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6月30日(火)

新型インフルエンザによるスペイン初の死亡者

本日早朝、マドリッドのグレゴリオ・マラニョン病院に入院していた 女性、ダリラさん(20歳)が死亡した。
マグレブ出身のダリラさんは、妊娠7ヶ月で、もともと喘息を持っており、 今回、肺炎を煩っているところへ、新型インフルエンザに感染したとの事で、 病院では、これらの状況が重なった結果、死亡に至ったとしている。
 医師陣は、彼女の容態が悪化するのを見て、昨夜、帝王切開手術を行ない、 母親が死亡する前に、赤子を取り出した。

ヨーロッパ人権裁判所、バタスナ違法政党の上訴を却下

スペインの最高裁判所より違法化されたバタスナ党は、憲法裁判所に 上訴したが、憲法裁判所が最高裁の判決を正としたため、2004年の7月19日に 最後の手段として、ヨーロッパ人権裁判所に訴えを起こていた。
今回、フランスのストラスブルグにその拠点を置く、ヨーロッパ人権裁判所は バタスナ党の申し立てを却下し、その違法性を再確認した。

カカー選手、マドリッドに到着

去る日曜日にサッカー・コンフェデレーションズカップにて、ブラジル代表選手 として、優勝を飾ったカカー選手は、ブラジルへは帰らず、そのままヨハネスブルグ の空港からマドリッドへ向かい、今朝7時30分ごろ、バラハス国際空港に到着 した。
到着後、レアル・マドリッドに移籍するための医療チェックを受け、これを無事、 パスした。
今夜、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムにてカカー選手の公式な プレゼンテーションが行なわれる予定。


6月29日(月)

工事のためソル駅の一部路線午前零時に閉鎖

昨日、近郊線の新駅が開通したばかりのマドリッド市中心の ソル駅で、最終的な工事のため同駅を通る地下鉄1番線の一部が、 7月1日より午前零時までの営業となる。
工事は少なくとも9月いっぱいまで続く模様で同線のティルソ・デ・モリーナ駅から グランビア駅までが影響を受ける。
尚、ソル駅を通る他のライン(2,3番線)は通常通りの営業となる。

マドリッド市、フランコ将軍に与えた称号などを撤回

マドリッド市議会は、左派連合(IU)の提案により 独裁政権時代にフランコ将軍及びその家族に授与された 名誉市長などの称号や金メダルを撤回することを全会一致で可決した。
IUのエルナンデス議員は、これらの称号が存在し続けるのは マドリッドのために命を落とした多くの市民に対する侮辱であると述べた。
一方、与党PPのコボ助役は提案には賛同したものの、 国が民主主義になった時点でこれらの称号は剥奪された とみなすべきであり、社労党や左派連合は、あまり 不必要な要求をすべきでない、とのべた。

6月の暫定物価上昇率マイナス1%

国立統計局の発表によると現時点での6月の 物価上昇率はマイナス1%で先月より0.1ポイント 低い数値となった。
これにより4ヶ月連続の下降となるが、主な要因は 原油の値下がりによるものと見られる。
最終的な数値は7月10日頃発表される。


6月26日(金)

マドリッドで列車衝突事故、57名が負傷

今朝7時38分ごろ、マドリッドのアルーチェ駅にて、国鉄の近距離列車の 衝突事故があった。
証言によると、列車がアルーチェ駅で停車しなかったため、乗客の誰かが 緊急ブレーキシステムを作動させ、列車は停止した。
数分間、停車していたあと、運転手が列車を後退させたところ、後方、駅内に 停車していた別の列車と衝突を起こした模様。
57名が怪我を負い、オスピタル・クリニコ病院、ドセ・デ・オクトゥブレ病院などへ 運ばれた。

第58回グラナダ音楽祭開催

今夜、グラナダで58回目の国際音楽・舞踊フェスティバルが開催される。
オープニングを担うのはスロバキア人のソプラノ歌手、エディタ・グルベロワ女史で 今夜、アルハンブラ宮殿内にあるカルロス5世宮殿にて開演予定。
今年のフェスティバルはフランシスコ・タレガ、イサク・アルベニス、ワシントン・ア ービング等に捧げられ、7月14日まで続く。


6月25日(木)

ガリシアーマドリッド間のAVE開通、2015年に延期

ガリシアとマドリッドをつなぐ超高速列車AVEの開通は2012年の予定と なっていたが、昨日、新しい工期についての合意があり、2015年の完成予定と なった。
2011年末には、ガリシアで最初のAVEがオレンセとサンティアゴを結び、 2012年にはガリシアの主要都市間のコネクションが完成し、これらガリシアの AVE網がマドリッドとつながるのは、2015年となる見込み。

フランスで、ETAの情報部員2名を逮捕

今朝6時半ごろ、パリ南部からおよそ20キロ離れたところで、テロ組織ETAの 情報部主要メンバーと思われる2名が逮捕された。
逮捕されたのは、ハビエル・アルアバレナ・カルロス(37歳)と オイアナ・ガルメンディア・マリン(32歳)。
ハビエル・アルアバレナはETAのビスカヤ部隊に属し逃亡中、オイアナ・ ガルメンディアはETAメンバーを養成していたとして4年間の懲役前科を持つ。

スペイン代表チーム、ついに敗退

昨日行なわれたFIFAコンフェデレーションズ・カップの順決勝戦で スペインのサッカー代表チームは、米国代表チームに0−2で敗退した。
FIFA世界ランキング1位のスペインは、これまで35試合、無敗を誇っていたが 36試合目にして、ついにその連勝記録にピリオドが打たれた。


6月23日(火)

アギーレ知事、続投に関して明言せず

マドリッド自治州のエスペランサ・アギーレ知事は昨日、 PPのラホイ党首から、次回知事選への再出馬を依頼する旨の談話について、 今までの仕事ぶりが評価されているものであり名誉なことであると述べた。
しかしながら、任期はあと2年残っており、まだやり終えていないことがいくつかある、 と述べるにとどまった。
先週、マドリッドのガジャルドン市長が同市長選への再出馬を 表明したため、次回総選挙に向けてラホイ氏のライバルとされる人物が事実上一人減った事になる。
ラホイ氏の発言は、もう一人の強敵アギーレ知事を牽制する意味合いも含まれているとみられ、 アギーレ氏が明言しなかったことにより、首相候補のポスト争いには、当分決着が着かない模様。

ソルの近郊線駅、やっと開通へ

2003年に工事が始まったソル広場の近郊線新駅の工事が完了し、今週の日曜日から開通することとなった。
これにより、中心地のソルから国鉄アトーチャ駅まで3分、同チャマルティン駅まで7分で到着できる。
また、2010年にはソルからバラハス空港の第4ターミナルまで20分で到着可能となる見通し。
この工事は当初2007年に完成予定だったが、地下に埋められていたインフラの移動、近隣の建物のひびの発生、 果ては遺跡の発見により1年近く工事を休止するなど、様々な問題が起こり予定より2年遅れの完成となた。
新駅の開通により、ソルでは一日約7万人の乗客の利用が見込まれている。

王立劇場、オペラで史上初のアンコール

現在マドリッドの王立劇場で上演中のオペラ「リゴレット」 で昨日出演したイタリア人バリトン歌手レオ・ヌッツィの 熱唱に聴衆だけでなくコーラスからも大喝采が鳴り止まなかったため、 Si vendetta(そうだ、復讐だ)がアンコール演奏された。
これは、王立劇場のオペラ公演では初めての出来事で、同劇場の芸術監督は、歴史的な 快挙であると興奮気味に語った。
ヌッツィ氏は今回1日だけの出演だったが、リゴレットを演じるのは433回目。


6月22日()

ETAの爆弾テロにより警部死亡

テロリスト集団ETA(バスク祖国と自由)が仕掛けた 爆弾により、ビスカヤ県で国家警察のテロ担当警部 が死亡、49歳で妻と2人の子供がいた。
金曜の朝出勤のため、この警部が駐車してあった自家用車に 乗り込んだ際、仕掛けてあった爆弾が爆発した。
ETAのテロにより死亡者が出たのは、昨年の12月 以来、またパッチ・ロペス氏がバスク州知事に就任して以来初めて の犠牲者だった。

EU不況で観光に打撃

スペイン産業省の調べによると、EU圏各国の経済危機 の影響で5月のスペインへの観光客が昨年の同月に 比べて11,5%減少、調査を始めて以来最も 低い数値となった。
国別では、イギリスからの訪問者が17.8%と最も 減少率が高く、それにドイツ、フランスが続く。
観光地別では、カタルーニャは、最も多くの外国人が 訪問したが、11,8%減少した。
カナリアス諸島では、14.5%、アンダルシアでは 12,2%だった。
僅かながら唯一上昇したのはマドリッドで0.3%となっている。

国王、爆弾テロに非難声明

ニュージーランドを公式訪問中のフアン。カルロス 1世は公式会見の場で、先週金曜日に起きた ETAによる爆弾テロに触れ、亡くなった警部及び、その家族 に対する弔意を述べ、残酷なテロ行為を非難した。
フアン・カルロス国王は、1988年以来 同国二度目の訪問で、この後オーストラリアを訪れる 予定。


6月19日(金)

新しい道路交通法、議会で可決

これまでの改正では、罰則の厳格化の傾向が強かったが、 今回はいくつかの点で緩和されている。
例えば、市街地に入る高速道で速度違反をした場合 は、罰金のみでポイントは減点されない(130キロ以下の場合) バス専用道に駐停車した場合も減点されないなど。
また15日以内に罰金を支払った場合は5割引 となる(現在は30%のみ)などドライバーに 対する優遇措置も盛り込まれている。
一方、この改正で政府は、これらの罰金で得た収益を道路の 改善など交通安全策にすべてあてることが、義務付けられた。

教会、敬虔な議員らに新中絶法への反対票を要求

スペインカトリック教会の広報官は昨日、記者会見 で、改めて人工中絶の改正法への反対を表明し、 すべてのカトリック信者議員は、これを阻止 しなけければならないと述べた。
同広報官は、現行の中絶法も撤回すべきであるとしながら 新法は、テロ行為の容認、生きる権利の剥奪、 時代錯誤であるとした。
また、いかなる理由であってもすべての人工中絶は 殺人行為であると強調した。

マドリッド市長、再出馬を表明

現マドリッド市長、アルベルト・ガジャルドン氏は市議会 での討論で、2011年の市長選に出馬することを表明した。
市長は、マドリッドの2016年のオリンピック開催をめざして 活動中だが、マドリッド市民に選ばれるのであれば、 開催地がどこであろうと、市長であり続けると述べた。
ガジャルドン氏は、2003年の選挙で現厚生大臣のトリニダ・ ヒメネス氏を破って初当選、2007年には、 現産業相のミゲル・セバスティアン氏を大差で 破り過半数を獲得している。


6月18日(木)

EU諸国中、最も砂漠化が懸念されるスペイン

スペイン赤十字は、スペインが EUの中で最も砂漠化の進んだ国であり、早急に 改善しなければ、様々な問題が、発生するであろうと 警告している。
中でも地中海沿岸地域は、すでに需要が供給に 追いつかない状態で最も危機にさらされているという。
元々降水量の少ない気候の上に、人口の増加や 生活レベルの向上により水の使用量が急激に 上昇した。
また、無節操な地下水の汲み上げなどの影響で 有数の湿地帯であったダイミエル国立公園では湿地が 1%に満たない状態であるという。
環境保護団体関係者は、砂漠化がこのまま続けば ドニャーナ国立公園も同じ運命をたどるであろうと述べた。

プラット空港に新ターミナルオープン

バルセロナのプラット空港で昨日、新ターミナルT1 がオープンした。
最初に離陸したのは、マドリッド行きのスパンエアー機 で、一部をのぞくほとんどの乗客が、オープンを 記念して招待された関係者や新聞記者であった。
離着陸はスムーズに行われ、遅延もほとんどなかった。
また、今回の目玉のひとつである受託荷物自動 仕分け機も問題なく機能し、到着機がエンジンを 切ってから荷物がターンテーブルにのるまでの 平均時間は約20分だった。
乗降客の評判も概ね良好で、公式な形での抗議はなく、 特にスペイン人建築家リカルド・ボフィル氏に よる斬新なデザインは好印象を与えた模様。
この新ターミナルでは、この日およそ3万人の乗降客の 利用があった。

スペイン王室も経済危機対策

国王および皇太子夫妻はこの夏、世界的な経済危機を踏まえ いくつかの節約を行う模様。
例えば、ヨットでのセーリングの回数の制限。
これは、一見ささやかな行為に思えるが、船のガソリンタンクを 満タンにするには約2万6千ユーロかかるので 回数を減らすことにより、かなりの節約が認められる。
また、恒例ののマヨルカ島での夏休みも日数を減らすという。 これは、毎年国王と皇太子が参加していたヨットレースが やはり経済危機のために開催されないことも影響している と思われるが、夏の離宮に付き添う侍従たちの数、 光熱費、犬のえさ代などさまざまな点で経費削減を 試みる構えであると、関係者は述べている。


6月17日(水)

バルセロナで、中国マフィア一斉検挙

昨日、カタルーニャ自治警察はマタロ市で 大規模な中国マフィア掃討作戦を展開した。
総勢750人の警官が出動し、現在の所30人 が逮捕されている。
自治警察は、72の作業場やアパートを捜索、 非合法のテキスタイル工場で、同胞に不法労働 をさせている経営責任者らを逮捕した。
多くは、中国マフィアに賄賂を支払う代わりに 安い労働者や安全の確保を提供されているか、 または直接マフィアが経営しているものだった。
労働者らは、仕事場で寝泊りするなど劣悪な 条件の下で働かされていた。

首相、経済危機の最も困難な時期は過ぎたと発言

サパテロ首相は、議会で民衆党のラホイ代表 の質問に答えた際、2010年には経済が 回復方向に向かい、翌年には上昇に向かうであろう とし、最悪の時期は過ぎたと述べた。
一方、ラホイ氏は、先日発表されたタバコ、アルコール 類などの税率引き上げを批判、またその発表を EU議会選挙が終わるまで控えていた事を非難した。
これに対し首相は、税の引き上げを擁護しつつ、 それでもPP政権時代よりも低い上昇率であると かわした。

マドリッド集中豪雨で各地に被害

昨夜8時半ごろからマドリッドで降った集中豪雨ににより 各地で様々な被害が発生した。
国道では、渋滞やトラックの横転による通行止めが 起こった。
空港でも視界不良のため一時的に運航が 中止されたり、第3ターミナルでは雨漏りなどもあった。
雨そのものは5分程度だったが、、樹木の倒壊 浸水などで、マドリッドの消防隊は2時間足らずの 間に37回もの出動を余儀なくされた。


6月16日(火)

住宅の売買、47.6%ダウン

国立統計局の発表によると、4月の不動産売買 は47.6%減少、統計開始以来最低の数値 となった。
毎年イースター休暇の時期は下降傾向にあり、 今年は4月にイースターが当たったため減少幅が 大きかったと見られる、
特に中古物件の減少率は、52.2%と高かったが 新築住宅も42・9%と大幅に減少した。

裁判所が、個人データをゴミ箱に

身分証明のコピーなど個人データを含む書類を 通常のゴミとして処分したとして、マドリッド、バレンシア、 セビージャなど5つの裁判所が国立情報保護センターにより最高60万 ユーロの罰金を科されることとなった。
事の始まりは、昨年民放テレビ局Tele5の記者が マドリッドのDV専門の裁判所近くのゴミ箱に捨てられていた 書類を発見したことによるもの。
その後、他の裁判所でも同様の処分がなされていることが発覚、情報保護局に 訴えた。
捨てられた書類には、他に年少者のデータ、離婚調停中の夫婦の精神状態の報告書、資産や DVの状況に対する報告書などが含まれていた。

ローマ時代は、リサイクルが盛んだった

メリダ市にあるローマ劇場の発掘に携わっている 考古学者ヘスス・アセロ氏によると、ローマ人 は現代人よりもゴミなどのリサイクルに熱心だったという。
ゴミ捨て場跡には、ほとんど有機ゴミが集中しており、 鉄鋼や陶器、大理石なども再利用された跡が見られるという。
また下水道も各家庭に整備されており、ローマ帝国の 終焉まで使用されていた。
一方、憲法によりゴミや遺体の投棄が禁止されていた。
同氏は、世界で唯一、ローマ時代のゴミ捨て場や 下水道などを専門に研究している。


6月15日(月)

半年で300以上の銀行支店が閉鎖

世界で最も銀行支店の多い国のひとつとされる スペインだが、昨年末から半年の間に全国で325支店 が閉鎖され、1日に2件の割合で閉鎖されていることになる。
専門家はこの傾向はさらに続くものと予測、今年から 来年にかけて2000近い支店が閉鎖される見通し。
また、大手BBVAは、経費節約のために夏の間住宅地 や郊外にある400支店を一時休業すると発表した。

ダウン症の子に初聖体拝領を拒否

カタルーニャのサン・マルティ教会の神父は ダウン症の障害を持つ少女の初聖体拝領を 必要がないとして拒否した。
このため少女は、居住地域以外での聖体拝領を余儀なくされた。
少女の母親は、障害者への差別的行為であると 訴えたが、神父はこの少女は、神の使いとして生まれて 着ており、原罪は洗礼時に 払拭されその後罪は一切犯していないので、聖体拝領 は必要ないと説明している。

スペイン、コンフェデ杯初戦快勝

南アフリカで昨日開幕したサッカーのコンフェデレーションカップ で、スペインはニュージーランドと対戦、リバプール 所属のフェルナンド・トーレス選手の3ゴール を含む5−0で圧勝した。
先週ニュージーランドは、イタリアとの親善試合で 健闘したため、同国の好戦を予想する向きもあったが、 世界ランク1位と82位の差が歴然とした試合だった。
スペイン代表は17日にイラクと対戦する。


6月12日(金)

猛暑到来

スペイン気象庁では各地に猛暑警報を発している。
コルドバ、ハエン、セビージャの3県では、最高気温が40度、ウエルバ、グラナダの 2県では、38〜39度に達するとしてオレンジ警報を発動。
ラ・マンチャでも、アルバセテ以外の県に対し、黄色警報が出されており、シウダ・レアルや トレド県では38度、グアダラハラでは36度、クエンカでは35度が予想されている。
エクストレマドゥーラでもバダホスで39度、カセレスで38度、首都マドリッドでも 37度に達する見込み。

スペインの空港利用者数、14%ダウン

今年の5月までにスペイン国内の空港利用者数は、68.600.000人で、 昨年度同時期比較、14%のマイナスとなった。
空港別に見ると、マドリッドのバラハス空港が4.060.000人で9.9%のマイナス、 バルセロナのプラッツ空港が2.300.000人で13.7%のマイナス、 パルマ・デ・マジョルカが2.200.000人で10.7%のマイナス、マラガが 1,140,000人で9.4%のマイナス、アリカンテが823.523人で9.3%の マイナス、グラン・カナリアが624.948名で13.3%のマイナスとなった。


6月11日(木)は御聖体日、マドリッドの祝日となるため、ニュースはお休みさせて頂きます。


6月10日(水)

物価指数、3ヶ月連続でマイナス

5月の年間消費者物価指数は、−0.9%となり、1961年に統計が 取られ始めて以来の最低値を更新した。
これで、10ヶ月連続で下降線を辿っていることとなるが、更に、3ヶ月連続での マイナス値となった。
しかしながら、年間比較ではなく、月間比較では、4月時に比べ、5月の物価指数には 変化が無かったことから、専門筋では、デフレが進む傾向は見られないとしている。

マドリッドでアンリ・マティス展

マドリッドにあるティッセン・ボルネミツァ美術館において アンリ・マティス特別展示会が行なわれる。
開催期間は6月9日〜9月20日までで、1917年に画家がニースへ 移ってから、第二次世界大戦勃発までに残された作品を中心に 世界各地50箇所から70点を集めての展示となる。


6月9日(火)

不動産売買件数、過去5年間で最低値に

本日の住居省発表によると、今年の1月から3月にかけて行なわれた不動産売買数は 104.703件で、2004年に同統計が取られ始めて以来の最低値となった。
昨年末の3ヶ月間に登録された売買数は159.088件で、これに比べると16%のダウン、 また、1年前の同時期との比較では、33%ダウンとなっている。
2007年末に不動産バブルがはじけて以来、売買数の減少が続く中では、新築物件が 中古物件に比べて、常により緩やかな下降線を辿っていたが、今回、初めて、新築物件の 売買数減少が、中古物件のそれよりも目立つ結果となった。

RENFEスト、解除

今日、明日と予定されていたRENFEのストライキが、今朝4時半ごろ、中止となった。
これにより、近距離列車、中距離列車、長距離列車の全てにおいて、通常通りの運行が 行なわれる。
スト中止は、政府と労働組合側との交渉により得られたものであるが、両者間で、 どのような同意があったのかについては、明らかにされていない。

カカー選手、レアル・マドリッドへの移籍を正式発表

ブラジル代表選手であり、ミラン所属のカカー選手のレアル・マドリッドへの移籍について、 双方のチームより、スペイン時間の今朝、深夜過ぎに正式発表が行なわれた。
以前より、同移籍についての噂は流れていたが、正式発表があるまで、カカー選手も この件について触れる事は無かった。
両チームより移籍が公表されて、ようやく、本人の口からも移籍決定について 「ミランでのプレイを続けるつもりでいたが、世界経済危機による各クラブへの影響も 大きく、ミラン首脳陣との話し合いの結果、今回の移籍を受け入れた。また、レアル・ マドリッドの新会長フロレンティノ・ペレス氏の抱くチーム再建プロジェクトは素晴らしい もので、新しい歴史を作るため、同チームへの移籍を決めた」と発表。


6月8日(月)

サラマンカ、カサ・デ・ラス・コンチャスの貝殻が一つ、行方不明に

サラマンカ市にある重要な歴史モニュメントの一つ、カサ・デ・ラス・コンチャス (貝殻の家)の外壁を覆う帆立貝型の彫刻の一つが、姿を消した。
この建物には、その外壁に、帆立貝の形をした石の彫刻が沢山見られるが、それらの 一部に、美術フェスティバルの一環として、5月29日より300本のピンク色の ネクタイが結び付けられていた。
ところが、ネクタイが取り付けられた翌日には16本のネクタイが盗まれ、先週末の 土曜日には、貝殻が一つ、はがされたような形跡を残し、姿を消した。
 ネクタイを取り付けたことにより、自然落下した可能性もあるが、 16本のネクタイが盗まれていた事や、付近に落下した貝殻のあとが残っていない事などから 貝殻についても盗まれた可能性が高いと見られている。

