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3月31日(月) スペイン各地の基地にデモ行進
カディス県にあるロタ基地では第18回ロタ基地デモが行われた。このデモは毎年スペイン-アメリカ共同基地の撤収を求めて開催されているものだが、今回はイラク戦争への抗議とスペインがそこで担っている役割に対する社会的拒否が示される場ともなった。デモは、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア市の中心から基地に向かう6キロの行程で行われ、主催者側の発表で6万人、警察の発表で2.5万人が参加した。デモの平和的ムードとは対照的に治安警備隊は基地から100Mの地点に鉄格子を設け、17台のバンを待機させ騎馬警官隊も配置する物々しさであった。デモにはIU(統一左翼)のジャマサレス代表も参加、代表はPSOE(社労党)の不参加を非難したが、PSOE側は戦争には反対だが、地域の1200家庭に職を与えている基地には反対ではないとし、数人のPSOEメンバーは個人の肩書きで参加した。 反戦コンサートに3万人駆けつける(バルセロナ)
昨日はバルセロナで反戦コンサートが行われ、降りしきる雨にもかかわらず、各世代からおよそ3万人の聴衆が詰め掛けた。ホアキン・サビナさん、パコ・イバニェスさんのほか、フランセスク・ピ・デ・ラ・セラさん、パウ・リバさん、マリア・デル・マル・ボネットさん、ジョアン、アメリクさんなどフランコ時代に抵抗運動のシンボルとなっていた歌手達も参加、またカタルニャを代表する歌手でコンサートに出演できなかったジョアン・マヌエル・セラッさん、ルイス・リャックさんからもメッセージが寄せられた。コンサートは終了予定時間の午後3時を過ぎても続けられ、およそ4時間にわたって会場とステージが一体となり、普段のコンサートとは違い「アンコール!」の声の変わりに聞かれたのは「No a la guerra!(戦争反対)」 「Aznar, dimision(アスナル首相は辞任せよ!)」の声であった。 電話番号案内サービスの番号変更
4月5日から電話番号案内サービスがすべての電話会社に解禁になり、番号はすべて118から始まる5桁の番号に変更される。例えばTelefonica社の現行1003は11818、Telefonica社の子会社であるTPI Paginas Amarrillas社は11888で番号案内サービスを提供する。 ホアキン・サビナさん、アトレティコ・マドリッド100周年記念応援歌を作曲 ウベダ出身のホアキン・サビナさんが、サッカーチーム、アトレティコ・マドリッド100周年記念応援歌の作曲を終わらせた。サビナさんが作曲に取り掛かったのは2月の初めてこの週末、信頼するギタリストパンチョ・バロナさんと最終の詰めを行い、応援歌には3つのバージョン、チリゴタ・バージョン、オーケストラ・バージョン、ロック・バージョンが作られることに決まった。ロックバージョンはマドリッドのカラバンチェル出身のRosendo風ロックで、サビナさんはRosendoさんの他、アトレティコのゴールキーパーでありロックアーティストでもあるヘルマン・ブルゴスさん、アトレティコファンであるラ・カブラ・メカニカのボーカル“Lichis”さんと共に演奏することを予定しており、今週にもこの応援歌が発表される見通し。 週末のスポーツの結果
サッカー:ヨーロッパカップ予選、スペイン対ウクライナがウクライナの首都キエフで行われ、2-2とスペイン代表チームにとっては苦い引き分けとなった。水曜日にはレオンで対アルメリア戦が行われる。
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3月28日(金) スペイン国民の91%は戦争反対
CIS(社会学調査センター)が2月22日から28日にかけて行った調査の結果が昨日、発表になった。調査が行われたのは攻撃開始のために国連安保理で2つめの決議の採択が行われるかどうかという議論が行われている時期であったが、攻撃も始まっていないその時期からスペインでは10人に9人がイラク攻撃へスペインが軍事的に参加することへの拒絶を示していたことがわかった。今回の調査でイラクへの武力介入に反対、またはほとんど賛成できないと答えた人が91%に上り、賛成はわずかに5.3%であった。また、スペインは中立の立場を守るべきであると答えた人が66.9%、21.3%は政府の決定を支持、1.2%がイラク支持で残りは無回答だった。 スペイン基地に最初のイラク攻撃による負傷兵到着
一昨日の午後23時42分、イラク攻撃で負傷した兵士5名と病気になった兵士2名を乗せたC-141スターリフターがカディスにあるロタ基地にクウェートから到着した。負傷兵5名のうち1名は自力で飛行機を降り、残り4名は担架に乗せられ、滑走路で待機していた救急車により全傷病兵は基地の共同使用スペースに米軍が設置した病院に運ばれた。 ビルバオの水道水汚染源、いまだ特定できず ビルバオでおよそ25万人が被害を受けた水道水汚染の原因をビルバオ市役所はいまだ突き止めることが出来ていない。ビルバオ市衛生・消費局のフランシスコ・デ・ラ・デエサ局長は、その後塩素消毒が行われているため、糞便に発生源を有するこのバクテリアEschirichia coliが貯水場で検出されたとはいえ、家庭までこのバクテリアが到達しているとは限らないと述べている上、バスク州政府衛生局もその判断を裏づけする通達を行っており、今日にも警告は解除されるとしているものの、市民の間での不信感はぬぐわれておらず、商店でのミネラルウォーターの売上は平常の9倍を記録している。 第4回ラス・パルマス国際映画祭開幕 グラン・カナリア島ラス・パルマスのアウディトリオ・アルフレド・クラウスで今日から4月5日まで第4回ラス・パルマス国際映画祭が開催される。映画祭では100本以上の映画が上映され、監督として長編映画デビューを果たしたデンゼル・ワシントンさんの“Antwone Fisher”がヨーロッパで初めて上映されるほか、ジム・ジャームッシュ、コルダ兄弟、マリオン・ハンセル各監督作品特集、ホラー映画特集、カナリアス諸島で製作された映画特集などのほか、女優のカトリーヌ・ドヌーヴさんへの名誉賞授与式も行われる。
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3月27日(木) スペイン各地で学生による反戦デモ−警官隊との目立った衝突なし
