スペインニュース・コムがお届する
毎日のトップニュース

今日の新聞よりトップニュースを毎日更新でお伝えします
土日、祝日はお休みです。

SNJ

過去のニュ−ス
JAN2008
JAN2007 FEB2007 MAR2007 ABR2007 MAY2007 JUN2007 JUL2007 AGO2007 SEP2007 OCT2007 NOV2007 DIC2007
JAN2006 FEB2006 MAR2006 ABR2006 MAY2006 JUN2006 JUL2006 AGO2006 SEP2006 OCT2006 NOV2006 DIC2006
JAN2005 FEB2005 MAR2005 ABR2005 MAY2005 JUN2005 JUL2005 AGO2005 SEP2005 OCT2005 NOV2005 DIC2005
JAN2004 FEB2004 MAR2004 ABR2004 MAY2004 JUN2004 JUL2004 AGO2004 SEP2004 OCT2004 NOV2004 DEC2004
JAN2003 FEB2003 MAR2003 APR2003 MAY2003 JUN2003 JUL2003 AGO2003 SEP2003 OCT2003 NOV2003 DEC2003
JAN2002 FEB2002 MAR2002 APR2002 MAY2002 JUN2002 JUL2002 AGO2002 SEP2002 OCT2002 NOV2002 DEC2002
JAN2001 FEB2001 MAR2001 APR2001 MAY2001 JUN2001 JUL2001 AGO2001 SEP2001 OCT2001 NOV2001 DEC2001
JAN2000 FEB2000 MAR2000 APR2000 MAY2000 JUN2000 JUL2000 AUG2000 SEP2000 OCT2000 NOV2000 DEC2000
MAR99 APR99 MAY99 JUN99 JUL99 AUG99 SEP99 OCT99 NOV99 DEC99



2月29日(金)

サン・フェルミンで子供を走らせた男性無罪に

サン・フェルミン祭で10歳の息子を走らせ、元妻に訴えられていた男性の 無罪が昨日パンプローナの裁判所で確定した。この男性は、マドリッド在住で 10歳の息子と一緒に牛の前を走っている写真を全国紙で報道された。 パンプローナの闘牛興行法では、16歳以下は牛追いなどの行事に参加してはいけないため、 この父親はすでに罰金を支払っていた。ところが、これを見た母親が、 マドリッドの裁判所に親権の放棄やこの報道によって受けた精神的ダメージに対する 損害賠償の訴えを起こしたため、判決が下るまで、息子との面会を禁じられていた。 裁判長は、無責任な行為ではあったが法律で裁くには値しない、と訴えを退けた。

アルメリアで24人の密入国者逮捕

昨日未明アンダルシアのアルメリア県の海岸に相次いで密入国者を乗せた 船が到着。事前に察知していた自治警察によって逮捕された。入国者らはすべて成人男性で、 アルジェリア人と見られる。上陸後全員が赤十字の医師による診断を受けたが、 健康状態は良好であるとしている。

プラド美術館、新館の空調に不具合

昨日13時ごろ、プラド美術館新館の展示室で空調設備に不具合が発生、天井 からしずくが落ちる恐れが出たため訪問者と絵画の安全を考え見学中の人々を退場させたうえで、 新館への入場を一時中断した。これらの展示室では、19世紀の巨匠展を開催しており、 ソローヤなどの絵画が展示されている。同美術館は、作品が損なわれるような事態は 起こっていないが、万一のことを考えてこのような措置を取ったと説明している。 いくつかの展示室は数時間後に入場が可能となり、残りの展示室も今日中に再開予定。 また本館は平常どおりに開館されている。


2月28日(木)

PSOEの優勢、変わらず

ラジオ局CADENA SER が定期的に行っているアンケートによると社労党の支持率はPPより5ポイント、16議席上回っている。 総選挙を11日前に控えたこの調査では、PESOEが44%の得票率で、165から169議席を獲得、 一方PPは39%の得票率で153から157議席としている。 一方、サパテロ首相に、51%の国民が合格点である5.4ポイントを与えているのに対しラホイ氏は4.5ポイントだった。

各地でDV被害者の追悼集会

昨日、前日に相次いでドメスティック・バイオレンスによって殺害された 女性たちの追悼集会がスペイン各地で行われた。事件の起こった4市のうちの一つ、 カディスのプエルト・デ・サンタマリアでは、600人程が市庁舎前に集まり、 被害者の死を悼んで5分間黙祷した。バレンシア、マドリッドやバジャドリッドでも 同様の集会が開かれた。事件の発生したこれらの地域以外でも市民らの呼びかけで 自然発生的な集会が各地で開かれた。

プラド美術館、ゴヤの2作品を修復

マドリッドのプラド美術館は、このたびゴヤの著名な2作品、 「1808年5月2日、エジプト人親衛隊との戦闘」と「1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺」をそれぞれ修復したと発表した。 フランスとの独立戦争のシンボルとされるこれらの絵画は、独立戦争200年記念として開催される特別展示に加えられる。 この展覧会は、4月14日から7月13日まで開催される。同美術館の修復担当者によると、 この作業によって今まで見落とされていた部分が明らかになったという。例えば「5月2日」では、 地面に横たわっている人の握りこぶしのそばに大文字のGではじまるサインが特徴あるゴヤの筆跡で書かれているのが見受けられる。 これらの作品は、スペイン内戦中、 戦禍を逃れるためマドリッドからバレンシア経由でバルセロナに運ばれたが、道中でいくつかのダメージ受けている。


2月27日(水)

