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10月31日(金)

スペイン経済、15年ぶりの後退

国内総生産は、今年第三・四半期に、年間比0.9%と、第二・四半期に比べて 半分の伸びとなったが、更には、第二・四半期から第三・四半期にかけては、 マイナス0.2%と、実に15年ぶりの後退を記録した。
第四・四半期においても更なる後退が予想され、スペイン経済は2期連続の後退、 更には来年度においても引き続き後退する事が危惧されている。

ガソリン、今年最低値に

今週の月曜日、スペインで消費されている主な燃料は今年の最低値を記録。
ガソリン95はリッター1.022ユーロ、ディーゼルが1.053ユーロと、 最高値をつけた7月と比較すると、それぞれ20%、21%安となった。
また、今年初頭と比べると、それぞれ8.2%、2.6%の値下げとなった。

バルセロナ、クリスマスの電飾、11月24日にスタート

経済危機が続く中、バルセロナ市では、クリスマスシーズンに例年通り市内の イルミネーションが行なわれるよう、市と商業組合との間での協定が交わされた。
これにより、バルセロナ市では、11月24日より、クリスマスイルミネーションの 点灯が開始される。
点灯される時間帯は毎日18時から21時30分の間で、 12月24日、25日、31日、そして1月1日と5日については、午前1時まで延長と なる模様。


10月30日(木)

速報(11:14): ナバーラ大学駐車場で車爆弾爆発

ナバーラ大学の駐車場で車爆弾が爆発した模様。
同大学の図書館の傍、メインとなる建物の横にある駐車場で爆発があり、 詳細についてはまだ確認されていない。

欧州、バラハス空港での事故の原因となったシステムのチェックを義務付け

去る8月20日にマドリッドのバラハス国際空港で起きたスパンエアーのMD−82型機の 事故で154名が亡くなったが、この事故の原因として、離陸時の設定についての アラームシステムが作動しなかった事が指摘されている。
1987年にデトロイトで起きた事故でも同様に、離陸時にフラップが正常位置にあらず、 これをアラームシステムが警告しなかった。
欧州では、これらの事故の再発を防ぐため、これまで、アラームシステムの作動状況チェック が「推奨」であったのものを、12月より「義務付ける」事を決定。

10月の消費者物価指数1%マイナス

石油価格の下落と食品価格の下落により、10月の消費者物価指数は過去7年間で 最大のマイナス値を記録、1%のマイナスとなった。
これにより年間比率3.6%となり、昨年度同時期と同水準にまで下がった。
これで8月の0.4ポイントマイナス、9月の0.3ポイントマイナスに続いて 3ヶ月連続のマイナスとなった。


10月29日(水)

UPN(ナバラ民族連合)、PPと決別

UPNはPPと17年間に渡って協力体制を維持してきたが、ついに終焉の時が訪れた。
これにより、UPNは、PPの保護下より出て、初の一人歩きを始めるかのごとく理解 する者がいるが、これは全くの無知による解釈であると同党代表のミゲル・サンツ氏は 語る。
同氏は「UPNはPPとの協力体制に入る以前より、すでに選挙での勝利を 獲得しており、PPの2倍もの票を獲得していた。 我が党は他党の付属的存在では無く、 また、PPとの決別が、そのままPSOEへの接近を意味するものでは無い」とコメント。

ETA新ナバーラ部隊逮捕、101キロの爆薬を確認

昨日、パンプロナ、バレンシアなどで逮捕された4名のETAメンバーは 最近、結成された新ナバーラ部隊と見られるが、家宅捜査の結果、101キロの爆薬、 2丁の拳銃他を保有していたのが確認された。
また、近々、これらの爆薬によるテロを 計画していたと見られ、その標的となるべき建物、人物などについての情報も押収され、 現在、これについての調査が進められている。

マドリッド、バルセロナ、バレンシア、セビージャをストリートビューで散策

大手検索エンジン、グーグルが提供するグーグルマップに新しく搭載された機能、 ストリート・ビューによって、世界中のパソコンを通してスペインの主要都市マドリッド、 バルセロナ、バレンシア、セビージャの町散策が可能となった。
市内地図より希望の場所を選んでマウスをクリックする事により、その場所の風景が 360度見渡せ、またマウスで希望の方向へ進めることによって、町散策を楽しむ事が 出来る。

126名の密入国者、ゴメラ島に漂着、2名が死亡。

126名の密入国者を乗せた簡易船が、海上パトロールに発見される事も無く、 自力でカナリアス諸島のゴメラ島に漂着した。
アフリカ大陸のどの辺りから出発したか、まだ明らかでは無いが、乗っていた126名の内、 2名がすでに死亡しており、4名が重度の体温低下症状で病院へ運ばれた。
また、126名の中には16名の未成年が含まれている模様。


10月28日(火)

ETAの新ナバーラ部隊、4名逮捕

国家警察は本日早朝、新たなるナバーラ部隊と思われるETAメンバー4名を逮捕した。
午前3時ごろ開始された同オペレーションは今も続いているが、パンプロナ、バレンシア などで7件のマンションの捜査が行なわれ、PCやテロ計画に関するデータの押収が行なわれた。
今後、更なる捜査によって爆発物や武器類などの所持が確認される事が予想される。
新ナバーラ部隊は最近になって構成されたものとされ、テロの準備を進めていたものと 見られる。

