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4月27日(金)

ANV党の立候補者リストについて異議は唱えるが党そのものの違法化無し

政府はANV党によってバスク、ナバラー選挙区で提出された255の候補者リスト について、その構成メンバーにおいて政党法を満たしていないと見なされる グループについて、部分的な異議は唱えるが、同党そのものを違法化することは 現時点に於いては無いとしている。
ANV党代表メンバーは、昨日の記者会見で、同党の発足は1930年に遡り、 その規約は暴力お否定を謳っており、いかなる他政党の継続でも引継ぎでも無いと 語った。
政府は、ANVによって提出されたリストに含まれる候補者のうち、バタスナ違法政党からの 継続であると見なされる者については、参選拒否に向けて動く模様。

バスクの企業へ向けて新たなるETA脅迫状

バスク地方紙エル・ディアリオによると、ETAは新たに、バスク地方の企業へ向けて 革命税と称し180.000から300.000ユーロの支払強請を記す脅迫状を 送りつけた。
これらの脅迫状は今週、送られたもので、ETAの停戦宣言以降、ボディーガードを はずしていたバスク企業家達であったが、再度、同措置を取らざるを得ない状況となった。

交通局、5月連休に向けて特別態勢

先のセマナ・サンタの休暇が終わったばかりであるが、明日より5月の連休に 突入する。
 昨年よりも、飛び石連休が一日長くなることから、交通局は この間の交通量は昨年同時期よりも約23%多く、およそ8.200.000台に上るで あろうと予測している。 
このため、本日の午後から、マドリッドの祝日である5月2日が終わる夜中0時まで、 交通局は特別体制を布く事となる。


4月26日(木)

ANVが申請した利候補者のうち、600名以上が元バタスナのメンバー

エル・パイス紙が行なった調査によると、ANV党が提出した立候補者リストの内、 少なくとも600名が、2003年にバタスナ党の元に立候補し、最高裁より 参選拒否されたメンバーが含まれていると言う。
ANV党は今回、245の候補者リストの登録を行なったが、先の600名が その中の実に88%を占める事となる。

平均住宅ローン11、5%増額

今年2月の住宅ローンの平均金額は150.146ユーロとなり、2006年度の 同時期と比較して11.5%増となっている事が国家統計局の発表で明らかとなった。
また、これは1月の平均と比較すると1.9%増となっている。
ローンの内容については、貯蓄銀行の場合、平均金利4.41%で、平均期間が26年間、 普通銀行の場合はそれぞれに4.39%、25年間となっている。

ガリシアが最も安く、カナリアスが最も高い

消費者・利用者協会OCUの調査によると、生活必需品の物価が最も安いのがガリシアで 最も高いのがカナリアスである事が判った。
同協会は、54の都市において、762件のスーパーマーケット、ハイパーマーケット、9つの WEBショップなどを対象に計87.051件にわたる値段比較を行なった。
結果として、カナリアスでは、ガリシアに比べて8%高く、マドリッド、ナバーラ、バスクなどでは 7%高いことが判った。
また、マドリッドでは、同じ商品でもその値段が店によって大きなばらつきがあり、 日常生活で利用する店を変えるだけで、同じものを買っていても、年間、1000ユーロ以上の 節約が可能であると言う。


4月25日(水)

800の地方選候補者リストにバタスナ幹部の名を未だ発見できず

月曜日の夜中0時に次期地方選の参選者登録が締め切られたが、締め切り時間ぎりぎりに なって、膨大な数のリストが提出された。
内務省はこれらのリスト内に違法化された政党バタスナとの関係を持つものがいないかどうか、 限られた時間内に調査を行ない、場合によっては新たに結成された政党を政党法違反で 違法化しなければならない。
 期限ぎりぎりになって登録申請がなされた800の候補者リストのうち、 200のグループが違法政党バタスナが後ろ盾しているもので、300がおそらくそれ以外のもの、 また他の200がANV(バスク国民主義活動党)によるものであった。
ANV党は、1930年に結成され、1977年になって内務省に政党として登録され、同77年に 一度、選挙に参加したことがあるだけで、その後、30年間の沈黙を守ってきた政党である。 これら、800の候補者リストに含まれる立候補者の数は実に10.000人に上り、内務省は これらの全てを調査し、違法政党バタスナの分身政党の誕生を避けなければならない。

モーリタニア沖で90名の移民を救助

スペインの海上保安船エスペランサ・デル・マルは、90名の移民を乗せモーリタニア沖で 遭難していた簡易船を保護した。
同船はスペインのパトロール管轄海域よりも南方で発見されたもので、発見したスペイン国籍漁船が 最寄の国モーリタニアへ救助の必要性を通達したところ、同国が救助活動を拒否したため、 管轄外ではあるがスペインの海上保安局へ連絡した。
スペインはこれを受けて、数隻のパトロール艇を出動。 発見、保護した時には、ひどい健康状態で、1名はすでに死亡していた。
エスペランサ・デル・マル号はそのままモーリタニアのヌアディブ港に入り、同国政府が移民たちの 上陸を許可するのを待っている。