マドリッド:およそ3万人が3つのデモにわかれて参加。警官隊との衝突に備え、木製の盾を用意したり、ビデオカメラ持参で参加する者もあったが、週末のデモとは違い、1人の怪我人も出なかった。高校生のデモ隊はアトチャ駅を出発、シベレス広場を通ってプエルタ・デル・ソルに着くルートを取り、大学生の大部分はモンクロアのバスターミナルからグランビア、モンテラ通りからソルという週末と同じルートを取ったほか、一部のマドリッド自治大学の学生グループは最終目的地をレコレトス通りに決めた。許可が下りていたルートはアトチャ駅出発のものだけだったが、警察は他の2つのルートも容認、介入を控えた。デモ隊がプエルタ・デル・ソルに到着した後、予定外の座り込みもあった上、20人ほどの若者が警察のバンに空き瓶の投げつけたが、警察は黙認。午後になって国会近くで抗議集会が行われても、警察は介入せず、雨と疲労で人々が解散するのを待つ方を選んだ。 ビルバオで市民25万人が水道水汚染被害
昨日からビルバオ市内とその周辺地域でおよそ25万人が飲料水のない状態に陥っている。これは、水道水がバクテリアに汚染されてたためで、ビルバオ市内では住民35万人のうちおよそ70%が被害を受けている。 舞台監督ホセ・タマヨ氏死去
昨日の午前10時、マドリッド市内の病院で、舞台監督ホセ・タマヨ氏(1920年グラナダ生まれ)が亡くなった。享年82歳。フランコの時代にバジェ・インクラン、アーサー・ミラー、ベアトルト・ブレヒト、ジャン・アノーイユの作品の舞台での上演を成し遂げ、後年はサルスエラの普及に尽力した。 スペイン、FIFAランキング2位に 昨日FIFAの世界ランキングが発表になり、スペインはフランスに2ポイントの差をつけ、昨年のワールドカップ優勝国ブラジルに続く2位となった。特筆すべきはグアテマラで、27位アップの54位に上昇している。
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3月26日(水) PPのバルセロナ市長候補、反戦主張者から襲撃
カタルニャ州議会議員PP代表で、国会議員、バルセロナ市長候補でもあるアルベルト・フェルナンデス・ディアス氏が昨日レウス(タラゴナ県)で行われた党の集会に出席したところ、戦争に反対する者たちから突き飛ばす、蹴るなどの暴行を受けた。 パラシオ外相、アナン事務総長、パウエル国務長官と会談
スペインのアナ・パラシオ外務大臣は昨日、ニューヨークでコフィ・アナン国連事務総長と会談、イラクへのスペインからの人道的支援について話し合った。またパラシオ外相はこのアメリカ訪問を利用し、コリン・パウエル国務長官とも会談、イラク情勢のみならず、今後のパレスチナ平和プランについても話した。 不法就労のルーマニア人26人を逮捕(トレド)
労働監督局と治安警備隊は不法就労者がいるとの情報を得て、1月からトレド県アルカウデテ・デ・ラ・ハラにある繊維工場の調査を行っていた。立ち入り捜査許可を得た両者が、工場に入る人物を確認し、中に入ったところ、中にある機械のうち大部分の機械に人がいなかった。工場内部を捜索したところ、壁が二重になっているのを発見、2枚の壁の間の幅50センチほどの場所に26人のルーマニア人が隠れているのが見つかった。彼らは悪条件でこき使われていたわけではなく、給料は他の合法就労者と同額であったが、社会保険に加入しておらず、スペイン人工場主41歳が労働者の権利違反で逮捕された。逮捕されたのは20〜35歳のルーマニア人で、その他16人の従業員は合法的就労者だった。 清掃員のストによりコンプルテンセ大学の3学部休講(マドリッド) 賃金の見直し、契約内容の改良、週辺りの労働時間の短縮を求めて株式会社CLECEが行っている無期限ストが7日目に突入。この会社が清掃を請け負っているコンプルテンセ大学の心理学部は昨日、法学部、経済・経営学部も今日休講を決めた。CCOO(労働者委員会)の発表では従業員の90%、およそ220人がこのストに参加しているという。法令で規定されている最低限サービスは行われているものの、大学の各学部にはゴミが山積みで、今後他の学部も休講に追い込まれる可能性もあり、学長はCLECE社、従業員、スト実行委員会に問題を早急に解決するよう求める声明文を出した。
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3月25日(火) マドリッド-ジェイダ間のAVE、5月31日に安全運転装置納入で合意
最初は昨年12月、次に3月中と言われていたものの、路線内で起こった様々な問題のため試乗会ですら2月27日以来中止され、GIF(鉄道敷設局)の局長引責辞任まで引き起こしたマドリッド-ジェイダ間のAVE営業開始時期をめぐり、安全運転装置の納入を請け負っているCSEE社(イタリアのAnsaldo社の子会社)、スペインのCobra社と勧業省の間で、昨日の朝、安全運転装置の納入は5月31日に済ませることで合意に達した。 防衛大臣、B-52の上空飛行許可、国会で認める
フェデリコ・トリジョ-フィゲロア防衛大臣は昨日国会で、20日に爆撃機B-52のスペイン領空内飛行を許可したことを明らかにした。許可した理由について防衛大臣は「フランスが拒否したため」としている大臣は爆撃機が市街地の上を飛んだことはないと明言したが、この爆撃機が燃料補給をスペイン領空内で行ったのかどうかについては言葉を濁した。つまり、スペイン政府としては危険を伴う爆撃機の空中給油に関してはアメリカに許可を与えていず、米軍が行ったとすればそれはスペイン政府の許可なしであったということになる。 ロタ基地、米軍負傷兵受け入れ準備体制整う 昨日はドイツのラムシュタイン基地に初めて12人の負傷兵が運び込まれ、カディス県にあるロタ基地でもいつでも米軍負傷兵を受け入れる準備が整っている。ロタ基地は現時点で救急用に116床を備えているが、さらに500床を受け入れるための病院施設を建設中。さらに、傷病兵空輸用施設の準備も進められている。
