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6月30日(月) ガルソン判事、アルゼンチンの元軍人収監命令
元アルゼンチン海軍少佐で1976年から83年の間、軍事独裁政権下において集団殺戮にかかわったとしメキシコで2000年8月26日に逮捕されたリカルド・ミゲル・カバジョ被告(52歳)に対し、スペインの全国管区裁判所バルタサール・ガルソン判事は身柄引渡し要求を行っていたが、同被告は昨日メキシコからトレホン・デ・アルドス基地に到着、その後すぐに全国管区裁判所に護送された。しかし、カバジョ被告が陳述を拒否、ガルソン判事は被告の一時的収監命令を出し、被告はソト・デル・レアル刑務所(マドリッド)に収監された。 州知事候補シマンカス氏、2回目の議会内投票
マドリッド州議会は1回目の投票から48時間後にあたる今日の午後9時前から、2回目で最後の知事投票を行う予定。土曜日の投票で知事就任必要票数が獲得できなかった候補者ラファエル・シマンカス氏は、今日10分を限度に再び演説を行い(この10分は質疑応答の形で使うこともできる。)、その後各政党は投票前に5分間の時間を与えられる。 週末のスポーツの結果
サッカー:土曜日にアリカンテのエルチェで行われた国王杯(コパ・デル・レイ)決勝でマジョルカがレクレアティボ・デ・ウエルバに3-0で勝利、優勝を飾った。 |
6月27日(金) 治安悪化の原因は移民?
CIS(社会学調査センター)が5月に18歳以上のスペイン人男女2500人を対象に行った自宅訪問によるアンケート調査によると、調査対象となったスペイン人の83%が自分の子供が移民と同じ教室で学習しても構わない、88%が誰もが自国以外の国に住む権利を有すると答えている反面、“治安の悪化と移民の増加に関連性があると思う”という質問に対して“とてもそう思う”と答えた人が13.9%、“かなりそう思う”と答えた人が44.2%という結果が出た。 EU、農業補助金カットを承認
昨日CAP(共通農業政策)の改正内容が決定された。フランス、ドイツがフィシュラ−EU農業担当委員に採用を求めていた改正案では、19%の補助金削減が提案されていたが、EU加盟各国農相会議での難しい交渉の末、劇的な削減は見送り、EUからの農業補助金は2005年3%、2006年4%、2007年以降は5%と2013年まで段階的に減額されることが決定された。減額の目的は環境保護を視野に入れ、生産者に量よりも質を要求するため。 カタルニャ州、14歳以下の闘牛観戦禁止
カタルニャ州議会で昨日、満場一致で動物保護法が承認された。2007年1月1日より実施されるこの法令により、野良犬、野良猫の保護センターでこれらの犬猫を殺すことが禁止され、センターでは死ぬまで犬猫の世話をすることが義務づけられる。(昨年バルセロナ市で保護された野良犬は1491匹、野良猫は1052匹。)飼い主が飼い犬、飼い猫の登録も義務づけられ、この義務を怠った場合には100〜400ユーロの罰金、飼い犬猫の世話の義務を果たさない(餌を十分に与えない、捨てる、許可なく売却する等)飼い主に対しては最高で2万ユーロの罰金が課される。
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6月26日(木) レアル・マドリッド新監督決定
今年のスペイン・リーグ優勝チーム、レアル・マドリッドの新監督が昨日発表された。2シーズンにわたってチームの指揮を取るのは、ポルトガル人のカルロス・ケイロス氏(50歳)。2年の契約を残すイギリスのマンチェスター・ユナイテッド、サブ・コーチからの転身となったケイロス氏は体育学学部卒業で、80年代後半にポルトガルのユースチームを世界選手権で2度の優勝に導いたほか、ポルトガル代表チーム監督、サウジアラビア代表監督、南アフリカ代表監督も務め、Jリーグの名古屋グランパス・エイトでも1年間
指揮を取っている。95年には当時フィーゴのプレーしていたスポルティング・リスボアの監督としてポルトガル・リーグ優勝も飾った。 スペイン、イラクへさらなる兵士派遣
イラク南部でイギリス兵6人が死亡したのを受け、現在スペイン政府はアメリカ国防省と8月に新たに派遣される1300人のスペイン兵の任務について話し合いを進めている。国連文書第7条によりイラクへの兵士派遣の目的は、復興のための治安の回復と維持であると定められているが、イギリス兵6人がイラク国民に殺害された原因は、住民の所持する武器の捜索だった疑いが強いため、スペイン政府はイラクでの武力行使をあくまでも自己防衛に留めたい意向。 バレアレス、カタルニャ、パイス・バスコで記録的な暑さの6月
“北アフリカにまで伸びる熱い空気のかたまりが上空に停滞”これがスペインの現在の気象状況で、最悪の時期(21日、23日)は過ぎたと言うものの、昨日の予報では「今日から2、3日は今日と同じような天気が続き、月末には多少気温が下がる可能性があります。」となっていた。この熱い空気のかたまりによる影響で、スペイン全土で平均気温が例年より4度から5度高い状態が今月初めから続いている。 エレナ王女、流産 フアン・カルロス国王は、妊娠3ヶ月目だった長女エレナ王女が流産した旨を報告した。エレナ王女はニューヨークから帰国後、主治医エミリオ・エステバン氏の定期検診を受けたが、その結果稽留流産(けいりゅうりゅうざん−流産の症状がなく死亡した胎児が子宮内に残っている)していることがわかった。妊娠14週目だったエレナ王女の健康に異常はないが、大事をとって昨日1日入院した。
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6月25日(水) シマンカス氏、前言撤回マドリッド知事候補に
