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5月31日(木)

スペイン、オディッセイ社が海底で発見した財宝の所有権を主張

スペイン政府はオディッセイ社が海底から引き上げた歴史的遺産について、その所有権を タンパ(フロリダ)連邦裁判所へ正式に申し出た。
スペイン政府は、引き上げられた財宝はスペイン王国の元で航海中、沈没した船舶の積荷であり、 その船体、積荷の全てにおける所有権は守られるべきであると主張。
今回の発見で引き上げられた金貨、銀貨などは50万ピースに及び、その価値はおよそ 5億ドルと報道されている。

ドニャーナにてヨーロッパ最古種の馬を確認

科学研究所高等部門チームにより進められていた遺伝学調査によって、ドニャ−ナに住む レトゥエルタス種がヨーロッパ最古の馬種である事が確認された。
同種の馬は現在、約60頭残っており、ヨーロッパの土着種の中で、唯一、自然の中で 多種と交わる事なく生息している最後の群れでもある。
同研究チームが、中央ヨーロッパに起源をもつアストゥルコン、ロシノ、ポタカ、マジョルキン、 メノルキン、レトゥエルタス、また、ヨーロッパからアフリカにかけてに起源を持つ アラベ、イングレス、スパニッシュ・トロタドール、そしてスペインの純種など、12の 馬種についてその遺伝子の系図を調べたところ、レトゥエルタス種は、他のどの種とも グループを構成しておらず、単種であり、遺伝子学的に非常に離れたものであることが判明した。
「馬の系図を作るとした場合、その起源として土台となる種である」とチームのリーダーである シロ・リコ氏は語っている。

プリペイド携帯電話の所有者登録義務化へ

国会・公正委員会により電子コミュニケーションにおけるデータ保存に関する 仮・法プロジェクトが可決された。 これによると、全てのプリベイド携帯電話サービスを 提供するオペレーターは、新法が施行される前に販売されたプリペイド携帯について 2年以内にその全ての利用者を把握し情報登録を行わなければならないとされている。
2年の猶予を過ぎてもこれを果たせない場合は、それらのチップを無効、停止する事が 義務づけられる。


5月30日(水)

サンス氏 ナバーラ社会党に連立政権を提案

現ナバーラ州知事であるUPN党(ナバーラにおけるPP)のミゲル・サンス氏は 選挙運動中、社会党に対し、「ナバーラを売り飛ばすべく、テロ組織ETAと交渉を 続けてきた」として、強烈な攻撃を浴びせていたが、同州での政権を維持するため、 社会党との連立政権の樹立を申し出た。
その主な内容は、あくまでも州知事の地位には同氏がつき、副知事の地位を社会党の フェルナンド・プラスに譲り、ナバーラの首都であるパンプロナの市長にはUPNの ナンバー2であるジョランダ・バルシナ女史が引き続き就任すると言うもの。
フェルナンド・プラス氏は、同オファーに耳を傾けたあと、同様に連立政権の 樹立を提案するナバーラの国民主義政党ナファロア・バイの首脳陣との会合へと向った。

プレスティジ原油タンカーの後遺症

慢性の咳き込み、就寝時の呼吸困難、鼻詰まりなど、2002年の11月に ガリシア沖で沈没した原油タンカー・プレスティジ号から流れ出た大量の原油の処理に あたった水夫や漁師達の中には、未だに後遺症に悩む者が多いことが判った。
同様の後遺症が、ボランティア他、当時、海岸の洗浄にあたった人々にも見られ、 マスクを着用して作業を行った人々の中にも、軽い症状が残っている者がある。

マドリッド、ツーリストの記録更新

国家統計局の発表によると、今年、第一3半期におけるマドリッド内宿泊施設利用者数は 300万人近くにのぼり、新記録更新となった。
これは、2006年の同時期と比較すると、8.8%の伸び率で、全国平均の4.35%と 比べると、2倍の伸び率を示している。
国内からの訪問者の数も増えているが、より大きな伸び率を見せているのが外国人ツーリスト の数で、昨年同時期に比べて15.21%アップとなっており、全国平均の5.86%の3倍 近い伸び率を示している。


5月29日(火)

Na-bai党、ナバーラにおけるPSOEとの協定の可能性

ナファロア・バイ党、ナバーラ州知事候補のパチ・サバレタ氏は、PSOE(社労党)へその役割を委ねる可能性について話し合う余地があることを明らかにした。
同氏はPSOEの候補者であるフェルナンド・プラス氏に対してナバーラ自治における協力体制を 敷く事が可能であるが、それはパンプロナ市役所だけでなく、ナバーラ州内その他の地区をも 含むグローバルな交渉と合意が必要であるとしている。
パチ・サバレタ氏は、連立政権の樹立により、右翼UPN党への対抗勢力を確立する事は ナバーラの住民にとって有益であると、PSOEとの協力体制の必要性を説明した。

不動産価格、頭打ち

ユーロ導入前から急激な勢いで上がり続けた不動産価格であったが、それも終わりに近づいている 事を示す現象が相次いでいる。
まずは2007年、第1四半期における価格上昇率の著しい低下に始まり、2006年度における 1年間の不動産需要と住宅ローン申請数の低下を示す統計。
そして今、マドリッドの不動産業界は、2007年における新築マンション価格の上昇率は 3%程度となり、2008年には停滞状態に突入すると見ている。
金利の上昇に伴う住宅ローン金利の上昇が拍車をかけ、不動産購買欲が低下し、2008年、 もしくは今年度中にも不動産価格が落ち始める可能性も予測されている。

