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1月31日(月) “Mar Adentro”、ゴヤ賞史上最多の14部門獲得
昨日、スペインで第19回ゴヤ賞授賞式が行われ、四肢不随となり尊厳死の権利を求めて闘ったラモン・サンペドロ氏についてのアレハンドロ・アメナバル監督の映画“Mar Adentro”(日本公開予定タイトル『海を飛ぶ夢』)が、ノミネートされていた15部門のうち、14部門を獲得、史上最多の獲得数を記録した。 バスク州議会、明日の国会審議出席者を決定
バスク州議会は、明日、国会においてバスク州自治憲章新案、通称“プラン・イバレチェ”を擁護する州議会からの代表者として、フアン・ホセ・イバレチェ氏のみを送ることを今日行われた臨時議会で決定した。 ETA設置の小型爆弾が爆発、負傷者なし(デニア)
昨日の午後3時10分、アリカンテ県デニアで、ETAの設置した小型爆弾が爆発した。この爆発による負傷者は出ていない。
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1月28日(金) 事故から613日、Yak-42機犠牲者の21遺体、遺族の元へ
トルコでの軍用チャーター機墜落事故から1年8ヶ月と1日、身元確認の正しくない遺体を受け取っていた遺族が、遺体の掘り起こしとDNA検査の後、ついに身元の正しい遺体を受け取った。身元確認が誤っていたことがわかっているのは30遺体だったがうち9人は火葬されているため、今回、本来の遺族の元に返された遺体は21人の犠牲者のもので、昨日マドリッドのアルムデナ墓地で葬儀が営まれた。マイナス5度の中、午前9時から始められた葬儀には、遺族、友人のほか、フェリックス・サンス・ロルダン将軍を始めとする防衛省からの代表者も出席した。 地下鉄工事により地面が陥没、850人以上が避難(バルセロナ)
昨日の午前9時30分、地下鉄5号線の延長工事が行われていたバルセロナのカルメル地区で、直径30メートル、深さ35メートルにわたって地面に穴があき、地上にあったアパートとそのガレージが飲み込まれた。前夜に地面に亀裂が入っていたため、ガレージ、アパートの住民25人ともすでに避難しており、負傷者は出ていない。この陥没により、まず周囲25メートル、続いて50メートル、最終的には100メートル以内の84の建物と学校2つに緊急避難命令が出された。 各地で20年ぶりの寒さ
国立気象協会によると、現在スペインが見舞われている寒さは過去20年で最も厳しいものであるという。バルセロナのように通常あまり気温が下がらない海沿いでも昨日はマイナス5度から9度と記録的な寒さが観測された。昨日、スペインで観測された最低気温はグアダラハラ県モリナ・デ・アラゴンのマイナス14.5度。
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1月27日(木) 政府、法王からの批判に対する不快感をバチカン大使に伝える
ルイス・カルボ外務副書記官は、昨日、バチカン大使のマヌエル・モンテイロ・デ・カストロ大司教と会談、月曜日、ローマ法王がスペインの政策について批判し、政府が宗教の自由を制限していると発言したことについて、スペイン政府の不快感を表明した。 ペセス-バルバ氏、テロ被害者2団体と会合
テロ被害者支援担当高等委員グレゴリオ・ペセス-バルバ氏は、昨日、AVT(テロ被害者協会)、11-M被害者協会の2団体と個別に会合を持った。同氏は午前中、AVTと、午後に11-M被害者協会と会談し、両団体に対し特定政党の主義から被害者を遠ざけるのを手伝うよう求めた。「これは協会が政治的関心を持っていると私が考えているための発言ではなく、協会は、被害者の感情が利用されることのないよう最大限の努力を払うべきだと考えたための発言である。」と会合の後同氏は述べた。 スペイン北部、凍結または雪による被害拡大
スペインを襲っている寒波は、昨日さらに勢力を増した。治安警備隊がこれ以上の走行は危険と見て高速道路A-1を通行中のトラックおよそ400台と大型バス4台を停車させたほか、DGT(交通総合局)によると、26ヶ所の峠が通行止め、56ヶ所ではチェーンの装着が義務づけられたという。凍結または雪による被害の出た道路は100以上に上り、うち46が主要幹線道路。ログローニョとアロでは、ビルバオ方面へ向かう高速道路AP-68が午後8時半通行止めとなり、109人がホテルで夜を明かした。