ジャマサレス氏、党集会でバーチャル討論

PP,PSOEの2大政党党首のテレビ討論が行われた中、討論から閉め出された格好となった ガスパール・ジャマサレス左派連合代表は、 同党の集会で抗議。サパテロ氏、ラホイ氏の写真を張ったハリボテの人形とバーチャル討論会を行った。 この中でジャマサレス氏は、人形たちに向かってサパラホイ氏、 ラホイパテロ氏などと呼びかけ、2大政党が民主主義を私物化し独占していると非難した。 一方で他の少数派政党もこのテレビ討論のコマーシャルは選挙の宣伝活動とみなされるとし、 他党にも同等の宣伝時間を許可するよう求めている。ちなみに両党首の人形は、 ほぼ実物大に作られていたが、小柄なジャマサレス氏を配慮してか身長は低めだった。

DVによる殺人、一日で4件発生

昨日は、スペインでドメスティック・バイオレンス(DV)による被害件数が集計されるよう になってから最も死者の多い一日となった。マドリッド、バレンシア、カディス、バジャドリッドで 20代〜50代半ばの女性が、それぞれの交際相手、元伴侶等に相次いで殺害された。 被害者の国籍は、ボリビアやスペインで、中には数十年連れ添った夫婦もいた。 これで今年に入ってからのDVによる死亡者は14人となった。

事故で迂回を余儀なくされ高速料金を支払う

昨日、マドリッド近郊のエクストレマドゥーラ街道で起きた玉突き事故により 2時間以上通行止めとなったため、後続車両はすべて唯一の代替路である 有料高速道路を通らざるを得なかった。しかし、不可抗力で迂回したにもかかわらず、 高速料金を請求された。同高速の管理会社は、どの車が迂回したために利用しているのか 不明であるためとしているが、管轄の建設省は、災害や不測の事態が起きた際には、 有料道でも遮断機を上げてすべての車を通過させる義務があり、料金を支払った場合は 返金の請求ができると述べている。


2月26日(火)

サパテロ首相とラホイ党首一騎打ち。勝敗は?

3月9日の総選挙を前に、昨夜サパテロ首相と野党第一党PPのラホイ党首の直接討論が 複数のテレビ局により生中継で放映された。1時間半に及ぶ討論の直後から、 マスコミ各社はアンケート調査に乗り出した。エル・パイス紙の調べでは、 サパテロ氏が勝ったとする人は46%、ラホイ氏とする人は43%で、 僅差ながら首相に軍配が上がった。同紙の傘下にあるテレビ局クアトロの調査でも サパテロ氏45.4%、ラホイ氏33.4%と同様の結果となった。
保守系各社のアンケートでも数値の開きに違いはあるものの、 概ねサパテロ首相の勝利を認めている。一方、討論の内容については、互いに相手を攻撃するばかりで、 国民不在の選挙キャンペーンに終わったとの批判が出ている。

左派系政治家、ハビエル・バルデムのオスカー受賞を祝福

先日行われた米アカデミー賞の授賞式で、スペイン人俳優として始めて助演男優賞を受賞した バルデム氏に対し各界から祝福のメッセージが寄せられた。
中でも選挙キャンペーン真っ只中の政界からは、同氏や映画関係者の多いその家族が支持している 左派連合代表ジャマサレス氏が、お祝いのコメントを述べた。
また、社労党(PSOE)のホセ・ブランコ氏は、イラク戦争反対を表明した俳優らとの 折り合いが良くなかった当時の政府の閣僚であったラホイ氏を批判。 ラホイ氏以外のすべての国民が今回の受賞を喜んでいる、と揶揄した。

マドリッド、モンテラ通りの防犯カメラ始動

マドリッドの中心地ソル広場近くにあり、さまざまな犯罪の温床として 問題視されてきたモンテラ通りにこの程防犯カメラが設置された。
主に住民や近隣の商店主らが、昨年から市に要請していたものだが、 設置にあたっては賛否両論の声があがっていた。
賛成派は、窃盗などの犯罪を防止するのに役立つとしているが、 31台のカメラが24時間稼動していることに対してプライバシーの侵害など 不快感を示している人も少なくない。マドリッド市内では、 観光客の多いマヨール広場についで、2箇所目のカメラ設置地域となった。


2月25日(月)

PSOE、PPの指示率、更に開く

与党PSOEと最大野党PPとの支持率の差は、更に開きつつある。
CadenaSER放送局の行なうアンケート調査によると、去る金曜日の時点で両者の差は 1.5ポイントであったのが、土曜日には2ポイント、日曜日には3ポイントとなり、 PSOEの支持率が大きく前進する結果となっている。
同統計では、3月9日の総選挙でPSOEが勝つと予想するものが60%、PPの勝利を予想するものが15%。
また、PSOEに勝って欲しいと願うものが48%、PPの勝利を願うものが34%となっている。
また、今夜、行なわれるサパテロ首相とラホイPP党首との直接対決討論において、サパテロ首相が 優位で終わるであろうと予想するものが37%であるのに対し、ラホイPP党首が優位に終わるで あろうと予想するものは18%。

最高裁、ANV党の違法化を巡って、今日判決

ANV党は、すでに、違法政党バタスナやテロ組織ETAとの関連がある事を理由に 公的な収入源を絶たれているが、党の完全な違法化は先の判決では認められなかった。
これを受けて、政府と検察側は、更なる証拠を提出して、同党の完全な違法化手続きを 進めるよう、最高裁へ求めていたが、本日、この申し出を認め、違法化へ踏み切るかどうかの 決定がなされる予定。

ビルバオ近郊の山でETAの爆弾が爆発

昨日、日曜日の朝8時50分ごろ、DYA(交通相互援助協会)にテロ組織ETAの名前で 通告があり、爆弾の設置場所と爆発予定時刻が知らされた。
電話では10時の爆発を予告して来たが、地元警察、爆発物処理班が現場へ急行し、 これを発見、ロボットを使って爆弾が入っていると見られる箱に触れた瞬間に爆発した。
予告された爆発時刻は10時であったが、実際にはその時間に爆発する事は無く、ロボットによる 作業を開始しようとした時点での爆発があったため、警察では、地元警察を狙った罠であったとの 見方を強めている。
爆発による被害は、使用されたロボット他、物的被害だけで、人的被害は無かった。