セビージャで約3億年前の大木化石発見

2億9千6百万年前と言えば、現在セビージャがある辺りは赤道直下にあり、その頃、南極の氷が 溶け出し、大きな気象異変が起きていた。 そう言った時代、何かの原因で起きた土砂崩れや 土砂流で流された大木が泥や石の下敷きとなり眠っていたものが、約3億年たった今、 我々の目に触れる事となった。 
スペインで発見された古代植物の化石では最大のもので、全長16.8メートルある。 
この化石はセビージャ県で発見されたが、近く、コルドバの古代植物博物館へ移送される予定。  同博物館は100.000個に及ぶコレクションを持つが、その中でもひときわ目を引くものと なるだろう。
今回発見されたこの大木の化石は、断片化されることなく、そのままの形で保存されたものだが 部分によって、炭化しているところや細かい砂状粒子の所もあり、統一質のものではないと 同博物館の古生物学者アンヘル・モンテロ氏は語る。


4月24日(火)

最高裁、ASBの参選可否を今日決定

2003年にバタスナを違法政党であるとして判定を下した同じ16名のメンバーで 構成される最高裁が、本日10時30分にASB(愛国主義統一社会党)が違法政党であるか どうかの判断を下すことになっている。
昨日、ASB側の弁護側が、弁護申し立て提出の期限が切れる1時間前にこれを提出し、 本日の判決への流れとなった。 ASBは、去る3月27日に愛国左翼が政党として登録申請したもの。 間もなく、最高裁の判決が下されるが、今回も、バタスナ違法政党の後身として違法判決が なされる可能性が高い。

治安警備隊、2004年にETAがANVを違法政党バタスナの後身として据えようとした事を証言

治安警備隊はガルソン判事の依頼により、2004年にETA幹部がANV(バスク国民主義活動党) を将来的に違法政党とされたバタスナの後身とするつもりでいたことを報告した。 この情報は当時、テロ組織ETAの政治部門トップを12年間に渡って務めていた幹部ミケル・アルビツ からとった証言。
5月27日に行なわれる地方選に向けて、バスク、ナバーラ地方選挙区のほぼ全域(90%)に 及ぶ形でその利候補を立てているANV党であるが、その中の10人に2,3名の割合で 違法政党バタスナとの関係があったと確認出来ているものが名を連ねている。

11−M 列車テロへのETA関与の可能性、僅か15分で否定

11−M列車テロの裁判が続いているが、同事件へのテロ組織ETAの関与があったのか どうかについて、昨日、尋問がなされた。 喚問に呼ばれたのはETAメンバーのイルクス・バディージョ、 ゴルカ・ビダル、エンリ・パロットの3名で、それぞれに11−Mテロとの関連、同テロ容疑者29名との 関係、レガネスで自爆自殺をした7名との関係についての証言を求められたが、3名ともこれら全ての 関係を否定。 ETAの関与の有無は、今回の11−Mテロ裁判で、最も注目を浴びるテーマの1つ であったが、ETAメンバーは一律、関与を全面否定する証言を行ない、予想通りの結果となった。

セビージャ春祭り開始

月曜から火曜日に変わる夜中0時、恒例のイルミネーションが灯された。
今年で第160回目を迎えるセビージャ春祭りはスペイン3大祭の1つとして知られるもの。 35万個の電球に照らされた巨大な会場には1047個のカセタ(仮設小屋)と、15本の通りがあり、 これらの通りには全て闘牛士の名前がつけらている。
セビージャはこれから1週間、多くの地元民や観光客で賑わう事となる。


4月23日(月)

ANV(バスク国民主義活動党)91名の立候補者の登録申請

ANV党は5月27日に予定される全国地方選に向けて、バスク、ナバラーにおける91名の 立候補者リストを登録申請した。
これを受けて、検察庁、内務省はこれらの立候補者が、違法政党バタスナの関連者であるかどうか の調査に乗り出した。 
91名中、3名がナバーラ選挙区で、23名がアラバで、43名が ビスカヤで、22名がギウスコアで出された。
 この登録申請は今夜12時まで期限があるため、まだ更なる登録が行なわれる可能性がある。
ANV党は、1079年の創立以来、バタスナ違法政党の一部を成してきたが、2002年に離れている。
警察と治安警備隊ではANV党の調査とは別に、多くが愛国社会党の名の元に立候補している者 や、無所属として登録している者についても調査を進めている。

英国航空、提携グループとイベリア航空の買収へ

英国航空(BA)が、幾つかの提携グループと共にイベリア航空の買収計画を進めていると 言う噂があったが、昨日、BAはこの事実を認めた。
同航空会社はイベリア航空の10%の株を保有するが、先にカンタス航空を保有する テキサス・パシフィック・グループがイベリア買収に意欲を示しているのを見て、公開買収オファー への参加の意思を表明した。 
詳細についての発表は行なっていないが、去る三月末に スイスのUBS投資銀行にイベリア買収についての諸調査を進めるよう要請しており、 幾つかの提携グループとの共同作業になる事、またその中にはスペインの会社も含まれる 可能性が高いと述べている。