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1月26日(水) バスク州政権連合3党、プラン・イバレチェ国会審議中止を申請
バスク州自治憲章改正案、通称“プラン・イバレチェ”は来週火曜日に国会で審議にかけられその後否決されることが確実と見られているが、バスク州政府与党のPNV(バスク民族党)、EA(バスク連合)、IV(統一左翼と緑の党の連合)3党は、国会評議会が決定したプラン・イバレチェの国会での扱いを不服とし、憲法裁判所にこの決定を告訴することを決めた。 スペイン北東部で寒波と雪の影響
スペイン北東部およびバレアレス諸島は昨日、寒波の影響で、寒さ、風、凍結、雪に見舞われた。昨日の夜には42ヶ所の峠で通行が困難になっていたほか、10ヶ所が通行止め、32ヶ所ではチェーンの装着が義務づけられていた。各地では雪による大規模な渋滞が発生し、パンプローナ空港では4便がキャンセルとなったほか、国鉄はブルゴス-ビトリア間、ビトリア-パンプローナ間が不通となった。 “Mar Adentro”2部門でオスカー候補に
第77回アカデミー賞の正式ノミネート作品が昨日発表になり、アレハンドロ・アメナバル監督の新作“Mar Adentro(日本公開タイトル『海を飛ぶ夢』)”が最優秀外国語映画賞と最優秀メーキャップ賞の候補に選ばれた。スペイン映画として5つ目のアカデミー賞獲得が期待されている“Mar Adentro”の最優秀外国語映画賞のライバルは、“As it is in heaven”(スウェーデン)、“Yesterday”(南アフリカ)、“Downfall”(ドイツ)、“コーラス”(フランス)。このうちールデングローブ賞候補にも挙がっていたのは、“コーラス”のみで、このときは“Mar Adentro”が受賞している。“Mar Adentro”に主演したハビエル・バルデムは、惜しくも主演男優賞候補候補入りを逃した。授賞式は2月27日に開催される。
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1月25日(火) ローマ法王、スペイン政府の政策を批判
昨日、アントニオ・マリア・ロウコ・バレラ枢機卿らスペインの司教団がバチカンを訪問し、ローマ法王に謁見、法王ヨハネ・パウロ2世は、スペインの政策について“宗教の自由を制限”し、“信心深くあることに対する無関心または軽蔑”を引き起こすものであると厳しく批判した。 土曜日のデモからテロ被害者協会間対立が浮き彫りに
先週の土曜日AVT(テロ被害者協会)が主催したデモは、与党PSOE(社労党)と最大野党PP(国民党)の間にだけではなく、2つの主要テロ被害者協会であるAVTと11−M被害者協会の間にも対立をもたらした。 タクシー運転手営業免許試験、内容変更へ(マドリッド)
マドリッド市でのタクシー利用客の数は1日およそ60万人。現在、マドリッド市役所が交付しているタクシー運転手営業免許は2種類で、所有する車両をタクシーとして使い営業活動を行うことができる免許と、この免許を有する他人の車両を運転し、営業活動を行うことができる免許に分かれている。前者は15,600人、後者は2万人が所有しているが、これ以外に引退、または別の職業への従事などの理由から、免許を所持しているが営業活動を行っていない者が9.5万人いる。
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1月24日(月) テロ被害者主催デモに参加の防衛相に一部参加者が暴力行為
土曜日、ETA所属テロリストが刑期を完全に勤めるよう求めるデモをAVT(テロ被害者協会)が主催、これに参加したホセ・ボノ防衛大臣らが一部の参加者から罵られ、暴行を受けた件について、内務省は調査を開始することを発表した。 首相、初の南米訪問
昨日、ブラジリアに到着したホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、この後、サン・パウロ、ブエノス・アイレス、サンティアゴを訪問する。サパテロ首相の南米訪問は首相就任後初めてだが、スケジュールの都合で訪問期間は4日のみ。11月の訪問時にウゴ・チャベス大統領が船の建造発注を約束したことから、この約束を具体化するためスペイン政府は大統領との再会談を望んでいたが、ビセンテ・フォックス・メキシコ大統領訪西の2日前にあたる2月7日にはアルバロ・ウリベ・コロンビア大統領が訪西するため、現在コロンビアとの関係が緊張状態を迎えていることを考慮し、3ヶ月以内に2度となるベネズエラ訪問は見送られた。 寒波の到来により、内陸部ではマイナス15度の予想