2月22日(金)

バルセロナの給水制限開始、9月まで先送り

6月開始を予定していたバルセロナの給水制限だが、当面、9月まで先延ばしに される事となった。
深刻な旱魃が続くカタルーニャ地方であるが、貯水量は18ヶ月間、減少を続けており 現時点で23.15%となっている。

山火事防止対策本部、例年よりも4ヶ月早く設置

全国的な旱魃は、ガリシアでも例外ではなく、雨量が少ないために野山の乾燥が進んでいる。
このため、例年であれば夏前から開始される山火事防止対策が、今年はすでに開始された。
今年に入ってからすでに、放火犯、放火未遂で逮捕されたものが15名となっており、内、4名は 68歳、78歳の男性と69歳、56歳の女性で、昨日、逮捕されている。
こういった状況を受け、ガリシア州政府とスペイン中央政府の共同体制による山火事防止特別委員会は 昨日、早くも設置され、すでに1400名の警察、治安警備隊員が各地をパトロールしている。

マドリッド、本日より市バスのスト開始

本日の早朝0時よりマドリッドの市バスサービスが24時間ストライキを開始している。
労働組合側は、約7500名の職員に参加を呼びかけ、全ての路線に影響を及ぼしている。
ミニマムサービスとして、6時30分〜9時、17時〜19時30分の間は50%、 その他の時間帯には40%のサービスを保証しているが、日常的に同サービスを利用する 約1800万人の足に影響が出る見込み。
組合側は、労働条件の改善その他、要求が聞き入れられない場合には、同様に24時間ストを 2月22日、25日、29日、3月3日、7日に予定しており、更に、2時間半の時間限定ストを 2月27日、3月5日、10日、12日に予定している。

年金、7.1%増、808.44ユーロに

労働省の発表によると、2月の平均老齢年金支給額は808.44ユーロとなり、昨年同時期比較、 7.1%の増となった。
また、老齢年金だけでなく、障害年金、遺族年金、孤児年金などを含めた場合では、 平均支給額が714.91ユーロで、6.8%増となっている。
これら年金受給者の人口は、昨年2月と比べると1.3%の増加を見せており、 今年2月の時点で8.335.633人、内、老齢年金受給者が最も多く4.894.384名、 次に遺族年金受給者の2.240.320人、そして障害年金の901.625人と続く。


2月21日(木)

PCTV党、バタスナ違法政党に440.000ユーロを横流し

PCTV党の活動停止を求め、新たに政府を通して提出された警察の報告書によると ガルソン判事の要請でPCTV党本部の家宅捜索が行なわれた直後に、同党から 違法政党バタスナへ440.000ユーロが送金されている。
PCTV党は、年間、650.000ユーロを議員の給料や寄付金として受けており、 実にその65%にあたる金額をバタスナへ流した事になる。
また、同報告書には、ANV党のパンプロナ支部オフィスを捜索したところ、 同党の資料は発見されず、代わりにバタスナに関する資料が押収されたと言う。

スペイン人労働者、正社員雇用は半分以下

スペイン人労働者の中で、正社員雇用契約を交わしているのは、16歳から29歳の場合で 全体の47%、25歳から29歳の場合で56%、また、スペイン在住のEU国籍労働者を 含めた全年齢層平均では48.9%となっており、依然、スペインでは不安定な雇用環境が 大きな社会問題となっている。
これがスペイン在住で、EU以外の外国籍労働者になると、更に状況は悪くなり、 正社員雇用契約を持つものは38.1%となっている。

内務省、総選挙に向けて、テロ特別警戒態勢を発令

3月9日に行なわれる総選挙にむけてテロ組織ETAの活動の活発化が予想される中、 内務省はテロ特別警戒態勢最高レベル(レベル3)を発令した。
これにより、多数の警察、治安警備隊員などが動員され、全国的に警備が強化されるが、 人が沢山集まる場所や、各都市のシンボル的建築物などはテロの対象となりやすいため、 そう言った場所での充分な注意を呼びかけている。


2月20日(水)

カソン・デル・ブエン・レティロ改装完工

以前、プラド美術館の別館として使われていたカソン・デル・ブエン・レティロでは12年間に 及ぶ改装工事が終了した。
同建物は今後、違った目的に使われる事となるが、その前に プラド美術館は、改装工事完了記念展示会を行なう。
カソン・デル・ブエン・レティロの中央サロンの天井を飾るルカ・ジョルダノ作の天井画をはじめ、 同画家の作品が多数展示されるが、公開期間は2月21日から5月4日の水曜日から日曜日、12時から 20時までとなっており、入場は無料。

バラハス空港、プラッツ空港でのフライト遅延、ヨーロッパの空港の中でトップ10入り

ヨーロッパ・エアライン協会のデータによると、2007年度の順位付けで、マドリッドの バラハス国際空港とバルセロナのプラッツ国際空港は共に、フライト離着陸の遅延が最も多い 空港、トップ10に含まれると言う不名誉な結果となった。
バラハス、プラッツは、計27の空港の中で、それぞれ第6位、第10位。
また、遅延を伴ったものは、フライト全体の中で、それぞれ26.5%、24.2%で、 マドリッドでの出発における平均遅延時間は40.8分、到着における平均遅延時間は39.3分、 バルセロナでの出発における平均遅延時間は40.5分、到着における平均遅延時間は39.6分 であった。
同統計で、最も遅延が酷かった空港はロンドン・ヒースローで、平均遅延率が35.5%、次いで ロンドン・ガトウィックの30.2%、ローマの30.1%、ダブリンの28.1%となっており、 最も、遅延が少なかったのが、ブラッセルの空港であった。


