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出発前の準備
いざ旅行を始めてから「あれもしなきゃ、これも忘れていた……」では、ゆっくりと旅行を楽しむことができません。
旅行を快適なものにする秘訣は、出発前の準備にあります。事前に準備できることはできるだけ済ませておきましょう。
このページでは、特に治安面から準備しておいていただきたいことを紹介します。
まず、旅行プラン、特に自由旅行プランを立てる上での重要なポイントとして、宿泊場所の確保が挙げられます。
多くの場合、初日に到着する町、最後に出発する町はマドリッド、或いはバルセロナとなる訳ですが、これらの大都市に関しては、必ず事前に宿泊ホテルを確保しておく事です。行き当たりばったりで、貴重品を身につけた状態でぶらぶらと宿探しをするような事は避けるべきです。マドリッド、バルセロナでの町散策は「基本的に手ぶらで」と言う原則に最初から反する事になってしまいます。安全な旅行をするための第一歩と言えるでしょう。
更に、これらの大都市でご利用になる宿泊ホテルですが、市販の某ガイドブックなどに紹介されている
安宿の類は、決してお勧め出来ません。
理由は第一に、セーフティーボックスを完備していないから。
これでは、「手ぶらで歩く」と言う鉄則を守るために貴重品全てを部屋に残して出る事すら出来ません。
第二に、その多くが治安上、あまりお勧め出来ない地域に集中しているからです。
出来る限り経済的な旅行をしたいと言う気持ちも解りますが、金銭的な節約を追及しても良い状況と、身体の安全を優先する必要がある状況とを見極める必要があります。スペインの場合、マドリッド、バルセロナと言う2大都市に関しては、多少の出費は諦めて必ず安全な宿を確保するようにして、治安上の問題が少ない地方都市や小村での宿泊においては、自分の経済状況に応じた宿選びをするのが良いでしょう。これらを守れるかどうかで、旅の始まりからつまずくか、つまずかないかの
分かれ道となってしまう可能性が非常に大きいのです。
プラン作りの勘違い・・・治安上、最も問題のあるマドリッドやバルセロナ
での滞在期間を少しでも短くしようとして、到着早々に夜行バスや列車などで他の町へ移動しようと考える方、或いは観光だけして、これらの町に宿泊せずにバスや列車で他の町へ移動しようとする方がいらっしゃいますが、盗難防止の観点では、これらは最も危険なプラン作りと言えます。 理由は、まず夜に到着して、そのまま夜行バスなどで他の町へ移動する場合、飛行機が少し遅れたりすると、乗るつもりであったバスに間に合わなくなり、結果としてホテルの予約も出来ていないマドリッドやバルセロナで、夜遅くに宿探しをすると言う最悪の事態を招く可能性がある事。 また、これらの町で観光だけして、そのまま宿泊せずに他の町へ移動する場合、大きな荷物は駅などのコインロッカーに預けたとしても、貴重品は全て身につけて観光する事になり、ここでも「手ぶら」と言う原則に反する事になってしまい、泥棒の格好のターゲットとなります。 |
良いプラン作りとは・・・上記の理由により、マドリッドやバルセロナでは、「通過」ではなく、必ず少なくとも1泊は宿泊するようにプランを組む事です。 勿論、上述のとおり、治安状況を無視して無責任に紹介されているような宿は避けて、必ずセーフティーボックスなどを完備した安全な宿を選ぶ必要があります。 まずはそこへタクシーで直行し、貴重品を含めた全ての荷物を安全に保管して、その上で町の散策に出かけるようにして下さい。 |
海外旅行の際に必ず携帯しなければならないのが、パスポートです。ところが日本人のパスポートは高額で取引されており、
泥棒や強盗などの一番の標的とされているものでもあります。
そこで、旅行前に必ずパスポートのコピーを準備してください。ホテルに到着したら、パスポートのオリジナルはホテル室内やフロントに設置してあるセーフティボックスに保管し、観光中はコピーだけを携帯するのが良いかもしれません。ただしその場合、万が一、現地警察からパスポートの提示を求められた時の為に、「オリジナルは
○○ホテルのセーフティーボックスに保管してあります」と言う意味のスペイン語を書きとめておくように
して下さい。→ 「Tengo guardado el original en la caja fuerte del hotel ○○」
また、クレジットカードを使ってのお買い物予定がある方は、コピーだけではお店によっては
認めてくれないところがありますので、オリジナルを持ち歩く必要があります。
旅行先で必要になるお金を持ち運ぶ形態として、現金、T/C(トラベラーズ・チェック)、キャッシュカード、クレジットカードなどがありますが、
トラベラーズチェックは、事実上、ほとんど使えないと思っていた方が良いです。
