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4月30日(水) 乗客1人がSARS感染の疑い、バラハス空港で乗客全員飛行機に缶詰
昨日夜、フランクフルトからマドリッドに到着したルフトハンザ機の乗客の中に高熱を出している中国人の女児がいたことから、乗客120人がおよそ3時間にわたって飛行機の中に閉じ込められた。 バタスナ党関係容疑の8人を逮捕 中央管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事の命により、昨日パイス・バスコ州で6人、ナバラ州で2人が逮捕された。この8人の容疑はUdalbiltzaと呼ばれるバタスナ党選出地方議員団体(同名のPNVとEA、バタスナにより結成されていた団体から2001年分裂)に所属しており、司法関係者筋の話によると逮捕容疑はETAの命によりバタスナ党違法化されても党員を5月25日の地方選に立候補させるための機関設立を担っていたこと。今回の逮捕命令は今年2月にETA幹部のイボン・フェルナンデス・イラギ容疑者逮捕後に押収した書類から得た情報に基づいて出されたもので、8人の逮捕以外にもビルバオ、ビトリア、パンプローナ、アスティガラガ(ギプスコア県)のUdalbiltza事務所閉鎖令、Udalbiltzaの口座凍結命令も出されているため、5月の選挙に左翼民族主義団体が候補者を立てることに多大な影響を与えると見られる。 フェリウ将軍、バグダッドの治安維持準責任者赴任へ
イラクにイラク国民による暫定政権が設置され、実際に機能し始めるまでの間、影の大臣としてORHA(米国防総省復興人道支援室)のジェイ・ガーナー室長が採用する補佐官の1人としてスペインのルイス・フェリウ将軍が治安維持部門補佐官として赴任する模様。この補佐官たちは主としてアメリカ人によって構成されているが一部オートラリア人やスペイン人も参加する。フェリウ将軍が赴任するのはスペインに与えられた最も重要なポストで、主な役割はイラク軍の再構築となる。また、外務省国際経済関係福責任者のミゲル・ベンソ氏もガーナー氏の補佐官助手として赴任する。このほか、イラク復旧のためスペインから20〜30人の公務員の派遣が予定されているほか、トリジョ-フィゲロア防衛大臣も数週間以内にイラクを訪問する予定となっている。
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4月29日(火) 選挙運動開始まで10日
来月25日の地方選挙では3450万人のスペイン人が8108人の市町村長を選出し、アンダルシア、カタルニャ、ガリシア、パイス・バスコを除く13の自治州では知事選挙も行われ、1860万人が投票する。 PP、選挙人名簿を事前に受け取った嫌疑 地方選挙に候補者を立てるすべての政党は今日、選挙管理委員会から選挙人名簿を受け取り、彼らに対して自身の党への投票を働きかけることになっているが、PSOEはこの名簿使用に関し、PPが選挙法違反を犯しと指摘している。これは、外国に住む有権者50万人に対しPPがすでにPPへの投票を求める書簡を送っているためで、「前回選挙時の名簿を使用しているとしても、選挙人名簿は使用後返却されていなければならないし、我々はPPが新しい選挙人名簿を事前に入手し、使用した証拠を持っている。」とPSOEの選挙運動責任者ホセ・ブランコ氏は述べている。PSOEはこの選挙法違反を司法機関に訴える用意があるとし、書類の準備を進めているという。 ムルシアの井戸で遺体発見 28日前に家族から捜索願が出されていたムルシアのペットショップ店長(34歳)の遺体が、ビニールで包まれ、両手足が縛られた状態で昨日、同県トタナの涸れ井戸で見つかった。2週間前には彼の車がタイヤを切り裂かれ、窓ガラスが割られた状態で見つかっていた。この半年でムルシア県の涸れ井戸から死体が発見されるのはこれで4件目。 ローマ法王来西間近 5月3日、4日のローマ法王ヨハネ・パウロ2世スペイン訪問を前に、マドリッドでは準備が着々と進められている。滞在中法王はクアトロ・ビエントスで若者達と対話を持たれるが、これにはすでに10万人以上が参加申し込みをしている。またコロン広場でミサが行われ、スペインの5人の福者(アンヘラ・デ・ラ・クルス、へノベバ・トレス、ホセ・マリア・ルビオ、ペドロ・ポベダ、マラビージャス・デ・ヘスス)が列聖される。 キューバの反体制派逮捕、処刑に反対する声明文に50人の文化人署名
数日前にキューバの新聞『グランマ』に文化人たちが載せた“ハバナから遠く離れた友人達へのメッセージ”に応え、“親愛なるキューバの友人たちへ”というタイトルの声明文が出され、50人以上の文化人(大部分はスペイン人)の署名が寄せられた。
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4月28日(月) 小泉首相、スペイン訪問
昨日午後、日本の小泉首相がマドリッド入りした。今日は、国王フアン・カルロス1世を表敬訪問、その後、アスナル首相と会談、イラク攻撃により生じた世界の危機状況について分析する予定。日本の首相がスペインを訪問するのは16年ぶり。 サラゴサで長距離バス事故、少なくとも5人が死亡
