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スペインのニュース

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12月31日(金)は、大晦日のため、ニュースはお休みとさせて頂きます。 皆様、良い年をお迎え下さい。


12月30日(木)

AVE構築プランは正しかったのか

先日開通したマドリッドーバレンシア間のAVE新路線の登場により、 国内を網羅する超特急ルートの総距離は2665キロと、スペインは ヨーロッパ最大の鉄道国であり、世界では、中国に次ぐ第2の鉄道大国、 更には、ヨーロッパ最大の道路網を所有する国となった。
しかしながら、政府が行なってきた超特急AVE構築プランが、果たして 正しかったのかどうか、疑問視する声も多く見られる。
「経済危機が続く中、巨額の富を投じてヨーロッパ最大の鉄道大国に なる必要があったのか?」
「超特急ではなく、はるかに少ない投資で足りる、在来線の充実に努めていれば 今頃は、現状の7倍も充実した鉄道網が出来上がっている事になるが、その方が 国民のニーズに、より的確に応える事が出来たのではないか?」
などなど、様々な批判の声が聞かれる。
政府の計画としては、その大きな第1段階が、AVEガリシア線の開通によって 終了する事になっているが、長引く経済危機の中で、政府予算はすでに底をついており、 すでに、ガリシア線完成のために必要な資金調達のため、米国や中国の私企業スポンサー 探しが行なわれている。

サッカーリーグ戦、第17節、1月2日開催可否、本日午後13時に決定予定

リーグ戦、国王杯、チャンピオンズリーグ戦、ヨーロッパリーグ戦など、様々な 大会予定がぎっしりと詰まっている中、リーグ戦の 次試合、第17節を元旦の翌日、1月2日の日曜日に行いたいとの LFP(スペイン・プロサッカー連盟)による要請に対し、サッカー選手等によって 構成されるAFE(スペイン・サッカー選手協会)が、休暇中であるとしてこれを 拒否しているため、両者間での協議が昨日、マドリッドにある国家裁判所において 行なわれた。
リカルド・ボダス裁判官の下、3時間半に渡って両者間の合意が模索されたが 合意は得られず、本日13時に、判決が下される予定。


12月29日(水)

電気代値上がりは、カフェ1杯程度?

去る月曜日、政府は電気代の値上げを決定したが、これについて 社会の大きな反発が生じている。
政府の計算によると、1月1日以降、平均すれば消費者一人当たり、 月額1.7ユーロ程度の値上がりで、カフェ、1杯程度の差額、、と言う事に なっているが、消費者協会FACUAによれば、政府の出す平均値の計算には、 空家となっている家屋の電気代も含まれており、正確には、その2倍以上 の値上がりになると指摘している。
今年10月にすでに改正されたばかりの電気代は、来年1月より、更に9.8%高騰し、 2006年時の値段と比較すると、実に40%の値上がりとなる。

ベビーチェック、12月31日で終了

出産に伴い、育児費用援助として政府から支給されていた2500ユーロの ベビーチェック制度が、12月31日をもって終了となる。
12月31日の23時台に生まれた場合、この援助金を受ける資格があるが、 1月1日の0時以降に出産した場合、これを受けられなくなるため、1日に出産を 予定している夫婦の中には、産婦人科医に、出産時刻を数時間、早めることが可能か どうかについての相談を持ちかける者もある。
こう言った状況に対し、医師陣は、正当な理由も無く、出産時期を早めると言う事は、 母体にとっても生まれてくる子にとっても、大きなリスクを伴うことがあるため、 2500ユーロ程度の援助金を受けるためだけにそれを行なうのは、避けるべきであると 警告。


12月28日(火)

大晦日から再び冷え込み

スペイン気象局の発表によると、明日は全国的に気温がやや上昇するものの、30日には再び 下がりはじめ、特に31日から1月3日にかけてはかなり厳しい寒さとなる模様。
またこの期間、北風の影響によりイベリア半島内陸部では霜が降りる所もある見込み。
一方、d同局によるとクリスマスの翌日の26日は、各地でこの冬一番の冷え込みとなり、グアダラハラの モリナ・デ・アラゴンではマイナス19.7度、カンタブリアのネスタレスではマイナス14.7度を記録kした。

プラドのルノワール展、開催期間を延長

マドリッドのプラド美術館は、現在開催中の特別展示「ルノワールへの情熱」の開催期間を2月13日まで 延長すると発表した。
この特別展は、10月に始まり、2月6日までの予定だった。
同館の広報によるとスペインで初めてのルノワールだけを扱ったこの展示の人気は非常に高く、 すでに最も入場者の多い特別展のひとつとなっている。
このためプラドでは、入場を予約制にして入場制限を行ったり、休館日である月曜日も開館するなどして 対処している。

11月の外国人観光客の消費増加

産業・観光・商業省の調べによると、先月スペインを訪れた外国人観光客の国内での消費は 昨年の同時期よりも3.1%上昇した。
また1ヶ月の平均消費額は1009ユーロで昨年の11月を0.4%上回った。
一方、1日の平均消費額は110ユーロで3.2%下がったが、今年に入ってから11月までの累計は2.4%上昇している。 スペインに観光客を送る国別でみるとイギリス以外のすべての国で平均値が上昇している。
自治州別では、カナリアスが最も外国人による消費額が高かった地域で、これにカタルーニャ、 アンダルシアとバレンシアが続く。


12月27日(月)

10月の住宅ローン契約24.3%減少

国立統計局(INE)によると、今年10月の住宅ローン契約数は昨年の同月より24.3%下がり、 これで6ヶ月連続の減少となった。
また平均契約額は11万1千368ユーロで、こちらも昨年比2.7%の減少、今年9月との比較で も6.8%下がった。
一方、人口10万人あたりの契約数を自治州別でみると、最も多かったのはカンタブリアで これにカナリアスが続く。
また、ローンの契約額が最も高かったのはナバラとパイス・バスコだったが、 リオハとバレンシアは契約解除数が最も高い自治州だった。
契約を行った金融機関は、最も多かったのが信用金庫で次が銀行だった。

24時間ニュースの後番組はリアリティ・ショー

昨年成立した民法テレビ局テレシンコとクアトロの合併により、年末・年始にかけて両局にいくつかの 番組編成の変更が行われる。
その中でも最も大きな変革は、24時間ニュースを放映してきたCNNプルスの終了で11年の 歴史に幕を閉じる。
これに変わって放映されるのが、テレシンコの人気番組の一つであるグラン・エルマノ。
これは、元々オランダ発祥の番組ビッグ・ブラザーのスペイン版で、外部から隔離された男女十数人の 生活ぶりを一部始終放送する番組で、スペインでは2000年に初めて放映された。
このリアリティ・ショーをCNNプルスの後に持ってくるというアイデアは、同番組司会のメルセデス・ミラ さんによるものという。

クリスマスの週末、10人の交通事故死者

総合交通局(DGT)によるとクリスマス・シーズンの最初の週末であった金曜午後3時から 昨日午後8時までの交通事故による死亡者は10人だった。
DGTによると、他に重傷者が3人、軽傷者が11人いたという。
一方、道路状況はほぼ全国的にスムーズであったが、マドリッドのトーレロドネス付近では 事故のため、バルセロナのパジェハでは悪天候によりそれぞれ渋滞が起こった。


12月24日(金)は、クリスマス・イブのため、ニュースはお休みとさせて頂きます。


12月23日(木)

外国人観光客、1.3%の増加

経済危機の続く中、スペインを訪れる外国人観光客の数は、昨年、10%のマイナスと なったが、今年になって、僅かながら復旧の兆しが見られる。
政府発表によると、今年11月末時点での外国人観光客入国者数は前年度同時期比較 1.3%の増加となっており、5千万人を突破。
11月だけで比較すると、前年度比較2.7%のプラスで290万人がスペインを 訪れており、7ヶ月連続での増加となった。

11県で大雪、強風警報

気象庁は、アストゥリアス、カンタブリア、ビスカヤ、ギプスコア、ナバーラ、 ウエスカ、ハエンの7県に対し大雪警報を、ジロナ、アルメリア、セウタ、 メリージャの4県に対し最大風速100M以上の強風警報を発令した。
これら11県に対して出されたのは、リスク度が赤色に次いで2番目に高いオレンジ警報 で、リスク度が3番目の黄色注意報を全国各地に出して住民の注意を呼びかけている。


12月22日(水)

プラド美術館ルーベンス展、ネットで公開

マドリッド、プラド美術館において1月23日まで行なわれているルーベンス展の 様子を、同美術館は、Rubens360°と称してインターネット上で公開している。
URLは次のとおり。
http://www.museodelprado.es/exposiciones/info/en-el-museo/rubens/rubens-360/
動画の上にマウスポインターを置くと動画は停止し、その場面で閲覧可能なオプションが 表示される。
多くの作品は、ズームインして観る事が可能で、作品の説明もテキストや音声にて 楽しむ事が可能。

悪天候のため、アンダルシア各地で道路閉鎖

降り続く雨と強風のため、アンダルシア全域で特別警戒体制が布かれており、 15の道路が通行止めとなり、カディス湾発着の船の便も運航中止となっている。
特に被害が見られるのはウエルバ県、セビージャ県、コルドバ県、カディス県など。
セビージャ県のエシハ市では、この1ヶ月間に3度目の床上浸水となり、住民の 行政への怒りも頂点に達しつつある。


12月21日(火)

ヘタフェで盗難の美術品発見

マドリッド警察の広報担当者は昨日、同州ヘタフェ市で先月末に盗まれた 美術品28点が見つかったと発表した。
それによると、これらの作品は先週土曜日に同州レガネス市の工業団地付近に止めてあった ワゴン車の中から見つかった。
広報担当者によると、盗難品のひとつであるスペインの彫刻家エドゥアルド・チジーダの鋼製の作品が 何者かによってくず鉄商に売却されたことがその他の作品発見の足がかりとなった。
発見された美術品は盗難時の包装のまま発見され、破損なども見られない が、容疑者は現在の所逮捕されていないため、捜査が引き続き行われている。
これらの作品は去る11月27日にヘタフェ市の工業団地の倉庫に駐車中のトラックに 保管されており、車ごと盗難にあった。
マドリッドやバルセロナの画廊が所有するこれらの作品は、ドイツでの展示が終わり、スペインに戻って きたばかりだった。
被害にあった作品のなかにはチジーダのほか、ピカソやボテロ、タピエスもあった。

アンダルシアでPP勝利か

先進手社会研究所(IESA)が行った調査によると、今アンダルシアで自治州選挙が行われた場合、 野党民衆党(PP)に投票すると答えた人は37.7%で、社労党(PSOE)を9.1%%上回った。
これはPPが2008年の州選挙で獲得した議席を8ポイント上回る数値で、絶対過半数を 獲得したPSOEは逆に11ポイント落ちている。
また、県別でみても、セビージャ以外の全ての都市でPPが優位に立っている。
アンダルシアでは内戦以降、歴史的に右派を避ける傾向にあり、昨年までの同調査でも常にPSOEが優勢であったため、 サパテロ首相も、アンダルシアでPPが勝利することは奇跡に近いと述べていたが、 中央政府の政策への批判などから、次回の選挙で歴史的変革が起こる可能性も出てきた。

首相の決断を知っているのは一人だけ

昨日首相官邸で、クリスマス恒例のカクテルパーティが開かれた。
サパテロ首相は、この会に招かれた政治部記者らに対し、2012年に予定されている総選挙に再出馬するか どうかをすでに決断しており、ソンソーレス夫人の他に党内のある人物にもその意向を伝えてあると 述べた。
しかしながら、今はそれを公にする時期ではないとし、その人物が誰であるか、またいつ決断したのか についても触れなかった。
一方、このパーティに出席していたルバルカバ内務相は、自分は何も知らされておらず、その人物には 該当しない事を強調した。
このため報道関係者の間では、フェリペ・ゴンサレス元首相やホセ・ブランコ勧業大臣の名前が 取り沙汰されている。


12月20日(月)

OECD、定年退職年齢のさらなる引き上げを提案

経済協力開発機構(OECD)は、本日スペインについての年間報告書を発表した。
この中で、政府が提案している年金受給年齢の引き上げ(現行の65歳から67歳)などの 年金改正法案をを高く評価し、新法の重要性を強調した。
しかしながら、将来さらなる高齢化社会を迎えるスペインにとって、これだけでは対策が不十分であるとし、2025年 までに段階的に定年年齢を引き上げ67歳に達した後は、平均寿命の上昇に応じてさらにに引き上げていく必要性を強調した。
これにより、もし2050年までの間に平均寿命が3歳伸びた場合、年金受給開始は70歳となる。
また、解雇をさらに簡素化、経済化するための雇用法の改正や付加価値税の引き上げなどの増税案も多く盛り込まれており、 現在政府が提言している改正案よりもかなり急進的な内容となっている。

