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8月31日(金)

夏のバカンスが終わり400万台のUターンラッシュ

夏のバカンスが終わるこの週末、交通局は4300万台のUターンラッシュを予測し、 本日午後3時より特別体制に入る。
同体制は9月2日、日曜日まで維持される。
今年のUターンは段階を追って行なわれており、この週末に極端な渋滞が生じる可能性は 少なく、通常の週末事情と大差は無いと交通局は予測。

カステジョンの山火事、沈静化

火曜日から燃えつづけるカステジョンの山火事であったが、昨夜から今朝にかけての 気温の低下が約400名があたっている消火作業の効率を高め、ようやくコントロール 出来る状態となった。
この火事で焼けた緑地面積はおよそ5500ヘクタール。

居住地により癌発生率が左右される?

癌の発生率が、遺伝や、日常生活の習慣などとは別に、住んでいる地域によって大きく 左右されている事が明らかになった。
カディス、ウエルバ、カタルーニャ、アルトゥリアス、バスクなどで、肺ガン、喉頭ガンなどの発生率が他の地域平均と比較して3倍にものぼることが判明。
これは、他地方に比べてこれらの地域での工業汚染が進んでいる事が理由として挙げられている。
また、子宮ガンについては、地中海沿岸部で多く見られ、胃癌についてはカスティージャ・イ・レオンで多く発生している事も 明らかになった。


8月30日(木)

カステジョンの山火事、1500ヘクタールが焼失

火曜日にカステジョン県で発生した山火事は、強い風と暑さのためその後も広がり続け、 すでに125名が各々の住居から避難を強いられている。
火事の原因は電力会社の作業ミスによるもので、すでに1500ヘクタールを焼き払い、 現在もコントロール不能な状態が続いている。
消火作業には通常の消防隊だけでなく、緊急事態に備えて設置されている軍隊の 特別部隊も出動、現在、約390名の専門家が消火作業を続けている。

山火事による焼失面積、2006年比較、66%減

雨と冷夏によって海のリゾート地はその不景気を嘆いているが、この悪天候によって 良い結果をもたらしたものもある。
今年になって山火事で焼けた緑地帯面積は 26.664ヘクタールとなっており、これは2006年度の同時期と比べると66.4%も 少なく、またここ10年間の平均と比べると20%減となっている。
政府は、この結果を、国民の山火事と自然保護に対する意識が高まった結果であるとするが 専門家達は、主に冷夏の賜物であると分析。
「気温35度以上の日が3日間続くと、植物は乾燥し、極度に燃えやすくなるが、この夏、 雨も多かった上に、この条件を満たした所はほとんど無い」と説明する。

マドリッド2016 ロゴマーク候補、公開

2016年のオリンピック開催地としてスペインのマドリッドが立候補するにあたって そのロゴマークが一般募集された。
沢山、寄せられた作品の中から選ばれた10点が、今日からマドリッド市内に公開、展示され ている。
このまま9月の23日まで展示は続き、その間に一般人による自由投票が行なわれ 上位候補3つが選ばれる。
その後は、一般人の票ではなく、マドリッド16基金代表、通信・映像・デザインスペシャリストなどの代表などが最終候補を選び、これをスペインオリンピック委員会が承認、続いて 国際オリンピック委員会の承認へとの流れとなる。
投票は、マドリッドの展示会場へ行かずとも、下記のURLから、ネットを通じて参加する事が可能。
http://www.munimadrid.es/portal/site/munimadrid/menuitem.28d3a2bee21d543f863cde356202a5a0/?vgnextoid=03691da22b3f3110VgnVCM100000171f5a0aRCRD


8月29日(水)

国立図書館、歴史資料、盗まれる

去る金曜日、マドリッドにある国立図書館は、「セルバンテスの間」に所蔵されている 資料の一部が盗まれていた事を明らかにした。
図書館は、定期的に行なう資料のチェックを行なっていたところ、「セルバンテスの間」で 研究者のみを対象に閲覧が許可されていた資料の内、16世紀と17世紀のものとされる 世界地図の部分が、破り取られているのを確認、今回の発表となった。
 同図書館の館長を務めるロサ・レガス女史は、同職の辞任を発表した。

スペイン、年間20万人の外国人労働者を受け入れ

この国における違法労働についてのニュースは日常茶飯事となっているが、合法的に 就労する外国人についての現状は、昨年の例を挙げると、210.052名の外国人労働者が 正式な契約を交わし、スペイン国内にて労働を開始している。
また、今年の場合、前半6ヶ月の間にすでに178.754名が契約を交わしており、 政府の予想をはるかに上回る数字となっている。
これらの外国人労働者を多く雇用しているのはVIPS、エル・コルテ・イングレス、 農牧業共同組合などの大手である。
国別に見ると、昨年度の210.052名中、36%をルーマニア人が占めている。

サッカー界、プエルタ選手との別れを惜しむ

2007〜2008年・スペインリーグの初日を迎えた去る土曜日、セビージャは そのホームスタジアムでマドリッドのヘタフェとの試合に勝利したが、その途中、 セビージャの左サイドを務めるアントニオ・プエルタ選手が、気を失って倒れ、退場に至った。
その後、同選手は再度、意識を失い、セビージャにある「ロシオの聖母病院」に入院していたが 容態は悪く、昨日、28日にその心臓が停止した。
   プエルタは、ずっとセビージャ・フットボール・クラブ活躍して来た選手で、この1年間に5つの トロフィーを獲得すると言う歴史的快挙を成し遂げた同チームの主力メンバー。
スペイン代表選手としてのデビューも果たし、22歳、今後の活躍が期待される選手であった。
昨夜、11時頃、彼の遺体はセビージャのサンチェス・ピスフアン・スタジアムに 運び込まれた。
セビージャ・フットボール・クラブは、昨夜、チャンピオンズリーグ予選のため、ギリシアへ 飛んでいたが、知らせを受け、試合の延期を申請、UEFAがこれを認め、チーム全員が セビージャへ飛び戻り、空港からそのままプエルタ選手の遺体が置かれるスタジアムへと 直行、夜中、2時35分に到着した。
プエルタ選手が眠る棺の周りには、最近、獲得したトロフィーが並べられ、セビージャチームの旗をはじめ、他のサッカーチームの旗やスペインの国旗などが飾られ、サッカーファン以外に、サッカー選手、スポーツ界や政界の要人など、夥しい数の人々が同選手との最後の別れを 告げにやってきた。
 彼の遺体は本日、セビージャのサン・フェルナンド墓地で火葬される。


8月28日(火)

