り下げられ、綺麗に花を飾っている家が多いのに

驚きます。


まるで競い合っているようですね(笑)


コルドバ出身の哲学者や医者など、歴史的著名人の像に挨拶しながら

そして、たまには土産物店なんかも覗きながら、旧市街の迷路を 楽しみます。


コルドバの旧市街は、石畳ではありますが、それほど小さな石は

使われていませんから、比較的、車椅子でもお散歩しやすいかも

しれませんね。


青空に白塗りの町並み、眩しい太陽、空高く伸びるナツメヤシの木、、、

まさにアンダルシアらしい景色が広がります。


旧市街の中をのんびりお散歩したあと、ローマ橋を渡って

一旦、旧市街の外へ。


グアダルキビール川の対岸へと向かいました。


つい15年ぐらい前ぐらいでしょうか、、、車両通行止めとなったのは。


それまでは、ローマ時代に築かれたこの橋の上を、大型バスもトラックも

普通に通行していました。

流石に、それでは歴史的遺産である橋がどんどん壊れて行きますよね(^^;


今では、車両通行止めとなり、古い石畳も新しい石で覆って保護しているようです。

表面は綺麗な平面となっていますから車椅子でも難なく渡れます。


グアダルキビール川の対岸からの景色を楽しんだ後、

再び同じ橋を渡って、旧市街へと戻ってきました。


この町に来ると、絶対に見逃せないのが、旧イスラムモスクを使った

大聖堂ですが、この大物を見学する前に、まずは腹ごしらえです。


スタッフと3人で、何種類かのお料理を少しずつ味わう事にしました。


今日のメニューは


牛モツ煮込み


コルドバ名物、
サルモレホ
これはガスパチョよりも濃厚な夏の冷スープです。


キノコ料理


揚げナスの蜂蜜がけ


コルドバ名物、
オックステールの煮込み


そして、デザートまで。


いろいろな味を楽しんで
昼食終了です。


お腹がいっぱいになったところで、コルドバ散策の再開です。



レストランを出ると、午前中に見残した、旧イスラムモスクを利用した
大聖堂へと向かいました。


よく、コルドバのモスク、とか、コルドバのメスキータと言った
表現をする方がありますが、これは間違いです。


あくまでも、モスク跡、或いはメスキータ跡であって、キリスト教徒による
コルドバ奪回があったあと、ここはずっとカトリックの教会として、
使われており、今は、コルドバの大聖堂です。

また、イスラムの侵略を受ける前にも、ここにはカトリック教会が存在
しており、イスラム侵略時代にのみ、モスクとして機能した場所です。


現在コルドバに住むイスラム教徒の方々は、自分達の祖先が一時期、
モスクとして使っていたこの場所で祈りたいと言う気持ちを強く
持っており、1週間のうち、1日で良いので、モスクとして使わせて
欲しいと、ローマ教皇に直接交渉を持ち込んでいるようですが、
現時点では、その許可は降りていません。


そんな歴史を持つ世界遺産、コルドバの大聖堂をスタッフの解説と共に
じっくりと見学しました。

実に見ごたえのある歴史遺産ですね。


大聖堂を出ると、アラブ風お茶屋さんで、一服です。


パティオのテラス席でゆっくりとおしゃべりを楽しんでから
コルドバの鉄道駅へ向かいました。


今日はコルドバには宿泊せず、このまま、もうひと頑張りして
セビージャへ向かいます。


コルドバからせビーじゃまで、新幹線で僅か45分の移動です。


セビージャに到着し、まずはホテルにチェックイン。

少し一服です。


そのあと、あまり遅くならないために、早めに始るフラメンコショーを
観に行きました。


しょーじさんは、4年前にもフラメンコをご覧になっていますが、
お母さんは今回が初めてですね(^^)


ドリンクショーの形で、一杯飲みながらのフラメンコ鑑賞です。


観終わって外へ出ると、ようやく少し暗くなり始めていました。


だんだんと日が低くなり、夕刻の景色に変わって行く中、
グアダルキビール川河畔をのんびりとお散歩です。


橋を渡って川向こうへ行き、セビージャの夕景を見ながら
川辺のテラス席で軽く夕食を取る事にしました。


お昼もしっかり食べたので、夜はつまむ程度です。


メニューは


ほうれん草とヒヨコマメの煮物


そして小魚や海老、イカなどのフリッター盛り合わせ


皆で少しずつつまんで、暮れ行くセビージャの夜景に乾杯!


綺麗な景色と快適な気候、そして楽しいおしゃべりを楽しんだあと、
夜景を楽しみながらお散歩しつつ、ホテルへ戻りました。


こうして今日、無事、楽しい一日の終りです。

お疲れ様でした。


セビージャ泊


☆6月16日

今日も良いお天気です。
ホテルでしっかり朝ご飯を食べてからセビージャ散策に出発です。

A級闘牛場の1つ、マエストランサ闘牛場を見ながら川沿いをお散歩しつつ
まずは、アルカサルへと向かいました。

ここでもイスラムの色彩の強い建築美を楽しむ事が出来ますが
部分的に全く違った様式も見られ、変化を楽しめるモニュメントの1つです。


アルカサルをゆっくりと観光したら、次ぎは大聖堂へ向かいます。


アラブ調デザインの鐘楼、ヒラルダの塔を持つこの大聖堂は

ギネスの認定によると、世界最大の大聖堂とのこと。

ヒラルダの塔は、セビージャ市内のいたる所から見ることが出来ます。


建てるのに400年の月日を要し、その結果として世界最大規模の

大聖堂となったセビージャのシンボルとも言える聖堂をじっくり見学したあと

再び、グアダルキビール川の方へお散歩です。


ナツメヤシの木が空高く伸びる川沿いをお散歩しつつ、黄金の塔を見上げ、

橋を渡って対岸へ。


よく歩きましたから、お腹も空いたでしょう。

そろそろお昼ご飯ですね。

川沿いのレストランのテラス席に座って、グアダルキビール川を

眺めながらのお食事です。

まずはビールで乾杯!

