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スペイン滞在ノウハウ


この国が気に入って、短期、長期で住みに来たいと言う方が時々おられます。また、学生さんで 留学をするにあたって、いろいろと疑問もあるでしょう。或いは、ここで働きたいけどあまりに も漠然としていて、なにから初めていいのやらさっぱり判らないと言う方もおられるでしょう。

ここではそう言う方々のために、今までの経験からくるお話をしてみましょう。



ビザに関してのお話し(学生、ツーリスト)

どれぐらいの期間を短期と言うか、、といいますと、とりあえず3ヶ月を一区切りとしましょう。 と言うのも、この国では、日本人は3ヶ月間までならビザ無しで滞在できるからです。所謂、 旅行者扱いです。これだと働くわけには行きませんが、書類の提示は一切必要ありません。 勿論、パスポートは必要ですが、、。この形で、例えば、語学学校などに通うことも可能です。

それ以上の期間滞在しようと言う方は、はっきりと何かしらのビザを取るのが良いでしょう。 簡単なのは学生ビザです。これを取るにはどうすればいいのでしょうか、、。 通常はどこかの学校に、ある一定の期間分の授業料を払い込んで、そこで勉強をすると言う証明を 書いてもらいます。これを持って、日本の東京にあるスペイン大使館へ言って学生ビザの申請を するわけです。これは特に問題なく簡単に取得できます。昔は3ヶ月分ぐらいの証明を持ってれば 1年間有効の許可証をもらえたものですが、最近はとっても厳しく、3ヶ月なら3ヶ月分、 半年なら半年分しかくれません。ここで注意したいのは、ビザの申請は2段階に別れていると言う ことです。まず、前述の方法で東京の大使館でビザを申請しますね。これで、皆さんの パスポートの中のページに何やら紙切れを一枚貼ってくれます。 これで終わりでは無いのです。 これはまさしくビザなのですが、これだけではスペインに滞在できません。このビザは スペイン入国後、警察で学生証を申請するための道具に過ぎないのです。この学生証こそが、 こちらで滞在するために必要な書類なのですが、日本で取得したビザはスペイン入国後、 3ヶ月間の有効期限があるので、その間に学生証を申請しなければなりません。 学生証を申請してから手元に来るまで、随分時間がかかりますが、その間は申請した時の 控えを持っていれば、大きな顔をしてこの国に居ることができます。この学生証に関しては 余程の問題が無い限り、もらえないと言うことはありません。この学生証の申請で良くある パターンは、いったんスペインに来てしまってこちらの何かしらの学校で証明証を作って もらって、それを持って再び日本へ帰って大使館でビザの申請をして、それからまた スペインへやって来る、、、と言う形でしょうか。これだと、飛行機代を2回払うわけですから、 結構な出費ですね。これを防ぐためには、なんとかして日本からスペインの教育機関と コンタクトをとって、費用を払い込んでビザ申請に必要な証明を送ってもらうことです。
ちなみに、一度学生証を手に入れてしまえば、後はこちらで例えば真剣に語学の勉強を しようと言う人であれば、公立の語学学校があって、(ESCUELA OFICIAL DE IDIOMAS) そこに 入学すれば、学費は極端に安いです。ただし、初級コースの入学希望者は非常に多いので、 登録は名字の頭文字を使った抽選となるため、その回に入学できる可能性は低いです。 まずは 別の方法でこちらへ来ることです。


ビザに関してのお話し(働きたい人用)

さて、この国で労働をしたいと言う方もいらっしゃることでしょう。基本的には2種類ある 労働許可証のうち、どちらかを取得する必要があります。私は弁護士ではありませんから、 ただ単にこちらの生活での自分の体験をもとに書きましょう。

労働許可証には大きく分けて2種類あります。一つは自営業者用、もう一つは何かの会社組織から 雇われて、お勤めする方用です。前者を”CUENTA PROPIA(クエンタ・プロピア)”、 後者を”CUENTA AJENA(クエンタ・アヘナ)”と呼びます。

クエンタ・アヘナ(お勤め用)は、社員として雇いますと言う雇用証明書をもらって、 それを持って東京のスペイン大使館へ行ってビザの申請をします。これはスペイン国内で労働許可証を申請 するために必要なビザです。これを持ってスペインへ再度入国し、警察で労働許可証の申請を 3ヶ月以内に行います。取得するまでかなりの時間がかかりますが、気長にやることです。 この種の許可証は、通常1年更新です。更新の際、同じ様にしっかりとした雇い主があれば、 更新できます。会社を変えることも勿論可能です。何度か更新を続けると、そのうち1年更新 から3年更新、最長で5年更新のものまでもらえる可能性はあります。