国立気象協会の予報によると、寒波の到来にともなってスペイン全土で今後数時間以内に急激に気温が低下するという。寒波は、今週の金曜日までスペインに停滞すると見られ、この影響により内陸の一部地域では、最低気温マイナス15度、最高気温0度が予想されている。寒波は気温の低下だけでなく、雪、強風も伴う見込み。
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1月21日(金) 服役ETAメンバーへの減刑措置見直しへ
中央管区裁判所刑事法廷総会は、昨日服役中のETAメンバーが刑期を務め釈放されるための条件をさらに厳しくすることで合意に達した。今回の決定は、25人を殺害した罪で懲役およそ3000年を宣告されたにもかかわらず、ETAメンバーのフアン・イグナシオ・デ・フアナ・チャオス服役囚がわずか18年の服役後釈放される見通しとなり、釈放寸前に別件起訴により服役期間が延ばされたほか、今後も同等の罪に問われているETAメンバーが減刑措置により18〜20年の服役のみで釈放されることについて社会的警鐘が鳴らされた結果。 71%は点数制免許を受け入れ
CIS(社会学調査センター)が昨年12月に行ったアンケートによると、調査対象となった71%の人が、点数制運転免許証の導入に同意、64%はこの制度により交通事故の数が減少すると考えていることが明らかになった。また、67.9%の人が、スペインの最大の問題としてテロを挙げている。 スペインの宇宙旅行会社、2007年サービス開始を発表
スペイン最初の宇宙旅行会社、ギャラクティック・エアウェイズ社は、2007年から1人17万ユーロで宇宙船による旅行を提供することを発表した。最近設立された同社によると、使用する宇宙船は地上100キロの高さまで上り、乗客は5分間無重力状態を体験することができるほか、宇宙から地球を眺め“宇宙飛行士の気分”を味わえるという。トータル飛行時間は3時間の予定。 自動車生産台数、スペインはEU3位
Anfac(自動車・トラック生産協会)の発表により、2004年スペインにおける自動車の生産台数は前年より0.62%増え、301万台となったことがわかった。最も生産台数が多い自家用車部門は、0.11%の伸びでおよそ240万台だった。
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1月20日(木) バチカン、スペインカトリック教会に対し発言訂正を強制
スペイン司教協議会は昨日、“カトリック教会の線を越えないように”命じるローマからの電話を受け、“避妊具の使用はモラルに反するため推奨できない”とする声明文を発表、一昨日の司教協議会の代弁者を務めているフアン・アントニオ・マルティネス・カミノ神父の、避妊具の使用がエイズの予防に効果があると認めた発言を訂正した。 プラン・イバレチェをめぐりConfebask内部分裂の危機
昨日、マドリッドでConfebask(バスク企業家協議会)ロマン・クノール会長が「2002年10月にConfebaskが、『プラン・イバレチェに完全に批判的』とした宣言は、今も有効」と述べたことに対し、同団体に加盟している2つの団体、Adegi(ギプスコア県)とCebek(ビスカヤ県)が、「最近になってこの問題が話し合われたことはなく、この発言は、会長の個人的なものである。」と批判の声を上げた。 国会評議会、プラン・イバレチェ審議開催を決定
下院議員評議会は、バスク州政府から提出された自治憲章改正案、通称“プラン・イバレチェ”を国会審議の議題としてとりあげることを決定した。これは、予想された通り、PP(国民党)代表4人は反対、PSOE(社労党)代表3人とCiU(カタルニャ連合)代表1人、IU(統一左翼)代表1人が賛成に投票した結果。審議の日については、来週の火曜日決定されるが、2月1日となる可能性が高い。評議会では、IUが提出し、CiUが支持した、プラン・イバレチェについて議論し、修正を加える特別委員会を国会内とバスク州議会内に設立すべきだとする案については否決した。
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1月19日(水) ビスカヤ県でETAのテロにより警官1名が負傷
