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6月30日(水)

マドリッド地下鉄全面スト、本日も続行

3日目を迎えるマドリッド地下鉄ストは、通常のストから、ミニマムサービスを 無視した全面ストに突入して今日で二日目となる。
昨日同様に、首都マドリッドにおける市民の足は乱れ、地上の交通は大混雑が 続いている。
労組側は、更なるストの続行を決定したが、一般市民への迷惑を考慮して 明日以降、全面ストから、再度、法で定められたミニマムサービスを尊重した ストに戻すことを発表。

セビージャ、世界遺産リストから除外?

セビージャの大聖堂、アルカサル、インディアス資料館は、ユネスコによる 世界遺産の指定を受けているが、現在、セビージャ市内に建築中の Pelliタワーの建築を中止しなければ、同世界遺産指定を取り消す可能性 があることを2009年にユネスコはセビージャに対し通告していた。
Pelliタワーは、建築士セサル・ペジ氏によって進められている 近代建築で、高さ178メートルの高層ビル。
ユネスコは、これが完成した場合に、歴史地区に与える環境の変化などを 危惧しており、すぐに同建築を停止するよう要請していた。
しかしながら、それから1年たった今、建築工事は、予定通り進められており、 これを確認したユネスコは、セビージャを世界遺産リストからはずすか否かに ついて、7月末から8月頭にかけて開かれる会議において協議する構え。


6月29日(火)

メトロ全面ストで首都の交通大混乱

昨日から始まったマドリッド地下鉄のストライキは、本日早朝より全面ストに突入。
全線が不通となり、約200万人の利用客に影響が出ている。
今朝6時に各駅は通常どおりオープンしたものの列車は一台も運行されず、 始発電車を待っていた通勤客らは駅外に再び出ることを余儀なくされ、目的地までの代替交通機関の 確保に走り回った。
現在地下鉄の駅は利用者に情報提供する目的のみで列車の運行は一切されていない。
多くの通勤客らは、バス、近郊線列車に振り替えたためそれぞれに普段より便数を大幅に増やして対応しているが、 街中のバス停や近郊線駅には大勢の人が詰め掛け、長蛇の列が出来ている。
また、自家用車やタクシーの利用に切り替える人も続出したため、ラッシュ時を中心に マドリッド市内と近郊都市を結ぶ道路で渋滞が見られた。
労組側は、今回のストを大成功と評価し目的を達するまでは戦い続ける、と無期限ストをも 辞さない構えを示した。
一方、マドリッド自治州の公共交通機関担当官は、今回のストは無責任、非協調的で、強引な 行為であると批判、法律で定められている最低限の運行を無視していることから、法的手段に 訴える用意があると述べた。
また、普段は労働者のストの権利に対して比較的寛大な市民も、今回は怒りを隠せない様子で、地下鉄運営会社は、 タクシー代や遅刻による会社業務などへの損害を賠償すべきだと訴える人もいた。 本日午後2時現在の発表では、明日も全面ストが続けられる予定。

6月のCPI暫定値発表

国立統計局(INE)によると、6月の消費者物価指数(CPI)の暫定数値は1.5%だった。
これは、前の月より0.3%低い数値で、3ヶ月連続で上昇がストップした。
特に値段が下がったのはガソリンや燃料類で、逆に上がったのは食料品と清涼飲料水だった。
最終的なデータは来月13日に発表される。

ゲイパレードに市役所の山車参加とりやめ

マドリッド中心部グランビアを通り抜ける夏の恒例行事ゲイパレード、主にバスやトラックに装飾を 施し、色とりどりの山車が参加する。
今年は、初めて市役所が独自の山車で参加することが話題となっていたが、結局 取り止められることとなった。
市側は、経済危機による経費削減と説明しているが、一部では毎年朝まで続く大騒ぎで付近住民が ら苦情が出ていること、また主催者側の団体がイスラエル軍のガザ救援遷攻撃に抗議して、 イスラエルの山車の参加を拒否したことなどによると報道されている。
この山車の参加が実現していれば、ゲイパレードとしては全国で初めて、保守系政党が統治する自治体の公式参加と なるはずだった。


6月28日(月)

テロ被害者の日、第一回式典

今年3月にテロ被害者の日として制定された昨日、国会議事堂で初の記念式典が行われた。
まず、この日の制定の音頭を取ったホセ・ボノ下院議長が開会の言葉を述べ、続いてフアン・カルロス 国王が演説、テロ行為への断固たる拒絶と市民の協調を訴えた。
その後被害者を偲んで1分間の黙祷が行われ、チャマルティン交響楽団による演奏で幕を閉じた。
6月27日が、被害者の日とされた理由は、50年前のこの日1歳10ヶ月の幼児が 爆弾により死亡、確認されている限りでは初めてのETAのテロによる被害者とされているため。
ボノ議長の提案の背景には、ETAによるテロ被害者の会、2004年マドリッド 同時多発テロ被害者の会など、様々な団体が混在しているため、それぞれの政治思想や事件の背景などを 超越し一体化してテロ組織に対抗しようという狙いがある。

W杯、最も注目を浴びているスペイン人は?

南アフリカで開催中のサッカーワールドカップ、スペインは無事決勝トーナメント進出を果たし たが、今大会で最も話題となっているのは出場選手ではなく、女性TVリポーターのサラ・カルボネロ さん。
アメリカの雑誌で、世界で最もセクシーなスポーツキャスターに選ばれるほどの美人だが、注目の 最大の理由はスペイン選抜主将でGKのイケル・カシージャスの恋人であるためで、彼がトレーニング しているゴールネット裏からレポートしている姿が毎日のように放映されている。
しかし、世界のマスコミに注目されたのは、スペインが初戦スイスに敗れた後、 キャプテンカシージャスへの単独インタビューが放映された後。
イギリスの大衆紙が、彼女がゴールそばでリポートしていることで彼の気が散ったのが敗因であると スペインで批判を浴びていると報じたためで、彼女の写真を求めて世界中からゴシップ紙のカメラマンが南アフリカに 集合している。
ちなみにスペインの報道関係者は、本国では誰も敗因を彼女のせいにはしていないと否定、英紙のガセネタ であると反論した。
一方、カルボネロさんの同僚や現地入りしている同業者らも、彼女は上司に言われたとおりの仕事をしているだけであるとし、 また所属するTV局が、ショー的効果を高めるためにわざと彼女にインタビューさせ、2人のプライバシーをないがしろにしていると批判した。

マドリッド地下鉄スト50%の運行

本日より始まったマドリッド地下鉄ストは、現在の所ミニマムサービスである50%の運行状況。
ラッシュアワーには、本来2〜3分間隔で運行されている列車が8〜10分の待ち時間となり、 ホームは大勢の通勤客らでごった返したが、学生の多くは休みに入っており予想されていたほどの 混雑は起きていない模様。
このストは、州議会で本日午後にも可決される見込みである従業員の賃金15%カットに 反対したもので水曜日まで続く予定だが、決着がつかない場合は無期限ストに突入する可能性もある。


6月25日(金)

女性は男性より21.8%少ない給与

国立統計局(INE)の発表によると2008年の女性の年間平均給与は1万8千910ユーロで 男性より21.8%少なかった。
前年の男女差が25.6%であったことと比較するとわずかに数値は縮まっているものの、 格差は依然として存在している。
また、法律で定められている最低賃金もしくはそれ以下の収入しか得ていない人は男性が、 2.9%であったのに対して、女性は8.1%に上った。
一方、職業別でみても全ての職種で男性の給与が女性を上回っているが、最も格差が少なかったのは 教育関係だった。

今週末、内陸部で荒れ模様のお天気

今週初めの夏入り以来ほぼ全国的に良いお天気に恵まれていたが、今週末イベリア半島では内陸部を中心に 悪天候となる模様。
特に、カスティージャ・イ・レオンや中央部では、強い風を伴った嵐となる地域もある模様。
この傾向は日曜朝方ごろまで続くが、午後からは徐々に回復に向かう見込み。
一方レバンテ、バレアレスやアンダルシアの地中海沿岸地域では、比較的好天に恵まれ、 気温もほとんど変化しない模様。

レンフェのスト、混乱なし

スペイン国鉄(RENFE)のストライキが本日予定通り決行されているが、現在の所目だった混乱は 起きていない。
マドリッドではピケを貼ったりチラシを配る人の姿もみられず、アトーチャ駅で正午に60人ほど が集会を行ったのが、唯一ストを感じさせる動きだった。
全国的にも近郊線が75%、長距離は72%の列車が運行しており、ラッシュアワーでも30分以上 の遅れは見られていない模様。
レンフェの広報担当者はほとんどの遅延は5分以下のもので、ほぼ全国的にスムーズに運行 されていると述べた。


6月24日(木)

マドリッド、地下鉄、来週からストライキに突入

マドリッド州政府が打ち出した給料削減案に対し、地下鉄職員労組合は 来週の月曜日から3日間のストを予定しているが、州政府はストの場合でも 最低限行なうべきミニマムサービスとして、午前6時から午前1時半までの間、 通常の50%のサービスを維持するよう通告した。
これに対し、労組合側は、28日に給料削減案が決議された場合、29日、30日 のストはミニマムサービスを無視したものになるであろうと通達。
更に、運転手組合は、7月1日以降もストを続ける意向を示している。

建設ラッシュ、過去の産物に

住居省調べによると、今年第1・四半期に建設が開始された新しい住居用 マンションは僅か31.198件で、バブル時代の900.000件と言う 数字に比べると、もはや、マンションを新築すると言う事は過去の産物と 化した事が伺われる。
現在、スペイン国内には、およそ100万戸の物件が新しい所有者を探しており、 その中の約70万戸が、余っているとされる。
これらの余剰分が消化されるのにはまだ数年はかかる見込み。


6月23日(水)

上院にて室内での完全禁煙法案可決

バルやレストランなど、公共の場と見なされる室内での喫煙禁止案が 上院において満場一致で可決された。
これにより、来年1月の施行を目処に、同案の詳細が協議されて行く事となる。
現時点ではまだ、おおまかな内容を盛り込んだだけのものとなっているが、 バルやレストラン、娯楽施設などでの室内における完全な禁煙が義務付けられて おり、外のテラス席や、スタジアム、闘牛場、ホテル内の一部の部屋、 喫煙クラブ、そして、監獄や精神科病院など特殊な処置を必要とする事が あるとされる設備などがその対象外とされている。

ブルカ、ニカブの着用禁止案、上院を通過

イスラム社会の女性が身につけている顔や全身を覆い隠す衣装、ブルカやニカブ について、公共の場におけるこれの着用を禁止する決定が一部の地域で 見られる中、地域レベルの条例ではなく、スペイン全国における禁止法案として 検討して行く事が、上院で、賛成票131、反対票129にて可決された。
 同案を推し進めていたのは最大野党PPであるが、これに対し与党は PPを除く他の全ての政党との間で、これに反対する方向で協定を交わして いた。
にも関わらず、CIU党、UPN党が、最終投票時にPP側についたため、 僅かな票差により可決される事となった。


6月22日(火)

昨年のGDP, EU平均上回る模様

欧州委員会統計局(Eurostat)の暫定報告によると、昨年のスペインの国内総生産(GDP)は、 EU諸国の平均を3ポイント上回った。
平均を100として計算されるこのデータで、イタリアの102%を上回り、108%から1ポイント ダウンしたフランスに近づく模様。
昨年は失業者の増加にもかかわらず、GDPの減少率はEU平均よりも少なかった。
しかしながら、今年はEU内の経済大国の中で最も回復が遅いとされるスペインのGDPの減少は避けられない 模様でイタリアを下回るものと予想されている。
スペインはEU27カ国中12位で、1位はルクセンブルグ、最下位はブルガリア。

バレンシアで公営レンタサイクル登場

バレンシア市では、昨日より公営の自転車レンタルの営業を開始し、 リタ・バルベラ市長出席の元、開業セレモニーが行われた。
同市では、今年中に275のレンタルスポットに計2750台の自転車を設置する。
バルベラ市長は、スピーチで近代都市であるバレンシアのエコロジーに対するさらなる貢献を 強調したが、一部では経営会社の入札の不透明さや自転車専用道の少なさが指摘されている。
また、好天と平地の多さに恵まれながらこのサービス導入に遅れがあったことも批判されている。
このサービス導入は、国内ではバルセロナ、セビージャに続く3都市目。

マドリッドのバーゲン、IVA増税前に開始

マドリッド自治州の多くの小売店では昨日より夏のバーゲンを開始、7月1日より施行される 付加価値税(IVA)の引き上げまでの10日間、消費者は現在の税率で値下げ商品を購入出来る。
消費者組合の推定では、マドリッド州民は今夏のバーゲンで平均151ユーロ消費する見込みという。
経済危機のなか、バーゲンのチャンスを狙って大量の買い物をする人もいると見て、同組合及び 自治州では、本当に必要な商品であるかどうか、レシートを必ずもらうなどの勧告のほか、 バーゲンのために用意された商品ではなく、普段店頭に並べられていたものが値下げされているかなど バーゲンにおける規則が守られているかなどのチェックも怠らないよう呼びかけている。
今夏のバーゲンは9月21日までの3ヶ月間。


6月21日(月)

男性の3.4%がアントニオ

国立統計局の調べによると、国内で住民登録をしている人のうち男性で最も多い名前はアントニオで 78万7348人、全体の3.4%にあたるという。
これにホセ、マヌエル、フランシスコ、フアン、ダビッドが続く。
一方女性で最も多かったのはマリア・デル。カルメンで、全体の2.9%だった。
この名前の人気は高いようで、2位はマリア、3位はカルメンと1位の名前をバラバラにした ものが続いた。
苗字ではガルシアとゴンサレスが最多だったが、他にオバマ335人)ブッシュ(168人) なども紹介されている。
首相と同じサパテロは5100人いたが、野党党首のラホイ氏と同じ苗字はわずか316人だった。
また変わった苗字としては、パラドス(失業者)やトラバハドール(労働者)があり 前者は50人がナバラ県のみに存在し、後者は337人でほとんどがセビージャの人だった。

夏開始、全国的に晴天

夏の開始日となる夏至の今日、スペインでは13時28分から正式に夏入りした。
本日の天気は全国的に良好で気温も徐々に上がっていく見込み。
また週の半ばには、北部、バレアレス、レバンテなどで35度に達する模様。
スペイン気象局の長期予報によると今年の夏はおよそ93日間続き、平年より1〜2度気温が高く 乾燥した猛暑となる模様。

マドリッドゴミ収集のスト回避

マドリッド市で本日午前7時より予定されていたゴミ収集員のストが、12時間に及ぶ労使交渉 の末合意に至り回避された。
このストはマドリッド市と契約している清掃会社が120人の従業員を解雇し、全社員の賃金を 7%カットするという提案に抗議して行われる予定だったもので、協議の結果解雇ゼロ、賃金は2年間凍結で合意に至った。


6月18日(金)

PP、労働法改正案決議での投票棄権か?

去る水曜日に閣僚会議によって可決された労働法改正案は、 来週火曜日の22日に国会決議にかけられるが、政府は、 野党の協力を一切、得られずにいた。
そんな状況下で、CIU党が先頭を切って、可決を可能とするため、 棄権票を投じる旨を通達したが、これに続いて、国立ラジオ局の放送を通じて 最大野党PPの党員、ラモン・アギレ氏が、PP党もまた、可決の妨害を 行なう事は無く、投票を棄権する構えであることを示唆した。
一方、PP党は、ラモン・アギレ氏の発言について、「個人的な意見に過ぎない」 として、党全体の姿勢を表すものでは無いとし、決議当日に党としてどのような 判断を下すかについての党中央部からの指示は、未だ出されていないとした。

6月29、30日、マドリッド地下鉄完全ストか?

エスペランサ・アギーレ氏率いるマドリッド州政府は、公務員待遇ではない 公共サービスの職員(地下鉄職員、テレマドリッド従業員など)に対する 5%の給料カットについて、今月28日に可決する予定をしているが、 これに対し、地下鉄職員の労働組合は、ミニマムサービスをも無視した 完全なストライキを予定している。
 通常、地下鉄のストライキを行なう場合、最小限のサービスとして、 40〜50%の運行を維持する事になっているが、昨日行なわれた2度の労組合 会議において、給料カットが可決された場合には、29日と30日の二日間、 マドリッドの地下鉄は100%、その運行を停止する事で同意に達した模様。
マドリッドの地下鉄は1日あたり200万人が利用しているため、二日間で 計400万人の足が止まる事となる。


6月16日(水)

マドリッド、バルセロナの空港にファースト・トラック設置か

空港のセキュリティーコントロールを通過する際、長蛇の列に並ぶのを 避けるため、並ぶ必要の無い別の入り口を設置するか否かを巡り、 スパンエアー社、イベリア航空社が、スペイン空港事業団AENAと交渉を 続けている。
スパンエアーは、バルセロナのプラッツ空港に、イベリアはマドリッドの バラハス空港での設置に向けて、それぞれ準備を進めている。
これは、航空券購入の際に、幾らかの追加料金を支払う事によって、 待ち時間の少ない別入り口からセキュリティーコントロールへ進めると言う システムで、他国の空港ではすでに前例があるが、スペインでは初の試みとなる。
スパンエアーは、今年の秋にサービスを開始できるよう、イベリアはそれよりも 早く、夏のバカンスシーズンに合わせたサービス開始を見込んでいるようだが、 同サービスの利用料金については、まだ両社、空港事業団共に、コメントを 控えている模様。

4州に大雨警報

スペイン北部を中心に各地で大雨が続いているが、気象庁では 今日もバスク、カンタブリア、ナバーラ、アストゥリアスの4州に対し、 大雨警報を発している。
また、ウエスカ、サラゴサ、ブルゴス、ラ・リオハにも、大雨注意報を発し、 住民に注意を呼びかけている。


6月15日(火)

第1四半期の住宅価格2.9%下がる

国立統計局(INE)によると、今年の第1四半期の住宅販売価格は昨年の同時期より2.9%下がった。 しかしながら住宅価格の下落はここしばらく歯止めがかかりつつあり、昨年の第4四半期より1.5ポイント近く 数値が上昇した。
新築、中古とも下落は緩やかになってきているが、上昇への見通しは未だ不透明。
サラゴサを除く全ての自治州で下がったが、 最も下降したのはナバラ、アラゴン、カンタブリア、逆に最も下げ幅が低かったのはムルシア、 アンダルシア、とアストゥリアスだった。

アウトレス社のバス本日よりスト

マドリッドとサラマンカ、バレンシア、バダホスなど を結ぶ路線バスのアウトレス社労組は、本日と 明日及び今月20日に24時間ストライキに突入する。
これは同社が全国の営業所で14名の社員に解雇を通告したことや、整備工場、乗車券販売や 電話サービスなどの業務を外注する意向であることに反対したもので、スト期間中はスト法に準じた間引き運行となる。
同社ではウェブページ及び南バスターミナルなどで運行状況の案内を行っている。
一方、今月労使間の交渉が決裂した場合は7〜9月にかけてもストが続けられる見込み。

デニア、豪雨で休校

バレンシア州アリカンテ県のデニアで本日未明65立方メートルの大雨が降り、特に6時半から 7時半ごろにかけて集中豪雨となった。
これにより市内のあちこちで浸水や道路の冠水などが起き、特に学校などが集中する市内の中心 での被害が大きかった。
このため同市では児童らの安全を考え本日市内の全ての学校を休校にした。
市警察によると、現在のところ、けが人など人的被害は発生していないという。


6月14日(月)

国民の80%が失業を懸念

社会学研究所(CIS)が5月4日から13日にかけて行った調査によると、スペイン人が最も心配しているのは、失業問題で 79.9%に上った。
また、経済問題も前回の調査より4.1ポイント上昇して50.9%で2位だった。
3位は政治家や政党で18.8%、これに移民問題が続く。
一方、テロリズムに対する懸念は減少傾向にあり、今回の調査では9.2%で6位、この15年間で最も 低い数値となった。
また「個人的に影響を受けている問題」でも1位が失業、2位が経済的問題で3位は住居だった。
前回の調査では、経済の状況について「悪い」または「非常に悪い」と答えた人が74.4%であったのに対し、 今回は76.1%がそう回答しており、国民の間に状況を悲観視する傾向が広がっている事が伺える。

アストゥリアス、豪雨で軍隊出動

先週アストゥリアスを襲った豪雨により各地で様々な被害が出たが、同州Soto del Barco付近の 国道では土砂崩れが発生し、一部の区間で通行止めや大型車の規制などが行われた。
また、バラジョ川の氾濫により代替の道路でも一部通行止めとなっている。
アストゥリアス州では内務省に軍の出動を要請、昨日より50名が現地に派遣され、18台の車両や機材を 投入して付近の復旧作業にあたっている。

週末の交通事故死者19人

総合交通局(DGT)によると先週末は16件の交通事故が発生し、19名が命を落とした。
このうちオートバイの運転者は3名だった。
一方、カステジョン県のペニスコラでは大型バスが松の木に衝突し16人が負傷する事故が起こった。
今年に入ってから昨日までの交通事故による死者は680名で、昨年の同時期より19%減少した。


6月11日(金)

5月の物価上昇率、1.8%に

国家統計局の本日発表によると、食料品、娯楽・文化関連の物価が 下がった一方で、燃料費の値上がりが続く中、5月の物価指数は、 4月の1.5%よりも0.3ポイント高い1.8%(年間指数)となり、 2008年11月以来の最高値に達した。
物価上昇に最も大きく影響を与えたのが、燃料費高騰に伴う交通機関関連で 7.9%の上昇となった。
 このあと、付加価値税が7月1日より現行の7%と16%から、それぞれ 8%、18%に引き上げとなり、政府は、今年度末の物価指数は1%程度に なると予測している。

王立劇場の地下に考古学博物館

2009年1月より、マドリッド市内の地下鉄2番線、5番線などが通る オペラ駅の増築計画が進められているが、工事が始まって半年後、 同周辺地下に、13世紀に期限を持つ大規模な水汲み場、15世紀に作られた 高さ4メートルの水道橋、17世紀に作られたレンガ造りの下水道などが 発見された。
 マドリッド市は、これらの歴史遺産を残し、一般公開すべく、地下鉄駅構内に 博物館を組み込むことにした。
博物館は地下2階に位置し、発見されたものの一部がガラス越しに見られる ようになる他、予約申請する事によって、グループとしてその内部を訪れる 事も出来るようになる。


6月10日(木)

ア・コルーニャ、ヘラクレスの塔の修復に8億200万ユーロの投資

ア・コルーニャにあるヘラクレスの塔は、現在、機能している灯台の中で、 世界で最も古いものとして、ユネスコより世界遺産指定を受けている。
指定から間もなく1年を迎えようとしているが、来年の秋に、 ユネスコの検査官が同モニュメントを訪れる予定となっており、それまでに、 必要な修復と設備を整えるため、およそ8億200万ユーロの投資が行なわれる。
ヘラクレスの塔は、その75%が、ローマ時代の原型を維持しており、 主な問題点としては、湿気と水の浸透による石の腐食があげられる。
今回の修復では、これらの問題点を解決するだけでなく、塔を入場可能な モニュメントとして、それに相応しく、且つ、必要な設備を充実させる事が 予定されているが、中でも、排水設備をア・コルーニャ市内の下水網につなげる 工事にかかる費用が大きく、3億2300万ユーロ近くの出費が予想される。
内部見学設備としては、塔の最上部まで登るエレベーターの設置が不可能で あるため、上まで上りたくない人にも、景色が楽しめるよう、最上部に 取り付けられたカメラの映像を映し出す大画面なども設置される予定。


6月9日(水)

マドリッド、6月21日よりゴミ回収サービスのスト

マドリッド市は、5月末に公共サービスにかかる諸経費を15%カットする事を 発表しており、これによって2650万ユーロの経費削減を図ろうとしている。
これら公共サービスのひとつである、ゴミ回収サービスは、これまで、 毎日行なわれていたが、今後、日、祝日の回収が行なわれなくなるとの 発表に対し、労組連合は、今月21日からの無期ストライキを呼びかけた。
労組連合によると、日、祝日のサービスをカットすることによって、現在、 同サービスに従事している1500名の内、およそ200名が解雇されると言う。
また、残された従業員にとっても、労働負担が増すなどの不利益が予測される としている。

