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4月29日(金)

統計新システム導入により2005年度第一四半期における失業者数は59700人の減少

雇用管理局がEU諸国の方式に揃えるべく従来とは違った方法による失業率の算出を 行なった。 その結果、本年度第一4半期における失業者の数は59700人の減と 発表された。 がしかし、仮に従来の方法で計算した場合、同時期の失業者数の変動は 18100人の増加となる。 新方式による算出では、現時点でのスペインにおける失業者数は2.099.500名と なっている。

交通局、連休に向けて特別安全体制開始

明日から始まる連休に向けて、交通局はおよそ600万台におよぶ車の移動があることを 予想しており、特別安全体制を本日15時より開始。同体制は月曜の早朝0時まで続く。 また、マドリッドにおいては、5月3日、火曜日も祝日になるため、市内中心を始め、マドリッド生活圏に含まれる郊外においても同体制は火曜日まで続けられる。

海外からの養子縁組受け入れ数 EU内最大

スペイン国内で行なわれている養子縁組の中でその80%が海外からの受け入れと なっており、その数はアメリカ合衆国についで世界第2位、EU内では第1位と なっている。 昨年度の海外からの受け入れ総数は5541件。

性転換者の身分証明書表記変更を認可

第一副首相マリア・テレサ・フェルナンデス氏は、現在政府は性転換者が身分証明書に 記載する氏名と性別を、より自身に適した性に合わせて変更することを認可する方向で 進めていると発表した。 これは特に外科手術を行なった人々が対象とされている。


4月28日(木)

ヨーロッパ憲法を後押しするスペインはEUのお手本

ホセ・ルイス・サパテロ首相は国会において、ヨーロッパ憲法についての追認を求め、 スペインで行なわれたヨーロッパ憲法承認に関する国民投票の結果は他のEU諸国に とって貴重な判断基盤となるものであり、何かを新しく作り上げる時には常に、様々な 不安を乗り越え無ければならに時があると述べた。 ヨーロッパ憲法の追認投票は本日、行なわれる。 首相は同憲法承認の意思を問う国民投票は去る2月20日に行なわれており、 その結果からすでにスペイン国民の大半がこれを受け入れると言う意思を表明している事を強調した。

パイス・バスコ州選挙において非合法政党バタスナ党役員がPCTVの代理人を務める

去る4月17日に行なわれたパイス・バスコ州選挙の際、ETAメンバーとして服役歴のあるものや、テロに関わったとして取り調べを受ける者などを含む非合法政党バタスナ党員が数名、バスクの地共産党の代理人として手伝っていた事が判明。  これを受けて国家検事カンディド・コンデ・プンピド氏は、2001年にEH党に ついて行なったのと同様に、バスク3県の選挙管理委員会に、選挙時、バスク地共産党に関わった人物についての調査と情報の提示を要求。

グラナダ、24時間内に147名の違法入国者

昨日90名の違法入国者が発見されたばかりだが、更に57名を乗せたボートが発見、保護された。 発見されたのは昨夜22時50分頃で、グラナダの海岸からおよそ11マイル沖。 その中には4人の子供と4人の女性が含まれており、一人は妊娠4ヶ月。 午前1時半頃、モトリルの海岸に到着後、赤十字スタッフ陣が彼等の世話にあたったが 妊婦も含め全員ほぼ健康であったもよう。 グラナダの海で発見された違法入国者はすでに4月だけで298名、今年に入って からの合計では617名となり、昨年の同時期に比較すると大きく増加している。


4月27日(水)

バスク州におけるPPからの協定オファーに不信表明

PSOEスポークスマン、アルフレド・ペレス・ルバルカバ氏は、PPのラホイ党首から のパイス・バスコ州における協定提案に対し、全く信用出来るものでは無いと批判した。 これは、昨日、ラホイ氏の行なった「PSOEがそう望むなら、我々はパイス・バスコ州においてPNV党に対抗するための勢力を得るべく協力体制をしく可能性について話し合う用意がある」と言う発言に対して出されたもので、アルフレド氏は更に次のように付け加えた。 「朝には我々PSOEに対し、ETAがバスク議会に参加出来るように手助けをしたと異常とも言える批判を行い、午後には我々に対して協定の申し出をすると言う信じられない行為を行なっている。 これは朝に嘘をついたのか、午後に 嘘をついているのか、そうでなければ、一日中嘘をついていると言う表れである。」  PSOEとPPとの協定が成立しない場合、自動的に暫定知事イバレチェ氏の連立政権の成立を助ける形となる。

アミーゴ枢機卿、同性愛者の結婚が政府と教会との関係にもたらす問題について 再表明

セビージャの大司教であり枢機卿をも務めるカルロス・アミーゴ・バジェホ氏は 同性愛者の結婚の認可について触れ、男女間における結婚のみを認める教会と、政府との 間に深刻な問題を引き起こす事を再表明した。 が、同時に、この問題は、互いに反発するためのものではなく、両者が話し合いを持つきっかけとすべきであると付け加えた。 これは同枢機卿が新ローマ教皇の選出より戻ったあと最初に行なった発表にあったもので、カトリックにおける婚姻の秘蹟は男女間のみに授けられるものである事を確認した。  この発言に対して、PP所属の市長達は賛否両論に分かれる見解を示した。 バジャドリやレオンの市長はこれを拒絶し、マラガやウエルバの市長はこれに賛同。

グラナダで違法入国者90名を収容

合計90名の違法入国者を乗せたボート2艘がグラナダの海岸、カステル・デ・フェロとカルチュナの間で摘発、収容された。 2艘のボートは僅かな距離をおきながら、同じルートを渡ってきたと見られ、90名の 中には5人の子供、9人の女性が含まれており、その中には妊娠3ヶ月の女性が一人いた。これらのボートに今回の違法入国の手引きをした者が含まれているかどうかは現在のところ未明。


4月26日(火)

バスク州暫定知事イバレチェ氏、EHAK(バスクの地共産党)と会談

バスク州選挙終了後、イバレチェ氏は連立政権を確立すべく議席を持つ各党との 会談を持っているがその一環として今朝10時30分よりEHAK(バスクの地共産党)の幹部ネカネ・エラウスキン、マイテ・アランブル、カルメレ・ベラサテギ氏らとの 会見を行なう。 すでに協力を見越しているPNV、EB、アララル党の議席数を足しても33議席に しかならず、これはPSEとPPの両党が持つ議席数と並ぶため、この均衡を破る ためにはEHAKの協力が不可欠となる。  バスク州議会の取り決めでは、州知事の選出は第一回目の選出で絶対多数票を獲得 した場合に決定され、絶対多数に達しなかった場合は2度目の選出を行い、 過半数獲得が条件となる。  EHAKの幹部等は報道陣に対して次のように発言。 「本日行なわれる暫定知事との会見の目的は連立政権を確立にするにあたって、 バスク内部衝突の解決が最優先されるのかどうかと言う点である。 バスク政府の あり様として二つの可能性が存在する。 一つは25年もの間、政治を行い、平和も 民主主義をももたらす事は無く、自己中心に動いてきたもの。 そして もう一つはバスクの持つ問題解決のためにその身を捧げ、そのために周囲との強調を 求めるもの、つまり我々が協力を惜しまないものである。」 エラウスキン氏は次のように語る。 「現時点ではイバレチェ暫定知事からの具体的なプランを提示されていないため、 我々としてどう動くかは何も決定していない。」