昨日、ビスカヤ県ゲチョ市の住宅街ネグリ地区で、40キロの爆薬を積んだ車が爆発、予告通報により現場に急行していたバスク州警察警官1人が軽い怪我を負った。 スペインカトリック教会、エイズ防止手段として避妊具の効果を認める
スペイン司教協議会から“誤解を解き、病気との闘いに協力し立ち向かうため”との依頼により昨日行われたエレナ・サルガド厚生相との会談後、同協議会のフアン・アントニオ・マルティネス・カミノ書記長が避妊具がエイズの予防に対し効果を持つことを認める発言を行い、これまで長らく続けられた教会による避妊具への糾弾に終止符が打たれた。 アグスティン・ゴンサレスさんの遺体、埋葬される
日曜日、74歳で亡くなったアグスティン・ゴンサレスさんの遺体は、昨日マドリッドのラ・アルムデナ墓地で荼毘に付された。月曜日はゴンサレスさんが死の数日前まで“Tres hombres y un destino”の舞台に立っていたレイナ・ビクトリア劇場で終日弔問受付が行われ、遺体を乗せた車はここから昨日午前11時頃墓地に向かった。スペイン演劇界の名脇役として知られたゴンサレスさんの葬儀は、今月28日、マドリッド州ポスエロ市のサンタ・マリア・デ・カナア教会で営まれる。
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1月18日(火) 国王、モロッコを訪問
モロッコを訪問しているスペイン国王夫妻は、訪問1日目の昨日、晩餐会の席でスペイン国王フアン・カルロス一世は、「テロ対策に対するモロッコ当局の堅い支持と効果的な協力に感謝の意を表します。」と述べたほか、モロッコ王室から支援の要請があった密入国問題について「さらなる両国間での努力が必要」とコメントした。また、西サハラ領土問題については、ポリサリオ戦線が受け入れ、モロッコが拒否しているベーカー和平プランについて言及、「スペインは、両者に対し正当で、両者が受け入れられる決定的解決への道を、国連の決議範囲において模索することを決心しています。」と述べた。この問題について、モロッコ国王モハメド六世は、両者が受け入れることのできる決定的解決について検討する前向きな姿勢があるとしながらも、西サハラ領土の統治権を放棄する考えがないことを改めて表明した。 シリンゴ被告、供述を一変、容疑を否認
1997年、スペイン中央管区裁判所のバルタサル・ガルソン判事に“死のフライト”に2度関わったと告白、大量殺人、テロ、拷問などの容疑で懲役6626年の刑に問われているアルゼンチンの元海軍将校アドルフォ・シリンゴ被告が、供述を一変させ昨日、容疑を全面的に否認した。 第三の無料新聞、今日から配布開始
スポーツ紙マルカ、経済紙エクスパンシオンなど、専門分野での新聞をもつレコレトス社が、今日から無料新聞“QUE!”の配布をスペインの12都市で始めた。発行部数は100万部で、取材にはおよそ140人の新聞記者があたる。
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1月17日(月) ETA、対話を求める声明文
日曜日の未明、テロリスト組織ETAが声明文を発表したが、この内容は土曜日のサン・セバスティアンでのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相の停戦の呼びかけではなく、昨年11月14日でのバタスナ党集会での呼びかけに応えるものだった。11月のこの集会で、非合法政党バタスナ党は、バタスナ党を含めたすべての政党がETAと中央政府を相手に2つの対話の道を持つことを提案しているが、アルナルド・オテギ代表は先週金曜日にもサパテロ首相に、“ETAに武器を置かせ、民族主義者と非民族主義者を平和へと導く道を模索するため”すべての政党が参加したETAとの対話の開始を呼びかけている。 “レグラリサシオン”目前、各国領事館前に長蛇の列
改正外国法の適用により、2月7日から3ヶ月の期間限定で行われる“レグラリサシオン”(8月7日以前からスペインに居住していることを証明できる不法滞在者は、雇用契約書があれば滞在を合法化することができる)が、この申請に必要な書類である“無犯罪証明書”取得のため、一部の国の領事館前には昼夜を問わず長蛇の列ができている。スペイン外務省から2ヶ月前に通知を受けていたにもかかわらず領事館では、無犯罪証明書交付が追いつかず、スペイン政府は15日以内に原本を提出できるのであれば、無犯罪証明書交付申請控えを提出することにより、“レグラリサシオン”の申請ができるよう特別措置を取ることを決めた。 ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞に“Mar adentro”
