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7月31日(火)

グラン・カナリア島、テネリフェ島、山火事により7200人以上が避難

金曜日に始まったグラン・カナリア島の山火事は、強風のため、更に広がり続け、 その被害は10.000ヘクタールに及び、避難を強いられた人々は5200名以上に 及んでいる。
一方、昨日、新たにテネリフェ島北部でも山火事が発生し、すでに2600ヘクタールが 焼け、2000人が避難している。

カタルーニャ政府、電力供給網のチェックを半年周期に

カタルーニャ政府は、今まで、その電力供給網のチェックを3年に一度の周期でしか 行なっていなかったが、去る23日に起きた大停電を受けて、今後は半年に一度の周期で同チェックを行なう事を決めた。
同事件では、350.000人の市民が数日間に渡って電力供給を断たれたもので、バルセロナほどの水準を持つ近代都市において、 あるべき事態では無いとして、今後、同様の事件が起きる事の無い様、電力会社ENDESAや スペイン電力公社REEなどと改善策を検討する意向。
今回の大停電についての、その責任の追求はまだ先送りとなる見込みである。
被害にあった市民においては、それが一般家庭の場合、60ユーロから300ユーロ程度の 慰謝料の支払が電力会社により開始されているが、これを申請するために公開された 電話番号は、つながったあと、常に長い待ち時間があり、更には、公開された複数の 電話番号の中には、有料ダイヤルも含まれている。

近代マドリッド都市計画について、アトレティコ・デ・マドリッド、マオウ、マドリッド市が サイン

昨日、マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は、アトレティコ・デ・マドリッド・フットボール・クラブと、ビール会社のMAHOUの各代表等と共に、それぞれがマドリッド市内、マンサナーレス川のほとりに持つ敷地売買とその後の利用法についての 仮プラン書にサインを交わした。
マドリッド市では、数年間に渡り、町の近代化工事が続けられているが、その中でも 街中を流れるマンサナレス川付近の環境改善に力を注いでいる。
この川の辺に向かい合うような形で、アトレティコ・デ・マドリッドのホームスタジアムであるビセンテ・カルデロン・サッカー場と、ビール会社MAHOUの工場があるが、 マドリッド市は、交渉の結果、それぞれ、31.046平米、61.251平米の敷地を 占めるこれらの施設の移転計画の同意へと漕ぎ着けた。
現時点では、これらの施設を取り壊したあと、どのようなものが建設されるのか、 全くの仮プランであるが、スタジアム跡には、巨大な人口湖と緑地帯が、ビール工場跡には 高層ビルでは無い住宅マンションが作られると言った内容が記されている。
 アトレティコ・デ・マドリッドは、55.000人を収容出来る現スタジアムに代わって、マドリッドのサン・ブラス地区に、より大きな全天候型スタジアム(73.000人収容)を持つ事となり、これは、バルセロナのカンプ・ノウ(96.000人収容)、マドリッドの サンティアゴ・ベルナベウ(80.000人収容)についで、スペイン国内3番目に大きな スタジアムとなる。
このサン・ブラス地区、ペイネタに作られるスタジアムが、最終的にどのような名称で呼ばれるのかは、未定。
新スタジアムは2016年に同フットボールクラブに引き渡される予定。


7月30日(月)

強風のためグラン・カナリアの山火事、更に広がる

金曜日に始まったグラン・カナリア島の山火事は、3500ヘクタールの森を焼き尽くした あと、一旦、静まったかのように思われたが、その後、風速60メートルを越える強風が 吹き始め、再び火が広がった。
現在、地上での消化作業と並行して、10機のヘリコプターと飛行機による上空からの消火作業が続いている。
 同山火事の原因は、カナリアス諸島政府が契約している森林警備会社によって雇われた パトロール隊員による放火と見られているが、土曜日に逮捕された同隊員は、夏季だけの 短い一時雇用契約に対する抗議として放火したと供述。

275名以上の密入国者を保護

日曜日にテネリフェ島とアルメリアに到着した3艘のボートに乗っていた違法入国者 の数は、275名以上にのぼり、その内、未成年者や女性が30名以上を占めている。
更に、マラガ県、ベナルマデナ市には20名が上陸し、逃亡したが、12名がすでに 保護された。

アルヘシラス港、過去最大の利用者数を記録

昨日のアルヘシラス港は、80.000人の旅行者、20.000台の車と言う、その歴史上、一日における最大の利用者数を記録した。
 例年、夏のバカンスシーズンはその利用者数が極端に増加するため、特別整備体制が布かれており、特に港の混乱は無かったが、 ピーク時には、1時間に同港に到着した車の数が930台となり、唯一、待ち時間が 目立ったのは、モロッコのタンジェを結ぶ便だけであったと関係者は語る。

トゥール・ド・フランスにて5人目のスペイン人チャンピオン

昨日、幕を閉じたトゥール・ド・フランスにて、1982年、ピント生まれの青年アルベルト・コンタドールが優勝。
過去のスペイン人優勝者は、1959年度のフェデリコ・バアモンテス、1973年度のルイス・オカーニャ、1988年度のペドロ・デルガード、1991年から95年にかけて5連覇を遂げたミゲル・インドゥラインで、アルベルト・コンタドールはスペイン人としての5人目のタイトル格闘者となった。


7月27日(金)

失業率 1978年以降、最低値を記録

失業者数は今年第二・四半期が終わった時点で96100名の減、第一・四半期に 比較すると5.1%ダウンとなり、総失業者数1.760.000人となった。
これにより、失業率は7.95%となり、国家統計局の調べによると1978年の 第4・四半期以降、最も低い数値となった。
4月から6月ににかけて、雇用は298.100件の増加となっており、6月が終わった 時点で就労者数は20.367.300人となっている。