郵便物、配達遅延に罰金

現行の規定では、普通書状郵便の場合、ポストに投函、または郵便局での受け付けがなされてから、 全ての郵便物の90%が3日以内に、また98%は5日以内に受取人へ届けなければいけない ことになっているが、今回の改正により、93%が3日以内に、99%が5日以内に届けられ なければならない事となった。
これは公共郵便サービスを行なう法人Correosに課せられる義務で、これを怠った場合、 政府はその程度に応じて、同法人に充てている年間 助成金の一部減額を行なう事になる。
また、小包については、現行の50%、75%の義務が、それぞれ80%、95%となる。


4月20日(金)

移民のスペイン社会適応化プランに20億ユーロの予算

本日より2010年にに向けて、政府は、数十万人の移民達がスペイン社会に適応し、 社会生活を営めるよう、社会サービスの充実に20億ユーロ以上の投資を行なう。
ヘスス・カルデラ労働大臣と、コンスエロ・ルミ移民担当秘書が昨日行なった発表によると この膨大な予算の42%が、特に多くの移民が見られる地域を中心にその教育施設の充実の ために充てられる模様。
前PP政権の時には、同目的に充てられた予算は僅か700万ユーロであった。
 同プランは昨年夏、閣僚会議で検討を重ねられ、その後、今日まで各自治政府や、全国の 市役所、移民に関連した各種協会や、NGO団体などと、数々の話し合いが持たれた末、 昨日の発表となった。

高速列車開通15周年

1992年にスペイン発の超特急AVEが開通してから、15周年を迎えた。
92年は、スペインによるアメリカ大陸発見500周年にあたり、バルセロナではオリンピックが、 セビージャでは世界万博が行なわれ、スペインにとって記念すべき年となった。 そして この記念すべき年に、その近代化の象徴と称えられたのがこの超高速列車AVEだった。
セビージャ万博の開幕に合わせようと進められた工事であったが、92年4月21日、まさに 開幕と同時に開通、マドリッドとセビージャから朝の7時に最初のAVEが発車。 時速250キロ で二つのAVEがすれ違った。 
471キロの距離を2時間55分で走り抜け、スペインでは 始めて、鉄道が車での所要時間を抜いた。 そして、この新幹線により、それまでスペインと ヨーロッパ諸国との間にあった、「線路の幅の違い」に終止符が打たれた。
その後、高速列車網は拡張され、セビージャだけではなく、カディス、サラゴサ、ウエスカ、 タラゴナ、トレドなどもカバーするようになり、年内にはバルセロナへも達し、マドリッドー バルセロナ間を3時間以内、マドリッドーマラガ間を2時間半で移動出来るようになる。 また、マドリッドーリスボン間は2013年に完成の予定。
 ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相によれば、2010年には、スペインは世界最大の 高速列車大国となると言う。 予定通り工事が進めば、同年、スペイン国内を網羅する高速鉄道 の総距離数は2230キロとなり、日本の2090キロ、フランスの1893キロを完全に 上回る予定。

アストゥリアス皇太子、次女誕生は、自然が決める日に

アストゥリアス皇太子は、間もなくその次女の誕生を迎えるが、誕生が間近に迫った今、 すでに、レティシア皇太子妃が入院中のクリニカ・ルーベル・インターナショナルの前には 数日前より報道陣が待機している。 今度生まれる女児は、その父親であるアストゥリアス皇太子と、長女レオノールに次いで、 3番目の王位継承権を持つ事となる。  出産日の予定について、報道陣から尋ねられた皇太子は、「それは自然が決める事です」と 答え、また、「出来れば5月の連休にかかって、せっかくのお休みに皆さんのお仕事が増える ような事にはなって欲しくないですね」と語った。


4月19日(木)

新排気ガス規制に頭を痛めるスペイン

EU内で販売される自動車は、2012年より新規制が定める様々なラインをクリア するよう技術的な改造が義務付けられる事となる。
その中で、排気ガスに含まれるCO2の量が、現行規制では1キロメートル辺り160グラム 以内となっているのが、新規制では120グラム以内とされ、この数値を満たすために 最も大きな改造を強いられるのがモーター部分と見られている。
モーターの改造によって130グラムまで軽減し、更に高性能のエアコンや車体の軽量化、 バイオ燃料などの使用によってあとの10グラム軽減が可能とされる。
ただ、これらの改造を行なう事により、車の値段が約18%上昇し、これによる車産業の 停滞を防ぐため、各社工場がヨーロッパより撤退し、他のより人件費の安い国々へ移転 する事が予想され、ヨーロッパ国内産業に大きな打撃を齎す事が懸念される。
特に軽自動車、小型車などの工場を多く持つ英国、スペインは、EUの中で、もっとも 大きな影響を受けるとされている。

住居不動産の値上がりにブレーキ

上四半期が終わったところで、今まで急速に上がり続けていた不動産物件の値段に ブレーキがかかった。
昨年度の年間上昇率が9.1%であったのに対し、上四半期の 値上がり率は7.2%となり、2002年、2003年に見せた18.8%とは程遠い ものとなった。

