参加者から寄せられた声
*2007年9月初旬にご参加頂きました ソーバスさんからのレポートです。
サンティアゴ巡礼・第一部
徒歩巡礼第1部に69歳の母と参加しました。
その道行きは・・・
晴れた日・雨の日、暑い日・寒い日ありましたが、
帰国後、母に旅の疲れがでないかと心配していましたが、
この心に残る旅を作ってくれたのが
ガイドをしてくださった、SNJのAさん。
マドリッドのMH(メンバーズハウス)でも
・・・旅好きの父が元気だった頃、
年をとっても、体が自由にならなくても、
いつか行こう、と思ってるうちにダラダラと時が過ぎ、
@徒歩巡礼に行く方へ@
◇荷物はとにかく軽く!
これだけで楽しく巡礼できますよ ♪ ブエン・カミーノ!よい巡礼を
ソーバス
母は高血圧で薬を常用、運動などはしたことがなく
毎日2キロほど犬の散歩をする程度。
そんな母が43キロも歩けるのか?
本人も最初はかなり不安を感じていましたし、とても心配でした。
でも、年配の方も多く参加されているという話に後押しされ参加を決めました。
母は熱心なカトリック信者、
私は信仰心がきわめて薄い名ばかりのカトリック信者。
ベタベタ仲良しでもなく、性格も正反対。
そんな母娘がそれぞれ違う期待と不安を胸に、巡礼の旅に出たのです。
今、思い起こすと、それはもう、夢のようにあっという間でした。
出発前にはサンチャゴ巡礼に関する色々な本を読んだり
映画を観たりしていました。
しかし、実際に体験しなければわからない感動が
「これでもか!」と言うほどたくさんありました。
巡礼の1日1日、1歩1歩が かけがえのない喜びの積み重ねです。
野いちごを食べ、鳥の声に励まされ、黄金の巨大ナメクジに驚き、
カウベルの音が風に乗って聞こえてくると次の村に思いを馳せ、
村に着けば熱いシャワーを浴びて スローフードを味わい、心地よい眠りにつく。
そして朝がくれば、ワクワクしながら再び歩き出す。
美しい林をぬけ小川を超えて。次々と変わる風景に目を奪われ、
亡くなった家族のことを想い、過去や未来に思いをめぐらせ、
アタマをカラッポにして「無」になって歩き、
他愛のないおしゃべりをして、生きていることに感謝し
様々な国の 様々な年齢の人と すれ違いざまに声を掛け合い・・・
宗教という枠を超えた静かな感動に満たされながら
巡礼は、あっという間に過ぎていきました。
最終日には2人とも、
「まだまだ歩き足りない!」と興奮気味に感じていました。
旅の疲れどころか、友人たちに巡礼の感動を伝え、
次の巡礼にむけて健康に気をつかいながら、ますます元気に過ごしています。
女性らしい細やかな気配りとしなやかな逞しさ。
わかりやすく詳しい解説、それに楽しいおしゃべり。
ミサの時間をわざわざ調べに行ってくださったり
母が疲れたところで、何げに休憩をかねて話しかけてくださったり
楽しく満足感いっぱいに歩き通すことができたのはAさんのおかげです。
スタッフの方に、色々な情報をもらったり親切にしていただいたり、
快適に安心して過ごすことができました。
宿泊されていた他の旅行者の方々との夕食もとっても楽しかったです。
各地の巡礼ツアーに母と2人でよく出かけていました。
けれど、健康に不安を感じてからは、まわりに迷惑をかけるからと
旅行を泣く泣くあきらめていたのです。
その父も3年前に亡くなりました。
SNJをもっと早く知っていれば車いすでも旅行ができたのにねぇ、と
母がしみじみ悔やんでいました。
行きたい!っていう気持と、一歩を踏み出すわずかな勇気があれば、
どこまでも行けるんですね。
行きたいという気持ちが生まれたら、それが旅のスタートかもしれません。
人生を終えてしまわないように、
さぁ、今度の旅は いつ行こう?と
また次の一歩を企てる母娘です。(^o^)(^o^)
◇靴はしっかりしたものを!
◇あいさつと笑顔!・・・・・・