マドリッド-バルセロナを結ぶALSA社のバルセロナ行き長距離バス(乗客43人)が今日の午前2時半頃、サラゴサ県ピナ・デ・エブロで車線から飛び出しAVEの高架の柱に激突、車体前部右側が鉄くずと化すほどの衝突によりこれまでに少なくとも5人の死亡が確認されており、7人が集中治療室にいるほか、13人が重傷。乗客リストがないため、被害者の身元確認が難航しているが、死亡した5人のうち3人はスペイン人、残り2人はポルトガル人とコロンビア人であると発表されている。 週末のスポーツの結果
バイク:南アフリカのウェルコムで行われた南アフリカグランプリで、125CCクラスでダニ・ペドロサ選手(ホンダチーム)、モトGPクラスでセテ・ジベルナウ選手(ホンダチーム)とスペイン人選手2人が優勝。チームメイトで日本GPの事故で亡くなった加籐大治郎選手の番号74を左胸に、腕には喪章をつけてレースに臨んだジベルナウ選手の今季初優勝は、加籐選手に捧げられた。目に涙を浮かべ、両腕を突き上げてゴールしたジベルナウ選手は「僕が感じたことを言葉にすることはとてもできない。この勝利は大治郎のための最良の追悼になると思う。まるで彼が一緒に運転しているみたいだった。」と述べた。 |
4月25日(金) スペイン、治安警備隊をイラク派遣へ
治安警備隊本部は7つのGRS(地方治安維持部隊)支部へ、イラクで警察として働く志願者を募集する旨通知を出した。GRSはスペイン最大の自転車レース“Vuelta Ciclista a Espana”や、地方でのデモの際に出動する群集コントロールが専門の部隊で、治安警備隊はこの部隊からイラクに125人の治安警備隊員を派遣し、群集コントロールに従事させる計画。この募集はすでにコソボ、東ティモールに派遣されている部隊員(次回の隊員交代日、5月1日)に対しても行われている。応募要項は、軍曹、上官クラスの者に対して英語の知識が求められているだけ。GRSに所属する約1000人の隊員の中からすでに40人近くの応募があったことを関係者が明らかにしている。 5年以下の刑に対する裁判開始までの所要期間短縮
来週の月曜日から“スピード裁判”が適用されるのを受け、昨日ホセ・マリア・ミチャビラ法務大臣がその内容を解説した。法務大臣は「成果を見極めるには時間が必要だろう。」と述べながらも、9800万ユーロの予算を充てた今回の裁判スピード化により市民の役に立つより効果的な司法が行われることに自信を見せた。 第6回ALFAGUARA賞授賞式
昨日、マドリッドの出版社Santillanaグループ本社で第6回ALFAGUARA賞の授賞式が行われ、メキシコ人Xavier Velasco氏(1958年、メキシコシティ生まれ)が『Diablo Guardian』で受賞した。審査委員長は作家で王立アカデミー会員のルイス・マテオ・ディエス氏。氏は、受賞作品について「口語体の使い方がうまく、ダイナミックでユーモアがあり、ピカレスク小説の要素も含んだ作風で読者をひきつける」と表している。
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4月24日(木) セルバンテス賞授賞式
昨日、スペイン語文学最大の賞セルバンテス賞2002年度の授賞式がアルカラ・デ・エナレス大学大講堂で行われた。今回の受賞者は、小説、エッセイ、詩集を合わせて50作品以上を発表しているホセ・ヒメネス・ロサノ氏(1930年アビラ生まれ)。 最高裁、バスク州議会のバタスナ党関連グループに解散命令 昨日、最高裁判所政党法適用特別法廷はバタスナ党関連グループの、自治州および市町村議会、市町村役場におけるバタスナ関連グループの解散命令とそのグループの資産差し押さえ命令を通知した。また、バタスナのホームページも停止される。この最高裁命令がSozialista Abertzaleak(SA)にまで適用されるのかは明らかにされていない。SAにはバタスナ党元メンバーが名を連ねているが、すでにバスク州議会への公式書簡でSAのメンバーとバタスナ党のメンバーが同一人物であるかの調査を依頼している最高裁が、正式な返答を得てから適用に踏み切ると見られる。差し押さえられた資産は競売にかけられ、収益はテロの犠牲者に贈られる。 アントニオ・カマチョ被告が横領した金額、700万ユーロ以上と判明
被害者1800人の大規模詐欺事件“へスカルテラ事件”の首謀者、へスカルテラ社オーナーのアントニオ・カマチョ被告が1998年から2001年の間に顧客から横領、自分の個人名義口座に横流ししていた金額が7,055,882ユーロであることが事件の調査にあたっている専門家グループがスペイン銀行に送り、昨日テレサ・パラシオ判事により承認された仮報告書により明らかになった。会社名義の預金口座から引き落とされていたクレジットカード使用額も含め、カマチョ被告の横領額は818万ユーロに上るが、これに個人名義からの引き落とし分を加えると横領額はさらに増大することになる。カマチョ被告の横領した金額が明らかにされるのは今回が初めて。 イサベル・ラ・カトリカの列福へ3年で10万通の嘆願書
来年はカトリック女王イサベルの死後500年にあたる。この女王の列福推進運動は1957年にバジャドリッドの大司教が始めたもので、ローマ法王庁に繰り返し福者の認定を依頼しており、2001年9月13日にはアントニオ・マリア・ロウコ枢機卿が書簡を送っている。この手紙にはヨハネ・パウロ2世の目が通され、その後調査が開始されるよう列聖省へ送られた。1993年から95年の間にバチカンに送られた福者認定の嘆願書は105,600通に上るという。