タラゴナの漁船、地中海で救出した26名の移民を伴って本日帰還

タラゴナに基地を持つ漁船モンファルコは、去る土曜日に地中海上で救助した26名の コートジボワール国籍移民を伴って本日、帰還する。
同移民が乗っていた船はマルタの南方100マイル、リビアの北方100マイルの地点で 沈没。 
コートジボワールでは現在、政府と反乱軍との間での抗争が続いており、 26名の移民は自国の政情不安を理由に保護を求めることが予測される。


5月28日(月)

民衆党、投票総数で社労党上回る

昨日投開票が行われたスペイン地方選で、野党第一党の民衆党が790万9939票を獲得し 社労党の775万2635票を上回った。また自治州では、マドリッドとバレンシアで圧勝し両州での 支持率の高さが反映された。一方社労党は、ベテラン知事が引退し政権の継続が懸念されいていた ラ・マンチャとエクストレマドゥーラで勝利を収めた。また、現在は政権を握っていないカナリアスと バレアレスでは過半数には届かなかったものの他党との合意が得られれば、連立政権の樹立も可能となった。

マドリッド市長選、現職が史上最高得票で再選

民衆党選出のアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は、前回の選挙を上回る得票数で圧勝した。
これにより同党のマンサノ元市長が持っていた記録を塗り替えた。また2選した州知事時代の得票数 も含めるとマドリッドで最も得票数の高い政治家となった。一方、州知事選でやはり大勝した同党の エスペランサ・アギーレ知事だが、ガジャルドン氏の得票数には及ばなかった。
両氏は党内でライバル関係にあるとみられ、次の総選挙で民衆党が再び敗退した場合、時期党首候補と されており今回の選挙ではどちらの支持率が高いかという点も注目されていた。

サッカースペインリーグ上位3チームが勝利

週末に行われたスペインリーグで、上位3チームとも勝利した。レアルはデポルティーボに勝ち、バルセロナは ヘタフェを1−0で下しそれぞれ勝ち点72とした。セビリアはサラゴサを下し勝ち点70となった。 あと2試合を残してますます白熱した戦いが予想される。


5月25日(金)

一票と引き換えに食券。メリージャで選挙違反の疑い

治安警察は、メリージャ自治政府で日曜日に行われる地方選挙で、不正が行われている 疑いがあるとして捜査している。調べによると州の教育審議会が運営する教育センターで 期日前投票用の書類の入った封筒と共に一枚60ユーロのミール・クーポンが見つかった。
これらのクーポンには、自治州政府の社会福祉副部長のサイン入りだった。
ミール・クーポンは、センターに出入りする貧しい地域の人々に配られたとみられ、 野党側は「弱者を利用する卑怯なやり方」と非難しているが、州政府側は関連を否定している。

ラホイ党首、被災地訪問へ

この数日スペイン各地を襲った暴風雨の被災地を、民衆党のマリアノ・ラホイ党首が訪問する。
訪問地は、最も被害が大きかったラ・マンチャのアルカサル・デ・サン・フアン。同氏は、 被災者を見舞い、現地の担当者らと話し合う予定。また家屋や農場などの被害状況も視察する。
来週水曜日の本会議では、サパテロ首相に今回の災害にたいする政府の対応について質問 する方針。一方サパテロ首相は、地方選翌日に同地を訪問予定。

EU圏内の大学入学資格保有者、スペインの大学に無試験で入学可能に

政府は、EU圏内の学生が自国で大学への入学資格を持っていれば、スペインの大学に 入学できるシステムを承認した。これにより、スペイン人学生も他国の大学に入学できる事となった。
しかしながら、27カ国間では国によって大学の入学システム異なるためこれからの 教育制度の改革を問われる事となる。スペインでは、大学に入るためには、高等教育過程の修了試験 に受かり、なおかつ大学選抜試験に合格しなければならない。一方、オーストリア、ラトビア、ベルギーなどは、 高等教育の最終試験も入学選抜試験もなく、大学入学予備課程での成績の平均値だけで入学許可を得られる。
このため、2種の試験に合格しなければならないスペイン人学生は不利となるため、最終試験と選抜試験の 一本化などの解決策が望まれている。


5月24日(木)

サパテロ首相、アスナル前首相の発言に反論

3日後に迫った地方選を前に、サパテロ首相はサラゴサの闘牛場で社労党集会で演説を行った。
その中で、先日のアスナル前首相の発言に触れ、「侮辱的な非難に民主主義的に対抗するには、 より多くの人が一票を投じることだ」と投票を呼びかけた。また「ほとんどのスペイン人は、 周りの人と問題なく共存しており、平和のために戦ってきており、これからもそうし続けるであろう」 と述べた。アスナル前首相は先日カラタユスに滞在中、サパテロはスペインを2分し、国を70年前(スペイン 内戦時)と同じ状況にした、と非難。また民衆党に投じられない票は、すべてETAを認めるものとなるだろう、 と発言していた。

集中豪雨で各地のワイン農家にも被害

記録的な集中豪雨で、交通機関などに混乱が起きているが、農作物にも大きな打撃を与えている。
昨日水位が3メートルにまで達したラ・マンチャの村では、ワイン用のブドウ園が、壊滅的な打撃を 受けた。またカスティージャ・イ・レオンでもアビラ、セゴビア、リベラ・デル・ドゥエロなどでおよそ 3万ヘクタールが被害に遭っている。一方、マドリッドーバレンシア間の鉄道は現在も復旧しておらず AVEの路線と連携するために一時的に使用されていたローカル線も浸水のため閉鎖された。

