スペインニュース・コムがお届する
毎日のトップニュース
今日の新聞よりトップニュースを毎日更新でお伝えします |
---|
過去のニュ−ス
JAN2004
FEB2004
JAN2003
FEB2003
MAR2003
APR2003
MAY2003
JUN2003
JUL2003
AGO2003
SEP2003
OCT2003
NOV2003
DEC2003
JAN2002
FEB2002
MAR2002
APR2002
MAY2002
JUN2002
JUL2002
AGO2002
SEP2002
OCT2002
NOV2002
DEC2002
JAN2001
FEB2001
MAR2001
APR2001
MAY2001
JUN2001
JUL2001
AGO2001
SEP2001
OCT2001
NOV2001
DEC2001
JAN2000
FEB2000
MAR2000
APR2000
MAY2000
JUN2000
JUL2000
AUG2000
SEP2000
OCT2000
NOV2000
DEC2000
MAR99
APR99
MAY99
JUN99
JUL99
AUG99
SEP99
OCT99
NOV99
DEC99
3月31日(水) 11−M関与容疑で5人を国際指名手配
中央管区裁判所のフアン・デル・オルモ判事は、11−Mに関与した疑いのある5人に対し、国際逮捕命令を出したが、5人の氏名については明らかにされていない。 PSOE、LOCE改正を前提に適用を棚上げへ
新政権が発足すれば、ただちに新与党PSOE(社労党)は、現行PP政権が承認したLOCE(教育の質向上法)適用を2年間棚上げし、その間にすべての自治州代表者からなる制定委員会を作り、この法律に代わる新たな教育法制定に取り組むという。PSOEでは、LOCE適用一時停止のための政令を5月末から6月初旬には承認したい意向。 新政権農相、厚相にエレナ・エスピノサ女史とエレナ・サルガード女史
新政権発足後、国会社会主義者団体スポークスマン就任予定のアルフレド・ペレス・ルバルカバ氏が昨日テレビ局アンテナ3のインタビューで発表したところによると、新政権での農業・水産大臣に元ビゴ港湾局長のエレナ・エスピノサ女史、厚生大臣に、前左翼政権で通信局長を務めたエレナ・サルガード女史が就任する見通しが立ったという。
|
3月30日(火) 11−M容疑者2人収監
11-M捜査担当フアン・デ・オルモ判事は今朝未明、すでに逮捕されている者のうちさらに2人の刑務所収監を命じた。 11−M、190人目の死者 ドセ・デ・オクトゥブレ病院に入院していたマリア・テレサ・トゥダンカ・エルナンデスさん(49歳)が亡くなったため、3月11日にマドリッドで起きたテロの死者数はこれで190人となった。テロ発生後、入院先の病院で亡くなった人の数は14名。グレゴリオ・マラニョン病院に次いで運ばれた患者数の多かった同病院には引き続き19人の負傷者が入院し、治療を受けている。テロ発生から18日後の昨日現在、マドリッドの10ヶ所の病院に収容されている負傷者は100人で、うち13人が非常に深刻な状態、64人が重傷、21人が軽傷で2人は経過観察中。 政府命令によりイラク派遣交替兵の出発遅延
昨日の午後3時、サラゴサ基地からクウェートに向け、160人の交替スペイン兵を乗せた飛行機が離陸するはずであったが、“技術上の問題により”出発が遅らされた。防衛省関係者は、この遅延は、木曜日に現行政権が次期首相就任予定者のPSOE(社労党)のサパテロ書記長に派遣兵交替についての立場を書面で明らかにするよう求めたものの、いまだにその書面を受け取っていなかったためであると説明。 マドリッドの通りから売春婦一掃へ
昨日午前10時から20人の警官がマドリッドのモンテラ通りを巡回、売春婦と手引者、客の取り締まりを開始した。近くのカルメン広場では、NGO団体Apramp(売春女性社会復帰協会)が、転職を希望するスペイン人と合法的居住外国人売春婦には、求人情報提供、違法居住外国人(売春分の大半)に対しては精神面での援助を与え、帰国を希望する場合には帰りの航空券を提供した。
|
3月29日(月) テロの準備に使われたと見られる民家から大量の指紋