アルタミラの洞窟、再公開へ

2002年に、その保存を優先して、閉鎖されたアルタミラ洞窟であるが、 昨日の会議において、2011年の再オープンが決定した。
1879年にその内部の岩肌に多数の壁画が発見され、1917年に 一般公開が始まって以来、世界的に知られるようになったアルタミラ洞窟は、 無制限に行なわれた入場により、その保存状態が著しく悪化し、1977年に 閉鎖となった。
その後、保存可能な制限内での公開と言う形で1982年に再公開となったが、 やはり、その保存が危ぶまれる事から2002年には、再度の閉鎖が決定 された。
それから8年経った今、洞窟内の状態は随分と改善され、 充分な保護、管理コントロールの元であれば、再び公開しても問題無いとの 意見で一致が見られ、2011年を目処に再オープンする決定が下された。
しかしながら、保存可能な充分な保護、管理コントロールとは、どう言ったもの なのか、現時点では、具体的にはまとめられておらず、公開に向けての 現実的な準備は今後の課題として残されている。


6月8日(火)

ゼネスト参加率75%、政府発表は16%

本日午前零時から始まった公務員によるゼネストは、組合発表では75.30%だが 政府は15.94%の参加率としており、それぞれの発表は、いつものごとく大きくかけ離れた。
公務員労組の代表はこれについて、政府は(参加者の)数値を低く計算して、 それで不満を抱く労働者も少ないとみなすのは大きな間違いであると批判し、 公務員らが感じている不満は実際の数値以上に深いものである、と述べた。
現在のところ、影響が出ているのはAVEの遅延や官庁前などで、ピケが張られたりした以外は 目だったトラブルは起きていない模様。
一方、国会議事堂でのスト参加者は3.94%であったのに対し、造幣局では90%で。 官庁によりばらつきが出た。

夏入り前の最後の嵐到来

6月に入って全国的に真夏のような日が続いていたが、寒気の影響により北部では本日 気温の急激な低下や大雨の予報が出ており、注意報が発令された地域もある。
その他の地域も水曜日には気温がかなり下がり、特に内陸部では日曜に比べて10度以上さがり、 嵐や雹に見舞われる所もある見込み。
ただし、この悪天候は夏入り前の最後の嵐で、長続きはしないものと見られ、週末にかけて気温も徐々に上昇していく模様。

DGTオートバイ特別監視キャンペーン開始

総合交通局(DGT)は、昨日よりバイクによる事故防止のための特別コントロールを 開始した。
これは、昨年度の交通死亡事故のうち20%がオートバイに関連したものであったことを受け、 少しでもバイク事故を減らす目的で行われている。
交通警備隊の広報官によると、バイク運転手に最も多い違反は、スピードの出しすぎ、 次が免許や保険の不携帯とナンバープレートの不正工作など。
一方、飲酒運転は非常に稀で、これはバイクの運転には平衡感覚が欠かせないためと見られる。
このキャンペーンは今月13日まで行われる。


6月7日(月)

第1四半期の住宅売買16%上昇

不動産登記士会の発表によると今年1月〜3月までの間に行われた住宅の売買は、 昨年の第4四半期よりも16.2%上昇、この1年半で最も高い数値となった。
また、昨年の第1四半期と比較しても7.04%上昇している。
このうち新築の売買は51.5%と中古物件を僅かに上回ったが、どちらも第4四半期より上昇している。

ナダル、ATPランキングトップに返り咲き

昨日パリで行われたデニスの全仏オープン男子決勝で、マジョルカ出身のラファエル・ナダルが、 スウェーデンのロビン・セーデリングを下し、同大会5度目優勝を飾った。
これにより世界ランキング1位の座を2009年6月22日以来約1年ぶりに スイスのロジャー・フェデラーから奪回した。
この順位は少なくとも8月までは変動しないという。
昨年は、怪我に悩まされ4連覇中だった同大会も準決勝で敗退するなど不調が続いていた だけに、試合後感極まって涙を流す場面が見られた。

マドリッドにスペイン一幅広の横断歩道

マドリッド市は、フエンカラル通りとモンテラ通りを結ぶ横断歩道について現在よりも幅を拡張し、 同時にその部分の歩道を低くする工事を開始すると発表した。
この横断歩道はグランビア通りにあり、昨年モンテラやフエンカラルの一部が遊歩道化された際に11 メートルの幅で作られた。
しかし、その後遊歩道利用者が予想以上に増加したため、幅の拡張が検討されていた。
延長工事は夏の間行われ、完成すると25メートルと国内で最も幅広の歩道となる。


6月4日(金)

ゼネストは必至か

労働組合連合CCOOは、ゼネストは避けられないとして、本日よりその準備を 開始した。
政府が6月16日に可決しようとしている労働法改正案、そして、すでに先日可決された 経済復旧対策案についても、受け入れがたいとして、UGT労働組合連合と歩調を 合わせながらゼネストに向けての準備を進める姿勢を明らかにした。

ユネスコ、AVEのルート変更を推奨

新幹線AVEがバルセロナ市内を通過する際、サグラダ・ファミリア、ラ・ペドレラなど、 ガウディ建築の傍を通る件について、その振動が建築物に与える悪影響を理由に反対運動が 続いている。
そう言った中、スタンダードレベルでの安全性が確認されているだけで、これらの 建築物に全く悪影響を及ぼさないと言えるだけの完全な準備が整っている訳では無い として、ユネスコは、ルート変更が望ましいとの意見を示した。


6月3日(木)は、御聖体日、マドリッドの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


6月2日(水)

5月の失業者数、1.84%減少

本日の労働省発表によると、5月が終わった時点での失業者数は前月に比べ76.223名のマイナス、 1.84%のマイナスとなり、総数4.066.202名となった。
また、失業者数減少に伴い、社会保険加入者数も4ヶ月連続でのプラスとなり、 その間に113.237名の増加となった。
失業者数はこれで4月に続いて2ヶ月連続のマイナスとなりはしたが、1年前の同時期に 比べると失業者総数、446.000人の増加となっている。

11県に対し猛暑注意報

昨日に引き続き、今日もアンダルシア、カナリアスなどの11県に対して 猛暑注意報が出されており、その他の地方も含め、全国的な暑さが少なくとも 今週末までは続く見通し。
特に、コルドバ県、セビージャ県、ハエン県グアダルキビル川流域、マラガ県などでは 最高気温が38度、カナリアス諸島ではエル・イエロ島南西部、フエルテベントゥーラ島、 グラン・カナリア島、ラ・ゴメラ島南部、ランサロテ島、ラ・パルマ島西部、 テネリフェ島南部、西部では34度に達するとして猛暑注意報が出されている。


6月1日(火)

飲食店従業員、毎年千人が肺がんに

昨日の世界禁煙デーにあたり国立ニコチン中毒予防委員会は、レストランやバルなどで働き受動喫煙を余儀なくされている 労働者のうち毎年千人近くが肺がんの診断をされているというデータを発表した。
飲食店での全面禁煙を支持する医師など専門家の団体は、経済危機などの理由から改正法の施行日が決まっていないことを 懸念しており、一刻も早い法改正を要求している。
これらの団体は、カタルーニャなど飲食店での全面禁煙の浸透率が高い自治州では、マドリッドのように低い所より も1世帯あたりの消費が高くなっている事や、アイルランドのようにスペインよりも禁煙法が厳格な国でも 法の施行後に飲食店の集客率がアップしていることなどを挙げ、経営者の不安を取り除き少しでも早く 新法が施行されるよう努めている。

バレンボイム氏、再びマジョール広場で指揮

イスラエル系アルゼンチン人でスペイン国籍も有する世界的な指揮者ダニエル・バレンボイム氏が、 今年もマドリッドの夏の芸術フェスティバル Verano de la villaのコンサートに出演、 2年ぶりにマジョール広場で指揮棒を振ることとなった。
同氏は2004年のマドリッド同時多発テロ犠牲者追悼コンサートで、ウェスト・イースタンオーケストラを 指揮して以来、毎年同広場でコンサートを行ってきたが、昨年は会場がプエルタ・デル・アンヘルに変更された。 この会場は、マヨール広場と比べるとアクセスも悪く、観客収容可能数もずっと少なかったため、 市民から批判の声が上がっていた。
Verano de la villa ではバレンボイムのほか、グランビア100周年にちなんだサルスエラの上演やフラメンコのパコ・デ・ルシア、、各国の舞踊、ロックやパンクのコンサートなど150以上の催しが53日間に渡って行われる。

プラド美術館でタペストリー展

マドリッドのプラド美術館では、本日よりルネッサンスのタペストリー作家Willem de Pannemaker の特別展を 開催する。
Pannemakerの作品はカルロス5世やフェリペ2世の宮殿に飾られ所有者の権力のシンボルと考えられ、 ティツィアーノ以上に評価されるに至った。
今回展示されるのは金糸と絹糸で織られた8点でギリシャ神話「マーキュリーとエルサの結婚」を題材としたもので、 同館ではタペストリーだけを扱った特別展は初めてという。
開催期間は9月26日まで。


5月31日(月)

ガザ支援船乗船のスペイン人の無事を確認

スペイン政府は本日未明イスラエル軍の攻撃を受けたガザ地区への支援物資を運ぶ船団の一つに 乗船していたスペインの人権活動家ら3名の無事を確認したと発表した。
これによると3名のうち2名がNGO団体のメンバーであと1名はジャーナリストで、 負傷もしていないという。
政府はイスラエルに対し、彼らの身の安全の保障とすみやかな本国送還を 要求している。

週末の交通事故死者24名

総合交通局(DGT)の発表によると週末の交通事故による死者は24名だった。
このうち4名がオートバイを運転しており3名が自転車に乗っていた。
また他に5名が重傷、18名が軽い怪我を負った。
一方、最も死者数が多かったのは土曜日で11名が命を落とした。

レンフェ、スト期間中も65%の運行を保障

スペイン国鉄(RENFE)は、6月に予定されているスト期間中に最低65%のサービスを 保障すると発表した。
このストは6月中の毎月曜と水曜日の朝7時から9時までと午後6時から8時までの間に行われる予定で、 高速列車(AVE)や中距離列車に適用される。
影響を受けるのは、マドリッドーセビージャ、マドリッドーマラガ、バルセロナーセビージャ、バルセロナー バレンシアとマドリッドーシウダ・レアル間。


5月28日(金)

5月のインフレ率、1.8%に

国家統計局発表によると、5月のインフレ率は1.8%で、前月比0.2ポイントの プラスとなった。
これで、前年度同時期と比較する年間比較では、8ヶ月連続で下降線をだどったあとの 7ヶ月連続での上昇となった。
この一連の上昇は主に2008年11月以来の最高値となっている原油価格の上昇に よるものと見られる。
本日発表されたこの指数は、ユーロ圏共通システムにより算出される数字で、 スペイン独自に算出されるインフレ率は6月の11日発表を予定している。

ジェイダ市、市営施設内でのブルカ、ニカブの着用を禁止

ジェイダ市は、本日、スペインで初めて、市営施設内でのブルカ、ニカブの着用禁止を 決定した。
これは、イスラム教徒の女性が身にまとうブルカ、ニカブと呼ばれるもので、 そのほぼ全身を覆い隠す ”全身ベール” とも呼ばれる衣装について、その 市営施設内での着用を禁止すると言うもの。
ジェイダ市市長は、市営施設内だけではなく、全ての公共の場における禁止をも 念頭に置いていたが、それについては、市の条例により決められる事では無いとして その制限を市営施設内のみに止めた。
先日、同テーマについて、カタルーニャ州議会では、反対意見が多かったため、 ジェイダ市の下した決断は、カタルーニャ州の方針と対立する形となった。


5月27日(木)

明日のRENFEスト、約30%の便がキャンセル

明日、スペイン国鉄RENFEのストが予定されており、サービスは 通常の65〜75%程度となる見通し。
国鉄によると、AVEについては平均73%の運行を、中距離列車については 平均65%の運行を保証するとのこと。
最も利用者が多いとされる6時〜9時、13時半〜15時半、18時半〜20時半の 時間帯については、全体の75%の運行を、そして、その他の時間帯については 50%の運行となる見込み。

マドリッド、花粉症アレルギー警報

ここ数日、マドリッドでは大気中の花粉密度が高レベルに達しており、 アレルギーを持つ者にとっては、要注意となっている。
雑草類一般、そしてオリーブ、オオバコなどの花粉が大量に 空気中に含まれており、昨日は、通常、最高レベルとされる密度をはるかに凌ぐ 状態となった。
昨日、マドリッド州における雑草類の花粉は、平均336粒/立方メートル で、 最高はラス・ロサス付近の542粒/立方メートルを記録した。
通常、この種の花粉については157粒/立方メートルを越えると、最高レベルとされている。
また、オリーブ花粉については、平均278粒/立方メートルで、最高がヘタフェ付近の 448粒/立方メートルとなったが、これについても通常、112粒/立方メートルを越えると 最高レベルとされている。
花粉予報によると、今日の花粉密度は、昨日に比べれば低くなるものの、高レベルに 達する見込み。


5月26日(水)

住宅ローン契約数、3ヶ月連続で上昇

国家統計局、本日発表によると、今年3月に交わされた住宅ローン契約は 53.513件に達し、昨年11月以来の最高記録となった。
2月に見られた8.5%のプラスに比べると、3月は2.4%増と、伸び方に ブレーキがかかりはしたが、これで3ヶ月連続のプラスとなり、不動産部門の 景気が回復しつつあるのが伺われる。

世界初の足移植にゴーサイン

本日、ログローニョにおいてスペイン移植協議会の会合が行なわれたが、 その中で、バレンシアのラ・フェ病院から提出されていた「足の移植手術」に関する 許可申請に対し、ゴーサインが出された。
この許可申請を行なったのは、ラ・フェ病院のペドロ・カバダス外科医で、 2009年にスペインで最初の顔面移植を行なった医師として知られている。
今回の患者は、両足を膝の上で切断しなければならない可能性が高く、義足を 使うにも充分な筋肉が無く、また他の治療法も無いため、移植手術の可能性が 検討されていた。


5月25日(火)

昨年のビール消費量減少

環境・農漁業省の調査によると昨年のビール消費量は一人あたり50.2リットルで前の年より 14%少なく、また3年連続の減少となった。
このうち67%がレストランやバーなどで消費されているが、これも4.6%マイナスとなり、 スーパーなどで安く購入して家庭で飲む人が増えている。
業界にとっては利益の高い外での消費が減るのは大きな打撃で、7月に施行される消費税 のアップなどに伴ってさらに下がることを懸念している。
一方、ビールの生産量はEU内第4位のスペインだが、国内の消費量の約30%が外国人観光客 によるものとされる。
これは、観光客の多くがイギリスやドイツなどのビール消費大国で占められるためと見られる。
これらの国では一人あたりの年間消費量はスペインの約2倍であるという。

カジャオ広場がカラオケステージに

マドリッドでは、グランビア通り100周年記念イベントの一環として、今週日曜日に カジャオ広場にカラオケのステージを設ける。
この日はスペイン広場からメトロポルビルまでが通行止めとなり、会場には3台の大スクリーンに歌詞が映し出される。
観衆がこれを見ながらマドリッドにちなんだ曲を大合唱したり、ステージに上がって写真やビデオを撮ることもできる。 このイベントは午後1時開始予定。

マドリッド地下鉄4番線一部運休に

マドリッド地下鉄は、今週土曜日から4番線のアルグエジェスからサン・ベルナルド駅間が 不通となる。
これはこの区間の改修工事によるもので、8月12日まで続けられ、無料の代替バスが運行される。


5月24日(月)

経済危機で地下鉄の無賃乗車増加

不況によりスペイン全国の地下鉄では、無賃乗車が目立って増えている。
マドリッドやバルセロナなどでは、古いタイプの改札が設置されている駅でキップを買わずに 改札を飛び越えたり出口から入ったりする不正行為が後を絶たない。
特にバルセロナでは一日に1万3千人がこのような行為を行っているとされており、地下鉄運営会社は ホームや車内での改札の人員を増やすなどして対応にあたっている。
また、くぐったり飛び越えたりしやすい旧型の改札機をバリアが高い新型へ変更するなどの対策も採っている。
地下鉄乗車の不正は無賃乗車のほか、定期券の偽造や高齢者向け割引定期をこれに該当しない者が 使用するといったケースもある。

プラド美術館の入場券、携帯から購入可能に

ロンドンのナショナルギャラリーやパリのルーブル美術館などに続いて、マドリッドのプラド美術館 でも携帯電話からのウェブアクセスが可能となり、様々なサービスが提供されることとなった。
スマートフォンの利用者なら誰でもこのページに接続でき、入場券の購入のほか、 開館時間や入場料金といった情報を12ヶ国語で参照したり、オーディオガイドや展示作品のビデオを 閲覧することも出来る。
またこのページからフェースブックなどのソーシャル・ネットワークを開くことも出来る。

オートバイ世界選手権、全カテゴリーでスペイン人優勝

昨日フランスのルマンでオートバイの世界選手権シリーズ第3戦の決勝が行われた。
最高峰のモトGPクラスでは、ホルヘ・ロレンソが前回のヘレスGPに続き2連勝、総合得点でも2位との差を広げた。
またモト2では、トニー・エリアス選手が優勝しこちらも総合トップとなった。
一方、125CCクラスでは1〜3位までの表彰台を全てスペイン人選手が占めるという快挙が 成し遂げられ、今回2位だったニコ・テロル選手が総合1位につけている。
3週間前に行われたヘレスGPでも全てのカテゴリーでスペイン人が優勝しており、史上初の2連続 全クラス制覇となった。


5月21日(金)

ターミナル4爆破テロの実行犯3名に1040年の懲役

2006年12月30日、テロ組織ETAはそれまで保っていた休戦協定を撤回し、 マドリッドのバラハス空港に完成したばかりの新ターミナルT4の駐車場に車爆弾を仕掛け、 これによりエクアドル2名が死亡する事件があった。
犯行に携わったのはETAメンバーであるマティン・サラソラ、イゴル・ポルトゥ、 ミケル・サン・セバスティアンの3名であったが、国家裁判所は本日、これら3名に対し、 それぞれに1040年の懲役を命じる判決を下した。

アイスランドの火山噴火の影響でツーリスト、13.3%のマイナス

今年4月にスペインを訪れた外国人ツーリストの数は390万人で、昨年同時期と 比較すると13.3%のマイナスとなった。
これは主にアイスランドの火山噴火の影響によるもので、特に英国、ドイツからの 訪問者数に大きな影響を及ぼした。
英国人、ドイツ人は、スペインを訪れる外国人観光客の中ではそれぞれ1番目、 3番目に多い国で、4月には英国人観光客数が28%ダウン、ドイツ人観光客が 20%ダウンと大幅に後退を見せた。
一方で、米国からの訪問者数は5%のプラスとなった。
今年に入って、1月から4月までの4ヶ月間の統計を見ると、スペインを訪れた 外人観光客の数は1300万人で、前年度比較4.3%のマイナスとなっている。


5月20日(木)

フランスでETAのトップを逮捕

今朝6時15分ごろ、南フランスのバイヨンヌにて、テロ組織ETAの 軍事部門トップとされるミケル・カビコイツ・カレラ・サロベ他、計3名が 逮捕された。
カレラ・サロベは、それまでETAを率いてきたイボン・ ゴヘサコエチェアが去る2月28日に逮捕されて依頼、そのポストを引き継いで いたとされる。

財政再建対策法令、本日可決へ

先日よりスペイン社会の話題の中心となっている財政再建対策の新法令が 本日16時半より行なわれる閣僚会議において可決される見込み。
同法令は、特に公務員の給料や年金受給者に大きな影響を及ぼすもので、 スペインの民主政治始まって以来、最大の不評を買う政策となりつつある。
また、同会議で、2011年度の支出の上限についても協議される予定で 国家赤字が増大する中、予算が大きく削減されるのは必至。

サッカー、国王杯、セビージャが優勝

昨夜、バルセロナのカンプ・ノウ スタジアムで行なわれたサッカー国王杯の 決勝戦はセビージャとアトレティコ・デ・マドリッドの対決となったが、 2−0でセビージャの優勝となった。
アトレティコ・デ・マドリッドは、先日、ヨーロッパリーグでの優勝を遂げた ばかりで、国王杯を制しての2冠を狙っていたが、リーグ戦ランキング4位の セビージャに敗退。
セビージャが国王杯で優勝したのは、これで5回目。
試合が明けた今日、バルセロナを訪れた多数のファン等による大移動が行なわれ る中、バルセロナ発、マドリッド行きの新幹線AVEは全便のチケットが完売。

サンティアゴのゴミ回収ストライキ、10日目に突入

サンティアゴ・デ・コンポステーラでは、ゴミ回収サービスのストライキが すでに10日間続いており、街はごみの山となりつつある。
市の報告によると、街中に放置されたゴミはおよそ600トンで、 数日前から続く好天、高気温のため、衛生面での状況は急激に悪化しつつある とのこと。
今年は、サンティアゴ(聖ヤコブ)の聖年にあたるため、世界中から多くの 巡礼者が同市を訪れつつある。


5月19日(水)

サパテロ首相、税改正による中流階層への影響を否定

国家財政の赤字を軽減するため、いくつかの政策を発表した政府であるが、 増税については、これを行なうと言う予告だけで、その詳細も、時期についても 何ら、発表がなされていない。
そう言った中、サパテロ首相は、どれだけ報道陣から質問を受けても、その時期 については、公表するつもりは無く、適切なタイミングであると判断された時に これを行なうとした。
また、あくまでも、高所得者のみを対象にするものであって、貧困層、中流階層 への影響が無い事を強調。

ビジャ選手、バルサへ移籍

スペインのサッカーチーム、バレンシアのマヌエル・ジョレンテ会長は 本日、同チーム所属のダビ・ビジャ・サンチェス選手のバルセロナへの移籍に ついての公式発表を行なった。
移籍金は4000万ユーロで、資金繰りに苦しむバレンシアとしては、 チームにとって良い、そして必要な移籍であるとコメント。
28歳のビジャ選手は今週の金曜日に健康診断を受けたあと、同日13時半に カンプ・ノウ内のサラ・パリスにてその公式プレゼンテーションがあり、 その後、スタジアムでの紹介が行なわれる予定。


5月18日(火)

EU・ラテンアメリカ・カリブ海首脳会議始まる

今回で6回目を迎えるこの会議は、EU,中南米諸国60カ国の首脳らがマドリッドに集結し今日から開始された。
今回最も重要なテーマはやはり世界的な経済危機で、会議の他に様々な首脳会談が予定されている。
EU諸国からは、ドイツのメルケル首相やフランスのサルコジ大統領らが出席しているが、 イタリアのベルルスコーニ首相や先日就任したばかりのキャメロン英首相は出席を見合わせた。
一方南米からは、ブラジルのルラ大統領やボリビアのモラレス大統領がマドリッド入りしているが、 ベネズエラのチャベス大統領やキューバのラウル・カストロ議長は欠席となった。
開会式で演説したスペインのサパテロ首相は、EU,ラテンアメリカとカリブ諸国はグローバルな 計画の同士であり、地球規模の問題について協力し合って解決していかなければならないと述べた。

25日から新道交法施行

来週火曜日からの改正道路交通法の施行にあたり、ルバルカバ内務相は昨日記者会見を行った。
それによると、改正法は、これまでのものより「簡単、簡潔で公正」であるという。
内相は、今までの法律では煩雑な手続きにより、複数の違反を犯しても罰金を 払わずに済んでしまうケースが多かったため、その点が改善されているという。
一方で、15日以内に罰金の支払いをすれば、今までは30%の割引であったのが50%引きと なるなど、犯した違反に対してきちんと対処するドライバーにはより公正な法律となる。
その他の主な改正点は、免許剥奪の罰則をなくし、取り上げはあくまで免許の点数を全て失った 時のみとなる。 また、運転中にカーナビを操作した場合はこれまでの「違反」から「重大違反」となる。