アグア・デ・バレンシアの生みの親、83歳にして死去

オレンジジュースとカバをベースにしたカクテルとして知られるアグア・デ・バレンシア は、スペイン全国でその名を知られるポピュラーなカクテルだが、これの生みの親と される画家、コンスタンテ・ヒル・ロドリゲス氏が昨日、83歳にして亡くなった。
同氏は1926年3月26日にア・コルーニャのタラゴニャに生まれたが1948年に バレンシアのサン・カルロス美術学校に入学以来、バレンシアに住んでいた。

悪天候継続、北部、中央部に警報

スペイン気象庁は4つの自治州において強風警報を、また二つの自治州において 強風波浪警報を発令しており、ア・コルーニャやルゴでは、最大風速が100Mに達する 予報となっている。
更にポンテベドラ、オレンセ、そしてアビラとセゴビアを除くカスティージャ・イ・レオン 全域、マドリッド、グアダラハラ、トレドなどでも風速70〜80Mの強風注意報が 出されており、注意が必要。


6月5日(金)

気象庁、週末に向け強風、大雨注意報

何日か続いた夏日だが、気象庁は、週末に向け、各地に大雨、強風注意報を発動した。
重要な被害が出る可能性があるとされるオレンジ警報が発動されたのがラ・リオハ、 ナバーラ、ウエスカ、サラゴサの4県で、また、アストゥリアス、カンタブリア、 バスク3県では、注意が必要とされる黄色警報が出された。
また、本土の北部全般、北西部、東部などでは雹の被害についても警報が出されている。


6月4日(木)

スペインの人口4700万人近くに

国立統計局の発表によると、今年1月1日の時点 でスペインの人口は、4千6百66万1千950人 で、昨年の同時期より6万4千770人増加した。
このうち、約12%が外国人で構成されている。
1年の間にスペイン人の数が、0.4%上昇したのに 対し、外国人は、6.3%だった。
すべての自治州で人口は上昇しているが、最も 上昇率が高かったのはカタルーニャ、逆に最も 低かったのはセウタとメリージャだった。
男女別では49.5%が男性で50.5%が 女性だった。
一方、外国人の内訳は、EU圏内の出身者が40.5%を 占め、最も多いのはルーマニア人で、イギリス、ドイツが 続く。
EU以外の国で最も多いのはモロッコ人で、次に エクアドル、コロンビアとなった。

消費者信頼感指数上昇

スペイン金融公庫の発表によると5月の消費者信頼感 指数は、1.9ポイント上昇、63.8ポイント となった。
これにより昨年の4月以来最も高い数字となった。
これは、現状に対する好況感(3ポイント)及び 将来への期待感(0.7ポイント) が上昇したことによるものとみられ 失業者の減少も大きな要因と見られる。

ヴェルディのリゴレット大画面で中継

昨日から王立劇場で上演されているヴェルディの オペラ「リゴレット」が、6日に同劇場前に設置される 大画面で生中継される。
劇場内での公演は18日間で、入場料は19〜262ユーロ だが、有名な作品だけにすでに500枚程度しか残席がないという。
今月8日にはラジオでも中継される。


6月3日(水)

24時間で130人の密入国者

密入国者の中には、妊婦や未成年者も含まれていたが 健康状態は概ね良好。
一方、アルメリアのガタ岬付近で、上陸を試みようとした 移民とみられる遺体が貨物船によって発見された。

国王中傷の市長に6840ユーロの罰金

国立裁判所は、カディス県プエロトレアルのホセ・アントニオ・ バロス市長に対し、国王を侮辱したとして6840ユーロの 支払いを命じた。
同市長は、国王のことを「放蕩者の倅」「堕落者」などと発言した。
裁判長は、同市長の言動は表現の自由を超えており、国家元首に対する 侮辱であるとした。
一方バロス市長が所属する左派連合(IU) のカジョ・ララ代表は、国王は高い収入を得ているので、 罰金の請求書を送付させてもらう、と皮肉交じりに コメントした。

レアルの新監督にペレグリーニ氏

先日フロレンティーノ・ペレス会長の 新体制が発表されたレアル・マドリッドの監督にに前ビジャレアル 監督のペレグリーニ氏が就任した。
同氏は会見で、レアルを率いるのは、昔からの夢で あり、ペレス会長は最適な人選をした。と述べた。
一方ペレス会長もペレグリーニ氏について、 知的で努力家、エレガントで趣味のいいサッカーを 追求する人物であると褒め称えた。


6月2日(火)

失業率、14ヶ月ぶりに減少

公共雇用サービス局の発表によると5月の失業者 数は4月に比べて0.68%下がり、14ヶ月ぶり の減少となった。
しかしながら昨年の同月よりも53.8%増加しているため 同局代表は、大変良いニュースであるが、結果については慎重に対処 すべきであり、まだ景気回復を謳うには至らないと述べた。
職業別でみると、失業率の最も高かった建設業で、最も減少しており それにサービス業、工業が続いている。

消息不明機に2名のスペイン人

昨日大西洋沖で消息を絶ったリオ発パリ行きのエアーフランス 機(AF443便)に、2名のスペイン人が搭乗していたことがわかった。
一名は、セビリア出身の男性で、もう一名は、カタルーニャ出身の女性だった。
男性は仕事でブラジルに居住していたが、パリに 転勤となり同機に搭乗した。
バルセロナ出身の女性は、ドバイ在住だが、 新婚旅行でブラジルに滞在した後、ドバイに戻った夫と別行動を取り、 残りの休暇を家族と過ごすためパリ経由でバルセロナに戻る予定だった。

障害者搭乗拒否でエア・ノストゥルムに賠償命令

マドリッド地方裁判所は昨日、エア。ノストゥルムに聴覚障害の若者 3人に対する差別があったとして、シンボリックな3ユーロの 賠償金の支払いを命じた。
これは、2004年にセウタ発マドリッド行きの フライトで、手話通訳者が同伴していなかった3人に、 緊急時の対応の説明を聞く事ができないのを理由に搭乗 を拒否したもの。
若者らは、聴覚障害以外には何も問題がなかったうえに、読唇術の心得もあった。
障害者団体の関係者は、英語もスペイン語も全く理解できない外国人でも 搭乗できるのに、拒否されたのは間接的な障害者差別であるとし、 判決に大変満足していると述べた。


6月1日(月)

56%の社労党支持者が、新中絶法に反対

エル・パイス紙の調査によると、64%の人が 人工中絶に関する改正法に反対、賛成はわずか 30%だった。
また、与党社労党支持を表明する人の中でも 56%が反対している。
この新法により16歳以上の未成年が妊娠した場合 親権者の承諾なしに中絶の決断が可能となる。
一方、来週末のEU議会選挙で誰に投票するかという 質問では、野党民衆党と答えた人が、3.7ポイント上回リ この新法による影響がうかがえる。

模範的ドライバーには加点

転免許証に点数制度が導入されて3年になるが、 総合交通局(DGT)は、この3年間にまったくポイントを 失わなかったドライバーには、7月以降2ポイントが加算される と発表した。
またさらに3年間まったく減点がなかった場合は、 1ポイン加算され、1人につき15ポイントまで保持することが可能となる。
現行法が施行されて以来、200万人以上が 1点またはそれ以上のポイントを失い、4万6千人が免許を剥奪 された。

ナダル、全仏オープンで敗退

昨日パリで行われたテニスの全仏オープンで世界ランキング1位 ラファエル・ナダルが、同25位のソルダリングに敗れ、 4回戦で敗退という波乱があった。
これで初出場以来続いていた連勝記録がストップ、 大会5連覇の夢も断たれた。


5月29日(金)

アンダルシア、24時間に5箇所で山火事

今年に入って、4月30日までにアンダルシアの山火事で焼けた面積は 34ヘクタールのみとなっていたが、この24時間で、 5箇所で山火事が発生し、132ヘクタールが焼け、状況は大きく悪化した。
これら5箇所の火事の原因は、未だ明確では無い。
 これから夏に向けて、山火事が多発する季節に突入するが、 6月1日から10月15日までの間、山火事対策として、全国的に野山でのバーベキューや 焼畑などの行為が禁止となる。

バルサ台風、25万ユーロの損害

今シーズン、国王杯、国内リーグ、チャンピオンズ・リーグと、3つのタイトルを 手に入れたバルセロナのサッカーチーム、バルサだが、勝利の度に繰り広げられる お祭り騒ぎの中、少数の暴力的集団が町中の公共物、私有物を破壊するため、 物的損害額は、すでに25万ユーロに達した。
また、警官隊との衝突により、250名が拘束され、400名の怪我人を出した。
2006年にバルサがチャンピオンズリーグで優勝した時には、物的損害額が 60万ユーロに達しており、これに比べると、今回は、被害を最小限に止める事が 出来たと、内務省とバルセロナ市は、警官隊の活躍を評価している。


5月28日(木)

3ヶ月連続で物価下落

ユーロ圏共通システムによるスペインの消費者物価指数によると、5月の年間指数が マイナス0.8%となり、3ヶ月連続でのマイナスとなった。
これは、ユーロ圏共通システムによる統計が取られ始めて以来、初めての事である。
また、スペイン国内独自のシステムによる計算でも、同様に3ヶ月連続のマイナス値と 成ることが予想されており、これは1962年に統計が始まって以来、47年間で初の現象と なる。
この国内独自システムによる統計の正式発表は6月10日を予定している。

バルサ、チャンピオンズリーグで優勝

昨日、ローマで行なわれたサッカー・チャンピオンズリーグ決勝戦で、 バルサがマンチェスター・ユナイテッドを2−0で下し、同リーグ、3度目のチャンピオン に輝いた。
バルサは、今シーズン、スペイン国王杯、国内リーグ戦共に優勝しており、 今回の優勝で、初めて3冠を獲得したチームとなった。
 地元バルセロナでは、昨夜の優勝が決まった瞬間から町中でフィエスタが始まったが、 特に市内中心のカタルーニャ広場にはおよそ10万人のファンが駆けつけ、夜通しで 優勝を祝った。
その中で、約百数十名のファンと警官隊との間に衝突があり、明け方には 119名逮捕者、238名の負傷者を出した。
これらの衝突による物的損害は約10万ユーロと見られる。


5月27日(水)

ガリシアーマドリッド、AVE開通に先立ち、4時間短縮計画

ガリシアーマドリッド間のAVE開通は2012年を予定しているが、 それに先立ち、政府は現存のタルゴや夜行列車による所要時間を4時間短縮する計画を 発表した。
現在、マドリッドとア・コルーニャ間をつなぐ特急タルゴと、夜行列車は、それぞれ、 所要時間が8時間、10時間となっているが、1億ユーロの投資により、これらの 所要時間を4時間短縮する事が出来ると言う。

4月の商店売り上げ、8.4%ダウン

4月の小売業売り上げは、昨年度同時期比較、平均8.4%のマイナスとなった。
特に目立ったのが、小規模チェーン店の売り上げでマイナス10%、続いて 1店舗のみの営業を行なう企業の売り上げが8.5%ダウン、そして大手百貨店の 売り上げが5.3%のマイナスとなった。
また、同セクターの雇用者数は4.5%ダウンとなり、これは、2005年に統計が 取られ始めて以来、最大のマイナス値となった。


5月26日(火)

サンティアゴの大聖堂、聖年に向けて入場制限を検討

来年、2010年は聖ヤコブの聖年となっており、同聖人の遺体が眠るサンティアゴ・デ・コンポステーラを 訪れる巡礼者の数は、例年と比べて大きく増加する事が予想される。
これに向けて、サンティアゴの大聖堂では、聖堂内への入場者数の制限を行なう事を検討 し始めた。
過去の例を見ると、ヤコブの聖年にあたる年には、巡礼者があふれ、正午12時ごろより 始まる「巡礼者のミサ」の時間には、大聖堂内の人口密度は、1平米あたりに3名と、 超過密状態となっている。
この状態は、異常なもので、あるべき環境ではないとして、 2平米あたりに1名程度の密度に抑えるべきとの考えが強まっている。
そのため、「巡礼者のミサ」の際の最大入場者数を1000名に制限する見通し。

初のスペイン産ハイブリッドバスが、マドリッドの市バスに登場

スペインで作られたハイブリッドバスが、本日、マドリッド市内での試運転を開始した。
市内中心にあるカジャオ広場と、西側にあるコロニア・マンサナレスとをつなぐ75番の バスとして、デビューしたが、今後5週間にわたって、さまざまな路線にてその性能が 試される。
同バスは、100%、電力による稼動も可能であるが、必要に応じて電力とディーゼル エンジンとを併用する事も出来る。
車体は全長9.5M、幅2.4Mの47人乗りで、車椅子対応となっている。


5月25日(月)

電話やインターネットの契約解消が二日で可能に

昨日、通信事業に対する消費者保護の新法が可決され、 新たに20項目が追加された。
特に、消費者からクレームの多かった契約解消にかかる 時間が現行の15日から2日へと縮小された。
また番号ポータビリティは1日で変更可能となる。
一方電話のラインの不具合や故障により1ユーロ以上の 損害が生じた場合や、インターネットで朝8時から夜10時の間で6時間以上 の切断が発生した場合、消費者は自動的に返金を受ける権利を与えられる。
これらの改正により消費者センターへの苦情が最も 多い通信事業サービスの問題が改善されることが、期待されている。

ラス・ベンタス前で反闘牛デモ

サン・イシドロ祭の闘牛が開催中のマドリッド、ラス・ベンタス 闘牛場前で昨日、動物愛護団体が、反闘牛デモを行った。
この団体の活動家らは、黒い下着姿で裸の上半身に 赤い塗料を塗り、銛突かれた牛をイメージした格好で 横たわり、闘牛の残酷さを訴えた。
また同団体代表は、昨年のラス・ベンタスでの闘牛開催中に 場内に無断で入り、闘牛を阻止しようとしたとして、 マドリッド州より1万8千ユーロの罰金を科せられていることに 触れ、正当な行為に対する不当な罰則であると抗議した。

暴風雨で、消防の出動160回

金曜の深夜から土曜にかけてマドリッドを襲った暴風雨のため、 市や州の消防隊は、一晩で160回以上の出動を余儀なくされた。
出動理由は、街路樹の倒壊や下水の詰まりなどによるものがほとんどだった。
緊急連絡112は、計1952件の電話連絡を受けた。
気象庁によるとこの日は、1uあたり19リットル の雨と133の稲妻が観測されている。


5月22日(金)

プラド美術館にて、ソロージャ特別展開始

今月26日、火曜日より、マドリッドのプラド美術館において、 19世紀の巨匠、ホアキン・ソロージャの特別展が開始される。
100点以上の作品が公開される同展示会は、9月6日まで続く予定。

週末に向け、全国的に気温低下

全国的に好天が続き、気温が上がっているが、西部、北部より接近中の 低気圧の影響により、週末にかけて、雨の降るところが多くなり、 これに伴って、最高気温が最大で10度程度、下がることが予想される。
最低気温については、大きな変化は無く、また、本土南部、東部では、 影響は少なく、バレアレス諸島では引き続き、気温の上昇が続く見込み。


5月21日(木)

オリーブ花粉アレルギー警報

冬の降雨量が多かったため、アンダルシアのオリーブは、例年よりも 沢山の花を咲かせている。
そのため、花粉も増量しており、6千万本のオリーブを持つハエン県では、 昨日の花粉量が1立方メートルの空気中に5000個を越え、今後更に増加し、 今週中には、8000個〜1万個に達する見込み。
空気中1平方メートルあたりの花粉数が、400個を越えると、アレルギー症状 が見られるとされているため、花粉アレルギーを持つ者は、この時期の アンダルシア訪問では、充分な注意が必要。

経済危機の影響で、CO2量、10%減

2008年度の統計では、スペインで排出されたCO2の量は、前年度比較、 マイナス10%となった。
これは、経済危機に伴う工業活動の低下に負うところが大きいとされるが、 同時に、電力生産分野において、従来の発電システムから、持続可能な発電 システムに変わってきた事により、同分野での排出量がマイナス16%と なった事も大きく影響している。
2008年度に持続可能な発電によって得られた電力は原子力による発電量より 5%プラスとなった。
また、同年、スペインの電力輸出量はその輸入量を 上回った。


5月20日(水)

近距離鉄道、ソル駅、6月27日にオープン

マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソルに近距離鉄道、セルカニアの駅を 作るための工事が5年間続けられてきたが、いよいよそのサービスを開始する。
政府発表によると、6月27日にオープンされ、アトーチャ駅とチャマルティン駅 を結ぶ路線の間に位置する事となる。
また、2009〜2015年にかけて行なわれる拡張工事では、バラハス国際空港の 第4ターミナルとソルをつなぐラインや、第4ターミナルからチャマルティン駅 までを10分でつなぐラインの建設も予定されている。
更に、政府は、セルカニアの全域で、ブロードバンドによるインターネット接続が 可能となるよう、インターネットプロバイダ等と協議中の模様。


5月19日(火)

バルセロナの失業者数、初めて男性が女性を上回る

4月統計によると、バルセロナ市での失業者数は89.865名で、 その中で男性が占める割合が52.4%、女性が47.6%と、これまでで 初めて、男性失業者数が女性失業者数を上回った。
男性失業者の中で、もっとも目立つのが年齢45歳以上、学歴は義務教育終了程度 で、建設関連の職に就いていた者とされる。
バルセロナ市における4月時点での失業率は11%で、その 3ヶ月前と比べると2%の増加となっており、毎月、5000人が失業すると言う 異常な事態にブレーキがかかったとは言え、今も月平均1700名の失業者増が 見られる。
バルセロナ市を除いた、カタルーニャ州その他の地域での平均失業率は 16%、そして、スペイン全国の平均失業率は18%となっている。

スペイン国鉄、6月9日、10日のストを発表

スペイン国鉄RENFEは、6月11日の聖体祭(マドリッドでは祝日)の前に 合わせて、9日、10日と48時間に渡るストライキを行なう旨を発表した。
ストは、全国規模で行なわれる予定。
これは、去る5月7日に中央政府とカタルーニャ自治州の間で合意に達した 「カタルーニャ州の近距離鉄道Cercaniaの中央政府からカタルーニャ州への 譲渡」に関する決定に対する抗議であるが、RENFE職員は、同決定の全てに 対して反対している訳ではなく、内容の一部に対しての抗議としている。
今回の同意によると、RENFEが運営しているカタルーニャの Cercaniaは、2010年に中央政府ではなく、カタルーニャ自治州の管轄 となるが、その後、2011年末までに、その後の運営についてカタルーニャ州と RENFEとの間で合意が得られない場合、2012年からは、カタルーニャ州が、 適切と思われる企業に同運営を委任することが出来るとされている。
この項目について、RENFE職員は、雇用の存続を脅かすものであるとして 今回のストライキの決行に踏み切った。

グラナダのアルハンブラ宮殿、5月27日にストライキを警告

グラナダのシンボルとも言える、アルハンブラ宮殿で働く250名の職員に対し、 UGT,CCOO,CGT等の労働組合が、ストライキに参加するよう呼びかけた。
ストを予定しているのは5月27日。
スト決行は、まだ確定した訳ではなく、今後の、交渉次第となるが、 行なわれた場合、朝8時から夜中の12時まで継続する模様。


5月18日(月)

週末の交通事故死者数15人

総合交通局(DGT)の発表によると この週末の交通事故死者数は15人、昨年の 同時期より一人少ない数値となった。
特に日曜日に最も多く事故が発生しており、9人が 死亡している。
これで、今年に入ってからの事故による死者は、 690人で、昨年の同じ期間より12.5%減少している。

ペレス氏、レアルの会長選に再出馬

大手建設会社会長で、元レアル・マドリッド会長の フロレンティーノ・ペレス氏が、先週同クラブの会長選に 再度立候補することを発表した。
同氏は、6年間に及ぶ前回の就任中の功績を強調、 レアルに対する役割は果たしたとして 同職を退いたが、その後の混乱などを例に上げ、自分の 決断は誤りであったと述べた。
この会見では、具体的にどのような選手を獲得するかは 発表されなかったものの、ベッカム、ジダンといった世界に名だたる スター選手と相次いで契約し、銀河系軍団時代を築き上げた同氏だけに、 今回も多くのスター選手獲得が予測されている。

アパレルの売り上げ減でブティックの閉店増加

経済危機によりアパレル関係の小売店も大きな打撃を 受けており、3月、4月期は、売り上げが30〜40% 下降した。
特に大手チェーンに属さない個人商店への影響は 著しく、閉店する所が各地で相次いでいる。
政府は、企業への援助策も講じているが、関係者によると 大きな効果はなく不十分であり、より効果的な 対策を要求していくと述べた。


5月15日はサン・イシドロの祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます



5月14日(木)

スペイン経済、2.9%の後退

国家統計局発表によると、今年の第一・四半期における国民総生産は 前年度比較2.9%の後退となり、また、3ヶ月前と比べると1.8%の 後退となり、共に、1970年に同統計がとられ始めて以来の、最悪の数値と なった。
年間比較での後退は、0.7%の後退を見せた前四半期に続いて 2期連続となっており、また、昨年度の同時期には、年間比が2.7%のプラス であったのと比較して、今回のマイナス2.9%は、大きなコントラストと なっている。

国王杯サッカー、バルセロナの優勝

昨夜、バレンシアにおいて、バルサとアスレティック クルブ デ ビルバオ の両チームによる国王杯の決勝戦が行なわれた。
結果は、1−4 でバルセロナの快勝となり、バルセロナはこれにより 25個目のトロフィーを手に入れたことになる。
また、今シーズンは、スペインリーグ優勝も事実上、確定しており、 2冠王は確実で、更には、チャンピオンズリーグの決勝進出も決まっているため、 3冠獲得実現に向けて、着実に進みつつある。

