暑い,厳しい夏が終わりかけて、闘牛士は、あと一ヶ月の契約を残すのみ、ラス
ト スパートの時期に入りました。長期の疲労が重なって事故が起きる中、有名,有
力闘牛士が、負傷から回復,復帰するようです。MORANTE,EL CORDOBES,JOSE TOMAS,EL
CALIFA,ESPARTACO
等は,九月中旬には戦列復帰を宣言しています。 恒例,マドリッド秋季闘牛祭の出場闘牛士の発表があり ました。慣習と異なった所は、サン イシドロ祭優勝闘牛士が2人、MANO A MANO(2 人闘牛)で出場することでしょう。普通,その年のサン イシドロ祭優勝闘牛士は秋 季闘牛祭には出場しないのが、定説でしたが、ABELLAN,EL CALIFAは出場です。昨年 の秋季闘牛祭優勝者、ESPLAは因縁のVICTORINO MARTINの闘牛と再度戦います。サン イシドロ祭で耳一枚を切った、メキシコの闘牛士、ZOTOLUCOも出場,VICTOR PUERTO がUNICO ESPADA(一人舞台)で、6頭の闘牛を相手するのも,今年が一番気力が,充実 している年だからでしょうか。ちなみに,今年のランクは,今日現在4位です。なには ともあれ、何時もの年よりは、魅力のある秋季闘牛祭です。9月29日ーNOVILLADA, 30日ーCORRIDA,MANO A MANO(EL CALIFA,ABELLAN)),10月6日ーREJONEO,10月7 日ーUNICO ESPADA(VICTOR PUERTO),8日ーCORRIDA(ESPLA,ZOTOLUCO,JOSE LUIS MORENO) (9月6日) |
前年(99年度)の優勝者、ホセ・トマス、今年復帰したホセリ−ト、ともにTV問
題で不出場と言う事もあって、前評判は余り良くありませんでした。いざ、蓋を開け
てみると、前・中半を過ぎて、CORRIDA DE TOROSのPUERTA GRANDE もなく、その上、牛もカスタ(CASTA)の問題で弱く、倒れ、愛好家不評の内に祭りも終わるかのように見えました。 後半になり、ABELLAN(1 x 1枚)、 PUERTA GRANDE、EL CALIFA(2 x 負傷)PUERTA GRANDEの代わりにENFERMERIA(医 務室)の門をくぐることになってしまいましたが、結果的に2000年サン イシドロ 祭闘牛優勝者は、EL CALIFAと成りました。 期待のEL JULIの進級式は、なにごともなく終わって、彼の 真価はこれから問われることに成ります。地方でのEL JULI旋風はまだ続いていま す。若手の闘牛士が育ってきていますが、中堅どころの闘牛士も頑張っています。 PONCEが久し振りに、耳なしでサン イシドロ祭を通過したのが、目にとまりまし た。2000年サン イシドロ祭の結果です。 TRINFADORES--NOVILLERO(JAVIER CASTANO)、TORERO(EL CALIFA)、REJONEADOR(PABLO HERMOSO DE MENDOZA) (6月14日) |
闘牛シ−ズン到来です。マドリッド、ベンタス闘牛場は12日からスタ−トです。昨
年から始まる、始まるといわれてなかなかスタ−トしなかったマドリッド、カラバン
チェルの闘牛場がようやくオ−プンです。4月12日、CURRO ROMERO、MANZANARES、PONCE
で開場です。4月13、14、15日と続きます。郊外のLEGANESの闘牛場は、3月11日、土
曜日からスタ−トです。カルテルは、UCEDA LEAL、E.MORA、M.ABELLANです。マドリッ
ド州のフェリアは4月29、30、5月1日、2日はマドリッド州の日、今の所El JULI のア
ルテルナティバの可能性が強いです。SAN ISIDRO 祭は5月13日から6月9日までの予定
です。しかし、二人JOSE(Joselito、José Tomás)の問題があり、6月9日以降にアボノ
外として、二人の試合をプラスするかもしれません。話し合いの最中です。その他、
面白い所では、5月27日、コルドバで、CURRO ROMERO、ANTOÑETE、EL CORDOBES(MANUEL
BENITEZ)
の試合が確定してます。3人共、60代、昔、昔の懐かしいカルテルです。好評なら、
興行主は続行を考えてます。
(3月8日) |
28日、セビージャ春祭りの闘牛祭のカルテル(出場メンバー)が発表になりました。今年は、聖週間、復活日よりスタート、16試合、5月8日までの連続闘牛になります。
予定通り、TV放送を避けたJosé Tomás、Joselitoは不出場、昨年耳2枚を切ったVicente Bejaranoはどうしたことか見当たらず、なんとなく作為が感じられます。
何はともあれ、CurroのFeria、FeriaのCurroということで、今年も4回出場するCurro Romeroもアルテルナティバしてから41年目です。これだけの人気は一体どこから出てくるのでしょうか。観戦した人でないとわからない、何かを持ち続けているのでしょう。プーイング、座ブトンの飛ぶうちは現役であり、闘牛を続けるとのことです。
若手Moranteも4回、期待のかかる年になりそうです。
Espartaco、Rivera Ordóñez3回出場といったところは地元スターということを考えれば当たり前の回数です。
