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12月31日、元旦は、ニュースはお休みとさせて頂きます。
皆様、良い年をお迎え下さい。


12月30日(火)

不動産価格、更に下落

国家統計局の発表によると、スペインの不動産価格下落は今年第3・四半期に 更に加速し、第2・四半期終了時には昨年度同時期比較0.3%のマイナスで あったのに対し、第3・四半期終了時には3%のマイナスと大きく後退した。
これは、中古物件の値下がりが原因で、第2・四半期には4.9%のマイナス、 そして第3・四半期には8.6%のマイナスとなった。
一方、新築物件については、今も尚上昇を続けているが、7月末に5.3%の 値上がりがあったあとブレーキがかかり、第3・四半期終了時には3.7%の プラスに留まった。

23年間行方不明であった祭壇画を発見

23年前にカセレス県、トゥルヒージョ市のマジョール広場にあるサン・マルティン教会 から姿を消した15世紀の宗教画が、発見、同一のものである事が確認された。
発見されたのは、先月、マドリッドで開かれた古美術、骨董品見本市会場で、 サモーラの古美術商が出したスタンドに陳列されていた。
 この祭壇画は、1985年に、トゥルヒージョのサン・マルティン教会内宝物殿より その他の物品と共に盗まれたもので、エクストレマドゥーラ大学の当時副学長が 盗まれたもの全ての特徴などを添えたリストを作成し、これに基づいて警察が捜査を 続けていた。
後に、聖杯などの盗品を販売しようとしていた二人の男性が逮捕されたが、 15世紀の祭壇画の行方は判らなかった。
 マドリッドの見本市でこれを陳列していた古美術商のオーナーは今年6月に これを購入しており、彼に販売した人物は20年前に中古品マーケットで入手した模様。
 本日、正午に同作品は元の持ち主であるサン・マルティン教会へ返される予定。

カタルーニャの嵐、巨額の被害

悪天候による被害がカタルーニャ各地で報告されているが、ジロナからバルセロナへの 長い海岸線でも、港、沿岸遊歩道、砂浜、船舶、各種建築物などに大きな被害があり、 その損害額は数百万ユーロに達する模様。
強い波はバルセロナ港の客船用ターミナル二つに大きな被害を出し、特に電力供給や 通信機能が停止した。
ポルト・オリンピックでも、レストランや市営のヨット教習所など、 海岸線に並ぶ多くの建物が浸水、また多数の小型船舶が波に飲み込まれた。
正確な損害額は、今後の調査結果を待つこととなる。

プエルタ・デル・ソルの時計、1秒の誤差修正

毎年、大晦日の夜から年明けにかけて大勢の人々が新年の到来を祝うためにかけつける マドリッドのプエルタ・デル・ソルでは、今年も年明け、0時の時を告げる時計台の 調整が行われている。
スペイン全国の注目を浴びるこの時計は1865年にレオン出身の時計職人ホセ・ ロドリゲス・コネヘロ氏がロンドンで作ったもので、マドリッドのプエルタ・デル・ソル のシンボルとも言える建築物レアル・カサ・デル・コレオの時計台に1866年11月 19日に据えられたもの。
明日の夜も、この時計台の前に無数の人々が集まり、12回の鐘の音に合わせて 12個のブドウを食べ、新年の到来を祝う事となる。
この時計はカディスのサン・フェルナンドにあるスペイン海軍基地の時計とシンクロ されており、正確な時を刻んでいるが、年明けの時報を打つ際、その28秒前に システムが動き出す。
吊り下げられた巨大な玉が降り始め、8秒たった時点で 4回に分けて呼び鈴が響き、ちょうど0時になった瞬間に時報の1回目が鳴りはじめ、 計12回の時報が響く仕組みとなっているが、時報が0時ちょうどに始まるために、 今年はシステム起動時間を1秒修正する必要があると言う。
 プエルタ・デル・ソル広場は今夜21時には、同広場へ入るマジョール通りが 車両通行止めとなり、明日の20時には、広場へ入る全ての入り口に柵が設けられ 広場内へ危険物を持ち込む者がいないか、100名近くの警官がチェックを行う予定。
また、広場内でのガラス製グラスの使用は禁止となり、2万個のプラスチック製のコップが配られる。


12月29日(月)

崖崩れでモンセラ孤立

カタルーニャでは悪天候が続いているが、昨日、聖地として知られる モンセラの駐車場付近で崖崩れがあり、車道、列車共に、通行不能となり、 山上にあるモンセラは下界から孤立した形となった。
付近にいた約1500名のほとんどは、唯一、運行可能であったロープウェーにより 下山したが、1泊すれば翌日には通行止めが解除され、自家用車で降りられるのでは と、現地のホテルに宿泊する者も見られた。
同じ現場で、2年前にも崖崩れが起きており、今回は、約100M上から、 15立方メートル大の岩が9個、落下した模様。