16県で悪天候による警報・注意報

スペイン気象局は本日、悪天候による警報・注意報を各地に発令した。
それによると、アンダルシアのカディスでは集中豪雨の恐れがあり、大雨警報が出ているほか、暴風注意報も発令されている。
コルドバ、ウエルバ、マラガとセビージャでも大雨が予測されているが、降雨量は12時間で40立方メートル程度 となる見込みで、セビージャには強風警報も出ている。
セウタ、バダホスとカセレスでも大雨注意報が出されている。
また、、レオン、パレンシアとアストゥリアスでは10センチ程度の積雪と為る見込み。
一方、カナリアス諸島ではパルマ島とテネリフェ島で風速75キロの強風が予測されており、市民保護局では 街路樹やクレーン、建設現場などのそばを通る際は十分に注意するよう呼びかけている。

AVEバレンシア初日、8千人が利用

土曜日に開通式典が行われた高速鉄道AVEの正式運行が始まった昨日、第一便が午前8時40分に マドリッドを出発、予定通り1時間35分後にバレンシアのホアキン・ソロージャ駅に到着した。
駅にはバレンシア州政府関係者が300人の乗客を出迎え、初乗車のの感想を尋ねるため多く穂報道陣が詰め掛けた。
乗客の中には走行時間の大幅な短縮により、日帰り旅行を楽しむ人も多く見られた。
初乗車の感想は、快適さや速さなどが評価されて概ね良好だったが、通常料金が往復128ユーロという値段の高さを 批判する人もいた。


12月17日(金)

管制塔緊急体制、1月15日まで持続

昨日の国会で、民間空港の管制塔を軍の管理下に置く「緊急体制」を1月15日まで 延長する事が可決された。
賛成票を投じたのはPSOE,CIU,PNV,Coalicion Canaria の4党で、その他は、投票放棄したPPを除いて反対。
これにより、クリスマスから年越しにかけての空の便は、保証される形となったが、 今回、賛成した政党も、再度、延長の必要性が無いように、対処するよう政府に要請。

ローン未返済、増加

銀行ローンの未返済額は、3ヶ月間連続で上昇したあと、9月には僅かながらも 減少したが、10月に再び増加を見せた。
10月の未返済額は、1千36億8千5百万ユーロ(スペイン国内のローン総額の 5.66%にあたる)に達し、9月統計よりも24億2千2百万ユーロの増加となった。
 また、返済出来なくなって3ヶ月以上、その状態が続いているケースについても 2ヶ月連続で増加となり、失業問題が未解決である中、2011年は更に深刻化する事が 予想される。

チャンピオンズリーグ、組み合わせ決定

サッカーチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選が行なわれ、 その発表が行なわれた。
スペイン勢の組み合わせは、次のとおり。
レアル・マドリッド ー オリンピック・デ・リヨン
バルセロナ − アーセナル
バレンシア − シャルケ
 シャルケでは、元レアル・マドリッドの看板選手であったラウル・ゴンサレスが プレーしており、レアルの白いユニフォーム姿では無い、ラウルのスペイン入りが 注目される。


12月16日(木)

空港管制塔の軍による統制延期か

空港管制塔スタッフらの違法職場放棄により、スペインの空の交通が麻痺状態に 陥ったため、政府は12月4日に緊急事態宣言を行ない、全国の空港の管制塔を 軍の管轄下に置いたが、緊急事態宣言の効力は15日で終了するため、今週末の 19日に自動的に解かれる事となる。
管制塔スタッフ等は、クリスマス時期に、これ以上、問題を起こすような行動は とらないとして、その多くがサインをしたが、政府は、信用するに値しないとして 本日の国会で、緊急体制の延期について採決をとる構え。
延期が可決されるかどうかは、最大野党PPの投票次第とされていたが、 先ほど、PPが棄権票を通告。

パイロット組合、スト中止を発表

パイロット組合はクリスマスの後にストを予定していたが、 勧業省付属の民間航空局との交渉がまとまり、ストの中止を発表した。
欧州の規定によると、パイロットの労働時間は年間2000時間で、そのうち、 実際の飛行時間は900時間とされているが、頻繁にこれらの規定を上回る 労働を行なっており、航空局は1年前にこれの改善を約束していた。
しかしながら、1年たった今でも状況は変わっておらず、これに対し、パイロット組合は 再度、抗議を行なって来たが、航空局が労働条件の改善を再確認したため、ストの中止を 決定。
クリスマスが終わったあと、条件改善に向け、航空局が動き始める見込み。


12月14日(火)

本日より全国的に気温低下

気象局(AEMET)の発表によると、本日火曜日より、イベリア半島全域とバレアレス諸島で急激な気温の低下が 予測されており、先週より10度以上下がる所もある模様。
また内陸部では凍結や霧が発生するため、同局では車の運転などに十分注意するよう呼びかけている。
AEMETの広報担当によると、これは北部から半島に侵入してきた寒冷前線の影響によるもので、特に北部での 気温の変化が激しく、本日深夜から水曜朝にかけて最も冷え込むという。
またジローナでは強風、カタルーニャの山間部では積雪地点が標高400〜800Mまで下がる見込み。
一方マドリッドでも最高気温が5度まで下がり、霜が降りる地域もある。
バレンシアでは最高気温が6度、ソリアでは最高が2度、最低気温はマイナス5度まで下がる見込み。
金曜日にはカナリアスからの嵐の影響で全国的に悪天候となるものの、週末には回復が 予測されている。

テスト運行のAVEバレンシアに49分の遅れ

昨日バレンシアの報道関係者を招待して行われたスペイン高速鉄道(AVE)のバレンシアー マドリッド間で49分の遅れが生じた。
運営しているレンフェの規定では、AVEの運行で15分以上の遅れが発生した場合、払い戻しが 義務付けられているため、実際の運行であれば返金が行われていたことになる。
レンフェ側の説明によると、アルバセテーマドリッド間を走行中、技術的な問題のため目的地まで70キロ程度の地点で 何度も停車を余儀なくされた。
これにより1時間50分で到着の予定が、2時間40分かかってしまった。
広報によると、線路の標識の電源を誤って切ってしまったことによる人為的ミスであり これからの運行に対する支障はないとしている。

カンタオールのエンリケ・モレンテさん急逝

フラメンコ界のベテラン歌手エンリケ・モレンテさんが、昨日入院先のマドリッドの病院で 亡くなった。
67歳だった。
モレンテさんは 今月4日に潰瘍の手術をしたが、その後容態が急変し集中治療室に 搬送されたが、先週日曜の時点で脳死状態であることが発表されていた。
モレンテさんの遺族は、医療ミスの疑いがあるとして司法解剖を要請している。
グラナダのアルバイシン地区出身のモレンテさんは幼少の頃よりカンテを始め、その後マドリッドの タブラオなどで活動中に才能を見出された。
トラディショナル・フラメンコを大切にしながら改革にも努め、アフリカやキューバ音楽などとの フュージョンも手がけた。
またカンタオールとしては初めてスペインの国民音楽賞を受賞している。
今月25日には68歳の誕生日を迎えるはずだった。


12月13日(月)

アトーチャ駅に新ターミナル

今週の高速鉄道(AVE)バレンシア線の開通に先立ち、昨日アトーチャ駅で 新ターミナルの開通式典が行われ、ホセ・ブランコ勧業大臣の他、エスペランサ・アギーレマドリッド州知事やアルベルト・ ルイス・ガジャルドン同市長らが出席した。
今回完成したのは、将来的にマドリッドをスペイン高速鉄道の心臓部とする政府のプロジェクトの第一フェーズにあたり、 2025年には3600万人の利用客が見込まれ、第2のバラハスとして空港並みの利用者数が期待されている。
また、国内の鉄道駅としては初めて出発(北ターミナル)と到着(南ターミナル)が別れているほか、 1本の線路にに3台までの列車を同時に止め、他の列車を動かさずに車両を移動できるなど、 最新の設備が備わっている。
ブランコ勧業相は、マドリッドークエンカ線とバレンシア線が開通する重要な週の中でも 本日は記念すべき1日であるとし、スペインはEU一の高速鉄道国家になると述べた。
アギーレ知事やガジャルドン市長も首都であるマドリッドを重要視してくれた政府に謝意を示し、 マドリッドに投資することは、スペイン国民全体の利益になることを強調した。
マドリッドークエンカーアルバセテ線は水曜日にアストゥリアス皇太子夫妻により、バレンシア線は 土曜日に国王夫妻出席のもと開通式が行われる。

マドリッド、タクシーも値上げ

マドリッド市は地下鉄、近郊線、水道代に続きタクシー料金も来年から値上げすると発表した。
それによると、平日午前6時〜午後9時までの初乗り料金は 2.4%の上昇、すなわち現在のの2.05から2.10ユーロとなる。
また市内1キロごとの料金は、2.04%上がって1ユーロとなる。
一方、週末・休日料金は現在より7.3%上昇するほか、これまでは土曜の午後5時からとなっていた 週末の範囲が午後3時からに拡張される。
唯一変わらないのは、毎年上昇していた空港発着などの割増料金で現行維持となる。

10月の住宅販売17%減少

国立統計局(INE)の発表によると10月の住宅販売数は2万7千198戸で前年比17.7% 減少、2007年以来の低い数値で、2ヶ月連続の減少となった。
またINEによると、10月に販売された住宅のうち半分が中古物件だった。
自治州別でみると、人口10万人あたりの販売数が最も多かったのはバレンシア、リオハ、カンタブリア で、これにカナリアスとエクストレマドゥーラが続く。
一方、逆に少なかったのはカタルーニャ、ナバラ、ガリシアとアストゥリアスだった。


12月10日(金)

引き続き空港管制官6名に本日出頭命令

先週末の空港管制塔スタッフ等による違法職場放棄に関して、昨日、 最初の12名がマドリッド州裁判所に出頭したが、12名全員が、 民事裁判ではなく、軍事裁判である事を理由に、黙秘権を行使し、一切の発言を避けた。
本日午前10時、新たに6名の供述が予定されているが、彼等もまた黙秘を 続けるようであれば、時間の浪費を避けるため、通常の裁判所へ管轄を移すつもりで あることをマドリッド州裁判所検事長であるエドゥアルド・エステバン・リンコン氏が 昨日の記者会見でコメント。
今回の事件を起こした管制塔員等に対し、検察側は3年から8年の懲役を求刑する予定。
 一報、連休前に、すでに予告されていたスペイン空港事業団の労組合、パイロット組合 による12月のストは一旦、中止となった模様。
管制塔員の職場放棄により、社会的、経済的に大きな被害を受けた直後である今、 これに輪をかけるようなことをするつもりは無く、クリスマスシーズン中には ストを行なわない事を労組合が発表。

バジェ・デ・ロス・カイドス、一般公開を再開

バシリカ入場口の上方、高さ25Mの所に据えられた彫刻ラ・ピエダ(1952年 フアン・ デ・アバロス作)の損傷が激しく、落下する恐れがあったため、その修復作業が今年4月 より始められ、これに伴って、バジェ・デ・ロス・カイドスは閉鎖されていたが、 作業が終了し、今月19日より一般入場が再開される事となった。
フランコ時代にその独裁の被害に遭った人々の遺族等にとっては、バジェ・デ・ロス・カイドスが フランコを称えるモニュメントに他ならず、これまで、フランコ派と反フランコ派の間に くすぶり続けてきた火種に再度、火をつけかねない、そんなモニュメントとして存続 してきたが、政府は、今後、バジェ・デ・ロス・カイドスを、スペインの歴史の真実に ついて学ぶことの出来る場と変えて行く必要があることを強調し、野党の協力を求めた。


12月9日(木)