ラ・カイシャ銀行、半円形脂肪萎縮症を労災とは見なさず

火曜日の発表で64名の発症者を出しているラ・カイシャであるが、同社の厚生部門と 会合を持った労働組合によると、同社はこの病気を労働環境の中で起きた災害とは みなさない態度を示している。 一方、同社の社員の中に、更に6名の新しい発症者が 確認された。
また、同じくバルセロナにあるAGBARグループのビル、アグバル・タワーは 700名の職場となっているが、同社は半円形脂肪萎縮症を労働災害と認知し、 希望者210名を対象に自主的な検診を行なったところ、40名に病状が確認された。


4月18日(水)

バタスナ、次期地方選への参戦実現のためバスク社会党に圧力

違法政党であるバタスナは、来月27日に行なわれる地方選における参選権を得るため 直接的圧力行為に出た。
アルナルド・オテギを中心とする同組織の首脳陣が昨日、サン・セバスティアンとパンプロナの 社会党本部の前に集結し、違法化されたバタスナの後身であり、それを理由に同様に違法政党と 判断されたASB(バスク愛国左翼政党)の名で、社会党に書簡をつきつけた。
同書簡には、「ASBが次期選挙に参選出来るために社会党はどのような努力をするのか?」 と問われている。
 パンプロナにおいては、ペルナンド・バレナが、サン・セバスティアンにおいてはジョセバ・ ペルマクが、それぞれの社会党本部の前で、主人公を演じたが、ペルマクによると、この後、 社会党以外の民主主義を謳うバスクとナバーラのその他の政党にも送る予定とのこと。
そして、その書簡では「ASBが合法政党として認められ、参選出来るために、あなた方は 一体、何をしてくれるつもりなのか?」と言った問いかけが行なわる訳だが、これは、 事実上、ASBを違法だと判断している他の政党にとって、「その態度を改めなければ何が 起こるか判らない」と言った脅迫めいた圧力をかけるもの。
 今回の圧力行為により、バタスナは、民主社会からの唯一の要求である「ETAによる暴力を 否定、糾弾し、政党法を尊重せよ」と言うものには耳を貸さないだけでなく、更には、 次期選挙への違法政党の参選実現を民主主義各政党の責任問題であるかの如く脚色し世論に 訴えかけようとしている。
ペルマクは「バタスナは平和プロセスを進めるために両手を広げている」と語った。

マドリッド、一日辺り200.000個の犬の糞が置き去り

スペインの首都マドリッドでは、一日あたり、約250.000回、犬の排泄が 行なわれるが、その中で飼い主が処理をしているものが31250件、市の清掃局が 処理しているものが13750件程度で、実に残り200.000個の糞がそのまま 公道に置き去りにされている。 市の生活環境向上発展課を担当するラモン・サンチェス市によると、昨年度に市が 回収、処分した犬の糞は900トンにのぼるが、この件についての更なる改善が必要である 事を認めた。

カタルーニャで「テクノロジー病」300件に

際立った弊害が無いため、真剣に受け止める人も少なく、原因不明の軽度な皮膚病と して扱われてきたセミサークルリポアトロフィー(半円形脂肪萎縮症)の患者が 幾つかの会社内で増えている事が発覚した。
バルセロナにあるガス・ナトゥラル社オフィスの社員を始め、同市にある カイシャ銀行の本社ビル内でも確認され、同社全体では64名の社員がこの症状に 悩まされていることが判った。
セミサークルリポアトロフィ−は、同じオフィス内で数人に発症することが多く、 その原因は、今も明らかではない。
近年、ヨーロッパ諸国で目立ち始めている病気で、近代的設備を伴ったオフィスなどで 働くものに多く見らる。 また、確立として女性に見られる例が圧倒的である。 原因不明であるため、治療法もわからないが、長期間に渡って職場を離れたり、 退職したりした場合に、治癒する例が多い。


4月17日(火)

スペインとフランス、ETAの勢力増大阻止における協力を確認

昨日、スペインのアルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣とフランスのフランソワ・バロワン 内務大臣との間で会見が持たれ、テロ、組織犯罪、違法移民などについて話し合われた。 特にテロ組織ETAの勢力が増大するのを防ぐため、両国間での更なる強い協力体制と共同作業が 行なわれる事を確認し合った。 フランソワ氏は去る3月26日に同職についたばかりで、着任後最初の外国訪問となった。 両名は先のモロッコやアルジェリアで起きたテロを受けて、マグレブ諸国におけるテロの実態 についても協議し、今後、過激派への対応のため、アフリカ諸国との協力体制に向けて両国が 持つ経験を生かしていく事を確認。

マドリッドのホームレス1400人

同市、市役所の調査によると現在、マドリッドおけるホームレスは1400名程度で、その 約7割強を男性が占めている。 また、全体の半数以上にあたる55.2%が外国人で、 その平均年齢は42歳となっている。 また、全体の64%は、すでにホームレス生活を 数年間続けており、そのほとんどがアルコールか麻薬の問題を抱えている。

初聖体に平均3300ユーロの出費

子供達の初聖体式は社会的な行事となってきており大勢の人を招いて祝う事が一般的に なってきている。 消費者・利用者連合の調べによると、これらはそれなりの費用を伴うもので 平均すると男児の場合で3275ユーロ、女児の場合で3520ユーロの出費となっている。 昨年に比べると、約4%の増加で、男女ともに、この一年間でおよそ100ユーロの予算増と なっている。 費用のかかる主な要因としては、その衣装代と祝賀会費用があげられる。 男児の衣装については、通常のブレザーや背広と言ったスタイルではなく、海軍将兵や提督の 制服の人気が高い。


