スペイン旅行 SNJ日西文化協会・文化部からの活動報告

スペイン手作り旅行

2017年10月 下関のタヌキさん、タヌキ妻さん、Takumiさん、合ハイ!?

マドリッド、グアダラハラ、セゴビアの小村巡り

主な訪問地
マドリッド、トレラグーナ、パトネス・デ・アリーバ、タマホン、カンピジェホ、エスピナル、カンピージョ・デ・ラナス、ブイトラゴ・デル・ロソージャ、チンチョン、アランフエス


2013年に初めてお越し頂いた下関のタヌキさん、タヌキ妻さんご夫妻から再びの連絡を頂いたのが2016年の12月でした。
リタイヤしたら是非、長期滞在で来られたいとおっしゃっていましたが、ついにその時が到来、、、2017年の秋に1カ月滞在を されたいとのこと。
そしてすでに何度か長期でご利用いただいているアマチュア画家のTakumiさんからも全く同じ時期に合わせて1カ月のご滞在のお申込みがありました。
同じ時期に滞在が重なったのなら、一緒に旅を楽しむチャンスですね(^^)
それならと言うことで、早速、合ハイ?!企画を立てることとなりました。
Yohiskiさん、Yukoさん、Takumiさんの3名で必要経費を割っていただき、レンタカーを使った気ままな旅に出発です!


・・・帰国された後、嬉しいお便りを頂いています・・・


*くまさん、こんにちは。

出発が30分ほど遅れましたが、無事日本にたどり着けました。
今回の旅ではいろいろご手配頂き、日帰りを含めると6回も旅に出られましたし、
くまさんの案内なしでは到底行けない珍しいところに行けて満足しています。
でもさすがに寄る年波のせいでちょっと疲れていますねー。
もう到着初の夕刻ですが、もはやバル病が。。。
歓送迎会が続くようですが、熊の胆の健康保持にもご配慮を。
                               By Takumiさん


*こんにちは。下関のタヌキです。

大変お世話になりました。おかげさまで「最高」でした。
30日滞在、あっという間に終わってしまいました。
毎日「こんな楽しい日々を送っていいのだろうか」「罰がたるんじゃないでしょうか」と
妻と語らいつつ、スペインを満喫しました。ひとえにクマさんのお陰です。

 今回の旅行では「食べる」 「絵画を見る」 「世界遺産を見る」 「パラドールに泊まる」
「音楽を聴く」・・・等々の楽しみがありましたが、とりあえず 「美味!!ベスト3」を紹介します。

@ クマさん手づくり「金目鯛のにぎり寿司」 
  一貫だけでしたが日本の一流寿司店に負けません。
  口中でご飯のつぶつぶが微妙に残る感触まですばらしいです。

A 子羊のリブ(Buitragoのレストラン)
    感激しました。「どうしてこんなに美味しいのですか?」 「生後20日までの子羊だから・・・」。
   その夜の夢に子豚と子羊が出てきて「おじさん、僕たちは美味しかったかい〜」(なぜか日本語)。
    「ごめんね、おいしかったよー」と手を合わせました。

B 石焼きステーキと海老のアヒージョ(Leonのレストラン)
    高かったけど、十分金額に見合うご馳走でした。クマさんありがとう。


☆ タクミさん、星座の講義ありがとうございました。大感激でした。
    帰りの飛行機、モンゴル上空で素晴らしい星空か見えました。
    高度1万メートルで見たオリオン座も素晴らしかったです。(タヌキの妻)

                           


皆さん、1カ月滞在の旅、お疲れさまでした!

いろいろなところへ行きましたね〜

こちらこそ、一緒に楽しい時を過ごさせていただき、有難う御座いました。

また近い将来、スぺインで美味しいものを食べましょう(^^)

次回は、寿司も1貫ではなく、もう少し多めに用意しましょうね(^^;;

