スペイン旅行 2016年度特別企画

マドリッドのくまさんと行くスペイン自由旅行 第四弾

 2016年9月 カンタブリアの村々を巡る気ままな旅(5泊6日) 

主な訪問地
レオン、ポテス、フエンテ・デ、サント・トリビオ・デ・リエバナ、サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ、
アルタミラ、サンティジャーナ・デル・マル、プエンテ・ビエスゴ、ポサ・デ・ラ・サル


今回が第四回目となるこの活動は、SNJ日西文化協会の会長を務める古村(こむら) (ハンドルネーム:マドリッドのくま)が
個人的にスペイン国内を旅行するにあたって、 「同行されたい方があれば、一緒に行きましょう!」 と言った個人企画として行われたものです。
よって、古村は観光ガイドとして同行するのではなく、一人の旅仲間として同行しました。
スペインが好きで、一般ツアーや、個人の力ではなかなか行きづらいところを観たいと言う方、
一緒に気ままな行き当りばったりの旅を楽しみたいと言う方々を対象に参加者を募集したところ、
9名様よりお申込みを頂きましたが、募集人数が最大で5名であったため、4名の方々にはご遠慮いただくこととなりました。
結局、募集開始直後にお申込みいただいたスペインさんご夫妻、Mayaさんご夫妻、そしてあと1名の空席が残っていたところへ、
お一人でのお申込みをいただいたロマニカさんを加えての5名で締め切りとなり、これに我々2名が入って計7名での旅となりました。
その時の様子をここにご紹介させていただきます。
尚、スペインさんご夫妻とMayaさんご夫妻は、過去に何度もお越しいただいており、私にとってはすでにお馴染みのスペイン仲間でしたが、
両ご夫妻がお会いになるのは今回が初めてで、また、ロマニカさんは今回、初めてお越し頂いたので、我々も含め、全メンバーと初対面でした。
が、あっという間に皆さん打ち解けて、こじんまりとした人数でのファミリー的な旅を楽しむことが出来たのでは無いでしょうか。。。。


・・・旅の後、嬉しい感想を頂いています・・・


*こんにちは

  くまさんと行く特別企画第4弾の旅、無事終わりました。
  長距離運転と各地の案内、ほんとうにお疲れ様でした。
  今回の旅行は北部のカンタブリア地方の自然の壮大さ、美しさと、くまさんの的確なガイド、食事内容、
  宿泊先、地元の人々との触れ合い等々、満足のゆく、人生で最高の旅行でした。
  くまさん、まゆみさん、まささん、まやさん、ロマニカさんに感謝です。
  ありがとうございました。
                                          By スペインさん


*こんばんは。 くまさ〜ん、ありがとうございました。

  スペインさん同様、人生最高の旅でした。おっとまだまだこれからありますね。今までの中で、ですよ。
  旅は道づれとは、よく言ったものです。最高の旅仲間に恵まれました。これもくまさん、Mayumiさんのおかげ。
  また、ロマニカさんのおかげでロマニコ様式の教会も沢山見られました。
  スペインさん御夫妻は絶妙な掛け合い。見習いたい。
  とにかく初対面の皆様とこんなに楽しい旅ができるなんて幸せです。
  取り敢えず旅仲間に御礼を言いたくて出てきました。
                                          By Mayaさん


*無事、家にたどり着きました。

  なんだか夢のような数日でした。
  山奥にひっそりと建つロマネスク教会の魅力を、あらためて感じる旅となりました。
  一人、石と対峙するのもいいですが、旅の仲間と出会いの感激を分かち合えるのも、
  素晴らしいことです。
  また、いつか、ご一緒したいですね。
  くまさん、Mayumiさん、スペインさんご夫妻、そしてMayaさん・Masaさんご夫妻、
  ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。
                                          By ロマニカさん



いや〜、永遠に終わる事が無いのでは、、、と思われる山道でしたね〜

でも、それだけの峠を越えて行くだけの価値がありましたね(^^)

我々二人も、皆さんのおかげで一緒に楽しいバカンスを過ごす事が出来ました。

有難うございました。

またいずれ、違った旅を作って声をおかけしますので、ご都合が合うようであれば 是非、一緒に行きましょう(^^)

こんな旅をしてみたいと言う方がおられましたら、いつでも文化部の方へご相談下さい。


☆9月5日

旅の報告はマドリッドを出発した9月5日からの内容とさせて頂きますが、その二日前には皆さん、 すでにマドリッド入りされ、協会宿舎MHにお泊りでした。
一番、早かったスペインさんご夫妻は9月3日のお昼前には到着されたので、一緒に市場へ買い物に行き、 到着早々ですが、早速、お昼の食事会となりました。
ちょうどこの日、協会MHへ来られていた闘牛ファンの斎藤さんも一緒でした。
メニューは、スペインさんがお土産にお持ちくださった日本酒に合わせて、カンパチのお刺身とアラ煮、そしてサラダ。

この先、ずっとスペイン食を楽しむこととなりますが、その前にちょこっと和食会です(笑)

このあと、夕刻、そして夜に他の皆さんがご到着となり、夜は顔合わせも兼ねて、皆でバルへ出動し、乾杯となりました。

そして翌日、9月4日は体調を整えて頂くための予備日として、その翌日、5日にマドリッドを出発となりました。

ここで紹介します写真は、最初の2枚だけが、先述の9月3日の昼食会のもので、そのあとは、9月5日、マドリッド出発時から 先の写真となります。

5泊6日の小旅行に最小限必要な荷物を持って、朝8時半ごろMHを出発。
まずはMH最寄りの国鉄近郊線デリシアス駅から列車に乗ってアトーチャ駅まで5分ぐらいの移動です。

アトーチャ駅で7人乗りのベンツ(レンタカー)をピックアップして、マドリッドを出発。


しばらく走り、交通渋滞のあるマドリッドを少し離れてから、ドライブインに入って休憩&朝食としました。

今日の目的地はレオン。

今回の旅の主な訪問地はカンタブリア地方ですが、マドリッドからカンタブリアまで一気に移動するのは ちょっと距離があり過ぎるので、初日はレオンで1泊することにしました。

マドリッドからレオンまで340キロ程度でしょうか。

マドリッドを離れるまで、そこそこの交通量がありますが、その先は快適に走れますから 予定どおりお昼の時間までにレオンに到着することが出来ました。

レオンでは最高のお天気、快適な気候が迎えてくれました(^^)

ホテルにチェックインを済ませたら、まずはお昼ご飯に出発です。

今回の旅の最初のお昼ご飯は、羊の乳飲み子を薪火で焼いてくれるお店で(^^)

まずはビール、そしてワインで乾杯です。

ドライバーを務める私も、この日はもう運転はしないので遠慮なく乾杯!