イベリア航空パイロット・スト継続、400便がキャンセル

今月初頭に始まったイベリア航空パイロット組合のスト(業務の過剰遂行により フライトスケジュールに遅延やキャンセルをもたらすスト)は、クリスマス中も 続けられており、すでに影響を受けた便数は遅延を伴ったものが5000便、 フライトキャンセルとなったものが400便以上。
これにより、被害を受けた利用者は70万人にのぼる。
パイロット組合と航空会社との交渉は、去る23日に予定されていた 協議が、パイロット側の欠席によりキャンセルとなって以来、一度も持たれて おらず、今後、この問題が、早期解決する見込みは無い。

ローン金利、過去5年半で最大の切り下げ

欧州中央銀行が定めるEuribor金利は、多くの場合、ローン金利の更新の 際、その計算のベースとなっているが、12月のEuriborは3.47%で 閉じられることとなる。
これによりこの時期にローン金利の更新期を迎える者は、過去5年半で、最大の ローン返済額マイナスとなる。
契約した返済期間にもよるが、毎月の返済額は 6%〜19%の減額となる。


12月24日〜28日 はクリスマスと週末のため、ニュースはお休みさせて頂きます


12月23日(火)

イベリア航空、便の乱れクリスマスにも影響

今月頭に始まったイベリア航空とパイロット組合の対立は未だ続いており、 クリスマス期間中の影響も必至と見られる。
会社側は、パイロットによるストライキ(任務の過剰遂行により仕事の遅延を もたらすスト)により、多くのフライトが遅延、またはキャンセルになっていると し、パイロット側は、パイロットの人手不足によりそれらが生じているとして、 両者ともに譲らす、今日に至っている。
すでにイベリア航空便の時間厳守率は80%から30%に下がっており、 全体の7〜8割の便が遅延を伴っている。
 予定では、本日も両者間で協議が行われるはずであったが、パイロット組合の 代表はこれに出席しない。
理由は、組合側の言い分では、組合代表者も 今日のフライトスケジュールが入っており、飛行機を操縦しなければならない ため、としている。

憲法裁判所、ANVの上訴を却下

ANV党の違法判決があってから、3ヶ月たった今、同党からの違法手続き 凍結要請を、憲法裁判所は「民主主義の基礎価値の前には政党の権利よりも 公共利益が守られるべきである」として、却下した。
ただし、即座にANV党所属の市長、議員等が各議会から追放される訳ではなく、 時期バスク選挙までは職務を続行する模様。
ANV党とならんで、PCTV党も同様の措置を受けるが、両党共に、 その所有資金についてはすべて差し押さえとなる。
これら両党の違法化により、ANV党の場合で125の市議会とビスカヤ県議会、 アラバ県議会、そしてPCTV党の場合でビトリアの議会が影響を受ける事と なる。

観光業悪化、黒い11月

スペインの重要な産業の一つである観光業も、世界金融危機の影響のあおりを受け 大きく後退を続けているが、11月にはセマナ・サンタ以来の最悪の月となり、 ホテル宿泊日数は、2007年度同時期比較、10.6%減となった。
スペイン国内居住者によるホテル宿泊日数は12.5%減、非居住者による 宿泊日数が8.7%減となり、トータルで1370万泊となった。
更に、危惧されるのは、非居住者の中でも大きなウェイトを占めるドイツ人、 イギリス人による宿泊数の低下である。
11月には、それぞれ、12.1%、8.8%のマイナスとなった。


12月22日(月)

クリスマス宝くじ発表

今朝9時半ごろより、毎年恒例、クリスマス宝くじの発表が始まったが、 11時59分になって、1等賞の発表があった。
当選番号は32365で、クーポン券1枚につき30万ユーロの賞金となる。
この番号が販売されたのは、アリカンテ、バルセロナ、ソリア、オレンセ、 ギプスコア、ハエン、マドリッド、サラゴサなどの8県。
 今年のクリスマス宝くじ売り上げは27億8.740万ユーロで、 昨年度の28億6.752万ユーロに比べて約3%のマイナスとなった。
最も売り上げが多かったのがマドリッドとカタルーニャで、それぞれ、 4億6.179万ユーロ、4億6058万ユーロの売り上げ。

住宅ローン返済額、2009年には34%の減額か

ローン金利の基準とされるEuriborは2005年中ごろには2.1%で あったのが、その後、上がり続け、今年7月には5.39%と言う高金利記録を 作り、住宅ローンを組む者にとっての悪夢が続いていたが、ようやくこれも終わり を迎え、Euriborは下降線を辿り、2009年の住宅ローン金利は、 2.5〜3%程度の開始となると予想されている。
これにより、ローン返済額は、今年に比べ34%まで減額する事が予想され、 金融・経済危機の続く中、多くのスペイン国民にとっての吉報となる。


12月19日(金)

アトーチャ駅増築工事2009年に開始

昨日、マグダレナ・アルバレス経済産業省大臣はマドリッドにあるアトーチャ駅の 増築計画について記者会見を開いた。
2006年にも同計画についての発表があったが、今回の発表では、前回発表の 予算より8千万ユーロ少ない5億8千万ユーロとされた。
建築責任者は92年のアトーチャ駅改装時と同じラファエル・モネオ氏で、 今回のプランによると、現在使われているスペースは、出発専用ターミナルとなり、 南側に新しく到着専用ターミナルが作られると言う。
これにより、アトーチャ駅での発着数はこれまでの2倍に膨れ上がる模様。
工期は2段階に分けられているが、第一期の終了に2年”程度”かかるであろうと の予想で、第2期については、昨日の記者会見ではノーコメント。 