サパテロ首相、週末に行なわれた緊急事態宣言について国会で説明

先週末、連休の開始と共にスペイン全国の空港管制塔員が一斉に違法職場放棄を 行なったため、スペインの空の交通が完全に麻痺状態に陥り、これの早期解決のため、 政府は、緊急事態宣言を行ない、全国の空港管制塔を軍の管理下におき、軍規による 統制に踏み切った。
これにより、職場放棄をしていた管制塔員は、軍の命令で労働を強要される事となり、 空の交通は復旧したが、約24時間に渡って、全国規模での空港閉鎖となったため、 スペインのみならず、世界的な混乱をもたらす非常事態となった。
連休明けの今日、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、国会において 30分にわたり、事の成り行きと、スペインの民主政治始まって以来、初めて 行なわれた緊急事態宣言への流れについて説明を行なったが、その中で、 職場放棄をした管制塔員等が、空の交通を完全にストップさせた状態で、 彼等の労働条件に関する要請文を政府に送り届け、これを受諾しなければ違法ストを 続行するとして脅迫を行なったことが、緊急事態宣言発動への直接的原因となったとの 事。
尚、現時点までに行なわれた説明では、緊急事態宣言の基本期限とされる15日間が 過ぎたあと、これの続行手続きを行なうかどうかについては、触れられていない。

アンダルシア、大雨でグアダルキビル川氾濫。 AVE、一時運行停止。

先週の火曜日にはヘニル川の氾濫でセビージャ県、エシハ村で洪水となり 村の人口の3分の一にあたる800世帯、3000人がその直接被害を受けたが、 昨日はグアダルキビル川の氾濫により、同じくセビージャ県のロラ・デル・リロ市の 住民100世帯が避難を余儀なくされ、セビージャ、ウエルバ、バダホスなどで 今朝まで大雨、強風警報が続いていた。
 これらの大雨の影響で、コルドバ県のビジャヌエバ・デ・コルドバからアダムス付近を 通る超特急AVEの線路が浸水し、昨夜の20時ごろから約3時間にわたり、 AVEのマドリッド、セビージャ、マラガ線が運行停止となり、5連休、最終日の 帰宅ラッシュに大きな影響を与えた模様。

東海岸、クリスマス目前に初夏の陽気

連休中、スペインのほぼ全土が悪天候に見舞われた中、地中海沿岸部のみ、好天に 恵まれ、また、初夏を思わせる陽気となったため、ベニドルム、アリカンテ、バレンシア などの浜は、日光浴や海水浴を楽しむ人々で賑わった。
気温は20度を越え、高いところでは26度に達した。
今回の連休は、その初日に空港管制塔員らの違法職場放棄により、予定していたバカンス に出かけられなくなった人々が多く、旅行業界は多額の損害を出したが、ベニドルム近辺では 好天のおかげで、ホテルは90%まで埋まり、管制塔員問題の影響は最低限に抑えることが 出来たとのこと。


12月8日(水)は 無原罪の御宿りの祝日のため、ニュースはお休みさせて頂きます。


12月7日(火)

ヘニル川氾濫でエシハ浸水

現在もセビージャ県を中心に降り続いている豪雨のため、同県エシハの住宅地の30%が 浸水した。
このため800〜1000戸の家屋の住民が避難を余儀なくされたほか、病院の入院患者も他の病院に移送された。
またコルドバ県のパルマ・デル・リオでも川が氾濫する恐れがあるため多くの住民が避難している。
これによりアンダルシアでは非常事態宣言が発令され、治安警察、消防、軍隊などが救援活動に あたっている。
同州では少なくとも本日午後6時までは警戒態勢を続け、特に河川に近い家屋の住民に 注意を呼びかけている。

OECD学力調査、今回も落第

15歳の生徒を対象に経済協力開発機構(OECD)が行った国際学力調査によると、スペインの総合点は、 前回の数値を上回ったものの、今回もOECD加盟国の平均以下だった。
内訳をみると、読解力は481点でオーストリア、ルクセンブルグやチリの数値を上回ったが、 平均値の494点には及ばなかった。
数学力では前回より3ポイント上昇して480点、イタリアと同レベルだった。
科学に関しては、前回と同じ488点だったが、ポルトガルの他、ハンガリー、スロベニアなどの東欧諸国よりも低い数値だった。
自治州別でみると、14州のほぼ平均に位置するのがムルシアで、アンダルシア、バレアレス、カナリアス、セウタとメリージャは平均値以下だった。

各地の空港ほぼ正常化

スペイン航空事業団(AENA)は、金曜日に突如行われた航空管制官のストにより起きた空港の 大混乱から4日たった昨日、全国の空港の機能はほぼ正常に戻ったと発表した。
それによると、昨日午後9時現在、キャンセルされたフライトは全体の2%、午後の勤務にあたっている 管制官は、正当な理由で病欠となっている4名以外は全員出勤した。
しかしながら、土曜日に政府によって発令された緊急体制は、少なくとも2月ごろまで継続される見込み。


12月6日(月)は憲法記念日の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


12月3日(金)

12月連休、寒波により混乱の恐れ

12月6日の月曜日が憲法記念日、8日の水曜日が「無原罪の御宿り」の祝日に あたるため、スペインでは、明日から連休に突入する。
これに合わせて、総合交通局では本日15時より、特別取り締まり体制に入るが 全国的に寒波に覆われているため、気象庁、交通局では、車での移動には充分に 注意をするよう国民に呼びかけている。
現時点で、本土中央以北、東部などの29県に対し、降雪注意報が出されており、 雪は、北部から徐々に東部へ、そしてバレアレス諸島へと広がっていく見込み。
主要国道の中では、現在、ブルゴス、カセレス、アストゥリアスなどでチェーン着用が 義務付けられており、また、サンティアゴ・デ・コンポステラとコルーニャを結ぶ AP9号線のオルデス付近、A6号線のクジェレド付近が、凍結のため通行止めと なっている。
また、地方道については、アストゥリアス、カンタブリア、バスクなどで10箇所の 峠で通行止め、他の峠30箇所においてチェーン着用となっている。

ビルバオの地下鉄スト

ビルバオの地下鉄は、例年、クリスマスイブの夜には21時にそのサービスを終了し 翌日の10時半から11時頃まで運行は再開されなかったが、今年、初めて、25日の 午前1時から6時まで運行する事を決定した。
この決定に対し、昨日、労組合はストライキを行なう事を通告。
ストは25日の早朝だけでなく、21、22、23、24日にかけて行なわれる予定。
ストの時間帯は、21日が午前10時から12時、午後18時から20時まで、 22、23、24日が午前7時半から8時半、午後18時半から19時半まで、 そして、25日は、早朝1時から10時15分まで。


12月2日(木)

クリスマスシーズンに合わせ、パイロット組合、空港事業団労組合のスト

スペインパイロット組合は、今年もまた、クリスマスシーズンに合わせた ストライキの予告をしていたが、スペイン空港事業団AENAの労組合がこれに 加わる事を発表した。
これは、昨日、政府が発表した対経済危機政策の中に、AENAの一部民営化プランが 含まれていたため、これに抗議するためと見られる。
本日行なわれた記者会見で、パイロット組合代表等は、ストの正確な日時についての 発表は12月9日に行なう事を述べ、クリスマスシーズン中で最も利用者の多い日は 避けるつもりであるとコメント。

サッカーワールドカップ開催地候補決定、スペイン・ポルトガル選ばれず

ポルトガルとスペインはイベリア諸国として2018年、或いは、2022年の いずれかのサッカーワールドカップ共同開催地として立候補していたが、本日行なわれた 投票で、いずれの年についても、開催地に選ばれる事は無かった。
サッカー文化を更に広める目的で、これまでに開催地となった事が無い国を優先的に 選びたいと言うのがFIFAの希望で、今回、選ばれたのは、2018年の大会が ロシア、そして、2022年にはカタールで行なわれる事となる。


12月1日(水)

バルセロナでテロリスト8名を逮捕

昨日午後、バルセロナのラバル地区で7名のパキスタン人が、数時間後、1名の アフリカ人が国家警察により逮捕された。
8名は、組織的な活動を行なっており、偽造書類やテロ活動資金をパキスタンの テロ組織Lashkar e Toiba(LeT)へ送っていた。
2008年にボンベイで起きたテロは、このLeTの犯行とされている。
今回の捜査は、スペイン国内だけでなく、ヨーロッパ全土にわたって行なわれた 共同捜査で、各地で逮捕が行なわれている。
パキスタンへ送られた偽造書類は、アジア諸国を経由して、アル・カエダへ渡されて いた模様。

失業者への特別支援金制度廃止

金曜日に予定されている閣僚会議において、政府は、現行の失業者に対する特別支援金 制度の廃止を決定する予定でいる。
この支援金は、失業保険の支給期間も終了し、家族の中に収入を得る者がいない場合に 限り、月額426ユーロが支給されるもので、経済危機が始まり、失業者の急増に 伴って、採られた救済措置であった。
現時点で失業問題は全く改善されていないが、政府は同制度の廃止を決定する構え。
同時に、中小企業に対する税金引き下げが予定されており、現在、その対象となるのは 収益12万ユーロまでとなっているのを30万ユーロまでと、その枠が広げられる 見込み。


11月30日(火)

コウソ事件、米が圧力?

先日ウィキリークスにより公開された米政府の外交公電には、スペインについての情報も 多く見られた。
その中で、2003年のイラク侵攻を取材していたテレビ局のカメラマン、ホセ・コウソさんが 米軍の砲撃により死亡した事件について、これに関係するとみられる軍人や政治家に対する 訴訟を阻止するよう米政府がスペイン側に働きかけていたという。
コウソさんの遺族は、事件以降ずっと感じてきた事が明らかになった、スペインという国の主権は どこへいったのか、と憤りを隠せない様子で、これらの文書をさらに分析し、改めて法的手段に訴える可能性を示唆した。

スペイン人の旅行4.9%減少

観光研究所の調べによると、今年に入ってから10月までに旅行をした人は昨年の同時期より4.9%減少 10月だけの数値でみても前年比6.8%減少している。
経済危機の影響で、出費を減らした人も多く、レジャーで旅行した人の多くがホテルなど を避け、親戚の家やキャンプ場などを利用した。
また92.4%が国内旅行だった。
一方、移動に使った交通機関は、自家用車が最も多く全体の74%だった。
飛行機は10%だったが、前の年よりわずかに上昇した。

マヨール広場、クリスマス市始まる

毎年恒例のマドリッドクリスマス市が、昨日からマドリッドのマヨール広場で始まった。
ここでは、ベレンやツリーなどのクリスマスのデコレーションのほか、トゥロンやマサパン などこの時期特有のお菓子などを売る屋台が82箇所設置され、毎年大勢の観光客や地元の人でにぎわう。
昨年と同様、アンティークのメリーゴーランドも設置されたが、大混雑を緩和するため今回は トレド通り近くに置かれている。
また、パーティ用の仮装やジョークグッズは、隣接するサンタ・クルス広場に特別コーナーが 設けられ、若者や子供が買ったばかりのかつらなどをかぶってクリスマス気分にひたる姿がみられる。
このほかベナベンテ広場、サント・ドミンゴ広場などでも恒例の手工芸品市が並び、 手作りのニット製品やインテリア小物などが販売される。
これらの市は東方の三博士の祝日頃まで開催されている。


11月29日(月)

カタルーニャ自治州選、CiUが大勝

昨日投開票が行われたカタルーニャ自治州選挙で、野党のCiU(集中連合)が62議席を獲得、 過半数には及ばなかったものの、アルトゥール・マス代表が次期州知事となることはほぼ確実となった。
PPカタルーニャも18議席を獲得して同議会で初めて第三位の勢力となり、アリシア・サンチェス ・カマチョ代表は、これからのスペインの変化の第一歩であると大きく評価した。
一方、ERCなどと連立与党で政権を支配していたPSC(社労党カタルーニャ)は2位に後退。
獲得議席は28とCiUに大差をつけられ、民主主義始まって以来の歴史的敗北を喫した。
これを受けて現州知事のホセ・モンティージャ氏は、同党代表を辞任すると発表した。
また、サッカーのFCバルセロナ前会長であるジョアン・ラポルタ氏は、自ら率いるカタルーニャ独立団結 党が4議席を獲得した。
ラポルタ氏はマス氏に祝辞を述べ、CiU党がカタルーニャの独立を擁護する限り、同党に協力していていく と述べた。

オリーブオイル、値下がりで売り上げ増

オリーブオイル販売業界の発表によると、近年の値下がりによりオイルの売り上げが大幅に上昇した。
今季の国内販売量は54万2千トンで、昨季の売り上げを2%上回った。
一方海外での販売は80万5千トンで、作季を22%上回る記録的数値となった。
同団体の代表はこの上昇は値下げだけでなく、大々的な宣伝キャンペーンを展開した結果であると 述べた。
同業界では3年間で18万ユーロを宣伝費に充てている。

