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10月29日(金) 全国の知事、マドリッドに集まる
スペイン民主政初となる全国自治州知事会談が昨日マドリッドの上院で行われ、17自治州とメリジャ、セウタの自治2都市の知事全員が出席し、今後少なくとも年1回この会議を開き政治問題について話し合うこと、またこの会議での合意事項は法律に制定できることを決定した。次回の会議は来年春の予定で、全自治州の抱える社会保険システム赤字問題解決のための、財政モデルについて政府が提案を行う見通しで、この提案が議論の末承認されれば、2006年度予算にこの支出が組み込まれる。次期会議の開催先は、マラガル・カタルニャ州知事から申し出のあったバルセロナになる可能性が高い。この会議の模様を報道するために上院には史上最高の670人のジャーナリストが詰めかけた。 中央管区裁判所テロ計画関与の疑いによりさらに13人を逮捕
サラマンカのトパス刑務所でモハメッド・アシュラフ容疑者により計画されていた中央管区裁判所テロに関与した疑いで、昨日13人のイスラム過激主義者が逮捕された。逮捕者のうち8人はマドリッド、カディス、バレンシアで、残り5人は服役中のエル・プエルト・デ・サンタ・マリア(カディス県)、ナンクラレス・デ・ラ・オカ(アラバ県)、ア・ラマ(ポンテベドラ県)の刑務所で逮捕されている。 アンゴラ人青年殺害容疑者に無罪の判決(マドリッド)
2002年7月20日マドリッド州南にあるアルコルコン市で当時16歳のアンゴラ人青年ンドンベレ・アウグスト・ドミンゲスさんが殺害された事件で、昨日判事は、フエルテス容疑者がンドンベレさんを刺したところを目撃した証人がおらず、証人の間での証言に食い違いがあるとし、現場でディスコInnのガードマンをしていたホセ・ダビ・フエルテス容疑者に無罪の判決を言い渡した。判決に際しては陪審員(男性5人、女性4人)全員が無罪の判断を下している。犯行に使われたとされるナイフは見つかっていない。
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10月28日(木) PNV党首、ETAの脅迫に応じないよう呼びかけ
昨日PNV(バスク民族党)党首ジョス・ジョン・イマス氏は、PNV本部で4ページにわたる声明文をバスク語とスペイン語で読み上げ、“革命税”を支払えばETAを経済的に支援することになり、“個人の決定を尊重する”としながらも、ETAの脅迫に屈しないよう企業家に呼びかけた。テロリスト組織に対しては“PNVを敵に回している”との警告を発した上、バタスナ党に対しても“マフィア的脅迫”に反対する声を共に上げるよう要求した。PNVがこのようにはっきりとETAを糾弾し、企業家への連帯を示す声明文を発表するのは初めて。 スペイン兵士200人がハイチに到着
ハイチでの治安維持活動と復旧作業に従事するため、スペイン人海兵隊歩兵部隊兵士200人が昨日、ハイチ第二の都市カパイシャンに到着した。首都ポルトープランスではいまだにアリスティド元大統領の支持者による銃撃戦が続いておりこの数週間で50人以上の首都が出ているが、スペイン軍の派遣先カパイシャンは比較的治安の安定した地域。 外国人居住者から金銭受領の公務員逮捕(ハエン)
外国人居住者からの告発を受けて労働組合CCOO(労働者委員会)が警察に数ヶ月前に通報、以来調査が進められていたハエン県外国人事務所金銭受領に関与した疑いで、火曜日の午後、同事務所長J.B.S.容疑者が逮捕され、昨日法廷で供述を行った。共犯でターゲット探しを担当していたと見られるモロッコ人はすでに月曜日に逮捕されており、数時間内に法廷での供述を行う予定。逮捕の知らせを受け、政府ハエン駐在員のフェルナンド・カラオラ氏はJ.B.S.容疑者の罪状が確定するまで停職処分としたこと、また金銭受領は同容疑者が個人的に行っていたもので、ハエン県外国人事務所とは関係がないことを明らかにした。同事務所は昨日も通常どおりの業務を行っている。
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10月27日(水) 不法移民の滞在・就労合法化法案、大筋決まる