インターネットにいじめのビデオを掲載した若者逮捕

治安警察はマラガのリンコン・デ・ラ・ビクトリアで、ネットに少年に対する侮辱的なビデオを 掲載したとして19〜20歳の4人の若者を逮捕した。
警察によると2ヶ月ほど前にビーチで 酔っ払っていた16歳の少年に、暴行したり嘲るなどし、その場面をビデオに撮り掲載した疑い。 少年の家族がネット上にビデオが流れていることを知り警察に通報した。


5月23日(水)

集中豪雨でマドリッド再び混乱

日曜日に引き続き、イベリア半島中央部では集中豪雨に見舞われ 都市部を中心に再び交通の乱れや浸水などの被害が出た。
マドリッドからレバンテ方面に向かう列車は線路の浸水のためほとんどが運転を 見合わせた。運行中だった列車は途中の駅で停車し、乗客が4時間以上も閉じ込められた。
マドリッド市内では、地下鉄の駅が浸水し、5番線のマルケス・デ・バディージョ駅が 現在も閉鎖されている。民家のガレージや商店の地下なども水浸しとなり、道路も 一部通行止めとなった。

サン・セバスティアン議会で傍聴人退去させる

昨日ギプスコア県サン・セバスティアン市議会の本会議が行われた。
本会議開始直後に傍聴席にいた約40人が、バスク語で「バスクに民主主義を」 「選挙違反反対」などと一斉に叫びだした。議長が、すぐさま退場するよう要求したが、 誰も応じなかったため、市警察が介入し、一人一人退去させる運びとなった。
傍聴人の中にはバタスナ党員も含まれていた議会は一時騒然とし、何事もなかった ように会議を進めようとする議長に対する抗議の声も挙がったが、その後は問題なく進行された。

冷蔵トラックに密入国者潜入

昨日未明、エクストレマドゥーラのカセレスで、治安警察はメロンを運送中の冷蔵トラック に潜んでいた11人の密入国者を逮捕した。
トラックは、モロッコからアルヘシラス港へ入港しイギリスに向かう途中、カセレス近くの ガソリンスタンドで給油中だった。後部から不審な音がするのに気づいた運転手が、 パトロール中の治安警察に通報。駆けつけた警官が後部のドアを開けたとたん潜んで いた密入国者たちが飛び出してきた。逮捕者らは病院に運ばれたが、冷蔵車の温度があまり 低くなかったため健康状態に問題はないという。11人のうち6人は未成年者でマグレブ系とみられる。


5月22日(火)

警察のテロ対策 専門家、列車テロとETAの関連を完全否定

公判中の2004年に起きたマドリッド同時列車爆破テロ裁判で、昨日警察庁中央情報局の対テロ 専門家らが出廷した。スペインのテロ組織ETA(バスク祖国と自由)とイスラム過激派との 関係を証明できるものは見受けられないと証言、マドリッドのテロとの関連も 一切見つかっていないとした。
事件以降、一部のメディアを中心にETAとイスラム過激派 を関連付ける様々な情報や憶測が取りざたされたが、証言のなかで専門家たちは、これら を次々と否定していった。また使用された爆発物の種類が、ETAが通常使用するものとは違うもの であったことはすでに証明されているが、これに関して「仮に同じものが使用されていたとしても それ以外にETAを関連付ける証拠は一切見受けられないので、ETAは無関係であるという結論は動かない」 と断言した。

イタリアの空港スト、スペイン発着便にも影響

本日イタリアの空港で実施されるストライキにより、イベリアとアリタリアのスペインーイタリアを結ぶ、 計21便が欠航予定となった。イベリアでは、マドリッドからローマ、ベネチア、ミラノ、ボローニャ への往復便計8便がキャンセルされている。
バルセロナ空港でもイタリア各都市への往復計6便が キャンセルとなった。アリタリア航空でもバルセロナ発着の8便、マドリッドの6便をはじめ マラガ、バレンシア、ビルバオ発着便にもキャンセルが出ている。

女性管理職、5人に1人が産休をとらず

企業高等研究所が実施したアンケートによると、管理職に就いている女性の18%が産休を とらないと回答した。
また、産休を取った女性の多くは復帰後の職場での扱いや将来に影響する マイナス期間と感じている。一方で育児休暇を取った男性の方は、家庭を大切にしているという感じ を回りに与えるためプラスのイメージの方が強かった。


5月21日(月)

マドリッド、集中豪雨で消防の出動100回以上

昨日午後6時半から9時頃にかけマドリッド自治州では、激しい集中豪雨に見舞われ、 各地で地下室やガレージの浸水、強風による街路樹の倒壊、道路冠水が相次いだ。
このためマドリッド自治州及び市消防局は、数時間のうちに100回以上の出動を余儀 なくされた。特に市内北東部やチンチョン、ビジャコネッホ、フエンラブラダでの被害 が大きかった。またバラハス空港でも激しい雨と雷のため離着陸に大幅な影響が出た。

国際博物館の日、プラドなどで夜間公開

国際博物館の日にちなんでスペイン各地で特別行事が行われ、マドリッドでは、プラド、 ティッセン美術館、ソフィア王妃芸術センターなどで夜間の特別公開が行われた。
土曜日の夜とあって大勢の人が訪れた。特にプラドやティッセンでは、一部の展示室のみの 公開であったため2時間待ちの長蛇の列ができ、他の美術館に流れる人も多かった。
また、国立考古学博物館では、音楽や芝居など様々な催しが行われ普段とは違ったにぎやかな 雰囲気での公開となった。