サンティアゴ巡礼路と熊野古道、共同プロモーションに向けてサイン

世界遺産指定を受ける二つの巡礼路であるサンティアゴ巡礼路と熊野古道は 姉妹関係を結んで10年を迎えるが、これを機に両者が結束して更なるプロモーションを 行なうと言うことで合意に達し、昨日、サンティアゴ市観光課のホセ・マヌエル・イグレシアス氏と、 田辺市観光課のNoriko Tada女史との間でサインが交わされた。
また、明日にはマドリッドのカサ・デ・ガリシアで、両市のプレゼンテーションが行なわれる 予定。

バスクのホテル業界、経済危機により6000人の失業へ

昨日、バスクのホテル業連盟総秘書であるアンヘル・ガゴ氏は、公的機関全般に対し、 経済危機を乗り越える為の早急、且つ 有効な対策と援助を要請した。
同氏によると、2008年の年末には、バスク内ホテル業の稼働率は18%から22%の マイナスとなり、これに伴っておよそ6000人が解雇される事になると言う。
同業界で働く人口は2007年度では約54000人であったが、2008年度集計は 48000人と、11%以上のダウンとなる事が予想されている。


10月27日(月)

スペイン国鉄 地中海線、昨日復旧

金曜日の朝に貨物列車の脱線事故により閉鎖されていたカステジョンーバレンシア間の 鉄道であったが、昨日の朝9時35分頃、50時間ぶりに運行が再開された。
同事故により300メートルに及ぶ線路が壊れた他、信号などの電気系統にも障害が 生じたため、完全復旧までに二日以上を要した。
この一部閉鎖により、カステジョンから バレンシアまでの間を走る近距離列車や中・長距離列車など、多数の便が影響を受け、 スペイン国鉄では、運行不能に陥った区間について、シャトルバスによる臨時サービスを 提供する事により対応していた。

マドリッド市内を1100頭の羊が通過

昨日、伝統行事であるトラスウマンシアが行なわれた。
これは、羊、ヤギ、牛などを夏用の放牧地から冬用の放牧地へ、または その逆の移動を行うもので、昔から伝統的に行なわれてきたもの。
先祖伝来の習慣を守るため、そして、今も昔と同様の仕事に就くものがあると言う事を 人々が忘れないために、毎年、この行事が行なわれる。
今年も夏時間から冬時間に変わった昨日、およそ1100頭の羊達が羊飼いに誘導されて マドリッド市内中心を通過し、人々はこれを見守った。

英国、ドイツ、フランスなどの経済危機、スペイン観光業に直接打撃

9月にスペインを訪れた外国人観光客の数は5.9%ダウンと、過去10年間に 例を見ない大きなマイナスを記録した。
これは、2001年の米国ツインタワー爆破テロのあった年よりも更に悪い結果と なっている。
また、今年1月から9月までの平均を見ても、外国人観光客の数は 0.9%ダウンとなっており、これも過去10年間で最悪の数値となっている。

メリージャでの洪水騒動に紛れて密入国者押し入る

メリージャでは、この一ヶ月の間に3度目の洪水が記録された。
昨日の日曜日は終日、強い雨が続き、町中が川と化し、空路、水路、陸路全てが 遮断され、完全に孤立した状態となった。
大水の影響により、モロッコとの国境を成す鉄柵が一部崩壊し、そこから多数の 密入国者が洪水騒動に紛れてスペインへの入国を図った。
その多くは付近の警備にあたっていた治安警備隊の手により阻止されたが、 洪水の中、密入国に成功した者も多く、治安警備隊側では、どれほどの人数が入国を 果たしたか、把握出来ていない模様。


10月24日(金)

今週末、冬時間の開始

今週末、土曜日から日曜日に変わる際、夏時間が終わり、冬時間の適用が 始まる。
日曜日に変わったあと、午前3時になった時点で、時計を1時間戻し、 午前2時に設定する必要がある。

バレンシアーバルセロナ間の鉄道、脱線事故により閉鎖

今朝8時ごろ、カステジョンのモンコファル市付近で起きた貨物列車の 脱線事故により、バレンシアーバルセロナ間の鉄道が一部通行不能となっている。
影響を受けたのは近距離線列車80本とエウロメ、タルゴ、アラリスなどの 長距離列車24本で、国鉄では、通行不能となった区間について、バスによる 送迎サービスを行なっている。
通行閉鎖は明日未明まで続く見込み。

ジャドロ、2千万ユーロの赤字

陶磁器の大手メーカー、ジャドロ社は2千万ユーロの赤字を抱えて、 雇用修正プランを発表した。
同社は2千万ユーロの赤字に加え、 未販売の4700万ユーロから5000万ユーロ相等のストックをかかえている 模様。
 今回の雇用修正プランにより、約275名の解雇が行なわれる見込み。
同社は過去6年間にすでに約300名を解雇している。


10月23日(木)

失業者の25%がアンダルシアに集中

経済危機の続く中、アンダルシア州では今年第2・四半期を終えた時点で すでに失業者数は618000人を記録し、年内には650000人に達する事が 予想されている。
これは、2008年の1年間に、年度始めにあった総雇用の約30%が 失われる事を意味し、失業率は17.1%と、2004年初頭以来の高い数値に 達すると見られる。