クリスマスの交通特別取り締まり体制始まる

交通局では、クリスマスから年始にかけて1735万台の車の移動を 予想しており、本日午後より特別取り締まり体制が布かれる。
約1万人の警官と500名の交通局職員による特別体制は午後15時に開始され 来年1月7日まで継続される。


12月18日(木)

フランコの最後の騎馬像、姿を消す

サンタンデールの広場に置かれていた独裁者フランコの騎馬像は スペインの公共の場に残る最後のものであったが、今朝9時半ごろより これを取り除く作業が開始された。
この像は1964年に、サンタンデールの市役所前広場に置かれたもので、 2005年に撤去されたマドリッドのヌエボス・ミニステリオスにあった像と 同じものである。
今回の撤去は、市役所前広場の改装と地下駐車場の建設プランも含めて 4年前に決定されていたが、その作業がいよいよ開始された。
現在、スペイン領には、フランコが馬に乗っていない姿での像があと一つ、 メリージャに残っているが、メリージャ自治政府もこれの撤去を決めている。

バルセロナ市が運営する美術館、すべての日曜日が入場無料に

現在、バルセロナ市が運営する美術館類は、毎月第一日曜日が入場無料と なっているが、来年の3月末までに、すべての日、祝日が入場無料となる予定。
また、現時点では日曜日の開館時間が午後3時までとなっているが、 更に延長される模様。
市営美術館には、ピカソ美術館、歴史博物館、自然科学博物館などがあるが、 こられに加えて、市の直営で無いまでも、市が関与しているバルセロナ近代 美術館、バルセロナ近代芸術センター、カタルーニャ国立美術館、音楽博物館、ミロ美術館、タピエス美術館なども 同じ扱いになる見込み。


12月17日(水)

ANVとPCTVの両党、EUのテロリストーリストに追加

EUが持つテロリストのリストは6ヵ月ごとに更新されるが、昨日、スペイン政府 の要請により臨時更新が行われ、全員一致によりスペインの違法政党ANVと PCTVの両党が新しくテロ組織としてそのリストに追加された。
両党ともに、テロ組織ETAの分身として去る9月にスペインの最高裁によって 違法化されたもので、これらの政党と並んで、ETAメンバー13名がEUの テロリストーリストに名を連ねている。

シウダ・レアル空港、運営開始

2ヶ月前に予定されていたオープンが延期されたシウダ・レアルの空港が 今週の金曜日にそのサービスを開始する模様。
スペイン初の私営となるこの空港からはバルセロナ、グラン・カナリア、 パルマ・デ・マジョルカ行きの便の運行が予定されている。
今週の金曜日に飛び立つのはエアー・ノストラムのバルセロナ便と エアー・ベルリンのパルマ・デ・マジョルカ便。
この空港は、当初、マドリッド・スール(南マドリッド)と名づけられる予定が あったが、マドリッドから200キロを隔てたところにあるため、マドリッドの エスペランサ・アギーレ州知事がこの命名を禁止すると言う経緯があった。
空港の入り口付近には新幹線AVEの駅が建築中で、1年後の完成を予定している。

イベリア航空、更に25便をキャンセル

イベリア航空とスペインパイロット組合との間での対立が続いており、 その影響で先週の金曜日、土曜日に24便、日曜日に15便、月曜日に53便、 そして昨日、火曜日には25便がキャンセルとなった。
会社側は、パイロットによるストが原因としているが、パイロット組合は イベリア航空の方針が民間機航空法にのっとっておらず、荷物や危険物の 取り扱いに問題があったり、過密なフライトスケジュールによるパイロットの 過剰労働があるとして同社の責任を追求している。
 スペイン消費者協会では、フライトキャンセルによる被害を受けた場合、 航空券費用の払い戻し以外に、賠償金を請求する権利も生じるため、 必ず、クレームを出したあと、すべての関連書類を保存しておくよう奨励して いる。


12月16日(火)

4人のETA準メンバーを逮捕

本日早朝、治安警備隊はサン・セバスティアンとギプスコアのパサイ・サン・ペドロに おいて、4人のテロリストを逮捕した。
男女を含む4人は、ETAの正式メンバーとしては登録されておらず、準メンバー として、テロ組織をバックアップしていたものと見られる。
今回の逮捕にあたって、治安警備隊はサン・セバスティアンで2件、 パサイ・サン・ペドロで1件の家宅捜査を行っており、さまざまな証拠物件を 押収した。

バルセロナへのアクセス、変動性速度制限システムを導入

現在、バルセロナ市へ入るための自動車道は制限時速80キロの設定と なっているが、南からのアクセスだけ来年の1月15日より40キロから80キロ までの範囲でその時々の状況に応じて変動する事になる。
速度設定の基準となるのは、その時点での大気汚染度や道路の混み具合などで、 これらの条件に応じて速度表示が頻繁に更新される事となる。
ドライバーがこう言ったシステムに慣れるのに必要な期間として2ヶ月間の 猶予が置かれ、時速40〜80キロの間での速度違反があった場合でも、 新システム施行後2ヶ月間は、交通違反にはならない。
バルセロナ南アクセスの自動車道で行われるスペイン初のこの新システムは 追々、バルセロナへの全アクセスにおいて導入される予定。