スペイン時間の今日未明発表された第62回ゴールデングローブ賞で、アレハンドロ・アメナバル監督の『Mar adentro(アメリカ公開タイトル“The Sea Inside”)』が最優秀外国映画賞に選ばれた。この映画で、事故により首から下が不自由で寝たきりとなっている主人公ラモン・サンペドロを演じたハビエル・バルデムに期待がかかっていた最優秀主演男優賞は、『アビエイター』のレオナルド・ディカプリオが獲得した。
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1月14日(金) サパテロ首相、イバレチェ知事と会談
ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は昨日、首相官邸でフアン・ホセ・イバレチェ・パイス・バスコ州知事との会談を行った。今回の会談は、サパテロ首相が初めてイバレチェ知事を首相官邸に迎えた昨年7月26日の会談と全く雰囲気が異なり、官邸に到着した知事を待っていたのは首相の厳しい表情で、到着した知事を迎えるのに玄関の階段を下りない首相の態度から、到着時にいくぶん微笑みがちだった知事も、表情を硬くした。会談は4時間にわたって行われたが、パイス・バスコの将来と自治憲章改正をめぐる両者の見解の相違を際立たせただけだった。 バスク州議会議長、プラン・イバレチェを国会審議に登録
非合法政党バタスナの支持票によりバスク州議会で承認されたプラン・イバレチェを国会審議として登録するため、今日、バスク州議会議長フアン・マリア・アトゥチャ氏が上京、プラン・イバレチェ登録後の会談で、バスク州議会と下院の代表によって3月に予定されている国会審議の前にプラン・イバレチェの内容を理解把握するための委員会を創設することをマヌエル・マリン下院議長に提案した。 建設現場で火災、7人が死亡(ブルゴス)
昨日の午前8時半、ブルゴス市の建設現場で起きた火災により、7人が死亡、5人が負傷した。火災現場は市の自転車用道路建設を請け負っていた建築会社Arranz Acinasの従業員が着替えに使っていた空き店舗。火災の原因については、現在調査中だが、現場に保管されていた機械用燃料が何らかの原因で引火した可能性が高いという。
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1月13日(木) イバレチェ知事、各政党代表と個別会談
今日のマドリッドでのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相との会談を前に、昨日バスク州知事フアン・ホセ・イバレチェ知事は各政党代表と個別に会談を持った。 団地で爆発、2人が死亡(マドリッド)
昨日の午後21時半頃、マドリッド州南部のヘタフェ市(人口15.8万人)にある団地でガス爆発が起き、2人が死亡、重体の4ヶ月の乳児を含む6人が入院、15人が軽傷により現場で手当てを受けた。爆発の規模は大きく、被害にあったのは近隣の85戸と道路に駐車されていた車両47台で、44家族およそ100人が自宅から避難を余儀なくされた。 モリエンテス選手、リバプールへ移籍
昨日の午前、スペインサッカー一部リーグのレアル・マドリッドは、2006年6月まで契約の残っているフェルナンド・モリエンテス選手(28歳)をイングランド・プレミアシップのリバプールに900万ユーロで移籍させることで合意に達した。昨年8月、フロレンティーノ・ペレス会長がオーウェン選手の獲得を決定し、さらに出場時間の増加を約束したカマチョ氏が約束を守らなかったばかりか、リーグ開幕早々辞任、モリエンテス選手にとっては望ましくない環境が続いていた上、リバプールが11月からモリエンテス選手の移籍を要請しており、選手は8年間のレアル・マドリッドでの選手生活に幕を下ろすことを決めた。
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1月12日(水) 国会、満場一致でEU憲法批准国民投票開催を決定
