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5月31日(月)

イバレチェ氏、バスク議会選挙の前倒しは無いと発表

バスク州知事フアン・ホセ・イバレチェ氏は、向こう数ヶ月間の主な方針を発表。 その中でレエンダカリ(バスク自治州政府)は2005年5月に予定されている自治州選挙の時期を早めることはあり得ないと告げ、またバスク州新法案については 現バスク議会が審議投票するべきであると述べた。
 2004年エウスカディ経済大会の中での発言では企業主や各役員に対して 近未来におけるバスク政府のとるべき方針について取り上げたが、その中には次期立法議会においても引き続きPNV(バスク国民党)、EA(バスク民族主義政党の一つ),IU(左翼連合)の協力体制の維持が必要であるとの発言が 含まれていた。 
これらレエンダカリの方針は多くの企業主のみならず、PNV党首であるジョス・ジョン・イマス氏や、バスク政府内におけるEAの代表であるホセバ・アスカラガ氏などからも支持を受けた。
 イバレチェ氏は昨日の発表の中でまた更に次のように付け加えた。 「バスク議会選挙の日程を前倒しをするのが都合の良い人々もいるようだが、 あくまでも予定されたその時に、あるべき形で行なわれるべきである。影でおかしな ことを企むものがいないことを願う」と。

スペイン人の46%が公共の場における喫煙規制を強めることを希望

スペインでは毎年およそ6万人が喫煙により死亡している。 その内、肺ガン(26.5%)、慢性閉塞性肺疾患(20.9%)などが主な死因となっている。 
この国では初めてタバコを吸う年齢が1987年度調べでは平均13.8歳であったのに対して、現在では13.1歳と言う統計が出ており、若年層の健康保護の面において深刻な社会問題となっている。

ジェラルド・ゴンサレス氏、スペインサッカー連盟会長立候補を正式に表明

以前、同連盟秘書を務めていたことのある同氏は、次回会長選挙への立候補を 表明すると同時に、現役員会による運営が決して評価できるものではないとの 見解を示した。
選挙は年内に行なわれる予定であるが正確な日程は決まっていない。
一方、現会長のアンヘル・マリア・ビジャル氏もまた、再立候補の意思を明らかに しており、現役員会メンバーがこれを推してくれていると発言。 ジェラルド・ゴンサレス氏は1988年7月に現会長であるアンヘル・マリア・ビジャル氏が会長職についた時から共に働いた仲であり、1992年から2003年1月に退くまで、同連盟秘書官を努めていた経歴を持つ。


5月28日(金)

警官の拳銃を奪って殺害した囚人、逮捕(バルセロナ)

殺人課の警官たちは、昨日、エル・プラット・デ・ジョブレガ市のサン・コスメ地区で、フリオ・ナバロ・フェルナンデス容疑者(28歳)を発見、逮捕した。同容疑者は、今週の月曜日、同市の裁判所に出廷した際に、護衛についていた25歳の警官の拳銃を奪い、発砲し、警官を死亡させ、裁判所内でペンキを塗っていた塗装業者に重傷を負わせ、一緒にいたアントニオ・ヒメネス・エルナンデス容疑者と逃亡した。
マドリッド出身のナバロ容疑者が同市内のスラム街であるサン・コスメ地区で見つかったのは、昨日の午後1時半ごろで、事件発生後から警察は同地区のアパートをしらみつぶしに調べていた。ナバロ容疑者と共に同容疑者の恋人のピラール・J・N容疑者(30歳)も犯人隠匿の疑いにより逮捕された。ヒメネス容疑者は引き続き逃走中。

カトリック教会、政府の法改正案反対運動支持を示唆

スペインカトリック教会は、昨日、新政権の法改正案に対し、反対の意思を表明した。特に、治療目的での胚によるクローン作製を可能にする人工再生法の改正についてと、人工中絶の刑法適用撤廃について、厳しく糾弾。司教執行委員会による声明文が発表された昨日の記者会見では、マルティネス・カミノ広報官が「人命を奪ういかなる法制の制定も改革も政府の権限にはない。」とし、PSOE政権の改革案には“科学的、政治的、経済的利益”が存在すると述べた。
胚からクローンを作製し、これの治療目的に使用することについてスペインカトリック教会は、「“余っている”胚であろうと、解凍して実験目的で核をとった後、その胚を捨て、命を奪うのは、いかなる理由においても正当化することはできない。たとえ、他の人間を助けるという目的であっても、人間を殺すことは正当化できない。」との見解を発表。また、人工中絶についても、「法相の発表した内容には、社会の合意が伴っているとは思えない。」と述べ、同性愛者の婚姻についても「人類の本来のあり方に呼応していない」との見方を示した。法改正案はカトリック教徒からの反対運動を誘発するとスペインカトリック教会は考えており、その運動を教会は支持すると明言している。

“トランプ殺人犯”に、懲役151年求刑

マドリッド最高裁判所は、2003年7月3日に逮捕された“トランプ殺人犯”アルフレド・ガラン・ソティジョ被告(26歳)に対し、懲役151年と2ヶ月を求刑した。検察側では、ガラン被告を6件の殺人と3件の殺人未遂、住居不法侵入、武器の不法所持の罪で告発しており、被害者に対する賠償金3,090,500ユーロの支払いも要求している。
犠牲者の遺体と共にトランプのカードが残されていたことから“トランプ殺人犯”と名づけられたこの犯罪は、2003年1月24日から3月18日にかけてマドリッドを震撼させたもの。すべての犯行には同じ拳銃が使われていたが、凶器は発見されていない。警察のみが握っていた情報を知っていたため、同被告は逮捕されたが、その後裁判所での供述では、犯人であることを否定している。裁判の日程はまだ決まっていない。


5月27日(木)

防衛省、Yak−42機犠牲者の合同埋葬を提案

アフガニスタンでの任務を終えた兵士を乗せた防衛省チャーター機がトルコで墜落し、乗っていたスペイン兵62人が死亡して昨日でちょうど1年が経ち、昨日は記念式典が現場で行われた。“Plaza de amistad hispano-turca(スペイン−トルコ友情広場)”と名づけられた広場での記念モニュメント除幕式ののち、遺族とボノ防衛大臣は、飛行機が墜落したピラブ山にのぼった。
10日前に、イスタンブールで37人、スペインで9人の遺族のDNA抽出が行われており、ボノ防衛大臣によると、1週間から10日で結果が判明するという。しかし、この結果、遺体が別の人物のものであることが判明したところで、犠牲者のうち5人はすでに火葬されているほか、一度埋葬した遺体を掘り起こすのに反対している遺族もおり、問題の根本的解決はきわめて難しい。ボノ大臣はすでにサパテロ首相とこの解決について話し合いを行っており、犠牲者全員を同じ場所に埋葬するという提案を遺族に行っているが、故人を自分の身近な場所に埋葬したいという家族の多くは反対。この案を受け入れてもいいと表明した家族も全員の合意がなければ、実行には移せないとしている。
今回の身元照合ミスの責任追及については、防衛省は司法機関による責任追及は回避したい意向で、現在、遺族と賠償金の金額交渉を行っている。しかし、遺族は“経済的補償は2次的なもので、我々が1番に求めるのは実際に何が起こったかを明らかにすることと、責任を取らせること”であると述べている。いずれにせよ、DNA鑑定の結果、遺体の身元照合にミスがあったことが判明すれば、鑑定書にサインをしたナバロ、ベルトラン両将軍が処罰の対象になることは避けられないとみられる。

PSOE、11−M調査委員会にアスナル前首相出頭は要請せず

CC(カナリアス連合)所属議員のパウリーノ・リベロ氏の委員長就任が満場一致で決まった国会11−M調査委員会は、欧州議会選挙)6月13日)が終了してから始動するが、与党PSOE(社労党)は現在のところ、“勤めていた職務に敬意を払って”アスナル前首相出頭は要請しない予定。しかし、これはあくまでも予定であって、今後のPP(国民党)の対応によっては、出頭要請の可能性もあるとしている。最大野党PPと与党との話し合いにより、同委員会の副委員長には、PSOEのアンヘル・マルティネス・サンフアン氏、書記にはPPのイグナシオ・ヒル・ロレンソ氏が選ばれた。

銀行強盗、7時間篭城の後、投降

昨日午前12時40分、マドリッド州アルカラ・デ・エナレスの中心地にあるBBVA銀行に銀行強盗が押し入った。サングラスに黒いコート、ライフルとピストルで武装した犯人は客12人と行員8人に地面に伏せるよう命じ、5万ユーロを要求した。午後1時19分、人質の1人が夫に携帯電話で連絡を取ることに成功、夫が警察に通報し、周囲は警察が包囲、救急車5台、特殊部隊が待機を始めた。
強盗との交渉係が、数年前マドリッドで精神病患者による立てこもり事件で交渉係を務め(その際に、犯人の銃弾を受けている)アンヘル・ウルタード氏に要請された。犯人は女性を解放した後、男性4人だけを人質にとり、引き続き篭城。しかし、実際はこの支店の上の階には同銀行のオフィスがあり、このオフィスに行員たちが残っていたため、警察は彼らを通じて現場の状況を知ることができた。
篭城が開始されてから、銀行周囲の商店は閉店、電話による犯人との交渉が始まった。犯人は、要求金額を100万ユーロまで上げ、逃走用ヘリコプターも要求するにいたったが、篭城から7時間後の午後8時過ぎ、ウルタード氏の指示どおり、銀行を出て、警察に逮捕された。この篭城による死者、けが人は出ていない。
犯人は19歳、無職のルーマニア人男性。スペインに来て4ヶ月で、警察の取り調べによると、強盗の本当の目的は、現在は不法滞在の自分の身分を合法化することと、恋人をルーマニアから呼寄せることだったという。