バジャドリ市長の「同性愛者結婚式拒否」発言をアビラ市長が称える

バジャドリ市長ハビエル・レオン・デ・ラ・リバ氏が市役所における結婚挙式を 拒否する旨を発表したのに対して、アビラ市長ミゲル・アンゲル・ガルシア・ニエト氏 は、これを賞賛した。 司法省は法の執行は宗教とは何ら関係は無いと通告。  スペインでは先日、国会において同性愛者の結婚が認められたが、ハビエル市長は 同性愛者の結婚の可否についての議論と、その儀式の執り行ないを強制する事とは 全く別の事であると主張し、「私は現時点でそれを権利として主張する気もなければ 他人に強制する気も無い」発言した。

アル・カエダ、スペイン部隊のヘッドとされるアブー・ダダ、「ジハッド」を 「正当防衛における力」と表現

昨日の法廷で、アブー・ダダは「ジハッド」や「聖戦」と言った言葉は彼にとって 「正当防衛における力の行使」であると発言した。 コーランの中で、ジハッドと言う言葉が使われている個所は420節にも及び、 言語的には「努力する」と言う意味であると説明。 これに対し、裁判官が同語彙についての個人的な理解の説明を求めたところ、 「正当防衛における力の行使」と理解していると答え、ビン・ラデンと言う人物の事は 何も知らないと証言。


4月25日(月)

ロペス、イバレチェ両氏、バスク州政権確立について協議

バスク州暫定知事イバレチェ氏との会見のあと、バスク社会党書記長ロペス氏は 報道陣に対してこう伝えた。
「暫定知事は各政党と連絡を取った後に、それぞれの頭首との会見を持つであろうが、 それはつまり、バスク州政権確立についての話し合いとなろう。」
同氏は、バスク州の政治を正常化させるためには、いつでも協調点を見出すべく 努力する用意があると述べると同時に、イバレチェ氏が、プラン・イバレチェ推進の 意思を保持する限りは同氏との間に同意は無いと述べた。
 イバレチェ氏は連立政権確立に向けて、今週中にバスク州議会の議席を持つ7つの 政党と会談を持つ予定。

アル・カエダ、スペイン支部指導者、米国11―Sテロ関与について否定

スペインにおけるアル・カエダ指導者とされるアブー・ダダは、「アラーの兵士」と 称するイスラム過激派グループの創立や、そのメンバーの獲得、教育、軍事訓練などに ついての関与を法廷において全て否定した。 検察側の用意した報告書によると、アブー・ダダは1995年よりスペインのおける アル・カエダの指導者となっており、集めた同志をアフガンの軍事訓練所へ送り、 米国の11―Sテロの際には、スペインにおいて同テロを行なった部隊の活動援助を 行なっていたとされている。

違法移民合法化処置進む

移民管理局秘書コンスエロ・ルミ女史は現在行なわれている違法移民の合法化処置、 レグラリサシオンの申請者数が最も多い都市を中心に、書類の直接受け渡し窓口を 設ける予定であると発表。 2004年8月8日以前よりスペインに居住し、雇用契約を持ち、犯罪前科の無い 外国人であれば、一人たりともこの合法化処置の対象から漏れることは無いと発言。  また、ほとんどの企業が合法的な雇用を行なっている事を述べたうえで、違法移民の 弱みに付け込み、これを怠る企業については、今後、厳しい監査と厳しい処罰を受ける であろうと強調した。


4月22日(金)

国会で同性婚承認

スペイン国会は昨日、PSOE(社労党)政権の2大公約の1つである同性婚と、離婚手続きの改編を承認した。同性婚の承認は議員の57%が支持、離婚申請の必要条件として求められていた一定の別居期間を廃止し手続きを迅速化する離婚手続き改編についてはPP(国民党)が棄権し、5議員が反対しただけだった。
同性婚が成立するにはこの後上院の承認を得なければならず、PPがCiU(カタルニャ連合)またはPNV(バスク民族党)から4票を獲得すれば同性婚承認のための民法改正法案は下院に差し戻しとなる。政府では、改正法施行の日を6月28日(ゲイ・レズビアン・性転換者誇りの日)にしたい意向。法が施行されれば、スペインはオランダに続いてヨーロッパで同性愛者の婚姻だけでなく養子縁組を認める国となる。
アギラル法務大臣は、「同性愛婚を承認することにより法改正により幸せの探求という基本的権利が保証される」と述べているが、一方のPPは、養子縁組以外のすべてにおいて婚姻届を出している夫婦と同等の権利が与えられる既成婚者法によって同性愛者の権利は守られているとの見方を示している。元文部大臣PPのセリア・ビジャロボス議員は、党の方針を破り、改正賛成に投票した。スペイン司教協議会は、同性婚の承認について“根本的に不公平で、共通の幸福を損なう”ものであるとし、強い拒絶を示している。

ガリシア州選挙、6月19日に前倒し開催へ

1ヶ月少し前に州選挙は10月末に開催すると述べていたマヌエル・フラガ・ガリシア州知事は、昨日、自治州選挙を6月19日に前倒しすることを発表した。
これまで頑なに知事任期を守ってきたフラガ氏が今回選挙を前倒ししたことについて、フラガ氏は昨日ガリシア支部内での決定を伝えるまで1ヶ月以上ラホイ党首と話したことはなかったとし、PP本部執行部からの圧力について完全否定、同氏は前倒しの理由をガリシア州政策とガリシア州政府においてサパテロ政権との間に“軋轢”があるためだとした。知事は来週月曜に州議会解散令に署名する予定で、選挙運動は6月3日から開始となる。

ドンキホーテをテーマにしたタペストリー、スペイン初公開

今日からアルカラ・デ・エナレスのセルバンテス協会で、“El Quijote de Carlos III”展が始まる。この展覧会では、ドン・キホーテのシーンを描いた18世紀イタリアの下絵36点、タペストリー5点がスペインで初公開されている。展覧会は6月19日までアルカラ・デ・エナレス、その後、サラマンカ(6月28日から8月27日)、セビジャ(9月7日から10月23日)、ア・コルニャ(11月10日から12月11日)でも開催される。
展示されているタペストリーは、1758年から1779年にかけて、ナポリのサン・カルロ・アッレ・モルテッレ王立工場で国王カルロス3世の命により作られたもの。下絵は、ジュゼッペ・ボニート、ベネデット・トッレなどのナポリまたはシシリア出身の画家たちによってドゥラティーニ監督のもと描かれたナポリ王宮の所蔵品で、タペストリーはローマのクイリナーレ宮殿所蔵。


4月21日(木)

カリジョ氏襲撃未遂事件の犯人4人を逮捕

土曜日、マドリッドの有名書店で起きた元PCE(スペイン共産党)書記長サンティアゴ・カリジョ氏(90歳)襲撃未遂事件に関与した疑いで、昨日マドリッドでさらに1人が逮捕、公共秩序かく乱の罪により逮捕者された過激右翼者の数は4人となった。このうちセビジャでの逮捕者は、マドリッド配属の空軍軍曹(44歳)だったことが警察の発表により明らかになっている。4人は全員、警察で供述した後、釈放された。1人は傷害での前科があり、全員が過激右翼組織に所属していると見られる。
捜査が進むにつれ、警察ではこの襲撃未遂事件はあらかじめ計画されていたものであるとの見方を強めている。目撃者によると、乗用車またはバイクで現場に到着した襲撃者たちはトランシーバーを携帯しており、携帯電話を使って現状を報告すると共にさらなる参加者を募っていたという。襲撃者たちはラ・ファランヘ党の名前の入ったパンフレットを配布したが、同党代表フェルナンド・カンタラピエドラ氏は同党の関与を否定、パンフレットは翌日のデモで使用する予定のものだったとしており、逮捕者は同党への所属を否認している。現在、書店の防犯カメラの映像が分析中で、現場に居合わせた人々の証言と現場に残された携帯電話から今後さらなる逮捕者が出る可能性が高いと見られている。