お店が、おつまみに美味しいオリーブの実を出してくれました。

注文したのは、、、、


ミックスサラダを二つ


そしてメインに羊の乳飲み子の薪火焼きを6人前



6人前と言えば、乳飲み子の3/4身に相当します。


これらを7人で完食!


旅先での食事は、メリハリをつけるのが大切ですね。

必要な範囲で節約しつつ、せっかく旅行に来たのですからたまにはちょこっと贅沢を。

胃腸が疲れないような食事を摂りつつも、たまにはスペインならではの、ちょっと重たいものも。

こんな感じで、いろいろな食事を組み合わせて行けば、体調を崩す事も無く、また、お財布もそう無理をすることなく いろいろな料理を楽しむことが出来ます。

とりあえず、せっかく「羊の大地」、カスティージャ・イ・レオンに来たのですから 今回の第一回目のお食事は、「ちょっとの贅沢」を楽しむこととなりました(^^)


羊の乳飲み子とワインを楽しんだあと、一旦、ホテルへ戻って小休止、、、ミニ・シエスタの時間です。

1時間ばかりお部屋で休憩してから、午後の散策に出発です。

お疲れで無い方だけ、一緒に行きましょう、、、と待ち合わせをしましたが、全員、集合しましたね(^^)


ホテルを出て、まずはサン・イシドロのバシリカへと向かいました。

レオンの守護聖人の一人、聖イシドロの御遺体が置かれる教会です。

ちなみに、スペインの首都マドリッドの守護聖人もカタカナ表記するとイシドロとなり、 日本語で書くと、区別出来なくなってしまいますから、混同を防ぐために より正確な発音に近くなるよう、レオンの守護聖人は、サン・イシドーロと書く事にしましょう。

ドー と少し伸ばして発音すれば、自然とそこにアクセントが付きますから、レオンの守護聖人の名前らしくなります。

逆に、マドリッドの守護聖人をより正確に発音した方は、サン・イシードロ と、シー と伸ばしてみて下さい(^^)

写真は、サン・イシドーロのバシリカの外観、そして内部の様子が2枚、そのあと外へ出たところまでがひとくくりで、 そのあとのステンドグラスからは、このあと訪れた大聖堂内部の写真です。

サン・イシドーロでは、教会部分以外にも、ロマニコの天井画、壁画が見事に保存されている 王室パンテオンを見学していますが、そちらは撮影禁止であるため、ここでは掲載していません。


と言う事で、バシリカ、王室パンテオンの見学を終えたあと、大聖堂へと向かいました。


お天気も良く、徐々に日が西へ傾きつつあったので、ステンドグラスがとっても綺麗でした(^^)



大聖堂内を静かに、そしてゆっくりと見学し終わる頃にちょうどこの日の入場時間が終了となりました。


そろそろ閉まりますよ〜  と、スタッフからのお知らせがあったので、速やかに出口へ。


閉館時間のことを考えて、大聖堂到着時に、外観の見学は後回しにして、先に中へ入ったので 閉館後、改めて大聖堂の外観を見学。


以下、大聖堂正面玄関にある三つの門を飾るティンパノ(扉の上、アーチが成す半円形部分)の彫刻です。



このあと、少し歩き疲れたので、大聖堂前広場にあるバルのテラス席に座って一服。


真っ青な空をバックに聳える大聖堂を見上げながら、ビールを美味しく頂きました(^^)



しばらくここで休憩をしたあと、夕食についての協議が始まりました(笑)


お昼に食べた子羊は非常に腹持ちが良いので、夜になっても皆、空腹を感じません。


それなら、今日は夕食を抜きますか?、、、、との問いに、同意する人もおらず、、、、(^^;


何も食べずにホテルに戻ると、きっとあとでお腹が空いてくるよね〜
ちょっとだけバルでつまみますか、、、、


この誘惑を振り切れる人は誰も無く、自然と、そのまま皆でバル街へ(笑)



バリオ・ウメド=(ワインで)湿った地区 と呼ばれる飲み屋街へ流れ込み、7人で座れる テラス席を探しました。


今年の6月だったかにも来た事のあるバルで、なんとかテーブルをうまく動かせば 7人用の席を確保出来そうなところがあったので、カマレロさんに挨拶をし、 いつも持参のカメラ、NIKONのD610を見せると、カマレロさんも、私のことを思い出したようです。

滅多に来ない東洋人の顔を見てもすぐには思い出せないのでしょうが、
いつも大きなカメラを持っている東洋人、、、、
自分の写真を撮られた経験がある、、、
こうなると、すぐに思い出してくれるようです(笑)

にっこり笑って、すぐにテーブルを用意してくれました(^^)

が、あまり期待されても困るので、我々全員があまりお腹は減っていないこと、 少しつまみたいだけであることを予め告げておきました。


まずは、ビールで乾杯、、、、、つい先ほども大聖堂前広場でビールを飲んだばかりでしたが(^^;

そしておつまみに、

トロ・ツナとコゴージョ(レタスの一種)のサラダ


アーティチョークのフライ


キノコのブルーチーズソースがけ


これだけを7人で分けてつまんで夕食としました。

お昼にあれだけ食べたので、夜はこれでもう充分ですね(^^)



このあと、すぐにホテルへ向かう訳もありません(笑)


せっかくのレオン泊です。

ここの夜景を楽しまずに立ち去る事は許されませんね、、、、


マジョール広場から、大聖堂へ。


大聖堂からサン・イシドーロへ。


サン・イシドーロからエル・シド公園へ。


エル・シド・公園からガウディ建築のカサ・ボティネスへ


中心部にある主なモニュメントのライトアップを一つ、一つ巡ってレオン散策の 終了としました。


皆さん、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、また明日に備えてエネルギー充電ですね。


我々二人は、、、、まだ寝るにはちょっと早かったので、そのまま再び、大聖堂前広場へ向かいました。


ライトアップされた大聖堂が目の前に見えるテラス席の最前列がちょうど空いたので、 すかさずそのテーブルを確保(笑)


出してくれたナッツ類をつまみに、いつまでも見飽きない大聖堂の夜景を楽しみながら 本日最後のビールで乾杯(笑)

そのあと、ホテルへ戻りました。

レオン泊


☆9月6日

今日も青空です。

今回のホテルの朝食はあまり美味しくないことが判っていたので、朝食を摂らずに出発。
街を出てから道沿いのお店で食べる事にしました。

が、走れど走れど、道沿いにはドライブインもバルも、ガソリンスタンドすらありません(^^;
交通量の少ない地方道ですからね、、、

随分と走ってやっと見つけた小さな村のカフェテリアでようやく朝食にありつけました。

大きな焼きたてのトルティージャがあったので、これを切ってもらい、パンとコーヒーとで朝ご飯(^^)

いや〜ボリュームありましたね、、、あのトルティージャ!