下院は昨日、満場一致(ミスにより棄権一票)で、政府首相にEU憲法批准のための国民投票を開催する許可を与えた。ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、EUについて「人類の歴史上最も発展した自由と連帯の空間」であると述べた。最大野党PP(国民党)のマリアノ・ラホイ党首は、国民投票開催については賛成に投票したものの、首相はもう少しスペインにとって良い内容で憲法を受け入れることが可能だったと非難したほか、国民投票の開催には賛成しているものの、与党PSOE(社労党)の政策を常に支持することで先日合意に達したERC(カタルニャ左翼共和党)とIU(統一左翼)はEU憲法に反対を、バスク州議会でのプラン・イバレチェ承認を達成したバスク州政府与党PNV(バスク民族党)は賛成を表明している。 中央管区裁判所、Yak-42機犠牲者の身元鑑定ミス認める
中央管区裁判所の検死官は、2003年5月26日トルコで墜落したYak-42機の犠牲者の身元鑑定に重大な過ちがあったことを確認した。テレサ・パラシオ判事に提出された報告書では、判事の命により11月22日から30日にかけて9自治州で21人の遺体を掘り返して身元の再鑑定を行ったところ、防衛省が通知していた身元と合致しなかったことが報告されている。国立毒物学研究所の鑑定によると、亡くなった62人の軍人のうち、少なくとも21人は身元が誤っていたことがわかっている。鑑定が間違っていた可能性があるのは30人だったが、9人はすでに遺体が火葬されていたため、再鑑定が行えなかった。 スペイン訪問観光客数前年比1.1%の伸び
具体的な数字の発表は来週水曜日まで待たなければならないが、2004年スペインを訪れた観光客の数はおよそ5300万人で、前年より1.1%伸びたことがライモン・マルティネス・フライレ観光局長の発表により昨日、明らかにされた。2005年は5600万人の訪問を期待しているが、この数字の増加は滞在日数と観光客のスペインでの出費額が増加すればという条件においてで、政府としては観光客数増加よりも観光による収入増加を重視している。
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1月11日(火) デ・フアナ・チャオス受刑囚、別件による刑期延長で2月の釈放見送り
テロリスト組織ETAのメンバーとし、マドリッドのレプブリカ・ドミニカーナ広場での治安警備隊バス爆破テロ(犠牲者12人)を含む11件のテロに参加し、25人を暗殺した罪で懲役3000年以上の刑を宣告され、これまでに18年服役しているホセ・イグナシオ・デ・フアナ・チャオス受刑囚(49歳)は、刑期の短縮を受け来月にも釈放する見通しとなっていたが、昨日中央管区裁判所のフェルナンド・グランデ-マルラスカ判事は同受刑囚から供述を取った後、テロリスト組織所属と脅迫の罪により、検事の要求どおり保釈金なしでの同受刑囚の予防的拘置を命じた。 ラモン・サンペドロさんの友人、自殺幇助を告白
事故により首から下が不随となり、尊厳死の権利を求めて闘ったものの権利が認められず、親しい者の手を借り、不随となってから29年後にラモン・サンペドロさんが自殺してから明日で7年が経つが、昨日、サンペドロさんの親しい友人であったラモナ・マネイロさん(44歳)が、致死量の青酸カリ水溶液を準備し、彼が死ぬまでをビデオに撮影したと、無報酬で出演した民放テレシンコの番組“El programa de Ana Rosa”で告白した。 ダカールラリーで事故のスペイン人死亡
木曜日、参戦していたダカールラリーで事故を起こしたスペイン人ライダーのホセ・マヌエル・ペレスさん(40歳)が昨日、入院先のアリカンテ総合病院で死亡した。
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1月10日(月) 殺された警官、麻薬密売組織の手先だったことが判明(マドリッド)
水曜日、マドリッド州ビカルバロで警官が射殺された事件について捜査が進められているが、事件が起きた日、被害者は非番であったにもかかわらず、警棒、銃、手錠を携帯していたなど不審な点が見られたため、警察が内部捜査を行ったところ、殺されたホセ・マヌエル・アルバレス・パシオス巡査が、コロンビア人麻薬組織のため情報入手、集金、盗聴などを行っていたほか、ロマ族の複数の家族にコカインを供給していたことが判明、事件は麻薬組織の集金のもつれから起こったことがわかった。 デ・フアナ受刑囚、今日、中央管区裁判所に出頭