こんな旅をしてみたいと言う方がおられましたら、いつでも文化部の方へご相談下さい。


☆10月16日

最高のお天気に恵まれての出発です。

今回はレンタカーを使っての気ままな旅を楽しむこととなりました。

マドリッドを出てまず向かったのはトレラグーナと言う街。

ここは有名なシスネロス枢機卿の生まれ故郷で、かつてマドリッドと並んで カスティージャ王国の首都の候補地ともなったところ、、、、

小さな街なのに、驚くほど立派な教会を持つ街です。


トレラグーナで朝食をとり、スーパーでお昼のお弁当を仕入れたあと、 パトネス・デ・アリーバと言う村へ向かいました。

写真はパトネス・デ・アリーバに着いたところからスタートです。


ここは山の上にある村ですが山から下りたところに新市街が出来たあと、 山上の旧市街にはほとんど人が住まなくなってしまい、ほとんど廃村のような 状態となっています。


が、昔ながらの村の様子を伝える遺産として、今では旧市街地全体が 保存されており、ひとつのテーマパークのような感じで人々から親しまれており、 平日は静まり返っていますが、週末には特にマドリッドあたりから多くの人々が ここを訪れます。


この日は月曜日だったので、静まりかえる村の中をのんびりお散歩しました。


パトネス・デ・アリーバの散策を終えたあと、再び車に乗り込んで向かったのはタマホンと言う村。


村はずれにある小さな教会の裏にある木陰のベンチでお弁当を食べる事にしました。

こう言うところでとる食事は美味しいですよね〜(^^)


昼食を終えたあと、再び車に乗り込んでこの近くに点在している「黒い村々」を巡る事にしました。


スペイン中央以南に見られる「白い村々」のことは良く知られていますが、ラ・マンチャ北部、グアダラハラ県に 点在する「黒い村々」のことを知る人は案外少ないかもしれませんね。


黒っぽい石を積んで作られた村々は落ち着きがありまた違った魅力を感じさせてくれます。


今回は、カンピジェホ


エスピナル



カンピージョ・デ・ラナス



これら三つの村をのんびりとお散歩しました。













黒い村々の散策を終えたあと、再び車に乗り込んでこの日の宿泊予定の村、タマホン方面へ。


タマホン村に入る前にその傍に広がるシウダ・エンカンターダへ。


シウダ・エンカンターダとはかなりの広範囲に広がる自然公園のようなもので、ヒノキ科、ビャクシン属の木々が茂る中、 自然の浸食と地殻変動によるものでしょうか、、、不思議な地形、巨岩、奇岩などが連なるのが見られます。


ちょっとした探検隊気分を味わえますね(笑)







シウダ・エンカンターダの不思議な景色と探検を楽しんだあと、宿泊予定の宿にチェックイン。



お部屋に荷物を置いたらまずは冷たいビールで乾杯!





あとは夕食の時間になるまでの間、静かな村でのんびり過ごしました。





この村、、、こんな小さな村に? と驚くほど立派な教会もあるのですよね〜





山中の探検をしたり、村の公園のシーソーやブランコで遊んだり、学生時代の合ハイ、、と言うよりは 更に遡って童心に戻った一日でしたね(^^)








夜となり、夕食の時間となりました。


今夜は宿のオーナーの手料理を頂きます。


ラ・マンチャの2014年ものクリアンサで乾杯し、チョリソにサルチチョン、オリーブなどのおつまみを楽しんだあと、 今夜のメニューは、、、、


茄子のグラタン


ローストビーフ、赤ピーマンとポテト添え


そしてメレンゲを焼いてカスタードクリームを添えたようなものだったでしょうか、、、



彼女は、お料理もデザートも手間暇かけて作ってくれますね〜


この時、我々より少し遅れて、同じ宿に宿泊中のご夫婦、二組も同じテーブルについての 賑やかな夕食となりました。

一組はバスクから、あと一組はカタルーニャからだったでしょうか、、、ちょっと記憶があやふやです(^^;


そして夕食のあと、我々は探検隊の持つ頭に付けるライトを持って星空鑑賞へ出発(^^)


いつものごとく、この小さな写真ではよく見えませんが、この夜、宿から5分も歩けば満天の星空を楽しむことが出来ました(^^)

皆さんにはいずれ、この時の星空をフルハイビジョン画質でお送りしますのでお待ち下さい(^^)

子供のころ、天文少年だったと言うTakumi教授による星座レクチャー付きのアカデミックな星空ツアーを終えて 今日一日が終了です(^^)