お腹が満足したところで、再び車に乗り込み、レオンからカンタブリアへ向けての山越えです。



道中、大きな貯水池があり、景色が綺麗だったので、強引に車を止めてちょっとお散歩。



青い空、立派な山々が、澄んだ水鏡に映って、本当に綺麗でしたね〜


この辺りで沢山、写真を撮りましたが、ここでその全てを紹介するスペースはありませんので、 数枚だけ、、、、、

いずれまた、撮った写真全てをビデオに編集して参加者の皆さんへお送りしますので 首をなが〜くしてお待ちください(^^;


延々と続くかと思えたくねくね道、、、、途中、道が牛に占領されているところもありましたね、、、(^^;

何とか峠を越え、カンタブリアに入り、やって来たのは、サント・トリビオ・デ・リエバナの修道院。

ここは、エルサレム、ローマ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、カラバカ・デ・ラ・クルースと並んで カトリック世界5大聖地の一つに数えられる重要な地で、イエスの処刑に使われた十字架の 横棒の一部が保存されており、世界数か所に保存されているイエスの十字架の破片としては 最も大きなものとされています。


写真に観られる十字架は、その「本物の十字架の破片」が収納されている十字架の形をした ケースです。

ケースの装飾部分以外は、透明なので、中に茶色い木材があるのが見えますが、 これがイエスの十字架の左手部分の一部とのことです。


今回のメンバーは特にカトリック信者ではありませんが、せっかくの機会ですから 巡礼に来た人々に混じって、我々もこの「本物の十字架」に触れさせていただき、 当地の司祭から祝福をいただきました。





「本物の十字架」巡礼を終えたあと、修道院を後にして、その先、更に山の上にある サン・ミゲルのお御堂へと向かいました。


ここは周囲の山や谷を見渡せる展望台となっています。

険しい山々が連なる素晴らしい景色を楽しめるところですが、それらの写真を全て 紹介するスペースはありませんので、山の写真は、またこのあとで少し、、、(^^;;


サン・ミゲルのお御堂のある展望台から降りて、次にやって来たのはポテスと言う この辺りでは最も大きな街ですね。


ここだと、いろいろなお店もあるので、今日の昼食はここで摂ることにしました。

が、この日の夜は、パラドールでの夕食を含めてあり、それがボリュームたっぷりであることは 間違い無く、昼、夜と、1日に2度、スペイン食をたっぷり食べるのは日本人の胃袋には 負担が大きすぎます(笑)

よって、この日の食事は、パラドールで含まれている夕食をメインとし、お昼は軽くつまむ程度で 済ませることにしました。

バル・レストランのテラス席に座り、注文したのは、、、、


カニカマと蛸入りサラダ


焼きキノコのブルーチーズソースがけ


キノコとエビ入りスクランブルエッグ



この3品を7人で仲良く?分かち合ってお昼としました(笑)


食後、ポテスの街を少し散策してから、今日の宿泊地、フエンテ・デへ。


パラドールにチェックインしたあと、さっそくここのメインイベント、、、
ロープウェイに乗ってピコス・デ・エウロパ(ヨーロッパの頂)へ。

ピコス・デ・エウロパは標高2650メートル程度で、3000メートル級の山脈ではありませんが、 海の傍であるため、海抜0メートルから一気に2650メートルまでの高低差が存在するため、 世界でも稀な特異な地形を形成していると言えます。

そして、登山をする元気の無い我々?!でも、フエンテ・デのロープウェイでこのヨーロッパの頂の途中、 1823メートル地点まで簡単に登ることが出来ます(^^)

青空が広がり、風も無く、山に登るには絶好のお天気!
早速、ロープウェイ乗り場へ向かいました。

私は以前、随分と順番待ちをしたことがありますが、今回は予想外に空いていて、 ほとんど待つこと無しにロープウェイに乗る事が出来ました(^^)


空中を漂う時間は僅か4分程度、、、、あっという間に山の上に到着です。


お天気も良く、見通しも良かったので、目の前の山だけでなく、後ろに何重にも連なる山々が よく見えましたね(^^)


巨大なハゲワシをはじめ、何種類かの変わった鳥が飛んでいました。


とってもおとなしい山羊さんもいました(^^)

一緒に写真を撮りたい人が多く、山羊さんは人気者でしたね〜




山上でのお散歩、雄大な景色をゆっくり楽しんで、再び、ロープウェイを使って下界へ戻る事に しましたが、帰路は、乗るのに結構、並びましたね、、、、



山を下り、ロープウェイの駅のすぐ目の前にあるパラドールに戻ってホテルのバルで 冷たいビールで喉を潤したら、夕食の時間まで皆さん、お部屋に入って一服です。


お昼を軽くしたので、まさにお待ちかねの夕食の時間となりました(笑)

皆それぞれに食べたいものを注文して、まずは乾杯!

お料理が運ばれてくるのを待つ間に、私だけ少し席をはずして外へ夜空を写しに行きました。

ちょうど、「夜の青空」の時間となったのです。


僅か、20分ほどしか続かない、夜空がとっても青く綺麗に見える時間帯です。

この時間を逃すと、その後は真っ黒な夜空に変わってしまいます。

「夜の青空」を無事、カメラにおさめ、再び皆さんがおられる食卓へと戻りました。


さて、、、この夜、我々が食べたのは、、、、


まず前菜に、、、


パスタ


お豆の煮込み


各種チーズ盛り合わせ


ホワイトアスパラガス


チョリソ、生ハム、サラミなどの盛り合わせ


赤ピーマンとトロツナ



そしてメインディッシュが、、、


牛ステーキ


鱈、、でしょうか、、、


スズキ


サーモン


仔牛の咬筋肉の煮込み



そしてデザートが、、、


マンダリンアイスとチョコレートトリュフ


メロン


紅茶とオルホ(ブドウの粕取り酒)風味のアイス


そしてもう一つアイスがありますね、、、、
何味だったのでしょうね〜(^^;



それぞれに好きなものを食べてお腹がいっぱいになったあとは、すぐに寝ないで少し運動 した方がいいですね。

ホテルから3分ばかり歩いて、街灯やホテルの照明があまり邪魔にならないところを見つけ、頭上に広がる 満天の星空を楽しみました(^^)

この小さな写真では判りづらいですが、ちゃんと縦方向に天の川が写っています。

流れ星も見えましたが、さて皆さんは星にどんな願い事をされたのでしょうか、、、、


フエンテ・デ泊


☆9月7日

今日も良いお天気です!

