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12月31日〜1月3日まで、ニュースはお休みとさせて頂きます


12月30日(水)

失業に対する不安、過去10年間で最大に

今年12月の世論調査まとめによると、スペイン国民がかかえる社会問題 として、最も多く挙げられたのが、「失業問題」で回答者の79%となり、 81%に達した1998年の最高記録に迫るものとなった。
2番目に多かったのが「経済問題」で47%、3番目が「政策と政党の問題」で 13.6%。

地下鉄プエルタ・デル・ソル駅、30日、31日の夜は一時閉鎖

マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル広場では今年も例年通り 年越しカウントダウンが行なわれ、広場は大勢の人で埋め尽くされる事となる。
そのため、本日21時より年越しセレモニーの準備のため、同広場にある 地下鉄駅は一時的に閉鎖となり、また、明日、大晦日の夜も21時から0時半までの間、 地下鉄へのアクセスは不可能となる。
この間、同駅を通過する地下鉄は、平常どおり運行されるが、同駅での 乗り降りは出来なくなる。
 また、元旦の朝は始発が7時となり、普段よりも遅れての運行となる模様。

悪天候のため、引き続き28県に、各種注意報、警報

スペイン気象庁は28県に対し、引き続き、強風、大波に注意 するよう、呼びかけている。
マドリッド、カスティージャ・ラ・マンチャ、アラゴン、ナバーラ、 ラ・リオハ、エクストレマドゥーラ、ムルシア、ウエルバ、セビージャ、 コルドバ、カディス、マラガ、アリカンテ、ブルゴス、ソリア、パレンシア、 サモーラ、サラマンカ、アビラ、セゴビア、カンタブリアでは、強風注意報が、 ガリシア沿岸部、アリカンテ沿岸部、ムルシア沿岸部、カディス沿岸部、 ウエルバ沿岸部、ランサロテ島、テネリフェ島、ラ・パルマ島、 エル・イエロ島などでは波浪注意報が出されている。


12月29日(火)

年末、年始にかけて、管制塔スタッフ、ストライキの可能性

ここ数日、カナリアス諸島の空港の管制塔スタッフ数人が健康上の問題を 理由に有給休暇をとっており、これと悪天候の影響とで空の便に大きな乱れが 生じている。
 昨年同時期、マドリッドのバラハス空港で8名の管制塔員が同様の手段を講じ、 事実上のストライキを行なった際、スペイン空港事業団は、代わりのスタッフを 用意することが出来ず、多数のフライトキャンセルや遅延が生じたが、この年末も 同様のシーンが繰り返されるのではないかとの懸念が広がっている。
政府筋によると、スペインの管制塔員は、EU平均の2倍の収入を得ており、 政府はこれを是正すべく、25%の給料カットの方向で検討を進めているが、 これに対し、スペイン全国の管制塔員約2000名の95%が加盟する 労働組合USCAは、年末年始にかけて、超過時間勤務をボイコットするよう 呼びかけている。

悪天候により各地で各種注意報

スペイン気象庁はカスティージャ・ラ・マンチャ西部、マドリッド州南部、 エクストレマドゥーラ北部に対し強風警報を、ガリシア沿岸部には強風波浪警報を、 また、その他、本土中央部、本土南部などの25県に対し、強風、大雨注意報を 発した。


12月28日(月)

国家赤字、国内総生産の6,79%に

スペインの国家財政赤字は11月時点、715億2400万ユーロとなり、 国内総生産の6,79%に達した。
139億6700万ユーロであった2008年度同時期に比較すると この1年間で5倍に膨れ上がったことになる。
今年11月までの国家支出は1687億1800万ユーロで、 昨年度比較21,5%増、国家収入は971億9400万ユーロで、 昨年度比較22,2%減となった。
欧州委員会は財政赤字が拡大するスペイン、フランス、アイルランド、英国 などに対し、2013年までに国内総生産の3%以内に抑えるよう要請して いる。


12月24日〜27日はクリスマスのためニュースはお休みさせて頂きます


12月23日(水)

オディッセイが引き上げた海底の財宝、スペインに返還命令

2007年4月にアメリカのオディッセイ社がスペイン近海の海底より 引き上げ、強引に米国へ持ち帰った財宝について、その所有権をスペイン政府が 主張していたが、第一審に続いて、第2審においても、スペイン側の所有権が 認められ、オディッセイ社に対し、10日以内に財宝をスペインへ返還する ようにとの判決が下った。
同財宝は、1804年にイギリス海軍の攻撃により沈められたスペインの 「メルセの聖母マリア号」に積まれていたもの。
また、ペルーや、船と一緒に沈んだ人々の子孫が一部、所有権を主張していたが、 今回の判決でこれらの主張は全て排除され、オディッセイ社とスペイン政府のみに その焦点が絞られる事となった。
最終判決は、フロリダ州の最高裁の判断を待つ事となる。

クリスマス休暇、雪のため交通交雑

交通局では本日より1月7日までの間におよそ1500万台の移動があるとして 特別取り締まり体制に入ると同時に、悪天候に対する充分な注意を呼びかけている。
クリスマス休暇に向けての大移動が開始された今日の昼過ぎまでは、幾つかの 峠で積雪による通行止めも見られたが、夕刻にはほとんどの規制が解け、 16時半の時点では、ウエスカ県の2峠におけるチェーン着用義務が残るのみと なった。


12月16日(水)

ビスカヤ湾のカタクチイワシ漁、再開へ

EUは、4年半ぶりにビスカヤ湾におけるカタクチイワシ漁の再開について ゴーサインを出した。
4年半の禁漁の結果、同水域におけるカタクチイワシの生息量が戻りつつあるとして、 来年4月より年間7000トンを上限として、カタクチイワシ漁が再開される事と なった。
7000トンのうち、1600トンがフランスに、5400トンがスペインに割り当て られる。
4月の漁再開後、6月に再度、見直しが行われる予定で、カタクチイワシの繁殖が 正常に行われているかどうかによって、上限の再調整が行われる予定。
 また、10年間の禁漁となっていた北大西洋における鱈漁についても、再開が 認められ、800トンがスペインの割当量となる。
更には、スペイン海域以外のEU圏海域におけるスペイン漁業への割り当ては アンコウ漁が15%増し、メルルーサ漁が7%増し、鰈、舌平目漁が5%となる見込み。

悪天候のため、ガリシア全域で学校閉鎖

スペイン気象庁によりガリシア全土に出された大雪警報を受け、 登下校中のトラブルを避けるため、ガリシア州はガリシア全域の 全教育機関おける授業中止を発表した。


12月10日(木)

AVEバスク路線開通工事に新たなる妨害

昨日、ビスカヤ県のアモレビエタにおいて、AVEバスク路線開通工事に対する 新たなる妨害事件が起きた。
午後20時ごろにラ・テヘラ地区で火災が発生し、これによりAVE開通工事に 携わっていた掘削機の一つが全焼した。
すでに周囲が暗かったため、火災の原因など、詳しい調査は今日に持ち越されたが、 ETAによる妨害の可能性が高いと見られている。


12月8日(火)

無原罪の御宿りの祝日です。


12月6日(日)

憲法記念日です。


12月2日(水)

11月の交通事故死者数、1965年以来最小に

11月の交通事故死者数は130名となったが、これは128名を記録した 1965年の2月以来の最少数となった。
また、同じ11月の統計としては、113名を記録した1961年11月以来の 最小記録となっており、逆にこれまでで最も事故死亡者数が多かった11月は、 514名が亡くなった1991年となっている。

失業者数、11月に60.593名の増加

11月の失業者数は前月比プラス1.59%、60.593名の増加となり、 失業者数合計は前年度比29.43%増し、879.677名増加の 3.868.946名となった。
171.243名の増加を見せた前年度同時期と比較すると、状況は良くなったとは 言え、過去9ヶ月間の平均が44.000名増であるのと比べると、これを大きく 上回ったことになる。


11月30日(月)

バスクのマグロ漁船、ソマリア沖で海賊を撃退

バスクのマグロ漁船、オルトゥベ・ベリア号は、今朝5時40分に、 セイシェル諸島の230マイル沖で海賊の追跡を受けている旨、海上警備センターへ 通報した。
海賊は2隻のボートに別れ30分間にわたって漁船を追跡。
距離700メートルまで迫った時点で漁船の警備隊員が海賊船に対し、威嚇射撃を 行ったところ、自動小銃や手榴弾による反撃を受けた模様。
海賊が放った銃弾6発が漁船に命中したが、漁船側に怪我人は無く、海賊側の 被害については、未明。
11月12日に、同水域で活動する漁船に対し、軍用兵器を持つ4名の護衛チームの 搭乗が決まってから、漁船が海賊を撃退したのはこれで3度目。


スタッフが1ヶ月のバカンスのため、しばらくは数日おきの更新となります


11月24日(火)

国家赤字、7倍に

今年1月から10月にかけての国家赤字は593億1.000万ユーロとなり、 85億100万ユーロであった前年度同時期に比べると、その7倍に増えており、 国内総生産の5.63%に達した。
カルロス・オカーニャ財務省秘書によれば、国家赤字は更に膨張し、 年度末には国内総生産の8%を越えると予想。

スペイン・サッカーリーグ、81年前に設立

スペインのプロサッカーリーグの設立に向けての会合が持たれ始めたのは 1926年にさかのぼるが、その後、システムについての合意が得られるまでに 長い月日を要する事となり、現在のリーグシステムが確立されためには、 1928年11月23日まで待たなければならなかった。
最後まで争点となったのが、限られた小数チームのみによりリーグ戦を組むと言う 少数チーム制にするのか、より多くのチームによるリーグ戦を行なうと言う 多数チーム制にするのかと言った点であったが、一部リーグの下に、2部リーグ、 更には、2部リーグBと言ったグループを置くことによって同意に達し、1929年 に最初のスペインサッカーリーグ戦が行なわれ、今日に至っている。
 現在では、国内経済に年間90億ユーロもの貢献をし、およそ85000人の 雇用を作り出す、スペイン最大の娯楽産業となっている。


11月23日(月)

マドリッド州、スペインで唯一、外国人ツーリスト数が増加

調べによると、今年1月から10月までの間に、スペイン全国で 外国人ツーリスト訪問者数が減っている中、唯一、マドリッド州においてのみ 訪問者数420万人、前年度比プラス5.1%と、増加を示した。
全国平均では、同期間にスペインを訪れた外国人ツーリスト数は4700万人で 前年度比較、マイナス9.3%となっている。

マグロ漁船のセキュリティー経費、月額50万ユーロ

ソマリア沖での海賊事件が続く中、スペイン政府は、業船に軍用兵器搭載を 許可する事となったが、今後、危険水域に出る漁船は、これまでの乗組員以外に、 護衛用に4名の特別チームを同乗させる事なる。
ソマリア沖水域で活動する漁船は現在、13隻あるが、これらの護衛に必要となる 経費は月額494.000ユーロとなり、そのうちの25%を中央政府予算から、 25%を漁船が所属する地方自治体予算から、そして、残る50%を漁船のオーナー が負担する形となり、つまりは、月額約25万ユーロが、スペイン国民一人一人の ポケットマネーから捻出されることとなる。

青少年の68%が、テレビよりもインターネットを優先

テレフォニカ基金の行なった調べによると、10歳から18歳の青少年を対象と した場合、その68%が、テレビとインターネットのどちらかを選ぶとすれば、 インターネットを優先すると答えた。
同年齢層のインターネットユーザーは、約88%となっており、また、 6歳から9歳を対象とした場合のユーザーは、71%。


11月20日(金)

ガリシア州政府、グーグルのストリートビューに憤慨

来年のサンティアゴ聖年に向け、ガリシア州政府とグーグルとの間で、 サンティアゴ巡礼路のストリートビューを完成させる企画が成立し、去る 11月10日にこれの公開が始まったが、ガリシア州政府は、その内容が 当初、グーグル側から受けていた説明と異なるものであるとして、グーグルに対し、 クレームを投じた。
ガリシア州政府は、ストリートビュー・サービスが、サンティアゴ巡礼路を正確に 映し出すものと理解していたが、公開され、内容を確認してみると、実際には その画像の多くは、車道から撮影されており、実際に巡礼者が歩く伝統的巡礼路は あまり反映されていない事が判明。
 グーグル側が、撮影チームがどこへでも入っていける訳では無く、アクセスが 可能なところだけを撮影する旨を、最初から伝えてあったと主張するのに対し、 州政府は、アクセス出来ないから撮影していないのではなく、コンセプトの違いに より、撮影しなかっただけであると指摘している。

2010年の祝日

全国共通祝日は、通常、年間8日間となっているが、2010年は、 他の日に祝日を振り返る事が出来る1月6日(主の御顕現)を、全州が祝日と 決めたため、全国共通祝日が普段よりも1日多い9日間となる。
これにより、2010年度のスペイン全土共通の祝日は次のとおり。
1月1日、1月6日、4月2日、5月1日、10月12日、11月1日、12月6日、 12月8日、12月25日。
この他、州別に決められる祝日が次の通り。
3月19日(カスティージャ・ラ・マンチャ、カスティージャ・イ・レオン、 バレンシア、エクストレマドゥーラ、ガリシア、マドリッド、ナバーラ、 バスク、ラ・リオハ、メリージャ)、 4月1日(カタルーニャ、バレンシアを除く全州)、 4月5日(バレアレス、カタルーニャ、バレンシア、ナバーラ、バスク)、 6月3日(マドリッド)、8月16日(アンダルシア、アラゴン、アストゥリアス)。


11月18日(水)

プラド美術館、190周年記念

1819年11月19日に、王立絵画美術館としてオープンしたプラド美術館は 明日で190周年を迎える。
これを記念して、同美術館は、常設展示、特別展示共に、明日の19時まで 入場無料とし、また、解説付き案内サービスが行なわれる。
19時になると、古楽のスペシャリストであるアグスティン・アルバレス氏による 演奏で、フランス、スペインの18世紀のリサイタルが行なわれる予定。

スペインで情報漏れ、ドイツで10万枚のクレジットカードをブロック

VISA、Mastercardより、スペイン国内でデータが盗まれたとの 警告を受け、ドイツで10万枚以上のクレジットカードをブロックすると言う 事態を招いた。
実際には、どの程度の情報が盗まれたかは明らかではなく、被害数はまだまだ 増える可能性があると言う。

クリスティアン・ロナルド、復帰

チャンピオンズリーグ、マルセーユ戦で負った怪我のため、51日間、休養を 強いられていた、レアル・マドリッドチームのクリスティアン・ロナルド選手は 明日、正式に医師より全快の通知を受ける模様。
今週末に予定されている対ラッシング、リーグ戦への出場は無さそうだが、 その後に続く、チャンピオンズリーグ、そして対バルサ戦には出場が期待される。


11月17日(火)

マグロ漁船アラクラナ号、47日ぶりに解放

47日前にソマリア沖で海賊に捕らえられていた、スペイン、バスクの マグロ漁船アラクラナ号とその乗組員36名(内16名がスペイン人)は ようやく解放され、現在、セイシェル諸島に向かっていると、本日、 ホセ・ロドリゲス・サパテロ首相自らの報告がなされた。
海賊に支払われた身代金については、明らかにされていないが、 各筋の予想がおよそ一致するところとしては、230万ユーロ程度は無いかと 推測されている。
 アラクラナ号は40〜45時間後にセイシェル諸島に到着予定で、 そこから家族の待つスペインへ飛行機にて移動する予定。


11月16日(月)

新型インフルエンザ、ワクチン接種を開始

本日より、スペイン全国で新型インフルエンザ・ワクチン接種が開始された。
この第一段階・ワクチン接種は、特に感染の危険度が高いグループ(約1000万人) を対象としており、これには慢性的基礎疾患を持つ者、医療施設で働くもの、 警察官、消防員、刑務所従業員などが含まれる。
妊婦も同じグループに含まれるが、アジュバントを含まない妊婦用ワクチンが 用意できるまで、あと2、3日かかる見込み。

過去30年間で最も暖かい秋

アフリカから流れ込んだ風が、スペインに過去30年間で最も暖かい秋を もたらした。
特に東海岸沿いに好天をもたらし、例年の同時期と比べると7度も高い気温と なり、海辺では日光浴を楽しむ姿が多く見られた。
また、アンダルシアの海岸でも気温は30度近くまであがり、海水浴を 楽しむ姿も見られた。
この陽気は今週半ばごろまで、続く見通し。


11月13日(金)

イベリア航空とブリティッシュエアウェイズが合併

16ヶ月間続いた交渉の末、スペインのイベリア航空と英国の ブリティッシュエアウェイズの2社が昨日、合併する事で合意に達した。
これにより、約150億ユーロの売り上げを持つ、世界で5番目、 ヨーロッパではエアフランスーKLM、ルフトハンザに次ぐ3番目の 航空会社となる。
また、保有機材の数ではヨーロッパで1番、利用者数では2番目となる。
両者ともに、これまでのブランド名は維持され、融資、運営の中心はロンドンに 置かれ、社会的、法的な本部はマドリッドに置かれる見通し。

ガリシアで強風警報

スペイン気象庁は、ガリシア、カンタブリアに向け、本日付で強風警報を発した。
ア・コルーニャ県北西部では風速130M、西部、南西部では120M、 内陸部では100Mの強風が予想されている。
また、ルゴ県でも、風速120M、ポンテベドラでは110M、 オレンセで90Mの強風が予想される。
また、ア・コルーニャ、ポンテベドラでは、大雨注意報も出されている。

闘牛士ホセ・トマス、7年ぶりにビルバオで出場

名闘牛士として知られるホセ・トマス氏は、ここ7年間、様々な事情から ビルバオでの闘牛を行なっていなかったが、ビルバオの闘牛愛好家達によって 1910に発足した会、クルブ・コチェリトの100周年に合わせて、 来年5月23日に同市、ビスタアレグレ闘牛場にて出場する事を発表した。
共演するのはエル・フンディとホセ・マリア・マンサナレス。
クルブ・コチェリトは、ホセ・トマスの出場に際し、30万ユーロの支払いに 合意したが、交渉がまとまった直後、ホセ・トマスは、代理人を通じて、 同闘牛で受け取る報酬の内、彼自身の取り分となるおよそ18万ユーロを 100%、ビルバオにある相互救済施設「慈悲の家」に寄付する事を発表した。


11月12日(木)

スペイン経済、後退にようやくブレーキか

G−20加盟国の大半で、経済が再成長を始め、欧州統計局が明日にも ユーロ圏における経済後退期が終わった事を宣言しようとする中で スペイン経済は依然、後退を続けている。
しかしながら、今年第2四半期終了時には、スペインの国内総生産が 前年度比マイナス4.2%、前四半期比マイナス1.1%であったのに対し、 第3四半期が終わろうとしている今、前年度比マイナス4%、 前四半期比較マイナス0.3%と、その後退に少なからずともブレーキが かかり始めたのが認められる。

マドリッドーバルセロナ間シャトル便運賃35%ダウンを発表

イベリア航空は、本日中に、英国航空との合併についての決定を行なう事と なっているが、今朝、マドリッドーバルセロナ間を結ぶエアーシャトル便について その航空運賃を35%値下げする旨を発表した。
同社運行のシャトル便は一日に60便飛んでおり、今回の値下げにより往復費用が 129ユーロとなる。

バルセロナの地下鉄テロ未遂犯の裁判、本日開始

バルセロナの地下鉄テロを企てたとして2008年1月に逮捕された イスラム主義者11名の裁判が本日開始、今月末30日まで行なわれる。
検察側は11名に対し、テロ集団への所属、爆発物所持、身分証明書偽造などの 罪状で9年から18年の懲役を求める模様。


11月11日(水)

欧州人権裁判所、スペインのバタスナ党の違法性について再確認

スペイン国内の裁判により、違法判決を受け、解散を命じられたバスクの 政党、バタスナとアベルツァレは、その判決を不服として去る6月30日付けで 欧州人権裁判所に上訴していたが、この度、同機関より正式にその違法性を確認する 判決が下された。
スペイン国内の裁判では、民主主義社会においてその安全維持、規律保護、 そして他の人々の権利と保護のために、これらの政党は違法化されるべきであるとの 判決が下されており、今回の欧州人権裁判所の判決では、これを再確認し、その判断を 擁護するものとなった。

グーグル・ストリートビューにサンティアゴ巡礼路追加

2010年のサンティアゴ聖年を前に、グーグルはスペイン国内のサンティアゴ巡礼路を ロンセスバジェスからフィステーラまでの全行程をそのストリートビュー機能対応地域 に加えた。
これにより、宿、橋、森など、サンティアゴ巡礼路の細部にわたるまで、 インターネット上で見ることが出来る。