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4月23日(水) バタスナ党幹部、バスク州、ナバラ州で立候補画策
最高裁判所が、テロリストグループETAとの結びつきにより違法政党であると認めたバタスナ党の幹部が、新しい団体AuBまたはその他の独立政治団体のバスク州およびナバラ州での候補者名簿に名前を載せていることが明らかになった。AuBは今週中にもすべての候補者名簿を公表する予定だが、すでにこの候補者名簿を支援する署名8万人分を集めている。 PPマンハッタン事務所責任者、外国人差別発言
PPのマンハッタン事務所の責任者であるだけでなく、ニューヨークのスペイン領事館CERA(在外選挙人名簿)担当者でもあるアントニオ・モラレス・ミラネス氏が、自分の政党へ投票するよう在ニューヨークスペイン人に対し書簡を送り、その中に外国人差別的発言が含まれていたことが明らかになった。1994年からニューヨークのスペイン領事館に公務員として勤務しているモラレス氏は、昨日付けで両職務を解かれている。 4月23日、サン・ジョルディの日
今日、4月23日はサン・ジョルディの日。カタルニャ地方では本とバラを贈る習慣があり、この日1日の本の売上は年間の10%、およそ1800万ユーロに上り、花屋も500万本のバラの売上を見込んでいる。『本の日』を祝う行事は昨日からすでに始まっており、バルセロナ市役所ではアルゼンチンの漫画家キノさん(彼の作品『マファルダ』は世界的に有名)の講演があったほか、マドリッドのシルクロ・デ・べジャス・アルテス(芸術協会)では恒例の『ドン・キホーテ』の朗読リレーが始められた。
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4月22日(火) PP、PSE、前回選挙より立候補者数増加 5月25日に行われる地方選挙で、PP(国民党)がバスク州3県(250市町村)で候補者を擁立する市町村の数は4年前の189から246、PSE(バスク社会党)は146から193に増加する。1999年の前回選挙後ETAにより暗殺された地方議員の数はPPが6人、PSE2人、UPN(ナバラ民族同盟)1人で、当選後少しずつ暗殺の恐怖により議員が辞職していく環境では候補者を見つけるのは容易でないが、バスク州の独立に反対を表明している2つの政党は「議員が選出されなかったが投票があった市町村での有権者の声に応えたい」と、候補者擁立市町村数増加の努力を行った。全250市町村のおよそ99%に候補者を立てるPP(バスク州での党所属者およそ4500人)は、ギプスコア、アラバ両県の30%の市町村でバスク州外から招いた候補者を立てるが、バスク州での党所属者およそ8000人のPSEは外部者には頼らずほぼ80%の市町村に候補者を立てる道を選んだ。公示の日からこれらの候補者にはボディガードがつけられる。 スペインの閣僚評価、及第点なし
ラジオ局カデナ・セールが行っている電話アンケート“pulsometro”(Opina協会に依頼し、18歳以上のスペインに居住する1000人対象のスペインの経済、政治、社会情勢を調査するもの)で4月2日に行った閣僚評価アンケート(10点満点。及第点5点)の結果が昨日発表された。前回から最も評価が下がったのはイラク戦争に直接関与しているトリジョ防衛大臣とパラシオ外務大臣。パラシオ外務大臣は評点3.56で最下位。その他評価の低いのはカニェテ農業大臣3.62、デル・カスティジョ文部大臣3.64、カスコス勧業大臣3.80。逆に評価の高かったのはラホイ第一副首相とアセベス内務大臣で4.67、続いてラト経済大臣4.66となっている。 ラウル選手、盲腸で緊急手術
昨日の午後3時頃、サッカーチーム、レアル・マドリッドのラウル選手(25歳)が腹部に強い痛みを訴え、病院に運ばれた。診察の結果、急性盲腸炎と判明、手術が行われた。術後の経過は良好で、午後8時には病室でジョークを飛ばすほどに回復していたものの、これから1ヶ月はプレーできない見通し。
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4月21日(月) イバレチェ氏、自治領化案推進、9月に議会審議の意向
Aberri Eguna(バスク語で“国家の日”の意)の昨日、ビルバオでPNV(バスク民族党)の支持者およそ5000人を前に、バスク州知事フアン・ホセ・イバレチェ氏はバスク州自治領化案は推進あるのみで、9月に州議会でゲルニカ憲章に変わる新しい憲章の審議、その後住民投票を行う意向であることを示した。 セマナ・サンタ休暇中、死亡交通事故96件 DGT(交通総合局)によると、金曜日の午後3時から昨日の午後8時までの間に発生した死亡交通事故は96件、この事故で110人が命を落とし、73人が重傷、55人が軽傷を負ったという。カタルニャ、バレンシア、ラ・リオハ、ナバラ、パイス・バスコ州が今日は祝日のため、DGTのセマナ・サンタ特別警戒週間は今日の24時に終了する。昨年のこの特別警戒週間では108件の死亡事故で128人が亡くなって いる。 ガリシア州のホテル業界におけるセマナサンタ休暇中のプレステージ事故の影響は?