社会党政権は昨日、CEOE(スペイン経営者連合会)、UGT(労働者総同盟)、CCOO(労働者委員会)と不法移民の滞在・就労合法化を含む新しい外国人法についての合意に達した。新外国人法は来年の1月か2月頃に施行される予定で、施行から3ヶ月の間に、外国人法が定める不法滞在者を雇用していた雇用主は、罰金の対象となることなく労働者の就労許可を申請できる。申請するためには、雇用主は労働者に最低6ヶ月(農業従事者は3ヶ月)の雇用契約を与え、労働者は最低6ヶ月前から市役所に住民登録していることが条件。申請が認められた場合は、申請受理の通知から1ヶ月以内に社会保険に加入し、これにより1年間の労働許可が正式に授与される。社会保険への加入は不可欠で、特別な理由なく通知から1ヶ月以内に加入しなかった場合、申請受理の通知は無効となる。 イバレチェ知事、全国州知事会議出席へ
昨日の午後9時頃、バスク州知事フアン・ホセ・イバレチェ氏は、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相に、「会議の準備にサパテロ政権が用いた方法への不満を欠席により表すよりは、敬意と責任感を持って出席したい」と、明日上院で開かれる全国州知事会議に出席する旨を連絡した。 ソフィア王妃美術センターでタピエス展
昨年ベラスケス造形芸術賞を受賞したのを記念し、マドリッドのソフィア王妃芸術センターでアントニ・タピエス氏(1923年バルセロナ生まれ)の特別展“Tierras”が始まった。展覧会のタイトルが“Tierras”である理由について尋ねられたタピエス氏は「土は世界のあり様をよく表している。すべては土から始まり、土に終わる。」と述べた。同センターでは1990年と2000年にもタピエス氏の展覧会を開いているが、画家としてより知られているタピエス氏の1981年からの陶器の作品がこれだけの規模で展示されるのは初めて。会場の新館第二展示室には、陶器46点と絵画17点が展示される。
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10月26日(火) マドリッド州、虐待者対策のブレスレット発案
3月初頭にアギレ州知事が、接近禁止命令が出されている虐待者対策用の器具製作をコンプルテンセ大学に依頼したことを発表してから7ヶ月、昨日この器具の全容が明らかにされた。この器具は、携帯電話型の発信機(10センチ×4.5センチ、重さ120グラム)と腕時計型のブレスレットからなり、虐待者はブレスレットと発信機、被害者は発信機を常に携帯、虐待者が被害者に500M以上接近すると発信機が警報を
発する。この警報は警察で直接受信される仕組みになっており、虐待者がブレスレットを外そうとした場合にも警報を発する。虐待者は被害者に接近した場合だけでなく、ブレスレットを外そうとした場合や、発信機を携帯していない場合も、接近禁止命令を破ったのと同じ扱いを受けるという。発信機は毎日40分間の充電が必要で、虐待者の発信機のバッテリー残量がほとんどなくなった場合も警報を発する。 セラさん、ガン告白
「膀胱に癌があり、11月に手術を受けなければならない。」昨日、歌手のジョアン・マヌエル・セラさん(1943年バルセロナ生まれ)は、アメリカ、コスタリカ、ウルグアイ、メキシコ、アルゼンチンを回るツアーを中止し、11月4日以降しばらくの間、ステージから遠ざかることを発表した。癌が見つかったは1年半前で、以来治療を受けていたが思うような結果が出ないため、手術に踏み切るという。
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10月25日(月) バスク州、カタルニャ州自治憲章制定25周年
バスク州自治憲章(ゲルニカ憲章)、カタルニャ州自治憲章が制定から今日で25周年を迎えるが、バスク州では、PNV(バスク民族党)、EA(バスク連盟)、IU(統一左翼)で構成されるバスク州政府が祝賀式典は一切行わず毎週火曜日の定例会を一日早めて今日開催、PP(国民党)とPSE(バスク社会党)はゲルニカで集会を開くという、ここ数年の両者の対立を浮き彫りにする25周年となった。対立が深まったのは2002年10月25日で、この日イバレチェ州知事は自治州憲章改正案について発表、昨年同日には新憲章の公式文章が州政府閣僚会議で承認された。先週金曜日には、PPとPSEが25周年を特別な形で祝うよう州議会で提案したが、この案はPNV、EA、IUと旧バタスナ党の票により否決されている。イバレチェ知事は1998年の知事就任以来、一度も自治憲章制定の日を祝ったことがない。 2004年度アストゥリアス皇太子賞授賞式