イバレチェ氏、3党連合見直しの意向

昨日、バスク知事官邸で開かれたジャーナリストとの朝食会で、フアン・ホセ・イバレチェ暫定知事は、州政権確立に向けての今後の動きの一部について明らかにした。これによると、前政権で連合を組んでいた与党3党(PNV-バスク民族党、EA-バスク同盟、EB-バスク左翼党)に、アララル党が参加する可能性があるという。イバレチェ知事は3党連合による基盤にアララル党との“特別な関係”を加え、政権を確立し、必要に応じて、PP(国民党)、PSE(バスク社会党)、EHAK(バスクの地共産党)との合意を取り付けていきたいと述べたものの、この“特別な関係”が意味するところについては明らかにしなかった。
しかし、イバレチェ知事が3党連合にアララル党を加えたとしても、この4党を合わせた議席数は、PSEとPPを合わせた議席数と同じとなり、イバレチェ氏の知事続投を保証できず、結局全てはEHAKの出方に左右されることになる。
サパテロ首相との会談については、「エウスカディとスペインの関係について話すだろう」とし、中央政府とバスク州政府が交渉を始めるための条件と期限について首相に提示する予定であると述べた。

カルロス・フエンテス氏、カスティジャ-ラ・マンチャ名誉教授に

メキシコ人作家カルロス・フエンテス氏は昨日、カスティジャ-ラ・マンチャ大学名誉教授に任命された。就任式はシウダ・レアルにある同大学の大講堂で行われ、友人のスペイン元首相フェリペ・ゴンサレス氏、歴史家カルメン・イグレシアス氏などのほか、カルメン・カルボ文部大臣も出席した。
1987年にセルバンテス賞、1994年にアストゥリアス皇太子文学賞を受賞しているフエンテス氏は、就任にあたり、ドンキホーテ出版400周年にふさわしく同作品への言及をふんだんに盛り込んだ内容の演説を行った。
カスティジャ-ラ・マンチャ大学はこれまでに、ウンベルト・エコー氏(イタリア人作家)、フランシスコ・ニエバ氏(スペイン人劇作家・舞台演出家)、ペドロ・アルモドバル氏(スペイン人映画監督)など23人を名誉教授に任命している。


4月20日(水)

サパテロ首相、新教皇就任ミサには出席せず

スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、昨日、新教皇ベネディクト16世選出の知らせを受けただちにバチカンへ祝電を送ったが、24日に行われる新教皇就任のための荘厳ミサには出席しないことを明らかにした。スペインからの代表としてこのミサには、国王と外務大臣、法務大臣、防衛大臣が出席する。新教皇に選ばれたヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿は、昨年11月、スペイン政府の同性愛婚認可政策を厳しく批判しているが、法務省宗教局のメルセデス・リコ氏は、ラッツィンガー氏は保守派で知られるものの各国司教協議会の権限を増やす方向で改革を進めている人物であり、スペイン政府はバチカンよりもスペイン司教協議会とのコンタクトに焦点を当てていくため、同氏が新教皇に選ばれたことについて政府は前向きに受け止めていると述べた。

シリンゴ被告に懲役640年の宣告

中央管区裁判所は昨日、独裁政権下において暗殺、拷問、不法逮捕により30人の死に関わっていた容疑で裁判にかけられていたアルゼンチン人元軍人のアドルフォ・シリンゴ被告(58歳)に対し、人権蹂躙の罪で懲役640年の刑を言い渡した。290ページにわたる判決文では、アルゼンチン独裁政権下の特にESMA(海軍高等技術学校)においての、殺人、誘拐、拷問についての詳細が述べられており、この中には、麻酔をかけた人間を飛行機から落とす“死の飛行”に2度参加し、30人を殺害した旨も記されている。
被告弁護人が最高裁への上告を表明した一方、原告側はシリンゴ被告をさらなる罪に問える可能性を探ることを宣言した。

サパテロ-イバレチェ会談、5月5日開催へ

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相とフアン・ホセ・イバレチェ・バスク州暫定知事との会談の日取りが5月5日木曜日に決まった。この会談で首相は、イバレチェ氏にバスク州の住民がプラン・イバレチェを支持していないことを認め、方向転換のチャンスを逃さないよう述べる意向。
イバレチェ氏は、来週月曜日にパチ・ロペス氏(PSE-バスク社会党)、マリア・サン・ヒル氏(PP-国民党)と会談、翌火曜日にEHAK(バスクの地共産党)、EB(バスク左翼党)、アララル党と、水曜日に自党PNV(バスク民族党)と会談を行う予定。


4月19日(火)

イバレチェ氏各党代表と会談へ

日曜日に行われたパイス・バスコ州選挙で、前回選挙より4票議席を減らしたPNV-EA(バスク民族党とバスク同盟の連合)は、イバレチェ氏の3期目確定のための同盟の可能性を模索するため、各政党代表に電話を開始した。PNV-EAが前期と同様EB(バスク左翼党)と連合を組んだとしても議席は6足りず、連合を組める可能性を持つのは、非合法政党バタスナ党の支持を受ける9議席のEHAK(バスクの地共産党)、または議席数を13から18に伸ばしたPSE(バスク社会党)。
連合を組むに際し、バスク社会党がイバレチェ知事に出す要求が独立主義のプラン・イバレチェの撤回であることはすでに明確にされており、サパテロ首相はプラン・イバレチェが撤回されれば、州議会の少なくとも3分の2の同意をとりつけられる別の自治憲章改正案の道を共同で探っていく用意があると述べている。関係者はPNV党首ジョン・ジョス・イマス氏は社会党寄りの姿勢を見せており、状況によってはプラン・イバレチェを放棄することもあり得ると見ているが、この政策をとれば、EAだけでなくPNV内の党首選挙でイマス氏に破れたジョセバ・エヒバル氏をリーダーとするグループ対イマス氏グループという対立を生み出すことになる。
一方のEHAKは、今のところ連合の際の条件は提示しておらず、代表のマイテ・アランブル氏は昨日、同党の目的は“バタスナ党が州議会に議席を持つこと”で、「今回の選挙は民主主義的ではなかった。我々はバタスナ党を代表することにより、すべての政党が議員を出す民主主義議会に変えたい。」と述べるにとどめている。しかし、ETAのテロを否定しないEHAKとの連合はPNV穏健派の拒絶を招くことが確実である上、支持者にEHAKへの投票を呼びかけた非合法政党バタスナ党のアルナルド・オテギ代表は、すでにPNV-EAとの連合を拒否する声明を出している。

プラド美術館で“Venus, Adonis y Cupido”展示開始

昨日から、マドリッドのプラド美術館で修復が行われていたアンニバーレ・カラッチ(1560年ボローニャ生まれ〜1609年ローマ没)作“Venus, Adonis y Cupido(ビーナス、アドニスとキューピッド)”の展示が始まった。
ヨーロッパ美術において最もすぐれた画家の1人であるカラッチのこの作品は、イタリア国外にあるカラッチの作品の中で最も重要な作品の一つで、7月17日まで展示される。9ヶ月にわたる修復作業では、汚れ、過去の加筆、酸化したワニスが除去され、色のくすみが取り除かれた。修復終了を記念し、美術館では、この作品のエックス線画像、同美術館所蔵で同じテーマを扱ったティツィアーノ、ヴェロネーゼの作品、カラッチの下絵のほか、別の美術館から貸与されたラファエル・エステベ、ペドロ・パスクアル、ルイジ・スカラムッチャによる同じテーマのエッチングも展示されている。