タクシー料金2001年より58%上昇

消費者連合によると、国内のタクシー料金は、平均で9年前より58%上昇しているという。 これは、マドリッド、バルセロナ、バレンシアなど20都市で調査したもので、多くの都市で 不正行為も見つかったとしている。
この調査によると初乗り運賃が最も安かったのは、セビージャ、サンタンデールとア・コルーニャ で、逆に高いのはサンタ・クルス・デ・テネリフェ、マドリッドとバルセロナだった。
1キロごとの料金ではビルバオとテネリフェが最も安く、マドリッドが一番高かった。
調査を行った193回の乗車のうち、24%のタクシーが料金表をよく見える所に掲示していなかった。
また11%が目的地まで遠回りし、23%が正確な料金の適用をしていなかった。


5月17日(月)

PPの支持率PSOEを9.1ポイント上回る

エル・パイス紙が行った世論調査によると、野党第一党の民衆党(PP)を支持すると答えた人は、 42.8%で、与党の社労党(PSOE)支持者(33.7%)を9.1ポイント上回った。
この調査は、先週の政府による新たな財政再建対策発表後にされており、国民の政策への不満の 表れが伺える。
また、もし明日総選挙が行われた場合誰に投票するかという質問でも、PPが28.2%、PSOEは 21.8%だった。
しかしながら党指導者への評価は、サパテロ首相が3.7ポイント(10点満点中) で、ラホイPP党首の3.6ポイントを僅差で上回った。
政府の新たな削減政策に対しては、公務員の賃金カットは58%の回答者が支持しているが、 年金の凍結は62%が、ベビーチェックの廃止には49%の人が反対している。

バルサファン、シベレスに集合

昨日リーガ・エスパニョーラで2年連続のリーグ優勝を決めたFCバルセロナ、地元ではファンがカナレタス広場などに 集合してお祭騒ぎとなったが、マドリッドでは同市在住のバルサファンが、レアルが優勝したときに サポーターらが集まるシベレス広場で勝利を祝うという珍事が発生した。
広場には200人ほどのファンがバルサのユニホームや応援グッズを持って集合、バルサの優勝を 称えるだけでなく、レアルに対する罵倒の叫びも多くみられた。
レアルファンにとっては、聖地ともいえるシベレスでのライバルの行為だけに、一時は警察が出動して 付近の警戒にあたったが、これといった問題は起きなかった。

サン・イシドロの週末、マドリッドで様々なイベント

マドリッドの守護聖人サン・イシドロの祭りは今年土曜日にあたり、多くの市民が祭り会場に詰め掛けて 散歩や食事を楽しんだ。
この恒例行事に加えて、100周年を迎えた目抜き通りのグランビアには青い絨毯が約1.5キロに渡って敷き詰められ 歩行者天国となった大通りに多くの市民や観光客が詰めかけ、誕生日を祝うコンサートなどのイベントが開催された。
夜にはヨーロッパの多くの国で同時開催された「美術館の夕べ」があり、プラドをはじめ主要な美術館が夜遅くまで オープンし特別企画なども催され、こちらも多くの人で賑わった。


5月14日(金)

公務員給与切り下げに対し、労働組合連盟がストの準備

先日政府が発表した経済政策の中に公務員給与15%切り下げや 年金受給額凍結などの案が組み込まれていたことに対し、UGT,CCOO, CSI−CSIFなどの労連が即座に反応を示しつつある。
そのような中、本日、UGTリーダーであるカンディド・メンデス氏、 CCOOのリーダーであるイグナシオ・フェルナンデス・トクソ氏、 そしてホセ・ロドリゲス・サパテロ首相との間で2時間にわたる会見が行なわれた。
会見の後で、カンディド・メンデス氏は、両者間に歩み寄りは得られなかったと コメント。
労連側では、ゼネスト召集の可能性は充分にあり得るが、現時点では 5月20日に同案に対するデモを行ない、6月2日に通常のストを行ない、 その後の成り行きをうかがう構え。

スペイン証券市場、今年最大の暴落

ユーロゾーンの経済見通しが不透明として不安感が強まり、ユーロ市場を嫌う 動きが顕著化し、ドルや金へ世界の投資が向けられた結果、急激なユーロ安と 欧州証券市場の暴落となったが、スペイン市場では、6.64%ダウンと、 一日の落ち幅としては今年の最大値を記録した。

マドリッドの目抜き通りグラン・ビア、明日の15時から翌朝8時まで通行止め

首都マドリッドの目抜き通りとして知られるグラン・ビアは、1910年4月 4日にアルフォンソ13世によって施工式が行なわれ、今年はそれから100年 を数える事となる。
これに伴い、マドリッドの守護聖人サン・イシドロ祭と、グラン・ビアの 着工100周年を祝うため、明日、サン・イシドロの祝日に合わせて、15時から 翌朝8時までの間、グラン・ビアには1.4キロの絨毯が敷かれ、車両通行止め となり、その間、コンサートなど各種催しが行なわれる予定。


5月13日(木)

アイスランド火山の影響でバラハス空港利用者数6.9%ダウン

アイスランドの火山灰の影響でヨーロッパの主要空港のほぼ全てが 一時的な閉鎖を強いられた中、唯一、マドリッドのバラハス空港だけが これまでその機能を持続してきた。
しかしながら、去る4月の同空港利用者数は昨年同時期に比べ、6.9%の 減少となった。
スペイン空港事業団の発表によると、4月に運行されたフライト数は 35.266便で、前年度比マイナス4.4%、同月の空港利用者数は 3.944.453名で前年度比マイナス6.9%、貨物輸送量は31.110トンで 前年度比44.9%プラスとなった。

アトレティコ・デ・マドリッド、ヨーロッパリーグ優勝

昨夜、ハンブルクで行なわれたサッカー、ヨーロッパリーグ決勝戦で アトレティコ・デ・マドリッドが、フルハムを2−1で破り、優勝を飾った。
同チームがヨーロッパカップ戦で優勝するのは実に48年ぶり。
マドリッドでは市内中心、ネプチューンの噴水のあるカノバス広場に、 大画面が据えられ、アトレティコファン達が集まって観戦。
優勝が決定すると、更に多数のファンが同広場へ詰めかけ、推定 10万人近くのファンが集まり、明け方まで優勝を祝った。
選手等は今朝7時前にバラハス国際空港に到着し、およそ200名の ファン達が空港で出迎えたが、凱旋パレード本番は、本日午後17時に 開始される。
選手達を乗せたバスがビセンテカルデロンサッカー場の6番ゲートを 17時に出発し、市内中心部を通過しつつ20時半ごろ、カノバス広場に 到着予定。
アトレティコ・デ・マドリッドは、このあと、19日に対セビージャ、 スペイン国王杯決勝戦を控えている。


5月12日(水)

火山灰薄れ、スペインの空港は平常に

先週の土曜日より、アイスランドの火山から噴出した灰の影響によって スペイン各地の空港が、断続的な閉鎖を余儀なくされていたが、今日になって ようやく全ての空港が平常を取り戻した。
昨夜の時点でフエルテベントゥラ、ラ・パルマ、ヘレス、グラナダの4空港が 閉鎖となったが、いずれも本日午前2時には機能を取り戻した。
一報で、同時刻より午前8時ごろまでバレンシアの空港が閉鎖となり、 バレアレス諸島にある諸空港も午前中はまだ灰の影響下にあって30便が キャンセルとなった。

マドリッドの地下鉄、オペラープリンシペ・ピオ間、8月末まで閉鎖

マドリッドの中心部にある地下鉄オペラ駅とプリンシペ・ピオ駅を結ぶ 路線が、線路、トンネルなどの改装工事のため、一時的に閉鎖となる。
予定工期は5月15日から8月末までで、夏のバカンスで一般の利用者が 減る時期に合わせて工事が行なわれる。

公務員の給与切り下げ

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、歴代の首相の中で、初めて 公務員の給与切り下げを発表した。
経済危機対策の一環として、2011年度年金支給額凍結や、来年以降の ベビーチェック(出産時に至急される育児支援金)廃止など、幾つかの案を 盛り込んだプランを発表したがその中で、公務員の給与をカットする項目が含まれており、中央政府の 閣僚等の給与についても、そのお手本として15%、切り下げられる。
これまでに公務員の給与が凍結された前例は、1994年のフェリペ・ ゴンサレス政権時に一度、1997年のアスナル政権時に一度あったが、 切り下げを行なうのは、今回が初めて。


5月11日(火)

PPとPSOEの差、やや縮まる

社会学研究所(CIS)が4月に行った世論調査によると、今選挙が行われた場合PPに投票すると答えた人は39.5%と 最も多かったが、2位のPSOEとの差は前回の調査と比べて1.5ポイント縮小された。
これは、グルテル事件などの度重なる汚職事件に対する批判の現われであるとみなされている。
一方、最も評価の高かった指導者は、今回始めてCIU党のデュラン・ジェイダ氏がサパテロ首相を抜いてトップとなった。 首相はUPD党のディエス氏と同点2位、これにPPのラホイ党首が続く。
また政府閣僚への評価はほぼ全般的に前回より下がり、合格点をもらった大臣はひとりもいなかった。
前回に続き、最も評価が高かったのはルバルカバ内務相で、最も低かったのはやはり前回同様ゴンサレス・シンデ 文化大臣だった。

火山灰による空の混乱続く

スペイン空港公社(AENA)によると、アイスランドからの火山灰の影響で今日午前6時に閉鎖されていた 空港が午前11時現在いくつか再開された。
それによると再開されたのは、カナリアス諸島のテネリフェ南及び北空港、ゴメラ空港とエクストレマドゥーラの バダホス空港。
カナリアのパルマ空港とアンダルシアのヘレス及びセビージャ空港は現在も閉鎖されている。
このためマドリッドのバラハス空港では、これらの空港からの発着予定便が午前中すべてキャンセルとなった。 また、一部の地域では空路が閉鎖となっているため、フライトの遅延も各地で見られている。
地質学研究所は、この火山は現在の所収束する様子が伺えないとしており、空の混乱は当分続く模様。

マドリッドのタクシー今夏から防犯カメラ設置へ

マドリッドの2大タクシー組合は、この夏から市内のタクシーに防犯カメラを設置して 行く事を明らかにした。
現在の所プライバシーの問題など細かい点での調整を内務省などと行っているが、大筋では合意に 達しており夏から徐々に設置されていくという。
それによるとこのカメラは常時稼動しているわけではなく、運転手が危険を感じたときにペダルや ボタンなどを操作することによって撮影が開始される。
この時点で緊急連絡センターにリアルタイムの映像が送信され、ドライバーの見に危険が及ぶと 判断された場合には警察に通報されるシステム。
組合の代表は、あくまで不測の事態に備えるための予防的手段で、犯罪者がこのシステムにより二の足を踏んで くれることを期待していると述べた。
また、カメラが設置されたタクシーには必ずその旨が記載されたステッカーが貼られるため、この種の タクシーに乗るかどうかの判断は利用者が選択できる。
撮影された映像は、バスや市内中心部に設置されているものと同様、一定の期間を過ぎると 破棄され、犯罪捜査以外には利用されることはないので、乗客のプライバシーの点も問題ないという。


5月10日(月)

火山灰の影響再び

先月ヨーロッパ中を大混乱させたアイスランドの火山灰は、今回南欧を中心に広がっており、 、先週土曜日にスペイン北部の20空港が一時閉鎖となったが昨日は一部の空港で運航が再開された。
コルーニャ、サンティアゴ、ビーゴの各空港では午後5時に再開された。
一方サラマンカ、ビルバオ、アストゥリアス、レオン、サンタンデール、バジャドリ及びブルゴスでは、 閉鎖が続いていたが、本日午前2時頃再開され現在はすべての空港が平常どおりとなっている。

国王、手術後の回復は順調

先週土曜日に肺に見つかった腫瘍を取り除く手術を受けたフアンカルロス国王は、現在もバルセロナ の公立病院に入院中だが、腫瘍は良性で、述語の経過も順調であるという。
昨日は、コスタリカの大統領就任式に出席後、帰国したフェリペ皇太子夫妻の訪問を受けた。
その後マスコミのインタビューに応じた皇太子によると、国王は食事を取ったり 皇太子に軽口を言うなど、順調な回復ぶりが伺えたという。
一方、この日の午前中に国王を見舞ったサパテロ首相も、会見で国王の回復ぶりに満足していると し、今月18日にマドリッドで開催されるEUラテンアメリカ首脳会議への出席にも問題はないであろうと 述べた。

マドリッドでEU旗常時掲揚へ

昨日はEU連合の日を記念して各地で様々な催しが行われたが、マドリッドではEU27カ国の都市として は初めてEU旗を常時掲揚することとなり、その記念式典が行われた。
このセレモニーには、ミゲル・アンヘル・モラティノス外相やガジャルドンマドリッド市長らが 出席し、バローゾEU議長のメッセージが読み上げられた。
青字に金色の星が丸くあしらわれたこの旗は、市内にある鉄道駅プリンシペ・ピオに程近い サン・ビセンテ広場に掲揚されている。


5月7日(金)

スペイン経済、再び成長

7・四半期にわたってマイナスが続いたスペイン経済であったが、 今年の第一・四半期になって、ようやくプラスに転じた。
0.1%と言う最小限のプラスではあるが、2年近く続いた後退が終わり 2010年末には国内総生産の前年度比がプラス0.6%程度、 2011人にはプラス1.8%程度にに達すると政府は予測している。

スペイン、ギリシャに対し97億9400万ユーロの融資

本日の閣僚会議において、スペインはギリシャに対し、本年度内に最大で 36億7200万ユーロ、2012年までに計97億9400万ユーロの 融資を行なう事が可決された。
これについてマリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ第一副首相は ギリシャに対する連帯支援であるのは言うまでも無いが、それよりも ヨーロッパの「現在」と「未来」への責任を果たすためのものであると述べ、 同時にスペインが経済後退から抜け出した事、そしてギリシャ支援を行なえる 状況にあると言う事を強調した。


5月6日(木)

国際通貨基金、スペインに経済政策即時実行を要求

国際通貨基金IMFは、ギリシャ経済危機の影響を強く受けた スペイン、アイルランド、ポルトガルに対し、早急な対応を求めた。
IMFはスペインが提示した対応策の内容に納得を示したが、 即、実行に移す必要性を強調した。

マドリッド、サン・イシドロ祭始まる

闘牛界で最も重要とされるサン・イシドロ祭が、本日、マドリッドの ラス・ベンタス闘牛場で始まる。
今日から6月7日まで、毎日、闘牛が行なわれ、この間、出場する 闘牛士(マタドール)は53名。
エル・フンディとセバスティアン・カステージャの2名が3回の出場を 予定しており、他の21名が2回、30名が1回の出場となる。
ラス・ベンタス闘牛場の収容人数は23727名となっているが、 そのうちの19721席は同祭りの通し入場券に充てられており、すでに 完売となっている。
これら通し券のうち、2325席分は65歳以上と 若者層用に充てられ、通し券を100ユーロで入手する事が出来る。
残りの4006席が、ばら売りの対象となるが、招待席などに充てられる 席も多く、当日券として販売されるのは全体の5%にあたる1186席程度 になることが多い。


5月5日(水)

引き続き各地で雨、強風、雪注意報

全国的に天候が崩れる中、北部、東部を中心に16県に対し、各種注意報が 出されている。
アストゥリアス、レオン、パレンシア、ブルゴス、カンタブリア、 ピレネーでは降雪注意報が、テルエル、リオハ、タラゴナ、グアダラハラ、 マドリッド、クエンカ、アルバセテ、カステジョン、ヘロナ海岸部などには 強風注意報が発動され、気象庁では注意を呼びかけている。


5月4日(火)

4月の消費者信頼感指数5.5ポイント上昇

スペイン金融公庫(ICO)の発表によると、4月の消費者信頼感指数は78.2ポイントで、 3月より5.5ポイント上昇した。
このうち、経済への期待感は6.1ポイント、現況指数も4.9ポイント上昇しており国民の 経済回復への信頼度が高まりつつあることが伺える。
ちなみに昨年の信頼感指数は16.3ポイントの上昇だった。

皇太子夫妻の新しい公式写真を発表

スペイン王室は、フェリペ皇太子とレティシア妃の新たな肖像写真6枚を公式サイトに掲載したと発表した。
これは、皇太子のスペイン軍での階級昇進に伴って撮影されたもので、それまでの写真は、皇太子は2 002年に撮影されたもの、レティシア妃及び夫婦そろっての写真は2004年の結婚直後のものであるという。
撮影を行ったのは、国王の公式写真も担当する著名なカメラマンで、サルスエラ宮殿で数回に 渡って撮影された。
6枚のうち、3枚は軍服に身を包んだ皇太子の写真。2枚は皇太子とレティシア妃が一人で 写っており、もう1枚は2人でポーズを取っている。
これらの写真は、撮影後フォトショップで編集されているため、インターネットのブログ などでは、どの部分が修正されているかが話題となっている。

雪や大雨のため各地で被害

昨日イベリア半島北部や東部を中心に天候が大荒れとなり、アストゥリアスでは雪のためいくつかの峠 で大型車が通行止めとなったり、国道でのチェーンの使用が義務付けられたりした。
南東部アリカンテでは、雹のためにワイン用のぶどうなど農作物に大きな被害がでた。
一方マジョルカ島では、大雨のため家屋の浸水や道路冠水などが起こった。
気象局によると、大雨、強風や気温の低下などによる注意報は本日も23県で出されており、 またこの傾向は水曜日まで続く可能性が高いため、特に東部では警戒を続けるよう注意を呼びかけている。


5月3日(月)

悪天候のため各地に注意報

気象局は、本日スペイン各地に悪天候による様々な注意報を発令した。
降雪注意報は、サラゴサ、ウエスカ、カンタブリア、クエンカ、グアダラハラ、ブルゴス、レオン パレンシア、ソリア、ナバラ、リオハとアストゥリアスに発令されている。
大雨注意報は、テルエル、カンタブリア、アルバセテのほか、カタルーニャとバスク州の 各県にも出されている。
また強風注意報は、アンダルシア、レバンテ、バスク、ガリシアに出ている。
一方、ここ数日多くの地域で真夏日が続いていたが、気温も大幅に下がる模様で特にイベリア半島中央部では 先週より7度以上下がる見込み。

豊作でオリーブオイル値下がり

今季のオリーブオイル生産は137万トンが見込まれており、昨季より33%の上昇となる。
農協では、冬の長雨の影響で20%の減産を予測していたが、実際には記録的な豊作年だった6年前の数値 (140万トン)に近い高数値となった。
これにより通常のオリーブ油の値段はキロあたり1.65ユーロ、バージンオイルは同1.95 〜2ユーロとなる見込み。
農協など関係団体はこの売値は原価を下回っており、このままでは利益が上がらないため EUからの援助を要請するよう政府に働きかける方針。

4月までの交通事故死者23%減

総合交通局(DGT)の発表によると、今年に入ってから先月末までに交通事故で亡くなった人は458人で 昨年の同時期より135人減少した。
また、4月の死者は昨年の同月より14%減少している。
特に二輪車の死者の減少が顕著で、40%近く下がっている。
これは、冬の悪天候で、二輪車の運転を控える人が多かったことも影響していると見られるが、 DGTでは、毎年ドライバーの良識が向上してきている証拠であるとし、7年連続の死者数減少を目指すための 努力を続けていく方針。


4月30日(金)

失業率20.05%に

2年前から続く経済危機の中、スペインの失業率は1997年以来、最悪の 数値に達した。
国家統計局、本日発表によると、今年3月末の失業率は2008年1月に比べ、 11.45ポイントプラスの20.05%となり、失業者数は 460万人を突破した。
しかしながら、この先、夏のバカンスシーズンが訪れることもあり、 政府は、失業者数が500万人に達する事はないと予測している。

男性化粧品の売り上げ8%増加

経済危機による販売意欲低下、そして各業界での売り上げ低下が目立つ中、 男性用化粧品の売り上げが増加を見せている。
化粧品業界大手であるロレアル社の統計によると、2009年度の男性用 化粧品売り上げは、前年度比較8%のプラスとなった。
化粧品購入に充てられる出費10ユーロのうち、3ユーロが男性用化粧品に 使われていると言う。
以前より消費量が多かった定番商品の髭剃り用化粧品、男性用香水 などについては、これまでどおりの需要が維持されている他、近年、需要が 急増しつつあるのが、洗顔料、保湿クリームなどの商品。


4月29日(木)

マドリッドの地下鉄、3番線、9番線が一部、運行停止

今朝8時50分ごろ、Puerta del Sol 駅でトラブルがあり、 地下鉄3番線の運行に支障をきたした。
3時間半以上にわたって、Embajadores 駅から Plaza de Espanya 駅までの 区間が運行停止となり、12時半ごろになってようやく運行を再開した模様。
また、地下鉄9番戦も技術的なミスにより、7時半から10時38分までの 間、Barrio del Pilar 駅から Colombia 駅までの区間が運行停止となった。

グラナダの地下鉄、AVE新駅建設予定地を迂回

グラナダで地下鉄工事が進められているが、新幹線AVEの開通に向けて 建設される新駅の工事が完了するまで、一時的に地下鉄を迂回させる事を 決定した。
 アンダルシア州政府が、この一時的な迂回路線工事に必要な 200万ユーロを負担し、後日、AVE新駅が完成したあとに地下鉄も 同駅を通過するようにするために、地下鉄線路を本来の形に戻すために 必要な費用を政府の鉄道事業団が負担する事となる。
地下鉄は2012年からの運行を予定しており、AVEの開通は2013年の 予定。

バルセロナーインテルの試合中継中に妨害電波

昨夜、サッカーチャンピオンズリーグの準決勝、 バルセロナーインテル・ミラン戦を、マドリッドのテレビ局、テレマドリッド が放送を開始した直後に、強烈な妨害電波が発生し、マドリッド内各地で 映像受信不能状態に陥った。
妨害電波は試合が続く間、流れ続け、試合終了の直前に途絶えた。
同テレビ局では、これに似た症状を火曜日にも経験しており、独自での調査を 行なっていたが、昨夜の事件後、警察と電気通信総合局へ通報した。


4月28日(水)

闘牛士ホセ・トマス、順調に回復

去る4月25日、メキシコのアグアスカリエンテス闘牛場で大怪我を負った 闘牛士ホセ・トマス氏は、その後、順調に快方に向かっているとの事。
今回、負傷した左足の感覚、血液循環にも異常は無く、ソファに座る事も 出来るようになったが、骨盤の腫れがひくまでは歩行はひかえねばならず、 同氏の闘牛復帰が何時ごろになるかはまだ不明。


4月27日(火)

PPの人種差別的パンフレットが波紋

先日カタルーニャ州バダロナで配布された民衆党(PP)の選挙活動パンフレットが、他の政党や人権 団体などから激しい批判を受けている。
これは、地域の治安の悪化と移民、特にルーマニア系ジプシーを関連づけたと取れる内容のもので、 「ルーマニア人はいらない」と書かれたプラカードが写っている抗議集会の写真や ルーマニア人と思しき人の画像のそばに「あなたの地域は安全ですか?」といったフレーズが書かれている。
このパンフをアルビオル市議と一緒に配布していたPPカタルーニャ代表のサンチェス・カマチョ氏は、 この内容に不快感を感じた人がいるとしたら深く謝罪するとした上で、プラカードの画像は偶然のもので、 またルーマニア人の写真は、横に書かれたフレーズに対応したものではないと弁明した。
一方、移民に対する過激な発言で知られるアルビオル議員は昨日ラジオ番組のインタビューで、バダロナに 住む一般のルーマニア人に対しては敬意を表していたが、ルーマニア系ジプシーと犯罪を関連付ける発言に関しては 撤回する考えはないと述べた。
サンチェス・カマチョ代表は、現在新たなパンフレットを作り直しておりこの件は終わったものとし、同議員になんらかの 処分を科す考えはないとした。
しかしながら、明らかな差別発言を繰り返す同氏に対し党内でも責任をとるべきでは、との声が上がっている。