TVE,昨夜の国王杯の放送責任者を解任

昨夜、行なわれた国王杯サッカー決勝戦のテレビ放送は、スペインの国営テレビ局 であるTVEが行なっていたが、迎賓席に国王夫妻が現れた際に両チームの 応援団から発せられたブーイングと、更にはスペインの国歌が流された際に 起きた同様の出来事を伏せ、画面をバルセロナやビルバオ市内の様子に 切り替えた。
これに気づいた同テレビ局トップは、その映像を流すように指示したが、 その後、流された録画では、ブーイングはほとんど聞こえず、国歌のメロディー だけが、はっきりと聞き取れた。
ところが、他のラジオ局などで流された音声では、国歌メロディーが聞き取れない ほどのブーイングがあったことが確認されており、国営放送が、生の音声ではなく 修正したものを流したとの見方が強まっている。
 TVEでは、これに対し、最初、映像を流さなかった事については、 その責任を追及する意味で、スポーツ番組担当ディレクターを解任したと しているが、その後流した映像の音声は、何ら手を加えたものではなく、 同局のマイクがとらえたままの音声であったと主張している。


5月13日(水)

4月の年間物価指数0.2%のマイナス

本日の国家統計局発表によると、今年4月の物価指数は、昨年度同時期と 比較して、0.2%のマイナスとなった。
これは、これまでに例を見ない記録的な落ち方である。
3月の時点では0.1%のマイナスであったため、物価の下落が更に加速 しているようにも見られるが、月間比較では、3月に比べ、1%の上昇が 見られる事から、現時点でデフレが進んでいるとは言い切れない。


5月12日(火)

イベリア航空、第一・四半期は9.260万ユーロの赤字

イベリア航空は、今年、第一・四半期が、9.260万ユーロの赤字に 終わった事を報告した。
最も需要が減ったのが、マドリッドーバルセロナ間をつなぐシャトル便。
また、今年のセマナ・サンタが3月ではなく4月となったことも、同時期の 売り上げが大きく下がる要因ともなったと見られる。
昨年度同時期に見られた40万ユーロの赤字とは、比較にならない程の 大きな赤字となったが、今年1月に あったイベリア航空のパイロット組合による「過剰労働ストライキ」と大雪による影響も 大きかったとしている。

性交後ピル避妊薬、薬局での販売自由化

性交を持ったあとに妊娠を避けるための「性交後ピル薬」は、これまで 医師の処方箋がなければ、入手出来なかったが、間もなく、未成年も含め、 全国の薬局で自由に購入出来るようになると、トリニダ・ヒメネス厚生大臣が 発表した。
これについて、世論は賛否両論に分かれており、一種の中絶であるとして、 避難する声も多いが、トリニダ・ヒメネス大臣は、同避妊薬は、あくまでも 受精する前の段階で止めるものであって、中絶手段では無いと強調。

速報: マドリッドの地下鉄が脱線、数名の怪我人

マドリッドの地下鉄、シウダ・ウニベルシタリア駅からモンクロア駅に 向かっていた地下鉄が脱線し、数名の怪我人が出た模様。
車両が壁と接したため、脱線したと見られるが、詳細は不明。(10時半現在)


5月11日(月)

マドリッドでギャンブル狂が倍増

経済危機による失業率の増加などで、手軽に現金収入 を得ようとする人が急増している。
これにより、ギャンブル中毒に陥り、専門家の助けを必要 とする人々が倍増しているという。
マドリッド州で唯一ギャンブル中毒者を専門に扱う精神科 を持つラモン・イ・カハル病院では、以前は初診の患者が 週平均2人程度だったのが、この1月から4人に増加。
患者への対応が追いつかず、診察まで2ヶ月待ちとなっている。 患者の多くは熟年男性、経営不振で会社をたたんだ実業家や移民、 職を失った建設関係労働者などが多いという。
また一度はリハビリに成功したものの、経済的な問題 から再びギャンブル中毒になってしまう人も増えているという。

マドリッド州、高級車購入に援助

車の販売台数激減に歯止めをかけるため、各自治州では、 購入援助のためのシステムを導入しつつあるが、この程 マドリッド州が可決した新法が、物議を醸している。
例えば、約5万ユーロでキロメートルあたり310グラムの CO2を排出する車を購入すれば、1500ユーロの援助が されるが、国内で製造され、前者の3分の1しかCO2 を排出しない安価な小型車を買うと114ユーロしか返ってこない。
これは、購入者には車両登録料を20%免除するという システムにより起こったものだが、州政府の担当者は、 自動車販売の増加を最優先させた結果であるとしている。
野党からは、結局富裕層ほど得をする悪法と批判、エコロジスト 団体も、地球温暖化などの環境問題を考えなければならない時代に ナンセンス、とこきおろした。

バルサ、リーグ優勝おあずけ

昨日、行われたサッカーバルセロナービジャレアル戦で、 勝てば19度目の優勝が決まるはずのバルセロナだったが、 3−3の引き分けに終わり、優勝は持ち越しとなった。
バルセロナは前半3−1とリードしており勝利を 手中に収めていたかにみえたが、92分にビジャレアルの ジョレンテに同点ゴールを決められた。
バルセロナは、残り3試合で1ポイント獲得すれば優勝が決まる。


5月8日(金)

2輪免許に中型免許制度導入

これまでスペインの自動二輪免許は、原動機付き自転車、小型、大型の 3種となっていたが、6ヵ月後には、新たに中型免許のカテゴリーが 加わることとなった。
これにより、2輪車の免許は、50CCまでをカバーするAM、 125CCまでをカバーするA1,500CCまでをカバーするA2, そして大型のA の4種類となる。


5月7日(木)

カタルーニャ、反闘牛派、180.000人のサインを獲得

カタルーニャで展開されている反闘牛運動は、益々活発となっている。
そう言った中、反闘牛団体、Prouは、カタルーニャにおける闘牛禁止運動を 続けており、これに賛成するカタルーニャ住民のサインを180.000件、 集める事に成功した。
同テーマがカタルーニャの議会で扱われるためには120日以内と言う 限られた時間に、60.000人分のサインを集め、提出する必要があったが、 その3倍にあたる180.000個のサインを提出することに成功し、今後、 これらのサインの正当性の確認作業が開始される。
現在、カタルーニャには、すでに反闘牛の姿勢を公にする市が68個、 存在している。


5月6日(水)

バスクの民主主義に歴史的な変革

昨日、バスク社会党のパチ・ロペス氏のバスク州知事着任式が行なわれた。
スペインの民主政治が始まって以来、バスク民族政党以外の政権が確立したのは これが初めてで、バスク民主主義に歴史的とも言える大きな変化が生じたと 言える。
ロペス氏は、今朝の州議会において、バスクの平和を確立する事が最大の 課題であり、また、そのためには自身の生命の危険を冒す事も辞さないと 述べた。
今回の新州知事着任に伴い、これまで同職に就いていたPNV党の フアン・ホセ・イバレチェ氏は、政界からの引退を発表した。

ブエリング社とクリックエアー社、7月に合併

昨日、株主会議で、ブエリング社とクリックエアー社の合併にゴーサインが 出された。
合併手続きは今年7月には完了する予定で、合併後の最大の株主は 45%を占めるイベリア航空となり、同社が持つチームがそのまま 合併後の会社のサービスをもカバーするようになるため、地上ハンドリング サービス部門、メンテナンス部門などで働く約200名が失業する事となる。


5月5日(火)

オリンピック委員会のマドリッド視察開始

2016年オリンピック開催地の候補地の一つ、マドリッドにオリンピック委員会 の調査団が到着した。
マドリッドが開催地として相応しいかどうか、今週の金曜日まで、あらゆる面に 渡って細かな調査が行なわれる。
ホセ・ルイス・サパテロ首相は、マドリッドを開催地に推す理由として、 現時点ですでにオリンピック開催に必要な建設事業は80%、完了している事や、 これまでにマドリッドほどの都市で、開催地になっていない町は他に無い と言う事を、更には、現在、世界のスポーツ界で、スペイン人選手が過去に例を 見ないほどの活躍を見せている事などを挙げて、調査委員会へのアピールを 行なった。

失業者の増加にようやくブレーキか?

4月に新たに失業した者の数は、39478名となり、ようやく、その増加に ブレーキがかかり始めたかに見える。
過去6ヶ月間、連続で一ヶ月あたり10万人以上の増加率を見せてきたが、 春になり、セマナ・サンタやその他の行事、旅行シーズンの到来により、 失業率の伸びがやや和らいだと考えられるが、すでに360万人を越えた 失業者に対し、再度、雇用を作り出すのはまだまだ先の話と言えよう。


5月4日(月)

今選挙があればPPが勝利?

エル・パイス紙の調査によると、今選挙が行われた場合 PPに投票すると答えた人が40.8%、PSOEとした人は 39.8%で、僅かながら民衆党が上回った。
一方、党首の支持率では、サパテロ首相不支持が49%、 支持は41%と経済危機対策などを批判する声が上回ったが、 ラホイ民衆党党首についても、60%が不支持、僅か 20%が支持すると回答した。

豚インフルエンザ感染者44名に

スペイン厚生省の昨日午後6時の発表によると 国内の豚インフルエンザ感染者は44名となった。
これは、正午の発表より4名上昇し、一昨日のほぼ2倍の数値なった。
しかしながら患者のほとんどは症状が軽く、44名中38名が 退院済みもしくは自宅療養中であるという。

クラシコを世界遺産に?

リガ・エスパニョーラ最大の2チームが対戦する伝統の一戦クラシコ。
単なるサッカーの試合を超えて常に様々な話題を巻き起こして いるが、このほどクラシコの世界遺産認定を目的とする団体が立ち上げられた。 同団体は、22人の男たちが、たった90分でこんなにも感動を与えるものは他にない、 サッカーも文化のひとつであるとし、イースター島のモアイが 世界遺産ならば、マドリッドーバルサにも可能性があるはずだとしている。
この団体は、ウェブページも開設し、ユネスコの世界遺産候補認定に向けて 投票を受け付けている。


5月1日(メーデー)は祝日のため、ニュースは月曜日までお休みとさせて頂きます。


4月30日(木)

5月の連休ラッシュ開始

5月1日〜3日の3連休に向けて、本日の午後より大都市を中心に 大移動が始まった。
 これに伴い、交通局では日曜日の夜中12時まで 交通特別取り締まり体制に入った。
マドリッド、バルセロナ、セビージャ、バレンシアなどを中心に約510万台の 移動が予想されているが、特にこの連休に重なってヘレス・サーキットで モトGPが行なわれるため、およそ5万台のバイクがヘレスに集結すると見て、 カディス県に600名の治安警備隊員を配備するなど、取締りを強化している。

カタルーニャ、豚インフルエンザで入院していた4人が退院

カタルーニャでは2名が豚インフルエンザに感染しているとして入院、 また、他の2名が感染の可能性がるとして入院していたが、共に、 退院となり、現時点ではカタルーニャにおける入院患者は0名となった。
しかしながら、今後、また新たなる感染者が確認される確立は高いと見られ、 引き続き警戒態勢がとられる。

アンダルス航空、ジブラルタルーマドリッド間運行開始

アンダルス航空はジブラルタルとマドリッドを結ぶルートの運行開始を 発表、今朝、8時25分発の便が第一便となった。
今後、平日はジブラルタルを8時25分発の便と18時20分発の2便、 そして復路については、マドリッドを10時40分発と20時30分発の2便が 運行される。週末については、一日、一便となる模様。
同社は、更に、ルートを増やす予定で、今年7月にはバルセロナ便を、そして 更にはビルバオ便をも運行予定。


4月29日(水)

豚インフルエンザ感染確認、10名に

厚生省は、今朝、ビルバオの男性1名とサラマンカの女性1名の感染を 確認したが、更に、カタルーニャで6名が感染者リストに追加され、計10名 となった。
カタルーニャで確認された6名のうち、1名は、メキシコで 感染したわけではなく、一人目の「スペイン国内での感染者」が出た事となる。
いずれも、症状は軽く、危険を伴うような容体では無い模様。

スペイン経済、第一・四半期に更に1.8%の後退

スペイン経済は、過去半世紀最大の後退を記録しており、今年第一・四半期には 国民総生産は更に1.8%の後退を見せ、1年前と比較して−2.9%に達した。
最後に1.9%の後退があったのは、1960年の第二・四半期で、今回の後退は 過去50年間で最悪のものと言える。

セビージャ春祭り開幕

スペインの三大祭りの一つとされるセビージャの春祭りが昨夜、開幕となった。
20万個以上の電球に明かりが灯され、巨大な光の門が夜空に浮かび上がり、 第162回目の春祭りが始まった。
同祭りは日曜日まで続く。


4月28日(火)

豚インフルエンザ、バレンシアで二人目の感染者を確認

トリニダ・ヒメネス厚生大臣はスペイン国内で二人目の豚インフルエンザ 感染者が確認されたことを発表した。
バレンシアの24歳男性で、FE病院に入院中であるが、容態は良く、 間もなく退院予定。
スペインで最初に感染が確認されたのは23才男性で、先週末の土曜日より アルバセテの病院に入院し、その後の様子が観察されているが、順調に 回復している模様。
これらの2名は、共に同じグループでメキシコ旅行に参加しており、 4月22日にスペインへ帰国している。
 感染が確認された両名の他、可能性があるとして検査を受け、結果待ちと なっているのがカタルーニャに10名、マドリッドに9名、アンダルシアに 2名、バレアレスに2名、カスティージャ・イ・レオンに2名、 アラゴンに1名、アストゥリアスに1名、カスティージャ・ラ・マンチャに 1名、ガリシアに1名、ムルシアに1名、バスクに1名、ラ・リオハに1名と なっているが、バレアレスの2名は、厚生省からの正式発表はまだ無いものの、 地方自治体からは、感染は無かったものとの発表がなされている模様。

国民の関心、「失業への不安」がトップ

社会研究センターが発表した3月の統計によると、「失業への不安」が依然、 スペイン国民の最も大きな関心ごととなっており、2月に75.2%で あったのに対し、更に記録を更新して、国民の76.2%が同問題について 「大きな不安である」と答えた。
続いて、2番目に多かったのが経済危機に対する不安で52%、そして 3番目がテロ問題の19.4%となった。


4月27日(月)

経済危機で不法入国も激減

内務省の発表によると、失業率の増加など経済危機の 数値に合わせるように、就労目的の不法入国者の数も減少 、昨年は、30.7%今年は、3ヶ月間で52.8%も下降している。
特に、空港から観光目的で入国し、その後不法に就労 する外国人は、マドリッドのバラハス空港で72.7% バルセロナのプラット空港では、83.6%にも上った。
港からの入国もアルヘシラスで75.1%、タリファで 83.6%の減少となっっている。
ボートなどでの密入国も減少しており、経済危機との 関連は否めないが、内務省関係者は、警察や入国管理局 など関連機関の不法移民対策の成果との関わりを強調、 この結果に満足することなく努力を続けていくと述べた。

DNI65歳に

スペイン国民全員が所持を義務付けられているDNI(身分証明書) が、初めて発行されて以来今年で65周年を迎えた。
これは、フランコ独裁政権下に導入されたため、番号1と2は、 フランコ将軍とその夫人がそれぞれ所有していた。
3番は、夫妻の長女に与えられており、本人が健在のため現在でも使われている。
導入当時は、手書きで村々には申請書や証明書がロバで運ばれていた。
また、その人の資産や身分に応じて、手数料も違っており、それによって 証明書のデザインも異なった
。 このシステムは1980年まで続いた。
。 一方、亡くなった人の番号がリサイクルされるという噂が一部でとびかっているが 内務省の関係職員によると、法律により2度と同じ番号が繰り返されることはないという。
また、1度与えられた番号は絶対に変更されることはなく、例えば 一般市民から王室入りしたレティシア皇太子妃の場合、最初に交付された番号から 変わることはなく、仮に将来女王となったとしても変更はされることはないという。
ちなみにフアンカルロス国王は、10番ソフィア王妃が11番、、と続くが 13番は縁起上の理由から欠番となっている。

モトGP、ロレンソが今季初勝利

昨日栃木県のツインリンクもてぎで行われたオートバイレース でスペイン勢が、各カテゴリーで健闘。
特に最高峰のモトGPでは、マヨルカ出身のホルヘ・ロレンソが優勝し、 総合でもトップに躍り出た。
ロレンソは、今季初勝利で、同カテゴリーでの勝利は2度目。
また、250ccでは、アルバロ・バティスタが優勝し、こちらも同カテゴリー トップとなった。


4月24日(金)

失業者数400万を突破

スペインの失業者数は今年第1・四半期に新たに802.800人の増加を見せ、 失業率は3.45%増の17.36%、失業者数は4.010.700人に 達した。
今回の経済危機で、スペインは15年間続いた経済成長にストップがかかり、 経済は初めて後退期に突入した。
また、スペイン民主政治の歴史においてこれだけの勢いで失業者が増えたのも初めての事。

週末のお天気、急変

全国的に1週間続いた好天気で、気温も上がり、アンダルシアでは 30度に達するところもあるが、スペイン気象庁は、明日からの天候の急変を 予告している。
明日には、西側から徐々にお天気が崩れ、中央以北では雨の降るところが 多くなってくるが、特に気温の低下が顕著で、今日から明日にかけて10度 から12度程度、気温が下がるとの予報。


4月23日(木)

ETAの元トップ、フランスで入獄

先週の土曜日にフランス国内で逮捕された、ETAの元トップ、 Jurdan Martitegi 他、3名のテロリストはパリの刑務所へ仮投獄された。
また、同時にスペイン国内で逮捕された5名のうち、4名が投獄され、1名は 金曜日まで判決が延期となった。
スペイン国内で逮捕された5名の取調べを行なっているガルソン判事によると 今回逮捕されたメンバーは、間もなく行なわれる新バスク州知事の就任式に あわせ、新知事をターゲットにテロを行なう予定であったと言う。

プラド美術館、入場料改定

これまで、プラド美術館の入場料は、美術館の窓口で直接購入すると6ユーロ で、インターネット経由、または電話による前売り予約・購入をすると 9ユーロとなっていたが、5月15日より料金の改定が行なわれる。
新料金は、窓口での直接購入が8ユーロ、インターネット、または電話による 購入が7ユーロとなり、前売り予約・購入の方を安くすることによって、 窓口での購入で長蛇の列が出来るのを防ぐのを主な目的としている。
電話予約用の電話番号は 902107077、ネットでの購入は www.museodelprado.es で行なえる。


4月22日(水)

ETAの元トップ、Martitegi、パリへ護送

先週土曜日に逮捕されたテロ組織ETAの元トップ、Martitegiの パリへの護送が、パリの対テロ判事の判断により先延ばしになっていたが、 本日早朝、モンペリエの刑務所を後にした。
同時に逮捕された Alexander Uriarte と Gorka Azpitarte の2名も伴い モンペリエの空港からパリへ向かう事となる。
 一報、これら3名逮捕により、スペイン国内にて他の5名の逮捕が可能と なったが、これら5名については、本日午後、ガルソン判事による取調べが 開始される。

レイナ・ソフィア近代芸術センターにてフアン・ムニョス展開始

2001年に亡くなったマドリッド出身アーティスト、フアン・ムニョスの 作品がロンドンのテート・モダン美術館、ビルバオのグッゲンハイム美術館での 展示を終え、マドリッドのレイナ・ソフィア近代芸術センターへやってきた。
展示されるのは同氏作の彫刻、スケッチ、インスタレーション他、多岐に わたるもので、彼の展示会としてはこれまでで最も完全なものとなる。
同特別展は本日より8月31日まで行なわれる。

レアル・マドリッドのぺぺ選手、前代未聞の懲罰か

昨夜行なわれたスペインサッカーリーグでのレアル・マドリッドーヘタフェ戦 において、世界的に有名なレアル・マドリッドのディフェンダー、ペペ選手が 本人らしくない暴力的行為に走り、話題を呼んでいる。
ゴールエリア内でヘタフェのカスケロ選手の背中を押し、同選手が倒れたあと、 2度にわたってその身体を蹴り、更にはアルビン選手を殴るなどの暴行を 加えた。
これらの行為によりレッドカードを受け、退場となったが、 退場の際、審判に対する暴言があった。
更に、自身のファールにより行なわれたペナルティーキックを相手チームが 失敗し、更には、ゲーム終了直前にイグアイン選手が逆転ゴールを決めた際、 退場処分を受けていることを忘れ、場内に駆け出し、チーム仲間と共に ゴールを祝った事も含め、懲罰の対象となる行為があまりに多数あるため、 サッカー委員会が出す決定が注目される。
少なくとも今期の出場については認められないとの見方が強く、現在、 首位のバルサに3点差まで迫り、残り6試合の成績次第ではリーグ優勝も 可能であるため、ペペ選手の出場停止処分の影響が案じられる。


4月21日(火)

ETAメンバー、8名逮捕

去る土曜日にフランス国内にてテロ組織ETAのトップとされる Jurdan Martitegi Lizaso が逮捕され、その身柄はパリへ護送されるが、 これに伴い、更に7名のメンバーが逮捕された。
ETA指導者のJurdan Martitegi は、他のメンバーに自ら指導を行なうべく フランス国内にて集結したところを逮捕されたが、バスクで成立した歴史上初の 民族政党以外によるバスク政府に対し、近々、テロを行なう計画を立てていたと 見られる。

MadridーSevilla間のAVE開通から17年

スペインで初の超高速列車AVEがマドリッドとセビージャを結んでから 今日でちょうど17年を迎える。
当時、同事業について、前代未聞の税金の無駄遣いであると言った評価を するものも多かったが、17年間の実績はそれらの批判が過ちであったことを 物語っている。
この17年間にAVEを利用した人の数は1億人近くに達しており、 その約半数がマドリッドとセビージャ間の移動を行なっている。
開通当時、AVEの運行距離は471Kmであったが、現在では路線も増え、 総距離にして1800Kmを数え、世界第3位の地位を占めている。
また、マドリッドとバルセロナを結ぶ路線はその距離が621キロにおよび、 高速列車としては、世界最長の運行路線距離となっている。
現在、工事が進んでいるマドリッドーバレンシア路線は2010年に、 また、マドリッドからガリシアへ伸びる路線は2012年の開通を予定 している。


