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8月29日(金)

航空機事故の被害者家族に遺体を取り違え

先日マドリッドで起きたスパンエアー機事故で、 身元の確認作業が続けられているが、 そのうち2名の棺が誤って違う家族に渡されるという アクシデントが起きた。
関係者によると、それぞれの遺体は 完全に身元が判明していたが、引渡しの際に葬儀社のスタッフが 取り違えた模様。
被害者の一人はフランス国籍で、遺族が 在西領事館を通して帰国の手続きを行っていた際に 判明。身元確認前にそれぞれの被害者に割り当てられていた 番号と一致しなかったため発覚した。
即座に性急な対応がなされ遺骨はそれぞれの遺族の手に戻った。
マドリッドの最高裁判所関係者は、遺体の身元確認作業は正確に 行われており、今回のケースは偶発的な出来事であることを強調している。

DGT今週末に44万人の移動を予想

総合交通局(DGT)は、本日午後3時より今夏最後の特別警戒体制を行うが、 日曜日の深夜までの間に約44万台の移動を見込んでいる。
特に日曜日の午後にバケーションからの帰宅が集中すると見ており 午後5時から11時ごろまでの移動はできるだけ控えるよう呼びかけている。
昨年の同時期には、22件の死亡事故により30名が死亡、 12名の負傷者が出ているが、今年は月末と週末が重なっていいるため 特に警戒を呼びかけている。

マドリッドの牛追いで11人けが

マドリッド州サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス市で毎年行われている 牛追い祭りは、5日目を迎えた昨日、11人の負傷者を出した。そのうち6名は 病院で手当てや検査を受けたが、いずれも軽傷。
サンセの愛称で親しまれているこの祭りは、昨日の時点で今回最高の 2100人が参加した。


8月28日(木)

新学年開始に当たり教科書代、3.8%上昇、一人当たり100ユーロ以上に

秋からの新学年開始にあたり、スペインの学生は教科書代として一人当たり 111.21ユーロを費やす事となり、前年度比3.8%増となる。
 最も値上がりが目立ったのが小学生用の教材で4.2%増。
次いで、幼稚園児用の教材が4.1%増、中学生用教材が3.3%増、 その他の平均が3.2%増となった。
 教材出版社協会は、これらの値上がりのバックには、7月のインフレ率 5.3%がある事を強調している。
 最も教材費が高くつくのがマドリッドで生徒一人当たりの平均が148 ユーロ。
次いでカタルーニャでは131ユーロ、バレアレスでは126ユーロ、 アラゴンで121ユーロとなっている。
また、教材が安い地域としては、カスティージャ・ラ・マンチャの67ユーロに 続いてナバーラの84ユーロ、エクストレマドゥーラの87ユーロ、 セウタ、メリージャの89ユーロなどが挙げられる。

不動産売買、29.6%減

経済危機の続く中、スペイン国内の不動産売買は更に深刻な状況となりつつ ある。
マンションの売買件数は、毎月、減少を続けているが、6月には 前年度同時期比較29.6%減となり、47511件に止まった。
特に影響を受けているのが中古物件で、新築の16.1%減に比べて、 中古では38.9%減となった。


8月27日(水)

レオンの女性、狂牛病による死亡か?

レオンの病院に入院していた64歳の女性が先週、亡くなり、 その遺体の解剖と調査が行なわれる。
この女性は今年の2月に41歳の息子をなくしているが、息子の死因が 狂牛病であった。
女性の死因について正確な報告が出揃うのには約1ヶ月を要するとされるが 狂牛病であると確認された場合、同疾病による世界で始めて、同じ家族の 中で二人以上の死者を出した例となる。

スパンエアー墜落事故被害者の葬儀、9月11日に延期

スパンエアー墜落事故による154名の死者の葬儀は、9月1日を 予定されていたが、事故から1週間たった今、遺体の身元確認が完了した ものは112名で、それ以外の確認はまだ時間を要すると見られるため 葬儀を9月11日まで伸ばす決定が行なわれた。
未だ確認出来ていない遺体については、同じ家族のメンバーであるため DNA鑑定を用いてもそれが酷似しているために確定が困難となっている他、 中には養子縁組で引き取られた子供であるため、DNA鑑定が出来ない例も 見られる。
9月11日の葬儀はマドリッドの大司教兼、枢機卿であるアントニオ・ マリア・ロウコ・バレラ氏によって執り行われる予定。

スペイン経済、1996年以来の最低成長率

スペイン経済は今年第二・四半期において年間比較1.8%の伸びと、 1996年の第一・四半期にあった1.7%に次ぐ最悪の伸び率を 記録した。
また、新規雇用件数についても、この時期、69.400件で.僅か 0.4%の伸びに止まった。


8月26日(火)

密入国者グループ、半数以上が死亡か

昨夜23時30分頃、マラガの港に保護された密入国者のグループは メリージャとマラガ間を航行していた客船によって発見された。
簡易ボートには25名のサハラ付近住民が乗っており、20名が男性で 5名が女性であった。
発見当時、すでに3日間、海をさ迷っており、救出された25名等の証言に よると、最初は50〜60名が乗り合わせていたが、漂流中に絶命する者が 増え、遺体は海へ投げ込まれたと言う。
救出された女性の中には、漂流中に夫と3人の子供、内一人は赤子を失った 者もいた。