4月16日(月)

バルセロナ、夜間の地下鉄運行テスト開始

土曜日の夜、バルセロナの地下鉄が夜間運行の試運行を開始した。 今までは夜中の2時を持って、運行を停止していたが、ニューヨークやビルバオ(季節限定) などに習って、夜間のサービスを開始する予定で、今回の試運転は10月13日まで行なわれる。 毎週、土曜日の夜に同サービスを行なうだけで、およそ10000人の利用者があると 見込んでおり、結果次第では、夜間運行サービスを金曜日にも広げる可能性がある。 これによって、運行時間は午前2時から5時まで拡張され、事実上、土曜日から日曜日にかけては 24時間体制でのサービスとなる。
 一方、この発案がほんの数ヶ月前に発表されたことである事から、5月に予定されている 選挙に向けての票集め行為に過ぎないとの批判の声もあがっている。

マドリッドの児童公園、より安全に

マドリッドにある全ての児童公園をEUの定める安全規定をクリアしたものに 改善する作業が続けられてきたが、去る金曜日にその最後の公園の改善作業が完了した。 これによって、マドリッドはEU安全規定に沿った児童公園を1682個、保有する事になり、 ヨーロッパ諸国の中で、最も充実した町となる。 また、単に利用する児童達の安全性や、アクセスの良さを考慮しただけに留まらず、 同行して来た老齢者達が、子供達が遊んでいるのを見守りつつ、その時間を利用して 同時に自分たちの運動も出来るよう、幾つかの公園では、物理療法器具なども設置されている。

マドリッド・タクシー料金、国内で5番目

FACUA消費者連盟の調べによると、一部の都市で、タクシー代が昨年比5.66%、上昇 している。 最も高くなっているのがタラゴナで、その後にサン・セバスティアン、ムルシア、ルゴ、 と続き、マドリッド、カステジョン、ジェイダなどが肩を並べて5番目に高い都市となっている。 例えばマドリッドで2.72ユーロで動ける同じ距離を、他都市で試した場合、タラゴナで 4.5ユーロ、ムルシアで3.1ユーロ、サン・セバスティアンで3.95ユーロ、ルゴで2.8 ユーロとなっている。 逆に最も安くなっているのがテネリフェ、アルメリア、セウタ。


4月13日(金)

3月の消費者物価指数、0.8%上昇

国立統計局は、3月の消費者物価指数が2月と比べて0.8%上昇し たと発表した。
これにより、この12ヶ月間の平均値は0.1%引き 上がり、2.5%となった。政府は、インフレの主な原因として、生 鮮食料品の上昇や原油不足を挙げている。また季節の変わり目のた め、衣料品や靴の上昇も示唆した。
また、年間を通じてもっとも上 昇したものとして、タバコ、アルコール類、サービス業、教育関係 を挙げた。
自治州別では、ナバラが3月に、最も上昇した州であり 、ラ・マンチャがこれに続く

カナリアスに193人の不法移民上陸

スペイン治安警察は、昨日、カナリアスのゴメラ島のサン・セバス ティアン港に112人の不法移民が上陸したと発表した。
不法移民 は、全員成人男性で、救急隊員により簡単な健康診断を受けたが、 病院に運ばれた2名を除いて健康状態に問題はないという。
また今 朝7時30ごろ、81人の移民をのせた別の船が、テネリフェ島南 部に到着。こちらも全員男性だが、未成年が2名いるという。
カナ リアス州では、気候が穏やかになり再びフリカからの不法移民が増 えるものとみて警戒を強めている。

42%のジプシー、公共の場で差別を実感

CIS(社会学研究所)は、国内在住のジプシー(カナリアス、セウタ、 メリージャを除く)を対象に昨年アンケート調査を行った。
それに よると、ほぼ半数近くの人がプール、ディスコや商店など公共の場 で何らかの差別を受けたり、感じたりしたとしておりジプシーの一 般社会との共存の難しさを反映している。
一方で、90%が、女性 も外で働くべきたと考え、学業の大切さも認識しているという以外 な結果もあった。
ただ、5年以上学校に通ったことのない人が15% を占め、大学を修了した人の割合が一般の平均では8人に一人なの に対し、このアンケートの回答ではわずか500人に一人であった。 学歴の低さが、失業を呼び、貧しさにつながるという図式は昔と変 わらず、17%の家庭が、政府やNGOなとからなんらかの援助を受 けているという。
ただ、社会的には差別を感じる人もいる一方で、 ジプシーの友人もパジョ(ジプシーからみた一般人)の友人も同じ くらいいると答えた人が、65%、パジョの親友がいると答えた人 は、80%にのぼった。
調査によるとスペイン全土のジプシー人口 は、70万人とされる。


4月12日(木)