10人中7人が今の仕事に満足

労働社会問題省が約9000人を対象に行ったアンケート調査によると、10人に7人が今の 仕事に概ね満足しているという結果が出た。この満足度には、仕事に対する安定感、労働時間、 安全性、休暇ややりがいが含まれている。また職場での差別感については、性的差別を受けたとする 人が、4.6%、年齢によるものが3.6%、国籍によるものが1.2%だった。
またモビングと呼ばれる職場でのいじめがあったと回答した人は3.7%だったが、セクハラを 受けたという人は1%にとどまった。一方、仕事上の理由で住む地域を変えた人は、地域別でみると 、ラ・マンチャとエクストレマドゥーラでは、40%であったが、カタルーニャ、バレンシア、 アストゥリアスでは90%が地元で就職している。


5月18日(金)

首相、セバスティアン氏の発言には触れず

地方選を27日に控え全国を遊説中のサパテロ首相は、昨日バレンシア県アリカンテの集会に参加 した。演説の中で首相は、アリカンテに海岸沿いのリゾート地が多いことから、環境破壊や贈賄などの 汚職事件につながる乱暴なリゾート開発を批判し、改善の必要性を強調した。
しかしながら、先日テレビ討論でライバルの現職市長に対する質問が批判を浴びているマドリッド市長候補のミゲル・ セバスティアン氏については、触れずじまいだった。
セバスティアン氏の発言は、プライベートな問題に触れているとして右派、左派を問わず物議を醸しており、同氏の友人であり市長候補として 直接指名した立場にある首相がこの件について何も言及しなかったことで、さらに批判の声があがる ものと考えられる。

予備兵の年齢制限、58歳に引き上げ

防衛省は、予備兵としての入隊の年齢制限を引き上げる事について昨日の閣議で各党の承認を得た。
現在のところ階級のいかんに関わらず47歳までとなっているが、将校、下仕官の場合は58歳、兵士 や海兵隊員の場合は55歳まで入隊可能とした。この制度により、予備兵であっても職業軍人として勤続年数により 昇格したり、司令官に任命されることが可能となる。

セカンドライフ内の社労党と民衆党事務所襲撃され

ネット上の仮想世界のオンラインゲームとして話題を呼んでいるセカンドライフの中に建設されている 社労党と民衆党の事務所が、先日何者かによって襲撃され炎上した。
被害に遭ったのは、両党が仮想上の アストゥリアスに構えた事務所で、ここ最近事務所前でデモが行われるなど政治的な活動が活発化していた。 このゲームにはスペインでも多くの人が参加しており、左翼連合もバーチャル集会を行っている。


5月17日(木)

マドリッド市長候補、テレビ討論で非難合戦

5月27日の地方選挙を控え、マドリッドの市長選に立候補している3氏が昨日国営放送の討論番組に 出演した。2回目の討論となった今回は、投票日が近づいている事もあり前回よりも白熱したものとなった。
特に現役市長のアルベルト・ルイス・ガジャルドン氏(民衆党)とミゲル・セバスティアン氏(社労党) の非難合戦はすさまじく、セバスティアン氏がアスナル前政権の政策を非難すると、ガジャルドン市長は、 サパテロ現政権を批判するなど、内容は国政レベルにまで及んだ。セバスティアン氏が、マルベージャの 一連の連の汚職事件にに関わったとされる女性弁護士と市長との交友関係を示唆した記事を持ち出し、 二人の関係を質した際に、市長は「あくまで個人的問題で、私はあなたのプライベートの問題をここで取 り上げる気はないので、そちらもそうすべきではない。こんなことを話題にするとは、(明確な政策案がないので) よほど自暴自棄になっているに違いない」と応酬した。

UEFAカップ、セビージャが優勝

昨夜英国のグラスゴーで行われたUEFAカップの決勝戦で、セビージャが2−2の同点後迎えたPK戦を 制して優勝。2連覇の快挙を遂げた。
一方準優勝に終わったエスパニョールは、昨日の朝バルセロナのプラット空港で起きた サポーター達が搭乗する予定のフライトが、実はキャンセルではなく最初から存在していたかった事が、 判明した。エスパニョールのファンクラブ連盟がフライト予約をした旅行会社は、エクセル・エアウェイズと数便のフライト の契約があったにも関わらず、実際には運航されなかったため自分たちも被害者であると主張している。一方、エクセル・ エアウェイズ側は、そんな契約は交わしていないと述べている。
エスパニョールのクラブチーム側は、なんとかサポーターたちを 現地に向かわせようと努力したが、結局は192人分の席しか確保できず、残りのファンは涙をのむこととなり エスパニョールファンにとっては、踏んだりけったりの結果となった。

密入国船、グラナダにも到着

今日未明、グラナダ県モトリルの港に15人の密入国者をのせた小船が到着した。
国家警察によると、全員男性で3人の未成年者が含まれていいる模様。
健康状態に特に問題はなく、医師の診断を受けた後、赤十字のボランティアより簡単な食事の 配給を受けた。
好天と気温の上昇に伴い、カナリアス諸島だけでなく、本土への到着もこれから増え続けるものと予想されている。


5月16日(水)