マドリッド州議会社労党広報官のラファエル・シマンカス氏は昨日、コンセプシオン・ダンカウサ州議会議長と会談、州知事候補として名乗りをあげることを通知、議長は金曜日に任命審議を召集した。知事立候補とりやめを先週、PP(国民党)のエスペランサ・アギレ女史とともに通達していたシマンカス氏が前言を撤回したのは、再選挙までの時間稼ぎのため。 ベツレヘム立てこもりのパレスチナ人3人、スペイン政府からの扱いに抗議
2002年5月にイスラエル軍の包囲するベツレヘムの生誕教会に39日間篭城、国外退去処分となった後EUの調停によりスペインに受け入れられた3人が、居住先サラゴサとソリアを出て、マドリッドにあるパレスチナ自治区事務所で月曜日から立てこもりを始めた。 サンタンデールでこの22年最大の嵐
カンタブリア州州都のサンタンデールを、昨日の午前11時半から12時にかけて雨と大粒の雹が襲った。この22年間サンタンデールをこれほど短時間に激しい雨(10分間に1平方メートルあたり27リットル)が降ったことはなく、消防署にはおよそ100件の通報があったほか、低い地域で浸水が起こった。 フェリペ皇太子、サンクト・ペテルブルグ訪問 昨日、スペインのフェリペ皇太子はロシアのサンクトペテルブルグを訪問。300周年を迎える同市でべタンクールの銅像とスペイン関連の3展覧会−アグスティン・べタンクール、アントニオ・ガウディとエドゥアルド・アロジョ−のオープンセレモニーに出席したほか、ペトロパヴロスク要塞、国立図書館、エルミタージュ美術館も訪問された。
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6月24日(火) レアル・マドリッド、イエロ選手、デル・ボスケ監督との契約更改せず
昨日、サッカーチーム、レアル・マドリッドの役員会が開かれ、満場一致で6月30日に失効するキャプテン、フェルナンド・イエロ選手の契約を更改しないことを決定した。ホルヘ・バルダーノGMは「限界の年齢(イエロ選手は35歳)にいるキャプテンを抱えることにより生じるテクニカル問題」を理由に挙げているが、レアル・マドリッドで14年間プレイしたイエロ選手の契約が更改されなかった本当の理由については、日曜のリーグ優勝時の選手の反抗的な態度と関連があると見られている。 ETA、ホテルに爆弾
昨日の午後3時ごろ、GARA新聞社に、ビスカヤ県ゲチョにあるホテル、ロス・タマリセスに仕掛けた爆弾が午後3時半に爆発すると予告電話があった。通報を受けてバスク州警察はただちに現場に急行、43室あるホテルから宿泊客と従業員全員を非難させたため、爆発による人的被害は出なかった。 タマヨ氏、サエス女史、州議会出席
左翼政党の恐れていたことが起こった。昨日、マドリッド州議会で常設議員団(議会の権力監視機関)議員を選出するための第二回目の審議が行われ、PSOE(社労党)所属で選出されながらも議長選挙を意図的に欠席した2人、エドゥアルド・タマヨ氏、マリア・テレサ・サエス女史の2人が出席、両氏は宣誓を行い、グルポ・ミスト所属議員として議員団に名を連ねた。
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6月23日(月) レアル・マドリッド、29回目の優勝 スペインプロサッカーリーグ最終日の昨日、4試合が行われ、注目の優勝争いは2位のレアル・ソシエダがアトレティコに3−0で勝利したものの、首位のレアル・マドリッドがアスレティックに3−1で勝利、自らの手で優勝を獲得した。昨日の試合の立役者はロナウド選手で、ワールドカップと同じ“お守りカット”の前髪で試合に臨み、2ゴールをゲット。しかしながら今季通算ゴール数は23とシーズン前の約束に2ゴール届かなかった。また、レアル・マドリッドに敗れたアスレティックはUEFAカップ出場権を逃した。 モロッコ政府、カサブランカテロ関与者の逮捕をスペインに依頼
5月16日にモロッコのカサブランカで起き、43人が犠牲となったテロに関し、モロッコ政府はスペインに居住または隠れていると見られるテロ関係者16人の逮捕をスペイン政府に依頼した。モロッコ政府によると、この16人はAl Oussoud al Khalidine(永遠のライオン)というフランス人ピエール・ロベール(テロの首謀者としてモロッコですでに逮捕)の組織するグループに所属しているという。 暑さにより山火事続発 ここ数日間スペインで全国的に続いている暑さによりカタルニャ州35箇所でほぼ同時に小規模の山火事が発生、飛行機6台とヘリコプター14台の出動により、いずれの火事も消し止められた。また、カルタヘナのカベソ・デ・ガレラスで1.6万本の木が燃えたほか、サラマンカのペドラサ・デ・アルバでも土曜日に山火事が起こっている。マドリッドでは、昨日の午後5時頃からマンサナレス州立公園で火災が発生、消防隊14部隊とヘリコプター4台、飛行機2台が出動し、7時間にわたり消火活動が行われ、午後23時40分頃、火はほぼ鎮火された。この火災により少なくとも松林150ヘクタールが焼失している。 国王夫妻、ガリシア訪問
国王夫妻のガリシア公式訪問が今日から予定されていたが、“公式訪問は嫌というほどあるが、観光を行う機会はめったにない”とこの予定を2日早めて土曜日、国王自らの運転で国王夫妻はサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着された。夫妻はロス・アンカレス自然公園、ソブラド・デ・ロス・モンへスを訪問の後、サンティアゴに戻られ、翌日の日曜日は大聖堂でのミサに出席、参列者を驚かされた。 週末のスポーツの結果
ラリー:キプロス・ラリーでスペインのカルロス・サインス選手が5位でゴール。総合成績2位につけ、1位との差はわずか1ポイント。 |