ビゴの砂浜、ゴミの山

ガリシア地方、ビゴ市の公共スペースの清掃を請け負うセスパ社のスタッフ109名が 月曜日よりストライキに入っており、そのため、夏のバカンス客で賑わう浜や海岸遊歩道 などがゴミの山と化している。
ガリシアでは7月の間、悪天候が続きで気温も低く、バカンスで訪れた人々も海辺で 過ごすと言った状況では無かったが、いよいよ天気も回復し、これからが夏本番と 言うこのタイミングでのストは、ビゴの観光イメージを著しく低下させている。
同市役所は、衛生面の問題から、幾つかの海水浴場の閉鎖の可能性を検討中。

ビセンテ・カルデロンサッカー場の取り壊しに抗議

マドリッドのサッカーチーム、アトレティコ・デ・マドリッドは、そのホームスタジアムであるビセンテ・カルデロンサッカー場を売りに出し、その敷地に1600件のマンションを 含む5つの高層ビルを建築するプランをマドリッドの市役所に提出しているが、 これに対し、この土地に生まれ育った人々が抗議団体を結成し、チームに訴えかけている。
昨日も、約400名が集まり、スタジアムの周りでデモ行進が行なわれた。


7月26日(木)

カナリアスへ149名の密入国者

昨日の正午頃、エル・イエロ島の南65マイルの海域でカナリアス諸島へ向う密入国者を 乗せた簡易船が発見された。
 通報を受けた海上救助隊のパトロール艇が救助に向かい、 エル・イエロ島のラ・エスタカ港に保護したのが今朝の8時。
乗っていたのは149名で、全員、サハラ周辺の住民。 中には見成年者も含まれる。
幸い、ほぼ全員の健康状態が良好である模様。

バルセロナ・オリンピック15周年

92年に行なわれたバルセロナオリンピックの開会式で、火を灯した矢を放ち、聖火台 に火をつけたあの日から15周年を迎えた昨日、国際オリンピック委員会名誉会長である サマランチ氏の出席の元に、記念式典が行なわれた。
同式典の中で、アントニオ・レボジョ氏の引く弓矢によって聖火が灯され、15年前の 光景が再現された。 
聖火は、日曜日まで灯される予定。

バルセロナ市の停電、未だ完全復旧ならず

去る月曜日に起きた停電以来、グラシア地区など、バルセロナ市内の一部では未だに 電力供給の完全復旧がなされていない。
また、復旧された地域であっても、断続的な停電が続いており、引き続き 路上では住民による抗議運動が行なわれている。


7月25日(水)

マドリッドの列車テロ、11−M裁判で19名に判決

2004年3月11日にマドリッドで起きた列車テロに関与したとして 裁かれていた19名の主要被告に対し、判決が言い渡された。
同19名は、すでに仮判決による仮服役の最中であったが、仮服役中の者に対し、 正式な懲役期間が命じられた場合、仮服役期間の延長は最大で正式な期間の50%以内で なければいけないと言うリミットが法律で定められている。
一方、彼等はすでに3年以上の仮服役を終えているため、今、仮に6年の懲役が下された 場合、すでにその50%を越えているために、即時、釈放しなければならない事になる。
このため、19名の中で、問われている罪状は様々であるが、1名たりとも釈放に 至らないよう、今回の判決で、最低で7年の懲役が命じられた。
中には、テロ組織に加わっていたと言うだけで、38952年の懲役の申し立てを受ける ものもあるが、その中には、すでに同罪状でイタリアなど、他国で10年の服役を終えて いるものなどもあり、その場合、同じ罪で、今再び、裁く事は困難な状況となっている。
そのため、11−Mテロの知的指導を行なった罪や、同テロの物資面での指導を行なった 罪など、他の罪状を集める事により、主要メンバーには、3万年以上の懲役を課すように しているが、実際には現行の法律では、最大で40年を越えることは有りえない。

バルセロナの停電への抗議

月曜の朝から電気供給を断たれたバルセロナ市民の中で、未だに復旧せず暗闇の中での 生活を強いられている人々が約10.000人残っている。
住人同士の挨拶は「おはよう」でも「こんにちは」でもなく、「電気はつきましたか?」に 変わっており、最も被害が長びいているマラガル地区の住人は昨夜、ついに主要道路を 占領し、抗議のため交通を遮断するに至った。
これにより、市内でも交通量の多いことで知られるメリディアナ大通りやマラガル通りなど の交通が麻痺状態となった。
電気会社は同地域の住人に、本日中の復旧を約束している。

セビージャ、レンタルサイクルのサービス開始

昨日、セビージャでレンタル自転車サービスが開始された。
市内30箇所に設置された駐車・レンタル場は、2008年には250箇所に増やされる 予定。
同サービス利用チケットには、1週間有効のものと、1年間有効のものとがあり、 それぞれの販売価格が5ユーロ、10ユーロとなっている。
 登録、購入するには ウェブページ、タバコ屋、市営インフォーメーションオフィスなどで入手出来る申し込み 用紙に必要事項を記入する。
支払は全てクレジットカード、またはデビットカード経由と なり、保証金として150ユーロがキープされる仕組みとなっている。
自転車の使用料金は、年間券の場合、1時間につき1ユーロ、1週間券の場合、1時間に つき2ユーロとなっているが、いずれの場合も、最初の30分間は無料。
各車両には、簡単な使用説明文とインフォーメーション センターの電話番号(902011032)を記したプレートが付けられている。
2008年には2500台の自転車が設置される予定。


7月24日(火)

バルセロナの停電、依然復旧できず

昨日、午前10時53分にバルセロナのコルブランク発電所において高電圧ケーブルが 落下したのが原因で、バルセロナ市は勿論、郊外の集落まで広範囲にわたって停電が 発生した。
  これにより約350.000人が電気供給を断たれ、その後、復旧作業が 続いているが、ほぼ全域の復旧には明日までかかる見通しが強い。
この停電により、一般商店、レストランなどの営業も一部、不可能となり、病院、公共交通機関など、 広範囲において被害が広まっている。
バルセロナ市内の路面電車は3つのラインが、地下鉄も同様に3つのラインが、 またカタルーニャ鉄道では二つのラインが機能を停止した。
  また、同市内にある33.000個の交通信号のうち、実にその70%にあたる23.100個が停止。
市内の交通に混雑をもたらした。 
 昨夜20時の時点で、バルセロナ市内のみでも 約30.000人が依然、電気の供給を受けておらず、その多くは本日中の復旧を 伝えられているが、最も被害が大きかったマラガルでは、復旧の正確な見通しがたって いない。

