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11月30日(火) アスナル前首相、11−M調査委員会に出頭
ホセ・マリア・アスナル前首相は、昨日53人目の証人として国会11−M調査委員会に出頭した。アスナル前首相は、テロ発生前後の自身の首相としての任務にいかなる失敗も認めなかったほか、前首相、前大臣の中で3月11日(テロ発生日)から14日(総選挙開催日)の間に、嘘をついたり、情報操作をした者はいないと断言、選挙戦を有利に進めるためにこのテロを利用し、PPを政権から追い落とすための情報操作を行ったのは、現与党PSOE(社労党)と一部のマスコミであったと述べた。前首相は、証人喚問の間終始落ち着いており、自身と前政権の弁護だけにとどまらず、11−Mの首謀者であったイスラム主義テロリストとバスクテロ組織ETAとの関連について十分な操作を行っていないと現政権を非難するにまで至った。 首相、ロシア訪問を中止
アスナル前政権が2年半前のベネズエラでのクーデーターを支持していたとのテレビ番組での発言について、明日、発言者のミゲル・アンヘル・モラティノス外務大臣が国会で説明を行うことになっているが、これに出席するため、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は予定されていたロシア訪問を中止する旨、プティン・ロシア大統領に連絡した。首相は明日の午後国会で、PP(国民党)党首のマリアノ・ラホイ氏からの予定されている質問「外務大臣により引き起こされた政府の危機にどのように対処するつもりですか?」に答えなければならない。 フエルテベントゥラ島に大量のイナゴ
朝方に降った雨と南東から西への風向きの変更により、日曜日、州政府が収束に向かうと発表したイナゴの襲来だったが、昨日フエルテベントゥラ島北部にあるコラレホ自然公園の黄金色の砂は、明け方隣のランサローテ島から飛来したイナゴの大群により真っ赤に埋め尽くされた。
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11月29日(月) カナリアス州政府、イナゴ災害収束を宣言
アダン・マルティン・カナリアス州知事は、昨日ランサローテ、フエルテベントゥラ両島でのイナゴ災害が“解決の道に入った”と述べた。知事は、同島での状況がはっきりと改善の方向に向かっていることを認めたが、警戒体制は数日間は緩めない方針であることも明らかにしている。 性虐待63人目の犠牲者は18歳の女性
昨日、セビジャ県ウトレラの自宅で、3児の母のマリア・アンへレス・ゴンサレスさん(18歳)が死亡しているのが見つかり、数時間後、同居していたアンドレス・レジェス・レジェス(26歳)が殺人の容疑で逮捕された。 サインス選手、引退セレモニーに10万人(マドリッド)
1990年、92年と2度、世界選手権で優勝し、今季限りの引退を先月発表したラリーのカルロス・サインス選手(1962年マドリッド生まれ)の引退セレモニーが昨日正午からマドリッドで催された。
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11月26日(金) PP、政府とのあらゆる話し合いの条件に外相の謝罪と訂正を要求
モラティノス外相が、月曜日に出演したテレビ番組で「在ベネズエラスペイン大使は、アスナル首相からクーデータを支持するよう命令を受けていた」と発言、前与党PPは火曜日と水曜日にマリアノ・ラホイ党首が、昨日はアセベス書記長がモラティノス氏に対し、公式に発言を撤回、謝罪することを要求、昨日アセベス大臣は「撤回がない場合、PPは対テロ協定や通常の行政に必要な政府への協力を制限する。」と記者会見で宣言した。これは、PPが外国人法改正、ジェンダー虐待法承認のほか、EU憲法批准キャンペーンについてもPPが政府に協力しないことを意味する。さらに、PPは謝罪がない場合は、来週、国会法が許す範囲内でモラティノス大臣リコールのあらゆる可能性を模索しながら、水曜日、モラティノスが今回の発言について国会で説明する際には、質問攻めにする見込み。 マドリッド州、ワーナーブロスパークに5百万ユーロを緊急投資