好奇心からか助け合いの心からか、セマナサンタ休暇中ポンテベドラ県を訪れた観光客の数は昨年と比べてもあまり減少していなかった。ホテル業界関係者の話では、ホテルは前年比90%以上の混み具合だという。バイオナのパラドールは昨年同様満室。しかし、最も被害の大きい地域であるア・コルニャ県ではホテルは40%程度の部屋が埋まっていた程度だという。 週末のスポーツの結果 テニス:モンテカルロ・マスターシリーズでスペインのフアン・カルロス・フェレロ選手がアルゼンチンのギジェルモ・コリア選手を6-2、6-2で下して優勝、245万ドルの賞金を手にした。ATPツアー大会で8回目、今季は初めての優勝。また、ブダペスト・女子トーナメントでもスペインのマグイ・セルナ選手が優勝、11万ドルを手にした。セルナ選手が優勝するのは先週のエストリル・オープンに続いて2週連続。 |
4月18日(金) 今日は聖金曜日の祝日のため、トップニュースはお休みです。 |
4月17日(木) 今日は聖木曜日の祝日のため、トップニュースはお休みです。 |
4月16日(水) セマナサンタ休暇による首都脱出、今日、明日がピーク
すでに先週の金曜日からセマナサンタ休暇による首都脱出は始まっているが、今日から明日にかけてこの移動がピークを迎える。マドリッドでは市民の10人に3人がこの休暇を旅行に充てると見られているが、このうち66%が自家用車、18%がバス、11%が電車、5%が飛行機を移動手段に使うことが予測されている。DGT(交通総合局)では今日の正午から午後11時(特に午後3時以降)、明日の午前8時から午後3時、金曜日の午前9時から午後2時の間に各地の道路で著しい混雑が見られると予想している。詳しい道路状況については、DGTが電話(900-123-505)、インターネット(www.dgt.es)で情報を提供する。 スペイン政府、イラク政府の資金凍結を検討
アメリカ合衆国政府からの強い要請により、スペイン政府は、スペインにあるイラク政府の資金凍結について検討を進めており、現在、凍結を行える十分な法的根拠があるかどうかの調査、またイラク政府だけでなく政府関係者個人も含めた資産の全貌の割り出しを行っている。 Renfeのスト回避 CCOO(労働者委員会)は、今日と月曜日に予定されていたRenfeのストの回避を、昨日の午後遅くに決定した。これは、会社側との間で決裂していた賃金交渉が月曜日に再開されることになったため。会社側では賃上げ率を具体的には提示せず交渉の場で話し合う構えだが、この他にも2002年度にインフレ率の上昇を反映しなかった賃金による損失(CCOOの計算では1人人あたり1000ユーロ)の補填を会社が行うかどうか、法的には夫婦ではないが長年にわたり同居しているカップルに法的夫婦と同等の権利を与えるかどうかなどについても話し合われる予定。 DVによる今年の死者、少なくとも19人
グラン・カナリアス島のガルダルで口論中に恋人にガソリンをかけ、火をつけられた女性が日曜日に死亡、これにより今年に入ってからDV(ドメスティックバイオレンス−夫または恋人から受ける家庭内暴力)により亡くなった女性の数が少なくとも19人に達する(エル・パイス紙調べ)ことがわかった。
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4月15日(火) ガリシア州の魚介類、94%が食用にして問題なし
今月の9日までにガリシア州の専門家が沿岸で集めた235の魚介類のサンプルの検査結果が昨日発表された。これによると、うち94%にあたる221のサンプルから石油の残滓が全く検出されない、またはWHO(世界保健機構)の定める食用限界値を下回る石油の量が検出されるにとどまったことがわかった。ガリシア州沿岸のうち湾内に石油が入り込まなかったリアス・バハスではシエス諸島を除いて海産物への石油付着はゼロであったのに対し、最も被害を受けたコスタ・ダ・モルテでは一部のベルベレチョ貝、ムール貝のほか、特にペルセベ貝から石油の残滓が検出されている。現在もガリシア州沿岸ではおよそ180キロメートルの海岸線が石油で汚染されている(大部分はコスタ・ダ・モルテ)が、現状はプレステージ事故発生時に予想された状況より良好であると関係者は話している。 スペインでさらなるSARS感染疑惑患者
厚生省は昨日、スペインで新たにSARS(重症急性呼吸器症候群)に感染している疑いのある患者が見つかったことを発表した。この患者、31歳の男性は、感染が広まっているアジア大陸以外では最も大きな被害の出ているカナダのトロントに先週の金曜日およそ16時間滞在しており、日曜日からSARSに似た症状を訴えマドリッドのカルロス3世病院に入院、病室は隔離されている。 CCOO、Renfeで明日と月曜日にスト召集 CCOO(労働者委員会)は、セマナ・サンタの休暇初日の明日と最終日の月曜に24時間ストを国鉄Renfeで行う。これは、2002年にIPC(消費者物価指数)が4%上昇、2003年も2%の上昇が見込まれているにもかかわらず、職員の賃金にこの物価上昇が反映されていないためで、スペイン全土のRenfeが影響を受ける。これにより近郊電車(セルカニアス)の運行は通常の50〜80%、長距離列車はスト両日で古間に120本、夜間に30本の運行、AVEは一日35本の運行の予定。Renfeでは電話窓口(902-240-202)を設け、24時間体制で対応にあたる。