25人を殺害した罪で懲役3000年以上の刑を宣告されているETAメンバーのホセ・イグナシオ・デ・フアナ・チャオス受刑囚は、素行の良さや、社会復帰への意欲を示すための通信大学への登録などにより旧刑法の定める最高服役期間30年から減刑を受けた結果、18年の服役で来月にも釈放される見通しとなっていたが、中央管区裁判所は同受刑囚に対し、テロ称揚容疑で今日出頭することを命じた。 クリスマス特別警戒期間中の交通事故死者数は過去17年で最低
12月23日から昨日の夜12時までのクリスマス交通特別警戒期間中の交通事故数は111件で、この事故で139人が亡くなったことがDGT(交通総合局)の発表により明らかになった。この数字は過去17年間で最低。重傷者の数は71人、軽傷者は66人で、昨年は特別警戒期間が今年より2日長かったものの、今年の死者は56人、重傷者は30人少ない。
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1月7日(金) サパテロ−イバレチェ会談は今月13日
昨日のパスクア・ミリタル(陸空海軍の始業式)の式典の後、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相はプラン・イバレチェの内容についての詳細な説明を受けた後、このプランの撤回を要求するためのフアン・ホセ・イバレチェ・バスク州知事との会談を、来週の木曜日13日に行うことを発表した。プラン・イバレチェを受け入れられない理由のうち、主な3つとして、サパテロ首相はこの自治憲章改正案がバスク社会での共存を脅かしていること、中央と地方の行政組織間での対立を生むこと、そしてテロリスト組織ETAが引き続き活動中であることを挙げている。 エル・ニーニョ宝くじ、1等当選はカタルニャの町
昨日発表されたエル・ニーニョ宝くじ、1等当選番号は56139で、40シリーズ(宝くじ10枚で1シリーズ)のうち36シリーズが販売されたカタルニャ州のサン・ポル・デ・マル(人口4500人)で当選賞金5760万ユーロが分けられた。町で唯一の宝くじ販売所のマリア・ロサ・ヌアラルさんは、この番号の40シリーズすべてを買っていたが、売り切れず4シリーズを返却したという。購入者の大半は、町の住民もしくはこの町にセカンドハウスを持っているバルセロナの住民で、小口購入者がほとんどであるため、賞金(宝くじ1枚あたり16万ユーロ)は多くの人に行き渡った格好となった。 ナダル賞にペドロ・サラルキ氏
昨日バルセロナで第61回ナダル賞授賞式が行われ、ペドロ・サラルキ氏(1954年バルセロナ生まれ)がルイス・モンテマジョールのペンネームで発表した“Un encargo dificil”が選ばれた。受賞作は、市民戦争直後のマジョルカ県カブレラ島を舞台に、フランコの抑圧、陰謀、国際スパイなどを織り交ぜて書かれたもの。賞金は1.8万ユーロ。次点には、1970年マドリッド生まれの二コラス・カサリエゴ氏がホセ・カンタラピエドラのペンネームで発表した“Cazadores de luz”で、賞金は6000ユーロ。
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1月6日(木) 主顕節の休日のため、ニュースはお休みです。 |
1月5日(水) イバレチェ知事、サパテロ氏との交渉に固執
パイス・バスコのフアン・ホセ・イバレチェ知事は昨日、先月30日に非合法政党バタスナ党員が構成するSA(愛国社会主義同盟)の票によりプラン・イバレチェがバスク州議会で承認可決されて以来初めてマスコミの前に姿を見せ、記者会見を開いた。知事は、バスク人社会の意志は州議会または州での住民投票においてのみ表現されるものであり、それ以外の方法においてはこれを変更または利用することはできないため、国会でプラン・イバレチェを否決することはできないと述べ、必要なのは中央政府とバスク州政府間での話し合いであるとし、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相との交渉を要求した。知事は、首相と“開かれた柔軟な”姿勢で話し合いに望むと述べているものの、知事側はプラン・イバレチェをどのように中央政府が民主主義の枠内で受け入れるかが話し合いの焦点であるとの考えを明確に打ち出している。 ガルソン判事、米国でテロについて研究のため9ヶ月休職へ