5月26日(水)

中絶、同性愛者結婚の合法化、離婚手続きの簡略化へ

フアン・フェルナンド・ロペス・アギラル法務大臣は、昨日の国会司法委員会の席で、現行内閣がこの4年間で進めていく改革の予定について発表した。この改革に含まれる主な計画は以下のとおり:
同性愛者の婚姻合法化:異性愛者と完全に同等の権利を与えるというもので、大臣は同性愛者の養子縁組の合法化についても前向きに考えていることを述べたが、これについては“議論の余地あり”と慎重な姿勢を示した。
離婚手続きを簡略化:「夫婦は婚姻の始まりと終わりの決定に現在必要とされる手続き、期間なしの、出来る限りの自由を持つべきであると政府は考える。」とし、離婚申請の前に別居期間を必要とする現在の状況を変える意向。
人工中絶の合法化:これまでは、法律が認める理由以外での妊娠において中絶を行うことは刑法の懲罰対象であったが、妊娠初期においてはこれを違法とみなさない。
このほか、今まで以上に安全で透明な外国からの養子縁組のための法改正、戸籍記載の性別の変更なども予定されている。昨年10ヶ月の短期間で、前内閣が進めた刑法5項目の改正について、法相は遺憾の意を表しているが、政府は、この改正案が施行される10月にただちにこの改正法の改正を行うのではなく、現行刑法10周年となる2005年の刑法改正に向けて、まずは各政党代表との討論会を開くという。

ボノ防衛相、Yak−42機墜落事故について国会で報告

昨年5月26日にトルコで墜落し、乗っていたスペイン軍の兵士62人全員が死亡した事故の犠牲者の遺体確認の結果が誤っていた疑いについて、昨日、ホセ・ボノ防衛大臣は、国会防衛委員会で報告を行った。ボノ大臣は、身元確認の際に“不注意”があったと認めたものの、トリジョ前大臣と防衛省に“悪意”はなかったと防衛省と前防衛大臣に対して責任はないとの見解を示した。
10日ほど前に、犠牲者の家族のうち37人がトルコでDNA照合を行っている。この結果はまだ出ていないが、防衛省が現在握っている情報は、身元照合にミスがあったことを示しているという。
ボノ大臣は、今日の午前中事故現場で行われるこの事故の追悼モニュメント開幕式2件に出席するため、昨日の午後、トルコに向かった。犠牲者の遺族150人との現地での晩餐会の席で、大臣は遺族に対し“軍隊の名において”許しを求めた。

皇太子夫妻、サン・セバスティアンを訪問し、国内新婚旅行終了

ソス・デル・レイ・カトリコを出発した皇太子夫妻の昨日最初の訪問地は、ナバラ県オリテ。ここで、2人はナバラ国王カルロス3世により建てられた城を訪ねた。現在フェリペ皇太子のもつ称号の1つである“プリンシペ・デ・ビアナ”という称号は、カルロス3世に始まるもの。来月末には、レイレ修道院で2004年プリンシペ・デ・ビアナ・文化賞の授賞式が行われる。
その後、午後3時過ぎ、2人はサン・セバスティアンにあるフアン・マリ・アルサック氏(フェラ・アドリア氏と共に挙式前夜の晩餐会の料理を担当)のレストランに到着、食後はラ・コンチャビーチを散策され、その後、エルナニにあるチジダ美術館を訪問し、その後マドリッドに戻った。


5月25日(火)

皇太子夫妻、サラゴサへ

クエンカのパラドールに宿泊した皇太子夫妻は、クエンカを散策した後、昨日午後1時、テルエル県アルバラシンに到着し、その後、サラゴサを訪問した。
皇太子夫妻が到着するとの情報が流れ、昨日の午後3時過ぎ、サラゴサのピラ−ル聖母教会前には皇太子夫妻に触れよう、写真を取ろうと5000人ほどの人々が詰めかけた。慣習にのっとって夫妻は聖母の前で祈祷、その後聖母のマントにキスをした。サラゴサでの短い滞在の後、皇太子夫妻はソス・デル・レイ・カトリコに移動。昨夜はこの村のパラドールに宿泊された。皇太子夫妻滞在を知り、パラドールの前にもたくさんの人々が集まった。

イラン外相、訪西を1日延期

昨日、イランのジャラジ外相はマドリッドに到着し、スペインのモラティノス外相する予定だったが、皇太子夫妻の結婚式にパフラヴィー朝国王(1979年イスラム革命により亡命)の未亡人と息子が招待されたことに抗議するため、訪西延期を発表した。これを受けてスペイン外務省は、スペイン政府がイスラム共和国と現在の良好な関係を保ちたいと望んでいること、しかし国王夫妻は皇太子の式への招待客を自由に選べることを説明、丸1日を費やした話し合いの結果、イラン政府は今日、ジャラジ外相がマドリッドを訪問し、サパテロ首相、モラティノス外相と会談することを決定した。
アスナル前政権はこれまで、イラン政府と友好的な関係を築いていた。ハタミ大統領は、2002年10月の訪西時に、スペインに対し、中近東への通商関係の強化と投資額の増大を要請していたが、今年2月の選挙で保守派が勝利を収め、現在イラン政府は改革派のハタミ大統領にとって厳しい状態にあり、政府の方針が定まらない状態。

レアル・マドリッド、新監督にカマチョ氏

スペインサッカー一部リーグのレアル・マドリッド、フロレンティーノ・ペレス会長は、昨日、カルロス・ケイロス監督の解任と、ホセ・アントニオ・カマチョ氏の新監督就任を発表した。同チームはリーグ最後に5連敗を喫し、リーグ成績は4位にとどまった上、重要なトーナメントタイトルを1つも獲得できなかった(1998年以来)。
「メランコリーに浸っている場合ではなく、今は分析のときだ」と述べる会長は、この危機を脱するため、4つの対策を打つと述べた。1つ目は、ローマからのアルゼンチン人サムエルの獲得、2つ目は契約が1年残っているケイロス監督の解任、3つ目はカマチョ氏の監督就任で、4つ目は6月11日に特別総会招集を開き、7月11日に会長選挙を行うことだという。
3年半の間にリーグ優勝2回、ヨーロッパカップ優勝2回、トヨタカップ優勝1回、ヨーロッパスーパーカップ優勝1回という成績を残していたデル・ボスケ監督を解任したのは間違いだったのではないか、との問いに対し、ペレス会長は「デル・ボスケ氏の契約を延長しなかったのは間違いだったかと聞かれれば、答えはノーだが、ケイロス氏と契約したのは間違いだったかと聞かれれば、答えはイエスだ。」と答えた。ペレス会長によると、大事な局面でのロナウドへの依存も、ディフェンスのエキスパートなしの戦略も、今季のレアル・マドリッドの不調の原因ではなく、原因はケイロス監督だったという。チームが不調に陥ったのは、国王杯決勝でのサラゴサに対する敗戦で、以降チーム内での規律の乱れは明らかだったといい、会長はチームをまとめられなかったのは監督の責任であるとの見解を示した。
会長によると今季、ポルトガルでベンフィカを率いてリーグ優勝を飾っているカマチョ新監督に対しては、デル・ボスケ監督もケイロス監督も持てなかった権限が与えられるが、しかし、カマチョ氏は“世界最高選手がプレーすること”“サテライトチームから若手の登用”というレアル・マドリッドの伝統スタイルを尊重しなければならないという。「来季はバランスのとれたチーム作りを目指す」と会長は述べている。


5月24日(月)

フェリペ皇太子ご成婚

挙式が行われる2時間前の午前9時から、招待客を乗せたバスが次々アルムデナ大聖堂に到着した。ここ数年5月22日は晴れの日が続いていたものの、今年の5月22日は、ちょうど陸軍の軍服を着たフェリペ皇太子がソフィア王妃の手をとって王宮から大聖堂に向けて歩き始めた午前11時前から雨が降り始めた。マヌエル・ぺルテガス氏デザインのウェディングドレスに身を包んだ婚約者のレティシア・オルティスさんが父親に付き添われ、ロールスロイスで王宮から大聖堂に向けて出発したのは午前11時6分。アントニオ・マリア・ロウコ・マドリッド大司教により執り行われたミサで、誓いの言葉が述べられたのは午前11時50分だった。
挙式後、ご成婚パレードが行われた。ベランダからも新郎新婦の姿が見られるようにと、パレードに使用されたロースロイスは天井がガラス張り。すでに発表されていた行程をたどって二人は、アトチャ教会に到着、花嫁がブーケをアトチャの聖母に捧げたあと、同じ行程をたどり、行きよりも速いスピードで二人は王宮に戻った。
王宮に到着した新郎新婦が、宮殿のバルコニーに姿を現したのは午後2時20分過ぎ。その後、国王夫妻、新婦の両親、ルゴ公爵夫妻、パルマ公爵夫妻(いずれも皇太子の姉夫婦)もバルコニーに現れ、王宮前に集まった人々に手を振った。その後家族写真の撮影を済ませ、スペイン王室のメンバーは1700人が出席する昼食会が開かれる王宮中庭のテントに向かった。昼食会で乾杯の音頭をとった皇太子は、自分が“愛する女性と結婚できて幸せ”であるとコメント、両親を見習って王家の後継ぎとしての役割をまっとうしていきたいと述べた。
新婚旅行一日目となる昨日、夫妻はクエンカを訪問。この他にも皇太子夫妻はスペイン国内の歴史ある土地を訪問する予定であるというが、プライバシー保護のため、王室は行き先を発表していない。唯一明らかにされているのは、ローマでの法王の謁見と、26日のヨルダンで皇太子の挙式出席のみ。ソフィア王妃のときと同様、皇太子妃となったレティシアさんは、当面の間は皇太子に同行するのみで、単独では王室の代表者としての職務はこなさない。