カナリアス、強風警報で休校

本日カナリアス諸島では、風速100キロ以上の強風が予測され、警報としては最高値となる赤色警報が発令されたため、 各地で学校が休校となり、空港や港も閉鎖されている。
また、ランサロテ島とフエルテベントゥーラ島では、強風注意報となっているものの、大雨による注意報が でている。
カナリアス自治州の広報官によると現在の所、特に大きな被害は出ていないが、最大風速が 150キロに達した所もあり、特に必要がなければなるべく外出を控えるよう島民に呼びかけた。
一方、本土では寒さが続いており、雪や寒冷注意報が各地に発令されている。


11月26日(金)

9月の住宅ローン契約数急落

国立統計局(INE)の発表によると住宅ローン契約数は5ヶ月連続で減少しているが、 9月の契約数は5万2千954件で、前年比15.9%減、今年に入ってから最低の数値となった。
ただし、平均契約金額は昨年より2.1%上昇している。
これは、主に地方の地所の売買契約が減少したためとみられ、8月と比較すると31.4%上昇している ものの、前年比では29.3%減少している。
一方、ローン契約を行った金融機関別でみると、最も契約数が多かったのは信用金庫で全体の 49.4%、これに銀行が39.9%で続く。
しかしながら契約金額が最も高かったのは銀行で47.7%、信用金庫は41.5%だった。

グラン・ビアDV被害者を追悼

国連が定めた「女性に対する暴力撤廃の国際デー」の昨日、国内各地で様々なイベントが 行われた。
マドリッドでは、目抜き通りであるグランビアの地面に、殺害された女性の名前など が書かれた赤い星型のステッカーが貼られた。
これはハリウッドの名声の道を模したもので「恥辱の道」と名づけられ、歩行者の注意をひき、 ことの重大さを認識してもらおうという狙い。
一方、市内で開かれた式典で演説したレイレ・パヒン保健相は、DV加害者から被害者との間に できた子供の養育権や財産相続の権利を剥奪できる民法改正案を議会に提案すると述べた。
現在の所、これらの権利は、各事件ごとに司法の判断に一任されている。

寒波で29県に警報・注意報

スペイン気象局は北欧から到来した寒波により、全国12自治州の29県に警報や注意報を発令した。
バスクのアラバ、ギプスコア、ビスカヤとカンタブリアでは5センチ程度の積雪が予測されている。
アラゴンでは、山間部を中心に最低気温がマイナス5度まで下がる見込み。
ジローナでもマイナス6度まで下がり、海岸付近では強風の予報も出ている。
また、マドリッド、リオハ、クエンカ、グアダラハラ、アビラ、レオン、パレンシア、サラマンカセゴビアと サモラでもマイナス6度となる見込み。
一方カナリアス諸島では、強風による注意報が出されており、最大風速は80キロに達する模様。


11月25日(木)

サルガド経済相「スペインは救済の必要なし」

昨日ラジオ番組に出演したエレナ・サルガド経済大臣は、EUのアイルランド救済措置に 触れ、スペインの経済危機は、ギリシャやアイルランドが陥ったのとは全く違うタイプのもの であることを強調した。
サルガド氏は、スペイン銀行は金融機関に対し厳しいコントロールを行っているとし、 アイルランドのようにEUやIMFの救済措置を受ける必要性は全くないと述べた。
また、ユーロがなければ経済危機はもっと悲惨な状況になっていたであろうと述べ、一部で疑問の声があがっている 統一通貨の存在を擁護した。

デューラーのアダムとイブ、修復完了

プラド美術館は、所蔵するルネッサンスの画家アルブレヒト・デューラー作「アダムとイブ」の修復作業が終わったと 発表した。
1507年に描かれたこの作品は、度重なる修復と年月によりオリジナルの輝きが失われていた。
また土台の部分も、昔のぞんざいな修復により亀裂が目立っていた。
この修復はプラド美術館とイベルドローラ基金の協力で行われ、同美術館の修復家の他、ニューヨークの メトロポリタン美術館の専門家の協力で作業が行われた。
作業に携わったマイテ・ダビラさんは、今回の修復により内面から湧き出るような輝きを再現することが 出来たと述べた。

セルバンテス賞に史上3人目の女性

スペイン語圏の文学賞で最も重要な賞であるセルバンテス賞が発表され、今年はアナ・マリア・マトゥテさんが 受賞した。
マトゥテさんはカタルーニャ出身の85歳、女性としては史上3人目の受賞となる。
今まで何度も候補に挙がりながら受賞を逃してきたため、永遠の候補者と呼ばれていただけに 「スペインのノーベル文学賞」をもらえて非常にうれしいと喜びをにじませた。
マトゥテさんは、17歳の時に書いた作品が11年後に発表されプラネタ賞を受賞したが、初めて書いたのは 5歳の時で、今でもそれを保管しているが、綴りなどの間違いだらけの作品だったという。


11月24日(水)

ポルトガルのスト、スペインのフライトに影響

本日ポルトガルで行われているゼネストの影響で、マドリッド、バルセロナ、バレンシアの空港 とポルトガルのリスボン、オポルトを結ぶ空の便のほとんどがキャンセルとなっている。
イベリア航空は、本日のマドリッドーリスボン間のフライトを全てキャンセル、エア・ノストゥルム もマドリッドーオポルトとバレンシアーリスボン間の10便をキャンセルした。
一方、ブエリングもバルセロナとリスボンを結ぶ全4便を欠航、イージー・ジェットはマドリッド 発の3便とバルセロナ発の1便を、ライアン・エアーは8便をキャンセルした。
これらの便の欠航は、月曜から本日早朝まで行われていたフランスの交通ストと一部重複したため さらなる混乱が懸念されたが、スペイン航空公社によると特に大きな問題は起きていない模様。

本日より全国的に寒気到来

スペイン気象局の発表によると、本日よりヨーロッパ北部から入り込んだ寒気のため 全国的に気温が低下し、北部では雪となる所もある模様。
同局広報担当によると、本日より気温は徐々に下がっていき少なくとも日曜までは続く見込みだが、 寒さのピークは金曜日で、イベリア半島北部では最高気温が5〜6度となり、標高500メートル 地点で積雪となる所もあると予測されている。
一方南部では強風を伴った雨が、木曜昼ごろまで続く模様。

ソフィア王妃芸術センター20周年

ピカソのゲルニカなどで有名なマドリッドのソフィア王妃芸術センターが20周年を迎え、 昨日ソフィア王妃やシンデ文化相の出席の下記念式典が行われた。
シンデ文化相は、本日の式典は同美術館のこれまでの功績を称えるだけでなく、未来への 新たな一歩が踏み出される記念すべき日であると述べた。
同美術館ではこれに伴い常設展示の一部を再編し、新たな常設展示を公開する。
この展示はその60%近くが同館未公開の作品で「戦争は終わったの?」分裂した世界の芸術 (1945−1968)と題し、戦後の前衛芸術を中心に展示する。
一方文化省は、来年同美術館に対する法改正を行う予定で、これにより現在よりも柔軟な 運営が可能となりうるため、20歳の誕生日の格好のお祝いとなった。


11月23日(火)

7万キロの道路情報ページ開設

カタルーニャ自動車財団(RACC)は、全国の自動車道の90%にあたる7万キロの情報を 網羅したウェブページを発表した。
ユーザーはこのページから現在の道路状況を調べることが出来るほか、718箇所に設置された カメラの画像を閲覧したり、レーダーの位置や危険ゾーンを確認することも出来る。
このページの技術責任者であるルイス・プエルト氏は、これまでユーザーは総合交通局 (DGT)や各自治体の情報ページを個別に調べる必要があったが、このページの作成により 全国の情報を一括して閲覧できるようになったと述べた。
このページは再来年をめどに目的地別の様々なルートの提案や、時間帯別の推奨経路 の情報などを加えていく予定。

外国人観光客6ヶ月連続増加

産業・観光・商業省によると、10月にスペインを訪れた外国人観光客は昨年の10月と比べて 4.2%上昇、これで6ヶ月連続の増加となった。
今年に入ってからの10ヶ月間と昨年の同時期を比較しても1.2%伸びている。
国籍別でみると、最も増加率が高かったのは北欧諸国で28.2%、2位がイタリアで23.5%、 これにオランダが33.6%で続く。
一方、常に1、2位を占めている英国とドイツからの訪問者はそれぞれ2,2%と1,6%減少している。。
最も観光客が訪れた自治州はカタルーニャだったが、伸び率が高かったのはカナリアス諸島で 10%近く上昇した。

クリスマスの消費、今年も減少

消費者団体FUCIが行ったアンケート調査によると、今年のクリスマスにスペイン人が使う予定額は 平均674ユーロで、昨年の調査より7.4%下がった。
経済危機が始まって以来クリスマスの出費は減少し続け、同団体によるとこの3年間で24%下がっており、 今年も昨年より平均54ユーロ少なくなる模様。
クリスマスの出費の中で最も金額が下がったのは遊興費で、以前はこの時期に外食や 旅行に出る人も多かったが、近年は実家や親戚の訪問など近場に限られつつある。
また、プレゼントや料理にかかる費用を減らすと答えた人も多かった。
しかしながら特筆すべきはクリスマスの宝くじに当てる費用で、調査開始以来初めて下がった。
FUCI代表は、一攫千金の夢に希望を託す人が減ったのではないかと話している。


11月22日(月)

スペインの燃料費、EU平均を上回る

消費者団体FACUAによると、スペインの自動車燃料費はEU諸国の平均を7%上回っている。
それによると、国内の燃料費は2008年9月以降最高値を記録し続けており、ガソリンはEU 平均より4セント、ディーゼル・オイルは3セントそれぞれ上回っている。
EU25カ国のうちガソリンの値段でスペインを上回るのはデンマークとイタリアのみ。
一方ディーゼル・オイルではギリシャ、イタリア、フィンランドに次ぐ4位となっている。
FACUAではこの高値は、業界による策略である可能性が高いとみて関係機関に調査を 要求している。
これらの数値は、税金を差し引いたもので、スペインは燃料税、付加価値税ともにEUの中で 最も安い国のひとつであるため、これらを加えると最も燃料費が安い国のひとつとなる。

11県とメリージャで雪・強風注意報

スペイン気象局は、本日アンダルシア、アラゴン、カタルーニャ、ナバラ、バレンシア州の 計11県とメリージャで雪や強風による注意報を発令した。
アンダルシアではアルメリアとグラナダの海岸地域に強風注意報、またグラナダとハエンには 雪による注意報がでており、2〜5センチの積雪が予測されている。
アラゴン州のウエスカ、テルエルとサラゴサでは時速70キロの強風が予測されているが、ウエスカでは 5センチ程度の積雪もある模様。
カタルーニャではジェイダ、ジローナ及びタラゴナで時速80キロの強風が見込まれており、 ジェイダでも雪の予報が出ている。
一方、ナバラでは10センチの積雪が予測され、バレンシアのカステジョン及びメリージャでも 強風による注意報が発令されている。

週末の交通事故死亡者7人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜日午後3時から日曜日の午前零時までに7件の交通 事故で7名の死者がでた。
このうち1名がバイクの運転者で、ほかに10名の重軽傷者がでた。
今年に入ってから昨日までの合計は1550名で、昨年の同時期より7.8%減少した。


11月19日(金)

44%の家庭が預金のゆとり無し

雑誌、Eroski Consumerの調べによると一般家庭の44%が 生活費の支払いがやっとで、銀行預金に充てる経済的ゆとりは無く、バレアレス、 カナリアス、アンダルシアについては、更に状況は悪化しており、3家庭のうち、 2家庭がそう言った状態にあると言う。
また、全体の約13%は、新たな預金を考えるどころではなく、逆にそれまでに 築いた蓄えからの持ち出しや、借金などに頼っており、この数値もアンダルシア、 ラ・マンチャ、ムルシア、バレアレス、カナリアスでは更に高くなっている。
 逆に毎月、たとえ僅かであっても、新たな貯蓄が可能となっている家庭は全体の 40%で、そこそこのゆとりがあると答えたのは、全体の僅か5%。


11月18日(木)

RENFEのスト回避

今日、明日の二日間、予定されていた国鉄RENFEのストが直前になって 回避された。
今回のストは、運転手組合が予定していたものであったが、昨日、10時間以上に わたってRENFE側と組合側との間での協議が行なわれた結果、双方の同意が 得られた模様で、本日早朝2時過ぎに、スト中止の発表が行なわれた。