スペイン、2050年に世界でもっとも高齢者の多い国に

国連の経済、社会局の発表では、2050年には、60歳以上の人 口が世界全人口の32%を占め、史上初めて子供の人口を上回るだ ろうと発表した。
現在のところ、世界的に子供(15歳以下)の人 口は、28%を占め、60歳以上の高齢者は、わずか10%に過な い。
だが、国連の報告では、50年足らずの間に、状況は、激変す ると見ており、国の発展の度合いのいかんに関わらず、つまり現在 若者の人口が高い国であっても、人口の高齢化は、避けられないも のとしている。
特にヨーロッパは、高齢化のもっとも進んだいる地 域であるが、その中でもスペインは、2050年に最も高齢化した 国になると予測されている。

勧業省、道路整備を検討

マグダレナ・アルバレス勧業大臣は、先のイースター休暇での死亡 事故の多さを踏まえ、建設から年月がたち整備が行き届いていない 国道があることを認めた。
その上で、道路整備に向けての計画書を 早急に提出すると発表した。
同大臣は、ラジオ番組にゲスト出演し、 道路の保全、整備の重要性を語り、道路整備やリニューアルに関す る予算を倍増することを約束した。
特に、マドリッドと繋がるもっ とも古いタイプの自動車道とされるアンダルシア、カタルーニャ、 ガリシアとレバンテの街道の迅速な改善を進めるとした。
地方の国 道や第2道路では、数十年前の古い設計のまま放置され道路のコン ディションだけでなく、デザインそのものが事故を起こしやすく 人命に危険を及ぼすものも数多いという。

社労党、マドリッドテロ事件の前政権の責任追及を要求

PSOE(社労党)のホセ・ブランコ組織部長は、2004年に起きたマ ドリッド列車同時爆破テロ当日に、3日後の総選挙に有利になるよ う虚偽の発表をしたとして、当時閣僚だったアンヘル・アセベス前 内務大臣、マリアノ・ラホイ民衆党党首、およびホセ。・マリア・ア スナル前首相に対して、責任の所在を明らかにするよう求めた。
これは、審議の続いている同テロ事件の裁判で、昨日当時の捜査に携 わっていた2人の警察官の証言を受けたもの。
証人によると、事件 当日の3月11日の午後には、アセベス前内相は、現場から見つか った不発弾から、爆薬は常にETAが使用するものではなかったこ とを知らされていた、と証言。
しかしながら、アセベス氏は、その 後行われた記者会見で、ETAが通常使用する爆発物と同じものであ る、と発表していた。
ブランコ氏は、警察からの報告とは異なった 情報を国民に発表していたこととなり、これは虚偽の情報の方が 、自分たちの政党にとって都合がいいからだととられても仕方がな い行為であるとし、責任の追及を求めた。


4月11日(水)

イベリアヤマネコの赤ちゃん2匹誕生

昨日未明、ウエルバとセビリアにまたがるドニャーナ国立公園内にある人工飼育場で、
2匹のイベリアヤマネコの赤ちゃんが誕生した。
母親は、やはり同飼育場で哺乳瓶で 育てられたエスペランサで、母子ともに健康であるという。
この2匹を含めると、この飼育場で生まれたヤマネコは16匹となったが、そのうち 今現在生存しているのは、
12匹のみである。
イベリアヤマネコは、イベリア半島特 有の種であり、世界でもっとも絶滅の危機にさらされている動物のひとつである。
現 在約160匹が生息していると考えられている。

警察署長、メラ氏の情報源であることを否定

マドリッドの列車爆破テロの裁判がイースター休暇を終えて再開されたが、この事件 とETA(バスク祖国と自由)を関連付ける情報を、当時警察長官だったディアス・デ・ メラ氏に報告した人物として名前のあがったガルシア・カスターニョ署長は、
一時たりともこの事件とETAを関連付けた報告をメラ氏にしたことはない、と証言 した。
メラ氏は、先日証人として裁判法廷に出頭したがETA関与説について、報告 はあったが、本人の安全を守るため情報源は
明かせないと証言したため、法廷に対し て非協力的であるとして、与党からだけでなく所属するPP(民衆党)からも
批判の声が あがった。
そのため、一度は明らかにすることを拒否した、情報源の名前を警察のコ ード番号で示した手紙を
裁判長あてに送付していた。
カスターニョ氏は、メラ氏に何 度も協力するよう説得されていたことも明らかにした。

バレンシア敗退でスペイン勢はゼロに

欧州チャンピオンズリーグは、10日準々決勝第2戦が行われ、ホームのメスタジャ スタジアムでイングランドのチェルシーを
迎えたバレンシアは、イングランドのチェ ルシーに2−1で惜敗した。
前半モリエンテスのゴールで先制したものの反撃を受け、 1−1で前半終了、後半終了前にエシエンに決勝点を奪われた。
これでチャンピオン ズリーグからスペイン勢はすべて姿を消すこととなった。


4月10日(火)