マドリッド州政府は、数週間以内にサン・マルティン・デ・ラ・ベガンにある遊園地“ワーナー・ブロス・パーク”に430から520万ユーロを緊急投資することを決定した。州娯楽施設運営委員会委員長のへスス・サインス氏によると、この投資は毎年この遊園地から出る大量損失問題に終止符を打つためのものだという。同遊園地の今年度の損失は3800万ユーロと見積もられている。 FIRS、カタルニャ代表参加を認めず
FIRS(国際ローラースポーツ連盟)理事会は、アメリカのフレスノ市で会議を行った結果、FCP(カタルーニャ・ホッケー連盟)を認めず、3月27日のカタルニャ代表の世界選手権参加承認仮決定を取り消すことを6対3で正式に決定し、これを受けて、会長でカタルニャ人のイシドロ・オリベラス・デ・ラ・リバ氏は辞任、後任に副会長のアルゼンチンのエルネスト・ゴンサレス氏が就任した。
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11月25日(木) 国王夫妻、ブッシュ大統領夫妻と昼食
アメリカを訪問中のスペイン国王夫妻は、昨日テキサス州クロフォードにある農場で、1日早い感謝祭の食事をブッシュ大統領夫妻と共にした。この昼食会は、アメリカ訪問を知ったブッシュ大統領夫妻が国王夫妻を招待したもので、昼食にはブッシュ大統領の父親であるも同席した。 副首相、外相交替がないことを国会で明言
アスナル前首相が2002年4月に起きたベネズエラの反チャベス・クーデーターを支持していたとテレビ番組で外相が発言したことにより、最大野党PP(国民党)はミゲル・アンヘル・モラティノス外相の辞任を要求していたが、昨日国会で、マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第一副首相は外相の交替がないことを明言した。 ボノ防衛相、カフェテリアに赴き謝罪
ホセ・ボノ防衛大臣は、今月17日に予告なくテロシミュレーションの舞台にされたマドリッドのマジョール通りにあるカフェテリアに昨日の朝赴き、オーナーと従業員に謝罪した。大臣が直接謝罪に現れたことにオーナーといあわせた客数人は驚いたものの、オーナーは謝罪を受け入れ、大臣の注文したカフェオーレを店のおごりにした。その後、庁舎に戻った大臣は、カフェテリアのオーナーに軍隊の絹のハンカチを贈った。
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11月24日(水) モラティノス外相、「アスナル政権はベネズエラのクーデターを支持した」と発言
月曜日の夜、TVEの番組“59segundos”に出演したミゲル・アンヘル・モラティノス外相が、「世間には知られていないが、アスナル政権時代、在ベネズエラ・スペイン大使は反チャベス氏クーデターを支持するよう命じられていた。しかし、現政権においてはそのようなことが再び起こることはない。なぜなら、我々は国民の意思を尊重するからだ。」と発言したことが政界で大きな波紋を呼んでいる。 小児ポルノ写真提供容疑で90人を逮捕 内務省の発表によると、スペイン国家警察が26県にわたって6月から行っていた史上最大規模の対小児ポルノ写真捜査で、90人が逮捕されたという。この捜査で、スペイン全土の87ヶ所で家宅捜査が行われ、未成年によるわいせつな写真やビデオ映像を収めた多数のポータブルパソコン、ハードディスク、CD-ROM、DVDが押収された。逮捕者の多くはインターネットの使用について熟知している者で、教師、生徒、システムエンジニア、軍人などが含まれているほか、アルバセテ、バダホス、バレアレス、バルセロナ、カステジョン、ムルシア、ポンテベドラ、ビスカヤ、マドリッドでは21人の未成年者が逮捕されている。 事前通知なくテロシミュレーションを実行(マドリッド)
先週の水曜日、軍マドリッド司令部がマドリッド中心地にあるカフェテリアで警察にもカフェテリアのオーナーにも通知することなく、テロのシミュレーション訓練を行っていたことが、昨日ラジオ局SERにより明らかにされた。