手術室も夏休み

去る12日に89歳になる妻に手を貸そうとしたイネソ・ベニート氏(92歳)は 転んで腰を骨折。 赤十字の救急車がマドリッド市内のラ・パス病院へと運び込んだが 「夏期休暇のため、手術室が不足しているため、手術は27日まで待つように」と伝え られ、家族がこれを訴えた。
病院側は、遅い手術日の設定を、「患者自身の病歴、治療歴が複雑であるため、手術前の 様々な検査の必要があったため」としているが、患者の家族は最初に伝えられた理由と 一致しないとして批判。
最終的に、イネソ・ベニート氏の手術は入院後12日たった昨日、ようやく行なわれた。
 夏季バカンスシーズンに突入すると、マドリッドの公共大病院では、7月の半ばから 5つに一つの手術室が、8月に入ると3つに一つの手術室が閉鎖される。
9月に入ると、その前半は、7月後半と同様に、5つのうち一つが閉鎖された状態に戻る。
その間、マドリッドだけで42.000人の患者が手術待ちとなっているのが現状。

ビルバオで大西洋ヨーロッパ、最初の海上高速路誕生

EUのバックアップを受け、9月にビルバオで大西洋ヨーロッパ初の海上高速路がオープン する。 
これは、ビルバオとベルギーのゼーブリュッヘ(ブルハス)をつなぐ海上貨物ラインで、年間100.000台のトラックを運ぶ事になると見込まれている。
これは現在、陸路、スペインとフランスの西岸沿い国境を越えているトラックの6%に あたり、陸路運輸と比較して6%から18%の節約が可能であるとされる。
船を使った場合、その速度はトラックよりも劣るが、陸路通る道程に比べ、海路の方が はるかに距離が短くなり、例えば、ビルバオとゼーブリュッヘ間の場合、船で運ぶと 港から港まで38時間かかるが、トラックで陸路進む場合、運転手が一人の時には、 EUが定める労働基準法に沿って運転する限り、これよりも時間がかかり、仮に 運転手を2人にした場合は、コスト面でやはり海運の方が効率が良いと言う事になる。
更には、これらのトラックは、週末にはフランス国内を走ってはいけないと言う規則がある ため、海上交通のメリットはより大きなものとなる、、とトランスフェンミカ船舶会社の スポークスマン、ルイス ベンドリジャーナ氏は説明する。


7月23日(月)

ANV党役員、ETAがテロを行なった場合、脱党を通告

5月に行なわれた地方選に、ANV党候補者の参選をバックアップした、愛国左翼派の 党役員達が、もしも今後、ETAが再び暴力による人殺しを行なうような事があれば、 脱党を行い、暴力を否定、批判する他の政党と行動を共にする可能性を、違法政党バタスナ に向けて通告した。
ANV党は違法化されているバタスナ党の分身的役割を持ってその息のかかったメンバーの 参選を可能にすべく協力してきたが、それはあくまでもETAが無期限停戦を宣言していた 状況での事であって、ETAがテロ行為を再開するのであれば、全く話は別であるとしている。

週末の交通事故死者数32名に

夏のバカンスの真っ只中、金曜日の午後3時より月曜日が始まる午前0時までの間に 起きた交通事故は27件で、32名の死者、11名の重傷、5名の軽傷者を出した。
死者の数は、昨年度の同時期と比較して、14名増となっている。
今年の上半期を通して見ると、死亡者数は1309名で、昨年度上半期の1519名と 比べると13.82%の減となっている。

スペインの大都市におけるテナント料、ヨーロッパで最高値に接近

マドリッド、バレンシア、バルセロナなどの大都市における店舗テナント料は 依然、上昇を続けており2006年の1年間だけで21%の上昇を見せている。
特に、マドリッドでの値上がりは大きく、2007年度上四半期の時点でその テナント料は1平米辺り年額2640ユーロにまで達しており、ヨーロッパ内において 4番目に高い都市となっている。


7月20日(金)

逃亡中のETAメンバーを追ってカステジョン県全土に捜査網拡大

昨日、カステジョンの鉄道駅にて客を乗せたタクシーが、国道340号線を走り、 トーレブランカ付近にさしかかった際、前方で警察による検問が行なわれているのに 気づいた乗客が「気分が悪いので止めて欲しい」と訴えたが、道路わきへ停車した途端、 ドアを開けて荷物を残したまま逃亡した。 
タクシーの運転手から報告を受けた警察が、車内に残された荷物を調べた所、 爆発物、時限装置、起爆装置などが確認されたため、テロリストのメンバーである可能性が 高いとして、タクシー運転手の協力を得て逃走した人物の身元を調べたところ、ETAの メンバーであるアンデル・ムヒカ・アンドネギであることが判明。
また、カステジョン鉄道駅にて彼を見送った人物についても、目撃した運転手の記憶に 基づく写真照合を行なった結果、ETAメンバーのアイトール・スビジャガである可能性が高い 事が判った。 警察の捜査網はカステジョン全土に広げられ、これら2名のETAメンバーの行方を追っている。 
夏のバカンスシーズンを狙ったETAによるテロ計画が、連続して事前に防がれているため ETA側が腹癒せ行為とも言えるテロに出る可能性もあり、政府は対テロ特別警戒体制を 維持している。