金曜の午後、マドリッドから30キロ、アルカラ・デ・エナレスから40キロの地点にあるモラタ・デ・タフニャにある民家で家宅捜査が行われ、ここで雷管の残り、11-Mに使われたのと酷似した爆薬が見つかった。この民家は、テロの実行犯であるとの疑いの強いジャマル・ゾウガン容疑者や、爆弾を作成したと見られるアブデラヒム・ズバクン・“エル・キミコ(化学者)”容疑者が頻繁に出入りしていた場所で、その後の捜査でこの家から見つかった大量の指紋のいくつかが、ゾウガン容疑者のものと一致、またテロ当日にアルカラ・デ・エナレス駅近くに駐車されていた爆薬の残りと雷管が見つかったライトバンから検出された指紋と一致するものもこの民家から検出されたという。 マラガで集中豪雨
昨日、マラガから12キロにあるリンコン・デ・ラ・ビクトリア(人口3万人)は集中豪雨に見舞われ、町内を流れる小川の水が道路に溢れ出し、およそ50名が避難、道路の狭い地域では住民の多くが泥や石、駐車車両のせいで家から出られない状態となった。土曜から日曜にかけての一時間の降水量は1平方メートルあたり20リットル、数時間で250リットル以上の雨が降り、セマナ・サンタの長期休暇を前に商品がぎっしり詰まれていた倉庫は大きな被害を受けた。マラガ県では、リンコン・デ・ラ・ビクトリアのほかにも、被害の規模は小さかったもののマルベジャ、アラウリン・デ・ラ・トレでも洪水の被害があった。 ファルキート、ひき逃げ容疑で逮捕
セビジャ警察は、フラメンコの踊り手フアン・マヌエル・フェルナンデス・モントーヤ・“ファルキート”(21歳)をひき逃げ殺人事件の容疑者として土曜日逮捕した。ファルキート容疑者はセビジャ第15法廷ですでに陳述を終えており、4万ユーロの保釈金を支払い、釈放された。検事局はファルキート容疑者のパスポートを差し押さえている。
|
3月26日(金) 11-M関与容疑でさらに4人を逮捕
スペイン内務省の発表によると、水曜午後から昨日未明にかけて、11−Mに関与した容疑でモロッコ人3人とシリア人1人の計4人がマドリッドとトレドで逮捕されたという。 11−M、救助活動従事者の表敬式(マドリッド)
消防士、警官、救急隊員などテロ発生直後から被害者の救助活動にあたった人々に対する表敬式典が昨日、マドリッドのプエルタ・デル・ソルで行われ、およそ6000人が出席した。式典には、今回のテロで多くの犠牲者を出したアルカラ・デ・エナレス、トレホン・デ・アルドス、コスラダ、サン・フェルナンドの各市の市長も参加し、60団体の代表者に対して“連帯”を象徴したフェルナンド・カパ氏作成の像が贈られた。プエルタ・デル・ソルにあるマドリッド州政府庁舎の壁には昨日からテロの犠牲者と救助にあたった人々の記念プレートが設置されている。 スペイン海軍、性同一障害者の勤務受け入れ
1年半前に性同一障害者であると告白したスペイン海軍のホセ・アントニオ・ゴルド・パントハ伍長に対し、海軍裁判所は泌尿器科、精神科、内分泌科からの報告書に基づいて、同伍長は性同一障害者であるが、性同一障害者であることは、直接的にも間接的にも勤務に支障を与えることはなく、海軍勤務の続行は可能であるとの判決を下した。“身体的に不適合”との判断により、海軍を離れていた同伍長は今後、マリア・デル・マル伍長として海軍に再勤務することになる。
|
3月25日(木) 11−M犠牲者を弔う国葬
3月11日にマドリッドで起きたテロの犠牲者を弔うための国葬が昨日、マドリッドのアルムデナ大聖堂で営まれ、189人の犠牲者の家族およそ500人を始め、スペイン王家、各国首脳、スペイン政府関係者など多数が参列したほか、多くの人々がアルメリア広場、オリエンテ広場、プエルタ・デル・ソルに設けられた特設大画面で、中継された葬儀の模様を見守った。 新政権第二副首相兼経済大蔵大臣にソルベス氏
PSOE(社労党)は、新政権での第二副首相兼経済大蔵大臣に、現EU経済金融問題担当委員であるペドロ・ソルベス氏(1942年アリカンテ県ピノソ生まれ)が就任すると公式に発表した。これは、一昨日の会談で、ソルベス氏がサパテロ党首からの申し出を受け入れたため。 パウエル国務長官、スペイン軍のイラク撤退を避けるための国連との交渉を約束
国葬が行われた昨日、テロの犠牲者を立てて一切の記者会見は行われなかったものの、サパテロ次期首相候補は、各国首脳と会談を行った。シラク・フランス大統領との会談終了が20分長引いた上、自身の飛行機の乗組員の労働条件問題があったため、アメリカのパウエル国務長官の会談は会談を延長することができず、会談は10分で終わった。
|
3月24日(水) サパテロ氏、各国首脳と会談