6月20日(金) キリスト教、進級必須科目に
2004年度から実施が決定されている新しい教育法令LOCEの新たな一面が昨日ピラール・デル・カスティジョ文部大臣より明らかにされた。法改正後は2科目以上で落第点を取ると、留年することになっているが、この対象となる科目に新たに「宗教」またはその代替科目「宗教問題」の科目が加えられる上、さらに大学進学への内申書の成績評価科目にもこの科目が入る。(現行法令では「宗教」は内申書作成の際には選択科目の1つである上、進級にも関係がない。) シマンカス氏、アギレ女史とも知事立候補とりやめ
PSOE(社労党)の2議員の意図的欠席により混迷するマドリッド州政府の行方だが、昨日、ラファエル・シマンカス氏とエスペランサ・アギレ女史の両マドリッド知事候補者は、この汚職の疑いのある2議員在職中の議会での選挙開催を拒否、現時点では候補者とならないことをコンセプシオン・ダンカウサ・マドリッド州議会議長に伝えた。これにより候補者不在となったマドリッド州知事選挙は再選が必要となったが、アギレ女史(PP)が即時選挙開催を求めているのに対し、シマンカス氏(PSOE−IU)は選挙まで2ヶ月の猶予を求めている。PSOEはこの2ヶ月の間にエドゥアルド・タマヨ氏、マリア・テレサ、サエス女史の欠席2議員と話し合い、議員当選証の返還を求め、マドリッド州左翼政権誕生のため再選を避けたい考え。 4人の麻薬密輸入者、保釈期間中に逃亡
昨日、全国管区裁判所で開かれた裁判で、ガリシア海岸を縄張りとする麻薬密輸入組織のリーダー弁護士パブロ・ビオケ被告に対し懲役18年、罰金135万ユーロの判決が言い渡された。しかし、逮捕後保釈金を支払い仮保釈されていたこの裁判に出頭する予定の4人は出頭せず、裁判所では4人が逃亡したと見て警察が行方を追っている。
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6月19日(木) マドリッド近郊電車で衝突事故、14人が軽傷
昨日の午前8時17分、国鉄セルカニアス(近郊電車)5号線(モストレス−アトチャ−フエンラブラダを運行)のモストレス駅から300メートルの地点で電車の衝突事故が起こった。 ローマのスペイン人学校爆弾設置犯判明 火曜日の未明、ローマにあるスペイン人学校に爆弾を設置し、物的被害を与えた犯人が捜査班の読みどおり、シンコ・セスの犯行であることが判明した。このグループの“シンコ・セス”(「5つの"C"」)は、資本主義(Capital)、刑務所(Carcel)、獄吏(Carcelero)、監獄(Celda)に反対する組織(Celula)を意味しており、昨日、イタリアの新聞 “イル・マニフェスト”に犯行声明を送りつけている。この組織は、昨年12月にイタリアのイベリア航空オフィスとエル・パイス紙バルセロナ支局に爆弾を送ったのと同じ組織で、スペインに収監されているイタリア人の釈放を求めている。 プレステージ被害地域の魚、99.69%は消費に問題なし
マリアノ・ラホイ副首相は昨日、石油タンカープレステージからの石油流出により被害を受けた地域で採集された魚介類を調査した結果、99.69%が基準値を下回る石油含有量で消費に問題がなく、また基準値を上回ったのはいずれも依然として漁業が再開されていない地域のものであったと発表した。 バスク地方のビーチ、閉鎖の可能性も
ここ数日、バスク州には再び大量のプレステージからの流出石油が漂着しているが、昨日州政府はもしこの状態が続けば、夏の休暇シーズン真っ最中でのビーチ閉鎖もあり得ると発表した。今月に入ってから、海水浴解禁日の15日までの間にバスク州で回収された石油の量は54トンで、一日平均3.7トン。しかしながら、ここ数日の悪天候により漂着する石油の量が増大し、月曜から昨日までの3日間に回収された石油の量は63.5トン(浜辺51.5トン、海上12トン)となっている。 ルラ・ブラジル大統領にアストゥリアス皇太子賞 昨日、アストゥリアス皇太子国際協力賞にブラジルのルラ大統領が選ばれた。労働党党首で、労働組合出身者としてはブラジルで初めて大統領となったルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏(1945年ペルナンブコ生まれ)の受賞は、政治家、経済家、企業家、外交官、教会関係者と科学関係者で構成されている選考委員会により“正義を勝ち取るための過去の飽くなき闘争を評価すると同時に、未来への希望のシンボルとして”決定された。賞金5万ユーロとジョアン・ミロ氏デザインの彫像は10月の授賞式で授与される。
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6月18日(水) 治安警備隊中佐発砲、死者2名負傷者1名
昨日午前10時半頃、アルバセテの治安警備隊駐屯所でアントニオ・ペニャフィエル・フェルナンデス中佐(51歳)が発砲、同僚2人を射殺、1人を負傷させた後、自身も自殺を図った。 レアル・マドリッド、ベッカム選手獲得を発表
スペインのサッカーチーム、レアル・マドリッドが昨日、マンチェスター・ユナイテッドのデイビッド・ベッカム選手の獲得に関し、チーム間での合意に達したと発表した。レアル・マドリッドのフロレンティーノ・ペレス会長は数日前にすでにベッカム選手から移籍合意を取り付けており、昨日選手の所属チームとも合意に達し、移籍金2500万ユーロが5年間に渡って支払われ、ベッカム選手の活躍次第ではさらに1千万ユーロが加算される。ベッカム選手の契約期間は4年で、年俸は6百万ユーロでそれに成績次第でボーナスが加わる。今のところレアル・マドリッドからマンチェスターUへの選手の移籍はなく、ベッカム選手は7月1日にメディカルチェックを受け、翌日入団が正式に発表される。 スペインの新生児誕生数、1988年以来最高を記録