住宅不動産、98年以降、最低の上昇率

2007年度の上半期における住宅不動産価格は、2006年度の同時期と比較して 5.8%の上昇となり、不動産ブームが始まった98年以降、最低の値上がり率となった。
その中で、新築物件の上昇率は6%、中古物件については5.6%となっており、平均すると その価格は1平方メートルあたり2054,5ユーロとなっている。
この上半期でもっとも上昇率の高かったのがムルシアの9.4%で、次いでエクストレマドゥーラの9.1%、セウタ、メリージャの8.7%、バレアレスの7.8%、ガリシアの7.5%、 アストゥーリアスの7.1%となっており、逆に最も低かったのが、リオハの0.4%、マドリッド、ナバーラの3.1%、カスティージャ・ラ・マンチャの4.5%となっている。

2週間で、700.000本の歯磨き粉を摘発

消費者協会FACUAの報告によると、この14日間にスペイン全国で摘発、没収された 歯磨き粉は700.000本に達している。
これらの中には約20種類のメーカーが含まれており、いずれも箱やチューブに見られる アピール文や説明が、スペイン語以外の言語で書かれており、何らかの違法流通経路を 辿ってスペイン内に持ち込まれ販売された可能性が高い。
これらの中には毒物を含むものも認められており、消費者協会はより厳重なコントロールが なされるよう要求している。
尚、これら摘発された製品について、各メーカーは、自社で製造したものなのか、或いは 第三者により偽造されたものであるのか、現時点ではコメントを行なっていない。


7月19日(木)

カナリアスへ向う密入国船遭難、数十人が行方不明

昨夜20時ごろ、海上偵察機がカナリアス諸島南の海域を漂流中の密入国船を発見し、 その救助要請の連絡を行なった。
 海の状態は悪く、強風と高さ4メートルの波の中を 同船はさまよっていた。
 本日早朝になって救助船が到着し、荒波の中で救出作業が 始まったが、波と船内の人の動きによりバランスを崩した船はテネリフェ島から90マイル の海域で転覆。
 救命具などが投げ込まれ、48名が救出されたが、同船には100名以上が乗り込んでいた模様で50名以上が行方不明として捜索が続けられている。

ETA、再度の脅迫状

ナバーラ企業家連合会長のホセ・マヌエル・アジェサ氏は、7月に入って ナバーラの企業家宛に新たなるETAの脅迫状が届いている事を明らかにした。
要求額は今までのものよりもはるかに高額で、200.000〜300.000ユーロにも 登ると言う。
また、添えられた文面は、更に攻撃的なもので、同要求に応じない場合、 「家族の心配をすることだ」と言った内容が含まれていた。

ガリシアを結ぶAVEについてガリシア州知事、経済産業省大臣、大蔵省大臣等と会合

エミリオ・ペレス・トウリーニョ ガリシア州知事はガリシアとマドリッドを結ぶ 超特急AVEの工事、特に最も作業が遅れていると見られるルビアンーオレンセ間に ついて、その作業を急ぐよう要請した。
ガリシアを繋ぐAVEの工事は、2012年には完工している予定で、予定どおり 作業を進めるためには、相応の来年度政府予算の確保が必要であり、同件について 明日にもペドロ・ソルベス大蔵大臣との会合が持たれる模様。


7月18日(水)

ナバーラ州知事決定期間を8月18日まで延長

5月に行なわれた地方選のあと、ナバーラでは政権をとるに必要な議席数に達する 政党が現れなかったため、その後ずっと連立政権の樹立を巡り各政党間で交渉が続けられて 来たが、現在に至っても新政権は成立していない。 この状況下で、ナバーラ議会のエレナ・トーレス議長は、政権樹立の期限を8月18日まで 延期し、その時点で政府樹立が無い場合は、再選挙を行なう旨を発表した。

燃料漏れ再発により更に汚染地区拡大

イビサ沖に沈んだドン・ペドロ号から漏れ出す燃料汚染により閉鎖されていた三つの 海水浴場のうち、浄化作業が終わったエン・ボッサ海水浴場が、昨日、再オープンされたが、 新たに沈没船の煙突より油が漏れ出している事が判明した。 閉鎖されていた残り二箇所の海水浴場も、間もなく再オープンされるとの予測であったが、 実際には昨日の時点で、2箇所共に状況は悪化している状態で、更には風向きの変化により 反対側の沿岸部でも汚染が進みつつある。

スペインサッカー、FIFAランキング9位に落ちる

アメリカ・カップで優勝したあと、ブラジルが世界ランキング1位の地位を 取り戻した。 2位がアルゼンチンで、イタリアが3位、フランスが4位と続き、 スペインは9位までそのポストを落とし、ぎりぎりの線で10強に引っかかっている状態 となっている。
 FIFAによる世界ランキング表は8月22日に発表予定。


7月17日(火)

オフィス賃貸料、前年度比、35%増し

マドリッドにおけるオフィス賃貸料は2006年度に比べて、7.7%〜22%増しと なっているが、特に、カステジャーナ大通りから旧レアル・マドリッド練習場までの地域、 セラーノ通り、ベラスケス通り付近では35%の値上がりを示しており、1平米あたりに すると月額40ユーロ増しとなっている。
 これだけの値上がりがあったにも関わらず 同市における賃貸オフィスの新規契約数は前年度の同時期と比べて7.8%増となっている。
バルセロナ市内における平均値上がり率は4.22%。

スペインのブロードバンドは高額

経済協力開発機構OECDの調べによるとスペインにおけるブロードバンド接続費用は 世界でも高いグループに属することが明らかになった。
現在、同国内で見られるオファーの中で、最も安価なものでも月額32.75ユーロと なっており、スエーデンの7.89ユーロ、フランスの11.87ユーロ、イタリアの 12.79ユーロとは比較にならない程、高額なものとなっている。
日本を筆頭に、スエーデン、韓国、フィンランドなどでは光ファイバーによるサービスが 一般化しており、OECD加盟国で利用されているブロードバンド接続の平均速度と 比較すると10倍の速度を提供しつつ、尚且つ、低コストを実現している。
今回の調査で最もその費用が高かったのはメキシコの月額38ユーロ(1Mbps)で、 スペインでのコストはこれと大差が無いのが現状。