ホテルでの朝食のあと、今日は山岳部を抜けて海へ向かいます。

が、道中、いろいろと寄り道です(笑)


まずは、フエンテ・デのホテルを出てポテスまで戻ったところで海へは向かわず、 超ローカル道を取り、更に山の中へ、、、、

ロマニコ建築が大好きなロマニカさんのリクエストでピアスカのサンタ・マリア教会を 見に行きました。

この教会はロマニコと言うよりは、ロマニコが終りゴティコ(ゴシック)に移行する時代のもので、 所謂、プロト・ゴティコ様式と呼ばれるカテゴリーに属するものです。

山中の村とも呼べないような小さな小さな集落に静かに佇む素敵な教会でしたね〜

普段は、特に一般公開している訳ではありませんが、今年は、カトリック世界では特別な年、 「いつくしみの特別聖年」にあたるため、ここカンタブリアでも普段はオープン時間など 存在しないような小さな教会も、付近の住民の協力を得て、公開するようにしていました。

滅多に無いチャンスですから、カンタブリアの公式サイトでオープン時間を確認して 内部見学をさせてもらおうと、やって来ましたが、、、、

到着してみると、教会は閉まっています(^^;


数少ない住民を見つけたので、尋ねてみると、オープン時間はまだ1時間以上あととのこと。


ここで1時間以上、待つのは時間がもったいないので、諦めて外観だけを見学して立ち去ろうかと 思いましたが、地元の方に、「ちゃんとカンタブリアの公式HPで時間を確認して、わざわざ 日本からこれを観にやって来たのに、、、、本当に残念だね〜」 と訴えかけると、、、、
「カンタブリアのHPは、まだ時間を正していないんだよね、、、、そう、、日本から? そんな遠くから はるばる来た人達をこのまま帰すわけには行かないね〜」  と、時間外でしたが、特別に開けて、中へ入れてくれました(^^)


外観の保存状態も素晴らしかったですが、内部も、何度かの改装・修復工事を経てはいるものの、 よく保存されていました。


無事、お目当ての教会の内部見学も出来て、ロマニカさんをはじめ、皆、満足して この地を去る事が出来ました(^^)

地元のおばさん、ありがとう!


ピアスカを後にして、再び、ポテスまで戻り、いよいよ海に向けて走りますが、 その道中で、また1軒、寄り道です。

海へ向かう路から少しそれるだけで立ち寄る事が出来るサンタ・マリア・デ・レベーニャ(リエバナ)の教会。

こちらは先の教会よりも更に古い歴史を持つ建築で、ロマニコの始まりの時期に相当するプレロマニコ時代のものです。

そして、このプレロマニコの一つとして、スペイン独特の様式、モサラベと呼ばれるものです。

この教会は、随分昔に私が初めて訪れた時から今も、同じ女性が内部の案内をしています。

昔も今も、あまり変わらない、年齢不詳の不思議な女性です(笑)

残念ながらこの教会内部は、撮影禁止となっているため、ここでの写真は外観のみです。

2軒目の寄り道を終えたあと、一気に谷間の細い路を走り抜けて海へと出ました。

やって来たのは、今夜、宿泊する街、サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラです。

宿に着いたまでは良かったのですが、さて、車を止めるのが大変です(^^;

7月、8月のバカンスシーズンは終わっていたので、駐車に問題は無かろうと思っていましたが、 海の傍は路上駐車でいっぱい(^^;

宿の人に地元民が利用している駐車エリアを教えてもらい、宿から少し離れてはいましたが そこに無事、駐車出来ました。

ホテルのチェックインを済ませたら、まずは昼食です。

これまで、山の中にいましたが、ここは海!  やはり海産物ですね〜(^^)

この日のお昼に注文したのは、、、


エビ


マテ貝


これらを前菜につまんで、そのあとメインに、、、


ロブスターのリゾットを2人前と

イカ墨リゾットを2人前


そしてデザートを3種


これらを7人で分けて頂きました(^^)


どれも美味しかったです(^^)



風が強くなって来たので、食後、レストランのすぐ横にあったお店で上着を買う方も ありましたね。


食後、ちょっと喉が渇いたので、バルで冷たいビールを1杯飲んでから、 一旦、お部屋に戻って休憩です。

このビール、1杯、1ユーロでした(^^)



シエスタを終えたあと、再び集合して、皆で町散策へ出発。


海辺にあるホテルから坂道と階段を登って高台に広がる旧市街へ登りました。


旧市街をお散歩しつつ、まず向かったのはサンタ・マリア・デ・ロス・アンヘレス教会。

13〜14世紀ごろのゴティコ(ゴシック)様式で築かれた教会です。


小さな町にしては、随分と立派な教会ですね〜


内部を見学したのは今回、私も初めてでしたが、予想以上の素晴らしさにびっくりでした。


いつかこの教会を案内することがあるとすれば、その見学に必要な時間として、しっかり1時間はみておくべきだと 思いました。



教会内をゆっくり見学したあと、旧市街の街並みや周囲に広がる河口や海の景色を楽しみながら 同じく高台にある古城跡へと向かいました。




古城あとも入場モニュメントとなっており、展示物からこの辺りの文化や歴史に 触れることが出来ます。


また、高台にあるうえに、更にお城の城壁へと登れるので広い景色を楽しむことが 出来ましたね(^^)




だんだんと日が傾き、オレンジ色の光を海に落とし始めたころ、お城を出て 夕食のためのバルを探すことにしました。


海産物メニューをウリにするレストランが何軒か並んでいましたが、この日は すでにお昼、海産物で贅沢をしたので、夜は軽く、か〜るくです(笑)