INE(国立統計局)発表によると、昨年のスペインの新生児誕生数が416,518人(前年比3.1%増)と1988年以来最高人数を記録した。これには移民流入が大きく貢献している。
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6月17日(火) マドリッド検事局、2議員の汚職疑惑について捜査開始
マドリッド地方裁判所最高法廷検事局は、マドリッド州議会議長選挙を意図的に欠席したエドゥアルド・タマヨ・バレナ、マリア・テレサ・サエス・ラグナ両議員の不動産に絡んだ汚職の疑いありとのIU(統一左翼)ガスパ−ル・ジャマサレス代表からの告発を受けて、昨日捜査を始めることを決定した。これに加え、先週の水曜日に提出されている両議員に対する収賄疑惑による訴えの調査も国家検察庁により開始される。また、PSOEも今日、マドリッド州刑法民法最高裁判所(TSJM)に対し、両議員への法的措置を要請する意向。 PP、シマンカス氏を提訴 与党PP(国民党)のハビエル・アレナス幹事長は昨日の午前中、FSM(マドリッド社会主義連盟)代表のラファエル・シマンカス氏を提訴することを発表し、“マドリッド州でのPSOEのスキャンダルとPPを関連付けようとするすべての人間”に対して今後も提訴を続ける考えであることを示した。午後にはマドリッド地方幹部会がPP本部で開かれ、地方選の結果の分析とマドリッド州議会の現状考察が行われたが、この席で「PSOEは自党の問題をPPの責任にしようとしている。今回もPSOEはプレステージ問題、イラク危機同様、問題のすりかえで与党政権に揺さぶりをかけようとしているが、PSOEとの闘いでは、我々は闘い、勝つだろう。」と述べた。アレナス幹事長は「このようなスキャンダルを起こした今、PSOEとIUにできることは、もう一度有権者の意見を聞くことだ」とし、マドリッド州再選挙が必要であると述べた。 貿易赤字前年比126%増 スペイン経済の輸出入のバランス不均衡がさらに大きくなっている。昨日のスペイン銀行の発表によると、今年1月から3月までの経常収支(モノやサービスの経常取引による収支)は55.05億ユーロの赤字で前年同時期(24.32置くユーロ)比126%増。原因は観光の伸び悩み(前年の同時期比0.1%成長)と輸入の増加で、輸入が9.4%増加しているのに対し、輸出は5.9%増に止まっている。また石油の高騰、ユーロ高や世界的経済停滞、観光停滞も影響を及ぼしている。 今年度青空書籍市、売上昨年比4%増(マドリッド)
例年マドリッドのレティロ公園で開かれている第62回フェリア・デル・リブロ(青空書籍市)が日曜日に閉幕、開催期間中17日間の訪問者は昨年から15万人ほど多い3百万人強で、売上も910万ユーロと4〜5%の伸びを見せた。しかし依然として平日と休日の訪問者数の開きは大きく、会場の大きさの問題からこれ以上の訪問者を獲得するためには、平日に人を集める方法を考えなければならない。
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6月16日(月) タマヨ氏、汚職疑惑の調査進む
マドリッド州議会議長選挙を欠席、マドリッド州左翼政権誕生を不可能にした2人の議員、エドゥアルド・タマヨ氏、マリア・テレサ・サエス女史がしばらく身を隠すためのホテルを予約した人物、土地開発業者フランシスコ・ブラボ・バスケス氏がPPとマドリッド州の一都市町長選出について交渉していたことがラジオ局カデナ・セ−ルにより明らかにされた。 スピード裁判導入から1ヶ月…お粗末な結果
マドリッド検事局が国家検察庁に提出した報告書によると、逮捕から裁判までの過程を迅速にする、4月28日導入の新しい犯罪裁判法によりマドリッドで114人の誤認逮捕があったという。政府が犯罪率減少の目玉として導入したこの“スピード裁判法”は少なくともマドリッド州では効果を上げていない。 プレステージの船主、残存石油くみ上げに反対
昨年11月にガリシア沖で沈没した石油タンカープレステージ号の船主は、スペイン政府が残存石油4万トンくみ上げ費用を船主に課することを恐れ、勧業省相手に石油くみ上げを取りやめを求め訴えを起こした。 バルサの新会長にラポルタ氏
昨日、フットボール・クルブ・バルセロナの新会長選挙が行われ、40歳のジョアン・ラポルタ氏が61歳のルイス・バサッ氏を27,138票対16,412票で破って当選した。今回の選挙では得票数、投票率(クラブの歴史上最多の53.79%)とも記録更新。 週末のスポーツの結果
F−1:カナダ・グランプリでフェルナンド・アロンソ選手(ルノーチーム)が4位入賞。1位と2位は、ミハエル(フェラーリチーム)、ラルフ(ウィリアムズチーム)のシューマッハ−兄弟、3位にはパブロ・モントーヤ選手(ウィリアムズチーム)が入った。現在フェルナンド・アロンソ選手が総合成績で3位につけている。
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6月13日(金) カストロ議長、アスナル首相を糾弾
キューバのフィデル・カストロ議長は昨日テレビに出演、アメリカにへつらい、EUをもアンチ・キューバ体制に持ち込もうとしているアスナル首相こそがEUがキューバに対する政策を硬化させた元凶であると、昨日激しくアスナル首相を批判した。この発言によりキューバのスペイン大使館が閉鎖されても構わないという。 SA解散命令不服従のバスク州議会に法的措置
バスク州議会と議長フアン・マリア・アトゥチャ氏が、議会内の元バタスナ党、現SA(愛国社会主義同盟)を解散させることを拒否したことにより、この命令を下した最高裁特別法廷は検察庁に告発、法的措置に