マドリッド、クリスマス電飾用予算増額

経費削減、給与引き上げ凍結、公共工事の中止などが相次ぐ中、マドリッド市は 今年のクリスマスに街を飾るための更なる予算増額を発表した。
昨年度は400万ユーロの予算が充てられたが、今年は460万ユーロの予算が 投じられる。
昨年度は市内の電飾に明かりが灯されたのは11月26日であったが、今年の 開始日は未だ発表されていない。
また、昨年度は12月23日にシベレス広場において「光のショー」が行なわれたが 今年も同様のものが繰り返されるのか、これについても発表は無い。


10月22日(水)

観光業1%ダウン

スペインを訪れる外国人観光客の数は9月に6%ダウンを記録し、 今年9月までのトータルで見ると1%ダウンとなっている。
ヨーロッパ諸国の中では、ドイツ人を除いて、全ての国からの訪問者数が 伸び悩んでいるが、一方で、マドリッド、バレンシア、カナリアス、バレアレス などでは外国人観光客の数は増加を示した。

バルセロナ、自動販売機で健康食品の販売を開始

バルセロナ市は、図書館、学校など、市営の施設内に置かれている 自動販売機から炭酸飲料や菓子類などを取り除き、代わりに果物や果汁飲料、 乳製品などを販売する事を決定。
また、将来的には、地下鉄など、半公共の場にもこれを広げる予定。

モトリルに73人の密入国者到着

グラナダのモトリルから35マイル沖で発見された簡易船には73名の 密入国者が搭乗していた。
73名の内、20名が女性で8名の赤子が含まれていた。
4名に体温低下の症状が見られたが、その他はほぼ健康な状態で到着。
ただし、赤子を抱く男性が1名おり、彼の証言によるとその母親が途中で 亡くなったとの事。

カリタスへの援助申請40%増加

経済危機の続く中、スペイン・カトリック教会が運営する慈悲団体カリタスへの 経済援助申請の数が急増しつつある。
同機関に援助を請う者の数は、この15年間、減少を続けてきたが、今年になって 増え始め、今年の前半だけですでに全年度比較40.8%増を記録し、その数は 10万件に達した。
その多くは、住宅ローンや賃貸マンションの家賃、水道光熱費などが払えなくなった ための救済申請。


10月21日(火)

アルメリアで24時間に38回の地震を観測

月曜日から火曜日にかけて、アルメリアで38回の地震が観測された。
いずれも微震であったが、その中でマグニチュード4.6の地震が2回、 3.9の地震が1度観測された。
物的被害、人的被害共に報告はされていない模様。

18000ユーロで大卒学歴を偽造、販売

アリカンテ、マラガなどで、学歴を偽造、販売していたアカデミーが発覚し、 関係者や、学歴を購入した者など、計27名が逮捕された。
これらのアカデミーは、ペルーの大学が発行したと思われる卒業証明書を 用意し、外科、精神科、リハビリ科、薬学科、森林科学、歴史学などの 偽免許を18000ユーロにて販売していた疑い。
偽免許を取得した事により逮捕された者の中には、偽免許を使って、 外科クリニックを営業している者もあった。
また、ペルーのリマにおいて、偽の大学卒業証明を発行、送付していたと 思われる者についても捜査が進んでおり、数人の逮捕者が出る見込み。

マドリッド、デボド神殿付近の治安悪化か

マドリッド市内、スペイン広場の近くにあるデボド神殿を含む緑地帯が 売春、ネオナチスグループの集会、ホームレスの集結などにより、治安が悪化 しつつあるとの苦情が付近住民より相次いでいる。
マドリッド市は、特に悪化していると言う事は無いと、これを否定しているが、 今後、付近のパトロールを強化するとコメント。

322キロの黒マグロ

ギプスコア県オンダリビア沖27マイルの水域で322キロの黒マグロが捕獲された。
これは、この地方で獲れた黒マグロの最大記録で、6000ユーロ以上の値で競売に かけられたあと、恐らくはマドリッドの日本食レストランで登場する事が予想される。


10月20日(月)

INGスペイン、顧客に安全性を強調

スペインに約170万人の顧客を持つオランダのING銀行 のスペイン支社は、オランダ政府による資金注入に対してあくまで 同行の運営を堅固にするものであり、不安定さを示すものではないことを テレビ番組などで訴えた。
INGは、全く手数料等が かからないネットバンクとしてスペインでも顧客を増やし続けていたが、 先週金曜日にオランダ政府の介入の噂が流れ、アムステルダム市場で株価が一気に 27%下落したため、スペイン国民の間で不安が広がっていた。

国家警察と治安警備隊がデモ行進

先週の土曜日、国家警察と治安警備隊員らに よるデモ行進がマドリッドで行われた。
これは、給与や待遇の改善 などを求めたもので、主催者発表では2万5千人(政府発表は7千人)が 参加して行われた。
労働組合の代表らは、バスクやカタルーニャなどの 自治州警察と比べ、同じ仕事内容でありながらも、平均30%程度 給与が少ないことなどを指摘している。
行進は滞りなく行われたが、 内務省の前に差し掛かると警官らは、一斉シュプレヒコールを唱え、 特にルバルカバ内務大臣に対する不満をぶつける声が目立った。
行進は コロン広場で終結しマニフィエストが読み上げられた。