ETAが週末に計画していたテロ、未遂に終わる

去る日曜日にカステジョン郊外のオリーブ畑でワゴン車の車爆弾が爆発したが、 その後の調べによると、ETAが同日、カステジョンで予定していたテロに失敗し、 証拠隠滅のために慌てて車爆弾を爆破し、逃亡した可能性が強い。
今回、使われた手口は昨年12月30日にバラハス国際空港第4ターミナルであったテロの ものと同じで、まず、テロ予定地から離れた所で爆弾を仕掛けるための車を盗み、同時に 盗難届を出されないよう、その持ち主を誘拐、拘束する。
そして、誘拐された人達の捜索願いが出される前にテロを実行し、同時に、釈放すると言う ものである。
今回の場合、ある地点に盗んだ車を駐車しておいたところ、住人からの通報を受けた 治安警備隊が現場へ赴き、車種やナンバープレートから、盗難車であるかどうかを確認し、 そうでは無かったために、それ以上、車を調べることはしなかったが、警察の目にこの車が 触れた事により、危機感を感じたテロリストが、計画を中止し、近くのオリーブ畑で 証拠隠滅のため慌てて車を爆破し、逃亡したものと見られている。

住宅政策、的を射ず

若い世代へのサポートとして、政府は賃貸マンション契約について、その費用援助、契約条件の保証などの政策を打ち出し、これを推し進めているが、1000人の20〜30歳の若者を対象に行なわれた調査によると、彼等の半数が、「どれだけ賃貸の条件が良くなったとしても、賃貸料を払いつづけるよりも、住宅ローンを組んで購入する方を望む」と言う回答が目立った。
スペインはヨーロッパの中でも、住宅については購入嗜好が強く、賃貸住宅に住む人口は、 ヨーロッパ平均38%に対して、僅か11%となっている。
また、同調査で、「仮に賃貸マンションを契約する場合、どの程度の家賃が妥当だと思うか」 と言う質問があったが、これに対する答えは350〜475ユーロであった。
現実にはスペイン全国平均で100平米のマンションの家賃が750ユーロ、マドリッドなどの都会では1100ユーロ以上となっており、彼等の求める数字と現実の数字には大きな 開きがある。

売り不動産、2年前よりも1ヶ月多く売却期間が必要

大手不動産業であるドン・ピソによると、中古マンションの販売に要する時間は この2年間で40%増となり、2005年には平均86日を要していたものが、 2007年には平均120日かかるようになっている。
同社は、2007年度の不動産物価上昇率は昨年に引き続き、10%を割り、5〜7%辺りに 留まるのではないかと予測している。


8月27日(月)

テネリフェ島、130名の密入国者保護

本日早朝、3時頃、130名の密入国者を乗せた簡易船が、海上保安局パトロール艇に 保護されつつテネリフェ島の港に到着した。 保護された130名中、10名が未成年。
同密入国船は、土曜日にエル・イエロ島の南99マイルの水域で発見された。
 また同時に120マイルの水域でも別の船が発見され、これについてはすぐに救出され、100名(内 11人が未成年)の乗員が保護されたが、先の船は発見後、その位置が不明になるなど、 救助活動は難航し、複数の船と救助機の出動の末、ようやくその位置をエル・イエロ島 から74マイルの地点で再確認、今朝、早朝に無事、保護された。

8月最後の週末、交通事故死者数は23名

交通局発表によると、8月最後の週末に起きた交通事故件数は22件、これによる死亡者数は 23名となった。
これは昨年度同時期比較、3名増となっている。8月全体で見ると、死亡者数は241名で、昨年度より23名増。
1月から8月までのトータル比較をすると、1819名で昨年よりも196名(9.73%)減となっている。
この週末にあった事故では、23名の死亡者以外に、8名が重症を負い、17名が軽傷を 負っている。

サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス牛追い祭初日、多数の怪我人

昨日、マドリッド州のサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス市において牛追い祭が 始まったが、その初日に、牛の角による怪我人が2名(内1名は19歳)、そしてその他 15名の負傷者が出た。
  当日、牛追いに参加して牛と共に走った人々はおよそ3000人。 スタート地点からゴール地点となる闘牛場まで、僅か2分の出来事である。
2日目を迎えた今朝も、同様に牛追いが行なわれたが負傷者は軽傷を負ったものが3名。 この牛追いは今週末まで続く。

スペイン・サッカーリーグ開始

25日、土曜日にスペインサッカーリーグ戦2007〜2008が始まった。
初日の第一試合が、マドリッド、ダービー戦と言う熱い始まりとなり、新しい選手を多数迎えたあとのチーム作りがまだまだ終わっていないレアル・マドリッドと、地元の宿敵、 アトレティコ・マドリッドとの対決は、今年の夏のバカンスの最後を飾るイベントとなった。
調整期間中に行なったフレンドリーマッチで、ほとんど勝つことの出来なかったR・マドリッドだが、本番での初戦を2−1で勝利し、順調なスタートを切った。
また、同日、今期リーグ戦2試合目を担ったのは、前前期より様々なタイトルをその手中に収め続けているセビージャと、対するはマドリッドのヘタフェ。
セビージャはシーズン開始前に、すでに公式戦を二つ、好成績でクリアしており、今回の リーグ初戦も4−1でヘタフェを下し、今シーズン、最初の首位チームとなった。
26日、日曜日には、その他の試合が行なわれ、特に、アンリが加わりその充実した選手陣に注目を浴びるバルセロナであったが、対するラッシング・デ・サンタンデールが、レッドカードにより1名減ったにも関わらず、その攻撃は得点に及ぶ事無く、0−0で終了。


8月24日(金)

ビスカヤ県、ドゥランゴで車爆弾

テロ組織ETAが停戦終結を宣言してから3ヶ月たった今、ビスカヤ県、ドゥランゴに ある治安警備隊官舎の傍で車爆弾が爆発した。
爆発したのは、盗難車シトロエンC−15で、中にはおよそ80〜100キロの爆発物が 積まれていた模様。
車爆弾を駐車したあと、犯人は傍で待っていた別の車に乗り移り 仲間一人と共に逃亡。
 ドゥランゴより11キロ離れたアモレビエタにて車を乗り捨て、 同時に逃亡に使った車を爆破した。
車爆弾の爆発で2人の治安警備隊員が怪我を負ったが、命に別状は無い。

ヨーロッパ中央銀行、金利引上げにより過去7年間で最高金利に

去る水曜日、ヨーロッパ中央銀行は9月6日付けでの更なる金利引上げを発表したが これによりEU圏で住宅ローン金利の基準として最も採用されているEuribor値は 4.67%となり、過去7年間の最大値となる。
スペインではおよそ800万世帯が住宅ローンを組んでいるが、今回の金利引き上げ により、平均的ローン(150.810ユーロ借り入れの25年返済)の場合、 毎月の返済額が896ユーロとなり、1年前と比べて、91ユーロ増となる。
消費者協会スポークスマンのエンリケ・ガルシア氏は、ローン返済中の世帯は、すでに 度重なる金利切り上げによる返済額の増加に対応する限界に来ていると警告している。