マドリッド、メトロに乗れば7博物館の入場無料

昨日マドリッド州のゴンサレス副知事は、5月に「博物館巡り」と称する特別キャンペーンを 行うことを発表した。
それによると、通常のメトロチケットや定期券を購入した人は同キャンペーンの特別パスポートを 入手でき、5月の間に各博物館の指定された日に無料で入場することができる。
キャンペーンに参加しているのは、鉱物・地質学博物館、自然科学博物館、科学技術博物館、 人類学博物館、鉄道博物館、コスモカイシャと植物園の7館。
パスポートはそれぞれの博物館最寄の地下鉄駅で入手可能。
ほとんどの博物館では、週末の決まった日に無料入館日が指定されているが、植物園は 期間中の毎月曜日、自然科学博物館は毎金曜に入館可能。
またこれらの博物館では、それぞれの指定日に特別なイベントやプレゼントなどを用意している。
ゴンサレス副知事は、この企画により公共交通機関の利用促進と博物館入場者の拡大が 期待できるであろうと述べた。

エル・ブジ、世界一から転落

イギリスの雑誌「レストラン」が毎年発表する「世界のベストレストラン50」で4年連続で1位だったフェラン・ アドリア氏のエル・ブジが2位に後退した。
1位の座をコペンハーゲンのレストランに譲ったアドリア氏は、「エル・ブジが1位であり続ける事よりも スペインのレストランがランキングの上位に君臨し続け、世界に認められることのほうが重要である」と述べた。
実際、トップの座こそ奪われたものの、同ランキングのトップ・テンには、4軒のスペインレストランがランクインしており、 スペイン料理への認識は不動のものとなりつつあるようだ。


4月26日(月)

2月の住宅ローン契約、8.5%上昇

国立統計局(INE)の発表によると今年2月の住宅ローン契約数は、5万4813件で、ここ数年の 平均値を8.5%上回った。
これで2ヶ月連続の増加となり、また1月の上昇値を6.2ポイント上回った。
ローン契約数は、昨年11月には、実に28ヶ月ぶりに増加したものの、12月には再びマイナス数値となっていた。
また2月の公定歩合の平均値は3.97%で、昨年の同月に比べて26.5%下がっている。
一方、2月に契約が交わされたローンのうち95.7%が変動金利で、固定金利はわずか 4.3%だった。

闘牛士ホセ・トマス一命を取り留める

昨日、メキシコのアグアスカリエンテス闘牛場で牛の角に刺され重傷を負ったマドリッド出身の闘牛士 ホセ・トマスは、3時間に及ぶ手術の後、集中治療室で回復している。
一時は、生命が危ぶまれる状態だったが、同闘牛牛ののマネージャーによると現在状態は安定しているという。 ホセ。トマスは、470キロの牛にそけい部を刺され15センチの傷を負った。
このため失血は6リットルに及び、場内の拡声器で来場者に献血を呼びかけるアナウンスがあったという。

スペイン全土でガルソン判事支持デモ

フランコ独裁政権時代のの犯罪調査において、背任罪に問われているバルタサル・ガルソン判事を 支持する人々が、土曜日スペイン各地でデモや集会を行った。
マドリッドでは、映画監督のペドロ・アルモドバル、作家のアルムデナ・グランデスや俳優の ホセ・サクリスタンといった著名人が参加し、アルカラ門から太陽門までを主催者発表では10万人が 行進し、最後にアルモドバル監督らによってマニフェストが読み上げられた。
一方、バルセロナでは4万人がサン・ジャウメ広場を埋め尽くし、 セビージャでは、同判事の出身地であるハエンから母親や姉妹なども駆けつけた。


4月23日(金)

ピカソ、ミロの作品が盗まれる

先週末、マラガのアラモス通りにあるアプレスアルテギャラリーから ピカソの作品2点(リソグラフィーと版画が各一点)と ミロの作品1点(木版画)が盗まれた。
これらの作品は、先週土曜日の午後に展示されたあと、翌朝の5時30分ごろ、 盗み出された。
ギャラリーのオーナーであるギジェルモ・プリエト氏によると、 犯人は二つの扉を破壊し、他の作品には目もくれずこれら3点を盗み出した との事。
盗まれた3点はおよそ9万ユーロ相当の価値があるとされる。

アイスランド火山噴火、ヨーロッパ旅行業界に17億ユーロの損害

世界観光機関、本日の発表によると、去る15日い噴火した アイスランドの火山により、ヨーロッパ観光業にもたらされた損害額は、 およそ17億ユーロにのぼる。
また、国際航空運送協会IATAによると、航空業界に与えた損害は およそ12億6千万ユーロで、米国のツインタワーがターゲットとなった 9.11テロ以来の大損害となった。
 こう言った状況下、現在EU議長国を努めるスペインは、5月4日に EU加盟国の運輸大臣をブラッセルに招集し、緊急会議を開く事を決定。
同会議では、欧州の空を一つとして扱う、ユーロコントロール計画の早期 導入が焦点となる見通し。


4月22日(木)

世界初の完全顔移植、バルセロナで成功

これまで、フランス、セビージャ、バレンシア、米国、中国などで、 部分的な顔面移植手術が11ケース、行なわれているが、今回、 バルセロナのバル・デブロン病院において、世界初の完全な顔移植手術 に成功したと、今朝、同病院が発表。
手術は去る3月20日に、30人の医師により、22時間に渡って 行なわれた。
患者は、若い男性で、交通事故による外傷がひどく、鼻や口からの呼吸も 出来ない状態であったとの事。
今回の手術では、全顔面の皮膚・筋肉移植に留まらず、鼻や唇、上顎、 全ての歯、 口蓋、頬骨、下顎などを含んでおり、文字通りの完全顔移植と なった。
医師団によると、あと数週間もすれば、話しや食事、そして笑うことも 出来るようになるだろうとの事。

マドリッド、地下鉄4番線、通常運行を明日より再開

マドリッドの地下鉄4番線は、Avenida de America駅とProsperidad駅の 改装工事のため、3月初頭以来、Diego de Leon駅 − Alfonso XIII駅間の 夜間サービスを停止していたが、工事が完了し、明日より平常運行を開始 する。
これに伴い、同区間を臨時運行していた市バスサービスが終了となる。


4月21日(水)

スリなどの軽犯罪に留置処分適用

これまで、被害額が400ユーロ以下のスリ、ひったくり、置き引きなどの 軽犯罪を犯した場合、罰金、または外出禁止処分などが適用されていたが、 同種犯罪を行なう者の中には住居不定の者も多く、実際にはこれらの処分が 徹底される事はあまり無かった。
がしかし、今回の改正案が施行されると、これら軽犯罪の場合でも、 繰り返し犯している事が確認された場合、週末、祝日に留置処分を課す事が 出来るようになる。
週末、祝日には、外出許可を受けて留置場から帰宅する者があり、 留置場内の人口が減少する。
これに合わせて軽犯罪者を拘束する事により 留置場内の人口オーバーを防ぐ事が可能となる。

新幹線AVE開通後、18年

1992年4月21日に初めてマドリッドとセビージャ間をつないで以来、 新幹線AVEは今日で18年を迎え、これまでに両都市間の移動にAVEを 利用した人の数はおよそ5千万人にのぼる。
開通当時、1日あたり各方面に6便のAVEが運行されていたのに対し、 現在では40便が運行されており、RENFEによると、商用で両都市間の 移動を行なう人の内、AVEを利用する人の割合は当時の36%から61%に 増えていると言う。

フアン・アントニオ・サマランチ氏、死去

1980年から2001年まで国際オリンピック委員会の委員長を務め、 その後、名誉会長を務めてきたフアン・アントニオ・サマランチ氏が 本日、入院中であったバルセロナのキロン病院にて89才で亡くなった。


4月20日(火)

セビージャの春祭り始まる

昨日夜12時セビージャの会場で祭の開始を告げる恒例のライト点灯式が行われた。
春祭り会場入り口に設置されたアーチに取り付けられた37万個の電球にスイッチが 入る瞬間をひと目見ようと大勢の人々が駆けつけた。
今年のテーマはセビージャで初めて飛行機が発着してから100周年であることを記念して アーチの上部に飛行機があしらわれている。
世界中の人々が集まるこの祭は週末のピーク時には100万人の来場が予想されているが、 今年は市バスがストを予定しており、会場と市内を結ぶバスの本数が半減する可能性もあるため 混乱も予想されている。

PSOEマドリッド、広場の名称変更を要請

マドリッド市議会の野党第一党PSOEマドリッドのルカス広報官は、フランコ時代につけられた通りなどの 名称の変更要請を市議会に提出すると発表した。
それによると、市内にはまだかなりの数の独裁政権を彷彿させる名称が残っており、例えばパルド宮に 面した広場はカウディージョ広場と呼ばれている。
カウディージョは指導者などの意味だが、フランコ将軍の称号でもあった。
同広報官によると市議会にはこれまで何度も同様の変更要請を続けてきたが、変更に伴う 法改正や煩雑な手続きなどを理由に却下されてきた。
ルカス氏は、どんな煩雑な手続きがあっても独裁政権の被害者や遺族のことを思えば実現すべきだ と述べ、市長の意識の低さ批判した。

5人の外国人トランジットゾーンに閉じ込められる

バラハス空港の関係筋によると、アイスランドの火山噴火の影響で目的地への便がキャンセルとなり 中継地のマドリッドに取り残された乗客のうち、スペインへの入国ビザがないためトランジットゾーンから 出られない状態にあった人々が少なくとも5人確認された。
これらの乗客は子供を含むナイジェリア人一家とペルー人家族でそれぞれダブリンとロンドンに向かう途中だった。
最終的には、イベリア航空が緊急時の特別ビザを手配して無事スペインに入国することができたという。


4月19日(月)

本日スペイン全土で1000便以上欠航

アイスランドの火山噴火の影響により、スペイン空港運営会社(AENA)は本日スペイン全土で 運航予定の5249便のうち1021便が欠航されると発表した。
昨日は3165便がキャンセルされている。
一方、昨日スペイン北部及び東部の一部で行われていた空港閉鎖はすべて解除されたため、 欠航便は、イギリス、ドイツやブルガリアなどの東欧諸国からの発着便にとどまる見込み。
他の欧州諸国では19カ国で航路の閉鎖が引き続き行われているため、AENAでは利用者にできる限り空港へ向かう前に 電話やインターネットで情報収集するよう呼びかけている。

第1四半期の住宅価格4.7%下落

住宅省の発表によると、第1四半期の住宅平均価格は1平米あたり1865.7ユーロで2006年以前並みの 数値となった。
昨年の同時期より4.7%、第4四半期より1.7%下がっており、 ここしばらく歯止めがかかりつつあった値下がり傾向が再び加速している。
内訳をみると、建設されて2年以内の新築住宅は4.6%、中古は4.8%の下落となった。

バルサ、ミラノへバスで移動

アイスランドの火山噴火により欧州各地で空の便の欠航が相次ぐ中、チャンピオンズ・リーグ 準決勝第1戦を20日に控えたFCバルセロナは昨日、対戦相手のインテルの本拠地ミラノへ向けて1000キロ近い距離を の移動を開始した。
選手らを乗せた2台のバスはカンヌへ向けて出発、当地で1泊し、朝食後ミラノまでの残りの行程を続けている。
同クラブ首脳陣は昨日緊急会議を開き、代替行程を検討していた。
鉄道での移動も候補に挙がっていたが、フランス国鉄のストの影響が懸念されたためバス移動となった。
一方、バルササポーターのミラノへの移動手段も限られているため、どれくらいのファンが たどり着けるかが懸念されている。


4月15日(木)

3月の物価、0.7%上昇

今年3月の消費者物価指数は前年度同時期比較、1.4%の上昇となり、 2月時点の年間比に比べ0.6ポイントのプラス、また、2月と比較すると 0.7%のプラスとなった。
3月になって、冬のバーゲンシーズンが終わったのと、原油価格高騰が 大きく影響していると見られるが、年間比較1.4%のプラスに達したのは 2008年12月以来の出来事。

アイスランドの噴火によりスペイン発着便に多数のキャンセル

アイスランドで起きた火山噴火により大量の火山灰が噴出し、 視界が悪化する他、灰による機械部への悪影響が心配されるため、 欧州内で、多数のフライトキャンセルが生じている。
スペインでも、マドリッド、バルセロナ、パルマ・デ・マジョルカ、 ランサロテ、マラガ、バレンシア、アリカンテ、レウス、アルメリア、 イビサ、テネリフェ、ムルシア、グラナダ、ジロナ、サンタンデールなどの 空港発着便が、本日14時30分までに342便のキャンセルとなった。


4月14日(水)

新法人設立、回復の兆し

2009年度に新法人設立数がプラスを示したのは唯一、11月だけで 全体としてはマイナス24%となった。
しかしながら、本日行なわれた国立統計局の発表によると、2010年になって 1月には再びマイナスとなったものの、2月には7752の新法人設立が見られ、 昨年同時期比較2.2%のプラス、また、前月比23.7%のプラスと、やや回復の 兆しが見え始めた。
2月に登録された7752の新法人の内、99%が有限会社。

ナチョ・ドゥアト氏、辞任

1990年以来、スペイン国立舞踊団を指導してきたダンサーであり、 振り付け師であるナチョ・ドゥアト氏が、同職退任する旨を伝えた。
文化省との間では、すでに来年7月末までの任期更新が決まっていたが、 同氏がこれを断り、退任を決めた模様。
現時点ではあくまでも口頭による通達があったのみで、正式文書による 退任届けはまだ提出されていない。


4月13日(火)

2月の住宅売買18.7%上昇

国立統計局(INE)の発表によると2月の住宅売買は4万1千33件で昨年の同月より18.7%上昇、 このうち52.1%が新築だった。
また1月の売買件数も2.1%上昇しているため2ヶ月連続の上昇となった。
また2月の上昇率は1月と比べても7.1%上昇、昨年の同時期より10.1%上昇した。
2009年の通算売買件数はその前年より24.9%マイナスだった。

政府改正労働法案を協議へ

政府は昨日、労組と経営者団体に対し改正労働法案を提出した。
その中で、今回初めて解雇のローコスト化が盛り込まれている。
これは正社員を解雇する場合、現在1年につき45日分の解雇金を支払わねば為らない所を 33日に引き下げるなど労働者に不利な内容となっている。
政府は、解雇のローコスト化により正社員の雇用を増加させる狙いを強調しているが、 労組側は強く反発している。
一方経営者側は大きな出発点であると歓迎している。
野党第一党のマリアノ・ラホイ党首は、大きな問題を解決するにはまだまだ小さな法案であると 批判した。

「本の夕べ」に文学的タパス

今年で5回目を迎える本をテーマにしたマドリッド州のイベントLa noche de libros。
今年は、400人以上の内外の作家が参加し、500以上の イベントが開催され、130軒の書店が夜中の12時まで営業するという。
また市の中心にある文芸地区と呼ばれる地域のバルでは今回のイベント限定タパスを用意、この日に本を 購入したことを証明すれば、文学をテーマにしたタパスが無料で提供される。
このイベントは今月23日金曜日に開催される。


4月12日(月)

グラナダでマグニチュード4.8

本日未明、イベリア半島南部で地震が発生、震源はグラナダ県のニグエラス付近でマグニチュード は4.8だった。
エル・パイス紙の調べでは、ニグエラスの住民は特に揺れを感じたり、見損害を受けた様子はない模様。
また国立地理研究所によると、ベナルマデナ、マラガ、ヘレス、ハエン、エステポナ及びカディスで僅かな 揺れが感じられている可能性があるとしたが、同紙がマラガなどの警察や消防に問い合わせた 限りでは、今回の地震による被害などの通報はないという。

OECD スペインの経済成長8月には安定

経済開発協力機構(OECD)の発表によると、スペインの成長率は2月に0.5%上昇した。 1月には0.55%上昇しており、2ヶ月連続の上昇となった。
これにより早ければ8月、遅くとも11月には経済成長が強固なものになるであろうとしている。
一方ユーロゾーン諸国でも上昇が続いているが、フランスとイタリアでは減速した。

バレンシアでソロージャ盗難

バレンシア市にあるベンルーレ美術館に展示されていたホアキン・ソロージャの作品が先週金曜日に 盗まれ、警察では捜査を続けているが現在の所犯人の手がかりは掴めていない模様。
この作品は、ソロージャが1913年に描いた19X13センチの小さな油彩で、やはり画家で 親友でもあったホセ・ベンルーレに捧げたもの。
この絵画は美術館の入り口付近に展示されており、金曜日の午後8時ごろに盗まれた模様。
警察では、防犯カメラが犯人割り出しの鍵になるとみて捜査を続けている。


4月9日(金)

370の市町村で、住民一人当たり1000ユーロ以上の負債

2009年度統計によると、スペインでは計370の市町村がその住民一人あたり 1000ユーロ以上の負債を抱えている。
そして、52個ある州都のうち8つが、この中に含まれる。
最も大きな負債を抱えるのがラ・リオハにあるオチャンドゥリで、住民一人あたり 9500ユーロの負債を持つが、これについては、人口が極めて少ないうえに、 太陽発電用プレート設置に大きな投資をした事が原因であり、これによる 投資資本回収は、ほぼ確実とされる。
オチャンドゥリに続いて大きな負債を抱えるのがナバーラのオロリス、ウエスカの パロ、ナバーラのレルガなどで、いずれも住民一人当たり5000ユーロ以上の負債を 持つ。
大きな町で2000ユーロ以上の負債を持つのはセウタとマドリッドだけで、逆に 負債が最も少ない大都市はビルバオで、住民一人当たり100ユーロ以下と なっている。

不審なワゴン車を爆破

今朝0時ごろ、マドリッドのアルカラ通り526番地あたりに 不審なワゴン車が駐車されているとの通報が入り、対テロ緊急体制が布かれた。
国家警察、市警察、爆発物処理チームなどが出動し、車爆弾の可能性が高いとして 午前3時ごろ、ワゴン車を爆発物処理チームのコントロール下で意図的に爆破した。
車爆弾では無かった事が確認され、3時15分ごろ、周囲の緊急体制は解除された。


4月8日(木)

マドリッド州、闘牛を文化遺産に

マドリッド州政府は、「闘牛」を、15世紀から同州で行なわれ続けてきた 歴史的文化遺産であるとして、「文化遺産指定」を行なうべく、その手続きを 開始。
15ヶ月以内には手続きが完了し、正式に指定を受ける見通し。
 去る3月4日、バルセロナでカタルーニャにおける「闘牛禁止」についての討論が 行なわれていた頃、マドリッドでは、この文化遺産指定に関する討議が行なわれていた。
マドリッドは、スペインの中でも、最も多くの闘牛が行なわれる州で、全体の16%を 占める。
マドリッド州は、州レベルでの指定だけではなく、ユネスコによる指定を 受け、世界レベルでの文化遺産としての保護を受けられるよう推し進める構え。

ワールドカップでスペインが優勝すると、テレビ、モバイルパソコンが無料

4月10日から6月10日の間に東芝製のテレビ、モバイルパソコンを購入すると、 6月11日に始まるサッカーワールドカップ2010・南アフリカ大会で スペイン代表チームが優勝した場合、税金も含めて、代金の全額が払い戻される。
 これまでにも同様のプロモーションが行なわれた事はあるが、50%割引と なったり、他の商品と引き換える事が出来る金券をプレゼントするなどで、 今回のように、商品の代金、全額を払い戻すと言うのは、初めての試みであるとの こと。
同プロモーションの対象となる製品は、699ユーロ以上のモバイルパソコン、 または、37インチ以上のテレビとされ、それ以下のカテゴリーに属する商品に ついては、対象外。


4月7日(水)

スペイン人、解雇を恐れ、病気でも出勤

オンライン就職斡旋業社、Monster社の調べによると スペイン人10人の内、7人が病気であっても出勤すると答えた。
理由としては、45%が「仕事が溜まってしまうため」、また27%が 「解雇に対する不安」を挙げた。
これは15カ国、33684名を対象に得た統計であるが、スペイン人の 72%が、健康回復よりも仕事優先と答えたのに対し、他の諸国では 64%平均に留まった。


4月6日(火)

失業者数8ヶ月連続で増加

労働・移民省の発表によると、3月の失業者数は3万5千988人で、2月より0.9%上昇し これで8ヶ月連続の増加となった。
性別でみると男女共に上昇したが、女性のほうがやや上昇率が高くなっている。
職種別では、建設業で6ヶ月ぶりに減少したほかはすべての職種で上昇しており、サービス業 での増加が最も顕著で、それに農業、工業が続く。
同省の担当者は、統計を始めて以来3月としては2番目に高い数値であることから、 まだまだネガティブな数値であると述べた。
しかしながら、昨年3月の増加率の3分の1となったことを踏まえて、回復の兆しは伺えるとつけ加えた。

マドリッド近郊線と空港を繋ぐ工事開始

勧業省は、昨日よりマドリッドバラハス空港と近郊線の発着駅とを結ぶ路線の工事を 開始したと発表した。
それによると、工期は4ヶ月の予定で24時間シフトで行われる。
この間近郊線のチャマルティンとフエンカラル駅間の一部が不通となり、またオドネル 通りでも交通規制が行われる模様。
工事は8月6日に完了予定でチャマルティン駅とバラハス空港を結ぶが、これは将来的に高速鉄道 (AVE)と空港を結ぶための予備工事でもある。

マドリッドの小村、地デジの電波届かず

人口109人というマドリッド州の小村プエブラ・デ・ラ・シエラでは、先月30日のアナログ放送終了以降 テレビが見られない状態が続いている。
これは、この村がマドリッド市から98キロのソモスシエラ山近くの山あいに位置しており電波が 届きにくいためという。
また、人口750人のバルダラセテでも40%の家庭で視聴が困難になっているが、これは 自治体の予算不足で、適当な中継器を設置できなかったためという。


4月5日(月)

グランビア通り記念式典のため通行止め

道路開通から100周年を迎えるマドリッドの目抜き通りグランビアでは、本日記念式典のため午前11時から セレモニー終了までの間、通行止めとなる。
閉鎖されるのはスペイン広場からシベレス広場の間で、この区間を通る市バスも迂回するため 市では地下鉄の利用を呼びかけている。
このセレモニーには国王夫妻とマドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長が出席して 行われる。
また、市では今年中に40以上の関連イベントが行われる予定。

セマナサンタ最終日各地で渋滞

マドリッドなど多くの自治州でセマナサンタの最終日となった昨日、各地の高速や国道で渋滞が 起きた。
総合交通局(DGTI)によると、ラ・マンチャ州ではアンダルシア街道で13キロの渋滞となった。
カスティージャ・イ・レオンではバジャドリッド付近で交通事故のため16キロの渋滞が起こった。
またマドリッド州で最も渋滞やノロノロ運転が見られたのは、リゾートや観光地と首都を結ぶ アンダルシア街道、バルセロナ街道やガリシア街道だった。
一方、カタルーニャ、バレンシア、ナバラ及びパイス・バスコでは本日まで祝日であるためDGTでは 引き続き警戒体制を敷いている。

3月の自動車登録台数63%増

自動車製造業協会の発表によると、先月の乗用車登録台数は12万4千756台で昨年の同月を 63.1%上回り、また月別では史上最高の上昇率となった。
一方、今年に入ってからの総登録数も28万6千167台と2009年の1〜3月までの数値を44.5% 上回った。
業界ではこの理由を政府が行っている乗用車購入援助が終了しないうちに利用し、 かつ7月から導入される付加価値税(IVA)の引き上げられる前に購入しようという動きが消費者の間にあるためと見ている。
IVA導入後は平均450ユーロ程度値上がりするものと見られている。


4月1日、2日は聖木曜日、聖金曜日の祝日にあたるため、ニュースは週末までお休みとさせて頂きます


3月31日(水)

Renfeのストライキにより本日、2000便がキャンセル

セマナ・サンタの連休に合わせてスペイン国鉄RENFEの労働組合が本日、ストを行なったため、予定されていた5000便の内、2000便がキャンセルとなった。
最も大きな影響を受けたのは、貨物列車であるが、その他の列車にも影響は及んでおり、ストの場合のミニマムサービスとして決められている全体の65〜75%程度の運行となっている。