レバンテとアンダルシアで豪雨の恐れ

バレンシア、ムルシア及びアンダルシアでは、本日 豪雨の予報がでており、各自治体では注意を呼びかけている。
特に、アリカンテ、カステジョン、バレンシアでは1時間に50立方メートルもの 大雨が予想されている。
マラガでも強風を伴った大雨となる見込み。
カステジョンでは、先週の土曜日も大雨に見舞われ、洪水から逃れようとした親子の うち乳児が一人死亡する事故があったばかり。


10月17日(金)

ガルソン判事、フランコ独裁政権下の弾圧を調査

国立裁判所のバルタサル・ガルソン判事は昨日、フランコ将軍 の独裁政権時代に起きた失踪、虐待などの事件は、 人道的な罪に値するとして、同裁判所にその調査の権限があると 主張した。
これにより、当時の共同墓地の発掘を含めた様々な 調査を開始すると発表した。
ただし、戦争犯罪については、フランコ将軍をはじめとした 当時の政治家たちはほとんど死去しているため、問われない。
一方、検察側は、この決定に対し国立裁判所の管轄ではないこと、 また1977年の特赦法の適用により 時効が成立していることなどから、控訴する方針。

国民が最も不安に感じているのは失業率

社会学研究所の調査によると、現在スペイン人が最も心配 しているのは失業で、2005年3月以来約3年ぶりに1位となった。
テロリズムに対する不安は下降しているが、この調査は最近の ETAによる一連のテロ行為前に実施されている。
一方で、サパテロ首相の楽観論が 功を奏したのか、1年後には景気が好転しているだろう、と答えた人は 前回の調査に比べて3ポイント上昇した。
それでも60%近い人が現在の状況を 悪い、もしくは非常に悪い、と回答している。

不法移民の会メンバー活動中に逮捕

主に道端や駅などで海賊版DVDなどを売っている アフリカ人らによって不法移民の会が結成された。
昨日は初めて記者発表が行われ、その後 マドリッドのラバピエス地区でデモ行進が予定されていたが、昼食に出た際 メンバーの一人が警察に職務質問され、当然のことながら身分証明 をもっていなかったため逮捕された。
この団体は、海賊版を売っていたため 逮捕され10ヶ月の刑か、むこう10年はシェーンゲン条約域内に 入らないという条件での強制帰国かを強いられているセネガル人男性の 恩赦を訴えている。
また、道ばたで販売している者は、海賊版の犯罪のなかでも最も底辺に 位置しているとして、街頭販売の違法性の排除を求めている。


10月15日(水)

ジブラルタル付近で沈没した船から流れ出た燃料、セウタに到達

先週の金曜日にジブラルタル付近で事故を起こし、沈んだリベリア国籍の船、 Fedraは、水中で二つに割れ、積まれていた燃料が流出し続けているが、 昨日には、アルゲシラス、ジブラルタル海峡、そしてセウタの港にまで到達した。
ジブラルタル政府は、まだ内部に残留している約150トンの燃料抽出作業を 継続しており、本日、船体の前半部引き上げを行なう可能性もあると発表。
 悪天候の中、同様に沈没したTAWE号については、まだ内部に200トンの 燃料を抱えている模様。
これらの作業が行なわれる中、アルゲシラス、セウタ、タリファ、 リネア・デ・ラ・コンセプシオンなどの漁船は、燃料に汚染された海域への 出漁を見合わせており、組合によると、1艘につき、1日辺り、1800ユーロの 損害が出ているとの事。

キノコ乱獲にブレーキ

アラバ県は、一人、一日辺り、採っても良いキノコや木の実の量を2キロ以内に 制限する旨を発表した。
近年、キノコの乱獲が目立ち、その再生量が減少して来ているため、今回の条例が 発動されるに至ったが、ビスカヤやギプスコアなどでも、同様の法案が、以前より 検討されている。
アラバでは、これらの県に先立ってこれを可決、15日後には 施行される見込み。
 これによると、個人所有地を除いて、公共の山林では、一人、1日あたり、 2キロ以上採ってはならず、また、使用してよいものはナイフと籠のみとされており、 ビニール袋やリュックは、キノコの胞子を通さないため、使用禁止となる。

ラファエル・ナダル、マスターズ・シリーズ第1戦をクリア

ATPテニス世界ランキング1位のラファエル・ナダル選手は、マドリッドで 行なわれているマスターズ・シリーズにおける第1戦を、レトン・エルネスト・グルビス選手と 交えたが、7−5、3−6、6−3、 と途中、苦戦を強いられながらもクリアした。
この勝利により、あと2勝すれば、確実に年末をランキング1位で迎える事になる。


10月14日(火)

インフレ率 2ヶ月続けて下降線を辿る

石油価格と一部の食品価格の下落により、9月の消費者物価指数は 0.4ポイントマイナスの4.5%となり、2ヶ月連続で下降線を辿った。
2008年1月以降、初めてインフレ率が下がったのは4月の事で、この時には 0.4ポイントマイナスの4.2%となり、その次に下がったのが8月でこの時にも 0.4ポイントマイナスの4.9%であった。
8月、9月と2ヶ月続けて下がった事は、家計にとっての朗報ではあるが、 昨年度の同時期には2.7%であり、政府の目標が2%維持である事を考えると、 依然、現実と目標の間には多きな壁があると言える。