踏み切ることを決定した。一方、PNV(バスク民族党)ギプスコア支部代表者フアン・マリア・フアリスティ氏は「アトゥチャ氏の行動に何ら罪に問われるものはない。」と述べ、またバタスナ党は今日憲法裁判所にSA解散命令を提訴する。 ミケル・バルセロ氏、2003年度アストゥリアス皇太子芸術賞
第23回アストゥリアス皇太子賞選考会は昨日、本年度の受賞者に画家、ミケル・バルセロ氏(1957年マジョルカ島生まれ)を選んだことを発表した。建築家、映画関係者、舞踏家、彫刻家、音楽家、画家とその他人類の遺産となる芸術的表現を対象に授与されるこの賞の賞金は5万ユーロ。
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6月12日(木) PSOE、投票欠席議員2人に汚職の疑い
PSOE(社労党)のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ書記長は、マドリッド州議会議長投票を欠席し、マドリッド州左翼政権擁立を事実上不可能にしたエドゥアルド・タマヨ、マリア・テレサ・サエス両議員に汚職の疑いありと見て、マドリッド検事局に訴えることを昨夜決定した。 首相、国会ウクライナ機墜落事故調査委員会設置を拒否
昨日、国会でPSOE(社労党)とIUは先月26日にトルコで発生し、スペインの軍人62人が犠牲となったウクライナ機墜落事故の国会調査委員会の設置を提案したが、現在行われている調査が間もなく完了することを信じている首相はこの設置の必要なしと返答した。PSOEのサパテロ書記長が「わが国の軍人の移動の安全性への不信感が拭われるためにはすべてを明らかにすることが不可欠である。ひとかけらの疑念も残さないためには、国会による独立した調査機関があるべきだ。」と述べたのに対しアスナル首相は、「疑念を残したくなければ、最初から種をまかなければいい」と返し、「知られるべきことはすべて明らかにされるであろうし、この事故を自己の利益のために利用しようとするものは痛い目に遭うだろう。」と述べた。 テアトロ・レアル、200万ユーロの赤字
昨日、テアトロ・リリコ財団が発表した2002年度決算報告書によると、1997年10月にリオープンしてからテアトロ・レアル(王立劇場)の抱える赤字の額は200万ユーロに上るという。この報告は定款に定められている決算報告会議で行われたもので、会議には財団代表者であるデル・カスティジョ文部大臣、ルイス・ガジャルドンマドリッド自治州知事も出席した。例年はこの会議で来年度の予算案の審議、決定も行われれるが、5月25日に地方選挙が行われたことを鑑み、来年度予算の審議については、7月に新たに会議が招集されることになった。 スペイン代表チーム、ヨーロッパカップ第6グループ首位落ち
イニャキ・サエス監督率いるサッカースペイン代表チームは、昨日北アイルランドのベルファストで行われた2004年ヨーロッパカップ予選対北アイルランド戦を0-0で引き分け。勝ち点11に終わり、首位は土曜日スペインに勝ち、昨日もウクラニアに勝ったギリシャの手に1点差で渡った。北アイルランドは勝ち点2で現在第6グループ最下位、昨年10月にスペインで行われた試合ではスペインが3−0で勝っている相手。9月にウクライナ戦(ホーム)、10月にアルメニア戦(アウェイ)を残すスペインチームにとって、この夏は復活にむけた反省のための厳しい夏となりそうである。
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6月11日(水) マドリッド州、左翼政府擁立の危機
昨日開かれた、マドリッド州議会会議でPPに予期せぬ勝利が転がり込んだ。州議会の議長を決めるこの会議にPSOE(社労党)の2議員が欠席したため、議長は予想されたPSOEのフランシスコ・カバコ氏ではなく、PPのコンセプシオン・ダンカウサ女史に決定した。カバコ氏は副議長就任を余儀なくされ、ラファエル・シマンカス氏のマドリッド州知事就任も危ぶまれている。 イラクの大量破壊兵器の有無をめぐり、野党、首相に国会出頭要請
PSOE(社労党)、IU(統一左翼)と混合政党の3グループは、アスナル首相が国会に出頭し、イラク攻撃支持の根拠として首相が用いた“大量破壊兵器の存在”について明らかにするよう求めている。昨日は各政党スポークスマン会議が行われ、与党PP(国民党)スポークスマンのルイス・デ・グランデス氏はアスナル首相はイラクの大量破壊兵器について言及したことはなく、攻撃を支持したのは国連安全保障理事会の1441採択を支持してのことであると述べた。 行方不明の密入国者7人の遺体を発見 昨日未明、カナリアス諸島フエルテベントゥラ島沖で転覆したボートに乗っていた密入国者で行方不明となっていた9人の捜索が昨日治安家媚態のパトロール艇2艘、ヘリコプター1台、潜水隊と海上保安局のヘリコプター1台と船1艘、カナリアス州政府のヘリコプター1台を使って行われた結果、7人の遺体が見つかった。またこの7人が見つかった場所の北でもう1人の遺体が見つかっており、こちらは先週転覆したボートに乗っていてた1人だと見られている。この事故ではすでに行方不明となった12人のうち9人の遺体が発見されている。今年に入ってカナリアス諸島付近で起きた密入国者のボート転覆事故はこれで6件、49人が死亡または行方不明となっている。
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6月10日(火) 3自治州でSelectividad始まる