レアル・マドリッド、世界で最も「高価な」チーム

スペイン・サッカーリーグのチャンピオン、レアル・マドリッドは、この1年間で 選手の契約に2億3千万ユーロを費やし、世界中のチームの中で、この時期、最も 多額の契約金を払った事になる。
 また、スペインサッカー史上、最も「高価」な チームとなった。
1ヶ月前にレアル・マドリッドが3千万ユーロを費やしてオポルトのチームから 獲得したペペは、先日、スーパーカップの試合でレアル・マドリッドに3−5で 圧勝したセビージャチームの全メイン選手の合計コストを上回っている。
セビージャが最高額を支払った選手はモスケラで800万ユーロ。
続いて、カヌテが650万、マレスカ、レナトがそれぞれ500万、ドラグティノビッチが400万、ファツィオ、アルベス、ポウルセンがそれぞれ80万、その他は契約金無しで、11人の契約金トータルはレアル・マドリッドがペペ選手一人に支払った契約金よりも400万ユーロ少ない。

サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス、牛追い祭 間近

パンプロナのサン・フェルミン祭と並んで、その知名度が高まりつつあるマドリッドの サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスの牛追い祭が今年も間もなく、 始まろうとしている。 準備も終わり、本日の13時、リハーサルが行なわれ、明後日、日曜日に開始される。 参加者の安全性を強化するため、警官、医療陣他、約400名が 配置される予定。
同祭は来月の2日まで続く。


8月23日(木)

違法移民の本国送還数、密入国者数を上回る

今年1月から8月15日までにスペインの海岸へたどり着いた違法移民の数は8000人 に登るが、同期間にスペイン政府が彼等をその本国へ送り返した人数は8500名となり、 入国した数よりも500名多く送還した事になる。
最後に送り返されたのは409名で、その送還先はモロッコとセネガルであった。
送還は、空路、行なわれたが、4630名が計123機の特別チャーター機で、 3900名が通常の旅客機により行われた。

バルセロナ、最後の緊急用発電機を停止

先月23日にバルセロナで起きた大停電以降、町中に156機の発電機が配置され、 電力供給を補っていたが、それから1ヶ月たった今、やっと最後の一つがその動力を 停止した。
 停止すると共に、これら発電機の撤去作業も進められているが、現時点で まだ70機が、新たなるトラブルの可能性を前に、残されたままになっている。

新学年開始、子供一人辺り200ユーロ必要

間も無く、夏休みも終わり、子供達の学校が始まるが、 新学年開始に伴って、各家庭では養育費として必要な予算に頭をかかえることとなる。 スペイン消費者協会の調べによると、子供一人につき、少なくとも200ユーロ以上の 予算が必要となっている。
これは、児童の通う学校の種類によって大きな開きがあり、211ユーロから 1563ユーロの出費があると、同協会はまとめている。
その中でも、ユニフォーム代の占める割合は大きく、女子の場合、平均276ユーロから 501ユーロ、男子の場合で282ユーロから517ユーロとなっている。


8月22日(水)

アルハンブラ入場、6時間待ちも

グラナダを訪れるツーリストで、アルハンブラ宮殿を見学しない人はほとんど皆無に近く、夏のバカンスシーズンともなると、同モニュメントの入場券入手は極めて困難な状態と なっている。
 この人類遺産指定を受ける歴史的モニュメントをより良い状態で保存するため、一日あたりの入場者数は8000人に限定されているが、その内、6000人分がインターネット予約、電話予約によって販売され、残り2000人分が当日券として窓口販売にまわされる。
 が、1日あたり8000人と言う数字は同モニュメントを訪れたい人口の半分にも満たず、その大半がアルハンブラ宮殿を見学出来ずにグラナダを去る事になる。
8月分のネット、電話販売の枠は、すでに完売となっており、毎日、午前8時から販売が始まる当日券に望みをかけた人々が早朝の4時から並び始め、販売開始時間にはすでに 長蛇の列となっている。

天候不順、農作物に大きな悪影響

この夏、スペインでは異常に低い気温が続いており、北部を中心に季節はずれの雨天が 続いているが、それが原因で農作物に影響が出始めている。
スペイン北西部にあるガリシアでは、現時点での損害額は6千万ユーロ相当と見られており、来週中に夏本来の気候に戻らなければ、損害額はまだまだ増えることが予測される。
特に大きな被害が予想される作物の中にジャガイモがあるが、この夏の低気温と、多湿のために、その収穫量は50%ダウンと見られている。

スペインを訪れるツーリストの30%が低コスト・フライトを利用

世界2位を誇る観光大国スペインであるが、今年もまた、7月末の時点で3380万人の ツーリストを受け入れ、昨年度同時期比較2%増と言う僅かな伸びではあったが、新たなる 記録を作った。
 この3380万の訪問者の内、1000万人以上が、低コスト・フライト によりスペインの大地へ降り立った。
 主なエアー会社としてはライアンエアー、イーズィージェット、エアーベルリン、などがあり、これらの会社は今年になって大きな 伸びを見せている。
 訪問者を国別に見ると、最も多いのが英国(27%)で、その次が ドイツとなっている。


8月21日(火)

今年7月までの外国人観光客、3.380万人

今年に入ってから7月末までにスペインを訪れた外国人観光客の数は3.380万人で これは2006年度の同時期に比べると2%増となっている。
7月だけに限定してみると、770万人の外国人観光客を受け入れており、最も伸び率が 目立つのがマドリッド、アンダルシア、バレンシアとなっている。

猛暑か冷夏か?

2007年、スペインの夏は、暑かったのか、涼しかったのか、、、これを評価するのは非常に困難である。 南部を中心に高い気温を記録しているかと思えば、中央部から北部を中心に非常に低い気温も記録している。
猛暑と感じる者もいれば、冷夏と感じるものもいる。 世論が分かれる中、スペイン気象庁の持つこれまでのデータによる比較を見てみると マドリッド市内、レティロ公園にある気温観測機が記録した過去115回の夏季気温の 中で、2007年の夏は37番目に暑い夏となっている。
ところが、夏場を稼ぎ時とするアイスクリーム屋、オルチャタ(夏の飲料の一種)屋などの 売上は、全く伸びず、その景気の悪さを嘆いているのが現状。
 そこで、過去の記録との比較を115年前にまで遡らず、1980年以降に限って、近年内の比較を行なった場合、今年の夏よりも涼しかった年は1980年、84年、88年、 92年、97年のみとなっており、気象庁としてはこの夏を「冷夏」として位置付けている。 
結論として、過去115年間の記録を元に比較した場合、特に特徴のある夏では無いが、近年の傾向の中で比較した場合、非常に涼しい夏と言う事になりそうだ。