イベリア航空乗務員スト、更に続行か

現在、イベリア航空乗務員によるストライキが行なわれており、今日、明日の二日間で 368便がキャンセルになる見通しとなっているが、ストはこれで終わるわけではなく まだまだ続く可能性がある。
組合側の発表によると、このあと更に11月30日、12月1日、2日、14日、 15日、16日、17日、18日のストを予定しているとのこと。
12月5日から8日にかけての連休と、クリスマスシーズンは、特別な時期である だけに、利用者の蒙る被害を鑑みて、スト日程からははずしているとコメントしている。


11月10日(火)

イベリア航空、今日、明日とストライキ

イベリア航空の労働組合による新たなストライキにより、今日、明日の 二日間にわたって計368便のフライトキャンセルが予測される。
これによる影響を受ける利用者はおよそ40000人と見られ、同社は ストによる被害を最小限に抑えるため、4万人の利用者を他のフライトに 振り分けるなどの対策を迫られている。
今回のストを前に、土曜日に会社側と労働組合側との対話がもたれているが、 現時点では、両者間の歩み寄りは見られない模様。

AVE利用者数、5ヶ月連続でダウン

経済危機の影響はスペイン国鉄利用者数にも見られ、高速列車AVEの利用者数が 5ヶ月連続でダウンとなった。
マドリッドーバルセロナ間を結ぶ新路線開通後、大幅にその利用者数を伸ばし続けて きたAVEであったが、今年3月に6%のマイナスを見せて以来、利用者数減少の 傾向が続いている。
 一方で、航空機利用者数は、昨年の大きな落ち込みのあと、その下降線に ブレーキがかかりつつあるようで、一時期見られた前年度比マイナス23%と言う 非常事態を後にし、今年9月には国内線利用者数330万人、前年度比 マイナス1.3%と、その落ち込みも底をついた感が持たれる。

メカノ復活

スペインポップスの大御所とも言えるメカノは、約20年間にわたる活動のあと、 1998年に解散していたが、この程、同じメンバーで再編、新曲、マリア・ルスを 発表した。
マリア・ルスはホセ・マリア・カノ作曲、ロンドン・アンサンブル・オーケストラの 伴奏、アナ・トロハのボーカルとなっており、ロンドンとマドリッドで収録が 行なわれた。
同曲は11月17日発売予定のディスクブック、MECANOXXlに組み込まれるとのこと。


11月9日(月)は、マドリッドの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


11月5日(木)

コボ氏の党員活動一時停止

マドリッド市役所助役による、同州知事への批判について昨日、PP(民衆党)本部で審議会 が開かれ、コボ助役に対して党員活動一時停止の決定が下された。
ただし、マドリッド市助役としての任務は続ける。
これは最終的な処分が下されるまでの暫定処置で、同氏の行動に 過失があったとみなされた場合は1〜4年の活動停止、重大な過失と 判断された場合には永久追放の可能性もある。
この暫定的処置を聞いたコボ氏は、 今までもそうしてきたように、また全ての党員がそうすべきであるように、 この偉大な党の決定を尊重する、と述べた。
一方で、一昨日の役員会議を欠席したアギーレ州知事に対して他の党役員から 無責任である、などの批判が集中している。

ビルバオーバレンシア間のAVEプロジェクト

ホセ・ブランコ勧業大臣は昨日、年末までにビルバオーバレンシア間 のAVE着工のための準備にとりかかるプロジェクトを発表した。
このラインが開通すれば、現在9時間かかるこの区間を半分以下の4時間 まで短縮できる。
またこの路線はサラゴサやテルエルを経由するため、サラゴサーバレンシア 間が2時間以下、サラゴサーテルエルやログローニョ間も1時間前後の 道のりとなる。
またこの路線は旅客だけでなく貨物列車にも併用されるため、カンタブリア海 と地中海の港を結ぶ重要な運送ラインとなるであろうと述べた。

外国人高所得者の所得税引き上げにサッカー界反発

与党PESOEと左派系野党が、先日合意した外国人高所得者の税率の見直し案に サッカー界から反対の声が上がっている。
この法は年収が60万ユーロ以上で、スペインに居住していない外国人、 つまりほとんどの場合がサッカーなど、プロスポーツの選手に当てはまるため 俗に「ベッカム法」と呼ばれているが、現在24%の税率を43%まで 引き上げる方針。
これに対し、サッカー界からは、税率が上がるとスター選手の獲得が困難になり、 スポンサーも減り、テレビ放映も減り、サッカーくじを買う人も減るだろう、 と改正は業界の発展に悪影響を与えるのみであるとの見方を示している。
しかしながらPSOE報道官のアロンソ氏は、今は皆が我慢しなければならない時で、 スポーツ界も例外ではないと述べ、一般市民からも自分たちも税金が上がって苦しいのだから 大金を稼いでいる彼らも協力すべきだ、との声があがっている。
ベッカム法は、2002年にスター選手など高所得の外国人をスペインに招聘しやすく するために施行された。


11月4日(水)

10月の失業率2.6%上昇

労働省の発表によると、10月の失業者数は、9月よりも9万8千906人 増え、これで3ヶ月連続の上昇となった。
しかしながら、同省担当者によると10月はもともと失業率が上昇傾向にある月であり、ある程度 予想された数値であると述べ、昨年の同月より半分程度の上昇率となっていることも強調した。
一方、25歳以下の若者の失業率は、先月よりも3.8%上昇した。
性別でみると男女共に上昇しているが、男性の上昇率が、女性を上回った。
職業別では、サービス業で最も上昇している。
自治州別では、アンダルシアとラ・マンチャで最も失業者が増えており、 これにカナリアスが続く。

コボ助役、内容については謝罪せず

先週エル・パイス紙に掲載されたインタビュー記事で、マドリッド州知事の エスペランサ・アギーレ氏を強く批判したことが党内で問題となっている マドリッド市助役のマヌエル・コボ氏は昨日、党本部で開かれた役員会で この件に関して説明を行った。
それによると、コボ氏は多くの党員が批判しているように、党外でアギーレ知事の批判を したことは間違っていたと認めた。
しかし、同知事に対する批判などに関しては、謝罪したり撤回する 意志はなかった模様で、むしろ改めて同知事への批判を繰り返すほどだった。
また、数ヶ月前に起きた州政府の同助役に対する盗聴疑惑が発覚した際には、 自分や家族の身の危険を感じた、と述べた。
これに対し、この会議に出席しなかったアギーレ知事は記者団の質問に答え、 「(批判の)加害者が、被害者(自分)と同じレベルに立つのはいかがなものか」 と述べ、不快感を露にした。

19県で強風警報

気象局は、本日イベリア半島内の17県とマジョルカ、メリージャに 強風に対するオレンジ警報を発令した。
特にナバラ、リオハ、テルエル、サラゴサとマジョルカでは最大風速80キロが予測されている。 また、バレンシア、アルメリア、マラガ、グラナダとメリージャでも 最大風速70キロとなる模様。
一方、半島北部の海岸沿いでは高波の予報もでており、ガリシアの ルーゴでは4〜5メートルの高波が予測されている。


11月3日(火)

マドリッド信金の頭取、ラト氏選出か

エスペランサ・アギーレ・マドリッド州知事に、マドリッド信用金庫の 新頭取として推薦されていたイグナシオ・ゴンサレス副知事は昨日、 最大のライバルであったロドリゴ・ラト氏を推薦すると述べ、 事実上の候補辞退を発表した。
副知事は、これまで自分を援助し、励ましてくれた多くの人々に 感謝の意を示すとともに、停止状態となっている新頭取選出を 市民や国民のために一刻も早く再開したい、と述べた。
アギーレ知事もラト氏の仕事ぶり、人間性や公共事業での経験の豊富さを 上げ、新頭取にふさわしい人物と賞賛した。
ラト元副首相は、ガジャルドン・マドリッド市長やラホイPP党首から 推薦されていただけでなく、サパテロ首相も、ラト氏なら 反対はしない、という旨の発言をしており、正式発表はされていないものの ラト氏の選出はほぼ確実とみられている。

マドリッド市内のキオスク、年末までWIFI無料

マドリッドのキオスク協会は、インターネット会社との提携により 市内120箇所の新聞、雑誌などを販売するキオスクで無線LAN のサービスを年末まで無料で提供すると発表した。
これらのキオスクはほとんどが市の中心部に位置しており、WIFI スポットには人差し指を伸ばした手のマークが掲げられており、 数百メートル先までキャッチできる。
1月1日以降は、最初の30分だけが無料で、それ以降は固定料金 を支払うことになる見込み。
同協会では、事前に11箇所で試験サービスを行い、その結果が 非常に良好だったため、多くの人の利用を期待していると述べた。

俳優ホセ・ルイス・ロペス・バスケスさん死去

スペインを代表する俳優の一人であったホセ・ルイス・ロペス・バスケスさんが、 昨日マドリッドの自宅で死去、87歳だった。
バスケスさんは、1940年にマドリッドで舞台デビューして以来、 数々の映画、ドラマ、舞台に出演した。
芸術アカデミーの金メダルなど国内の様々な賞を受賞したが、1973年に 放映されたテレドラマLa cabinaで、電話ボックスに閉じ込められる男を 好演しアメリカのエミー賞を受賞している。
近年はいくつかの病気を併発し、ほとんど外出することもなかったという。
バスケスさんの遺体は、デビューを飾ったマリア・ゲレロ劇場に 水曜まで安置される。


11月2日(月)

マドリッドで100万人がお墓参り

諸聖人の祝日であった昨日、各地で先祖や家族の墓参に訪れる人の 姿がみられた。
好天に恵まれたマドリッドでも公営墓地などに約100万人の人が詰め掛けた。
しかしながら、不景気のためか献花を購入する人は少なく、生花店協会に よると、昨年より40%もの落ち込みが予想されているという。
ただし、その前年も30%減少しており、これは年々土葬よりも火葬が増えていること も一因だとしている。

グリーン・ピース、今度はサグラダ・ファミリアから垂れ幕

先週マドリッドで環境問題をアピールする垂れ幕を吊るした環境保護団体 グリーンピース。
今回は、、バルセロナのサグラダ・ファミリア教会のクレーンから横断幕を 吊るして環境保護を訴えた。
横断幕には、「世界の首脳陣よ、環境を救う決断を!」と書かれており、 前回同様コペンハーゲンで開催される環境保護会議に対しての アピールだったが、バルセロナでは明日EUと米国による環境保全会議 が開催されるため、それに合わせて行われた。

本日より各地で気温急降下

日中は半袖で過ごせるくらいの温暖な日がほぼ全国的に 続いていたが、気象局の発表によると本日より各地で気温が下がり、 北部では、昨日より12度下がる所もあるとしている。
また、北部や山間部では、雲に覆われ雨となる地域もあり、 かなりの強風が吹き荒れる所もありそうなので、注意を呼びかけている。


10月30日(金)

バスクのマグロ漁船、海賊の追撃を振り切る

ソマリア沖でバスクのマグロ漁船アラクラナ号が海賊に捕らわれてから 間もなく1ヶ月になろうとしているが、今日また、新たなる事件があり 未遂に終わった。
バスクのマグロ漁船イリア・フラビア号が、ソマリア沖、約2000キロの 海域を航行中、海賊の存在に気づき、逃走を始めたところ、海賊船が追跡を 開始したが、途中、海賊船にエンジントラブルが生じた模様で、追跡を断念。
イリア・フラビア号は、無事、海賊船を振り切り、チャゴス諸島へ避難した。
 一方、今月2日より海賊の捕虜となっているアラクラナ号の乗組員は、 しばらくスペインとの連絡が途絶えていたが、本日、交信が復旧し、全員、 健康状態良好との事。

サグラダ・ファミリア地下のAVE工事、続行

バルセロナのサグラダ・ファミリア建設委員会より出されていた 高速列車AVEの線路建設工事停止願いは、本日、国家裁判所より却下され、 工事は続行となった。
AVE用トンネルがサグラダ・ファミリアの至近距離地下を通過する事に対し、 同建築物に与えるリスクが大きすぎるとして、工事停止を訴えていたが 国家裁判所は、「私的利益が公共利益よりも優先されるべき理由が認められない」 としてこの訴えを却下した。


10月29日(木)

インフレ、更に歯止め

ユーロ圏統一方式による消費者物価指数によると、スペインにおける 10月の指数はマイナス0.6%となり、マイナス1%となった前月よりも 0.4ポイント少ない結果となった。
すでに8ヶ月間、連続でマイナスを示してはいるが、デフレ傾向にも徐々に歯止めが かかりつつある。


10月28日(水)

アンダルシアーバレンシア間AVE,2011年に開通

新幹線AVEの建設を請け負う公設会社ADIFのアントニオ・ゴンサレス会長は 昨日、「2011年より、セビージャとバレンシアを結ぶAVEは、マドリッド市内を 経由する必要が無くなるであろう」と、発表した。
同ルートの全ての工事は、来年6月には完成予定で、それ以降、試運転他、諸々の テストが行なわれ、2011年から正式に開通する予定となっている。

カタルーニャの出生率、70年代末の数値に

2008年に、カタルーニャで行なわれた出産数は89024件で、これは、 70年代末以来の高記録、また、2007年度比、プラス6.3%となった。
カタルーニャにおける女性一人あたりの子供の数は、1979年時に2.1人で あったのに対し、現在では1.54人となっており、スペイン全国平均の1.46人を 僅かに上回っている。
 また、カタルーニャ在住スペイン人に比べ、移民女性による出産の方が多く、 スペイン人女性が、一人当たり1.38名であるのに対し、移民女性については、 2.03人となっている。
出産平均年齢については、スペイン人が30.8歳であるのに対し、移民女性は 28.6歳と早め。

ガルシア・ロルカの遺体があるとされる共同墓地の発掘調査開始

歴史記憶法が施行された直後、2008年2月にグラナダの協会が、 歴史的記憶を取り戻すために、その遺族の依頼を受け、ガランディ氏、ガリンド氏の 遺体発掘調査の実施を申請していたが、本日午後、同調査が開始される。
歴史記憶新法の施行と共に、フランコ時代に行なわれた犯罪調査と、射殺された 人々の遺体発掘調査について認可を行なったのはバルタサル・ガルソン判事であるが、 過去の戦時下に行なわれた犯罪を裁く事は、加害者、犠牲者、また、その子孫などに 及ぼす様々な影響がある事などから、多方面より賛否両論が持ち上がっていた。
が、本日午後、金属パネルで覆われ、映像や音などが外部へ漏れないよう、 プライバシーが守られた状態での発掘調査が開始される。
調査に立ち会うメンバーは、携帯電話や録音機などの携帯を許されず、また、 内部で確認されたことについて、口外しないなど、プライバシーの厳守義務について サインをした上で、作業を行なう模様。
 同墓地には詩人として知られるガルシア・ロルカや、闘牛の槍士ホアキン・アルコジャス氏 なども眠っていると推測される。


10月27日(火)

PPマドリッドの内紛再燃

先日エル・パイス紙に掲載されたマドリッド市助役マヌエル・コボ氏の インタビュー記事が、大きな波紋を呼んでいる。
ガジャルドン市長の右腕であるコボ氏は、同じ民衆党選出でありながら、 市長とは犬猿の仲であるアギーレ同州知事を激しく批判。
特に最近両氏の確執の種となっていたマドリッド信用金庫の新頭取候補 をめぐる争いで、アギーレ知事の態度を「吐き気をもよおす」などと こきおろした。
これは、ラホイ党首が、前IMF会長でアスナル政権時代に副首相や経済相 を勤めたロドリゴ・ラト氏を推しているのに対し、アギーレ知事は 自分のナンバー2であるイグナシオ・ゴンサレス氏を擁立しようとしている 事を批判したもの。
また、自治州管轄下の地方局テレマドリッドについても、ガジャルドン市長 の州知事時代に比べて、公共性、政治的な公平性に欠けるとし、 常に自分はリベラルであると主張している同氏を批判した。
ガジャルドン市長は、これに対し「自分は常にコボ氏を擁護してきており、 今回も例外ではない」と述べたが、党内で国政レベルでも役員を務める コボ氏の爆弾発言に対し、すでに様々な批判が集中している。

フランスでETAテロリスト逮捕

フランス警察は昨日、オートガロンヌ県でテロリスト集団ETAのメンバーと 見られる男を逮捕した。
この男はその後の調べで、指名手配中のスアイツ・エラスティ容疑者であること が確認された。
警察のパトカーが、同県の街道を巡回中、路肩に停車してあった車を 発見、中にいた人物に問いただすと、車が故障したと述べたため 身分証明提示を求めた。
するとこの男は、自らETAのメンバーであると名乗り、偽の身分証を提示したという。
この車からは、30キロの爆発物を製造できるマテリアルや偽造ナンバープレート などが発見され、拳銃一丁も押収された。

イベリアのスト昨日は約2万人に影響

昨日から始まったイベリア航空の客室乗務員のストは、約2万人の利用客に 影響を及ぼしたが。特に大きな混乱はなかった。
イベリア側は、ストに応じたのは全体の5%に過ぎないと述べ、 再び協議の席に戻るよう呼びかけた。
一方労組側は、具体的な数値の発表は避けたものの、満足のいく結果であると 述べた。
最も大きな影響を受けたマドリッドのバラハス空港では、同航空のほとんどの 便が発着するターミナル4で、チケットの払い戻しや変更を求める利用客の 長い列があちこちで見られた。
今回のストは本日終了するが、今後協議が物別れに終わった場合は、来月10、11日にも 再度召集される予定。


10月26日(月)

イベリア48時間スト決行

イベリア航空労組は、本日より2日間客室乗務員のストを開始する。
これにより約400便近いフライトがキャンセルとなる模様。
この影響を受けるのは、主に国内便とヨーロッパ便で、マドリッドのバラハス空港 発着が最も多く約100便、バルセロナのプラッツ空港がそれに次いで約30便。
イベリア側の広報は、経済危機の真っ只中で会社の経営も苦しいなか、 賃上げ要求を訴えるのは非常に残念なことであると述べた。
このストは、長距離便やコードシェア便及びブエリングには影響しない見込み。

ゲルニカ憲章から30周年

バスク自治州憲章(ゲルニカ憲章)が制定から今年で30周年を迎え、昨日 州都ビトリアで記念式典が行われた。
就任後初の式典となったロペス州知事は、この憲章は30年前に、それまで 独裁政権の長い夜を過ごしてきた人々が自由という夢に踏み出すため作り上げたもので、 単なる文書ではなくすべてのバスク州民の共存を実現する道への扉である、と主張した。
同知事は、テロの犠牲者について触れ、彼らもまたバスクの 自由のために命を落としていったと述べ、敬意を表した。
一方、PNV(バスク国民党)はこの式典をボイコットし、前日の土曜日に ゲルニカで独自のセレモニーを行った。

不動産価格、今年に入ってから20%下落

不動産協会の調べによると、今年に入ってからの住宅価格は新築で13〜20%、 中古だと最高30%下がったという。
特に、マドリッドでは下落が大きく、逆にバスク州では下げ幅が8から10%程度 に留まっている。
これは、バスクではバブル期にさほどの建築ラッシュが行われなかったためとみられる。
一方同協会は、価格は底値をつき始めているとし、安値を利用した投資家ら が、数年後の値上げを狙って再び購入し始めているという。


10月23日(金)

第3四半期の失業者数やや減少

国立統計局が行ったアンケート調査にによると、今年7月から9月までの失業者数は 第2四半期よりも 1万4千100人減少した。
しかしながら失業率はほとんど変化しておらず17.93%を維持している。
これは1998年の17.99%に次ぐ高い数値。

イベリア、社員の給与2年間凍結

イベリア航空は昨日、経済再建策の一環として、2010年と11年の全社員の給与を 凍結すると発表した。
また、55歳以上の客室乗務員に対しては早期退職勧告も実施する模様。
一方で、マドリッドから短中距離を結ぶ新航空会社の設立も発表された。
この会社はイベリア経営だが、現在同社がカバ−している路線と全く 同じルートで運行するのか、一部だけなのかは、明らかにされていない。

グリーン・ピース、オベリスクから垂れ幕

環境保護団体グリーン・ピースは、今朝マドリッドのカスティージャ広場に 最近建設されたオベリスクに環境保護を訴える垂れ幕を吊るした。
このオベリスクは、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバ氏によって設計された もので、2人の同団体メンバーがよじ登り、「サパテロ、温暖化防止を」 と書かれた垂れ幕を掲げた。
これは今月末にブリュッセルで開かれる環境問題についての会議に参加する サパテロ首相に温暖化防止の重要さをアピールするために行われた。


10月22日(木)

臓器提供者数、この10年で最高値に

国立臓器移植機構の発表によると今年スペイン国内で行われた臓器提供は、 現在の所昨年より6%上昇、臓器移植手術は5%上昇し、この10年間で最も高い数値となった。
このままいけば2009年の最終的な数値は人口100万人につき32人の 臓器提供者となる見通し。
同機構代表によると、交通事故による死者は減少しているにも 拘わらず提供者は上昇しており、非常にポジティブな結果であるとしている。
ただし、今後このような上昇傾向が続くことにはやや悲観的で、 これからは現状維持が続くのではと述べた。
自治州別でみるとカタルーニャが最も上昇率が高く、それにアンダルシアが続く。