中央管区裁判所のバルタサール・ガルソン判事は、CGPJ(司法権統括委員会)に3月1日から9ヶ月のキャリアアップのための研究許可を申請した。この期間、ガルソン判事はニューヨーク大学法学部法律・保安センターでテロリズムについての研究を行うかたわら、同大学と提携しているフアン・カルロス1世大学で教鞭を取る。今後、この申請について調査が行われ、申請理由が妥当であると認められた場合は休職が許可されるが、関係者はこれまでの判事の仕事ぶりから判断して申請は下りるだろうと述べている。 金曜日からEU憲法批准国民投票キャンペーン開始
スペインでは2月20日にEU憲法批准のための国民投票が行われるが、この知名度を高めるためのキャンペーンとして、あさって7日からテレビCMの放送が始まり、学校ではヨーロッパデーが祝われ、批准対象となっている憲法の無料冊子500万部が1月16日の新聞についてくるほか、日曜日のサッカー試合“マドリッドダービー”も宣伝に利用される。 東方三博士のパレード
明日がイエス・キリストの誕生を知った東方の三博士が贈り物を持って、ベツレヘムを訪れた日にあたるため、今日スペインの大部分の町では、東方三博士のパレードが行われる。各地でのパレードの内容は以下のとおり。 |
1月4日(火) 収賄の元判事に懲役9年の判決
カタルニャ州最高裁判所は昨日、元判事ルイス・パスクアル・エステビル被告(70歳)に対し、収賄、背任、不法逮捕などの罪で懲役9年4ヶ月の判決を言い渡した。また、弁護士のジョアン・ピケ・ビダル被告(71歳)には、同じ罪状で7年の判決が言い渡された。 交通事故による死者数前年比ほぼ13%減少
2004年交通事故による死者の数は1980年以来最少を記録した。12月31日までの記録により、前年に比べ交通事故発生件数は11.76%、死者数は12.73%の減少となったことがわかった。内務省では減少の原因について、道路安全についての意識改革により、ドライバーの運転マナーが向上したことを挙げている。 新築住宅の価格、12.5%の上昇
スペインにおける新築住宅の価格は依然として上昇を続けており、2003年は1平方メートルあたり平均1931ユーロだったのが、2004年は平均2286ユーロと12.5%の値上がりを見せた。しかし、上昇率は2001年以来初めて前年より緩やかなものとなっている。2003年は前年比上昇率15.8%で、過去14年間で最高を記録、1997年から始まった不動産ブームが最高潮に達したことを示していた。
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1月3日(月) プラン・イバレチェ阻止方法について政府とPPの間に溝
政府と最大野党PP(国民党)は、国会でプラン・イバレチェ(パイス・バスコにさらなる自治権を与えるための自治憲章改革案)を否決することで意見が一致しているが、どのように阻止するかについて、見解の相違が生じている。PPは憲法裁判所に告訴しプラン・イバレチェの手続きをストップさせ、政府の許可なく国民投票を召集した場合にはイバレチェ州知事が刑事的に責任を追及されるようすべきで、政府はイバレチェ知事を首相官邸に招くべきではないとの見解を示しているのに対し、サパテロ首相は今月7日または10日に首相官邸で知事と会談を持ち、その席で知事にプラン・イバレチェへの拒絶を示す考え。 カサブランカ行きバスが事故、5人が死亡
パリを出発し、モロッコのカサブランカに向かっていたバスが昨日午前2時、有料高速道路AP−1で車線から飛び出し、中央分離帯に衝突、この事故で乗っていたモロッコ人5人が死亡、17人が負傷した。負傷者のうち10人は重傷で、そのうち3人はブルゴス市の病院にある集中治療室に入院中。 津波後、タイで引き続き3人のスペイン人が行方不明
これまでにおよそ15万人が犠牲となっているインド洋津波発生から1週間、地震発生当時タイの被災地付近にいたと見られるスペイン人3人の消息が依然として行方不明となっている。スペイン人の負傷者1名が入院しているバンコクの病院とは緊密に連絡をとっているという。
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2005年1月1日(土)
新年明けましておめでとう御座います。 スペインニュース・ドット・コム スタッフ一同
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