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11月23日(火) チャベス大統領、商工会議所主催会議を欠席
スペインを訪問中のウゴ・チャベス・ベネズエラ大統領は、昨日商工会議所高等評議会が主催したスペインとベネズエラ企業家の集いで、閉会演説を行う予定だったが、サパテロ首相との会談が予定より長引いたとの理由によりこれを欠席した。 バダホス、ウエルバ、セビジャで停電
昨日の午前1時45分から3時45分の2時間にわたってセビジャ、ウエルバとバダホス南部で停電が発生した。Endesa社は昨日、被害にあった顧客数を発表することを避けたが、アンダルシア州政府の計算によると、セビジャ、ウエルバだけでも停電の被害を受けたのは85万世帯、113万人にのぼるという。幸い、停電の起こったのが明け方だったため、被害は小さく、セビジャで消防隊がエレベーターに閉じ込められた5人を救出した程度。
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11月22日(月) マドリッド中心地に1200頭の羊
スペインの牧羊業者は、1995年に可決されたものの、多くの自治州が守っていない牧畜道路法を遵守し、羊の移牧路に建物を建設しないように訴えるため、今年も1200頭ほどの羊の群れと共にマドリッドを訪れた。今年の到着は、例年より1ヶ月ほど遅く、羊の数も300頭ほど少ないが、これは“青舌”と呼ばれるカタル性の羊の病気が流行したため。5月にグレドス山脈を出発した羊の群れは、ビトリア、ブルゴス、セゴビア、アビラを通ってマドリッドに到着。シベレス広場、アルカラ門を通ってビジャ広場で、風習に従って市役所職員が通行料の500マラベディ(昔の通貨)を受け取った。羊の群れには、スペイン各地の村から民族衣装を着た人々が同行したほか、サイクリング愛好家、ハイキング愛好家なども参加し、移牧路の保護を訴えた。 操業停止鉱山で19キロのGoma2を発見
アストゥリアス州全域で、爆薬の不法売買網を特別捜査中の治安警備隊は金曜日、アストゥリア県のティネオにある10年前から操業していない陶土の鉱山 “ラ・ペルディス”から19キロの爆薬Goma2を発見、押収した。この鉱山は、11−Mに使用されたGoma2が盗まれたと見られるコンチータ鉱山と同じ会社が所有している。発見されたのはGoma2123パックだが、保存状態は悪く、発破孔は濡れて泥が付着しており、鉱山での採掘が終わったとき、放置されたと見られる。この鉱山では、11−Mで使用された爆薬を調達したと見られるエミリオ・スアレス・トラショロス容疑者が以前働いていたが、現在のところ治安警備隊では11−Mと“ラ・ペルディス”鉱山には関連がないと考えている。 ラホイ氏発言にPSOEが謝罪を要求
コスタリカの首都サン・ホセで開催されたイベロアメリカ首脳会議について、マリアノ・ラホイPP(国民党)書記長が党内のミーティングで、口語表現を使って数カ国からの首脳の出席がなかったことを皮肉った発言に対し、与党PSOE(社労党)は出席した首脳に代表される5千万人の人々と、出席していた国王を馬鹿にした表現を撤回するよう求めたが、ラホイ氏はこれを拒否、会議は“失敗”だったとの評価を下した。
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11月19日(金) 変電所の火災により大規模な停電(マドリッド)
マドリッドのアルガンスエラ地区にあるUnion Fenosa社の変電所で起きた火災により、首都マドリッドで8万世帯が午後5時から7時までの2時間にわたって停電に見舞われ、公共交通機関に大きな影響が出た。広範囲にわたって交通信号も機能しない状態となり、午後6時半、ルイス・ガジャルドン市長は市民に対し乗用車の使用を控えるよう呼びかけた。 Yak−42機犠牲者の遺体掘り起こし、月曜開始
中央管区裁判所のテレサ・パラシオス判事は、2003年5月26日トルコで墜落したYak-42機犠牲者62人のうち21人(身元の確認が間違っている犠牲者は30人だが、9人はすでに火葬されているため)の遺体を掘り起こすことを命じた。掘り起こしは、カスティジャ・ラ・マンチャ、バレンシア、ガリシア、アラゴン、エクストレマドゥラ、マドリッド、カタルニャ、ラ・リオハ、カスティジャ・イ・レオンの9つの自治州で11月22日から12月2日にかけて行われる。 移民搾取の雇用主逮捕(セビジャ)