ビルバオの夏祭りに向けてバスのストライキか

ビルバオの夏祭りが18日の土曜日から始まっているが、この開始日に合わせて ビルバオの大手バス会社であるビルボブス、ビスカイブスなどのストライキが行なわれた。
その後、バス会社と労働組合との同意には至っておらず、このままだと 同夏祭りのクライマックスを迎える今週末、金曜日から土曜日にかけて再度のストライキの 可能性が大きくなって来ており、今後の交渉が注目される。


8月20日(月)

イベリア航空、自社パイロットに禿げタカとの衝突の危険性について警告

「2006年2月にオープンしたマドリッド、バラハス国際空港の新ターミナルT4 において同年7月から利用されるようになった新ルートは離着陸の際、鳥類保護地区を 通過する事になる。 そのため、鳥との衝突の可能性が大きく、2006年7月に新ルート利用が開始されて以来、 すでに少なくとも4機のエアーバスが、この原因により緊急着陸を行なっている。 スペイン国内最大のエアー会社であるイベリア航空では、鳥類との衝突の危険性を 自社パイロットに警告すると共に、万が一、衝突した場合の被害を最小限に抑えるために 離着陸時、標高3000メートル以下での飛行中は、その速度を時速460KM以下に 保つよう指導している。」
 イベリア航空のある関連筋はこのように語っているが、この件について、同社スポークスマンはこの事実を否定し、「鳥類との頻繁な衝突の事実などは無い」と説明。
 がしかし、ある情報筋によると少なくとも、この1年間でイベリアのフライトは4回、 この種の事故に遭遇していると言う。
この新ルートは、エル・ソト・デ・ビニュエラス保護地区を通過するもので、ここには 沢山の鳥類が生息しており、機体との衝突の可能性が高く、中でも心配されるのが 鷲や禿げタカなどの大型猛禽類との衝突で、その体重は10キロ近くある。

マドリッド、地震の恐れ無し

去る8月12日、日曜日の朝、マドリッド市民の多くが地震の揺れを感じた。
日常的に地震に慣れていない市民が大きな不安を覚え、緊急通報用ダイヤルが一時的な 混乱をきたした程であったが、スペイン地震局によると、向こう500年の間に マドリッドにおいて、被害が出る程の地震が発生することは無いと言う。
また、近くで発生した地震による被害が強く及ぶことも無いと言う。
 スペインでは年間、およそ4000回の地震が観測されているが、その殆どが 住民が実感しない程度のもので、1998年にヨーロッパ内で決められた地震の規模に 関する基準によると、マドリッド自治州において起こり得る地震は、決して建築物に ダメージを与えうるものでは無いとしている。
 スペイン国内で地震の心配があるのは、アンダルシア、ムルシア、ガリシア、カタルーニャ・ピレネーなどで、これらの地域では常に地震対策が必要であるとし、同地域に作られる 建築物は全て、対地震規定を満たす事が義務付けられている。

セビージャ・フットボール・クラブ、レアル・マドリッドを下し、スーパーカップ優勝

昨夜、マドリッドのサンティアゴ・ベルナベウサッカー場にて、国王杯優勝チームの セビージャと、リーグ優勝を遂げたレアル・マドリッドとの王者争い、スーパーカップが 行なわれた。
1戦目は、セビージャのホームグラウンドで行なわれ、1−0 でセビージャが勝っており、昨夜、勝敗を決める2戦目はレアル・マドリッドのホームグラウンドで行なわれ、マドリッドファンは、逆転勝ちを期待したが、結果は3−5 で、セビージャの 圧勝となった。 
これにより、セビージャは、この15ヶ月間で5つ目のタイトルを獲得した事となり、絶好調のままリーグ戦開幕へと突入となり、一方、レアル・マドリッドは間もなく始まるリーグ戦を前に、大きな課題と多大なる不安を残す事となった。


8月17日(金)

マドリッド・バラハス空港利用者数、益々増大

第4新ターミナルの影響が確実に現れ始めた。
スペイン国内の2大空港と言えば、マドリッドのバラハス空港とバルセロナのエル・プラッツ空港であるが、バラハス空港における第4新ターミナルの増設はマドリッドの空港利用者数に大きな変化をもたらした。
 今年に入ってからの推移を見ると、7月末日までに、同空港を利用した人数は2950万人で、そのうち500万人が7月の利用。
 次いで、バルセロナの空港が1860万人で、そのうち330万人が7月の利用者。
  3番目がパルマ・デ・マジョルカの空港で1290万人中310万人が7月の利用者、マラガが770万人中、150万人が 7月の利用者となっている。
 マドリッドのバラハス空港は、その利用者数、フライトの離着陸数において、スペイン最大の空港となっているが、その他の空港も合わせて、スペインの空港の利用者伸び率は ヨーロッパ全体の平均伸び率をはるかに上回っており、7月の伸び率を比較すると ヨーロッパ平均が4%であるのに対し、スペイン平均は11.2%となっている。
中でも、大きく伸びたのはグラナダやア・コルーニャの40%。

アリカンテ、サンタ・バルバラ城に市のミュージアム

アリカンテのシンボルとも言えるサンタ・バルバラ城であるが、ベナカンティル山の頂上に あるこの城を訪れるのは決して容易なものではなく、徒歩、プライベートカー、タクシー などを利用する以外のオプションとして唯一存在したのはエレベーターであった。
が、このエレベーターも今年の4月より壊れたままで、町のシンボルへのアクセスは より困難なものとなっている。
そんな中で、アリカンテ市は同要塞を市のミュージアムとして蘇らせることを決めた。 現在、機能を停止しているエレベーターは9月半ばに復旧予定で、更に来年中には 新しいエレベーターを追加する予定となっている。
また、同市を訪れる旅行者のために、城まで登る観光バスの運行が行なわれている。

2007年度上半期、労災による死者580名

労働省発表によると、今年上半期における労災による死亡者数は580名で、 そのうち、就労場所で死亡した数が419名、出勤、帰宅途中に死亡した数が161名と なっている。
これらはそれぞれ、前年度比較、14.1%と11%減となっている。
また、職業病については、同じく上半期中に8934件、登録されており、そのうち、 これが原因で休職する例が6164件で、昨年度比較、47.4%減となっている。
事故死者数についての内訳を見ると、サービス業に従事していたものが183名、 建設業が138名、工業が74名、農業が24名となっている。
労災発生率を地域別に見ると、最も多いのがアンダルシアで、次いでカタルーニャ、 マドリッド、バレンシアとなっている。


8月16日(木)

ミゲル・サンス氏、ナバーラ州知事に就任

2ヶ月以上もの間、政府が成立しなかったナバーラであったが、本日、UPN党の ミゲル・サンス氏がナバーラ州知事に就任する。 就任式は本日13時に予定されており PP党首のマリアーノ・ラホイ氏、エレナ・サルガード行政省大臣なども出席予定。 ナバーラでは選挙のあと、票が大きく分かれ、政権確立に向けて各党間での話し合いが 繰り返されていたが、ナバーラ社会党が民族主義政党、左翼連合らとの連立を決定し、 これを社会労働党本部が認可しなかったため、UPN、CDNの2党の票による政府誕生 となった。