9月までのスペイン訪問者9.8%減少

国境旅行者調査が行った アンケートによると、今年に入ってから9月 までの間にスペインを訪れた外国人の数は昨年の同時期に比べて 9.8%減少した。
これは最もスペインを訪れるイギリス人とドイツ人が大幅に減少したためで、 それぞれ15.7%と11.6%減っている。
ただし、月別にみると9月の減少率は7,8月に比べてやや下がっている。

映画にカタルーニャ語の字幕を使わないと罰金

カタルーニャ自治州では、商業映画上映に関して新しい法案を提出した。
このうち最も物議を醸しそうなのが、商業映画の全コピーの50%に対し カタルーニャ語の字幕か吹き替えを義務付けたもので、 違反した場合、1コピーにつき1000〜5000ユーロの罰金を科すというもの。
尚、スペイン語の映画及びコピー数が16以下の映画は対象外となる。


10月21日(水)

166ユーロ不払いで手術室から閉め出し

先日マドリッドの病院で、手術開始直前に中止となり 男性患者が手術室から出されるという事件がおきた。
この男性はプライベートの保険に加入しており、白内障の手術を受けるため、 部分麻酔などすべての準備を終え、手術台で待たされていた。
しかし、保険会社から渡されていた患者の病状などを記した書類に誤りが あったため病院側が、この会社に問い合わせをした。
その際に166.44ユーロが支払われていないことが発覚し、 手術が承認されなかったため急遽中止となった。
説明をうけた家族はすぐに銀行振り込みを行ったが、 結局その日に手術は行われず、帰宅となった。
病院側は、保険会社からの書類に病状の記入ミスがあるのは日常茶飯事なので、 確認の問い合わせをしている間に手術の準備をすることは普通の 事だが、途中で中止となったのは同病院では初めてという。
不払いの理由は、3ヶ月ごとに支払われる保険料が、残高不足で引き落とされなかったため 起きた模様だが、家族側は銀行からも保険会社からも何の連絡も 受けておらず、たった160ユーロのために患者を犬のように扱ったとして 憤りを露にしている。

労働省、失業者向けサービスをネットで開始

労働省は、昨日からインターネット上で失業者向けサービスを開始したと発表した。
これによりユーザーはわざわざ職業安定所に出向かなくても、 失業者の認定や給付金の申請をオン・ラインで行うことができる。
また求人情報を検索したり、雇用者側に直接履歴書を送ったりすることも可能。
このサービスを利用するには電子DNI(身分証明書)やデジタル証明が 必要。

マドリッド、集中豪雨で各地に被害

昨夜マドリッドで降った大雨により、各地で浸水などの被害が出た。
このためマドリッドの救急センターには100件近い電話が寄せられ、 消防の出動も50回以上あった。
特に被害が多かったのはマドリッド市内で、ガレージや地下などの浸水や道路冠水などが起こった。
また、郊外の町でもラス・ロサスなどの北部を中心に被害が相次いだ。


10月20日(火)

フランスでETA2人逮捕

スペイン治安警察は昨日、フランス警察との合同捜査により、テロリスト集団 ETAのメンバー2名を逮捕したと発表した。
それによるとフランスのブルターニュにおいて、偽のナンバープレートを つけた盗難車が発見されたため付近を捜査、武器と偽造した身分証明などを 所持していた2人を逮捕した。
そのうちアイトール・エリサラン容疑者は、現在のETAの リーダー格であると見られている。
記者会見を行ったルバルカバ内相は、昨年6月にも重要人物が逮捕されている ことから治安警察の反テロリスト作戦が効果を挙げていることを実証するものであると 述べた。

本日より全国的に大雨の恐れ

気象局によると、イベリア半島全域とバレアレス諸島で本日から強い風を 伴った大雨に見舞われる模様。
このため14県にいくつかの警報が発令されている。 オレンジ警報は、アラゴンのウエスカとガリシアのオレンセ、ラ・コルーニャ、ルーゴ 及びポンテベドラにでている。
それより危険度の低い黄色警報は、カセレス、リオハ、ナバラ、サラゴサと カタルーニャのレリダ、バルセロナ及びジローナに出ている。
また、アンダルシアのウエルバとカディスの海岸沿いでは、かなりの強風が 見込まれているため、こちらも黄色警報が発令されている。

ティッセンでエロス展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、本日より「エロスの涙」 と題する特別展示が開催される。
ピカソ、ウォーホール、ロートレックなど様々な時代の芸術家の作品を展示。 エロスをテーマとした121の絵画、彫刻、写真やビデオが展示される。
この特別展は1月31日まで。


10月19日(月)

移民法改正法案に反対集会

先週土曜日に、移民法改正法案に反対する デモが、マドリッドやバルセロナなどの主要都市で行われた。
いくつかの移民協会などが共同で主催し、左派連合 (IU)代表のカジョ・ララ氏も参加した。
同氏は記者らのインタビューに多くの移民を結集させられたことを高く 評価、一方で選挙権がない人々の集会には、顔を出さない政治家が 多い、と非難した。
集会では、改正案は人権を無視しており、もっと現実を見据えた改正をすべきだと訴え、 この法案の撤回を求めるマニフェストが読み上げられた。
また「この世に不法な人間は誰もいない」「権利を主張する権利を」といったシュプレヒコールがあちこちで上がった。
移民連盟の代表は、改正法案は外国人を人間扱いしておらず、家族の呼び寄せな どを規制する悪法であると強く批判した。

マドリッドのメトロ90周年

毎日100万人以上の人が利用しているマドリッドの地下鉄が、 今週土曜日で90周年を迎える。
1919年のアルフォンソ13世王統治下で開通したメトロ・デ。マドリッド。 当時は僅か3.48キロで2駅しかなく、所要時間も10分に 満たないほどだった。
現在では294駅を擁し、284キロを網羅する世界でも有数の地下鉄と なっている。

週末の交通事故死者14人

総合交通局(DGT)の発表によると、先週末に全国で交通事故で亡くなった人は 14人、重軽傷者は5人だった。
また、死亡者のうち5人はオートバイを運転していた。
今年にはいってからの事故による死者はこれで1549人となり、 前年の同時期より202人減少している。


10月16日(金)

政府高官の資産を公表

ホセ・ロドリゲス・サパテロ首相は、2004年に行なった公約を果たすべく、 昨日、政府高官の個人的資産の公表を行なった。
これによると、17名いる大臣の中で、100万ユーロ以上の資産を持っているのは 科学・技術革新大臣のクリスティーナ・ガルメンディア女史、産業・観光・商務大臣の ミゲル・セバスティアン氏、内務大臣のアルフレド・ぺレス・ルバルカバ氏の3名だけ であった。
ホセ・ロドリゲス・サパテロ首相については、その資産が209.206,13ユーロ で、80.847,89ユーロの借金があると発表。
 ただし不動産物件については、例えば配偶者との共同名義になっているような場合、 その評価価格の半分のみが計上されているとの事。

マグロ漁船に軍用兵器の搭載を検討

ソマリア沖での海賊による被害が続く中、政府は、マグロ漁船の警備員に 軍用兵器の使用許可を出す事について検討を始めている。
これまで、マグロ漁船組合は、漁船に警備員を配備する事について、反対していた。
理由は、通常の警備会社が使用許可されている武器では、海賊が持つ武器には 太刀打ちできないからであった。
こう言った状況下、軍用兵器の運搬と費用について国が負担すると言う案が 浮かび上がりつつある。

不動産価格、安定期に突入か?

どこまでも下がり続けるかのように見えたスペインの不動産価格であったが、 今年第2・四半期には、前年度比マイナス8.3%、そして、第3・四半期には 前年度比マイナス8%と、やや、その落ちかたにブレーキがかかり始めた。
この傾向を前に、政府は、不動産価格下落の時期が終わりつつあり、今後、 安定期に入るとして、価格が下がり、欧州中央銀行が発表する金利EURIBORも 最低値を記録している事から、国民に対し、不動産売買を奨励する姿勢を示した。
 一方、国際通貨基金は、不動産価格の安定期に入るのは、まだまだ先で、 デンマーク、スペイン、英国などでは、今後、更なる下落を予測している。


10月15日(木)

グエル公園、入場制限か

バルセロナにあるグエル公園への入場者数は、2000年度に160万人であったのが 2008年度には400万人に達した。
これは同公園のキャパシティーをすでに越えており、健全な状態を保てないとする 見方が強まっており、バルセロナ市では、グエル公園への入場者数に制限を かけることを検討している。
その方法については、来年度内に決定される見込みであるが、どのような場合でも 地元住民については、自由に出入り出来るようになる見通し。

サッカーW杯南アフリカ大会予選でスペイン全勝

昨日、2010年サッカーW杯予選の最終戦が行なわれたが、スペインは ボスニアをアウェーで2−5で下し、グループ内トップでW杯進出を決めた。
ボスニアは過去10回のホーム戦で不敗を誇っていたが、ヨーロッパチャンピオン であるスペインに完敗。
スペインは、10回行なわれた予選を全勝し、これまでの記録 (ブラジルの6連勝:1970年、ドイツの8連勝:1982年、 オランダの8連勝:本年)を塗り替えた。


10月14日(水)

インフレ、マイナス1%に

今年9月の消費者物価指数は前月比、前年度比、共に0.2ポイントのマイナスとなり 8月時の前年度比−0.8%から、9月には−1%に達した。
7月に前年度比マイナス1.4%と言う最低値を記録したあと、8月にやや 下降ラインにブレーキがかかったとは言え、これで、7ヶ月間、連続して 下がり続けたこととなる。

新型インフルエンザのため、バスケットボールの試合を延期

スペインのバスケットボールクラブ協会、ACBは、本日、20時から予定 されていたエストゥディアンテスとグラン・カナリアの試合の延期を発表した。
 理由はエストゥディアンテスの選手数人が新型インフルエンザに感染している事が 確認されたため。
新型インフルエンザ感染による試合の延期は、スペインではこれが初めて。


10月13日(火)

軍隊パレード、首相への罵声いつもより倍増?

毎年恒例のイスパニア・デー軍隊パレードが昨日マドリッドで行われた。
首相が現れると、観衆の一部から様々な罵声が飛ぶのも恒例だが、 今回は、経済危機対策への批判などが強まっているためか、例年以上に 強い声が上がった。
その内容は、「出て行け」「退陣せよ」といったものが主だった。
今年は初めてバスク議会からの参列があり、また平和維持軍への参加20周年など記念すべき 事が多かったが、観衆のブーイングにかき消される形となった。
当の首相は、毎年恒例のものだと意に介さなかったが、ガジャルドン・マドリッド市長は、 国民の行事中になされるべきことではないとコメントした。

国王、年内にワシントン訪問へ

フアン・カルロス国王は、昨日イスパニア・デーのパレード後、 報道陣との会話の中で、年内にワシントンを訪問する予定であることを 明らかにした。
国王が1976年に即位後初めて公式訪問した国は米国であり、 その後何度も訪れ歴代大統領と会談しているが、オバマ大統領との会談は 今回が初めてとなる。

連休中の交通事故11件

総合交通局(DGT)の発表によると、この連休中の交通事故は全国で 11件、11人の死者が出た。
集計は、金曜の午後3時から月曜の午後8時までのもので、この他に9人の 重傷者と5人の軽傷者が出ている。
一方、午後8時頃からマドリッド、バルセロナなどの大都市へのアクセスを 中心に渋滞が起きた。


10月12日は、ピラールの聖母マリアの祝日にあたるため、ニュースはお休みとさせて頂きます


10月9日(金)

ピラールの連休、各地で渋滞

来週の月曜日が「ピラールの聖母マリア」の祝日にあたるため、 スペインでは土、日、月と3連休となる。
そのため、交通局では本日15時より全国規模での交通特別取り締まり体制に入っが、 すでにマドリッド、バルセロナ、アリカンテ、カステジョンなどで渋滞が見られる。
交通局では、同連休中に約480万台の移動を想定しており、ピークとなるのは 本日の16時〜21時、そして明日の9時〜14時と予測される。

バスク州政府、ピラールの祝日に初参加

来る月曜日、10月12日は、「ピラールの聖母マリア」の祝日であり、 例年、この日には、スペインの国王司式による軍隊パレードが行なわれる。
今年も、同式典が12日の10時30分よりマドリッド市のリマ広場で 行なわれる予定で、4200名の軍人、戦車などを含む209台の軍用車両、 58機の軍用機などの参加が見込まれているが、今年は、この式典にバスク州政府代表 が初めて参加する旨を発表した。
バスクはこれまで、民族主義政党が政権を握っていたため、中央政府や 王家が中心となって行なわれる同行事に参加することは無かったが、前回の選挙で、 初の非民族主義政党による政権が成立したことにより、今回の参加表明があったと 見られる。


10月8日(木)

2016年オリンピック開催地への立候補、3780万ユーロの出費

2016年オリンピックの開催地はりオ・デ・ジャネイロに決定し、 各候補地による一連のプロモーション活動は終結したが、マドリッドが 同活動に費やした費用はおよそ3780万ユーロ、内、1680万ユーロが 公共予算から出されたもので、残りの2100万ユーロは私企業などから出されたもの。
 オリンピックスタジアムとして使用されるはずであったペイネタ・スタジアムは 予定されていたとおり、2012年半ば完成を目処に工事が続けられ、 サッカーチーム、アトレティコ・マドリッドの新ホームスタジアムとして利用される。

外国人観光客、約10%のダウン

今年8月までの8ヶ月間に、スペインを訪れた外国人観光客の数は、9.9%の マイナスとなり、同期間の飛行機利用者数も、同様に9.9%のマイナスとなった。
また、空路のみならず、鉄道利用者においても、同期間の推移を見ると マイナス6.6%となっている。

マドリッドで大雨

昨夜、マドリッド市中心部をはじめ、周辺に広がるフエンラブラダ、アルコルコン、 ヘタフェ、サン・フェルナンド・デ・エナレス、リバスなどで大雨があり、 各地で床上浸水などの被害を出した。
約1時間程度の間に緊急電話112番は、204件の通報を受け、また、消防隊は 80回の出動を強いられたが、人的被害は無かった模様。


10月7日(水)

イベリア航空、10月20日より荷物チェックインにつき別途料金請求か?

イベリア航空は、今月20日より、航空券料金と、チェックインされる荷物の運搬料金を 分ける方向で検討を進めている。
同システムが取り入れられようとしているのは、スペイン国内線、ヨーロッパ線、 イスラエル航路で、それ以外については、対象外となっている。
無料で持ち込めるのはハンドバッグなどの他に最大10キロまでの手荷物だけで、 預ける荷物については、チケットをネット購入する際にオプションとして申し込んだ 場合で、1つ目が15ユーロ、二つ目は70ユーロの別料金がかかることとなる。
また、ネット購入時に申し込まず、空港で直接申し込んだ場合には、一つ目が 25ユーロ、二つ目については、100ユーロの別料金が必要となる。
 10月20日以前に購入された20日以降のフライトチケットについては、 従来の条件が適用されるとの事。

今年第2四半期の国内総生産、−1.1%

今年第2四半期の国内総生産は、ユーロゾーン平均がマイナス0.3%となった中、 フィンランドが−2.6%と同ゾーン内最低値を示し、これにスペイン、オランダの −1.1%が続く結果となった。
 一方、EU圏内で見ると、大きく前進を見せたのがスロバキアで、プラス2.2%、 続いてスロベニアがプラス0.7%、そしてこれにポーランドのプラス0.5%が 続く。
また、EU圏内で最低値を示したのがリトアニアのマイナス9.8%、そして エストニアのマイナス3.4%となった。


10月6日(火)

バラハスとプラットでパイロットがデモ

昨日、マドリッドのバラハスと バルセロナのプラット両空港で商業パイロット労働組合によるデモが行われた。
これは、パイロットや客室乗務員の労働時間の短縮を 勧業省に対して求めたもの。
同組合広報は、現在は18ヶ月間で最高1800時間の労働が 許されているが、最近EUがまとめた報告書によると、1年間で 900時間、14日間で最高100時間までのフライトが望ましいという。
またこの報告書によると、航空事故の25%がパイロットの疲労によるものであるという。

スペインは15番目に住みやすい国

昨日発表された国連開発計画の人間開発報告によると、スペインは もっとも住みやすい国ランキングで15位だった。
スペインはEU諸国の中では、5位のアイルランドや8位のフランスには遠く 及ばなかったものの、デンマーク(16位)、イギリス(21位)ドイツ (22位)よりも上位についた。
調査の中でスペインが最も高得点だったのが平均寿命で、日本や オーストラリアなどに続いて上位につけている。
一方で平均年収に関しては、27位だった。

プラドで新たな常設展示

マドリッドのプラド美術館は、本日より新たに12の展示室をオープン 176作品を常設展示する。
これらの作品は、ゴヤ、ソロージャ、マドラソなど19世紀の 作品で、絵画154点、彫刻21点と1点の模型。
これらのうち、いくつかの作品は初展示となる。


10月5日(月)

61%が経済危機対策に反対

エル・パイス紙によると、61%の国民が政府の経済危機対策に 不満を持っており、また81%もの人が首相の政策を場当たり的と 批判している。
また首相への信頼度は、全くないいと答えた人が36%、あまりないと答えた人 が、35%だった。
一方で、野党第一党PPのマリアノ・ラホイ党首に対してもバレンシアを初めとした 党内での汚職疑惑への対応を批判する声が多く、経済対策に関しても首相同様 場当たり的で明確な路線が示されていないとしている。
しかしながら同紙によると、今総選挙が行われた場合PPに投票すると答えた人が、与党PSOEと答えた人をを3,6ポイント 上回り、前回の調査よりも0.6ポイント上昇した。

経済危機で養育費の値下げ要請急増

経済危機による失業などで収入が減ったために子供の養育費の支払いが困難になった離婚者(ほとんどが男性)が 費用の値下げを裁判所に訴えるケースが増えている。
法務省による公式の調査はないものの、専門の弁護士らによると今年上半期で前年の同時期と比べて およそ25〜30%増えているという。
しかしながら、変更のプロセスには非常に時間がかかり、全国でも数少ない専門部署を 持つ裁判所でも最低7ヶ月、そうでない場合少なくとも1年はかかり、 その間は、最初の調停時に定められた金額を払い続けることとなる。

週末の交通事故死者23人

総合交通局(DGT)の発表によると、10月最初の週末の交通事故による 死者は23人だった。
一方、9月の結果も発表され、それによると事故による死者は144人で 昨年の同月よりも6名少なかった。
今年1月〜今月4日までの累計では1492人でやはり昨年の同時期より171人 少なく、減少傾向が続いている。


10月2日(金)

失業者数、再び上昇

7月には失業者数が20794名の減となり、ようやくブレーキが かかったかに見えたが、8月には84000人の増、そして、9月には 更に80367名の増加となり、この2ヶ月間で新たに16万人の失業者が 発生した。
これにより、現時点での失業者数は3709447名となっており、 スペインの経済復旧にはまだまだ時間がかかる事を感じさせる。

2011年、マドリッド中心でベネディクトXVIによる国際ミサ

ローマ教皇ベネディクトXVI司式によるカトリック国際青年集会2011は、 マドリッド市内中心にあるシべレス広場で行なわれる予定。
マドリッド市長のルイス・ガジャルドン氏は、1000人の司教が利用する 香部屋として、同広場にある市役所を提供することを約束。
 シベレス広場からカステジャーナ大通りに向け大規模な「十字架の道行き」が 設置されるが、道中の各留(各ステーション)には、セマナ・サンタに使われる 像がスペイン全国から集められ使用される。
また、それらの像を保管している各教会の青年団などが集まり、セマナ・サンタに 行なう行列と同様のものを組み、壮大な十字架の道行きが行なわれる。
 一方、シベレス広場のすぐ傍にあるレティロ公園には、3000人の司祭による 告解のスペースが設置される予定。


10月1日(木)

ガリシア、今年最悪の山火事

ガリシア地方、オレンセ州のピニョル・デ・セア市において発生した山火事は この夏、ガリシアで発生したものの中では最大規模のものとなり、364ヘクタール(予想)の森を 焼き尽くした。
去る火曜日の午後21時ごろに燃え始め、集落の近くまで火が迫ったが、 昨日午後に降った雨の恩恵もあって、消火に成功。
ガリシアでは、消火用飛行機を今月半ばごろまで、スタンバイさせておく予定。