2500万人以上が皇太子挙式を視聴

土曜日に行われたフェリペ皇太子の挙式をスペイン全土で視聴した人の数は25,145,000人であることが判明した。この数字は、視聴者数計測システムをスペインが導入して以来最高の数字。クリスティーナ内親王の挙式は2268万人、エレナ内親王の挙式は2134万人が視聴していた。皇太子が大聖堂の祭壇に到着した10時52分から新郎新婦が大聖堂を出た12時46分までの間、視聴者の58.2%は国営1チャンネルを選び、一人あたり平均94分の視聴時間を記録した。
国営1チャンネルが瞬間最高視聴率を記録したのは、花嫁が豪雨の中大聖堂に到着したときでも、新郎新婦が誓いの言葉を述べていたときでもなく、新郎新婦が大聖堂を出る12時45分で、スペイン人の3人に1人にあたる1352万人が視聴していた。

クウェートからスペイン兵234人が帰還

防衛省のチャーター機で昨日未明、アルメリア空港に234人のスペイン兵が到着した。今日の午後4時、マドリッドのトレホン・デ・アルドス基地にクウェートから到着する便で217人がさらに到着し、ボノ防衛大臣は、この217人の送迎のため同基地を訪れる予定。
先週の金曜日、イラクからのスペイン軍完全撤退が完了、現在クウェートには、ヘリコプター、装甲車など飛行機では輸送できないものを船に積む任務のため50から100人の兵士が残っている。すでに4日前に貨物船1艘がアラブ首長国連邦を出港、残り2台の貨物船はそれぞれ6月8日と20日に出港する予定。

週末のスポーツの結果

サッカー:2003−2004一部リーグの全試合が終了。1位のバレンシアと2位のバルセロナは予選なし、3位のデポルティーボと4位のレアル・マドリッドは予選ありでチャンピオンズリーグ出場が決まった。また、5位のアスレティック・ビルバオと6位のセビジャはUEFAカップ、7位のアトレティコ・マドリッドと8位のビジャレアルはインタートト・カップに出場する。バジャドリッド、セルタ、ムルシアは2部リーグ転落。
F−1:モンテカルロGPに出場したフェルナンド・アロンソ選手は41周目で壁に衝突してリタイア。この衝突は、先行するラルフ・シューマッハー選手をアロンソ選手が抜こうとしたところ、突然ラルフ・シューマッハー選手が加速、車同士の衝突を瞬時に避けたアロンソ選手が壁にぶつかったもの。ラルフ・シューマッハー選手は突然加速した理由について、ギアの調子がおかしかったと説明したが、アロンソ選手は納得せず4月25日にも抜こうとしたアロンソ選手とラルフ・シューマッハー選手の車両が接触しており、アロンソ選手は激しい怒りを露にし、「即刻ライセンスを取り上げるべきだ。」と発言した。


5月21日(金)

撤退中のスペイン軍に攻撃、兵士1人が負傷

5月2日にクウェートに向けてスペイン軍がイラクから撤退を開始して以来初めて、昨日午前9時半頃(スペイン時間午前7時半)、ディワニヤの南50キロにあるアル・ハムザ付近でスペイン軍部隊が待ち伏せにあった。このときの戦闘により、スペイン軍の軍曹1人が負傷、襲撃者イラク人1人が死亡、1人が重傷を負い、1人が逮捕された。負傷したロンダ基地所属の軍曹は手当てを受け、昨日のうちに部隊に戻り、重傷のイラク人はバグダッドの米軍病院に移送、また逮捕者の身柄も米軍に引き渡された。
攻撃を受けた部隊のは、クウェートに向かう車両を護衛した後、スペイン基地へ戻る途中だった装甲車のうちの一台で、攻撃者は対戦車砲RPG7、マシンガンとライフルで武装していたというが、捜査は米軍の手に渡っておりスペイン防衛省は襲撃者の詳しい数については明らかにしなかった。今回の襲撃も、過激シーア派指導者ムクタダ・サドル師が率いるマハディ軍の犯行である可能性が強い。

英西外相会談

新政権外務大臣に就任して初めて、ミゲル・アンヘル・モラティノス外相がイギリスを訪問した。水曜日、国会外交委員会で、ジブラルタル問題の解決に向けて強気の姿勢を示していたモラティノス外相だが、昨日の1時間半にわたるジャック・ストロー・英外相との会談では、ジブラルタル問題はほとんど話題に上らず、“話し合い再会の日付を決める”というモラティノス外相の水曜の発言とは程遠い結果に終わった。しかし、モラティノス外相は会談後の記者会見で「私は失望していない。イギリスとスペインという2つの友好国は“適当な時期”が来れば、満足のいく解決策に到達できるはずだ。」と述べた。

サッカー欧州選手権代表選手発表

6月にポルトガルで開催されるサッカー欧州選手権の代表選手が昨日発表された。レジェス(アーセナル)、ミスタ(バレンシア)、フアニート(ベティス)の3選手の代表入りの可能性がささやかれていたが、「最後の最後まで、ディフェンスの補強をするか、フォワードを1人増やすかで悩んだが、過去の経験からディフェンスを増やすことにした。」とイニャキ・サエス監督が胸中を告白したように、この座をつかんだのは、水曜日のUEFAカップ決勝戦での活躍が記憶に新しいミスタ選手ではなく、フアニート選手だった。チームの平均年齢は25歳で、最年長はキーパーのカニサレス選手(バレンシア)34歳で、最年少はトレス選手(アトレティコ・マドリッド)の20歳。昨日発表された23人の代表選手は以下のとおり。
GK:カシージャス(レアル・マドリッド)、カニサレス(バレンシア)、アランスビア(ビルバオ)
DF:セサル(デポルティボ)、ガブリ(バルセロナ)、エルゲラ(レアル・マドリッド)、フアニート(ベティス)、マルチェナ(バレンシア)、サルガード(レアル・マドリッド)、プジョール(バルセロナ)、ラウル・ブラボ(レアル・マドリッド)
MF:アルベルダ(バレンシア)、バラハ(バレンシア)、ホアキン(ベティス)、バレロン(デポルティボ)、ビセンテ(バレンシア)、シャビ・アロンソ(レアル・ソシエダ)、シャビ(バルセロナ)
FW:エチェベリア(ビルバオ)、ルケ(デポルティボ)、モリエンテス(モナコ)、ラウル(レアル・マドリッド)、トレス(アトレティコ・マドリッド)
モリエンテス選手を除く代表選手は5月28日から強化合宿に参加、ポルトガルには6月5日に発つ。


5月20日(木)

バレンシア、UEFAカップも制す

スウェーデンのイェーテボリで昨日行われたUEFAカップ決勝戦、バレンシア対マルセイユは、2ー0でバレンシアが制し、先週のスペインリーグ優勝に続き、バレンシアが2冠を達成した。
最初の得点は試合開始45分。GKのバルテスに対しペナルティが取られ、ビセンテがこのPKを決めて、前半が終了した。堅い守備で自チームのスタイルを貫いていたマルセイユの奮闘はビセンテの退場までで、後半13分には、バラハ、ビセンテとつないだパスを最後にミスタが左足シュートで決め、ダメ押しの2点目。マルセイユはほとんどシュートを放つこともなく、試合は終了し、バレンシアは1980年のスーパーカップ以来24年ぶりの国際トーナメント優勝を飾った。

インド洋でフェリー行方不明

シンガポールで建造、進水され、乗組員12人のうち10人がスペイン人のバレアリア社の客船Nixeがインド洋上で行方不明になっている。本来なら月曜にスリランカに寄港しているはずのこの船に対し、無線、衛生電話での連絡が試みられているが、応答がない。
1800万ユーロを費やして建造されたNixe丸は4月30日に進水、ジブラルタル海峡でアルへシラス-タンジェ間を就航予定の536人乗り、全長63メートルの船で、シンガポール出航後、15〜20日でスペインに到着する予定だった。行方不明となっている原因については、インド洋で海賊に襲われた、または何らかの通信システムの故障ではないかと考えられている。スペイン外務省はすでにシンガポールとスリランカに対し、海と空からこの船を捜索するよう依頼している。

挙式を前に招待客の到着始まる

今日の正午過ぎの日本の皇太子の到着を皮切りに、今日はノルウェー皇太子夫妻、元イラン王妃と長男夫妻、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ニカラグア、ペルーの大統領夫人などで、明日はヨルダン王妃、ノルウェー国王夫妻、コロンビア大統領、ニカラグア大統領、アイルランド大統領、元チェコ大統領バツラフ・ハベル氏、ネルソン・マンデラ氏などがバラハス空港に到着、トレホン基地にはベルギー王室、デンマーク女王、ルクセンブルグ大公と家族、オランダ女王と家族、イギリスのチャールズ皇太子とウィリアム王子、スウェーデン国王夫妻と家族などが到着する。
明日は、エル・パルド宮で国王夫妻による晩餐会が催され、これが皇太子挙式最初の公式行事となる。