4月18日(月)

バスク州選挙、PNV苦戦

昨日、州議会(総議席数75)選挙がパイス・バスコ州で行われた。投票率は、史上最高となった4年前の投票率78.9%を下回る69%にとどまり、同州の自治憲章改正案“プラン・イバレチェ”を推進する与党PNV-EA(バスク民族党とバスク同盟の連合)にとっては、4議席を失い29議席に終わる厳しい結果となった。
選挙を前倒ししたイバレチェ知事はこの選挙を“プラン・イバレチェ”の事実上の住民投票と見なしていたが、その結果は、前政権で連合を組んでいたEB(バスク左翼党)と再び連合を組んだとしても過半数38に6議席足りないという、PNVとイバレチェ氏のこれまでの政策にとっての最大の失敗と終わった。一方、ETAの糾弾を拒み、非合法政党バタスナ党が同党支持者に投票を呼びかけた左翼過激民族主義EHAK(バスクの地共産党)は、バタスナ党の持っていた7議席を上回る9議席を獲得している。PSE(バスク社会党)が、前回選挙より5議席増の18議席を獲得し、パイス・バスコ州で2番目の政治勢力としての地位を固めた一方、PP(国民党)は、4議席減の15議席という結果だった。
PNV-EAの苦戦の理由の1つは、非合法政治団体となり選挙に出馬できなくなったバタスナ党支持者の票を獲得する予定だったのが、EHAKという政治団体が出現したことで、25年の州議会の歴史の中で第8代目となる今度の政権でイバレチェ氏が3期連続で知事を務められるかどうかは、複雑な状況となった。イバレチェ氏が前政権と同じ路線を踏襲する目的で、PNV、EA、EBの3党で連合を組んだとしても、PSE(社労党)、PP(国民党)が連合して知事候補を立てれば、1票差でPSE-PP政権が擁立されることになり、イバレチェ氏が知事に就任するためには、EHAKの票がどうしても必要となる。州議会から1回目の投票で知事に選ばれるためには過半数の得票が必要で、過半数に達する候補者がいない場合は、多数決となる。

週末のスポーツの結果

テニス:男子マスターシリーズ・モンテカルロ大会決勝で、マジョルカ島出身のラファエル・ナダル選手が、昨年勝者のアルゼンチンのギジェルモ・コリア選手を6-3、6-1、0-6、7-5で破って優勝した。18歳のナダル選手の今季大会優勝は、コスタ・ド・サウピエ(ブラジル)、アカプルコ(メキシコ)に次いで3度目。
バイク:エストリルで行われたポルトガルGP、元GPクラス、前回2位に終わったスペインのセテ・ジベルナウ選手(ホンダチーム)は序盤から飛ばし、バロス、ロッシ、ビアッジ選手の前を走ったが、レース途中で降り出した雨でスリップし、棄権。優勝は2番目を走っていたアレックス・バロス選手(ホンダチーム)。カルロス・チェカ選手(ドゥカティチーム)は完走し5位入賞。250CCクラス、昨年チャンピオンのダニ・ペドロサ選手は4位に終わったものの、総合成績1位の座をキープしているほか、125CCクラスでは、エクトル・ファウベル選手(アプリラチーム)がキャリア初の表彰台となる2位の成績を修め、総合成績3位に浮上した。


4月15日(金)

工場で爆発、20人以上が負傷(ウエスカ)

昨日の午後6時半頃、ウエスカ市市街地にある製粉工場が爆発、従業員14人のうち13人が負傷、歩行者にも多数被害が出た。
現在爆発の原因を調査中だが、爆発が起きた当時ウエスカ市は嵐に見舞われており、工場内のサイロへの落雷から火災が発生し、爆発が起きた可能性が高い。負傷者のうち11人は重傷(うち2人は重体)で、バルセロナとサラゴサの病院に搬送されたほか、ウエスカのサン・ホルへ病院には落ちてきた瓦礫やガラスで負傷した人、爆発の衝撃波で耳に痛みを訴える人が次々と到着した。

EU、スペインにおける外人許容力低下に警鐘

EU所属機関EUMC(ヨーロッパ人種差別主義および外国人排斥監視センター)は昨日、スペイン社会は日ごとに外国人許容力が低下し、機械的に移民を犯罪、テロリストと結びつける傾向が強くなっていると警鐘を鳴らした。マドリッド、バルセロナ、バレンシアなどの大都市では人種差別による外国人襲撃が増加しているという。
これは、2001年から2004年のEU加盟国15ヶ国の人種差別問題とその解決についてまとめた調査書によるもので、この中でスペインについては「移民、特に不法滞在移民は、犯罪とテロと関係しているという考えが一般化してきており、この考えは、北アフリカ人グループが起こしたと見られる2004年200人が犠牲となったテロで裏付けられた。」と書かれているほか、PPとPSOEの政治を比較し、“治安”にのみ焦点を当てた厳しいPPの政策に対し、不法滞在者の滞在合法化を決めたPSOEの政策は“前向き”であると評価している。

モロッコで服役中の4人のスペイン人囚人に恩赦

ムライ・ハッサン王子の割礼式が行われたのに伴い、モロッコ国王モハメッド6世は麻薬密輸で同国で服役中のスペイン人4人(男3人、女1人)に恩赦を認めた。スペイン法務省に入った連絡によると、恩赦では4人の即時釈放が認められたため、4人は今日スペインに到着するという。現在、モロッコでは76人のスペイン人が服役中で、その大半はタンジェにある刑務所に収監されている。


4月14日(木)

妻と子供2人を撲殺した男を逮捕(エルチェ)

自宅で寝ている妻(34歳)と6歳、2歳の子供を金槌で殴り殺したホセ・マリア・マシア(36歳)容疑者が昨日、逮捕された。容疑者は犯行を認めたが、動機は不明。犯行前夜は一晩中酒を飲み、麻薬を摂取していたと供述しているが、詳細があいまいなため警察ではこの供述を疑っている。
マシア容疑者は、兄弟の経営する建設会社に勤務、前科はない。容疑者の供述によると、昨日は午前4時30分頃帰宅、金槌を持って寝室に入り、ベッドで寝ていた妻と6歳の息子、ベビーベッドで寝ていた2歳の息子を撲殺した後、両親の家に向かい犯行を供述、驚いた両親が容疑者の兄弟に電話し、2人はマシア容疑者宅に向かった。現場を目撃した兄弟と容疑者は口論を始め、住民が容疑者宅での騒ぎを聞いたのはこの時刻だったため、3人は寝ている間に抵抗することなく殺害されたと見られる。
この後、午前9時前、マシア容疑者は返り血を浴びたまま近くの薬局に入り、タクシーで逃走、ATMで現金を下ろした後、裸足で近くの靴屋に入り靴を買おうとしているところを午前10時すぎ兄弟からの通報を受けていた警察に逮捕された。
被害者3人の遺体は今日検死にかけられ、警察では裁判所での供述前にさらに容疑者を取り調べる予定。