16ヶ月ぶりに新車販売量増加

9月における新車販売数(乗用車、SUV)は77374台で18%の増加となり、 実に16ヶ月ぶりの伸びを見せた。
最後にプラスを示したのは2008年4月のプラス1.5%。
 今回の驚異的とも言える増加は、政府が行なっている2000Eプランによるもの との見方が強い。
これは、新車を購入する際に受ける事が出来る2000ユーロの補助金システムで、 政府は、経済危機打開の一策として、1億ユーロ(20万件相当分)の予算を 見込んでいる。
この予算が尽きる前に同補助金を受けようとする消費者が動き始めたと見られる。


9月30日(水)

不動産中古物件価格、下降線にブレーキ

国家統計局発表によると、今年第2四半期における不動産価格は、昨年度同時期比較、 マイナス7.7%(第一四半期よりも0.1ポイント増)となり、バブル崩壊以降、 最大の下落を見せた。
しかしながら、中古物件については、第1四半期の年間比較がマイナス12.5%で あったのに対し、第2四半期にはマイナス11.2%と、その下降線にややブレーキが かかった。
また、第1四半期から、第2四半期にかけての移行を見ると、新築物件の場合で マイナス0.7%、中古物件の場合でマイナス0.1%となっており、全体で マイナス0.4%となった。

バレンシア、豪雨により42の道路に影響、16の道路が閉鎖

降り続く豪雨のため、バレンシアでは42の道路について危険レベル最大の 「赤色警報」が出され、そのうち16の道路については、正午現在、通行止めと なっている。
国鉄については、走行速度を落としてはいるが、全線、運行されている模様。


9月29日(火)

9月の消費者物価指数、推計−1%

国立統計局の発表によると、9月の消費者物価指数の推計値は 先月より0.2%下がり、−1%となった。
これで、3月以来7ヶ月連続の下降となる。
政府は、現在の所デフレへの突入を認めてはいないが、このままいけば、 今年末までに再び上昇傾向の数値を回復するのは困難とみられる。

バレンシアで大雨

昨日からの大雨によりバレンシア州各地で様々な被害が出ている。
これまでの所人的被害は出ていないが、アリカンテ県のデニアでは各地で 洪水のため道路が閉鎖されている。
またバレンシア県のアルボラヤでは、鉄道の線路に水がたまり、停電が起きている。
交通局の発表によると、現在の所州内で12の道路が通行止めとなっている。
一方アリカンテ大学では、この大雨のため休校になるなど、市民の生活に 様々な影響が出ている。

公共医療システムへの満足度、毎年低下

スウェーデンの調査会社が行った、EU諸国民の公共医療システムへの 満足度調査が昨日発表された。
それによると、スペインは33カ国中21位で、いわゆる西側諸国の 中ではポルトガルに次いで2番目の低さだった。
2006年の調査では26カ国k中17位、翌年は29カ国中14位、 昨年は31カ国で18位と、毎年順位を落としている。
それに反比例してプライベートの医療保険に加入する人の数が増え、 現在では約25%もの人がプライベート保険会社と契約している。
利用者の間で特に不評だったのが、順番待ちの長さと診療情報への アクセスの困難さだった。


9月28日(月)

政府、付加価値税率引き上げを発表

エレナ・サルガド第二副首相兼経済相は、来年度予算案の中に 付加価値税(IVA)の引き上げが盛り込まれていることを発表した。
現在16%の一般IVAは18%に、縮小IVAは7%から8%に引き上げられる。
一方で、食料品などの生活必需品にかけられている超縮小IVAは据え置きとなる。
この法案が可決されれば、新税率は来年7月から実施される見込み。

オバマ大統領、5月にスペイン訪問へ

スペイン政府は昨日、バラク・オバマ米大統領のスペイン訪問が、5月24、25日に予定されている ことを発表した。
これは、来年1月から半年間スペインがEUの議長国にあたるため、マドリッドで開催 されるEU-アメリカ合衆国サミットにあわせて訪西するものでオバマ大統領の初訪問となる見込み。
来年は、スペイン各地で議長国として他にも様々な国際会議が予定されているが、 米大統領の訪問がメインイベントとなることは否めない。

世界的ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャさん逝く

スペインを代表するピアニスト、アリシア・デ・ラローチャさんが、25日バルセロナで死去、86歳だった。
ラ・ラローチャさんは、バルセロナ出身で、幼少の頃がらピアノを学び、11歳のとき マドリッドで初めてオーケストラと共演する早熟ぶりだった。
その後、スペイン、ヨーロッパ、アメリカと世界中でリサイタルを行ったが、 一方でその謙虚で飾らない人柄も好評だった。
レパートリーは中央ヨーロッパの作曲家を中心に広いものだったが、アルベニスなどスペインの作曲家の作品を 世界中に知らしめることにも貢献した。


9月25日(金)

第二四半期の住宅建設やや上昇

住宅省の発表によると、今年の第二四半期に着工された住宅数は4万9千306戸 で昨年の同時期より46.6%減少したが、今年の第一四半期と比較すると 4.8%上昇しており、回復傾向にあることが伺える。
一般住宅は今年上半期に2万9千689戸着工され、前年より 59.7%も減少した。
一方地方自治体などの援助が受けられる保護住宅は、4.6%上昇した。

無賃乗車の客30人サンツ駅のトンネルを一時占拠

無賃乗車をしていたアフリカ系移民 約30人が、車掌に見咎められた。
身分を証明するものも持っていなかったため、列車が止められ、ドアが開けられた。
その際、20人ほどが一時線路や駅のトンネルを占拠したため、あたりは騒然となった。
これによりスペインン国鉄レンフェは「秩序を守る」ため一部の区間を 運休した。
無賃乗客らはかけつけた自治州警察に拘留され、運休された路線も約 30分後に再開されたが、多くの通勤客の足が乱れた。
レンフェは、故障などの事故でなく、あくまで運行の秩序を守るために停止したので 料金の払い戻しはしないとしている。

バルデベバスにレアルのテーマパーク構想

サッカーレアルマドリッドのフロレンティーノ・ペレス会長は昨日、 マドリッド市より観光事業に貢献したとして、市からメダルを授与された。
その席で、現在はチームの練習場など一部だけが使用されているマドリッド北東にあるバルデベバスの 広大な土地にレアル・マドリッドのテーマパークを開園するプロジェクトが あることを披露した。
同会長は、世界中のレアルファンが、年中いつでも楽しむことのできるレアル・ランドを 作りたい、と抱負を語った。
具体的な内容や予算については一切触れなかったが、同クラブの会議で 支持された場合、早ければ1年以内にプロジェクトの推進が開始される可能性もある。


9月24日(木)

安いスーパーで買えば年4千ユーロ節約

消費者連合(OCU)は昨日、毎年行っている全国のスーパーの価格調査の結果を発表した。
それによると、消費者はそれぞれの居住地で最も安い店舗で買い物をすることにより 年間1130〜1740ユーロ節約できるという。
また全国で最も安い店舗と高い店舗では4千ユーロ以上の差が発生する計算となる。
最も値段が安いスーパーはアンダルシアに店舗を持つsupermercado Daniと フランス系のAl campo、逆に最も高いのは例年どおりマドリッドのSanchez Romero だった。

バスク議会、提出書類に二箇所のスペルミス

昨日バスク議会で、PNV、EA野党連合が提出した天災時の被害援助策についての改正 法案の書類で2箇所のスペルミスが見つかった。
ひとつはinundacion(浸水)がhinundacionと綴られており、もうひとつは、aprobar(可決する)の はずがaprovarとvになっていた。
与党側は、議題を提案する前にちゃんと綴りを調べるよう揶揄したが、 提出した連合党はスペルチェック機能のミスによるもので、書く段階で 綴りを間違えたわけではないと強調した。
結局この提案は否決されたが、スペルミスのせいではなくあくまでその内容によるものだった。

「熊とヤマモモの木」倉庫でひと休み

先日、古巣のアルカラ通りへの再移動が発表されていたマドリッドのシンボル 「熊とヤマモモの木」の銅像が、今週金曜までカサ・デ・カンポにある市の倉庫に 保管されるため移動作業が行われた。
像は、作業員らによって大事に包装されクレーンで吊り上げられトラックにのせられた。
ソル広場には、熊の銅像が宙を舞うというめったに見られない光景をカメラに収めようと、 いつも以上に大勢の人が詰め掛けた。


9月23日(水)

EUの中で2番目に銀行手数料が高いスペイン

欧州委員会の調査によると、スペインンはEU諸国の中でイタリアに次いで 最も銀行手数料が高い国で、一口座につき年平均178ユーロだった。
また、スペインンは料金体系の複雑さ、不透明さでも上位に位置していた。
多くの利用者は各サービスについて、ウェブページに示されている情報だけでは内容が 理解できず、電話などで詳しい説明を求めることを余儀なくされている。
それにより他の銀行との比較もしにくいため、最も安いオファーを 調べる事も他国の銀行に比べて困難な状態となっている。
ちなみにEU諸国の中で最も手数料が安かったのはブルガリアだったが、上記すべての 要素を総合して評価が高かったのはポルトガル、オランダ、ベルギーだった。

ノーマイカーデーでも渋滞

昨日はヨーロッパ・ノーマイカーデーのはずだったが、マドリッドでは 前もって大々的な宣伝も行われなかったため、それと知らずに車で出勤した人も多かった。
それどころか、朝のラッシュアワーでは、先週の同じ時間帯よりも渋滞がひどくなる結果 に終わった。
このキャンペーンを忠実に守ったのは、公用車の代わりに自転車で登庁した ガジャルドン市長を初めとした政治家達だった。
野党の左派連合マドリッド議員は、このキャンペーンが失敗に終わったのは、 報道陣に写真を撮ってもらうことしか考えていないからだと非難した。
一方で市側は、1日だけのイベントとして終わらせないためだとし、 ここ数年の中心部主要箇所の遊歩道化などに触れ、市が環境対策を推進していることを 強調した。

レバンテとバレアレスで大雨警報

スペイン気象局は本日、バレンシア州に大雨によるオレンジ警報を発令した。
特に、アリカンテ北部とバレンシアの海沿いの地域ではかなりの大雨が予想されている。
また、カステジョン、ムルシア、バレアレスでは、それよりゆるいレベルの 黄色警報が出されており、それぞれに注意を呼びかけている。


9月22日(火)

路線バスで観光スポットへ

マドリッド市観光課は、昨日よりホテル、駅、旅行代理店やバス停などで、 路線バスを利用して市内の観光スポットを回るためのガイドマップを配布している。
これは、グランビア、プラド、レコレトス通りなど市の中心部を走る約30路線を載せた地図で主要な 観光スポットやモニュメントなどはイラストでわかりやすく示されている。
また中心地からはややはずれるものの、ケーブルカーやベルナベウ、カルデロン両サッカー場への 生き方も掲載されている。
観光課では、これにより便利だか、観光客にはやや複雑で利用しにくい路線バスのイメージを 変えることを狙っている。

8月の外国人観光客9.9%減少

8月にスペインを訪れた外国人観光客は、昨年の同月より8.1%減少、 今年1月から8月で見ると前年比9.9%の減少となった。
産業省ではこの結果につ、7、8月と徐々に減少率が低くなっていることを 評価したが、今年の最終的なな予想減少率(10〜11%)に関しては特に 変更していない。
訪問者の国別でみると、イギリスが15.9%、ドイツが10.8%、 イタリアが8.5%それぞれ減少している。

スペインで最も家賃が安いのは

不動産の情報サイトによると、スペインで最も家賃が安いのは エクストレマドゥーラで、例えば70平米のアパートで324ユーロ、 これに対して、最も高いサン/セバスティアンでは752ユーロと132%もの 差が出た。
一方、8月の全国の賃貸料は前の月より0.27%上昇しており 値下げ傾向に歯止めがかかる形となった。
また、6−8月の数値を自治州別に見ると最も上昇したのがガリシアで 6.22%、これにカンタブリア、パイス・バスコが続く。
一方で最も家賃が下がったのはエクストレマドゥーラ(−8.09%)、 とリオハ(−5.88%)だった。


9月21日(月)

アリカンテで雹被害

昨日バレンシア州アリカンテで降った大量の雹により、車の窓や家屋の 雨戸が壊れるなど様々な被害が起きた。
また、農作物もかなりの打撃を受けた模様。
国道では、道にたまった雹が凍結して雪が積もったようになり、のろのろ運転のため 最大7キロの渋滞が起きた。
一方、激しい雨のためアリカンテ空港に着陸予定の旅客機も一時的に 迂回を余儀なくされた。

ユーロバスケットスペインが初優勝

ポーランドで開催されていたバスケット・ボールの欧州選手権ユーロバスケットで 昨日決勝が行われ、前回は銀メダルだったスペインがセルビアを85−63 で下し初優勝を飾った。
世界チャンピオンでもあるスペインは、初めから優勝候補とされていたが、 1次リーグでセルビアやトルコに敗れるなど波乱のスタートだった。
しかしその後徐々に本来の力を発揮するようになり、優勝にこぎつけた。
また、NBAでも活躍しているパウ・ガソル選手がMVPを獲得した。

マドリッドの白夜祭、今年も大盛況

今年で4回目を迎えたマドリッドの白夜祭。
今回は経済危機のためかなり予算がカットされたが、それでも様々なイベント が行われ、夜明けまで大勢の人でにぎわった。
午後9時以降、中心地にあるグランビア、アルカラ通りの一部やプ ラド通りなどは歩行者天国となり、アルカラ門やシベレス像だけでなく その周辺の歴史的な建物もライトアップされた。
毎年人気の高い美術館や普段入場できない公共施設などには長蛇の列が でき、2時間以上待ちのところもあった。
市ではバスの本数を増やしたり、地下鉄の営業時間を延長するなどして対応 したが、午前2時頃の中心部の駅は、さながらラッシュアワーのような 状態だった。


9月18日(金)

タクシードライバーに新規制案

マドリッド市は、タクシードライバーに対し、幾つかの項目を組み込んだ新規制案を 発表した。
同案の中には、タクシードライバーの服装規制(短パン、Tシャツ、サンダル、ジャージなど を禁止)、全車にクレジットカード支払いシステムを装備する事、6年毎に車を更新する事など、 幾つかの新条項が含まれる。
これらの新案に対し、タクシー組合より大きな反発が起きているが、特にテレタクシーに 関する変更点についての反発が強い。
これまで、テレタクシーは、利用客より電話による注文が入った時点でタクシーメーターを 起動して良かったが、新案では、利用客が指定した場所で乗車するまで、タクシーメーターを 動かしてはいけない事になっている。
同新案の施行までには、まだまだタクシー組合との交渉が必要となる模様。

日曜日から再度の大雨警報

スペイン気象庁によると、今週続いた悪天候は週末に入り、一旦、回復するかに 見えるが、日曜日からまた新たな低気圧の影響下に入り、北東部、地中海沿岸部、 バレアレス諸島などを中心に再び大雨が降る可能性が高いと予想される。
悪天候は来週火曜日まで続き、水曜日あたりから回復に向かう見通し。


9月17日(木)

マドリッド市、プエルタ・デル・ソルにある熊の銅像を移動

マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル広場では、数年前よりその地上、地下において 工事が進められているが、同広場に置かれたマドリッドのシンボル、「マドローニョの木に 寄りかかる熊」の銅像が、移動されるとの発表があった。
現在、熊の銅像はプエルタ・デル・ソル広場から伸びる道の一本である、カルメン通りの 入り口にあるが、1984年に同位置に移動されており、最初にこの広場に置かれた 1967年当時は、同じくこの広場から伸びる別の道、アルカラ通りの入り口付近にあった。
今回の移動で、最初にあったアルカラ通りの入り口付近に戻される事となる。
 また、プエルタ・デル・ソル広場にある「0キロメートル地点」を表すプレートも 新しいものに交換される模様。

ノチェ・エン・ブランコ、地下鉄は明け方3時まで運行

今週末の土曜日から日曜日にかけて、マドリッドでは毎年恒例のノチェ・エン・ブランコが 開催されるが、明け方まで続くさまざまなイベントを楽しもうとする市民が公共交通手段を 利用出来るようにと、地下鉄の運行時間を通常の「1時半まで」から、「3時まで」に 延長するとの発表があった。
延長されるのは、中心部を通過する一部のラインだけではなく、地下鉄全線に及ぶ予定。


9月16日(水)

マドリッド州、教員にも公的権限

エスペランサ・アギーレマドリッド州知事は、昨日の州議会閣議で、 教員が校内で、絶対的権限を行使できるよう法律を定めると発表した。
これにより教師も警官や裁判官のように、生徒などから暴力(口頭も含む)を受けた場合 に刑法が適用される。
これは、こ数年、教員の指導力が低下し、生徒や保護者からの 様々な暴力を受けることが急増しているためで、以前から対策の必要性を 求める声が上がっていた。
バレンシア州では、昨年から同様の法が適用されている。
一方カタルーニャでは各校の校長だけが、この権利を与えられている。
マドリッドでは、最初の段階では公立の教師のみに適用する予定。

スペインの失業率、これからも上昇

経済協力開発機構(OECD)は、スペインが失業率の面でも 他の加盟国と比べて、回復が遅い見込みであるkとを発表した。
それによると、他の先進諸国の失業率が減少していくと思われるこれからの 数ヶ月間、スペインでは逆に上昇し2010年には、20%近くに 達する見込みで、この数値は先進国平均の約2倍にあたる。
OECDは、スペイン政府が公共工事を増やすなどして失業対策を取った おかげで、7月の失業率は予想を下回る数値となったことを評価した。
しかしながら、これらの対策は、すでに存在していた雇用環境が維持された だけで、新たな雇用を創出したとは言えないと付け加えた。

ハエンでも大雨

アンダルシア州ハエンで起きた集中豪雨により、各地で様々な被害がでた。
ハエン郊外では、老夫婦の乗った乗用車が増水で氾濫した川の濁流に流されて死亡した。
また、近郊の村では浸水により8名が避難した。
ハエンには、本日も引き続き大雨によるオレンジ警報が出されている。


9月15日(火)

川の増水で住民避難、コルドバ

昨日夕方からの大雨によりコルドバ県マントゥルケで川が氾濫、 同県消防隊は、住宅に閉じ込められた8名を救出した。
救出された人の中には、老人や体の不自由な人もいたがけが人などは出ていない。
消防局によると、マントゥルケでは約30軒の家屋に被害があり、 12人の消防隊員がたまった水を汲み出す作業イに追われた。
また、街道沿いでは、車内に閉じ込められた男性が救出された。

景気回復への道は、まだ遠い

欧州委員会の経済通貨問題担当のホアキン・アルムニア委員は、昨日 EU及びユーロゾーンの今年後半の景気状況の見通しを発表した。
その中で、スペインはGDPのマイナス成長が続くであろうと述べ 他のEU主要国よりも景気回復が遅れる可能性が高いことを認めた。
これは失業率の高さや一般家庭の負債の多さが、回復の妨げになっているためであると述べた。
しかしながら、アルムニア委員は、回復には時間がかかるが、兆しは見えつつある ことを付け加えた。

リファ沖で6人の年少者保護

治安警備隊は、カディス県タリファ沖で6人の密入国者の乗った船を 保護したと発表した。
この船は昨日深夜1時20分ごろ、タリファから約2.9キロ沖で発見された。
乗船していたのは、10〜11歳くらいの男児で、いずれも健康状態は良好という。
現在の所、上陸を試みた船の種類や男児らの国籍は明らかにされていない。


9月14日(月)

カタルーニャの独立に関して住民投票

昨日、カタルーニャ自治州バルセロナ県の町アレニス・デ・ムントで、カタルーニャが 独立国家としてEUに参加することへの是非を問う住民投票があった。
投票率は、44.1%で今年6月のEU議会選挙を上回ったが、昨年の 総選挙よりは低い数値であった。
即日投開票が行われた結果、96%が賛成、2%が反対で1%が白票だった。 当日は、右翼団体のデモ隊と独立推進派との間で野次を飛ばしあう場面も あったが大きな混乱はなかった。
この投票結果は、象徴的なもので法的拘束力はないが、関係者らはこの結果に 非常に満足しており、他のカタルーニャ州の自治体でも投票を行う可能性がある。

AVE マドリッドーリスボン開通に暗雲

4年後の開通が計画されている高速列車AVEのマドリッドーリスボン間だが、 今月末に行われるポルトガル総選挙の結果如何では、工事の 停止を余儀なくさせられる可能性がでてきた。
これは、ポルトガルの野党第一党が、選挙に勝利した際にはAVEの建設を中止すると 発表しているためで、代表のフェレイラ氏は、膨大な建築費に対する批判の 他にポルトガルはスペインの属州ではないなどと述べ、国民の愛国心を煽る発言をしている。
マドリッドーリスボン間は628キロの距離で、現在列車では9時間かかるが、 AVEが開通すれば3時間以下に短縮される。