5月19日(水)

マドリッド、オリンピック開催地最終候補に残る

昨日、スイスのローザンヌでIOC(国際オリンピック委員会)理事会が開かれ、2012年夏季五輪開催地として立候補していた9都市の中から、マドリッドは1位のパリと0.2ポイント差、3位のロンドンと0.7ポイント差の総合得点8.3点で2位の評価を得て、最終候補地に残った。その他最終候補に残っている4都市は、パリ、ロンドン、ニューヨーク、モスクワ。
マドリッドは、交通手段、政府、市民の支持、スポーツ施設、オリンピック村、機動性の5つの分野で1位の評価を受けたが、ホテル受容力(4位)、治安、経験(それぞれ3位)の点が弱点。ホテル受容力の問題に関して、ルイス・ガジャルドン・マドリッド市長はすでに2つのプロジェクトを立ち上げており、うち1つは、詳細は明らかにされていないがオリンピックホテルの建設で、もう1つは、元レアル・マドリッド練習場跡地(カステジャーナ大通り沿い)に建設される客室数600の高層ホテル。開催地の最終決定は、来年7月6日、シンガポールで行われる。

挙式後パレードの行程発表

直前の変更の可能性を残しながらも、昨日挙式後、皇太子夫妻がパレードをする行程が発表された。当初は、マジョール通り、サン・へロニモ通り、アトチャ通りの通過も検討されていたが、これらの通りは幅が狭く警備が難しいとの理由により却下された。(アトチャ通りでは1906年5月31日、皇太子の曽祖父にあたるアルフォンソ13世の挙式後のパレードで無政府主義者に爆弾テロがあり、新郎新婦は無傷で済んだものの、沿道の観衆23人が死亡している。)
土曜日の挙式は12時半ごろ終了の予定で、その後新郎新婦はアルムデナ大聖堂から徒歩で王宮に向かい、バルコニーから挨拶、その後ロールスロイスに乗り、スペイン広場、グランビア、シベレス広場、プラド大通り、アトチャ駅前を通過し、アトチャ教会へ向かう。ここで新婦により聖母に花束が捧げられ、その後お二人は同じ行程を行きよりは速度を上げて王宮に戻られる。パレードは、地方警察により先導され、新郎新婦の警護には王室警備隊があたる。
先週金曜日の天気予報では、土曜日の天気予報は降水確率50%だったが、昨日の新しい情報によると降水確率は80%。最低気温は10〜12度、最高気温は21〜23度と予想されている。

36歳の男性、女性殺害の後、自殺(バルセロナ)

昨日の午後7時頃、救急センターに「恋人を殺した」と電話があった。男性が「電話を切った後自殺する。」と述べたため、救急センターは警察に連絡、警察が急行したが、現場で女性1人と男性1人の死体を発見した。男性は首をつっており、女性は窒息死。
事件が起こったマンションには犯人と見られる男性の叔父が住んでおり、男性はしばしば叔父を訪ねて来ていたが、女性は住人の知らない人間だった。男性は殺人未遂の前科があったほか、1年前、別の女性に対する接近禁止命令が出されていた。この女性の死亡により、今年に入って夫、恋人、または元夫、元恋人の手により命を奪われた女性の数は少なくとも24人となった。


5月18日(火)

皇太子挙式に伴い道路閉鎖へ

フェリペ皇太子の挙式を土曜日に控え、マドリッド市役所は昨日、前日21日から始まる道路、駐車場、地下鉄駅閉鎖についての計画を発表した。その内容は以下の通り。
路上駐車禁止:金曜日午前0時1分から以下の通りでの路上駐車は禁止。
Calle de Bailen, Plaza de Oriente, Plaza de Espana, Calle de Alcala(Plaza de Independenciaまで), Gran Viaから出ている脇道, Paseo del Prado, Glorieta de Carlos V, Calle Infanta Isabel, Paseo de la Reina Cristina, Avenida de la Ciudad de Barcelona (Calle de Comercioまで)。路上駐車禁止が解禁となる時間についてはまだ決定されていないが、日曜日の明け方になる見込み。
駐車場閉鎖:21日金曜日の午後4時から翌22日午後8時まで以下の駐車場は閉鎖され、使用できない。
Recoletos, Montalban, Plaza del Rey, Cortes, Vazquez de Mella, Sevila, Plaza del Carmen, Tudescos, Descalzas, Santo Domingo, Mostenses, Plaza de Oriente, Plaza de Espana. 
閉鎖前からすでに駐車されている車両については、金曜日の午後9時まで出すことができる。王宮横のPlaza de Orienteの駐車場に限っては特別で、金曜日の午前9時から車を出すことはできても、止めに入ることはできない。
道路通行止め:San Quintin, Bailen, Mayor通りは金曜日の朝9時から通行止め。午後4時からは、Plaza de EspanaからCalle de Alcala間でGran Viaが公共交通機関以外に対して通行止めとなり、午後7時からはRios Rosas, Islas Filipinas, Avenida de Los Reyes Catolicos, Puerta de Hierro Autovia de A Coruna(A-6)の区間、Moncloa-El Pardo間が通行止め、午後9時からはすべての車両に対し、通行止めとなる。また、この時間からはGran Via からCalle de Alcala, Plaza de Cibeles, Glorieta de Carlos Vまでの区間、Paseo de Infanta Isabel, Avenida de Ciudad de BarcelonaからCalle de Comercioまでの区間と、Alfonso XII通りも通行止めになる。挙式当日の土曜日は、Glorieta de Principe PioからCuesta de San Vicenteも通行止めになり、これらすべての通行止めが解除となるのは、同日午後8時。
地下鉄、市バス:挙式当日は、市バス、地下鉄が午後4時まで無料で利用できるが、午前1時30分から午後8時までは、地下鉄Plaza de Espana, Callao, Gran Via, Banco de Espana, Atochaの5つの駅は閉鎖、またAtocha-Renfe駅はこの時間帯、Alfonso XII通り出口が閉鎖になるほか、一部の道路が通行止めになるのに伴って、挙式当日は、50以上の市バスで運行経路が変更となる。
昨日の午後11時から決行が予定されていた道路清掃人のストは、昨日午後9時回避された。

アスナル前首相、ラムズフェルド国防長官と会談

PP前政権で首相を務めたホセ・マリア・アスナル首相は現在、アメリカを訪問中で、昨日はアメリカ国防総省で、ラムズフェルド国防長官と会談した。ニューヨーク、カリフォルニアと続いたアスナル首相の訪米スケジュールは今日、ワシントンで終了するが、明日はホワイトハウスでブッシュ大統領との会談が予定されている。PP(国民党)は、この訪米について“プライベートなもの”とし、コメントを避けている。
娘婿のアレハンドロ・アガッグ氏、元外交事務官のラモン・ヒル-カサレス氏、シンクタンク、王立エルカノ協会の副会長ラファエル・バルダヒ氏に同行されているアスナル氏もまた、今回の訪問はプライベートなものだとし、マスコミとの接触を避けており、ラムズフェルド長官との会談の内容については明かされていない。
昨日、アスナル首相はラムズフェルド長官との昼食後、アメリカの現政策にもっとも影響力をもつと言われる二つのシンクタンクを訪問、今日は午前11時にブッシュ大統領との会談が予定されており、その後、秋から講義を持つジョージタウン大学で昼食会に出席する。


5月17日(月)

ディワニヤ基地、米軍指揮下に

イラクのディワニヤにあるスペイン軍基地では撤退作業が引き続き進められている。基地には“スペイン兵の最後の1人が立ち去るまで”はスペイン国旗が掲げられるが、昨日からこの基地は米軍の監督下に置かれており、昨日は基地内で、指揮権委譲の儀式と、今回のイラク派遣中に命を落とした兵士への表敬式典が行われた。現在、同基地に残るスペイン兵の数は治安上の問題から明らかにされていないが、最後の人員の撤退は数日以内に完了する予定だという。

ヒル氏に最後のお別れ

17年間にわたって会長として君臨し、アトレティコ・デ・マドリッドが有限会社となった1992年以来、最大の株主であったヘスス・ヒル・イ・ヒル氏が金曜日、入院先のマドリッドの病院で脳梗塞のため亡くなった。享年71歳。
土曜日には、アトレティコのホームスタジアムであるエスタディオ・ビセンテ・カルデロン内にあるチームの殿堂内にアトレティコの旗で包まれたヒル氏の棺が置かれ、午前10時から午後4時までの間にライバルチーム、レアル・マドリッドのGMホルへ・バルダーノ氏、キャプテンのラウル・ゴンサレス選手や、マドリッド市長、各サッカーチームの会長や2万人以上のファンが最後の別れに詰めかけ、その後午後6時過ぎ、ヒル氏の遺体はアルムデナ墓地に埋葬された。
昨日、アトレティコ・マドリッドはホームで最後の試合でサラゴサと対戦、試合前にヘスス氏の冥福を祈って1分間の黙祷が捧げられた。しかし、この試合にアトレティコは2−1で敗れ、順位を8位に下げたため、UEFAカップ出場確定はならず。出場できるか否かは、今シーズン最後の試合となる次の対アトレティック・ビルバオ戦と、ビジャレアル、セビジャの勝敗にかかっている。