ヘレス、ブドウの収穫開始

シェリー酒の産地として知られるヘレス(カディス)では内陸部より ブドウの収穫が開始された。
予想によると、昨年よりも収穫量は劣るが、ブドウの質は最高であるとの 事。
昨年は1億1千400万キロの収穫があったが、今年は1億キロ程度 の見込み。
収穫は9月半ば頃に終わる予定でヘレス市役所は9月12日から24日に 毎年恒例の収穫祭を行なう旨を発表した。

マドリッド2016の看板取り付け開始

北京オリンピックが終わった今、マドリッド市役所は、各国道の マドリッド出口付近に、2016年のオリンピック開催候補地としての看板 設置を開始した。
マドリッドが立候補するのは今回が3度目で、東京、シカゴ、リオ・デ・ジャネイロ等と 競う事となる。
開催地決定は2009年10月頃の見込み。


8月25日(月)

スペイン航空会社協会、経済危機による安全性への影響を否定

スペイン航空会社協会のフェリペ・ナビオ会長は、燃料費値上げなどによる 経済的な運営難が、航空会社の機材メンテナンスの質低下など、安全性に 悪影響を及ぼす事は皆無であると述べた。
同氏は、スペインの安全性レベルは世界でも最高水準のもので、 スペイン政府の定める基準を満たすだけでなく、EU政府の定める 全ての基準を満たすもので、英国、フランス、ドイツなどと同様に 高水準を満たすものであると強調した。
また、先日のスパンエアーの墜落事故について、一部の報道では 何ら関連性も無いのに、「同社が経済的に苦しい状況にある」と言った 表現を行ない、あたかもこれが事故の原因と成り得たような印象を 与える表現を用いているが、これについて、報道を行なう側は より責任ある姿勢を持つべきであると批判した。

ガソリン消費量、15%低下

石油価格高騰に伴って、車用のガソリンやディーゼル燃料の値段も 上がり続ける中、今年7月のバカンスシーズン、スペイン国民による これらの消費量は大きく後退し、昨年7月と比べて15%減を記録した。
これは1993年以来、初めて見られる大きな後退である。
 7月14日には石油価格は最高値に達し、1バレルあたり147.5ドル を記録したが、これにより、その翌日には無鉛ガソリンが1リットルあたり 1.265〜1.274ユーロ、ディーゼルが1リットルあたり 1.323〜1.327ユーロと、それぞれ、今年1月から比べると 15.18%、23%の値上がりとなった。
これにより、平均的な乗用車の場合で、燃料タンクを満たすのに、 昨年比較15〜20ユーロの余剰出費となり、マイカーでバカンスへ 出かけようとしていた人々の中に、これを断念した人が多かった事が 予想される。 


8月22日(金)

スパンエアー航空機事故、ブラックボックスの一つが損傷

事故を起こしたJK5022便に備えられていた二つのブラックボックスのうち、 一つが損傷しており、データの復旧は可能と見られるが、時間を要する見込み。
 昨日、空港側が、離陸をするJK5022便をとらえたビデオを政府へ提出した。
これまで、離陸直後に左側のエンジンが炎上し、これが原因で墜落したと 考えられていたが、ビデオによるとエンジンに火は見えず、墜落したショックで 爆発している事が確認された。
同機は充分な推進力が得られなかったためか、ターミナル4の滑走路をほぼ 使い尽くす所まで進み、ようやく数メートルほど上昇したところで滑走路の右方へと 墜落し、地上と激突後、バウンドし数秒後に爆発した模様。
 最初に離陸しようとした際、機長が異常に気づき、技術班の点検を要請したが、 この時に報告されたトラブルは冬場や上空などの低温下でエンジン部分に氷結が 生じるのを防ぐ暖房システムで、点検を行なった技師によると、その場での修理は 不可能であったため、これの電源を切って送り出した。
スパンエアー社(SAS所有)規定では、同システムの故障は飛行に影響を 及ぼすものではないため、最大10日間までは故障したままの飛行が許可されており、 このトラブルが今回の事故の原因となったとは考えにくいとされる。
 事故で亡くなった人々の遺体はマドリッドの見本市会場IFEMAにてその 身元確認が行なわれていたが、場所を移し、現在はアルムデナ火葬場にて作業が 続けられている。
遺体の多くは全身が焼け焦げているため、身元確認作業は 難航しており、昨日の時点でまだ100名以上が確認されておらず、その内の80名は DNA鑑定を必要とする模様。

7月の外人観光客、8%ダウン

経済危機の続く中、観光業だけはこれを補ってくれるものと思われていたが 今年7月にスペインを訪れた外人観光客の数は8%減となった。
7月は夏のバカンスシーズンで、毎年、例外なく伸びてきた時期だけに この結果が与える不安は大きい。
また、8%減と言うのは現在行なわれている一連の統計が取られ始めた1996年以来、 過去最大の後退である。
最もスペイン離れが見られるのがスイス人、フランス人、イタリア人などで、 近年、年間を通してスペインへ最も多くの観光客を送り出しているイギリスにしても その数は3.1%減となり、2番目のマーケットとなっているドイツ人においては 5.7%減、3番目のマーケットとなっているフランス人については21.6%減と なった。
 また、訪問地別に見ると、最も大きく後退したのがカタルーニャで、 同地を訪れた外人観光客数は12.1%減、これに次いでアンダルシアが11.1%減 となった。


8月21日(木)