週末の交通事故死者12人

総合交通局(DGT)の発表によると先週金曜午後3時から日曜午前零時の間に 11件の交通事故が起き、12名が死亡した。
これらの事故の主な原因は、わき見運転とスピードの出しすぎだった。
今年に入ってからの交通事故による死亡者はこれで1386人となり 昨年の同時期より11.3%減少している。


9月11日(金)

8月の消費者物価指数0.3%上昇

国立統計局の調査によると、8月の消費者物価指数は7月より0.3%上昇、 これにより通年指数も−0・8%となり、昨年7月以来はじめて下落に歯止めが かかることとなった。
最も上昇したのは運輸関係で、これは石油の値上がりが影響しているものと見られる。
また、夏休みのハイシーズンを迎えたホテル、サービス業界でも上昇がみられた。
一方、バーゲンシーズンの真っ只中であったため服飾や靴などの衣料品は 下がった。

今年の白夜祭、見物より参加型

毎年9月に一晩中様々なイベントが行われる白夜祭。
マドリッドの開催は今年で4回目を迎えるが、経済危機のため 当予算が昨年より大幅に削減された。
このため、多くの野外イベントはマドリッド出身、または在住の アーティストらによって行われる模様。
記者発表でガジャルドンマドリッド市長は、厳しい状況のなか、予算は減らしても 想像力と工夫でカバーすると述べ、実行委員長も、鑑賞よりも 多くの人が参加できるイベントを増やしたと述べた。
例えば、シベレス広場は巨大なディスコに変身、振り付け師の指導の下 ボランティアのダンサーたちの踊りを見ながら観衆も踊ることができる。
マヨール広場では、地元の詩人の作品が書かれた風船を飛ばすなど 観客に対するちょっとしたプレゼントも用意されている。
また、マタデロ文化センターでは医療施設のセットが作られ、市民の 献血への協力を呼びかける。
通常スペインの病院などで献血をした場合、サンドイッチなどが配られるが、 この日に限ってはスシがもらえる。
美術館などの深夜の無料公開や映画上映などは、従来どおり行われる模様。
今年の白夜祭は、今月19日夜9時にスタートする。

サンタンデール銀行、フェラーリのスポンサーに

サンタンデール銀行のエミリオ・ボティン頭取とフェラーリのモンテゼーモロ 会長は、昨日イタリアのモンツァで記者会見し、自動車レースのF1でスポンサー契約を 結んだことを発表した。
契約は来季から5年で、サンタンデールは今の所2番手のスポンサーとなるが、 筆頭はタバコ会社であるため、ヨーロッパなどタバコの広告を禁止している 国も多いため、車やドライバ^のユニフォームなどの一番目立つ所に広告が 掲載されることとなる。
この契約により、スペイン人ドライバーフェルナンド・アロンソのフェラーリ 移籍が濃厚となったが、ボティン氏は、個人的には実現すればうれしいが、 私はドライバーのことを決める立場にない、と述べるに留まった。
しかしながら、サンタンデールはアロンソがマクラーレンに移籍した際も このチームのスポンサーとなっており、かねてから噂のあった来季のフェラーリ 入りはほほ確実とみられている。


9月10日(木)

マドリッド州、障害者、高齢者を対象に住居改装費を援助

マドリッド自治州は、障害者と65歳以上を対象とした住居改装費援助金の支給について、 希望者は今月30日までに所定の申請手続きを行なうよう本日付で発表した。
同援助金は一住宅につき、改装費用の70%まで(上限10.000ユーロ)と なっており、バスタブをシャワープレートに取り替える、扉の幅を車椅子が通れるように 広げる、必要なスロープをつける、などに必要な経費が含まれる。

失業者向け特別支援金支給開始

経済危機が続く中、失業後、失業保険の支給期間が終わったにも関わらず、 再就職の機会を得られず、完全に収入が絶えた人を対象に、政府が可決した 特別支援金420ユーロ(月額)の支給が、本日始まった。
同支援金を受けられるのは最大で6ヶ月となっており、現時点では、8月1日以降に 収入が途絶えた人が対象となっているが、各方面からの要請により、政府は現在、 これを「1月1日以降に収入が途絶えた人」に対象枠を広げるよう検討中。


9月9日(水)

住宅の販売数31%減少

今年の上半期の住宅販売数は21万7589戸で、昨年の同時期(31万6096戸) を31%下回る数値となった。
これは2004年に集計を始めて以来最も低い数値で、同じく前年の販売数より 31%減少した昨年の数値と似通った減少率となった。
3月〜6月までの販売数は前半と比較すると7.8%上昇しているが、それでも 前年比で28%減少している。
一方で、8月の一般住宅の価格は前年比8.9%下がっており、 昨年の12月以来もっとも低い下げ幅となっている。

最終学歴が、義務教育の人49%

昨日発表された経済開発協力機構(OECD)の教育調査によると、スペイン人で 義務教育後に高等教育を受けなかった人の割合は49%で、この10年間で数値は 20ポイント下がっている。
しかしながら、OECD加盟国の中では下から3番目で、メキシコとポルトガルだけが それを上回る数値で、諸国の平均値31%を大きく上回っている。
一方で、大学などの専門教育を終えた人の割合は29%で、27%のOECD平均をやや 上回った。
ただし、24〜35歳の若者に限ってみると、OECD平均(23%)を下回る 数値(20%)となった。

AVEマドリッドーバレンシア2010年末に開通か

昨日、ホセ・ブランコ勧業相は現在建設中のマドリッドーバレンシア間の 高速鉄道工事現場を訪れ、すでに完了している一部路線に試乗するなど、工事の 状況を視察した。
その後同大臣は、リタ・バルベラ・バレンシア市長と会談し、その後の 会見で、工事が一刻も早く終了するようにさらに予算を投入することを約束、 また2010年末には開通できる見通しであると述べた。
開通すれば、マドリッドーバレンシア間は片道1時間半の道のりとなる。


9月8日(火)

ポスエロ市長、「暴動を起こしたのはよそ者」

この週末にマドリッド州のポスエロ市で市の祭の際に起きた若者グループと 警官隊の衝突について、同市市長のゴンサロ・アグアド氏は昨日報道陣のインタビューに応じた。
市長は、非常に残念な事態ではあるが、偶発的な事件であり、 逮捕者は市外の住民であったと述べた。
また、エスペランサ・アギーレマドリッド州知事は、反体制の極左グループ の関与を示唆している。
しかしながら、警察発表によると逮捕された20人のうち2名がポスエロ市民だった。
残りは近隣のラス・ロサス市やマドリッド北部の住人でいずれも反体制グループとの関わりはない模様。
ポスエロ市やラス・ロサス市はスペインでも指折りの高所得層が多く居住している地域で 逮捕された若者の中には親が弁護士や大企業で役職を勤めている家庭の子もいたた模様。

DVによると見られる殺人、今年に入ってから40件

昨日、バレンシア州のウティエルで治安警備隊員が、妻を所持していた 拳銃で殺害した容疑で逮捕された。
警察の調べによると、女性はこの地域の八百屋で働いており、近所の人にも よく知られた存在だったが、特にDVによる告訴などは出されていなかった模様。
これで、今年に入ってから伴侶やパートナーなどに殺害された女性の数は 40人となった。

テネリフェ島に68人の密入国者

治安警備隊によると、68人のアフリカ系住民を乗せた船がテネリフェ島に 到着、全員が男性でガンビア出身と見られている。 今日未明ごろ、上陸を試みようとしている船を発見した住民の通報により駆けつけた 警備隊員らが密入国者を保護。
10人ほどが逃亡を試みたが、1人を除いてほどなく発見された。
救急サービスの広報によると 10人ほどが、医師らに介抱されたという。


9月7日(月)

首相、年金の最低受給額上昇を公表

昨日、レオン県で行われた労働組合のイベントで演説したサパテロ首相は、2010年に 年金の最低受給額を上昇すると述べ、経済危機のさなかにあっても社会保障の 充実に取り組む構えを示した。
一方で、野党第一党から経済危機対策に関して様々な批判が出ていることに触れ、 批判ばかりするのはやめて、具体的な政策を打ち出すよう求めた。
しかしながら、首相は最低額上昇率の具体的な数値や 現在の財政状況でどこから予算を捻出するのかといった点には触れずじまいだった。

酔った若者グループと警官隊衝突、20人逮捕

土曜夜にマドリッド州ポスエロ市で行われていた地元の祭で、深夜に酒に酔った 若者のグループが、パトロールの警官に石や空き瓶などを投げつけはじめた。
マドリッド本部の応援部隊がかけつけ、メガフォンで撤収を呼びかけたり ゴムボールで威嚇するなどしたが収拾がつがず、若者らは ゴミ箱を燃やしたりバス停のガラス板などを破壊し、さらには200人ほどが、 ポスエロの警察署に移動し、侵入をはかろうとした。
この結果、年少者を含む20人が公務執行妨害などで逮捕され、10名の 警官が負傷した。うち2名は重傷。

W杯欧州予選、スペインがベルギーに5−0で快勝

土曜日にラ・コルーニャのリアソルスタジアムで2010年サッカーワールドカップの ヨーロッパ予選が行われ、5組のスペインとベルギーが対戦した。
スペインはビジャとシルバの2点ずつのゴールなどで5点を挙げ、一方でベルギーを零封した。
スペインは5組トップで2位のボスニアとは6点差で大会出場に王手をかけた。、


9月4日(金)

経済回復、スペインはまだ先

昨日、経済協力開発機構(OECD)は、世界経済は予想以上に早く回復するとの 見解を発表し、ユーロゾーンの国々もそれに含まれていたが、スペインに関しては 他のユーロゾーン諸国よりも時間がかかるであろうとの見通しを示した。
これはスペインには、経済成長の波にのって過剰に建設された住宅などの問題が 解決されなければならないためとしている。

マドリッド市長、五輪開催なければ私の責任

マドリッドのガジャルドン市長は、先日のIOCによる2016年オリンピック開催候補地に対する 評価報告書について、改めて会見を行った。
同市長は、マドリッド開催に対する楽観的な姿勢は変えておらず、目的が達成された場合 は、関係者全員の努力の成果が実ることになると述べた。
一方、開催が実現しなかった場合、すべての責任は私にあると語り、責任を負う覚悟 があることを示唆した。
市のオリンピック準備委員会は、報告書で指摘された改善すべき問題点などに ついて、来週火曜までに回答文書をIOCに送付する予定。

新型インフルによる死者新たに2名

保健省の発表によると新型インフルエンザによる死者が新たに2名確認された。
これで、スペイン国内での死亡者は23名となった。
また、8月の最終週に新たに感染が発覚した人の数はその前の週に比べて25%近く上昇した。


9月3日(木)

マドリッド市長、IOC評価に強気の姿勢

2016年のオリンピック開催を目指すマドリッドのガジャルドン市長は、 昨日国際オリンピック委員会(IOC)が発表した評価報告書について会見した。
最終選考に残った4都市に対する報告書の中でマドリッドへの評価には、 いくつか極めて厳しい点が見られたが、市長は、この報告書はマドリッド 開催の可能性を強固にするものであると述べた。
報告書では、プレゼンテーションの質やアンチドーピングに対する規則の点で 厳しい批判があったが、市長は、候補地4都市の中でマドリッドは最もネガティブな ポイントが少なく、一方で、市民の支持率が最も高い国であったと強調した。
一方、元IOC会長で現名誉会長のアントニオ・サマランチ氏も、報告書を よく読めば開催を妨げる内容ではないことがわかるはずだ、と述べた。

消費者景気好感指数、2007年以来の高数値

8月の消費者景気高感指数は、7月に比べて3.4ポイント上昇し79.5ポイント となった。
これは、2007年以来の高数値で、消費者が景気の先行きに対して明るい見通し を持っていることが反映しており、期待指数も3.9ポイント上昇している。

経済危機でマドリッドの外国人登録者数の増加にかげり

マドリッド自治州の調査によると、同州に住民登録している外国人の数は 111万3千551人で、全体の17.13%にあたる。
州では、一日に30名が新たに登録している計算になるが、それでも昨年 に比べると新規登録者数は激減しているという。
これは、経済危機による失業などで家族ぐるみで自国に引き挙げる人やスペインへの 移住を見送る人など多いためという。 また、昨年2万5千人近い人がスペイン国籍を取得しており、外国人として 計算されなくなったことも理由のひとつに挙げられる。
州に登録されている外国人を国籍別で見ると、ルーマニア人が最も多く、それに エクアドル、モロッコ、コロンビアが続く。
一方最も人数が増えたのは中国人で、昨年1月には3万5千人ほどだったのが、今年の6月の時点では 4万2千人に増加している。


9月2日(水)

8月の失業率再び上昇

労働省の発表によると、8月の失業率は、千人で、 7月より2.4%上昇、これで連続減少が3ヶ月でストップしたが それでも昨年の同月よりは低い上昇率となっている。
8月は元々増加傾向にある月で、夏季休暇などで雇用の契約が終了したり、 新規契約は9月からというケースが多いためとされる。
男女別では、、男性が2.7%、女性が2.1%とどちらも上昇している。

ウエスカで雹による被害

昨夜アラゴン州のウエスカ市で集中豪雨があり、雹により市内の あちこちで大きな被害がでた。
特に、サン・ホルヘ通り界隈で最も大きな被害が出ており、車販売店の 大きな建物の屋根が壊れるなどした。
また、路上駐車の車の屋根やフロントガラスが割れるなどの被害も出た。
一方、集中的な豪雨により、一般家屋や商店の地下が浸水したり、下水があふれるなどした。
同市の消防局及び警察は、市内に残っていた非番の隊員らも総動員して 被害への対応に追われた。

夏の交通事故死者400人割る

ルバルカバ内務大臣は昨記者会見で、7,8月のバケーションシーズンの交通事故状況 の総括を報告した。
それによると交通事故による死者数は前年の同時期より70人少ない377 人で、400人台を割ったのは1967年以来だという。
ルバルカバ内相は、今年は昨年に比べて車で移動する人が大幅に増えていた にも関わらず死者が減少したことを評価、また15〜24歳の若者の死亡率 も改善されたことは、交通局など関係者の努力の結果であると称えた。
また、ここ数年の課題となっている、バイクによる事故死者も昨年に 比べて10人減少しており、政府の交通安全対策が功を奏しつつあると述べた。


9月1日(火)

レイナ・ソフィア、明日から無料時間拡大

マドリッドにあるソフィア王妃芸術センターでは、明日より 毎日午後7時〜9時まで入館無料となる。
これまで無料であった土曜午後2時30分以降と日曜終日も 引き続き無料とする。
また、特別展示のみ入場する場合は、一般料金の半額にあたる3ユーロ で入場可能となる。
一方、これまでは65歳以上、18歳以下及び失業者のみが常に無料で 入館できたが、明日からは身体障害者及び大学生も常時無料となる。

自家用車販売台数16ヶ月ぶりに上昇

8月の個人向け自動車販売台数は、4万6千145台で昨年の同月より19.5% 上昇し、16ヶ月ぶりに前年を上回る数値となった。
一方で、企業やレンタカー向けの販売台数は減少し続けており、特に レンタカー向けは前年比40%近い減少率となっている。

大手スーパー、マドリッドでのレジ袋廃止

フランス系大手スーパーカルフールは、環境保護のため本日よりマドリッド自治州での レジ袋の配布を取りやめ、段階的にその他の自治州でも廃止して行く。
そして今年末までには全国のスーパーで完全に廃止する予定。
同社は、はじめのうち従来のレジ袋の代わりに何度も使用可能な袋を買い物客に 無料で提供する。
一方、スペイン系のエロスキーでは、今月10日よりレジ 袋削減キャンペーンを開始、その一環としてレジ袋を使用しない買い物客に 対し割引を行うとしている。
スペインはEU諸国の中で3番目にレジ袋の消費量が多い国で、国民一人につき 年間平均238個消費されている計算となる。


8月31日(月)

夏休みのUターンラッシュ混乱なし

先週末は、8月最後の週末であり夏休みを実家や行楽地で過ごした 人々の大規模な移動が予想されていたが、特に大きな混乱は起こらなかった。
交通局は、Uターンの人々とこれからバケーションに入る人々 の移動が重なるため特別体制を敷いていたが、年々この時期は、 ラッシュを避けて移動する傾向が強まっているという。
唯一問題があったのは、バレンシアとマラガでそれぞれ10キロ と4キロの渋滞が起きた。 。

7月の国内旅行6%減少

産業観光省の発表によると、7月に観光やレジャーで旅行を した人のうち92.9%が、国内旅行を選んだ。
しかしながら、2008年の同月に比べると6%減少している
今年の初めから7月までの数値も昨年の同時期と比べて0.2% 減少しており、国内旅行離れの傾向が伺える。
一方、海外旅行をした人の数は昨年より6.9%上昇している。
これは、旅行会社が海外旅行の値引きキャンペーンを大々的に 展開したことが影響していると見られるが、経済危機にあっても スペイン人の旅行熱は治まらないと言える。

夏休み終わっても工事終わらず

スペインの大都市では、毎年夏休みで交通量が大幅に減る時期に 道路工事を行う傾向にあるが、今年は各地で9月1日以降も 工事が続く模様で、仕事だけでなく新学期も始まるため、 かなりの混乱が予想される。
マドリッドでは、市の中心部で少なくとも30の道路で工事が 続けられている。
特に、セラーの通りでは、いくつかの駐車場建設や歩道の拡張など が重なり、少なくとも12月頃まで続く見込み。
一方、コロン広場では、同広場や近隣の道路の改装工事のため 8月でさえ渋滞が起きていた。
また国会議事堂周辺でも遊歩道化工事のためサン・ヘロニモ通りが通行止めと なっている。
市では、渋滞を避けるため、これらの地域はラッシュ時にはなるべく 避けるよう勧告している。


8月28日(金)

消費者物価指数、下降線にややブレーキ

スペイン独自の消費者物価指数の発表が行なわれる前に発表がある EU共通方式による消費者物価指数によると、今年8月における、 年間比較指数はマイナス0.8%となり、前月のマイナス1.4%に 比べると、その下降線に大きくブレーキがかかったと言える。
とは言え、依然、マイナス値が続いており、これで6ヶ月連続の マイナスとなった。

マドリッド、16ヶ月間で24000人の自営業者が失業

自営業者組合の調べによると、過去16ヶ月間に、マドリッドで自営業を営む者のうち、 24000人が職を失っており、同組合は、「マドリッド自治政府が行なってきた 雇用・産業促進政策が全くの失敗に終わった事を物語っている」との評価を下した。
去る7月の1ヶ月間だけで、マドリッドでは1日平均、93人の自営業者が失業している。
現時点でマドリッド自治州内で自営業を営む者の数は366.654名。

バカンス終了による大移動開始

8月のバカンスシーズンが終わろうとしている今、交通局では本日午後15時より 月曜日の夜中12時までの間、特別取り締まり体制を維持する構え。
8月にバカンスを取った人々が帰宅するのと、9月からバカンスに入る人々が町を出る 移動がこの間に重なるため、交通局では600万台近くの車の移動があると予想 している。
昨年同時期の交通事故による死者数は13名で、2007年度よりも17名少なかった。


8月27日(木)

国内総生産 マイナス4.3%、下降記録更新

国内総生産は依然、下降を続け、今年第2四半期終了時点で昨年度同時期比較 マイナス4.2%と、1970年に同統計が取られ始めて以来の最大マイナス値を 記録した。
また、今年第1四半期との比較ではマイナス1.1%と、予想されていた1%を、 0.1ポイント上回る数値となった。
雇用においては、2008年の第2四半期終了時から、今年第2四半期終了時までの 12ヶ月間に130万人が失業、7.1%の雇用減少となった。

看護士組合、人手不足と新型インフルエンザ予防接種の情報不足について警告

秋に予想される季節性インフルエンザと新型インフルエンザに対する集中的な予防接種の 需要に対し、スペインの看護士組合は絶対的な人手不足と、情報不足について警告を 発した。
最新のデータによれば、スペイン全国に、予防接種の投与を行なえる看護士は、およそ 21万人いるが、どう言ったシステムで国民全体に予防接種を行なうのかについて、 何ら、情報が行き渡っていないばかりか、ワクチンそのものについての情報も無く、 その効用も副作用についても、正確に知らされていないとの事。
また、これらの職に就く女性が妊娠中の場合、一定以上の危険を伴うとして、 休職を申請する権利があるのかどうかについても、深く検討すべきであると主張。

ロベン選手、バイエルンミュンヘンへ、シュナイデル選手、インテルミランへ移籍

次々と名選手を掻き集めているサッカークラブ、レアル・マドリッドは、同時に多くの 選手の他チームへの移籍手続きを進めている。
そんな中、シュナイデル選手はインテルミランへ、ロベン選手はバイエルンミュンヘン への移籍が確定した模様。
ロベン選手の移籍によって、一旦は噂が静まっていたフランク・リベリー選手の レアル・マドリッドへの移籍話が再び大きく浮かび上がりつつある。