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4月14日(月) 殺人女医、動機は「スパイされていたから」 今月3日に刃物で切りつけ3人を殺害、5人を負傷させたコンセプシオン・クリニックの研修医ノエリア・デ・ミンゴ容疑者(31歳)が、収容されているグレゴリオ・マラニョン病院を火曜日に訪れた判事に行った証言の一部が明らかにされた。それによると、彼女は「スパイしているのでなければわからないことまで同僚たちに知られていた。」と供述、2ヶ月間にわたって復讐のチャンスをうかがっていたという。犯行に使われた刃物は前日に購入された生ハム切り用の刃渡り15センチのもので、殺戮を始めるまで白衣のポケットに隠し持たれていたものだった。デ・ミンゴ容疑者は、どのように殺戮を開始したかということも誰を刺したかということもはっきりと覚えていることがこの供述によりわかっている。容疑者は精神分裂症の診断を受けており、4ヶ月前から処方されていた被害妄想用の薬を服用していなかったという。 バタスナ党公職者、党の違法化にもかかわらず地方選候補者名簿作製 テロリストとの結びつきにより違法とされたバタスナ党に所属する市長とその他の公職者が、AuB(バタスナ党により形成された新たな組織)またはその他の地方組織の候補者名簿に名前を連ねることが明らかになった。この形式での立候補は政党法により再び禁止される可能性があるが、バタスナ党関係者はその場合には有権者に棄権ではなく、白紙投票または無効投票を呼びかける用意があるとしている。AuBでは立候補を成立させるための5万人の署名集め運動も続行している。 ホセ・コウソさんの葬儀行われる
今月8日に米軍戦車の砲撃により死亡したテレシンコのカメラマン、ホセ・コウソ氏の遺体が昨日の明け方クウェ−トから軍用機でマドリッドのヘタフェ基地に到着した。遺体はマドリッド南葬儀所に移され、家族、友人だけでなく戦争に反対を表明するため一般の人々も弔問に駆けつけた。霊柩車が葬儀所を後にし、ラ・アルムデナ墓地に向けて出発すると参列者は拍手で車を見送ったが、参列者の中からは“No a la guerra”“Asesinos”の叫びも上がった。葬儀にはテレシンコ関係者のほか、IU(統一左翼)からの参列も見られた。 最近の脱線事故多発は線路の老朽化、劣化によるもの−RENFEの報告書より
国鉄RENFEの敷設局長が取締役会に提出した報告書から、最近の悪天候により老朽化していた線路の劣化が急速に進み、これがここ12ヶ月間で21件(死者4人、負傷者246人)というRENFEの脱線、衝突事故の原因となっていることが明らかになった。 週末のスポーツの結果
マラソン:ロンドン・マラソンでハビエル・コルテス選手が10位、ロッテルダム・マラソンでチェマ・マルティネス選手が3位の成績を修めた。 |
4月11日(金) テレフォニカ、1万人以上の従業員リストラ計画
今日マドリッドで開かれる株主総会に先立って昨日スペインの電話通信会社テレフォニカのセサル・アリエルタ社長は記者会見を開き、今後5年間で1万人から1.5万人の人員削減を行うことを発表した。 薬剤師誘拐・監禁事件犯人グループに判決
1992年の11月から94年の3月までの492日にわたりジローナ県オロットの薬剤師マリア・アンジェルス・フェリウさんを誘拐・監禁していた事件に関与していたとし、昨日ジローナ裁判所が5人に14から22年の懲役判決を下し、逃亡の危険があるとし、被告たちにはただちに刑務所収監が命じられた。誘拐計画を立てたと検察側が主張し、6ヶ月刑務所に収監されていたジョアン・カザルス、シャビエル・バッサ両被告とフアン・マヌエル・ペレス・フネス被告は証拠不十分で釈放された。 アントニ・タピエス氏、ベラスケス賞受賞
文学者へのセルバンテス賞に値する芸術家への賞として文部省により創設されたベラスケス賞の第2回目の受賞者(昨年の受賞者はラモン・ゴヤ氏)が昨日発表され、今年9万ユーロの賞金と35歳以下の新人アーティストを選んで3万ユーロのベラスケス奨学金を与える権利を獲得するのはアントニ・タピエス氏に決定した。 イラクでスペイン軍物資配給開始
イラクのUmQasr港に到着してからわずか20時間後、昨日からスペイン軍はイラクでの物資配給を開始、カディスのサン・フェルナンド基地所属の海兵隊員たちは1時間以上も、スペインから運んできたイスラム教徒用に用意された食料パックの配給がスムーズに行われるよう努力を続けたが、その努力は無駄に終わった。配給を受ける者のリストもなく、列も作らず物資配給トラックに人が群がる状態で、1人で何度も配給を受ける者もいた。彼らは“何か”をもらおうとトラックに群がり、包みを受け取るやいなや開封し、水を飲用化する錠剤、火を熾すための錠剤といった自分の知らないものはその場で捨てていた。
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4月10日(木) 彫刻家ホルヘ・オテイサ氏、死去
20世紀を代表する現代彫刻家、ホルヘ・オティサ氏が昨日午前7時15分サンテバスティアンのギプスコア総合クリニックで亡くなった。享年94歳。空間の芸術家オティサ氏は、昨年8月に亡くなった同じくバスク地方出身の彫刻家エドゥアルド・チジダ氏を剽窃で糾弾し40年間仲たがいをしていたことで知られていた(1997年和解)が、彼が1月30日から肺炎で同病院に入院し、昨日亡くなった病院は奇しくもチジダ氏が亡くなったのと同じ病院。遺体は今日、1991年に亡くなった妻イツィアさんの眠るナバラ県アルスサにある墓地に埋葬される。 へスカルテラ事件のアントニオ・カマチョ被告の保釈金300万ユーロ