サッカースペイン代表チーム、ポルトガルに大敗

先の南アフリカ・ワールドカップで世界チャンピオンに輝いた スペイン代表チームであるが、昨夜、リスボンで行なわれたポルトガル代表チーム との親善試合において4−0の大敗を喫した。
その前に行なわれた対アルゼンチン戦に続いての完敗続きで、来年に向けての 大きな課題を残す形で、今年最後の代表戦を終える形となった。
4点差と言う大差でスペイン代表チームが負けたのは1963年に行なわれた 対スコットランド戦(2−6)以来で、また、名ゴールキーパーとして知られる イケル・カシージャスが代表戦において4失点を許したのは今回が初めてのこと。


11月17日(水)

フラメンコ、世界遺産に

ケニアのナイロビで行なわれたユネスコの会議において、昨日、 スペインのフラメンコが世界遺産としての登録を受けた。
ユネスコに対し、フラメンコの遺産指定を推していたのは アンダルシア、エクストレマドゥーラ、ムルシアの州政府で、 5年前に一度、却下されていた。
フラメンコの認定が決まった際、パラグアイ、メキシコ、日本、 ブラジル、韓国、ポルトガル、インドネシアなど、多くの国々の代表から 祝福を受け、今回の認定は、フラメンコを愛する人々にとって大きな喜びとなった。

18日、19日、Renfeスト

国鉄RENFEの運転手組合が、明日18日から二日間のストを通告。
同組合は今年7月にも労働条件改善を訴えていたが、その後、国鉄側の姿勢に 変化は見られないため、今回のストへと繋がった。
政府は、ミニマムサービスとして、50%〜75%の運行を指示している。

11県で悪天候による各種警報、注意報

スペイン各地11県で、強風、大雪などの注意報が出されている。
ア・コルーニャでは風速80Km以上の強風警報が、ルゴ、ポンテベドラ、 ギプスコア、ビスカヤ、グラナダ、アルメリアでは強風注意報が、カンタブリア、 アストゥリアスでは強風注意報と大雪注意報が、ナバーラ、ウエスカでは大雪注意報 がそれぞれ出され、住民に注意を呼びかけている。


11月16日(火)

ガウディ作のベンチ、初公開

レウスのガウディーセンターにおいて、12月31日まで、ガウディー作の ベンチが初公開される。
このベンチは、もともと、グエル公園内のカサ・ララルドに置かれていたもので、 グエル家がその所有物を売りに出した際、友人であるラモン・マス氏が購入し、 バルセロナ市内の自宅に設置していたのもの。
その後、ベンチは現在の所有者の手に渡り、この現オーナーより、レウスのガウディー センターに貸し出しが行なわれ、今回の特別展示が実現する事となった。
このベンチが一般公開されるのは、今回が初めて。

新タバコ法に対し、飲食店業界デモ

スペイン全国から飲食業界に従事する人々がマドリッドに集まり、新タバコ法に 対するデモが行なわれた。
新タバコ法は、来年1月1日より施行されるもので、バルやレストラン内での喫煙が 全面禁止となる。
スペイン飲食業連盟では、続く経済危機の影響により、30ヶ月連続で 売り上げが落ちているのに加え、新タバコ法が施行されると、更に10%の売り上げ ダウンに繋がると予測しており、これを防ぐため、EU27ヶ国のうち、24ヶ国が そうしているように、スペインでも店のスペースの30%を喫煙可能ゾーンにすべき であると主張している。


11月15日(月)

スペイン初のイスラムの祝日

イスラム教の犠牲祭、イード・アル・アドハが、今年初めて、 スペイン国内で、公式な祝日として扱われる。
祝日となるのは、住人の50%以上をイスラム教徒が占めるセウタとメリージャ。
これまで、勤め人が同祭典を家族と共に祝うためには、会社を休まなければ ならなかったが、今年から、この日が公式な祝日と認められるため、その必要が 無くなった。
メリージャ、セウタにて行なわれる今年の犠牲祭は、今週の水曜日、11月17日で、 隣国、モロッコと同じ日に予定されている。
同祭典は、全てのイスラムの国々で同じ日に行なわれる訳ではなく、マドリッドの イスラムセンターによると、マドリッドではサウジ・アラビアのカレンダーに合わせて、16日に 行なわれる予定。

各地で悪天候による注意報

8州、11県に対して、強風、降雪などの注意報が出されている。
ガリシアでは、ア・コルーニャ、ルゴ、ポンテベドラの各県に対し、 沿岸部での強風波浪注意報が、また、より低いレベルではあるが、同様の予報が カンタブリア、ギプスコア、ビスカヤ、アストゥリアスにも出されている。
ナバーラ、ジェイダ、ウエスカなどでは、5〜12センチの積雪が、 カステジョンでは、風速70KMの強風が予想されている。


11月12日(金)

マドリッド、クリスマスの電飾経費を33%カット

経済危機の続く中、マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は、 今年のクリスマスシーズンに設置される電飾にかかる経費を前年度比、33%の マイナスに抑える事を決定した。
昨年度は、450万ユーロ充てられた予算が、今年は308万5千ユーロに、 750万個の電球が、440万個に縮小される。
電飾が灯されるのは、11月26日から1月6日までの予定。

10月の物価指数2.3%

本日行なわれた国家統計局の発表によると、10月の消費者物価指数は 前月比0.9%のプラス、そして、全年度同時期比較では2.3%のプラスと なった。
今年1月から10月までの間に1.8%の上昇を見せており、前年度比2.3%と 言う高い数値は、2008年11月に記録した2.4%以来、実に23ヶ月ぶりと なる。
消費者物価指数は、2009年10月まで8ヶ月間続けてマイナスを記録したあと、 2009年11月以降、プラス値が12ヶ月間、続いている。

スペインの金融機関による欧州中央銀行からの借り入れ額半減

ギリシア経済危機の煽りを受け、スペイン経済の世界的信用が急落下した7月には 世界中からの融資や投資が断たれ、スペインの金融機関が欧州中央銀行から借り入れた 額は、1.302億900万ユーロに達したが、スペイン経済の信用性が元に戻るに つれ、借り入れ額は急速に減少し、9月には約980億ユーロ、10月には 679億4700万ユーロと、僅か3ヶ月で、その額は半減した。
しかしながら、現在、問題となっているアイルランドの経済危機の影響により 再びスペイン経済が不安定になることが強く懸念されている。


11月11日(木)

RENFE、AVEマドリッドーバレンシア線の料金発表

12月19日より運行を開始するAVEの新ルート、マドリッドーバレンシア線 の運賃の発表が行なわれた。
これによると、マドリッドからバレンシアまでのツーリストクラス片道料金が 79.8ユーロ、マドリッドからクエンカまでが38.4ユーロ、 マドリッドからアルバセテまでが48.9ユーロとなる。
また、ネット販売でのみ行なわれる限定販売によるWEBタリフで格安チケットを 入手できた場合の料金が、それぞれ31.9ユーロ、15.3ユーロ、 19.5ユーロとなる。
同ラインの運行便数は、毎日、マドリッド発バレンシア行きが15本、 バレンシア発マドリッド行きが15本となる予定。
チケット販売は、明日、金曜日から開始。

バルサーレアル戦、29日の月曜日に決定

今月、最後の週末に予定されていたリーグ戦、バルサ対レアル・マドリッドの 試合日時を巡って協議が行なわれていたが、週末明けの29日、月曜日の 21時キック・オフが決定した。
通常、こう言った人気試合は土、日のゴールデンタイムに行なわれるのが 普通であるが、この同じ週末に、カタルーニャ州知事選が予定されているため、 選挙に伴うトラブルと、バルサーレアル戦に伴うトラブルが重なり、バルセロナ 市内のセキュリティー面での問題が倍増する恐れがあるため、これを避けるため、 これら二つのイベントが同じ週末に重ならないようにする模様。


マドリッドの連休にあたるため、6日〜10日までニュースはお休みさせて頂きます


11月5日(金)

ローマ教皇、明日サンティアゴを訪問

明日、サンティアゴ・デ・コンポステラにてローマ教皇司式によるミサが 行なわれるが、これに合わせて準備が進められてきた野外祭壇が昨日、 公開された。 同祭壇の設置費用はおよそ40万ユーロ。
また、教皇を乗せた専用車が通るヨハネ・パウロ2世通りには、 彫刻家カンディド・パソス氏作による高さ約3メートル、重さ1トンの 教皇ベネディクト16世の銅像が置かれたが、これにかかった費用が 10万ユーロで、まだ支払いがなされていない。
サンティアゴでは、教皇来訪に合わせて、およそ20万人の訪問を予測しており、 集まった人々を受け入れるため、バルやカフェテリアに対し、24時間営業の 許可が出された。
また、教皇訪問に対する歓迎ムードが盛り上がる一方で、訪問と、それを受け入れる 自治体の方針について拒否反応を示す人々も多く、今回訪問を受ける サンティアゴ、バルセロナの両都市において、多数の反対運動も見られる。


11月4日(木)

アルメリアでマグニチュード3.6の地震

今朝6時10分ごろ、アルメリア県各地で揺れが観測された。
震源地はアルメリア市から20キロほど離れた場所でラ・モホネラ市の 南東部。
揺れはアグアドゥルセ、ベルハ、エル・エヒド、ロケタス・デ・マル、ビカル などで強く感じられたが、被害は無かった。
アルメリアでは頻繁に地震が観測されるが、微震が多く、専門科によると 頻繁に起きる微震のおかげで、エネルギーが解放され、大地震が避けられて いるとの事。

マドリッドの空港バス、金曜日に運行開始

マドリッドのAVE発着駅、アトーチャ駅からバラハス国際空港の第1、第2、 第4ターミナルをつなぐ新しい空港バスの運行が今週金曜日からその運行を 開始する。
このバスは、アトーチャを出たあと、シベレス広場、オドネル通りと ドクトル・エスケルド通りの交差点にある2箇所の停留所に止まるだけで、 あとは空港へ直行するもので、所要時間はおよそ40分。
一般の市バスと区別しやすくするため、バスの色も、停留所の色も、黄色を 主体としたものとなる。
日中は15分間隔、夜間は30分間隔で運行され、運賃は2ユーロとのこと。


11月3日(水)

マドリッドのレジオネラ菌騒動の震源地確定か

マドリッド市内でレジオネラ菌の感染者が40名発見され、 そのうち3名が亡くなっている中、保険省の検査官による、その震源地の 確定調査が続けられていたが、ようやく、感染源と思われる場所が発見された。
高度の汚染が確認されたのは2箇所で、一つはマドリッドの中心、アルカラ通りの 21番地にあるカフェテリア、スターバックスが使用している冷却塔、 そしてもう一つが、レティロ公園の近く、オドネル通り46番地にある ピザ屋が使用している冷却塔。
いずれも、すでに使用は停止され、清掃、消毒が命じられた。
今後、これらの2箇所の再検査が15日後に行なわれると同時に、感染者から 検出された菌と、先の2箇所から検出された菌が同じものであるかどうかの 確認が行なわれる事となる。

10月失業者数、更に増加

本日行なわれた労働省の発表によると、10月、新たに失業者として登録 された者の数は68.213名となり、総失業者数は4.085.976名と なった。
これは前月比1.7%の増加で、前年度同時期比較では7%の増加となっている。
これで3ヶ月連続、失業者数の増加が続いたこととなる。


11月2日(火)

連休の交通事故死者26人

総合交通局(DGT)によると、諸聖人の日の祝日により連休となった先週末の交通事故による 死亡者は26人だった。
これにより10月の死者は計170人となり、前年の同月より21人増加した。
これで2ヶ月連続の増加となり、この2年間続いていた減少傾向に歯止めがかかった。
一方、この連休は各地で悪天候に見舞われたため、マドリッドなどの大都市を中心にかなりの 渋滞が見られた。

9月のタバコ販売15.9%減少

タバコ販売業組合によると、9月のタバコ販売数は前年同月比15.9%下がった。
今年1〜9月までの販売数も昨年の同時期に比べると10.86%下がったが、 値上げの影響で売り上げは3.1%上昇している。
一方、刻みタバコの販売も1〜9月まの間に7.76%減少したが、こちらも 売り上げは20.4%上昇した。

上海万博のスペイン館に銅賞

万博国際事務局は、先日閉幕した上海万博のスペインパビリオンの建築に対して銅賞を授与した。
このパビリオンは、バルセロナ在住のイタリア人建築家によって設計されたもので、7500 平方メートルの面積を持つ建物に大量の籐があしらわれているのが特徴。
6千平方メートル以上の面積をもつパビリオンに与えられるこの賞の金賞は英国、銀賞は 韓国だった。


11月1日(月)は諸聖人の日で祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


10月29日(金)