・ 現金は、基本的にあまり多く持ち歩かないでください。盗られると回復する手段がないので損ですし、一方で強盗にとっては格好の収入源となります。 我々全員が多額の現金を持ち歩くのをやめない限り、日本人は
いつまでたっても泥棒のターゲットになり続けます。 他の日本人の迷惑にならないためにも、皆で気をつけるようにしましょう。
【スペインでの両替について】
市販のガイドブックなどではレートの良し悪しをうんぬんしていることもありますが、
金銭レベルでの損得勘定をお考えになる前に、まず身体への危険度の大小をお考えになることをお勧めします。
基本的にどこの国でも、ホテルや街中の両替所よりも、銀行の方がレートは良いものです。ですから到着時に空港内の銀行で
両替が可能な場合は、当面必要と思われる額の両替をされるのが得策だと思われます。ただし盗難時の被害を考えて、
決して必要以上には両替しないようにしてください。
ホテル到着後の両替については、レートの良し悪しのみを考えるのであれば最寄りの銀行での両替が最も有利だと言えますが、近年、日本円の両替は本店でしか扱っていない銀行が多くなりました。また、街中の銀行や両替所は泥棒のお決まりの待ち伏せ地帯となっていますので、危険度が極端に高くなります。(参考までに、スペインではクレジットカードを契約すると、キャッシングした後の待ち伏せ泥棒の被害に対する保険がついています。)
銀行で両替する場合はパスポートが必要ですので、日本円の両替が可能かどうか確認した上で、ホテルから寄り道をせずに目当ての銀行まで行き、両替をしたらすぐに一旦ホテルに戻ってパスポートを保管しましょう。
街の両替所は一見すると得なように思われる表示をしていますが、レートか手数料のどちらかで
しっかり儲けるようになっています。更に、先述のように店の周辺は泥棒に狙われやすいのであまりお勧めできません。
なお、ここではスペインでの両替についてご案内していますが、通常、一番レートが良いのは日本国内での両替です。
よって、日本での適量の両替、スペイン到着後は空港での適量の両替と、安全面を優先してホテルでの両替をお勧めします。
ただし、通常は3つ星以下のホテルでは両替を行いませんのでご注意を。
・ T/C(トラベラーズ・チェック)は、サインをしていなければ盗難に遭っても保障されますので、基本的にはとても安全と言えます。
ただ、ホテルによっては取り扱わない場合もありますので、事前に確認が必要です。
レストランや商店でも直接使うことができない場合が多く、挙句の果てには銀行でも換金してくれない場合がほとんどですので、事実上、これは選択肢からはずして良いでしょう。
・ キャッシュカードは、最近ワールドキャッシュカードなどの普及で大変便利になりました。
提携銀行はさまざまありますが、引き落とし自体は24時間まず問題なくできます。
しかし、人の大勢いるところ、逆にほとんど人通りのない場所で現金を引き出すのは、当たり前の事ですが危険です。銀行の営業時間内(平日朝8時30分〜14時)に銀行店舗内の機械を利用するなど、安全な場所を選ぶようにしてください。
暗証番号や紛失・盗難時の対処法は、日本出発前に必ず確認しておきましょう。
・ クレジットカードは、もっとも安全な手段といえます。
ただ、小さな商店やバル、カフェテリアなどでは使えないことが多いのでご注意ください。
また、最近ではカードの持ち主本人であるかの確認を行なう為、パスポート原本の提示を求めるお店が増えてきました。そのため、クレジットカードでの買い物を予定している場合、本来持ち歩くべきではないパスポートを身に付けていないといけなくなり、「貴重品は持ち歩かない」の原則に反する事になります。このあたりの解決策が、今後の課題となりそうです。
また、近年発行のカードは、本人認証のためのピンコードが存在します。
これを覚えていませんと買い物は出来ませんので、ご出発前に必ずご確認下さい。
ちなみに、最も普及しているのはVISAとMASTERです。
(重要) パスポートを紛失したり盗難に遭った場合、新たな旅券を申請する場合でも、「帰国のための渡航書」を申請する場合でも、戸籍謄本か抄本(申請日前6か月以内に発行されたもの)が必要ですので、念のためにお持ちになる事をお勧めします。これが無い場合、日本にいる親族などに頼んで取り寄せることになります。詳しくは外務省、大使館にお問い合わせください。
日本国大使館 |
住所:C/ Serrano109, Madrid TEL: (34) 91-590-7600 |
パスポート紛失その他トラブルがあった場合の届出先。その他にも、2階の領事部で万が一の時の対処について確認したり、文化部でスペインの様々な情報を入手することもできます。 |
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