アンダルシア、大雨警報

スペイン気象庁は、アンダルシア、セウタ、メリージャに対し、本日、大雨警報 を発動。
現在、これらの地方を覆っている雨雲は木曜日までその活動が続き、 アルメリア、グラナダ、マラガ、ムルシア、セウタなどで大雨となる可能性を 警告している。
これらの地域では1時間に40リットル/u、メリージャでは30リットル/uの 雨量が予測される。

マドリッドーバジャドリ間のAVE,ピンチョとワインをサービス

バジャドリ市と、バジャドリの飲食企業協会の企画により、同地のプロモーション のため、超特急AVEの車内で、ピンチョと地元ワインのサービスを行なう事と なった。
このサービスは、今月21日から25日までの5日間限定で行なわれるもので、 毎日、11時20分にチャマルティン駅を発車するAVEにおいて行なわれる。
エコノミークラス、ビジネスクラスなど、座席のクラスに関わり無く、全ての 座席へサービスが行なわれ、食堂車などへ足を運ぶ必要も無い。
また、乗車料金に追加料金は無く、全て無料サービスとなる。

アトレティコ・マドリッドのカルデロン・スタジアム、2試合閉鎖

10月1日に、アトレティコ・マドリッドのホームグラウンドで行なわれた サッカー・ヨーロッパ・チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリッド対 オリンピック・マルセイユの試合で、警官隊とオリンピック・マルセイユ応援団との 衝突があり、何人かの怪我人を出したが、オリンピック・マルセイユは、 その応援団が現地での不当な扱いを受けたとして、UEFAに訴え、UEFAが これを認めた。
通常、UEFAは、開催国にあるUEFA支部の報告と、その試合を担当した 審判からの報告を重視し、訪問チームからの報告と食い違いがある場合は、 前者を尊重するが、今回は、オリンピック・マルセイユ側の言い分を認めると言う 異例な判断を下した。
 アトレティコ・マドリッドは、判決への異議申し立てを行なう構えだが、 この後の、対リバプール戦、対PSVアイントホーフェン戦をホームではなく、 マドリッドから300キロ以上離れた他のスタジアムで行なわなければならない 確立が高い。

MP3プレーヤー、使用法を誤ると難聴の原因に

ヨーロッパ委員会は、MP3プレーヤーの及ぼす聴覚への害について警告を 発した。
これらのプレーヤーでは、音のボリュームが100デシベルまでに制限されては いるが、仮に、89デシベル以上のボリュームで、週に5時間、音楽を聴いた場合、 これを5年間続けると、難聴になる可能性が高いと言う。


10月13日(月)

イスパニアデーの軍隊パレード、マドリッドで開催

毎年10月12日に行なわれる軍隊パレードが、昨日もマドリッド市内において 開催された。
小雨がぱらつくなか、天候が案じられたが、雨も上がり、例年通り、 国王ファミリー、スペイン政府首脳陣等の列席のもと、ドン・フアン・カルロス 国王の司式により執り行われた。
4600名以上の軍人が参加したが、悪天候のため、軍用機による空のパレードは 最小限に抑えられ、また、パラシュート部隊によるスペイン国旗を伴った コロン広場への降下も行なわれなかった。

バルセロナ自治警察、ウルトラ右翼とアンティファシズムグループの衝突を回避

イスパニアデーの祝日を巡って、毎年繰り広げられる右翼とアンティファシズムとの 衝突を回避するため、バルセロナの自治警察は、大規模な警官隊をサンツ駅周辺に 配備した。
モンジュイックの丘にあるサン・ジョルディ広場では、ウルトラ右翼による 集会が行なわれていたが、11時頃、これに反対するため、アンティファシズムグループが サンツ駅周辺に終結を開始した。
アンティファシズムグループのデモは、公的に許可を得たものではなく、 予め、これらの衝突がある事を予測していた自治警察では、アンティファシズム グループがモンジュイックへ向かうのを阻止すべく、警戒網を布いていた。
サンツ駅に集まったのは、およそ200名の若者であるが、ほぼ同数に達する 警官隊が、モンジュイックへの進路を阻み、行き場を失ったグループは、 スペイン広場へ向かって進み始めたが、警官隊がその後ろと、右横をかためつつ 同行。
その後、警官隊は、左横にも広がり、最後には、完全にグループを 取り囲む形となった。
 数回の小さな衝突がデモ隊と警官隊との間で見られたが、 大きな衝突は無く、14時ごろ、サンツ駅周辺で、グループは徐々に解散して いった。

ユーロ圏の方針を可決するため、臨時閣僚会議

昨日、スペインのサパテロ首相の要請を受け、サルコジ仏首相により ユーロ・グループ各国代表がパリに召集された。
会議の目的は、ユーロ圏が一体となって、現在直面している経済危機に対応する ための具体案を確認、可決する事であったが、これまで難色を示していたドイツも これに同意し、ユーロ圏15カ国はもとより、その他EU諸国においても即刻、 これを実施する事となった。
 サパテロ首相はこれを受けて、本日、政府閣僚を招集、11時30分より 昨日の決定事項についての承認をとる予定。


10月10日(金)