今日の12時半、11-M犠牲者の国葬がマドリッドのアルムデナ大聖堂で行われるが、次期首相候補のサパテロ氏はこの国葬に出席する首脳と国葬の前後に会談を予定している。会談は、午前10時にブレア・イギリス首相、11時にミレル・ポーランド首相、午後1時50分にシラク・フランス大統領、午後2時15分にパウエル・アメリカ国務長官、午後3時にシュレーダー首相、午後5時にサンパイオ・ポルトガル大統領と行われる予定。ポルトガル大使館で行われるサンパイオ大統領との会談以外は、国会議事堂マリアナ・ピネダの間で行われ、サパテロ氏が外務大臣に起用しようと考えている外交官のミゲル・アンヘル・モラティノス氏が同席する。 ラホイ氏、PP執行部編成に着手
昨日PP(国民党)の全国執行部が開かれ、現在PP書記長を務めるマリアノ・ラホイ氏はPP党首として立候補、暫定内務大臣のアンヘル・アセベス氏を自身の後任の同党書記長、暫定政府広報官のエドゥアルド・サプラナ氏を同党下院広報官、現マドリッド市都市計画局長ピオ・ガルシア・エスクデロ氏を同党上院広報官に任命したいと発表した。また、当初の予定を早めて党大会を欧州議会選挙終了後の夏に開催する予定であることも明らかにしている。 三民族主義政党が会談
左翼政党PSOE(社労党)が総選挙で勝利を収めたことにより、CiU(カタルニャ連合)、PNV(バスク民族党)、BNG(ガリシア民族党)の民族主義政党三党は昨日、マドリッドに集まり、PPの横暴な時代が終わり、新政権が新たな対話の時代を始める“可能性”への期待を示した。 9自治州で大雪警報 アストゥリアス、カンタブリア、パイス・バスコ、カスティジャ・イ・レオン、ナバラ、ラ・リオハ、アラゴン、カタルニャ、バレアレスの9自治州では、昨日も雪と強風による警報が維持された。バレアレス州では時速80キロの強風を記録している。
|
3月23日(火) 11-M関与疑惑でさらに4人逮捕
スペイン警察は、11-M関与の疑いで日曜の午後と夜にさらに4人を逮捕したことを明らかにした。これにより、マドリッド連続テロ関与疑惑での逮捕者数は合計14人となった。 逮捕のスペイン人、爆薬入手方法についての情報提供認める
M-11で使用された爆薬Goma2と、雷管を犯人に供給した容疑で木曜日にオビエド県アビレスでスペイン人、ホセ・エミリオ・スアレス・トラショラス容疑者(27歳)が逮捕されたことにより、現在警察は、アストゥリアス州に爆薬密売組織があると見て捜査を進めている。元鉱山従業員のスアレス容疑者は健康上の理由により3年前に鉱山を辞め、現在は自動車販売に従事しているが、過去にGoma2の密売容疑で警察の取り調べを受けている。
|
3月22日(月) ソルでイスラム教徒が反テロ集会 昨日、マドリッドのプエルタ・デル・ソルに100人ほどのイスラム教徒が集まり、3月11日のテロを糾弾、マドリッド市民への連帯を示した。参加者が掲げたプラカードには“Somos musulmanes, no terroristas(我々はイスラム教徒だが、テロリストではない)”“No al terrorismo(テロ・ノー)”などと書かれており、参加者の一人は「この集会により、我々はマドリッドの人々と共にいるということと、イスラム教徒にテロの犠牲者を出して、彼らと同様苦しんでいるということをマドリッドの人々に知ってもらいたい。」と述べた。スペイン人との関係に変化が生じたかとう記者からの問いに対し、「暴力的な反応はないが、視線には明らかに変化を感じる」と述べた彼は、大学の講義に出席するためこれまで使用していたリュックサックを書類挟みに変えたという。 11-M、観光業に大きな影響なし
旅行代理店、航空会社、ホテル業界の話によると、3月11日のテロによる大規模なキャンセルは今のところ出ていないという。しかしながら、スペインから近いヨーロッパからの旅行者が計画を変えていないとはいえ、各業界ともスペインから遠い日本やアメリカ(特に国民がテロに敏感)からの旅行者が減るのではないかと危惧している。 サン・ホセの連休、交通事故死者38人
1000万人が移動したサン・ホセの3連休、木曜日の午後3時から日曜日の午後12時までの間に起きた死亡事故件数は36件で、38人が死亡、22人が重傷、23人が軽傷を負った。 週末のスポーツの結果
F−1:マレーシアGP、エンジンを変え、最後尾からスタートしたフェルナンド・アロンソ選手(ルノーチーム)は、チームの給油計画のミスもあり7位に終わった。現在総合成績では、同選手は5位につけている。
|
3月19日(金) サン・ホセの祝日のため、今日のスペインニュースはお休みです。 |
3月18日(木) スペイン内務省、国内の警備を強化