4月20日(月)

議員の私的活動を公開へ

スペイン上下院議会執行部は、数週間以内に 上下院議員の副業などの個人的な活動の公開について合意 に達する見通し。
国会議員は、私的活動を文書で報告する義務がある。
その内容は諮問委員会により議員職との互換性を審議される ことになっているが、現在の所は、事務的な手続きのみで、 その是非が議会で取り沙汰されることはなかった。

2月のサービス業売り上げ、史上最低に

国立統計局は、2月のサービス業界の売り上げが、昨年 の同時期より20.5%低下したと発表、 調査を始めて以来最も低い数値となった。
また同業界の失業率も5.9%となった。
これにより、サービス業の減益は10ヶ月連続、 失業率の上昇も8ヶ月連続となったが、関係者は この傾向はさらに続くものと予測している。

ナダル、モンテカルロで5連勝

モナコで行われたテニスのモンテカルロマスターズ決勝で 世界ランク1位のラファ・ナダル(スペイン)が、 同3位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を 6−3、2−6、6−1で破り、5年連続優勝の快挙を果たした。
ナダルは、得意とするクレーコートでの今季初試合を優勝で飾り、 さらなる躍進が期待される。


4月17日(金)

ナバーラ企業連へのETAによる脅迫状、急増

ナバーラの企業連CENによると、テロ組織ETAから、ナバーラの企業へ 届けられる「革命税」の要求書は、以前に比べて頻度が増し、また、要求額も 大幅に増加している。
脅迫状を受け取っても、報告しない企業もあるため、正確な数は把握 出来ないが、企業連に報告されるだけでも、脅迫状が1通も届かない週は無い。
また、これまでの要求額は平均2万〜4万ユーロ程度であったのに対し、 最近では平均10万ユーロを超えており、中には40万ユーロ近くの要求を 受ける企業もあると言う。

不動産価格、2006年度のレベルに

本日の住居省発表によると、今年の第1・四半期にスペインの不動産価格は 6.8%の下落を見せ、全国平均1958.1ユーロ/u と、2006年度 のレベルまで落ち込んだ。
また、不動産査定大手企業の発表では、この政府発表の数値とは更に大きな 開きがあり、同時期の下落を9.7%としている。
 政府発表によると、最も大きく下がった地域はカスティージャ・ラ・マンチャ の−11.4%で、これにマドリッドの−9.9%、アラゴンの−8.9%、 ムルシアの−8.4%が続く。


4月16日(木)

スペイン人の国際結婚増加

家族政策研究所の調査によると、2000年から2007 年の間に外国人と結婚したスペイン人の数が3倍に増えた。
これは、全体の17%を占め、6組に1組が外国人の 伴侶を選んでいることになる。
この傾向が続けば、2010年には5組に1組が、 外国人とスペイン人の夫婦なる。
男性の伴侶で最も多かったのは、ブラジル人、ついでコロンビア 女性が続く。
一方、女性では1位がモロッコ人、2位がアルゼンチン人だった。

ムルシアで地震

昨日、午後5時40分頃イベリア半島南東部に 位置するムルシアで地震があった。
マグニチュードは、3.7で建物や人的被害は 確認されていない。
地質学研究所の調べでは、同州のいくつかの村の他、 近隣のアリカンテ県でも揺れが感知された模様。

セマナ・サンタのホテル占有率減少

セマナ・サンタ(聖週間)の連休中の各地のホテル占有率 が、昨日発表された。
全国平均は、75%で、昨年より10ポイント下がった。
これは、経済危機と悪天候によるものと見られており、 直前のキャンセルや旅程の縮小なども目立った。
内陸部やスキー場では占有率がやや上昇し、海岸沿い の観光地では下がった。
また多くのスペイン人が国内旅行を選んだため(85%) カナリアスやバレアレスなど一部の地域を除いて、スペイン人 観光客が目立った。


4月15日(水)

国営放送のCM大幅減へ

サパテロ首相は今日、与党上下院議員との懇談会で、 国営放送におけるコマーシャルを大幅に減らすことを発表した。
現在、TVEでは1時間につき最大10分までのCM放送が 認められている。
しかしながら、以前から国営でありながら広告収入を 得ることで、公共性を疑問視する声があがっていた。
商業放送連合代表のホルヘ・デル・コラル氏は、この発表に 満足感を表したものの、具体的にいつから、どの程度 減らすのかを示す必要があると述べた。
同連合は、今年中にゴールデンタイムでの広告排除を要求、アナログ放送 が終了する来年には完全排除の要求を目指すと述べた。

クリスティーズで牛60頭競売

オークションハウスクリスティーズのマドリッド支社は、 今週木曜日に牛の像60頭を競売にかける。
これらの像は同市で行われたイベントCow Parade で市内数十箇所に 展示されていたもので、収益はNGO団体などへの寄付にあてられる。
最低落札価格は、大多数が1500ユーロとなっているが、 マドリッドのシンボル熊とやまももの木を模した 「牛とやまももの木」などはその大きさ(高さ4M) のため3000ユーロからとなっている。

13県で悪天候による注意報

国立気象局は、本日、13の県で雪などに よる悪天候が予想されるため注意を呼びかけている。
主に半島北西部で降雪が見込まれているが、 マドリッドでも5センチ程度積もる見込み。
また、サラゴサでは大雨、ガリシアの海岸沿いでは 高波注意報が発令されている。
アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオンの各県 およびカセレスでは木曜日も引き続き雪となる模様。


4月14日(火)

2月の新規会社設立低下

国立統計局の調べによると2月に新たに設立された会社数 は7582社で、昨年の同月より36.1%減少した。
この数値は1992年以来もっとも低いものとなった。
1月の減少率(44%)より低くなってはいるものの、 2月は例年新設の数値が高い月とされているため、事態の 深刻さがうかがえる。

不払いによる住宅の差し押さえ急増

司法全体会議の発表によると、昨年のローン不払いによる家屋の 差し押さえは5万8千686件で2007年の2倍 以上の数値となった。
同会議は、昨年すでにこの数値の大幅な上昇を予測していたが、 予想以上の深刻な不況により、昨年度の数値は それまでの3年間の合計を上回るものとなった。
自治体別にみると、最も上回ったのはムルシア、リオハ、 ナバラ、アンダルシア、カタルーニャ、バレアレスで、特に ムルシアは168%の急上昇となった。
一方最も数値が低かったのは、アストゥリアスで38%となっている。

テレマドリッドのスト開始で画面真っ黒に

マドリッド州が統括する地方局テレマドリッドが 本日正午より24時間ストライキに突入。
画面には通常通り同局のロゴが映される以外は真っ黒な 状態となる。
これは、最近9名の社員が解雇されたことに 抗議するもので、他に今月19日と5月2日にも予定されている。


4月13日(月)

セマナサンタ交通事故死者減少

聖週間(セマナ・サンタ)の連休で特別警戒キャンペーン を行っていたスペイン交通局の発表によると、3日金曜 15から昨夜20時までの交通事故による死者は41人 で、昨年の同時期より17人減少した。
この特別体制はカタルーニャやバレンシアなどで月曜も祝日のため 本日深夜まで引き続き行われる。

1月の公共事業費20.6%減少

失業率の減少を促すために政府は、公共事業の推進を 約束ししているが、開発省の発表によると1月の 公共事業費は20.6%の減少となった。
大手建設会社で構成される公共事業者組合は、推進の 遅延を憂慮し就任したばかりのブランコ新開発相に早急な対処を申し入れた。
一方、昨年の減少率を自治体別にみると、サラゴサ万博後建設が急減した アラゴン州が最も顕著で84.6%、続いてカナリアスが 78.18%の減少率となっている。

政府、伊地震で損傷の要塞修復援助へ

政府は、イタリアのベルルスコーニ首相の要請を受け、 先週同国ラクイラで起きた地震により損傷したスペイン 要塞の修復工事に協力することを発表した。
この要塞は皇帝カルロス5世をたたえて作られたモニュメントの一つ。
スペイン文化省が、専門家を現地に派遣し損傷の度合いや修復の方法を調査し、 外務省の国際協力部門が資金援助の調整を行う予定。


4月9日、10日は、聖木曜日、聖金曜日の祝日にあたるため、ニュースは月曜日までお休みさせて頂きます


4月8日(水)

セビージャの地下鉄、故障

今月から動き出したばかりのセビージャの地下鉄だが、昨日、 故障のため、1時間40分に渡って運行が乱れた。
昨日16時ごろ、走行中の車両が減速し始め、エンジンが停止し、その後の 再起動が不可能となった。
そのため、約100名の利用者は、反対方向へ向かっていた別の地下鉄への 乗り換えを余儀なくされた。
乗客の乗り換え作業や、故障車両の撤去作業などにおよそ1時間40分を要し、 17時40分ごろ、平常運行が再開された。

モンジュイック・スタジアムの今後

バルセロナのモンジュイックにあるスタジアムは、レアル・クルブ・デポルティーボ・ エスパニョールが、1998年以降、そのホームグランドとして使用してきたが、 今シーズンのリーグ戦が終了すると共に、この契約が終わる。
これに伴い、同スタジアムは本格的な改装工事に入るが、その後の用途については 未だ宙に浮いた状態で、明確なプランが立てられていない。
当面は、来年7月に行なわれるヨーロッパ陸上競技大会の開催に向け準備が進められる 模様。

セマナ・サンタ休暇に向けて、交通特別取り締まり体制

先週、金曜日の午後にセマナ・サンタ休暇の最初の大移動が始まったが、多くの地方では 明日の木曜日から連休に入るため、交通局では、今日の午後、セマナ・サンタ休暇に 伴う大移動第2弾が始まるとして特別警戒態勢に入る。
これに伴い、監視カメラ1183台に加え、昨年より400人多い9300名が 動員される。
連休が一日遅れて始まるカタルーニャでは、大移動第2弾は明日の午後開始と見られる。


4月7日(火)

内閣新メンバー発表

経済危機による厳しい状況が続く中、サパテロ首相は、内閣メンバーの 更新を発表した。
これにより、これまでイベロアメリカ方面国家秘書を務めていた トリニダ・ヒメネス女史が新厚生省大臣に、マドリッド自治大学学長を 務めていたアンヘル・ガビロンド氏が文部省大臣に、映画監督、脚本家であり、 シネマ・アカデミー会長を務めるアンヘレス・ゴンサレス女史が文化省大臣に、 行政管理大臣であったエレナ・サルガド女史が経済相兼、第2副首相に、アンダルシア州知事を 務めていたマヌエル・チャベス氏が第3副首相に、そして、PSOEのナンバー2である ホセ・ブランコ氏が開発省を任される事になった。

セマナ・サンタ、8県に雨と雪の警報

セマナ・サンタの連休に重なって、天候が悪化しており、気象庁ではナバーラ、 サラゴサ、ウエスカ、レリダ、タラゴナ、ヘロナ、カステジョン、バレンシアの 8県に対し、各種警報を発している。
ナバーラでは1平米、1時間あたり25リットルの雨、そしてピレネー域では 10センチの積雪が予測されている。
サラゴサでは15リットルの雨、ウエスカでは50リットルの雨と15センチの積雪が、 レリダでは20リットルの雨と10センチの積雪が、タラゴナでは20リットルの雨、 ヘロナでは8センチの積雪、カステジョン、バレンシアでは25リットルの雨が 予測されている。

マドリッドの地下鉄職員、5月のストライキを決定

マドリッドの地下鉄労働組合は、5月のストライキ予定を発表した。
それによると、5月5日、6日に、3時間ストを1日に3回ずつ、7日、8日には 24時間ストを行なう予定となっている。
3時間ストは、午前2時から午前5時にかけての3時間、午前6時から午前9時にかけての 3時間、そして午後17時半から20時半にかけての3時間を予定している。
同ストが決行されるかどうかは、今後、9回に渡って行なわれる交渉により、地下鉄事業団と 組合側との間に同意が得られるかどうかによる。


4月6日(月)

首相、米大統領と初会談

昨日、チェコのプラハでサパテロ首相は、アメリカのオバマ大統領と初の 公式会談を行った。
米国とは、2004年の同首相就任直後のイラク撤退発表以来冷ややかな関係が続き、 ブッシュ前大統領とは、一度も公式会談が持たれれなかった。
そのため今回は、就任2期目にして初の米大統領との会談となった。
オバマ大統領は、首相を「友人」と呼びかけられることに 満足していると発言。
何度も握手をかわすなど、会談は終始友好的なムードで行われた模様。

サパテロ内閣改造へ

エル・パイス紙によるとサパテロ政権は、経済危機 打開策の一環として閣僚の一部を交代させる模様。
これによると、経済相と第二副総理を兼任するペドロ・ソルベス 氏に変わってエレナ・サルガド行政管理大臣が就任。
またアンダルシア自治州知事を1999年から勤めている マヌエル・チャベス氏が入閣し第三副総理に。
一方、様々な問題を抱えて、退陣が再三取り沙汰されていた マグダレナ・アルバレス開発大臣のポストに社会労働党 副書記長のホセ・ブランコ氏が就任する模様。
この件に関して政府は、現在の所沈黙を守っているが、 トルコ訪問中の首相が帰国する火曜日にも発表される見通し。

カンタオール、チャノ・ロバトさん死去

カディス出身のフラメンコ歌手、チャノ・ロバトさん (本名フアン・ラミレス・サラサル)が、昨日 セビージャの自宅で亡くなった。享年84歳。
以前から糖尿病を患っており、2ヶ月ほど前から病状が悪化していた。
ロバトさんは幼少の頃に孤児となり、生活のために 子供の頃から歌いはじめた。
いくつかの舞踊団に参加して世界中を回ったが、ソロ活動も行っており、 アルバムも何枚かリリースしている。


4月3日(金)

2009年度国内総生産、3%のマイナスか

政府が、2008年度の国内総生産をマイナス1.6%、2010年には 回復に向かい、プラスに転じると予想していたのに対し、 スペイン銀行は2009年度は3%のマイナスとなり、経済の後退は更に2010年に 入っても続き、マイナス1%との予想を出した。
また、スペイン銀行は財政赤字についても、今年、そして来年度共に、国内総生産の8%に 達し、雇用については、本年度中に5.2%、来年度中に2.1%の減少となり、失業率は それぞれ17.1%、19.4%に達すると予測している。

海辺のセカンドハウス、60.000ユーロより

経済危機の続く中、スペインの海岸線に立ち並ぶ不動産価格が暴落し始めている。
バレンシアでは、すでに、提示された価格の30%引きは常識となり、バレアレス諸島や カタルーニャのコスタ・ドラーダでは10万ユーロから海辺のアパートが入手可能となっている。
アンダルシアのコスタ・デル・ソルにおいては、5〜45%のディスカウントと、場所や プロモーションによってまちまちである。
コスタ・デル・ソルではおよそ24000件の物件が売れずに残っており、マラガでは この2年間、ほとんど売れていないと言う。


4月2日(木)

過去16年間で初めて3月に失業率増加

3月は、観光シーズンの開始に向けて多くの雇用が発生するため、 例年、失業者数が増えることは無かったが、今年は、過去16年間で 初めて、同時期にも前月比3.5%(123.543名)の増加を見せた。
これにより失業者数は3.605.402名に達した。

セビージャの地下鉄運行開始

40年近くの歳月をかけてプランが練られ、5年間の工事を終えて、 セビージャの地下鉄第一号が今日、ついに動き出した。
1号線はセビージャの町を東西に走っており、全長18.05キロ。
始発駅から終点までの所要時間はおよそ38分で、一日あたり約5万人の利用者が 見込まれている。
また、セマナ・サンタやフェリアの時期においては一日あたり 約8万人が利用するものと予想される。
 昨日行なわれた落成式では、アンダルシア州知事であるマヌエル・チャベス氏が 「1号線に加え、更に3路線を加えた計4路線による地下鉄網の充実に向けて尽力したい」と 述べた。


4月1日(水)

スペインの失業率、EU圏平均の3倍の速度で増加

EU統計局発表によると、今年2月の失業率の変化は、EU諸国平均が0.2%の増加 であったのに対し、スペイン国内では0.7%の増加となり、EU平均の3倍以上の速度で 増加を続けているのが判る。
2月末時点で、失業率はEU平均が7.9%であるのに対し、スペイン国内では15.5%と なっている。

ホセ・トマス闘牛士、今期のマドリッド出場は無しか?

昨シーズン、ホセ・トマス闘牛士はマドリッドのラス・ベンタス闘牛場にて 2度、出場し、耳を7枚獲得し、自身は牛の角による怪我を3度受けると言う 結果を残した。
闘牛会には、そのシーズンに1枚以上の耳を獲得した闘牛士には、翌シーズンも その闘牛場への出場を招待すると言う習慣があり、その際、出場料については あからさまに公開される事は無く、暗黙の了解の内に契約が行なわれる。
契約書の契約料の欄には「双方同意による金額」と記されるのが普通で、数字が 記入されることはほとんど有り得ない。
この不明瞭、且つ、ミステリアスな数字が、名闘牛士ホセ・トマスの場合、 およそ40万ユーロと見られるが、今シーズンの契約において未だ、ラス・ベンタス 闘牛場のオーナーであるマドリッド市と闘牛士との間で折り合いがついておらず、 今期、同闘牛士のマドリッド出場の可能性が低くなってきた模様。

プラドーレコレトス計画、10日以内に着手

マドリッド市の中心においてさまざまな都市近代化計画が推し進められる中、 プラドーレコレトス計画も、10日以内に開始される予定。
同計画は、プラド美術館周辺の歩行者用スペースを更に増やす事に焦点を 置いているが、最初に着手されるのは、アトーチャ駅のあるカルロス5世広場、 コロン広場、国立図書館の周囲、フェリペ4世通り、そして国会議事堂周辺と 見られる。


3月31日(火)

PSE,PP、バスク民主化に向けて合意に達する

バスク州選挙が行なわれてから1ヶ月たった今、連立政権獲得のため、 PSE党とPP党が協議を続けてきたが、両党一致態勢によりテロ組織ETAの 撲滅、そしてバスクに暴力の無い民主社会をもたらす事を最優先とする方向で 同地の政治を行なう事で、合意に達した。
これまで、バスクでは、29年間、バスク民族政党であるPNV党による統治が 続いてきたが、ついにこれに終止符が打たれ、民族政党以外の政党による政治が 始まる事となる。
より多くの議席数を持つPSEのパチ・ロペス氏をバスク州知事としてたて、 この政権に4年間、協力体制を維持することで両党が同意。

不動産価格暴落、更に拍車

国家統計局発表によると、住居物件価格の推移を示す住居価格指数は 2008年に5.4%のダウンとなり、住居省が予想してた数値、2.8%の 2倍近くに達した事となる。
特に価格の下落が目立ったのが、中古物件で2008年の1年間に10.7%の マイナスとなった。
一方で、新築物件については0.8%のプラスと、僅かながらも値上がりを 続けたと言う事になってはいるが、大手査定会社、数社の記録によると こちらもまた9%近くのマイナスとなっており、政府発表の数値とは大きな 食い違いが見られる。

カジャオ広場周辺歩行者道路化工事、明日開始

マドリッドの中心にあるカジャオ広場周辺の改造計画がいよいよ明日、開始 される。 予定工期は約7ヶ月とされており、これが完了すると、カジャオ 広場は完全に歩行者のための広場となる。
また、その周辺にも広範囲にわたって改造が行なわれ、その影響を受ける面積は およそサンティアゴ・ベルナベウ・サッカースタジアム二つ分に及ぶ。
現在、市バスターミナルとなっているカジャオ広場が車両通行止めになると、 同広場とサント・ドミンゴ広場とをつないでいるハコメトレソ通り、そして サント・ドミンゴ広場からグランビアへ伸びるサン・ベルナルド通りが これら市バスのターミナル役を果たす事となるが、サン・ベルナルド通りに おいても、最低限必要なバス用路線が残されるだけで、その他は歩行者用の スペースとなる予定。
更に、サント・ドミンゴ広場からオペラへ通じるサント・ドミンゴ坂も 歩行者道路化され、カジャオ近辺からオペラへの主要歩行者用道路となる。


3月30日(月)

各地で雪や雨による悪天候続く

先週末より全国的に気温が下がり、雨や雪による悪天候に見舞われたが、一部の地域では引き続き警報などが出されている。
バレンシアやラ・マンチャ、アンダルシアでは、強い風を伴った雪や雨が続く模様。
一方、アルメリア、テルエル、クエンカの国道では雪のため、ムルシアでは大雨により国道が通行止めとなった。

経済危機でチップも消滅?

