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8月31日(木)

スペイン軍第一団、ベイルートに到着

24人のスペイン兵がスペイン軍隊の定着地域の準備のためレバノンの首都ベイルートに到着した。
今回派遣された24名は、9月7日にホセ・アントニオ・アロンソ防衛大臣が国会に出席する際に必要な報告書を作成する予定となっている。
スペインの空軍基地を出発した同軍隊がレバノンのベイルートに到着したのは現地時間昨日14時30分(スペイン時間13時30分)で、その後同軍はハビエル・カベサ大佐の指揮の下、同国南部のスペイン基地へ移動したが、その正確な場所については安全上の理由で明らかにされていない。
今回の調査団の任務は現在の状況を直接この眼で知るために軍事行動地域を調査することである。
そのためレバノン民間当局やレバノンにいるFINUL(国連臨時部隊)、レバノン軍隊と何度か会合を持つ予定となっている。
今回の調査でスペイン軍が入手するデータはホセ・アントニオ・アロンソ防衛大臣の手に渡される予定で、同大臣はこれをもとに9月7日国会にて新派遣団の許可を要求する予定となっている。

本日より夏休み最後の帰省ラッシュ始まる

8月最後の日となる本日より夏休み最後の帰省ラッシュが開始する。
道路では交通渋滞が予想され、本日15時より来週日曜日深夜0時までに移動する車の数は約510万台と予想されるため、DGT(交通総合局)は特別装置の使用を開始した。
DGTは、ちょうどこの週末は夏休みの最後と重なるため各地の道路、特に大都市へ通じる道路では大変な渋滞が予想されると語っている。ちなみに昨年2005年同時期は41件の交通事故が発生、47人が死亡している。
DGTはこの夏の帰省ラッシュでは海岸地域からの帰省が通常より早く開始したとは語っているものの、今度の日曜日は大都市近辺のショッピングセンターのオープン日とも重なっているため、この日が週末で一番事故の発生率が高いと予想している。
そのため17時から23時の時間帯の運転を避けることを推奨、帰省ラッシュを緩和するためDGTは500kmまで車線を増設し、明日から日曜日まで道路工事を一時中断する予定にしている。
一方、アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は昨日、ポイント制運転免許導入後、交通事故の件数は20%減少、死亡者も127人減少したと発表した。

デ・ラ・ベガ首相、不法移民問題でEUを非難

マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ政府第1副首相は昨日、ベニタ・フェレロEU(ヨーロッパ連合)国外理事とフランコ・フラッテイニ内務法務理事と会談し、不法移民問題に関して行ってきたEU側のこれまでの努力に感謝の意を表したものの、具体的な措置の適用に時間が掛かっているとして非難した。
デ・ラ・ベガ副首相は訪問中、移民問題についてEUにより一層の協力を要請するため、少しずつでも各国が対策を開始し、援助を行えばスペインは充分な対策を得られると強く主張、 そのためヨーロッパ委員会は昨日各国に対し、不法移民がカナリアス諸島に殺到しているスペインに、より実用的な援助を行うよう呼びかけた。
一方先週モーリタリアからカナリアス諸島に向けて出航し難破した小型船での死亡者の数は84人となった。
またセネガル南部を出航し難破した小型船の生存者は18人と発表されている。


8月30日(水)

ジョアン・クロス現バルセロナ市長、産業大臣へ就任決定

ホセ・モンティージャ現産業大臣の辞任に伴いジョアン・クロス現バルセロナ市長がその後継者となることが、政府関係筋の発表でわかった。新大臣の就任式は来週となる見込み。
ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相はフアン・カルロス国王へもこれを正式に報告した。
ジョアン・クロス氏は57歳、医学部卒業で、1997年9月、パスカル・マラガイ前市長の退任に伴いバルセロナ市長に就任、1999年の市長選で正式に当選し、2003年にはPSC(カタルーニャ社労党)がERC(カタルニャ左翼共和党)とICV(カタルーニャ緑の党)の3党連立により再選した。
クロス現バルセロナ市長は昨日バルセロナ市役所を出る際新聞記者たちに対し、サパテロ首相が同氏を産業大臣に指名したことに感謝の意を表し、大臣という最大責任の立場となることに大きな期待をしていると述べた。
また同氏の後任にはジョルディ・エレウ現バルセロナ市会議員が有力と見られている。

PIB、第2四半期で0.1%の上昇

PIB(国内総生産)は第2四半期で経年3.7%の成長を記録し第1四半期より0.1%増加、雇用は3.1%の伸びを見せたことがINE(国立統計局)のデータでわかった。
INEの発表によると、第1四半期までのPIBの成長率は3.6%、第2四半期では国内需要が4.8%上昇したものの、国外需要は0.3%マイナスの1.1%となった。
一方雇用は3.1%上昇、1年間で55万5000件増加した計算になる。

新学期準備費用、子供1人当たり800ユーロ

9月に始まる新学期にかかる費用は子供1人当たり平均816ユーロと、昨年より7%値上がりしたことがFUCI(個人消費者連合会)の調査でわかった。
FUCIの調査結果によると、最も値上がりしたアイテムは制服、靴、教科書などで、それ以外にも学校給食費、交通費、入学金も値上がりしており、このため新学期準備費用は公立の学校で500〜800ユーロ、半官半民の学校は850ユーロ、私立の学校では1100ユーロとなっている。
公立の学校の制服・靴の費用は135ユーロ、半官半民と私立の学校は約300ユーロ。
FUCIは制服のメーカーにこだわらなければ30%まで出費を節約できると語っている。
教科書代の平均は170ユーロ、法律により小学校と中学校の教科書はデパートでは25%の値引きが認められているため、こうようなバーゲンの利用も勧めている。
それ以外に給食費は100ユーロを上回り、公立では65ユーロ、私立では150ユーロ、交通費は60〜120ユーロとなっている。


8月29日(火)

モンティージャ産業大臣、9月11日に大臣を辞任

ホセ・モンティージャ産業大臣は昨日行われたPSC(カタルーニャ社労党)本部の報道記者者会見にて、カタルーニャの日である9月11日に産業大臣の座を退く予定であると発表した。
同大臣はその後PSCよりカタルーニャ州知事に立候補する予定。
パスカル・マラガイ現カタルーニャ州知事は9月4日に選挙の公示を発表するが、実際の公示は選挙法により投票日である11月1日より54日前の9月8日以降となる。
モンティージャ大臣は7月末にホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相と会談を行い、同大臣の後継者の名前とその発表の日付を決定してるが、サパテロ首相は7月4日にインドを訪問した際、同大臣の後継者はカタラン人であると語ったものの、まだ大臣交代の正式発表は行っていない。

カナリア諸島とアルメリアに6隻、350人以上の不法移民漂着

海事救助隊は小型船2隻に乗船していた223人の不法移民をカナリアス諸島テネリフェ島のロス・クリスティアノ港に、83人をイエロ島のラ・エスタカ岸壁に移送した。またアルメリアでは3隻に乗船していた50人以上の不法移民が救助された。
イエロ島に移送された小型船は月曜日の朝、GIE(緊急事態干渉団)のヘリコプターの通報により同島2マイル沖で発見され、同日午後移送された。乗船者は全員男性で、そのうち3人が未成年。
また昨日夜、同島から87マイル沖で93人を乗せた船が、30マイル沖では130人が乗った船が発見され、それぞれテネリフェ島ロス・クリスティアノ港に移送された。
救助された不法移民たちの健康状態は良好であるが、1人が足の骨折、もう1人が腰の怪我により病院に運ばれた。
一方アルメリアでは海事救助隊が50人以上が乗船していた3隻の船を救助した。
まず19時15分にカボ・デ・ガタ南部8.5マイルで救助船が約30人を乗せた船を発見し救助、乗っていた不法移民をアルメリア港まで移送、同救助船はその後20時55分にはサン・ホセの海岸で別の15人を救助した。
救助された移民には女性が1人含まれている。
マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第1副首相は本日、EU(ヨーロッパ連合)の現ホスト国であるフィンランドを訪問し、不法移民対策を探す予定となっており、明日水曜日はブリュッセルにて同じテーマについて話し合いが行われる。