(2月29日) |
3月5日に予定されていた、皇太后追悼闘牛が関係各協会からのオファ−があり
過ぎて主催者側の調整がつかず、急遽中止になることが王家につたえられました。
よって、マドリッドの公式戦は3月12日、Novillada から開始です。
(2月24日) |
カステジョンのマグダレナ祭、今年は3月26日から4月2日まで、2月18日夜
にカルテル(出場メンバ−)が発表になりました。バレンシアのラス ファジャス
(火祭り)に未出場だったEl Juli、José Tomás、Joselito、Manzanaresの出場が決定し
ています。El Juli は3月30日、Juan Mora、Jose Luis Moreno と Victorino
Martín牧場の闘牛と戦い、2人Joséは、4月2日Mano a Mano(2人試合)で登場で
す。Manzanaresは、今年引退とかでカステジョン ファン、サヨナラ出演ということ
でしょうか。Manuel Caballero、El Cordobes、Barreraが抜けています。 今日20日、ファンにとっては悪いニュ−スが入ってきました。2人 José(Joselito、José Tomás)は同じマネ−ジャ−ということもあって、共にTV放映するフェリアには出場しないと、発表しました。昨年から大きなフェリアはTV DEGITAL が連日放映を始めました。今年も今の所同様なのですが、Feria de Sevillaの2人 の出場が危ぶまれていた所、興行主(Canorea)はすでに、2人をカルテルの外に置 き、別な機会に場を作る様です。San Isidro 祭はまだ未決定ですが、この状況だと 2人をマドリッドで見ることは、不可能のようです。 TV放映に関しては、当然闘牛士の承諾を得、闘牛士に も著作権が支払われることになるのですが、、興行主、マネ−ジャ−間で、込み、 プラス アルファの話し合いが持たれるわけです。その金額に納得しなかったのかも しれません。共に、お金の問題ではない、と言ってますが、お金で動く世界です。誠 意(プラス アルファ)の件での折り合いがつかなかったのでしょう。ファンあって の闘牛ですが、彼らも、安売りは出来ないところです。残念ですが、仕方のないとこ ろでしょう。 (2月21日) |
比較的暖かな冬も終わりかけ、マドリッドにもア−モンドの花が咲き始める頃と
なりました。マドリッド自治州、ヴァルデモリ−ジョ町恒例の闘牛もVictor Puerto
の一人舞台で、クロ−ズしました。中南米の闘牛もそろそろ終幕の時期が来ているよ
うです。海の向こう側では、José Tomás、Manuel Caballero、El Juliが活躍、三人
共、休息の無いまま本国の闘牛シ−ズンに突入です。 スタ−闘牛士の開始闘牛ともいわれる、バレンシアのラス ファジャス(火祭り)の闘牛祭の出場メンバ−が発表されましたが、José Tomás 、El Juli は いない、復帰宣言をした Joselito の名前も見付からない、Manzanares は、、、と いう貧相な組み合わせになっています。Ponce、 Barreraの地元での出場は当り前とし ても、客を呼べる闘牛士の欠場は試合ポスタ−を貧弱な魅力のないものにしてしまい ます。 マドリッドのシ−ズン開けは、皇太后(現国王の母)の崩御が正 月にあり、彼女が闘牛の超ファンだった事もあり、闘牛界が彼女の為に記念闘牛の開 催を計画、公式第一戦の前、3月5日と決定され、色々な面からのオファ−もあり、調 整が必要となって、闘牛牧場、闘牛士などが、今のところ決まっておりませんが、超 スタ−が慈善で参加の予定です。残念ながら、TV 放映はなさそうです。マドリッド 公式第一戦は3月12日Novillada からスタ−ト、10月末までのロング ランになりま す。 Joselito の復帰はかきましたが、往年の 準スタ− Andres Vázquez が復帰を宣言 Curro Romero、Antoñete の時代の闘牛士、 どこまで大丈夫かな、というところです。引退中の Ruiz Miguel 闘牛士が、 Victorino Martín 牧場の闘牛と、100試合目の記録を伸ばすため、一試合だけ現役復 帰の話しもでています。彼はMiura 牧場の闘牛とは、すでに100試合の大台にのせて いますが、Victorino Martín とは 99試合、あと一試合で、100試合、記録を不滅の ものにするつもりです。 今年の闘牛界は、 誰がMandar(支配する)のでしょうか。動かぬ闘牛士、José Tomas 、テクニシャン過 ぎて少し飽きられてきたPonce、El Juliは今年は試練の年、マネ−ジャ− も変えて昨年よりは少し落ち着く筈ですが、今年はマドリッドを回避できない状況に なっています。マドリッド ベンタス闘牛場の興行主 Manuel Lozano が、マネ− ジャ−です。金の卵Lozano が、儲ける時に儲ける、という鉄則を振りかざしてくる 筈ですが、、、さて、どうなりますか。昨年活躍した若手闘牛士も試練の2000年シ− ズン開幕です。 (2月16日) |
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