マドリッド、バレンシア、エクストレマドゥラの3自治州で今日から全国共通大学入試試験セレクティビダが始まった。明日は、アラゴン、カンタブリア、ガリシア、ナバラ、パイス・バスコで始まり、アンダルシア、カナリアス、セウタ、メリジャ、ラ・リオハ、ムルシアでは今月16日から18日、アストゥリアス、カスティジャ・ラ・マンチャ、カタルニャでは17日から19日、カスティジャ・イ・レオンでは18日から20日の日程で試験が行われる。今年は6月の1度目の試験と9月の2度目の試験を合わせて20万人強の受験が見込まれている。6月の試験で合格しなかった生徒、さらに得点を上げたい生徒は9月にもう一度試験を受けることができるため、最終合格率は80%を超えると見られる。 ボートが転覆、密入国者9人が行方不明
治安警備隊の発表によると、今朝未明、カナリアス諸島フエルテベントゥラ島沖でボートが転覆、16人は無事救出されたが、9人が行方不明で海と空からの捜索が行われているという。 アルバセテ列車事故犠牲者追悼のスト
昨日の正午から30分、アルバセテ県チンチジャで6月3日に起きた列車事故の19人の犠牲者の追悼のため、スペイン全土で国鉄RENFEのストが行われ、すべての列車は最寄駅に停車、窓口係、事務員、技術者等すべての職員が30分間仕事をとりやめた。 ワニの捜索打ち切り(マドリッド) マドリッドのガラパガールとコルメナレホの間にあるバルマジョール貯水池でワニを見たとの情報が多数寄せられたことから治安警備隊は先週の火曜日から貯水池を立ち入り禁止にして捜索を続けていたが、ワニは発見されず捜索は昨日で打ち切られた。しかし、この貯水池にウォータースポーツクラブを持っているイサベル・セグンド水道局は、長さ12キロメートルにわたるこの貯水池の捜索に十分な時間がかけられなかったとし、博物学者ルイス・ミゲル・ドミンゲス氏をリーダーとした調査班に調査の続行を依頼している。
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6月9日(月) 全仏オープン男子、2年連続スペイン人が優勝 昨日行われた全仏オープン男子決勝でスペインのフアン・カルロス・フェレロ選手(23歳)がオランダのマルティン・フェルカーク選手(24歳)を6−1、6−3、6−2で破り初優勝。昨年のアルベルト・コスタ選手(準決勝でフェレロ選手に敗退)に続き、2年連続でスペイン人が優勝を飾り、フェレロ選手は7人目の全仏オープン、スペイン人優勝者となった。昨日の優勝はフェレロ選手にとっては今季3回目のトーナメント優勝で、グランドスラムのトーナメント制覇は初めて。選手は優勝を、16歳の時に亡くなった母親に捧げた。 アルバセテ列車事故の犠牲者、無言の帰宅
先週の火曜日にアルバセテ県チンチジャで起きたこの30年で最悪の結果となった列車事故の犠牲者19人のうち16人の遺体が昨日、自宅に運ばれた。DNA判定による遺体の身元確認は、治安警備隊中央研究所により土曜日の午後に終了、昨日の午後7時から遺族への遺体の引渡しが行われた。16人の遺体のうち8人がムルシア、3人がマドリッド、2人がアリカンテ、1人がアビレス(アストゥリアス州)、カディス、サラゴサに運ばれ、残りの3人のうち2人もそれぞれ今日マドリッド、シウダ・レアルに運ばれ、残り一人はアルバセテの火葬場で荼毘に付される。 国王夫妻、ブルガリアとルーマニア訪問
昨夜、国王夫妻はブルガリアの首都、ソフィアに到着した。これは3月に予定されていたがイラク戦争勃発のため延期となっていたブルガリア、ルーマニアのEU加盟支援のための訪問で、国王夫妻は2日間のブルガリア滞在の後、ルーマニアに火曜日から木曜日まで滞在される。 バルセロナで7千人参加のヌード写真撮影
1995年から世界中で集団ヌード写真シリーズ“Nude adrift”を撮り続けていることで知られるアメリカの写真家スペンサー・チュニック氏(1967年ニューヨーク生まれ)の撮影が昨日の朝、バルセロナで行われ、6,997人が参加、これまで氏が持っていた参加者記録を大きく塗り替えた。 週末のその他のスポーツの結果
ラリー:ギリシャで行われたアクロポリス・ラリーでスペインのカルロス・サインス選手(シトロエン・サラチーム)が2位でゴール。総合成績も2位に浮上した。優勝はエストニアのマルコ・マルティン選手。
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6月6日(金) バタスナ党、EUによりテロ組織リストに加えられる
EU加盟15ヶ国とこれから加盟する10ヶ国の内務相、法務相は昨日、満場一致でバタスナ党をテロ組織ETAの一部と見なし、すでに1ヶ月前にアメリカ合衆国が行ったようにテロ組織リストにバタスナ党の名前を加えた。EU内で一政党が違法組織とみなされるのは初めて。昨日新たにこのリストに加えられたのは、国際テロに関与があると見られる個人53人と、33団体。Kas、Ekin、Jarrai-Haika、Segi、Gestoras pro Amnistia、Batasuna(またの名をHerri Batasuna、Euskal Herritarrok)の団体がETAの一部であると見なされ、この中に含まれている。 アルバセテ列車事故、死者19人、行方不明3人との発表
火曜日の夜、貨物列車と正面衝突したカルタヘナ行きタルゴ特急の遺体回収作業が昨日の午後1時半終了し、タルゴ特急の乗客14人と両列車の運転席にいた5人の計19人の遺体を回収したことが発表された。国鉄は、この列車の切符を購入したものの乗車しなかった人が2人、また事故発生前、最後に停車したアルバセテ駅で下車していた人が2人いることを把握しているが、アルバレス-カスコス勧業大臣は、国鉄の情報による乗客数と照らし合わせるといまだに3人が行方不明であることを明らかにした。しかし、昨日までのところ家族が行方不明であるとの申し出はないという。 モロッコ-スペイン首相会談