14日間で3万2153件のスピード違反

DGT(交通総合局)が今月7日から20日までにおこなったスピード違反取締りキャンペーンでは14日間で100万台以上の車が取締りを受け、報告されたスピード違反の件数は3万2153件であることがわかった。
このデータによると取締りを受けた車のうち約2.41%が何らかの違反を行っていることを現わしているが、昨年同時期の3.01%を下回っている。
一方先週末交通事故で死亡した人は20人、その数は昨年同時期より8人少なくなっている。


8月28日(月)

異性間暴力、50番目の犠牲者

昨晩セビージャ県オスナで58歳の男性が54歳の妻と33歳で妊娠中の自分の娘を散弾銃で殺害し、その後自分も自殺を図った。
この事件が起こったのは昨晩21時過ぎのことで、オスナ在住の58歳の男性が娘の住居に押入り、自分の妻と妊娠中の娘を殺害したもの。この男性には接近を禁止する裁判所命令が出されていた。
男性は殺害後、息子2人に電話をかけ、妻と娘を殺したことを伝えたという。息子たちの話によると、父親は何年も前から家族に暴力をふるっており、特に母親に対しての暴力はひどく母親は殴打や骨折など怪我をさせられてきたこと、1週間前から妻と娘に対し殺すと脅していたことなどを証言した。
母親は家族の勧めによりオスナの地元警察に夫の暴力を通報、今月12日には接近禁止命令が裁判所から夫に対し出されたばかり。
警察は男性の住居で狩猟用の不法散弾銃2丁と弾薬を押収、現在その入手先を捜査している。
男性は58歳、建設工事作業者でアルコール中毒に苦しみ、常に家族とのいさかいが絶えなかったという。
これで今年に入り夫や恋人、元恋人の手により殺された女性の数は50人となった。

アロンソ防衛大臣、9月7日に国会本会議にてスペイン軍のレバノン派遣許可を申請

ホセ・アントニオ・アロンソ防衛大臣は9月7日に国会本会議にてスペイン軍のレバノン派遣の許可を申請することになった。
IU(左翼連合)の情報筋が確認したところによると、ミゲル・アンヘル・モラティノ外務大臣は先週土曜日、国会議員を送っている全政党に対し、アロンソ防衛大臣が国会防衛委員会ではなく国会本会議に出席し、許可申請を行うことを通達した。
モラティノ外務大臣はIUのガスパル・ジャマアレス代表と電話で会談し、その中で今回の政府の決断を伝えたものの、スペイン軍派遣団の構成の詳細については何も触れなかった。
派遣されるスペイン軍兵士の数は800〜1200人と推測されている。

スペイン人、ヨーロッパ諸国中一番のスポーツ好き

スペイン人はヨーロッパ諸国の中でも余暇でスポーツに時間を一番費やしている国であることが、スペイン政府が発表したヨーロッパ連合のデータでわかった。
男女別で見ると、スペイン人女性が1日あたりスポーツに費やす時間は38分で、男性は53分となっている。
男性の場合、スペインに続いてスポーツの時間が長いのはイタリアで、38分、次にフィンランドが37分、フランスとスロベニアは36分で続いている。
女性の場合、スペインに続いてノルウェーとフィンランドが並んで28分、スロベニアが26分で続いている。
逆にスポーツの時間が短いのは英国でその時間はわずか11分、次にハンガリーとリトアニアが13分で続いている。

週末のスポーツの結果

F−1:昨日トルコのイスタンブールパーク・サーキットで行われたトルコGPで、ブラジルのF・マッサ選手(フェラーリ)が優勝、スペインのアロンソ選手(ルノー)は2位に終わった。合計ポイントでアロンソ選手は108ポイントで2位のシューマッハ選手とのポイント差は12ポイント。


8月25日(金)

本日夏休み後初めての関係閣僚会議

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は本日、夏休み後最初の関係閣僚会議に出席し、独占禁止法計画を承認する予定となっている。
それ以外にも報道委員会や公共団体の通信の規制法令を承認し、報道年間計画と国家一般管理伝達を作成する予定。
また、今月ガリシア州で発生した山火事の被害状況を分析し、被害を被った人たちへの支援についても話し合いが行われることになっている。
サパテロ首相は今月9日に山火事の被害現場を訪れた際に、夏休み後の関係閣僚会議にて被害者に対するさまざまな支援を承認すると語っていた。
本日の閣僚会議では、メルセデス・カブレラ文部大臣がこの夏、夏休みの閣僚会議で話合う予定と語っていた大学法の一部改正計画については話し合われない。

EASYJET社、マドリッド・バラハス空港を南ヨーロッパの基地に

低価格の航空会社の1つである英国のEASYJET社は、マドリッドのバラハス空港に南ヨーロッパの新基地を開設することを決定した。
同社の発表によるとバラハス空港が新基地としてスタートするのは2007年2月16日で、スペインでは最初、世界では17番目の基地となる。
同社は1998年よりバラハス空港に乗り入れており、2005年の利用客数は2004年の2倍の90万人と、外国航空会社としてはバラハス空港で1番利用客の多い航空会社となり、空港全体でもイベリア航空、SPANAIR、AIR EUROPに続き4番目に多い航空会社となった。同社のバラハス空港の新基地決定はバラハス空港の新ターミナルT4の開通とも時を同じくしており、EASYJET社もT4を使用している。
現在同社はマドリッド−英国間で4路線、ヨーロッパ間で5路線を持っているが、AENA(空港管理組織)は、同社がこの6月、スペイン国内路線数個所の運行申請を行ったと語っている。
バラハス空港以外にも同社はスペイン国内にマジョルカ、バルセロナ、バレンシアなど11個所の空港に路線を持っており、昨年は合計750万人の利用客があった。

夏のバーゲンでの平均消費金額150ユーロ

スペイン商業連盟の最新データによると、7月1ヶ月の夏のバーゲンでの消費金額は昨年同時期と比べ5〜8%増加したことがわかった。
この夏のバーゲンが終わるのは公式には8月31日だが、1人あたり平均150〜200ユーロをバーゲンでの買い物に使っており、その使い道の75%は靴、洋服、アクセサリーなどであるという。
今回の結果はこの7月が猛暑であったこと、中国製の繊維製品の競争により金額を下げることを余儀なくされたことなどが関係していると思われる。
また、同連盟は、10年前はバーゲンでの値引率は最大20%だったのが、最近では30〜40%の値引率となっており、短期間で同じ商品の値段は半額まで下がると語っている。


8月24日(木)

ビジャダ駅での脱線事故で、運転士、減速の警告を無視

今週月曜日パレンシア県ビジャダ駅で発生した脱線事故で、運転士は安全システムで減速の注意喚起の警告を行っていたことに気づいていたことが、機関車のブラックボックスに記録されていたことがわかった。
本日早朝勧業省より発行された事故に関する技術調査書によると、事故当時列車は迂回路を毎時125kmのスピードで走行していたが、この状況下での規定スピードは30kmであるという。
しかし、運転士は司法警察にてビジャダ駅での線路変更の警告はなかったため100km以上のスピードを維持したと証言している。
またこの調査報告書よると基幹施設にも車両にも技術的欠陥の証拠は見つかっていない。
列車の機関車のレコーダまたはブラックボックスは音とランプで注意を伝えており、運転士はそれに気がついてボタンを押し、ただちにブレーキをかけなければならないと勧業省は付け加えている。
勧業省は運転士の証言を確認し、これまでの調査をより一層拡大するため他の要因についても分析を行うことを決定した。

低料金の航空会社、依然として従来の航空会社を脅かす

低料金の航空会社は従来の航空会社の市場シェアを奪い続けていることが、産業省のデータでわかった。
低料金の航空会社を利用して今年の7ヶ月間でスペインへ入国した外国人は990万人、この数字は2005年の数字を15.4%上回っている。低料金の航空会社の市場シェア率は31,4%まで到達した。
一方従来の航空会社の利用乗客数はわずか4.4%の増加率の2140万人。
観光業界にとって重要月である7月の低料金の航空会社の利用客は昨年同月と比べ13.1%増加、一方従来の航空会社の利用客の増加率は1.7%に留まった。
低料金の航空会社の利用増加により特にスペインのナショナルフラッグであるイベリア航空は痛手を被っており、路線を制限されたり同社自身も低料金の航空会社の設立を余儀なくさせられ、7月の乗務員のストライキにより厳しい夏となったこともあり同社の利用客はこの7月8%減少した。
とはいうものの、イベリア航空を利用してスペインに入国する乗客は1月〜7月の7ヶ月間で全体の12.4%と一番多く、次にライアン・エア、イージージェット、エア・ベルリンが続いている。
低料金の航空会社を利用してスペインへ入国するのは英国人が一番多く40.4%、次にドイツの25.2%。
またその訪問先は、ドイツ人の観光客が多いバレアレス諸島が27%、次にライアン・エアやイージージェットの乗り入れにより英国人観光客の多いカタルーニャ州が22.2%で続いている。