昨日、政府は“スペインにおけるテロリストからの攻撃の危険は継続している”とし、スペイン国内で、治安警備隊、警察、軍隊を30万人以上動員して特別警備体制を敷くことを発表した。 ボノ氏、保安相就任を承諾
2時間によるサパテロ書記長との会談後、現在カスティジャ・ラ・マンチャ州知事を務めるホセ・ボノ氏は、新政権での保安省(現在の内務省)大臣就任を承諾した。この他の指名ですでにほぼ確実と見られるのは、カルロス3世大学(マドリッド)の経済学教授マリア・ヘスス・サンセグンド女史の教育科学相。同女史は、2ヶ月前からすでにサパテロ氏が結成した顧問団の一員として働いている。 サラゴサ、国王杯制す
国王杯の決勝戦レアル・マドリッド対サラゴサが昨日、バルセロナのモンジュイック・オリンピックスタジアムで行われ、延長戦の末、3-2でサラゴサがレアル・マドリッドを破って国王杯優勝を決めた。観客数は5.4万人。
|
3月17日(水) アルムデナ大聖堂で合同ミサ
昨日午後8時、マドリッドのアルムデナ大聖堂で、M−11テロの犠牲者合同ミサが行われ4000人が出席した。聖職者80人が並ぶ祭壇の後ろにかけられた大きな白い布の中央には黒い喪章が飾られ、ソフィア王妃、アギレ・マドリッド知事、ガジャルドン・マドリッド市長、ラト副首相も出席するなか、マドリッドのロウコ大司教は犠牲者の家族の心の平安を祈り、テロリストに対しては改心し、犯罪を犯すのをやめるよう呼びかけた。 11-Mで使用の爆薬、製造元が判明
スペイン警察爆発物処理班の専門家たちは、テロ発生数時間後には、使用された爆薬が最近製造されたものであるとの見方を示していたが、不発弾から見つかった爆薬と、テロ発生日にアルカラ・デ・エナレス(マドリッド州)で発見された盗難車の中からみつかったダイナマイトのかけらを調べた結果、11-Mで使用されたダイナマイトは、今年2月にパラモ・デ・マサ(ブルゴス県)でUEE(スペイン爆発物組合)により製造されたものであるとの結論に達した。 アルカラ・デ・エナレス市で沈黙のデモ行進
木曜日のテロで40人以上の犠牲者を出したアルカラ・デ・エナレス市で昨日、犠牲者の追悼デモが行われおよそ4.5万人がアルカラ市の道路を埋めた。デモにはゴンサレス・アルカラ市長、コボ・マドリッド市長助役、サパテロ・アルカラ大学学長、エチェバリア・マドリッド州議会副議長なども参加、時折参加者の間から拍手が起こる以外、行進は沈黙のうちに行われた。
|
3月16日(火) PSOE、単独で政権維持の意向
日曜日の総選挙で首相候補としての当選が決まったPSOE(社労党)のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ書記長が、昨日、150人の記者(うちおよそ40人は外国人記者)を前に記者会見を行った。この記者会見でサパテロ氏は、PSOEの土壇場での逆転は3月11日のテロの影響ではなく、“国民が変化を望んだ”結果であると強調、しかしながら、変化を望むに至った原因の一部にはスペインのイラク戦争参加があったことも認めた。昨日の記者会見でのサパテロ氏が主に言及した内容については以下の通り。 テロ関与疑惑でモロッコ人6人の名が浮上 スペイン警察関係者の話では、すでに逮捕されている3人のモロッコ人に加え、さらに3人、合計6人のモロッコ人に対し、M-11テロに関与した疑いがかけられているという。しかし、この3人については名前は公表されていない。逮捕された3人のうち、ジャマル・ゾウガム容疑者については、モロッコ治安当局がすでに昨年5月に起きたカサ・ブランカへの関与をほぼ確信しているという。同容疑者は2001年11月、中央管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事の命によりアルカイダとの関連の容疑で1度逮捕されているが、証拠不十分により釈放されている。スペイン警察は、現在、爆発が起こる数分前に車両内で壁にもたれて立っているゾウガム容疑者を目撃したとする2人の証言に基づいて捜査を続けているが、アルカイダのスペイン関連組織リーダー、アブ・ダダとなんらかのつながりがあると見られる2人のモロッコ人と見られる男性2人についても写真により2人の証人が列車内での目撃を証言している。 サン・セバスティアンでアルジェリア人1人逮捕 今朝、バスク州警察はサン・セバスティアンでアルジェリア人1人が逮捕されたことがわかった。関係者の話によると、このアルジェリア人は、今年1月中旬、近所の住民からの通報を受けてパトロール中の警官が麻薬売買の容疑で逮捕したのと同一人物。