タマホン泊


☆10月17日

前日の夕食と同じく、宿での滞在が重なった二組のご夫婦と一緒に朝食です。


彼等も、こんな田舎の宿でまさか日本人客と一緒になるとは想像もしていなかったらしく、 旅から戻ったあと家族にその事実を証明するために、我々と一緒の写真を撮っていました(笑)

何やら片方のご夫妻はお子さんが日本のアニメの大ファンで間もなく新婚旅行で日本へ行かれる予定とのこと。

それにしても朝食もまたボリュームありましたね〜(^^;;



賑やかな朝食を終え、宿のオーナーと記念撮影をしたあと今日もレンタカーを使って出発です。


道中、幾つもの村々に寄り道しながらの気ままな旅となりました。




どこの村にも教会があり、中にはロマニコ時代の素朴で心和むものもいくつかありましたね。



単に好みの問題かもしれませんが、教会建築と言うものは、数多く知れば知るほど、 大規模で荘厳な教会よりも、こじんまりとした素朴なものの方が感動と親しみを覚えるようになって来ます。 (いや、歳のせい?!)


ただ問題なのは、それら小村に見られる質素な教会建築は、観光モニュメントではありませんから ほとんどの場合、閉まっていて内部の見学が出来ないこと、、、でしょうか。 これが残念ですね〜

そしてこれを裏返して言えば、トレドの大聖堂にしても、セビージャの大聖堂も、コルドバの大聖堂も バルセロナの大聖堂もサグラダ・ファミリア教会も、どれも教会と言うよりは、遊園地にある お化け屋敷やジェットコースターみたいなものでは無いでしょうか(^^;;

地元民のためにも、もう少し本来の目的と言うものを考え直した方が良いように感じます。

観光客でいっぱいになり、内部は静けさと平安どころか、常にざわついているのを見ると 「教会」と呼ぶのを辞めた方が良いのではないかと考えてしまいます。

世界で常に、1、2位を争う観光大国スペインですが、観光客でいっぱいになりすぎると その地元の人々の生活を脅かすこととなるのは勿論、そこに根付く伝統的文化そのものが 崩れてしまう原因となります。

何でも適度、、、と言うものがありますよね〜(^^;


そんな騒然としたメジャーな観光地から遠ざかり、田舎めぐりばかりを楽しむようになって もうかれこれ20年近くになりますか、、、、

田舎は人も景色も食もいいですよ〜

主要都市を一順、ご覧になった方は、是非、スペインの田舎を楽しみに行きましょう(^^)


と、小村巡りをしながら辿り着いたのがセゴビア県の村、アイジョン。

ここは少し大きくて村と呼ぶよりは街ですね。


ここでお昼ご飯となりました。


この日のメニューは、、、


前菜がリゾットにサラダ


そしてメインがムール貝、牛ステーキ、そして何かのフライですね、、、


それぞれが好きなものを選んで注文しました。



昼食とアイジョンの街散策を終えたあと、再び車に乗り込んで移動。

次に向かったのがこの日の宿泊地、セゴビア県の小村、マデルエロ。


マデルエロは昔の趣を残す小さな、そして綺麗な村です。


高台にあり、その周囲を貯水池が取り囲み、水の上に浮かぶ島のような村ですが、 長い雨不足のため、貯水池は干上がり、水に沈んで見えなくなっていたローマ橋を渡る事も出来る、、、 そんな状態になっていました。


干上がった貯水池の周囲は黄葉した木々が綺麗でしたね〜


村の城壁の一部を成す宿にチェックインして村散策の開始です。


夏になるとスペイン各地からこの村に家を持つ人々が集まって来てそれなりに賑やかになりますが、 それ以外の季節は静寂が支配する村、、、そんな感じでしょうか。


上空には無数のハゲワシが舞っています(^^;


そんな中、Takumiさんは、絵の道具を持ってスケッチへ。
ハゲワシの食事になりませんように!(^^;


下関のタヌキさんご夫妻と私は村の無人ツーリストオフィス!?へ行ってみました。 すると、「御用の方は市役所へ」との張り紙があったので、市役所を覗いてみると しばらく待たされたあと、観光課を任されているらしき新任のおじさんが現れ、 我々3人を彼の車に乗せて村の観光案内をしてくれました。