ロスコン、禁止を免れる

クリスマスシーズンの伝統的菓子であるロスコンが、EU委員会によって 危うく禁止となるところであったが、かろうじてその存続が許された。
ロスコンは、クリスマスシーズンにスペインやフランスなどで食べられる 円形のケーキで、中に小さな人形が埋め込まれており、食べる時、ケーキの 中から、人形が出てくるとそれが幸運の証しとなる。
ところが、EUの新しい規定によれば、「食物の中に含まれており、 これを食べないとたどり着けない玩具」は禁止となっており、伝統的な菓子である ロスコンも禁止の対象になるところだった。
しかし、ロスコンの場合、中に埋め込まれる小さな人形が、EU委員会の定める 玩具の定義からはずれると言う理由から、禁止対象からはずされる事となった。


12月15日(月)

レオン、600台の車が雪に足止め

週末から今日にかけて雪と強風の予報がスペイン全国に向けて出されていたが 本土北部では広範囲にわたって降雪による被害が見られた。
特にレオンとアストゥリアスをつなぐ高速道路AP-66号線は昨夜、 88キロ地点から146キロ地点にかけて、雪のため約600台の車が 動けなくなり、治安警備隊と軍隊による救助活動が今朝まで続けられた。
夜までに400名が救出されたが、120名が雪の降り続ける中、レオンから 約45キロの地点で、車の中で夜を明かす事となった。
今回の雪で、本土北部を中心に37の峠、10数本の自動車道が通行止め となった。
現在も、アストゥリアス、カンタブリア、バスク、ジロナ、バルセロナ、 アビラ、ブルゴス、レオン、パレンシア、セゴビア、ソリアなどで大雪警報が 出されている。

ナスダック元会長マドフ容疑者の詐欺によりスペイン金融界大打撃

米ナスダック元会長マドフ容疑者による詐欺からスペイン金融界が受けた 損害額は未だ明らかでは無いが、およそ30億ユーロと見られている。
そのうち、もっとも大きな被害を蒙ったのがユーロ圏最大の銀行として知られる サンタンデール銀行でマドフ関連の商品に23億3千万ユーロの投資を行っていた 模様。
また、スペインの銀行でマドフ詐欺商品に投資していたのは同銀行 だけでなく、他にバネスト銀行、BBVA銀行なども含まれており、BBVAの 損害額は3億ユーロ程度と見られる。


12月12日(金)

来年度年金支給総額 6億2400万ユーロに

毎年、11月の年間インフレ率が翌年度の年金支給額更新のベースと して扱われるが、国家統計局の発表によると、11月のインフレ率は 前月と比べて1.2ポイントマイナスの2.4%となった。
石油価格の急激な下落と、食品価格にブレーキがかかった事が 大きく影響しているが、これは2007年8月以来の低い数値である。
これが来年度の年金支給額に反映される事となり、政府の年金予算は 6億2400万ユーロ、一人当たりの平均受給額は741ユーロとなる。

AVEバレンシア線にヨーロッパ最大のアーチを持つ橋を建設

マドリッドとバレンシアを結ぶ新幹線AVEの新路線の建設が 進められているが、その途中でコントレラス貯水池の上を線路が 通る事となり、これを実現するためにヨーロッパ最大のアーチを持つ 橋の建築が進められている。
同付近の6.5キロに及ぶルートをクリアするために、三つの橋と 三つのトンネルが作られるが、このための予算が1億9百万ユーロ。
最大のアーチを持つ橋の建築は2006年2月より開始されており 今月の22日ごろ、アーチは完成する予定で、その後、その上に AVEの線路が設置される。
マドリッドーバレンシア間のAVEは2010年に運航開始の予定。

ブエルタ・シクリスタ・ア・エスパーニャ、バスクを通れず

毎年行なわれるスペイン1周自転車レース、ブエルタ・シクリスタ・ ア・エスパーニャでは、そのルートからバスク地方がはずされるように なってすでに30年が経つ。
昨日、バスク議会ではPPが同競技ルートのバスク地方通過について、これを 復活させることを提案したが、賛成したのは社会党のみで、PNV党、 EA党,EB党による連立政権とEHAK党の反対により否定された。
理由は「バスクはスペインでは無いから」である。
PP所属のカルメロ・バリオ氏は、「バスクはフランスでは無いが、 数年前、バスクにあるサン・セバスティアンをフランス一周レース、 トゥール・ド・フランスの出発点とすることをバックアップした例がある」事を示唆。

プラド美術館 ソロージャ展を告知

来年の5月26日から9月6日まで、マドリッドのプラド美術館に おいて、バレンシアの画家、ソロージャ(1863〜1923)の 特別展示会が行なわれる。
同展示会では、ソロージャの代表作のほとんど全てが集められる模様。


12月11日(木)

