交通機関を利用する場合

自由旅行をする際に特に必要になるのが、交通機関での移動です。ここではタクシーやバス・地下鉄・列車、またレンタカーを利用する場合の注意点を、治安面を中心に紹介します。
各交通機関の路線図や時刻表などの詳しい情報については、 交通情報のページをご覧ください。

空港−ホテル間、また早朝・深夜に移動する際は、できるだけタクシーをご利用になることをお勧めします。 空港やバスターミナルの発着には、追加料金がメーター料金に加算される場合があります。なお２１時〜翌朝６時までの深夜時間帯や土日・祝日は割増料金となり、メーター料金自体が多少高くなります。 マドリッドのタクシーについての詳しい情報はこちらをご覧ください。

タクシーの場合、気をつけなければならないのは乗降時です。乗り降りの前に、周囲にひったくりをしそうな人がいないかどうか確認するようにしてください。また、タクシーを降りる前に必ず財布をしまうこともお忘れなく。

バス・地下鉄・列車は一般市民の足であり、それ自体が危険なものではありません。
バスの場合は運転が荒いことが多いので、乗ったらすぐに座るか、手すりにつかまるようにしてください。
また、次の停車駅などを知らせる車内アナウンスは無い事が多く、地下鉄や列車に関しては、原則として発車を知らせるベルも鳴りませんのでご注意を。

治安上の注意点としては、乗降口の近くにはあまり立たないようにしてください。また、もし車内が空いているのにわざわざ隣に座りに来る人がいたら、要注意です。離れた場所に移動してください。また大勢の人が集まるターミナルなどでは、市内散策の際と同じような注意が必要です。

タクシーでアトーチャ駅に到着後、ＡＶＥをご利用になる場合は、タクシーを降りる前に周囲を確認し、降りたらすぐに駅の建物に入りましょう。
動くスロープに乗って一つ下の階に降りると電光掲示板がありますので、乗り場がどこなのかをまず確認します（行き先によって乗り場が違いますので、良く確認してください）。
ＡＶＥの乗り場の改札（切符と荷物のチェック）を越せば安全ですが、それまでは適度の緊張を保ってください。
なお、エレベーターもありますが、泥棒が一緒に乗り込むという危険が伴いますのでお勧めできません。

繰返しになりますが、空港−ホテル間や街から街への移動など、全ての荷物を身につける場合は、できる限り、タクシーなどのより安全と思われる交通機関をご利用になることをお勧めします。

自由に移動できる手段として、レンタカーを選ばれる方もいらっしゃるかもしれません。
スペインで車を運転する際の注意点と治安上の注意点を紹介します。

• 車は、ほとんどがマニュアル仕様です。

• 右側通行なので、車線が複数ある場合には右側が走行車線、左側が追い越し車線です。

• 交差点は、日本ではあまり見かけないロータリー形式によるものが多いのでご注意を。左優先になっています。

• 郊外の道はほぼ快適なドライブができますが、日本に比べてスピードを出している車が多いので、運転にはくれぐれもご注意ください。
  なお、シートベルト着用は義務ですのでお忘れなく。

• １２歳未満のお子さんには、規格に準じたそれ相応のシート着用が義務付けられています。
  レンタカーの予約をされる際、必要な方は必ずご確認下さい。

• 市街地は、一方通行の道が多いです。地図があっても迷うことがありますから、時間には十分に余裕を持ってください。

• 市街地で、道路に青い線が引いてあり、沢山の車がその枠の中に止めてあるのを見かける事がありますが、これは有料駐車場で、必ずその近辺に自動券売機があります。
  ５分単位ぐらいでチケットが買えますので、購入したチケットをフロントガラスの内側、つまり外から見える所に置いておきます。
  車内に荷物を残さないといけないような場合は、このような路上駐車場ではなく、管理人のいる駐車場をご利用下さい。

• できるだけ路上駐車ではなく、管理人のいる駐車場をご利用になることをお勧めします。
  そして駐車の際には、車内に一切荷物を残さないようにしてください。
  特に窓から見える所には何も残さず、カーステレオもダッシュボードに収納してください。
  後ろのトランクに荷物を隠す時などは、駐車する場所に到着する前に別の場所で行うようにして、駐車する場所に着いた時点ではトランクの開け閉めをしないようにしましょう。
  また、窓を開けて走行する際は、信号などでの停車時に荷物を取られないよう、貴重品は安全な場所に保管して下さい。