逮捕時にこの人物が「そのうちお前たちにもわかるだろう。我々はたくさんの人間をマドリッドで殺す。カステジャーナ大通りは死人で埋まるだろう。」などと述べ、この中でアトチャの名前も挙がったという。このとき、バスク州警察はこの発言に注意を払わなかったが、テロ発生後この発言が思い出されたことから、バスク州政府内務局がスペイン内務省、CNI(国家情報局)と国家警察にこの情報を流したところ、治安当局によりこの人物の捜索が始まり、昨日行方がわかったとこから今朝の逮捕となった。現在このアルジェリア人はバスク州警察に拘留中。 ヨーロッパ各地でテロ犠牲者への黙祷
現在EU議長国を務めるアイルランドのアハーン首相の呼びかけに応え、欧州連合に加盟する国々と加盟が決まっている国々では昨日正午にマドリッドでのテロにより亡くなった人々の冥福を祈って3分間の黙祷が捧げられた。各地の昨日の黙祷の様子は以下のとおり。
|
3月15日(月) サパテロ氏、劇的逆転でラホイ氏を破る
200人が死亡、1400人以上が負傷したマドリッドの列車テロから3日、昨日スペインで総選挙が行われ、前回選挙の69%を8ポイント上回る77%の投票率を記録、最大野党であったPSOE(社労党)が、PP(国民党)を破る大躍進を見せた。主要政党の獲得議席数は、PSOE164、PP148、CiU(カタルニャ連合)10、ERC(カタルニャ左翼共和党)8、PNV(バスク民族党)7、IU(統一左翼)5で、PSOEは2000年の前回選挙から39議席増やしたものの、過半数の175議席には届いておらず、左翼政党、民族主義政党と連立政権を組むか、過半数を持たずに単独政権を維持し、必要があればその都度他政党の支持を求めるのかをこれから選択しなければならない。 マドリッドでのテロに関与した疑いで5人逮捕
スペイン警察は、先週の木曜日マドリッドで起きたテロの首謀者は、昨年5月16日にモロッコのカサブランカで起きたテロ(43人が死亡)と同一のイスラム過激派グループであるとの結論に達した。これを受けてスペインから捜査チームがモロッコに向かい、同時にモロッコからスペインへも捜査チームが派遣された。 スペイン全土で反テロのデモ、1100万人が参加
スペイン政府の公式発表によると、金曜日、スペイン各地で行われたテロ糾弾デモの参加者は1164.2万人だったという。各地の参加者数は、マドリッドでは230万人、バルセロナで150万人、バレンシア100万人、セビジャ70万人、サラゴサ40万人、ビゴ40万人など。 情報操作、TVEに抗議の電話殺到
土曜日、PP本部前で行われた集会を報道せず、予定されていなかった映画を放送したとして、TVEに対し、視聴者から抗議の電話が殺到した。木曜日のテロについての真実を政府に要求して求めて6000人から7000人が集まったこの集会についてはスペイン、外国のチャンネルが生放送で中継したにもかかわらず、TVEは夜9時のニュースで50秒をこのニュースに割いただけだった。他局が集会を中継していた間、TVEでは2000年2月ETAにより殺害されたフェルナンド・ブエサ議員とそのボディガードについてのドキュメンタリー映画を急遽放送。これに対し、フェルナンド・ブエサ財団は日曜日、事前の予告なしに放送が行われたことについて強い憤りを表した声明文を発表している。
|
3月12日(金) 11-Mテロの死者198人、負傷者1430人と発表
昨日の朝のマドリッド近郊電車を標的にした4件の同時テロは、合計13の爆弾によるもので、うち5つがアトチャ駅ホームで爆発した車両内、4つがアトチャ駅近くで爆発した車両内、3つがエル・ポソ駅で爆発した車両内、1つがサンタ・エウヘニア駅で爆発した車両内に仕掛けられていた。この13の爆弾のうち、アトチャ駅ホームの2つとエル・ポソ駅の1つは、救助活動にやってくる人々をねらって遅れて爆発するよう仕掛けられていた爆弾だったが、爆発物処理班により解除された。現在のところ、テロにより亡くなった人の数は198人と公式発表されているが、昨夜の時点で負傷者のうち44人が“非常に危険な容態”、27人が“危険な容態”にあり、今後さらに増える可能性は高い。今回のテロは、スペイン史上最悪のテロ事件となったが、また、ロッカービー事件(イギリス・死者270人)に次いでヨーロッパで2番目に犠牲者の数の多いテロ事件ともなった。EUでは昨日3月11日を“ヨーロッパ、テロ反対の日”に定めることを決定している。 テロの犯人はETA?アルカイダ?