カタルーニャ、日本ーバルセロナ間直行便をめぐり日系航空会社をプッシュ

カタルーニャはバルセロナ商工会議所、州政府、バルセロナ市、スペイン空港事業団 などによって構成される空路開発委員会を組み、バルセロナのプラッツ空港の プロモーションを進めているが、その一環として、日本ーバルセロナ間を結ぶ 直行便の設置をJAL,Cathay Pacific,ANAなど、アジアの 航空会社との交渉を続けている。
中でもJALとはすでに1年以上にわたってコンタクトが持たれており、 昨日、同社首脳陣との会談を持ったカタルーニャのホセ・モンティージャ州知事は 「JAL側はこの実現に向けて検討を続けており、早ければ2010年には運行が 開始されるかもしれない」と語った。
カタルーニャには150の日系企業があり、日本には30のカタルーニャ企業がある。
カタルーニャ空路開発委員会によると、これらの企業絡みで生じる会議や、 スペインを訪れる年間36万人(昨年度統計)の日本人ツーリストによる需要を 考えると、年間約10万人平均の市場が見込まれ、これだけでは大型機を運行するには 不充分な数ではあるが、JALが発注済で2009年末に納品予定となっている 250人乗りの中型機ボーイング787であれば、採算が取れるとしている。

経済危機、宝くじに影響無し

金融危機、経済危機が毎日の話題にのぼる中、人々の生活は節約モードが続いているが、 宝くじについては、この影響を一切受けていない。
それどころか、各種宝くじの販売枚数は伸びるばかりで、2007年度に比べて、 エウロミジョネスくじは15.35%、ゴルド・デ・ラ・プリミティーバが9%、 サッカーくじのキニエラが2%、通常の宝くじが10月末までの統計で2.43%の プラスとなっている。
今月22日に発表があるクリスマス宝くじの販売数は、すでに例年を大きく上回っており 1月6日のエル・ニーニョくじと合わせて、国民一人当たり、平均7枚程度(140ユーロ) の購入となることが予想される。

レアル・マドリッド復活

監督がかわったばかりのサッカーチーム、レアル・マドリッドはその新体制を 昨日、チャンピオンズリーグ、ゼニト戦で試される事となった。
この後、週末に宿敵バルセロナとの対決が迫っており、ゼニト戦の結果が 大きく左右すると見られていたが、新監督フアンデ・ラモス氏率いるRマドリッドは ラウルの2ゴール、ロベンの1ゴールにより3−0の快勝を遂げ、バルセロナ戦への 準備を固めた。
チーム内の士気は高まりつつあり、週末の対バルサ戦にも充分に勝ちうると フアンデ・ラモス新監督はコメント。


12月10日(水)

不動産価格、更に7.8%下落、2006年のレベルに

不動産価値査定業者TINSA調査によると、11月の不動産価格年間比は 平均7.8%マイナスとなり、現時点で2006年度6月と同レベルまで落ちた事になる。
地域別に見ると、大都市部やバレアレス諸島、カナリアス諸島の住居物件は平均8.5% の下落となっており、その他の地域では平均6.3%のマイナスとなっている。

カスティージャ・イ・レオンで大雪

寒波に覆われ、全国的に気温が下がっているが、カスティージャ・イ・レオン地方では アビラを中心に積雪が見られ、昨日、雪のため1473名の学童が通学不能となった。
今日、明日と、更に気温の低下が予想されるが、雪は少なくなる見込み。
しかしながら、本日もブルゴス、カンタブリア、アストゥリアス、バスクなどで 大雪警報が継続されている。

レアル・マドリッドのシュスター監督、解任

不調の続くサッカーチーム、レアル・マドリッドのシュスター監督解任の可能性が 随分前から噂されていたが、昨日、正式に発表があり、同時に新監督として フアンデ・ラモス氏が半年契約で着任した。
同チームのスポーツ・ディレクターであるミヤトビッチ氏は、3週間前、 対バジャドリ戦に1−0で敗れた時点で、すでにシュスター監督解任と、 フアンデ・ラモス氏の起用を提案していたが、ラモン・カルデロン会長は 決断を延ばしていた。
前監督のカペロ氏の時にも、低迷が続く中を耐え忍び、最後にはリーグ優勝を 果たしたと言う前例があり、今回も今しばらく耐え忍ぶべきではと言う考えが あったようだが、先日のセビージャ戦での敗北が決定打となり、今回の解任に 踏み切る事となった。
シュスター氏には、解任に当たって350万ユーロの解雇金が支払われる。


12月9日(火)

ETA、新ナンバーワンを逮捕

11月17日にテロ組織ETAの軍部指導者チェロキが逮捕されたばかりであったが、 昨日の午後6時ごろ、フランス警察は南フランスのジェルドにおいてチェロキの後継者と 見られるアイトル・イリオンド他3名を逮捕した。
この際、数名が逃亡に成功したが、昨夜、スペインのイルンにおいてスペイン警察により 更に3名が逮捕。
この3名が、フランスより逃亡した仲間と見られる。
これらの連続逮捕は、フランス、スペインの両警察による連係プレーによる成果であると 両国ともに評価。
5月20日にETAの政治部門トップと見られるフランシスコ・ハビエル・ペニャの 逮捕があって以来、これで今年になって3度目の同組織首脳陣逮捕となった。