内部撮影は出来ませんでしたが、13世紀建築のサンタ・マリア・デル・カスティージョ教会内部見学のあと 同じく13世紀建築のサン・ミゲル教会、18世紀のカストロボダ教会、そして最後に貯水池の岸辺に建つ ベラクルス教会と、細かく丁寧に案内してくれました。

このおじさんは、アイジョン出身の方で、最近、このマデルエロ村での勤務になったらしく、 過疎化する中、なんとか観光に力を入れようとしているところだったようです。

文化遺産を維持するためにも、適度な観光化は必要&有効かもしれませんね。


最後に見せてもらったベラクルス教会の中にはよ〜く見覚えのある壁画と天井画がありました。


なんとそれはマドリッドのプラド美術館で何度も見たロマニコ絵画でした。

勿論、プラドにあるのがオリジナルです。

この水辺の教会に放置しておくと、せっかくのロマニコ絵画がどんどん劣化して行くので それを防ぐために絵画を壁から剥がし、プラド美術館に同じ形、同じ面積の壁を作って そこに張り付けて保存されています。

そして、オリジナルがあった教会では映像を投影する事によって元々の様子が理解出来るように なっています。

ちなみに、ここのロマニコ絵画こそ、スペイン国内で最も広く知られる作品と言えるようです。

と言うのも、スペインの文部省が教科書に使っているロマニコ壁画の例がこれですから スペインの公立学校で勉強した子供達は皆、この絵を学んでいる、、、とのことです。
(とは言え、カタルーニャなど、中央政府と対立しているところはカタルーニャにある絵画で教育しているでしょうが(笑))


日が暮れて、「夜の青空」 の時間がやって来ました。


この時間帯、、妖しい程に美しい空となります。


夜の青空、、、人影の無い静寂に包まれた村にはライトアップされた何百年も昔の広場や建物が 浮かび上がります。


まさに映画の世界ですよね〜

そう、この村、、、スペインの最も美しい村10選に選ばれた事もあるこの村のこの大きな教会のある広場は 映画のロケ地となったこともあります。


静まり返った異次元の世界、、、そんな中、動くものと言えば、下関のタヌキさんご夫妻とTakumi教授のみ、、、
妖しい、、嫌、、 怪しい3人です(笑)


不思議な世界のお散歩を終え、宿に戻りました。


予約しておいた宿のレストランのテーブルにつき、リベラ・デル・ドゥエロの樽熟成ワインで乾杯です。

昼間は運転手を務めていた私も夜は一緒にアルコール補充させて頂きました(笑)


昼にランチメニューを食べたあとですから、それほどお腹は空いておらず、夕食は 自家製のコンソメスープ、生ハム、そして赤ピーマンの詰め物をつまみました。


食事を終えて、我々だけのためにレストランを開けてくれて、我々のためだけに宿に宿直してくれる おじさんと一緒に記念撮影。


このほぼ無人とも思える村で、中世の城壁の一部を成すこの宿に泊まっているのは恐らく我々4人だけでしょう(^^;


今夜、、、この中世の村で何かが起きそうな、、、そんな夜です(^^;


マデルエロ泊


☆10月18日

特に不思議な事件が起きる事も無く、怪しげな夜は過ぎ去りました(^^;


宿で朝食をとり、チェックアウトを済ませたら引き続きレンタカーでの気ままな旅に出発です。


残念ながらお天気が悪く、雨と風に見舞われたので、寄り道はそこそこにしてブイトラゴ・デル・ロソージャへと向かいました。


予定ではTakumiさんをアイジョンまでお見送りして、彼はそこで1泊か2泊して絵を描いてから マドリッドへ戻られることになっていましたが、あいにくのお天気、、、これではスケッチは出来ないと 言うことで、全員、一緒の行動となり、ブイトラゴ・デル・ロソージャへ向かう事となりました。


ここも川に囲まれた綺麗な中世の街です。


街に着いて、まず見学したのはサンタ・マリア・デル・カスティージョ教会。


ここはある意味で非常に特殊な教会と言えます。
理由は、、、、いつか機会があればご案内しましょう(笑)


教会を静かに見せて頂いたあと、城壁に登りました。


城壁の上を歩くといろいろな角度からこの街を、そして周囲の景色を見下ろす事が出来ます。


この日、強風と大雨の嵐となっていましたが、我々がこの街に着いて、街を出発するまでの間だけ、 雨も風もほとんど治まり、まずまず快適に散策を楽しむことが出来ましたね(^^)