昼間に見つけておいた、ビール1杯が1ユーロのバルに入り、ここでかる〜くつまむことに しました。


ビールは勿論ですが、おつまみに注文したのは、、、


ムール貝


イカの揚げ物


イワシの塩焼き

これは人気だったようで売り切れ寸前、、、あと一人前しか残っていないと言うので、 7人分、つまり7尾あるなら焼いてくれるよう注文したところ、出て来たのが6尾でした(^^;


そして車エビの鉄板焼き


マテ貝の鉄板焼き


7人で割り切れない数のものは、最後、じゃんけんで真剣勝負です(笑)
周囲の客が、我々のことを奇異のまなざしで見ていました(^^;


海産物ばかりだったので、最後にチョリッソを少々、、、
トマトが添えてあるのが、チョリッソを横に開いて焼いたものです。


これらを7人で分けて夕食としました(^^)




夕食のあとは食後のお散歩です。

海辺をぐるっとまわって教会や古城がライトアップされた夜景を楽しみ、 ここでは写真がありませんが、バルのテラス席に座ってシドラを3本ぐらい 開けたような、、、、(^^;;




その後、ホテルへ戻って休もうと思いましたが、予め、ホテルの人から 知らされていたとおり、この日はお祭り、、、

そして、ホテルと隣接する広場が、そのメイン会場(^^;;


と言う事で、ホテルに早く戻ったところで、真横の広場で大音響の音楽が 響き渡っており、眠れるわけもありません。

だったら、せっかくお祭りと重なったのですから、一緒に楽しめば良いだけの ことですね(笑)


そう思って音楽が聴こえてくるメイン会場(ホテル横の広場)に着いてみると、、、

小さな田舎町の夏も終ったあとのローカル祭、、、、集まる人も少なく、ちょっと寂しい感が ありましたが、それでも、地元民に混じって皆さん、踊り始めました(^^)


長い間、踊り続けていましたよ〜   私は酔っぱらっていたので、ただただピンボケの 写真を撮り続けていただけですが(^^;

そんなこんなで、今日も充実した一日が終わりです。

この夜、、、すぐ隣で大音響が続いているにも関わらず、皆、ちゃんと眠れたようです(笑)

サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ泊


☆9月8日

前日の夜遊びのあとです。 宿で朝食をとり、少しゆっくりめにスタートを切りました。

昨日まで、山でも海でも良いお天気に恵まれましたが、今日はちょっと空模様があやしいようです。

とは言え、今日は今回の旅の中で、「一番、雨に降られても困らない日」なので、たまにしっとりとした 一日があっても善しとしましょう(^^)


サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラを出発して、まずはサンティジャーナ・デル・マルへ。

もともとはアルタミラのミュージアムへ直行する予定でしたが、この辺りの各入場モニュメントの オープン時間に合わせて、少し小刻みに動く事にしました。

午前中になんとか二つのモニュメントを見学しようと言うことで、まずはサンティジャーナ・デル・マルへ行って 教区美術館に入場。

この日の写真の最初の6枚は全て教区美術館内撮影です。

でも、美術館を出るときに気付きましたが、館内撮影禁止だったような、、、、(^^;

そうだとしたら、申し訳ありませんでした(^^;;;

ここも展示物の豊富な大きな美術館です。

じっくり見学したあと、アルタミラのミュージアムへと向かいました。


こちらは、より明確に館内撮影禁止となっているので、残念ながら館内の写真はありません。


唯一、建物から出て車まで歩く時の写真だけ左側に1枚(^^;

アルタミラを出発して、再び、サンティジャーナ・デル・マルへ戻り、昼食としました。


注文したのは、、、、


フォアグラ


サラダ


鱈のクリーム・パステル


アサリのサフラン煮込み


今夜は宿泊ホテルでの夕食を含めてあったので、夜にはお腹が空くよう、 お昼ご飯は軽く済ませることにしました。

以上のメニューを7人で仲良く?分けて終了です(笑)


食事を終えたあと、サンティジャーナ・デル・マルの散策です。


雨が降ったあとだったので、石畳は濡れており、これはこれで風情があって 良かったかもしれませんね。


以下、サンティジャーナ・デル・マルの様子を何枚か。










予定では午後のオープン時間を待ってサンタ・フリアナ教会も見学しようと思っていましたが、 まだしばらく待ち時間があったのと、流石に昨夜の夜遊びの疲れがあったのとで、 今回は、無理をせず、パスすることにしました。


そのロマニコ建築美を外観からだけ見学して、車へと向かいました。








でも、唯一、雨に遭ったこの日、、、町散策の時にはちゃんと止んでくれて良かったですね(^^)


北部の石の文化は、雨に濡れている方がしっくりくると言いますか、綺麗かもしれません。


周囲の緑も雨上がりが綺麗です(^^)



散策を終えたあと、再び車に乗り込み、今日の宿泊地、プエンテ・ビエスゴへと向かいました。








プエンテ・ビエスゴは湯治場ともなっており、ホテルもそれをウリにしていますが、 今回は温泉はパス、、、、日本の温泉のような風情はありませんからね、、、(^^;




ホテルに着いて、チェックインを済ませたら、夕食の時間まで皆さん、お部屋で休憩です。

宿の周囲を少しお散歩する方もおられましたね。

我々は軽かったお昼のあと、、、少しお腹が空いてしまったので、ホテルのカフェテリアへ行って カフェ・コン・レチェを注文。

何か、クッキーでもサービスで出してくれるといいな〜 と期待していると、ちゃんとケーキを 出してくれました(^^)

これで夕食まで我慢出来ます(笑)


夕食では、レストランのオープン時間より30分ばかり早めに個室を用意してもらいました。


皆さんが注文したのは、、、、


カニみそスープ


コルドバ名物として知られる冷製スープ、サルモレホ


アーティチョークとアサリ


だいたい、前菜はこんな感じだったようですね。


そしてメインが、、、


牛ステーキ、ブルーチーズソースがけ


そしてこれは、、、ローストビーフかポークに似たエスカロピネスだと思いますが、 はて、ビーフだったのでしょうかポークだったのでしょうか、、、私は食べていないので 記憶が定かではありませんが、見た感じではビーフ、、、でしょうか。


コルビナ(ニベ科の魚)のオリーブオイル焼き

これは確か、Masaさんが食べて、とっても美味しかったとおっしゃっていましたね。


そして、もう一品は、、、鱈だったでしょうか?