2月19日(火)

社会保険・年金外国人納付者人口、再び2百万人を突破

昨年12月には200万人を下回っていた外国人の社会保険・年金納付者人口は 今年1月末の時点で再び200万人を上回り、2.003.839名となった。
不動産業の頭打ちによる建設業界の解雇急増により、外国人労働者の失業が目立ち始めて いたが、「スペイン経済は今も正常に機能している」と労働省大臣ヘスス・カルデラ氏は語る。
外国人労働者が最も多く見られるのは建設業界で、全体の25%を占めており、 国籍別に見ると、その中で最も多いのがエクアドル人とモロッコ人である。

サンツ駅からのタクシー、2.1ユーロの追加料金

明日、20日よりマドリッドーバルセロナ間を超特急AVEがそのサービスを開始 するが、これに伴って、バルセロナの発着駅となるサンツ駅のタクシー乗り場から 乗車した場合、2.1ユーロの追加料金が発生する事となる。
これは、AVEの発着開始により、同駅の利用者数が急増することを踏まえ、 タクシーサービスの充実を図るのが目的。

マドリッドーセゴビア間の超特急、明日より値下げ

昨年12月22日よりマドリッドーバジャドリ間を結ぶAVEが開通しており、 同サービスを利用して途中停車駅、セゴビアまで行くと、その乗車運賃は30ユーロ以上 していたが、明日、2月20日よりマドリッドーセゴビア間の運賃は9ユーロとなる。
正確には、マドリッドーバジャドリ間を結ぶAVEとは別に、マドリッドーセゴビア間を 往復する超特急Avantと呼ばれる列車を利用する事になるが、AVEとAVANTの 間には、セゴビアまでの所要時間に10分以下の差があるだけで特に違いは無い。



2月18日(月)

住宅ローン、停滞

2007年度の住宅ローン契約の伸び率は13.2%となり、1995年以降、最低の 値となった。
ローン金利の多くはヨーロッパ中央銀行が示すEuriborと呼ばれる 金利の動向に合わせて調整されるが、Euriborの継続的な引き上げによって ローン金利も高くなったのと、激しいインフレのため月末を迎えるのが苦しくなった 家庭が増えたため、住宅ローンを組んで住居を購入する者が減少している。
経済難のため、住宅ローンの支払いが滞る例は増える一方で、全体の0.837%に達し、 6ヶ月連続で増え続けている。

マドリッド中心の商店、日曜日の営業を巡って分裂

マドリッドの中心、太陽門の広場周辺が観光ゾーンとしての特別指定を受け、同地域にある 商店については、日曜日の営業も認められているが、この決定を巡る分裂が表面化し始めている。
営業可能な日曜、祝日が、スペイン全国平均で8日となっている中、マドリッド自治州では 22日となっており、他府県と比べて大幅に多くなっている。
が、更に、観光ゾーンの 特別指定を受けた地域では全ての日曜日に営業を行なっても良い事となっており、 経済的ゆとりのある大手デパートなどでは、これを最大限に生かす事が出来るが、 中小規模商店では、大手商店に対抗する事は難しく、同決定に反対する動きが高まっている。
 昨日の日曜日、太陽門の広場ではおよそ200の商店主が集まって、マドリッド自治州の 定める「22日の営業可能な日曜、祝日」を全国平均の8日まで減らすよう求めるデモが 行なわれた。

マドリッドーバルセロナ間AVE,30分の遅延があれば全額払い戻し

明後日の水曜日からAVEがマドリッドーバルセロナ間サービスを開始するが、 到着時間の遅れが30分を超えた場合、乗車運賃は100%の払い戻しとなる。
また、15分から30分以内の遅れがあった場合、50%の返金となる。
すでに2ヶ月前よりサービスを開始しているマドリッドーバジャドリ間、 マドリッドーマラガ間のAVEについても、同じ規定が適用されている。



2月15日(金)

PP,首相との直接討論の放送をアカデミア・デ・テレビシオンに委ねる事を承諾

総選挙を前に、サパテロ首相と最大野党PPのラホイ党首による直接討論対決のテレビ放送の 可能性が模索されていたが、両者共に、これを放送するテレビ局の選考時点で意見が合わずに いた。
これを受けて与党PSOEが、「テレビ関係者で構成された非営利団体である アカデミア・デ・テレビシオンにその番組を委ね、その電波をオープンにする事により、 いずれのテレビ局も同じ番組を放送出来るようにする」と言う提案を行なったところ、 PPはこれを承諾。
これにより、2月25日と、3月5日の2度に分けて、 サパテロ首相 対 ラホイPP党首の直接対決のテレビ放送が決まった。

6ヶ月間の降水量、過去60年間で最低値を記録

スペイン気象庁代表フランシスコ・カダルソ氏によると、昨年10月から今年3月に かけての6ヶ月間の降水量は、過去60年間における最低値を記録する可能性が高いと言う。
同氏によると、水文学年度の始まる10月1日より今日までにスペイン国内で記録された 平均降雨量は177ミリで、平常時の平均316ミリと比較すると、 実にその半分強程度の雨しか降っていない事になる。
この6ヶ月間が、過去最低雨量の記録を更新しないためには、今月中に全国的に20L/uの 雨量がなければならず、これはほとんどあり得ない事だ、とカダルソ氏は語る。

マドリッドの地下鉄1番線、2番線、工事のためソル駅止まり?

マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソルでは、2003年よりアトーチャとチャマルティンを 結ぶ国鉄近距離線を通すための工事が行なわれているが、同工事のため、ソル駅を通る 地下鉄路線の内、1番線と2番線が、同駅止まりになるとの発表があった。
ソル駅通行止めとなる期間は少なくとも1ヶ月以上と言う事だが、その正確な期間も、 通行止め開始日もまだ未定。



2月14日(木)

サパテロ首相、今夜、教皇大使と夕食

現政権とスペインカトリック教会の間で溝が深まる中、今夜20時45分に サパテロ首相とスペイン国内における教皇大使マヌエル・モンテイロ・デ・カストロ氏との 会談が予定されている。
 両氏の会談は先週火曜日に予定されていたが、首相の都合が合わなくなり、今夜へと 変更された。
首相は今夜、教皇大使館にてマヌエル・モンテイロ氏と夕食を共にする予定。
同会談の中で、首相は去る12月30日にマドリッドのコロン広場で行なわれたカトリック 教会主宰の集会において何人かの司教が行なった発言について、また、3月9日に行なわれる 総選挙に向けてスペインカトリック協議会が公開した「投票の指針」について、抗議を 行なうと見られる。

スペインの半分が植物への散水を制限

スペインの旱魃は4年目に入り、2007年度は、過去30年間の平均雨量の20%減で終わった。
貯水池の水位は過去10年間で最低量を記録している。
このため、エブロ川、フカル川、セグラ川、グアダルキビール川流域など、 全国の半分を占める地域で、夏場に必要な水を確保するため、植物への散水制限を 開始した。

ニューフレーム号が沈む海域の国籍を巡る議論

ニューフレーム号がジブラルタルの灯台から半マイルの水域に沈みつつあるが、 これに対して適切な対応を行なっていないとして、アンダルシア政府と、スペイン中央政府、 特に環境省から英国政府、英国領ジブラルタル政府に対する抗議が行なわれているが、 スペイン外務省では、「同船が沈む海域はスペインに属する」と言う見解も出されている。
1713年、ユトレヒト条約が結ばれた際、スペインはジブラルタルの町と港を譲渡しているが 同協定の中では、周囲の海域については一切、触れられていない。
が、同時に1982年に結ばれ、1995年に改定された国連の定める領海規約では 「全ての国家はその領土から12マイルを限度として領有する事が出来る」となっている。
実際には、ジブラルタルは3マイルまでを領有しており、これについて、スペイン政府は 常に疑問視してきたが、以前、オディッセイ号がジブラルタル近辺の海底に眠る財宝を 引き上げ、運び出そうとした際、スペインの治安警察は3マイルの境界を越えるまでは 船を拘束しなかった。


マドリッド中心に新たなアートセンター、カイシャ・フォーラム誕生

マドリッド市内中心には、プラド美術館、ティッセン美術館、レイナ・ソフィア芸術センター の3つが作り出す一大芸術三角地帯が形成されていたが、ここに新たな芸術センター、 カイシャ・フォーラムが本日、オープンした。
以前、同地にあったのは1899年築の発電所で、位置的にはプラド通りから少し奥まった場所に あったが、プラド通りとの間にあったガソリンスタンドに場所を移してもらう事により マドリッドの一大芸術三角地帯へ直接参入する形となった。
古い発電所から生まれ変わったカイシャ・フォーラムの建築を担当したのは、 スイスの建築スタジオ Herzog & De Meuron で、カイシャ財団代表の ホセ・デ・コンラド氏は、この建築そのものがアートである述べる。
カイシャ・フォーラムは、美術品展示、音楽コンサート、文化討論などが行なわれる マドリッドの新スペースとなるが、カイシャ財団が1985年から集めてきた近代芸術作品の 展示によりその幕を開ける。
また、今後の予定としては、3月19日よりボッティチェリ、ルカス・ジョルダーノなどの 作品45点の展示、6月にはチャールズ・チャプリンの親族所蔵品などの展示、そして 「世界の音楽」をテーマとした音楽会などの準備が進められている。


2月13日(水)

マドリッドーバルセロナ間AVE、2月20日より運行開始

当初の予定よりも2ヶ月遅れで、マドリッドーバルセロナ間を新幹線AVEが走る事と なった。
運行開始は2月20日からで、乗車券の販売は明日、14日より開始される。
両都市間を結ぶAVEの本数は往路、復路、共に17便ずつが予定されており、その内の 7便が途中停車の無い直行便となる。
乗車券には大きく分けて2種類あり、一つは通常の乗車券で予め日時を指定して座席も予約 されるもの。
もう一つはシャトル便扱いで、国内線フライトのシャトル便に対抗する商品となる。
運賃は、最も安いものが、通常の乗車券で途中停車する便を15日以上前にネット経由で 購入する場合の料金で、40.8ユーロ。 これが直行便になると48.1ユーロとなる。
ネット経由による前売り購入ではなく、正規料金を見た場合、102.1〜120.4ユーロ となり、また、先述のシャトル便扱いのチケットの場合には163.5ユーロとなる。
直行便の所要時間は2時間38分で、現在運行されている特急ALVIAと比較すると、 1時間17分の短縮となる。
RENFE側は、同サービスの利用者が、サービスの開始後、増加すると予想し、 今後、開始時よりも更に一日に10便、増やす事を予定しており、1日あたり13498人の 乗客を運ぶ事が可能となる。

アンダルシア州政府、英国の怠慢をEU委員会へ

半年前にジブラルタル沖で石油タンカーと衝突事故を起こし、破損したまま放置されている ニューフレーム号について、アンダルシア州政府とスペイン中央政府は再三にわたり 英国領ジブラルタルの早期対応を求めると同時に、必要な協力を申し出ていたが、 英国政府はこれに対し、何ら適切と思われる対応を行なわずに来た。
去る日曜日に同船からの3度目の油の流出が確認され、アルヘシラスの海岸へ流れ着いたのを 機に、アンダルシア州政府は、自然環境保護についてのEU内協定に定められた事項を遂行 していないとして、英国政府の怠慢行為をEU委員会へ報告し、その判断を仰ぐ事を決定。