密入国船、続々と到着

好天が続く中、密入国者を乗せた船が次々とスペイン領目指して押し寄せている。
昨日もテネリフェ島の港には98名を乗せた船が到着し、これによりこの5日間で カナリアス諸島に到着したものだけでも、1150名に上る。
カナリアス諸島は、これらの違法移民を保護するため、1778名を収容できる センターを持っているが、ここもあと453名しか受け入れる事が出来ない状態。

ユーロ通貨、流通開始以降、2500万枚の偽札を回収

ヨーロッパ中央銀行の発表によると、2002年にユーロ紙幣の流通が始まってから 2006年末までに回収されたユーロ偽札はおよそ2500万枚。
2006年度だけで、565.000枚の偽札が回収された。
傾向として、以前は50ユーロの偽札が多く出回っていたのに対し、最近では20ユーロの 偽札が増えている。
ヨーロッパ中央銀行は、ユーロ札の偽造に対する安全性を強調する一方で、常に油断を する事が無いよう、呼びかけている。

エスパニョール・ファン 500名がバルセロナ空港に足止め

今夜、グラスゴーにおいてサッカーUEFAカップの決勝戦が行われるが UEFAカップ初の、スペインチーム同士の戦いとなる。
決勝進出を決めたのはセビージャとエスパニョール。
すでに多くの応援団が現地へはせ参じているが、今朝、バルセロナのプラッツ空港から 出発する予定であった約500名のエスパニョールファンがフライトキャンセルにより 地上に残された。
フライトをキャンセルしたのはエクセル・エアウェイズで、最初のフライトキャンセルでは 150名がその被害を受けたが、その後、更に同社の2便がキャンセルとなり、350名が 加わった。
 被害にあった計500名のファンは、プラッツ空港の第1ターミナルへの アクセスを遮断するなど、抗議に出たが、まだ同社からのキャンセルに関する説明は無い模様。

移民票 急速に増大

5月27日に行われる地方選のバランスを移民票が変える可能性が大きくなってきた。
2003年以来、EUから移民して投票権を持つに至った移民の数が倍に膨れ上がっている。
2003年にはその数が153.405名であったのに対し、今では318.571名と なっている。
 当時、EU加盟国が15ヶ国であったのに対し、現在では27ヶ国。 2004年の東欧諸国10ヶ国の加盟に続き、去る1月にはルーマニアとブルガリアが 加盟しておりこれにより新たなる投票権所持者が78000人増加、内、59000人が ルーマニア人となっている。
また、EU圏以外の国からの移民で、スペイン国籍を持つ者の人口も増えつづけている。 6年前、その他の諸国からの移民12.000名にスペイン国籍を与えたのに対し、 2006年には54.000人と、その数は数倍に膨れ上がっている。
2003年以降、EU圏以外の諸国からの移民に与えられたスペイン国籍は140.000件と なっており、彼らはスペイン人と同様、全ての選挙権を持つ。


5月15日(火)は、マドリッド守護聖人、サン・イシドロの祝日のため「今日のニュース」はお休み させて頂きます。


5月14日(月)

バタスナ、ANVに投票するよう呼びかけ

違法政党バタスナのスポークスマン、ペルナンド・バレナは、ANV党から立候補する予定で あった133の立候補者リストが却下されたのを受けて、5月27日の地方選では ANV党へ投票するよう、バスク、ナバーラ全住民に向けて呼びかけた。
これを受けて、野党PPは、ANV党の違法化手続きをすぐに開始するよう政府に要請。

カナリアス諸島、一晩で200名の密入国者

良い天候が続く中、アフリカからカナリアス諸島への違法入国者は後を立たない。
昨夜から今朝にかけて、すでに2艘の簡易船が計118名の密入国者を乗せてテネリフェ島、 ランサロテ島に到着しており、更に103名を乗せた別の船がテネリフェに誘導されようとしている。

スペイン経済、今年の第1四半期に4%の伸び率

国家統計局の発表によると、今年第1四半期における国民総生産の伸び率は4%を示しており 前四半期から引き続き、高い伸び率を維持している。
これは2001年の第3四半期に見られた4.1%に次ぐ伸び率となっている。
また、今回の国家統計局が発表したこの数字は、スペイン銀行が去る5月3日発行の報告書に 示した1月から3月にかけての国民総生産伸び率と正確に合致するものであった。

バルサ沈没、レアル・マドリッド浮上

上位4チームが僅かなポイント差でトップを競う今シーズンのスペインサッカーリーグ戦 であるが、2005年以降、長い低迷続きであったレアル・マドリッドが、先週末、久し振りに トップの座へ躍り出た。
これまで首位の座を守りつづけてきたバルサは昨夜のベティスとのホーム戦で1−1の引き分けに 甘んじる事となり、これによりレアル・マドリッドと同ポイントに並ぶ結果となった。
3位のセビージャはトップと2ポイント差、4位のバレンシアは3位と2ポイント差と 迫っている。


5月11日(金)

憲法裁判所 ANVの133のリスト却下判決

5月27日の地方選を目前に控え、本日より各政党の選挙運動が開始されたが、 この直前の今朝、0時30分に憲法裁判所は、ANVが上訴した133の立候補者リストに ついて、あらためてその立候補参選拒絶判決を言い渡した。
この判決は、6名の裁判官全員一致で出されたものである。
 同リストに名を連ねる立候補者は、違法政党バタスナ党関係者であり、バタスナが 別の政党ANVの名を借りて参選しようとした事は明らかであり、これを阻止するための 正当な判決が行われただけで、ANV党そのものの存在を否定した訳でも、同党に何らかの 影響を与えるものでもないと記録されている。
 この判決を受けて政府は「これで違法政党バタスナが選挙に参加することはあり得ない」と 強調。