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3月24日(月) マドリッドの反戦デモ、118人負傷、7人逮捕 土曜日の夜、モンクロアを出てプエルタ・デル・ソルに向かう反戦デモが行われた。開始当時は何事もなく進んだデモ行進だったが、グランビアで一部の参加者が道路に座り込み、警官隊とのにらみ合いとなったところ、覆面をした参加者達が警官隊に向かって石、ビンなどを投げ始め、ゴミ箱を燃やす、電話ボックスの破壊などの暴行を働き始めた。これにより一時激しい警官隊とデモ参加者の衝突が起こり、騒ぎが収まったのは3時間半後で、駆けつけた救急隊員の手当を受けたのは118人(うち警官は37人)、7人が逮捕という結果となった。一番の標的となったのは、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンという2つのアメリカ資本の店で、ペンキによる落書きだけでなく、窓ガラスも破壊された。デモ隊と警官隊との衝突はこれより小さい規模ではあったが、バルセロナ、セビジャ、レオン、ジロナ、ログローニョ、パレンシアでも見られた。 アルモドバル監督、2つ目のアカデミー賞獲得
ペドロ・アルモドバル監督が、2つ目のアカデミー賞を獲得した。監督が今回、最新作"Hable con ella"(アメリカ公開タイトル“トーク・トゥ・ハー”)で獲得したのは、最優秀オリジナル脚本賞。スペイン人監督がこの賞を受けるのは初めて。1999年には"Todo sobre mi madre"(邦題“オール・アバウト・マイ・マザー”)で最優秀外国語映画賞を獲得している。アルモドバル監督がノミネートされていたもう1つの賞である最優秀監督賞は『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督が獲得した。 ピメンタル元大臣、PPを離党
元労働大臣で、元PP(国民党)アンダルシア支部長のマヌエル・ピメンタル氏が、昨日、イラク攻撃に関する意見の相違を理由にPPを離党すると発表した。ピメンタル氏はPPの政策を“不法”で“歴史に残る過ち”であると定義している。 フェルナンド・アロンソ選手、マレーシアグランプリ3位の快挙
前日の予選でF1史上最年少記録(21歳7ヶ月と23日)でポールポジションを獲得したフェルナンド・アロンソ選手が、昨日マレーシアのセパンで行われたマレーシアグランプリ決勝で3位に入賞した。1位はキミ・ライッコネン選手(ルノーチーム)、2位はルーベンス・バリチェッロ選手(フェラーリチーム)。シューマッハー、モントーヤ両選手は、レース中の衝突事故に巻き込まれ、クルサード選手は電気系のトラブルと表彰台の常連に不幸が続いたレースとなった。 週末のその他のスポーツの結果
テニス:カジョ・ビスカイーノ・トーナメントに出場のカルロス・モヤ選手がスペインのフェルナンド・ベルダスコ選手を7-6、6-3で下し準々決勝進出を決めた。フアン・カルロス・フェレロ選手はチリのマルセロ・リオス選手に6-3、7-6で敗れている。明日はアルベルト・コスタ選手が準々決勝進出をかけ、チリのニコラス・マッス選手と対戦する。一方の女子は、マリア・アントニア・サンチェス選手が敗れ、スペイン勢は全員姿を消した。 |
3月21日(金) イラク攻撃に国民の強い反発
スペイン政府首相、ホセ・マリア・アスナル氏は昨日、国民に向け改めてイラク政府の武装解除のための空爆の正当性を主張した。これを受けて国民、特に学生がデモ、抗議集会を行い反発を強く表明、また野党はアスナル首相からの合意の提案を退け、今回の攻撃を“非合法”であるとした。PSOE(社労党)のサパテロ書記長は、政府との合意を結ぶには攻撃停止が条件であるとし、スペイン国内の基地をアメリカ軍が使用していることも、スペインから軍隊が派遣されていることも非難した。 判事、アルカイダ関与疑惑メンバー8人のうち7人を釈放
全国管区裁判所のギジェルモ・ルイス・ポランコ判事は、昨日裁判所に出頭したアルカイダとの関与疑惑でカタルニャで1月25日に逮捕された8人のうち7人を、刑務所に拘置する十分な理由がないこと、また逃亡の危険がないことを鑑み、釈放した。逮捕された16人のうち残りの8人は今日出頭の予定。 アグスティン・イバロラ氏の作品、再びペンキの被害 ビスカヤ県オマにあるアグスティン・イバロラ氏(バスクを代表する現代芸術家)の作品であるBosque Pintado de Omaに再びETA支持派による落書きが書かれた。作品は白ペンキをかけられていただけではなく、イバロラ氏への脅迫文「イバロラ、スペインの犬。ETA、ヤツを殺せ。」や、イバロラ氏が所属している反テロリズム運動団体“Basta Ya!”に対する脅迫文もあった。イバロラ氏の作品となっているこの森が、ETA支持者によるペンキの被害を受けるのはこの3年間で3度目。 トランプ殺人犯被害者、重体の女性死亡-犠牲者6人に
火曜日の夜、夫と共に襲われ(夫は死亡)、左腕と頭部に銃弾を受け重体となっていたブルガリア人女性が44時間の昏睡状態ののち、昨日午後5時死亡した。至近距離から強力な銃で撃たれていたことが命取りとなった。
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3月20日(木) 物資供給のため、スペインからペルシャ湾に戦艦派遣 昨日、石油タンカーMarques de la Ensenadaがカディス県のロタ基地からペルシャ湾に向けて出航した。また水陸両用攻撃船Galiciaと戦艦Reina Sofiaも今日にも出航の予定。火曜日にアスナル首相が国会で発表したように、これらの船は戦闘には参加しないが、いずれにせよ具体的な役割、、行き先については明らかにされていない。これら3艘で兵士700人が搬送され、さらに200人が飛行機でペルシャ湾に向かう予定で、Galiciaは負傷兵収容・看護のため、Reina Sofiaは米英軍に石油を供給するMarques de la Ensenadaの護衛に使われることが予定されている。それ以外にも陸軍からエンジニア、核・生物・科学兵器対応チーム、医師団がイラクに派遣され、米英軍制圧地域で働くことになっている。 欧州連合理事会の電話盗聴される
今日の午後からブリュッセルで欧州連合理事会会議が開かれるが、その会場となる理事会本部の建物で、スペインを始めとする6ヶ国(ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、オーストリア)の電話が盗聴されていたことが、昨日発表された。本部建物の7階の電話回線内に仕掛けられていた盗聴器が発見されたのは先月28日で、この階には欧州連合加盟各国がそれぞれ3、4室を持ち、執務室に使っており、各国大臣だけでなく、各国首脳もブリュッセル滞在時には使用することがあるという。盗聴されていた期間、犯人などの特定を現在シークレットサービスが急いでいる。 トランプ殺人犯、5件目の犯行