昨日、トレドにある政府所有の農場でモロッコのドリス・ジェットゥ首相とスペインのホセ・マリア・アスナル首相の会談が行われた。今回の会談についてジェットゥ首相は「過去の誤解が今日は広範囲にわたって解かれた」と両国間で続いた緊張はすでに解けたものと楽観的な見通しを示し、アスナル首相がモロッコの2010年サッカーワールドカップ開催地立候補の支持を約束したことに満足を示したほか、「両国の政治的緊張は経済関係に悪影響を及ぼしていなかった」と述べ、その例として1998年からモロッコの対スペイン輸出が60%、昨年のスペインからの対モロッコ輸出も30%成長していること、スペインの電力、タバコ会社によるモロッコへの投資などをあげた。
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6月5日(木) アルバセテの列車事故死者数、少なくとも21人
火曜日の午後9時40分、アルバセテ県にあるチンチジャ駅から3キロの地点で貨物列車と正面衝突したタルゴ特急からの遺体回収作業が昨日と今日にかけて行われ、これまでに少なくとも21人の遺体が確認されているが、炎上時には内部の温度が1800度にもなった列車内から発見される遺体は小片化しており、まだ、正確な死者の数を特定できていない。身元調査はDNA検査で行うしかなく、2,3日はかかるという。昨日は事故現場に集まった遺族、行方不明者の家族から検査のための唾液が採取された。 バスク州議会内バタスナ党解散までの猶予期間5日間
昨日、最高裁判所はバスク州議会に最後通牒を突きつけた。バスク州議会が5日間以内に議会内のバタスナ党後継グループSA(愛国社会主義同盟)を解散させるか、さもなくばアトゥチャ議長以下議会執行部メンバーが裁判所命令に背いた罪に問われるか。 トリジョ防衛大臣、ウクライナ機墜落について国会答弁
事故発生から1週間以上経ってようやく、トリジョ・フィゲロア防衛大臣は国会に出頭、トルコで墜落し、62人が犠牲となった航空機墜落事故の説明を行った。大臣は答弁席に立ち、チャーター機契約の際の選考で、NATOの正式物資供給機関であるNAMSAがスペインの航空会社イベリアとエアーエウロパを落としたことを明らかにした。大臣は終始ウクライナ機の整備状態は良好であったと主張し、事故機は4月に点検を受けたばかりだったと述べたほか、ウクライナ政府からの安全保証も取り付けていたことも発表、また事故機を所有しているUMエアーの社長による安全を保証する書簡の引用も行った。 マルガリータ・サラス女史、王立アカデミー入り
スペインの分子生物学の先駆者であるマルガリータ・サラス女史が昨日、初めて女性化学者として王立アカデミーの椅子に座ることとなった。サラス女史の席は、アストゥリアス出身の詩人ホセ・ガルシア・ニエト氏が亡くなって以来空席となっていたI席。 全仏男子準決勝でスペイン人対決 昨日の試合で、昨年優勝者のアルベルト・コスタ選手がフルセットの末スペイン人同士の対戦でトミー・ロブレド選手を下し、もう1試合ではフアン・カルロス・フェレロ選手がチリのフェルナンド・ゴンサレス選手をこちらもフルセットの末下し、準決勝でコスタ選手対フェレロ選手のスペイン人対決が行われることになった。試合は明日行われる。
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6月4日(水) アルバセテで列車事故、少なくとも5人が死亡
昨日の午後9時40分、アルバセテ県チンチジャで貨物列車とマドリッド発カルタヘナ行きタルゴ特急が正面衝突、今朝4時現在確認されているだけで5人が死亡、50人以上が負傷(うち3人は重体)しているが、87人が乗っていた10両編成のタルゴ特急先頭車両4両は黒焦げ状態で、依然として行方不明の乗客が21人いるため、犠牲者の数はさらに増える可能性がある。現在確認されている5人の犠牲者は貨物列車の運転手が2人と、タルゴ特急の運転手1人、車掌1人とエンジニア1人。 5月の失業者数、前月比5万人減
昨日、労働省は、5月の失業者数が1,608,262人と前月と比べて49,689人、3%減となり、これでスペインの職業安定所登録失業者は4ヶ月連続減となったことを発表した。しかし、昨年後半から数ヶ月続いた失業者増の影響で、前年同月比との比較では19,275人増となっている。これによって失業率は8.64%となったが、労働力人口内だけで見ると失業率は11.4%。 マドリッドに初めて聖火到着 6月20日から29日までアイルランドのダブリンで開かれる第六回知的発達障害者世界選手権“Special Olimpics”が開かれ、スペインの首都マドリッドは、聖火の中継地となる。アテネを出発した聖火は、今日の午後9時50分頃バラハス空港に到着予定で、聖火はプエルタ・デ・アルカラに運ばれる。明日は、プエルタ・デ・アルカラを出発した聖火隊がベラスケス、ゴヤ、コロン広場、レコレトス、グラン・ビア、モンテラ、プエルタ・デル・ソル、アレナル、イサベル2世広場、バイレン通りのルートでデボッド神殿に移され、そこで聖火歓迎セレモニーが開かれる。 モヤ選手、全仏オープン準々決勝敗退 全仏オープン開幕9日目の昨日、準々決勝の試合が行われ、スペインのカルロス・モヤ選手(1998年優勝)がオランダのマルティン・フェルカーク選手の強烈なサーブに屈して敗れる波乱があった。今日は、準決勝もう一組への出場を賭けて、オーストラリアのレイトン・ヒューイット選手、ブラジルのグスタボ・クエルテン選手という強豪を倒して勝ち上がってきた21歳のトミー・ロブレド選手対昨年の優勝者アルベルト・コスタ選手の両スペイン選手対決と、チリのフェルナンド・ゴンサレス選手対スペインのフアン・カルロス・フェレロ選手の試合が予定されており、いずれにせよスペイン選手が1人は準決勝に出場することが確実となっている。