スペイン共産党、合法化から30年

PCE(スペイン共産党)は、昨日政党としての合法化から30周年を迎えた。
1977年4月9日 イースターの真っ只中、多くの人々が休暇を楽しんだり、行列を眺めていた聖土曜日であったため、
「赤い聖土曜日」と呼ばれた。
1975年フアン・カルロス国王が即位し、当時のスアレス首相に よる民主主義政策の一環として提起され、
野党党首たちとの話し合いで合意を受けた後、亡命中で あったサンティアゴ・カリージョ書記長(当時)を極秘に召還した。
政治犯であったカリージョ氏の 恩赦も決まり、40年近い地下組織としての活動は終わったが、
その後の党の歴史も決して安穏とし たものではなかった。
進歩派とスターリン主義者の間で常に内紛が起き、総選挙でまとまった票を 集めることなくカリージョ氏は
辞任に追い込まれた。
それからさらに数年後、IU(左翼連合)の一部 となり現在に至っているが、今日でもIU 内での様々な内紛が囁かれている。

社労党、2級道路での制限速度の引き下げを提案

イースター(聖週間)休暇中の交通事故死者が、最終的に106名に及んだことを受けて、
PSOE (社労党)のホセ・ブランコ組織部長は、一般道の制限速度をさらに低くすることをテレビの報道 番組で提案した。
ブランコ氏は、運転免許のポイント制が導入されていなかった昨年のイースター よりも、
今回の死者がほんの数名少ないだけだったことを、「最悪の事態」と評した。
また季節の いかんにかかわらず、ほとんどの死亡事故が2級道路で起きていることから速度制限だけでなく道路の整備や、
運転者の自己責任などにも言及した。
ただし、道路の整備については、ほとんどの2級 道路は各自治体の管轄であり、国が管理するものではない、とした。

マドリッドの地下鉄1番線が、さらに延長

エスペランサ・アギーレマドリッド自治州知事は、明日地下鉄1番線の新駅ピナール・デ・チャマルティン の開通式典に
出席する。
約2週間前にプラサ・デ・カスティージャ駅とチャマルティン駅が接続され、 さらにその先にピナール駅が開通した。
この駅は4番線のマル・デ・クリスタル駅ともつながるため、一日およそ6万人の利用客が、見込まれている。
一方で、列車の故障による遅延も頻繁におきており、昨日も運行見合わせが2件発生した。


4月9日(月)

フェルナンド・アロンソ今季初勝利

マレーシアのセパンサーキットで昨日行われた自動車のF1レースで、スペイン出身のフェルナンド・アロンソが今シーズン
1勝目を挙げた。
2年連続年間優勝を遂げたルノーから昨年不調だったマクラーレンへの移籍は物議を醸し、今年は優勝できるのかといった懸念の声も 一部で上がっていたが、それを吹き飛ばすような完勝だった。
最年少チャンピオンとして、数々の記録を塗り替えてきたアロンソだが、今回は スペイン人としては、初めて2つの異なった
コンストラクターでの勝利を記録した。
個人的には、昨年11月にスペインのポップスグループ エル・スエニョ・デル・モルフェオのボーカリストと結婚後初の
優勝となった。

イースター休暇の死者102人に

DGT(交通総合局)によるイースターの特別警戒が、本日の午前零時をもって終了するが、午前11時現在の交通事故による死亡者は、 102人となった。
最終的には、昨年とほぼ同じ死亡者数となりそうだが、運転免許に点数制を導入してから初めてのイースター休暇であり、
またこの時期に向けてレーダーを大幅に増設したため、死亡者の大幅な減少が期待されていた。
特別警戒開始の前日、DGT局長の ペレ・ナバーロ氏は、今回の期間中に死者が100人を超えることはないだろうと予想し、「もし超えた場合は、何かが間違っていることになる 」
とまで発言しており最悪の結果となった今、DGTのこれからの対処が注目される。

政府、ETAの脅迫に応戦

昨日、ETAの広報的役割を果たしている日刊紙ガラの記事の中で、違法政党バタスナの合法化が、平和への鍵を握っているというETA側の 発言に対し、スペイン政府は和平交渉は、あくまで武力放棄の宣言がない限り継続されるものではない、
と反論した。
ガラ紙の記事は、インタビュー形式で構成されており、ETA側の視点では、昨年の3月に宣言された"停戦”は、今でも継続 されており、話し合いによる解決を続けていく環境も整っているが、政府側の姿勢や態度にそれを阻む要因があると
述べている。
これに対し政府は、バタスナが、次回の地方選挙に参加するためには、政党法(政党が、自分たちの目的を達するために暴力を行使したり 容認した場合違法化されるというもの)の遵守が大前提であり、それなくしては、和平交渉の継続は、
あり得ない、と応じた。


4月4日(水)

美容整形手術を受ける男性増加

美容整形手術を受けるマドリッド州の男性が増えており、この5年間でその数は2倍になったことがSecpre(スペイン美容整形学会)の調べでわかった。
同学会の話では5年前、美容整形手術を受けた男性の数はわずか5%であったと推定されるが、2006年には2000人の男性が手術を行い、手術を受けた男性の数は2倍ではなく3倍の15%になったとも言われている。
40歳以上の男性が手術を受ける傾向にあり、その手術部位は目の涙袋、腹部の脂肪吸引、二重顎、増毛などで、女性と違ってリフティングにはあまり興味がないようである。
一方女性の美容整形手術で依然として多いのは豊胸手術であるという。