8月26日(水)

サンセ牛追い祭り、開幕

マドリッドのサンセ(サンセバスティアン・デ・ロス・レジェス市)牛追い祭りが 今朝8時に開幕した。
合図と共に、6000人の観衆が見守る中、およそ1800名がフロール・デ・ハラ牧場 の牛と共に走り出し、1分半かけて810メートルの道のりを駆け抜けた。
この初日の牛追いでは7名程度の軽症者が出たが、大きなトラブルは無く、スムーズに 終了。
 参加年齢については、マドリッド州の未成年保護課が「18歳以上にするべき」と 指導するにも関わらず、16歳以上から可能とされた。
一方で、例年、同祭りの中で、8回行なわれる牛追いであるが、今年はこれを6回に 減らす事となった。

スペイン国民の10人中6人が月収1000ユーロ

調べによると、サラリーマン、自営業者、年休受給者、失業者などの全てを含めると スペインでは2794万人が何らかの収入を持っていることになるが、その中の 63%にあたる1830万人が月収1100ユーロ以下となっている。
また、サラリーマンだけの場合だと、総就労人口1890万人の57%にあたる 1080万人が月収1100ユーロ以下となっており、自営業者の場合では 160万人が同程度の収入となっている。

エアーコメット社のパイロット組合、9月にスト予定

エアーコメット社内のスペインパイロット組合は、9月の5日、7日、8日、11日、 12日、14日、15日のストライキを発表した。
同社で働くパイロットは、現時点で今年前半分のボーナス、6月分給与、7月分給与の 支払いを全員が受けておらず、中には4ヶ月間、滞っているケースもあり、これに対し 組合はストライキへと踏み切る事となった。


8月25日(火)

マドリッドの家庭、新学期の出費は平均500ユーロ

マドリッド自治州議会の野党第一党である社労党メネンデス議員によると 9月からの新学期に必要な教科書、文房具、給食費などは、 平均500ユーロ、これに制服代などが加算されるとさらに金額は 上昇すると述べた。
同議員は、州政府が経済危機でこれらの支払いが困難に なっている家庭が増えているにも関わらず、奨学金や援助の 予算を凍結したことを批判、それどころか収入が高い家庭ほど 私学の授業料援助や税金の面で優遇されていると非難した。

アンダルシア上陸の密入国者2165人に

先週金曜日に119人のアフリカ系移民がボートで密入国し、 これで今年に入ってからアンダルシアの海岸から入国を試みた 不法移民は2165人となった。
2008年全体の密入国者数は、3165人で、前年より20% 減少している。
最も上陸の多い県はアルメリアでこれにグラナダ、カディスが 続く。
最近の高気温と好天のためここしばらく密入国者が 急増しており、この状況が続けば昨年の上陸者数を上回るものと 見られる。

新たにETAの隠れ家2箇所発見

治安警察は、フランスで新たに2つのETAの隠れ家を発見した。
ひとつは、 Herault県にあり、約190キロの爆発物が 発見された。
二つ目は、Tarn県で、衣服や工具などが見つかっている。
これで、先週水曜日に3名のテロリストが逮捕されて以来 12の隠れ家が見つかったことになる。


8月24日(月)

7月までのホテル宿泊、8.5%減少

国立統計局の調査によると、今年1月から先月までの ホテル宿泊者数は、昨年の同時期と比べて8,5%減少、 7月だけでも5.5%減った。
先月の宿泊施設利用者はおよそ870万人、うち489万人 がスペイン国内居住者で、388万人が非居住者だった。 非居住者のうちもっとも多かったのはドイツとイギリスで全体の 52%を占める。
これにフランス、イタリア、ベルギー、オランダが続く。
海外居住者に最も人気があったのは、バレアレスで39.5% 次が、カタルーニャ、カナリアス、アンダルシアという結果に なった。

北部は雨、東部は暑さで警報

スペイン気象庁の発表によると、本日イベリア半島北部地域で、 豪雨が予想されており、ナバラでオレンジ警報、北東部では 黄色警報が発令されている。
一方、東部及びバレアレス諸島では、高気温により黄色警報が 発令されている。
ナバラの他、ギプスコア、ウエスカ、サラゴサでも大雨が予想されている。
また気温は、ラ。マンチャやマジョルカ島の内陸部で最高37度 との予報が出ている。

週末の交通事故死者18人

総合交通局の発表によると、先週末の交通事故による死亡者は18人で 昨年の同時期より5人少なかった。
また、先週末(31人)と比較してもかなりの減少率となった。
事故原因で最も多かったのはわき見運転で、次がスピードの 出しすぎによるものだった。
これで、今年の8月末現在までの死亡者は1279人となり、昨年の 同時期よりも11.8%減少したことになる。


8月21日(金)

高所得者への課税率引き上げか

経済危機が続く中、失業保険受給期間も切れ、収入源を失った人々への 特別支援金の支給他、さまざまな対策による政府の支出は大きくなる一方で、 すでに国庫赤字が国民総生産の10%に達しようとしている。
そう言った中、昨日、与党ナンバーツーのホセ・ブランコ氏は、ラジオ番組の中で 高所得者に対し、或いは、状況次第では、中所得者に対しても、その課税率の引き上げの 必要性が生じ始めているとコメントした。
 近年、急激な経済成長を続けてきたスペインでは、税金は下がるものと言う感覚が 定着しつつあったが、世界規模の経済危機が続く中、ついに税金が再び上がる時代に 突入しようとしている。

バルセロナ、マドリッド、世界物価高ランキングで上昇

UBS銀行が3年に一度発表する世界の「物価と収入」に関する調査によると、 2006年度統計では世界で28番目に物価の高い町とされていたバルセロナが、 2009年度の統計では22番目に上昇し、マドリッドは31番目から26番目へと 上昇した。
また、収入額においては、マドリッドが3年前には30位であったのが、今年の統計では 28位に上昇。 一方、バルセロナは27位から29位へと後退した。
 世界で最も物価が高いとされるのは、3年前も今年もオスローで、これにチューリッヒ、 コペンハーゲン、ジュネーブ、東京、ニューヨークと続く。
 また、世界で最も平均所得が高いのが、チューリッヒとジュネーブで、これに ニューヨークが続く。


8月20日(木)

5ヶ月連続で、外国人労働者による社会年金・保険納入者増加

今年7月における外国人労働者による社会年金・保険納入者は 1.934.877名となり、前月比4.940名(0.25%)の増加となった。
これで外国人労働者による納入者の増加は5ヶ月連続となり、過去7ヶ月間に 約280.000人が失業し、納入を断ったあとに、徐々に回復の兆しが見え始めている。
スペイン人をも含んだ全体として見た場合、7月の納入者数は18.143.554名で 前月比45.568名(0.25%)の増加となった。

スペイン人のワイン消費量は年間2.9リットル

環境省調べによると、スペイン人、一人あたり、1年間に平均2.9リットルのワインを 消費しているが、地域別に見て最も多いのがバレアレスの6.2リットル、 次いで、バスクとカナリアスがそれぞれ4リットルとなっている。
逆に、最も消費量が少ないのがカスティージャ・ラ・マンチャの1.2リットル、 次いでラ・リオハの1.5リットル。


8月19日(水)

スパンエアーのスト、終結

パルマ・デ・マジョルカからバルセロナへその本部を移転する事に抗議する ストが8月7日より行なわれていたスパンエアー社であるが、会社側と労働組合側 との間に合意が得られ、ようやくストの終結となった。
ストは8月7日より、週に2日のペースで行なわれていたが、フライトの 運行オペレーションに直接関わるスタッフをはずした形でのストであったため、 フライトスケジュールに多少の遅れが生じたり、事務業務に支障をきたした程度で それ以上の大きな影響は見られなかった。
 今回の同意により、組合側は、本社がバルセロナへ移る事を認め、その条件として、 バルセロナへの引越しを受け入れず、退社する者に対しては勤続年数、1年につき 750ユーロの退職金に加え、更に1年につき、20日分の給料を支給する事、 また、本社移転と共にバルセロナへ引っ越す社員については、その引越し作業を 全面的に会社が行なうか、或いは、個々人の責任で引越しを行なう場合はその経費と して、4000ユーロの援助を行なう事が確認された。

スペイン初の顔面移植手術が終了

昨日から今朝にかけて、バレンシアのラ・フェ病院においてスペイン初の顔面移植手術が 行なわれた。
手術を受けたのはカナリアス出身、顔面に重度の傷を持つ42歳の男性で、 ドナーとなったのは、スカンジナビア出身の32歳男性との事。
手術は、ドナーの顔から表面を切り取る作業から始まったが、 所要時間、15時間半と言う大手術となった。
世界で行なわれた顔面移植手術はこれで8例となった。


8月18日(火)

スパンエアー機事故から1年、調査委が新たな報告書発表

154名の死者をだす大惨事となったバラハス空港のスパンエアー 機事故から20日で丸1年を迎えるが、事故調査委員会は昨日、 新たに暫定的な報告書を提出した。
それによると、事故の原因は離陸時に引き出されるはずのフラップや スラットが格納されたままになっており、それは システムのプログラミングに問題があったためとしている。
通常、このような問題を検知する別のシステムが作動するはず だがそれも機能せず、またパイロットらも異常に 見落としたものと見られる。
このため原因は、パイロットら及び技術上のミスに よるものであるとしている。

月曜1日で交通事故による死者11人

スペイン交通局(DGT)の発表によると、昨日の月曜日に各地で 起きた交通事故の死亡者数は11人だった。
最も大きな事故は昨日未明セゴビア県で起き、5名の労働者の 乗ったワゴン車が横転、ポルトガル、ブラジル人など4名の 外国人労働者が亡くなった。
一方、祝日と重なった先週末は39名の死者を出し、今年最悪の 週末となってしまった。

陸上競技でスペイン人選手10年ぶりの金メダル

ベルリンで開催中の世界陸上で、パレンシア出身の マルタ・ドミンゲス選手が、女子3千メートル障害で優勝、 昨年の北京オリンピックで転倒による棄権の雪辱を果たした。
同選手は、9分7秒32でゴール、同競技のスペイン新記録及び 今年の世界最高記録を更新した。
スペイン人選手の陸上競技の金メダルは99年のセビージャ大会 以来10年ぶり。


8月17日(月)

バラハスの停電事故調査へ

先週土曜日の深夜マドリッドバラハス空港のターミナル4で停電が起こり、約1時間に渡って ターミナルの機能が麻痺した。
これについてスペイン空港事業団は昨日、事故の原因を調査すると発表した。
この停電は、土曜の夜11時頃起こり、エレベーター、荷物運搬のコンベアー、航空会社のシステムや サテライト移動用の電車などあらゆる機能がストップした。
事業団では、停電の原因は、変電設備からの出火によるものとしているが、最も新しいターミナルで最新の設備が 整っているはずのT4で、なぜ非常用システムがすぐに機能しなかったのかを調査する模様。
この事故により主に中南米行のイベリア航空の便に遅れが出たが、キャンセルは発生しなかった。

各地で猛暑続く

スペイン気象局は、本日11自治州の28県で高気温による黄色警報を発令している。
特にアンダルシアでは、セビージャ、コルドバで39度、ウエルバ、ハエンで38度、カディスの 海岸沿いでも36度が予想されている。
またエクストレマドゥーラでもカセレス、バダホス付近で39度の予報が出ている。
一方マドリッドでは、南部での最高気温が37度レバンテやバレアレスなど地中海沿岸地域でも36度 の猛暑の予報が出ており、各自治体は十分な対策を取るよう呼びかけている。

有料地デジの導入に批判相次ぐ

先週可決された有料地上デジタル放送の導入が、様々な分野からの批判にさらされている。
まず、現在販売されている無料放送用のデコーダーでは、有料放送が視聴できないため、消費者団体 などは、一般市民に余計な出費をさせるものだと批判、政府の見通しの甘さや情報不足を指摘している。
一方、生産者側も、システムの統一化を定めないままの急な可決を批判、このままだと各局が独自の 方式を採用し、あらゆるタイプのデコーダーが、市場に乱立する恐れがあると述べている。
また、放送局側からも政府の介入主義や専門家の見解を無視したやり方を非難する声があがっている。


8月14日(金)

今年第2・四半期の国民総生産、前年度比マイナス4.1%

スペイン経済は引き続き下降線を辿っているが、今年第2・四半期を終えた時点で やや、その下降速度が弱まったと言える。
しかしながら、今年第2・四半期終了時点における国民総生産は前年度同時期比較で マイナス4.1%、また、前四半期と比べるとマイナス1%と、依然、落ち続けている。

マドリッド、86%の家庭に地上波デジタル普及

スペイン全土で、アナログ放送から地上波デジタル放送への移行が進められているが、 首都マドリッドでは、すでに全家庭の86.5%が、この新システムに対応しており、 スペイン全国平均では83.5%が対応済みと見られる。
マドリッド自治州では2010年4月3日に、従来のアナログ放送が全面廃止となる。

簡易ボートによる密入国者数、今年7月までに40%減少

簡易ボートを使い、生命の危険を冒してスペイン領へ入国した密入国者の数は 今年7月末の時点で4.457名で、昨年度の同時期に7.165名であったのと比較すると 40%のマイナスとなった。
また、2006年度の同時期には、17.433名に達しており、これと比べると、 実に74.4%のマイナスになった事になる。
特に、減少が目立ったのは、カナリアス諸島への密入国で、2006年の7月末時点では 13.770名であったのが、今度7月末時点では1.798名と、87%のマイナスと なった。


8月13日(木)

7月の年間消費者物価指数、更にマイナス記録を更新

7月の消費者物価指数は前月比較0.9ポイントのマイナス、そして、 年間比較1.4ポイントのマイナスとなった。
これで、年間指数は12ヶ月連続で下降線となり、1961年に同統計が とられ始めて以来の最低記録を更に更新する事となった。
政府は、デフレへの突入を否定する姿勢を保持しているが、国際通貨基金の定義によれば 2・四半期連続で物価が下がった場合、これをデフレ現象としているため、スペイン経済 の現状がデフレに入ったかどうかは、あと1ヶ月で2・四半期連続となる来月には 自動的にその結論が出る事となる。

失業保険支給期間の一時的延長を可決

経済危機の続く中、失業保険の支給期間が終わり、一切の収入源を失った人々が あふれ始めているが、その対応策として、政府は、失業保険支給期間の一時的延長を 本日の閣僚会議により可決した。
これにより、現時点では、最長6ヶ月間(60歳以上は9ヶ月間)に限り、 支給期間の途絶えた人々に対し、一人当たり月額420ユーロが支給される事となる。

アルカラ・デ・エナレスのローマ遺跡、オープン後1週間で1105人が入場

アルカラ・デ・エナレス市では先週の水曜日より、ローマ時代の遺跡博物館、 コンプルトゥムの公開が行なわれているが、夏場で町の人口が激減している季節にも 関わらず、最初の1週間に1105人の入場者があった。
同遺跡は、近年、その発掘調査と部分的な修復が行なわれたもので、紀元後1世紀頃の 集会所、浴場など、当時の公共施設の広範囲にわたる様子が伺われる。


8月12日(水)

コスタ・デル・ソル、24時間で31人が救助隊に救われる

昨日、太陽海岸にある海水浴場の多くで、悪天候のため、「海水浴禁止」を意味する 赤い旗が掲げられたが、これを無視して海に入った31名が、救助隊に救われると言う 事態となった。
特に、ひどかったのがマルベージャ付近で、プエルト・バヌスからグアダルミナの間に ある海水浴場で、僅か4時間足らずの間に救助隊は19回の出動を強いられた。
救助された31名の内、半数は成人であり、残りの半数が未成年。
危険を知らせる「赤旗」を、もっと尊重して、責任ある行動をとって欲しい、と 関係筋はコメント。

マドリッド住民の生ビール消費量、11%減

スペインのビール製造業組合が行なった調査によると、経済危機の続く中、 この夏のマドリッド住民による生ビール消費量は全年度比較、約11%のマイナスと なっている。
とは言え、日常習慣的に生ビールを飲みに出かけるマドリッド住民は多く、 住民の85%が同習慣を維持しており、76%は一日の仕事が終わったあとに 生ビールを飲むと言う。
また、生ビールを飲む場所として、最も人気が高いのがバルの屋外テラスで、 続いて屋台(簡易バル)、浜辺、バルの中、プールとなった。


8月11日(火)

悪天候AVEにも影響

昨夜からの大雨や雹により高速列車AVEが、 マドリッドートレド間で運休している。
RENFEは、この区間を49台の代替バスを導入して対応 しているが、およそ8千人の乗客に影響を及ぼすと見られる。
一方、通常AVEの路線を走っているマドリッドーカディス 及びマドリッドーウエルバ間は、普通列車の線路を 使用して運行されている。

上半期の労災による死者400人

労働省の発表によると、今年上半期の労災による死亡者は 400人で昨年の同時期より26%減少した。
このうち、296人は勤務中に、残りの104人は 通勤途中で死亡している。
勤務中に亡くなった人のうち最も多かった死因は心臓発作や脳出血などで 39%、、次が交通事故で、それに工場や工事現場での機材等による事故が続く。
性別では、男性が94.9%と圧倒的に多く、年齢別では40歳以上が ほとんどだった。
自治州でみると、カタルーニャが最も労災の多い州だった。

経済危機でマドリッド各地の夏祭り縮小

経済危機による経費削減のため、各地の夏祭りに様々な影響がでている。
特に、8〜9月は、闘牛や牛追いが祭のメインイベントとして行われる所が、 多いが、今年はピント市とリバス市で牛追いが取りやめとなった。
日曜から始まったピントの祭では、開会セレモニー中に 市長に対して罵声を浴びせたり、卵を投げつける人々もいた。
牛追いで有名なサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス市は、開催は するものの規模を縮小するという。


8月10日(月)

マジョルカでまた爆発、負傷者なし

先日ETAの爆弾テロにより2名の死者を出したばかりの マジョルカ島で、昨日再びETAによると見られる爆弾テロが起きた。
爆発物は、2軒のレストランと地下のショッピングモールの計3ヵ所に 仕掛けられ、14時から16時の間に時間をおいて爆発した。
今回の爆発物はサイズも威力も小さく、また 予告電話があったため、レストランの客などは 事前に避難し、負傷者はいなかった。

エスパニョール主将、遠征先で突然死

中村俊輔選手の所属するサッカー一部リーグ エスパニョールの主将ダニー・ハルケ選手が、 遠征先のイタリアフィレンツェで心不全のため 急死した。26歳だった。
現地からの報道によると、チームの他のメンバーは自由時間のため 市内観光に出向いたが、ハルケ選手は体調不良を訴えてホテルに残った。
恋人と電話で話している途中で、突然応答がなくなったため、 心配した彼女がルームメイトに連絡、意識を 失っている同選手が発見され病院に運ばれたが、すぐに 死亡が確認された。
同選手は、今シーズン主将に任命されたばかり、 9月には父親になる予定で、公私共に 充実していたさなかの出来事だけに、関係者は、 大きなショックを受けている。

悪天候のため各地で火事や浸水相次ぐ

土曜夜から日曜にかけて、悪天候のため各地で 様々な被害が起きた。
サラマンカ県のシウダ・ロドリーゴでは、落雷による 火事が2箇所で発生したが、雨にも助けられ短時間 で消し止められた。
また、同県のその他の地域でも大雨による浸水が起こり、 消防隊は泥水の除去作業に追われた。
一方、カスティージャ・ラ・マンチャのクエンカ県 では、住宅などの浸水の他、農作物にも被害がでた。


8月7日(金)

スパンエアー、ストライキ続行、フライトスケジュールには影響なし?

