一体、一年にどれだけの闘牛が殺されるでしょうか。Corrida(正式闘 牛)約500試合、Novillada(見習闘牛)約300試合、Rejoneo(騎馬闘牛)約20 0試合、Becerrada(数え3歳未満の闘牛)約1500試合、Comico Taurino(子牛を 使ったコミック闘牛)約400試合、総計約2.900試合。公式試合としては、一 試合に6頭の牛が殺されると約17.400頭、その他、練習、非公式試合を含める と、年間約三万頭の牛が殺されている計算になります。殺された子牛、闘牛は保健所 の管理のもとに解体され、食肉となります。
Torero(闘牛士)に戦いがあるようにGanadero(闘牛牧場)にも彼ら同士の戦い があります。より良い闘牛を創り出すのが、牧場の使命です。スペイン、ポルトガル に1995年に267の闘牛牧場が登録されています。これらの牧場の中には、一 級闘牛場に闘牛を供給できないところもあります。単なる肉牛で終わらせないよう、 牧場は色々な交配を重ね、より良い闘牛を創り出す努力をしています。
有名牧場には、ミウラ(Miura)、パブロ・ロメロ(Pablo Romero、最近売却済)、ビクトリ−ノ・マルティン(Victorino Martin)、ドメク(Domeq)などがあります。Miuraは今でも伝説の中に生きている牧場です。 Miuraの闘牛の角にかかって死んだ闘牛士は、昔の有名闘牛士の中にたくさんいま す。獰猛で頭が良く、角の大きなMiuraの闘牛は、今でも闘牛士の間で恐れられ、嫌 がられています。
登録されている一番古い牧場は、1778年バスケス(Vazquez)牧場、17 90年フアン・ペドロ・ドメク(Juan Pedro Domeq)牧場、1817年フェルナンド・ドメク(Fernando Domeq)牧場となり、ちなみに Miura牧場は1817年、第11番目となっています。
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