皆さん、それぞれに好きなものを注文しているため、自分の食べたものしか 覚えていません(^^;;

召し上がったご本人の記憶があればお知らせください。

訂正します(笑)




そしてデザートが、、、


シナモンを振りかけたアロース・コン・レチェ


フルーツ・マセドニア


ケーキ


プディン(スペイン人が言うところのプディン)


あとは各種アイスにメロンを食べたようですね〜



デザートを食べるころには、すでにレストランの大食堂は グループ客でいっぱいとなり、騒然としていましたが、個室を用意してもらった 我々は、最後まで静かに快適に夕食を楽しむことが出来ました(^^)



これにて今日も一日が終了です。


明日はいよいよカンタブリアを後にします。




プエンテ・ビエスゴ泊


☆9月9日

皆さん、それぞれに朝のお散歩を楽しまれたあと、ホテルで朝食。


まだ空には雲が残っていましたが、予報ではどんどん回復へ向かうとのこと。


ホテルの周囲は朝霧に濡れて緑が綺麗でした。


ホテルを出発して、まず訪れたのが、古代壁画の残る洞窟です。

この地方は沢山の洞窟壁画が残っていることで知られていますが、その中でも 最も有名となったのがアルタミラ洞窟の壁画。

ですが、アルタミラで一般に公開されているのはレプリカだけでオリジナル見学は年間の 入場者数を僅かな人数に制限して行なわれており、これを実現するのは困難となっています。
また、アルタミラが有名にはなっていますが、アルタミラの壁画が13000〜35000年前の 人類によって残されたものであるのに対し、今回、見学した壁画はこれまでに全世界で 発見されているものの中で最も古いもの(40800年以上前)とされているため、 そう言う意味ではアルタミラよりも更に重要な発見であり、人類遺産とも言えるものです。

残念ながら洞窟内部での撮影は完全に禁止されていますので、ここでの紹介は出来ません。
ここに2枚ある鹿とバイソンの壁画は、洞窟入り口にある展示物を撮ったものです。

こんな感じで、実感が湧かないほど昔の人類が壁に残した作品が沢山残っています。

アルタミラで一般に見られるレプリカ博物館とは違って、本物はやはり迫力がありますね〜

鹿の写真の下にある集合写真に見られる背景は洞窟への入り口です。
ここだけは写真撮影が可能なので、今回、洞窟内を案内してもらったここの女性スタッフと一緒に記念撮影!


洞窟を出発して、ブルゴス県へ南下する道中、立ち寄ったのが、カンタブリア南部に あるセルバトスのサン・ペドロ教会。

ロマニコ大好きのロマニカさんからのリクエストで立ち寄ったこの教会は、 12〜13世紀建築のロマニコ様式、プロトゴティコ様式の混じったモニュメントで、 カンタブリアに残る同時代の建築物の中でも特に良い保存状態にあるものの一つと 言えます。


ここも、午前のオープン時間に合わせて到着出来るよう、この日のスケジュールを 予め、組んでおきました。

内部、外部ともにとっても良く保存されていますが、それとは別にこの教会には 大きな特徴があり、その特徴からスペインで最も「エロティコ」な教会として知られています。

カトリックと言う宗教の祈りの場である教会ですが、その外壁に施された彫刻の中には 「18禁?!」作品が目立ち、我々の中では、すぐに「アダルト教会」と言う名称が付けられて しまいました(^^;;

この報告ページでそれらの18禁画像をロマニコ時代のアート作品として掲載するかどうか 迷いましたが、小さなお子さんと一緒にご覧になる方もあるでしょうから、写真掲載は やめて、ここまでの説明だけに止めておきます(^^;;


18禁画像は、いっぱいズームでとらえてありますので、今回、ご参加いただいた メンバーには、またいずれ、ビデオ編集してお届けしますね。
旅のビデオのはずが、アダルトビデオになってしまいそうですが(^^;;

アダルト教会を満喫?したあと、道路沿いのレストランを見つけて昼食となりました。

この日のお昼に頂いたのは、、、


まずは前菜に、、、、

海産物スープ


グリーンピースと生ハム炒め


パスタとエビのサラダ


お豆の煮込み


そしてメインに、、、

子羊の煮込み


豚肉


牛バラ肉


スペインさんがイワシのフリッターを召し上がっていたようですが 写真を撮っていなかったようです(^^;


そしてデザートは、、、

スイカ


プリン


メロン

あたりに分かれたようですね〜



お腹がいっぱいになったところで、再び車に乗り込んでブルゴス県の小村、 ポサ・デ・ラ・サルを目指して走ります。





超田舎道を走り続けた末、ようやくポサ・デ・ラ・サルの村を見下ろす古城に 辿り着きました。


古城の前で少し記念撮影をして、その下に広がる村へと向かいました。

ここは世界でも実に稀な地形と歴史を持つ村なのですが、あまり知名度がありません(^^;

稀な地形と言うのは、言葉で説明するのがちょっと難しいのですが、要するに かつて海底だったところに塩の層が出来上がり、この村周辺の地下には塩の地層が 広がっており、ある時代の地殻変動によってその塩の層の一部が地表に突き出し その姿を現し、その突き出した部分の周囲はすり鉢状の地形になっている、、、、
そんな感じですが、これはまぁ、図を用いて説明しないと、我々素人には想像するのが 難しいかもしれません(^^;

そして恐らく、その一部、突き出した岩塩の存在により、地下に膨大な量の塩が 隠されている事に気付いたのでしょう、、、、

ローマ時代より、この村では地下に眠る宝石、、、塩を取り出すための工夫がなされ、 よくぞその時代にこれだけのシステムを考えだし、作り上げたものだと感動するほどの ものが残っています。

今回は、その歴史と知恵に触れるため、この村の観光課と予め連絡を取り、 案内、説明してもらうことにしました。

まずは、ローマ時代から行われてきた地下埋蔵塩の取り出し&製塩技術を理解するための 資料センターを案内してもらいましたが、残念ながら内部は撮影禁止となっているため、 ここでは紹介出来ませんが、1枚だけ、、、左列にある古城前での集合写真の下に 資料センター内部で唯一、許可してもらった記念写真があります。


資料センターを出たあと、大きな水槽のようなものがある、村の洗濯場跡をとおり、 製塩場跡を見学。

一見、普通の塩田のように見える、この特異なシステムを持つ製塩場は、 今では使われておらず、歴史文化遺産として僅かにその伝統が消えない程度に 維持されている、、、そんな感じでしょうか。