スパンエアー墜落事故、死者153名、負傷者19名

昨日、マドリッドのバラハス空港で起きたスパンエアー墜落事故による 被害者数は本日のマドリッド州による公式発表によると死亡者153名、 負傷者19名とされた。
事故直後、病院に運ばれた生存者は20名あったが、その後1名が死亡したことにより 現時点での生存者は19名と発表されている。
搭乗していたのは10名の乗務員を含めて計172名で、その中には20名の 未成年者と2名の赤子が含まれていた。
事故の原因を知る上で必要なブラックボックスの調査結果は未だ発表されておらず より正確な事情は今後の発表を待たなければならない。
 離陸直後に墜落したスパンエアーJK5022便(LH2554便)は昨日の 13時発予定であったが、13時5分に機長の判断で、乗客を乗せたまま搭乗口から 離れ、点検を受けるために移動した。
点検終了後、新たな離陸時間が14時25分に定められたが、スパンエアー発表に よると、離陸直後の事故が起きたのは14時45分ごろとされる。
この機体はMD−82型機で、元、大韓航空の便として1993年から使われて きたもの。
 スパンエアーは、その他の航空会社同様に、近年の燃料費高騰による影響を受け、 1100名の解雇(内100名がパイロット)を予定していたが、これに対し、 労働組合側は、業務過剰徹底によるストを行っていた。
業務遂行を過剰に徹底する事により、フライトの運行時間にも大きな乱れが 生じていたが、通常であれば飛行に危険を及ばさないような僅かな不具合であっても これを指摘し、点検、修理を受けないと離陸はしないと言った、文字通り過剰な 安全対策が行なわれていた中での今回の事故であるため、一層、今後の調査発表が 注目される。

バラハス空港、混乱より回復

昨日のスパンエアーJK5022便の事故により、バラハス空港だけでなく、 ここで乗り継ぎを行なう世界中の人々の足が乱れた。
事故のあと、どの便がキャンセルとなり、どの便が遅延を伴いつつも運行されたかに ついて、昨日の時点では空港事業団からの詳細な発表は無く、唯一、22時30分の 時点で、予定されていた1258便の発着の内、1009便が運行されたとの 発表が行なわれたのみである。
昨夜の時点で、バラハス空港はほぼ平常を取り戻し、その後の便への影響は見られない。

カトリック教会の社会的立場問われる

スペイン社会におけるカトリック教会の役割と位置づけが大きく変わりつつある。
フランコ独裁時代のあと、民主社会への移行に大きく貢献した教会であるが、 30年経った今、エル・ムンド紙発表の統計によると、スペイン国民の45.5%が、 民主社会の「妨げ」と感じていると言う。
特に若者層の間でそう感じる者が多く、18歳から29歳の統計では、教会が 民主社会の邪魔をしていると答えるものが65.5%に達する。
これは、教会の存在そのものを問うものではなく、社会に対する教会のあり方が 問われるもので、近年の教会による政治への介入が若者層を中心に快く受け取られて いないようだ。


8月20日(水)

速報・・・バラハス空港で航空機事故 約150名死亡

14時45分頃、マドリッドのバラハス空港を離陸したスパンエアーとルフトハンザの 共同運航便(JK5022/LH255)グラン・カナリアのラス・パルマス行きが 離陸直後、左エンジンの炎上と共に墜落した模様。
同機には166名の乗客と9名の乗組員の計175名が乗っていたが、その内、 148名が死亡、27名の生存が確認されたが19名が重症。
同便は、技術的トラブルと思われる理由により予定よりも1時間遅れで出発したが、 現時点ではまだ航空会社からも空港側からも詳しい発表はなされていない。

バルセロナ市内、AVEトンネル工事開始

バルセロナ市内を通過するAVEトンネル工事が昨日、開始された。
これは、サンツ駅とサグレラ駅とをつなぐ、長さ5.64Kmのトンネルで、 マジョルカ通りの地下を通り、途中、サグラダ・ファミリアのすぐ傍を通過する事と なる。
工期は約3年を予定しており、マジョルカ通りの一部通行止めは、およそ11ヶ月間 続く見込み。

ユーロ通貨はスペイン経済の足枷か

シグマ・ドス社の行なったスペイン人意識調査によると、2002年1月より 導入されたユーロ通貨について、国民の58%がスペイン経済の成長と近代化の 足枷となっていると感じていると言う。
特にユーロ通貨に対し批判的印象を持っているのが女性と、青年層(29歳未満)で それぞれ、67%、64.6%が、ユーロ通貨が経済の足を引っ張っていると答えた。
これに対し、男性においては、賛否両論にほぼ半分の割合で分れた。
また、インフレについては、ユーロ通貨導入による影響であると判断するものが 96.7%を占め、4人に1人が、現状況に至っては、ユーロから従来のペセタに 戻すべきであると考えている。
  特に18歳〜29歳の若者世代においては ペセタに戻すべきであるとするものが35.5%を占めており、30歳以上の 20%を大きく上回っている。

山火事被害、過去10年間で最小に

8月に入って最初の10日間で5000ヘクタールの山野が焼けたが それでも、今年は過去10年間で、最も山火事の被害が少ない年となっている。
1月1日から8月10日までに焼けた総面積は31.010ヘクタールで 2007年と比較すると、半分程度、また、過去10年間の平均と比較すると 4分の1程度となっている。


8月19日(火)