大卒の月給、762ユーロ

48の大学を対象に行なわれた調査によると、大学を卒業したスペイン人が稼ぐ給料は 平均762ユーロとなっており、就職後5年経った時点で1414ユーロ(残業無し)と なっている。
これを大学での専門別に見ると、技術系卒の場合2107ユーロ、 医療科学系で1802ユーロ、経済・経営系で1652ユーロ、社会科学系で1175ユーロ、 教育系で1222ユーロ、人類学系が1256ユーロと、それぞれなっている。



2月12日(火)

アルヘシラスの浜、ニュー・フレーム号からの流出油24トンを回収

ジブラルタル沖0.5マイルの水域に沈没しつつあるニュー・フレーム号から 流れ出た油が近隣の海岸へと漂着し続ける中、日曜日の15時よりその清掃作業が 開始されている。
作業は約1キロの海岸線にわたって行なわれているが、昨日の午後までに すでに砂混じりの流出油を24トン、回収している。
ニュー・フレーム号は様々な廃品を運搬する船で、昨年の8月12日に石油タンカーとの 衝突事故を起こし破損したが、同船が沈むのを放置しているイギリス政府に対し、 スペイン中央政府がイギリス大使に説明を求める一方、アンダルシア政府と アルヘシラス市役所は、英国領ジブラルタルに対する、法的アクション開始を発表した。

サパテロ対ラホイ 選挙討論生中継、合意に達しず

3月9日に行なわれる総選挙を前に、テレビ生中継によるサパテロ首相とPP党首ラホイ氏と の直接討論対決の可能性が模索されているが、両者の間で、未だ合意が得られない。
PSOE側はスペイン国営テレビ局による放送を求めているが、PP側は、国営放送局は 政府に偏った局であるとしてこれを拒否し、Antena3、または、Telecinco による放送を要求しており、現時点では両者共に、これを譲る姿勢が見られない。

バルセロナでの下宿代、800ユーロ

某広告会社調べによると、カタルーニャの首都バルセロナにおける間借り費用は 最も経済的なケースで月額170ユーロ、最も高いもので月額800ユーロ程度と なっている。 
バルセロナは、スペインで2番目に賃貸住居費が高い町となっており、その上を行くのが 首都マドリッド。高いもので975ユーロとなっている。
逆に賃貸費がもっとも安いのがトレド市で、最安値は月額100ユーロと言う物件もある。
物価上昇により、独立した一人暮らしが経済的に困難となりつつあり、間貸し広告や マンションシェアー広告の需要が急増しており、同社では今年1月に掲載した同種の広告の 数は、57.822件にのぼると言う。


アルバレス経済産業省大臣、本日午後、AVEにてバルセロナ入り

マグダレナ・アルバレス経済産業省大臣は今日の午後、試運転中のAVEに乗って バルセロナを訪問する。
大臣はバルセロナでカタルーニャ自治州知事のホセ・モンティージャ氏と会見を持ち、 超特急AVEのマドリッドーバルセロナ線について、最終的な報告と説明を行なう予定で あるが、AVE新路線、マドリッドーバルセロナ間、2月19日の運行開始発表の可能性もある。



2月11日(月)

最高裁、PCTV党の活動停止処分要請を却下

テロ組織ETA、そしてETAの分身であるバタスナ違法政党との癒着があるとして、 検察と政府から出されたPCTV党活動停止要請に対し、最高裁は 「政党の複数多様性は優先されるべきものであり、またこのような短期間に違法化するのは 適切では無い。」として、これを退けた。がしかし、同政党への公資金の付与禁止については これを認めた。

食品、製造元での価格ダウンが消費者へ還元されず

基本食品価格の高騰がクローズアップされていたが、幾つかの食品については、 製造元価格が値下げされたにも関わらず、消費者への価格には反映されずにいる。
例えば、鶏肉の場合、製造元価格は最近になって30%ダウンしているが、スーパーでの 売値に変化は見られない。
牛乳、卵、オリーブオイルなどについても、同様の現象が起きており、ジャガイモに 至っては50%の値下がりを見せているにも関わらず、末端販売価格には何ら還元 されていない。

ニューフレーム号沈没、アルヘシラスの海岸に黒い波

ジブラルタル海域で、ほとんどその船体が見えない状態まで沈んでいるニューフレーム号から 流れ出した油が1キロにわたって広がっており、その一部がアルヘシラスの海岸へも 漂着、浜を黒く染め始めている。
船体の沈没を防ぐための適切な対応がなされていないとして、スペイン政府は マドリッドに駐在するイギリス大使を呼び、説明を求める模様。


男性用衣類についてもサイズ表記システムを改善予定

先週、女性用衣類のサイズ表記システムが変更になる事が発表されたが、 これに続いて、第2段階として、男性用衣類についても同様の改善を行なうべく、 現代のスペイン人男性の体型について調査を開始すると、 マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ副首相が発表。



2月8日(金)

試運転AVE,サンツ駅に到着

先日、テスト用ディーゼル車両による新幹線AVE用レールのテストが 行なわれたが、本日、12時半ごろ、いよいよ実用AVE、シエメンS−103型 の車両が入場した。
この実用車両のテストを行なう前に、今朝早朝、テスト用AVE車両による 実験が行なわれた模様。

今年初のテロ被害

総選挙が迫る中、テロ組織ETAと通じている事を理由にバスク地元政党である PCTV党とANV党の違法化手続きが進む中、ETAの動きが警戒されているが 今朝、0時頃、ギプスコア県ベルガラ市の消防署へ電話での通達が あり、その20分後に爆発があった。
爆発物が仕掛けられたのは同市の裁判所で、人的被害は無かったが、建物の 入り口付近が大きく崩れた模様。
同裁判所がテロの標的になるのはこれで6回目。