Vueling航空、3つのガリシア発着新ルートの運行を開始

Vueling航空は、スペインのガリシアとヨーロッパ諸国を結ぶ新ルートの運行を開始した。
追加されたルートは、サンティアゴ・デ・コンポステラとチューリッヒを結ぶルート、ア・コルーニャとアムステルダムを結ぶルート、そして、ビゴとブラッセルを結ぶもので、これにより、ガリシア発着の空の便は、前年度より26%増える事となり、年間利用者数にしておよそ100万人の増加が見込まれる。


3月30日(火)

バラハス空港のカフェテリアでスト

セマナ・サンタの大移動第二段を控え、多くの利用客が見込まれるマドリッドのバラハス空港でカフェテリアや 自動販売機の運営会社の社員らによるストが決行されることとなった。
労組側によると今回のストは、協定で合意に達していたはずのベースアップが昨年は利益が上がっているにも拘わらず 数ヶ月間支払われていないこと、また会社側が一方的に協定を撤回したことに抗議するもの。
ストは、明日から48時間行われる予定で空港内41箇所にあるカフェテリアや売店が影響を受ける模様。
一方、運営会社側はレストラン、サービス業の平均上昇率を倍近く上回るベースアップは、 受け入れられないとしている。

マドリッドなどでアナログ放送本日終了

来月3日にスペイン全土でアナログ放送が終了するのに先立って、マドリッド、バルセロナ及びセビージャ では本日を持ってアナログ放送が終了する。
ミゲル・セバスティアン産業相は、アナログの終了はテレビの登場やカラー放送の開始に匹敵する 歴史的出来事である、とし、また地上波デジタル放送の開始により4万人の雇用が発生したと、 経済的効果を強調した。
一方、デコーダーや地デジ対応テレビの購入など、市民の理解と協力に感謝の意を示し、地デジは 政府の努力と国民の協力を得たみんなのテレビであると述べた

セマナサンタ悪天候の予報

多くの自治州では、今週木曜日から本格的なセマナサンタの休暇が始まるが、気象局の発表によると ほとんどの地域で悪天候に見舞われる見通し。
地中海沿岸やアンダルシアの一部を除くほとんどの地域で雨、寒冷前線の影響でかなり激しく降る地域も ある見込み。
また全国的に強風も予測されており、特にカンタブリアやガリシアでは本日警報がだされている。


3月29日(月)

経済危機でアルコール税収が減少

税務局によると、昨年のアルコール税による税収は20%減少した。
また業界調査によるとこの2年間に2万5千件のバーや飲食店などが倒産に追い込まれ、15万人が失業したという。
ウィスキーやジンなど蒸留酒の税収は7〜14%落ち込んだ。
また、ビールは5.7%、ワインは9.2%の減少となった。
経済危機が始まって以来、実際の消費量はさほど落ちていないものの、外で飲む量や機会を減らし、 スーパーなどで飲み物や氷を買い求め、家庭でパーティを開く人が増加している模様。

ロペス知事、マジョール氏の発言を批判

ブラジル外遊から戻ったばかりのパイス・バスコ州知事パッチ・ロペス氏は昨日、ビスカヤ県のドゥランゴ で演説し、PPのハイメ・マジョール氏の先日の発言を強く非難した。
これは、先日同氏が、政府はテロリスト集団ETAと協力関係にあり、それによって次期選挙での 勝利を得ようとしている、と述べたもので、同知事は、マジョール氏こそETAを利用して票を獲得しようとしていると述べた。
ロペス知事はこの日、2009年にETAの爆弾により破壊された同市の社会党事務所の再開セレモニー に出席していた。

セマナ・サンタ最初の週末の交通事故死者10人

先週金曜日からセマナサンタの特別道路警戒体制が実施されているが、総合交通局(DGT)は、昨日夜12時までの間に 10人が命を落としたと発表した。
そのうち3人がオート日を運転しており、他に3人の重傷者と4人の軽傷者がいる模様。
治安警察の交通課では、普段より500人多い警官を全国に配備し、最終日まで引き続き特別キャンペーンを続ける。


3月26日(金)

スペイン国王、闘牛文化に援護射撃

動物愛護協会等が、闘牛廃止運動を繰り広げる中、昨日、スペインのドン・フアン・カルロス国王は、セビージャのマエストランサ闘牛場で 行なわれた2009年度闘牛トロフィー授賞式に出席した。
同式典のあと、記者団から「陛下の出席は闘牛文化を肯定し擁護するものと判断して良いのでしょうか?」と、問いかけられたのにに対し、国王は「勿論」と返答。
また、4月のセビージャ春祭り開催中に行なわれる闘牛にエレナ王女が出席するであろう事を付け加えた。

セマナ・サンタ連休に向け、大移動開始

本日午後、セマナ・サンタ連休による大移動が開始された。
交通局では4月5日、月曜日までに計1440万台の車による移動があると予測しており、これをコントロールするため、昨年よりも500名多い、9800名の警官を配備している。
セマナ・サンタ中に配備される警官の数は、近年、毎年、増加を続けており、今年の9800名が、これまでの最大記録となっている。
昨年同時期には、1460万台の移動があり、交通事故により47名が死亡、286名が重傷を負った。

偽札輸入組織を摘発、9名を逮捕

スペイン国家警察とカタルーニャの自治警察との共同作業によりイタリアから毎週3万ユーロの偽札を輸入していた組織が摘発され、スペイン人、 ルーマニア人、セネガル人など、9名が逮捕された。
同組織は、イタリアで偽造されたユーロ札(20ユーロ札と50ユーロ札)をスペインへ大量に持ち込んでいたが、バルセロナ近郊の町々で偽札が多数 確認されるようになり、警察では捜査を続けていた。
イタリア発の偽札は、すでに相当量、出回っていることは確実で、欧州中央銀行では、20ユーロ、50ユーロ札については、受け取った際、必ず、慎重に確認する事を推奨している。


3月25日(木)

セビージャ市バス、セマナ・サンタにストライキ

今週末の日曜日は、セマナ・サンタの初日で「枝の主日」となっているが、セビージャでは、この日に合わせて市バスのストライキが予定されている。
また、労働組合側と会社側との間で合意が得られない場合は、セマナ・サンタの2週間後に迫る春祭りの月曜日にもストが予定されている。
更に、タクシー組合も、セマナ・サンタ中、市より指定されたタクシー乗り場の使用をボイコットすることを警告しており、セビージャ市民の足が大きく乱れることが予想される。

イベリア航空、ブリティッシュエアウェイズ、本日正式に合併か

関係筋によると、イベリア航空と英国航空は、本日、正式に両社合併のサインを交わす模様。
とは言え、これは単に儀式上の事に過ぎず、実際には昨年11月に達した合意プランに何ら変更は加えられていないとの事。
この合併により、新会社の55%をブリティッシュ航空が、そして残る45%をイベリア航空が所有する事となる。


3月24日(水)

フェリア・デ・レオンにホセ・トマス、モランテ、ポンセ等が出場

6月末のフェリア・デ・レオンで行なわれる闘牛にホセ・トマス、ホセ・アントニオ・モランテ・デ・ラ・プエブラ、エンリケ・ポンセと言った 名闘牛士の出場が確定したとの発表があった。
闘牛は6月24日、26日、27日と3回行なわれるが、初日にマノロ・サンチェス、ホセ・トマス、ホセ・マリア・マンサナレスが、 二日目にエンリケ・ポンセ、モランテ・デ・ラ・プエブラ、エル・ファンディ、カジェタノ等、4名の闘牛士が出場し、3日目はフェルミン・ボオルケス、 パブロ・エルモソ・デ・メンドサ、ディエゴ・ベントゥラ等による騎馬闘牛が予定されている。


3月23日(火)

グラナダの港に37人の密入国者

昨日未明、治安警察の海上保安部はグラナダ県ラビタから14マイル沖で密入国者を 乗せたボートを発見した。
治安警察は、巡視船を派遣しこのボートを約1時間後に保護した。
密入国者らは、モトリル港まで連行され、赤十字の医師らから簡単なヘルスチェックなど を受けた。
37人の健康状態は概ね良好だったが、2名が低体温症のためモトリル市内の病院に搬送 された。
これで今年に入ってからアンダルシアに到着した密入国船は2隻目となった。

2009年の犯罪率、ほとんどの自治州で減少

内務省は昨日、2009年に国内で起きた犯罪率が、エクストレマドゥーラ、カスティージャ。 イ・レオンとラ・マンチャの3自治州以外で減少したと発表した。
昨年は人口千人につき45.8件の犯罪が起き、これは前年の数値を1.8ポイント下回るものだった。 一方、犯罪の解決率もじ2008年の39%から40.5%に上昇している。
このことは、犯罪者の検挙率の上昇にも反映されており、昨年の逮捕者数は、人口千人につき 173人、このうち75%が、スペイン人を含むEU市民だった。

フェラン・アドリア氏、ハーバードの講師に

世界最高の料理人の一人とされ、ミシュランの三ツ星レストラン「エル・ブジ」の シェフであるフェラン・アドリア氏が、この程アメリカの名門ハーバード大学の講師を 勤めることが明らかになった。
これによると、同氏の講義のテーマは「科学と料理」で、他に6人のスペイン人シェフと4人のアメリカ人 が参加、今年の9月7日から4ヶ月間に渡って行われる。
同氏は「別に料理人を科学者に仕立て上げようというわけではなく、ただ共同研究のきっかけと なれば」と述べ、これによりスペイン料理がユニバーサルなものになることを期待しているとコメントした。


3月22日(月)

連休の交通事故死者14人

金曜日のサンホセの日が祝日であった自治州では先週末3連休となり、行楽地は大勢の人でにぎわい 18日の午後3時から21日の午前零時までの間、各地の主要道では特別警戒体制がしかれた。
DGT(総合交通局)の発表によるとこの間の交通事故による死亡者は14人、負傷も14人で、うち4人が 重傷を負っているという。
今年に入ってから今月21日までの死亡者総数は301人で昨年の同時期より104人少ない、すなわち25% 減少したこととなる。

スペインで最も月収が高い自治州は?

国立統計局(INE)の発表によると国内の自治州で最も平均月収が高いのはパイス・バスコで2347. 93ユーロだった。
2位はマドリッドで2291ユーロ、これにナバラ(2126.11ユーロ)カタルーニャ(2119.35ユーロ) が続く。
一方、最も月収が低かったのは、カナリアスで平均1633.10ユーロ、次がエクストレマドゥーラ の1730.24ユーロ、ガリシアの1746.51ユーロだった。

2月の外国人観光客再び減少

産業観光省によると先月スペインを訪れた外国人観光客数は270万人で前年の同月を3.8% 下回った。
1月には250万人が訪問し、前年の数値を1.1%上回り1年6ヶ月ぶりに上昇していた。
同省担当者は、2月の数値が芳しくなかった理由は、悪天候によるものが大きいとしている。
スペインでは先月30年ぶりの大雨を記録し、フライトのキャンセルや街道の閉鎖などが相次いだため 旅行をキャンセルしたり見合わせたりする人が続出した。
また、観光客を輩出する側の欧州諸国でも悪天候が続き、それによる交通の乱れなどが旅行者の出足を鈍らせた模様。


3月19日(金)は、サン・ホセの祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます。


3月18日(木)

アンダルシアで、スペイン初の尊厳死案可決

昨日のアンダルシア議会で、「死へのプロセスにおける人間尊厳の権利と保証」に関する新条例が満場一致で可決された。
自治州法によって、尊厳死が認められるのは初めての事で、無意味な延命治療の中止や、寿命を縮める可能性があっても苦痛を和らげる治療などを合法的に行なう事が可能となる。
一報、医師のとるべき判断については国家の法律が定めるべきであるとして、今回のアンダルシア州法ではこれについては触れられていない。

ハエン大学、初のフラメンコ研究室を設立

アンダルシアのハエン大学では、学生達がフラメンコの世界をより深く 感じる事が出来るようにと、大学として初のフラメンコ専門研究室の設立を決定した。
同研究室には、6年前に亡くなったフラメンコ歌手の大御所、フアニト・バルデラマ氏の名がつけられる予定。
この設立には、バルデラマ氏の故郷であるトレデルカンポ市の市役所も協力しており、フラメンコ文化の研究、保護、プロモーションなどを目的としている。
本部はトレデルカンポ市に置かれるが、学術面における全ての責任はハエン大学に帰することとなり、視聴覚資料を含む資料室の設置、定期講演、講習会、リサイタル、賞や奨学金の授与などを行なう予定。


3月17日(水)

ゲルニカ、動かず

現在、マドリッド市内のソフィア王妃芸術センターに展示されている ピカソの作品、ゲルニカであるが、これを「戦争と平和」と言うテーマの下に プラド美術館へ移動すると言う提案について、昨日、協議が開かれた。
プラド美術館ではゲルニカをゴヤの作品である「5月3日」とベラスケスの作品である 「ブレダの開城」と共に展示する事を意図していた模様。
年間100万人の訪問者を持つ作品「ゲルニカ」は、世界各国より平和のシンボルとして その貸し出し依頼を受けるが、これまで門外不出の作品として全ての依頼に対し、 これを拒絶してきており、今回のプラド美術館への移動についても全票一致での 拒否決議となり、その例外とはならなかった。

ベンタス闘牛場、闘牛シーズン開始

闘牛界の中心であるマドリッドのラス・ベンタス闘牛場は、この週末に 今シーズンのスタートを切る。
開幕を飾るのは、マドリッド出身のカルロス・グスマン、フアン・カルロス、 アルバセテ出身のホセ・マリア・アレナス等、3人のノビジェロ(見習い闘牛士)。
この開幕闘牛は、同闘牛場専属音楽隊の指揮者として32年間務めてきた ロレンソ・ガジェゴ・カストゥエラ氏の引退の場ともなる。
カストゥエラ氏は、就任中に400曲ものパソ・ドブレを作曲、演奏してきた。
彼の後任には、同楽隊に1980年より所属しているフランシスコ・ガルシア・ ロペス氏が就く事となる。


3月16日(火)

マラガ空港に新ターミナル

昨日マラガ空港に新ターミナルT3がオープンし、フアン・カルロス 国王夫妻やホセ・ブランコ勧業大臣らがオープニング・セレモニーに出席 した。
国王は式典での演説で「近代的設備の整った新ターミナルのオープンにより 特に観光業界に新たな経済効果が期待できるであろう」と述べた。
またブランコ大臣もこのターミナルは、経済活動発展の核となり、 スペインの観光国としてトップの座を不動のものにするであろう、と述べた。
T3は18年前にオープンしたT2に隣接し、カナダ人の建築家によってデザイン され、省エネ対策など環境にも配慮された設計となっている。

2009年住宅価格、下降に歯止め

住宅省の調べによると昨年の住宅価格は、6.5%の下落となり、前年の下げ幅(10.10.4%) を大きく下回る数値となった。
一方、住宅の売買契約数は、前年比22.4%上昇している。
特に、バブル崩壊後真っ先に下落が始まった中古住宅の上昇が顕著に見られるという。
自治州別でみると最も売買契約の多かったのはアンダルシアで、それにラ・マンチャ、 カタルーニャ、カスティージャ・イ・レオンが続く。

公立病院の患者情報システム、今年中に一体化へ

昨日バルセロナで開かれたEU保健相会議に参加したトリニダ・ヒメネス保健相は、会見で 今年末までに全自治州の公立病院のシステムを統一することを発表した。
これにより、公立病院の医者は、全国の患者の病歴などのデータを閲覧できる。
また市民は、居住地以外の自治州で病気になったり他州へ引越しても保健カードを変えることなく より正確な診断を受けることが可能となる。
一方、この会議では2015年に向けてEU域内でも同様のシステムが導入されることが 発表された。
これによりEU内を行き来するビジネスマンや旅行者も、安心して外国での診療を受けることが できるという。


3月15日(月)

ジローナで再び停電

先週の月曜日にカタルーニャを襲った大雪で停電となり、1週間近く電気のない 生活を余儀なくされていたジローナ県で、昨夜再び停電が起こり一時は10万 世帯に影響を及ぼした。
電力会社によると、今回の停電は本日早朝にはほぼ全域で復旧したが、 こあれらの地域は海沿いの観光地で、ホテルやレストランなどの サービス業に携わる人も多く、度重なるトラブルに住民らは憤りを隠せない様子。

動物愛護団体全裸で反闘牛集会

昨日、マドリッド中心部のカジャオ広場で、動物愛護団体のメンバー30人が、 全裸で横たわり、闘牛の際に使用される銛と血をイメージさせる塗料を体に塗り、反闘牛を 訴えた。
またその他のメンバーもプラカードを持ち、「Tortura(拷問)はCultura(文化)では ない」と闘牛廃止のシュプレヒコールを揚げた。
これは、マドリッド州が、ムルシア、バレンシアと共に闘牛を文化的財産と宣言したことに 抗議したもの。
同団体の代表は、70%の国民が反対し、20%が無関心である闘牛を敢えて支持するのは、 ナンセンスであると批判、今月28日にはマドリッドで大々的な集会が開催される予定で あると述べた。

アロンソ今季初戦で2年ぶり勝利

昨日バーレーンで行われたF1自動車レースの決勝で、アストゥリアス出身のフェルナンド・ アロンソが優勝した。
2008年の日本グランプリ以来で、通産22勝目を挙げた。
アロンソは、2年連続の総合優勝を果たした後、移籍したマクラーレンや 古巣のルノーで泣かず飛ばずの状態が続いていたが、今季移籍したフェラーリ での活躍が期待されていた。
アロンソ本人だけでなく、昨季不振に終わったフェラーリにとっても 開幕戦での勝利は大きな意味を持つものとなった。


3月12日(金)

作家ミゲル・デリベス氏、死去

20世紀のスペインを代表する作家、ミゲル・デリベス氏が、本日、89歳にして 亡くなったと、遺族より発表があった。
同氏は1920年、バジャドリの生まれで、1947年にナダル賞を、 1973年にはスペイン王立アカデミーに入会、1982年にアストゥリアス 皇太子賞を、1993年にはセルバンテス賞を受賞している。
本日12時より、バジャドリの市役所に棺が置かれ一般参列が行なわれている。
バジャドリ市では、3日間の喪に服す旨、公式発表した。


3月11日(木)

3.11テロから6年

マドリッドで起きた3.11列車爆破テロより6年たった今日、 マドリッドでは政治色濃厚な慰霊式典が4つ行なわれた。
市の中心であるプエルタ・デル・ソル広場において、午前9時よりマドリッド市長 アルベルト・ルイス・ガジャルドン氏とマドリッド州知事であるエスペランサ・ アギーレ女史等司式により行なわれた式典に続いて、マドリッド市主催の式典が アトーチャ駅の中で、そして同時に、テロ被害者協会、労働組合などが駅の外で 独自の式典を行なうなど、テロ後6年たった今も、スペイン社会に存在する根強い 分裂が見受けられた。
 また、国会では1分間の黙祷のあと、今年から6月27日が 「テロ被害者追悼の日」に定められる事をホセ・ボノ議長が発表した。
6月27日は、1960年にテロ組織ETAによるテロの最初の死者が出た日で、 被害者は生後22ヶ月の女児であった。

スペイン人の63%が英語を解さない

今年2月に行なわれた社会研究センター調べによると、スペイン人の 7%が英語を読むことが出来ると答え、6.4%が英語を書くことが出来ると答え、 63.1%が、全く解さないと答えた。
逆に読み書きも話す事も出来ると答えたのは23%。
同調べによると、スペイン人が勉強している外国語として、最も多いのが 英語で、外国語学習者全体の68.4%を占める。
英語に次いでフランス語が全体の7.8%、ドイツ語が5.3%、 イタリア語が3.9%、ポルトガル語が2.4%、中国語、アラブ語が それぞれ1.9%と続く。


3月10日(水)

商店売り上げ、更に減少

本日の国家統計局発表によると、今年1月の商店売上高は4.5%のマイナスとなり、 マイナイス0.5%であった昨年12月に比べて、更に大きな後退を示した。
大型チェーン企業が最小限のマイナスで持ち堪え、マイナス 0.7%、続いて大型店がマイナス2.6%、単独店舗を持つ企業がマイナス 4.8%、小規模チェーンを運営する企業がマイナス5.4%となった。
 一方、同業界の雇用については、12月のマイナス3.4%に対し、1月には マイナス2.7%と、やや上向きとなった。

2010年 ラ・ビエナル・デ・セビージャ、26の初公開ステージ

隔年にセビージャで行なわれるフラメンコフェスティバル、ラ・ビエナル・デ・ セビージャでは、セビージャ市が持つ4大劇場に加え、ロシオ・フラド会館を あわせた5つの会場を総動員してフラメンコ文化が披露されるが、今年、2010年 は、前回の2008年度よりも20万ユーロ少ない230万ユーロの予算を持って 行なわれる事となった。
9月15日のスタートとなり、開会式を飾るのはカンタオールのミゲル・ポベダ、 そして10月の9日に最後を飾るのがギターリストのパコ・デ・ルシアとなる予定。
同フェスティバルは、今回で16回目を迎える。


3月9日(火)

2009年、過去10年間で最低の犯罪発生率

アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は 2009年度の犯罪発生件数は、2008年度に比べて4%近く減少しており、 過去10年間での最低レベルに達したと発表した。
過去10年間で最も犯罪が多発したのは2002年で、2009年度は 2000年度の発生件数をやや下回る結果となった。
 また、近年、スペインでは交通違反の取締りが厳しくなっており、飲酒運転など、 重度な違反行為についても2007年より犯罪と見なされるようになったが、 これら交通違反に関する摘発件数を除外するならば、現在の犯罪発生率は 更に低いものとなっていること、そして、今に始まった事では無いが、 以前から現在においても、ヨーロッパ内で、スペインが最も犯罪件数の少ない 国の一つであり続けている事を付け加えた。

2009年度マドリッド自治州の外国人による住民登録数58%減少

労働組合CCOOマドリッド支部調べによると、2009年の1年間で マドリッド州に住民登録を行なう外国人の数は、58%の減少を見せた。
同時に、「住むための町」としてマドリッドを選ぶ移民の数がスペインへ やってくる移民全体の22%から19%に落ちたと言う。
マドリッド全体の平均では、失業率が14.6%であるのに対し、外国人労働者の 失業率は22.3%となっており、続く経済危機が外国人労働者に与える影響が 大きい事を物語っている。


3月8日(月)

バルセロナで大雪

バルセロナ郊外での積雪により、バルセロナ市へ続く道路が次々と閉鎖となり カタルーニャの首都はほぼ孤立状態に陥った。
午後にはバルセロナ市でも積雪のため、市内を走る路線バス全線がその運行を 停止したため、地下鉄の幾つかの駅では長蛇の列が見られた。
バルセロナ市内に雪が積もるのは、非常に稀な事で、1999年に市内で3センチ、 1993年の3月には山手で30センチ、1962年には中心地で55センチ、 ティビダボで80センチの積雪を記録している。

悪天候により30県で各種警報

スペイン気象庁では寒波による雨、雪、強風など、30県に対し、各種警報を 発している。
大雪オレンジ警報(赤警報に次ぐ2番目のレベル)がウエスカ、バルセロナ、 ジロナ、ジェイダ、タラゴナ、カステジョン、バレンシアに、大雨と 沿岸部強風オレンジ警報がバルセロナ、ジロナに、また、タラゴナでも 沿岸部強風オレンジ警報が出されている。
大雪黄色警報(オレンジ警報に次ぐ3番目のレベル)がテルエル、サラゴサ、 カンタブリア、クエンカ、グアダラハラ、ブルゴス、パレンシア、ナバーラ、 アリカンテ、マジョルカ、ラ・リオハ、アラバ、ギプスコア、ビスカヤ、アストゥリアスに 向け発せられた。
また、大きく気温が低下するとして、ウエスカ、テルエル、サラゴサ、カンタブリア、 グアダラハラ、ブルゴス、レオン、パレンシア、セゴビア、ソリア、バルセロナ、 ジロナ、ジェイダ、マドリッド、ナバーラ、ラ・リオハ、アストゥリアスなどに 注意を呼びかけている。
特にバルセロナ、ジェイダ、ジロナでは最低気温が マイナス9度に達する見込み。