マドリッドのフアン・カルロス1世大学の社会学部の調査によると、レストランなどで サービスを受けた際におくチップの額が年々減少している。
これは、経済危機の影響が一因であるとみなしているが、一方で、以前は、 次回訪れた際によいサービスを受けるために心づけ、を置くという習慣もあったが、 近年では様々なレストランなどを利用する人が増えたこと、また中高年層が チップを置き続けているのに対し、若者世代は、あまりその習慣を受け継がない傾向に あることなども大きいとしている。
また、ユーロの導入がチップ危機の始まりだと指摘する声もある。
マドリッドのとあるレストランのオーナーは、以前はチップの額が 年間400ユーロにまでのぼっていたが、最近では200ユーロに満たないことも 多いと話す。
レストランやホテルなどだけでなく、タクシー、ファーストフードの配達などでも チップ離れが進んでおり、ある宅配ピザの配達員は、数年前にこの仕事を始めたときには、 週に7ユーロくらいのチップがあったが、最近では3ユーロ足らずのことも少なくないと語った。

W杯欧州予選でスペイン勝利

28日にマドリッドのサンティアゴ・ベルナベウで行われたワールドカップ欧州予選で、スペインがトルコに1−0で勝利。 同予選グループ5の首位をキープした。
スペイン代表は、終始精彩を欠いたプレーだったが、ジェラール・ピケのゴールでかろうじて無得点試合を免れた形となった。


3月27日(金)

ETA,企業家に対してテロ

昨日の早朝1時ごろ、ビスカヤのアモレビエタにある住宅において 約2キロの火薬が爆発した。
この住居には造船会社ムルエタ社の社長家族が住んでおり、同社に対し、 テロ組織ETAから数度にわたって「革命税」の支払い要求書が出されていた。
同時刻、家族全員が家の中にいたが、怪我人は無かった。
ETAが革命税の支払いを強いる目的で企業家に対し、直接テロを行なうのは 2005年以来、初めての事で、過去15年間では64回目となる。

バルセロナ、運送業スト継続

昨日開始されたバルセロナの運送業ストは、労働組合UGT,CCOOの 発表によると、およそ80%が参加したとされる。
給料の3%引き上げの予定が2.4%止まりとなったことに対する抗議で あり、組合側と企業側との折り合いがつかず、今日もストは続行の見通し。

Madrid2016、ライバル国、アメリカでプロモーション

2016年オリンピック開催地が決定される10月2日まで、あと半年と なった今、マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長他、 数名のメンバーが昨日、米国のデンバーにおいてオリンピック委員会を前に 開催候補地としてのアピールを行なった。
2016年オリンピックの開催地としてリオ・デ・ジャネイロ、東京、 シカゴ、マドリッドの4都市が候補となっているが、その中でも、米国の 新大統領オバマ氏の息のかかったシカゴがマドリッドにとって、最大の ライバルになると見られており、まさに敵陣に乗り込んでのアピールとなった。
本日、同メンバーはニュージーランドへ渡り、同活動を続けるが、その後は 7月の5日、6日にアフリカでの活動を残すのみとなる。
一方、オリンピック委員会の視察団は4月2日から8日にかけてシカゴを、 4月14日から20日にかけて東京を、4月27日から5月3日にかけて リオを、5月4日から9日にかけてマドリッドを訪れる予定。


3月25日(水)

スペインの携帯電話代、インターネット接続代、EU内で最も高値

EU調べによると、2008年度にはインターネットのブロードバンド 接続費用がEU諸国内平均、月額36.89ユーロであったのに対し、 スペインでは45.83ユーロで、これを上回るのはルーマニア、チェコ、 オーストリアのみであった。
また、通話とSMSの利用可能な契約でスペイン国内で最も安かった オファーが35.89ユーロであったのに対し、EU内平均は 19.49ユーロと、スペイン国内の料金が異常に高い事が指摘された。

セビージャの地下鉄、4月2日に運行開始

予定に大幅な遅れが出ていたセビージャのメトロであるが、ようやく、 来る4月2日の14時にその運行が開始される旨、発表があった。
4本のラインのうち、最初に運行が始まるのは1番線で、Ciudad Expo駅から Condequinto駅まで、計22ある停車駅のうち、17の駅が稼動を始める。
オープンに先立って、今週土曜日に2000人が試運転に参加し、異常が 無いかどうかの最終確認を行なう予定。
これにより、4月に行なわれるセマナ・サンタ、そして同月末にある 春祭りまでに、なんとか間に合った形となる。
セマナ・サンタ中の聖木曜日には24時間、運行される予定。


3月24日(火)

約4000人の外人労働者が、自主的に帰国

昨年11月に政府が出した失業対策の一つとして、外国人労働者の 自主帰国を促すものがあったが、これによると、スペイン政府との間に 社会保障に関する協定を持つ19か国からやってきた者については、 自主的に帰国する事により、失業保険の支給を分割ではなくまとめて 受けられる事になっている。
正確には、スペインを出る前に全額の40%が支給され、その翌月には 自国において、残りの60%を受け取ることが出来る事になっており、 その後、向こう3年間はスペインへ戻る事は出来ないと言った仕組みに なっているが、今年3月前半までに、この制度の適用を受けたものが 約4000人に達した。
その大半はエクアドル人で1688名、ついでコロンビア人の713名、 アルゼンチン人の393名と続く。
これらの内、838名がマドリッドに、446名がムルシアに、399名が バルセロナに、262名がバレンシアに、そして260名がアリカンテに 住んでいた。
昨年11月に同案が発表された時、政府はこの適用を受けるものの数は およそ100万人に達すると見込んでいたが、その予想数を現在では 87000人程度としている。

航空運賃、14.6%の値上がり

国家統計局による本日の発表によると、2008年度、第4・四半期には 2007年度同時期と比較して、航空運賃は14.6%のプラスとなっており テレコミュニケーションが−5.5%、海上貨物運賃が−2%と下がっている 中、大幅な値上げとなった。
 今年2月に格安航空会社の国際線フライトを利用してスペイン国内へ 降り立った乗客数は昨年同時期比較16.3%減の140万人、また、 格安以外の航空会社が運行する国際線フライトにより到着した者の数も ほぼ同様のマイナスとなり170万人止まりとなった。


3月23日(月)

連休、交通事故死者25人

木曜日がサン・ホセの祝日のため、飛び石連休となった 先週末の交通事故による死者は、25人だった。
交通総合局の発表によると、今年に入ってから昨日までの 死者は計417人で、昨年の同じ期間より8%減少 した。
最も大きな事故は昨日ア・コルーニャで起こり、 25〜30歳の4人の若者が命を落とした。

スペイン軍のコソボ撤退、段階的に

先週コソボ訪問中に、北大西洋条約機構(NATO)のコソボ治安部隊 に所属するスペイン軍の同国撤退を発表した カルメ・チャコン防衛相は、昨日改めて声明文を発表。
当初夏までに全面撤退としていたものを主要部隊の撤退 に変更、修道院などの警備は当面続けるとした。
スペインは、コソボの独立に反対の意を示しており、以前から 撤退が取り沙汰されていた。

ナダル、マレーに快勝

昨日、米インディアンウェルズで行われた、テニスマスターズ1000の 決勝で、第1シードのラファ・ナダルが、第4シードのアンディ・マレーを6−1、 6−2で下した。
当地では、試合中非常に強い風が吹いており、 風を制したナダルが圧勝した。
これにより世界ランキングのポイントもアップし、2位のロジャー・フェデラー との差を4080ポイントに拡げた。


3月20日(金)

アンダルシア住民の半数以上が月末を迎えるのに経済的支障あり

グラナダ大学付属機関、Cadpeaの調べによるとアンダルシアの経済状況が 「悪い」と感じている人の数は、2007年のアンケートで住民の39%であった のに対し、2008年の末には65%に達している。
また、住民の55.2%が、毎月、月末を迎えるのに、経済的な困難をかかえており、 10人中6人が、アンダルシアの現政府がこの状況を改善し得るとは考えていない。

コカインで作られた食器セット

ベネズエラから発送され、ロンドン経由でバルセロナへ届けられた荷物には 42ピースのお皿やカップなどのセットが入っており、総重量は30キロを越える ものであった。
インターポールから、スペイン側で麻薬を受け取る可能性がある人物として 35歳のスペイン人についての情報が届いており、スペイン国家警察はこの人物を マークしていたところ、同人物宛てに発送されていた先の食器セットを発見し、 調べたところ、陶器に仕立てた42ピースの食器の中には、計20キロのコカインが 詰め込まれていた。

バレンシア火祭り閉幕

昨日は、サン・ホセの日で、いくつかの州では祝日となったが、 特にこの祝日を盛大に祝うのが、火祭りで知られるバレンシア。
3月1日より開催されていた火祭りは、昨日のサン・ホセの日にクライマックスを 迎え、700以上の作品が炎につつまれ、灰となって消え、これにて今年の 火祭りは終幕を迎えた。


3月19日は、サン・ホセの日で祝日にあたるため、ニュースはお休みとさせて頂きます。


3月18日(水)

マドリッドにスペイン内戦による被害者のためのオフィス設置

スペイン市民戦争による被害、そして、その後の勝者による独裁政治の被害者と なった人々のための相談所が明日、マドリッドのフランシスコ・マダリアガ通り30 番地にオープンする。
これまで、これら被害者が、戦中、戦後に生き別れた肉親を探そうにも、その遺体を 探そうにも、何ら援助もなければ、手がかりをつかむ術も無かったが、 ARMH(歴史的記憶回復協会)が、この度、設置するこのオフィスで、 被害者達が、政府に何を、どこで、どのように申請する事が出来るのかなどについての 情報提供や指導が行なわれる。
また、相談に来た被害者が希望する場合には、その証言を録画(録音)し、これを 使って、教育の場などで公開の場を設け、戦争による敗者がどのような扱いを 受けてきたかと言う点について、社会に向けてより明確に提示して行くかまえ。

日常生活でガジェゴを話すのはガリシア住民の僅か25%

レアル・アカデミアが最初にまとめた言語分布地図が発行された1992年には 15歳から25歳までのガリシア民の46.5%が、日常生活において、 ガリシアの言葉であるガジェゴのみを、或いは、スペインの標準語とされる カステジャーノよりもガジェゴを中心に使用していたと言う統計が出されていた。
その後、12年たった2004年に同レアル・アカデミアが言語分布地図第2版の ために行なった調査では、同じ年齢層におけるガジェゴ使用率は29.4%となり、 12年間で35%の減少を見せた。
2004年に行なわれたこの調査が書籍の形で出版されたのは2007年で、 それも、2巻編成になっているうちの第1巻のみの出版となり、続く第2巻は 今年の1月になってようやく出版され、一般人の手の届く所となった。

ゴヤの作品の一部がプラドからレイナ・ソフィアへ

ゴヤの作品、「カプリチョス(気まぐれ)」、「ロス・デサストレス・デ・ラ・ ゲーラ(戦争の惨禍)」が、プラド美術館を離れ、レイナ・ソフィア近代芸術センター の常設展示作品として移されることが決定した。
レイナ・ソフィア近代芸術センターではその1990年の創立より、近代絵画の歴史が 1881年のピカソ誕生より始まると言う解釈が持たれていたが、近代絵画の歴史は ゴヤに始まるとする意見も多く、レイナ・ソフィア近代芸術センターの現館長である マヌエル・ボルハ・ビジェル氏の提案により、プラド美術館とレイナ・ソフィア美術館 との間で、今回のゴヤの作品移転についての同意が得られた。


3月17日(火)

新築物件の売買、29%減

今年1月に売買された不動産物件は37.931件で、昨年度同時期に比較すると 38.6%減となった。
不動産バブルがはじけて以来、最悪の数値を記録した昨年12月に比べると 17%の回復が見られたが、そう言った状況下でも、新築物件の落ち方は、 更に激しさを増し、2008年度には14%マイナスであったものが、今年の 1月には29.1%のマイナスと、昨年平均の2倍の落ち方を示した。

マドリッドで「ナイジェリアの手紙」組織を摘発、23名を逮捕

米国やヨーロッパ各国で150人の被害者を出した「ナイジェリアの手紙」組織の 捜査が続けられていたが、本日、同組織のメンバー、23名を逮捕したとの報告が あった。
逮捕された者の多くはナイジェリア国籍を持つもので、毎日2万通に及ぶ書簡や インターネットメールを世界各国に発信していた。
これらの書簡を「ナイジェリアの手紙」と呼んでいるが、全て詐欺を目的としたもので 遺産相続他、手紙を受け取った人が、膨大な金額の受取人となっている事を告げる 内容になっており、これを受け取るための手続きが説明されている。
手紙の内容に信憑性を持たせるため、銀行、保険会社他、さまざまな機関が作った ように見せかけた偽造書類が同封されていた。


3月16日(月)

バレンシア州知事収賄疑惑を否定

民衆党を巡る一連の汚職事件に関与している疑いを報道された カンプスバレンシア州知事は、昨日カステジョンで行われた祭に参加、 疑惑を改めて否定した。
同知事は、新聞などの報道で、毎週のように新たな嘘が 出てくるが、前の嘘と相反しているものばかり、 法の裁きを信じており、いずれ真実が明らかにされるであろうと述べた。
同知事は、渦中の人物からオーダーメイドの高級スーツを贈られたとされており、 祭に詰め掛けた人々のなかからは、「すべての人にスーツを」という野次が飛んだ。

高速道4キロ逆走で、懲役8ヶ月

今月初めにカタルーニャの高速道路を逆走し、 危険運転の罪に問われたドライバーに 懲役8年の刑と2年間の免許停止が言い渡された。
このドライバーは78歳の男で、約4キロを 逆走し、50台近い車と交差、中には正面衝突を 避けるために危険なハンドルさばきを余儀なくされたドライバーもいた。
この男は、ガソリンスタンドで給油中に自治警察に逮捕された。
その時点では、容疑を否認したが、交通局の監視カメラに逆走の様子が録画されていた。

オペラ座のコーラス、劇場前で歌って抗議

昨日、マドリッドの王立劇場前で、同劇場付きの コーラスメンバーが、抗議の合唱を行った。
これは、60人のメンバーの解雇への抗議と労働条件の改善を 要求したもの。
現在、上演中のワグナーのタンホイザーからの曲を合唱、 出演のドイツ人テノール歌手も応援に駆けつけた。
代表者は、10年間オペラの質の向上のために一生懸命働いて きたのにひどい仕打ちだ、と訴えた。
また別のメンバーは労働条件について、王立劇場のコーラス団員が 派遣扱いなどというのは、世界でも例を見ないであろうと述べた。


3月13日(金)

カスティージャ・ラ・マンチャ、デフレに突入

1978年に自治州制度が確立されて以来、カスティージャ・ラ・マンチャが 初めてのデフレに突入した。
2月の年間指数によると、スペインのインフレ全国平均は0.7%である中、 カスティージャ・ラ・マンチャではマイナス0.1%を記録した。
その他にも、カスティージャ・イ・レオンが0.2%、ガリシア、ムルシア、 ナバーラが0.3%と、マイナスに近づいているのが見受けられる。

サグラダ・ファミリア、2010年9月には教会としての機能開始

終わること無く永遠に続く事の代名詞のように使われるサグラダファミリアの工事 であるが、来年の8月にはその内部へ必要な聖器類、家具などが運び込まれ、 9月には、定期的にミサが行なわれ、教会として機能し始める予定。
バルセロナを代表するこの建築は、その後の運営をバルセロナ大司教区の手に 委ねられ、教会としての機能開始後、これまでどおり、中へ入るために入場料が 必要になるのか、或いは、ミサの時間帯のみ入場無料になるのか、現時点では 明確にされていない。

モンセラの登山電車、運行再開

12月28日に起きた崖崩れにより、モンセラの修道院への道路、そして登山電車に よるアクセスが閉鎖され、その後、道路については、一部、片側通行と なりながらも、通行可能となっていたが、登山電車の運行は中止されたままであった。
この間、修道院を訪れる人々にとって、主なアクセス手段となっていたのは ロープウェーであったが、本日より、ようやく登山電車の運行が再開された。
道路についても、一般車両の通行が可能となってはいるが、片側通行として信号機により 制限を受けている部分が平常に戻るのは今月の27日まで待たなければならない。


3月12日(木)

サパテロとラホイ、バスク統治に協力の構え

3月1日に行なわれたバスク州選挙の結果、議席数が割れ、連立政権による 統治が必然となっている中、バスク社会党とPPが歩み寄りを見せている。
バスク社会党の母体である社会労働党PSOEの代表、サパテロ首相と PPの代表ラホイ氏とは、選挙後、一度も会見を持っていないが、電話を通じての 会話がなされており、両者の間で、憲法尊重のため、国のため、テロ組織ETAとの 戦いのために、バスクの政治を変えて行く事が優先されるべきであるとの見解が 一致しており、両党の協力による連立政権誕生の可能性が高まりつつある。
これが実現すると、バスクで、初の非民族主義政党選出の知事が誕生することとなる。

テネリフェに64名の密入国者到着

昨夜23時15分ごろ、地域住民より簡易ボートが近づくのを見たとの報告が入り、 救急班が駆けつけたところ、64名の密入国者を乗せたボートを発見、保護した。
乗っていたのはいずれもサハラ周辺の住民で全員男性。
64名の中には 13名程度の未成年が含まれていた模様。
健康状態は良好で、1名のみ、体温低下で病院へ運ばれた。


3月11日(水)

3.11テロより5年

スペイン史上最悪のテロ、アトーチャ駅、エル・ポソ駅、サンタ・エウヘニア駅での 列車テロはまだ記憶に新しいが、今日が、その5年目にあたり、犠牲になった人々の 追悼式が行なわれた。
マドリッドの中心、太陽門の広場にあるレアル・カサ・デ・コレオスにおいて 今朝9時より、モーツアルトのレクイエムが流れる中、式典が開始されたが、 その中にはマドリッドの社会党代表の姿は無かった。
現在、最大野党PP内の不祥事、スパイ活動があったとしてその調査委員会が 設置され、調査が進められているが、これにより、与党PSOEとPP、両者間の 溝が深まっている。
今回のマドリッド知事、エスペランサ・アギーレ女史が司式する追悼式に対し、 社会党は、抗議の意味を込めて、出席しなかったと見られるが、テロの犠牲者と その遺族に対し、政治的争いを持ち込むものとして、テロ犠牲者協会等から、 両党に対し批判の声があがっている。

カラトラバ氏作の橋を改造した事によりビルバオ市に30.000ユーロの罰金

ビルバオ市内にあるサンティアゴ・カラトラバ氏作のZubi−Zuri橋に 全く別の歩道橋を付け加え、磯崎タワーへのアクセスとした事に対し、 カラトラバ氏は、ビルバオ市を相手取り、訴えを起こしたが、2007年11月16日 にビルバオ地方裁判所が出した判決により、「作者のモラルよりも、公共の利益が 優先されるべきである」として却下されていた。
同氏は、これをビルバオ県の裁判所へ上訴していたが、今回、それが認められ、 ビルバオ市に対し、30.000ユーロの支払いが命じられた。
カラトラバ氏は、300万ユーロの支払いを求めていた。


3月10日(火)

ETAテロ実行犯を確認

昨年の3月にあった、ギプスコア、モンドラゴン市の元社会党議員、イサイアス・カラスコ氏の 殺害、並びに、昨年12月にギプスコア、アスペイティア市でバスク方面の AVE開通工事に携わる建設会社役員イグナシオ・ウリア氏が殺害された事件の 犯人として、バスク地元警察エルツァインツァは、一人の人物を特定した。
これら二つのテロの実行犯とされたのは、ETAメンバーのベニャ・アギナガルデ で、先月より行方が不明となっている。
ベニャは、ETAの正部隊に属しており、休戦終結宣言が行なわれて以来、 ギプスコアで起きた4件のテロに関わっていると見られる。

RENFE,バレンシアーバルセロナ間の所要時間を40分短縮へ

現在、バレンシアーバルセロナ間を鉄道で移動すると3時間を要するが、 来年の後半には、タラゴナーバルセロナ間において、高速列車用レールの 利用が可能となる見込み。
これにより40分の短縮が可能となり、バレンシアーバルセロナ間の移動は 2時間20分に短縮される。


3月9日(月)

国際婦人デー、各地でデモ

昨日、スペイン各地では国際婦人デーを記念して デモや様々なイベントが行われた。
今年は、経済危機や中絶を決断する権利の主張が主要なテーマとなった。
特に、依然として存在する男女の給与格差や 立場の弱い女性を解雇することに対する批判などを訴えた。
デモ行進は、音楽やマラソンなど様々な イベントを伴ったものとなり、各地でお祭りパレードの雰囲気 でにぎわった。

スーパー値下げ競争で売り上げ増

世界的な経済危機の影響で様々な分野で減益が見られる なか、大手スーパー各社では、昨年からの値下げ合戦により、 増収となっている。
安売りで有名な大手ディアは、昨年の売り上げが 前年より12%近く上回った。
同社社長は、この上昇は値下げによるものだけではなく、 店舗の改装や商品の質の向上によるものとしている。
一方フランス系大手カルフールは先週、 約1万種の商品について、最高25%までの値下げを発表した。
この値下げキャンペーンは当分続く模様で その他の大手スーパーもこれに追随するものと思われる。

闘牛士ホセ・トマスら、文化省授与のメダルを返還

闘牛士で、2004年と2008年に文化省の 金メダルをそれぞれ受賞した闘牛士のパコ・カミーノとホセ・トマスが メダルを返還していたことが発覚した。
両氏は連名で手紙を同封し、自分たちが同賞にふさわしくないと感じたためと している。
しかしながら、明言は避けているものの2週間前にこの賞を同業のフランシスコ・リベラが 受賞したことを不服としたものと見られる。
リベラは、伝説的な闘牛士パキーリの長男だが、本業よりもそのルックスから 高級ブランドのモデルを務めたり、ゴシップ紙などで話題にのぼることが多く 彼の受賞を疑問視する闘牛関係者もいた。


3月6日(金)

石膏ギプスの中からコカイン

バルセロナのプラッツ空港で、今日、66歳のチリ人がコカインを所有していた事が 発覚し、逮捕された。
サンティアゴ・デ・チレ発の飛行機から降りた乗客のコントロールを行なって いた際、足を骨折し、石膏包帯を巻いて車椅子でやってきた人物を取り調べたところ、 石膏の内部と、荷物に入っていた缶ビール6個、同じく荷物の中にあった 折りたたみ式丸椅子のパイプの中に、およそ5キロのコカインを隠し持っていた ことが発覚。
石膏でかためた足は、実際に骨折しており、X線写真を撮られた場合、 不自然に見えないよう、故意的に骨折したものと見られる。


3月5日(木)

失業問題、スペイン国民の最大の不安に

社会調査局調べによると、2月に行なわれたアンケート調査では スペイン人の75.2%が「最も心配な社会問題」として、失業問題を あげた。
1月に比べると0.1ポイント下がったとは言え、今も スペイン国民にとって、最大の不安材料となっているのが判る。
その次に多かったのが経済状態全般の54.4%、そしてテロ問題の20.6%。

スペイン全国に雪、強風、波浪警報

全国的な悪天候による被害が各地で報告されている。
気象庁はアラバ、アストゥリアス、アビラ、ブルゴス、カンタブリア、 グラナダ、グアダラハラ、ギプスコア、ウエスカ、ハエン、レオン、マドリッド、 ナバラ、パレンシア、サラマンカ、セゴビア、ソリア、ビスカヤ、サモラ、 サラゴサなどに向けて降雪警報を、カンタブリア沿岸部に向けて 高さ8Mの大波警報(赤色警報)を、その他、ほぼ全地域に向けて 雪、強風、大波いずれかの警報を発動している。


3月4日(水)