マンション・シェアー増加

学業を終え、職について数年がたったものの、自力で賃貸料が払えず、 マンションをシェアーする者の年齢層がだんだんと高まっている。
親元を離れたものの、独立した一人暮らしは、1000ユーロ程度の月給しか 受け取っていない数百万人にとって、まだまだ「遠い夢」と言うのが現実である。
 ここ数年続いた不動産の値上がりにより、マンション購入の可能性を絶たれた者も多く、 賃貸マンションの需要が増え始めているが、バルセロナを例に取ると、賃貸物件の 平均価格は月額1000ユーロとなっており、同額の収入しか無い者にとっては 賃貸の可能性すら期待出来なくなりつつある。
その結果、賃貸マンションの広告よりも マンションシェアーの広告を求める者が急増している。



2月7日(木)

サパテロ首相、ラホイ氏の「移民向け契約導入」政策案を批判

最大野党PPのラホイ党首は、政権に着いた暁には「スペインへ入ってくる移民達に スペインの習慣に従うよう契約書にサインをさせる」との新政策案を発表したが、 これについてサパテロ首相は、「全く無駄なこと」と批判。
「移民に限らず、スペインの全ての住民は、憲法と法律がある事を知っており、 これに従って社会生活を行なう義務と権利がある事を承知している。
これに違反すれば罰則が科せられるし、必要な手続きを踏んでいない違法滞在者は本国へ送還される。
これがこの国の秩序であって、移民に更なる契約書にサインをさせるなど、何ら意味の 無い事である」とプント・ラジオ放送局のインタビューの中で答えた。
 また、ラホイ氏が現政権の行なった違法移民の合法化措置を非難した事について、 首相は、これらの措置が必要になったのは、前政権(PP)が70万人もの違法滞在者に ついて、何ら政策を打ち出せず、放置した結果であると反論。
また、違法移民の合法化措置を最初に始めたのはPP政権であり、それも、ラホイ氏が 内務大臣であった時代であり、更には当時行なわれた措置では、違法移民が合法化措置を 受けるのに、雇用契約書を提示する義務も無く、ただ単に一定の時期以前よりスペイン国内 にすでにいたことを証明すれば良いだけであったと指摘。
更には、一定時期以前より国内にいた事を証明するためには、日付の入った路線バスの チケットですら受理され、何ら、その事実確認を行なう事も無かったと当時行なわれた 違法滞在者合法化措置の杜撰さを非難した。
前政権が行なったこれらの合法化措置に よって、スペインに滞在を許された移民の数は25万人にのぼる。

首相、来週火曜日に教皇大使と対談

昨年12月にスペインの司教団によってマドリッド市内で開催された集会、そして 先週、スペインカトリック協議会より公表された総選挙に向けての「投票の指針」などに よって、現政府とカトリック教会との間に大きなしこりが生じているが、これの解決に向けて 来週の火曜日にサパテロ首相とスペインの教皇大使であるマヌエル・モンテイロ・デ・カストロ氏が昼食を共にする予定。

バルセロナのホテル業界、水不足への行政対応に不服

記録的な水不足に悩むカタルーニャ地方では、すでに、飲料水の使用を家庭内需要に 限り、プールや、植物への散水などの用途での使用を禁止しているが、実際には まだこれを守っているものはほとんど見られない。
そう言った状況下で、行政の対応の悪さに不満を訴えるのがホテル業界。
バルセロナはすでに2年前にも、水不足問題を経験しているはずなのに、同様の事態が 生じた場合の対応策が未だになされていなかった事への責任を追求している。
ホテル業では、その性格上、大量の飲料水を消費するが、現時点では、まだほとんどの ホテルで具体的な節水対策は取られていない模様。



2月6日(水)

フランス農民、バレンシアからの農産物を積んだトラックを襲撃

フランス国内において同国の農民達が、国境を越えてスペインからやってくる 農作物輸送トラックを襲撃すると言う事件は、過去において頻繁に見られたが、 ここ数年、同様の事件は姿を消していた。
が、今回、バレンシアからやって来た、レタスやワインなどを積載したトラック数台が フランス南部で襲われ、車両を壊されたあと、積荷を荒らされるなどの被害があり、 スペイン政府はフランス政府と、EUに対して早急な調査と対策を求めている。

1月の値上がり、魚類がトップ

1月が終わった時点で、食料品の中で最もその値上がりが目立ったのは魚類であった。
鱈科の魚では、6.48%、5.79%、4.01%などの値上がりが見られ、 カレイの4.76%、なども目立った。
また、この1ヶ月間で最も大きく値上がったのが、サヤエンドウで、9.59%の値上がり率と なった。
逆に下がったものとしては、アンチョビの−3.86%、オレンジの−3.17%、 カナリアス産バナナの−2.07%などが挙げられるが、カナリアス産バナナについては、 2006年度同時期と比較すると、13%値上がりしている事になる。
 また、この1年間での物価比較をすると、最も値上がり率が高かったのがヒマワリ油で 33.87%、次いで牛乳の25.42%、小麦粉の21.89%、レモンの18.76%、 冷凍海老の16.97%、鶏肉の16%となっている。


2月5日(火)

ガルソン判事、ANV党の幹部を喚問

昨日のPCTV党に続いて、国家裁判所ではANV党幹部の出頭の元に ガルソン判事による喚問が行なわれた。
この中で、同判事はケパ・ミレナ・ベレツィアルトゥア党首他、2名の幹部等を テロ組織ETAへの協力的活動を行なったと指摘。
ガルソン判事と最高裁第61番法廷の16名の裁判官はこれから週末までかけて ANV党とPCTV党をテロ組織ETAと、その分身でありすでに違法化されている BATASUNA党の更なる分身であるかどうか、そして、これら両党の政党としての 活動停止処分へ踏み切るのかを決定する事となる。