皇太子挙式を前に、国境特別警備

今週の土曜に行われるスペイン皇太子の挙式を前に、国境では特別警備体制が敷かれている。スペインと陸続きで国境を接するポルトガル、フランスから入る列車はすべてスペイン入国時に国家警察によって停車を命じられ、乗客のパスポートチェックが警官の選んだ人間に対してのみ行われている。しかし、国鉄関係者の話では今のところこれによる目だった到着時間の遅れは出ていないという。この措置はスペイン入国する車両に対しても同様で、国家警察が提示を求めた人間に対してのみパスポートチェックが行われている。これにより、国境付近ではノロノロ運転、または渋滞が起こっている。
また、スペインはシェンゲン協定第2条2項に基づいて、昨日から協定調印国からの出入国にパスポートコントロールを設けている。この措置は5月24日午前0時まで取られる。

週末のスポーツの結果

水泳:マドリッドで開催されていたヨーロッパ水泳選手権が閉幕。昨日、ニーナ・ジバネフスカヤ選手が50メートル背泳ぎで銀メダルを獲得し、最終的にスペインの獲得メダル数は過去最高の13(金3、銀6、銅4)となった。うち、11個は女性選手によるもの。
バイク:フランスGPで、セテ・ジベルナウ選手とカルロス・チェカ選手がモトGPクラスでワンツーフィニッシュを決めたほか、250CCクラスでダニ・ペドロサ選手が1位、トニ・エリアス選手が3位、125CCクラスで17歳のホルへ・ロレンソ選手も3位に入り、スペイン勢大活躍の1日となった。
柔道:ブカレストで開催されていた柔道ヨーロッパ選手権で、スペインは2003年のデュッセルドルフ大会の金2、銀3を上回る7つのメダル(金3、銀1、銅3)を獲得した。
ゴルフ:テキサスで開かれたバイロン・ネルソン・トーナメントでセルヒオ・ガルシア選手、上海で開かれたアジア・オープンでミゲル・アンヘル・ヒメネス選手がそれぞれ優勝した。


5月14日(金)

国会、イラクからの即時撤退を支持

4月18日にサパテロ首相が出したスペイン軍イラク即時撤退命令についての審議が昨日国会で行われ、賛成185、反対141、棄権4で撤退は承認された。
反対票を投じたのはPP(国民党)のみで、数字の上では賛成と反対の票差は45票だが、実際にはPPが孤立しているというスペインの現情を再びはっきりと浮き出させる結果となった。棄権票4票はPPによる投票が3票、PSOEによる投票が1票だったが、これはボタンの押し間違いによる可能性が高い。
15日前の審議では撤退命令についての賛否を問う投票を阻止したPPだったが、その後の15日間で撤退賛成派には、イラクでの捕虜虐待という、撤退支持の根拠をさらに強める理由ができた。昨日1時間半にわたって行われた審議では、昨年3月にイラク派兵を決定したPPに対する各政党からの非難の声が続く中、一方でサパテロ首相により政策の方向転換を賞賛する声が相次いだ。

サパテロ首相、ベルルスコーニ首相と会談

ドイツ、フランス、ポルトガルに続き、サパテロ首相は昨日イタリアを訪問し、アスナル前首相との深い親交で知られるベルルスコーニ首相と会談した。
前日、ドイツの新聞“Die Welt”紙に載ったインタビューでフィーニ副首相が「スペイン軍のイラクからの撤退は、11−S以来最大の国際テロリズムの勝利だ。」と述べた件に関し、ベルルスコーニ首相はフィーに副首相の個人的見解に過ぎないと自分の意見ではないことを強調、「イタリア政府としてはスペイン政府の決定に介入する意思は全くない」と弁解した。
ヨーロッパ問題に関しては、サパテロ首相が公式にEU憲法の調印場所にはマドリッドをあきらめると発表、最初から調印場所となることを希望していたローマが選ばれるべきであると述べたことにベルルスコーニ首相が感謝の意を表した。EU憲法は6月終わりまでに承認されるべきだという点では、両首相の意見は一致したが、合意に至るまでの具体的な道のりは険しい。およそ1時間15分にわたった会談の間、両首相間の相違が大きいことは明らかで、ベルルスコーニ首相の会談後の記者会見に姿を現した2人はどちらも厳しい表情だった。

フェリペ皇太子、レティシアさん、デンマークへ

フェリペ皇太子と婚約者のレティシア・オルティスさんは、今日開かれるデンマークのフレデリック皇太子挙式出席のため、昨日デンマーク入りした。挙式まであと8日のお二人だが、今回の訪問で、未来のスペイン王妃レティシアさんが正式にヨーロッパ各王室に紹介されることになる。
フェリペ皇太子はフレデリック皇太子と年齢が同じ(36歳)でありかねてから親交が深かっただけでなく、フレデリック皇太子と婚約者メアリー・ドナルドソンさんの出会いの場となったシドニー五輪中のパーティーに出席していた縁もあり、自身の挙式準備で忙しい中での挙式の参加となった。
お二人は昨日の午前中にデンマーク到着、フェリペ王子は燕尾服、レティシアさんはロレンソ・カプリーレ氏デザインのブロケード織の肩を出した薄い水色の上着に赤のロングスカートで、午後7時半からコペンハーゲン王立劇場で開かれたコンサートに出席された。今日の挙式には、皇太子と共にデンマーク入りされたエレナ王女夫妻、クリスティーナ王女夫妻と、マレーシア国王夫妻の訪問をサルスエラ宮で受けた後デンマーク入りされたソフィア王妃も出席される。


5月13日(木)

PSOEとPP、14ヶ月ぶりに対テロ協定会議

PSOE側からは、サパテロ首相のほか、フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第一副首相、ペレス・ルバルカバ下院広報官、レルマ上院広報官、ブランコPSOE組織書記官、チャコン下院第一副議長が出席、PP側からはラホイ書記長、アセベス書記長補佐、サプラナ下院広報官、ガルシア・エスクデロ上院広報官が出席し、14ヶ月ぶりに対テロ協定会議が開かれた。2000年12月の調印以来この会議に政府首相が出席するのは初めて。
この会議に内務大臣として初めて出席したアロンソ内相は、15日以内に政府に提出できるよう現在同省で新たなテロ対策を検討していることを発表。対策の内容としては、1980年7月に制定された宗教の自由法を改正し、法務省の管轄内にある宗教団体登録局にモスクの登録を義務付ける(現在は登録は自由意志による)、また登録モスクへの政府からの資金援助を増やし、過激主義者の孤立化という共通の目的のためにモスクの代表者の協力を求めることなどを挙げた。
当初はETA撲滅を目的として結ばれたこの対テロ協定により政党法が制定されETAとの協力関係が指摘されたバタスナ党が非合法化されたほか、テロの脅威下にある地方政治家を保護する法令も制定され、サパテロ首相はこの協定がETAの弱体化に効果をあげていることを認めており、今後は1年に少なくとも2回、どちらか一方からの希望によりこの協定についての話し合いが必要であるとの見解を示した。政府はこの協定の内容をイスラム過激派組織を含むあらゆるテロ組織に適用できるよう広げたい意向を示し、PPはこれに賛同している。

レアル・マドリッド新練習場、起工式

マドリッド市の北東部、国際見本市会場IFEMAに新たな居住地区として建設が進められているパルケ・バルデベバス内に作られるサッカー、バスケットボールチーム、レアル・マドリッドの新しい練習場の起工式が昨日行われた。起工式には、ペレス会長を始めとするレアル・マドリッド幹部、選手、ファンのほか、マドリッド州知事、市長も出席した。花崗岩製の起工記念モニュメントには、現在流通している硬貨、昨日の新聞、83967人のファンクラブ会員と1701の私設ファンクラブの名前を記録したCD−ROM、サッカー、バスケットボールの一軍のチーム写真、新練習場建設を承認した議事録のコピーが入れられた。
新しい練習場は、41年前にカステジャーナ大通りに作られた旧練習場のおよそ10〜12倍の36.2498万平方メートルの広さで、サッカーコートが11面、体育館が2つ、医療センター、事務所、図書館、レアル・マドリッド博物館が建設される。完成は2005年3月の予定で、総工費は5400万ユーロ。第一期工事終了後には、合宿用のホテル、スポーツ医療病院、会議場などが建設され、この工事は2008年終了の予定。

カンヌ映画祭の開幕にアルモドバル作品

昨日、第57回カンヌ映画祭が開幕、この開幕作品として、ペドロ・アルモドバル監督の“La Mala Educacion(悪い教育)”が選ばれた。スペイン映画か開幕作品に選ばれるのは初めて。例年は大衆受けする軽い映画が開幕作品に選ばれるカンヌ映画祭だが、今年はこのアルモドバル監督作品により重い幕開けとなった。
この作品は、フランコ独裁政時代の1960年代にミッションスクールで教育を受け、独裁制終了後解放感に沸き立つ80年代に麻薬と夜の生活を謳歌する幼なじみの2人を描いたもので、監督によるとこの作品を製作するにあたり、フィルム・ノワールの代表作であるビリー・ワイルダー監督の『深夜の告白』にインスリレーションを得たという。
この日は午前中は400人の世界各国からの記者、午後にはおよそ20人のスペイン人記者対象で記者会見が開かれたが、この映画に対し、自伝的要素が含まれるかどうかの問いに対し監督は「私は60年代にミッションスクールで教育を受け、80年代に自由を享受するマドリッドを経験してもいる。幸い、あれから時間が経過し、今は距離を置いてあの時代を見ることができる。この映画には本質的な部分で私の経験が影響しているが、しかし私の人生を語るものではない。」と答えた。これまでのコメディ映画とは違い、児童虐待をテーマに据えたこの映画に対して、上映後、観客は感動というよりはむしろ監督への敬意を示し、拍手を送った。アルモドバル監督が昨日明らかにしたところによるとすでに次回作のコメディ“La madre fantasma”の用意が進んでいるという。