1800人が被害にあった大規模詐欺事件“へスカルテラ事件”の首謀者である証券会社社長アントニオ・カマチョ被告の保釈金が昨日、テレサ・パラシオス判事によって300万ユーロと決定された。カマチョ被告はマドリッドのソト・デル・レアル刑務所に2001年7月17日から収監されている。昨日はもう1人の事件関係者であるアニバル・サルドン容疑者(2002年11月11日からアルカラ-メコ刑務所に収監)に対し150万ユーロの保釈金も決定されている。 メトロスール、明日開通(マドリッド) 明日午後5時、12号線“メトロスール”が開通する。この新しい路線はマドリッドの南西にあるアルコルコン、レガネス、ヘタフェ、フエンラブラーダ、モストレス各市を通るもので、この地域は人口およそ100万人、労働者人口も40万人ほどを抱える地域。1999年にマドリッド州が住民の需要にこたえるべく新しい公共交通機関を開設することを決定した。新しい路線は長さ40.5キロの環状線で、27の駅を持ち、各市で一駅がRENFEのCercanias(近郊電車)と連絡、地下鉄とは延長された10号線の終点Puerta del Sur駅で連絡する。開通により見込まれる1日の利用客数は14万人。
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4月9日(水) 2人目のスペイン人犠牲者−米軍ミサイルがホテルに命中
昨日の午前11時55分(現地時間)、米軍の戦車が外国人特派員が多数宿泊しているホテル・パレスティナの15階にミサイルを発射、1503号室に命中した。このミサイル命中により1503号室の上下階の部屋も多大な被害を受け、この時1403号室のベランダから戦場の様子を撮影していたスペインのテレビ局テレシンコのカメラマンホセ・コウソ氏(37歳)が右足とあごを負傷した上、ガラスの破片が腹部と鎖骨にささる大怪我を負った。すぐに同僚のジョン・システィアガ氏が止血処置を施し、コウソ氏は意識のあるまま病院に運ばれた。2時間の手術中に命を救うため右足が切断されたが、担当医師は若く健康なコウソ氏が命を取り留めると楽観的に見ていた。しかし、集中治療室に運ばれた10分後コウソ氏は呼吸困難に陥り、息を引き取った。この砲撃により、ロイター通信特派員のウクライナ人記者(35歳)も死亡したほか、彼の同僚2人もまた負傷している。 PP国会議員、イラク攻撃に反対して議員辞職 ウエスカ市の元市長で現在は下院議員を務めているルイス・アシン・ボネッ氏が昨日議員辞職届を提出、イラク戦争に関してホセ・マリア・アスナル首相が取っている姿勢への抗議表明としてPP(国民党)も離党するという。アシン・ボネッ氏は2年前からPP所属。元はPAR(アラゴン地方主義党)に所属しており、1983年から在籍したこの党から市会議員、ウエスカ市長、州議会議員としてアラゴン州政府で6年にわたって働いていた。氏は辞職にあたって「デモがこれだけ行われているということが政府の決断が間違っていたことをはっきりと示している。今回の私の決断は政治的なものではなく私の良心に基づくものである」と述べた。イラク攻撃に反対してこれまでに公職を辞しているPP党員の数は20人だが中小規模市町村議員に限られている。 パイス・バスコ大学で暴徒7人逮捕
昨日午前10時半頃、ビスカヤ県レイオアにあるパイス・バスコ大学でLOU(大学法)の改正による大学規定の変更を協議していたところ、大学講堂に石、ナット、ねじ等が投げつけられた。バタスナ党とつながりを持つ学生組合のIkasle Abertzaleak(バスク語で“愛国者の生徒たち”を意味)が“LOUへの不服従”をスローガンに掲げ、この日を“対決の日”とすることを予告していたため、大学駐車場には朝早くからバスク州警察のバン4台が待機していた。襲撃に参加したのは覆面をしている者も含めおよそ100人ほどで、Ikasle Abertzaleakのプラカードを掲げ、講堂に投石、入り口にいたガードマンが彼らを阻止しようとし、ただちにバスク州警察官20人ほどが駆けつけた。その場で3人が逮捕されたが、暴徒による破壊活動は構内でその後1時間ほど断続的に続き、さらに4人が逮捕された。 |
4月8日(火) イラク戦争で初めてのスペイン人犠牲者
スペイン外務省の発表によると、昨日バグダッドの南15キロ地点でアメリカ合衆国第三師団第二歩兵部隊報道センターがイラク軍のミサイルを被弾し、同行していたEl Mundo紙の記者フリオ・アンギタ・パラド氏(32歳)が亡くなったほか、ドイツの雑誌Focusのカメラマン1人と兵士2人も死亡、15人が負傷しておりうち2人は重体だという。アンギタ・パラド氏はIU(統一左翼)の元代表フリオ・アンギタ氏の息子で、息子の訃報を集会が行われる予定だったマドリッドのヘタフェ市にあるフェデリコ・ガルシア・ロルカ劇場で受け取ったアンギタ氏は、舞台に上がり息子が命を落としたことを発表し、戦争とそれを支持する人々への拒絶を露にした。 ビルバオで入院の患者、スペイン最初のSARS感染者という結論に
バスルト(ビルバオ県)の病院に入院中の31歳の男性に対しおよそ40の検査が行われた結果、バスク州政府衛生局によって結成された専門医委員会は昨日、この患者の病気がSARS(重症急性呼吸器症候群)であるという結論に達した。しかし、これは患者が発症の数日前に感染地域にいたこと、原因不明であるが肺炎の症状を見せていることに加え、検査でSARS以外の肺炎である結果が出なかったための決定で、病気が特定できる病原体は見つかっていない。これについては衛生局ではSARSの原因自体がいまだ判明していない今、SARSであることを断定できるケースというのはありえないと説明している。 殺人研修医、引き続き入院中
木曜日にマドリッドのラ・コンセプシオン・クリニックで8人を死傷させた31歳の研修医ノエリア・デ・ミンゴ・ニエト容疑者は引き続き、警察の監視のもと、他の患者から隔離された状態でグレゴリオ・マラニョン病院精神科に入院している。容疑者からの事情聴取は医師からの許可が出てからになるという。また事件当時現場に居合わせた職員15人が休職願いを出したことが昨日病院側から明らかにされた。申請は受理され、代理の職員がすでに勤務についている。
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4月7日(月) マドリッドで6度目の大規模反戦集会