サン・フェルミン祭で子供を走らせた父親を母親が告訴

先週に終わったパンプロナのサン・フェルミン祭で、マドリッド出身のルイス・ミゲル・ゴメスは、10歳になる子供を一緒に走らせていたが、これをスペイン国営放送局が見つけ、 インタビューを行い、これをテレビで発見した地元警察がインタビューの現場へかけつけた。
 同祭では、子供の牛追いへの参加は許可されておらず、ルールに従わなかったとして パンプロナの市役所は同父親に150ユーロの罰金を課したが、父親は今後も全国の 牛追いに子供を参加させるつもりであると話していた。
 ところが、10歳児が牛と一緒に走っている写真を各メディアが伝えたところ、これを 離婚している母親が発見し、我が子の命を危険にさらしたとして元夫を訴えた。
これを受けて、マドリッド、フエンラブラーダの裁判所は緊急判決を下し、父親に対し、 子供を訪問する権利を停止し、早々に子供を母親の下へ返すよう命じた。


7月16日(月)

ドン・ペドロ号からの流出燃料、セス・サリネス自然公園に達する

イビサ島の港から1マイルの水域に沈んだドン・ペドロ号に新たな亀裂が発見されており、 依然、燃料の流出は続いている。
 これによる汚染はセス・サリネス自然保護地区に 達しつつある。
 これ以上の流出を避けるため、船体内部に残る燃料を取り出す作業が 明日、開始される予定であるとマグダレナ・アルバレス経済産業省大臣は語る。

週末の交通事故死者数25名

7月第二週より夏のバカンスに入った人々が多い中、金曜日の15時より日曜日から 月曜日に変わる午前0時までの間に起きた交通事故数は23件。
 これらの事故による 死亡者数は25名で、昨年の同時期に比べると5名減となっている。
今年の上半期における交通事故死亡者数は1309名となっており、2006年度の 1519名に比較すると13.82%減となっており、免許証の減点制度を取り入れた 成果と見なされている。

EUのバイオ燃料導入により原油価格高騰の動き

EUは去る2月に、2020年までにEU内の自動車燃料の10%をバイオ燃料により 充当させる事を決定しているが、現時点でディーゼルの場合、バイオ燃料が占める割合は 1.6%、ガソリンの場合バイオエタノールが占める割合は僅か0.4%となっており、 同計画の遅れが目立ち始めている。
一方、バイオ燃料への依存率が高まるにつれ、原油生産にブレーキがかかる結果となり、 これにより原油価格とこれに由来する様々な製品価格の高騰が始まっており、去る 金曜日には、原油価格が2006年8月7日に記録された史上最高値に達した。
 これを受け、 スペイン国内でも、2006年8月時に記録された最高値まで、残す所、数センティモまで迫っている。


7月13日(金)

本日、養育費援助に関する新法案プロジェクトを可決

政府は、先日の国会討論においてサパテロ首相が発表した養育費援助新法案を、本日 正式に発表する予定。
同法案は7月3日以降に子供が生まれた親、または同日以降に養子縁組を行なった親に 対し、子供ひとりにつき2500ユーロの援助金が支給されると言うもので、政府は この適応開始日を今年の1月1日まで遡ることも検討している。
同援助金の申請受け付けは来週の月曜日より始まる予定。

イビサ沖に沈んだ船より流れ出した石油10トンを回収

マグダレナ・アルバレス経済産業省大臣によると、水曜日の午前3時過ぎに イビサ沖で沈没した商船ドン・ペドロ号に認められた三つの損傷部分より、積載されていた 石油が流れ出ていたが、昨日、3箇所全ての封印作業を完了、漏れ出した燃料は、現時点で約10トンが回収された。
 が、しかし、潜水チームの調査により新たに、亀裂の入った チューブより漏れている事が発覚。 本日中にこれを封印する予定。
 今回の事故により漏れ出た燃料の一部はイビサ島の海岸線に達し、すでに3つの 海水浴場が閉鎖されている。

熱波到来

気象庁は、アフリカからの熱風により、スペイン本土、バレアレス諸島全般において、 今週末の気温上昇について警告している。
エブロ川峡谷付近では37度程度、本土南半分では40度、或いはそれを上回る可能性が 高く、アンダルシア地方では、この熱波が来週の水曜日まで続く見込み。
  カナリアス諸島でも29度ぐらいまで上がるが、日曜日には下がり始めるとの予測。


7月12日(木)

イビサ沖に沈んだ船から4キロにわたる黒い染み

昨日早朝3時過ぎに、イビサの港から1マイルの所で小島に衝突し沈没した ドン・ペドロ号は150トンの石油と50トンのディーゼル燃料を積んでいたが、 これらが流れ出し、4キロにわたって水面に黒い染みを広げている。 
すでにタラマンカ浜にはその一部が到達し、本日中にイビサ島の沿岸に達する可能性が 大きくなってきた。
政府は事故のあと、非常事態と判断、非常時特別体制を発動し、経験豊かな専門家13名が コルーニャ、アルメリア、カステジョン、マドリッドなどから召集された。
海底約40メートルに沈んでいるドン・ペドロ号には燃料が流れ出す3箇所の損傷部が 認められ、そのうち、2箇所はすでに封印され、残る1ヶ所も本日中に閉じられる予定。

マドリッド人口の半分が日常的にネットサーフィン

調べによるとマドリッド人口の約半数が日常的にインターネットに接続、利用している 事が判った。
 日常ネット人口が一つの自治体の半数に達したのは、スペインでは初めての ことで、マドリッドがトップを切り49.9%、次いでカタルーニャ、バレアレスが 46.7%、バスクが45.8%となっており、最も低かったのがエクストレマドゥーラの 22.8%となっている。
 そのうち、女性が占める割合は10年前の23%に比べ、 41.9%と、大きく伸びているのが判る。
 また、利用者の年齢層についても高くなって おり、10年前では34歳以下が占める割合が67.4%であったのに対し、今回の統計では 61%となっている。