今年もアストゥリアス州オビエドのカンポアマール劇場でアストゥリアス皇太子賞の授賞式が行われた。結婚後初めての受賞式となる今年、フェリペ皇太子は「初めて妻に伴われて出席する今年の授賞式は私にとって特別な意味を持つものとなります。」と、妻となったレティシアさんへの言及から演説を始めた。授賞式にはこの他、ソフィア王妃とパルマ公爵、カルボ文化大臣、サンセグンド教育大臣、マリン下院議長、受賞者の出身地在スペイン大使も出席した。
文学賞:クラウデリオ・マグリス氏(イタリア人作家、トリエステ大学教授) 週末のスポーツの結果
F-1:今季最終戦ブラジルGP、8位から出走したフェルナンド・アロンソ選手は4位でゴール、この日優勝したフアン・パブロ・モントーヤ選手と1点差の総合成績4位で逃げ切り、今シーズンを終えた。 |
10月22日(金) ボノ防衛相、Yak-42機事故調査結果を国会で報告
ホセ・ボノ防衛相は昨日、昨年5月にトルコで墜落し、62人のスペイン人兵士が犠牲となったYak-42機事故の調査結果について国会で報告した。ボノ大臣が明らかにしたところによると、ブラックボックスに重大な故障があったにもかかわらず同機が選ばれたのは、“6000ユーロを節約するため”だったという。乗組員が国際法で規定されている乗務時間を超えて23時間連続勤務していたほか、防衛省はチャーター機の検査を行わず、この飛行機の安全性を疑問視する16の訴えも無視していた。 26%が義務教育終了できず
12歳から16歳までを対象としたESO(中等義務教育)を終了できない生徒の数は、引き続きEU平均(20%)を上回る26%となっている。この割合は自治州によって大きな差があり、最も高いカナリアス州が35%であるのに対し、最も低いアストゥリアス州では14%にとどまっている。これほどまでの差が出ている原因については、公共教育への投資額、1人あたりの収入、家族の教育レベルの違いなどが考えられている。 マドリッドに初めてサンティアゴ・カラトラバ氏のモニュメント設置
世界的に有名なスペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバ氏設計のモニュメントが初めてマドリッドにお目見えすることになった。昨日、マドリッド市役所により発表されたこのモニュメントは、カスティジャ広場に建てられる高さ120メートル、直径5〜6メートルのオベリスクで、背後に控えるプエルタ・エウロパより5メートル高く、トレ・エスパーニャ、トレ・ピカソに続き、マドリッドで3番目の高さ。モニュメントは2002年12月3日に300周年を迎えたカハ・マドリッドがこの記念にマドリッド市に寄贈するもの。
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10月21日(木) 自治州知事会議、28日に開催
ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、昨日書簡で、各自治州知事を10月28日上院で開催される第一回知事会議に招待した。スペイン民主主義の歴史の中で、このような形式の会議が行われるのは初めてで、会議は欧州サミットの形式を真似て非公開で行われ、議題について合意に達すれば、会議の後共同声明が発表される。会議は午前中に行われ、その後国王主催の昼食会が王宮で開かれる。 カルロス・サインス選手引退
ラリー世界選手権の優勝回数記録を持つマドリッド出身のカルロス・サインス選手(42歳)が今日、今シーズン(残り2試合)限りで18年にわたる現役生活からの引退することを表明した。世界選手権の試合数を増やすこに不賛成だったサインス選手はこれまでは「状況によっては来シーズンも走るかもしれない」と述べていたものの、結局来シーズンも16試合が行われることが決定、これが引退を決意するきっかけとなった。「思い出に残るレース?」はとの質問に対し、同選手は、ゴールまで500Mの地点で棄権し、結果3度目の総合優勝を逃した1998年のイギリスラリーであると答えた。