テロ発生直後から専門家たちの間では、今回のテロはETAのやり方とは違うと見る向きが強かった。このような規模のテロを起こすには、最低1ヶ月の準備期間と12〜30人の人材が必要だが、スペイン内務省では、ETAがマドリッドに確保している人材はこれより少ないと考えていた。さらに、通常なら事前予告があるはずだが、今回はその予告もなかった。 テロ反対を表明する集会が各地で自発的に発生
昨日のテロを受け、元バタスナ党(現在は政党法により違法政党)メンバーで構成されているSozialistas Abertzaleak(愛国社会主義同盟)を除くすべての政党は、テロに対する糾弾の声明文を発表した。また、すべての政党はテロの後、3日後にせまった総選挙におけるすべての選挙活動終了を決定している。
|
3月11日(木) マドリッドで同時テロ 今朝7時35分頃、マドリッド自治州内3箇所いおいてほぼ同時に爆発発生。 いずれも国有鉄道RENFEの運行する列車を狙ったもので、マドリッド市内にある アトーチャ駅からおよそ800メートル離れた線路上、郊外にあるサンタ・エウヘニア駅の傍、及び、同じく郊外にあるエル・ポソ駅において爆弾が爆発。 それぞれ、列車内に置き去りにされていたリュック、またはそれに類似したものに 時限爆弾がしかけられたいた。 爆発の結果、幾つかの車両は大破し、現時点(同日13時)において、政府正式発表によると、死者173人、負傷者711名と報告されているが、この数字はまだ変化するものと見られる。 朝の通勤時間であったため、列車の利用者も多く、多数の被害者を出したこの無差別 テロは、一般にはバスクの独立をかかげるテロリスト組織ETAの犯行として報道 されており、過去のバルセロナにおける惨事を大きく上回るものとなった。 この事件によりマドリッドの交通は一時的に麻痺状態となり、電話回線もパンク間際まで混乱したが、すでに回復されている。 実際にこの犯行が先述のテロ組織によるものかどうかについては、今のところ 確認されていないもよう。
|
3月10日(水) 危険物運搬中のトラック、衝突事故後爆発、2人死亡
昨日、カステジョン県バラカスの国道234号線で硝酸アンモニウム25トンを積んだトラックと乗用車が衝突、乗用車の運転手が死亡したほか、事故の30分後にこのトラックが爆発したことにより、別のトラックの運転手も死亡、爆発したトラックの運転手を含む5人が負傷した。 選挙運動ラストスパート
4年ぶりの総選挙まであと5日となった昨日、与党PP(国民党)と最大野党PSOE(社労党)は、投票政党未決者に焦点を絞った選挙運動ラストスパートに入った。 ソフィア王妃芸術センターでソラナ展
今日からマドリッド出身の画家ホセ・グティエレス・ソラナ(1886〜1945)の作品181点を160人の収集家から集めた展覧会が今日からマドリッドのソフィア王妃芸術センターで開催される。
|
3月9日(火) プラド美術館、所蔵品の中からミケランジェロの作品発見
1930年プラド美術館に寄贈されたものの、これまで鑑定が行われていなかったフェルナンデス・ドゥラン・コレクションの中に、ミケランジェロの素描2点が含まれていることが、イギリスのニコラス・ターナー氏とポール・ジョーニッジ氏により発見された。 ルイス・ポランコ判事停職処分手続き開始
CGPJ(司法権統括理事会)の懲戒委員会は昨日、満場一致で中央管区裁判所のギジェルモ・ルイス・ポランコ判事に対し、職務怠慢と訴訟手続遅延の過失について内部調査を開始することを決定した。 テレフォニカ、携帯電話市場4番目の規模の会社に
昨日、テレフォニカ・モビレス社は、アメリカの携帯電話会社ベルサウス社がラテンアメリカで展開している子会社を58.5億ドルで買収した。これにより、同社はアルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ウルグアイ、グアテマラ、ニカラグア、パナマの南米10ヶ国で1050万人の新たな顧客を獲得することとなり、中南米ほぼ全域で企業活動を行う、同地域ナンバーワン携帯電話会社となった。 |
3月8日(月) アンテナ3の特派員、ハイチで死亡
昨夜、ハイチの首都ポルトープランスで、テレビ局アンテナ3のリカルド・オルテガ特派員が取材中に銃弾を受け、病院に運ばれたが1時間後に死亡した。オルテガ特派員は、アリスティド前大統領の反対者が行ったデモを取材していたところで、デモ隊に向かって前大統領過激派支持者シメールが発砲したとみられ、特派員以外にも6人が死亡、38人が負傷した。 タラゴナでPHN反対集会