3月5日(金)

本土初のイスラム系政党、2011年選挙に立候補

2011年に行なわれる地方選に向け、スペイン本土としては初の イスラム系政党が立候補をたてる準備を進めている。
本土外の自治州であるメリージャやセウタではすでにイスラム系政党が存在 しているが、本土内ではこれが初めて。
新しく発足したPRUNE(ルネッサンスとスペインの統一)党は、すでに グラナダ、トレド、オビエドにその基盤を持ち、間もなくマドリッド、バルセロナ にも女性による代表をたてて支部を置く予定。

バスク漁船2隻に、新たなる海賊の攻撃

今朝、ソマリア沖でバスク漁船2隻が海賊の攻撃を受けたが、 同船していた護衛チームと海賊との間で一度攻撃が交わされたあと、 漁船はその場から離脱した模様。
攻撃を受けたのはバスクのアルバコラ社所属のマグロ漁船IntertunaII号 と、その補助船であるArtxanda号の2隻。
また、同社所属のIntertunaIII号も、今朝、海賊ボートの接近を 探知して、水域を離脱したこともあり、EUによるインド洋パトロール部隊は 即座、近くを航行中であったフランス国籍の軍用艦Nivoise号を同水域へ 派遣。
Nivoise号は、現場付近にいた数隻の海賊ボートを拿捕した。


3月4日(木)

市民戦争時代の墓地マップ第1版

スペイン市民戦争が終わって70年たった今、初めて、戦争時代に亡くなった 人々が埋められたとされる共同墓地の位置を示す地図が作られた。
内戦で亡くなった人々の正確な数を把握するのは至難の業と言えるが、 2008年に内戦犠牲者協会がバルタサル・ガルソン判事に提出した 行方不明者リストには133708名の名前が挙げられていた。
2007年に成立した歴史記憶法により、犠牲者の共同墓地の確認作業が 続いていたが、中央政府の要請を受けて、同作業に協力したのは 僅か、8自治州のみで、いずれも社会党政権下、或いは社会党を含む連立政権下 にある州だけ。
こうして出来上がった、初の内戦犠牲者・共同墓地マップには、合計1850 箇所の墓地が記されている。

バスクのマグロ漁船に海賊の攻撃

今朝、スペイン時間の8時ごろ、ケニア沖を航行中であったバスクの マグロ漁船アルバタン号は、海賊から榴弾砲による攻撃を受けたが、 これを無事振り切ったと、漁業会社アルバコラは報告した。
打ち込まれた榴弾により、小規模な火災が発生したが消火作業により 火はすぐにおさまり、大きな被害は無かった模様。
 ちょうど同事件があった頃、スペイン防衛省のカルメ・チャコン大臣は 欧州議会において、インド洋の治安強化のため、スペインが新たに100名の 乗組員を伴うパトロール艇を派遣する事を発表したところであった。


3月3日(水)

ローマ教皇、11月に訪西

ローマ教皇ベネディクトXVIのスペイン訪問が11月6日、7日に 行なわれる事が決定した。
6日は、今年がヤコブ聖年にあたるため、サンティアゴ・デ・コンポステーラ への巡礼を行ない、その後、バルセロナ大司教区からの依頼に応え、翌7日に バルセロナ市を訪れ、サグラダ・ファミリア教会の聖別を、そして同教会の 主祭壇における最初の公式ミサを執り行う予定。
ベネディクトXVIが、教皇としてスペインを訪れるのはこれが2度目。

マドリッドの地下鉄、自転車用スペースを備えて新調

マドリッドの地下鉄は、4億ユーロの投資をもってその車両更新プランを 推し進めているが、間もなく導入される約300台の車両(60列車分)は 車椅子用スペースに加え、自転車用スペースをも備えており、磨耗しにくい 濃赤色の床、そして車外表面は抗グラフィティ・コーティングとなっている。
先端の車両からは、全ての停車駅で自動的にスロープが出たり、 車椅子用スペースと運転手とをつなぐインターフォンが設置されるなど、 車椅子利用者に対する改善も見られる。
新調される302台の車両の内、108台が地下鉄6番線に、そして 残る122台が、2,3,8,10、11番線に組み込まれる模様。


3月2日(火)

自殺による死亡者数、交通事故死亡者数を上回る

国家統計局調べによると、2007年まで、自然死以外の死因で 最も多かったのは交通事故によるものであったが、2008年には 交通事故死亡者数が20.7%の減少を見せ、その結果として 自然死以外では、自殺による死亡者数が最大の死因となった。
2008年度の交通事故による死亡者数は3021名で、同年の 自殺による死者数は3421名(うち女性は22.6%)であった。


3月1日(月)

バスクのカタクチイワシ漁、再開へ

乱獲の末、その個体数が激減し、存続の危機に瀕していると判断されたため EUは、2005年以来、ビスカヤ湾におけるカタクチイワシ漁を一時的に 禁止していたが、5年間続いた禁漁期間が終わり、漁船1隻、1日につき、 最大で5トンまでと言う上限付きで、本日より漁を再開出来る事となった。
バスクには、カタクチイワシ漁を営む漁船が180隻ある。
とは言え、この時期、まだカタクチイワシのサイズが小さいため、 バスクの漁業組合では、ほとんどの船は漁開始をあと1ヶ月遅らせて、 もう少し大きくなるのを待つ予定との事。

イベリア航空、二つ目の預け荷物への追加料金制開始

イベリア航空は、昨年から予告していたとおり、本日、3月1日より ツーリストクラス利用者による二つ目の預け荷物への追加料金請求を 開始した。
これまでは、ツーリストクラス利用者であっても、預け荷物は二つまで 認められていたが、本日より、二つ目の荷物については、追加料金として 空港で支払う場合には60ユーロ、予めWEB購入時に支払う場合は 50ユーロが請求される事となる。
ビジネスクラス利用者については、これまでどおり、二つまでは無料で、 重量制限は46キロまで。

2月の交通事故死亡者数、1960年代の数値に減少

2010年2月の交通事故による死亡者数は93名となり、前年度同月比、 マイナス33%と、大きく減少した。
死亡者数93名と言う数字に近い記録を探すと、60年代にまで 遡らなくてはならず、1964年の2月に死亡者数95名と言う記録を 見出すことが出来る。
総合交通局長のペレ・ナバロ氏は、このように語ると同時に、死亡者数が 大きく減少した理由として、悪天候が続いたために、週末を利用して 出かける人々が少なかった事も挙げられるとしている。
今から18年前の2月には388名が、2005年2月には250名が、 2006年2月には191名が、2007年2月には180名が、 2008年2月には162名が、そして昨年2月には138名が 亡くなっている。


2月26日(金)

国家警察官、過去最大の人数に

本日午後、アビラにおいてその任務遂行に向け誓いを立てた新任国家警察官 の数は2681名で、これにより国家警察官の総数は62569名となり、 過去最大の数に達した。
このうち、男性警察官が55688名、そして女性警察官が今日の新任式を 終えた480名を加えて計6881名となり、全体の11%を越え、 これもまたこれまでの記録を上回る数となった。

スペイン気象庁、週末に向け、「気象爆弾」の上陸を警告

大西洋に形成されつつある巨大な低気圧は、カナリアス諸島に達したあと、 土曜日の昼ごろには本土に上陸し、その中心はガリシアからカンタブリアを 通過したあと、日曜日にはフランスへと進む見込み。
この低気圧は、「気象爆弾」と呼ばれる現象で、強風をもたらす可能性が 強い。
このため、気象庁は週末、スペイン北部を中心に、広範囲にわたって 風速120KM〜180KMの強風が予測されるとして、各地に警報を 発している。


2月25日(木)

中絶新案に賛成の議員はカトリックから追放?

先日、上院で可決された妊娠中絶に関する新案では、妊娠した女性が 16歳以上であれば、妊娠14週間以内の場合に限り、両親の同意なしに 自由に中絶手術を受ける事が出来ると言った内容が含まれている。
これに対し、スペインのカトリック教会が全国規模の大きな反対運動を 指導しているが、スペイン司教団のスポークスマンを務めるマルティネス・ カミーノ氏は、「新案に賛成票を投じる全ての議員は、カトリック教会から 破門される事になり、それはつまり、聖体拝領は受けられなくなる」と 明言。
同時に、「同案に賛成票を投じた場合、国王であってもミサでの 聖体拝領を拒絶するのか?」と言うマスコミからの質問に対して、 「国会議長は、拒絶するが、国王は同じ扱いにする必要は無い」と あいまいな姿勢を示した。

ビルバオ、週末に向け強風警報

ビルバオでは、ここ数日、強い風が観測されているが、今週末に向け、 最大風速180KM/時 の強風が吹く可能性が高いとして、 最大レベルの警報を発令すると同時に、ビルバオ市長は非常事態に備えての 特別警戒態勢をとる構え。
最も危険な時間帯は土曜日の午後6時から日曜日の朝4時から5時 ごろまでで、風速120KMから、180KMの強風が予想される。

イベリア航空、13年ぶりのマイナス決算

イベリア航空は2008年度を3200万ユーロの黒字で終え、 13年間連続での黒字決算となったが、2009年度は2億7300万ユーロ の赤字で終わった。
2008年度の売り上げが54億5000万ユーロであったのに対し、 2009年度は44億900万ユーロに留まった。


2月24日(水)

エア・エウロパ、二つ目の預け荷物に追加料金

昨年、イベリア航空が、そしてそれに続いてスパンエアが、飛行機に 預ける二つ目の荷物への追加料金システム導入を発表したが、 昨日、エア・エウロパ社も同様のシステム導入を発表した。
追加料金制が始まるのは4月1日からで、預ける荷物が二つ以上と なった場合、二つ目の荷物から、一つにつき60ユーロの追加料金の 請求を受けることとなる。
ネットでチケットを購入する際、予め、二つ目の荷物について追加料金の 支払いを済ませておく場合には、その料金は50ユーロとなる模様。

スパンエア、1億2千万ユーロの赤字

スペインの大手航空会社スパンエアの2009年度赤字はおよそ 1億2千万ユーロに達する模様。
また、2010年も赤字決算に終わるだろうが、それは今年前半の 赤字を後半に消化出来ないためで、赤字運営は今年の前半で終わり、 後半からは利益を生み始め、2011年からは黒字決算となる見通しである と同社会長のフェラン・ソリアノ氏は述べる。
同社は今年3月より、新しいルートとして、テルアビブ、イスタンブール、 アルジェ方面への運行開始を予定している。


2月23日(火)

外国人の社会保険加入者数減少にややブレーキ

1月の外国人による社会保険加入者数は平均1.806.873名で、 前月の12月に比べて41.174名減(2.23%減)となり、 6ヶ月連続でのマイナスを示した。
昨年度1月と今年1月とを比較した場合、69.485名のマイナス (3.71%減)となる。
しかしながら、前月比4.76%のマイナスとなった12月に比べると ややその落ち方にもブレーキがかかった感がある。
 現在、スペインの社会保険加入者総数は17.546.011名と なっており、その中で外国人が占める比率は10.29%。

各地で大雨、強風による被害

本日、35県に対し、悪天候による各種注意報、警報が出されているが、 特にラ・マンチャ、アンダルシア、そしてガリシアなどで大きな被害が 見られる。
ガリシアでは強風のため、昨日から漁船は港に避難したままの状態が続いて おり、アンダルシアでは昨夜降り続いた強い雨のため、セビージャ県、 ハエン県の各地で洪水となっている。
シウダ・レアル県でもカルサーダ・デ・カラトラバ市では昨夜、 600リットル/uの雨が観測された。


2月22日(月)

マドリッドのマジョール広場にパラドール?

マドリッド市は、マジョール広場に持つ歴史的建造物、ラ・カサ・デ・ラ・ カルニセリアを高級ホテルとして生まれ変わらせるため、都市開発計画の 一部変更を推し進めようとしている。
同案に社会労働党、左翼連合は反対を唱えているが、先日の議会で可決され、 あとはマドリッド自治州からのゴーサインを待ち、中央政府の観光省の 許可を仰ぐ運びとなる。
 首都マドリッドのマジョール広場にあるこの建物は、火災のあと、 1631年に修復されたもので、その正面外壁は文化遺産となっている。
マドリッド市としては、市内初のパラドールの設置を希望しており、 パラドール網としても、同案に乗り気の模様。
 社会労働党のダビ・ルカス議員は、公共の歴史的建造物をプライベートな ビジネス用ツールとして利用していると批判しているが、マドリッドの アルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は、「ホテルチェーンへ歴史的遺産を 売り飛ばすのではなく、40年間の貸与であって、マドリッド市はこの遺産を 手放すわけではない」と主張。

ルフトハンザ、パイロット組合のストによりスペインの空の便に乱れ

ヨーロッパ最大の航空会社ルフトハンザは、今朝0時よりその歴史始まって 以来、最大のストライキに突入した。
同社で働く約4000人のパイロットは4日間のストライキを通告しており、 途中で回避されない場合には、計3000便近くがキャンセルとなる。
 マドリッドのバラハス空港でも、ミュンヘン、フランクフルトと結ぶ 同社運行の便にすでに多大な影響が見られ、本日、予定されていた マドリッド発が13便、マドリッド着11便がキャンセルとなった。

スペインへの外国人旅行者数、18ヶ月ぶりに増加

世界規模での経済危機が続く中、スペインでは18ヶ月間、同国を訪れる 旅行者の数が減少し続けてきたが、今年1月の統計では、18ヶ月ぶりに 上昇を見せた。
去る1月中にスペインを訪れた外国人ツーリストの数は254万人で 昨年同時期比較1.1%のプラスとなった。
しかしながら、昨年1月は、95年に同統計がまとめられ始めて以来、 最悪のマイナス値(−10%)となった時期で、今年1月の数値よりも 低い数値を見出すには2003年まで遡らなければならない。


2月19日(金)

サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂内、栄光の門修復工事停滞

今年は、ヤコブの聖年にあたり、例年にも増して多くの巡礼者が サンティアゴを訪れる事が予想されるが、同地大聖堂内で行なわれている 「栄光の門」の修復工事はこの数ヶ月間、完全に停止したままとなっている。
スペイン中央政府の文化省所属・文化遺産研究所と、ガリシア州政府文化局 所属・文化遺産課との間で見られる意見の相違が原因。
ガリシア州政府は、工事の再開を促し、2011年には完了出来るようにと 、両者間での協議を持ち、同意を得るよう、指示した。
2011年は、同大聖堂の聖別式が行なわれてから800周年記念の年と なる。

悪天候のため、ヘレスの空港閉鎖

悪天候のため、ヘレス・デ・ラ・フロンテラは孤立した状態と なっている。
セビージャとカディスを結ぶ高速道路はヘレスの辺りで閉鎖されており、 空港も、滑走路に砂利や泥が流れ出し、離着陸不能の状態となり、 また、ターミナルビルも浸水しているため、昨日午後より閉鎖 されたまま。


2月18日(木)

EU,黒マグロ禁猟に賛同の意思

来月、カタールのドーハで行なわれるワシントン条約、締約国会議で モナコによって提出された黒マグロ禁猟決議案の採択がとられる予定と なっているが、昨日、EU委員会は、同案に賛同する姿勢を 示した。
これにより同決議案が可決される可能性が高まった。
 スペインはEU諸国の中で、最大の漁獲量を割り当てられており、 マグロ漁で生活を営む者が約1500名いる。
そして、スペインマグロ漁船が捕獲したマグロの80%が日本へ輸出 されているため、今回の決議案が可決されると、スペインは、経済的に多大な 悪影響を受けることになる。


2月17日(水)

家計消費、2年ぶりに上昇

国家統計局調べによると、2009年の第4・四半期における スペインの家計消費状況は第3・四半期比較、0.3%のプラスとなった。
家計消費は、2007年の第4・四半期より下がり続けており、僅かとは 言え、実に2年ぶりの上昇となった。
スペイン経済全体としては、昨年第4・四半期には、0.1%の後退と なっており、今年の前半で後退期を抜け出すものと政府は予測している。

ローマ教皇、サグラダ・ファミリアを11月に聖別か

バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会は、ローマ教皇ベネディクト 16世が、今年、ヤコブ聖年に合わせてサンティアゴ・デ・コンポステーラを 訪問する際、バルセロナへも立ち寄ってもらいたいとの希望を 教皇庁に打診している。
主たる目的は、ガウディ建築として知られるサグラダ・ファミリア教会の 聖別式を教皇に執り行ってもらう事で、これが実現すれば、現教皇初の バルセロナ訪問となる。 
サグラダ・ファミリア教会側は11月7日の日曜日をその聖別式として 予定している。

アンダルシアで大雨。カディス、マラガで5つの川が氾濫

数日間、降り続いた大雨のため、アンダルシア沿岸部では各地で 被害が相次いでいる。
昨日、カディスのグアダレテ川、マラガ市内を流れるグアダルメディナ川 が氾濫したが、天気予報ではまだまだ降り続くとの事で、更なる警戒を 呼びかけている。


2月16日(火)

スペインの空港、自動管制システム導入へ

スペインの空港運営において、管制塔スタッフの給与があまりにも 高額(平均年収35万ユーロ)であるため、スペイン空港事業団は これの節約を行ない、EUの平均値に近づけることを目標に 管制塔スタッフ組合と協議を続けているが、一方で、スペイン国内にある 空港の内、幾つかの空港に自動管制システムを導入する事による 人件費の削減を検討してきた。
 これについて、以前、12の空港に同システムを導入するとの発表が あったが、導入されるのは、6〜9空港となる見込みであると、 空港事業団は導入数を訂正した。
システム導入は、今から2ヶ月以内に行なわれる予定。

バスク自治政府、マグロ漁船警備のために170万ユーロの投資

インド洋でマグロ漁を営む漁船に対する海賊の被害が続く中、 バスク自治政府は、バスクのマグロ漁船11隻の安全確保のため、 各漁船に同行する特別警備隊にかかる費用の25%を負担する事で ゴーサインを出した。
残り75%のうち、25%はスペインの中央政府が負担し、50%を 漁船が負担する事となる。
これにより、バスク・マグロ漁船保護のため、バスク自治政府が予算に 組み込んだ額は、2009年度にすでに支払われた291.972ユーロ に、2010年度に必要となる1.425.000ユーロを加えて、 合計1.716.972ユーロに達っした。


2月15日(月)

87%の警官が定年年齢を迎えても勤務

エル・パイス紙が入手した非公式データによると、昨年は、87.4%の 警察官が定年になっても退職しないで勤務し続けるという選択をした。
これは前年のデータ5ポイント近く上回る数値。
警官や消防士などの特殊な公務の場合、階級などによって、通常 55〜62歳で内勤など比較的楽な第二の職に就くことができる。
関係筋によると、退職を遅らせる人が増えた理由としては、昔よりも 寿命が延び生活環境が向上した結果、体力的にもまだ続けられる人が増えたことも あるが、最も大きな理由は第二の職業が、今までの仕事よりも収入が低く、 最高で800ユーロの減収になることもあるためとしている。

マリチャラル氏、王女と離婚でろう人形も撤去

先週フアン・カルロス国王の長女エレナ王女との正式離婚が発表され、 王室のウェブページから写真やプロフィールが削除されたハイメ・デ・マリチャラル氏だが このほどマドリッドのろう人形館にあった同氏の人形も撤去された。
同氏の人形は2年前に事実上の別居が発表されて以来、王家の人形たちから離れて なぜか闘牛士の人形と一緒に展示されていた。
同館の広報担当者は、王女と結婚して初めて人形が製作、設置されたので 離婚した現在、展示し続ける理由が見当たらないと述べた。
同氏の人形は、やはりなんらかの理由でお蔵入りとなった人形たちと同様に同館の 倉庫に収められた。

各地で大雪や強風警報

スペイン気象局は、本日国内各地で大雪、強風や雨による警報や注意報を 発令したと発表した。
それによるとナバラとアラゴンのピレネー沿いでは、最低気温がマイナス10度 となる模様。
また、ラ・マンチャやカスティージャ・イ・レオンでは20センチの積雪が 予想されている。
南東部のバレンシアや南西部のカセレスでも5センチ程度の積雪となる見込み。 また首都マドリッドでは山間部で10センチ、市内では4センチ程度となる模様。 一方カナリアスでは、テネリフェで時速95キロの強風が予想されており注意を呼びかけている。


2月12日(金)

空港税、2年間で15%減へ

ホセ・ブランコ勧業大臣は、昨日の国会において、2年間に 空港税の15%切り下げを行なう事を発表した。
同プランによると、2011年に8%の切り下げを行ない、2012年に 更に7%下げる事により、トータルで15%のマイナスになるとの事。
現時点でのスペインの空港税は、EU平均を上回っており、これにより 平均値に近づけることが可能となる。
現在、スペイン国内線ルートの平均価格は82ユーロとなっているが、 空港税の切り下げにより、2011年には平均78ユーロ、そして 2012年には平均72ユーロまで下がる見込み。

1月の消費者物価指数、1%のマイナス

今年1月の消費者物価指数は、バーゲン時期に重なった事もあって、 前月比マイナス1%となったが、昨年同時期と比較すると0.2%の プラスとなった。
1月に最もマイナスが目立ったのは衣類や履物の値段で、12月に比べて 14.1%のマイナスとなった。
これに続いて、娯楽・文化関連の 価格が1.9%のマイナス、家庭雑貨の価格が0.9%のマイナスと なった。
一方、年間比較で最も価格上昇が目立ったのが、交通機関の値段で、 前年度価格が適用されていた12月と比べても、2.5%〜6.3%の 上昇となっている。

セビージャの公共交通機関、ストライキ

セビージャ市営交通機関TUSSAMの労働組合は、三日間に及ぶ ストライキの決行を通達した。
ストが予定されているのは、2月22日、3月12日、3月26日の 三日間。


2月11日(木)

2010年、セビージャの闘牛、ホセ・トマス出場せず

セビージャでは4月4日の「復活の日曜日」に行なわれる闘牛のあと、 4月9日から4月25日まで毎日、闘牛が行なわれ、その後、6月3日の 聖体祭、そして9月末のサン・ミゲル祭に行なわれる闘牛、更に8回の 闘牛を加えて、計19回の闘牛が予定されているが、その中に人気闘牛士、 ホセ・トマスの出場が組み込まれていない事が発表された。
理由は、闘牛場側とホセ・トマスとの間での値段交渉が成立しなかったため。
出場が確定している闘牛士としては、モランテ・デ・ラ・プエブラ、 ホセ・マリア・マンサナレス、ミゲル・アンヘル・ペレラ、エル・シド、 ダニエル・ルケなどが挙げられる。

マドリッド市、グラフィティへの罰金を5倍に

マドリッド市は、これまで300〜600ユーロであったグラフィティに 対する罰金を2010年にはその5倍に相当する1500〜3000ユーロに 引き上げることを発表した。
 昨年度の1月から9月までの間にマドリッド市がグラフィティを消すため に費やした費用は1200万ユーロに登っており、これに対し、 グラフィティ現行犯で捕らえた結果、得られた罰金による収入は 僅か66200ユーロであった。
今後、マドリッド市の歴史保存地区での現行犯には3000ユーロの、そして、 その他の地区での現行犯には1500ユーロの罰金が課せられる事となる。


2月10日(水)

マラガの空港、新ターミナル3のシミュレーション順調に行なわれる

現在、マラガの空港で、新ターミナルT3のシミュレーションが続けられているが、 昨日、学生や老年者を含む191名のモニターが参加して、割り当てられたフライト情報を 空港内で探し、チェックイン手続きを行ない、それぞれの登場口までスムーズにたどり着く 事が出来るかどうかの実験を行なったところ、結果は上々。
新ターミナルが何時から実際に稼動するかについてはまだ正式な発表は無いが、 概ね、セマナ・サンタ時期に合わせたオープンとなる可能性が高いと見られる。
同ターミナルは179個のチェックインカウンターと48の登場口を備え、 1時間あたり、9000人の利用者に対応する事が可能となる。

ラ・ランブラ通りに7つの監視カメラを設置

バルセロナ市は、2010年内に市内中心にあるラ・ランブラ通りに 計7つの監視ビデオカメラの設置を行なう事を発表した。
ラ・ランブラ通りは、地元民にとっても、ツーリストにとっても、 人気のある場所であり、常に賑わっているが、同時に各種犯罪が集中する地域でもある。
バルセロナ市は、スリ、ひったくり、麻薬売買、売春などの取り締まりを強化し、 歩行者が、より安心して散策を楽しめるようにと、監視ビデオカメラの設置認可に 踏み切った。

メノルカでタイムカプセルを発見

メノルカ島の大聖堂修復工事が行なわれる中、タイムカプセルと思われるガラス瓶が 発見された。
ガラス瓶は透明で栓がしてあり、中には1795年製でカルロス4世の彫像が入った 銀貨と筒状の紙が入っていたが、ビンの口が小さく、筒状の紙を取り出す事が出来ないため、 文化省付属文化遺産研究室の遺産修復課に今後の処理が任せられた。


2月9日(火)

スペインの失業率OECD平均の2倍

昨日経済協力開発機構(OECD)が発表したデータによると、スペインの昨年の 失業率は19.5%で、OECD平均(8.8%)の倍以上で、EU及び米国の平均(10%) も大きく上回る数値となった。
これは加盟30カ国中最悪の数値で、しかも緩やかながら上昇し続けている。
スペインに続いて失業率が高いのはスロバキア(13.6%)とアイルランド (13.3%)だったが、両国の数値ともスペインのとは大きくかけ離れている。
一方、最も低かったのはノルウェーで3.2%、これに韓国(3.5%)が続く。
スペインは、2007年にスロバキアを抜いて以来2年間不名誉なトップの座を 守り続けている。

最も読書好きなスペイン人は?