現在、マドリッドで警察が全力で捜査を行っているトランプ殺人犯による犯行と見られる殺人事件が火曜日の夜にも起きた。このトランプ殺人犯というのは、殺人現場にトランプを残していく犯人で、最初の事件は2月5日未明に起き、バラハス空港近くのバス停で発見された28歳のスペイン人男性の銃殺死体のそばにスペイントランプのカップのエースが落ちていた。2件目は3月7日未明に27歳のエクアドル人男性が撃たれ、カップの2が残されていたものだが、男性は命を取り留めている。火曜日に事件が起きたのはアルガンダ・デル・レイで、40代のブルガリア人夫婦が襲われ、男性は死亡、女性が重体となっているが、現場にはカップの3と4が残されていた。 プレステージ事故原因究明のため、欧州議会に関係者出頭
昨日、欧州議会に船舶検査会社アメリカン・ビューロー・オブ・シッピングの代表者と勧業省副事務官が出頭した。検査会社の代表者ロバート・サマービル氏は、議会にプレステージが最後の検査(昨年5月)リストを提出、検査内容に間違いはなく、船に異常はなかったと述べた。また、プレステージ事故の翌日現場に到着した救出会社スミット・サルベージ社のJans vab Rooij氏もサマービル氏と同様、船が古かったのは事故の原因ではないという見解を示している。彼の到着時には船の傾きは45度で、彼の個人的見解では船を安全な港へ曳航することが必要と思われたという。彼が船長は熟練した船長であるよう見受けられたと答えている一方、自身も事故後すぐにプレステージに駆けつけているア・コルニャ港の保安官セラフィン・ディアス氏は、到着時の船の傾きは8度にまでなっており、船は岸から遠ざけるのがよいと判断したが、船長と乗り組み員の一部が船を沖へ曳航しようとするのを妨害したと述べている。欧州議会ではディアス氏がエンジンをかけたことにより、その振動で船体のひびが広がりこれが後の沈没につながったと糾弾されているが、ディアス氏は、エンジンをかけたときにはそのような危険につながる振動は起こっていないと主張した。
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3月19日(水) サン・ホセの祝日のため、今日のトップニュースはお休みです。 |
3月18日(火) 最高裁判所、満場一致でバタスナ党非合法化を承認
16人の判事で構成されていた最高裁判所特別法廷は4日間にわたる審議の末、昨日満場一致でHerri Batasuna(エリ・バタスナ)、Euskal Herritarrok(エウスカル・エリタロック)、Batasuna(バタスナ)を非合法組織であると認めた。バタスナ党非合法化への法的措置は、6ヶ月前に国会からの要請により、政府と検察局の双方がバタスナ党の非合法組織であると認めるよう訴えて以来始められていたもの。 ガリシア州での漁業再開、さらに延期
金曜日、漁師たちから十分な水質調査が行われていないという抗議を無視して農林水産省により決定されたガリシア州での昨日からの漁業再開は、結局再び延期されることとなった。 政府、条約無視しアメリカ軍に対し基地使用を許可
すでにアメリカ政府は、ロタ(カディス)、モロン・デ・ラ・フロンテラ(セビジャ)両基地をスペイン政府の許可なしにイラクへの軍派遣のために使用している両国間で締結されている防衛協力条約第2条3項では、今回のイラク危機のように両国間内という範囲を超えての任務では、アメリカは事前にスペイン政府からの使用許可を得ることが義務づけられており、2001年のアフガニスタンへの軍派遣などこれまでは常に事前に使用許可が与えられた上での基地使用であった。 エイズ感染の産婦人科医から患者に感染、160人の患者が検査
バルセロナの私立産婦人科病院で1年半前に出産した女性が、エイズ感染を知らなかった担当医師からHIV感染していたことが明らかになり、この医師にかかっていた女性160人がエイズ検査を受けたが、この中から陽性は出ず、残り25人の結果が待たれている。医師から患者にHIV感染したケースが報告されるのはヨーロッパで始めて。 ローリングストーンズのコンサートチケット購入者殺到、コンピューターがパンク
マドリッドで6月27日、バルセロナで6月29日に行われるローリングストーンズのコンサートチケットの販売が昨日から旅行代理店 Halcon Viajesで始まり、ファンが殺到、Halcon Viajesのコンピューターがパンクし、終日にわたりチケットの販売が行えなくなった。そのためファンはServi Caixaによる、ATMと電話によるチケット販売になだれ込み、こちらも回線がつながりにくい状態となった。
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3月17日(月) ブッシュ-ブレア-アスナル三者会談
昨日ポルトガルのアゾレス諸島にあるテルセイラ島でブッシュ大統領、ブレア首相、アスナル首相の三者会談が行われ、国連安全保障理事会理事国に対しては今日中に決議案採択を迫り、イラク政府に対してはただちに武装解除を行わなければ三国共同で提出した新決議案が安保理で承認されなくても武力を行使するという両者に対する最後通牒を突きつけた。スペイン政府関係者は、昨日アゾレス諸島へ向かう途中、国連が行える外交的対話による解決法はすでに出尽くしているため、新決議案が承認されるかどうかに固執するのは意味がないと話している。 スペイン各地で再び反戦デモ 土曜日は、マドリッド、バルセロナだけでなく、バレンシア、マラガ、アリカンテ、パレンシア、カナリアス諸島などスペインでイラク攻撃に反対するデモが行われた。マドリッドでの参加者数は政府発表によると12万人、主催団体の1つである野党PSOE(社労党)によると100万人で、マスコミの計算では50万人程度と見られる。マドリッドでは声明文が1998年ノーベル文学賞受賞のポルトガル人作家ジョゼ・サラマゴ氏により読み上げられた。またバルセロナでは市民団体"Aturem la guerra"発表で50万人、市役所発表で30万人が小雨の降る中アメリカ領事館とPP(国民党)カタルニャ支部をつなぐ人の鎖に参加した。セビジャではモロン・デ・ラ・フロンテラ基地(米軍と共同使用)へ向かうデモ行進が行われ、舞踊家のクリスティーナ・オジョスさん、俳優のフアン・ディエゴさんらも参加している。 初のインターネット住民投票(アビラ)