5月12日(水)

サパテロ首相、上院審議に参加

昨日、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相が上院審議に出席した。16閣僚中10人に加え、マヌエル・マリン下院議長も出席し、上院の招待者席はこれまでに例を見ない混雑ぶりとなり、また多くのマスコミ関係者も上院に駆けつけた。1997年、ホセ・マリア・アスナル首相(当時)が上院で自治州知事との討論を行ったことはあったが、首相の上院審議への参加となると、最後に行われたのは、1986年フェリペ・ゴンサレス首相(当時)までさかのぼらなければならない。
昨日の審議でサパテロ首相は、公約の1つである地方自治改革の一環として、上院を本当の地方自治政治の中心機関として機能させるための憲法改正、憲法を遵守し、幅広い合意を得ているという条件内での地方自治憲章改正の支持、中央政府と地方政府間での話し合いに基づいた地方政治財政を上院に提案したほか、9月に自治州知事会議を開催すること、自治州公用語となっている言語の保護、使用、認知の推進などを約束した。
アスナル前首相が憲法のいかなる改正も拒否していたPP(国民党)が、憲法改正について“必要ない”との見解を示しながらも、“必要性に納得させられれば”改正もあり得るとし、今後の話し合いへの可能性を残したほか、民族主義政党も含め上院各政党は、首相の提案を好意的な姿勢で受け入れている。

バレンシア社会党、サプラナ氏を提訴

PSPV(バレンシア社会党)は昨日、現在PP(国民党)広報官で、前政権では政府広報官を務めていた元バレンシア州知事エドゥアルド・サプラナ氏、歌手のフリオ・イグレシアスさん、Ivex(バレンシア輸出協会)責任者を、公金横領、公文書偽造の容疑で最高裁判所に提訴した。
容疑の内容は、1997年、バレンシア州政府が州のプロモーションのためにフリオ・イグレシアスさんのマネージャーであるルイス・F.エステバン氏と交わした契約書に関するもので、提訴状によると、バレンシア州知事はこの契約書を2つにわけ、そのうちの1つしか公表しなかったという。
1997年7月、エステバン氏が3年契約の細かい内容について記したサプラナ知事に宛てた書簡にはフリオ・イグレシアスさんが参加する行事1件につき1.65億ペセタと値段が決められており、6つの行事に参加したイグレシアスさんの報酬は合計9.9億ペセタにのぼるほか、これにかかる25%の所得税とコンサート費用はバレンシア州が持つことも述べられている。しかし、実際に公にされた契約書では契約は1年、報酬は3.75億ペセタとなっており、この契約書と同じ日にサインされた裏契約書で所得税なしの6.15億ペセタが支払われる取り決めが行われていた。
この提訴についてEuropa Press社から質問を受けたサプラナ氏は、「この件についてはすでに何年も前にバレンシアの各裁判所により調査依頼が否認されている。」と述べるにとどめている。

ダリ生誕100周年を祝い祭り(フィゲラス)

サルバドール・ダリ(1904年5月11日生まれ、1989年1月23日没)の生誕からちょうど100周年となった昨日、生誕地フィゲラスで盛大に祭りが開かれた。生誕100周年祭りの幕開けは、ダリと親交の深かったルイス・ブニュエルの生誕地カランダから招待された楽団によるダリの生家前での太鼓演奏。100周年を記念し、ダリの好物だったパンが特別デザインで販売され、1500個のパンを求めて長蛇の行列ができ、また、ダリの絵を使用した特別記念切手の紹介も行われた。今週の土曜日にはダリ美術館で国営宝くじの抽選会が開かれる。フィゲラスの中心地では建物にたくさんのダリの垂れ幕がさがり、夜には特別イルミネーションがクリスマスまで行われる。
1月1日から5月9日までのダリ美術館の入場者数は25万人と昨年同時期に比べて43%増、バルセロナのCaixa Forumで行われている“Dali, Cultura de masas”展には2月5日から5月9日までで264,774人が入場している。この特別展示は5月23日までで、6月からはマドリッドのソフィア王妃芸術センターに場所を移して行われる。


5月11日(火)

政府、市長選挙法改正を提案

テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第一副首相は昨日、国会憲法委員会の席において、憲法改正を4つの点において進める方針であることを明らかにした。PP(国民党)、IU(統一左翼)を始めとし、諸民主主義政党も話し合いに応じる姿勢を見せている。
就任後初めて国会答弁席に立った副首相は、与党PSOE(社労党)の公約の内容を改めて確認し、これを守ることを約束した。公約の中に含まれる選挙法改正について、副首相は“選挙権を持つ人々が候補者とその公約についてさらに詳しく知ることができるよう”また、選挙費用削減のため、公共放送メディアでの候補者のディベートを放送すること、すべての選挙において候補者内の男女数に均衡を取ること、“市民が地方政治を身近に感じられるよう”市長選挙を直接投票することなどを提案した。

フェリペ皇太子とレティシアさん、マドリッド市役所訪問

挙式を12日後に控えた昨日、フェリペ皇太子は婚約者のレティシア・オルティスさんとマドリッド市役所を訪問、ルイス・ガジャルドン市長からマドリッド市名誉勲章を贈られた。また、勲章授与の後は、マドリッド市役所からのお二人への結婚祝いである元メカノのナチョ・カノさん作曲の交響曲“Musica para una boda”がマドリッド市交響楽団により演奏された。この席にはおよそ200人が招待され、フロレンティーノ・ペレス・レアル・マドリッド会長、歌手のミゲル・ボセさんの姿も見られた。
また、造幣局は今日から12ユーロで皇太子婚礼記念銀貨を販売する。この銀貨は重さ18グラム、直径33ミリで、模様は表が国王夫妻、裏が皇太子夫妻となっている。

パセオ・デル・プラド、4つ目となる美術館の建設工事スタート

5000万ユーロを投じ、ラ・カイシャ財団は2006年秋の開館を目指し、パセオ・デル・プラド36番地にこの地域4つ目(その他3つはプラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン・ボルネミサ美術館)となる文化・社会センター“Caixa Forum”の建設を始めた。地上5階、地下2階立てとなる建物は、1900年に建てられ、マドリッド工業建築物の代表作品の1つである旧メディオディア電気センター跡に建設。ゴベルナドール、アラメダ、セニセロ、アルマデン通りに接するオリジナルのファサードは残すがその他の部分は取り壊し、建て直される。
同財団は、現在はセラノ通りに80年代にオープンし、マドリッドにおける近代芸術展示の先駆けとなった展覧会場を持っているが、総床面積1万平方メートルとなるCaixa Forumはこの展覧会場にとって代わるものとなり、美術作品の展示のみにとどまらず、講演会場、デジタル図書館も設置される予定。


5月10日(月)

ボノ防衛大臣、イラクのスペイン軍基地を訪問

昨日の現地時間午前9時半(スペイン時間午前7時半)、クウェート経由でホセ・ボノ防衛大臣がイラク、ディワニヤのスペイン軍基地に到着した。保安上の問題から、防衛大臣とマスコミ関係者を乗せたヘリコプターはイラク国内で常に低空飛行、30時間にわたる今回の旅行はすべて秘密裏に行われた。
ボノ大臣は、Conapre(撤退支援部隊)隊長のホセ・ルイス・ムニョス将軍の付き添いで基地を見学、昼食の席で国王と首相からの挨拶を伝えた後、撤退作業に携わる兵士たちに感謝の言葉を述べた。また、防衛大臣は、スペイン軍の完全撤退が“効率的に進められているため”予定されている5月27日より前に完了する可能性が高いことを明らかにしている。

バレンシア、リーグ優勝

昨日、敵地でのセビジャ戦に2−0で勝ち、バレンシアが6度目の優勝を決めた。ラニエリ、クーペル、ベニテスの3監督のもとで、1999年国王杯優勝、2000年2001年リーグ2位、2002年リーグ優勝と、1940年代以来の黄金期を迎えているバレンシアは、今月19日にUEFAカップ決勝戦に臨む。

ヘスス・ヒル元アトレティコ会長、脳血栓で緊急入院

アトレティコ・デ・マドリッドの最大株主である元会長、へスス・ヒル氏が昨日、バルデオリバスの自宅で脳血栓で倒れ、71歳のヒル氏は右半身不随、ほとんど意識のない状態で、ただちにトレド県タラベラ・デ・ラ・レイナにあるヌエストラ・セニョーラ・デル・プラド病院に午後1時に運ばれた。その後、ヒル氏の家族の依頼により、午後5時ヒル氏はマドリッドのクリニカ・セントロに転院、48時間は絶対安静の状態だが、容態は安定している。最初の病院の医師の話では、命に別状はなく、右腕に少し硬直が残る後遺症が予想されている程度だという。また、ヒル氏は現在話のできない状況だが、これも今後のリハビリによって回復するという。
ヒル氏が緊急入院するのは今回が初めてではなく、2000年2月には不整脈で入院、2003年1月にはペースメーカー移植手術を受けている。