昨日、マドリッドのプエルタ・デ・アルカラに主催者側の発表で50万人、警察発表で1.5万人参加の反戦コンサートが行われ、マノロ・テナさん、ハビエル・グルチャガさん、パコ・イバニェスさん、アナ・ベレンさん、ペドロ・ゲラさんなどアーティストが多数参加したほか、中央管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事が急遽駆けつけ、娘のマリア・ガルソンさんと共に声明文を読み上げる一幕もあった。 スペイン政府、イラク戦後処理をアメリカ政府と秘密裏に会談
イラク戦争終了後の再建計画をめぐるスペインの政治・軍事・経済的参加についてすでにスペイン政府はアメリカ政府との話し合いを始めている。先週政府高官3人からなるスペイン公式代表団が秘密裏にワシントンに飛び、アメリカ政府と話し合いを持っている。この3人は、外務事務官のラモン・ヒル-カサレス氏、防衛事務官のフェルナンド・ディエス・モレノ氏、商務事務官のフアン・コスタ氏の3氏でいずれもアスナル首相の腹心の部下。彼らはワシントンでアメリカ政府の政府高官との会談を持ち、フセイン大統領打倒後のイラク戦後処理へのスペイン参加についてかなり好感触を持ったとスペイン政府関係者が漏らしているのに対し、アメリカ政府関係者は「この件に関してはスペイン企業にもかなりのチャンスがあるとは思う」と述べる程度に留めている。しかし、同関係者が「アメリカ政府はスペイン政府の最初からの支持に感謝しており、スペイン企業はフランス、ドイツ、ロシア企業と違った処遇を受けることになるだろう」とも述べている。しかし、スペイン政府は今のところこの訪問について正式発表は行っていない。 スペイン一人あたりの所得はEU平均の87.8%
Fundacion de las Cajas de Ahorro(Funcas)信用金庫財団の調査によると、2002年度、スペインの国民一人あたりの所得額は欧州連合平均の87.8%だという。 この結果は2001年度とほぼ同じ(87.46%)で、マドリッド、バレアレス、ナバラ、カタルニャ、パイス・バスコの5つの自治州(所得額の大きさもこの順)がEU平均以上の所得額であることにも変化はなく、またガリシア、カスティジャ・ラ・マンチャ、ムルシア、アンダルシアの5つの自治州と自治都市メリジャ、セウタがEU平均の75%を下回る所得額でEUの地域援助金受給対象地域となっていることにも変化はない。 フェルナンド・アロンソ選手、ブラジルGP3位
整備状態がよくない上、雨が降ったサン・パウロのホセ・カルロス・パーチェ・サーキットで行われたF1の世界選手権今シーズン第3戦目にあたるブラジル・グランプリでは事故が続出。レース55週目でスペインのフェルナンド・アロンソ選手(ルノー・チーム)も左フェンスに激突、衝撃で車は反対側の防御壁に追突する大事故となった。アロンソ選手は自力で車から脱出したものの、すぐに救急車でサーキット内の病院に運ばれ、その後ヘリコプターでサン・パウロ市内の病院に搬送された。 週末のその他のスポーツの結果 バイク:鈴鹿サーキットで日本グランプリが行われたが、125CCクラスでパブロ・ニエト選手が6位、ダニ・ペドロサ選手が7位、250CCクラスではフォンシ・ニエト選手が6位、モトGPクラスではセテ・ヒベルナウ選手4位、カルロス・チェカ選手10位とスペイン勢は1人も表彰台に上がらなかった。 |
4月4日(金) 精神不安定の研修医、2人を刺殺、6人が負傷(マドリッド)
昨日の午後2時25分、マドリッドのラ・コンセプシオン・クリニック4階のナースセンターで、研修医のノエリア・デ・ミンゴ容疑者(31歳)がいきなり同僚のレイラ・エル・オウアマアリさん(27歳)を背後から刃物で何度も刺した。周りにいた同僚たちがレイラさんを助けようと近寄ったところ、正気を失ったデ・ミンゴ容疑者は彼らにも襲いかかった。 学生による第6回目のデモ
昨日もスペイン全土で高校生、大学生によるデモが行われた。このデモにマドリッドで参加した3000人のうち10人が衣料品店破壊行為で逮捕(うち9人は未成年)、300人が参加したビゴではひき逃げ事件があり、参加者の2人が自動車に轢かれ、病院に運ばれた。運転手は後に逮捕されている。その他、バルセロナで4000人、レオンで5000人、バレンシアで2000人、セビジャで1500人などスペイン各地でデモが行われ、PP事務所には卵、オレンジ、石が投げつけられた。学連では来週の木曜日にも授業ストを予定している。 アレナスPP書記長、PSOE、IU幹部80人を糾弾
与党PP(国民党)の書記長であるハビエル・アレナス氏は昨日PPの事務所襲撃とPPの行事妨害に参加したPSOE(社労党)およびIU(統一左翼)の幹部のうち、49人(ほとんどがIU)の氏名を公表、残りは役職を発表し、公の場で彼らを糾弾した。アレナス氏は「これは政治的糾弾である」とし、すでにPPが事務所襲撃に関して裁判所に訴えている93件にこれら幹部を含めるかの問いに対しては具体的な返答をしなかった。 ロバート・デ・ニーロさん、ハーベイ・カイテルさん、スペインで映画ロケ
映画『ミーン・ストリート』で共演のロバート・デ・ニーロさんとハーベイ・カイテルさんが再び共演、今日からマドリッドでロケが始まる。この映画“El Puente de San Luis Rey(サン・ルイス・レイの橋)はアメリカの作家ソーントン・ワイルダー氏のピュ−リッツア−賞受賞作を原作にした映画で、スペイン、イギリス、フランスの共同制作。
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4月3日(木) 作家Terenci Moix氏、死去