石油、衣料品の値上がりが影響、3月のインフレ率は3.4%

昨日発表になった3月のIPC(消費者物価指数)は、石油価格の上昇とバーゲンの終了の影響を受け前月比0.8ポイント増となり、これにより物価は2ヶ月連続で上昇、この1年でのインフレ率は3.4%となった。この数字は昨年11月以来最も高い数字で、昨年同時期は2.1%だった。
INE(国立統計局)がIPCの算出する際バーゲンを考慮に入れるようになって以来、冬のバーゲンが終わった後の3月は常に前月に比べてIPCがあがる月であるが、今年はこれに石油の値上がり(1年で10.5%)と、セマナサンタが3月にあたったことも影響し、さらにインフレ率が上がった。冬の衣料品の売上成績が悪かったことから今年のバーゲンが例年より大幅な値下げが行われたことも影響している。しかし、懸念されていた気温の急激な低下による生鮮食品価格の高騰は、油脂(前月比4.9%、年間18%)、豆類、野菜が大幅に値上がりしたにもかかわらず、魚、羊肉、卵などが値下がりしたため、前月比0.4%の上昇にとどまった。物価の上昇により、スペインのインフレ率とEU加盟25ヶ国平均(2%)の差は1.3ポイントにまで広がっている。


4月13日(水)

首相、ポルトガルとの関係緊密化を約束

ポルトガルのジョゼ・ソクラテス首相は、首相就任後最初の外国訪問先にスペインを選んだ。これは、イベリア半島両国の協力関係を固め、ポルトガルへのスペインからの投資を促進させたいという意志の反映で、ソクラテス首相とホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、両国の協力関係のレベルを史上最高値に高める努力をすることで意見を一致させた。
数十年ぶりに与党が同時期に社会党となったスペインとポルトガルは、昨日首相官邸で首相のほか、経済、環境、公共工事部門の代表者も参加し、会談を持った。またソクラテス首相は、昨日、CEOE(スペイン経営者連合会)本部でスペイン企業家とも会談したほか、サルスエラ宮で国王にも謁見した。 ポルトガル経済界ではスペイン市場は閉鎖的で、スペイン企業のポルトガル進出ほどポルトガル企業のスペイン進出は容易ではないとの批判的な見方が強いが、ソクラテス首相はこの状況改善のためポルトガル中小企業への支援を拡大する考えを示し、一方のサパテロ首相は、実際にスペイン市場に進出したいポルトガル企業に対し何らかの障害があるかどうかを調査することを約束した。
また、両国首脳は、予定通り6月30日にスペイン-ポルトガル共同電気市場を始動させることを確認、これをガス部門にも拡大する可能性について今後検討していくことを決めた。

バルセロナでのテロ計画容疑逮捕の11人を起訴

中央管区裁判所のイスマエル・モレノ判事は、フアン・モラル判事からの申請を受け、テロリスト組織アルカイダへの資金調達およびバルセロナでのテロ計画容疑で昨年9月から11月にかけて逮捕された11人のパキスタン人を起訴した。
起訴状によると、11人のうちモハメッド・アフザール被告は、11-Mに関与したうちの1人であるモハメッド“エル・エヒプシオ”に、2004年4月9日2450ユーロを送金しているほか、シャーザッド・アリ・グジャール被告は2004年3月8日と12日に、オトマン・エル・グノー、サエッド・エル・ハラック(両者とも11-M担当フアン・デル・オルモ判事により起訴されている)の2人と会っていたといい、11人は、身元が確定されていないその他数人と共に、“ジハード(聖戦)”支持のためのグループをバルセロナに立ち上げたと見られている。11人の逮捕時には、Torres Mapfre(Mapfreタワー)、Maremagnumショッピングセンターなどバルセロナの象徴的建物の詳細を録画したビデオテープが押収されており、グループがこれらの建物を次の標的に考えていた可能性が高いという。

レストラン“El Descanso”テロから20年

1985年4月12日、マドリッドのレストラン“El Descanso”でのテロで18人が死亡、82人が負傷してから昨日で20年が経過した。マドリッドとバルセロナを結ぶ国道14200キロ地点にあったこのレストランは、近くのトレホン・デ・アルドス基地に勤務する米兵の通うレストランで、テロ発生時、中ではほぼ200人が食事をしていた。犯人はレバノンのベイルートでテロを起こしたグループ“イスラミック・ジハード”であると公式に発表されたものの、詳細が明らかにならないまま事件は時効を迎え、捜査はお蔵入りとなった。
11−Mテロ被害者協会とACVOT(カタルニャ・テロ組織被害者協会)は昨日共同で、レティロ公園に造られた11-Mで命を落とした192人を象徴するオリーブと糸杉の森“El Bosque de los Ausentes(不在者の森)”で、“El Descanso”のテロで亡くなった人への表敬追悼セレモニーを行った。両団体の代表はオリーブの花輪と死者18人を象徴するカーネーション18本を供え、詩の朗読、犠牲者の名前の読み上げの後、1分間の黙祷が捧げられた。


4月12日(火)

検察庁、証拠不十分でEHAK候補リスト提訴せず

検察庁と国家弁護士会は、EHAK(バスクの地共産党)について治安警備隊から提出された報告書を詳細に検討した結果、同党と非合法政党バタスナ党とを結びつけ、EHAKのバスク州選挙候補者リストを提訴するだけの法的根拠は不十分であるとの結論に達した。これにより、検察局が数週間前にバタスナ党の隠れ蓑であるとし最高裁に提訴、最高裁が候補リストの取消を決め、憲法裁においてもこの判決が支持された別の政治団体AGとは異なり、EHAKは今週日曜日のバスク州選挙での投票対象となる。
EHAKがバスク州選挙に候補者を立てることに強く反対しリストの提訴を要求している最大野党PP(国民党)のアンヘル・アセベス氏は、EHAKはバタスナ党-ETAの隠れ蓑であるとし、「ETAがバスク州議会内に再び議員を置くようなことが起これば、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相の全面的責任を追求する。」と宣言した。PPは今日にも、EHAKとバタスナ党を結びつけると考えられる証拠について記した書面を検察庁に提出する予定。
一方、PPからの糾弾に対し、与党PSOE(社労党)は、「政府はテロと徹底的に闘い、法を遵守するが、法の遵守において近道は許されない。」と答えた。検察庁は今後もこのケースについて調査を続けるが、関係者は、選挙が5日後に控えている今、候補者リストの取消は“ほぼ不可能”であるとの見方を示している。

アルムデナ大聖堂で教皇追悼ミサ

スペイン司教協議会の協力によりマドリッド大司教区が昨日、アルムデナ大聖堂でヨハネ・パウロ2世教皇追悼ミサを行った。ミサには、国王夫妻、皇太子夫妻、サパテロ首相、モラティノス外相、ボノ防衛相、モンテイロ・デ・カストロ・バチカン大使、アギレ・マドリッド州知事、ガジャルドン・マドリッド市長、上下院議長、憲法裁判所長官のほか、ラホイ党首、アセベス書記長、サプラナ広報官などPPからも出席があった。
ミサはロウコ・バレラ・マドリッド大司教とアミーゴ・バジェホ・セビジャ大司教が共同で行い、トレド、ブルゴス、バジャドリッド、グラナダ、メリダ-バダホスの大司教と全国から15人の司教も出席した。大聖堂前広場は7000人以上集まった信者であふれ、広場に入りきれない信者たちは王宮前に設置された大スクリーンでミサの進行を見守った。