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10月20日(水) プラド美術館で特別展“El retrato espanol”開始 プラド美術館で今日から2月6日まで特別展“El retrato de espanol. De El Greco a Picasso”が催されるが、これに先駆けて昨日、アストゥリアス皇太子夫妻が同美術館を訪問、カルボ文化大臣、スガサ美術館長などが同行し、1時間にわたり作品を鑑賞した。この展覧会はBBVA(銀行)後援、マドリッド州協賛で、美術館中央ギャラリーと第12展示室を使って、エル・グレコ、ティツィアーノ、ベラスケス、リベラ、スルバラン、ムリリョ、ピカソなどの15世紀末から20世紀までの肖像画87作品が展示されている。一般公開は今日からで、開館15分前にはサパテロ首相も就任後初の訪問を予定している。 マスターズ・シリーズ、モデルのボールガール使用に労働省が抗議
マドリッドで現在開かれているテニスのマスターズ・シリーズ主催者が、ボール拾いに女性モデルを雇用したことについて、労働省男女同権政策書記官のソレダ・ムリジョ女史は「女性が単なる飾りとして扱われており、女性に対する差別的見方を増長させる」とし、このトーナメント主催責任者のマヌエル・サンタナ氏に女性モデルをコートから引き上げさせるよう書簡で要請した。これまでボール拾いをしてきた少年少女たちも、女性モデルの使用に抗議しているおり、朝9時から夜まで働きながら、テレビ中継が行われる重要な対戦のボール拾いはモデルが担当している上、少年少女には食事が支給されるだけであるのに対し、 ”経験がないどころか、テニスのルールも知らず、仕事ぶりは最悪”のモデルは2週間の研修期間を含めた17日間で900ユーロを稼いでいることに納得できないと述べている。 <タンザニアで交通事故、スペイン人3人が死亡、3人が負傷
昨日、タンザニア北部のアルーシャで起きた交通事故で、スペイン人3人が死亡、3人が負傷した。亡くなったのはセビジャ出身の男性2人、女性1人で、負傷者(女性2人、男性1人)の氏名は明らかにされていない。外務省によると、在タンザニアのスペイン領事がすでに現場に赴き、遺体の送還手続きを始めたという。負傷者のうち女性2人の怪我は軽く、明日にはナイロビに移送される予定だが、男性1人は重体。 登山家シャビエル・オルマサバルさん死亡
10月13日にチョー・オユー(標高8201M)単独登頂を成功させたシャビエル・オルマサバルさんが、標高7800Mのテントで死んでいるのを調査隊の仲間が発見した。下山途中に吹雪に遭いベースキャンプに戻れなかったオルマサバルさんは、別の調査隊の残したテントまで辿り着いたものの、ここで衰弱死したと見られている。
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10月19日(火) テロ計画の疑いでイスラム主義者7人を逮捕
中央管区裁判所、バルタサール・ガルソン判事の命により、アルメリア、マラガ、バレンシア、マドリッドで昨夜7人のイスラム主義者が逮捕された。捜査関係者の話では、この7人にはマドリッドの中央管区裁判所を標的にしたテロを計画していた組織に所属していた疑いが持たれているという。捜査は続行中で、警察ではさらなる家宅捜査を予定しており、逮捕者が増える可能性は大きい。 ETAリーダー逮捕の結果、過去最高の量の武器を押収 10月3日のETAリーダー“アンツァ”逮捕後、フランス警察は隠れ家の家宅捜査を進めていたが、この結果、ETA30年の歴史の中で発見された最大の武器庫が暴かれたことが昨日発表された。フランス南部のBriscous、 Saint Pierre de Irube、Urrugneから押収されたのは、各種火器561丁、手榴弾238、臼砲30丁、バズーカ砲1町、ロシア製対空ミサイル2丁、各種火薬1300キロで、1982年に行われた捜査での押収量記録を塗り替えた。このほか、現金5.6万ユーロと48,640ドルも見つかっている。 アンゴラ人青年殺害容疑者、無罪を主張(マドリッド)
2002年7月20日、マドリッドのアルコルコン市にあるディスコ密集地帯“コスタ・ポルボランカ”で当時16歳のアンゴラ人青年が殺害された事件の容疑者、ホセ・ダビ・フエルテス・サンチェス被告(26歳)は、昨日裁判所で無罪を主張、殺害の犯人は“知り合い”で事件の2日後に自殺した男性であると主張した。
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10月18日(月) ダニ・ペドロサ選手、250CCクラス史上最年少チャンピオンに