造幣局と科学技術省の支援と内務省の協力により、アビラ県のエル・オジョ・デ・ピナレスで初めてインターネット投票が試験的に行われた。投票内容は、30年前から5月の最終日曜日に行われているナバセラーダの聖母巡礼を観光客や若者の要求に応えて土曜日に変更するかどうかで、インターネット投票の結果619票対400票で、巡礼の日は土曜日に変更されることが決まった。 週末のスポーツの結果
陸上競技:金曜日から日曜日にかけてイギリスのバーミンガムで行われた世界室内陸上選手権で、スペインチームが金メダル1(マノロ・マルティネス選手-砲丸投げ)、銀メダル4(アルベルト・ガルシア選手-3000m走、ジャゴ・ラメラ選手-走り幅跳び、マルタ・ドミンゲス選手-3000M走、グローリー・アロシエ選手60M障害走))、銅メダル1(マイテ・マルティネス選手-800M走)の計6つのメダルを獲得、これまでのメダル獲得数を塗り替えた。 |
3月14日(金) 大学生による反戦デモ
昨日、マドリッドで大学生によるイラク攻撃反対デモが行われ、コンプルテンセ大学の4学部の教授も含め、参加者の数は5000人近くとなった。また、マラガでも大学生によるデモが行われ、この参加者は700人と発表されている。 4年前に逃亡したETAテロリスト、フランスで逮捕 昨日、フランスのHendayaでヘスス・マリア・ブラボ・マエストロフアン容疑者(43歳)が逮捕された。ブラボ容疑者は1997年11月13日に逃亡先のメキシコからスペインに送還された後、2件のテロについて裁判所から判決が下される前の1999年6月1日、保釈金を払って一時的に釈放されていたのを利用し、逃亡した。その後ETAのサヨア団に属していた他のメンバー3人とともにブラボ容疑者に対し、1983年ナバラ県サングエサの銀行、翌年サラゴサ県エヘア・デ・ロス・カバジェロスのスーパーに爆弾を仕掛けた罪で22年の懲役が言い渡された。さらに全国管区裁判所がこの4人に対し、1985年ナバラ県ウンスエで治安警備隊に対し数個の爆弾を仕掛けた罪で24年の刑を宣告したが、この刑は2002年、最高裁判所により17年に減刑されている。ブラボ容疑者は現在Hendayaの刑務所に一時的に収監されており、その後スペインに送還される。 カンタブリア海沖での漁業再開延期
月曜日に中央政府とガリシア、アストゥリアス、カンタブリア、パイス・バスコ州の間で合意に達していた来週月曜日からのカンタブリア海沖での漁業再開は、ガリシアの漁業組合たちからの抗議により、延期となった。この漁業再開は石油タンカープレステージから流出した石油による汚染の最もひどい地域であるコスタ・ダ・モルテと、イワシ囲い網漁を除いて行われる予定だったが、政府が再開を許可しようとしている地域は海底にいまだに石油が堆積して残っているとし、漁業組合から再開決定に対し反発が起きた。 欧州理事会、スペインの拷問防止対策を非難
欧州理事会に属する拷問防止委員会(CPT)がまとめた報告書で、警察での尋問の際に拷問を防止するための措置への勧告をスペインが守っていないと非難されている。2001年7月22日から26日までスペインを視察に訪れた委員会は、その報告書の中で、スペインの法律が拷問を防ぐに十分でないと述べ、逮捕の瞬間から弁護士をつけさせること、外界との交信禁止期間を現在の5日から48時間に短縮すること、その期間中は逮捕者が選んだ法務医をつけることを提案している。報告書では、殴打、頭にビニール袋をかぶせるといった拷問が警察で行われたという告発があったこと、また医師の診断書からも逮捕者への拷問、暴行が行われている疑いがもたれれると述べられている。 |
3月13日(木) 憲法裁判所、政党法を合憲と判断
バスク州政府は憲法裁判所に対し、政党法が憲法で保証されている基本的権利であるイデオロギーの自由、政治参加の自由を奪うもので、政党に対し活動内容を制限するのは憲法に記されている“政治の多様性”に反するものだとし、この法律は違憲であると憲法裁判所に訴えていたが、昨日、憲法裁判所の11人の判事は満場一致でこの訴えを退け、政党法は合憲であるとの判断を下した。今回の判断により、最高裁判所のバタスナ党違法化手続きが大きく前進することは確実となった。 2001年度国勢調査結果発表
1.人口増加の速度を上回って新築住宅増加 |
3月12日(水) 治安警備隊、強盗2人を射殺
昨日の深夜午前3時ごろ、マドリッドのペドラスエラの国道沿いにあるパブJaldeにピストルを持ち覆面をした5人組の強盗が押し入った。強盗たちは売上金を渡すよう要求、従業員を乱暴に扱い、店内のコップ、ボトルを破壊、偶然倉庫の1つで仮眠を取っていた店主が物音に気づき、携帯電話から安警備隊に通報した。店主はこの通話により強盗に見つかり、ウェイターの1人と共に殴られ、カウンターに繋がれた。強盗たちはスロットマシーン、ジュークボックスも破壊、中のコインを盗み、その後女性従業員たちを一室に閉じ込めた。 Iberdrola社、株式公開買い付けを拒否 月曜日にガス会社Gas Natural社がIberdrola社の株式100%を公開買い付けすると発表して以来、Iberdrola社は国内外市場に買い占めを阻止してくれる“白馬の騎士”を探し奔走している。Gas Natural社の主要技術パートナーの一社である石油会社Repsol YPF社はこの公開買い付けに反対しており、昨日午後緊急役員会を開いた。この会議には今回の公開買い付けの推進者である銀行La Caixa(レプソル社の株式12.5%とガス・ナトゥラル社の株式の26.1%を所有)の頭取であるジョセップ・ビララサウ氏、Gas Natural社社長のアントニ・ブルファウ氏も出席、Gas Natural社とIberdrola社が合併することの利点を訴え、買占めに反対するRepsol YPF社-Iberdrola社との激しい討論となり、議事は5時間に及んだ。 ルイス・ガジャルドン知事訪問で、学生から反戦抗議の嵐