イベリア航空 第1四半期において12.2百万ユーロの利益

イベリア航空は、作年の第1四半期に44.9百万ユーロの赤字を出したが、 今年、第1四半期において、12.23百万ユーロの利益があったことを報告した。
その理由として、長距離ルートにおけるビジネス・プルスクラスの利用者が増えた事により 乗客数が28%、飛行運賃が7.1%増加した事、また、16.8%の増便により空輸搬送部門の 収益が8.4%増えたことなどが挙げられる。

カナリアス諸島に密入国者、続々と到着

好天が続く中、アフリカからやってくる密入国者の数が急増し始めている。
昨夜から今日にかけて、海上救助隊が発見したものだけで、少なくとも9艘の船が 違法移民を乗せてカナリアス諸島付近で確認された。
正確な人数は発表されていないが、およそ200名の移民を保護した模様。
この他、アルメリアにも昨夜から今朝にかけて32名を乗せた移民船が保護されている。
いずれも、好天に恵まれたため、ほぼ全員が良い健康状態で到着しているが、これから 夏にかけて、今後も更なる違法移民の到着が予想される。


5月10日(木)

憲法裁判所、却下された133の立候補者リストについて今日、判決

最高裁により却下されたANV党の133の立候補者リストの扱いについて、憲法裁判所は 今日の夜中0時までに判決を下さなければならない。
検察庁は昨日、これらリストの合法化をめざす愛国社会主義者達が今後、行うであろう全ての 上訴の道を断つよう憲法裁判所に申し出た。
 先日の最高裁の却下判決を受けて、ANV党側は憲法裁判所に上告し、通常裁判では 選挙が行われる5月27日までに判決が出さない事を理由に、最高裁による立候補却下判決を一時的に 無効とし、選挙への出馬の許可を出すよう要請していたが、憲法裁判所は、この一件を 選挙問題に関する裁判であると解釈し、当選挙活動が開始される今夜0時までの速攻判決を 下す姿勢を見せた。
これを可能にするため、憲法裁判所は、検察側、国家弁護団、ANV党のそれぞれに、 本日15時までにそれぞれの申し立てを提出するよう命じた。
この速攻判決を下そうと言う判断について、6名の裁判官の内、2名が反対を唱えた。

ローカルウィキペディア

世界中のボランティアによって繰り広げられるデジタル辞典・ウィキペディアのコンセプトを 受けて、スペイン各地で、ローカルデジタル辞典が続々と誕生している。
どのようなテーマであっても、その地域に関連したことであれば記事掲載が可能で、また 一旦、掲載されたものでも、誰もがその内容にあやまちがあれば修正する事が出来るように なっており、単なる地域情報を充実させるだけの目的ではなく、一つの地域を土台とした 人と人とのつながりを育むものとして注目を浴びている。
 最初に現れたのがコルドバペディアで、2005年の10月に起動した。
現時点では220名の登録ユーザーと4600件の掲載項目しか無いが、同市が ヨーロッパ文化首都となる2016年には5万件の項目掲載を目指している。
 2007年2月15日に公開されたばかりのマドリペディアは市の協力も得ているが、 現時点ではその掲載項目はまだ1500件。
この他、トレド、エクストレマドゥーラ、アストゥリアス、カナリアス、セビージャ、 ビジャレアルなどもすでにそれぞれのローカルペディアを持っており、サンタンデールや リオハも近々、公開予定。

スペイン人建築家カラトラバ氏、アメリカ合衆国内最高層ビルをシカゴに

シカゴ市は、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバ氏に、高さ610メートルに及ぶ 国内最高層ビル、シカゴ・スパイアーの建築依頼を決定した。 工事は今月にも開始され、2010年に完成予定。 現時点で、国内最高層ビルとなっているのは 高さ410メートルを誇るシアーズ・タワーで これも同じくシカゴにある。 シカゴ・スパイアーは、ニューヨークのツインタワーがあった場所に 建設される超高層ビル、フリーダム・タワー(542m)を抜いてアメリカ国内で最も高い 超高層ビルとなる。


5月9日(水)

ANV党、最高裁による133の立候補者リストの参選拒否について憲法裁判所へ上訴

日曜日に、テロ組織ETAや、違法政党バタスナへの関与の存在を理由に次期地方選への 立候補を否認された133の立候補者リストについて、火曜日にANV党は憲法裁判所へ 上訴した。
憲法裁判所は、木曜日までの限られた時間内に判断を下さねばならない。
今回の最高裁の判決は、全員一致のうえ出されたもの。

ETA、ナバーラの企業家たちへ新たなる脅迫状

先月のバスク地方での「ゆすり」に引き続き、あらたにナバーラ地方の企業家達に テロ組織ETAの名で「請求書」が届けられた。
先月に比べると、その金額は下げられており、30.000ユーロからとなっている。
添えられた書面には、停戦宣言以降に送りつけられた過去のものと同様、極度に攻撃的な 表現は避けられており、彼らの言う「国家建設のための任意的寄付」と記されている。