AVE、マドリッドーマラガ線利用者数、予想を下回る

超高速列車AVEのマドリッドーマラガ線が開通してから間もなく3年を 迎えようとしているが、これまでに同ラインを利用した人の数は550万人と、 順調に伸びてはいるが、RENFEの予想以下の利用者数に止まっている。
現在、マドリッドーセビージャ間のAVEが毎日、23本(往復で46本)、 運行されているのに対し、マドリッドーマラガ線は14本(往復で28本)の 運行となっている。
RENFEとしては、マラガを始発駅にするのではなく、更に太陽海岸に沿って マルベージャまで延長を考えているが、経済危機が始まって以来、 アンダルシア州と中央政府との間での交渉が中断されたままとなっている。

10月インフレ率、更に上昇

ユーロ圏統一スタイルで算出される物価上昇率IPCAによると 10月のスペインにおけるインフレ率は9月の2.1%に続いて、 2.2%と更に上昇を見せた。
これは、2.4%に達した2008年11月に続く高い数値であるが、 主な原因としては、10月1日より適用された電気代の新料金が挙げられる。
スペイン独自の算出方によって出される10月インフレ率の正式発表は 11月の12日に行なわれる予定。


10月28日(木)

PP,カタルーニャの闘牛禁止法を憲法裁判所に控訴

去る7月にカタルーニャ議会において行なわれた決議で、カタルーニャ自治州内 における闘牛禁止が確定し、来年1月1日より同法が施行される事と なっているが、これに対し、憲法違反であるとしてPP(民衆党)が本日、 憲法裁判所に対し控訴を行なった。
PPによると、カタルーニャ州議会は、様々な理由から、闘牛を禁止する権限を 有しておらず、7月に可決された禁止法案には、10項目以上もの憲法に反する 条項が含まれているとの事。

スペインの津波対策はゼロ

スペインにおける津波の発生率は低いとされてはいるが、皆無では無い。
しかしながら、津波に対する予防策は、スペインでは全く取られておらず、 この危険性について、カンタブリア大学が警鐘を鳴らしている。
専門科によると、カディス付近でマグニチュード6程度の地震があるか、 バレアレス諸島付近でプレートのずれが生じたりするとスペインの海岸を 津波が襲う可能性が充分にあり、スペイン津波委員会が5年前に津波警報 システム導入についての提案を行なっているにも関わらず、現時点で これらの災害予防システムは一切、設置されていない。


10月27日(水)

バルセロナ市役所、カタラン語を強要する7つの条項を廃止

バルセロナ市役所内において、カタラン語の使用を強制する条項が 22項目あるが、その中の7項目について、これらを廃止するよう カタルーニャ高等裁判所が判決を下した。
これらの条項は、バルセロナ市役所内で行なわれる全ての活動を カタラン語で行なう事を強要するもので、職員は話す時にも 書く時にもカタラン語を使うことが義務付けられている。
これについて、民衆党が、明らかにスペイン語(カステジャーノ)を 排除する目的を持った取り決めであるとして、告訴していたが、 今回の判決で、暫定的に排除される事が決まった。
同判決は、今後、更に控訴されることが予想される。

バエサでローマ水道跡を発見

ハエン県のバエサ市付近で行なわれていた道路工事の現場より ローマ時代の水道跡が発見され、発掘作業が続けれらている。
これまでの発表によると、発見されたのは、ローマ時代に 築かれた3つの水道で、飲料用水を運ぶものと、灌漑用水路として 使われたもの。
これまでにハエン県内で発見された同時代の遺跡としては、最も 重要なものの一つとされ、周囲4万平方メートルに渡って すでに2ヶ月間、発掘調査が進められている。


10月26日(火)

住宅ローン契約数4ヶ月連続減少

国立統計局(INE)によると、8月の住宅ローン契約数は5万223件で3.4%減少した。
7月の減少率(6.8%)の半分の数値であったものの、これで4ヶ月連続の減少となった。
また、今年1月〜8月までの数値を前年の同時期と比べても1.7%下がった。
一方、8月の平均契約額は、12万1千381ユーロで前年比では8.5%上昇しているが、前の月 と比較すると僅かに減少している。
最も契約数が多かった金融機関は信用金庫で全体の半数以上を占め、これに銀行(39.1%)が 続く。
自治州別でみると、最も契約額が高かったのはナバラとマドリッドだった。

公立病院でコスト情報を配布

マルベージャのコスタ・デル・ソル病院では、昨日より患者に検査や手術などにかかった 費用を記した「影の請求書」の配布を開始した。
これにはあくまで形だけのものだが、患者に行われた処置がいくらかかり、 税金がどのように使われているかを知ってもらい、医療費は無料という意識をなくし、責任ある行動を 取ってもらおうという狙いがある。
請求書を受け取った患者達の反応も良好で、同病院で1番最初にこれを渡された女性は 市民が税金の使い道などの情報を得て、自覚を持つことは大変良いと 評価してた。
心臓の検査を受けたこの女性の請求書には121.72ユーロと記載されていたが、 その費用よりも待ち受けていた報道陣の多さに驚いた様子だった。
この日同病院で配布された50枚の請求書のうち、最も安かったのはガストロスコープの 検査で64ユーロ、逆に最も高かったのは水泡の手術で1447ユーロだった。
この試みは、来年にかけて徐々に全国に展開していく予定。

カタルーニャ、強風で消防隊出動80回

カタルーニャ自治州消防隊は、ジローナとカタルーニャ中央部を中心に起きた強風のため 80回に及ぶ出動を余儀なくされた。
ほとんどの被害が倒木の除去や家屋などの構造の点検や修理だったが、 運転中に木が倒れてきた男性の救出や倒れた電柱から出火したため発生した火災の消火活動 なども行った。
同州では本日も引き続き強風による注意を呼びかけている。


10月25日(月)

ブランコ大臣PPを批判

ホセ・ブランコ勧業大臣は昨日、マラガで開かれた社労党(PSOE)の集会に出席した。
ブランコ氏は演説で「民衆党(PP)は、サパテロ政権の一期目に東西南北を駆け巡り、スペインは分裂する、 政府はETAに跪いているなどと訴えていた。しかし現在スペインは団結しており、ETAの 終焉も近づいている」と述べた。
また、先日就任したばかりのレイレ・パヒン保健相に対するバジャドリッド市長の女性差別 的発言について、この問題に全く触れないマリアノ・ラホイPP党首を批判、黙秘を続けるという事は、 これを認めているのと同じことであると述べた。
パヒン氏が若い女性であることを揶揄した同市長の発言には、PPの女性党員からも批判の声が上がっているが、男性陣は概ね この件についてのコメントを避けている。

TVEのニュース、世界で2番目に優秀な番組

スペイン国営放送(TVE)が月〜金曜のゴールデンタイムに放送しているニュース番組テレデイアリオ 2が、今年のメディア・グローバルTVアワードの2位を獲得した。
この賞は、世界中のマスメディアを日々分析しているメディア・テナー研究所が、ニュースのテーマ やソースの多様性、扱う国の数の多さなどを中心に審査する。
テレディアリオ2は順位こそ昨年の1位より下がったものの、上記の要素の他、社会問題、 特に女性差別問題への取り組みや女性スタッフの多さなども評価され、BBC、ABC、RAIや CBSなどといった世界に名だたる放送局のニュース番組を抑えて2年連続上位入賞となった。
尚、今年の1位はフランスのTF1ジャーナルだった。

マドリッド地下鉄で電気系統のトラブル

今朝10時半頃、マドリッドの地下鉄で電気系統の故障により一部区間に遅延が生じた。
同地下鉄広報によると、1、2、7、8、9、10番線と郊外を走る路面電車の1番線に 影響が出た。
ほとんどの路線ではすぐに平常に戻ったが、10番線のみやや復旧に時間がかかった模様。


10月22日(金)

サルスエラ宮殿で新閣僚の宣誓式

アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣を初めとする6名の新閣僚は昨日サルスエラ 宮殿を訪れ、フアン・カルロス国王の前でそれぞれ就任の宣誓式を行った。
式典は宮殿の謁見の間で行われ、国王の他ソフィア王妃、サパテロ首相やカアマニョ法務大臣 らが立ち会った。
宣誓式のあと、それぞれが属する省庁に出向き、前職の大臣からの引継ぎを行った。

リッツ・マドリッド100周年

マドリッド中心部のレアルタ広場に位置するホテルリッツが今月、開業から100周年を迎えた。
このホテルは、アルフォンソ13世が、マドリッドにもパリやロンドンのリッツのような高級宿泊施設が 必要であると考え建設させたもので、創業以来、貴族やハリウッドのスター、政治家など 様々な人物により利用されてきた。
同ホテルではこれを記念して、これから1年間にわたって各種の記念行事を行う。
クリスマスやカーニバルの時期には特別イベントが予定されている他、入り口付近には昔の写真も 展示される。
また毎週日曜日にはホテル内のガイドツアーが行われ、レストランでも特別メニューが供される予定。

9月の宿泊率8.3%上昇

国立統計局(INE)によると、9月のホテルなどの宿泊率は、前年の同月と比べて8.3%上昇した。
特に、非居住者による宿泊が目立って増加しており、全体の13.5%で、最も多かったのはドイツ人と イギリス人だった。
また、平均宿泊日数も同月比1.1%の上昇となり、宿泊客ひとりにつき3.5泊だった。
一方宿泊費は、1.2%下がっており、売り上げも0.6%下がった。


10月21日(木)

サパテロ内閣大改造

昨日正午ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、改造内閣を発表、全閣僚の半数近くに 変更があった。
この中で最も重要とされるのは、アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣の役職で、内相の他副首相と報道官も 兼任することとなった。
これにより、2004年のサパテロ政権発足からこれらの役職に就いていたマリア・テレサ・フェルナンデス・ デ・ラ・ベガ氏は退任する。
また、現保健相のトリニダ・ヒメネス氏は外務大臣に就任、やはりサパテロ政権第一期から 同職を勤めていたミゲル・アンヘル・モラティノス氏も退任する。
これにより、政権発足時からの大臣はエレナ・サルガド経済相(当時は保健相)のみとなった。
一方、以前からカタルーニャ自治州選へ立候補のため退任を表明していたセレスティーノ・コルバチョ 氏の後任には、バレリアノ・ゴメス氏が起用された。
本来はこの役職のみ変更が行われると予想されていただけに、今回の大幅な改革は様々な憶測を呼んでいる。
特にルバルカバ氏の立場が強化されたことにより、次期総選挙にサパテロ氏が立候補しなかった場合の 後継者と見る向きも多い。
一方、サパテロ政権で新設され、政策の目玉であった平等省と住宅省は廃止され、それぞれ 保健省と勧業省に組み込まれる。
男女同権を推進するために設立された平等省の廃止と共に、閣僚の男女の割合もサパテロ政権始まって以来の 男性優位となった。

反タバコ法可決、詳細は、、

昨日スペイン議会の下院で可決された改正反タバコ法の具体的な内容が明らかにされた。
それによると、屋内の公共スペースは全て禁煙となり、病院、学校、児童公園内やその周りでは、 屋外であっても喫煙できなくなる。
またマスメディアに対しては、直接、間接のタバコ広告の禁止以外に、喫煙している映像を 流すことも禁止する。
一方、公共スペースであっても、刑務所、精神病院、老人ホームや障害者施設など、喫煙のための 外出が不可能または困難な場所では区切られた喫煙スペースを設けることが出来る。
またホテルなどの宿泊施設では、全客室の30%までを喫煙者用にすることが可能。
この新法は上院で承認されれば、大晦日と年始パーティが終わった1月2日より施行される。

マドリッドの広場に新たなwifiゾーン

市内中心部、地下鉄ビルバオ駅近くにあるオラビデ広場で、昨日から無料wifiサービスが始まった。
このサービスは、すでにマジョール広場やサント・ドミンゴ広場でも行われており、これらの広場と 同様、1ユーザーにつき最高256キロバイトまで利用可能。
このプロジェクトの責任者であるミゲル・アンヘル・ビジャヌエバ市議は、スペイン国民は ヨーロッパの中で最も外で過ごす時間が多い国民であるとし、多くの市民の憩いの場である この広場でインターネットが利用できることの意義を強調した。
市のwifiサービスは他に、市内を走る路線バス(EMT)、市立図書館27箇所、40の市営市場などに 設置されており、市役所のホームページで詳細を調べることが出来る。


10月20日(水)