ビセンテ・カルデロン サッカー場引越し計画、金曜日にサイン予定

昨年の7月30日に最初の企画書にサインが交わされて以来、16ヶ月間に渡る 会議の連続の末、アトレティコ・マドリッド サッカーチームのホームスタジアムである ビセンテ・カルデロン サッカー場の取り壊しと新スタジアムの建築についての 契約サインが今週金曜日に行なわれる見込み。
新スタジアムの建設工事は24ヶ月続くとされ、引越しは3年後の予定とされる。
同企画はアトレティコ・マドリッドとマドリッド市役所との間で進められているが、 新スタジアムは、仮に2016年にマドリッドがオリンピック開催地に選ばれた場合、 オリンピックスタジアムとして利用される事となる。
この場合、開催の6ヶ月程度前より、準備のため市に明け渡さなければならなくなり、 その後、オリンピック、パラリンピックの開催中、更には、終了後、元のサッカー場に 戻すために要する2ヶ月間、アトレティコ・マドリッドは、ホームスタジアムを使えない 事になる。
オリンピック、パラリンピック開催時期を8月、9月と仮定すると、 同チームは、2016年の3月から12月ごろまで、つまり、同シーズンの上半期は ホームでの試合が出来なくなる。
この間、ホーム戦をどこで行なうかと言う事について、大きな問題を残す事となる。
現在、アトレティコ・マドリッドが持つ45000人の会員を収容出来る規模の スタジアムは、マドリッド州には、たった一つ、レアル・マドリッドのホームである サンティアゴ・ベルナベウ スタジアムしか無い。
とは言え、宿敵であるこのチームのホームを半シーズンに渡って借用すると言うのは 非現実的と言う見方が強く、他の手段として考えられるのはアルコルコン市に建築予定の 新スタジアムを利用する事であるが、ここの観戦席数は15000を予定されており、 一時的であるにせよ、これに仮設の観戦席30000を追加すると言うのも、同様に 非現実的と言う見方が強い。
解決困難と見られるこの問題を残した形で間もなく、引越し契約が交わされるが、 何もかも、オリンピック委員会が2009年10月2日にマドリッドを開催地として 選んだ場合のみに生じる問題として、解決策は後回しにされ、引越し計画は進められること なる模様。

連休終了、交通事故死者数30名

土曜日が憲法記念日、無原罪の御宿りの祝日が月曜日にかかり、土、日、月曜日と 全国的な3連休となったが、これも昨日で終了。
この間、交通局では特別取り締まり体制を布き、国道における取締りを強化したが、 その結果、連休中に起きた交通事故は25件で、これによる死亡者数は30名となった。
今年同様に、憲法記念日、無限在の御宿りの祝日がそれぞれ土、月曜日と重なった最後の年は 2003年であったが、その時には56件の事故により77名が命を落としており、 これに比べると今回は死亡者数47名減と言う結果に終わった。
今回の連休中、最も最悪の結果を出したのが昨日の月曜日、連休最終日で 事故件数10件、死亡者数15名であった。


12月6日、7日、8日 は3連休となるため、ニュースはお休みさせて頂きます


12月5日(金)

グアンタナモ米軍基地への囚人輸送秘密協定の有無

前アスナル政権が、ブッシュ大統領と内密に交わしたとされる協定は アフガニスタンからグアンタナモ米軍基地へのタリバン、アルカイダ等テロ組織の 囚人輸送の際、必要があればスペイン国内の空港への着陸を許可する旨が記されていると されるが、この調印書の行方を追って、特別委員会が設置され、調査が行なわれた。
その結果、同委員会は外務省管轄内の、「あるべき場所」には、それらの書類は 見当たらないとし、これをミゲル・アンヘル・モラティノス外務大臣に報告した。
大臣はこの調査結果を、本日の閣僚会議に提出し、その後、同件の調査は国家裁判所へ 委ねられる事となる。
 これらの協定や調印書について、当時の外務大臣であったジョセップ・ピケ氏は 水曜日に「存在しない」と断言しているが、政府は、去る日曜日にエル・パイス紙が 公開した同ドキュメントのコピーの信憑性は充分にあるとしている。
その根拠の一つとなるのが、同協定書を作成したとされる当時の北アメリカ方面外交主任 を務めていたミゲル・アギーレ・デ・カルセル氏との直接会話である。
政府の特別調査委員会は、今週、同氏との対話を持っており、その際、何らかの裏づけと なる証言を得たと思われる。
 外務省管轄の3つの公文書保管セクター、つまり、外務大臣の資料室、 北アメリカ方面外交主任付けの資料室、そして、外務省秘書付け資料室、これらの いずれにも同文書のコピーが残されているはずであるが、調査の結果、いずれの資料室 でも発見されなかった。
政府は、他にもコピーの存在の可能性があるとし、捜査を続けているが、コピーを 発見し得たかどうかについては、現時点では未発表。
これが発見され、秘密協定と文書の存在が確認された場合、同文書の抹消を命じた者、 またこれを実行に移した者、共に公文書保管義務を犯した罪を問われる事となる。