PHN(国家水路計画)に反対する人々の集会が昨日、タラゴナ県トルトサで開かれ、主催者PDE(エブロ川を守る会)側の発表では1万人が参加したという。開催地に選ばれたトルトサはPDEが“キロメトロ・セロ(ゼロキロメートル)”と名づけており、ここに川の水を南に流すためのポンプセンターが建設される予定となっている。 スアレス元首相の娘、マリアムさん死去 スアレス元首相の長女で弁護士のマリアム・スアレス・イジャナさんが昨日、マドリッドのラ・ルス病院で癌のため亡くなった。享年41歳。長女が3歳、長男を妊娠中の1993年1月乳がんと診断され、肝臓、肺、脳への転移が発見された後も、癌との闘いを続け、『Diagnostico: cancer. Mi lucha por la vida(診断:癌。私の生命との闘い)』も執筆。しかし、先月25日に容態が急変し、自宅からラ・ルス病院に緊急入院、昨日午後1時30分、心停止が確認された。埋葬式は今日行われるが、近親者のみにて行われるため場所、時間は発表されていない。 週末のスポーツの結果
F-1:オーストラリアのメルボルンで行われた今シーズン開幕戦となるオーストラリアGP、フェラーリチームのM・シューマッハー選手とR・バリチェッロ選手が1-2フィニッシュを飾った。スペインのフェルナンド・アロンソ選手(ルノー・チーム)も3位入賞と健闘した。アロンソ選手が表彰台に上がるのは、F-1参戦これで5度目。
|
3月5日(金) CISによる総選挙結果予想
CIS(社会学調査センター)が1ヶ月前に行ったアンケート結果によると、3月14日の総選挙による政界の変化は小さいという。このアンケートでは、現与党PP(国民党)が今回の選挙でも国会で絶対過半数を維持し、176議席(過半数プラス1議席)を獲得、PSOE(社労党)は前回選挙より6議席増の131議席にとどまるとの結果が出ている。 各地で中高生デモ
総選挙まで10日となった昨日、スペイン20以上の都市で、中高生が現与党PPの教育政策に反対するデモを行った。文部省が生徒の参加率を20%(およそ50万人)する一方、主催者側では200万人と発表。特に規模が大きかったのは、マドリッド、バルセロナ、バレンシアでのデモで、生徒たちは教育の質向上、宗教から独立した教育と卒業後の就職状況改善を求めた。 ラサロ・カレテル氏死去
作家、批評家、脚本家、大学教授、コラムニストなど様々な形でスペイン文学界を代表し、1991年から7年間にわたって王立言語アカデミー会長を務めたフェルナンド・ラサロ・カレテル氏が昨日未明、数日前から入院していたマドリッドの病院で亡くなった。享年80歳。
|
3月4日(木) スペイン史上最高額の鉄道契約、タルゴ社とシーメンス社が獲得
スペインで建設中の新たなAVE(高速列車)9路線で使用するための40車両の入札が昨日行われ、トータル金額史上最高額の16.03億ユーロで、Talgo-Bombaridier社(スペイン-カナダ)とSiemens社(ドイツ)が落札した。 防衛省、ヤコレフ機遺族にDNA鑑定を約束
昨日、フェデリコ・トリジョ-フィゲロア氏が大臣を務める防衛省は、「遺体の身元確認の経緯についてヤコレフ機の遺族が感じている不信感解消のためにあらゆる手段を講じる用意がある」と発表した。防衛省関係者筋の話では、家族がDNA鑑定を望んだ場合は、防衛省がその費用を負担することも“あらゆる手段”に含まれているという。 バレンシアの医師、革新的移植・接合手術
患者に新たな感染症の危険がなくなったとして、昨日バレンシアのレバンテ・リハビリ・センターのペドロ・カバダス医師が公にしたところによると、同センターの医師団は、交通事故で切断された腕の感染症からの回復のため、一時的にこの腕を大腿骨につないだ後、再び接合させることに成功したと発表した。
|
3月3日(水) アラバ県で新たにETAメンバー逮捕
クエンカで日曜日に逮捕された2人のETAメンバーとのつながりがある容疑で、昨日、アラバ県ジョディオでベニャ・バロンド・オラバリ容疑者が逮捕された。バロンド容疑者は3年前からジョディオ市役所都市計画部で設計士として働いており、ビスカヤ県ミラバジェス市選挙候補者として、違法政党ビデルディの候補者リストの8番目に名前が載っていた人物。兄弟のアンデル・バロンドは、治安警備隊員1人と高速道路料金所職員1人を殺害したと見られているが、現在メキシコに逃亡中。逮捕後、容疑者の自宅で家宅捜査が行われ、大量の書類が押収された。 各地で3月の最低気温新記録