ジロナ、AVE地下ステーション工事開始

昨日の朝6時ごろ、ジロナの町中に新しく用意されていた道路標識のカバーがはずされ、 多数の警官によるコントロールの元で、高速列車AVEの地下ステーション工事が 開始された。
工事の間、市内中心のいくつかの道路が通行止めとなり、いくつかの道路はその 進行方向が逆になるため、工事の開始に先立って、これらの変更を示すための 新しい道標が地内各地に設置され、工事が始まるまでカバーがかけてあったが、 工事の開始と共に、全ての覆いが取り外された。
 これにより、交通の混乱が予想されていたが、バカンスシーズンで、交通量が 普段の50%程度に減っていることもあり、大きな混乱は見られなかった模様。

忘れ去られたレイナ・ソフィア近代芸術センターの屋上テラス

建築家ジャン・ヌーベル氏が抱いていた構想とは裏腹に、レイナ・ソフィア近代 芸術センターの6階屋上にある広いテラスは、ほとんど誰の訪問も受けない 忘れ去られた空間となっている。
氏は、この空間が、多くの人々にとってマドリッドの景色を楽しめる憩いの場と なる事を願っていたが、現在のところ、その思惑は実現されずにいる。
 おそらく、去る8月1日から一般公開されたばかりのこのテラスの存在を知る人が まだ少ないのも大きな理由であろうが、半分、ガラスに覆われたこのスペースは 夏場の日中は、高温となり間違っても休憩に適した環境とは言えない事も、人々の 訪問を受けない原因と見られる。
 センターでは、将来的にはこのスペースを、ダンスや演劇など、近代アートの 舞台として利用する事も検討している。

アストルガの大聖堂、100万ユーロをかけて修復

アストルガの大聖堂は、城壁、ガウディ建築による司教館と共に、同市の3大モニュメント を形成するが、この程、約100万ユーロをかけて、2本の塔の修復が行なわれる事と なった。工期は8ヶ月を予定している。
この大聖堂は11世紀〜13世紀に作られたロマネスク建築の土台の上に、 1471年から拡張工事が開始され、その完成は18世紀に至ったため、 ゴシック様式、バロック様式、ルネッサンス様式、ネオクラシック様式など、 多様な様式が混じり合った建築物となっている。


8月18日(月)

ETA、コスタ・デル・ソルで威嚇行為

テロ組織ETAは、先月29日のトレモリーノスにおける小爆弾に続いて 昨日、コスタ・デル・ソルの3箇所に爆弾を仕掛け、爆発を予告した。
ETAの名前で現地の消防局に通告があったのは午前11時頃で、「グアダルマル浜、 高速道路A−7のマラガートレモリノス間、そしてヨットハーバーに爆弾を仕掛け、 午後15時までに爆発する」との事。
これを受けて爆発物処理班が現場へ急行し、付近の交通を遮断し、近くにいた人々を 非難させた。 
 13時ごろ、グアダルマル浜の傍で一つ目の爆発が確認されたが、極めて小規模の 爆発で、人的被害も物的被害も無かった。
その後、ベナルマデナのヨットハーバーの商店街の裏にある駐車場付近で二つ目が爆発。
爆音が大きく、数キロ先でも確認されたが、こちらも大きな被害は無かった。
三つ目の爆弾は、グアダルオルセ川河口付近で爆発前に発見され、起爆装置の解除に 成功、爆発は無かった。
 いずれの爆弾も、小規模なものでETAが被害を出す事を目的にしたもので無く、 夏のバカンスシーズンに観光地を狙って行なった威嚇行為と見られる。

聖母被昇天の連休、交通事故死者数は22名

今年は聖母被昇天の祝日(8月15日)が、金曜日と重なったため、金、土、日が 3連休となった。
この時期は夏のバカンスを8月前半に取った人々の帰宅ラッシュと、 バカンスを8月後半に取った人々が出かけるタイミングなどと重なる事もあって、 全国的な国民大移動が予想され、交通局では14日の午後15時から17日の夜中 24時まで、特別取り締まり体制を持続していた。
この間に起きた死亡事故は14件で、22名が死亡した他、36名が負傷、内、11名が重症。
同様に聖母被昇天の祝日が金曜日と重なり、3連休となった2005年度の同時期と 比べると、死亡者の数は26名、少なかった。

テニス選手ラファ・ナダル、金メダルを携えて世界ランキングトップに

オリンピックで金メダルを獲得したスペインのテニス選手、ラファ・ナダルは 本日更新されたATP世界ランキングで正式に世界一の座を占める事となった。
これにより、237週間続いたロジャー・フェデラー選手によるテニス界統治に終止符が 打たれた。
これまでにATPによる世界ランキング1位に輝いたスペイン人選手は1999年の カルロス・モジャ選手と2003年のフアン・カルロス・フェレロ選手の二人で、 ラファが3人目となる。
また、ATPランキングの歴史上、24人目のチャンピオンとなる。

フラミンゴの群れ、5年ぶりにラ・マタに到来

アリカンテのトレビエハにあるラ・マタ湖にフラミンゴが来なくなって4年が経過 していたが、5年ぶりに湖面がピンク色覆われた。
4年前に、突然渡ってこなくなった理由は明らかでは無いが、都市開発などが原因で フラミンゴの食料となる生物が激減した事も一因と考えられている。