治安警備隊と労働監査局の共同作戦により、セビジャで112人のルーマニア人を搾取していた罪で、スペイン人の雇用主とルーマニア人2人が逮捕された。逮捕されたスペイン人のL.P.M.(44歳)に対してはギリシャで同様の罪を犯し、インターポールから指名手配されていた。
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11月18日(木) 第3回スペイン語国際会議開幕
昨日、アルゼンチンのロサリオで第3回スペイン国際会議が開幕、会場のエル・シルクロ劇場周辺は、要人の通行路一般車両通行止め、住民の身分照会、一部の地域での商店閉店など、大規模な警備体制が敷かれた。飛行機の故障によりネストル・キルチュネル・アルゼンチン大統領が遅刻、開幕が1時間以上遅れた開会式では、フアン・カルロス・スペイン国王、キルチュネル大統領、作家のエクトル・ティソン氏(アルゼンチン)、カルロス・フエンテス氏(メキシコ)が講演、フランシスコ・アヤラ氏(スペイン)もビデオで講演した。 世論調査ではPSOE支持率が依然PPをリード
CIS(社会学調査センター)が10月21日から26日の間に自宅訪問アンケートで18歳以上の男女2494人を対象に168の市町村で行った世論調査の結果、与党PSOE(社労党)支持者が42.1%であるのに対し、前与党PP(国民党)支持者は36.1%で、両党の支持率の差は4月の10.4ポイントから、7月7.2ポイント、そして10月6ポイントと徐々に縮まっていることがわかった。また、閣僚の採点も7月には6人が合格点を獲得していたが、10月の調査で合格点の5点(10点満点中)を超えていたのは、ホセ・ボノ防衛大臣(5.5点)、ペドロ・ソルベス第二副首相兼経済大臣(5.4点)、マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第一副首相(5.3点)、ミゲル・アンヘル・モラティノス外務大臣(5点)の4人に減っている。 パロマレスの汚染地域、政府が土地買取
政府は、38年前に核爆弾を積んだ米軍機が墜落したパロマレスの7ヘクタールの土地を2005年に入る前に買い上げることを決定した。これは、Ciemat(エネルギー・環境・テクノロジー調査センター)の調べにより、予想を上回る量のプルトニウム、ウラン、アメリシウムがこの地域の地中から検出されたためで、買取は耕作、または住宅建築によってプルトニウムが拡散することを防ぐための措置。
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11月17日(水) ETAに新たな打撃、16人を逮捕
国家警察は昨日、150人の警官を動員した作戦で、エウスカディとナバラでテロリスト組織ETAの徴兵部門に属していると見られる16人を逮捕した。2002年12月19日にETA幹部のイボン・フェルナンデス・イラディ”ススペル”の逮捕により押収された大量の書類を元にETAの徴兵部門で大量逮捕があったのはこれで5度目。これまで4度の逮捕で69人が逮捕されており、うち57人が服役中。昨日は18軒で家宅捜査が行われ、パソコン6台と大量の書類が押収された。逮捕者は、新規メンバーの採用、情報・物資調達を担当していた模様。 11−M、16歳の被告に懲役6年
11−M関連の最初の判決公判は1時間以内で終結した。被告のG.M.V.、通称“ヒタニージョ”が容疑を認めたため、ホセ・マリア・バスケス・オンルビア判事は、爆薬の供給と輸送においてテロリストに協力した罪で、彼に対して少年刑務所への収監6年、さらに釈放後の5年間は監視をつける旨言い渡した。判決文の詳細は数日内に公表される見通しだが、この内容が今後、他の11−M裁判で使用され得ることからこの判決文の重要性は高い。 ロタでの移民大量溺死事件で懲役40年の判決