昨日、マドリッドのコンプルテンセ大学に新しく作られる情報学部の校舎のオープンセレモニーが開かれ、ルイス・ガジャルドン知事が出席した。この機会を利用し、50人程度の学生、教授が集まり、“No a la Guerra”(戦争反対)の叫びを上げた。ガジャルドン知事は、集団に対話を求める、代表者の1人に声明文を読ませるなどし、現場の鎮静化を図ろうとしたが効果はなく、用意されていた知事のスピーチも行えない状況で、知事は予定を切り上げ、早々に大学を後にした。 敵チームのファンに暴行を加えたバルサファン8人逮捕 昨日チャンピオンリーグ、FCバルセロナ対バイエルン・レバークーセン試合が行われたバルセロナのTravessera de les Cortsにあるバルで午後11時ごろ、若者数人が暴れているとの通報があり警察が駆けつけたところ、バルの窓ガラスは投石により割れており、店内で負傷者1人が保護された。警察の到着により、若者達は逃走を図ったが、警察の追跡により彼らは逮捕された。逮捕されたのは17歳から39歳までの8人で、うち4人は公務執行妨害、麻薬密売、窃盗、傷害などの前科があり、17歳の少年は過激グループBoixos Noisに所属していた。オーナーの話によると、若者達はまず外から石や瓶を店内に向かって投げ始め、中にいた客達がテーブルでバリケードを作ったところ、店内に入り込み中をめちゃくちゃにしたという。負傷したのは38歳のレバークーセンファンで、投石により耳に傷を負い病院に運ばれたが軽傷。
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3月11日(火) Gas Natural社、Iberdrola社の株式公開買い付けを発表
La Caixa(ラ・カイシャ-銀行)とRepsol(レプソル-石油会社)によって運営されているガス会社Gas Natural(ガス・ナトゥラル)社が昨日、電力会社Iberdrola(イベルドローラ)社の株式100%を公開買い付けすることを発表した。買い付けにあたってスペイン第2の電力会社には153.84憶ユーロ、株式1口あたり17ユーロ(先週金曜日の市場終値に20%の割増)の値がつけられた。この買い付けに応じるIberdrola社の株主は1口あたり6.8ユーロの現金とGas Natural社の新しい株0.58株を受け取ることになる。買い付けに必要な資金のうち40%、60憶ユーロは現金で、残り60%は株式で支払うことになっており、このためにはGas Natural社は増資をしなければならない。 アスナル首相、あくまでもイラク攻撃正当化
スペインのアスナル首相は昨夜テレビ番組のインタビューで、スペインがイギリス、アメリカと共同で提出した新決議案に対し、国連安全保障理事会理事国過半数の賛成票が得られることを確信していると述べ、国際社会の平和のために有益な軍事介入はフランスとロシアの拒否権行使によって妨げられないであろうとコメントした。首相のこの発言は首相の友人でもあり、数ヶ月前まで政府国際政治問題顧問官であったラモン・ヒル-カサレス外務問題事務官の発言の流れを汲むもので、ヒル-カサレス氏はラジオ局カデナ・スルで、安全保障理事会の過半数がイラクへの武力行使に賛成すれば、フランスとロシアが拒否権を行使しても、国連安保理の決議案は有効であると述べている。ヒル-カサレス氏がこう述べた根拠は、ロシアの拒否権行使予告にも係わらず、国連安保理で決議採択された1999年のコソボ問題軍事介入に基づいており、アスナル首相は1999年にはロシアの拒否権行使予告に対し異議を唱えたPSOE(当時のNATO事務総長ハビエル・ソラナ氏が所属)が今回は武力行使反対についていることを批判した。 今週の土曜日に再び反戦デモ スペイン全土で400万人が参加した反戦デモから1ヶ月、今月15日(土曜日)再び、世界各地とスペインの主要都市で反戦デモが開かれることが決定した。マドリッドのデモ行進は18時にアトチャ駅をスタート、プエルタ・デル・ソルまで行進する。すでに各労働組合、左翼政党、俳優、歌手、文筆家などが構成する団体Cultura Contra la Guerraと各NGO団体も参加を表明しており、Cultura Contra la Guerraは声明文を作成、読み上げるのにふさわしい人物として、スケジュールが合えば、ノーベル賞作家のジョゼ・サラマゴ氏に参加を依頼する予定。 スペイン内務省、Egunkaria紙役員を提訴 昨日、スペイン内務省はバスク語新聞Egunkaria紙編集長マルチェロ・オタメンディ容疑者と3人の役員イグナシオ・ウリア容疑者、ハビエル・アレグリア容疑者、ハビエル・オレアガ容疑者が治安警備隊から拷問を受けたと嘘の供述をしたとし、全国管区裁判所に彼らを提訴した。内務省は、彼らは虚偽の供述により治安警備隊を誹謗中傷したのみならず、テロリスト集団ETAの指示に従い、彼らの活動に協力するという犯罪を犯したとしている。逮捕された場合は拷問があったと供述するようにETAがメンバーに指導していることは1998年に押収された文書により明らかになっており、今回の提訴状には、これまでに逮捕されたETAメンバーが行った拷問に対する虚偽の供述21件も含まれている。
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3月10日(月) 政府、イラク攻撃参加プランを話し合い 政府関係者筋の話によると、昨日午後、危機対策委員会が召集されたというが、官房局では国家機密法にかかわるとし、この事実を認める、または明らかにすることをしていない。この会議は金曜にトリジョ-フィゲロア防衛大臣により提出された参加プランの検討のためと見られており、このプランではイラク攻撃の際にスペインは陸軍は戦闘に派遣しないが、戦闘後は人道支援のために派遣、また航空母艦プリンシペ・デ・アストゥリアスのペルシャ湾への派遣とトルコへ少なくとも6機のF-18戦闘機の展開が予定されている。 PNVとEA、連立立候補で合意、調印
ハビエル・アルサジュスPNV(バスク民族党)党首とべゴニャ・エラチEA(バスク連盟)党首が昨日ビルバオで会談、5月の地方選で連立で候補を立てることに合意、調印した。この選挙で連立で候補が立つのはバスク州の102市町村(アラバ県22、ビスカヤ県31、ギプスコア県49)で、この地域の人口はバスク州全体の80%を超える。ナバラ州で連立候補を立てるのは8つの市町村だけだが、この中には州都パンプローナ市が含まれている。 スペイン、中国との国交樹立30周年
1973年3月9日にスペインと中国の間で国交が樹立されて30年になる。ソフィア王妃は先週北京でのエドゥアルド・ウルクロ・スペイン・中国国交樹立30周年記念展覧会の開会式に出席した。スペインでも数都市で西安の陶器の展覧会が予定されている。 ホセ・マヌエル・ブレクア氏、死去