モラティノ外務大臣、キューバを公式訪問

キューバを訪問中のアンヘル・モラティノ外務大臣は公式訪問最終日である昨日、スペイン政府がキューバへの協力を再開することを発表した。
スペイン政府はEU(ヨーロッパ連合)が制裁措置を課した後、2003年に中止された両国間の全政綱を再開する予定。
モラティノ外務大臣の訪問は、大臣としては1998年以来9年ぶりの訪問である。
キューバ政府はスペイン政府のこの方向性の変換に対し賞賛の意を表している。
その後モラティノ外務大臣はラウル・カストロ大統領代理と会談を持ち、公式訪問全日程を終了した。

エア・マドリッド社長、詐欺行為で起訴

中央管区裁判所のフェルナンド・グランデ−マルラスカ裁判長は昨日、エア・マドリッド社のホセ・ルイス・カリージョ前社長を詐欺行為の罪で起訴することを決定した。
エア・マドリッド社は昨年12月15日にその営業権を剥奪されて、多くの乗客が被害を被ったが、4月13日にはまず、同社の経営陣に対する訴訟が予定されている。


4月3日(火)

E.ON社、Endesa社の株式公開買付を断念

ドイツの電力会社E.ON社は昨日、スペインの電力会社Endesa社の株式公開買付を断念した。
これはE.ON社と同じくEndesa社の買収を発表していたイタリアのEnel社、スペインのAcciona社と合意に達した後に発表したもの。
E.ON社はEnel社・Acciona社の参入が同社の買収を困難なものにしたと語っている。
一方Enel社、Acciona社はE.ON社がEndesa社の買収を断念した場合、株価を41ユーロを提示すると語っている。

ドノスティ部隊、100人のデータ収集

先週解明されたロ組織ETAのドノスティ部隊が約100人の人物を標的としていたことが、昨日アンチテロの情報筋の発表でわかった。
この人物リストには、スペイン軍、警察、スペイン市民警察、バスク州警察、PP(国民党)、PSOE(社労党)、裁判所などさまざまな分野の関係者を始め、テロリストやETAに反対する市民団体「Basta ya」の設立者で哲学者のフェルナンド・サバテル氏などの名前もあった。
スペイン市民警察側は、ETAはこれらの人物に関する新聞の切り抜きやインターネットから収集したデータを所有しているだけで、詳しい情報を入手しているわけではなく、特定の標的を持っていたわけではないと語っている。

カナリアス州に上陸する不法移民の数減少

不法移民を乗せカナリアス諸島へ上陸する小型船の数は2007年に入り昨年より61%減少したことがカナリアス州政府の発表でわかった。
今年最初の3ヶ月間で小型船で上陸した不法移民の数は1525人、昨年は同時期に3914人であった。

アラゴン州、エブロ川氾濫の危険で警報発令

アラゴン州政府はエブロ川の水量上昇による氾濫の危険もあるため、治安部隊に警戒レベルを高めるよう要請した。
CHE(エブロ川水路連盟)も住民を守るため、特別手段の準備を行っている。
明日午後一番に最高量に到達すると予想されており、サラゴサでは木曜日が最高水量となる見込み。
発令された警戒レベルは3段階中2であるものの、今のところ住民への避難警告は出ていない。
しかし2003年には川の氾濫が起こったため、治安部隊は住民たちに対し常に注意を払うよう呼びかけている。


4月2日(月)

昨日より、ボリビア人入国時にビザ義務づけ

昨日よりボリビア人がEU(ヨーロッパ連合)内に入国する際にはビザが義務づけられた。 SUP(警察管理組合)の情報によるとビザの義務づけが昨年夏より発表されて以来、スペインに入国するボリビア人の数は3倍に増加したという。 先週だけでマドリッドのバラハス空港には1万人のボリビア人がアルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルーなど他の南米諸国経由でスペインに入国した。 ビザなしで入国できる最後の日となった土曜日、バラハス空港では何年ぶりかで再会するボリビア人家族の抱き合う姿が多数見られた。

先週末の交通事故死亡者数29人

セマナサンタ(聖週間/イースター)の休暇が先週末より始まったが、DGT(交通総合局)の発表によると金曜日15時から昨日20時までの時点での交通事故の死亡者数は29人、重傷者は18人、軽傷者は6人となった。 この数字は昨年の同時期の死亡者数20人を上回り、3年連続して死亡者数は増加している。 先週末最悪の事故となったのはブルゴス県のキンタナビデスで昨晩遅くに発生した事故で、乗用車2台とトラックが衝突し4人が死亡、そのうち2人は13歳以下の子供であった。

スペイン市民警察、新たにドノスティ部隊の3人を逮捕

スペイン市民警察は昨日ギプスコア県レンテリアとサンセバスティアン、パンプローナにて、テロ組織ETAのメンバー3人を逮捕した。 この3人は先週水曜日に8人の逮捕者を出したドノスティ部隊の所属メンバーと思われる。 逮捕と同時に治安部隊は武器、170キロの爆弾材料、PSOE(社労党)やPP(国民党)の新聞の切抜きを含む多数の書類を押収した。 逮捕者3人は本日中央裁判所にて司法決定に回される予定となっている。




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