Euribor、2%を切る

ユーロ圏諸国がその金利の基準としているEuriborが、今日、その歴史上、 初めて2%を切り、1.993%を記録した。
これは、2004年4月に1.978%を記録して以来の最低値となる。
3月は、この傾向が更に続き、Euriborの10年間の歴史の中で、 最も低い数値に達するとの見方が強まっている。

不景気対策、ホテル宿泊費2.6%ダウン

経済危機の続く中、スペインのホテル業界でもその影響を大きく受け、 1月の総宿泊日数は11.200.000泊となり、2008年度1月と 比較すると、12%のマイナスとなった。
これで、6ヶ月連続で宿泊数が減少したことになる。
こう言った状況下、売り上げを伸ばすため、国家統計局調べによると、 ホテル宿泊料金は平均2.6%の値下げを行なっている。

雪と強風により、15県に警報

しばらく続いた好天のあと、再び本土は悪天候に覆われつつある。
スペイン気象庁は15県に対し、警報を発した。
ガリシアのポンテベドラ、ア・コルーニャ、ルゴの海岸では高さ7メートルの波が、 アストゥリアス、カンタブリアの海岸では強風と高さ6メートルの波が 予想されている。
ビスカヤ、ギプスコア、グラナダ、アルメリアの海では4〜5Mの高低差を 伴った波が予想される。
また、マドリッドでは風速100M、クエンカ、アルバセテでは風速90Mの 強風警報が、アストゥリアス、レオン、カンタブリア、ビスカヤ、ギプスコア、 アラバ、ナバーラでは降雪警報が出されている。
サラマンカ、アビラ、セゴビア、ソリア、グアダラハラ、ラ・リオハ、 サラゴサ、テルエル、トレド、シウダ・レアルなどでも積雪と風速80Mの 強風警報が、バダホス、カステジョン、バレンシア、アリカンテ、ムルシア、 イビサ、フォルメンテラ、ウエルバ、セビージャ、コルドバ、ハエン、カディス、 セウタ、マラガでは風速70Mの強風が予想されている。


3月3日(火)

失業者数、2月に154.058名の増加

2月に新たに登録された失業者は154.058名で、1月に比べ、 4.63%の増加となった。
これで、5ヶ月間続けて、10万人以上の増加が続いたこととなり、総失業者数は 3.481.859名に達した。
これは、1996年に現行システムによる統計が取られ始めて以来、 最悪の記録となっている。
また、今から1年前と比べると、失業者数は1.166.528名、実に 50.38%の増加となった。

消費者信頼指数、1.5ポイントのマイナス

消費者の、家計や国家経済、雇用に対する信頼度を示す指数ICOは、 2月に前月比1.5ポイントのマイナスを示し、48.6%となった。
こう言った状況の中、近い将来に各家庭の消費が活発化する可能性は 見られず、今年前半における経済全体の活性化は期待出来ないとの見方が 強い。

プラッツ空港の新ターミナル、1130名の求人に12000人が応募

バルセロナのプラッツ空港では、新しくなった第一ターミナルが、この夏、 南ターミナルとしてオープンするが、これに伴って、1130名の雇用が 予定されている。
カタルーニャ州では、現在失業中の人々を対象に、新ターミナルで働くための 講習会を開くが、これに参加出来るのは1305名。
経済危機の続く中、12000人がこの講習会への参加申し込みを行なった。
この中から1305名が講習を受けたあと、雇用されるのは1130名とされる。
また、この講習会はプラッツ空港付近の市町村数箇所で行なわれ、空港付近の 住民は、長年、騒音その他、空港に起因する弊害に苦しんできたことから、 今回の新ターミナルオープンに伴う新雇用は付近住民が優先される模様。


3月2日(月)

PP、ガリシアで圧勝

昨日投開票が行われた、ガリシア自治州選で、民衆党(PP)が、 絶対過半数の38議席を1つ上回る39議席を獲得し 4年ぶりに政権奪回を果たした。
2005年の選挙でも最も多くの議席を確保したが、社労党 とBNG党が連立政権を樹立したため、何十年にもわたる PP統治に終止符を打たざるを得なかった。
投票率は70%以上で、前回の64%を大きく上回るものとなった。

パイス・バスコでも政権交代か

ガリシア同様、昨日自治州選が行われたパイス・バスコでは、 現在政権を握っているPNVが、最も多い議席を獲得した。
しかしながら、前回連立政権を樹立させた他の民族主義 系の政党だけでは、絶対過半数には至らない。
一方で、バスク社労党、PP,UPD党が連立政権の合意に 達した場合、初の非民族主義政党選出の知事が誕生することとなる。
この場合は、バスク社労党のパッチ・ロペス氏が、選出 される見込みだが、最終的な調整にはまだ数日かかる模様。

2月の交通事故死者、40年で最も低い数値

スペイン総合交通局の発表によると、先月の交通事故による 死者は135人で、この40年間で最も低い数値、 昨年の同月と比べても14%低い数値となった。
一方この2月のデータを含めて、交通事故死者数は、17ヶ月 連続で下降している。
唯一のマイナス点は、バイクの 事故による死者の上昇で、昨年の同月が19人であったのに 対し、26人に上昇している。


2月27日(金)

Euribor、更なるマイナス

変動性金利で組まれたローンの多くでは、欧州中央銀行が出すEuriborを基準にして その金利が更新されるが、Euriborは更に落ち続け、2月には6年前に記録した 最低記録2%に近い2.135%まで落ち込む見通し。
Euriborは、僅か1年前には、4.349%であった。
2月の落ち方は、1999年にユーロ貨幣が生まれ、同時にユーロ圏共通の Euriborが作られて以来、最大の落ち方で、また、それ以前に欧州の大手銀行の間で 使われていたシステム、Miborの時代も含めると、1997年の5月以来の落ち方となる。
 現在、住宅ローンを返済している家庭にとっては、相次ぐ下落は朗報で、仮に150.000 ユーロのローンを25年返済で組んでいた場合、Euriborが0.5%落ちた場合、 月々の返済額が181ユーロの減額となり、年間にして2172ユーロの節約が出来る事と なる。

消費者物価指数、1ポイント下がって0.7%に

欧州共通システムによるスペインの消費者物価指数は、2月に0.1ポイント下がり、 0.7%となった。
2008年7月に始まった下降線が、依然、続いており、 1997年に欧州共通の計算法が導入されて以来の最低値を更新した。
間もなく発表になるスペイン国内独自システムによる指数が、これと一致した場合、 40年前の水準に達したこととなる。

スペインの失業率、EU内でトップを維持

1月の失業率は、EU平均が7.6%、ユーロ圏平均が8.2%である中、 スペインでは14.8%と、引き通き不名誉なトップの座を守る事となった。
過去1年間で、スペインの失業率は9%から14.8%へと増加したが、これは、 6.2%から12.3%に増えたリトニアについで、EU諸国内で2番目の高い増加率 である。


2月26日(木)

2008年の住宅ローン契約件数、32.4%ダウン

2008年に交わされた住宅ローン契約件数は、835.056件で前年度比較32.4%の マイナスとなり、過去16年間で最大の落ち方となった。 これにより、2003年度のレベルにまで落ち込んだことになる。 同時に住宅ローンによる貸付金額も36.58%のマイナスとなり、2008年度に組まれた ローンによる合計貸付金額は1.167億2400万ユーロとなった。


2月25日(水)

自動車生産量、53%ダウン

スペイン自動車製造業者協会によると、1月の自動車生産量は 2008年度同時期と比較して、53%のマイナスとなり、総生産台数は 123.762台となった。
スペイン国内で生産された車両の外国市場向け販売数も50.7%ダウンとなり、 1月に輸出された台数は105.154台となった。 輸出された台数は、総生産台数の85%を占める。

イベリア航空、ヒースロー空港のターミナル3へ移転

本日より、ヒースロー空港のイベリア航空の発着ターミナルはターミナル3に移転する事と なった。
これは、イベリア航空のフライトだけでなく、同グループに属する格安航空会社である クリックエアーについても同様で、また、英国航空が運行するロンドンとマドリッド、 バルセロナをつなぐフライトも全て同じターミナルの発着となる。
今回の変更で、イベリア航空以外にも、カンタス、フィンエアー、ロイヤルヨルダン、 キャセイ、JAL、アメリカンエアラインなど、Oneworldグループに属する8つの 航空会社が同じターミナルを利用する事となり、利用者が乗り換えを行なう際、より便利に なるとされる。
イベリア航空のチェックインカウンターはターミナル3のFゾーンに置かれる模様。


2月24日(火)

スペイン、グアンタナモの囚人受け入れに応じる構え

ミゲル・アンヘル・モラティノス外務大臣は今日、ワシントンにて ヒラリー・クリントンと、およそ30分間の会談を行なったが、その中で クリントン女史より、グアンタナモ収容所が閉鎖される際、スペインにも 囚人の一部の受け入れの依頼を受けた。
今回の会談は、オバマ政権に変わって以来、両国間で持たれた最初の外交と言えるが、 これに対し、モラティノス外務大臣は米国との新しい関係を開くため、受け入れ要請に 応じる構えを示した。


2月23日(月)

社労党パイス・バスコ事務所前で爆弾テロ

3月1日に自治州選挙を控えたパイス・バスコで午前3時ごろ ETAによる爆弾テロがあった。
負傷者など人的被害は出ていないが建物の壁や 屋根などは、激しく損傷した模様。
午前1時頃、サン・セバスティアン交通局にETAを名乗る者より 連絡が入り、ギプスコア県のラスカオにある社労党 事務所に爆弾をしかけた旨を告げた。
一方、この連絡の直前、付近をパトロール中の自治警察が、 同事務所前で不審なリュックを発見、周囲を封鎖し 近隣の住民を避難させた。
この建物は、9ヶ月に及ぶ改修工事が21日前に終わった ばかりだった。

経済危機で航空会社値下げ

世界的な経済危機の影響は、スペインの旅行業界にも 大きな影を落とし、2009年の見通しは明るくない。
そのため航空各社は、少しでも利用者を増やそうと 大幅な値下げキャンペーンを打ち出している。
格安チケットを売り物にしている航空会社だけでなく、 イベリアやエア・エウロパといった大手航空社も 負けないくらいの格安キャンペーンを展開中で、 昨年と比べて最大50%の値下げとなる。
またスペイン人の国内及び海外旅行の減少や、外国人、特にイギリス人の リゾート地への滞在が減った影響で、ホテル業やツアーオペレーターなども こういったキャンペーンに追随するものと思われる。

ベネロペ・クルス、米アカデミー助演女優賞に輝く

スペイン出身のハリウッド女優ペネロペ・クルスが、 昨日授賞式が行われた米アカデミー賞で、助演女優賞 を受賞。
スペイン人女優としては、初めてで、 昨年のやはりスペイン出身のハビエル・ バルデムの同男優賞に次ぐ快挙となった。
クルスは、2年前にもペドロ・アルモドバル監督の作品で 同賞にノミネートされたが、受賞は逃した。
今回は、ウディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」 で悲願の受賞を果たした。


2月20日(金)

英国首相、ロンドンG20にサパテロ首相を招待

昨年11月にワシントンで行なわれたG20金融サミットでは スペインが参加希望の意思表明を行なっても、当時のブッシュ政権が 難色を示し、最終的に参加出来たものの、それを実現させるために、 スペイン政府はありとあらゆる手を尽くさなければならなかった。
 来る4月2日にロンドンでの開催が予定されているG20金融サミットにおいては すでに英国のゴードン・ブラウン首相よりホセ・ルイス・サパテロ首相宛てに 「親愛なるホセ・ルイス」と言った書き出しで招待状が出された。
また、その前夜にエリザベス2世女王が行なうレセプションへの招待も含まれており、 ロンドンサミットへのスペインの出席は保証された模様。

「考える人」、「カレーの市民」、マドリッドに展示

マドリッドのカイシャ・フォーラムのオープン後、1周年を迎えるのを記念して 同フォーラムでは、兼ねてより続けてきた「街頭のアート」プログラムの一環として、 ロダンの傑作、「考える人」と「カレーの市民」の展示を開始した。
「街頭のアート」のポリシーにのっとり、これらの彫刻は館内ではなく、フォーラムの 入り口付近、青空の下に置かれる。
同展示は3月22日まで続けられる。


2月19日(木)

史上初の裁判官ストにより司法業務ストップ

昨日、行なわれた、初の裁判官ストライキは、組合側発表によると 現時点で現職として活動を行なっている裁判官3500名中、その 62%にあたる2168名が参加し、大成功に終わったとしているが、 政府は、正式登録された全裁判官4621名中の35.3%に あたる1635名と言う少数派の参加に過ぎなかったと発表した。
 これらの数字を出すにあたって、政府は、各自治体の高等裁判所長官より 得たデータを引用したとし、これに対し、組合側は参加をした裁判官、一人一人より FAXやE−mailで寄せられた参加表明に基づくデータを引用したと している。
 今回行なわれた前代未聞の裁判官ストは、国民に対する事前の通知が なされておらず、ストがあることを知らずに裁判所を訪れた人々の数は膨大で 、仕事を休んで指定された日時に足を運んだにも関わらず、無駄足に終わった 人々からの避難の声は大きい。

闘牛士ホセ・トマス、ビルバオ夏祭りに出場か?

ビルバオで行なわれる夏祭りでは、その期間、毎日行なわれる 闘牛がDigital Plus局により放送される予定であるが、 これが終了した1週間後に、特別イベントとして、稀代の名闘牛士ホセ・トマスを 招き、テレビ局不在の闘牛を行いたいと言うオファーを、ビルバオの闘牛委員会が 同闘牛士に出した。
  このオファーを受けるかどうかは、ホセ・トマス側の回答待ちと なっている。
正確には8月30日の興行となるが、1週間前に終わる夏祭り に行なわれる闘牛の「通し券」に含まれる予定。
ホセ・トマスは、テレビ放送を断ることで知られている。


2月18日(水)

スペイン初の裁判官スト

本日、スペインで初の裁判官によるストライキが予定されており、 1500人から2000人の裁判官がこれに参加する見通し。
 スペインには現在4400名の裁判官が存在するが、その中で 570名の会員を持つフランシスコ・デ・ビトリア協会とエル・フォロ・ フディシアル・インデペンディエンテ協会の2団体が今回のストを 先導。
 法務省は裁判官のストについて、その職務柄、国家権力に属するものとし、 ストライキの権利を否定しているが、今回のストに参加したものについて 処罰を課すかどうかについては、実際にストが行なわれた後、その実情を 正確に把握してからの判断になる、とコメント。

D3M党、Askatasuna党に、3年間の活動停止命令

国家裁判所のガルソン判事はD3M、Askatasunaの両党に 対し、向こう3年間の活動停止を命じた。
また、これは今後、5年間に延長される可能性もある。
これら2党は、3月のバスク州選挙に立候補リストを提出していたが、 テロ組織ETAとのつながりがあるとして、参選が認められていなかった。
検察側はこれら両党について、その活動停止を求めていた。
今回の活動停止令により、両党のオフィスは全て閉鎖され、銀行口座の 差し押さえが行なわれる。
また、何らかのイベントへの団体としての参加や デモの召集、公共の場での集結など、全ての団体行動が禁じられる事となる。

ランサロテ沖で更に3名の遺体を発見

日曜日の午後、ランサロテ島の僅か20メートル沖で転覆した船に 乗っていたと思われる子供の遺体が昨日の午後17時半ごろ、新たに 3体、発見された。
これにより、同惨事による死亡者数は25名となった。
 これまでに確認された情報によると転覆した簡易ボートに乗っていた 密入国者は32名で、8歳から11歳程度の女児が1名、男児が3名、 成人女性2名が含まれていた模様。


2月17日(火)

内務大臣、違法滞在者逮捕のノルマ制を否定

マドリッド市内、バジェカスの警察署に、「一週間に、警官一人につき35名の 外国人違法滞在者を摘発すること」と言った内容を命じる内部文書がまわされたとのうわさが 広がり、物議を醸しているが、これについて、アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は、 そのような内容の文書も、口頭による指示もなされていないと全面否定を続けていた。
ところが、本日の国会において、同内容を通達する文書の存在と、いくつかの警察署において 摘発する人数について、何らかのノルマのようなものを課した事実がある事を認めた。
しかしながら、この指示が、内務省や国家秘書、警察庁長官などから出されたものではなく、 「誰かが」個人レベルで出したものであり、政府レベルでの指示では無い事を主張した。

ランサロテ沖20メートル、死亡者21人中、16名が未成年

去る日曜日の午後、カナリアス諸島のランサロテ島の僅か20メートル沖で 密入国者を乗せた簡易船が転覆したが、生存者の証言によると、同船に乗っていたのは ほとんどがサハラ付近の住民で、その数はおよそ30名。
このうち、少なくとも21名が死亡し、その中の16名以上が4歳から17歳までの未成年者と 見られる。
死亡した成人の中には妊婦も含まれていた模様。
転覆現場は、岸から僅か20メートルの水域であったが、岩場で波も荒く、島へのアクセスが 難しかったため、多くの溺死者が出たと見られる。
生存者の証言によると、全長6〜7Mの同船は、約30名を乗せ、土曜日の早朝に モロッコ南部から海へ出て、40時間余りで140キロの航海を行なった事となるが、 2007年より稼動しているレーダーは、これを探知出来なかった。
昨日も55名を載せた密入国船が、付近を航行していた石油タンカーからの報告により 発見され、午後22時ごろ、港に保護された。密入国者には11名の未成年が含まれていた。


2月16日(月)

エレロ議員、強制退去のベネズエラから帰国

昨日、国民投票が行われたベネズエラで、チャベス大統領を批判した として、滞在先のカラカスから国外退去させられた EU議会のルイス・エレロ議員が、マドリッドに到着した。
民衆党選出の同議員は、記者会見に臨み、拘束から 退去までの間、携帯を取り上げられどこへ行くのかも 外部の情報も一切知らされなかったと述べた。
また、選挙の監視員が意見をすべきではない、との与党からの批判 に対しては、自分はベネズエラの野党に招待されて 同国を訪問したまでであり、オブザーバーとしてではない、 自分が見聞きしたことについて意見したまでであり、 一字一句変更する気はないと語った。
また、このような独裁的政治を行うチャベス政権と友好関係を 保っているサパテロ政権を強く批判した。

首相、ガリシア州選挙の集会で演説

サパテロ首相は昨日、3月1日に投開票が行われる ガリシア州選挙のキャンペーンに初参加した。
ア・コルーニャの会場で行われた集会には、主催者発表で 約6千人が参加、左派政党は、一般に棄権者が多いほど 不利とされるため、大勢の投票を呼びかけた。
また野党PPのスパイ疑惑どの内紛に触れ、ラホイ党首の 交代を願っている人が(PP内で)多いので、自分が あえて彼を批判するまでもない、と揶揄した。
一方で、PPは政党としてのイデオロギーや理念を失っていると批判した。

ベルリン映画祭、金熊賞にスペイン/ペルー合作

昨日発表が行われたドイツのベルリン映画祭で、作品賞の 金熊賞にスペインとペルー共同制作のLa teta asustadaが 受賞した。
この映画は、ペルー軍とテロリスト集団センデロ・ ルミノソとの間で激戦が続いていた時代に被害を受けた女性のトラウマの克服を 描いたもの。
事前の予想では、本命視されていなかったが、見事に 最高賞を獲得した。


2月13日(金)

Askatasuna党、D3M党、バスク選挙から除外

昨日、憲法裁判所はAskatasuna党とD3M党から出された バスク選への候補者リストを全面的に除外する決定を下した。
午後18時ごろから夜中にかけて続いた協議の結果、両党ともに、すでに 違法化されたBatasuna党の延長でしか無いと判断され、その参選は 認められない事となった。
バスク選に、過激愛国主義の立候補が完全に遮断されるのは、今回が初めての 事となる。

インフレ、6ヶ月連続で減少

今年1月に、スペインのインフレ率は1.2ポイント下がり、年間比較指数0.8% となった。
昨年7月に最高値、5.3%を記録したあと、6ヶ月連続で ブレーキがかかり、実に1969年以来の最低値に達した。
石油価格が下がり続けているの加え、1月がバーゲン時期に重なる事が主な原因と 見られるが、1月に1.2ポイントのマイナスと言うのは、過去に例を見ない。


2月12日(木)

国内総生産、15年間で初の後退

国家統計局発表によると、スペインの国内総生産は昨年第4・四半期には、 前四半期比較、1%の後退となり、過去15年間で初めて、2四半期連続での後退を 示した。
最後に経済の後退があったのは1993年の第1・四半期で、その時には92年度の 第4・四半期に0.4%落ちた後に続いての1.1%の後退となった。

スペイン人家庭の固定電話設置数、減少

これまで、増え続けてきた固定電話の契約数が2008年になって、初めて減少し、 46373件のマイナスとなった。
経済の後退と、携帯電話の普及が原因と見られるており、現在、固定電話契約を 持たない家庭は、およそ300万世帯にのぼる。
 一方、ブロードバンドによるインターネット接続契約については 12.9%の増加となり、住民100人につき20契約の割合、900万件余りの 契約数に達している。

北部、大雨により洪水

ナバーラ北部、パンプロナなどで川が氾濫し、多大な被害を出したが ようやく、川の水位は下がりつつある。
ビダソア川流域では昨日、24時間、雨が降り続き、雨量は100L/uに達した。
この雨により13の自動車道が通行不能となり、周囲の村落は孤立状態に陥った。


2月11日(水)

D3M党、憲法裁判所に再上訴

テロ組織ETAの分身であるとしてバスク州選挙への参入を最高裁により否認された D3M党は、憲法裁判所へ上訴書類を提出していたが、昨日、憲法裁判所はこれの受理を否定した。
が、同時にD3M党の弁護士は昨夜、制限時間内に別に用意した書類の再提出を行ない、 これに対する返答が本日中に出される予定。
これで再度の却下を受けた場合、D3M党の、今回の選挙への参加は不可能となる。
一方、同様にETAの分身であるとして最高裁により否認を受けたAskatasuna党が 提出した書類は受理されており、今夜12時までに判決が下される模様。