国立気象協会によると、この月曜日、マドリッドの夜間の最低気温は3月の歴代最低記録だったという。この日記録された最低気温はマイナス5.2度で、レティロ観測所がこの気温を記録したのは1900年以来。トレド(カスティジャ・ラ・マンチャ州)、セビジャ(アンダルシア州)、ルゴ(ガリシア州)でも同様に3月の最低気温記録を更新、トレドでは1916年3月6日以来の記録となるマイナス3.8度が観測された。この日スペインで最も寒かったのはセゴビアでマイナス8度を記録している。 ジョアン・マヌエル・セラ氏にアルゼンチン政府が叙勲
カタルニャ出身歌手ジョアン・マヌエル・セラ氏がアルゼンチン政府からオルデン・デ・マジョ(五月勲章)の叙勲を受け、叙勲式典が月曜日、ブエノス・アイレスのサン・マルティン宮リベルタドールの間で行われた。この勲章は、アルゼンチン政府が外国人に対して与える勲章の中でも位の最も高いものの1つで、今回の叙勲は、セラ氏の歌手としてのキャリアと氏が民主主義と人権の擁護のために闘ってきたことを評価して行われたもの。
|
3月2日(火) 墜落ヤコレフ42機の犠牲者、大半の身元確認が不正確だった可能性
昨年5月26日、トルコで墜落したヤコレフ42機に乗っていたスペイン軍の犠牲者62人の大半は、身元の確認があいまいなまま、埋葬または火葬された疑いがあることが判明した。事故の報告書作成は引続きトルコで行われているが、スペインに遺体が送還される数時間前にサインされたという検死・身元確認調書には、犠牲者62人のうち30人は身元が確認できなかったことが記されている。 イベリア航空、飲み物・機内食サービス有料化開始
昨日からイベリア航空では、国内線とヨーロッパ線でのツーリストクラスにおける飲み物・機内食サービスを有料化した。カナリアス諸島便をのぞく国内線と、短中距離路線(飛行時間3時間以内)のヨーロッパ便では、“TU MENU”と呼ばれる朝食、昼食または夕食メニューが時間帯によって6〜10ユーロで機内販売されるほか、サンドイッチ、飲み物、軽食も販売される。販売価格は炭酸飲料が2.5ユーロ、コーヒー1.5ユーロ、ピザ一切れ6ユーロなど。 スペイン北部で引続き雪による影響
先週の金曜日からスペイン北部を見舞った大雪と寒さは勢力を弱め始め、カタルニャ州を除いて注意報は解除となった。しかし、依然としてスペイン北部では主要幹線道路が通行止め、徐行など交通網に大きな影響が出ている。
|
3月1日(月) 爆発物輸送中のETAメンバー2人を逮捕
昨日未明、クエンカ県カニャベラル村で536キロの爆薬を積んだライトバンと乗っていたETAメンバー2名が治安警備隊により逮捕された。スペイン内務省によると、テロリストたちは今日、明日中にも首都マドリッドでのテロを計画していた模様で、3月14日の総選挙を前に、さらにETAがテロを企てている可能性もあると見て、警察では警戒を強めている。 4自治州で引き続き雪による注意報
金曜日からスペイン北部を襲った悪天候は勢力を弱めたものの、依然としてカンタブリア、パイス・バスコ、カタルニャ、カスティジャ・イ・レオン(パレンシア、ブルゴス、ソリア県のみ)の4州では注意報発令中。パイス・バスコ州アラバ県では、公立の学校のスクールバスが運休、また同州ギプスコア県ウレチュでは、体育館の屋根が落ちた。原因は屋根に積もった雪のためと見られる。この日はバスケットボールの試合が予定されていたが、数分前に中止が決定され、体育館内は無人だった。 堕胎者数、1年間で10.4%の増加
厚生省の調べによると、スペインの認可施設124ヶ所で2002年に行われた堕胎手術件数が77,125件であったことがわかった。これは前年比10.4%の増加で、過去5年間で55.6%増加していることもわかっている。一方、出生率は2002年に前年比2.5%、5年間で12.9%の増加だった。
|
メールコンタクトはspnews@spainnews.comまで
QUEDA TOTALMENTE PROHIBIDO LA REPRODUCCIÓN, LA REPUBLICACIÓN, O COPIAR CUALQUIER CONTENIDO DE NUESTRAS PÁGINAS.
全て内容おいて無断で使用・転載・複製することを禁じます