聖母被昇天の祝日に買い物をするのはツーリストだけ

昨日、聖母被昇天の祝日は、カタルーニャ政府によって商店の営業が許可されている祝日であるが、実際には、この日、営業を行なった店を訪れる人は決して多くはなく、 実際に買い物をしたのは、その殆どが外国人ツーリストだけであった。 そのため、カタルーニャでは、営業可能な祝日から、この聖母被昇天の日をはずし、 他の日・祝日に充てるべきであると言う声が高まっている。

ビトリア空港、ロンドン線、ダブリン線廃止

格安航空会社として知られるライアン・エアは、ビトリアとロンドンを結ぶ線を2006年2月17日から、また、ビトリアとダブリンを結ぶ線を今年1月24により運行していたが、10月25日をもってこれらを停止する旨を発表した。 同航空会社との契約が行なわれた当時、同地の政府はPPであったが、現在ではPNVが 政治をとっており、同政府はすでにこれらの便の運行を維持するために643.512ユーロの予算をつぎ込んでおり、廃止通達を受けて、航空会社に説明を求めている。

運転免許証減点制度により1655名の免許証が失効

スペインでは2006年7月より運転免許証の減点制度が取り入れられたが これにより持ち点が無くなり、すでに免許証取り消し処分を受けたものが551名、 現在、必要な手続きが進行中で、間もなく処分通達を受け取る予定の者を含めると 1655名が免許証を失った事になる。 同処分を受けたものは、今後、6ヶ月間の欠格期間をおいたあと、24時間の講習を受け、 再度、免許資格試験を受けなおさなければならない。


8月15日 水曜日は聖母被昇天の祝日のため、ニュースはお休みさせて頂きます



8月14日(火)

スペイン経済、第二・四半期に4%の伸び

スペイン経済は2003年以来、成長路線を走りつづけているが、今年、第二・四半期の 国内総生産は前年度の同時期比較、4%の成長率を示した。
第一・四半期に見られた4.1%に比べると僅かに減速した感があるが、ヨーロッパ中央銀行による継続的な金利 上昇による消費意欲の減少などの影響も見られるとしている。

飛び石連休に向けて大移動開始

夏のバカンスシーズンが続く中、先週末からバカンスに入る人々の大移動で 交通量は急増し、今年に入ってから2番目に交通事故死者数の多い週末を記録したが、 明日の聖母被昇天の祝日に合わせて、休暇に入る人も多く、本日より新たな大移動開始が 予測される。
交通局では、今日、マドリッドだけで230万台の車が移動すると予測しており、その多くがマドリッドとガリシアをつなぐA−6号線に流れるであろうと推測。
同国道は、ここ12年間にその利用者数はちょうど2倍に増えており、途中にある ビジャルバーアダネロ間の料金所を通過する利用者数は年間にして800万人から1600万人に増加。

マドリッド、5人に一人が携帯電話を持たず

マドリッド市役所の調べによると、同市の住民は、5人に一人(21.6%)が携帯電話を 持っていないと言う。
  スペイン全国で見ると、この数字は26.8%となっており携帯電話を持たない人口は更に増える。
アンケートの結果、携帯電話を持たない理由として最も多かった(48.6%)のは、「特に必要としないから」と言うもので、2番目に多かった(20.4%)のは、「固定電話で充分 」、3番目(10.1%)が、「その他の理由」と言った回答であったが、正確には 「好きでは無いから」と言う答えが多かった。
携帯を持たない人々の年齢層としては、65歳以上が半数を占めている。


8月13日(月)

バルセロナ、鉄道トラブル続く

夏になってバルセロナ近辺の鉄道トラブルが続発しているが、昨夜の風雨が原因でまたも、 近距離列車7番線のトラブルが発生、利用者は代わりに用意されたバスで移動する事と なった。
本日、カタルーニャ議会において、同地における地上開発に充てられた予算や、電力供給システムに見られる欠陥などについての質疑応答が行なわれる予定で、明日には経済産業省大臣による説明が予定されている。

週末の交通事故死者数37名以上

11日から13日の間に起きた交通事故件数は30件で、これによる死者数は37名を 数えた。
  これは今年に入ってからの1週末における死者数としては、39名が亡くなった5月の第3週末についで、2番目の多さとなっている。
また、昨年の同時期と比べて死者数は15名増となっている。
  その他、この週末の交通事故で軽傷を負った者が13名、重症が15名となっている。

マドリッドの地下鉄、1日における盗難被害はスリが54件、強盗が1件

マドリッドの地下鉄内で発生する盗難事件は、この1年間で12%増を示している。
被害の内容は、1日平均にしてスリが54件、強盗が1件となっている。
これらの被害件数、被害の増加率について、地下鉄網の拡大に伴う利用者数の増大が続き、 現時点で一日辺り、およそ300万回の乗車が行なわれている事実を考慮に 入れた場合、少なくとも警告を発するような数字では無い、と警察側は解釈している。
 最も被害が集中しているのは2番線のゴヤ駅とオペラ駅の間、1番線のパシフィコ駅と ビルバオ駅の間、そして、ソル駅、カジャオ駅、グラン・ビア駅の三角地帯である。


8月10日(金)

経済産業省大臣、孤立

カタルーニャで続いている鉄道サービスのトラブルについて、経済産業省のマグダレナ・アルバレス大臣は国会において、各党議員に対する苦しい説明を行なわなければならない。
全ての野党が納得の行く説明を求める中、PP(国民党)、CIU(カタルーニャ連合),ERC(カタルーニャ左翼共和党),ICV(カタルーニャ緑の党)などは大臣の辞任を要求しており、与党は同件について孤立する可能性が高まっている。

ライアンエアー、バレンシア、アリカンテから、それぞれ11の新ルートを運行

格安フライトを売りにするアイルランド企業、ライアンエアーは、10月より11の 新ルートをバレンシアより運行開始、更に、11月には同じく11の新ルートを アリカンテより運行開始することを発表した。
これら新ルートの中に、バレンシア ー サンティアゴ・デ・コンポステーラ間のルート が含まれる。
ライアンエアーは、現時点で世界に20の運行拠点空港を持つが、今までは スペイン国内の拠点はマドリッドとジロナの2箇所であった。 これにバレンシアとアリカンテ が加わり、スペイン国内、計4ヶ所の空港での離着陸が行なわれる事となる。