週末のスポーツの結果

F-1:バルセロナで行われたスペインGPは、1、2位をフェラーリ勢が占める結果となった。スペイン期待のフェルナンド・アロンソ選手は4位と表彰台にあと一歩届かなかった。
シンクロナイズドスイミング:マドリッドで開催中のヨーロッパ水泳選手権で、土曜日の銀メダル(スペインチーム団体)、銅メダル(ジェンマ・メングアル選手のソロ)に続き、昨日は銀メダル(メングアル選手とパオラ・ティラドス選手のドゥオ)、金メダル(コンボ)を獲得。アテナ五輪での期待が高まっている。


5月7日(金)

シエラ・ネバダでオランダ人観光客3人が遭難死

グラナダ県ネバダ山脈でのトレッキングツアーに参加していたオランダ人観光客が、遭難。3人が死亡した。
オランダ人ガイド1人を含む12人からなるこのグループが、アルプハラ地方にあるトレベレス村を出発したのは、水曜日午前10時。出発から2時間半後、2人がグループを離れ、ホテルに戻った。天候に恵まれていたのは出発から4時間ほどの間で、その後濃い霧が立ち込め始め、グループは方角を見失った。
午後9時になってもグループが到着しないため、その日宿泊する予定だった山小屋が警察に通報、治安警備隊の捜索隊がカピレイラ村を出発し、捜索活動が始められた。しかし、捜索隊がグループを発見したときには、10人いるはずのグループに2人の女性が欠けていた。この2人は疲労のため途中でグループを離れた55歳と69歳の女性で、2人は翌日遺体で発見された。
捜索隊に率いられ、グループはその日宿泊する予定だったポケイラの山小屋に向かったが、午前5時、山小屋まであと一歩のところで、グループ唯一の男性(52歳)が死亡。無事山小屋に到着した7人のうち1人は低体温症のためほぼ昏睡状態に陥っていたものの、悪天候のためヘリコプターは昨日の午後3時過ぎまで山小屋に飛ぶことができなかった。この女性を乗せたヘリコプターは、山小屋からグラナダ市のアルミジャ空軍基地まで飛び、女性はそこからグラナダ外科病院に運ばれ、昨日、意識を取り戻している。残りの6人は3人ずつヘリコプターで救急車の待つカピレイラ村に運ばれた。彼女たちは、顔と足に1度の凍傷を負っているのみ。
このグループのガイドに対しては、山中の天候が悪いため出発を見合わせるよう3人が助言を行っていた。出発から2時間半後にホテルに戻った2人によると、12時半頃にはすでにグループは膝まである雪の中を歩いており、2人は装備が不十分であると判断してホテルに戻ったという。

タラゴナで発見された恋人たちの死因は無理心中

火曜日未明、18歳の男性と15歳の女性が死体で見つかった事件で、警察は、男性がまず女性をピストルで殺害した後、自殺した無理心中であったとの結論に達した。この事件は、火曜午前6時45分、タラゴナ県マス・デ・バルベランスの男性の自宅ガレージで2人が死んでいるのを男性の母親が見つけたもので、警察は、2人の合意による自殺と無理心中の線で捜査を進めていたが、2人が常に口論していたとの周囲の証言に加え、検死の結果、女性が死亡したのは男性の数分前であったことが判明した。警察では、口論になった後、2人が男性が両親と住む自宅ガレージにこもり、男性が女性に発砲、その後自殺したと見ている。両家の話し合いにより、2人の葬儀は昨日、合同で行われた。

国がゴヤの手紙20通を落札

昨日、マドリッドで開かれた競売でゴヤの直筆の手紙20通が42万ユーロで国により落札された。この手紙は文化的遺産に指定されているため、今回の競売には外国人関係者の参加は認められなかった。
20通のうち19通は、ゴヤが1775年から1801年にかけて友人のマルティン・サパテル・イ・クラベリアに宛てたもので、残り1通は1781年7月6日にホアキナ・デ・アルドゥイに宛てたもの。ゴヤの絵が描かれたものもあり、この手紙はプラド美術館所蔵となる可能性が高いという。
ゴヤとマルティン・サパテル・イ・クラベリアの友情はゴヤがマドリッドに越した1775年から1801まで続いており、ゴヤがマルティン・サパテル・イ・クラベリアに宛てた手紙はおよそ140通あることが知られている。そのうち98通はすでにプラド美術館の所蔵(58通はカサ・トレス・コレクションから購入、40通は2000年の競売でロドリゲス・モニニョ・コレクションから購入)となっており、残りはバラバラで個人または美術館の所蔵となっている。


5月6日(木)

11−M調査委員会設置へ

昨日、PP(国民党)のマリアノ・ラホイ書記長が11−M調査委員会の設置を要請する意向であると表明、国会社会主義政党グループ書記長のディエゴ・ロペス・ガリド氏は設置について異存がないことを明らかにした。しかしながら、ラホイ書記長の求めているのは「テロの起きた3月11日から総選挙が開催された14日まで」の調査で、これに対し、ガリド氏は発生前に何があってこのテロが起きるに至ったかについても調査したいと述べ、この調査はテロが起きた責任者を探すためではなく、同じことが2度と起こらないようにするためであると強調した。
これまで調査委員会の設置を拒否してきたPPが突然態度を変えた理由について問われたラホイ氏は「状況が変わったため」であると答えており、状況を変えた出来事として、先日、PSOEのホセ・アントニオ・アロンソ内務大臣がテロ発生の原因を「政治的先見のなさ」にあると述べたことや、“テロ発生直後から警察がイスラム過激派組織を追っていたにもかかわらず、当時のアセベス内務大臣がETA首謀者説に固執していた”との内容が一部報道機関で行われたことを挙げた。ラホイ氏は「我々は前政権が常に真実を述べていたということが、調査の結果明らかになるだろう。」とし、そのためにはアスナル前首相を含めた同党のいかなる人物も委員会からの出頭命令に応じる用意があると述べた。

皇太子挙式の装飾プラン発表

5月22日に行われる、フェリペ皇太子の挙式で沿道の装飾プランが昨日、装飾を監督するパスクア・オルテガ氏より正式に発表された。パレード沿道にある工事用の足場、工事現場は、ゴヤ、ベラスケス、アントニオ・ロペスの有名な絵画を印刷した幕で覆われ、街灯と街灯は銀と赤のリボンで結ばれる。また、街灯の上にも飾りがつけられるという。また、アトチャ駅前のロータリーには、“不在者の森”と名づけられらた、3月11日のテロで亡くなった人の数と同じ192本のオリーブと糸杉が設置される。
マドリッド市内の22区は、すべて挙式にあわせてデコレーションが施されるが、特にセントロ地区の装飾は、オランダからプレゼントされた17000個を含む15万個の花鉢などを使って豪華に仕上げられるほか、オルテガ氏の考えでは“とてもスペイン的”である扇18万本が配布される。過去10年の記録から予想されている22日の天気は晴れで、オルテガ氏は「挙式当日には傘ではなく、この扇が必要となることを願っています。」と述べた。22日、皇太子夫妻は、ロールスロイスでパレードを行うが、ご夫妻が着席される後部座席は防弾ガラスで覆われる。
マドリッド市内で飾り付けが始められるのは17日の予定で、以降は毎晩1000人(うち400人はボランティア)が駆り出される。飾り付けのほぼ完全な様子が見られるのは20日または21日の予定。ルイス・ガジャルドン市長は昨日の記者会見で、この装飾にかかる費用について明らかにせず、「我々は無駄遣いをするのではなく、投資をするのだと考えている。世界中の人々がこの町の様子を見ることになるのだから、我々の町を最良の状態で見せるのは当然だ。」と述べた。


5月5日(水)

IMF専務理事にラト氏

国際通貨基金(IMF)は昨日の理事会で、ロドリゴ・ラト氏(55歳)を今後5年間の専務理事として選出した。スペイン人がこのポストに就くのは初めて。PP前政権では副首相と経済相を務めていたラト氏の唯一のライバルは、エジプト出身アメリカ国籍のモハメド・エル・エリアン氏だったが、24人の理事の1回目の投票で多数決によりラト氏が第9代専務理事に選出された。ドイツのホルスト・ケーラー前専務理事がドイツ大統領選挙に立候補のため3月に辞任した後、ラト氏はEU全体、ラテンアメリカのほとんどの国、そして同機関最大の資金提供者で唯一拒否権を持っているアメリカからの支持を得ていた。
ケーラー前専務理事は、IMFの構造が、現在の世界経済状況、また発展途上国が持つ重要性を正しく反映していないと、IMFの改革に好意的な姿勢を示しており、新専務理事にラト氏が直面する大きな問題としては、まずIMFの運営方法の改革がある。また、アルゼンチンとの財政条約の見直しも必要。ラテンアメリカからの支持が得られたのは、この地域がラト氏に対し、借款提供の条件を緩めることを期待してのものであるが、ラト氏はこれに関しては穏健派というよりは、強硬派として知られている。
1944年の設立以来、IMFの専務理事は欧州から、世界銀行総裁はアメリカから選ばれており、今回もまたIMF専務理事が欧州から選出されたことに対して、発展途上国、NGO団体からは抗議の声が上がっている。