国立図書館でドン・キホーテ出版400周年記念展

スペイン文学作品の中で世界的に最も有名なミゲル・セルバンテスの『ドン・キホーテ』のスペイン語版3000冊、外国語版2800冊を所有する国立図書館で、“El Quijote. Biografia de un libro”展が開催、初日の昨日、国王夫妻、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相、カルメン・カルボ文化相、ホセフィーナ・アルデコア女史、フランシスコ・アヤラ氏など複数の著名作家の訪問を受けた。今年は『ドン・キホーテ』が出版されてから400年にあたるため、スペイン各地で記念イベントが多数行われており、そのうちの1つとして行われるこの記念展では、会場を5つのセクションに分け、挿絵をまじえて『ドン・キホーテ』の時代による変化が見られるように250点を年代順に展示している。開催は10月まで。


4月11日(月)

山火事で230人が非難(タラゴナ)

昨日の午後4時ごろタラゴナ県のレス・ボルヘス・デル・カンプで出火した山火事はこれまでに90ヘクタールを焼失し、鎮火のめどはまだ立っていない。火災地域は樹木の密集した地域であるため、消火活動は主に空から行われており、今日の午前中には火がコントロールされることが予測されている。この山火事で近隣の住民230人が昨日は一時避難したが、消防署の発表によると昨夜のうちに段階的にほぼ全員が自宅に戻ったという。
ラルホルジャ地区の近くから出火したこの山火事は、昨日の午後レス・ボルヘス・デル・カンプ方面に向かったが、夜間に進路を北東に変え、これによりマスプジョルス、アレイシャル地区で数軒の庭が焼けたが、家屋には被害は出ていない。

ETAのダイナマイト50キロを押収

スペイン国家警察は、昨日未明、ギプスコア県エルナニでダイナマイト50キロと火薬と見られるもの、爆薬の材料と共に、サブマシンガン2丁とカートリッジ、弾丸を押収した。これは2週間前に警察が壊滅させたETAのドノスティ部隊捜査の一環で、爆薬は今月7日に逮捕されたマルタ・イガリス容疑者の母親所有の民家から発見されている。発見されたダイナマイトは1999年フランスで盗まれたもので、爆薬のほか、起爆装置、時限装置、リモコン、偽造ナンバープレートなども押収された。

YAK犠牲者追悼モニュメント、マドリッドに建設

防衛省は、先週木曜日に遺族と会合を持ち、2003年5月26日トルコで墜落した軍用チャーター機YAK42の犠牲者追悼モニュメントの建設地をマドリッドにある空軍本部前に決定、モニュメントのデザインは、国家造形芸術賞などの受賞者、マルティン・チリノ氏(1925年ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア生まれ)が担当する。モニュメントは高さ5メートル、デザインは、中心の鉄の迷路から両側に羽のように2本の腕が広がり風を感じさせる、最近のチリノ氏の作品群“Aerovolo”シリーズから着想を得たものとなる予定。

週末のスポーツの結果

バイク:ヘレスサーキットで行われたスペインGPは、125CCクラスで7位から10位をスペイン勢が占めたほか、250CCクラスで昨季世界チャンピオンのダニ・ペドロサ選手(ホンダチーム)が優勝、総合成績1位の座を保持、エクトル・バルベラ選手(ホンダチーム)が5位、ホルへ・ロレンソ選手(ホンダチーム)が6位、アレックス・デボン選手(ホンダチーム)が9位に入賞した。モトGPクラスではセテ・ジベルナウ選手(ホンダチーム)がバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハチーム)に8.631秒差で敗れ2位。このレースでは、ロッシ選手が最後のカーブでジベルナウ選手に接触するまで近づき、危険を感じたジベルナウ選手がコースを外れたため2位となり、ゴールしたロッシ選手にブーイングが出る騒ぎとなった。


4月8日(金)

“レグラリサシオン”30万人強が申請

昨日、ヘスス・カルデラ労働大臣は、2月7日から受け付けが行われている不法滞在移民滞在合法化特別措置“レグラリサシオン”は申請期間が残りほぼ1ヶ月となった4月6日の時点で、313,501人が申請していることを発表した。
カルデラ労相はこの途中経過発表の席を利用し、人権擁護官、弁護士協会などから申請必要書類に住民票以外の書類も受け付けるよう要請があり、現在労働省でその可能性について検討中であることも明らかにした。“レグラリサシオン”の申請には雇用契約書のほかに、昨年8月7日以前からスペインに滞在していることを証明するため市役所の住民票を提出することが必要であるが、市役所が住民登録を拒否したケース、スペインに居住していたものの住民登録をしていなかったケースなどがあるため、労働省では銀行口座証明、健康保険証などを住民票の代わりに認められないかどうかが現在検討されているという。この検討について、労相は「回答を出すのは難しいが、来週には解決したい。」と述べた。申請期間の延長については労相が否定しているため、もし他の書類でも申請が認められるようになったとしても、これらの書類で申請できる期間はわずか20日ほどとなる。

1000人以上が州議会前で抗議集会(マドリッド)

レガネス市セベロ・オチョア病院救急センターでの鎮痛剤の使用法をめぐる問題について報告するため、マドリッド州衛生局長マヌエル・ラメラ氏が自ら希望して州議会に出頭した昨日、ラメラ氏の辞職を求め、病院、労組関係者、レガネス市住民ら1000人以上が集まった。
1000人以上が集まったのは州議会から200Mほど離れたホセ・ルイス・オソレス広場で、議会へ近づこうとする彼らの試みは50人からなる警官隊によって阻止された。参加者が用意したプラカードの内容は、ラメラ氏の辞任要求、ラメラ氏により更迭されたルイス・モンテス救急センター長とセベロ・オチョア病院支持。議会内では、野党もまた、同病院救急センターで末期症状の患者に鎮痛剤が規定量を超えて投与されていたとする匿名の投書を受けてからのラメラ氏の対応が不適切であったと同氏の辞任を要求している。一方、州議会与党PP(国民党)は、鎮痛剤の不適切な投与があった疑いのあるケースの数を調査当初の400から25に激減させたほか、この件については厚生省も情報を得ていたにもかかわらず何の措置も取らなかったと厚生省を糾弾した。
2大労働組合UGT(労働者総同盟)とCCOO(労働者委員会)は今月19日19時、シベレス広場から州衛生局までラメラ氏の辞任要求デモを行うことを発表している。


4月7日(木)

バスク語を話さない小中学校教師の立てこもり続く

ビルバオのベルテンドナ校では、45日前からバスク州内で教鞭を取るがバスク語を話せない教師が交代で抗議のための立てこもりを続けている。
事の発端は、昨年7月、アンへレス・ウンスエタ州教育局長が、ELA-STV (民族主義)、STEE (独立派)、LAB(過激民族主義)の3つの労働組合との合意により発令した法令。この法令は、3年以上前から非常勤講師を務めている教師を定職につけることと、公立学校におけるバスク語、スペイン語のバイリンガル教育を徹底するため1994年に発令された法令の遂行を目的として発令された。
1994年、バスク州教育局は、“ikastolas”(バスク語のみで教育を行う学校)を公立学校と認め、これにより、ikastolasの教師は自動的に州公務員となった。しかし、抗議教師たちによるとikastolasの教師の中には、“教員としての資格に欠ける”ものが多くいたといい、実際、ikastolasの教師には、大学で学んだことのない人物もいた。にもかかわらず、ikastolasは公立学校と認められ、これと並行してバスク州で教鞭を取るものの、バスク語が話せない教師については、2年から3年の期間学習し、授業を行える程度のバスク語レベルを持つことを証明するPerfil 1 (公立語学学校のレベル4に相当)または Perfil 2を獲得することが定められた。
しかし、昨年8月、157人の教師(うち多くは、必要履修期間も終了していない)がこのレベルに達していないにもかかわらず、教育局は具体的な理由の説明なく、猶予期間の終了を通達した。これにより、157人の教師は、今年9月には非常勤講師リスト入りすることとなる。皮肉なのは、彼らが担当していた図工、歴史、英語、フランス語、数学などを担当することになる必要バスク語レベルを所持している後任教師が授業をバスク語ではなくスペイン語で行うことで、昨年12月、157人はバスク州知事に書簡でこの問題解決についての提案を送っているが、現在のところ返答はない。