携帯電話オペレーター、EUの料金値下げプランに反対

EU委員会の携帯電話通話料金値下げ案について、各テレオペレーターは団結して反対している。
この値下げは、国際ローミング料について行われ様としているもので、国外へ携帯電話を 持ち出して、電話をかけたり、受けたりした際にかかる料金。 これを現行の約60%までに 抑えようとするもので、この案に対し、各テレオペレーター会社は、一致団結して反対している。
オペレーター会社によると、この値下げによって同業界の収入は28億ユーロの減となり、 仮に、これを行ったとしても、この収入減を補うために、国内での通話料金の値上げを行う事と なり、消費者にとって、何ら良い結果にはならないと警告している。 また、日常生活で、滅多に国外へ出ることのない大半の消費者が、頻繁に国外へ出かける一部の消費者 のために、その費用を負担する事になるだけであると指摘。


5月8日(火)

政府、現時点でのANVの違法化は有り得ず

政府は現時点では、ANV党の違法化は考えておらず、同党より提出された 次期選挙に向けての256の候補者リストのうち、133のリストを拒否するに 留まった。 しかしながら、半数以上に及ぶリストが、違法政党バタスナの分身で あると言う理由から最高裁が下した「立候補取り消し」を受けて、残る同党の候補者が 当選した場合、それらの議員が所属することとなる市役所での動向を、常時、細部に 渡って監視すると、政府筋は通告。 これに対して、最大野党PPは、「サパテロ首相は殺人グループの法社会への仲間入り を認めた」と非難。

学業放棄する若者、2年間で13万人減

この2年間で、16歳以降に学業半ばで放棄する若者の人口は13万人減少した。 EUでは、学業放棄状況は、教育システムの健全さを図るための1つの重要な 要素であると判断しているが、スペインでは2004年度に中等義務教育終了後、 31、7%の学生が学業を辞めていたのに対し、今ではその数字は29.9%と 減少している。 これを人数にすると、2004年度には126万人の若者が 高等教育へ進まない、または、進んでも最後まで終えなかったのに対し、2006年度 では、この数字が113万人となり、中等義務教育終了後、高等教育を終えなかった 者の人口は2年間で13万人減となっている。 これらは、教育プログラムへのより充実した援助や、高等教育へ進むための奨学制度 などの充実によるものと政府は解釈している。

スペイン人グループ、新たな抗生物質を発見

非常に強い生命力を持ち、重い症状や、病死の原因ともなることの多い 黄色ブドウ球菌や、腸球菌に非常に強い効果を発揮する新抗生物質を スペイン人研究グループが発見した。  これは、ストレプトマイセス・プラテンシスと言うバクテリアから得た事より、 プラテシナと命名される。 黄色ブドウ球菌は、スペインの場合、院内感染の80%を占めている。


5月7日(月)

政府、バタスナ違法政党の敗北を強調

政府と検察庁により提出されていた、次期地方選立候補者リスト内における 不適切者の立候補拒否要請に対し、最高裁はそれを全面的に認める判決を下した。
これにより愛国主義社会党より登録された246名、そしてANV(バスク国民主義活動党) が登録した数のほぼ半数にあたる266名が、違法政党バタスナの関連者であるとして 5月27日に行なわれる地方選への立候補参選を拒否された。
「政府として法を重んじ、最高裁がそれを確認。民主政治国家が勝利をおさめ 違法政党バタスナは敗北した」と政府筋がコメントした。
また、政府は「最大野党PPは、またしても、実に複雑な法上の難問を、法的に 解決するのではなく、政党間の争いに持ち込もうとした」と指摘した。
政府と検察側は、「最高裁が、ANV党の完全な違法化は非現実的であると判断し、 明らかに問題があるとされる構成メンバーについてのみ、立候補を取り消すと言う、 法的にも政治的にみても懸命な処置を下した」と評価している。
更に政府筋は、「もしもPP党が主張するように、ANV党全てを違法化しようと していたなら、その中に確実に含まれていたバタスナ違法政党のメンバーが全て 5月27日の選挙に立候補参加していたであろう。 なぜなら、政党の違法化を 合法的に進めるためには、最低でも2ヶ月の日数が必要で、選挙当日までに 間に合う事は有り得なかったからである。」 とも付け加えた。

スペイン国鉄RENFE、マドリッドータラゴナ間を時速300キロで運行

マドリッドータラゴナ間を走っていた超特急AVEは、本日、5月7日より、 その運行速度を時速300キロに上げることとなった。 
これにより、今まで、2時間53分であった所要時間が、15分短縮されて、 2時間38分となる。

トレドに西ゴート時代の歴史センター

スペインの古都トレドは、その古い歴史から、様々な遺跡が地中に埋もれている事は 周知の事実であるが、それらの上に1300件の住居用マンションが建設される事と なっていた。
 これに対し、歴史遺産の保護と研究のため、マンション建設を阻止する 運動が行なわれていたが、建設予定地であったところに、ヨーロッパ最大の考古学公園 が作られる事となり、カルメン・カルボ文部文化大臣、カスティージャ・ラ・マンチャ 州知事ホセ・マリア・バレダ氏等によって最初の協定署名が行なわれた。
予定では、西ゴート時代の博物館を含む西ゴート時代国際センターとなる。


5月4日(金)