カディス地方裁判所は、25歳のモロッコ人、ハミッド・エチョクク被告に対し、密入国と思慮不足による殺人の罪で懲役40年の判決を言い渡した。2003年10月25日にカディス県のロタで海岸から200Mの地点で37人の密入国者が溺死、判事は船の操縦者の助手であった被告を、この溺死の直接責任者であったと認めた。
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11月16日(火) Yak-42機の犠牲者のうち30人は葬儀の時点で身元が判明していなかったとの証言
昨日は中央管区裁判所第3法廷に、被告として昨年5月26日の飛行機墜落事故で犠牲となった62人の身元確認の責任者である4人の軍高官が出廷、その後証人として出廷した軍査察官の証言は、ほぼ深夜まで続いた。 マドリッド市、IOCに招致ファイル提出
マドリッド市を始めとする2012年夏季五輪開催候補5都市は昨日、ローザンヌにあるIOC(国際オリンピック委員会)本部で招致ファイルを提出した。マドリッドが提出したファイルは3冊に分かれており、1冊目で動機と施設の保証、2冊目で施設、3冊目でインフラとサービスについて説明している。今年5月の選考では、パリ、マドリッド、ロンドン、ニューヨーク、モスクワの順の得点で最終候補地が5つに絞られ、この中から2012年夏季五輪の開催地が正式に決定されるのは、来年7月6日にシンガポールで開かれる第117会会議において。来年2月から各都市の視察が始まる。 判事、フエンヒローラのイマームの収監を命令
バルセロナ刑事裁判所第12法廷は、今年1月の判決(懲役15ヶ月、罰金2160ユーロ)どおりフエンヒローラのイマーム、モハメッド・カマル・モスタファ被告の刑務所行きを命じた。同被告は著書『La mujer en el islam(イスラムの中の女性)』で、女性を虐待することを正当化し、跡を残さず女性を殴る方法について記し、女性差別煽動の罪に問われている。
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11月15日(月) バタスナ党、大規模な集会
中央管区裁判所が政党法を適用し、違法政治団体と認めてから初めて、昨日バタスナ党が大規模な集会をサン・セバスティアンで行い、1.5万人の支持者が駆けつけた。党が違法と宣告されて以来、バタスナ党の支持の低下が目立っており、参加者の持つ旗にはETAを支持するものは少なく、独立を支持するものがはるかに多く見られたほか、これまでの集会のように覆面者が舞台に上がり、スペイン国旗を燃やし、斧と蛇のETAのシンボルを聴衆に見せつけるシーンも見られなかった。 ロマ族夫婦と乳児殺害容疑者2人を逮捕
今月5日未明、ロマ族の17歳の夫婦と9ヶ月の娘が自宅で刺殺されているのがみつかった事件で、土曜日の午後、マドリッドとトレビエハ(アリカンテ県)で2人の容疑者が逮捕された。 アメリカ大使館前で反戦集会
昨日、300人ほどがマドリッドにあるアメリカ大使館前に集まり、米軍のイラク駐屯終結を要求し、ファルージャで展開されている作戦に抗議した。この集会はIU(統一左翼)、Cultura contra la guerra(反戦文化団体)、 Ecologistas en Accion(活動環境運動団体)、Hermanos y amigos de Jose Couso(ホセ・コウソ兄弟・友人団体)、Juventudes Socialistas(青年社会主義団体)など複数の団体が発起人となったもので、参加者は“本当の平和を”“アメリカとイスラエル、国家テロリズム”などのパンカルタを掲げ、“Asesinos(殺人者)”などの叫び声を上げた。
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11月12日(金) 首相、アメリカ大使と会談
昨日、首相官邸で2時間にわたってホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、ジョージ・アージロス駐西アメリカ大使と会談した。関係者筋では、この会談がアメリカとの緊張関係を緩和する最初の一歩と認識する向きが強い。 全国8000人の消防士がマドリッドでデモ