ETA逮捕者、11-M直後のテロ中止を告白

先月逮捕されたETAメンバーの2人が、マドリッドで同時多発テロが起きた昨年3月11日にスペイン国内に潜伏し、4件のテロを準備していたことを告白した。このテロはいずれもバスク州内で、州警官1人、刑務官1人、治安警備隊のパトロール2組を対象としたものだったが、11-Mの発生により、ETA幹部のガリコイツ・アスピアス“チェロキ”から直接指令が下り、テロ活動は一時休止することが告げられたという。
イケル・オラバリエタ・コロラド容疑者(27歳)とマイテ・アラナルデ・イフルコ容疑者(26歳)の供述によると、2人は2004年2月末、テロの標的についての詳細な報告書を持ってフランスからスペインに潜入、3月とセマナサンタにテロを決行することになっていた。しかし、3月11日死者191人、負傷者1500人以上を出すテロが発生し、“チェロキ”からの電話での指示により、両容疑者はテロ計画を中止し、フランスへ撤退したという。

アスナル前首相、国務院入り

先月1日、国務院代表フランシスコ・ルビオ・ジョレンテ氏が決定したとおり、ホセ・マリア・アスナル前首相が国務院に入り、4月21日の予定で、入会式典が催されることが明らかになった。式典では、前首相にガウンとバッジが渡され、その後、アスナル氏は入会順に会員に与えられる席に就く。就任後アスナル氏は、国務院の会議に名誉終身会員として出席する。


4月6日(水)

首相、ブラスケス司教と会談

昨日、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相はCEE(スペイン司教協議会)のリカルド・ブラスケス新代表と首相官邸で初めて会談した。首相がローマ教皇の死のお悔やみの言葉をブラスケス司教に伝えた後会談はスタート、2時間にわたる話し合いの後、政府とスペインカトリック教会の間で今後も建設的な話し合いを続けていくこと、両者からの代表者により委員会を即刻立ち上げ、“両者の共通の関心事”の解決を探していくことで合意に達した。
会談後政府は、「前任者と異なり、ブラスケス司教には政府との緊張関係を緩和し、新たな関係への扉を開く用意があることを確信した。」と述べた。前任者アントニオ・マリア・ロウコ・バレラ・マドリッド枢機卿の時代に、同性愛者の婚姻、人間の初期胚を使った研究、公共教育機関における宗教教育、教会の資金調達といった問題により政府と教会の間は緊張したものとなっていたが、昨日の会談によって今後、政府と教会により作られる委員会では、まず宗教教育と資金調達問題に焦点を置いて話し合いが進められることが決められている。サパテロ首相は会談後、“先入観なく、誠意を持って深遠な話し合いが行えた”と満足の意を表した。

セベロ・オチョア病院問題で州内病院が団結(マドリッド)

セベロ・オチョア病院の救急センターで鎮静剤の誤った投与があったとし、救急センター長のルイス・モンテス医師が更迭された件で、同病院職員は同医師の復職を要求しているが、昨日マドリッド州内の11病院の人事部代表者が同病院で会議を開き、マヌエル・ラメラ・州衛生局長の辞任を要求し、ラメラ氏がマドリッド州議会に状況説明のため出頭する木曜日午後6時に議会前で抗議集会を行うことを決定した。
会議後出された声明文の内容は、ラメラ氏の取った措置を厳しく糾弾するもので、この中でラメラ氏が病院の評判に傷をつけたとし、辞任または休職することが求められているほか、事態が完全に究明されるまで闘うとしている病院従業員を全面的に支援し、州内すべての公立病院が抗議に参加することを宣言している。


4月5日(火)

教皇葬儀出席スペイン代表団団長は国王夫妻

昨日、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相はスペイン国王夫妻に電話、金曜日バチカンで営まれるローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の葬儀に出席するスペイン代表団の団長をフアン・カルロス1世とソフィア王妃が務めることを提案し、国王夫妻はこれを承諾した。また首相は、マリアノ・ラホイPP党首も代表団に招待、ラホイ氏もこれを承諾している。
当初の予定では、国王夫妻は葬儀には出席せず、新教皇就任式にのみ出席することになっていたが、スペインが、ヨハネ・パウロ2世が訪れた回数の多い国の一つであることから、政府は葬儀出席代表団のランクを上げることを決め、この結果国王夫妻が参加し、団長を務めることとなった。代表団のメンバーとして葬儀に出席すると見られていたフアン・フェルナンド・ロペス・アギラール法務大臣は、出席者の枠に限りがあることから代表団を外れる見通し。

バスク州公共テレビで知事候補者討論を放送

昨日、バスク州で初めて、フアン・ホセ・イバレチェ現職知事(PNV/EA-バスク民族党とバスク連盟の連合)、マリア・サン・ヒル氏(PP-国民党)、パチ・ロペス氏(PSE-バスク社会党)、ハビエル・マドラソ氏(EB-バスク左翼党)の知事候補者4人の討論会が公共テレビ放送局ETBにより1時間半にわたって放送された。
バスク州自治権をテーマに議論が交わされたこの席で、サン・ヒル氏、ロペス氏は、イバレチェ知事がテロの犠牲者に注意を払うどころか、その反対にテロリスト組織ETAが自分たちを擁護するための政治活動を擁護したと糾弾、これに対しイバレチェ知事は両候補者が“バスクの可能性を信じず、バスクの未来をマドリッドで決定したがっている”と非難し、ロペス氏は、「バスクの将来は、バスク内部で合意に達したときにバスク人が決めるべきだ。知事は、我々を分裂させる住民投票を行おうとしていうが、私はバスク内での合意が成立してから住民投票を行いたいと思う。」と応えた。
討論会の放送は22時からだったが、収録は午後5時、サン・セバスティアンにあるミラモンスタジオで行われた。収録前に非合法政党バタスナ党/SAのアルナルド・オテギ代表がスタジオに入ろうとしたが、バスク州警察により入場を阻止された。オテギ代表は、Sozialistas Abertzaleak(愛国社会主義同盟)への投票者を含むバスク州住民の税金により運営されているテレビ局に州議員が入場できないことを非難、オテギ氏を討論に加えないのは「バスク州民からバスクにおけるすべての政治的選択肢について知る可能性を盗むに等しい」と抗議した。

スペイン、フランス、ドイツ、ベルギー、前科者ファイル共有へ

昨日、4ヶ国の法務大臣がパリに集まり、今年末までにフランス、スペイン、ドイツ、ベルギー間で前科者ファイルを共有することを決定した。ファイルの共有に際しては、各国ですでに存在しているファイルの内容を変更する必要は一切なく、ファイルをすでにEU内での機密保持システムを供えたネットTESTAにつなぎ、それぞれの国から参照できるようにするのみ。
2003年パリのエリゼ宮で開かれたフランス-ドイツ条約40周年記念会議で提案されたこの計画の目的は、完全で即時理解可能な情報交換を行えるようにすることで、ファイルが共有されれば、現在では場合によっては数ヶ月かかっている情報交換が1〜2日で完了することになる。これらの4カ国に続いて、今後ポーランドも加わる見通しで、ラトビア、マルタ、オーストリアも現在参加を検討している。