夏のバカンスシーズンには、昔ながらの製法で製塩している様子を見せてくれるようです。

この伝統文化が消えて無くならないように活動している協会が、昔ながらの製法で 作った塩を安くで販売していたので、皆で少しずつ購入、、、僅かながらの協力を して来ました(^^)


それにしても、観光課でも、この日、宿泊した宿でも、「いったい、何がどうなって この村のことを知り、辿り着いたの?」 と尋ねられました(笑)

私は「うちの協会の旅に参加する人は、スペインの主要ポイントはすでにご存知の 方が多いので、いつも違ったところを探すのですよ」 と答えておきました。

ちなみに、スペイン人でもこの村を知っている人、この村の歴史的役割、、、つい 数百年前まで、スペインの中央以北の全ての塩の流通をコントロールする拠点が ここにあったと言う事実を知らないのが普通です。

まぁ、この村を訪れた、少なくとも日本人グループと言うものは、我々が 初めてでしょうね〜(笑)


この村の歴史の心臓部とも言える製塩場の見学のあと、再び洗濯場跡を通り 村に戻り、我々のことを珍しそうに見る村人達とも交流を持ちながらのお散歩です。


閉ざされていた村の教会の門も、ちょうどミサの時間が近づいてきたようで扉が 開いたので、少し中を見せてもらいましたが、写真はありません。


お散歩のあと、村の広場に面したバルで一度、小休止としました。


ここで喉を潤しながら、今夜の食事をどうするか、、、、

小休止を取ったバルには、何ら、つまみ類は無かったでの、少し、休んだ後、 別の店を探す事にしました。

通りがかりのおじさんに、つまむのに良いバルは? と尋ねると、1軒、教えてくれたので そこに入って、極限られたメニューから幾つか選んで注文(^^;

今夜のおつまみは、、、


チョリッソのリンゴ酒風味


イカ料理を2種


そしてウナギの稚魚、アングーラスをもじって、グーラスと呼ばれる 「な〜んちゃってウナギの稚魚」のサラダ(笑)



田舎の小さな村のバルだけに、あまり食べるものはありませんでしたが、 この「な〜んちゃってウナギの稚魚」サラダが、思ったより美味しかったです(笑)


夕食を終え、外に出ると、ちょうど、この旅の報告集やスペイン写真便りを ご覧いただいている方々にとってはお馴染みとなりました「夜の青空」の時間帯と なりました。

仮に曇り空であっても、昼間の青空よりも更に青く見える不思議な時間帯です。

気候も良く、村の中央広場は適度に賑わっていました。


僅か20分程度しか続かないこの「夜の青空」、、、不思議な美しさですね〜


青い夜空と村のライトアップを楽しみながら宿へ向かいました。


時が経つにつれ、秒刻みでだんだんと空の色が、青から黒へと変わって行きます。


宿に着いたところで、お疲れの方はそのままお休みいただき、まだ元気が残っている方は 更に、夜のお散歩へ出かける事にしました。


すっかり黒くなってしまった夜空、、、これはこれでまた違った雰囲気が楽しめるだけでなく、 星空も楽しめますね(^^)


この夜の星空の写真は、、、何か、カメラの操作を間違ったようで、あまり良い映りの ものがありませんでした(^^;;

と言う事で、この日も一日、無事に終了です。

今夜は、しょっぱい夢が見られますでしょうか(笑)

ポサ・デ・ラ・サル泊


☆9月10日

今日も良いお天気です。

写真は宿の窓から朝焼けを写したものです。

昨日も、結局、曇っていたのは午前中だけで、午後からはすっかり青空に変わりましたが、 今日もまた、良いお天気に恵まれそうです(^^)


宿で朝食を摂ったあと、昨日、この村に到着した時に記念撮影だけした古城へ 再び、登ってみる事にしました。

今度は外から眺めるだけではなく、お城の中へ入るためです。


お城への入り口はかなり高いところにあり、そこまでは斜面に張り付くように 付けられた石段を上るようになっていましたが、これが結構、スリルがありましたね(笑)

登り口にあった注意書きには、「自己責任でどうぞ」と書いてありました(^^;


と言う事で、「自己責任」で皆で、お城へ上がってみることにしました。




お城の内部は、特に何かが残っている、と言う訳ではありませんが中を通過して屋上へと 登れました。


屋上からの眺めは最高です。


ポサ・デ・ラ・サル村を眼下に見下ろし、その周囲には果てしなく広がるカスティージャの大地を 見渡す事が出来ます。



皆、それぞれに、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、、、周囲360度に広がる景色を 存分に楽しみました。



自己責任でしたが、登って来る価値はありましたね(笑)



でも、またあの石段を下りなければなりませんよ〜(^^;;


行きはよいよい帰りは怖い、、、、


登りよりも下りの方が大変かもしれません(^^;;;



広大なカスティージャの大地を目に焼き付けて、恐怖の?石段を下りる事にしました。




これにて、かつて、大イスパニア帝国における塩の流通を管理した村、ポサ・デ・ラ・サルを あとにします。


村を出発して最初に寄り道したのが、カスティル・デ・レンセス村。


小さな村で12世紀のロマニコ教会が残る村です。


県道から田舎道にそれ、約6キロ走り続けて到着しましたが、残念ながら教会は 修復中で中へ入る事は出来ませんでした。


外観だけ見て、その村を後にして再び県道へと戻り、県道への出口にある村、レンセスに 立ち寄ってトイレ休憩。


先ほどの村では1軒のバルも無かったので、ここまでトイレを我慢してもらいましたが、 この村もまたバルを見つけるのが大変な村でした(^^;

が、無事、最近、引っ越してきてバル・レストランを始めたと言うブルガリア人夫婦の店を 見つけ、ここで一服。

炭火焼で美味しそうな肉が食べられそうなところでしたが、残念ながらまだお昼の時間では なかったので、喉を潤し、お手洗いだけ使わせてもらってここを出ました。


この村にも12世紀のロマニコ教会が残っていることもあって寄り道したのですが、 どこもそうですが、こう言った小さな村の教会は、通常、扉は閉ざされており、中へ入る事は 出来ません。

カトリックの司祭不足から、一人の神父が幾つもの小村をかけもちで担当しており、 ミサも週に1度だけ巡回神父が行う、、と言うのが普通です。

よって、ここも週に1度のミサの時にだけ扉が開き、それ以外の時はずっと閉まったままの教会です。

無事、トイレも済ませ、一服もして、ロマニコ教会の外観を見る事も出来たので、ここを出発しようかなと 思ったところ、教会の鍵を預かる村の女性が、教会内部へと案内してくれました(^^)