消費者物価指数、2004年3月以来の最低値を記録

7月の前月比較消費者物価指数は0.7%減、また、この12ヶ月間での変化としては 0.2%減の2.2%となり、2004年3月以来の最低値となった。
これは、本日、国家統計局が発表したもので、EUの平均物価と比較して、0.5%の開きが ある事を示している。
 7月には原油価格が上がった月であり、その時期に0.7%も下がったと言うのは 意外な展開である。 
物価指数が緩やかなリズムで進んでいるのは喜ばしい結果ではあるが、この12ヶ月間で ほとんどの物価は、目標年間インフレ率(2%)を上回る勢いで上昇している。
ここ12ヶ月間のジャンル別インフレ率は次のとおり。
アルコール飲料とタバコ(5%)、教育費(4.6%)、住居費・サービス費など(3.1%)、家庭製品(2.7%)、食料品・非アルコール飲料(2.6%)。
物価が下がったものとしては、医薬品(2.2%減)、趣味・娯楽(1%減)となっている。


8月9日(木)

豪雨、故障、、バルセロナの鉄道の混乱続く

強い雨、電力供給システムの故障、AVE関連の工事による支障などがあいまって、 昨日の早朝から正午頃まで、バルセロナ市とその近郊を中心に鉄道機能に支障をきたし、 近距離線おいて120、中距離線40、長距離線22の列車がその影響を受けた。
RENFE発表によると、これにより被害を受けた利用者の数は約33100名。

バルセロナ、プラッツ空港、長蛇の列

バルセロナのプラッツ空港は、毎日、およそ100.000人が利用しているが、 決して「スムーズに機能している」とは言えない状態が続いている。
昨日になって、ようやく、やや平常に戻りつつある兆しが見え始めてきたが ここ数日間は、チェックインカウンターでの待ち時間が30分から1時間は当たり前と 言った状況で、同空港へ到着した場合も、預けた荷物を受け取るのに延々と待たされると 言う状況が続いていた。
 こう言った事態を引き起こす何らかの特別なトラブルがあった訳でもなく、多くの 関係者は、同空港内の地上ハンドリングサービスを請け負っている企業にその責任が あるとしている。
プラッツ空港では、同サービスを3つの会社が請け負っているが、 これを不十分であるとして、ブエリング社は独自のチームを編成してサービスに当たら せている状態である。

アノイア付近で、マグニチュード3.3の地震

カタルーニャ地方、アノイア付近で昨日午後6時45分頃、マグにチュード3.3の 地震が発生、その後15分後にM2.3の揺れ返しがあった。
同地震は震源地の周囲にあるラ・トーレ・デ・クララムン、ピエラ、カペラデス、 コルバト、オスタレ・デ・ピエロラ、モンセラ、エル・ブルックなどでもはっきりと 体感されたが負傷者は無かった。 

買い物は環境を守りつつ

市場で果物を買うと、当然のようにビニール袋に入れてもらい、これを持ち帰るが、 これらのビニール袋は平均12分でその役割を終え、捨てられる運命にある。
世界中で、1分間につき約100万個のビニール袋が使われ、成人一人辺りにすると 一年間に約300個のビニール袋を使っている事になる。
 この状況が引き起こす環境汚染について指摘するNGO団体エコエスパーニャは これを少しでも改善するための運動を開始した。
使い捨てのビニール袋の使用をやめ、昔のように布で出来たバッグを使うよう人々に 訴えかけるため、マドリッドの中心にあるセバダ市場において、無料で布袋の配布を 開始。
綿で出来ており、手提げにするもの、肩から下げられるものなど、いろいろな タイプがあり、長持ちするように縫い付けは極めて丈夫に施してある。
汚れた場合には水洗いが出来るため、使い捨てのビニール袋に比較すると大きく環境保護に 役立つと言うもの。
無料配布されているこの綿のバッグには、「ビニール袋の無駄遣いにNOと言おう!」、「地元産物消費で地球温暖化を防ごう!」など、様々なスローガンが書かれており、これを 書くのにも勿論、自然染料を使用。
 セバダ市場において、この綿袋が無料配布されているが、電話(902299929)を 通じて、3.5ユーロにて購入する事も出来る。

マドリッドの大気汚染

「行政や規則は市民の健康を監視、保護する義務があるはずだが、これを怠っている」
生態学者協会はこう主張し、重度環境汚染の現状を挙げ、マドリッド住民はその被害を被っているとして、市民保護局オフィスにおいて昨日、クレームを提出した。
ヨーロッパでは、様々な汚染について、人体に害のあるラインを定めており、マドリッドに おいても、マドリッド市役所管轄の大気汚染度測定器が27箇所に、また、マドリッド 自治州内のそれぞれの市の管轄の下に23個の測定器が各所に置かれている。
がしかし、これらの測定器が、ヨーロッパで定められた上限ラインを超えた数値を観測 した場合であっても、いずれの行政機関もこれを市民に知らせる事は無く、また、何ら、 必要な対応を行なう事も無いと、生態学者のフアン・ガルシア氏は語る。
 夏のシーズン、最も心配されるのが、大気中に含まれるオゾンと、その生成に関連する 二酸化窒素であるが、この夏、最大値が観測されたのは去る8月4日から5日にかけてであった。 
マドリッド市内中心、レコレトス通りに置かれた測定器は22時から24時に かけて446マイクログラムの二酸化窒素を観測。
注意を要する事態として、住民への注意勧告が義務付けられているのは400マイクログラム 以上からであるにも関わらず、何ら、行政に動きは無かった。
「8月5日には雲が広がり、強い雨が降ったため、オゾン生成が進まなかったのは幸い だった」とフアン・ガルシア氏は続ける。


8月8日(水)

バルセロナのカオス続く

停電、交通渋滞、飛行機や鉄道の遅延やキャンセルと、トラブル続きのバルセロナだが 昨夜からの強い雨のため、様々な支障が生じ、今朝、その近距離列車のほとんどのラインに おいて、正常な運行が行なわれなかった。
幾つもの路線が機能を停止し、その中には市内と空港をつなぐラインも含まれており、空港へのアクセスに混乱をもたらした。
また、近距離線だけではなく、中、長距離線についても、遅延が慢性化している。
 雨の影響は電力供給にも被害を出し、今朝、バルセロナ市を含む幾つかの市町村において 停電が発生、バルセロナを中心にカタルーニャ住民の不満が更に膨張しつつある。

最も値上がりしたのはタマネギ、梨、ピーマン

生鮮食品の多くは、インフレ率をはるかに上回るリズムで値上がりを続けている。
その中でも、産業省調べによると、最も大きな値上がりを見せているのがタマネギ、 梨、そしてピーマンで、1年前に比べると、それぞれ、32.68%、18.7%、 14.3%の高値となっている。
魚類については比較的、物価の変動に合った形での値上がり率となっているが、6月には 鰈、アンチョビ、鰯などの値上がりが目立った。
オリーブオイルについては、昨年に異常なほどの値上がりを見せ、様々な世論を 呼んだあと、24.3%の値下がりとなっている。