以下、城壁からの景色を何枚か。


















この街の周囲を取り囲む川も雨不足で随分と水位が下がっていました。











城壁を降りたあと、今度は、この町にある知る人のみぞ知るピカソ美術館へ。



もともとはピカソがその友人へ個人的にプレゼントしたものばかりで、後にその友人から、彼が住んでいたこの街に 寄付されたコレクションです。




なかなか見応えのある美術館ですが、ピカソの友人からのドネーションであるため、市としては 彼との約束でこれを他の美術館へ売る事も出来なければ、この街から移動する事も出来ないことになっています。




また、入場料も無く、いつでも無料で鑑賞することが出来ます。



内部のカメラによる撮影もフラッシュを使わなければ自由に行なえます。



まぁ、メンテナンスのためには、街の住人には無料開放しても、他都市から来る人には 多少の維持費はもらっても良いと思いますけどね、、、、





以下、今回写した写真を何枚か。。。。





















そうそう、美術館の受付にいた若いお兄さん、、、我々が日本人だと知ると、 日本のアニメの話を始め、彼の一番お気に入りのアニメがこれだ、、と、わざわざネットをつないで 見せてくれたのが、エバンゲリオンでした(笑)
日本のアニメ、、、随分と深く浸透していますね〜


ピカソ美術館の見学を終えたあと、お昼となりました。

メニューは、、、

サラダ


羊の乳飲み子のお肉


そして牛、サーロインステーキ


お食事のお供にリベラ・デル・ドゥエロの赤を1本
いえいえ、運転を務める私はノン・アルコールビールで我慢です(^^;


昼食を楽しんだ後、マドリッドへ向けて走りましたが、車に乗り込むなり ちょっと運転が怖いぐらいの物凄い嵐となりました。

道中、大きな交通事故現場の横を通りましたよね〜(^^;;

幸い、我々はトラブルも無く、無事、マドリッドに着き、今回の下関のタヌキさんご夫妻とTakumiさん、計3名による 合ハイの終了となりました(^^)


マドリッド MH泊


☆10月22日

この日は良いお天気に恵まれました。(^^)

下関のタヌキさんご夫妻と一緒にマドリッドの近くにある街、チンチョンへ日帰り遠足に 行くこととなりました。

マドリッドーチンチョン間を路線バスで往復する予定でいましたが、チンチョンで昼食を摂る予定の レストランに予約を入れると、なんと、マドリッドのMHまでジャガーが迎えに来てくれるとのこと。

いつも予約を入れるだけで、レストランへは別のスタッフが同行案内する訳ですが、今回、珍しく私自身が 重い腰を上げて出て来ることを知ったレストランのオーナーが気を使ってくれて、1日、専用車を用意して くれました。(後のお礼が大変ですね〜(^^;; )

かくして下関のタヌキさんご夫妻には広い後部座席にゆったりと寛いでいただき、 私は助手席に乗っかっての贅沢遠足が始まりました。


日曜日の朝と言うこともあって、マドリッドを出ると快適にすっ飛ばしてあっという間にチンチョンに到着。

ちょうど前日に闘牛祭があったため、中央広場に仮設闘牛場が作られたままになっていました。

普段、この広場は車道と同じように車が通り、そして空いたスペースは駐車場となっていますから いつもよりずっと趣のある良い写真が撮れましたね〜


一旦、ジャガーを降りたあと、ドライバーとは食後、レストランの前で落ち合うようにしておいて それまではこの素敵な村を歩いて散策することにしました。

まずは展望台のある高台へ。

展望台からチンチョンの旧市街を眺めたあと、教会へ。

普段は閉まっている教会ですが、ミサが始まる少し前から門が開きます。

ミサの邪魔をしないよう、開門と同時に入り、まだ誰も居ない教会内を静かに、そして じっくりと見学させていただきました。

右側に見られる祭壇画は、この教会の主祭壇に置かれたゴヤの作品、「聖母被昇天」です。

教会内見学のあと、カトリック信者ではありませんがそのままミサに参加させて頂きました。

この教会の司祭はまだ当地に赴任して新しいようで、子供達が神学を身近なものに感じられるよう いろいろと工夫しているのがよくわかるミサ、、、そう、楽しいミサでした(^^)