オートバイ世界選手権オーストラリアGP決勝が行われた昨日、前日の激しい転倒に加え、レース前の調整中バイクが故障し、予備のバイクでの出場となったにもかかわらず、スペインのダニ・ペドロサ選手が4位に入賞。総合成績292ポイントとなり2位のアルゼンチン人セバスティアン・ポルト選手に36ポイント差をつけ、バレンシアでの最終戦を残し、総合優勝を確定させた。 レガネスで自爆のテロリスト、7人目の身元が判明
4月にマドリッドのレガネス市のマンションで自爆死したテロリストのうち身元がわからなかった7人目の遺体は、アルジェリア人アレケマ・ラマリ容疑者のものであることが判明した。これは、アルジェリア政府の協力により入手できた同容疑者の両親の唾液のサンプルにより身元が確認されたもの。 ルシア・エチェバリアさん第53回プラネタ賞受賞
第53回プラネタ賞最終選考の結果発表が金曜日に行われ、今年の受賞作はスペイン人女性作家ルシア・エチェバリアさんの“Un milagro en equilibrio”に決まった。最終選考に残ったのは、バレンシア出身作家フェラン・トレントさんの“La vida en el abismo”。 週末のスポーツの結果
ラリー:ラリー世界選手権は、コルシカ・ラリーで2位となったセバスティアン・ローブ選手がカタルニャ・ラリー、オーストラリア・ラリーを残し、総合優勝を決めた。チームメイトのスペインのカルロス・サインス選手(シトロエンチーム)は3位と4ポイント差で現在総合成績4位につけている。
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10月15日(金) 点数制運転免許、来年夏前に導入へ
今日の閣僚会議で道路交通法改正法案が承認されるが、この改正道路交通法では、来年夏前から点数制運転免許が導入される。点数制運転免許は、ヨーロッパではドイツ、イギリス、フランス、イタリアですでに導入されており、交通事故減少の顕著な成果が見られている。スペインでの昨年のの交通事故死者数は4032人で、政府は新免許システムにより交通事故の減少とドライバーの意識改革を期待している。 ガジャルドン氏が降伏、PPマドリッド支部内紛に終止符
マドリッド市長アルベルト・ルイス-ガジャルドン市長は、自分の腹心の部下であるマヌエル・コボ副市長をPPマドリッド支部長選挙の候補から下ろすことを発表した。ピオ・ガルシア-エスクデロ現支部長が11月の支部大会で支部長に立候補しないことを表明した後、エスペランサ・アギレ・マドリッド州知事が候補に立ち、それに対抗する形でマヌエル・コボ氏も立候補してから1週間、両者の支持者は公に互いを糾弾、ついには党本部が介入するに至ったが、この内紛はルイス-ガジャルドン氏が降伏し、終結した。 ETAに革命税支払いの容疑で4人の有名シェフ裁判所呼び出しの可能性
中央管区裁判所のフェルナンド・アンドレウ判事は現在、供述を取るために4人のバスク人有名シェフを裁判所に呼び出すことができるかについて検討中。これは、月曜日に逮捕されたETAメンバー、ホセ・ルイス・ベオテギ容疑者が、この4人、カルロス・アルギニャーノ、マルティン・ベラサテギ、ペドロ・スビハナ、フアン・マリア・アルザック各氏がETAに“革命税”を支払ったと供述しているため。4人のシェフが裁判所に出頭し、革命税を支払っていたことが確認された場合は、テロリストへの協力の罪に問われる可能性がある。
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10月14日(木) 5000の火薬庫閉鎖を提案
鉱業および火薬製造業関係者は、内務省と産業省にあて、スペイン全国にある5000の小規模火薬庫閉鎖を提案する書簡を送付した。11−Mに使用された爆薬は、アストゥリアスのコンチータ鉱山から盗まれたと見られており、政府は再発を避けるため、火薬管理者に対し、私営警備会社と契約し警備を厳重化することを要求するほか、刑法を改正し、保管、管理に不備がある者に対しては懲役刑を科す方向で話し合いを進めている。 ピラールの連休、交通事故死者64人 DGT(交通総合局)の発表によると、先週金曜日の午後3時から12日午後12時までの交通事故発生件数は48件で、64人が命を落としたという。負傷者は重傷者が36人で、軽傷者は19人。亡くなった64人のうち、22人は17歳から30歳だった。今年の連休中に交通事故で死亡した人の数は、去年の連休より6人多い。 ハイネケン、ヨーロッパ最大の工場をセビジャに建設