マドリッド市、「人間看板」を禁止

マドリッド市は、路上での広告活動についての条例見直しを行ない、 その一環として、市内で多く見かける、前と後ろに広告看板をぶら下げて 歩く「人間看板」を禁止する旨を発表した。
人を看板をぶら下げる柱の代わりに利用するのは、尊重を欠いた行為であり、 よって、これを行なった場合は、その広告主に対し、1501〜3000ユーロの 罰金を課すとされている。
同時に、商店などが取り付ける看板や電光掲示板などについても、 その大きさや、照明、電光の強さなどについての制限が見直される見込み。
また、タクシーなど、車の外装に広告を施しているものが見られるが、 これも禁止となる。

家庭預金率増加

経済危機の続く中、スペイン人家庭は、危機感の募る中、財布の紐を締め始めた。
今年第2・四半期には、一般家庭や非営利団体の預金率は、その収入の14%を 占めるようになり、これは2007年度同時期と比較すると2.7ポイントの増加 となる。
また、非営利団体を除き、一般家庭のみの統計を見ると、その預金率は 34.5%増となる。
今年4月から6月までの3ヶ月間で、スペインの家庭による預金額は 257億2800万ユーロに達し、2007年度同時期比較、66億300万 ユーロの増加となった。 一方で、消費額の伸びは低迷を続けている。

魚介類、売り上げ伸びず

石油価格高騰による漁船組合、運送業界のストに始まり、 その後、深刻化してきた経済危機による追い討ちをかけられた漁業関連商品は、 売り上げの低迷が続き、マドリッド中央市場では昨年度比較50%減と なっている。
また、売り上げが落ちているのは、魚介類だけでなく、果物、野菜、肉製品に おいても同様で、唯一、伸びているのがミンチ肉。
失業率が急増し、インフレが続く中、人々は最低限必要な食品だけを求めるように なり、余剰食品を買い込むゆとりが無くなってきたと言えよう。


10月9日(木)

バルセロナ港に51名のモロッコ人違法入国者

昨日、バルセロナに入港したイタリア国籍のエル・ファンタスティック号は タンジェ−バルセロナ−ジェノバ−バルセロナのルートを巡る客船であったが 200名以上の乗客の中に51名のモロッコ人が含まれており、そのほとんどが ベルギー国の偽身分証明書を持ち、スペインへの違法入国を図ろうとしていた事が 発覚した。
客船に紛れてこれだけ多くの違法入国者がバルセロナの港で発見されたのは 初めてのことで、身分証明書が偽者である事が確認された時点で、51名全員の 入国は拒否され、同客船へ戻された。

モンセラ美術館所蔵の作品、初のマドリッド入り

「カラバージョからピカソまで」と言うテーマで、モンセラ修道院所蔵の 作品約100点の展示が、マドリッドのBBVA銀行展示会場において開始された。
これらの作品がマドリッドへ貸し出しされるのは初めてのことで、カラバージョ、 ベルゲテ、ティエポロ、モネ、シスレー、ピサロ、デガス、ルシニョール、 カサス、ノネル他、ピカソ、ダリなど19、20世紀の作品も含め、約100点が 集まる。 
展示会は12月の7日まで。

10月12日、イスパニアデーに向けて対テロ体制強化

10月12日は毎年、ピラールの聖母マリアの日で、全国的な祝日となっているが、 過去に、この日に合わせたテロ、テロ未遂があった事からも、内務省では 12日に合わせて対テロ警戒網を強化する事にした。
国境付近のコントロール、国道、地方道におけるコントロール、街の中心街に おける警備が全体的に強化され、同体制は12日が終わったあともしばらくは続けられる 見込み。


10月8日(水)

銀行預金の保証額10万ユーロへ引き上げ

昨日、EU27カ国が、銀行破綻の際の預金最低保証額を現行の2万ユーロから 5万ユーロに引き上げることに同意した。
これにより、EU加盟国の銀行が破綻した場合、1銀行、1名義につき、 最低でも5万ユーロまでの預金が、6ヶ月以内に預金主へ返金されなければならない事となる。
各国によって、返金期間にも開きがあるが、最短時間を設定しているのは英国で 48時間以内とされている。
 一方、スペイン国内の銀行における最低保証額を現行の2万ユーロから10万ユーロに 引き上げる旨をサパテロ首相が発表した。

レモン、ヒマワリ油、小麦、数十パーセントの値上げ

この1年間での食料品の値上がりを見ると、最も目だったものとして、 レモンの47.96%、ヒマワリ油の40.8%、小麦粉の28.3%、 スパゲティの21.2%などが挙げられる。
また、逆に値下がりした食品としては、玉葱の−5.67%、えんどう豆の−5.36%、 カナリアス産バナナの−5.18%、オリーブオイルの−3%、砂糖の−0.9%が 挙げられる。

地中海沿岸部、200リットル/uの大雨警報

スペイン気象庁は本日より地中海沿岸部での大雨、強風警報を発している。
本日午後より雨が強くなる見込みで、場所によっては200リットル/uの大雨が 予想される。
特に影響を強く受けるのはバレンシア、ムルシア、バレアレスなどで、 徐々にジブラルタル方面にも広がるが、その後、週末には本土北東部へと異動して行く見込み。


10月7日(火)