スパンエアー社本部の、パルマ・デ・マジョルカからバルセロナへの移転計画に反対し、 パルマ本部では、ストライキが行なわれているが、同社によると、重要ポストを占める 107名のスタッフの内、47名がミニマムサービスの提供義務を遂行しているため、 全ての便は予定通り運行され、キャンセルが出る事は無いと伝えている。
 しかしながら、サービス全体に支障が生じ、電話が通じない、タラップが来ない、 メンテナンス機能が乱れるなどの影響が予想され、幾つかのフライトキャンセルの 可能性も指摘されている。
 同社本部の移転計画により、現在、パルマで働いている社員のうち、106名が 現地に留まり、382名がバルセロナへの転勤を強いられる見通し。

水曜日、交通事故による死亡者数ゼロ

去る水曜日は、夏場における、初めての「交通事故死亡者数ゼロ」と言う記念すべき 日となった。
これは、交通局が2003年より取り始めた統計によるもので、2003年以降、 交通事故による死亡者が無かった日は、2003年7月1日の火曜日、2006年 1月30日の月曜日、2007年11月19日の月曜日、2008年1月5日の 土曜日、2009年2月25日の水曜日、そして、2009年8月5日の水曜日と、 これまでにトータルで6日間しか無い。

ガリシア、連日雨の7月

ガリシアではこの夏、過去35年間で、最も雨の多い7月を記録した。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ア・コルーニャでは、7月の1ヶ月間で 晴れたのは僅か2日で、それ以外は全て雨天となった。
これに続き、ビゴでは晴天が5日、ポンテベドラでは6日だけで、更に、 30度に達する夏日があったのは、ルゴとオレンセだけとなった。


8月6日(木)

視覚障害者100人がサンティアゴ巡礼

来る8月8日、土曜日に、スペイン盲人協会(O.N.C.E)の主催により 行なわれる社会文化活動として、視覚障害を持つ方々およそ100名と、その 付き添いの方々とが、徒歩によるサンティアゴ巡礼に挑戦する。
 8日の日中にパレンシア県、バジャドリ県各地よりバスが出され、これによって 参加者は、巡礼路上にある町、カリオン・デ・ロス・コンデスへ向かう。
そこで、歴史的モニュメントなどについての説明を受け、夕食をとり、ウォーミング アップを行なったあと、深夜24時にイテロ・デ・ラ・ベガ村を出発して、 約18キロ先にある村、フロミスタまで徒歩巡礼を行なう。
予想到着時間は翌朝5時半ごろで、到着後、少し休息をとり、それぞれの出発地点へと 帰る事になる。

ペット連れのエレベーター利用を禁止

ジロナ県にあるマサネ・デ・ラ・セルバ市議会で、プライベート、公共の設備に 関わらず、ペットを連れてエレベーターに乗ることを禁止する新条例案が提出された。
同案では、衛生上の観点から、ペットがエレベーターに乗ることを禁止する以外にも、 マンション住まいで、同時に飼って良いペットの数に制限を設けている。
それによると、認められる数量は、一軒(1家屋)につき、例えば、猫2匹、犬3匹、 イタチ類2匹と、同種(哺乳類なら哺乳類)の動物6匹までで、それを越えると、 衛生上の問題が発生し得るとしている。 
違反した場合の罰金は60〜30.000ユーロ。
 同新条例案は、水曜日に一旦、可決されているが、これに対する異議申し立て期間が 15日間置かれる。
今後、全てがスムーズに進んだ場合、2ヵ月後には新条例が 施行されることとなる。


8月5日(水)

工業総生産の下降率、2008年末以来、最小に

ヨーロッパ諸国の中には、すでに復旧の兆しが見られる国もある中、 スペインの工業総生産は、更に下降を続け、14ヶ月連続でのマイナスを記録した。
が、しかし、6月における下がり方は、年間比較、マイナス14.5%と、 2008年10月以来、最小のマイナスとなり、ややブレーキがかかったかのように 見える。
6月に、最も後退が目立ったのが、情報機器、電子機器、光学機器などのマイナス34.9%、 機械類の修理と設置関連のマイナス33.6%、などで、逆に僅かながらもプラスを 示したのが薬品関連の10.4%、化学工業の9.6%、飲料生産の4.1%、 食品工業の3.3%、であった。
これら、6月統計で後退を免れた分野も、今年に入ってからの総合データでは 未だプラスに転じたものは無く、最も大きく後退しているのが自動車関連の43.7%、 そして、最小のマイナスに留まっているのが食品工業のマイナス1.7%である。

15県で38度以上の猛暑注意報

全国的に気温が上がる中、気象庁では、最高気温が38度以上に達する可能性が あるとして、15の県に対し、猛暑注意報を発した。
注意報が出されたのは、コルドバ、セビージャ、ハエン、カスティージャ・ラ・ マンチャ州の5県全て、ムルシア、マドリッド、アリカンテ、バレンシア、テルエル、 サラゴサ、ソリア。


8月4日(火)

失業率3ヶ月連続で減少

労働省の発表によると、7月の失業率は0.54%下がった。
これで3ヶ月連続の減少となったが、6月に比べると減少率は低くなっている。
これは、夏の観光シーズン到来や公共事業の増加などが、 主な理由とされ、秋以降にはまた上昇する可能性もあると見られている。
内訳をみると、男女別では共に減少しているが、男性のほうが減少率が高い。
また自治州別でみると、ガリシアが最も減少率が高く、カスティージャ・イ・レオン、 アストゥリアスがこれに続く。
一方、カタルーニャでは、僅かながら上昇している。

今年のバレンボイムは早い者勝ち

2004年のマドリッド同時列車テロの犠牲者追悼コンサート以降、 夏の芸術祭の一環として行われてきた世界的指揮者ダニエル・バレンボイム氏の 公演が。毎年マヨール広場で無料で行われてきたが、今年はpuerta del Angelの特設会場に変更となった。
無料ではあるものの、広場のようなオープンスペースではないため入場てきるのは 2500人まで。
そのため、昨日会場で整理券が配られたが、配布開始後2時間でなくなり、多くの人が入場券を 手にすることなく会場を後にした。
マドリッド市議会の野党第一党である社労党マドリッドのアルバレス氏は、 今夏は、芸術祭のさらなる向上を狙うといいながら、入場可能な人数が減るのは おかしいと述べ、誰もが気軽に立ち寄れるマヨール広場に戻すべきだと主張した。
昨年の同広場の公演では、約7千人がオーケストラの演奏を楽しんだとされる。

ゴムボートに乗った密入国者14人を保護

治安警察は、カディス県タリファ付近の海上でゴムボートに 乗った14人の密入国者を発見、保護したと発表した。
同警察の海上監視システムが最初に5名の、その後9名の乗ったゴムボートを ジブラルタル海峡付近で発見、巡視船により保護され港に送られた。
密入国者らは、全員がアフリカ系成人男性で、港で簡単な検査を受けたが、 健康状態は概ね良好という。


8月3日(月)

首相、ラ・パルマ島の森林火災被害者への援助を発表

カナリアス諸島のひとつである ラ・パルマ島で発生した森林火災について、同島を 訪れたサパテロ首相は、次回の閣僚審議会において火災による被害者 救済法令を発令すると発表した。
援助の対象となるのは、家屋や農地などを火事により 失ったり被害を受けた所有者。
この火事は先週金曜日に発生、昨日までに1500〜2000区他00ヘクタール が焼け、4千人近い住民が避難を余儀なくされた。

テロによりバレアレス諸島の予約キャンセル急増

2名の死者をだしたETAのテロにより、 、バレアレス諸島への旅行を予定していた人たちのキャンセルが 相次ぎ、通常の3倍にまで急増、直前の予約も15%減少した。
特に旅行を見合わせたのは、ドイツやイギリスなど 外国からの観光客が多いという。
マジョルカ島では、週末にフアン・カルロス国王が避暑のために到着したこともあり、 事件の捜査とともに、引き続き厳戒態勢がしかれている。

週末の交通事故死者17名

8月のバカンスシーズン特別警戒体制開始以来初めての 週末の交通事故による死者は17名だった。
これは、昨年の同時期と全く同じ数値だが、 今年に入ってから7月末までの間を昨年と比較すると、12%減少した。
最も死亡事故が多かったのは土曜日で6件の事故で 8人の死者がでた。


7月31日(金)

ウエルバ県沖で原油漏れ

昨日の12時45分ごろ、ウエルバ県沖で原油タンカーが、積載していた原油を 海底に設置されたCepsa社のパイプへ移す作業をしていた時に、原油が外部へ 漏れ出すと言う事故があったが、これにより大量の原油が海に流出する事となった。
その後、海面に大きく広がった黒い染みがウエルバ県のマサゴン浜、マタラスカニャス浜 などへ向けて移動をはじめ、今朝にも浜に漂着する事が案じられていたが、 風向きの変化により、今朝の時点で、これらの浜に異常が無いことが確認された。
海上保安局の調査によると、現在、黒い染みは沖へと移動中とのこと。

8月の大移動開始

本日、午後15時より、交通局では8月の民族大移動に備え、交通特別取り締まり体制に 入る。
7月にバカンスをとった人々による帰宅ラッシュと、8月からバカンスに入る人々による 大移動とが重なるため、交通局では本日15時より8月2日の深夜24時までに 4.675.000台の、また、8月の1ヶ月間では43.450.000台の車の 移動を見込んでいる。


7月30日(木)

マジョルカでテロ、治安警備隊員2名が死亡

昨日のブルゴスで起きた車爆弾の爆発に続いて、本日13時50分ごろ、 マジョルカ島、カルビア市、パルマノバ地区にある治安警備隊オフィスの前で 爆発が起きた。
昨日のブルゴスでの爆発と同様、テロ組織ETAによるものと見られる。
同時刻、現場付近には治安警備隊員2名がパトロールカー内部で、14時に行なわれる 交代を待っていたが、爆発によりパトロールカーが大破、2名とも死亡した。
運転席に座っていた隊員の身体は地面に横たわっていたが、助手席に座っていた 隊員の身体が、近くにあった街路樹の上まで飛ばされていた事からも、爆発の大きさが 伺われる。
テロによりマジョルカで死者が出たのは今回が初めてで、怪我人は無かった。
 テロ発生後、マジョルカ島では、空港も港も完全閉鎖され、テロリストの行方を 追っていたが、約2時間後に空港はその機能を取り戻した。

インフレ率、−1.4%に

スペイン国内で出される7月の消費者物価指数の発表は8月13日を待たなければ ならないが、ユーロ圏共通方式を適用して算出される消費者物価指数によると、 スペインはこの7月、年間比較マイナス1.4%と、前月よりも更に0.4ポイント 低い数値となり、これで5ヶ月連続のマイナス値を記録した。
マイナス1.4%と言うのは、ユーロ圏共通方式による統計が始まった1997年以来の 最低値であるだけでなく、これだけのリズムで5ヶ月間、物価が落ち続けたのも 初めての事。
 また、共通方式による統計ではなく、スペインで従来より行なわれていた統計の 歴史においても、1962以来、初めての現象と言える。
 しかしながら、年間比ではなく、月間比較で見た場合、最後にマイナスとなったのが 1月であり、その後、物価が安定しつつあるところから、政府はデフレ突入 を否定。


7月29日(水)

ブルゴスで車爆弾

今朝4時ごろ、ブルゴス市内にある治安警備隊官舎裏で、大きな爆発が起きた。
官舎の裏、16メートルの地点に止めてあったワゴン車が爆発した模様で、 少なくとも200キロ以上の爆発物が積まれていたと見られる。
現場には、直径7メートル、深さ1.5メートルのクレーターが残った。
テロ組織ETAが、治安警備隊に対して行ったテロとの見方が強いが、事前通告は 全く無かった。
官舎にはこの日、警備隊員とその家族等120名近くが眠っており、その中には41人 の子供も含まれいた。
爆発により、官舎住人と近隣マンションの住人等、計54名の怪我人が出たが、 死亡者は無かった。

マドリッド、若者の5人に一人が失業

マドリッド自治州のまとめによると、マドリッドに住む16歳から29歳の年齢層に おける今年第1・四半期終了時の失業率は21.1%で、5人に一人が失業している 事になる。
また、特に女性だけに限って見た場合、失業率は更に上がり22.3%となり、 更に外国人労働者だけに限った場合、26%と、4人に一人が失業していると言う。

29県に向け、猛暑警報発令

全国的に気温が上がっている中、スペイン気象庁では、29の県に向け、猛暑警報を 発令し、充分な注意を呼びかけている。
バレンシア、アリカンテ、アルバセテ、ムルシア、グラナダ、ハエン、コルドバ、 セビージャ、ラス・パルマス、サンタ・クルス・デ・テネリフェでは、2番目に 危険度の高い「オレンジ警報」が出されており、40度を越える所もある。
また、サラマンカ、アビラ、マドリッド、グアダラハラ、クエンカ、トレド、 シウダ・レアル、カセレス、バダホス、ウエルバ、マラガ、アルメリア、テルエル、 サラゴサ、ウエスカ、ナバーラ、ラ・リオハなどでは、3番目に危険度の高い、 「黄色警報」となっている。


7月28日(火)

国家赤字、増大

スペイン国庫は今年上半期が終わった時点で、386億7百万ユーロの赤字と なっており、これは国民総生産の3.64%に匹敵する。 (昨年度同時期には、46億ユーロの赤字であった)
大きなマイナスとなったのは上半期最後の月にあたる6月で、5月末の時点では 赤字が195億4300万ユーロ(国民総生産の1.78%)であったの対し、 6月の1ヶ月間でこれがほぼ2倍に膨れ上がった事になる。

玩具ボートで密入国

今朝の5時10分ごろ、ジブラルタル海峡の探知システムが、タリファ方面へ ゆっくりと移動する物体を確認し、治安警備隊の海上保安部へと通報した。
これにより治安警備隊が5時40分ごろ、タリファ沖2.5マイルの水域で 成人男性5名を乗せたボートを発見、保護したが、密入国によく使われる 簡易ボートではなく、空気を使って膨らませるタイプの子供用玩具ボートであった。
乗っていたのはいずれもモロッコ人で、タリファの港にて赤十字のアテンドを受けた。
全員の健康状態が良好である事が確認されたため、アルヘシラスへ送られ、 モロッコへの強制送還手続きが行なわれる。


7月27日(月)

週末の交通事故死者15名

総合交通局(DGT)の発表によると、週末の交通事故による 死者は15名、重傷者3名、軽傷が9名だった。
最も事故が多発したのは土曜日で、10件の死亡事故 が起きている。
また、死者のうち4名はバイクを運転していた。
今年に入ってからの事故による死亡者は1088人で、 昨年の同時期より156人減少した。

24県で気温38度以上

気象庁の発表によると本日アンダルシアやラ・マンチャの 24の県で最高気温が38度との予報が出ているため、各種警報が 発令された。
アルバセテ、グラナダ、ハエン、セビージャ、コルドバとムルシアでは、 40度に達する見込みで、オレンジ警報が出されている。
また、カタルーニャ、アラゴン、マドリッド、バレンシアや上記以外の アンダルシア、ラ・マンチャの一部の県にも黄色警報が出されており、 各自治体は、、日射病を避けるために十分な対策を取るよう呼びかけている。

週末スポーツ結果、明暗分ける

昨日、パリで最終ステージが行われた自転車ロードレース、ツール・ド・ フランスで、スペイン出身のアルベルト・コンタドール選手が、 2007年以来2度目の総合優勝を果たした。
一方、ブダペストで行われた自動車レースF1ハンガリーGPでは、 フェルナンド・アロンソが、予選で2年ぶりのポールポジションを獲得、 優勝が期待されたが、タイヤ交換時に装着が不完全であったため、脱輪して リタイア。
その時の対応に問題があったとして、所属のルノーが次回のバレンシアGPへの 出場停止処分を受けるなど、散々な結果となった。
また、オートバイの世界選手権英国GPでは、 125CCのカテゴリーでスペイン人選手が優勝、250CCでも 一人表彰台に上ったが、最高カテゴリーのモトGPでは、 総合で現在2位につけているホルヘ・ロレンソが転倒しリタイア。
総合1位との差を大きく広げる結果となった。


7月24日(金)

第2・四半期、失業者数126.700名の増加

経済危機が続く中、スペインの失業者数は増え続け、統計が始まって以来、 初めて400万人の壁を突破したが、政府や専門筋は、今年第1・四半期でそれも底を 突き、徐々に回復に向かうとの予想を立てていた。
しかしながら、第2・四半期が終わった今、前期に比べ、失業者数は126.700名の プラスなり、増加の速度は下がったものの、依然、増え続け失業率17.9%に達した。
これを受け、ホセ・ロドリゲス・サパテロ首相は、今後も引き続き、雇用促進に向けて 更なる対策と対応を講じたいとコメント。

カナリアスに世界最大の光学ー赤外線望遠鏡完成

スペイン、カナリアス諸島にあるパルマ島に、世界最大の光学ー赤外線望遠鏡を備えた 観測所が完成し、本日、国王夫妻によりそのオープニングセレモニーが行なわれた。
セレモニーには、世界各国から招かれた500人の天文学者を含め800人以上が出席。
このカナリアス大望遠鏡(GTC)は、36ピースによって構成される 直径10.4メートルの反射鏡を持ち、これまでに建設されたものの中では、 世界最大の規模を誇る。

工事のため、バルセロナの地下鉄、13の駅が一時閉鎖

バルセロナの地下鉄、2番線、5番線、11番線が、8月の間、工事の影響を受け、 これらのライン上の幾つかの駅が一時、閉鎖される。
利用出来なくなるのは、2番線のVerneda駅、Artigues-Sant Adria駅、San Roc駅、 Gorg駅、Pep Ventura駅、5番線のHorta駅、Can Boixeres駅(一方向のみ)、Can Vidalet駅、 Pubilla Cases駅、Colblanc(一方向のみ)、11番線の全駅。


7月23日(木)

スペイン、若者の失業増加

ヨーロッパ統計局ユーロスタットの調べによると、24歳以下のヨーロッパ内平均 失業率は18.3%である中、スペインは33.6%、789.000人に達しており、 EU諸国内で最も多い国となっている。
昨年度同時期と比較すると、スペインにおける24歳以下の失業率は12.9%、 288.000人の増加となった。
スペインについで多いのがリトアニアの28.2%。

15日間で702人を飲酒運転で逮捕

バカンスシーズンが始まり、民族大移動を予測して、治安警備隊は交通特別警戒体制を 布き、その中で422.109件のアルコールチェックを行なったところ、5.149人が 陽性を示した。
 吐いた息1リットルにつき0.25ミリグラム以上のアルコールが 検出されると、飲酒運転とみなされ、0.6ミリグラムを越えると犯罪とみなされるが、 7月6日から19日にかけての15日間で、犯罪とみなされ、裁判所での判決を受けた 者が702名に達した。
過去12ヶ月の統計を見ると、19.393名が飲酒運転を行なったとして検挙され、 そのうち、2546名が投獄の対象となっている。


7月22日(水)

14の州で各種警報

エクストレマドゥーラ、マドリッド、カナリアスの3州を除いて、その他全ての 自治州で大雨、強風、猛暑などの警報が出されている。
ムルシア、グラナダ、ハエン、サラゴサ、バレアレスでは最高気温40度が予想され、 バレンシア、アリカンテ、テルエルなどと並んで、赤に次ぐ、2番目にレベルの高い オレンジ警報となっている。
また、コルドバ、アルメリア、アルバセテ、クエンカ、グアダラハラ、ラ・リオハ、 ナバーラ、ウエスカ、ジェイダ、バルセロナ、タラゴナ、ジロナ、カステジョンなどでも 最高気温が39度程度に達するとして黄色警報が出されている。
 一方、ガリシア全域、レオン、サモーラ、アストゥリアスなどでは、今後12時間 以内に1平米あたり40リットルの大雨が予想されている。

世界水泳、シンクロナイズドスイミング、フリーコンビネーションでスペイン初優勝

ローマで行なわれている世界水泳における、シンクロナイズドスイミング、 フリーコンビネーション競技で、スペインチームが、初の金メダルを獲得した。
決勝に進出したのはスペインと中国で、スペインは中国に僅か0.5ポイント差をつけ、 98.333ポイントにてトップの座を勝ち取った。


7月21日(火)

スペイン外相、歴史上初のジブラルタル公式訪問

イベリア半島南端にあるジブラルタルは、1713年に結ばれたユトレヒト条約以来、 英国の所有となっているが、スペイン政府はこれを認めてはおらず、これまで、 スペイン政府が同地へ公式訪問を行なう事は無かった。
 しかしながら、正常な交流が行なわれていない事が原因で、2007年に起きた 石油タンカー、ニューフレーム号沈没、2008年のフェドラ号沈没事件の際に 見られた対応の遅さと、それによる環境汚染などが問題となっており、こう言った 問題の解決に向けて協議を行なうべく、本日、ユトレヒト条約以来、初めて、スペインの 外相、モラティン氏が当地を訪れた。
ジブラルタル領内でモランティン外相が通過した通りでは、イギリスの国旗を揚げて 同地が英国のものであると主張する様が目立った。
最大野党のPPは、この外相訪問について、「不法に占領されたジブラルタルを 政党な政府として扱うような悪い前例となる」として、強く批判している。

外国人観光客、11.4%のマイナス

今年上半期にスペインを訪れた外国人観光客の数は2360万人で、 昨年度同時期と比較すると、11.4%のマイナスとなった。
最も、多くの訪問を受けたのがカタルーニャ、カナリアス、バレアレス、アンダルシア で、また、全体としてマイナスになった中、増加を示したのがマドリッドであった。
スペインを訪れる外国人観光客を国別に見た場合、最も多いのが英国とドイツで、 両国からの訪問者数が全体の48%を占めている。


7月20日(月)