2002年のユーロ参加諸国の中で飲食業界の値上がり率はスペインがトップ

2002年にヨーロッパ統一通過としてのユーロ導入に参加した国々の中で レストランやカフェなどの飲食業における値段が最も値上がりしたのはスペインであった。
1998年から2006年にかけて、スペインでは40%以上の値上がりが見られるが ドイツでは15%以下に、ベルギー、フランスでは25%以下に、イタリアでは30%以下に留まっている。
 これは飲食業における一つの例に過ぎず、他の物価についても 調査を進めてみれば、類似した結果が予測される。


8月7日(火)

48名の密入国者、グラン・カナリア島に保護

昨夜22時ごろ、マスパロマスの南110マイル辺りで、密入国者を乗せたボートが 発見され、海上救助隊が出動、救助に向った。
現場に到達した救助船コンデ・デ・ゴンドマル号は、海上にて搭乗していた48名全員を 救出し、グラン・カナリア島へ向っている。
乗っていたのは全て成人男子の模様で、15時ごろ、アルギネギン港に到着予定。

カタルーニャ住民の不満募る

先月末に起きたバルセロナの大停電のあと、カタルーニャでは、次から次へとトラブルが 続き、住民の不満は募る一方である。
バルセロナのプラッツ空港では、チェックインに1時間を要し、フライトの遅延は慢性化、 オーバーブッキングや、預けた荷物の紛失は当たり前と言った状態が続いている。
一方、陸路の交通はと言えば、国鉄RENFEが動力車の故障により140名の利用者を 置き去りにし、国道ではフランス国境やタラゴナ付近料金所において12キロの渋滞が 見られた。
これが夏のバカンスのピーク時と言う訳でもなく、8月の第一月曜日の 出来事であるため、住民の、杜撰な管理体制への非難の声は高まる一方である。

第二・四半期、スペイン経済は4%の成長

先日、政府は、今年の予想経済成長率を、初期の予測値よりも0.4%高い3.8%に 訂正した。
  これは、この6年間で最も大きく成長した2006年度のそれに僅か0.1% 足らないだけでのものである。
正式な予想値の発表は近日中に国家統計局より出されるが、スペイン経済は依然、大きな 成長を続けており、今年の第一・四半期には4.1%の伸びを記録している。


8月6日(月)

バタスナの政府との再交渉案、ETAが却下

違法政党バタスナの首脳陣は幾度にも渡って会議を続けて来たが、政府との 話し合いを再開し、またその中で、去る6月8日より監禁されている同組織のリーダー、 アルナルド・オテギ釈放の可能性について交渉を行なうべきであると言う判断を 下しつつあった。
 がしかし、テロ組織ETAはこれについて、一切の協力を約束するもの では無いと伝えた模様。
また、ETAはバスク愛国同盟の首脳陣に向け、政府との交渉を再開する意図は全く無く、 また、アルナルド・オテギの身については、何ら興味を持たないとのメッセージを伝えた。

ウエスカで嵐、300名を救助

週末は全国的に天候が不安定となり、各地に雨をもたらしたが、アラゴン地方ウエスカでは 大嵐となり、306名が救出された。
ウエスカのベナスケにあるキャンプ場では182名が、ビエルサのキャンプ場では120名がキャンプを楽しんでいたが、夜になって降り始めた大雨と強風により危険を感じたために 救助を要請した。 
これを受け、治安警備隊は現地の市長と連絡を取り、緊急事態と判断、 すぐに全員の救助作業を開始。 
キャンプ場にいたフランスからのツーリストグループ、 同じくフランスからのボーイ/ガールスカウト等のグループ、スペイン人グループの他、 大雨のために流れ出した大水に押し流されつつあった車に乗っていた4名を救出した。
 日曜日は全国的に局所的な嵐や大雨が観測されたが、これはこの時期にしては珍しい事で 首都マドリッド市内だけで、午後2時までに150件の119番(スペインでは112番)通報があり、朝の8時から午後の7時までの間に、消防局員が何らかの緊急出動要請を 受けて出動した回数は200回に達した。

食品原料費高騰の波、消費者へ

農牧産物の極端な値上がりにより、食品産業はその販売価格を上げざるを得なくなって きた。
  小麦の値段は4月時の価格と比較して50%アップ、フレッシュ牛乳は20%、 ヒマワリ油は24%高となっており、各食品メーカーがその値上げを発表し始めている。
フランスのメーカー、ダノンは同社の乳製品価格を2.5%値上げする事を発表しており、 他社も同様の措置を取る事が予想されている。
スペイン国内の乳製品大手メーカー、パスクアル社、セントラル・レチェ・アストゥリアナ社、 プレバ社なども、5%の値上げを発表、パン業界は2%〜10%の値上げを行なうと共に 今後、更なる値上げの可能性を伝えている。
原料となる農牧産物価格の高騰は、不作や自然災害による作物の損失による面もあるが、 バイオエネルギー生産のために食用作物の生産が減少している事が大きな原因となっている。


8月3日(金)

PSOE本部、PSN、NaBai、IUの連立を拒否

ナバーラ民族主義連合NaBaiと左翼連合IU との間に同盟を結び連立政権として ナバーラを治めようとするPSN(ナバーラ社会党)の意図を昨日、スペイン社会労働党本部へ 打診したが、本部はこれを即座に却下した。
これについて、ナバーラ社会党の総書記長カルロス・チビテ氏と、ナバーラ州知事候補であるフェルナンド・プーラス氏は 正式な否認通達を受けるため、今日、マドリッドのPSOE本部へと赴く予定。
NaBaiとは政治的観念の違いが大きすぎるため、同組織と手を組む事は、PSOE全体の 信頼にも関る事で、来年に控えている総選挙にとっても良い結果を生まないとPSOE本部は 判断している模様。

バルセロナ、大停電に続き、1週間に10回の停電

10日前に35万人以上のもの住民に大規模な影響を及ぼしたバルセロナの大停電のあと、 未だに、元通りの状態には戻っていないが、その影響とは別に、更に1週間の間に平均30分の 停電が10回も記録されており、同市の電力供給設備のずさんな一面があらわとなっている。
大停電の際、焼けて機能しなくなった発電所そのものの復旧はまだなされておらず、被害を受けた 地区の多くは、未だ、144個、設置された仮設の発電機に頼っているが、これらは、大量の ディーゼル燃料を消費するため、頻繁に給油をせねばならず、その度に電力供給が途絶える だけでなく、更には、24時間、稼働している仮設発電機の出す騒音、熱、臭いに地域住民の 中には、発電機を自力で移動させる者も出てきている。