10歳児、牛追いに参加

パンプロナで続いているサン・フェルミン祭において、毎朝、定番の牛追いが 行なわれているが、2日間にわたって、10歳の男の子が大人達に混ざって走っている事が 判明した。
 10歳の男の子を連れてきたのはマドリッド出身の父親。 この親子が スペイン国営テレビのインタビューを受けているのを警察が発見し、同テレビ局の撮影隊が置かれている現場へ駆けつけた。
パンプロナの牛追いには18歳未満の参加は許可されておらず、規則をやぶったとして、 父親ルイス・ミゲルに対して罰金が課せられる模様。
ルイス・ミゲルは10歳になる子供を連れて全国の牛追いに参加、訓練しており、 今回は、雄牛が通り過ぎたあと、最後部を走る去勢牛の前を子供に走らせていた。


7月11日(水)

サンティアゴ大聖堂のボタフメイロ再開

サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂で使われる巨大な香炉、ボタフメイロは 2ヶ月間にわたってその機能を停止していたが、昨日、新しく取り替えたロープに 吊るされ、正常に機能するかテストが行なわれた。
古くなった麻製のロープをとりはずし、新しく用意した化学繊維製のロープを取り付け、 今月の3日より重さ206キロの錘を吊るしてロープが伸びて安定するのを待っていた。
以前のロープは65キロと軽量だったが、今回取り付けたものは、直径5センチ、 長さ65メートルでその総重量は90キロに及ぶ。
 香炉そのものの重さは62キロで、 それをはるかに上回る重さのロープは、香炉を振るときに香炉が安定しない原因となり、 ボタフメイロを振る昔からのスタッフは、今まで使っていたロープを惜しむ気持ちで いっぱいだと話している。

イビサの港沖に150トンのディーゼルを積んだ商船が沈没

今朝3時05分頃、バレンシアへ向うため、バレアレス諸島、イビサ島の港を出た船、 ドン・ペドロ号が出航の10分後にダウスと呼ばれる小島に衝突し、大量の浸水を受け 沈没した。
乗船していたのは18名の乗組員とトラック運転手とその妻の計20名であったが 全員、無事、救出された。
 現在、同船は水深30〜45メートルの所に沈んだ状態 であるが、積載していた150トンのディーゼル燃料が漏れ出しつつある。 近辺の港や浜へこれらの燃料が達しないよう対処すると同時に、これ以上の被害を 防ぐためには、同船を引き上げるべきか、海底で船体を封印するべきか、必要な調査が 行なわれている。

サンタンデールで逮捕されたETAメンバー、公共施設に対するテロか

アルフレド・ペレス・ルバルカーバ内務大臣は、昨日サンタンデールにて逮捕された ETAメンバー、アリツ・アルギンソニスが、車爆弾を使ったカンタブリアでのテロ 実行チームに属していた事を発表した。 
公共施設に隣接するパーキングに車爆弾を 配置し、爆破する計画であった模様。
警察は同テロに使われる予定であった車両の発見と、アリツ・アルギンソニスの共犯者と 見られるサイオア・サンチェスの捜査にあたっている。


7月10日(火)

サン・フェルミン祭、4日目も大きな事故は無し

今日で4日目を迎えるパンロナの牛追いだが、4名が軽傷で治療を受けた程度で 重度の怪我人は出ていない。
 スムーズな流れに乗って2分26秒で本日の牛追いは 終了した。
 軽傷により治療を受けたのは、左手首の骨折と両足の打撲を負った パンプロナ出身の46歳男性、頭部に外傷を負ったサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス出身の30歳男性、胸部を打ったバレンシア出身の40歳男性、 肩に怪我をしたパンプロナ出身の25歳男性だった。

サンタンデールにてピストルと爆発物を所持したETAメンバー逮捕

サンタンデールのバスターミナルにて国家警察による抜き打ち所持品チェックが 行なわれていたが、これにより1月より逃亡中であったETAメンバーのアリツ・アルギンソニスが逮捕された。アリツは特に抵抗する事もなく、またETAのメンバーである事を 認めた模様で、所持していたリュックにはピストルと爆弾の材料が入っていた。
警察は他にも同様のメンバーが近くにいる可能性が高いとして捜査を進めている。

ヨーロッパ議会、水銀を使用した温度計廃止を決定

ヨーロッパ議会は、温度計、体温計その他、水銀を利用した測定機器の全面的廃止を 決定した。
 これが正式発表される日より18ヶ月以内にEU加盟国は従来の水銀使用機器 を市場より回収しなければならない。


7月9日(月)

スパンエアー、23便をキャンセル

客室乗務員のストライキは回避されたものの、その時点で全てのフライトの 再プログラミングが間に合わず、最終的に、今日の便、計23便がキャンセルとなった。
いずれもマドリッド、またはバルセロナ発着で、バレンシア、ビゴ、マラガ、ビルバオ、 アリカンテ、セビージャなどを結ぶ便。
スパンエアーは、被害を被った全ての利用客に対し、他の便への変更や、払い戻しについて 最大の便を図りたいと説明している。

レアル・マドリッド新監督にシュステル氏就任

数ヶ月前より、ヘタフェの監督であるシュステル氏のレアル・マドリッドへの就任が 噂されていたが、その後、カペロ氏率いるレアル・マドリッドがリーグ優勝を決め、 同氏の継続の可能性も囁かれていた。
カペロ氏の解雇が発表されたあと、噂どおり、シュステル氏新監督の就任が発表された。
同氏は同チームでの選手としてのプレー経歴もあり、また同時に個人的にはバルサの会員でもある。