ミサが終わり、教会をあとにして、先ほどとはまた違ったルートで高台から中央広場へ戻り、 広場付近で少しお買い物。

チンチョン名物の大きなニンニクはたっぷり入って1ユーロです(^^)


お買い物のあと、予約してあったレストランへと向かいました。


18世紀から代々、ワインとオリーブオイルを作り続けて来たその家系は今も続いており、 現オーナー自らこの由緒あるお店の中を案内してくれましたね(^^)

今は、ワイナリーとしてではなくレストランとして運営されていますが、その巨大な回転窯に大量の 薪をくべる裏の仕事場まで見せてくれました。

左に見られるのは、窯の中でこんがり焼かれつつある豚の乳飲み子、、、美味しそうですね(^^)



地下に降りて、かつてワインが保存されていた巨大な瓶、ティナハスが並ぶのを見学させてもらい、 そこでまずは食前酒をご馳走になりました。


チーズとチョリソをつまみに、赤ワインで乾杯!


このあと、昼食が待っていなければ、どんどんお代りするところですが、ここでやり過ぎると せっかくのお昼ご飯が入らなくなるので、そこはほどほどに、、、(^^;


最初は我々しかいませんでしたが、しばらくすると賑やかなスペイン人のおばちゃま達が数人登場。


歌って踊って、一緒に記念撮影、、、となりました(笑)





地下貯蔵庫の見学を終えたあと地上階にある食堂へ。





先ほど見学させていただいた大きな窯の前には焼きあがった子豚が沢山並んでいました。



テーブルについて昼食の始まりです。


注文したのは、、、


生野菜補給にサラダを一つ


そして羊の乳飲み子を少し


豚の乳飲み子を少し


最後に自家製デザートを少量ずつ盛り合わせにしてもらい、これらを3人で分けて頂きました。

羊も豚も乳飲み子のお肉は最高に美味ですね〜(^^)


そしてこの日のランチはレストランからのご招待となりました。
(肩の荷が更にずしり、、、(^^; )

最後にオーナーと一緒に記念撮影をしてレストランを出発です。



レストランの前で待っていてくれたジャガーに乗り込み、高台にある城跡へ。


城跡の中へは入れませんが、ここからの景色もまた良いものです。


真っ青な空の元、遠くにはマドリッドの街を見る事も出来ます。



しばしこの展望台からの景色を楽しんだ後、また車に乗り込んでアランフエスへ向かいました。


元々の予定では路線バスを使っての移動であったため、チンチョンとアランフエスを訪れるには ちょっと慌ただしいプランだったのですが、レストランからのご厚意で専用車を用意してくれたので 能率よく動けることとなり、ゆとりを持って見学を楽しむことが出来ました。




食べて飲んだ後、ジャガーの快適なシートで少しうとうと、、、あっという間にアランフエスに到着です。




アランフエスに到着して王宮の庭園前で車を降り、まずは広い広いお庭の散策です。





快適な気候の中、のんびりとお散歩を楽しんだ後、アランフエス王宮の見学に入りました。



王宮内は撮影禁止であるため、残念ながら写真はありません。



王宮内部の見学を終えたら、再びジャガーに乗り込んでマドリッドへと向かいました。


快適なドライブを楽しむうちにこれまたあっという間にマドリッドに到着。


これにて路線バス利用の遠足だったはずが、突然、快適な専用車による遠足となり、 贅沢な一日が終了となりました(^^)


いろいろな意味で、おいし〜一日でしたね(笑)



マドリッド泊


こんな小旅行や遠足を挟みつつ、1カ月間マドリッドに滞在された後、 それぞれの予定に合わせて日本へ発たれました。

ご滞在中、下関のタヌキさん、タヌキ妻さんとはこの旅以外にも、レオン、アストルガへ ご一緒させて頂きましたが、ここではそれらの報告は省かせて頂きます。

旅行中に撮った写真が他にも沢山ありますのでいずれDVD写真ビデオにして皆さんにお届けしますね。


企画・主催: SNJ日西文化協会

同行案内、撮影:マドリッドのくま、こと、古村周三




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