チンチョンで火災、17世紀の家屋が焼ける

昨夜20時ごろ、チンチョンで火事があり、家屋の屋根が焼失した。
この建物は、17世紀の木造建築で、チンチョンの旧市街と共に、スペインの 歴史文化遺産の指定を受けていたもの。
通報を受け、5台の消防車が駆けつけ消火作業にあたったが、階下や、近隣へ 火が移るのを避けることを優先しているうちに、同建物の屋根の被害が進み、 2時間後に、火はおさまったが、屋根の焼失を防ぐことは出来なかった。

交通局、連休に向け特別取り締まり体制

6日の憲法記念日、7日の日曜日、8日の無原罪の祝日と、スペインでは全国的な 3連休が始まるが、これに向けて、本日、金曜日の午後15時より交通局は特別取り締まり 体制に入り、同体制は8日が終わる深夜24時まで続けられる。
最後に、この時期の連休が土、日、月曜 と重なったのは、2003年であったが、 この時には、56件の交通事故で77名が命を落としている。
今年の連休では、雨、雪、霧などを伴った悪天候に見舞われている地方も多いため、 気象状態と変化について、充分に情報収集を行なうよう、特に注意を呼びかけている。


12月4日(木)

ETAによる2008年の被害者、4人目に

昨日の午後1時過ぎごろ、ギプスコア県のアスペイティアにおいてテロ組織ETAによる 発砲事件があり、男性一人がその場で絶命した。
亡くなったのはイグナシオ・ウリア氏(71歳)で、彼が行きつけのレストランへ 入ろうとしたところ、30代と思われる男性二人が発砲。
3発の銃弾のうち、2発が 命中。 1発が腹部に、そして1発が頭部に命中したため、ウリア氏は、その場で息を 引き取った模様。
ウリア氏は、アルトゥナ・イ・ウリアと呼ばれる建設業者の役員で、同社は バスクで進められている超高速列車AVE開通事業に参加している。
バスクでは、同事業に関わる企業に対するETAからの脅迫や嫌がらせが続いており、 今回の惨事はその延長上の出来事と見られる。
 アスペイティア市議会では、今回のETAによる殺人行為を糾弾する旨を確認しようと したが、その中でANV党所属の市長をはじめ、同党メンバー達が、これを拒否したため、 これまで、ANVと組んで市政を行なってきたEA党が、ANVとの協定破棄を宣言。
これに伴い、同じくANV、EAと共に3党連立政治を行なってきたARALAR党も 協定破棄を宣言する見通しが濃くなりつつある。
 現在、アスペイティアの市議会では、6議席を持つANVと2議席を持つEA、 そして1議席を持つARALARが連立して、8議席を持つPNVに対抗する形で 政治が執られているが、今回のテロにより、これが崩れた。
PNV党は、EA,ARALARのどちらかの票が1票でも獲得できれば、 テロ行為を糾弾しないANVの議員に辞職を迫る動議可決に持ち込む構え。

セビージャの地下鉄オープン、再度、延期に

12月20日に運行開始が予定されていたセビージャの地下鉄であるが、 去る11月26日に、一部、地盤沈下があったあと、その原因と安全性の調査が 行なわれていた。
調査の結果、12月20日のオープンは不可能で、少なくとも 1ヶ月以上の遅れが予想されると、昨日、アンダルシア州政府の発表があった。
セビージャの地下鉄建設案が可決されたのは1975年の事。


12月3日(水)

アスナル前首相とブッシュ大統領の間で交わされた極秘協定の資料、見つからず

2002年1月10日に在マドリッド・アメリカ大使館を通して依頼があり、 当時のPP政権がサインしたとされる書類のオリジナルの行方が物議を醸している。
内密に行なわれ、その後もトップシークレットとされたこの協定は、米国が アフガニスタンからタリバンやアルカイダの囚人をキューバのグアンタナモ米軍基地へ 輸送する際、必要に応じてスペイン国内の軍用空港への着陸を許可したものとされる。
 政権交代後、現PSOE政権は、同協定が交わされた事を知らされていないとし、 ミゲル・アンゲル・モラティノス外務大臣は外務省に保存されている公式書類の 調査委員会を設置し、この調査を命じたが、問題のオリジナル書類は確認されなかった。
 2002年1月10日付け、3329/02 の番号で保存されているはずの書類は 正規の公式文書であり、これの破壊やオリジナルの隠蔽、紛失は犯罪とされる。
更に調査は進められる予定であるが、発見されているコピーについて、そこに見られる サインが、当人達のものであるのかなどについての証言が、更にはアスナル前首相 についても、事情聴衆が行なわれる可能性すらある。
 一方、PPのラホイ代表はアスナル政権時代にグアンタナモ米軍基地への輸送機が 2度着陸したのみであるのに対し、現政権になってから9回の着陸があった事に対する説明と 今回の政府極秘事項の外部への情報漏れについての説明をサパテロ首相に対して要求。

消費者の信頼度指数、経済危機とそれに伴う失業率増加を前に急降下

続く経済危機と深刻化する失業を前に消費者の信用度指数は落ちる一方である。
11月には更に1.4ポイントのマイナスとなり、48.7ポイントに達した。
これは、同統計が取られ始めて以来、2番目の低い数値である。
2007年の11月には76.1ポイントであったのと比較すると、この1年間で 異常な程に落ち込んだのが判る。