昨日ハイネケン社は、100年前に建設されたクルスカンポ社のビール工場を売却し、セビジャに新たにヨーロッパ最大となる工場を建設することを発表した。現在の工場跡地19.63ヘクタールには、1962戸の住宅が建設される。
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10月13日(水) 軍事パレードにアメリカ大使出席せず
毎年恒例の軍事パレードが昨日もマドリッドで行われたが、今年のパレードは、アメリカ大使とアメリカ軍のパレード不参加、青色旅団(フランコ支持者)とレクレルク旅団(共和制支持者)からの代表者出席といった話題の多いパレードとなった。 ルイス-ガジャルドン氏、アセベス氏とも衝突
国家の祝日の昨日、軍事パレードの後、国王夫妻の招待によりおよそ1000人が王宮での謁見に出席した、国王夫妻、アストゥリアス皇太子夫妻、ルゴ公爵夫妻、パルマ公爵夫妻は王座の間で45分かけて招待者1人1人に挨拶した。 ビクトリア号、日本へ向け出帆 フアン・セバスティアン・エルカノが16世紀に初めて世界一周を達成してから5世紀、ビクトリア号のレプリカ船が昨日の午後7時、セビジャのデリシアス波止場から、2005年万博開催地愛知に向けて出帆した。ビクトリア号はパナマ運河とスエズ運河を通り18ヶ月で世界を一周する予定。船長にはバスク人の航海エキスパート、ホセ・ルイス・ウガルテ氏が就任、22人の男性乗組員は、エルカノの時代と同じ装置で航海するが、GPSシステムも搭載、船内ではインターネットの使用も可能。乗組員たちは、このプロジェクトに参加するために仕事を辞めたボランティア。航海中は、テレビ番組制作会社O Clockが乗組員に当時の衣装を着せ、16世紀にどのように航海していたかの番組を制作、その他船内では様々な調査が行われる予定。
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10月12日(火) イスパニア・デーの祝日のため、ニュースはお休みです。 |
10月11日(月) アンダルシアとカナリアス諸島海岸線の警備に1.3億ユーロ投資
SIVE(対外警備完全システム)の成功により、スペイン内務省は現在ジブラルタル海峡付近にだけ設置されているこのシステムをアンダルシアすべての海岸線とカナリアス諸島、セウタにも設置することを決めた。このため今後4年間で投資されるのは1.3億ユーロ。 婦人警官殺し容疑者、判事の前で供述
先週火曜日、研修中の2人の婦人警官が自宅マンションで殺害された事件の唯一の容疑者で、事件当時刑務所の外泊許可を得ていたペドロ・ヒメネス容疑者(35歳)は昨日、バルセロナのロスピタル・デ・ジョブレガ裁判所第四法廷で供述、無実を主張した。ヒメネス容疑者は、殺された2人のマンション宛に送られた小包を引き取るために2人が殺害された朝、このマンションに行ったことは認めたが、小包は届いていないと言われ、すぐにその場を立ち去ったと供述、2人を殺害したことについて否認した。 軍事パレードにより一部の道路通行止め(マドリッド)
イスパニア・デーの明日、マドリッド市役所は345人の市警察官を動員、交通整理に当たらせる。明日行われる軍事パレードの影響が予想されているため、市民に対しては自家用車の使用はできる限り避け、公共交通機関を使うよう呼びかけられている。 週末のスポーツの結果: F-1:雨のため予選と本選が同じ日に行われた日本GP、スペインのフェルナンド・アロンソ選手は11番手からのスタートとなったが、5位でフィニッシュ。総合成績で4位につけている。
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10月8日(金) 婦人警官殺し容疑者を逮捕
バルセロナのロスピタル・ジョブレガのマンションで研修中の婦人警官2人が暴行を受けた後、殺害された事件で、昨日治安警備隊がジロナで容疑者のペドロ・ヒメネス・ガルシア容疑者(35歳)を逮捕した。逮捕されたのは、昨日の午後4時25分、ジロナにある半ば廃屋となった民家で、ヒメネス容疑者と一緒にいた刑務所仲間でトルコ人のムスタファ・カメル・トガン容疑者も逮捕された。ヒメネス容疑者は、逮捕に際し、抵抗、逃走を試みたという。 女性への暴力に対する法律、満場一致で下院で可決承認
昨日320票の賛成票により、満場一致で対性暴力完全保護措置法が下院で承認可決された。この法律は、配偶者、恋人、元配偶者、元恋人により虐待を受けている女性を保護し、加害者男性に対する法を重くするもので、来年1月から効力を発する。 ルイス-ガジャルドン市長とアギレ知事の対立深刻化(マドリッド)