EU、銀行預金の最低保証額を40.000ユーロ以上に変更か

EU諸国は、金融機関が破綻した場合の、顧客の預金保証について これまでの、最低保証額20.000ユーロから、大きく引き上げる事に大まかな 同意を得つつある。
これは、特に個人や商店など、小型預金者を保護するための措置で、これまでは、 EU諸国全体で、一つの銀行、一つの名義につき、最低20,000ユーロの 保証が義務付けられており、各国によって、それ以上の保証を義務付けるのは自由で あった。
 が、今後、この最低ラインを40.000ユーロを大きく上回る数字に 設定される方向で進められる模様。
現時点では、この最低ラインがどの程度の金額に設定されるか明らかでは無いが、 早急に27カ国の同意を得た上で決定される見通し。
 一方、昨日、スペイン国内の各金融機関代表を集め、サパテロ首相は スペイン国内で制定されている最低保証金額についての見直しについての会議を持ったが この中で、スペインはEU諸国全体における最低ライン引き上げについては全面的に 賛成であり、また、仮に、今後、EU全体での同意が得られないような場合でも、 スペイン国内については、独自にラインの引き上げを行なう事を告げた。

夏の航空機利用者数、9.7%減少

本日、国家統計局が発表した数字によると、今年の夏のバカンスシーズン、8月に 移動手段として国内線飛行機を利用した人数は3900万人に止まり、昨年度同時期比較、 9.7%減となった。
これに対し、国鉄利用者数は8月に3140万人にのぼり、前年度同時期比較、4%の 増加となった。
中でも目立ったのがAVEなどの長距離列車の利用者数の増加で 23.7%の増加を示した。
続いて中距離列車の利用者が5.6%増、近距離列車の 利用者が2.6%増となった。

経済危機により、教会への救済申請者急増

急激な勢いで失業者が増加するなか、経済的に月末を迎えられない家族が増えている。
スペイン人だけでなく、外国人労働者についても同様で、経済バブルの時期には 就職に困る事が無く、何らかの収入を得ることが出来た上に、住宅マンションの 賃貸費用が高額であるため、これを払い続けるよりは、住宅ローンを組み、購入する事を 選ぶケースが目立った。
 また、全ての銀行が、ローン契約を歓迎し、誰でも簡単に契約を 交わす事が可能であった。
 世界規模での経済危機を迎えた今、職を失い、住宅ローンだけが残った家族が多く、 また、ローン金利は、上がる一方で、変動性金利で組まれたローンの返済額が際限なく 増加を続ける結果、ローン返済不能に陥り、物件を手放す者や、それでも月末を迎えられ ない者が増えつつある。
 そう言った中、スペイン・カトリック教会が運営する慈悲団体、カリタス・エスパニョーラ へ、助けを求めにやってくる者の数が急増しつつある。
各教区に置かれたカリタスオフィスでは、2006年から2007年にかけて 計55.179名の相談を受けたが、今年に入って、最初の6ヶ月間だけでその数は 66.804名と、前年度に比べて、急増しているのが判る。


10月6日(月)

トロサの裁判所にETAの爆弾

2002年にバルタサル・ガルソン判事がバタスナ党に活動停止令を出し、 ETAの所属団体であるとして違法化手続きを開始した際、ETAはトロサの 裁判所に爆弾を仕掛けたが、バスク警察が爆発を未然に防いだ。
今回、ANV党、PCTV党についての違法化が行なわれた2週間後に、 ETAは再度、トロサの裁判所に爆弾を仕掛けた。
 昨日の午前0時55分頃、ETAの名前でサン・セバスティアンにある公衆電話から 20分後に爆発があるとの通告があった。
その後、約20分後に爆発があり、裁判所と、周囲の建物に大きな被害を出した。
人的被害は無かったが、当時、裁判所にはガードマンが1名、宿直中であったため、 彼が被害に遭わなかったのは奇跡的と言えよう。
この時、ガードマンは、監視モニターで、爆弾が仕掛けられた場所とは違う方向を 見ており、約5キロの爆薬を入れたリュックが裁判所の正面玄関に置き去られた事には 気づかなかった模様。

スペイン国内で、外国資本の銀行に預金をしている場合の預金補償は?

*ING Directの場合:
 オランダのING Direct NV銀行の支店のような形で運営されているため、 オランダ政府が定める規定に沿って、その補償が行なわれる。
よって、預金額が2万ユーロまでの場合は、その100%が保証され、次ぎの2万ユーロ については、90%が保証される。

*Selftrade Bank と Cortal Consorsの場合:
 共に、フランスの銀行の支店のような形で運営されているため、 フランス政府が定める規定に沿ってその補償が行なわれる。
よって、預金額は、最大7万ユーロまで保証される。

*Barclays、Citibank、Deutche Bankの場合:
 スペイン国内の銀行と同じ扱いとなっているため、スペイン政府が定める規定に 沿って、その補償が行なわれる。
よって、預金額は、最大2万ユーロまでの保証となる。


10月3日(金)

セアット、部分的な生産調整により4700人の社員に影響

フォルクスワーゲン・グループに属するセアット社は、来月から来年7月にかけて 行なう雇用・生産調整プランを提出した。
同プランは、およそ750人の社員に影響を与える見込み。
また、これとは別に同社は一時的な生産停止を予定しており、これにより影響を 受けるのが約3949名と見られ、トータルで、およそ総社員数の半分にあたる 4696名が対象となる模様。