8月15日(金)は聖母被昇天の祝日のため、ニュースはお休みさせて頂きます。


8月14日(木)

夏の大移動、第4弾開始

8月上旬にバカンスを取った人々が今週末にそれぞれの住む町へ帰宅するが、 同時に今月半ばよりバカンスに入る人々が、今週末より出発する事となる。
また、今週末は明日が祝日であるため、金、土、日曜と3連休になっており、すでに 7月に夏のバカンスを終えた人々の中にも連休を利用して小旅行に出るケースも 予想され、交通局では特別取り締まり体制を布き、注意を呼びかけている。
取り締まり体制は本日15時より開始され、635万台の車による大移動を監視する 事となる。

国内総生産、0.2%後退

第2・四半期の国内総生産伸び率は0.1%となり、第1・四半期に比べて 0.2ポイント低いものとなった。
これにより、年間成長率にして1.8%となり、第一・四半期の時点と比較すると 0.9ポイントの低下となる。
政府による2008年度の予想成長率は1.6%となっている。

コルドバ空港よりアンダルシアのエアライン始動

新航空会社FLYSURが、間もなくその運航を開始する。
同社はコルドバの空港を拠点とし、バルセロナ、ビルバオ、ビゴをつなぐフライトを 運行する予定で、最初の便は9月4日にコルドバを飛び立つ。
運行開始にあたって、当面はバルセロナ行きは毎日1便、ビルバオ行きは火、木、土曜 の週3便、ビゴ行きは月、水、金、日曜の週4便を予定している。
明日、8月15日より、同社HP上にてチケットのオンライン販売を開始するが、 プロモーションとして75ユーロ(税別)のチケットを500枚用意している。


8月13日(水)

インフレ率5.3%に

EU圏共通のシステムとして用いられている消費者物価指数算出方によると スペインの7月におけるインフレ率は5.3%とされていたが、 スペイン国内で適用されている消費者物価指数算出方による数値が 国家統計局より発表され、これも5.3%と、先の指数と一致した。
これにより、スペインのインフレ率が1992年12月以降、その最高値に 達した事が明白となった。

バルセロナ、AVEのトンネル工事、来週より開始

サンツ駅からサグレラ駅までをつなぐAVEのトンネル工事に向けて 必要な調査が行われてきたが、これが終了し、来週より工事が開始される。
これによりマジョルカ通りのエスプロンセダ通りとナバス・デ・トロサ通りの間の 区間をはじめ、通行止めや交通規制が開始される。
マジョルカ通りの通行止めの影響を緩和するために、ムルシア通り、トリンシャント通り の通行方向が一時的に逆方向に設定され、エスプロンセダ通り、クロット通りが 部分的に一方通行から双方向通行となる。
また、これに伴い、市バスの33番、 34番、35番、43番、44番、192番、B-20番、N−9番等の停留所が 移動する模様。


8月12日(火)

バルセロナ、8名の偽警察官を逮捕

警官を装ったツーリストからの窃盗、商店への恐喝事件がバルセロナで 増えているが、去る6日から7日にかけて、8名の偽警官が逮捕された。
 6日の午前1時半ごろ、バルセロナ市内中心部にあるジャウメ1世通りにて ツーリストを取り調べていた偽警官2名について、周囲にいた目撃者が警察に通報。
これを受けて現場へ急行した警察が偽警官2名を逮捕した。
逮捕されたのは39歳と27歳の男性で、いずれもルーマニア人。
 翌7日の午前0時40分ごろ、これも目撃者の通報により、バルセロナ市の マンソ通りにある商店にパトロールカーが急行し、3名の偽警官を逮捕した。
逮捕されたのはスペイン人男性1名、バングラデッシュ人1名、パキスタン人1名の 計3名で、彼等は警官を装って商店主を恐喝、7000ユーロの支払いを要求していた。
 同日、午前4時ごろ、バルセロナ市内のペラジョ通りを通りかかったパトロールカー が、私服警官らしき男性3人が、二人のイタリア人ツーリストの取調べを行なっている ところに遭遇した。
ツーリスト2名は壁に向かって足を広げて立たされ、 取調べを受けていた。
そこへ作業を手伝う目的でパトロールカーから降りて警察官が 近づくと、私服警官を装っていた3名は、逃亡を開始したため、警察はこれを追跡、 逮捕した。
逮捕されたのはスペイン人2名とロシア人1名。

一般家庭、企業の未支払い、118%増加

経済危機に伴うマイナスデータは後を絶たず、国家統計局発表によると、 6月における一般家庭や企業による支払期日を過ぎてのローン未返済金額は 18億2千万ユーロに達し、2007年度同時期比較、118.3%の増加と なっている。
件数にすると、6月に未返済となったものが573.118件 で、昨年同時期比較45.7%増となった。
全国的に見ると、未返済事例が最も多いのが カタルーニャで175195件、その後、マドリッドの96297件、バレンシアの 82457件、アンダルシアの60061件と続く。

不動産価格、3.9%下落

スペインの不動産査定額は5ヶ月連続、下降線を辿り、7月には、前年度同時期比較、 3.9%の下落となった。
最も大きく下がったのが地中海沿岸部で6.2%のマイナスとなり、これに次いで 大都市部の−4.7%、その他主要都市部が−4%となった。
また、これまで比較的、落ちなかったバレアレスやカナリアスなどでも、 2.8%のマイナスとなった。


8月11日(月)