PPマドリッド支部の支配権をめぐるアルベルト・ルイス-ガジャルドン市長とエスペランサ・アギレ知事の対立は昨日、さらに深まった。アスナル前首相の提案により1993年からマドリッド支部長を務めており、ルイス-ガジャルドン市長とは友人関係にあるピオ・ガルシア-エスクデロ氏がPP上院広報官としての仕事に専任するという理由から次回立候補はしない旨を発表してから、次期マドリッド支部長の座をめぐる争いが、1年前から続いている両者の対立を表面化させた。
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10月7日(木) この夏の暑さによる死者は26人
エレナ・サルガード厚生大臣が昨日発表したところによると、熱波の襲来により141人の死者を出した昨年と比べ、今年は夏の気温があまり上がらなかったことと政府の予防策とにより、暑さが原因で亡くなった人の数は26人にとどまったという。 見習い婦人警官殺しの容疑者として脱獄囚の行方を捜索
一昨日、研修中だった2人の婦人警官が自宅マンションで殺害、放火された事件の容疑者として、バルセロナ州警察は現在、3日間の外泊許可が切れる昨日刑務所に戻らなかったペドロ・ヒメネス・ガルシア容疑者(35歳)の行方を追っている。同容疑者は、強姦2件(うち1件は未遂)の罪でクアトロ・カミンス刑務所に服役していた1992年4月にも6日間の外泊許可期間中に女性1人を強姦している。 ETA作戦本部、暴かれる 日曜日に行われた一斉捜査で押収された証拠により、フランス警察とスペイン治安警備隊は、家宅捜査を行った7軒の民家のうち、唯一武器も書類も見つからなかったDomezain-Berrauteの民家が2年前からETAの作戦会議の場として使われていたことを突き止めた。逮捕の際にスイッチが入っていたETA主要幹部2人の自宅のパソコンには、この家を訪れたETA幹部の名前のほか、アスナル前政権を始めとし、政党との接触のためのデータも収められていた。また、テロの対象となる人物が住む市町村の地図、標的となり得る人物のリストなども発見されており、治安警備隊は押収書類に名前が挙がっている人物に昨日から連絡を取り始めた。押収された証拠から、昨日はETAのメンバーとなることを承諾していたと見られる5人がギプスコア、ナバラの2県で逮捕されている。捜査は継続中で、今後さらに逮捕者が増えると見られる。
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10月6日(水) 11−M調査委員会、サパテロ首相も証人喚問へ
国会11−M調査委員会は、アスナル前首相に続き、テロ当時は最大野党PSOE(社労党)党首であったサパテロ現首相の証人喚問も行うことを昨日の午前中の会議で決めた。しかし、2人がいつ証言するかについて具体的な日程は決まっていない。 フラガ氏、答弁席で気絶
ガリシア州知事マヌエル・フラガ氏が、昨日州自治問題年次審議が行われていたガリシア州議会ででの演説中に答弁席で気絶、野党の答弁は今日の午後に延期された。 見習婦人警官2人殺害(バルセロナ)
バルセロナのロスピタレ・デ・ジョブレガのマンションで23歳と28歳の2人の研修中の婦人警官が死体で発見された。2人はレオン県の小村の出身で、バルセロナに研修に派遣され、同じマンションの部屋に住んでいた。
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10月5日(火) ETAの武器爆薬倉庫もほぼ壊滅との見解
フランスとスペインの警察の協力により、日曜日、一斉捜査が行われETA主要幹部2人を含む21人が逮捕されたが、日曜から昨日にかけてフランス南部で行われた7軒の家宅捜査により、ETA武器弾薬の隠し場所に使っていた5ヶ所が暴かれた。この5ヶ所に隠されていたのは、ダイナマイト630キロ、爆発物640キロ、手榴弾112個、サブマシンガン74丁、銃弾6.6万発などで、サリー・ドゥ・ベアルンの民家の地下からは、テロリスト訓練のための射撃場も発見されているが、押収されたものの全容はまだ明らかになっていない。このほか、サリー・ドゥ・ベアルンの民家で押収されたパソコン2台からETAの詳しい情報が得られることが期待されている。 EU憲法批准のための国民投票開催日は2月20日が濃厚