トーレビエハの警察署長と警察官を拷問の疑惑で逮捕

アリカンテ県トーレビエハの地元警察の署長と少なくても11人の警察官が拷問の罪で逮捕された。
その中の7人は火曜日に逮捕、それ以外は水曜日の朝に逮捕され、拷問の罪以外に公文書偽造や捜査に関する職務怠慢でも捜査が行われている。
今回の捜査は2ヶ月前より開始、今回逮捕された警察官の1人の住居に強盗に入ったことで逮捕されたアルジェリア国籍の男性が警察官たちに暴力を受けたこと告発したことで捜査が開始、捜査において裁判長は取り調べの様子を録音したテープを要求、また警察官たちの電話の会話の録音を許可した。


8月23日(水)

ビジャダ駅での脱線事故、130kmのスピードが原因

月曜日に発生したパレンシア県ビジャダ駅での列車脱線事故で、事故当時列車はポイント切替時の推奨スピードが30〜80kmであるにも関わらず、130kmのスピードで走行していたことが勧業省の発表でわかった。
RENFE(スペイン国鉄)のホセ・サルゲイロ会長は昨日、事故列車が規定スピード以上でビジャダ駅を通過した正確な原因や線路変更時にスピードを落とさなかった理由を本日にも明らかにする予定となっている。
RENFE側は事故当時、列車が若干遅れて走行していたことを認めたものの、列車の遅れは重大なことではないため運転士に対しスピードを上げることは強制はしていないと語っている。
また、列車の機関車は日常の必要点検事項が全て行われていたことを強調し、整備が不十分という可能性を除外した。
しかしながら労働組合側は、ビジャダ駅付近の線路の一部の安全システムは、規定スピードを超えた場合列車に自動的にブレーキをかけるのが不十分であったと断言、最新の安全システムを使用していれば事故は免れたと語っている。
一方、マグダレナ・アルバレス勧業大臣は、事故列車の運転士は飲酒チェックでは陰性であり逮捕もされておらず、その責任は捜査の全貌が分かり次第、決定する予定であると語った。

2人の内閣大臣離脱でサパテロ政権に危機?

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、9月から12月または来年1月にホセ・モンティージャ産業大臣とフアン・フェルナンド。ロペス・アギラール法務大臣の内閣離脱問題という「政府の2つの危機」に直面する。
モンティージャ産業大臣は11月1日のカタルーニャ州知事選でPSC(カタルーニャ社労党)公認立候補者となるためこの数日中に大臣の座から退く予定で、ロペス・アギラール法務大臣は年末または来年1月上旬にカナリアス州知事選にPSOE公認で立候補するため、単独または数人の党員を引き連れて政府を離れる予定であると情報筋は語っている。
これに対しPSOE(社労党)のホセ・ブランコ組織部長はヨーロッパ・プレスのインタビューにて「この危機」はただ単に後継者探しであると語っている。
最近ラスパルマスで行われた会議でサパテロ首相は、ロペス・アギラール法務大臣の内閣離脱について好意的な発言をしたものの、PSOEカナリアス州支部は何も明らかにはしていないため、事実はまだ不透明な状態となっている。

PP、ビルバオで金曜日に開催されるデモの禁止を検察に要求

中央管区裁判所対応検察庁は今週金曜日にビルバオのお祭り「Dia Grande」で行われる予定のバスク州の民族自決を支持するデモを妨げる理由は見つからないと語った。
このデモの開催は今週月曜日に匿名の市民グループの報道記者会見で発表、ホセ・イグナシオ・ラディスラオ・アヒアルテという人物の名前でバスク州政府へ申請されたが、情報筋によるとこの人物は違法政党バタスナとの関与は見とめられなかったため、デモの開催は禁止団体への支援の表現やこれらの団体を支持するシンボルの使用禁止といった通例の制限を課して許可された。
また、バスク州政府内務局とバスク州警察は膨大な数の文書を発行し、この中ではデモの最中に何らかの偶発的な事件が起きることが予想されるデータはないと書かれている。
これに対しPP(国民党)はこのデモの開催者である匿名市民団体の3人が過去に違法政党バタスナの立候補者として選挙名簿に載っていたことがあるとしてデモの開催を非難、ETAを支持するポスター、シンボルなどがデモで使用されることを警戒していると語っている。


8月22日(火)

パレンシア県で列車脱線事故、6人が死亡、30人以上が怪我

昨日昼、パレンシア県のビジャダ駅付近で長距離列車が脱線、少なくても6人が死亡、30人以上が怪我を負った。
事故を起こした列車はそれぞれコルーニャとビーゴを出発後、途中で連結してビルバオとエンダヤに向かうインターシティで、ビジャダ駅数メートル手前で脱線したもの。車両6両には426人の乗客がおり、その大部分がサンティアゴ巡礼を終えた巡礼者だった。
マグダレナ・アルバレス勧業大臣は昨晩、スピードの出しすぎが事故の原因であると発表した。
事故発生前に下車した乗客の1人は、列車はコルーニャを遅れて出発し、サンティアゴに到着した際にはその遅延はさらに広がっており、その後列車はその遅れを取り戻すため猛スピードで走行していたと証言、事故の目撃者は機関車が脱線し、引き続いて別の車両の脱線したと語っている。
怪我人の1人は、ビジャダ駅に差し掛かったとき車両が傾き始め、座席上部の荷物が落ちてきて、窓が割れたと語っている。
へリコプター4機、救急車25台以上、消防隊、スペイン市民警察が救援に駆けつけ、付近に住む住民も怪我人の救援作業を手伝った。

ルバルカバ内務大臣、移民問題でセネガルに巡回隊の派遣を発表

アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は昨日、セネガルからカナリアス諸島に向かう不法移民の規制を目的とし、この数日間のうちにヘリコプター1機とスペイン市民警察の巡回隊を同国へ派遣することを発表した。
セネガルのオウスマネ・ンゴム内務大臣との会談後報道記者会見の場に姿を表したルバルカバ内務大臣は、スペイン市民警察はセネガルの治安部隊と協力し、船に乗船した不法移民をカナリアス諸島に到着する前に発見できるよう海上での規制を行う予定であると語った。
ルバルカバ内務大臣はセネガルのマッキー・サル首相とも会談を行い、その後モハメド・アーメド・オルド・レミネ首相と会談を行う予定でモーリタニアに向かった。同国では今年3月から巡回隊が警備を行っている。
カナリアス諸島では先週末だけで1300人の不法移民が漂着、その数は今年だけで1万7000人を超えた。

スペイン人の多くが労働時間を減らすことを希望

経済紙「Financial times」紙と調査会社 Harris 社がスペイン、イタリア、フランス、英国、ドイツの1万人を対象に行ったアンケートによると、スペイン人の10人中7人が、政府は労働時間の法定制限を定めるべきであると考えていることがわかった。
このアンケートの結果によると、余暇の時間の増加を求める英国人が52%なのに対しスペイン人は72%で、会社には干渉されたくないと考えており、これは労働時間を減らしたいと考えているスペイン人が多いことを意味している。
事実、ヨーロッパの他の国を見ると、雇用者は労働時間が増えることを厭わず、雇用者と上司の間での週の労働時間数の決定を認めるopt outと呼ばれる制度を支持している。
ちなみにフランスでは週の労働時間は35時間であるが、4人中3人は手当が支払われるなら残業を行ってもよいと考えている。


8月21日(月)

この10年間で自治州所有の株式会社急増

自治州所有の株式会社の数は1995年から2004年の10年間で39%増加、一方中央政府所有の公的資本企業は31%減少したことが、IGAE(国家一般市場介入)が発表した「ビジネス設立公的部門組織調査」でわかった。
具体的に言うと自治州所有の株式会社は1995年には438社だったのが2004年には609社へ増加し、中央政府所有の公的資本企業は1995年には534社だったのが2004年には366社に減少している。
この現象は地方分権化の進行に関係していると考えられている。
この10年間で自治州所有の株式会社が最も増加した州はカタルーニャ州で10年間で46社増の94社、次にバレンシア州(28社増)、アラゴン州(22社増)が続いている。
逆に自治州所有の株式会社が減少したのは、カスティージャ・レオン州、バスク州、エストゥレマドゥーラ州。