4月4日(月)

スペイン服喪の1日

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が土曜日に死去したため、スペインは今日一日喪に服する。このため、17日に選挙を控えたパイス・バスコ州では、選挙運動が今日は中止となる。全国的に喪に服すのは今日一日のみだが、服喪期間は各自治州で決定、マドリッド州など大半の自治州は服喪期間を3日間と決定したが、カスティジャ・イ・レオン州は葬儀開催まで、カナリアス州は1週間に定めている。教皇が亡くなった土曜日の夜、スペイン国王フアン・カルロス1世はバチカンに弔電を送り、昨日はソフィア王妃と共にマヌエル・モンテイロ・デ・カストロ・バチカン大使を弔問、各政党代表者もお悔やみの声明文を発表した。また、昨日スペイン各地の教会はローマ教皇の死を悼むミサへの参列者で溢れ、ヨハネ・パウロ2世の銅像が建つマドリッドのアルムデナ大聖堂では、銅像の周りに花やろうそくが供えられ、予想を越えるミサ参列者の数にろうそくが不足する事態となった。
新教皇選出会議(コンクラベ)は、教皇の死後15〜20日後に開催されるしきたりで、投票資格をもつのは、184人の枢機卿のうち、80歳以下の117人(うちスペイン人は6人)。新教皇が選出されるまでは、カマルレンゴと呼ばれる職務の枢機卿がバチカンの運営を司るが、この職務には1993年スペイン人のエドゥアルド・マルティネス・ソマロ枢機卿が選ばれている。

セビジャでも地下鉄工事で地面が陥没

土曜日の午後7時頃、セビジャの中心地にあるブラス・インファンテ、ロペス・デ・ゴマラ、サンタ・フェ通りの交差点で道路が陥没、道路2車線におよそ40センチの段差が生じた。この付近の地下では地下鉄建設工事が行われているが、アンダルシア鉄道局は今回の陥没はすでに完成しているトンネルの外で起きたものであり、原因はトンネルの片側の土地の固め方が不十分であったためである可能性が高いと発表している。
陥没が起きた道路は通行止めとなったが、鉄道局が派遣した専門家の調査によるとこの地域でさらなる陥没は起こらないという。現場は来週から始まる春祭り会場への通路として市役所が使用を予定している場所で、今日から現場では急ピッチで修復作業が行われている。

週末のスポーツの結果

F−1:バーレーンGPで、スペイン人フェルナンド・アロンソ選手(ルノーチーム)が、前戦のマレーシアGPに続いて、ポールポジションスタートからの優勝を飾り、総合成績1位の座を保持したほか、負傷したフアン・パブロ・モントーヤ選手の代わりに出場したペドロ・マルティネス・デ・ラ・ロサ選手(マクラーレンチーム)も5位の健闘を見せた。2位はマレーシアGPと同じで昨年ルノーチームでアロンソ選手のチームメイトだったヤルノ・トゥルーリ選手(トヨタチーム)で、総合成績でもアロンソ選手と10ポイント差の2位につけている。
テニス:マイアミで開催されていたナスダック100オープン決勝に進出したラファエル・ナダル選手は、4時間の試合の末、世界ランキング1位のロジャー・フェデラー選手(スイス)に2―6、6―7、7―6、6―3、6―1で敗れ、惜しくも準優勝となった。


4月1日(金)

憲法裁、AGについての最高裁の判決を支持

昨日、8時間にわたる話し合いの末憲法裁判所の6人の判事は、政治団体Aukera Guztiakの上訴を満場一致で却下することを決定した。AGは最高裁で4月17日に行われるバスク州選挙への候補者リストを抹消する判決を受けていたが、憲法裁判所は、AGはバタスナ党の隠れ蓑にすぎず、テロへの明確な糾弾も行っていないという根拠において、最高裁の判決を支持、上訴を却下した。
最新のアンケートでは、PNV(バスク民族党)−EA(バスク連合)が過半数に1または2議席足りない議席数、現在PNV-EAとの連合でバスク州与党となっているIU(統一左翼)が3議席を獲得するとの結果が出ているが、バスク州では伝統的に非民族主義有権者がアンケートで投票の意志を表示しない傾向があるため、非民族主義政党でバスク州自治憲章改正案“プラン・イバレチェ”に反対しているPSV(バスク社会党)とPP(国民党)が50%に近い票を得る可能性も多いにあると見られている。
州選挙キャンペーンは今日午前0時から正式にスタート。PNV-EAから現職知事のフアン・ホセ・イバレチェ・マルクアルトゥ氏(48歳)、PSEからパチ・ロペス・アルバレス氏(45歳)、PPからマリア・サン・ヒル・ノアイン氏(40歳)、IUからハビエル・マドラソ・ラビン氏(44歳)の4人が出馬、知事候補者として選挙戦を戦う。

首相、コロンビアを訪問

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領と対談、コロンビアがテロと闘うための“全面的援助”を約束した。
コロンビアは、EUにより完全なテロ組織と認定されたグループの活動により、ほぼ半世紀前から年間3万人が亡くなっている国で、スペインはアンドレス・パストラーナ前大統領の時代から、テロ組織の取り締まり、平和交渉への協力を行っている。今回のサパテロ首相のベネズエラ、コロンビア訪問により、スペインがフランスと共同で発展させ、現在のところ成果を上げている法的・政治的にテロと闘う手段を用い、ラテンアメリカで最も親ブッシュ国のコロンビアとその正反対に位置する親カストロ国ベネズエラが協力してテロ対策に当たることで両国が合意。この内容については、ウリベ大統領が7月11日にスペインを訪問する際に具体的な内容が詰められる予定だが、現在スペインとフランス間で行われているように、一方の国で逮捕されたテロリストが取り調べまたは裁判のために一時的にもう一方の国に引き渡される、両国間で共同の捜査チームまたは国境監視チームが作られる、などが盛り込まれる見通し。
また、サパテロ首相はホセ・ボノ防衛大臣によりすでに寄贈された2機に加え、さらにもう1機の軍用輸送機C-212をコロンビア寄贈することを発表、また、コロンビア人のヘリコプターパイロットの養成訓練をスペインで行うことも明らかにした。

カタルニャ州、同性愛者の養子縁組承認へ

カタルニャ州議会は昨日、同性愛者のカップルにも未成年者の養子縁組の権利を与える法改正案を承認可決した。
同性愛者カップルが養子縁組の権利を得るためには、カタルニャ州の家族法、既成婚者法、相続法の改正が必要で、改正により同じ性の人間により構成されるカップルも養子縁組を申請できることになる。この法改正案は、PSC(カタルニャ社会党)、ERC(カタルニャ左翼共和党)、ICV(カタルニャ緑の党)が支持、PP(国民党)、UDC(カタルニャ統一民主党)が不支持に投票している。
ジョセップ・マリア・バレス・州司法局長は、この決定は、“すでに存在している社会現象の認知”に過ぎないが、法改正は違憲である“性嗜好による差別”撤廃への第一歩となるだろうと述べた。改正後は、配偶者の死別または離別があっても家族の存続が保証されるほか、養子となる子供は父親または母親の名字を名乗り(名字の順序は両親が決定する)、育児休暇、孤児手当の権利も与えられる。同性愛者カップルに養子縁組の権利を認めるのは、ナバラ、パイス・バスコ、アラゴンに続いて4州目。




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