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6月3日(火) パンプローナでのETA糾弾デモに4万人参加
金曜日にサングエサで2人の警察官を暗殺したETAを糾弾するデモ行進が昨日ナバラ州の州都パンプローナで行われ、警察の発表でおよそ4万人の参加があった。デモ行進は沈黙の中進められたが、犠牲者の娘の1人であるアナ・エンビッドさんが声明文を読み上げ、テロリズム被害者財団のCM放送を拒否したETB(バスク公共放送)を非難したとき、会場の緊張が高まった。エンビッドさんの声明文読み上げの直後、スペインとナバラの旗を持っていた何人もの人間がETBのテレビカメラの設置されている場所を取り囲み、テレビカメラを倒そうと、鉄柵などを投げつけながら、ETBの記者やカメラマンに「ETBは出て行け!」「テロリスト」などと罵声を浴びせた。ナバラ州知事がステージに上がり、彼らに襲撃をやめるように語り掛ける一方、EA(バスク連盟)のべゴニャ・エラスティ代表は自らへ襲撃の目標が移ることを恐れて、足早に会場を去った。 NATO、ウクライナ機墜落の責任は感じず
今日から開かれるNATO外相会議に出席のためマドリッドに昨日到着したジョージ・ロバートソン事務総長は、先週のスペイン軍兵士62人が死亡したウクライナ機墜落事故に関して北大西洋軍は何の責任も感じていないと改めて述べた。ロバートソン事務総長はすでに先週の金曜日ブリュッセルで、今回の事故に対しても、またNAMSAに関してもNATOは調査を開始する考えがないことを明らかにしており、「NAMSAは飛行機の点検を行う機関でも整備を行う機関でもない」と述べている。 11人の難破した密入国者を捜索(フエルテベントゥラ島)
昨日の午前2時頃、治安警備隊に発見され、直後に海に落ちた12人の移民のうち11人の捜索が、ヘリコプター4機、船3艘と潜水夫チームを使って、カナリアス諸島にあるフエルテベントゥラ島のトゥイネへ浜エンタジャダ灯台沖1.5マイルで引き続き行われている。残り1人はすでに昨夜遺体が漁師により発見されている。 マドリッド−ジェイダ間AVE、また営業開始延期
昨日勧業省は、マドリッドとジェイダ間のAVEの営業開始時期の延期を発表した。建設と路線の発展を担当しているGIF(鉄道敷設局)は、3月24日にGIF、勧業省と交わした作業計画を請負会社CobraとAnsaldoが守らなかったためだと説明している。 セビジャ大聖堂のコロンブスの遺骨、DNA調査へ
昨日の午後、多数の記者、教会関係者、そしてコロンブスの子孫である歴史家アヌンシアーダ・コロン・デ・カルバハルさんと弟のハイメ氏が見守る中、セビジャの大聖堂に納骨されていた航海者クリストバル・コロン(コロンブス)の骨が箱から出され、また同大聖堂に眠る息子エルナンドの遺骨も出された。この2人の遺骨は、昨年9月17日にセビジャ近くにあるカルトゥハ−ピックマン陶器工場敷地内から掘り出されたコロンブスの弟ディエゴの遺骨とともに、グラナダ大学に送られ、同大学身元調査研究所のホセ・アントニオ・ロレンテ教授をリーダーとし、歴史家マルシアル・カストロ氏、生物学者セルヒオ・アルガラダ氏、法医学者でグラナダ大教授のミゲル・ロレンテ氏の参加する調査団によりDNA鑑定が行われる。
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6月2日(月) 金曜日のテロ犠牲者、地元で埋葬
金曜日、ナバラ県サングエサで起きたETAによる車輌爆弾テロの犠牲者となった国家警察官ボニファシオ・マルティンさん(56歳)の埋葬式が昨日、出身地のサンチョレハ(アビラ県)で行われ、人口140人の村での葬儀に1000人以上が出席した。 スペイン防衛省、NAMSAとの飛行機チャーター契約保留
先週の月曜日、トルコで墜落した飛行機の犠牲者の合同葬儀が行われた翌日の先週木曜日、イラクからスペインに帰国した兵士たちも自分たちの乗ったイリュ−ジン76機の状態を告発している。“着陸用タイヤ16個のうち擦り切れていないのは2個だけで、2個のタイヤからは針金が飛び出していた”“乗組員から救命ジャケットがあるかどうか、非常口についての説明が全くなかった”“一部の搬送貨物が固定されていなかった”等の批判にとどまらず、一部の兵士は飛行機の状態をカメラで撮影、その写真は、軍上層部に提出されたという。 コスタ・ダ・モルテの囲い網漁解禁
ガリシア州漁業局は、石油タンカープレステージ沈没事故以降禁止されていた囲い網漁を、今日からコスタ・ダ・モルテの2つの地域−ランゴステイラ岬からラソ岬、ウンスア岬からトゥリニャン岬で解禁する。しかし、同地域でのその他の漁法による漁の禁漁令はまだ解かれていない。 ルイス・アンヘル・ロホ氏、王立アカデミー入り
1992年から2000年までスペイン銀行総裁を務め、スペイン経済へのユーロ加入準備を担った経済学者ルイス・アンヘル・ロホ氏(1934年マドリッド生まれ)が昨日、王立アカデミー入りした。ロホ氏の席は2001年アルバ公ヘスス・アギレ氏が亡くなって以来空席となっていたF席。 週末のスポーツの結果
テニス:全仏オープン男子、スペインのカルロス・モヤ選手はジリ・ノバック選手を破って準々決勝進出を決めた。次の対戦相手は今日はさらなる準々決勝進出をかけて前年優勝者のアルベルト・コスタ選手、トミー・ロブレド選手、フアン・カルロス・フェレロ選手とフェリックス・マンティジャ選手の試合が予定されている。一方の女子はマグイ・セルナ選手が敗退したものの、コンチータ・マルティネス選手がリンゼイ・ダベンポート選手(アメリカ)を破って準々決勝に進んでいる。 |
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