カナリアス州に漂着した不法移民数、先週末史上最高を記録

カナリアス諸島に小型船で漂着する移民は跡を絶たず、先週金曜日以来同諸島には約20隻の小型船、約1300人の移民が漂着した。その中には10人以上の未成年も含まれている。
スペインに漂着する不法移民の数は今月にはいりこれまでのところ969人であったが、この週末だけでこれまでの数を上回り、全ての記録を塗り替える結果となった。その大部分がカナリアス諸島で、同諸島では大変深刻な状況となっている。
ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相はラスパルマスで行われた会議で、この不法移民の押し寄せに歯止めをかけるためEU(ヨーロッパ連合)に支援を求めることを発表、これまでに行った措置が不十分であったことを認めた。
そのため本日アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣がセネガルを訪問し、同国に対し今後小型船の出航を禁じる措置をとるよう要請することになっている。

20歳の男性、恋人を射殺し、自分も自殺

ハエン県アルカウデテに住む男性(20歳)が、自分の恋人(19歳)を散弾銃で殺害、その後自分も自殺を図ったことがスペイン市民警察の情報でわかった。
事件現場近くに住む住民の通報を受け地元警察がスペイン市民警察に連絡したのは、昨晩22時25分、捜査官が事件現場に駆けつけた時には既に少女は死亡、男性は散弾銃により怪我を負っていたがまだ息はあったため、同県の病院に運ばれたがその後亡くなった。
亡くなった少女は事件現場となったマンションの一室で発見された。スペイン市民警察は男性が事件の犯人で、少女を殺害してから自分も自殺を図ったと考えている。
救急サービス061は亡くなった2人の家族の精神的ケアのため心理学者班を派遣した。

週末のスポーツの結果

オートバイ:チェコのブルノで開催されたチェコGPの250cc部門でスペインのロレンソ選手が、125cc部門ではバウティスタ選手がそれぞれ優勝、MotoGP部門ではペドロサ選手が3位に入った。


8月18日(金)

アンチタバコ法の実施状況、9月に開始

アンチタバコ法が今年の1月1日に施行されて早7ヵ月半が過ぎた。
このアンチタバコ法では100平方メートル以上の飲食店では、店を喫煙コーナーと禁煙コーナーに分け、たばこの煙がちゃんと逃げるよう換気システムを設置することが義務づけられているが、この9月に厚生省はその実施状況の確認を行うことになっている。
CNPT(喫煙防止国内委員会)によると、喚起システムの使用により有害物質のわずか30%が消失するものの、禁煙者を有害なたばこの煙から保護するには充分ではないと語っている。
そのためアンダルシア州などの自治州は、禁煙コーナーと喫煙コーナーの間に壁を設けることを以前に要求していた。
この工事を行わなかった場合、その飲食店は強制的に全面禁煙にするか、600〜1000ユーロの罰金の支払いを命じられる。

中央管区裁判所のペドラス裁判長、ガルソン裁判長代理が下したETAのメンバーの入獄命令を覆す

中央管区裁判所のサンティアゴ・ペドラス裁判長は、ETAのメンバーであるダビ・プラ被告とアイトール・ロレンテ被告の両名を釈放する命令を下した。
こ の両名は2001年にサラゴサでPP(国民党)の上院議員であったマヌエル・ヒメネス・アバド氏が殺された事件で事前に同氏の情報をETAに提供していたと考えられ起訴されていた。
ペドラス裁判長は休暇前に、両名がヒメネス・アバド氏の情報をETAに流していたという事実はないと考え釈放命令を出していたが、同裁判長休暇中の先月25日、バルタサル・ガルソン裁判長代理は検察側の上訴を受け入れ。ペドラス裁判長の判決を覆していた。
しかしながら休暇から戻ったペドラス裁判長は、両名に逃亡の危険や証拠隠滅の危険はないと判断し、再度釈放命令を下したもの。

スペインを襲っている寒波と雨、本日が峠

INM(国立気象協会)は、イベリア半島を襲っている寒波と雨は本日峠を越すという予報をだした。
グリーンランド付近で発生した冷たい空気はアンダルシア、エストゥレマドゥーラ、カスティージャ・ラ・マンチャの各地方で猛威をふるっている。
INMは、スペイン全土で降り続いている雨により、昨日はカタルーニャ州ジェイダでは1平方メートル当たり40リットル以上、バルセロナでは32リットル、ガリシア州ビーゴやポンテベドラでは16リットルの降水量となったものの、今回の雨は集中豪雨ではないと語っている。
雨だけでなく霰が降ったところもあり、ガレージや道路に溜まった水のかき出し作業や大きな水たまりにはまった車の中に閉じ込められたドライバーの救出作業のため消火隊が出動するケースも見られた。
カタルーニャの農家は、今回の霰によりタラゴナやジェイダで3000ヘクタール以上のワイン用ブドウ畑や果物畑が被害を受け、農産物としての価値を失った為、農林省に対し援助を要求した。
天候は明日以降イベリア半島北西部以外の全域で回復するとの予報がでているが、 ガリシア地方のムール貝養殖関係者は、激しい雨によりムール貝が被害に遭うことを心配している。


8月17日(木)

アロンソ防衛大臣、スペイン軍のレバノン派遣での危険性を警告

ホセ・アントニオ・アロンソ防衛大臣、フェリックス・サンス防衛参謀本部長、アルベルト・サインスCNI(国家情報局)局長は昨日会談を行い、レバノン国内の紛争とスペイン軍の参軍についての分析を行った。
その結果、アロンソ防衛大臣は国会でレバノンにおけるスペイン軍の参軍に関する全容を説明する予定となっているが、レバノンに派遣されるスペイン軍兵士は700〜800人で、その任務は相当複雑なものであると同防衛大臣はその危険性を警告している。
一方、レバノン政府は、同地域にいる武装部隊の干渉を行う目的で本日レバノン国内南部に軍を派遣することを承認、 ONU(国連)は国際部隊は10〜15日以内に到着する予定であると断言した。

ガリシア州山火事の焼失面積8万6232ヘクタール

ヨーロッパ森林情報センターの情報によると、7月31日から8月14日までにガリシア地方の山火事で焼失した森林面積は8万6232ヘクタールで、この数字は昨日ガリシア州政府が発表した7万7000ヘクタールよりはるかに大きいことがわかった。
また、NASA(アメリカ航空宇宙局)の衛星画像にも基づいたというPP(国民党)の推定焼失面積の数字17万5000ヘクタールは大きくかけ離れている。
いずれにせよ8万6232ヘクタールという数字は大変強い印象を与える数字であり、ちなみに今年7月31日までのEU(ヨーロッパ連合)全体での焼失面積合計は6万4000ヘクタールであることから、今回のガリシア州での焼失面積だけでこれまでのヨーロッパ全体の焼失面積合計を上回ったことになる。

連休の交通事故死亡者数、昨年より減少

スペインは先週末から8月15日まで飛び石連休だったが、この連休中に交通事故で亡くなった人は43人と、今年は昨年同時期より連休期間が1日多いにも関わらず、昨年より5人減少したことがDGT(交通総合局)の発表でわかった。
DGTの情報によると8月11日から15日深夜までに43人が死亡、17人が重傷、17人が軽傷を負った。
一番死亡者数が多かったのは15日で7件の交通事故で13人が死亡、8人が重傷、1人が軽傷を負った。
7月1日にポイント制運転免許制度が施行されて以来、死亡者数は減少傾向にあるが、これについてDGTは、今回の連休での死亡者数は減少したものの、ポイント制運転免許制度の結果は短期間ではなく長期間で評価する必要があると語っている。


8月16日(水)

スペイン国籍取得者増加

外国人のスペイン国籍取得許可数は10年前は年平均9555人だったのが、2004年には3万8300人を上回り、2005年1月以降は153カ国、8万920人と増加し続けていることがわかった。
スペインの法律ではスペイン人を父親または母親に持つ外国人、両親が外国人だがスペインで生まれた子供、両親が無国籍だがスペインで生まれた子供はスペイン国籍が取得できる。
また合法的に10年以上継続してスペインに居住した場合も国籍の取得が認められており、難民や亡命者の場合は10年ではなく5年、ラテン・アメリカ人の場合は2年に短縮される。
国籍取得の申込と許可が多いのは、エクアドル人、コロンビア人、モロッコ人、ペルー人、アルゼンチン人、ドミニカ人、キューバ人、ベネズエラ人、ブラジル人で、アフリカ人の国籍取得許可率も1992年の15%から2004年は26%と増加している。