次に、クエンタ・プロピア(自営業者用)ですが、こちらは前述のものより、少しやっかいです。 スペイン政府としても、自営業を営みますと言う外国人を全部許可していたら、嘘っぱちも多い でしょうし、嘘で無いまでもまったく商売が成り立たなく、浮浪者と化して行く人もいるで しょうし、、やはりここは許可証を与えるまえに、いろいろなチェックがあって当然でしょう。 そのため、一般にこの種の物は、なかなか取れないと言われますが、スペインが日本人に対して 完全に門戸を閉じない限り、取れないと言うことは有り得ません。却下されても、根気良く 何年もかけて申請し続ければ、きっといつかは許可されるものです。その間の心労は、やっぱり ありますけどね、、。私個人の経験では、最初、クエンタ・アヘナ(お勤め用)の申請から 始めて、最終的にクエンタ・プロピア(自営業用)を手に入れるのに、そうですね、、 5年ぐらいかかりましたか、、、、、。 中には何の苦労も無く一度目の申請であっさりと取れた 人もいます。その違いに理由なんて無いのです。スペインってそう言う国なんですねぇ。。。。 これの申請方法に関しては、書類上は至って簡単ですが、とりあえずやはり一度、こちらに 足を運んで、自分なりの調査をして、こちらでの書類手続きをバックアップしてくれる弁護士 関係の人を見つけて事を進めるのが得策でしょう。まぁ、おそらく日本から始めてスペインへ 来るのに、いきない自営業を営もうと言う人も少ないとは思いますが、、。通常はしばらくこの 国に住んでみてからですよねぇ。。。


物価はどれぐらい?

この国に住むにあたって、どれぐらいの物価と出費を見ておけばいいのでしょう? いくつかの例を挙げてみましょう。参考にして下さい。


住む家、マンション

まずは住むことろでしょうか。家賃はどれくらいかかるのでしょう? これは 勿論、住む街、或いは、どの程度の物件かによって、かなり左右されますが、 首都マドリッドでの一般的なお話をしましょう。

こちらでの住居と言えば、普通は集合住宅、つまり日本で言うところのマンションです。 スペイン語でPISO(ピソ)と言います。おそらくほとんどの方にとっての興味の対象は このピソの賃貸料でしょう。どれくらいのお金でマンションを借りられるのか、、、。 そうですね、地域や建物にもよりますが、ワンルームタイプだと600ユーロ前後出せば探せます。 日本で言う普通のマンション程度のカテゴリーですと、月額1000ユーロ強で2LDK、1200ユーロ くらいで3LDKと言った所でしょうか。 こちらのマンションは通常、建物の中心にパティオと呼ばれる吹き抜けの空間があり、この パティオに面した部屋と、外に面した部屋とに別れる事が多いのですが、外に面した部屋の方が 賃貸料が高くなります。パティオに面した部屋は光が届きにくく暗いと言うのが値段が安い一番の 理由でしょうか。また、エレベーターの有無、管理人が常駐かどうかなどによってもずいぶんかわってきます。 因みに日本で言う敷金のような物がこちらにもあり、最近の様子を見ていると入居時に最初の月分以外に 2ヶ月分を収めるパターンが多いようです。これは1ヶ月分だけで良い場合もあります。 日本と違う所は、これは完全に戻らないお金では無くて、出て行く時にマンションの破損個所などを直した後、 残った分は返してもらうものです。ただし、いろいろと“ケチ”をつけられて帰って来ない事も良くあるようですが、、、。 賃貸の物件をどうやって探すかと言うと、勿論、不動産屋を通じて、、と言う手もありますが、だいたい、日本人に 貸したい人は、日本人の集まる所、例えば、日本食レストランなどに広告を貼っているものです。 そう言う所で情報が仕入れられます。また、賃貸情報を扱っている新聞(Segundamano)がありますので、それをチェック し、電話をかける方法もかなり一般的です。最近では借りるに当たって、所得証明か銀行の残高証明 (ただの証明ではなく、家賃の数か月分の預金を引き出せない様にしたという証明書)が必要なパターンが 非常に多くなっています。 学生さんなんかで、一人用の部屋を借りたいだけなら、簡単です。レストランや各種学校の 掲示板などにマンションをシェアーする広告が貼って有ります。これだと、すでに誰かの名義で そのマンションを借りてあって、その中に入れてもらうだけなので、上記の心配は何もいりませんね。 相場はまちまちですが、大体400ユーロも出せばまあまあなピソが見つかるのではないでしょうか。

尚、ピソを借りる為のノウハウはこちらをどうぞ。


食費、生活費

これも、人によって随分と違うでしょうが、参考までに例をあげましょう。 食費に関しては、スペイン人と同じような食事、所謂、スペイン食をとっている限り、 たいしてかかりません。特に、外食を控えて自炊をしていれば、ご夫婦二人暮らしで 300ユーロくらいで足りるでしょう。日本の普通の食生活よりずっと贅沢な 食事が取れます。ただし、そこへもって、日本のお醤油が欲しいとか、お味噌が欲しいとか お茶、かつお、のりが欲しいなどと言い出すと、食費は一気にかさみますね。生活くさい お話をしますと、こちらでお醤油一本買うとキッコーマンのプラスティックの1リットルビンが 7ユーロぐらいします。中国製のインスタントラーメン「出前一丁」は0.7ユーロくらいでしょうか。

外食をすると、どれくらいの出費かと言いますと、日本で言うランチタイムの 一番安い日替わりメニューが、大衆食堂で9ユーロぐらいのものでしょうか。 日本食レストランで、お寿司を食べたとしましょう。盛り合わせでだいたい15ユーロから上です ね。これは割と安くてお特のような気がします。
ガスは 二人暮しの場合、月額50ユーロから100ユーロ位、これは夏と冬で大きく変わります。 建物にセントラルヒーティング設備が無い場合は、冬場のガス、電気代は倍くらいに跳ね上がることも 考えておいたほうがいいでしょう。電気代は月額30ユーロ程度でしょうか?水道代は15ユーロくらい ・・・全て個人差、季節差があります。 こんなお話になってしまいましたが、少しは参考になりましたでしょうか?


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