サパテロ首相、ポルトガル訪問

「両国の関係は、あらゆる政治的、政策的見解の違いを乗り越えるものである」と、ドゥラン・バロゾ・ポルトガル首相が記者会見の始めに述べた言葉に表されたように、政権の交替がスペイン−ポルトガル間の関係に悪影響を及ぼすとの懸念は、杞憂であったに見える。2週間前、スペイン軍のイラク撤退を厳しく非難したバロゾ首相だったが、昨日は「スペインの決定を尊重する」と述べた。一方のサパテロ首相は、国連事務総長が今月末までの決議案採択によりイラクへの多国籍軍派遣を推進しようとしている件に関し、「私の選挙公約は、『国連がイラク展開軍の指揮をとるという条件においてのみスペイン軍のイラク派遣を認める』というものであり、“国連による多国籍軍派遣”とは残念ながらコンセプトが異なる。しかし、イラクの民主化のためには、スペイン政府として政治的に行える最大の努力は行う」と、スペイン軍はイラクに残らないことを改めて強調した。
次回の首脳会談は10月にサンティアゴ・デ・コンポステ―ラで行われることが決定。この席で、両国を結ぶ高速鉄道問題、昨年11月に締結されたフィゲイラ・ダ・フォス条約で決められた共同電力市場問題について具体的な話し合いが行われる予定。

国王、パイス・バスコ州の基地を訪問

国王在位28年にして3度目、17年ぶりに昨日、スペイン国王フアン・カルロス1世はパイス・バスコ州にある陸軍基地を訪問した。3時間にわたる滞在で、迷彩服に身を包んだ国王は、17年の間に基地の様子が変貌していることへの驚きを表した。1987年5月国王がビトリア県にあるアラカ基地を訪問した際、この基地に勤務している兵士の数は5000人で、大部分が兵役中だったが、今日兵士の数は1000人に満たず、全員が職業軍人。
パイス・バスコ州は、全国で唯一州内の県すべてに軍事基地を持つ州で、周囲13キロ、面積700ヘクタールの同基地に勤務する兵士の半分は隣接州に居住し出勤している。パイス・バスコ州勤務特別手当は毎月410ユーロ程度だが、セウタ、メリジャの勤務特別手当よりはるかに少ない。この基地はこれまで3度にわたりテロリストの攻撃を受けている。
昨日の国王の訪問には、ホセ・ボノ防衛大臣のほか、ビトリア市長、アラバ県議会議長など、PSOE、PP所属の政治家も随行したが、民族主義政党からの参加はなかった。招待は受けていたものの、イバレチェ州知事も姿を見せていない。


5月4日(火)

フェリペ皇太子とレティシアさん、下院訪問

今月22日に行われる挙式を前に、フェリペ皇太子と婚約者のレティシアさんが下院を訪問し、各党議員代表者、憲法裁判所長官など40人との昼食会に出席した。この昼食会では、皇太子の両側にはマヌエル・マリン下院議長、マヌエル・ヒメネス・デ・プラガ憲法裁長官、レティシアさんの両側にはハビエル・ロホ上院議長、フランシスコ・ホセ・エルナンド最高裁長官が着席、皇太子とレティシアさんが着席する前に、カルメ・チャコン下院第一副議長からレティシアさんに純白の花束が贈られた。

アスナル前首相、8年間を振り返る著書発表

昨日、マドリッドでホセ・マリア・アスナル前首相が初めての著書“Ocho anos de Gobierno, una vision personal de Espana(政府の8年、スペインについての個人的見解)”を発表した。担当編集者であるホセ・マヌエル・ララ氏(プラネタ社)とセルバンテス協会会長ジョン・フアリスティ氏が同席したこの席で、前首相は著書のあらすじを披露したが、この本のエピローグであるアスナル氏がどのように11−Mのテロとその3日後の総選挙での敗退を見たかについては一切触れなかった。
しかし、アメリカとの協力関係の重要性については述べ、アスナル氏の見解では、ベルリンの壁崩壊後、永遠の平和が訪れたと多くの人間が考えたが、形を変えただけで平和に対する脅威は引き続き存在しており、前首相の見るところ現在最も深刻な問題は、スペイン人が3月11日のテロは“自分たちのせい”であったと納得させられ、このテロが正当化されることにより、イスラムテロ組織が最初の戦いで勝利を収めることであるという。しかし、前首相はこの“自分たちのせい”がイラク攻撃参加に当たるのかどうかについては述べなかった。首相は今後も著書を出す考えであるという。
会場には前政権の閣僚、マドリッド市長、マドリッド州知事を始めとし、PP所属国会議員、地方支部長たちも詰めかけた。編集者の助言により、この後はサイン会が行われ、前首相の初めての著書を求める人の長い列ができた。

皇太子挙式後まで王宮閉館

マドリッドの王宮は昨日の午後6時半に閉館、以降、フェリペ皇太子の挙式が終了するまで一般公開は行われない。今日から王宮が、挙式後開かれ、1400人の招待客が出席する昼食会の準備工事に入るため。
“王子のパティオ”として知られる、レストランArturoがアペリティフ担当、Jockeyが昼食担当となっている昼食会が催される宮殿中央の中庭では、すでにテントの設置工事が始まった。
挙式が行われる宮殿の向かいのアルムデナ大聖堂も、17日から挙式が終了するまでは一般公開停止される。

シベレス像の左手を破壊した首謀者に罰金刑

マドリッド刑事裁判所14法廷は、ロドリゴ・デ・ハコボ・ロサノ被告(24歳)に対し、罰金3240ユーロと、マドリッド市役所への賠償金23918ユーロの支払いを命じる判決を下した。同被告は2002年9月21日にマドリッドのシベレス広場にある噴水のシベレス(ケレスまたはデメテル)像に上り、女神像の左腕を破損した上、これを持ち去った罪に問われていた。事件当時被告と一緒にいた5人に対しては、犯行隠匿の罪で検察側から懲役刑が求刑されていたが、被告が像を壊したのを目撃、この左腕返却に協力したとされたのみで、無罪で釈放された。
噴水からおよそ50メートル離れたバス停で事件を目撃していた人物の証言から、ダビ・クベロ判事は、被告には左手を壊す意図はなく、女神像のさらに上に登ろうとして体重をかけたところ、左腕が破損した」との見解を示し、被告に対し“無分別による歴史的遺産の破損”の罪を宣告した。


5月3日(月)

刑務所で囚人が副所長を襲撃(バルセロナ)

金曜日午後、バルセロナの北30キロにあるLa Roca del Vallesにあるクアトレ・カミンス刑務所(収監200人強)で囚人77人が参加、暴動が起こり、この暴動で、マヌエル・タジョン副所長が重傷を追い、刑務官1人も負傷した。
暴動が起こったのは問題のある囚人20人を収監しているブロック1の中庭で、一部の囚人が刑務所の屋根に上がるまでに至ったが、交渉の結果4時間で暴動は収束した。しかし、この話し合いにあたって囚人側から特に環境改善などの条件は提示されず、その後の調査の結果、暴動は、一部囚人が刑務所副所長に加えた暴行を隠匿するための見せかけのものであったことが判明した。
昨年2月、タジョン副所長が就任して以来、同刑務所では麻薬の副作用による死者は出ておらず、1人が緊急に外部の病院に運ばれたのみ。囚人内からの同副所長の管理が厳しすぎる、暴行を受けた、などの訴えにより副所長が内部調査の対象となったこともあったが、副所長に対する処分が下されたことはなかった。
襲撃の発端は、刑務所内に届けられる予定だった麻薬の包みが刑務官によって摘発されたものと見られる。首謀者グループは殺人、強盗、麻薬密売の罪で長期収監されている囚人F.P.H.Dはをリーダーとする9人の囚人で、タジョン副所長が刑務所内での麻薬取引を撲滅しようとしているため、副所長を襲った疑い。副所長は、現在集中治療室に入院中で人工呼吸器をつけているが、回復は順調。数日内に人工呼吸器は外される予定。囚人たちに服を脱がされ、椅子に縛られたまま、殴打を受けたジョルディ・ラボルダ刑務官はショック状態で病院に運ばれたが、副所長ほどの重傷は負っていない。

PSOE125周年記念集会

マドリッドのビスタアレグレ闘牛場で、与党PSOE(社労党)の創立125周年記念大会が開かれた。この席でサパテロ首相は、新政府は前政府と違って約束を守る政府であると発言。それを示す最初の行動がイラクからのスペイン兵撤退であり、今後も奨学金の増額、住宅問題の解決など公約を守っていくと、集まった1.5万人以上の聴衆に約束した。
また、欧州議会選挙、PSOEの筆頭候補であるホセ・ボレル氏は、「スペインでの総選挙の勝利が11−Mとは無関係であることを次回の選挙で示そう」と投票を呼びかけた。

週末のスポーツの結果

バイク:ヘレス・デ・ラ・フロンテラで行われたWGPスペイングランプリのモトGPクラスで、スペインのセテ・ジベルナウ選手が優勝、現在のところ世界ランキング1位となった。昨季の世界チャンピオン、バレンティーノ・ロッシ選手は4位に終わり、表彰台に連続して上がった回数は23でストップ、2001年4月以来の世界ランキング1位転落となった。また、250CCクラスではフォンシ・ニエト選手、125CCクラスでもエクトル・バルベラ選手が、3位に入賞した。
体操:ヨーロッパ選手権で、スペインのエレナ・ゴメス選手が床運動で銀メダルを獲得。




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