「マドリッド2016」に向けて、2500以上のロゴマーク応募

2012年のオリンピック開催地になれなかったマドリッドは、2016年の開催地として 名乗りをあげているが、「マドリッドオリンピック2016」のロゴマークのアイデアを 一般募集したところ、7月6日の締め切りの時点で、2500以上の応募があった。
その多くはスペイン国内からのものであったが、中にはスペイン語圏の他の国々からの 応募もあった。
 これらの応募作品の中から、10の候補が選ばれ、その後、45日間に 渡って、街角や市のウェーブページなどで公開され、最終的なロゴが決定される。


7月6日(金)

44%がサパテロ首相に軍配

社会世論研究センター調べによると、火曜日から木曜日にかけて国会内で行なわれた 国政状況についての討議において、サパテロ首相の勝利であるとするものが43.9%、 野党代表ラホイ氏の勝利であるとするものが16.5%であった。
これは、同センターが1500名を対象に行なった統計結果である。

カサ・デ・カンポ内、一般車通行禁止に

マドリッド市長、ルイス・ガジャルドン氏は、本日金曜日の午後15時半より マドリッド市内にある広大な緑地帯、カサ・デ・カンポ内の交通を遮断する事を発表した。
同ルートは、ソモスアグアス−スペイン広場間をつなぐ道路で、2003年より 7時から10時まで、13時半より15時半まで一般車の通行を認めていたもので、 毎日、約3500台の車がこれを利用していた。
市議会は、同敷地内にある遊園地、動物園、スポーツ施設、レストランなどへのアクセスは 今までどおり維持されることを確認したが、同敷地内で日常的に行なわれている売春活動に ついては、大きなブレーキとなる事が予想される。

サン・フェルミン祭、始まる

本日正午、ジョランダ・バルシナ市長によりパンプロナのサン・フェルミン祭の開始が 宣言される。
 これから8日間に渡ってパンプロナの町は世界中からやって来る人々で 大賑わいとなるが、これに向けて400名以上の記者達がその取材申請を行なっている。
その中でも特に遠い国から駆けつけてる記者陣として、日本、チリ、ウルグアイなどが 挙げられる。
パンプロナは、普段、約20万人が住む町であるが、祭期間中、人口は何倍にも膨れ上がるため、 その間の安全維持のため、1400名の国家警察官と治安警備隊員、360名の ナバーラ州警察官、400名のパンプロナ市警察官が動員される予定。


7月5日(木)

サパテロ首相と社労党の支持率上昇

スペインで最も聴取率の高いラジオ局、カデナ・セールが発表したアンケート 調査によると、サパテロ首相の支持率が上昇し、逆に野党第一党の民衆党(PP)の ラホイ党首の支持率は下がった。この調査は、火曜日に行われた議会での討論後に行われた ため、直接対決での印象が大きく影響しているものと見られる。 それによると、首相の支持率は55%で前回の同調査より4ポイントアップした。 一方ラホイ氏は、33%で2ポイント下がった。
また、もし今日総選挙があれば誰に投票するかという質問に対しては、社労党と 答えた人が45%で2ポイントアップ、民衆党は38.5%で1.5ポイント下がった。 火曜日の討論でどちらが勝ったと思うか、という問いについては、3人に1人が首相に 軍配を上げた。民衆党支持者の間でも、ラホイ氏の勝利を支持した人は、50% に止まり、11%がサパテロ氏が勝ったとし、30%以上が無回答だった。

野党各党、民衆党の要求を支持せず

火曜日に行われた議会での質疑で、民衆党のラホイ氏が再三要求した政府と ETAの交渉時の正式記録の提示について、野党各党は不支持を表明した。
また左派連合の広報官ジョアン・エレラ氏は、民衆党に対し要求の取り下げを 訴えた。これに対し、民衆党広報担当のエドゥワルド・サプラナ氏は、政府の 無責任で誤った対テロ政策を支持してきた他野党が、我々を支持しないのは ある意味当然であると述べた。

ベラスケスの作品、セビリアの財団が落札

セビリアに本部をおくフォークス・アベンゴア財団は、ベラスケスの作品 「サンタ・ルフィーナ」を1240万ユーロで落札した。 この絵画は、同財団の本部のあるベネラブレス病院に展示される予定。
同作品は、1999年にもニューヨークのクリスティーズのオークションに 出品された。このときは、スペイン文化教育省が落札を試みたが、結局は 個人の収集家の手に渡った。今年の6月セビリア市役所にこの絵画が展示された歳 市長が、一般市民や起業家らにサンタ・ルフィーナの「里帰り」を呼びかけ セビージャ・ベラスケス協会は2万ユーロもの寄付金を集めるに至り、 その行方が注目されていた。


7月4日(水)

サパテロ首相と野党党首、議会で大舌戦

昨日スペイン国会で行われ国家の現状についての討論があり、サパテロ首相は、この3年間の 総括的演説を行った。その後野党各党の質疑に応じたが、次の総選挙まで実質上 最後の討論とあって、与党、野党第一党ともに選挙戦を視野に入れた議論を 展開した。首相は、この3現政権の功績や公約の遵守を次々と例を挙げて示し、一方で 民衆党が、これといった提案もなくテロ組織ETAとの和平交渉の失敗など政府を攻撃 することにばかり専念していると非難した。一方民衆党のラホイ党首は、 ETAと政府の交渉に対して社労党政権が、嘘をつき国民をだましていると 応戦した。さらにラホイ氏は、ETAとの交渉時の公式記録を提出するか、さもなくば 辞任して総選挙の日程を繰り上げるよう、再三要求した。