不動産価格、年内に20%下落の予想

昨年より徐々に表面化し始めた不動産価格の下落が、今や、誰も否定できない程、急速な勢いで 進んでいる。
スペインの不動産査定を行なう最大手TINSA社調べによると、今年1月の不動産価格は 1年前と比べて10.1%のマイナスとなっている。
これは、1987年以降、記録されてきた統計では、過去に例を見ない落ち方で、同社では 今後もこの傾向は続き、年内には20%の下落に達すると見込んでいる。


2月10日(火)

マドリッドでETAによる車爆弾、爆発

昨日、マドリッドにある見本市会場Campo de las Naciones 傍で 車爆弾が爆発した。
車爆弾は、新幹線AVEのバスク路線建設事業マドリッド本部の前に仕掛けられ、これについて 午前7時34分に、男性の声で消防局、赤十字、緊急サービスSamurなどへ 通告の電話があった。
電話の主は車爆弾が仕掛けられたおおよその場所と、午前9時に 爆発する旨を告げたため、ただちに周囲の住民避難誘導が開始され、近辺の道路や 傍を通過する地下鉄などが通行止めとなった。
爆弾は予告どおり、午前9時ごろ、爆発したが、死者、怪我人は出なかった。
が、周囲の建物、付近に駐車されていた多数の車など、大きな物的被害を出し、 爆発した地点には直径3M、深さ1Mのクレーターが残った。
 今回のテロは、AVEのバスク路線建設を邪魔しようとするテロ組織ETAの意図が 見られるが、同時に、昨日、最高裁がバスク選挙に向け立候補を立てていた二つの政党、 D3M党とAskatasuna党について、両党共に、テロ組織ETAの分身であるとして その違法判決を下した事に対する報復を行なったとの見方が強い。

バルセロナ、パセオ・デ・グラシアの商店、10件に1件が閉店

経済危機が深刻化する中、バルセロナの目抜き通りであるランブラ・デ・カタルーニャや パセオ・デ・グラシアなどでも閉店を余儀なくされる商店が目立ち始めた。
これらの大通りに出店を望む企業は多く、名だたる企業が数年に及ぶウェイティング期間を経て ようやく、その支店を出せると言うのが2007年までの常識であった。
ところが、今回の経済危機が続く中、販売高は急速に低下し、これら目抜き通りでの賃貸料が 支払えなくなったために、閉店を余儀なくされた商店が目立ち始め、新たな借主が現れぬ まま、空き家状態となった物件が目立ち始めた。

悪天候による警報、各地で継続

強風による警報がルゴ、ポンテベドラ、ア・コルーニャ、アストゥリアス沿岸部、 カンタブリア沿岸部、バスク沿岸部などで継続されており、これらの地域では 風速90Km以上の強風が予想されている。
また、バスクでは雪の警報も出されており、標高700M以上の地域では注意が必要。
バジャドリを除いたカスティージャ・イ・レオン全域、ラ・リオハ、マドリッド、テルエル、 サラゴサ、ナバーラ、ウエスカなどでも風速80Km、クエンカ、アルバセテ、バレンシア、 カステジョン、タラゴナでは風速70〜75Kmの強風警報となっている。


2月9日(月)

PP、バラハス空港の名称変更を提案へ

民衆党(PP)は、本日の議会で、マドリッドのバラハス 空港の名称をアドルフォ・スアレスに変更する案を提出すると 発表した。
同党のルイス・アジョン氏は、フランコ独裁政権後、初めての 民主主義政権下の首相であるスアレス氏に敬意を表すためには、パリのシャルル・ド・ゴールや ニューヨークのJFK空港と同様、国際空港に名前を冠するのがふさわしいと判断したと述べた。
スアレス氏の家族にはその旨をすでに伝えているが、 元首相はは現在アルツハイマーを患っており、数年前から公の場には姿をみせていない。

コスペダル氏、PSOEを非難

民衆党のマリア・ドローレス・コスペダル氏は昨日党本部で 行われた記者会見で、与党社労党を強く非難した。
バルタサル・ガルソン最高裁判事に よる一連のPPにより統治されている自治体での汚職疑惑に触れ、バスク及び ガリシアの地方選やEU議会の選挙を控えて、内務省や検察庁などの公的機関を利用して 大々的に反民衆党キャンペーンを行っていると批判した。

ペネロペ・クルス、英バフタで助演女優賞

スペイン出身の人気女優ペネロペ・クルスが、昨日授賞式が行われた イギリスのアカデミー賞バフタで助演女優賞を受賞した。
ウディ・アレン監督のVicky, Cristina, Barcelona 「それでも恋するバルセロナ 」(邦題)での好演が認められたもので、先週は、スペイン版アカデミー賞 ゴヤ賞でも同等カテゴリーの賞を受けた他、米ゴールデン・グローブ賞でもノミネートされていた。
今月末に発表される米アカデミー賞でも助演女優賞の本命とされており、初のオスカー受賞が期待されている。


2月6日(金)

悪天候による警報、ほぼ全国に

週末に向けスペイン気象庁では、ほぼスペイン全国に向けて 雪、雨、強風、大波など、各種警報を発している。
警報を免れているのはバレアレスだけで、その他の地域では注意が必要。
マドリッド、アストゥリアス、カンタブリア、バスク、カスティージャ・イ・レオン、 カスティージャ・ラ・マンチャ等の6つの州には雪の警報が、アンダルシアには 大雨警報、ガリシア、カナリアス、アストゥリアス、カンタブリア、バスクなどに 強風波浪警報が出されている。

Askatasuna党、D3M党の合法性判決、来週火曜日に持ち越し

今朝9時ごろ、検察は110ページに及ぶ書類を添えて、国家裁判所の ガルソン判事にAskatasuna党とD3M党の政党としての5年間の活動停止 を求めた。
ガルソン判事はその後、2時間半たった11時半には、テロ組織に加担する者として 告訴されている両党のメンバー13名による供述を取っていたが、これら両党が テロ組織ETAの分身であるため、その活動停止の判断は来週の火曜日に持ち越される 事となった。 


2月5日(木)

バスク議会にスペイン国旗掲揚

本日、ビトリアのバスク議会正面入り口に、初めてスペインの国旗が 掲げられた。
バスク議会では議会創立以来、バスクの旗が掲げられ、スペイン国旗掲揚を かたくなに拒んできたが、昨年11月の最高裁の判決により、スペイン国旗 掲揚の義務が命じられていた。
今朝、議事堂の前には3本のマストが立てられ、その中央にスペイン国旗が、 左側にバスクの旗が、そして右側にはEUの旗が掲げられた。
また、議事堂内部にもスペイン国旗が置かれる事となった。

マドリッドのカジャオ広場、歩行者道路に

マドリッドの中心地にあるカジャオ広場は、グランビアやプレシアードス通り など、市の代表的な通りが集まる広場であるが、間もなく、車両通行止めとなり、 歩行者専用のスペースとなることが本日、決定した。
これに伴い、その周囲にあるハコメトレソ通り、シルバ通り、 プレシアードス通り、サン・ベルナルド通り、サント・ドミンゴ坂なども 大幅にその歩道部分が拡張される事となる。
工事は年末までには完了する予定。

速報:::17:05

爆弾通告により、セビージャの空港から、退去命令。
詳細は、未だ未明。

セビージャの空港、平常に戻る

16時30分ごろ、セビージャの空港に爆弾を仕掛けたとの通告があり、 同空港からの退去命令が出されたが、その後の調べで、約1時間後に偽の通告であった事が判明。
空港は、平常を取り戻した。


2月4日(水)

ビルバオのラ・パロマ空港増築工事、2012年に開始

ビルバオのラ・パロマ空港の増築プランがいよいよ具体化し、工事は2012年に 開始されることになった。
工期は2年の予定で、2014年の完成を目指す。
増築後には、登場ゲートが現在の4つから、9つに増え、年間空港利用者数は現在の 400万人から800万人へと倍増するものとスペイン空港事業団では見込んでいる。

悪天候のため、39県に警報

スペインを覆っている雪、雨、強風による嵐は、昨日、一旦、勢力を弱めたが 今日になって再度、強まりつつある。
これに伴い、気象庁では、39県に対し、各種警報を発した。
警報が出されていないのは、カタルーニャ、バレンシア、バレアレス、マラガ、グラナダ、 アルメリアのみ。
特に大きな影響が予想されるのはガリシアのア・コルーニャ、ルゴ、 ポンテベドラなどで、風速100Mの強風が予測されている。

プラド美術館、フランシス・ベーコン展開始

20世紀の画家フランシス・ベーコン特別展が、昨日よりプラド美術館において 始まった。
フランシス・ベーコンは1909年生まれのアイルランド人で、 今回の展示会は、生誕100周年を記念するもの。
彼は、ベラスケス、ゴヤなどから 大きなインスピレーションを受けており、晩年、これらの作品が多数残るマドリッドで 過ごし、ここで亡くなった。
同展示会は4月19日まで行なわれる予定。


2月3日(火)

1月、史上最悪の失業率を記録

今年1月に新たに失業した者の数は198.838名となり、総失業者数は 3.327.801名に達した。
1ヶ月間に19万9千人近くの増加と言うのは、過去13年間で最悪の数値であり、 また、失業者数3.327.801名と言うのも同様に過去最高記録を更新するものと なった。

バルセロナ、バレンシアでアル・カエダ関係者10数名を逮捕

今朝、バルセロナとバレンシアにおいて、イスラム系テロ組織アル・カエダ関係者と 思われる者10数名が逮捕された。
バルセロナで逮捕されたのは、マグレブ系の7名で、アル・カエダのために偽造パスポートを 作成、提供していたと思われる。
また、バレンシアで逮捕されたのは5名で、内4名がインド人、1名がパキスタン人との事。
この5名も同様に、偽造パスポートやその他身分証明書を用意することによって、 アル・カエダに協力していたと思われる。

1月の乗用車販売数、41.6%ダウン

今年1月の乗用車販売台数は59.385台となり、昨年度同時期と比較して41.6%の ダウンとなった。
実に96年代の販売台数59.090台とほぼ同レベルにまで落ち込んだこととなる。


2月2日(月)

スパンエアー本社、バルセロナへ移転。少なくとも500人の解雇。

現在、バレアレス州資本とスカンジナビア航空とによって経営されているスパンエアー社は 間もなく、カタルーニャ州企業とスカンジナビア航空による運営になると見られるが、本社の引越しに 伴い、少なくとも500名の解雇が予想される。
解雇の対象となるのは、主にオフィスワーカーで、その影響を受ける人数他、詳細については、 現時点では明らかではない。
カタルーニャ州の半公的機関として機能する投資グループとスカンジナビア航空との共同運営が 開始された場合、その所有率はカタルーニャ投資グループが80.1%、スカンジナビア航空が 19.9%となる模様。

悪天候により34県に警報

スペイン気象庁は34の県に向けて、各種警報や注意報を発している。
サラマンカ、アビラ、カステジョン、バレンシア、カディスでは降雪警報を、 カナリアス諸島には沿岸部での強風波浪警報が出ており、その他、本土北部、 北西部、中央部などの各県に対し降雪注意報を、また、アンダルシアの5つの県に対し 大雨注意報を発している。これらの地域では充分な注意が必要。

マラガ、竜巻によりバスターミナルの天井が崩壊

昨日、マラガを襲った竜巻は、街路樹、広告看板が倒れるなど、大きな被害を出したが、 市内にある長距離バスターミナルでも、その屋根や、付属駐車場の屋根が崩れ落ちた。
被害を受けた家屋の中には、状態が悪く、住人に避難命令が出されている所もある。
この竜巻の被害により、少なくとも25名が怪我を負って病院へ運ばれた模様。

ナダル、オーストラリア・オープン制覇

昨日、ラファエル・ナダル選手は、オーストラリア・オープン決勝戦でロジャー・フェデラーを 破り、スペイン人として初優勝を遂げた。
ナダル選手は「今、リラックスしている時では無い。今年の目的は、昨年、出場 出来なかったデービス杯である」とコメント。


1月30日(金)

消費者物価指数、0.8%に

EU共通システムによるスペインの消費者物価指数は1月に0.7ポイント下がり、 0.8%となった。
間もなく、スペイン独自の算出法による数値も発表されるが、0.8%と言う数値が 確認された場合、過去40年間で最低のレベルに達したことになる。
政府は、夏ごろまで同様の状況が続くと見ているが、デフレに突入する可能性は無いと 見ている。

2008年の失業者増加数、ヨーロッパでスペインがトップ

建築ラッシュに押され、ヨーロッパの中で最も多くの雇用を作りだしてきたスペインであるが、 経済危機に伴う失業者数の増加はEU諸国の中でスペインが最も目だった。
ユーロ圏平均では失業率が8%、またEU諸国平均では7.4%であるのに対し、 スペインでは8.7%から一気に14.4%と大幅な増加となった。
昨年12月には、一ヶ月間でユーロ圏平均、EU圏平均共に0.1%の増加であったのに対し、 スペインでは0.7%増を記録した。

エブロ川、氾濫の恐れ

雨による増水で、エブロ川の水位が上がり続けているが、サラゴサ県に対し、 市民保護局は川が氾濫する可能性がある事を警告した。
同時に、アストゥリアスに対し標高800M以上の降雪、そしてガリシアのア・コルーニャ、 ポンテベドラに対し、沿岸部での強風警報を発した。


1月28日(水)

内務大臣、Askatasuna党とBatasuna党とのつながりを確認

3月1日に行なわれるバスク州選挙に向けて、Askatasuna党とD3M党が 立候補者リストを正式に登録しているが、両党ともに、テロ組織ETAの分身であるとの 見方が強く、これを裏付けるための捜査が続けられている。
内務大臣、アルフレド・ペレス・ルバルカバ氏は、警察と治安警備隊が、Askatasuna党 には、これまでにETAの分身として違法化されたBatasuna党やその他の政党との つながりが明らかにある事実をつかんだとの発表を行なった。
 本日、バスク政府は、全立候補者リストを公開したが、テロによる暴力を糾弾しない 左翼愛国主義党はバスク3県の全てに候補者を立てており、D3M党は違法化された Batasuna党と明らかに関係のあるメンバーを候補に立てている。
Askatasuna党においては、立候補者リストの中に、違法政党やETAとの関連が 明らかなメンバーは現時点では見当たらないが、今後、これらのメンバーについても、 捜査が行なわれ、いずれ何らかの関係が浮かび上がる事が予想される。

イベリア航空 収益90%ダウン

2008年度のイベリア航空の収益は90.3%のダウンとなった。
同社は、経済危機、夏場の石油価格高騰、そして新幹線AVEの マドリッドーバルセロナ路線開通が、原因としているが、 12月から1月にかけて続いたパイロット組合のストにより 生じた無数のフライト遅延やフライトキャンセルによる損害が大きく影響 しているのは言うまでも無い。
2009年度には、全体の便数の1.7%削減、スペイン国内線に限って見ると 7.4%減らすとの発表があった。


1月27日(火)

バルセロナのプラッツ空港におけるイベリア航空便、58%減

イベリア航空の子会社クリックエアーは、3月29日よりプラッツ空港と フランスのオルリー空港を結ぶ便を毎日運行する事を昨日、発表した。
同ルートは、これまでイベリア航空が運航していたもので、これが クリックエアーに委ねられると、プラッツ空港から飛ぶイベリア・ブランドのルートは、 マドリッド行きと、英国航空との共同運航であるロンドン行きの2ルートのみとなる。
かつて、プラッツ空港に出入りする航空会社の中で、運行便数でトップの座にあった イベリア航空であるが、今では第4位にまで落ち、2007年度には640万人の乗客を 運んでいたものが、2008年には260万人と、実に58%ダウンとなった。
 一方、格安フライトを売りにする子会社クリックエアーは、2006年に設立された 会社であるが、2008年にはバルセロナのプラッツ空港内でトップの座に上り、480万人の 搭乗者を数えた。
クリックエアーは、今年夏に、ブエリング社との合併が予定されており、合併後は ブエリングの社名が継続して使われる。

ビルバオ、大雨のため避難警告

バスク地方では強い雨が降り続いており、土砂崩れにより国道が通行不能になるなどの 被害が出ている。
ビルバオ市役所では、緊急事態として、市民に対し大水警報を発動し、旧市街、ラ・ペニャ地区、 エロリエタ地区、サマコラ地区らの住人に、車を高台へ移動し、非難するように警告している。
このまま、雨が降り続くと、午後5時頃には川が氾濫し、町は洪水となる恐れがある。

マドリッドの市バス2台、無神論の看板を掲げて本日より1ヶ月間運行

「恐らく神は存在しない・・・」と言った無神論を唱える看板をつけた市バス2台が 本日より1ヶ月間、マドリッドの中心を走ることになる。
看板を掲げるのは、3番と5番のバス、それぞれ1台。
3番のバスは、トレド門からバイレン通り、マジョール通り、プエルタ・デル・ソルへの ルートで運行されるが、これはつまり、マドリッドのアルムデナ大聖堂の前や大司教館の前を 通過する事になる。
また、5番のバスは、町の中心プエルタ・デル・ソルからアルカラ通り、そして カステジャーナ大通りを経てチャマルティン駅まで運行されており、無神論を唱える 看板が、マドリッドの市内を縦断する事になる。


1月26日(月)

D3M党、Askatasuna党、バスク州選挙に向け立候補者リストを提出

3月1日に行なわれるバスク州選挙に向けて、D3M党はアラバ県とギプスコア県に、 また、Askatasuna党は、アラバ県とビスカヤ県に、それぞれ立候補者リストを 提出した。
Askatasuna党は1998年より政党として登録されており、また、D3M党は 最近、登録された新しい政党であるが、共に、テロ組織ETAの分身と見られている。
D3M党のアラバ県候補リストのトップに名を連ねる新聞記者アマパロ・ラシェラスは 去る金曜日、国家裁判所のガルソン判事が指揮する対テロ作戦で、他の7名と共に、 ETAとのつながりがあるとして、逮捕されている。

悪天候続き、全国で各種警報発動

スペインの北部を中心に、依然、冬の嵐は続いており、エクストレマドゥーラを除いて ほぼ全国各地で、何らかの警報が出されている。
最も被害が出ているのがカンタブリア、ガリシア、カタルーニャで、ガリシアでは 今朝の時点で、36000世帯で電力供給がストップし、14000世帯で電話が普通と なっていた。
カタルーニャでもバイス・ジョブレガット付近や、バルセロナの海岸付近で 約10000世帯、またバスクでも1700世帯への電力供給が途絶えたままとなっている。


1月23日(金)

失業率 13.91%

国家統計局が本日発表した統計によると、昨年2008年には家族中が失業している 世帯数が87.28%増と、2倍近くとなり、827.200世帯にまで達した。
2008年度第一4半期には、失業率は2.58ポイントの増加を見せ、13.91% となり、失業者数は3.207.900名に達したが、これは2000年第一4半期以来、 最悪の数値と言える。
 政府は、家族構成員の全員が失業している家庭の状況については、今後もその推移の 監視を怠らず、必要に応じて対策を講じる構えであるとコメント。

バスク、サイクロン警報発動

スペインの北部を中心に強風を伴った雨が続いているが、サイクロンによる大きな被害が バスク地方で予想されている。
午後6時ごろにバスク地方海岸部を通過する見込みで、風速150キロの強風と 高さ14Mの波が海岸沿いを襲うとの予報。
その他、ガリシアでも風速140Mの強風が予測されており、ア・コルーニャ、ルゴなどにも 最高レベルの「赤色警報」が出されている。

イベリア航空とパイロット組合、仮合意

1ヶ月以上前から、パイロット組合のスト(業務の過剰遂行によるスト)により、 イベリア航空運行のフライトは、その多くが遅延を伴ったり、キャンセルになるなどの トラブルが続いていたが、昨日午後に行なわれた両者間の協議で、ようやく、仮の合意に 達したと見られる。
これにより、1ヶ月以上続いたフライトの乱れは、解消されるとの事。


1月22日(木)

バルセロナ 速度制限80キロ設定により大気汚染、大幅に改善

バルセロナへ入るための自動車道での制限速度が試験的に約80キロに 設定されていたが、これによる成果が現れた。
7ヶ月間の実施により得られた統計によると、同制限が設けられた地域 での大気汚染は、それまでと比較すると4%減となり、1日あたりの 走行台数にすると、2万台減少したのに匹敵するだけの成果が見られた。
また、別の表現に変えると、同地区において、1年間に40日間、 一切の車両通行止めを行なうに等しいだけの成果が得られたことになる。
騒音問題についても、成果を挙げているのは言うまでも無いが、 更に、同速度制限により、燃費が良くなるため、一日辺りのガソリン 消費量が38トン、ディーゼル消費量が43トン減となり、年間にすると 4400万ユーロの節約に相当する成果が得られたことになる。

スペイン観光業、1700万人のツーリスト減

経済危機が表面化した2008年度にスペインを訪れた観光客の数は 5740万人で、全年度の5910万人に比べると2.6%減、 1700万人のマイナスとなった。
実に1995年依頼、初めてのマイナスである。
ツーリストの減少が目立ち始めたのは2008年9月以降で、12月には 2007年度同時期比較、13.8%ダウンにまで落ち込んだ。
この下降傾向は、今後も続く事が予想される。


1月21日(水)

テロ組織ETA、新幹線AVEのバスク進出に対し脅迫声明

脅迫文はバスク地方紙GARAに届けられたが、バスク地方への 新幹線AVEの建築に携わる全ての技術者、責任者、企業主等に 向けられたもので、建設活動を続ける限り、ETAのターゲットと 成り得る事が宣言されている。
また、12月3日に起きたアルトゥラ・イ・ウリア建設のオーナー、 イグナシオ・ウリア・メンディサバル氏の銃殺について、同氏が 新幹線AVEの建設事業に携わっていた事と、ETAが要求した 「革命税」の支払いを拒絶した事により、制裁を加えたものであると、 その犯行を認めた。
更には、12月31日にビルバオであった、バスク・ラジオ・テレビ局を 狙った爆発についても、その犯行を認め、この爆破は、バスク放送局 だけではなく、アンテナ3、ロス・ディアリオス・エスパンシオン、 エル・ムンド、オンダ・セロなどのメディアにも向けたものであるとし、 スペインのマスコミ全般が、テロのターゲットとされている事を警告 している。