スペイン出版業組合の調べによると、最も本を読むのはマドリッド州民で64・4% と全体の平均を10ポイント上回った。
これに続くのがリオハ、アラゴン、カンタブリア、ナバラ、カナリアス、バスク カタルーニャとバレアレスで、これらの州は平均を上回っている。
多くの人が、先生や友人に薦められた本を読んでおり、主な購入先は一般書店で 読書に費やす時間は週平均6時間程度であると答えた。
一方で45%の人がほとんど、ないしはは全く本を読まないと答えている。
昨年スペインで最も読まれた本は「縞模様のパジャマの少年」だったが、 売り上げランキング1位は、スティーグ・ラーソンのミレニアム3部作で 世界的なベストセラーが、トップに名を連ねた。

大雪と強風で各地に注意報

スペイン気象局は、本日11自治州の29県に強風や大雪による注意報を 発令した。
特にア・コルーニャとポンテベドラでは海岸沿いでかなりの強風や高波が 予想されており、注意を呼びかけている。
強風は、カナリアス全域とテルエル、サラゴサやタラゴナなどでも予測されている。
一方、大雪はアストゥリアス、ナバラ、カンタブリア、バスク、ハエン、グラナダなどで 注意報が発令されているが、特にピレネーのナバラ側では最高16センチの積雪が予想されている。


2月8日(月)

ETA隠れ家発見で、スペインとポルトガル発表に相違

先週末にポルトガルのオビドスで発見されたETAの隠れ家から押収された爆発物の量について、 スペイン政府のルバルカバ内相は1500キロとしたが、ポルトガル側は800キロであると発表した。 これについて内務省報道官は、爆発物は1500キロであったことを主張した。
同報道官は、ポルトガル側は、すでにその他の物質と調合されてすぐに使用できる状態になったものだけを取り上げたの に対し、スペイン側はそれ以外の爆発物の製造に使用される物質も含めて計算したため、数値に差異が出たと延べ、 両国の情報に食い違いはないことを強調した。
この隠れ家からは、カディス県や同県サンフェルナンド市の地図も見つかっており、近々これらの地域を攻撃する 予定であった可能性が高いものとみられる。

昨年の個人破産132%上昇

国立統計局の調べでは、長引く不況により2009年に個人破産を申請した家庭は938で、前年の 404世帯を大きく上回る数値となった。
一方、昨年倒産した会社も、中小企業を中心に4984件と2008年の数値を5倍以上上回った。 これらの多くは建設業に関連した企業であるという。

マドリッド地下鉄、半数近くで携帯通話可能に

マドリッド市営地下鉄は、3年前から続けられている工事により、 現在の所、125駅で携帯電話の利用が可能になったと発表した。
これは全路線の42%にあたり、ほぼ半数の駅で通話やメッセージの送受信などが可能ということになる。
これらの駅は、ソル、アベニーダ・アメリカやプラサ・デ・カスティージャなど ほとんどが中心地の要所に集中しているが、2番線や4番線の一部ではまだ電波が届かない駅もある。
一方、、現在改修工事を行っているオペラ駅では、工事が終了次第、利用可能になるという。 同地下鉄では、2012年には全ての路線で携帯の利用が可能になる予定であるとしている。


2月5日(金)

バルセロナ、モンジュイックのロープウェイ、8日から26日まで運行停止

モンジュイックの丘へ伸びるロープウェイが、メンテナンス作業のため、 今月8日から26日まで、その運行を停止する。
代わりの交通機関として、パラレルからパルク・デ・モンジュイックまで バスが運行される。
運行時間帯はロープウェイと同じで平日は7時半から20時、土日、祝日は 9時から20時まで。
また、パルク・デ・モンジュイックからモンジュイック城までの移動手段としては 193番のバスが増便される予定。

30県に各種注意報

スペイン気象庁は30県に対し、大雨、大雪、強風などの注意報を発令した。
特に雨、雪に関する注意を呼びかけているのがカンタブリア、ガリシア、バスク、アストゥリアス方面に 対してであり、カンタブリア沿岸部、アストゥリアス沿岸部、ギプスコア沿岸部、 ビスカヤ沿岸部、ア・コルーニャ沿岸部については、強風波浪注意報が出されている。
アンダルシアにおいても、アルメリア、グラナダ、ハエンなどに風速80Mの強風注意報、 その他、テルエル、アルバセテ、クエンカ、トレド、グアダラハラに風速70Mの 注意報、アビラ、ブルゴス、レオン、パレンシア、サラマンカ、ソリア、サモーラなどでも 強風や大雪に対する注意報、レリダ、タラゴナに風速70〜80Mの注意報、 マドリッドの山沿いでは風速80Mの強風と積雪注意報、市内でも風速70Mの強風が 予想され、各地に注意を呼びかけている。


2月4日(木)

老齢年金受給額計算ベース期間延長案を削除

スペイン政府がEU委員会に対し提出していた国内経済復旧プログラムの中に、 老齢年金受給額計算ベース期間を現行の15年から25年に引き延ばすと言う フレーズが含まれていたことが、昨日の正午前にマスコミを通じてスペイン国民の 知るところとなったが、これに対し、各方面から非難の声があがった。
これは、退職年齢に達する直前の15年間に収めた年金合計額を土台として月々の 受給金額を割り出していたものを、更に10年昔に遡って、直前の25年間に 収めた合計金額を土台として月々の受給金額を割り出そうと言うもので、 15年前よりも、25年前に収めていた支払額が低額であった分、この方式を取ると 退職後、受け取れる年金額は減少することになる。
 退職年齢を65歳から67歳に遅らせることや、年金受給に最低限必要な年金加入年数を 増やす事についても、非難が見られるが、特にこのベース期間延長案については、 反発が大きく、政府は、同フレーズを削除した国内経済復旧プログラムを作り直し、 これをEUに再提出した模様。

Schweppes, Tio Pepe, Firestone, BBVA, 屋外看板規制の対象に成らず

マドリッド市内からその景観を損なうような看板、ネオンサインなどを 取り除くために作られた屋外看板規制新条例は、違反している看板を 撤去、または条件に沿うよう改善する猶予として1年間を提示していたが すでに12ヶ月が経ち、猶予期間の終了を迎えた。
そう言った中で、新条例が定める条件を満たしていない看板であっても、 30年以上の歴史を持ち、すでにマドリッドの風景の一部と見なされるものについてのみ、 「景観遺産、ネオン遺産」として、その存続を許可する決定がなされた。
この対象となったのが、カジャオ広場にあるSchweppesの看板、プエルタ・デル・ソルに あるTio Pepe の看板、アルカラ通りにあるFirestoneの看板、そしてカステジャーナ通りに あるBBVAの看板の4つ。
これらの看板については、3年に1度、そのライセンスを更新し、242.75ユーロの 費用を納める事によって、今後も存続が許される事となった。


2月3日(水)

老齢年金制度改正へ

政府は老齢年金受給開始時期を、現行の65歳から67歳へ引き伸ばす事を 検討中であるが、これに加えて、受給するのに必要な加入期間についても、 現行の15年から17年に、また、受給金額の計算ベースとなる加入期間を 15年から25年に引き伸ばす可能性があることを明らかにした。
これに従って年金法が改正された場合、2030年には、政府は国内総生産の 4%(現在の国内総生産の4%は400億ユーロ)にあたる節約を得る事となる。

イベリア航空、二つ目の荷物に60ユーロの追加料金

英国航空では、すでに3年近く前から、機内預かり荷物は一つまでが無料で、 二つ目からは別途追加料金制を適用しているが、イベリア航空もこれに合わせて、 3月1日より同システムを導入する事を決めた。
対象となるのは、ツーリストクラスのチケットを持つ利用者で、預けられる荷物の 重量はこれまで同様に23キロであるが、個数については一つまでで、二つに分けた 場合、二つ目の荷物には60ユーロの追加料金(ネット購入時に予め申し込む場合は 50ユーロ)がかかることになる。
一方、ビジネスクラス利用者については、二つに分けても追加料金はかからず、 重量制限がこれまでの30キロから46キロへと引き上げられる予定。

アンダルシアで、グラフィティに対し初の実刑

去る1月21日に、グラナダ中心街にある肉屋の正面入り口を覆っていたシャッターに 21歳の女性が赤色のスプレーを使って落書きをしてるところをパトロール中の 警察官が目撃し、現行犯で逮捕すると言った事件があった。
その後、スピード裁判が行なわれ、現行犯と言う事で女性は犯行を否定できず、 全面的に認めた結果、4ヶ月の懲役と1010ユーロ(360ユーロの罰金と650 ユーロの慰謝料)の支払いが命じられた。
落書きの内容は「この店では死んだ動物を販売している。ここでは死体をもって商売を している。動物の解放!」と言ったもの。
アンダルシアで、こう言ったグラフィティに対し、実刑が下ったのは、初めての事。


2月2日(火)

1月の失業者数12万人増

労働省の発表によると先月職を失った人の数は12万4千890人で12月より3.1%上昇した。
これにより累計総数は404万8千493人となり、96年の集計開始以来、初めて400万台を超える数値となった。
同省担当者はこのデータについて、非常にネガティブな結果であることを認めたが、1月はクリスマスシーズンの終了などに伴い 元来失業率の高い時期であり、経済が安定している時でも比較的高い数値になることを付け加えた。
また、失業者の上昇率は減速傾向に向かいつつあるもののまだ先がみえた状態ではないと述べた。

悪天候でカナリアス諸島各地に被害

先週末から続いている大雨のため、カナリアス諸島では、停電、 道路の通行止めや家屋の浸水など様々な被害が相次いでいる。
ラ・パルマ島では、家屋の浸水と道路冠水のため31戸が避難を余儀なくされた。
またグラン・カナリア島では数箇所で国道が閉鎖された。
一方、テネリフェ、イエロ、ゴメラ島では、嵐のため計1万1千世帯で停電が起き、現在も復旧していない。
スペイン気象局では、本日も強風と大雨によるオレンジ警報を発令しており注意を呼びかけている。

オバマ大統領、5月にスペイン訪問せず

アメリカ合衆国政府は昨日、5月にマドリッドで開催予定のEU−合衆国サミットにオバマ大統領が出席しないことを明らかにした。
記者会見を行ったヨーロッパ担当局長によると、今年の春のEU会議に出席する予定は元々なかったことを強調した上で、 就任2期目の今年は、非常に多忙であるため外遊は控える形になると述べた。
また、これはEUやスペインとの友好関係を揺るがすものではなく、サパテロ首相とは昨年2度に渡って 首脳会談を行っている事を強調した。
しかしながら今年前半のEU議長国であるスペインにとってオバマ大統領の訪問は、議長国就任中の目玉であっただけに、 政府関係者の落胆ぶりは隠せない模様。


2月1日(月)

AVE マドリッドーバルセロナ本日より増便

スペイン高速鉄道(AVE)のマドリッドーバルセロナ間が本日より片道1便ずつ増便される。
特にバルセロナからは早朝の便を望む声が利用客より上がっていたため 月曜から木曜の間に、バルセロナ発が朝6時40分、マドリッド発は8時15分が新たに組み込まれた。 また、同時にこの区間の所要時間も5〜8分短縮される。

労働相、定年退職年齢の引き上げは3〜4年後

先週発表された年金制度改正法案の中で大きな波紋を 呼んだ定年退職年齢を現在の65歳から67歳に引き上げる件について、昨日コルバチョ労働相が会見を行った。
その中で同相は、この法案は現在の経済危機対策ではなく、あくまで将来を見据えてのものであると主張し、 法案が可決されても実施されるのは早くて3〜4年後であろうと述べた。
また、この法案はただ単に定年年齢を引き上げるものではなく、例えば ある一定の年齢以降は、労働者がそれまでの知識や経験を生かして後輩を教育するなどしてパートタイム的な 形での労働の可能性も示唆した。
一方、エレナ・サルガド副総理兼経済相も、これはあくまで提案であり変更や議論の余地は大いに開かれていると 述べた。

PPマドリッドの内紛再燃

一時は落ち着いたと思われた民衆党(PP)のエスペランサ・アギーレ州知事とアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長の確執が、再び、表面化している。
これは先週、とある会見の後に副知事とのオフレコのやりとりをマイクが拾ってしまい全国に放送された事件が発端。
この会話で知事はある人物のことを口汚く罵っており、これがガジャルドン市長を指しているかどうかは明確では ないが、多くの人がそう判断した。
アギーレ知事はその後、それが市長であることを否定したが、兼ねてから両氏の不仲は公になっているだけに 同党マドリッドの内紛は当分収まらない模様。
一方、同知事を新聞紙上で激しく非難したとして1年間の党活動停止処分となったマドリッド市助役で 市長の右腕であるマヌエル・コボ氏は昨日、この件についてのコメントを求められ、 この種の発言をしたのが自分や市長であれば党の対処も違っていたかもしれない、と、今回の件を重要視しない 党本部を皮肉った。


1月29日(金)

2010年には失業率20%

2009年は第3四半期に失業者数増加にややブレーキがかかったかに見えたが、 最後の3ヶ月間に再び速度を速め、新たに203.200名の失業者を出し、 失業率は18.83%に達した。
2009年の1年間で見ると、失業者数は1.118.600名の増加となり、 失業者総数4.326.500名となった。
これは1998年以降、最悪の数値である。
政府は、この先、失業者増加は更に続き、一時的ではあるが20%に達する可能性が ある事を認めながらも、2010年度末には失業率19%程度に落ち着くと予測 しているが、世界通貨基金の予測によると20.2%に達する見通し。

公立語学学校EOI、最大200%の値上げを発表

文部省は、スペイン全国に設置されている公立の語学学校、エスクエラ・オフィシアル・デ・ イディオマスの料金を大幅に上げることを発表した。
経済危機が続き、失業者が増える中、「失業して時間があるうちに資格を取ればよい」 と言った前向きな姿勢で行動しようとする若者も多いが、そこへ追い討ちをかける ような異例の値上げに反発の声が高まっている。
 費用を項目別に見ると、登録料がこれまでの16.83ユーロから19ユーロへと 12%の値上がり、入校する際に受けるクラス分けを行なうためのレベル分け試験の 受験料が6ユーロから19ユーロへと216%の値上げとなった他、受講料は その内容によって、180ユーロから240ユーロへと33%の値上げとなったもの から、180ユーロから420ユーロへと133%の値上げとなったものまである。


1月28日(木)

ラス・グラナダス門の修復完了、昨日開門

グラナダの中心部とアルハンブラ宮殿をつなぐ最短ルートである ゴメレス坂は、その途中にあるラス・グラナダス門(柘榴門)の修復工事のため 長い間、通行止めとなっていたが、昨日、2年9ヶ月ぶりに通行可能となった。
 16世紀にカルロス皇帝の命により建てられたルネッサンス様式のラス・グラナダス門は 長年、その下を通る多数の車両による排気ガスや、接触により、損傷がひどかったが、 今回の修復工事以降、完全に歩行者専用道路となり、今後、車両による被害を受ける事は なくなった。
 近年、運行されていた、アルハンブラ宮殿まで登る赤いマイクロバスも、電気カー など、その公害を最小限に抑えたものが導入されない限り、再びこの門の下をくぐる ことは無いとの事。
 ゴメレス坂を登り、同門をくぐると、道は三つに別れるが、左の道をとると、 アルハンブラ宮殿のアルカサバ、王宮への入り口へ、中央の道をとると、 ヘネラリフェ離宮への入り口へ、そして右の道をとると、1492年にカトリック教徒軍が アルハンブラを落とした際の進入路となったカンポ・デ・ロス・マルティレスへと続く。

40年後のスペイン、老齢者数2倍に

今から40年後のスペインは、人口が約210万人増え、4800万人となり、 65歳以上の人口が現在の2倍に膨れ上がり全人口の31.9%を占めるようになる。
出産による人口増加は2020年以降、マイナスとなり、その後は、年間40万人の 移民による増加のみとなる。
これが本日、スペイン国家統計局が発表した 予想である。
2049年には、労働人口10人につき、非労働人口(16歳未満・65歳以上)が 9名の割合となり、その扶養率は、現在の47.8%から89.6%に達する計算と なる。

バルセロナ、盗難事件多発につき、簡易裁判数をこれまでの2倍に

2009年度、バルセロナでは特に中心地におけるスリ、まんびきなどの盗難事件数が 激増したため、これまで行なわれてきた簡易裁判システムでは全く対応出来なくなった。
特に目立つのが、商店でのまんびき、ツーリストを狙ったスリ、ひったくりの類である。
これまで、盗難事件については、毎日、午後の半日を費やして、17件のペースで 裁判が行なわれて来たが、盗難増加に伴い、犯行後15日前後に行なわれていた裁判が 今では、犯行後、40日前後へと延期される状況となっている。
こう言った中、バルセロナでは、午後にだけ行なわれていた裁判を、午前中にも 行なう事とし、1日に行なわれる、盗難事件に関する簡易裁判の数を、 来週より、これまでの17件から、34件に増やすことを決定。


1月27日(水)

中央政府、住居面積に応じた住民登録の人数制限制認可の構え

スペインでは、住民登録を行なうことにより、医療、教育などを受ける権利が 生じるため、外国人違法滞在者やツーリストが登録に殺到する問題が表面化 しているが、そう言ったなかで、幾つかの地方行政が、登録を行なう際、 その住居の規模によって登録可能な人数の制限を設ける策を打ち出した。
具体的には、住民一人につき、20平米の面積が必要とされ、例えば、 100平米のマンションには最大で5名までしか登録出来ないと言うことになるが、 これを満たせない環境で生活をしている住民は、外国人に限らずとも多数存在 しており、貧困層への差別であるとの批判が高まっていた。
 これに対し、中央政府は、一軒のマンションに15名以上の人間が住んでいると 言う非現実的な登録が多数実在しており、こう言った不正登録を防ぐために 住居面積に応じた登録人数制限制の導入は効果的であるとし、一方で、その際の 基準となる一人当たりの平米数については、20平米を下回る数字であるべきと して、今後、検討の必要がある事を示した。

20県に対し、強風、雪、気温低下など各種注意報

アンダルシア州、アラゴン州、カスティージャ・イ・レオン州、カタルーニャ州、 マドリッド州、ナバーラ州、バレンシア州、ガリシア州、バレアレス州、セウタ州、 メリージャ州、ムルシア州内の20県に対し、気象庁は強風、雪、寒冷などの 各種注意報、警報を発した。
そのほとんどが注意報であるが、マジョルカ、メノルカについてのみ、強風警報が 発動されている。


1月26日(火)

本日各地で寒波や大雨

スペイン気象局の発表によると本日スペイン各地で寒波、強風や 大雨に見舞われる模様。
カステジョン、バレンシア、アリカンテには大雪や強風に対する オレンジ警報が発令されている。
また、マラガでは大雨のため同様の警報が出ている。
一方、ラ・マンチャの各県、マドリッドや半島東部の海岸沿いでは 雪や強風による注意報が出ている。
気象局では、この状態は明日には回復するとみている。

ラホイ党首「終身刑についての議論恐れるべきでない」

野党第一党の民衆党(PP)のラホイ党首は、スペインの刑法に終身刑を導入するか どうかについての議論は、恐れるべきでない、との見解を示した。
これはPPが開いた朝食懇談会に同氏が出席し、司会の凶悪犯罪には終身刑を適用すべきかとの質問に 答えたもので、あくまで見直しが可能な場合に限る、と付け加えた。
議会での刑法改正案んの提出はまだ締め切られていないが、同党の法律問題担当の フェデリコ・トリージョ氏はこの種の法は違憲であるとコメントしており、党内外で 波紋を呼びそうだ。

カタルーニャの映画館でスト

カタルーニャ自治州政府が導入した新法に反対して、来週の月曜日に同州では 少なくとも74の映画館がストライキを実施する予定。
この法は、15以上のコピーが配信されるカタルーニャ語とスペイン語以外の映画 について全コピーの50%をカタルーニャ語の吹き替えが義務付けられるというもので、 違反すると罰金が課せられる。
カタルーニャ映画館組合の関係者によると2005〜08年の間に業界では大幅な収益減が起きており、観客のニーズ を無視した新法により、さらに客足が遠のくことを危惧しているという。
同組合では、この新法の導入により2010年の収益はさらに半減するとみている。


1月25日(月)

マドリッドーバルセロナ間のフライト利用者大幅減

長期化している経済危機と2008年に運行を開始した高速鉄道(AVE) の影響でマドリッドーバルセロナ間の移動に飛行機を利用する人の数は、この2年間で 40%近く減少した。
この路線を運行する航空会社のうち最も影響を受けたのはスパンエアーで、 以前は月から金曜まで毎日13便あったフライトが、10便に減った。
一方、シャトル便プエンテ・アエレオを運行し続けているイベリアは 空の便では45%、すべての交通手段をあわせても全体の25%のシェアを 維持している。
昨年はついにAVEのシェアが全体の50%に達したものの、航空業界関係者は、AVEは料金も高く 伸び率は頭打ちとの見方を示している。
しかしながら、今年から海外の格安航空会社の参入も見込まれているため、 スペインの2大都市間を結ぶ交通機関のシェア争いは今後も続きそうだ。

週末の交通事故死者21人

総合交通局(DGT)の発表によると、先週の金曜から昨日までの間に各地で 16件の交通事故があり21人が死亡した。
他に12人が重傷、17人が軽い怪我を負った模様。
特に死亡者が多かったのはアンダルシアで13人が亡くなっている。
これで今年にはいってから昨日までの死者数は117人となり、昨年の同時期より4% 減少している。

マドリッド市内でベンチが減少

最近市の中心部などでは、遊歩道や歩行者天国が拡大しつつあるが、ベンチの数が減ってきているという。
同市の住民連盟によると、特にセントロ、ラティーナ、テトゥアン地区での減少が目立つという。
一方、公園や庭園の多いレティーロ地区では十分な数が設置されている模様。
ベンチの数が少ないことを嘆く市民がいる一方で、ホームレスなどに占有されるよりは ましだと理解を示す人もいる。
市側は、ベンチの数は徐々に増やしており、またベンチの真ん中にも肘掛をつけたデザインのものや、一人用の椅子を導入するなどして ベンチに寝そべることができないよう対策をとっていると説明しているが、 これらのベンチは見栄えは悪くないものの、座り心地に関しての市民の評判はいまひとつ。