バスク警察、ビルバオ市内建物で手榴弾を撤去

今朝7時数分前にビルバオの市警察に、不振な小包があるとの通報があった。
市警察は、バスク警察エルツァインツァへこれを報告し、エルツァインツァの 爆発物処理班が現場へ向かった。
不振物は、ビルバオ市ウガルテ通りにあるビル2階の踊り場に置かれていたが、 中には手榴弾が入っていた。
この建物には、テロ組織ETAの標的となりうる団体に所属する住人はおらず、 現時点では、ETAによるものでは無いと見て捜査を続けている。

テネリフェ島に61名の密入国者を保護

日曜日の夜、グラン・カナリア島の南110マイルの水域で、 61名の密入国者を乗せた簡易ボートが、海上パトロール艇コンデ・デ・ゴンドマル号 により発見された。
全ての乗員を簡易ボートからパトロール艇に保護したあと、 同船はテネリフェ島のロス・クリスティアノス港へ向かい、今朝、到着した。
全員、健康状態は良いとの事。
 また、この時期、各地の祭りに出店するため、ジブラルタルを渡って来る大型 トラックの数が急増するが、これに乗じて密入国を図る者も増えてくる。
このため、祭り興行に乗じた密入国取締りに力が注がれているが、日曜日の朝、 治安警備隊が取り調べを行なったトラックが167台。
これにより発見され 拘束された密入国者の数は87名となった。いずれもモロッコ人で、内6名が未成年。
この数は、昨年同時期と比較すると約40%減となっている。

ダニエル、ルシアが、トップ2

国家統計局調べによると、2007年にマドリッドで生まれた子供の数は 38329名で、最も多く登録された名前は、男児のダニエル(1386人)と、 女児のルシア(1330人)であった。
男児の統計を見ると、ダニエル次いで、アレハンドロ(1232名)、 アルバロ(1122名)、パブロ(1004名)、アドリアン(934名)、 ディエゴ(890名)、ダビ(890名)、マルコス(879名)などが人気と なった。
 また、女児の統計を見ると、ルシアが2002年以来、ずっとトップの座を守り、 これに次いで、パウラ(1004名)、マリア(986名)、サラ(850名)、 イレネ(807名)、クラウディア(715名)、ラウラ(666名)、 ソフィア(633名)、アルバ(609名)、マルタ(575名)などが人気と なった。


8月8日(金)

9月には失業者数250万の壁を突破か

7月の失業者数についてのまとめによると、1年前と比較して、 失業者数は450.000人の増加となっている。
この後、8月にも失業者は増え続けると見られ、9月のは総失業者数が 250万人の壁を突破する可能性が高まりつつある。

テネリフェ、新たに62名の密入国者

今朝7時ごろ、62名の密入国者を乗せた簡易ボートが、海上パトロールに 発見される事無く、テネリフェのラ・トロジャ浜に到着した。
乗っていたのは全員、サハラ近辺の男性住民で健康状態は良好の模様。
これで、この3日間にテネリフェ島に上陸した密入国者の数は192名に上る。

サラゴサとセゴビアの山火事、3300ヘクタールを焼く

火曜日に確認されたサラゴサ県、ピナレス・デ・スエラの山火事と、 水曜日に確認されたセゴビア県での山火事は、この夏の2大火事へと発展 したが、ようやく、火の勢力も弱まり、消火作業のコントロール下に置かれた。
これら二つの火事によって焼かれた面積は3300ヘクタールに及ぶ。
現在、スペインでは全国的な猛暑と乾燥により、山火事発生の可能性が 極めて高いとして、山火事警戒警報が発令されている。


8月7日(木)

マドリッドで上半期に行なわれた臓器移植手術は412件

2008年度の上半期、6ヶ月間にマドリッドで行なわれた 臓器移植手術は412件で、昨年の361件に比べて14%の増加となった。
これは1日辺り、マドリッドだけで同種の手術が2回以上行なわれた計算と なる。
最も増加が目立ったのが心臓移植で昨年度上半期の31件に比べ、 実に57%増しの47件を記録した。
また肺移植が19%増、肝臓移植が15%増となった。
腎臓移植は211件と最も多く見られ、昨年同時期比較16%増となり、 これに次いで肝臓、心臓、肺移植が多く見られた。

セゴビア土産、水道橋を子豚が追い越す

セゴビア市内にある土産物店には、同地のシンボルとも言えるローマ水道橋を テーマにした商品が多く、水道橋の置物、水道橋の写真入り扇子などが ずらりと並んでいる。
また、これと同様に目に付くのがセゴビア名物子豚の 丸焼きにちなんだ、子豚商品であるが、子豚の形をした磁石、子豚を描いた グラス、植木鉢、子豚型の貯金箱、他、これもまたずらりと並んでいる。
近年になって目立ち始めたのが、子豚の置物で、ビキニ姿のもの、労働者姿のもの、 寝転がっているものなど、様々な愛嬌を振りまく商品が増えた事で、以前は 売り上げトップは水道橋関連の商品であったものが、現在では子豚関連商品に 抜かれていると言う。
そして、これらの商品のほとんど全てが中国を中心にアジア諸国から輸入された もので、昔ながらの地元製品の多くは姿を消してしまっているのが現状。