雪、強風警報、継続

スペイン気象庁は、今夜から明日いっぱいにかけて、首都マドリッドの 市内で2センチ程度、山間部で7センチ程度の積雪があるとして 注意を呼びかけている。
また、アルバセテには強風警報、アストゥリアス、カンタブリア、 ガリシア、バスク、アンダルシア、カナリアスには、強風・波浪警報が 出されている。

カタルーニャ − ガリシア間、新型寝台列車運行開始

ガリシアとカタルーニャをつないでいる従来の夜行列車 Estrella号が 間もなく廃止となり、変わって今月26日より、Talgo社によって 作られた新型寝台列車 Trenhotel の運行が開始される。
この列車は、バルセロナ − サラゴサ間を、AVEの線路を使うため、 最高時速220キロまで出すこと出来、これによりガリシアと カタルーニャ間の移動が、今までに比べて2時間近く短縮される事となる。
この列車は、毎日、バルセロナとコルーニャ、またはビゴをつなぎ、 途中、ルゴ、オレンセ、ポンフェラーダ、レオン、パレンシア、ブルゴス、 ログローニョ、サラゴサ、レリダ、タラゴナを経由する。


1月20日(火)

ユーロミリオンズ宝くじ、マドリッドで5700万ユーロの当選

フランス、イギリス、スペイン等で始まったヨーロッパの宝くじに オーストリア、ベルギー、アイルランド、ルクセンブルグ、ポルトガル、スイスなどが 加わり、更に規模を拡大したユーロミリオンズ宝くじであるが、去る1月9日に 行なわれた抽選で、マドリッドのプエンテ・デ・バジェカス地区に住む男性が当選し、 スペインの宝くじ史上では4番目に大きな5700万ユーロと言う巨額の賞金を 獲得した。
当選者は、同地区に住み、Caja Madrid銀行に口座を持つ者であると言う 事だけが判っており、現時点ではその身元は明らかでは無い。

イスラム系テロ対策オペレーション、6名を逮捕

国家裁判所のバルタル・ガルソン判事指揮するイスラム系テロ対策オペレーションで 今朝、バルセロナで6名のパキスタン人が逮捕された。
現時点では、税務上の容疑で逮捕されているが、実際にはイスラム系テロの資金作りに 携わっていたと見られ、今後の捜査の結果が待たれる。

スペイン気象庁、新たに警報発動

気象庁からの連絡を受けて、内務省はマドリッドとガリシアに向けて大雪警報を、 アストゥリアス、カンタブリア、バスク、カナリアス、ガリシアに対し、強風波浪 警報を発動した。
マドリッドの山間部、ガリシアでは、8センチ程度の積雪が予想され、マドリッド市内 でも降雪のある可能性が高い。
また、アストゥリアス、カンタブリア、バスク(ビスカヤとギプスコア)では、 風が強く、波の高さが5〜7Mに達する見込み。


1月19日(月)

サービス業、14.6%ダウン

国家統計局調べによると、2008年度11月のサービス業売り上げは、 全年度同時期と比べて、14.6%のマイナスとなり、また、サービス業 に従事する者の数は3.3%のマイナスとなり、2003年以来、 最悪の数値となった。
サービス業の売り上げが落ちたのは11月で9ヶ月連続となり、 また、雇用数の減少は5ヶ月連続となった。
サービス業の中で、最も売り上げ減が目立ったのが、商店などの 売り上げで、17.4%のマイナス。
ついで、交通機関の11.5%減、 観光業の11%減、企業向けサービスの7.2%減、情報テクノロジーの 2.4%減と続く。

オリーブオイル農家、流通業界が暴利を得ているとして訴え

農牧業コーディネート組合COAGの調べによると、 オリーブオイル農家がオリーブオイルを流通業界へ卸す際の価格は、 過去1年間に1リットルあたり、87.4セントの値下がりを見せたのに 対し、スーパーでの販売価格は13セントしか下がっていない。
また、消費者擁護活動を行なうNGO、FACUAが、 今年1月15日に、大手スーパーである、アルカンポ、カレフール、 ディア、イペルコル、リードゥル、メルカドナなどで行なった調査に よると、COAGによる統計は事実であり、更には、メーカーによっては 値下げどころか、値上げをしているところもあったと言う。
FACUAスポークスマンであるルベン・サンチェス氏は、この状況に ついて、「原産地価格の値下がりは、あまりに僅かしか消費者向け価格に 繁栄されておらず、地中海の食文化にとって欠かすことの出来ない 基本食品であるオリーブオイルを利用した必要以上の利益を追求したビジネスが行なわれて いるのは明白である」とコメント。

気象庁、悪天候により新たなる警報発動

スペイン気象庁は今日から明日にかけて、マドリッドの山間部における 大雪警報を、ア・コルーニャ、ルーゴ、ポンテベドラに対し、 強風波浪警報を発動した。
警報レベルは、最大の「赤色警報」である。
また、アストゥリアス、バスク、カンタブリアでも、強風のため、 高さ5Mから6Mの波が予想される。
これらの地方以外にも、ナバーラ、アラゴン、ラ・リオハ、アンダルシア、 エクトレマドゥーラ、バレンシア、カスティージャ・イ・レオン、 カナリアス、バレアレスなどに向けて、風、波、降雪など、レベル2に あたる「オレンジ警報」が出されている。


1月16日(金)

ローン未返済率、過去12年間で最大に

経済危機の続く中、失業率も急増し、これに伴って、ローンの返済不能に 陥る者も増え続けている。
去る11月には、10月統計に比べ、更に0.281ポイント増加し、3.118%を 記録したが、これは、3.18%に達した1997年10月以来の記録である。
これで、ローン未返済率は、19ヶ月連続の増加となった。
ローン返済金利のベースとなるEuriborでは12月に2005年以来の大きな切り下げが 見られたが、変動性金利で組まれたローンには未だ繁栄されていない。

ギプスコアで爆発、ETAによるテロか?

午前1時ごろ、ギプスコア県のエルナーニ市、サンタ・バルバラ地区で爆発があった。
住宅地からは離れた山の上、テレビ局の増幅アンテナのある所に仕掛けられたものだが、 通常、ETAのテロに見られる、爆発に先立つ「通告」は無く、唯一、「爆弾注意」 と言う文字が、現場で発見された。
爆発物の詳細については、今後の発表が待たれるが、今回の爆発での人的被害は無く、 また、物的損害も少なかった模様。

スペイン西部、新たなる寒波による雪警報

スペイン気象庁は、新たなる寒波による、スペイン西部における 降雪警報を発した。
「危険を伴う降雪」警報が発動されたのは、ルゴ、オレンセ、レオン、サモーラ、 サラマンカ、アビラ、カセレスの7県で、5センチ前後の積雪が予想される。

バルセロナの噴水、復活

水不足によって、バルセロナにある噴水の多くは、その機能を停止していたが、 秋以降の降水により、ようやく非常事態から脱し、噴水が蘇った。
水の循環機能を持った69の噴水は、すでに動いていたが、更に75の噴水に ついても、水の注入が開始された。
長い間、使われていなかったために、修復を要するものや、循環機能を備えていない ものは、現時点での再稼動は見合わせられる模様。


1月15日(木)

プラッツ空港、2008年度の利用者300万減

経済危機と新幹線AVEの影響を受け、2008年にバルセロナのプラッツ空港を 利用した者の数は、前年度より約300万人少ない3020万人に留まった。
これは前年度比較、約8.2%のマイナスで、スペイン全国の平均である−3.2%や マドリッドのバラハス空港の−2.4%(利用者数5080万人)に比べても、 より大きな影響を受けている事が判る。
新幹線AVEのマドリッドーバルセロナ間サービスが行なわれる前までは、 両都市間を結ぶ空の便は、航空会社にとってのドル箱であったが、新幹線の運行開始後は、 その約24%の利用客を失っている。

カウ・パレード マドリッドに上陸

10年前にチューリッヒで始まったカウ・パレードは、幾つもの町を経て、いよいよマドリッドに 上陸する。
世界中で作られた色とりどりの「牛の模型」が今夜、マドリッド市内の各所に設置される。
牛は5000体以上あり、その約80%は、一般人により、また、20%がプロのアーティスト によって作られたもの。
これらの牛は、4月16日まで展示され、人々がこの不思議な牛の群れを順序良く見学 出来るように100万部の配置図が配られる予定。
 展示が終わると、これらの牛は競売にかけられ、その収益は非営利団体などへの寄付金として 充てられる。

2008年のインフレ、過去10年間で最低値を記録

12月が終わったところで、国家統計局が本日発表した報告によると、 消費者物価指数は12月に0.5ポイント下がり、結果として年間比は1.4%と、 過去10年間で最も低い数値となった。
これは、石油価格の下落と食品価格の停滞による影響が大きく、これらを除外した場合の 統計では、2008年度の指数は2.4%となった。


1月14日(水)

スペイン観光業 過去10年間で最悪に

2008年度のスペインの観光業は、過去10年間で初めて経済成長に貢献出来なかった。
2007年度に比べて、国内観光業総生産は1.1%のマイナスとなり、2009年度には 更に悪化するとの見方が強い。
このまま経済危機が続くと、同業界内で今年5月までに、全体のおよそ6%に あたる10万人の解雇が予想される。

プラド美術館、グーグルアースで公開

マドリッドのプラド美術館と、大手、検索エンジンとして知られるグーグルとが同意に 達し、プラド美術館所蔵の作品14点が、グーグルアースに登場した。
約半年をかけて撮影した8200枚の映像を組み合わせて完成となったが、世界の 主要美術館で、グーグルアースによる閲覧が出来るようになったのは、プラド美術館が 初めて。


1月13日(火)

10州に雪の警報

昨日上陸した寒波の影響で、本土北部、中央部の標高600〜900M以上では、 本日、雪の降る可能性が高く、10州で雪の警報が出されている。
警報が出ているのはガリシア、アストゥリアス、カンタブリア、ナバーラ、ラ・リオハ、 カスティージャ・イ・レオン、アラゴン、エクストレマドゥーラ、カスティージャ・ラ・マンチャ、 そして、マドリッド。
多くは「危険を伴うので要注意」を意味する「黄色警告」であるが、レオン、パレンシア、 サモーラ、グアダラハラについては、「大きな危険を伴うので要注意」を表すオレンジ警告と なっている。

ビゴ − オポルト間のAVE,2013年開通予定

昨日、リスボンを訪問中のガリシア州知事、エミリオ・ペレス・トウリーニョ氏は、 スペインのビゴとポルトガルのオポルトを結ぶ超特急AVEの工事が2010年に開始され、 2013年の開通を目指すことを確認した。
ポルトガルでは、マドリッド − リスボン間のAVE建設についての反対を唱える者は 無いが、続く金融・経済危機の中、ビゴとオポルトを結ぶ新幹線については、反対意見も 多い。
しかし、ポルトガルとガリシアとの歴史的、文化的つながりは強く、ポルトガルの 現政権は予定通り、同区間のAVE建設計画を進める構え。
これが開通すると、従来の鉄道では3時間半かかる移動が、1時間以内で出来るようになる。

グッゲンハイム美術館 入場者数5%減

ビルバオにあるグッゲンハイム美術館のまとめによると、2008年度の入場者数は 前年度に比べて5%少ない951.369名となった。
マイナスになったとは言え、同美術館は、おおむね、想定どおりの結果を得られたとしている。
訪問者の内、外国人の占める割合は2007年度の67%から、66%へと1%減となり、 バスク内からの訪問者は4%プラス、また、スペイン国内のその他の地方からの訪問者に ついては、14%から13%と、1%のマイナスとなった。


1月12日(月)

イベリア航空、フライトキャンセル続く

12月初頭に始まったイベリア航空のパイロット組合によるストは 解決の糸口も見えぬまま4週目に突入した。
今日も、午前9時半現在、すでに7便以上がキャンセルとなっており、 イベリア航空の案内カウンターには予定のフライトに乗れなかった人々による 長蛇の列が見られる。
前回行われた、航空会社とパイロット組合による協議では何ら、両者の間に 同意は見いだされなかったが、本日、再度の協議が持たれる予定。

2008年度違法入国者数、13.424名

2008年の12ヶ月間にスペインへ違法入国した者の数は13.424名となり、 2007年度の18.057名と比較すると25.6%減となった。
地域別に見ると、カナリアス諸島への入国者が2007年度の12.478名から 2008年には9.181名と、26.4%少なくなり、本土、バレアレス諸島への 入国者数は5.579名から4.243名へと23.9%のダウンとなった。
アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は、本土とバレアレス諸島については、 2002年度、カナリアス諸島については2004年度当時の数にまで減少したとしている。

寒波接近

スペイン各地で大雪を降らせた寒波が去り、全国的に良い天気が広がりつつあったが 次なる寒波が本日午後にも本土を覆い始める見込み。
これにより、北部、中央部では標高600〜900M以上で雪が予想され、 最低気温はマドリッドの山間部で−13度、ウエスカで−9度、アストゥリアス、 カンタブリア、ラ・リオハ、ナバーラ、テルエルなどで−8度、アラバ、ルゴ、 オレンセで−6度、サラゴサで−4度が予想されている。


1月9日(金)

スペイン、雪に覆われる

全国各地で雪の警報が出されている中、首都マドリッドでも今朝8時前から 雪が降り始め、町を白く染め始めた。
朝のラッシュアワーに降り始めた雪は、交通に大きな影響を与え、M-45号線、 M−118号線等が、通行止めになる他、多数の国道、地方道で渋滞をきたしており、 マドリッド自治州内での渋滞は260キロに達した。
 カタルーニャでも22の自動車道が雪の影響を受けており、国道230号線の 一部で大型車の通行が禁止となり、BV−4024号線が双方向共に通行止め、 更に、11の自動車道でチェーン着用が義務となっている。

ガリシア、バスクでインフルエンザ猛威をふるう

今年のインフルエンザはスペイン北部を中心に例年よりも1、2週間早く流行り始めた。
ガリシアでは先週から一気に広がり始め、バスクでは、すでに病院はパンク状態と なっている。
カタルーニャでも患者が急増しているが、カタルーニャ自治政府は、病院へかけつける のではなく、自宅での療養を行うよう呼びかけている。
病状に何らかの疑問がある場合は、電話相談サービスを利用するようにし、まずは 自宅療養を3〜5日間続けた後、容態が改善しないようであれば病院へ行くよう指導 している。
予想では、このあと、更に2,3週間かけて、患者は増加すると見られ、まだ山場は 迎えていないとされる。

無神論者のバス広告、違法性が無ければマドリッドでも開始

「無神論者は火の海地獄で永遠に焼かれる」との発言に対抗する「おそらく神は存在 しない。恐れるのをやめて人生を楽しもう」と言う宣伝に関して、違法性が 認められなければ、これの掲載を申し込むのも、掲載依頼を受諾するのも自由であるとの 見解をマドリッド市のマヌエル・コボ副市長は示した。
マドリッドの無神論・自由思想者協会は、早急に市営交通EMTとの同意に達し、 同看板を設置した2〜3台のバスを15日間、走らせる構え。
カタルーニャでも、今月12日から2台のバス広告を、そして、更に予算が集まる ようなら、マドリッドであと2台の追加、更に他都市へも広めることを模索中。


1月8日(木)

2008年、失業者数100万人増加

2008年度は、失業者が急増した年として、歴史に残るものとなる。
2007年に比べて、46.93%増、新たに999.416人が失業し、総失業者数は 300万人台に突入した。
これは、3.128.963名を記録した1996年以来の 最悪の記録で、2008年には、1日平均、約2700名が失業したことになる。

年末年始の休暇、104名が交通事故で死亡

12月19日、午後15時から始まり、1月7日の午前0時まで、交通局では 年末年始交通特別取り締まり体制を布いていたが、この間に起きた死亡交通事故件数は 92件で、死亡者が104名、重傷を負った者が49名、軽傷者が55名となった。
1年前の同時期と比較すると、死亡者数は4名少なかっただけであるが、1年間の 統計を見ると、2007年度に比べて、2008年度における死亡者数は20.4%減 となった。

7州に雪の警報

スペイン気象庁では、今日、明日にかけて、アンダルシア、バレンシア、ムルシア、 アラゴン、ナバーラ、ラ・リオハ、カタルーニャなどに相当量の積雪があり得るとして、 注意を促している。
グラナダのアルプハラでは20センチ程度の積雪、アンダルシア沿岸部で5センチ程度、 タラゴナでは8センチ、アリカンテやバレンシア沿岸部や内陸部では20センチ、 カステジョンで15センチ、アラゴンで20センチ、テルエルで15センチ、等、 各地での積雪が予想される。


1月7日(水)

信者と無信者、バスの広告合戦

「神はおそらく存在しない。だから恐れるのはやめて、人生を楽しもう!」
ロンドン市内を走るバスに据えられた巨大な広告である。
これは、イギリスのコラムニストが、インターネットの某キリスト教関連サイト上で 「無神論者は、永遠に地獄の炎の海に焼かれるであろう」と言う記述を見て、 英国人権協会と某教授の援助を受け、開始した反撃であるが、これが多くの都市に 飛び火し、スペインでは最初にバルセロナに上陸した。
バルセロナでは、今週の月曜日から19日までの間、「神はおそらく存在しない・・」の 看板を付けた市バスが市内を走ることとなっているが、これが首都マドリッド にも上陸しつつある。
すでに、マドリッドの「無神論者と自由思考主義者協会」は、マドリッド市の 公共交通機関の広報課と話を進めており、契約が成立次第、同様の看板をつけたバスが マドリッド市内を走る事が予想される。
 これに対し、マドリッドのフエンラブラダ市にある福音教会で、4年前から牧師を 務め、また弁護士でもあるパコ・ルビアレス氏は、真っ向から対決した。
マドリッド自治州の南部を走る493番のバスに「神は存在する。キリストの内に 人生を楽しもう!」と書いた大きな看板広告を設置。
来週には、同様の看板をつけたバスが、マドリッド市内を走る予定。

雪のため、北部で八つの峠が閉鎖

積雪のため、スペイン北部を中心に交通への影響が見られ、 ブルゴス、レオン、カンタブリア、ラ・リオハ、アストゥリアス、ナバラ、 パレンシアなどで、8つの峠が通行止め、35の地方道でチェーン着用が義務と されている。
 また、カタルーニャでもバルセロナの3つの道路が通行止め、25の道路で チェーン着用となっている。
雪は今日もカタルーニャ、バレアレス、アンダルシア東部などで降り続く見込み。


1月6日は、「主の公現」の祝日にあたるため、ニュースはお休みとさせて頂きます。


1月5日(月)

インフレ、過去10年間の最低レベルに

12月に、年間インフレ率は0.9ポイント下がり、1.5%となった。
これは、4.3%に達した2007年12月と比べると2.8ポイントも低く、 また、過去10年間で最低レベルを記録したことになる。
インフレ率は8月に4ポイント、9月に3ポイント、10月に1ポイント、 11月に1.2ポイント、そして12月に0.9ポイントと、 5ヶ月連続のマイナスとなった。

東方三賢士パレード、クリスマスの終幕

スペイン各地で、今夜、クリスマスの最終幕とも言える東方三賢士の大パレードが 行われる。
首都マドリッドでは、続く経済危機の影響もあって、登場するパレード車両は 昨年より8台少ない27台となり、この大イベントに費やされる予算も昨年より 35万ユーロ少ない95万ユーロとなる。
マドリッドの中心部を走る主要道路の多くは今日の午後16時ごろから深夜0時頃まで 車両通行止めとなる。

バラハス空港、フライト遅延続く

複数の管制塔員の病欠のため、使用滑走路を4つから二つに減らしたバラハス空港に おけるフライトスケジュールの混乱は4日前に始まったが、3日目の昨日、 滑走路を4つに戻しはしたものの、依然、混乱は続いていた。
スペイン空港事業団は、昨日、「混乱は無く、平常を取り戻している」と報告しては いたが、実際には、遅延やフライトキャンセル、オーバーブッキングの影響を受けた 者が多く、情報収集やクレームを出すための長蛇の列が見られた。
 特にトラブルが目立ったのは、12月頭からパイロット組合のストが続く イベリア航空で、これまでのフライト遅延やキャンセルを多数引きずっている影響も あって、昨日も8便がキャンセルとなった。
また、3000人以上の利用者が、乗り換えが出来ず、土曜日の夜をホテルで 過さねばならなかった。


1月2日(金)

2008年交通事故死者数、559名減

2008年度の交通事故死者数は2182名で、前年度と比較して、 20.3%減、559名減となった。
これは、統計が取られ始めて以来、最大の減少率。
2004年には13.9%減、2005年には5.1%減、2006年には 9.5%減、2007年には9.1%減となっており、交通事故死者数は 2008年で5年連続の減少を続けている。
4029名が死亡した2003年から比べると、交通事故死者数は45.8%の マイナスとなり、当時、1日辺りの死亡者数が11名であったのに対し、 2008年度には5.9名まで下がったことになる。

バラハス国際空港、管制塔員の病欠により混乱

マドリッドのバラハス国際空港では管制塔員が7名、病気により欠勤しており これが原因で、通常使われている4つの滑走路のうち、二つだけを利用すると言う 状態が続いている。
このため、バラハス空港を出発するフライトは最大90分程度の 遅れを出している模様。
同空港では計140名の管制塔員が働いており、通常、常に30名ほどが職務に 当たっているが、7名の欠勤は、約25%の欠員を意味することとなり、空港側は 滑走路二つの使用中止措置を取った。
今日も、代わりに出勤出来る者を探しているが、時期が時期だけに、代わりを探すのが 困難であると、スペイン空港事業団AENAはコメントしている。

バーゲンセール開始

記録的な経済危機が続く中、今年もバーゲンが始まった。
1月1日から3月31日までの間に、少なくとも1週間、また最大で2ヶ月の間、 それぞれの商店がバーゲンセールを実施する事となるが、多くの商店では本日の開始 となる。
消費者協会が500人を対象に行なったアンケート調査によると、今年のバーゲンでの マドリッド住人一人辺りの出費額は、前年度に比べて11.1%少ない120ユーロ 程度になるであろうとの予想。


12月31日、元旦は、ニュースはお休みとさせて頂きます。
皆様、良い年をお迎え下さい。



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