1月1日より、マドリッドーバジャドリ間のランサデラ運行開始

現在、マドリッドーバジャドリ間を高速列車AVEが32.5ユーロの運賃で運行 されているが、来年1月1日より、マドリッドーセゴビアーバジャドリ間を シャトル便ランサデラが日に3便、運行される事となった。
ランサデラは、AVEの料金32.5ユーロに比べ、20.2ユーロと約40%、 安くなっており、また、これを頻繁に利用する場合には、回数券も用意され、 この場合、1回の料金が10ユーロ程度にまで下がるとの事。

バルセロナで偽警官グループ3名を逮捕

バルセロナ市内中心にて活動していた偽警官グループ3名が逮捕された。
3人一組で、観光客をターゲットに盗みを働いていたが、2名が警官の役を、 1名がツーリストの役割を演じていた。
常套手段としては、ツーリスト役が、市内地図を持って旅行者を演じ、本当のツーリストの 傍を通りかかる。
そこへ2名の偽警官が現れ、ツーリスト役や、傍にいる本当の旅行者に 身分証明書やクレジットカードなどの提示を求める。
ツーリスト役が、素直にこれらを提示するため、本当の旅行者もつられて、これを提示すると 偽警官は、すばやくカードなどが入っている財布から現金を抜き取って返し、その後、 ゆっくりとした足取りで去って行く。
近くにとめてあった車で3人は落ち合い、その場を 立ち去り、また新たなるターゲットを探すと言ったもの。
これら3人が、新たなる標的を求めて、車で低速走行している時に、2台のパトカーで その行く手を阻み、今回の逮捕となった。
所持品を調べたところ、車内にはツーリスト役が使う市内地図が2枚、そして、1名が 靴下の中に4500ユーロの現金を隠し持っていた。
逮捕されたのは37歳、27歳、31歳の3名で、いずれもルーマニア国籍。


10月2日(木)

9月、95000人が失業

経済危機が深刻化する中、9月に登録された失業者数は 95.367名にのぼり、総失業者数2.625.368名に達した。
これは、1997年5月以来、最悪の数値で、1年前と比較すると 実に30.14%にあたる608.005名増加した事となる。
特に目立ったのが建設業界で失業者数は過去1年間に85%の増加となった。

アンダルシアで地震

今朝6時ごろ、アンダルシア、セビージャ県、モロン・デ・ラ・フロンテラ南西付近で 震度4.7の地震が観測された。
早朝2時ごろに1回、その後4時ごろに1回、微震があり、 6時2分に震度4.7の地震を観測。
その後、6時5分、6時8分に弱いゆれ返しがあり、7時15分には 震度3.5の揺れが観測された。
揺れはセビージャ、カディス、コルドバ、マラガ、ハエンなどの住民が 体感したが、今のところ、被害は報告されていない模様。

銀行が破綻した場合の預金補償、20.000ユーロ

米国の経済危機は、EU圏内の住民に「銀行が破綻した場合の預金補償」についての 不安と疑問を投げかけているが、スペインでは、一つの銀行につき、20.000ユーロ までしか保証されていない。
これは、EUが定める最低金額であって、スペインのみならず、ドイツ、オーストリア、 ギリシャ、マルタなどでも同様である。
よって、これらの政府は、2万ユーロ以上の預金があり、保証が心配な場合は、 預金を2万ユーロ単位に分けて、複数の銀行に分けておく事を推奨している。
スペインのペドロ・ソルベス財務大臣は、昨日、国民に向けて、スペインの銀行に ついては、健全な運営状態にあるゆえ、無用な心配はしないようにとのメッセージを 送った。
一方、消費者協会OCUは、現行の最大補償額2万ユーロと言うのは、全く不充分であり、 150.000ユーロまで引き上げるよう要請している。


10月1日(水)

セビージャの地下鉄、12月20日に始動

セビージャで進められてきた地下鉄工事は、遺跡の発見などにより 完成がずれ込んでいるが、その第一号として、マイレナ・デル・アルハラフェと モンテキントをつなぐ1番線が、いよいよ12月20日にそのサービスを開始する。
運行時間は平日の午前6時から23時まで、土曜日の午前6時から0時半まで、 そして日曜日の7時半から23時半までとなる見込み。
乗車運賃などについては、まだ発表されていない。
その他、2番線、3番線、4番線については、未だ、その完成がいつになるかは 全く見通しが立たない模様。

8月の失業率、EUの中でスペインが最も悪化

8月における失業率の変化は、EU諸国内で、スペインが最悪の数値を記録し、 前月の8.3%から、3%増しの11.3%に達した。
スペインはEU各国の中でも、建設業界における、経済危機の影響と不動産バブルの影響を最も 大きく受けた国と言え、同業界の失業者数の増加が目立った。
スペインと並んで3%増となったのがアイルランドで3.2%から6.2%へと悪化。
 EU諸国27カ国の内、最も失業率が低いのはオランダで2.6%、次いで デンマークの2.9%となっている。

Euribor、史上最高値を更新

ヨーロッパ市場の金利を示すEuriborは本日、5.5%に達し、過去10年間で その最高値を記録した。
昨年10月時点でのEuriborは4.6%で、これを基準に変動性金利で 組まれたローン返済金は、1年前に比べて、月額80ユーロ、年額920ユーロの 増加となる。



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