首相、新生児及び養子一人につき2500ユーロ支給と発表

サパテロ首相は、昨日の演説で、本日付けで合法的にスペインに 居住している人々が、出産したり養子縁組を行った場合、子供一人につき2500 ユーロを支給すると発表した。首相は、社労党政権のこの3年間でのスペイン経済の顕著な発展を 強調したが、スペインがさらに発展していくためには、もっと子供の数が必要であり、 子供を増やし、育てていくには援助が必要だと述べた。この瞬間、与党側の議席からは、 大喝采が沸き起こった。しかしながら野党各党は、唐突な発表に疑問や不快感を 露にした。特に民衆党のエドゥワルド・サプラナ広報官は、「いつでも記者発表できる 事なのに敢えて議会の場で発表するのは選挙のキャンペーンの一環であると取られて然るべきだ」 と非難した。また、一般市民は、概ね歓迎しているが、一昨日子供が生まれたばかりの人々は、 一日違うだけで援助が支給されないのは不公平だとの声があがっている。

マドリッドの美術館、夏の始まりと共に様々な催し

マドリッドのティッセン・ボルネミッサ美術館では、「真夏の夜」と題した 特別プログラムを開始し、昨日から9月1日まで開館時間を23時まで延長する。 また様々な特別展示も公開されるが、特筆すべきは、ビンセント・ヴァン・ゴッホ展で、 晩年の作品が展示されるほか、無料で関連映画の上映も行われる。
プラド美術館では、今週から10月7日までヨアヒム・パティニールの特別展を 開催する。フランドルの風景画家で知名度は低いものの、風景画の先駆者として 重要視されている。ソフィア王妃芸術センターでは、夏休みの子供向けの催しを 用意している。


7月3日(火)

国王や与野党の広報官ら、イエメンのテロを非難

昨日、スペイン観光客7人を含む10人が死亡したイエメンの爆破テロで、 バルセロナで式典に出席中だったフアン・カルロス国王は、被害者や 家族に対する弔意の言葉を述べるとともに、テロ行為を非難した。
また、PP (民衆党)の広報官エドゥワルド・サプラナ氏は、議会での質疑前に この件に言及し、深い遺憾の意を示すとともに、テロリストの「卑劣な行為」 を強く非難した。バルセロナに滞在中のカルメン・カルボ文化大臣も、家族に 深い弔意を表した。被害者の遺体は、スペイン軍用機で本国に送還される。
一方、外務省は、当面イエメンへの旅行はできる限り見送るよう呼びかけた。

マドリッドとレバンテを結ぶ鉄道不通に

レンフェによると、昨日マドリッドのアランフェスとシエンポスエロを結ぶ 路線で電柱の不具合があったため、正午頃から一部路線が不通となっている。
これはハラマ川を渡る橋の上にある電柱で、正午頃不具合が みつかったため安全を考慮して運行を見合わせた。不通となっている のはマドリッドとバレンシア、アリカンテ、アルメリア、ハエンをそれぞれ結ぶ路線。
レンフェは、代替バスや列車の乗り換えなどで対応しているが、修復は、今日 の昼頃まで続く見込み。

トーレス選手、リバプールへ

サッカースペインリーグ、アトレティコ・デ・マドリッドの選手で、スペイン代表 のフェルナンド・トーレス選手の英リバプールへの移籍が確実となった。まだ正式発表 は行われていないが、今日明日中にも記者会見が開かれると見られている。
移籍金は、およそ3600万ユーロ、契約期間は、5〜6年と推定されている。
同選手は、ニーニョというあだ名で親しまれておりアトレティコの中でも実力、人気ともに 最も高い選手であっただけに、ファンの中には移籍を惜しむ声も多い。


7月2日(月)

スパンエアー、ストのため28便をキャンセル

スペインの航空会社スパンエアーは昨日、客室乗務員のストのため計28便のキャンセルを余儀なくされた。
欠航便は当初の予定より3便多く、主にマドリッドやバルセロナで大きな影響があった。
ストを決行した労組側によると参加率は50%弱、およそ1300人の客室乗務員がストに応じたとしている。
昨日のストライキは2度目にあたり、今後は今月の9、15、31日にも予定されている。それ以降は、合意が得られる までは、毎月1、15日と30もしくは31日に行われる予定。
なお乗務員たちは、安全運航のため労働時間の縮小を要求している。

ルバルカバ内務相、運転免許点数制導入の結果を評価

運転免許に点数制が導入されて1年となった昨日、アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣が、 この1年の総括を発表した。同大臣は、点数制度が施行されて以来「以前と比べて飲酒(運転)が減り、運転速度 が遅くなり、シートベルトの着用率が上昇した」とその効果を大きく評価した。
また、同時に発表されたデータによると昨年7月の施行以降、交通事故の死者は2783人、前年の同じ時期と比べ 467人減り、死亡者の減少率は、14.3%となった。これにより2010年までに交通事故による死亡の減少率を50%に 拡大するという目標に一歩近づいたと語った。また、同データによると交通違反をした運転手の86%が男性であった。運転免許 保持者の60%近くが男性であることを踏まえても、男性のほうが、女性よりも圧倒的に交通違反を犯しやすい「といえる」と述べた。

ユーロプライドパレード、マドリッドで開催

毎年恒例となった、同性愛者の権利の主張や差別の撤廃を求めるプライドパレードが、スペイン各地で行われた。
特にマドリッドでは、今回ユーロプライドといわれる欧州の開催地の中心となったため、世界中から150万人以上が参加する 大盛況となった。パレードは、先週土曜日に行われ、アルカラ門からグランビア通りを通ってスペイン広場まで行進した。
列の先頭には、カルメン・カルボ文化省大臣、ガスパール・ジャマサレス左派連合代表らが肩を並べた。最後に同性愛者連合の 代表らが声明文を読み上げ、30年前にバルセロナで初めて行進が行われて以来、スペインでは同性婚や性転換手術の必要なしに 性や名前を変更することが認められるなど大きな進歩があったが、まだ残るいくつかの課題を解決すべく努力していきたいと述べた。
パレード終了後は、マドリッドのゲイ文化のメッカとされるチュエカ地区を中心に、朝方までお祭り騒ぎが続いた。




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