アフガニスタンでのスペイン軍ヘリコプター墜落事故から1年

昨年8月16日アフガニスタンでのスペイン軍ヘリコプター「クーガー」の墜落事故から本日でちょうど1年経つが、亡くなった17人のスペイン兵の遺族や同僚たちは本日、敬意を表する式典を開催する予定となっている。
式典の開催場所はセビージャ、ポンテベドラとアフガニスタンの3ヶ所。
事故当時は2機のヘリコプターが旋回していたが、その中の1機が墜落、もう1機も緊急着陸を余儀なくさせられた。
その後の捜査でスピードの出しすぎ、突風、低空飛行が事故の原因であると判明した。

ガリシア州の山火事、ようやく落ち着きを見せる

約2週間に渡った一連の山火事もようやく落ち着きをみせ、ガリシア州は本日やっと火事の恐怖もなく一日が始まった。
本日朝、同州内ではルーゴ県のサビニャオで山火事が発生したと発表されたもののその規模は小さく、現在消火隊が消火活動に当たっている。
昨日エミリオ・ペレス・トウリーニョ・ガリシア州知事は山火事による「危機」は脱出しており、現在は現場復旧と被害状況の評定の段階に入ったと語っている。
この2週間に渡る山火事ではこれまでのところ6万から6万5000ヘクタールが燃えたとガリシア州政府は語っているが、これは最終的な数字ではない。
一方PP(国民党)は山火事の危機から脱出したと決断するのは誤りであり、ガリシア州政府やスペイン政府の山火事への対応の遅さを批判している。


8月15日(火)

聖母被昇天の休日のため、ニュースはお休みです。


8月14日(月)

サン・セバスティアンで大規模デモ開催

昨日、サン・セバスティアン市内中心部にて「バスク州は発言権と決断力を持っている」をスローガンにデモが行われ、多数の人が参加した。
デモでは違法政党バタスナのシンボルマークは一切使用されなかったものの、デモ開始前にはアルナルド・オテギ氏、ペルナンド・バレナ氏、ホセバ・ペルマチ氏等、同党の指導部メンバーが姿を現わし、全員がデモに参加、それ以外にも労働組合abertzale LABのラファエル・ディエス・ウサビアガ総書記、バスクの地共産党のネカネ・エラウスキン・スポークスマンなども参加した。
デモ開始前バタスナのペルマチ氏は「抑圧的な戦術」の強調を主張、バスク州の平和獲得の機会はあると語っている。
ポスターではバスク州の自決やバスク人受刑囚の釈放を求めているが、バタスナ党やETAの旗などは一切使用されておらず、デモは何も起こらず平穏に終了した。
デモの最後には先週金曜日このデモの開催申請を行った匿名市民グループが政治行動を行い、その中でバスク州民が平和的な未来を建設することを認めるよう要求した。

スペイン経済、第2四半期で若干の加速度

スペイン経済は今年の第2四半期の時点で経年3.6%の上昇を見せ、第1四半期と比べて0.1%上昇したことがINE(国家統計局)が発表したPIB(国内総生産)のデータでわかった。
INEは3.6%という数字の結果を、1.2%という国外分野の消極的な成長によるものと見ており、根本的には国内需要がまだスペイン経済の支柱となっているため、「緩やかな加速度」となったと考えている。
第1四半期と比較した第2四半期のPIBの上昇は0.9%で、この数字は第1四半期より0.1%上昇している。

マラガ県で2歳の男児が義理の父親の暴力で死亡

先週土曜日にマラガで2歳になる義理の息子を殺した男性が昨日、司法処分に回された。
事件が起きたのは先週土曜日で、マラガ県の産科・小児科病院に収容された際、男児の身体には全身に多数の血腫と額に強く殴られた跡が見られた。
19歳になる子供の母親は警察に対し、買い物に行くため夫に子供を預け外出、その後帰宅したとき子供が床に倒れ、顔面蒼白になっているのを発見、その後姿を現わした夫に何が起こったかを問いただしたところ、夫は子供は風呂場で頭をぶつけたと語った。
しかし、警察の事情聴取で男性がまったく逆の内容を語ったため事件の犯人として逮捕された。
アンダルシア州政府は現在、亡くなった2歳の男児の生後2ヶ月の妹も20日ほど前に頭に多くの打撲傷を受け病院に収容されその容態が大変危険な状態であることから、この事件の捜査も同様に開始した。

週末のスポーツの結果

陸上:ドイツのグーテンブルグで開催されているヨーロッパ陸上選手権で昨日、スペイン人選手のメダルラッシュとなった。
5000mではヘスス・エスパーニャ選手が金メダル、フアン・カルロス・イゲロ選手が銅メダルを獲得、槍投げではメルセデス・チジャ選手、マラソン男子ではフリオ・レイ選手がそれぞれ銅メダルを獲得、これでスペインの獲得メダル数合計は11個、国別では5位。


8月11日(金)

バルセロナ・プラット空港のストライキの件でイベリア航空に制裁金

勧業省は昨日、7月28日にバルセロナ・プラット空港で行われたイベリア航空地上職員のストライキの件で、イベリア航空に対し制裁を加える手続きを開始した。
これは昨日マグダレナ・アルバレス勧業大臣が国会にて発表したもので、これによりイベリア航空は400万ユーロの制裁金の支払いも考えられる。
PP(国民党)、IU(左翼連合)、ERC(カタルニャ左翼共和党)はプラット空港の件で、同勧業大臣、AENA(空港管理組織)のマヌエル・アスアガ会長、フェルナンド・パラオ輸送機関総書記に対し、政治的責任を要求、ERC、CiU(カタルニャ連合) 、IU−ICV(カタルーニャ緑の党)はカタルーニャ州経営管理側のことを頭に入れ、中央に集中している空港管理規範を変更するよう要求した。
PPのアンドレス・アヤラ・スポークスマンは迅速に行動していないことで政府や国家治安警察を非難した。

スペイン人のデモ参加率、他の国を引き離してトップ

スペイン人の25%がこの1年の間に街頭で何らかの署名に協力、24.1%が何らかのデモに参加したことがわかった。
この調査はBBVA財団が日本、ロシア、米国、英国、イタリア、フランスなど13カ国合計2万人を対象に行ったアンケートの結果で、スペインの次に続くのがフランス(15.6%)、逆に署名やデモへの参加率が低いのは日本でその参加率はわずか1.1%、続いてトルコ、英国がそれぞれ3.8%、4.4%で続いている。
また、この調査によると、デモやボイコットなどへの参加は大部分の国では低い数字であるものの、デンマーク、米国、英国の国民の半数以上がこのような市民行動を支持した経験があることがあることがわかった(スペインは39.7%)。
一番多く見られるのは署名への協力であるという。

女性の名前で今週日曜日、サン・セバスティアンでデモ開催予定提出される

昨日バスク州政府内務局に対し、1人の女性の名前でデモの開催要求が提出された。提出者はマリア・ヘスス・アギーレ・アリステギさんとなっており、デモは13日にサン・セバスティアンにて開催予定と記述されている。
中央管区裁判所のバルタサル・ガルソン裁判長は、このデモが違法政党バタスナが当初同日サン・セバスティアンで予定し、今週水曜日に中止が発表されたデモと、時間、内容、開催者などが一致しているか、また背後にバタスナ党が関与しているかどうかを知るため、バスク州政府内務局に対しこのデモの情報を要求した。
昨日午後、ガルソン裁判長は日曜日のデモの元々の開催者であるバタスナ党の5人の指導者、ペルナンド・バレラ氏、アンヘル・マリア・エルカノ氏、アイスペア・アブリスケタ氏、アシエル・アライス氏、ミケル・スビメンディ氏に対し最終的にデモ、または同様の式典を開催した場合、裁判所側は何かしらの行動を起こすと警告した。


8月10日(木)