スペイン黄金世紀研究の第一人者、特に詩人ケベド研究の世界的権威として知られたホセ・マヌエル・ブレクア氏が土曜日、バルセロナで亡くなった。享年90歳。作家、大学教授、スペイン王立言語アカデミー名誉会員でもあったブレクア氏は1月10日に家族友人と共に90歳の誕生日を祝ったばかりで、1週間前からバルセロナ市内の病院に入院していた。 週末のスポーツの結果
F-1:F1シーズン開幕戦のオーストラリア・グランプリで、スペインのフェルナンド・アロンソ選手(ルノー)がF1デビュー戦7位の大健闘。故郷オビエドのプリンシペ・フェリペ音楽堂に設けられた大スクリーンに1200人の観客が釘付けとなった。1位はクルサード選手(マクラ−レン・メルセデス)、以下2位モントーヤ選手(ウィリアムズBMW)、3位ライッコネン選手(マクラ−レン・メルセデス)という結果。昨シーズンチャンピオンのシューマッハ選手は4位に終わった。
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3月7日(金) サラマンカで行方不明の神父、遺体で発見−サモラの殺人事件と同一犯か
2月23日から行方不明となり捜索が行われていたフアン・ホセ・ゴメス・ロドリゲス神父(43歳)が昨日、サラマンカの下宿屋の一室で遺体で発見された。この部屋から神父の身分証、衣服、十字架がみつかっているが、遺体はビニール袋にくるまれ箪笥に隠されており、腐敗がかなり進行しているため、身元の正式発表はDNI検査ののち、行われる。 イギリス、スペインのEU域内予算カットを提案
対イラク攻撃に関して共同で国連安保理に新決議提案を提出したイギリスとスペインだが、両国の蜜月にひびを入れるEU予算改革案をイギリス政府が昨日発表した。 飛行機がヨーロッパで最も遅れるバラハス空港
AEA(ヨーロッパ航空会社協会)が加盟している22航空会社と27空港に対して行った調査により、2001年と同様、その中で最もフライトの遅延が多い(全体の30.2%)空港が前年(32.2%)よりわずかに確率が低くなっているものの、引き続いてマドリッドのバラハス空港であることがわかった。2位はダブリン(28.5%)、3位はローマ(28%)。調査対象空港の平均遅延率は20.76%で、最も遅延の少ないのはオスロ(11.5%)、続いてストックホルムとヘルシンキ(12.8%)との結果が出ている。
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3月6日(木) 文化人による戦争反対全国署名運動開始
俳優、作家、音楽家、芸術家が構成する反戦運動団体Cultura Contra la Guerraが昨日からスペイン全土で署名運動を始めた。マドリッドのプエルタ・デル・ソルでは特設ステージが設けられ、映画監督のペドロ・アルモドバル氏、俳優のフアン・ディエゴ・ボット氏、詩人のホセ・マヌエル・カバジェロ・ボナルド氏、作家のカルメン・ポサダさんを始めとするたくさんの文化人が集まった。プエルタ・デル・ソル会場にはヘスス・カルデラ氏(PSOE-社労党)、ガスパール・ジャマサレス氏(IU-統一左翼)など野党の政界人も署名に駆けつけた。今週の土曜日は午後8時ごろまで各地の市役所前で署名を集めることになっており、マドリッドでは午後5時ごろプエルタ・デル・ソルで様々なアーティストによるコンサートが行われる予定。反戦の署名はCultura Contra la Guerraのホームページでも受け付けられる。 国会でアスナル首相、サパテロ書記長と対決
昨日は国会の演壇にアスナル首相が立ち、国会で5時間近くにわたる討論が行われた。アスナル首相は「平和的武装解除のために3ヶ月以上の猶予をサダム・フセインに与えれば、その後数ヶ月間、我々は彼の嘘と証拠隠蔽を耐えることになる。」と、自身はイラク攻撃は3ヶ月以内に始められると考えていることを明らかにした。アスナル首相によれば、フセイン大統領はこの数日間武装解除を行っているのではなく、国際社会をだまし、分割しているのであり、与党の対イラク攻撃への姿勢に揺るぎは見られなかった。 騒音被害でディスコのオーナーに懲役2年3ヶ月
パレンシア県のディスコのオーナーが定められた限度を超える音量で音楽を流し、近所の住民に精神的・肉体的被害を与えたとし、最高裁判所はこのオーナーに対し、懲役2年3ヶ月、罰金20194ユーロを科し、また彼に2年間同様の職業に就くことを禁止、このディスコは3年間閉鎖とする判決を出した。 スペイン一高いマンションは760万ユーロ スペインで最も高い新築マンションはマドリッドにはない。これまで最も高かったマンションはマドリッドのサラマンカ地区セラノ通りにある150万ユーロのマンションだったが、この記録が大きく塗り替えられた。現在スペインで最も高いマンションとなったのはバルセロナのパセオ・デ・グラシアにあるマンションの700uのペントハウスで、ガウディ設計のカサ・ペドレラが一望でき、760万ユーロで購入された。
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3月5日(水) PP、野党の対イラク政策変更提案を国会で否決
国会全野党が署名していた提案が昨日、国会で与党PP(国民党)の過半数の投票により否決された。この提案とは、イラクへの武力行使には正当な理由がないとし、アメリカ合衆国とイギリスを支持するアスナル政権の姿勢を改め、査察団にさらなる時間を与えるよう求めるものであったが、昨日国会は不支持184票(PP議員全員と野党議員1人の票)、支持163票でこの提案を却下した。投票は挙手ではなく各自が投票箱に投票する形で行われ、野党議員は与党議員に“良心に基づいた投票”を訴えたが、PP所属の議員は全員、前日の党大会で確認された通り野党提案反対に投票した。 マドリッド-バルセロナ間AVE用安全運転装置、テストにさらに4ヶ月