昨日、アトチャ駅からネプトゥーノ広場まで、スペイン全土から集まった消防士が定年年齢の引き下げを求めるデモ行進を行った。主催者側の発表では参加したのはおよそ8000人。
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11月11日(木) 国王夫妻、ブッシュ大統領夫妻と昼食の予定
外交筋の話によると、スペイン国王夫妻がシアトルを訪問するのを知り、ブッシュ大統領夫妻が国王夫妻を昼食に招待、国王夫妻はこの招待を受けたという。国王夫妻は、17日にアルゼンチンのロサリオで第3回スペイン語国際会議を開会した後、翌18日にはコロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスを訪問、続いてコスタリカを訪れた後、20日にシアトルに到着し、21日、22日はシアトルで開催されるスペイン文化遺産展覧会に出席する。昼食会は24日に行われる予定だが、場所については明らかにされていない。この訪問の他にも外務省ではすでに来年の国王夫妻のアメリカ公式訪問の準備も進めているという。 Yak-42機犠牲者30人の遺体掘り起こしへ
全国管区裁判所のテレサ・パラシオ判事は、昨年5月26日にトルコで軍のチャーター機が墜落し、犠牲となった62人のスペイン人兵士のうち、身元が間違っている30人の遺体の掘り起こしについて命じる予定。遺体の掘り起こしにあたっては、法務医、生物学者からなる担当委員会が作られ、1つの棺に複数の人物の遺体が入っている可能性も考慮しながらDNA鑑定のためのサンプルを採取し、遺族に対しては、新たな鑑定結果が出るまで棺の移動、埋葬が禁じられる見込み。Yak-42機遺族会では、正しい遺体がクリスマスには遺族の手元に戻ることを期待している。 コートジボワールに再度軍用機派遣
土曜日から混乱の続くコートジボワールから今日の午前0時30分、トレホン・デ・アルドス空軍基地に43人のスペイン人在住者を乗せた飛行機が到着した。この飛行機には、他に48人の様々な国籍の外国人(うち22人はフランス人)も同乗。さらに25から30人のスペイン人を帰国させるため、同じ飛行機が数時間内に再びコートジボワールに向かう予定。
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11月10日(水) コートジボワールのスペイン人救出に軍用機派遣へ
政府は、コートジボワール在住スペイン人20人ほどからの要請を受け、彼らを国外へ脱出させるための軍用機を昨日派遣した。最大都市アビジャンでは、フランス軍の撤退を求め、デモや、西洋人コミュニティへの攻撃、略奪が起こっており、コートジボワールに在住するおよそ240人のスペイン人(大半は宗教関係者)は、国外脱出または騒乱が止むのを自宅で待っている状態。 ブッシュ大統領、アスナル前首相と会談
ブッシュ大統領は、昨日、ジョージタウン大学での講義のため訪米中のアスナル前首相と、ホワイトハウスで40分にわたり会談を行った。これによりアスナル前首相はヨーロッパ首脳・元首脳の中で、ブッシュ大統領に直接再選の祝福の言葉を述べた最初の人物となった。サパテロ首相は、1週間前に電話をかけたもののいまだにホワイトハウスからの返事はなく、ブッシュ大統領とは言葉を交わしていない。 11−M以降のイスラム主義逮捕者100人突破
月曜日夜、バレンシアでサラフィスト主義グループのモハメッド・ボウアレム・クホウニ“アブダラ”容疑者が逮捕されたほか、昨日、バルセロナで、イスラム主義テロと関係疑惑により、パキスタン人1人が逮捕された。これにより、11−M以来スペインで逮捕されたイスラム主義者の数は100人を突破(101人)、スペインは2004年最も多くのテロリスト容疑者を逮捕したヨーロッパの国となった。逮捕者のうち半数近くは現在も刑務所に収監中。
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11月9日(火) アルムデナの聖母の祝日により、今日のニュースはお休みです。 |
11月8日(月) カトリック教会、尊厳死反対キャンペーンをスペイン全土で開始