EU憲法批准のための国民投票開催日としてPSOEが提案していた2月20日がこのまま決定となる可能性が濃厚となった。ミゲル・アンヘル・モラティノス外務大臣は、昨日上下院の各政党代表者と非公式の会議を行った後、国民投票の際の質問文と開催日について政党間での合意があると述べた。 バスク州警察、いじめに関与していた生徒を事情徴収
9月21日、ギプスコア県オンダリビアで14歳のジョキン・C.L.君が学校でのいじめを苦にして自殺した事件を捜査中のバスク州警察は、いじめに関与していたと見られる生徒8人の事情聴取を昨日から始めた。
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10月4日(月) ETA最高指導者をフランスで逮捕
スペイン治安警備隊からの情報を得たフランス警察は、1992年ビダールでのETA執行部壊滅以来最大の打撃をETAに与えた。昨日、テロリスト組織のリーダーとして知られるミケル・アルビス・イリアルテ“ミケル・アンツァ”(43歳)とその内縁の妻で、“革命税”管理者でありETAメンバーの中でも最も多くの暗殺に関与している、ソレダ・イバラギレ“アンボト”(43歳)の2人の容疑者が、フランスのバイヨンヌとポーの間に位置するサリー・ドゥ・ベアルンで逮捕、その他フランスの南部6ヶ所とスペインのブルゴスで19人のETAメンバーが逮捕された。 プレステージ内残存石油の回収作業終了
2002年11月17日にガリシア州コスタ・ダ・モルテ沖200キロで沈没した石油タンカー“プレステージ丸”の船内タンクに残る石油抜き取り作業が6月5日よりレプソルYPF社により行われていたが、この作業が終了し、昨日の午後1.36万トンを積んだODIN丸がラ・コルニャ港に到着した。 老人ホームで食中毒、4人が死亡
46人の老人が入居するパレデス・デ・ナバ(パレンシア県)のサン・マルコス老人ホーム(従業員17人)で、土曜日の昼食数時間後、入居者が高熱、嘔吐、下痢を訴えた。この日のメニューは1皿目が白インゲンかレンズマメ、2皿目が鶏の煮込んだもので、現在のところ食中毒の原因はまだわかっていない。診断した医師の判断により、症状を訴えた70歳から95歳の入居者13人は全員病院に運ばれたが、数時間後89歳の男性、72歳の男性と92歳の女性、昨日の午後90歳の男性の計4人が亡くなった。 週末のスポーツの結果 自転車:イタリアのベローナで行われた世界選手権(265.5KM)で、スペインのオスカル・フレイレ選手が6時間57分15秒(平均時速38.1キロ)で優勝し、1999年、2001年の優勝と合わせ、世界選手権3冠を成し遂げた。これまで世界選手権3冠を達成しているのは、アルフレド・ビンダ(イタリア)、リック・ファン・ステーンベルゲン(ベルギー)とエディ・メルクス(ベルギー)のみ。 |
10月1日(金) ボノ防衛大臣、アフガニスタンを訪問
昨日、ホセ・ボノ防衛大臣はアフガニスタンを訪問、30分にわたり大統領官邸でハミド・カルザイ大統領と会談した。この席で大統領は、ボノ大臣にNATO軍のアフガニスタン駐屯をあと8年延ばすよう要請した。この要請は、大統領選挙開催まであと9日、依然として優位に立つカルザイ大統領の、中期間での同国での治安回復は難しいとの考えを表すもの。 書籍売上回復に光 1998年からスペイン国内での書籍売上の成長率はゼロを続け、低下すら危惧されていたが、2003年、スペインの書籍売上は27.9261億ユーロで、2002年に比べて4.4%上昇していることがわかった。昨年1年間に出版されたのは65,824の著作でうち半分強の34,294作品が新作、残りは再版。10年前には41,000作品が出版されている。またこのうちカスティジャ語で出版されたのは50,744作品、カタルニャ語が10,373作品(前年比9.8%増)、バスク語が1,487作品(前年比2.3%増)、ガリシア語が1,632作品(前年比2.4%増)となっている。書籍1冊の値段は平均12.02ユーロで、これは3年前から1セントしか上がっていないことから、出版社組合では、書籍の値上がりにより売上高が増えたのではないことを強調している。 国家スポーツ賞授賞式
昨日、パルド宮で2003年国家スポーツ賞授賞式が行われ、スペイン王室のほか、教育・科学・スポーツ省大臣マリア・へスス・サンセグンド女史も出席した。
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