AENA、障害者アシスタントサービスを怠った会社に対し責任追及

先日、マドリッドのバラハス空港で、依頼済み、コンファーム済みであった 障害者のための乗り換えアシストサービスが行なわれなかった件(昨日のニュース参照) について、同サービスを一時的に委託されている会社(IBERIAとEulenによる 共同運営)に対し、スペイン空港事業団AENAは調査を開始し、同社からの 説明と、今回の不祥事による賠償責任を求めた。
これに対し、IBERIA社とEulen社は何らかの回答を出さなければ ならない。
 被害を受けた家族は、本件に関して、金銭上の賠償を求める意思は無く、 「助け」を必要とする人が、必要な手続きを踏んでサービスを依頼した時には 正確にこれに応じてくれる事を願うだけであるとコメント。

クリスティアノ・ロナルド、マドリッドへ来ず

現在、世界最高のサッカー選手とも言われるクリスティアノ・ロナルド選手が レアル・マドリッドへ移籍するとの噂が随分と長く流れ続けていたが、 祖国ポルトガルの新聞Publicoのインタビューにおいて、今回の 移籍は無く、少なくとも次ぎの一年は現在の所属チームである マンチェスター・ユーナイティッドに残る事を明らかにした。


8月6日(水)

軍事産業、輸出9億ユーロに

経済危機と、ユーロ高が続く中、スペインの軍事産業は2001年以降、 伸びる一方で、昨年度の輸出額は9億3.200万ユーロと、10億の壁が 目前に迫るところまでやってきた。
2005年から2006年度にかけて100%の伸び率を見せたのに 比べると、2006年度から2007年度にかけては10%の伸びに止まり、 停滞の傾向が見えつつある。
注文の69%はEUとNATOによるもので、スペインはアメリカ合衆国、 ロシア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、イタリアに次ぐ世界8番目の 軍事物資輸出国となる。

身障者へのアテンド、航空会社から各空港の責任へ

7月25日まで、空港における身障者へのサポートサービスは、利用する 航空会社の責任において行なわれていたが、7月26日より、EU圏内では 各空港の責任として、無料にてこれを行なう事が義務付けられた。
この新規定を充足させるため、各空港では一時的に外部の業者を入れるなどして 対処しているが、マドリッドのバラハス国際空港においても、その例外ではなく 現在、IberiaとEulen両社による一時的組織が設置され、これが 対応に当たっている。
 昨日、75歳の母親と45歳の知的障害を持つ娘の二人連れが、アルゼンチン から、息子が住むグラナダへ移住するため、エアーコメット社のフライトにて マドリッドに到着し、予定では、国内線に乗り換えてグラナダへ向かうはずで あった。
グラナダに住む息子は、乗り換えに不自由しないようにと、 スペイン空港事業団AENAへ、乗り換えアシスタントサービスを依頼しており、 これに対し、AENA側からのコンファームを受けていたにも関わらず、 アシスタントは現れなかった。
困った母親はグラナダで待つ息子に電話にて 状況を伝え、これを受けた息子は再三にわたってAENAへ対処を求めたが、 予定していたフライトに乗り込むことは出来ず、結果として、長距離バスにて グラナダへ向かう事を余儀なくされた。
 そこへ、周囲で様子を伺っていた男性が、自分は医師であると告げ、 グラナダ行きのバスが出るバスターミナルまで同行してくれたが、ターミナルで グラナダまでのチケットを買って来てくれると言う彼に100ユーロを渡すと、 そのまま男性は姿を消したと言う。
昨日、記録的な猛暑が襲ったマドリッドでの一出来事であるが、各空港での 新システムが安定するまで、乗り換えアシスタントサービスを利用する場合は、 充分な乗り換え時間を確保するなど、注意が必要。

グラナダに77人、テネリフェに60人の密入国者

昨夜21時30分ごろ、グラナダ県モトリル市の港に77名の密入国者が 保護された。
簡易ボートに乗り、アルボラン島沖5マイルの辺りを 漂流していた所を発見され、海上警備隊のボートにより救出、保護されたもの。
77名の中には、11名の女性と、1歳児から3歳児が7名含まれていた。
彼等の国籍はまだ確認されていないが、いずれも、サハラ付近、おそらく ナイジェリア国籍であろうと見られる。
 また、今朝8時〜9時ごろ、テネリフェ島で60名が保護された。
テネリフェ島の南49マイルの水域で海上警備隊に発見され、保護された模様。


8月5日(火)

イベリア航空、収益72.3%ダウン

2008年度前半におけるイベリア航空の収益は2.074万ユーロと、 昨年同時期比較72.3%減と言う厳しい結果となった。
最大の原因は原油価格の高騰で、今年前半に費やした燃料費は 7億3.210万ユーロ。
これは昨年度に比べると1億9.950万ユーロの 増加。

猛暑警報

アフリカからの熱波は徐々に北上しており、マドリッドへ到達した。
気象庁では、マドリッド、トレド、シウダ・レアル、コルドバ、ハエンの 6県に対し、猛暑オレンジ警報(赤に次ぐ2番目のレベル)を発して、 住民の注意を促している。
これらオレンジ警報が発せられた地域では 最高気温が40度程度まで上がる事が予測される。
その他の内陸部でも36度程度の最高気温が予想され、気象庁は 24県に対し、オレンジに次ぐ黄色警報を発令。
 熱波は明日にはエブロ川流域に達っする見込みでサラゴサ、タラゴナ南部 などで最高気温37度程度が予想される。