CEE(スペイン司教協議会)は、昨日全国の教会で“カトリック教徒の良心を動かすため”のパンフレットの配布を開始、社会党現政権の政策反対への最初の運動を始めた。配布されたパンフレットはカスティジャ語、カタルーニャ語、バスク語、ガリシア語の4カ国語で700万部以上印刷され、生命と死についてのカトリックの教義について説明。パンフレットの中には「尊厳死は殺人です。なぜなら、1人の人間にもう1人を殺させるからです。」と書かれている。このキャンペーンは、来年夏まで行われる予定で、尊厳死のほか、宗教の授業、家族の保護、生命の保護や妊娠中絶について今後取り上げていくという。 初めての市役所での“洗礼”
チェロが奏でる音楽をバックに、昨日、バルセロナから65キロの場所にある人口3.4万人のイグアラダ市で初めての市役所による“洗礼”が行われた。市による“洗礼”は1790年ストラスブールで初めて行われたフランス共和制時代の慣習で、リバプールなど他の市でも様々な名称によって同様の儀式が行われている。 2005年以降、新しい建物へのソーラーパネル設置義務付けへ
現在、政府が準備中の新建築技術法で、来年から新しく建設または改築される建物にソーラーパネルの設置が義務付けられる見通し。現在58.1万u(ドイツではすでに540万平方メートル)のソーラーパネル面積を2010年までに10倍にするのが目標。ソーラーパネルの寿命はおよそ25年で、設置には1軒あたり1100から1400ユーロかかるが、2平方メートルのソーラーパネルで50%から70%の給湯ををまかなうことができ、これにより各家庭で年間80ユーロが節約できる。また、経済的な面だけでなく、環境に優しいという環境の面での利点もある。
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11月5日(金) 11−M容疑者最初の裁判は今月16日 中央少年裁判所のホセ・マリア・バスケス・オンルビア判事は、11−Mに使用された爆薬調達を幇助した罪で、16歳のG.M.V.、通称“エル・ヒタニージョ”被告の裁判を今月16日から18日にかけて行うことを決めた。被告は、エミリオ・スアレス・トラショラス容疑者の要請で、20キロのダイナマイトの入ったリュックサックを持ってオビエドからマドリッドまでAlsa社のバスで移動し、マドリッド到着後、11−M実行犯の1人となるジャマル・アーミダン容疑者にこのリュックを渡した疑いが掛けられている。エル・ヒタニージョ被告はアストゥリアスに戻った後、トラショラス容疑者から報酬として“1000ユーロちょっと”を受け取ったという。被告はまた、トラショラス容疑者と4人の北アフリカ人が鉱山で爆薬を受け取る際にも同席していたとされるが、この4人はレガネス市のマンション爆発の際、自爆死している。検察側は、被告に対し鑑別所収監8年、釈放後の5年は監視をつけることを要求している。 アルギニャーノ氏、ベラサテギ氏、裁判所出頭 バスク人シェフ、マルティン・ベラサテギ氏、カルロス・アルギニャーノ氏は昨日、中央管区裁判所に出頭、フェルナンド・アンドレウ判事の前で供述を行った。供述の内容については機密扱いのため、1時間程度の供述の後裁判所を出た2人のシェフは容疑についての一切コメントしていない。逮捕されたETAメンバー、ホセ・ルイス・ベオテギ容疑者が、“4人のシェフの革命税支払いの仲介をした”と供述したことから、10月18日には、フアン・マリ・アルザック氏、ペドロ・スビハナ氏も中央管区裁判所に出頭している。裁判所関係者の話によると、アルギニャーノ、ベラサテギ両氏とも、ETAに革命税を支払った容疑については否定しているという。 15日間で1.3万件のシートベルト違反
10月後半に治安警備隊が行った取り締まりキャンペーンの結果、13,003人がシートベルト装着義務違反により罰金(91ユーロ)の対象となったことがわかった。このうち、9445人は運転者。シートベルトを着用して運転している人の割合は、事前調査の結果(87%)より高い97.5%だった。2003年の交通事故の統計では、シートベルトを着用していない運転手の17%が死亡、着用していた人の死亡率は2.4%だった。