マラガの地方選にケネディファミミリーから立候補

5月に行われる地方選挙で、マラガ県マニルバ村の村議会にジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領 の親族が立候補することになった。デクラン・パトリック・オハロラン・ケネディ氏は、36歳の 不動産会社社長。スペイン在住15年のアイルランド人。元大統領との関係は、それぞれの祖父の祖父 が従兄弟同士であったが、一方の家族はアメリカに移住し、もう一方はアイルランドに残った。 それでもオハロラン氏の容姿には、どこどなく元大統領を彷彿させるケネディ家独特の雰囲気がみられる。 同氏は、アンダルシアの、特に海岸地域に多く住むヨーロッパ系外国人について、我々はただリゾート地 に遊びに来ているわけではない。多くの人は、仕事を持ち子供を学校に通わせている。地域に貢献したい とも思っている」と述べ彼らの声を代表し、また地域住民との相互理解を深めたいとしている。

アスナル前首相、DGT のスローガンを批判

ホセ・マリア・アスナル前首相は、カスティージャ・イ・レオン州のワインアカデミーよりメダル を授与され、本日その贈呈式に出席した。その際のスピーチで政府の「禁止主義」政策に触れ、 「ワインを飲んではいけない、スピードを出しすぎてはいけない、ハンバーガーを食べてはいけない、 などと言うが、自分のやりたいことを誰かに指図されたり禁止されたりするのは、もってのほかだ」と述べた。 又DGT(交通総合局)の飲酒運転やスピード違反などによる交通事故防止キャンペーンのスローガン 「私達は、あなたの代わりに運転することはできません」について「代わりに運転してくれなどと 頼んだ覚えはない。」と揶揄した。第一線を退いてからも、民衆党の名誉総裁として公の場で発言し、 様々な反響を呼び起こしている同氏だけに今回の発言も議論の種となりそうだ。

イサベル・パントハ、9万ユーロの保釈金で釈放

2日にマルベージャの一連の汚職事件に関与の疑いで逮捕された歌手イサベル・パントハは、昨日裁判所で 約2時間判事の聴取を受けた後、9万ユーロの保釈金を現金で払ったため釈放された。パントハ容疑者は、 マネーロンダリングなどの疑いで告訴されているが、聴取では主に同容疑者が所有する2軒の不動産 及び500頭以上にも及ぶ家畜の購入資金の出所について証言した模様。弁護側の記者発表では、 「本人は、非常に落ち着いており、無実を主張した」とし、提訴する予定であると述べた。同容疑者の裁判所 到着時には、マスコミ、やじ馬を含めた約200人が詰めかけ、野次をとばしたり支援の声をかける人など で一時騒然となった


5月3日(木)

歌手イサベル・パントハ、マルベージャの汚職事件に関与の疑いで逮捕

昨日、歌謡フラメンコ界で人気の高い歌手イサベル・パントハ容疑者が、マルベージャの一連の汚職事件「マラヤ作戦」に 関与の疑いがあるとして当局に逮捕された。消息筋によると容疑は、マネーロンダリングおよび、税務署に対するいくつか の不正行為としている。パントハ容疑者は昨夜11時頃、マルベージャにある自宅で逮捕された。
マラヤ作戦は、昨年以来マルベージャ市議会や不動産関係者を中心に多数の逮捕者がでているが、 7月に元市長でパントハ容疑者の恋人であるフリアン・ムニョス容疑者 が逮捕されて以来、パントハ容疑者の関わりも示唆されており、検察側の動向が注目されていた。 パントハ容疑者は、歌謡界だけでなくゴシップの女王として君臨してきたため、この事件も通常の報道番組だけでなく、 ワイドショーや女性週刊誌などにも常に取り上げられてきた。

アルバレス勧業大臣、地下鉄T4駅の開通式前日に開通式

マグダレナ・アルバレス勧業大臣は、昨日マドリッドのバラハス空港ターミナル4(T4)に建設された地下鉄駅の開通式に、 PSOE(社労党)からそれぞれマドリッド自治州知事と同市長に立候補しているラファエル・シマンカス氏と ミゲル・セバスティアン氏を伴って出席した。PP(民衆党)選出のアギーレ知事及びガジャルドン市長は、 本日「正式な」開通式を予定している為、先を越された形になり、大臣と両候補の行為を地方選挙を控えた、 「政治的意図がみえみえ」「馬鹿げた行動」と酷評している。一方勧業省側は、空港新駅そのものの工事は、 勧業省の関係機関が2700万ユーロ出資しており、2005年には駅の建設は完了していたという。ただ地下鉄の 開通が遅れていたため開通式を昨日まで延期していたと説明する。またシマンカス氏は、招待されてしかるべき大臣を 招待せずに自分達だけで式典を行おうとした方こそ、選挙前のプロパガンダ的行為と批判している。

レティシア皇太子妃、母子共に順調

フェリペ皇太子は、4日前に次女を出産した、レティシア皇太子妃について、帝王切開後の回復は順調で、 明日にも親子そろって退院予定であると発表した。レティシア妃が4日前に出産して以来皇太子は、 ほほずっとルーベル国際病院に詰めており、母子につきっきりの毎日を続けている。 今日は、早朝2時間ほど病院を離れた後、自ら運転する車で母親であるソフィア王妃と長女のレオノール王女を のせて再び病院に到着。レオノール王女は、妹との2度目のご対面となるが、ソフィア王妃および、 レティシア妃の母パロマ・ロカソラノさんは、出産以来毎日病院を訪れている。 明日は、家族揃って病院前での記念撮影が期待される。またフェリペ皇太子は、 次女の名前を王妃にちなんでソフィアと名づけたと発表している。


5月1日(メーデー)、5月2日(独立記念日)は祝日のため 「今日のニュース」はお休みさせて頂きます。




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