そして今日のメニューは、、、


前菜に、夏の名物、

冷たい野菜スープ、ガスパチョ


そしてメインがイカ墨パエージャです。

口を真っ黒にしながらパエージャを楽しんだ後は


デザートにアイスクリームを戴いて、昼食終了です。



食後のお散歩を楽しみながらホテルへ戻り、預けてあった荷物を

受け取って鉄道駅へ。



今日は、セビージャからグラナダへ移動します。


3時間ちょっとの鉄道の旅です。


道中、車窓から見える景色はひたすら広がるオリーブ畑、、、

さすが、世界最大のオリーブ産出国だけありますね。


そして、これまたこの季節にだけ見られる大規模なヒマワリ畑!

これも見ごたえあります。


そんな広大なアンダルシアの景色を楽しみながら列車に揺られ、

グラナダに到着です。


タクシーでホテルへ行き、まずはチェックイン。

チェックインを済ませたら、日が落ち始める前に、アルバイシンの丘へ。

ここから眺めるアルハンブラ宮殿は最高です(^^)


目の前にアルハンブラが見えるレストランのテラス席を陣取って

地ワインで乾杯です。

これから、夕暮れ時にかけて、どんどん変化する空の色、それに伴って

姿を変えて行くアルハンブラを眺めながらの贅沢な夕食の始まりです。


ワインのおつまみは、、、

自家製パテをつけて食べるプリッツ

ハブーゴの生ハム

ソラマメ料理

ナシと山羊チーズのサラダ


おつまみとワインとを味わう間に、だんだんと周囲の色が変わり始めます。


まず、夕焼けが始り、だんだんと空が暗くなってくると、

アルハンブラ宮殿のライトアップが始ります。



このあと、お待ちかね、徐々に「夜の青空」の時間へと入っていきます。


この少しずつその姿を変えて行く「魔法の時間」

今回の旅の1つのクライマックスかもしれませんね〜


そんなロマンティックな一時を楽しんでいるところへ、

今日の夕食のメインディッシュ、鶏肉のクスクスが登場です。


お腹もいっぱいになり、素晴らしい景色で目もいっぱい?になったあと、

更にアルバイシンの夜景を楽しみつつ、ホテルへ向かいました。


これにて、今日も無事、一日が終了です。


また明日に備えて、ゆっくり休みましょう。


グラナダ泊


☆6月17日

今日も青空です。


ホテルでの朝食のあと、町散策へ出発。

旧市街地を通り、コロンブスとイサベル女王の像に挨拶をした後、

赤い市バスを利用してアルハンブラ宮殿へと向かいました。

細い道を走り抜ける小さな市バスですが、ちゃんと車椅子対応です。

でも、この市バス、結構スリルがあって、遊園地の乗り物みたいですよね(笑)


スペインに残るアラブ建築最高峰とも言われるアルハンブラ宮殿を

のんびりと散策です。


アラヤネスのパティオ


ライオンの噴水のパティオ


アベンセラヘスの間


二姉妹の間など、


アルハンブラの心臓部分を中心に見学をしました。


谷を挟んで反対側には昨夜、夕食をとったアルバイシンの丘が見えます。



途中、工房に立ち寄って、グラナダ名産の寄木細工作りを

見学させてもらってから、宮殿敷地内のお庭をお散歩しつつ

夏の離宮、ヘネラリフェへ向かいます。


お庭では、沢山の糸杉、夾竹桃などが目に付きましたね。



ヘネラリフェ離宮からアルハンブラを眺め、名曲「アルハンブラの想い出」を

作曲したタレガにそのインスピレーションを与えたと言われる噴水を見て

その水音を聴きながらゆっくり過したら、再び、お庭をお散歩しながら

敷地内にある、パラドールへと向かいます。



そろそろお腹が空きましたね(笑)

パラドールに着いたら、ここでお昼ご飯です。


お庭と、谷の向こう側にある、ヘネラリフェ離宮を眺めながら

テラス席で戴くことにしました。


今日のメニューは、、、

イベリコ豚のハンバーガー


木陰で心地よい風に吹かれ、ヘネラリフェの景色を眺めながら

お昼ご飯を楽しんでから、アルハンブラを後にしました。


またあの小さな市バス、アルハンブラバスを利用して、街中へ移動。


ホテルに預けてあった荷物を受け取って鉄道駅へと向かいました。


アルタリア特急で、グラナダからマドリッドまで4時間40分程度の移動です。


夕刻18時過ぎに乗ると、移動中に日が暮れ始め、途中、綺麗な夕日を

見る事が出来ました。



夜の22時44分にマドリッドに到着。


そのまま駅の傍のバルで軽く夕食を取る事にしました。


メニューは

ガリシア風蛸料理

モンゴウイカの鉄板焼き


食事を終え、ホテルに着いて長い一日の終りです。

マドリッド泊


☆6月18日

あっという間に1週間の旅が終わってしまいましたね。。。


ホテルで朝食を取り、いよいよ日本へ向けて出発です。

きっとまた会える日を楽しみにしています!!

機内泊


同行案内、撮影: By スタッフ 佐々木郁夫

企画・手配&報告: By マドリッドのくま、こと、 古村周三


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