サパテロ首相、ガリシア州を訪問

ここのところガリシア州では158件の山火事が発生、現在も93件が依然として燃え続けているが、ガリシア州政府が行っている山火事の消火活動を実際に確認する目的で、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は昨日午後サンティアゴ・デ・コンポステラを訪問した。
またスペイン政府は、山火事の被害者に対する一連の政策を承認する予定となっている。
その前日PP(国民党)のマリアノ・ラホイ書記長は、サパテロ首相が山火事の問題に「完全に無関心である」と批判したが、今回のサパテロ首相の訪問はその翌日に実現した。
この数日間ガリシア州が置かれている状況は大変深刻となっているため、ガリシア州は政府に対しEU(ヨーロッパ連合)へ援助を求めるよう要請した。その結果、消火活動用として飛行機3機、ヘリコプター5機、特別仕様のトラック20台がガリシア州に派遣される予定となっている。

離婚法施行25周年

1981年8月10日にスペインで離婚法が施行されてから本日で25年が経過する。
離婚法施行初日は多くの夫婦が離婚の申請を行うと予想されていたが、実際その日離婚申請を行ったのはマドリッドとバルセロナでそれぞれ1件ずつの合計2件のみであった。
家庭政治学協会の最近の調査結果によると25年経過した現在は80万件以上のカップルが離婚、これは3.9分に1組の計算になる。また、離婚成立のスピード化が承認された昨年1年間では10万組以上が離婚、双方同意による離婚の離婚請求は80%増加、訴訟による離婚も70%増加した。

アルメリアで麻薬取引組織解明、逮捕者12人の中に2人の警察官

アルメリア県のスペイン市民警察が同県エル・エヒドで行っていた麻薬取引捜査で昨日12人が逮捕、そのうち2人は警察官であったことがわかった。逮捕者は漁船の甲板に9000キロのハシシを隠して運んでいたと思われる。
今回の捜査の捜査官たちは火曜日、ムルシア州カルタヘナで登録されアルメリア県カルボネラス港を拠点としている漁船「カティ・イ・ペドロ」号の捜査に専念、同日午後14時半にはアルメリア県エル・エヒドのアルメリマル港に入港した同船の乗組員や麻薬輸送に使用されたトラックの運転手、合計8人を逮捕した。
その2時間後には同港内で同船の船主と取引に関与するもう1人の人間の居場所をつきとめ逮捕、火曜日夜から水曜昼にかけて市民警察官2人を逮捕した。逮捕された警察官はアルメリア管区の所属で、職務怠慢と秘密の漏洩の罪で起訴される予定となっている。
逮捕者にはスペイン人以外にロシア人、ウクライナ人も含まれている。


8月9日(水)

スペイン政府、「森林テロ」撲滅への協力をガリシア州民に呼びかけ

ガリシア州では100件以上の山火事が発生しており、依然として78件が燃え続けている。
昨日は新たにサンティアゴ・デ・コンポステラとポンテベドラ県ラインにて2人の放火犯人が逮捕されたが、クリスティナ・ナルボナ環境大臣は、ガリシア州民に対し放火犯人の通報を行うこと、「森林テロ」との戦いに力を貸すよう呼びかけ、通報が行われない場合、多くの市民の命を危険にさらしている放火犯人達は罪を受けないままになってしまうと語った。
ガリシア州では現在、山火事の国家対策の35%が実施されているが、フスト・サンブラナ内務省副書記は本日は24、48時間以内には140の消火隊がスペイン全土から集結する予定であると述べた。
昨日午後からは火事対策用に特別装備された9つのパトロール隊が消火作業に加わっている。
カタルーニャ、アストゥリアス、カスティージャ・レオン、カスティージャ・ラ・マンチャ、マドリッドの各自治州も陸・空の援助隊を派遣した。

バレンシアで住居侵入強盗頻発

覆面の外国語訛りの人間2人がバレンシア県カナルスの住居に侵入し、中にいた10歳の男児が手首を縛られ、目隠しをされるとい事件が発生した。この事件が発生したのは昨日12時頃で、男児の父親は5歳になる娘を連れて買い物から帰ってきたところ、家の中がめちゃめちゃに散らかされ、手首を縛られ目隠しをされた息子を発見した。
父親は即座に警察に通報、地元警察が住居に到着し、まず父親から話を聞き、その後この事件の担当はスペイン市民警察となった。
被害者家族から「暴力による強盗と脅迫」の訴えが出され、スペイン市民警察は捜査を開始した。
事件が発生した地域では8月4日にも4人組の強盗がシャレー風の家に押入り、宝石商である家主をピストルや暴力で脅し宝石を盗むという同様の事件が起きたばかり。
強盗事件後、ルイス・フェリペ・マルティネス政府副代表とパスカル・ドゥラ・カナルス市民治安局長と連絡を取り合い、本日両者間で会談が行われる予定となっている。
ドゥラ・カナルス市民治安局長はマルティネス政府副代表に対し、市民警察の数を増やすよう要請する予定となっている。

インターネットにアップロードする目的で交通事故を引き起こしていた若者を逮捕

先週金曜日アリカンテ県ラ・ヌシアで、フランス人の若者4人がインターネット上にビデオをアップする目的でラウンドアバウトで故意に交通事故を引き起こしていた罪で逮捕されていたことがわかった。
逮捕劇はベニドルムとラ・ヌシアが交わるアベニダ・コロマの路上で行われた。
若者たちは車が通る際に突然道路の真ん中に出てきて車に近づき、運転手に対し彼らを轢かない程度の乱暴な運転をするよう強要、その運転の様子をビデオカメラに収めていたという。


8月8日(火)

ガリシア州の山火事、依然として鎮火せず

この数日間ガリシア州で山火事が続いているが、アルフレド・スアレス・ガリシア州政府地方環境局長は、放火の犯人は民家近辺や森林の多い地域、急勾配の崖などで1日のうち最も気温が高い時間帯に火をつけており、これにより短時間に民家に火が広がる結果となっているため、犯人には被害を大きくしょうという意志がはっきり存在すると語っている。
昨夜ポンテベドラ県のセルデドとソトマジョール、コルーニャ県のア・バニャの山火事の放火犯人と思われる3人が逮捕された。今回の逮捕は市民の協力を得て行われたもので、ガリシア州政府は州民に対し放火犯人の疑いのある人間の情報を提供するよう呼びかけている。
一方、山火事の数は今だに増加しており、ガリシア州だけでその数は90を超えている。そのうち現在も燃え続けているのは51個所、消火活動が続けられている。
マドリッド州は昨日、ヘリコプター1台と30人から構成される消火チームをガリシア州に派遣、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相もエミリオ・ペレス・トウリーニョ・ガリシア州知事に対し国家の全手段を提供する準備が整っていると語った。

バスク州政府、違法政党バタスナのデモを許可

バスク州政府内務局は昨日、違法政党バタスナがサン・セバスティアンで13日に開催予定のデモの許可を決定した。
バスク州政府内務局はその声明文の中で、デモを行う権利といった基本的な権利を禁止する合法的な理由はないと説明している。
デモの開催は許可したものの、デモの最中、公共団体や政党、組織、そしてこれらを代表する人間を脅したり威嚇するようなプラカードや標語、スローガンの使用はできないとその決定の中で指摘している。

ピレネー山脈経由の不法入国者数、年間15万人

ピレネー山脈を越えてフランスからスペインに不法入国する外国人の数はカナリアス諸島の不法入国者数の10倍を超えることが、昨日スペイン警察連合のロドリゴ・ガルバン・スポークスマンの発表でわかった。
これらの密入国者は大部分がルーマニア人やブルガリア人で、年間15万人がスペインに不法入国している。
同スポークスマンはその原因の1つを、居留外国人部に公務員を置かずにカタルーニャ州からスペイン国家警察を撤退させたことであると語っている。
一方、カナリアス諸島の政府代表団は昨日、同諸島への入国者データの結果を発表した。これによると、今年はこれまでに1万4589人がカナリアス諸島に不法入国した。この数字は昨年1年間の不法入国者数4751人の3倍を超えている。


8月7日(月)