AVE、運転手のストライキにより混乱

1昨日に続き、昨日の午前中もマドリッドートレド間のAVEが、キャンセルとなり 利用客はバスでの移動を強いられた。
また、マドリッドーセビージャのラインも、遅れが目立ち、混乱の一日となった。
これらのストに引き続き、労働組合側は、8月15日(聖母被昇天の祝日)の前後に合わせたストライキの可能性について、昨日、漏らしていたが、これについては、現時点でその予定は無いとの事を 明らかにした。


8月2日(木)

ナバーラ社会党、ナバーラ民族主義政党連合NaBaiと左翼連合との連立政権へ

5月に行なわれた地方選で、政権樹立に必要な議席数を獲得した政党が無く、また、 各政党間で続けられてきた連立政権樹立の実現も無く、その決定に向け新たなる期限が 設けられたあと、いよいよ再選挙の可能性が高まっている中、昨夜、ナバーラ社会党首脳陣は全員一致で、突然、ナバーラ民族主義政党連合NaBaiと左翼連合との連立政権樹立に向け、同意を示した。
このナバーラ社会党内の決定について、社会労働党PSOEの本部へその報告と許可の 申請が出されたが、PSOEのホセ・ブランコ秘書は、その内容の詳細をまだ見ぬ時点で 即時、却下した模様。

グラン・カナリア島、テネリフェ島の火事、静まる

数日間に渡り燃えつづけた、カナリアス諸島の二つの山火事は、ようやく、今日になって その消化作業が終了する見込みである。
これによりグラン・カナリア島では、20.000ヘクタールの大地が、テネリフェ島では 3.000ヘクタールの大地が焼け野となった。
避難生活を強いられていたおよそ10.000人の住人も、多くは各々の住居へと戻る事が 可能となったが、中には全焼した家屋もある。
20.000ヘクタールもの山が焼けたのは、グラン・カナリア島では初めての事で、 島の歴史始まって以来の大惨事となった。

テネリフェ島、行方不明の15歳女性の遺体発見

近年、カナリアス諸島での行方不明事件が続いており、島民の間に不安が広がっているが、 1週間前に行方を絶った15歳のフェルナンダ・ファビオラ・ウルスアさんの遺体が本日、早朝5時頃に発見された。
 フェルナンダさんは、7月26日の夜、友人宅を訪れたあと、 帰宅中に行方を絶っていた。
 最後に目撃されたののは21時30分頃で、その場所から 僅か1キロ弱の地点で今回の発見となった。
捜索願いが出された後、地元警察以外に、治安警備隊、軍隊、地元住民、2機のヘリコプターなどが動員され、手がかりとして、フェルナンダさんが履いていたサンダルと着用していたベルトが発見された。
 これにより、誘拐された可能性が高いとして捜査が続けられていたが、関与した疑いがあるとして3名が拘束され、首謀者と見られる者の供述により、遺体の 発見と本件の解決へと繋がった。

マドリッド、バルセロナの不動産価格下落

ここ数年間に渡ってスペインの不動産価格は急激な上昇を続けて来たが、その動きにも 歯止めがかかり、間もなく下落する可能性が囁かれ始めていた。
また、EU銀行が発表する金利の継続的な上昇による住宅ローン金利の増大が、 新規購入をより困難なものとし、街中に多数見られる「売家」の看板は、いつまでたっても 外される事が無い現象が、誰の目にも明らかになりつつあった。
そう言った中、2週間前に政府が発表した今年の第二・四半期における不動産物価変動率 によると、その上昇率は僅か1.5%となっており、インフレ率を下回る数値となった。
この結果を裏付けるかのように、同時期に売買された物件は、長年の間、値上がりを続けて きた6つの都市(バジャドリ、グワダラハラ、マドリッド、ナバーラ、ラ・リオハ、ソリア)において、第1・四半期よりも安値となっていた事が明らかになった。
 ウェーブ上で売買を営んでいる大手不動産業者が行なった、マドリッド、バルセロナにおける現状調査によると、両都市で、同様の現象が起きており、マドリッドの場合、売り手の 33%が4.8%の値下げを、バルセロナの場合、売り手の35%が5.9%の値下げを行なっており、売り手側は、値段を下げないと売れないと言うことを実感し始めていると言う。


8月1日(水)

AVE、運転手のストによりタラゴナーマドリッド間の運行停止

昨日、高速列車AVEの運転手ストライキにより、マドリッドートレド間の便が 止まり、約2000人の足に影響を及ぼしたが、今朝になって、タラゴナ発のAVEを 利用しようとした人々の足が止められる事となった。
スペイン国鉄は、幾つの便に影響が出るのか、未だ発表していないが、当面は同区間を 運行している特急に振り返る予定。
AVEの労働組合は更に、8月15日(聖母被昇天の祝日)を挟んだ飛び石連休に合わせた ストライキを予定している。

山火事被害の状況把握のため、サパテロ首相、カナリアス諸島訪問

グラン・カナリア島とテネリフェ島において続いている山火事による被害は、すでに35000ヘクタールに及び、ピーク時には13000人が、現在は約9000人が避難生活を続けているが、これによる被害状況を正確に把握するため、本日、午前11時に首相がカナリアス諸島を訪れる予定。
 グラン・カナリア島の火事については、その原因が放火であり、放火犯もすでに逮捕されているが、テネリフェ島における火事については、未だその原因ははっきりしておらず、 捜査が続いている段階であるが、これも放火によるものであると言う見方が強まりつつある。

アンダルシアにおける失業者、10人中6人が女性

労働者組合UGTのアンダルシア支部調べによると、アンダルシアにおける失業者のうち 63%が女性であり、また、女性が就労した場合、男性と比べて、その収入は 平均20%〜40%程度低いことが判った。
同調査結果を示しながら、UGTアンダルシア女子支部秘書のドローレス・ガビラン女史は 男女平等を保障する法がありつつも、現状は決してそれを反映しているものでは無いと コメント。

バルセロナ大停電、地元産業に6200万ユーロの損害

バルセロナでも良く知られる、あるオルチャタ(飲料)店の場合、停電が原因で 破棄しなければならなかったオルチャタが350リットル、レモンフラッペが120リットル、メレンゲミルクが40リットルで、それに、電力供給が途絶えた日数分の売上を加算 すると、その損害額は約10.000ユーロとなる。
同様に、損害を被った企業や商店、レストランなどの損害額を合わせると、バルセロナ商工会議所の計算によれば、およそ6000万〜6200万ユーロの損害額となる。
 すでに損害賠償請求の申請を行なった人々が27.700名いるが、一般家庭の場合、 電力会社に電話をかけ、契約番号を伝えるだけで良いが、企業の場合は書面でもって提出し、更に停電により受けた損害の詳細を示す書類を添えなければならない。
これらの提出書類に基づき、電力会社が契約した審査官等がそれぞれの損害額を査定し、 これを支払う形になるが、この金額に納得がいかない企業は、その旨を消費審査委員会へ申告し、 その指示に従う事となる。




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