まぁ、この村にしても、ここのロマニコ教会を観に来た日本人グループは初めてのことでしょうし、 我々が村に足を踏み入れた時から、村のあちらこちらから、我々の同行を監視していたようです(笑)

窓から見る人、外へ出て来た女性が一人、二人、三人、、、と徐々にその数が増えて行きます。

この異邦人グループは、ここへ何をしに来たのだろう、、、、と、女性達の間でお喋りが始まります。

そしてロマニコ教会の前をうろうろとして、なかなか立ち去ろうとしない我々を見ていて、 とうとう、スペイン人のお人好しでおせっかいな民族性が登場、、、黙ってはいられなくなったのでしょうね〜(笑)


教会内へ入ると、普段はしっかりと蓋がされている、村の宝物、、、代々伝わる石の洗礼台まで その蓋をあけて、見せてくれました(^^)


洗礼台は、蓋を開けたところで、大きな石臼のようなもので、中に何があると言うものでも 無いのですが、せっかく遠くからやって来た旅人に、自分達の村が持っているものを 少しでも見せてあげたい、、、と言う彼女の気持ちが、ゆがみによってそう簡単には開けることの出来なくなった 木製の大きな蓋を開けさせたのでしょうね、、、、

無理に蓋をこじ開けようとして、彼女が怪我をするのでは無いかと、ひやひやしました(^^;


村の大切な教会を見せてもらったあと、彼女も一緒に教会前広場で記念撮影(^^)

スペイン人女性、、、特に田舎の方には、一緒に写真を撮ろうと言うと、普段着でお化粧もしていないので ダメダメ、、、と、かたくなに拒む人が多いです(笑)

彼女も一緒に写真に入るのを拒んでいましたが、そこは押しの一手(笑)

無事、一緒に記念撮影を終えて、別れを告げました。

車に乗り込む前に、かつて、この村への唯一の入り口であった中世の石橋でも記念撮影。

そのあと、更にブルゴス県を南下しつつ、徐々にマドリッドへ向けて走ります。



田舎道を走り続け、次に寄り道したのが、グレゴリアンチャントのCDで一躍有名となった ロマニコの修道院があるサント・ドミンゴ・デ・シロス村。


マドリッドへ向かう通り道にある、、、、と言う訳ではありませんでしたが、少し遠回りすれば 立ち寄れる程度の寄り道です。


まだ訪れた事の無いメンバーがほとんどだったので、立ち寄る事にしました。


間に合えば、修道院内の見学も、、、と思って、ちょっと急ぎつつ田舎道を走りましたが 残念ながら着いたのは、ちょうどお昼休みに入る時でした。


まぁ、予定していた訪問ではありませんから、仕方ありませんね〜


いつも開いている教会部分だけ入場し、あとは周囲のお散歩だけ楽しんでこの村を あとにしました。





シロスを出て、最短距離でマドリッド方面へは走らず、更にちょっとだけ遠回り、、、

せっかくですから、このすぐ傍にあるジェクラ渓谷に立ち寄る事にしました。



切り立った山々、、、頭上には全長3メートル近いハゲワシが悠々と飛ぶ姿をたくさん見る事が出来ます。



そして山々の合間に出来た深い谷間には、人が歩けるよう、遊歩道が作られています。



歩きながら下をのぞき込むと、エメラルド色の水が谷間を流れています。



歴史モニュメントの見学のあと、またこう言った自然のアートと触れてみるのも楽しいですね(^^)


少し運動もして、しっかりお腹が空いてきたところで、今回の旅、最後の昼食を楽しむべく、 レストランを求めて田舎道を走ります。


そして辿り着いたのが、有名なワイナリーが経営するレストラン。


ブルゴスと言えば、羊とワインの大地!


思えば、今回の旅の最初の昼食は、レオンでの子羊で始まりました。


そして、今、旅の最期のお昼もまた、ブルゴスの子羊で締めくくろうとしている訳です(笑)


恐らく、この時も、子羊の3/4身を皆で分けたのだと思いますが、すでに記憶が定かではありません(^^;


そしてボール一杯のサラダ、、、子羊や子豚を食べる時には無くてはならない添え物ですね〜

いや〜 美味しかったです(^^)

今、この時の写真を見ていると、また食べたくなって来ました。

何でも家で料理する私ですが、これだけは、電気やガスオーブンで焼いたところで 同じものは出来ませんからね、、、、(^^;

皆さん、きっとまた、カスティージャの子羊とワイン、 楽しみに行きましょう!

また次の新しい旅企画が立てば、連絡入れますね(^^)

このあと、マドリッドまで寄り道無しにまっすぐ走って今回の旅の終了となりました。

マドリッドに着いたあと、皆さんそれぞれの予定に合わせ、数泊、協会MHにご滞在の後、 日本へ発たれました。

こんな行き当たりばったりの旅ですが、他にもご一緒されたい方があれば、このページの最下部に メールアドレスがありますので、いつでもお気軽にご連絡ください(^^)

では、また近いうちにスペインでお会いしましょう!

マドリッド 協会MH泊


同行案内、撮影、報告:マドリッドのくま、こと、古村周三



当協会・文化部の活動についてのお問い合わせ、旅のご相談は下記、文化部のアドレスまでご連絡ください。

通常、ご連絡を頂いたあと、2営業日以内には必ず何らかのお返事を差し上げます。返事が無い場合は、ネット上の トラブルのため、メールが届かなかった可能性がありますので、再度、ご連絡を頂きますようお願い致します。
また、それでもお返事が届かない場合は、皆様が受信された際、セキュリティーシステムが迷惑メールと誤認して、 迷惑メール用フォルダーに格納した可能性がありますのでそちらをご確認下さい。 
それでも、連絡がとれないような場合は、その旨、掲示板を通じてご連絡頂きますようお願い致します。
なお、携帯電話のメール設定が最初から「携帯電話からのメールしか受信しない」という設定になっていることが多いようです。こちらはパソコンから送信しておりますので、携帯電話のメールをご利用になる場合は、パソコンからのメールを受信できるようになっているか再度ご確認ください。

また、こう言った特別企画が発表となった際、メール連絡をご希望される方はその旨、ご連絡下さい。 次回よりご連絡させていただくようにします。

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