最高裁、マドリッド地下鉄に対し地下鉄構内で暴行を受けた被害者に対し181.000 ユーロの支払いを命じる

1996年3月27日に、マドリッドの地下鉄構内で、見知らぬ男性2名に暴行を 受け重傷を負った被害者が、構内の安全保証の義務を怠ったとして、マドリッド地下鉄を 相手取って訴訟を起こしていたが、これについて、マドリッド州裁判所が出した有罪判決 に対し、地下鉄側は最高裁へ控訴していた。
最高裁は州裁判所の判決を認め、改めて地下鉄側に181.169ユーロの慰謝料の 支払いを命じた。
地下鉄が、構内の安全保障について第三者にあたる警備会社にこれを任せているとしても、 それが確実に遂行されなかった場合、最終的な責任は警備会社を雇った地下鉄側にあると して、地下鉄側の言い分を却下する形となった。


12月2日(火)

スペインの失業者数300万人に

11月も8ヶ月連続で失業者は増加となり、その数は前月に比べて171.243名のプラスとなった。
これにより失業者総数は2.989.269名と、300万人突破が目前に迫ってきた。
前月比、プラス6.08%となったこの数字は、1996年の2月以来、最悪の記録である。
例年、11月は、失業者が増加する月ではあるが、今回ほどの増加率は過去に例は無い。

バレンシアのオレンジ価格暴落。農協、スト警告

経済・金融危機の続く中、消費者の財布の紐は固く閉められたままである。
そう言った中、バレンシアをはじめ、地中海域で作られるオレンジは、過剰状態になりつつある。
このため、オレンジの原産地価格は暴落、農民の卸値は1キロ辺り0.15ユーロまで下がり、 更には、近年になって広まりつつある「販売後の支払い」システムが状況の悪化に輪をかけている。
このシステムは、農民から流通会社が全てのオレンジを預かり、これらを販売したあと、あらゆる経費を 差し引いて、残った収益から支払いを行うと言うもので、農民に対する支払い金額は保証されていない。
 年々、収入が下がり、生活が苦しくなって来たにも関らず、スーパーなどでの販売価格は、高騰している と言う事実に対し、農民の我慢も限界に達しつつあり、バレンシアの農協では、10万人規模のストライキを 検討中。
ストが行われると、全生産量の約30%のオレンジが収穫されずに終わる事になる。

ガリシア、寒波のため4612人の子供が休校、17600世帯の電気供給が停止

スペイン北部を中心に覆っている寒波による雪のため、ガリシアでは昨日、 25の学校が完全閉鎖、54の学校が一部閉鎖となり、計4612名の子供達が通学できなかった。
また、17600世帯への電気供給が途絶え、オレンセ県のラサやバレイア、ルゴ県のフォルゴソ・ド・コウレルなどでは、全てのアクセスが不能となり、昨日夕刻には、外部との交流が途絶状態に陥った模様。


12月1日(月)

大雨を利用、20名程がメリージャに密入国

スペイン領メリージャでは、週末の間ずっと雨が続き、オロ川の水位が上昇した。
このため、普段は閉じられている水門が開けられたが、これを利用して、 20名程が、スペイン領への密入国を図った。
流れ出る川の水に身を任せ、流されながら国境を越えようとする訳だけだが、 付近の警戒にあたっていたスペイン治安警備隊に発見され、そのほとんどの入国が 阻止された。
6名ほどが入国を果たしたものの、3名は体温低下、その他3名も 打撲などで手当てを受ける事となり、回復、退院次第、警察へ引き渡される模様。

スペインで初、イスラムの祭典を祝日に

先週の金曜日、国民党が政権を持つメリージャにおいて、イスラム教徒にとって1年で最大の 祭りとして知られるアイド・エル・ケビル(羊の犠牲祭)を2年後の2010年には 公式な祝日として認められる旨が発表された。
スペインで、カトリック以外の宗教祭典が、祝日になるのは、初めてのことで、 セウタにおいても、同様の決定がなされる可能性が高い。
 今年の犠牲祭は、12月に行なわれるが、メリージャやセウタにおいては、毎年、 この祭りの日には、多くの学校や商店が閉まり、イスラム教徒の公務員は誰もが仕事を 休んでおり、事実上、社会全体が正常には機能していない。

タイに閉じ込められていたスペイン人観光客を乗せた第一便が出発

タイの首都、バンコクの主要空港二つの閉鎖のため、同地に閉じ込められていた スペイン人観光客を本国へ連れ帰るため、スペイン空軍が用意した飛行機が バンコクに到着し、今朝、第一陣として、62名を乗せ、スペインへ向かった。
途中、アブダビを経由したあと、計13時間かけてマドリッドの傍にあるトレホンの 軍用空港に到着する予定。

更なる寒波による大雪警報

スペイン気象庁は、更なる寒波の到来による全国的な降雪を警告している。
現在、ポンテベドラ、アストゥリアス、カンタブリア、バスク、ハエン、グラナダなどに 雪に関する警報、注意報が出されており、全国で22の峠が通行止め、33の峠でチェーン着用 が義務付けられている。
寒波はまだ続く模様で、明日には、全国的に標高400M以上での降雪が予想される。



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