レモン、ヒマワリ油、小麦粉、31.3〜64.2%の値上がり

政府発表によると、昨年7月から、今年7月までの1年間で、最も 大きく値上がりした食品はレモンで、1年前より64.21%上昇。
これに次いでヒマワリ油が47.12%、小麦粉が31.3%の値上がりと なっている。
この他、生鮮食品において目立つのがオレンジの15.1%、 卵の11.82%、鶏肉の10.27%、鰯の9.1%などである。
また、加工品としては、スパゲティーの26.57%、牛乳の21.83%、 米の14.25%、食パンの13.95%などがあげられる。


8月4日(月)

テンプル騎士団協会、700年前の騎士団解散令の却下を要請

マドリッドに正式登録されたテンプル騎士団協会は、ローマ教皇に対し、 1307年に時の教皇、クレメンテ5世によって解散させられた テンプル騎士団の復活を求めると同時に、同騎士団の解散時に押収された 財産についての認知を要請する訴えを起こした。
これは、スペインの教皇大使を通じて、マドリッドの裁判所に提出されたが、 バチカン代表としての教皇にではなく、当時の判断を下した クレメンテ5世の後継者としての現ローマ教皇ベネディクト16世に 向けられたもの。
テンプル騎士団の後継者であると称するテンプル騎士団協会によると、 当時のテンプル騎士団は、土地の所有権、牧畜財産、粉引き風車、 港の権利、運搬用船、戦争用船などを除いても、全ヨーロッパにおよそ 9000の不動産物件を有していたと言う。
解散させられた14世紀には、スペイン、フランス、イギリス、ポルトガル、 ドイツ、イタリア、ベルギー、ルクセンブルグ、ポーランドなどに不動産物件を 持ち、全ヨーロッパに約15000人の騎士団網が広げられていた。
当時、クレメンテ5世により没収されたその財産は、今の金額にして およそ1千億ユーロに上ると言う。
 協会は、これらの財産の返還を求めるものでも、また、ローマカトリック教会 に経済的ダメージを与えるのが目的でもなく、かつて彼等の騎士団が受けた 不当な扱いと、それに伴って、どれだけの財産が没収されたかなど、歴史的な 事実を知らしめるのが目的であるとしている。
 マドリッド自治州裁判所では、この訴えについて「内容が700年前の 出来事であるため、これは歴史家達の範疇であり、当裁判所の管轄外である」 として、その受理を拒絶した。
これに対し、協会側は繰り返し申請中で、今後の動きが注目される。

失業者数、過去10年間で最悪に

7月に新たに失業者として登録された人数は36.492名となり、 総失業者数は2.426.916名に達した。
これは先月比較1.5%の増加となり、1998年4月依頼、最悪の 数値となる。
この1年間で見ると、失業者数は456.578名の増加となった。

猛暑警報発令

アフリカからの熱波により、再びスペインに猛暑が訪れる。
気象庁では、特に気温の上がる事が予想されるセビージャ、コルドバ、 ハエンなどの3県に対し、猛暑オレンジ警報(赤に次ぐ2番目のレベル)を 発令した。
これら3県では気温が40度を超えることが予測されている。
この暑さは、7日ごろまで続き、3県以外でも、カセレス、 バダホス、トレド、シウダ・レアル、ウエルバ、カディス、グラナダ、 マドリッドなどで38度、サラゴサ、サモーラ、サラマンカ、 アビラ、グダラハラ、などで37度程度に達する見込み。


8月1日(金)

ガリシアへのAVE、2012年開通を確約

昨日、マドリッドにおいてホセ・ロドリーゲス・サパテロ首相と ガリシア州知事、トウリーニョ氏との会見が行なわれたが、 2時間にわたる会談の後、ガリシア州知事は、微笑いっぱいの満足げな表情にて 姿を現した。
今回の会談での主な争点はガリシア州への投資と、新幹線AVEガリシア線の 実現の2点であったが、投資についての確約は得られなかったものの、 開通工事が滞っているAVEについては、2012年には間違いなく開通させる との確約を首相の口から得ることが出来たため。
ガリシアでは、PP前政権時代にプレスティージ重油タンカー沈没と言う惨事 があったが、沈没前から後にかけての中央政府の対処の悪さが不評を買い、 これの穴埋めをするためにPP政府が打ち出したガリシアプランの中に 新幹線AVEのガリシア線建設計画がまれていた。
が、実際には、ガリシアプランを実行するための予算組みは無く、同プランを 引き継いだ現PSOE政権は、AVEの悪夢に悩まされる事となった。
その後、アンダルシア方面でのAVE路線拡張、バルセロナ線など、徐々に AVE路線の充実が図られてきたが、ガリシア方面は、特にガリシアプラン と言う前政府の公約があったにも関わらず、なおざりにされつつあった。
そう言った中、今回のサパテロ首相からの2012年完工・開通宣言は、 ガリシア州知事を満足させる1件となった。

夏のマドリッド王宮、フラメンコの舞台に

マドリッド市が主催する夏の文化公演プログラムによると 今週末は、マドリッドの王宮をバックにフラメンコの巨匠達が登場する。
王宮裏に広がるサバティニ庭園に設けられた野外ステージにて明日の土曜日には エンリケ・モレンテ、翌日曜日にはエスペランサ・フェルナンデス、そして後日には アントニオ・カナレス、ロレ・モントジャなどの出演が予定されている。



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