反タバコ新法、本日票決

トリニダ・ヒメネス保健相は昨日、本日議会で投票が行われる反タバコ法の詳細の一部を 明らかにした。
ヒメネス氏は、現在文書の最終調整を行っている修正案についてはコメントを控えたが、 焦点となっていたレストランやバーでの喫煙については、これまでのように喫煙席を設けることを 禁じ全面禁煙とするが、これらの飲食店が屋外にテラスを所有する場合は、そこでの喫煙は許可するとした。
しかしながら、児童公園や、学校、病院の前などでは屋外であっても喫煙を禁止する模様。
この新法は、可決されれば来年1月2日から施行される。

今夏の旅行業界GDP上昇

旅行業界の経営者組織エクセルトゥールの広報担当者は、今年の夏予想以上に外国人 観光客の訪問が多かったため、今年の業界GDPの上方修正が行われるであろうと述べた。
今年のバケーションシーズンの売り上げは、不景気、付加価値税(IVA)の引き上げ、アイスランド火山灰に対する 懸念や航空管制官のストなどといった多くのマイナス要因に阻まれると予想されていたが、 集客のための値下げや、スペインに観光客を送り込む各国の景気回復などにより、 予測を上回る結果となった。
また、同組織の関係者によると、スペインのサッカーワールドカップ優勝もこれに貢献しているという。
ただし、売り上げが上昇しても大幅な値下げがたたって利益は少なかった業種も多くあった。

考古学博物館改修工事第一フェーズ終了

マドリッドのセラーノ通りにある国立考古学博物館の改修工事が一部終了し、昨日より 一般公開されている。
同館は、2年前に工事が始まり、各階の改修、拡張及び近代化の工事が行われてきた。
また、8月より展示品移動のため閉鎖されていた同館の常設展示も再開され、「バーサの貴婦人像」 「エルチェの貴婦人像」などが、再び公開されている。
第二フェーズは来年夏頃に終了予定。
一方、ベントゥーラ・ロドリゲス通りのセラルボ美術館は、2006年より改修工事のため 閉鎖されており、2008年には再オープンの予定だったが、様々な問題が重なり工事が中断、 現在も再開のめどはたっていない模様。


10月19日(火)

スペインの犯罪率減少

内務省のアルフレド・ペレス・ルバルカバ大臣は昨日上院で、今年前半の犯罪率が 人口千人につき45.1件で、この10年で最も低い数値であったと報告した。
ルバルカバ氏によると、特に数値が下がったのは児童ポルノに関する犯罪やマネー・ロンダリング で、これについては、これらの犯罪捜査が以前より強化された事によるものであると 評価した。
一方で、家庭内暴力もやや下がったものの、これは被害者の告発件数が減少したためであることを 認め、DV犯罪を未然に防ぐには、警察に訴えることが大切であると強調した。
一方で野党第一党の民衆党(PP)は、この統計は、国によってデータの取得方法に 一貫性がないとし、信憑性に欠けると批判した。
この統計によれば、スペインの犯罪率は、スウェーデンやルクセンブルグよりも低い数値となっている。

8月のローン滞納率5.61%

スペイン銀行の発表によると今年8月の企業や一般家庭に対する信用貸付の滞納率は 5.61%で1996年2月以来最も高い数値となった。
7月と比較すると0.14%上昇しており、不払いの総額は1千億ユーロに達した。
不払いの影響を最も受けている金融機関は、信用金庫で5.69%、前の月に比べて0.3%上昇した。
これに続くのが銀行で7月の5.37%から5.48%に上昇した。
共済組合や地方信金などでも7月の4.22%から4.36%に上昇した。

本日よりプラドでルノワール展

マドリッドのプラド美術館では、本日より印象派の巨匠オーギュスト・ルノワール展を開催する。
今回の作品は米国マサチューセッツの財団より貸与された31点で、ルノワール・コレクションとしては 世界で2番目に重要とされる。
スペインではルノワールだけを取り上げた特別展示は初めてで、今回の展示作品もほとんどが 国内初公開となる。
同展は来年2月6日まで開催。


10月18日(月)

昨年の新生児、最も人気の名前は?

国立統計局(INE)の調べによると昨年生まれた赤ちゃんの名前で最も多かったのは、男児はダニエル、女児は ルシアだった。
これによると、2009年に生まれた25万5千45人の男児のうち、6227人がダニエルで、 これにアレハンドロ(5千895人)パブロ(5千700人)が続く。
女児は、23万7千886人のうち6千847人がルシアで、これにパウラ(6千549人)と 前回の調査では2位だったマリアが続く。
一方、二つの名前で構成された複合名はかなり順位を落とし、男児で最も多かったのはミゲル・ アンヘルで905人、女児ではアナ・マリアで414人だった。
男児では他にクリスティアン、ミケル、モハメッド、アダム、ポルが、女児ではノア、ライア、 アロア、マラクなどが上位100位に入った。
自治州別でみると、カタルーニャ、バレンシアとバレアレスでは男児にマルクが多かった。
バスクとナバラでは男児にイケル、女児にはアネ(バスク)イラティ(ナバラ)などが多く見られた。
ガリシアでは男児にウゴやブライス、女児はウシアなど、各地の言語や文化などによって人気 の名前に違いが見られた。

点数制導入後の免許取り上げ8万人に

総合交通局(DGT)によると、自動車運転免許の点数制度が導入されて以来免許剥奪となったドライバーは 7万9千815人に達した。
同局によると、最も減点の対象となった違反はスピードの出し過ぎで、全体の43.8%、次が ヘルメットやシートベルトの不着用で18.6%、これに携帯電話の使用(12.4%)、 飲酒運転(10.4%)が続く。
一方、免許を取り戻すための講習を受ける人も増加し、2008年は2600人余りだったのが、 昨年は2万人を超える数値となった。

映画入場券、世界で3番目に高いのはマドリッド

消費者向けの経済紙の調べによると、マドリッドの映画入場料は、ロンドン、マイアミに 続いて世界で3番目に高かった。
これによると、マドリッドの映画館入場料の平均は7ユーロ、これにポップコーンなどのスナックと清涼飲料水を買うと、 平日で平均12.50ユーロ、特別料金の日で10.70、週末は12.80ユーロに上る。
これは、ベネズエラのカラカスやコロンビアのボゴタの倍近くにあたる。
ただしカラカスやボゴタでは、3D映画の場合の割増料金は、ロンドンやマドリッドよりも割高となっている。
一方、ロンドンでは1回の入場料は14ユーロ近いが、時間や日にちによって様々な割引が適用されている。


10月15日(金)

不動産価格、2005年度のレベルに

今年第3・四半期の不動産価格の変動について、本日、住宅政策省より発表があった。
これによると、不動産価格は更に下落し、9月が終わった時点で、昨年同時期と 比較すると、3.5%のマイナス、また、今年第1・四半期と比較すると、 0.9%のマイナスとなり、平均価格、1832ユーロ/平米に達した。
これは、2005年頃の相場に相当する。
また、新築物件と中古物件とを比べると、平均価格は、それぞれ1846.7ユーロ、 1827.7ユーロ/平米となった。

AVE地下線路掘削機、サグラダ・ファミリアの横を無事通過

バルセロナ市内を通るAVEの地下線路工事の一環として、サグラダ・ファミリアの すぐ傍で掘削機による作業が続けられていたが、昨日、同区間の作業が無事、終了 した。
サグラダ・ファミリア教会内の数箇所に振動を探知するセンサーが設置されていたが、 工事が行なわれている間、特に、異常な振動は探知されなかったとの事。
今後、同工事は、ガウディの別の作品として知られるカサ・ペドレラのある地域へと 進められる。


10月14日(木)

欧州中央銀行からの借り入れ額、更に減少

スペイン経済の信頼度が徐々に回復するにつれ、従来どおりのルートでの 借り入れが可能となり、スペインの金融機関の欧州中央銀行への依存度が 下がりつつある。
本日の発表によると、9月に欧州中央銀行から、スペインの銀行が借り入れた 金額は11%マイナスの976億8千万ユーロで、5月以来の最低値、そして 過去4ヶ月間で、初めて1000億ユーロを切る数値となった。
ギリシャ危機の影響で、スペイン、ポルトガル、アイルランド、イタリアなどが 多大な被害を受けたが、その際、7月には、スペインの欧州中央銀行からの借り入れ額が 過去最高額に達し、1300億ユーロを越えた。

9月の物価上昇率、予想を上回る

本日行なわれた国家統計局の発表によると、9月の物価上昇率は 昨年同時期と比べて、プラス2.1%となった。
燃料費の値上がりと、7月に行なわれた付加価値税率の引き上げによる影響が大きいと 見られ、政府の予想、2%を上回るものとなった。


10月13日(水)

交通事故死者数増加の傾向

近年、交通事故による死亡者数が継続的に減少する傾向が続いていたが、 最近になって、この傾向に変化が生じ始めている。
最初の変化は今年、夏のバカンス終了時に見られ、バカンスを終えたあとの 帰宅ラッシュ時の死亡者数が2009年度比較12名の増加となった。
続いて、今年9月には、34ヶ月間、連続での死亡者数減少記録に終止符が打たれ、 久しぶりに増加を示した。
また、10月は、現時点ですでに11名のプラスとなっており、同月の増加傾向も 確実となっている。
そして、金曜日の午後15時から昨夜20時までの間、ピラールの祝日を含めた 飛び石連休に向けての特別交通警戒態勢が布かれていたが、この間の死亡者数が 26名と、昨年度同時期よりも15名多い数値となった。

2010年度の財政赤字、予想より101億8千万ユーロ減少

政府は今年度の財政赤字を640億ユーロと予測していたが、 投資予算削減、公務員給与切り下げ、付加価値税切り上げなど、対経済危機政策 として取られた措置により、国内総生産の1%に匹敵する101億8千万ユーロの 節約が達成され、今年度の財政赤字予想額をおよそ540億ユーロへと訂正した。

不動産売買件数、29.6%の増加

低迷続きの不動産業界であるが、国家統計局発表によると、今年8月の売買件数は 昨年度同時期よりも43817件多い、29.6%の増加となった。
売買された物件の内、新築物件と中古物件の割合はそれぞれ53.2%、46.8% となっている。
バブル崩壊のあと、2年間の下降線を辿った不動産物件売買数が最初に増加を 見せたのが今年の1月で、前年度比較2.1%のプラスとなった。
その後、5月、6月、7月にそれぞれ11.9%、7%、16.4%の伸びを 示したが、8月には29.6%と、大きく前進した。


10月12日(火)

イスパニア・デーの祝日のため、ニュースはお休みさせて頂きます。


10月11日(月)

軍事パレードのため交通規制

明日行われるイスパニアデーの軍事パレードにより、マドリッド市ではカステジャーナ大通りを中心に 交通規制が行われる。
パレードはクスコ広場から始まりカステジャーナ大通りを行進、ライムンド・フェルナンデス・ ビジャベルデ通りとの交差点で終了する。
本日夜11時半より予行演習のためリマ広場が一部通行止めとなり、明日早朝からカステジャーナ 大通り付近で順次交通規制が行われる。
市では渋滞を避けるためマイカー使用をできるだけ避け、公共交通機関、特に地下鉄の利用を 呼びかけている。

失業中の移民、伴侶に職があれば労働許可更新可能に

労働省移民局のゴンサレス局長は、政府が移民に対する労働法の一部改正を提案していることを 発表した。
これは、失業中に労働許可証の期限が切れた場合でも、伴侶が合法的に労働しており 犯罪暦がなく、また双方が生活していける経済力があることを証明できれば、更新できるというもの。
この改正案の背景には、昨今の経済危機により主に建設現場で働いていた移民の多くが失業したため、 不法滞在や国外退去を防ぐ狙いがある。
また同氏は、スペインに3年間合法的に滞在している外国人が雇用契約を結べば 労働許可証を支給するという定住者法の年数をこれまでの3年から2年に引き下げる可能性も示唆したが、 これは数時間後にコルバチョ労働相によって否定された。

オートバイの世界選手権、全部門での総合優勝が決定

昨日決勝が行われたオートバイの世界選手権マレーシア・グランプリで、最高峰の モトGPで3位入賞のホルヘ・ロレンソが、最終戦を待たずに今季の総合優勝を決めた。
このカテゴリーでのスペイン人優勝は、11年ぶり2人目。
また、今年新設されたモト2では、カタルーニャ出身のトニー・エリアスが第一回目のチャンピオンとなった。
一方、125CCクラスでは、まだ優勝者は決まっていないものの、昨日の結果により上位3位内の スペイン人ライダーによるタイトル争いとなることが決まった。


10月8日(金)