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11月4日(木) 首相、ブッシュ大統領の再選を祝福し、ヨーロッパとの対話呼びかけ
アメリカのブッシュ大統領の再選が決まったのを受け、スペインのサパテロ首相はこれを祝福し、この結果がEUとアメリカの関係緊密化へよい影響をもたらすことを望むと述べた。 テロ対策について政府とPP会議
昨日、政府は最大野党PP(国民党)と対テロ協定についての第2回目の会議を行った。対テロ協定の内容は両者が追認したものの、イスラム主義テロリストとETAの関係の認識については、両者の間に相違が引き続き見られた。
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11月3日(水) 逮捕したイスラム主義者からさらなるテロ計画発覚
先週スペインで逮捕されたイスラム主義者たちの供述が始まり、計画されていたテロの標的とされていたのがマドリッドの中央管区裁判所だけでなかったことが判明した。逮捕者の1人が所持していたマドリッドの地図には、アトチャ駅、プリンシペ・ピオ駅、ピカソタワー、PP本部、見本市・会議センター、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムなどに印がつけられていたという。 ETAの“伝説的”6人の指導者、武装放棄を呼びかけ
今年の8月、服役中のETAの“伝説的”指導者6人が現執行部を批判し、武装闘争を止めるよう求める内容の書簡を送っていたことが判明した。この6人のリーダーは、90年代初めまでにETA内の組織を率いていた人物たちで、6人の中で最も知られている人物、フランシスコ・ムヒカ・ガルメンディア・“パキート”は、1992年に逮捕され、23の暗殺を指揮したとし、4645年の懲役刑に服している。書簡の中で6人は現在のETAを車に例えて“バックミラーが壊れたとか、タイヤがパンクしたとかの問題ではなく、エンジンがない”と表現、「現在のETA組織には武装闘争に後押しされるだけの政策がない」としている。 スペイン軍外国人枠を2%から7%に拡大
ホセ・ボノ防衛大臣は、スペイン軍内での外国人受け入れ枠を現行の2%から7%に広げ、任務につくことのできる部隊も拡大する考えであることを発表した。
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11月2日(火) アフガニスタン派遣兵の半数、今月末帰還へ
大統領選挙支援のため、アフガニスタン北部に派遣されていたスペイン軍は、カルザイ氏の当選が公式に発表される今月5日から予定通り、段階的にスペインへの帰還を始めることとなった。25日には500人の兵士がスペインに戻っている予定。これにより、アフガニスタンに残るスペイン兵士はNATOの国際治安支援部隊(ISAF)に属する500人となる。 乗り放題チケット販売開始(マドリッド)
昨日からツーリスト用公共交通機関乗り放題チケットの販売が始まった。このチケットは、カード型で、ZONA A(マドリッド市内のみ)またはZONA T(マドリッド州内とトレド、グアダラハラ)が選べ、利用日数は1日から7日まで。 地下鉄衝突事故、調査委員会原因究明へ(バルセロナ)
TMB(バルセロナ都市交通)局長とバルセロナ市助役は昨日、共同記者会見を開き、日曜日に起きた地下鉄衝突事故の原因とその後の対応について説明を行った。 週末のスポーツの結果
バイク:バレンシアで行われた世界選手権最終戦、125CCクラスで地元のエクトル・バルベラ選手が優勝、バルベラ選手は今シーズンの総合成績2位となった。来シーズンは250CCクラスに挑戦する予定。また、250CCクラスは、すでに総合優勝を決めていたダニ・ペドロサ選手が制し、今シーズン優秀の美を飾った。モトGPクラスでは、セテ・ジベルナウ選手が4位に入り、総合成績2位で今シーズンを終了した。 |
11月1日(月) 諸聖人の日の祝日にあたるため、今日のニュースはお休みです。 |
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