試験用列車、サンツ駅に到着

ディーゼルで動く試験用列車が昨日、バルセロナのサンツ駅にAVE用線路を使って 到着した。
 AVE開通工事関係者も、政府からもマドリッドーバルセロナ間のAVE 開通時期について何ら、新たな発表は行なわれていないが、AVE用線路を使って テスト用車両が到着したと言うことは、AVE用線路の準備がほぼ完了している事を 伺わせる。
またRENFEの長距離列車、前売り切符の販売システムにおいて、 マドリッドーバルセロナ間の従来線切符が、「システムのトラブル」と言う説明だけで 2月18日分までしか販売が行なわれていないと言う事実からも、それ以降のサービスに ついては、新幹線AVEの運行に振り返られる可能性が充分にあり得ると見られる。

カタルーニャの水不足、いよいよ深刻化

カタルーニャ地方が直面している水不足問題は、依然、改善されず、いよいよ 思い切った対応が迫られている。
最終的には、海水から淡水を取り出すシステムがすでに充実している地域より 船による飲料水の輸送の可能性が検討されているが、それと同時に、昔、使われていた 井戸を復活させることにより、井戸水と船による輸送水を合わせて都心部における消費量 の約3分の1をカバーする方向で対応策が進められる事となる。
また、バルセロナ港では、4月末から5月初旬に、アルメリア、タラゴナ、マルセーユ(仏)などから到着予定の淡水輸送船を受け入れる準備が進められている。
 この春、少しでも降水量が増える事が望まれているが、現在、都心部へ水を供給している 各貯水池の蓄えは、僅か25%となっている。


2月4日(月)

PCTV党首、国家裁判所に出頭

3月9日に予定される総選挙前に、PCTV党、ANV党の活動停止措置と 違法化手続きが進められようとする中、本日、PCTV党首が国家裁判所のガルソン判事の 元へ出頭した。
その中で、フアン・カルロス・ラモス党首は、政党法の適用による違法化 手続きが進行している中、同時に国家裁判所が刑法でもって同件を扱うのは違法であると 主張。
検察側は同党について、向こう5年間の活動停止を求めている。
 PCTV党と並んで、同様にその違法化手続きが進行中のANV党については、 その代表が明日、出頭する予定。

違法政党バタスナのスポークスマン、ペルナンド・バレナの身柄を拘束

今朝、ナバーラのベリオサルにて、違法政党バタスナの中心人物であるペルナンド・バレナを 逮捕した。
これは国家裁判所のガルソン判事の命によるものでその他にもパチ・ウルティア、 ウナイ・ファノ等の主要メンバーも逮捕された。
パチ・ウルティアは、昨年10月にも 一度、逮捕されていたが24000ユーロの保釈金をもって仮釈放されていた。

1月、過去24年間で最悪の失業率を記録

総選挙を目前に、この1月、過去24年間で最悪の失業率を記録した。
失業者数は、現政府が政権についた2004年と比べ、約8万人の増となっている。
ヘスス・カルデラ労働大臣の発表によると、2008年1月に登録された失業者数は 132.378名で、2007年12月と比較すると6.22%増となっており 失業者数トータルは2.261,925名となる。
この12ヶ月間で見ると、失業者数は179.417名増加しており、年間比較8.62%増 となり、12.63%増を示した1999年の1月以来の高い数値を記録した事になる。


2月1日(金)

副首相、教会に対し政治の枠へ足を踏み入れないよう要求

昨日、スペインカトリック教会協議会から、3月9日に行なわれる総選挙について、 「投票の指針」なるものがメディアを通じて発表されたが、これに対して、 マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ副首相は、憲法が定めるように 教会と国家分離の基本原理を守るよう、要求した。
また、教会が発表した「指針」にあったテロについては、決して政治の道具にすべき ものでは無いと強調。
総選挙を目前にして、現政府と教会との溝が深まりつつある。
 一方、カタルーニャに住むクリスチャンをベースとした信者団体は、スペインカトリック 教会協議会が発表したこの投票指針について、一線を置くよう、カタルーニャの司教達に 通達した。

最高裁、PCTV党、ANV党に対し2月8日に出頭を要請

政府と検察の両側から出されているPCTV党、ANV党の違法化とその活動停止要請 についての審議を行なうため、最高裁は2月8日に両党の弁護団と代表陣の出頭を命令した。
当日、午前と午後の2度に分けて、両党による弁明が行なわれるが、これらと同時進行で 検察側はバルタサル・ガルソン判事に対し、3月9日に行なわれる総選挙への参選を含め、 両党の全ての活動停止措置の手続きを最短距離で進めるよう要請している。

エル・グレコ、トレド1900展、セビージャで開催

本日、カスティージャ・ラ・マンチャ州知事、ホセ・マリア・バレダ氏と、 アンダルシア州知事、マヌエル・チャベス氏によって、エル・グレコ、トレド1900展の オープニングセレモニーが、セビージャのベジャス・アルテス美術館にて行なわれた。
これは、エル・グレコの作品とトレドの町そのものが、1900年代に復興された事を 記念するもので、トレドのエル・グレコ美術館、サンタ・クルス美術館の所蔵品をはじめ、 各地より24点の作品を集めての公開となる。
同展示は3月30日までセビージャで行なわれた後、バレンシアへ場所を移し、 4月15日から6月15日まで同地にて展示され、更に、サラゴサ万博の時期に合わせて 6月25日から9月30日までサラゴサ大学にて展示される予定。



QUEDA TOTALMENTE PROHIBIDO LA REPRODUCCIÓN, LA REPUBLICACIÓN, O COPIAR CUALQUIER CONTENIDO DE NUESTRAS PÁGINAS.
全て内容おいて無断で使用・転載・複製することを禁じます