昨日未明、作家のテレンシ・モイシュ氏がバルセロナの自宅で肺がんで亡くなった。愛煙家であった彼は、酸素マスクを使っていながらも死の30日前までタバコをやめることはなく、治療のために使われていた薬の副作用のため、椎骨の1つが折れるほど体全体の骨がもろくなっていたが、痛みのない最期で息を引き取った。享年61歳。 CCOO、反戦2時間スト参加案を却下
昨日、CCOO(労働者委員会)執行部会議が開かれ、4月10日にイラク攻撃に対する答えとしてUGTが予定している2時間のストに参加するかどうかについて激しい議論が行われた。その結果投票の59%(86票)が反対を占め、委員長ホセ・マリア・フィダルゴ氏とその支持者グループの意見が通り、CCOOは公式的には参加しないことが決まった。賛成票を投じた41%(59票)は、UGT(労働者総同盟)が同日召集している2時間のストに参加すると表明している。 民族主義3政党、毎週国会解散要求提出へ
1998年バルセロナ宣言に調印した3つの民族主義政党CiU(カタルニャ連合)、PNV(バスク民族党)とBNG(ガリシア民族党)の3党は、昨日イラク戦争反対の姿勢を表明するために、 “好戦的紛争が終結するまで”毎週国会で解散要求を提出することで合意に達した。3政党はこの解散要求に他政党も調印するように働きかけ、これによりPSOE(社労党)とIU(統一左翼)主導ではない自らの反戦姿勢を示していく意向。
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4月2日(水) 9人のETA協力者を逮捕
昨日未明、警察はパイス・バスコ州とナバラ州で合わせてETAの協力者と見られる9人を逮捕した。10ヶ所で家宅捜査が行われ、パソコン、書類などが押収された。今回の捜査は、ETAの実行部隊長Susper逮捕後12月にフランスで逮捕されたETAメンバーのマンションから押収された活動家リストに関連するもので、中央管区裁判所バルタサル・ガルソン判事の命によるもの。午後1時頃にはビスカヤ県レケイト市役所前に、今回の一連の逮捕に抗議する人々が集まり、バスク州警察が抗議鎮圧のため出動した。 PP、野党のイラク攻撃終了要求を拒否
全野党が与党PP(国民党)に対し、国連の決定を尊重し、イラク攻撃に反対するよう求めていたのに対し、昨日再びPPは国会で過半数の威力を発揮、165対133でこの要求を却下した。CiUスポークスマンのイグナシ・グアルダンス氏は、イラクで市民が犠牲者になっている責任はブッシュ大統領支持のPPのもので、PPは国会で戦争、つまり死に賛成票を投じたのだと述べた。グアルダンス氏の演説はイラク攻撃に関してこれまでで最も厳しくPPを批判するものとなり、一時はPP議員たちが議席で騒然となった。 選挙人名簿70万人分の登録増加
昨日、INE(国立統計局)が発表したところによると、5月25日に行われる市町村長、市町村議会選挙で投票権を持つ人は34,535,700人、また州知事選挙が行われる13州(アンダルシア、カタルニャ、ガリシア。パイス・バスコ州以外)で投票権を持つ人は18,600,785人であるという。市町村選挙に投票権を持つ人々のうちの143,070人はEU加盟国またはノルウェーの国籍を持ち、スペインに合法的滞在をしている人々で、1,060,447人はCERA(在外選挙人名簿)に登録されているスペイン人。投票権を持つ人の数は1999年の市町村選挙時より707,804人の増加だが、2000年の総選挙時と比べるとわずか138,162人の増加。市町村選挙者の増加の主な理由はこの選挙後成人になった462,823人であるが、それに加えてU加盟国またはノルウェーの国籍を持ち、スペインに合法的滞在をしている人々の数が71,174人から倍増し143,070人となったことも挙げられる。
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4月1日(火) 芸術家エドゥアルド・ウルクロ氏急死
画家であり彫刻家でもあるエドゥアルド・ウルクロ氏が昨日マドリッドで心臓発作のため、急死した。享年64歳。1938年サントゥルセ(ビスカヤ県)に生まれたウルクロ氏は、スペイン・ポップ・カルチャーの代表的芸術家として国際的にも知られ、北京での展覧会を終え、新作展示も予定されていた7月のニューヨークでの展覧会の準備を行っている間の予期せぬ死であった。 軍用ヘリコプター墜落、5人死亡
昨日午後5時半頃、バジャドリッドからおよそ20キロメートル離れたビジャヌエバ・デ・ロス・インファンテスの平原に訓練中の陸軍のヘリコプターBO-105が墜落、乗組員5人全員が死亡した。事故原因はまだ解明されていない。 ガリシア海岸7月1日にはきれいに−中央政府の見解
環境省が発表したところによると、ガリシア地方の海岸でいまだに石油汚染の跡が見えるのは2つのビーチだけで、残りの197箇所では岩にへばりついているか、砂の下に埋もれているかで目には見えないという。しかし、先週コスタ・ダ・モルテでは数ヶ所で50センチにもなる石油の塊が層となって埋もれているのがみつかったばかりで、エルビラ・ロドリゲス環境大臣がガリシア地方のすべての浜辺は7月1日には海水浴用にきれいになっているだろうとの見解を示したことに、地元の漁師たちは懐疑的である。 観光バス転覆事故で1人死亡、17人負傷(タラゴナ)
昨日の午前7時45分、高速道路A-7のラメトジャ・デ・マル(タラゴナ県)でバスが転覆事故を起こし、乗っていたムルシア県シエサのロス・アルバレス経営・商科専門学校の生徒37人と教師4人のうち、18歳の女生徒1人が死亡、17人が負傷(うち3人は重体)した。彼らはバルセロナに修学旅行で向かう途中であった。
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