今夏の山火事、昨年全体を上回る

2008年は、その前年より山火事で焼けた総面積が、 5分の1と低かった。
今年は、現段階ですでに昨年を上回っており、 環境団体代表は、最悪の年になりかねないと危惧している。
この団体の調査によると、もっとも山火事の危険が高い 地域は、ラ・マンチャ、カスティージャ・イ・レオン、ガリシア、カナリアス 、カンタブリアで、特に過疎のすすんだ地域では 資金力に乏しく、自治体の援助も少ないため、対策の 不備や対応の遅れなどの危険性が高いという。

主要都市生活費ランキング、スペインの都市はダウン

米経営コンサルタント会社の調査によると、世界主要都市 の生活費ランキングで、マドリッドは、昨年の28位から9ポイント ダウンの37位、バルセロナも31位から38位 と順位を下げた。
これは、経済危機による物価の下降、ユーロ安 などが大きく影響していると見られ、ロンドンなど他のヨーロッパ主要都市も 軒並みダウンしている。
尚、1、2位は、東京と大阪だった。

各地で真夏日戻る

ここ数日比較的過ごしやすい気温が続いていたが、 気象庁の発表では、今週は、全国的に気温が上昇する見込み。
特にエブロ川上流付近では、36度以上となる模様。 これにより、ナバラ、リオハ、サラゴサ、トレドの 各県で黄色警報が発令された。
また、セビリア、コルドバ、ハエン、グラナダといった アンダルシア4県でも同警報が出されている。
明日には、マラガやアルメリアにも発令される見込み。


7月17日(金)

未返済ローン、増加の一途

経済危機の続く中、月々のローン返済が滞る例が増え続けている。
5月で23ヶ月連続の増加となっており、スペイン全国で組まれているローンの 4.64%にまで達した。
これは1996年以来、最悪の数値で、このまま進むと、2009年末には 6%程度に達する予想。

スペインのコカコーラ、世界一の品質

世界で広く知られる炭酸飲料、コカコーラであるが、同社は各国で生産される 商品について、毎月、その品質評価を行なっている。
スペイン、ポルトガルに工場を持つイベリア支社は、この品質レベルにおいて、 常に世界ランキング上位に位置していたが、これまで数年間に渡って世界トップの 座を占めてきた日本を抜いて、今回初めて、世界第1位となった。
ランキングは、イベリア支社のあとに、韓国、ベルギー、英国、東欧、日本、米国と 続く。


7月16日(木)

不動産売買、低迷続く

今年5月の不動産売買件数は、前年度同時期比較、32.2%のダウンとなり、 34.012件に留まった。
しかしながら、4月に見られた47.6%ダウンに比べると、下降線が続く中、 いくらかの回復の兆しが見られる。
中でも、特に大きく落ち込んでいるのが中古物件で−34.9%、また、 新築物件については、−29.4%となった。

児童公園の質低下、全国で600件のクレーム

NGO「Sage the Children」が、「遊びたい!」キャンペーンと称し、 同団体のホームページを通じて行なった調査によると、各地の児童公園設備について、 1ヵ月半の間に600件のクレームが届けられた。
クレームの内容としては、「狭すぎる」、「遊戯器具から落ちた時にショックを 和らげるための砂をゴムに換えて欲しい」、「砂場に犬の糞がある」、「地面が石で 危ない」、「ベビーカーで入れない」、「遊戯器具のメンテナンスが不十分」、 「交通量が多い道路に近すぎる」などが目立った。
 特に、クレーム件数が多かったのが、マドリッドの100件強、 アンダルシアの60件、そしてアラゴンの50件と続く。
逆に、クレームが寄せられ無かったのが、ナバーラ、バレアレス、セウタ、メリージャ。


7月15日(水)

失業への不安、やや減少

6月の4日から13日にかけて行なわれた調査によると、 スペイン国民が、今、最も大きな社会問題であると考えているのが失業問題である事に 変化は無かったが、前月には77.3%がそう答えたのに対し、6月には73.8%と、 やや失業に対する不安の減少が見られた。
同時に、経済問題を最も大きな社会問題であると答えた人は、前月には49%で あったのに対し、6月調べでは48.4%と、これも僅かながらも下降線を辿っている のが見て取れる。
また、今後の予想として、1年以内に経済状況は良くなると答えた人が、5月には 21.3%であったが、6月には25.1%と増加を見せた。

スペイン、世界で7番目の投資先

世界規模での経済危機が続く中、世界平均投資額は14.5%程度のダウンと見られる 中、スペインが2008年度に受けた海外からの直接投資額は、 377億1500万ユーロで、2007年度と比べ、0.4%の プラスとなった。
一方、スペイン企業による海外向け投資額は64.6%ダウンとなり、 386億3600万ユーロに留まった。
2008年度まとめによると、スペインは、世界で7番目に海外からの投資が多い 国となっており、EUの中では4番目となっている。

スペイン人はカトリック教徒であるが、ミサには行かない

本日、法務省から公開された、アルフォンソ・ペレス・アゴテ氏、 ホセ・サンティアゴ氏等、両教授によりまとめられた報告によると、 スペイン人の75.3%が、カトリック信者であると言いながら、ミサには出席せず、 また、教会の教えに従っていないと言う。
また、10人中8人までが、教会は政治に介入すべきでは無いと考え、政府は 宗教的なものに対し、経済的支援を行なうべきでは無いと考えており、 スペインが、「カトリック教国」から、「カトリック文化国」へと変わりつつある事が 指摘されている。


7月14日(火)

マドリッドーバレンシア間のAVE,2010年に開通予定

昨日、ホセ・ブランコ経済産業省大臣とバレンシア州知事であるフランシスコ・ カンプスとの間で会見が持たれ、マドリッドとバレンシアを結ぶAVE新路線建設に ついての確認が行なわれた。
その中で、ホセ・ブランコ大臣はマドリッドーバレンシア間の新路線は、 2010年末には機能している事、そして、更に2012年にはアリカンテまで 開通する予定であると述べた。

バルセロナ、禁煙により心筋梗塞、11%減少

2006年より職場や閉ざされた空間での喫煙が禁止されて以来、それが 住民の健康にどのような影響を及ぼすかについて、バルセロナ首都圏住民を対象に 行なわれてきた調べによると、同法律が施行される前の年、2005年に比べて、 2006年の1年間に心筋梗塞で病院へ運ばれた者の数が男性の場合で11%、 女性の場合で9%減少した。
スコットランドやイタリアなどで行なわれた調査でも、ほぼ同様の結果が出ており、 ヨーロッパ全体における結果としては、禁煙空間の充実によって、心筋梗塞発作が 平均10%、減少していると言う。


7月13日(月)

バーゲンの収益5〜10%減

今月1日からほとんどの自治州で始まった夏のバーゲン セールは、現在の所商品の販売数や商店を訪れる 人の数は昨年の同時期とあまり変化していない。
しかしながら、値下げ率の上昇により、売上高は 5〜10%減少している。
スペイン商業連合代表ペレ・ジョレンス氏は、 中小の商店にとってこの時期のの売り上げは、 最も大切なもので、今年の収益の30%を 占めるであろうと予測している。
また、春には買い物を控えていた消費者も バーゲンで安くいいものを手に入れようと購買意欲 が上がっており、これを機に消費が上昇していく ことを期待していると述べた。

ユーロゾーンでADSLが2番目に高い国

EUのインターネットユーザー協会の調査によると、 スペインは、ユーロゾーンの中で2番目、EU諸国 全体でも3番目にADSLの料金が高いことがわかった。
この調査によると、スペイン人はEU諸国の平均より51%多く 支払っていることになる。
昨年の同調査では、47%で4位だったが、料金の 上昇により、ランクも上がってしまった。
この協会関係者は、ADSL利用料の上昇率はわずかだったが、 他国では、割引傾向にあるため少しの値上げでも 大きな差が出てくると述べた。
一方、唯一スペインより数値が高かったアイルランドは、 ブロードバンドの速度もスペインより15%ほど速いという。

スペイン、デビスカップで準決勝に進出

アンダルシアのマルベージャで行われていた テニスのデビスカップで対ドイツとの準々決勝最終日の昨日、バレンシア出身の フアン・カルロス・フェレロが、ドイツのアンドレアス・ ベックを破ったため、トータル3−2となり、準決勝進出を決めた。
スペインは、9月にイスラエルと対戦する。 フェレロは、元世界ランキング1位で2000年 のデビスカップでスペインの初優勝にも貢献したが、 2006年以降同大会には出場していなかった。
現在同カップ王者のスペインは、初の2大会連続優勝をめざす。 、


7月10日(金)

ETA,社会党支部に爆弾

昨夜23時過ぎ、不審な袋があるとして、ビスカヤ県ドゥランゴ氏の住民から 警察に通報が入った。
証人によると、顔を隠した人物が黒いビニール袋を置いたあと、急いで車に乗り込み 立ち去ったと言う。
通報を受けた市警察はバスク警察にもこれを告げ、すぐに現場付近は立ち入り禁止と なり、付近住民には避難命令が出された。
置き去られたビニール袋に爆発物が入っている可能性があるとして、爆発物処理班が 調査と起爆装置の解除作業を始めるため、ロボットを配置したが、作業を終える前、 深夜0時少し前に、爆発が起きた。
怪我人は無かったが、周囲の建築物に大きな被害を出した模様。
ドゥランゴは、人口27000人の町で、2007年の8月にもETAによるテロの 標的となったことがある。

サン・フェルミン祭、牛追いで1名の死者

パンプロナの牛追い祭りとして知られるサン・フェルミン祭も中盤に差し掛かった今日、 一人の死亡者を出す事となった。
亡くなったのはマドリッドのアルカラ・デ・エナレスからやってきた ダニエル・ヒメノ・ロメロさん(27歳)で、体重515キロの牛の角に刺され、負った 怪我が原因でナバーラ病院にてその死亡が確認された。
1922年にパンプロナの闘牛場がオープンされて以来、同祭りで死亡したのは ダニエルさんが15人目となる。


7月9日(木)

身体障害者の失業増加

マドリッドの身障者連盟の調べによると、今年6月と昨年6月を比較した場合、 様々な理由で相談にやってきた人の数は約30%の増加となっており、また、 その中でも、求職関連の相談については、100%の増加となっている。
また、その半数は女性が占めている。
一方、減少が目立ったのがバカンスや娯楽についての相談で、昨年度同時期に比べて 50%の減少となっており、経済危機が身体障害者へ及ぼす影響がどれだけ大きいかが 伺われる。

マドリッド、スペインで最も中絶件数の多い街

マドリッドでは、若年女性1000人のうち、23.6名が中絶を行なっており、 これはスペイン全国平均を9ポイント上回る数値となっている。
1996年には1000人中、8.54名であったのと比べると、実に3倍近くに 増えた事となる。
また、2007年度には、30歳未満の女性における「好まざる妊娠」の例が 13500件、20歳未満においては2500件となった。


7月8日(水)

バレンシア、海水浴場の規制強化

バレンシアでは、海水浴場の利用についての新条例を今月中にも可決し、 2010年より施行される見通しとなっている。
新条例では、海水浴場の安全確保、そして、公共の場としてのエチケットを守らせる事 に重点を置いている。
安全性確保においては、浜辺で監視を行なっている赤十字スタッフにより大きな 権限をゆだねる事によって、監視の目を強めることとなっており、例えば、 海水浴を行なうに適さない状況にある場合、監視スタッフは赤色の旗を揚げるが、 これを無視して、泳いだような場合、1500ユーロの罰金が課せられる事になる。
また、泳いでも良いが、「要注意」を表す、黄色い旗が揚げられている時に、 子供だけが、成人同伴者なしに泳いでいたような場合、擁護義務を怠ったとして、 その親や成人同伴者に対し、750ユーロの罰金が課せられると言う。
 公共の場でのエチケット改善においては、浜辺でのアルコール飲料の違法販売の 取り締まり、パラソルやタオルなどを置くことによる「場所取り」、 設置されたトイレ以外での用足し、水辺から6メートル以内のエリアでの 甲羅干しやボール遊び、音楽機器をイヤフォン無しで使う事などの取締りと罰金が挙げられる。


7月7日(火)

バルセロナ、プラッツ空港内麻薬組織を摘発、13名を逮捕

治安警備隊は、バルセロナのプラッツ国際空港内で活動を続けていた 麻薬組織メンバー、13名を逮捕した。
逮捕されたのは、スペイン人4名、コロンビア人6名、メキシコ人1名、 チリ人1名、ペルー人1名の計13名で、いずれも、プラッツ空港内で働いていた。
彼等は、空港内職員の立場を利用して、機内トイレに隠された物を清掃係がピックアップ したり、フライト乗務員名で預けられた荷物を、空港内運搬係が受け取るなど、 アメリカ大陸から到着するフライトから、様々な方法でコカインを取り出していた。
スペインへの持込を更に簡易化するため、空港内の密輸監視員を買収しようとした事 が失敗に終わり、今回の摘発となった。
買収の際、監視員には、通関の便を図ってくれれば、コカイン1キロにつき、 1万ユーロの謝礼を出すと持ちかけた模様。

クリスティアノ・ロナルド選手の公式プレゼンテーション、大イベントに

9400万ユーロと言う史上最高額でレアル・マドリッドへの移籍が決まった ポルトガル人、クリスティアノ・ロナルド選手が、昨日、マドリッドの サンティアゴ・ベルナベウ・サッカースタジアムに到着し、75000人以上の ファンが見守る中、公式プレゼンテーションが行なわれた。
スタジアムは、一部、工事中の部分を除いて満席となり、世界中から 取材メディアが200社、500人以上の記者が集まった。
クリステイアノ・ロナルド選手は、マドリッドの郊外にあるトレホン空港に 家族や友人等と共にプライベート機で到着後、車でスタジアムへと向かった。
9番の背番号をつけた同選手のユニフォームは昨夜、1時間足らずですでに 数千着を販売。
ビジネスの天才と称される新会長、フロレンティーノ・ペレス氏は、 早くも、9400万ユーロの投資の回収にとりかかった。

パンプロナ、牛追い開始

昨日の正午、パンプロナの市役所前を中心に無数の人々が集まり、 例年通り、スペイン3大祭りの一つ、サン・フェルミン祭が開幕した。
本日、第一回目の牛追いが行なわれたが、所要時間は2分20秒と、スムーズな 運びとなった。
参加者のうち、1名が病院へ運ばれたが軽症で、初回牛追いは、 無事、終了。
同祭りは、来週明けまで行なわれる。


7月6日(月)

フランスでETA3人逮捕

フランス警察は、スペイン警察の協力で 先週土曜3人のETAテロリストを逮捕した。
テロリストらは、フランスのポーにあるショッピング センター内にあるファーストフード店から出て 近くに駐車してあった車に向かう所だった。
逮捕者の一人イシアル・プラサは、26歳ながら ETAの中心人物の一人とされる。
他の2人もまだ30歳未満であることから、近年 リーダー格の相次ぐ逮捕により、経験の浅い 若手がイニシアティブを取らざるを得ない状況 に追い込まれているとみられる。

週末の事故死者は17人

総合交通局(DGT)によると、夏の交通安全対策 強化キャンペーンを開始して以来初の週末となった 先週末の交通事故による死者は17人で、 昨年の同時期より11%減少した。
同局は、今日から19日までの間飲酒運転防止の キャンペーンを行い、各地でアルコール検査 の検問地点を強化する。
この夏、DGTは昨年より400人多い9300人の 警官を配置する。

パレード後94トンのゴミ

マドリッドの夏の風物詩となりつつある ゲイ・パレードが、今年も7月の第一土曜日に行われた。
例年通りアルカラ門からスペイン広場までのルートを 30台の山車が行進、大勢の人で賑わいゲイ文化のメッカ とされるチュエカ地区では、朝までお祭り騒ぎが続いた。
市などの清掃員は、土曜深夜からパレードの ルートの清掃を開始、日曜早朝には同地区の 清掃を行った結果、計94トンのゴミを回収した。


7月3日(金)

バスクとナバーラ、13年ぶりの歩み寄り

本日、バスク州知事であるパチ・ロペス氏が、パンプロナを訪れ、 ナバーラ州のミゲル・サンス知事と会見する。
両州の代表が公式な会見を行なうのは、実に13年ぶりの出来事で、これにより 長年続いてきた両者間の不和が緩和されるとの見方が強い。
同会談は本来、6月20日に予定されていたが、ETAによるテロがあったため、 延期となっていた。
その後、去る6月29日のバスクテレビが放送した天気予報ニュースが、スペイン中の 注目を集めた。
これまで、バスクテレビが放送する天気図には、バスクとナバーラ との間にあるべき境界線が見られなかったが、この日以来、ナバーラ州の存在を 尊重する意思表明からか、その境界線がはっきりと見られるようになった。
 3月に行なわれたバスク州知事選で、歴史上初めて、民族主義以外の政権が バスクに生まれたが、新知事に着任したパチ・ロペス氏は、新知事としての 他州知事への初公式訪問の相手として、ナバーラを選んだ。
本日行なわれる会見で、両州間の相互協力体制が確認され、同時に、テロ対策に ついても、協議が行なわれる可能性が強い。

夏のバカンスに向け、大移動開始

本日より夏のバカンスに向けて、民族大移動が始まる。
7月第一週からの第一次大移動に続いて、今後、毎週末に大移動が予想されるが、 交通局では本日より8月5日の日曜日にかけての第一次大移動でおよそ390万台の 車が動くとして特別取り締まり体制に入る。
また、7月、8月の2ヶ月間で約8400万台と、経済危機が続くにもかかわらず、 昨年夏とほぼ同程度の移動が予想されている。

カタルーニャにおける闘牛反対運動Vs名闘牛士ホセ・トマス

今週末の日曜日、バルセロナのモニュメンタル闘牛場において、名闘牛士ホセ・トマス によるソロ闘牛が行なわれるが、皮肉にも、この同じ日に、カタルーニャ議会にて 同地での闘牛禁止を訴える18万人分のサインが提出される予定となっている。
この日の闘牛の入場券は、すでに数ヶ月も前より完売となっており、インターネット などで見られるダフ屋価格は3000ユーロに達している。


7月2日(木)

失業者数、55250名減少

前月に引き続き、2ヶ月連続で、スペインの失業者数は減少した。
労働省より発表された6月まとめによると、5月に比べ、6月末の時点で 失業者数は55.250名減っており、例年の同時期比較では、2001年以来、 最良の6月となった。
しかし、過去12ヶ月の推移として見た場合、失業者数は1.174.465名の 増加となっている。

プラド美術館、ティッセン美術館の入場者数減

マドリッドにあるプラド、レイナ・ソフィア、ティッセン等の3大美術館を 今年前半期に訪れた総数は2.822.653名で、昨年度同時期と比較して、 202.225名(7.2%)のマイナスとなった。
2008年度前半期には3.024.878名がこれらの美術館に入場している。
美術館別に見ると、プラドについては、2008年度の前半期入場者数が 1.532.251名であったのに対し、今年は1.350.967名と6.4%の マイナス、ティッセン美術館については昨年度が455,142名であったのに 対し、今年は342.730名と112.412名のダウンとなった。
一方、レイナ・ソフィア美術館においては、昨年度前半期が1.036.812名で あったのに対し、今年度は1.128.956名と、ほぼ9%の伸びを見せた。


7月1日(水)

地上波デジタル放送、各地でクレーム

スペイン各地で、「アナログ放送の廃止」が始まっているが、 マドリッド州では、明日から7月末日にかけて、56の市町村で、 アナログ放送が止められる。
これはアナログ放送廃止の第一ステップで、スペイン全国で500の市町村が 対象となる。
このあと、スペイン全国で完全に地上波デジタル放送に移行するのは 2010年4月3日が予定されている。
 スペインではすでに1年以上前から、地上波デジタル放送が開始されており、 この間、移行期間としてアナログ放送も続けられてきたが、アナログ放送を廃止する 準備はすでに整っているはずであるとする政府に対し、移行第一段階として アナログ放送廃止作業開始が明日に迫った500の市町村では、デジタル放送受信用 の準備を整えたにも関わらず、受信状態が良好でないとのクレームが各地で 上がっている。

夏のバーゲン開始

本日、夏のバーゲンが開始となるが、不況のため、値引率が70%に達すると 予想されている。
公式には、バーゲン開始は今日付けでなければならないが、多くの商店では、 すでに、数週間前、数ヶ月前より、大幅な値引きを実施しており、 最大で50%割り引きを行なっている店もあったと言う。
スペイン最大手デパートとして知られるエル・コルテ・イングレスでも、 ファンタスティック・ウィークと称し、30%割引を実施していた。

南部、東部に熱波

本土の中央以南、中央以東の広範囲を熱波が覆っており、スペイン気象庁では 23県に対し黄色警報を、1県(ハエン)に対しオレンジ警報を発令した。
ハエン県では最高気温40度が予想されており、アンダルシアのその他の地方や ラ・マンチャなどでも所により38度、カタルーニャでも37度、マドリッド市内 でも36度に達する見込み。



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