マリアノ・ラホイPP書記長、違法政党バタスナのデモ中止を政府に要求

PP(国民党)のマリアノ・ラホイ書記長は昨日、政府に対し来週日曜日にサンセバスティアンで開催予定となっている違法政党バタスナのテロ組織に関するデモの中止を要求した。またラホイ書記長は裁判所や検察に対してもデモ行進の中止措置をとるよう要求している。
デモの目的について開催側は、ETAの停戦後に始まった平和プロセスにおける社会的関わりを促進することであると語っている。
ラホイ書記長は昨日、訪問先のポンテベドラ県カンバドスで、「政府、裁判所、国家検察はもう行動を起こすべきであること、テロ組織はいかなる場合もデモを行ってはいけないこと、正常な国の中でこのような趣旨のデモ開催を許可する国はどこもないと語り、禁止を主張した。
一方、マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ政府第1副首相は訪問先のパラグアイで、デモ開催についてのコメントを避け、許可するかどうかの権限はバスク州政府内務局にあると語った。
また、フアン・カルロス・プリエトPSE(バスク社労党)アラバ県総書記も「バスク州政府は何が特権で何が義務であるかをちゃんと知っている」と答え、平和プロセスの邪魔をしているとしてPPを非難した。

スペイン、有給休暇数でEU平均を4日下回る

スペインはEU(ヨーロッパ連合)25ヶ国の中でも労働時間が多く有給休暇が少ない国であることが、昨日労働組合の1つUGTが発表したEUROSTAT(ヨーロッパ統計局)のデータでわかった。
このデータによるとEUの1週間あたりの平均労働時間が36.3時間であるのに対し、スペインの平均労働時間は38.2時間で25カ国中10位。スペインの平均を上回るのはギリシャを除いてすべてEU新加盟国。
またスペインの平均有給休暇日数は22.8日とEU平均の26.5日より4日短くなっている。有給休暇が一番多い国はフランスで30.9日、次にドイツが28.8日、ルクセンブルグが27.2日、ハンガリーが26.6日で続いている。
またスペインの銀行の1つBBVA財団が行った調査によると、スペインの労働生産性はヨーロッパ平均を下回っており、米国の労働生産性を25%下回っている。

山火事の消火活動に当たっていた74歳のボランティア男性、死亡

政府代表筋はガリシア州ポンテベドラ県のカンポ・ラメイロでボランティアとして山火事の消火活動に当たっていた74歳の男性が焼死したと発表した。
死亡したのはマヌエル・アプラダ・フォンテジャさんと思われ、遺体は黒焦げになっており、カンポ・ラメイロでは村や住民に危険を及ぼす警戒度レベル1の山火事が発生しており、マヌエルさんの遺体はその捜査に当たっていたスペイン警察により昨晩23時30分に発見された。
マヌエルさんは村の住民の消火班に加わっていたが、昨日17時以降行方がわからなくなっていたという。
現在ガリシア州では42個所で既に鎮火したものの、依然として49個所で森林が燃え続けており、特に被害が大きいのはポンテベドラ県とア・コルーニャ県。当局はポンテベドラ県ポンテベドラ近郊で発生した警戒度レベル2の山火事少なくても3件(パロキア・デ・レレス、コトバデ、ソウトマイオル)の消火に対し、軍隊の出動を要請した。
現在約4700人が消火活動に当たっており、警戒を強めるためポンテベドラ県のAP−9など、道路の一部が閉鎖された。

週末のスポーツの結果

F−1:昨日ハンガリーのハンガロリンク・サーキットで行われたハンガリーGPで、 イギリスのジェンソン・バトン選手(ホンダ)が初優勝、スペインのペドロ・デ・ラ・ロサ選手(マクラーレン・メルセデス)は2位に入った。同じスペインのフェルナンド・アロンソ選手(ルノー)は51周で惜しくもリタイア。合計ポイントではアロンソ選手は100ポイントで、2位のシューマッハ選手との差は10ポイント。


8月4日(金)

デ・ラ・ベガ第1副首相、違法政党バタスナの批判に対するコメントを避ける

マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第1副首相は昨日、公式訪問中のボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・ティエラにて、違法政党バタスナの指導者の1人であるペルナンド・バレナ氏の平和プロセスに関する発言に対するコメントを避けた。
バタスナ党バレラ氏は昨日、現在行われているバスク州の平和プロセスは元へ戻せるものであり、国民に対し引き返しが不可能という嘘のイメージを与える可能性があると警告、また法の不正行為であるとして略称の変更を違法政党バタスナに要求していることでPSOE(社労党)を非難した。そのため民主主義が完全となるまでは暴力行為はなくならないであろうと語っていた。
デ・ラ・ベガ第1副首相は、他の政治家、ましてや違法政党の政治家の意見に対してコメントを発表するつもりはないと語り、今は議論する時ではなく、政府が目指している平和獲得へ向けて努力し続けることが大切であると語り返答を限定した。

イベリア航空、バルセロナ・プラット空港の同社地上職員の大部分の職を保護

イベリア航空の経営陣はバルセロナ・プラット空港の同社委員会と会談を行い、同空港で働く同社地上職員の職を保護することを約束した。
4時間に渡る話し合いの末、イベリア航空委員会はイベリア航空がプラット空港での地上アテンダンスの問題に同社自ら真剣に取り組むことを約束したという声明文を発表した。
ことの始まりは先月25日、AENA(空港管理組織)がイベリア航空が所持する運輸許可のうち、バルセロナ・プラット空港における特権を取り除いたため、その3日後の28日、この措置に対しイベリア航空の地上サービス職員はプラット空港の滑走路を占領し、労働保証を要求するためストライキを敢行したもの。
同日午後、これを受けてイベリア航空は同社の運輸実現のための許可を申請、これにより2200人いるイベリア航空の地上職員の約60%の職が保証される。

アリカンテ市内で建物崩壊、10人が怪我

昨日アリカンテ市のセルダ通りで住宅建物が崩壊、10人が怪我を負い、そのうちの2人は重体となっている。
怪我人のうち5人はアリカンテ総合病院に移送されたが、重体の2人は重度の火傷のため火傷専門治療科に収容された。重体となったのは中年の男性と女性で全身80%の火傷を負っている。
その他2人の怪我人はそれぞれ頭蓋骨脳髄と目の片方に外傷性傷害を負い、生後22ヶ月の女児はガスを吸入したためそれぞれ同病院に収容された。
それ以外の5人の怪我人はアリカンテのサン・フアン病院に収容されたが、傷の程度は軽傷である。
建物の崩壊が緊急112番に通報されたのは昨日13時45分、まず最初に爆発が発生。爆発の原因は不明であるが、消防隊はガスボンベが原因であると考えている。崩壊した建物は3階建てで爆発が起きたのは最上階、爆発によりこの階は全面的に崩れ落ち、正面の壁面だけが残った状態となっている。


8月3日(木)

異性間暴力により2人の女性が死亡

昨日、2人の女性が異性間暴力により夫に殺害された。
グラナダ県サロブレニャで殺されたマリア・ドロレス・ゴンサレス・ビジェナさん(49歳)の遺体には174個所の刺し傷と首にハム用のナイフで刺したと思われる深い刺し傷1個所が認められた。
スペイン市民警察は犯人と推定される夫アマンシオ・ルフィノ・フェルナンデスさん(37歳)はマリア・ドロレスさんの身体にまたがり、台所にあったナイフ3丁で174個所を刺し、その後自殺を図ったと考えている。
アマンシオさんの遺体にも手首、首、胸部、腹部に90個所の刺し傷が認められている。
事件現場には犯行に使用されたナイフや流れ出した血液が広がっており、マリア・ドロレスさんの遺体は廊下で、アマンシオさんの遺体は寝室の扉のすぐ脇で見つかった。サロブレニャ市長の話では、マリア・ドロレスさんはアマンシオさんとの口論を巡って何度も地元警察に駆け込んでいたが、書面での告訴は一度も提出していなかったという。
隣人はアマンシオさんは鬱病の症状を訴え、何度か病院に入院したことがあったと語っている。
一方、グランカナリア島ではハビエル・R.T.(40歳)が妻であるマリア・デル・ロサリオ・D.P.S.(34歳)さんを殺害し、その後飛び降り自殺を図った。
マリア・デル・ロサリオさんの遺体は自宅浴室で見つかり、首を絞められた痕跡が見られている。
市民警察はハビエルさんの遺体発見後ハビエルさんの自宅に駆けつけたが、8歳になる息子はその日の午後両親が口論となり、母親を家に残して父親が家から出て行き、息子は外に遊びに行きその後戻ってきたものの、インターフォンを押しても誰も出なかったと語っている。警察官が窓から中に入り浴室のドアが閉まっていたためドアをむりやりこじ開けたところ、マリア・デル・ロサリオさんの遺体を発見した。