スペインのCobra社と共にマドリッド-バルセロナ間のAVEの安全運転装置を落札したイタリアの会社AnsaldoSignal社が明らかにしたところによると、この路線で使用される予定になっている安全運転装置ASFAのテストが完了するのは少なくともあと4ヶ月かかるという。マドリッド-バルセロナ間のAVEで最終的に使用される安全装置はERTMSという装置で、この装置は欧州連合がヨーロッパ全域の鉄道で使われるよう欧州委員会が補助金を出す装置であるが、現在のところは実用化にいたっていないため、GIF(鉄道敷設局)は当面はマドリッド-セビジャ間のAVEと同じ安全装置を使うことに決めている。 チャベス・アンダルシア州知事、中央政府の移民対策を批判 昨日、アンダルシア州知事マヌエル・チャベス氏はアンヘル・アセベス内務大臣に書簡を送り、カナリアス諸島からの引きもきらないマラガ市への密入国者の移送に対する不快感を表明した。移送された密入国者の多くは、移送後すぐに拘留期限が切れて自由の身となるが、不法滞在者の身分では仕事に就くことができない。先週末にはウエルバ市の松林に住み着いていた97人のサハラ周辺地域住民がアルヘシラス市に移送されているが、移送後彼らは元の場所に戻っており、チャベス知事は政府の対策が“無分別で秩序のない”ものであると書簡で述べている。また、移民問題に対応するためのあらゆる機関の間での効率的な協力の必要性を改めて説き、協力体制を敷くためには各機関の合意が必要であるが、アンダルシア州はその用意があるとしている。
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3月4日(火) PP全国執行部大会開催、アスナル氏支持を表明
PPに所属する国会議員、地方議員563人が集まって、昨日マドリッドで党執行部大会が開催され、アスナル氏が国家首脳として取った決断は“的確で国の安全のために納得いく”ものであることが党全体により確認された。 野生化した牛をめぐる論争(レオン) カスティジャ・イ・レオン州のラ・カブレラで昨年から捨てられた牛が野生化し、近隣の村の作物を荒らす被害が出たことから、州農業畜産局の許可によりこれらの牛を撃ち殺す作業が進められている。これまでに確認されている牛は250頭を超え、うち100頭弱がすでに撃ち殺されたが、問題の解決策が野蛮であるとして反発の声があがり、州政府は狩りの一時停止の検討を始めた。欧州連合内では屠殺の際の動物保護法が定められていることから、ソラヤ・ロドリゲス欧州議員(社労党所属)は、この件を欧州議会に持ち込む考えだが、州政府は「欧州連合の規定は、食肉など動物を何かに利用するために殺す際の殺し方について適用されるものであるため、今回の件にはあてはまらない。」としている。近隣の村の村長の1人は「村の近くの小川で死んだ牛も何頭かおり、放置された死体から伝染病が発生するのではないかと村人が心配している。」と述べており、州政府は早急な解決を迫られている。 Caja Surに対する汚職調査開始決定 検察庁は汚職防止局に対し、コルドバに本部を置く信用金庫カハ・スルの調査を開始することを決定した。カハ・スルはカトリック教会によって設立された金融機関で、アンダルシア州政府は2002年10月からカハ・スルに対する査察を進めており、先月20日、その結果として汚職防止局へカハ・スルを訴えた。アンダルシア州政府はカハ・スルが社会福祉事業用予算と信用金庫資本の総額1030万ユーロに上る不正流用を行ったと見ており、州政府経済局ではこれに伴い会計書類の偽造も行われたと見ている。 欧州連合、唯一の特許創立へ 昨日、欧州連合の競争力委員会で、特許を1つにすることで合意に達し、30年にわたる議論に終止符が打たれた。現在は主に翻訳にかかる費用の問題から、ヨーロッパでの特許申請にかかる費用はアメリカや日本の5倍で、これにより特許申請する会社のわずか14%しかミュンヘンにあるヨーロッパ特許局で特許申請を行っていなかった。今回の合意により、申請の要約となる全文だけがEUの全公用語を使用、本文は英語、ドイツ語、フランス語のいずれかでのみ書かれていればよいことになったため、特許申請にかかる費用は現在のおよそ3分の1になると見られる。統一の特許機関を持つことは、人口4.5億人を擁するヨーロッパ経済活性化のための重大なカギで、昨日の合意は歴史的なものだといえる。この合意は今月21日には正式承認される見通しで、実務段階に入るのは2005年と見られている。
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3月3日(月) ジャウメ・マタス氏の後任にエルビラ・ロドリゲス女史
バレアレス州知事立候補のため、金曜日に環境大臣を辞任したジャウメ・マタス氏の後任が発表された。今日から新環境大臣となるエルビラ・ロドリゲス女史(53歳)は、元政府予算担当官。 バレンシアで灌漑プラン支持デモ
1年半前に承認されたPHN(国家灌漑プラン-バレンシア、ムルシア、アルメリア州がエブロ川から取水)を支持するデモが昨日バレンシアで行われ、バレンシア、ムルシア、アルメリア州から政府の発表で60万人(エル・パイス紙の計算では22万人)が参加した。デモにはエドゥアルド・サプラナ大臣を始めとし、バレンシア州議会議員、バレンシア州知事ホセ・ルイス・オリバス氏、ムルシア州知事ラモン・バルカルセル氏なども参加、ムルシア州からはPSOE(社労党)の参加者も多数集まった。このデモ開催のため、2000台のバスがチャーターされ、特別列車も運行、デモ後は12万人前のパエジャが振舞われた。 街頭で偽造定期券販売、調査へ 市交通局は、街頭で違法に定期券が売られていることを発見、調査に乗り出した。この定期券は、実際の定期券とほぼ同じ磁気テープを使ってあり、改札機は本物と偽物を判別することができない。市交通局は現在製造元の特定を急いでいる。この偽定期券の販売がよく行われているのは国鉄アトチャ駅近くの“Top Manta”(歩道に毛布を敷いてその上に商品を並べて売ることからこう呼ばれている)で、以前の主要商品はCDだったのが、取締りの強化によりDVDへ事業を拡大、さらに今回偽造定期券の販売にまで手を広げていることが明らかになった。マドリッドではおよそ50万人が定期券を使用、2000年度には定期券だけで3.05億ユーロの売上があった。定期券代は最も安いAゾーン(マドリッド市内のみ)用若者割引1ヶ月券が22.95ユーロ、最も高いE2ゾーン(マドリッド自治州全域とカスティジャ・ラ・マンチャ地方の一部)成人用1ヶ月券が81.20ユーロ。 週末のスポーツの結果 ラリー:トルコ・ラリーで、今シーズン限りで引退を表明している40歳のカルロス・サインス選手(シトロエンチーム)が優勝した。サインス選手が優勝するのは昨年5月のアルゼンチン・ラリー以来で、今回の優勝によりサインス選手は25回優勝(168回出場)となり、チームメイトでイギリス人のコリン・マクレ−選手と並ぶ記録を樹立した。
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