1月22日(金)

住民登録住所、住人一人当たり20平米必要

住民登録を行なう事により、医療や義務教育など、人間として誰もが 持つべきとされる最低限の権利が得られるため、違法滞在者を含む外国人の 住民登録が激増する中、これの制度改正に関する行政間の意見不一致が続いている。
中央政府は全ての申請者に対し、これを受け入れるようにとの指示を出しているが、 これに従わない行政区があり、マドリッドのトレホン・デ・アルドス市もその一つ となっている。
同市は、違法滞在者や観光ビザによる滞在者についての登録を拒否する姿勢を 保っており、また、外国人、スペイン人に関わらず、一人当たり20平米の 居住空間があることを条件としている。
これは、実際に一つの住所に20人、30人と言った多人数が登録されている例が あり、これを防ぐための手段として、登録する住民一人あたり20平米の面積が なければならないと、一つの基準を設けたわけだが、実際には、40平米以下の アパートに2名以上で生活をしている人々はスペイン人の中にも数多く存在する。
そのため、貧困層に対する差別であるとの批判も多い。

ガジェゴ(ガリシア語)軽視に対し大デモ

ガリシア州政府は学校教育におけるガリシア語の使用、そしてガリシア語の国語教育を 部分的にカットする姿勢を示したため、これに対する大デモが昨日、サンティアゴ・ デ・コンポステーラで行なわれた。
ガリシア全域からバスなどで駆けつけた人々は、大聖堂前のオブラドイロ広場に 続々と集結を始め、25000人の収容スペースを持つ同広場はあっという間に 人で埋め尽くされ、広場に入りきれない人々が旧市街に溢れた。
地元警察ではデモに参加した人数は約3万人程度と発表しているが、デモを召集した 側は5万人と発表。


1月21日(木)

外国人労働者数、4.68%減少

経済危機が続く中、スペインの失業者数は2倍に跳ね上がり410万人を越えるに 至ったが、そう言った状況の中、最も大きな影響を受けたのが26歳未満と言う 若年層と外国人労働者層である。
昨年、1年間に、外国人労働者による社会保険加入者数は4.68%のマイナスとなり 90.585名減となった。
2009年12月時点で5ヶ月連続の減少傾向が続いたがその結果、社会保険に 登録された外国人労働者数は1.848.047名と、2007年1月以降、最少数 に達した。

マドリッド、唯一の野球場を閉鎖

マドリッドのモラタラスにあった同市内唯一の野球場が閉鎖された。
この野球場は数ヶ月前に市の管理下で修復を受けたが、それによって 設備環境が改善されるどころか、ベースが地表から異常に飛び出しているなど、 逆にひどくなったと、マドリッドの野球連盟やスペインの野球連盟から苦情が 出されていた。
マドリッド市は、これに対する解決策として、修復工事をやり直すのではなく、 同球場の閉鎖を行なった。
手抜き工事を指摘され、これを改善するどころか、マドリッド市にあった唯一の 野球場を閉鎖に追い込んだとして、左翼連合のガルシア・バレロ議員はPP党 率いるマドリッド市政府を批判。2月の議題として持ち込む構え。


1月20日(水)

ハエンの大聖堂、2月より入場料制を導入

ハエン市の大聖堂は、これまでアンダルシア州では数少ない完全入場無料の 大聖堂であったが、今年2月よりミサの時間以外の入場は有料となる模様。
教会筋によれば、この冬に続いた雨天のため、しばらく見られなかった雨漏りが 再発生しており、このルネッサンス様式の遺産を守るための維持経費を捻出 する必要があると言う。
現時点では、毎朝の1回目のミサのみを本堂で行ない、それ以降は有料による入場と し、2回目以降のミサは付属スペースにて行なう事となる予定。
 同大聖堂は近年、その修復予算として中央政府より350万ユーロを受けた他、 アンダルシア州政府からも部分的な修復予算が出されている。

AF−KLM、肥満体型の利用者への追加料金請求を発表

エアフランスーKLMは、全乗客の安全保証のため、一つの座席幅に収まりきれず、 座った状態で肘掛を自由に動かせないと言った肥満体型の利用者に対し、追加料金を 課す事を発表。
この場合、連続した二つの座席を使う事になると見なされ、料金は一つ目の席料+ 二つ目の座席料金の75%となる見込み。
二つの座席にまたがって着席する場合、シートベルトは二つの席のそれぞれ外側から 伸ばして締める形となる。
ただし、搭乗する便が満席とならなかった場合は、一旦支払われた追加料金の 払い戻しが行なわれるとのこと。


1月19日(火)

スペイン人の平均収入イギリス人の約半分

人材派遣会社アデコが、ヨーロッパ統計局の資料を基に行った調査によると スペイン人の平均年収は約2万1500ユーロで、対象となった14ヶ国の 平均を20%下回った。
最も高かったのはイギリスでスペインの倍近い数値となっている。 この調査によると、ほとんどの国で最も給与が高い職種がサービス業であるのに 対し、スペインでは製造業が最も高かった。
各国とも共通しているのは男女間の格差で、スペインでは34.4%に 上っている。
しかしながら、EU平均ではこの格差が拡大しているのに対し、スペインでは 僅かながら縮小している。

PP、不法滞在者の住民登録コントロールは支持

先週、カタルーニャのビック市議会で提案された不法滞在移民の住民登録を拒否するという 法案の違法性について国中で議論されている。
PP(民衆党)では、これについて、不法滞在であっても医者にかかったり子供を就学させる権利はあるので 住民登録は必要だが、コントロールはすべきである、との見解を示した。
同党の外国人移民関係担当の広報官エルナンド氏は、短期の観光ビザで入国した人や、実際には居住していない 人を登録するために一つの住宅に何十人も登録させるなどの不正を防ぎ、実際に居住しているか 調査することは重要であるとした。

マドリッド市内数箇所でまだクリスマスのイルミネーション

今月6日以降は取り外されるべきクリスマスのイルミネーションが マドリッド市内のあちこちで撤去されておらず、それどころか毎晩点灯しているという。
昨日の時点でイルミネーションが残っているのは、シウダ・リネアル、アルカラ通り(ソル広場 付近)プリンセサ通りとラバピエス地区。
特にラバピエスでは、数日前から付近の街灯がつかなくなっており 暗闇に時期はずれのイルミネーションだけが煌々と輝くというシュールな光景が見られている。
付近の住民は区役所に訴えても、自分たちの管轄ではないと相手にされず、いつ撤去されるのか めどはたっていない。
マドリッド市では去年のイルミネーション予算発表の際、経費削減のため環境に易しい電球の使用や イルミネーションのリサイクルなどを謳っていた。


1月18日(月)

ジャマサレス氏はビン・ラデン?

先週米連邦捜査局(FBI)がアルカイダの指導者ウサマ・ビン・ラデン容疑者の 最近の様子を想像して作成されされた写真がスペインで物議を醸している。。
これは、モンタージュ写真の額やこめかみの部分に左派連合(IU)元代表の ガスパール・ジャマサレス議員の写真を無断で使用したことが発覚したため。
FBI側は発表当初、最新のデジタル技術処理を施した写真であるとしていたが、後にグーグルで検索した 同議員の写真を使用したことを認めた。
ジャマサレス氏は、自身の名誉やイメージを傷つけられただけでなく、身の安全をも脅かすものであると述べ、 もし一般市民の写真が使用され、その人物がアメリカに旅行したら大変な目に逢っていた可能性もある、 冗談ではすまされない、と怒りを露にしている。
この写真はすでにFBIのページがら削除されているが、ジャマサレス議員は法的手段 に訴える可能性を示唆している。

皇太子、メノルカの資産家の遺産を相続

スペイン王室は、メノルカ島出身の資産家で昨年11月に亡くなったフアン・イグナシオ・バラダ氏が 遺産の半分をフェリペ皇太子夫妻及び国王の8人の孫に贈与する旨の遺言を残したことを発表した。
バラダ氏は、同島在住で、資産の多くは島内にある土地や建物などの不動産であった。
また投資家としてもかなりの財を成しており、その資産はかなりの額に上ると思われる。
地王室関係者によると、同氏は君主制支持者であったものの国王一家とはまったく面識がなく、今回の相続も 弁護士から王室に連絡があり初めて明らかになったという。
またマドリッドとカナリアスにそれぞれ在住している直系のいとこ2人には何も残していない模様。
皇太子夫妻側は、まだ相続の具体的な内容を把握していないと述べたうえで、慈善事業などに寄付する方向で 検討していると述べた。

サインス、ダカール・ラリーで初優勝

南米で開催されていたダカール・ラリーは昨日最終ラウンドを迎え、スペイン出身のカルロス・サインスが、 自動車部門で初の総合優勝を果たした。
2位につけていたチームメイトとの差は僅か2分12秒で、総合優勝と2位の差としては大会史上最小。
スペイン人の優勝は、オートバイ部門では過去3回あるが、この部門では初めて。
現在46歳のサインス選手は、世界ラリー選手権で2度の年間総合優勝を飾っているが、ダカール・ラリーは 優勝に王手をかけながらリタイアするなど苦い経験が続いただけに、今回の優勝は格別なものとなった。


1月15日(金)

不動産価格、2006年のレベルに

不動産価格が落ち続ける中、2009年は前年度比マイナス6.2%と言う数値に 落ち着いた。
昨年9月時点ではマイナス7.8%のリズムを維持していたため、9月以降、 落ち方にブレーキがかかり始めたのが見られる。
これにより2009年の初めには平均1958.1ユーロ/u であったのが 年度末には1892.3ユーロ/uとなり、2006年時の相場に達した事となる。
また、バブルがはじける前の2007年、2008年に見られた2101.4 ユーロ/uに比べると、10%のマイナスとなった。

セビージャ − アルメリア間、空の便が開通

本日11時ごろ、セビージャとアルメリアをつなぐ初の定期便がセビージャの 空港を飛び立ち、所要時間32分でアルメリアに到着した。
運行するのはイベリアグループのエアーノストラムで、平日は毎日2往復、 週末は1往復の頻度で飛ぶ事となる。
運賃は最高で117ユーロ+税金とされているが、プロモーションタリフとして 36.44ユーロから販売される模様。

プライド・オブ・ビルバオ号、運行をとりやめ

17年前からビルバオと英国のポーツマスとを結んでいたフェリー、 プライド・オブ・ビルバオ号が、今年の9月27日をもってその運行を 終了することとなた。
運行会社P&Oフェリーは、9月28日以降の予約については、他のルートを 用意するか、または返金を行なうことを発表。


1月14日(木)

空港における全身スキャナ設置はEU全体で統一すべき

去る12月26日にアムステルダム発、デトロイト行きの旅客機で起きた テロ未遂事件以来、より安全性を高めるために空港における全身スキャナの 設置が世界的な問題となっているが、これについてスペインのホセ・ブランコ 勧業大臣は「設置は避けようが無い」と発言しており、これによりスペイン政府は スキャナ設置の姿勢を取るものと誰もが理解していた。
が、しかし、現在、EU代表としてウィーンを訪れているスペインの ホセ・ロドリゲス・サパテロ首相は、「現時点においてスペインは全身スキャナの 設置を予定していない。 スペインは同決定をスペイン独自で単独に行なうつもりは 無く、また、設置の前に、スキャナの安全性や効果についてより詳しい調査と 研究が必要である」と発言し、同決定をスペインと言う国単位ではなく、 EU全体の政策として統一すべきであるとの意図を明らかにした。

フランスの管制塔スタッフ・ストにより、空の便に乱れ

フランスの管制塔スタッフ組合によるストライキのため、スペインーフランスを 結ぶ空の便に乱れが続いている。
本日、オルリー空港では50%、シャルル・ド・ゴール空港では15%の フライトキャンセルが出ており、スペインにも大きな影響が見られる。
現時点では、今週の金曜日までストライキが続く見込み。

マドリッド、マフレ財団にて印象派特別展示会開催

マドリッドの中心、レコレトス通りにあるマフレ財団の展示会場において、 今月15日から印象派特別展示会が催される。
展示されるのは、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、シスレーなど、 多くがパリのオルセー美術館の所蔵品で、そのうち70%はこれまでに オルセー美術館が出された事の無い作品であり、また、90%はスペインに 発上陸するものばかり。
展示会は4月22日まで。


1月13日(水)

バルセロナ、2022年冬季オリンピック開催地に立候補表明

バルセロナ市長ジョルディ・エレウ氏は、2022年冬季オリンピック開催地 として立候補する準備を進めている旨を発表した。
候補地としての正式な登録は2013に行なわれ、2015年10月に開催地の 決定となる。
仮に、バルセロナが開催地となった場合、夏のオリンピックを開催した同じ町が 冬季オリンピックをも開催するのは、歴史上初めての事となる。
スペイン国内では、バルセロナ以外にも、サラゴサーハカが、立候補の意欲を 見せている。

アルハンブラ宮殿、入場者数全国トップ

世界的な経済危機が続く中、旅行業界が受けている影響も大きいが、 その中で、マドリッドのプラド美術館、バルセロナのサグラダ・ファミリアなどを 押しのけ、グラナダのアルハンブラ宮殿が年間入場者数全国トップの地位を 更に1年、更新した。
2009年度にアルハンブラ宮殿を訪れた人の数は300万人近くにのぼり、 その内訳としては、30〜60歳の外国人が多く見られる。
また、43%がEU圏からの訪問で、スペイン人旅行者の40.47%を 上回っている。
また、団体ツアーが占める割合は29.43%程度で、訪問者の多くは、 ツアーのような受身の姿勢での駆け足訪問ではなく、プライベートに、ゆっくりと このモニュメントを訪れている事が判る。
更には、年間ホテル宿泊数を比べた場合、2009年度の全国トップであった バルセロナに続いて、グラナダが2位を占めており、マドリッド、セビージャは その後に続いている。
グラナダは、マドリッドやバルセロナ、セビージャに比べ、飛行機の便も少なく、更に、 新幹線も通っておらず、極端にそのアクセスが不便である割りには、充分に 満足の行く結果であると、アルハンブラ関係者は語る。


1月12日(火)

バラハス空港の遅延続く

週末の寒波や大雪も収束に向かい、街中や国道などはほぼ平常に戻りつつあるが、 マドリッドのバラハス空港では、ここ数日のキャンセルや遅延の余韻がまだ続いている。
滑走路は本日全て通常通り機能しているものの、前日に着陸予定だったフライトがキャンセルとなったため、同じ 機体を使用して出発するはずのフライトが、遅延やキャンセルに見舞われている、
また、キャンセルされたフライトの乗務員らを再配置などの調整も遅延に貢献しており これらの理由で、空港に取り残されたままの乗客がまだ大勢いる模様。
空港会社は本日中に事態はほぼ収束されると見ている。

2009年も臓器提供者数世界一

保健省の発表によると、昨年国内での臓器提供者数は1600人以上、 手術数は4000件を超え、昨年の記録を塗り替え、18年前から維持している 臓器移植世界一の座を不動のものにした。
同省によると、人口100万人に付き34.3人の提供者がいる計算となり、 米国の平均を8ポイント上回り、EU平均の倍の数値となった。
最も提供の多かった臓器は腎臓と肝臓で、ここ数年の傾向として、 交通事故死者の大幅な減少により、若年層よりも中高齢者からの提供が増えているという。
トリニダ・ヒメネス保健相は、これからスペインの臓器移植システムが世界の模範となっていることの 表れであると述べた。

フェルナンド・アロンソ、フェラーリの赤で初登場

今季から念願のフェラーリと契約しているアストゥリアス出身のF1パイロットフェルナンド・アロンソ選手が 昨日初めてチームメートと共に赤いブルゾンで登場した。
この日は、本日の公式プレゼンテーションを控えた恒例のイベントで、イタリアアルプスにヘリで降り立った同 選手らは、スキーなどの腕を披露した。
フェラーリを運転するという夢が叶ったアロンソ選手は、終始笑顔で取材のカメラマンらに応対していた。
レースの公式ユニフォームを着るのは、本日の正式発表の時になると見られる。


1月11日(月)

ETAのテロリスト4人逮捕

土曜午後から日曜未明にかけて、フランスとポルトガルで計4名のETAテロリストが 逮捕された。
フランス中央部の町で逮捕されたのは、イニャキ・イリバレン容疑者とエイデル・ウルブル容疑者で 共に指名手配中で治安警備隊のホームページにも写真が掲載されている。
両容疑者は、ETAが武器などを隠している疑いのある場所に近づいた所を逮捕された。
一方、ポルトガルで逮捕された2名は、国境沿いにあるスペインのサモラ県を通過中、警察の検問で 運転していた車を止められ、下車した際に駐車してあった治安警察のパトカーを奪い逃走を図ったが、 ポルトガルで逮捕された。
2人が運転していた2台の車のうちワゴン車からは爆発物や武器などが見つかったため 一時近隣の住民が避難する騒ぎとなった。

大雪のため各地で混乱

週末にほぼ全土を襲った寒波と大雪のため、イベリア半島各地で様々な 交通の乱れが起きている。
マドリッドのバラハス空港では、約130便が欠航となり、発着の遅れも多数でている。。 また路面凍結による道路の混乱を避けるため、政府は、一部有料道路の開放を指示した。
鉄道では近郊線の一部に遅れが出ているほか、高速鉄道(AVE)も雪や凍結のため 一部で徐行運転が続いている。
一方、テルエルやサラゴサ、アルバセテなどでは一部の高速道路で閉鎖が続いている。 寒波は収まりつつあるものの、現在の所まだ34県で警報が発令されている。

クリスマスプレゼント30%が48時間以内に返品、交換

1月の商店街は、バーゲンだけでなく、クリスマスプレゼントの返品や交換のために多くの人が詰め掛ける。
舅や義理の兄弟などからのプレゼントはもちろん、伴侶や家族からのプレゼントであっても趣味やサイズが 合わないなどの問題が起きることが多いという。
消費者協会の調べによると、最も多いのは衣服で返品理由はサイズが合わない、色が気に入らないなど。
その他、すでに所有している電子機器や本、DVDなども返品、交換の対象になることが多い。
何らかの理由でその商品が購入された店に行くことができない場合は、インターネットのオークションや セカンド・ハンドのページなどに出店される。
同消費者協会では、お店で返金してもらう際は、バーゲンシーズン前の 正規の値段で購入されたものの場合、その金額を返金してもらうように確認する よう呼びかけている。


1月8日(金)

スペインの失業率、ユーロ圏平均の2倍

ユーロ圏統計局発表によると、昨年11月の失業率は、ユーロ圏平均が 0.1%増の10.0%、スペイン国内の統計が同じく0.1%増で 19.4%と、スペインの失業率は、ユーロ圏平均の約2倍となっている。
ユーロ圏でスペインを上回る国は、唯一、リトアニアだけでその失業率は 22.3%。
11月時点におおけるユーロ圏全体での失業者総数は1571万人で、 1998年8月以降、最悪の数値を記録している。


1月7日(木)

冬のバーゲン開始

マドリッド、ムルシアを除くスペイン全国15の自治州において 本日、冬のバーゲンが開始された。
マドリッド、ムルシアについては、中小規模商店のみ、年明けと共に すでにバーゲンに突入しており、大型店のみ、本日の開始となった。
不況が続く中、バーゲン開始を待たず、12月の時点ですでに20〜30%オフ の札を付ける商店が多かった中、本日のバーゲン突入と共に40〜50%オフの 表示も目立った。
今回のバーゲン中に、スペイン人一人当たり、75〜200ユーロの支出が 予想されている。

週末に向け寒波、マイナス15度に

スペイン各地で雨が雪に変わりつつあり、全国的に注意報や警報が 見られるが、特に要注意となっているのが、ガリシア、アストゥリアス、 カンタブリア、バスク、アラゴン、カタルーニャ、バレンシア、 カスティージャ・イ・レオン、ムルシア、アンダルシアの10州。
また、雨や雪とは別に、明日以降、更なる気温の低下が予想され、週末には 本土中央北部で最低気温−15度程度まで下がる見通し。


1月6日(水)は祝日のため、ニュースはお休みとさせて頂きます


1月5日(火)

2009年約80万人が失業

労働省の発表によると昨年職を失った人の数は79万4640人で、 前年より25%上昇した。
これにより失業者総数は392万3603人となり、96年以降最悪の 数値となった。
同省のロホ報道官は、これについてコメントを発表し、失業者数は増加したが、 100万人近く上昇した2008年よりも低い数値であることを挙げ、上昇が 収まりつつあることを強調した。
昨年の失業者の内訳は、性別でみると男女共に増えているものの特に男性の増加率が高く なっている。
職種別では、サービス業が最も多くこれに建設業が続いている。

全身透視スキャナーの導入は保留

昨日ホセ・ブランコ勧業大臣は会見で、先月の米機爆破テロ未遂事件以降 取り沙汰されている空港のセキュリティ強化に触れ、現在の所新たなセキュリティ・ システムを導入する考えはないことを明らかにした。
ただし、今後開かれるEU内の閣僚会議などで合意に達した場合は、 全身透視スキャナーなどの導入もあり得ることを示唆した。
EU内では安全の強化か、プライバシー重視かで意見が分かれているが、 イギリスや今回の事件の飛行機の出発地であったオランダではすでにこの 機械の導入を決めている。
スペインでは現在の所米国行きのフライトについてのみ2重のセキュリティーチェックなどで 対応している。

悪天候のため各地で混乱

大雪や大雨のためスペイン各地で昨日、通行止めや家屋の浸水などの被害が発生した。
レオンとブルゴスでは大雪のため5箇所の峠でチェーンの使用を余儀なくされている。
またグラナダでも、大雪のため国道A4025の一部が閉鎖されている。
セビージャとカディスでは大雨のためいくつかの国道が全面、または一部 通行止めとなったほかセビージャでは市内で家屋の浸水出ている。
一方マドリッドでは朝から濃い霧に覆われたため、徐行運転が続き北部を中心に 渋滞が起こった。
総合交通局では、車に乗る場合は各地の気象情報や状況を十分把握するよう 呼びかけている。


1月4日(月)

国営放送、初のCMなしの週末で高視聴率に

新法の施行により今月1日未明から開局以来初めて、一般のCM放送をなくした国営放送TVEの今週末の視聴率はトップ となり上々の滑り出しとなった。
ニュースはもちろん映画やドキュメンタリーなどもほぼすべてがノーカットで放映されることが視聴者の好感を得た模様で、 特にハリウッドの人気映画「バイレーツ・オブ・カリビアン」が放映された日曜夜は最高で41.5% に達した。
ちなみに次の番組との間や休憩が必要とされる部分では同局の番組の宣伝などが流されている。

クリスマス期間の交通事故死者50人

総合交通局(DGT)の発表によると先月22日に始まったクリスマス休暇 特別警戒体制で昨日零時までに43件の事故で50人の犠牲者が全国ででている。
また17人が重傷、34人が軽い怪我を負った。
この特別警戒体制は7日まで続けられる。
一方、昨年の交通事故死者数は1897人で前年より13%減少しており、 この45年間で初めて2000人台を切る結果となった。

バルセロナに女性専用タクシー登場

ロンドンで発祥し、その後ニューヨークやモスクワなどにも広がっている ピンクタクシーが、このほどバルセロナでも営業開始。
バルセロナ市の交通法規により、車体は通常通り黒地に黄色の線が入ったデザインだが、 リアウインドウに専用の予約電話番号が書かれたピンク色のステッカーが張ってあるのが目印。
女性運転手による女性のためのサービスということで、特に深夜にタクシーを拾うときに 安心、と女性からは概ね好意的な意見が多いが、男性からは差別的、馬鹿馬鹿しいといった否定的なもの も多い一方、自分の彼女がそれに乗ってくれれば安心、といった意見もあり賛否両論。
始まったばかりのこのサービス、電話による呼び出し専門で大々的な宣伝も行っていないため現在の所 知名度は低い模様。


12月31日〜1月3日まで、ニュースはお休みとさせて頂きます



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