スペイン企業とスペイン人家庭の負債、引き続き増加

スペイン企業やスペイン人家庭の銀行への負債は増え続け、今年3月現在で銀行への負債額合計は1兆2100億ユーロ、スペイン国民1人あたり2万7500ユーロであることがスペイン銀行の最新のデータでわかった。
企業や家庭の銀行への負債額は2005年3月から2006年3月の1年間で2670億ユーロ増えている。
県別に見ると、負債が多いのはマドリッドとバルセロナで、負債額合計はそれぞれ2751億800万ユーロ、1888億300万ユーロとなっている。次にバレンシアが668億2500万ユーロが続くが、上位3県の合計で負債額全体の44パーセントを占める。マドリッドとバルセロナは住民1人当たりの平均負債額でも上位となっており、それぞれ4万6127ユーロ、3万6125ユーロ、次にカステジョンが3万2665ユーロ、アラバが3万15541ユーロで続いている。
逆に負債額合計が低いのはソリアの17億260万ユーロ、テルエルの20億590万ユーロで、住民1人当たりの負債額が低いのはルーゴで1万1252ユーロ、続いてオレンセが1万1388ユーロ。

モラティノ外務大臣、ダマスカスに到着

ミゲル・アンヘル・モラティノ外務大臣は昨日、シリアの首都ダマスカスに到着、ワリド・ムアレム外務大臣と会談を行った。
本日はバチャル・エル・アサド大統領と会談予定となっている。
モラティノ外務大臣は昨日ベイルートでレバノン当局やエジプトのアリ・アブル・ゲイト外務大臣、ヨルダンのアブデレラ・アル・ハティフ外務大臣との会談後ダマスカスに向かったもので、3人は一緒にレバノンのフアド・シニオラ首相と会談を行い、シリア側へ伝えるメッセージをまとめた。
このメッセージでは現在イスラエルとレバノンのシーア派戦闘団ヘスボラ間で行われている戦争でシリアが紛争解決の役割りとなるよう要請している。
モラティノ外務大臣はベイルートにて、「暴力行為を中止し、爆破や軍事行動に終止符を打ち、イスラエル国民に対するミサイルの発射を中止するようヘスボラを説得する必要がある」と語った。


8月2日(水)

大西洋エル・アアイウンの沿岸でサハラ以南のアフリカ地域出身の密入国者28人の遺体発見

西サハラ領土、大西洋エル・アアイウンから40キロほど北部にあるブリラト沿岸でサハラ以南のアフリカ地域出身の密入国者28人の遺体が発見された。
これらの密入国者は船2隻に分かれカナリアス諸島を目指し西サハラの海岸を出発したと思われる。
同じ船に乗船していた他の密入国者の行方や今回の密入国を指図した組織の解明、難破船の状況を明らかにするための捜査が開始された。
治安隊は沿岸の規制強化を開始した結果、カナリアス諸島へ不法入国を企てていた49人のサハラ砂漠周辺諸国出身の移民を逮捕した。逮捕者はマリ、ギネア、象牙海岸、セネガル、ガーナ、ブルキナファソ出身。
先週日曜日、モロッコ当局はモーリタリアや西サハラの海岸を経由してカナリアス諸島への漂着を企てていた280人のセネガル人を西サハラ南部のダイラ空港からセネガルのダカール空港へ強制送還している。
カナリアス諸島への不法入国は後を絶たず、今朝モーリタリアの憲兵隊と共にモーリタリア沿岸部を巡回している市民警察は、130人の密入国者を乗せた4隻の小型船を発見、昨日朝には地元漁船がカナリアス諸島イエロ島南部90マイルに76人を乗せた船を救助、テネリフェ島では96人を乗せた小型船が到着した。

スペイン軍隊ラゴ将軍殺害の罪でETAメンバー2人に50年の有罪判決

中央管区裁判所はETAのメンバーであるヘンリ・パロット被告と″チキエルディ″ことフアン・ロレンソ・ラサ・ミチェレナ被告に対し、1982年にマドリッドにてスペイン軍隊のビクトル・ラゴ将軍を銃殺した罪でそれぞれ50年の懲役を言い渡した。
同裁判所は両被告をラゴ将軍暗殺というスペイン当局への攻撃に対する罪と、ラゴ将軍の運転手に重傷を負わせたことによる殺人未遂罪で有罪判決を言い渡したもので、50年の懲役以外に亡くなったラゴ将軍の遺族に対し50万ユーロ、運転手の家族に27万8000ユーロの賠償金の支払いを命じた。
1981年からフランスで逮捕された1985年までの間、″チキエルディ″被告はフランス特別部隊(所属メンバーがフランス国籍であることから命名された)と呼ばれるETAの部隊の最高責任者であった。1982年、ラゴ将軍暗殺に向けて正確なデータを集めていた″チキエルディ″被告が指揮する特殊部隊にパロット被告も加わった。
命令を実行するためパロット被告は特殊部隊の他のメンバーと共にマドリッドに移り、情報の確認後フランスにて″チキエルディ″被告と再度集まりそこで暗殺の実行を最終的に決定、仲間のジャック・エスナル、ジャン・ビセント・ガルシアと共にラゴ将軍の車にオートバイから銃撃する練習を行い、1982年11月4日の暗殺の実行に至った。

7月の失業者数、昨年同時期より1.7%低下

今年の7月にINEM(職業安定所)に登録された失業者数は6月より4770人減少し、195万4984人と、昨年同時期より1.7%低下したことがわかった。
これで失業者数は今年に入り4ヶ月連続低下を続け、昨年7月より3万4433人減少した。
昨年7月の失業者数は昨年6月より1万4557人増加したが、今年7月は6月より0.2%失業率は低下している。


8月1日(火)

チャポテ被告に18年の懲役追加

中央管区裁判所は昨日、2000年9月にギプスコア県デバにあるディスコ「チチャロ」の爆破実行を誘導した罪で、ETAの指導部の1人であるチャポテことフランシスコ・ハビエル・ガルシア・ガステル被告に18年の懲役を言い渡した。
この判決の中でチャポテ被告と共にディスコ「チチャロ」に爆弾を仕掛けたETAの特別部隊TOTTOの隊員であるアシエル・アルサルス被告とアイトール・アギレバレナ被告には、それぞれ31年の懲役が言い渡された。
今回の判決はチャポテ被告にとっては3度目の有罪判決で、既に同被告はPSE(バスク社労党)の指導者であるフェルナンド・ムヒカさん殺害の罪で82年、PP(国民党)所属のエルムア町会議員ミゲル・アンヘル・ブランコさん殺害の罪で50年の懲役が言い渡されている。

PP、カタルーニャ州法についての上訴を憲法裁判所に提出

PP(国民党)所属議員で自治州政治総書記でもあるソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア氏と、PP所属国会議員で憲法委員会のスポークスマンであるフェデリコ・トゥリージョ氏は昨日、今月8日に実施されるカタルーニャ新州法に対する上訴を憲法委員会(TC)に提出した。
両氏はこの上訴の提出は州法と憲法の同等性に従うものであり、この上訴はカタルーニャ州民の利益に対抗するものではなく、全スペイン人の平等性を擁護するものであると語っている。
トリージョ氏は2008年に行われる総選挙前までに今回の上訴に対する判決がだされることを希望していると語った。

海外で逮捕されるスペイン人の76%が麻薬使用による

大麻の使用が合法化されているオランダ、ハシシの値段がスペインよりずっと安いモロッコなど、海外旅行中は旅行者にとってたくさんの誘惑があるが、海外で逮捕されるスペイン人の4人に3人が麻薬の使用、運搬により逮捕されていることがわかった。
このデータは昨日法務省、外務省、厚生省が特に海外旅行中に麻薬に近づく危険性の多い若者向けに行っているキャンペーンの中で発表されたもので、これによるとスペイン人の逮捕者が多いのはポルトガル、イタリア、フランス。
また、国内麻薬計画のカルメン・モヤ代表は逮捕者の多くが少量のドラッグの使用や運搬を誘われ、結果的に外国の刑務所に入ることになることがあるという。
海外の刑務所の中には設備が不完全な刑務所もあるため、囚人の17.9%が健康を害しているとも言われており、精神的な病にかかるケースが特に多く、次に毒物嗜好、消化器官・呼吸器官の疾患、HIV、肝炎が続いている。
これに対しスペイン外務省は、海外におけるスペイン人保護のため、第三国にいるスペイン人囚人に対する援助を目的として今年の最初の半年間で24万5957ユーロを割り当てた。




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