イスパニアデイの行進に中南米諸国も参加

来る10月12日のイスパニアデイは、毎年、祝日となっており、 首都マドリッドにおいて、軍隊による大行進が行なわれるが、 今年は、かつてイスパニア帝国時代の植民地であった国々の独立200周年に あたることから、スペイン政府は、これを記念する意味で、200年前に独立を 果たした中南米の国々に対し、同祝典への参加を呼びかけた。
200年前に独立したのはアルゼンチン、チリ、コロンビア、エクアドル、 エル・サルバドル、パラグアイ、ベネズエラ、ボリビア、そしてメキシコの9カ国で それらの国旗が、スペインの国旗と共に掲揚され行進が行なわれる予定。

バルセロナ市、ラ・ランブラでの大道芸人の人数を制限

バルセロナ市の中心、ラ・ランブラ通りには、多くの大道芸人が見られるが、 特に目立つのが様々な格好をした人間が彫像のようにじっと立っている姿である。
今まで、彼等の存在は、道行く人々の目を楽しませるものとして、特に制限を 受けること無く、放任されて来たが、その数が平均、30を越えるようになり、 ラ・ランブラの環境悪化が懸念されるようになってきたため、バルセロナ市では 2011年より、ラ・ランブラ通りに立っても良い人間彫像の数が15人に制限 される事になる。
活動時間を10時から16時まで、16時から22時までの二つの 時間帯に分け、それぞれ、15人まで許可が与えられ、一日の間に計30人までが 同活動を行なう事が許される。
ラ・ランブラ通りでこれを行いたいものは、市に履歴書を提出し、市はその 技量や経験に応じてそれぞれの応募者に採点を行なう事によって、これら大道芸人の 質向上を目指すとの事。

サンティアゴ、教皇訪問前夜より旧市街内車両通行止め

11月6日に予定されているローマ教皇によるサンティアゴ訪問に向け、 サンティアゴ・デ・コンポステーラ市では、警備を万全にすべく、地元住民達の 協力を呼びかけている。
予定では、教皇到着の前夜22時より同市旧市街内の車両通行は一切出来なくなり、 同措置は24時間、維持される。
地元住民も旧市街内での駐停車が出来なくなり、当日の朝7時から夜22時までの 間、自家用車も一切、動かせなくなる。
昨日、市が行なったこれらの発表に対し、地元住民は、商店やホテルなども 含め、必要な措置であるとして、理解を示している模様。
サンティアゴでは、今回の教皇訪問に際し、およそ20万人が旧市街を訪れるものと 予測している。


10月7日(木)

ローマ教皇のサグラダ・ファミリア訪問に60万ユーロ

11月6日にサンティアゴ・デ・コンポステーラでミサを行なったあと、 翌7日にバルセロナのサグラダ・ファミリアにおいて教皇によるミサが予定 されているが、この際、サグラダ・ファミリア教会の周囲8ブロックが 事実上、完全通行止めとなり、そのエリアに4万個の椅子と、教会内で 行なわれるミサの様子を映すための幾つかの大画面がが設置される予定。
教会内部の収容人数は9000人とされているが、安全性重視の意味から 6900人までとし、外部の4万席も含め、同ミサに参加出来るのは 招待状を持った人だけとなる模様。
バルセロナの大司教区では、今回の教皇訪問のために、60万ユーロの 予算を見ており、すでに寄付金により30万ユーロが集まっているとのこと。
また、広報関係に必要となる費用20万ユーロについては、バルセロナ市と カタルーニャ州が負担。
ミサ当日、サグラダ・ファミリア教会の周囲に住む住民の行動をどのように 保証するかについては、現時点でバルセロナ市からの発表は行なわれていない。

経済危機により移民人口54%減少

国家統計局の予測によると、2010年度のスペインへの外国からの移民人口は 46万人程度で、2007年度の100万人と比較すると54%の減少となる。
過去10年間でスペインの人口は14.8%増となったが、現在の予測では 2010年から2020年までの間に人口は僅か2.7%、120万人の増加に 留まるとされる。
また、地域別に見た場合、人口の増減はアストゥリアスで−3.2%、 バスクでは−2.0%、カスティージャ・イ・レオンでは−1.9%、 ガリシアでは−1.6%、ラ・リオハでは−1.3%と、これらの地域では いずれも人口の減少が予想される。
逆に増加が見込まれるのはカスティジャ・ラ・マンチャの6.4%、 バレアレス諸島の6.4%、ムルシアの6%、ナバーラの5.5%、 マドリッドの5.4%、アンダルシアの5%などがあげられる。


10月5日(火)

9月の消費者信頼感指数下がる

スペイン金融公庫(ICO)によると、9月の消費者信頼感指数は前の月より2.1ポイント低い72.8ポイントだった。
これまで4ヶ月連続で上昇していたが、今回下がった原因は長引く経済危機の中で、特に雇用回復への期待感が下がったことに よると見られる。
また、現況感は3.5%下がり、スペイン経済と雇用に対する今後半年の期待感も下がっている。
ただし全般的にみると昨年の9月より2.5ポイント上昇している。

ゴメス氏、首相への忠誠を強調

日曜日に行われた予備選で、州知事選への出馬を決めたトマス・ゴメス社労党マドリッド(PSM)代表は、 テレビ番組に出演し。これからも今までどおり党や首相への忠誠心は変わらないと述べた。
同氏は予備選は民主主義の表れであり、この事を最も理解しているのは首相である、今回の勝利は首相の 勝利でもある、と述べた。
また、当選が決まった時に一番にお祝いの電話をかけてきたのはサパテロ氏であるとし良好な関係を強調した。
州知事候補に関しては、首相がヒメネス保健相を推薦しゴメス氏に立候補を辞退するよう求めたいきさつから、選挙前から 中央政府との確執が取り沙汰されていた。

ガリシア、悪天候で各地に被害

日曜から昨日にかけてガリシア州では大荒れの天候となり、各地で強風による被害が相次いだ。
ルーゴ、オレンセとポンテベドラの町村では計5千軒の家屋で停電が起きた。
州政府によると倒木などの被害で4千件以上の通報があり、650件の被害処理が行われた。
またポンテベドラの学校では強風のため屋根がはがれ、ア・コルーニャの海岸通りでは工事現場の足場が 倒壊し、一時通行止めとなった。


10月4日(月)

9月の失業者数増加

労働省の発表によると、先月の失業者数は8月より4万8102人増加し、401万7763人となり 3ヶ月ぶりに400万人台を超える数値となtった。
同省によると、上昇の主な原因は夏季の観光シーズンの終了共に職を失った人が増えたためで、他の職種では数値に あまり変化がないのに対し、サービス業では5万5千585人が失業している。
同省の雇用担当官は、決して良いデータではないとしながらも、昨年の同月と比べると減少していることを挙げ、 回復の兆しがあることを強調した。

マドリッド州知事予備選、ゴメス氏勝利

社労党マドリッド(PSM)の州知事候補を選ぶ予備選の投開票が昨日行われ、PSM代表のトマス・ゴメス氏が、 トリニダ・ヒメネス保健相を破って当選、来年行われる知事選の正式候補となった。
ゴメス氏の得票数は7613票(51.8%)で、ヒメネス氏との差は600票に満たなかった。
ヒメネス氏は南部のモストレス市で得票率66.4%と健闘したが、トマス代表は2期以上に渡って市長を務めたパルラで 93.8%と、ヒメネス保健相を圧倒した。
当選にあたって会見を行ったゴメス氏は、ヒメネス氏をすばらしいライバルであったと賞賛、ここからは再び一丸となって 政権奪回のため、自分のプロジェクトへの参加をヒメネス氏に呼びかけた。
一方のヒメネス氏も、今日からはゴメス氏がみんなの候補であり勝利のためにいかなる協力も惜しまないとコメントした。

AVEバレンシア12月18日開通

ホセ・ブランコ勧業相は、高速鉄道(AVE)のマドリッドーバレンシア間の開通を12月18日に定めたことを 発表した。
これによりマドリッドーバレンシア間の所要時間は1時間半となる。
ブランコ氏によると、これに先立ち12月15日に世界遺産都市であるクエンカとラ・マンチャの主要都市 であるアルバセテを通る区間が開通する。
今後この区間は、アリカンテ、ムルシア方面とカステジョン方面へと延長工事が続けられる。


10月1日(金)

欧州失業率平均との格差、更に拡大

欧州統計局が本日行なった発表によると、今年8月の失業率は ユーロ諸国平均が10.1%であったのに対し、スペイン国内平均は 20.5%となった。
ユーロ諸国平均値は、今年の5月以来、変化は無く、10.1%を維持しており、 また、EU諸国平均も、7ヶ月連続で9.6%と動きは無く、安定した感が あるが、スペインでは、7月に比べて0.2パーセントの増加となっており、 EU27カ国中、最も高い数値であり、また、ユーロ圏平均の2倍に達している。

マドリッド、グラン・ビアでマクロコンサート開催

マドリッド市の目抜き通り、グラン・ビア100周年記念の一環として 10月3日、日曜日に野外マクロコンサートが行なわれる。
会場となるのは、グラン・ビア沿いにあるカジャオ広場とスペイン広場で、 夕刻5時から開始予定。
グラン・ビアは車両通行止めとなる。
スペイン広場では、Cadena Dial, M80 Radio 局などが担当、 カジャオ広場では、Los 40 Principales, Maxima FM 局などが 担当し、こちらは主に若者層向けのコンサートを行なう予定。


9月30日(木)

プラド美術館、インターネットコンテンツを更に充実

マドリッドにあるプラド美術館は、WEB上に公開している マルチメディアファイルをまとめて公開する新しいサイトとして プラドメディアの運営を開始した。
現時点では特別展示などに関するコンテンツが中心となっているが、 今後、常設展示に関する内容なども追加されていく予定。
プラドメディアのURLは次のとおり。
http://www.museodelprado.es/pradomedia/
また、同美術館に関するビデオを集めたチャンネルをYouTube上でも 公開を開始。 URLは次のとおり。
http://www.youtube.com/user/museodelprado

2016年ヨーロッパ文化都市候補として6都市を選出

月曜日より行なわれていた文化都市予備選で、本日、ブルゴス、コルドバ、 サン・セバスティアン、ラス・パルマス、セゴビア、サラゴサの6都市が 最終候補地として選ばれた。
立候補していたのは、サンタンデール、パンプロナ、セゴビア、タラゴナ、 サラゴサ、アルカラ・デ・エナレス、ブルゴス、カセレス、コルドバ、 クエンカ、マラガ、ムルシア、オビエド、サン・セバスティアン、 ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの15都市。
欧州文化都市とは、毎年、EU諸国の中の2カ国から、それぞれ 1都市、選出されるもので、2016年度は、スペインとポーランドから それぞれ1都市、選ばれる事となっている。
これまでに欧州文化都市として選ばれたスペインの町には、 マドリッド(1992年)、サンティアゴ・デ・コンポステラ(2000年)、 サラマンカ(2002年)がある。


9月29日(水)

ゼネスト

民主憲法施行後、第7回目となるゼネストが本日、予定通り行なわれた。
セレスティノ・コルバチョ労働大臣が今朝8時半に行なった最初の報告によると 定められたミニマムサービスの97%が遂行されており、電力消費量は 7時半の時点で18.5%のマイナス(2002年に行なわれたゼネストでは 20%のマイナス)となった。
また、労組側は、ストを行なった人口は全体の70%にあたる1千万人に及び、 ストは成功したと発表。
マドリッドのバラハス国際空港では予定されていたフライトの20%のみの 運行、マドリッドの地下鉄は従業員の80%が出勤、通常通りの時間に サービスを開始した。ラッシュアワーで通常の75%程度のサービスが 行なわれた模様。
テレビ局の中にも、Telemadrid、CanalSurなどの 放送が停止した他、TV3が音楽のみを流すなど、ゼネストの影響が見られた。

9月のインフレ率、2年ぶりに2%に

欧州共通システムによる9月のスペインにおけるインフレ率(前年度同時期比較) は2%となった。
スペインの統計局が出すインフレ率の発表は10月14日に行なわれるが、 これが先の数値と一致した場合、インフレ率が2%に達するのは2008年の 11月以来、ほぼ2年ぶりの事となる。


9月28日(火)

首相、労組に話し合いを呼びかけ

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、昨日社労党(PSOE)の集会における演説で 明日ゼネスト決行を予定している労組側に対し、労働改革の協議に応じるよう訴えた。
首相は、労組や組合員のスト行使権を尊重するとした上で、国の利益になると考えられる 労働改革を実行する責任が自分にはあること述べた。
また労働改正法は撤回することはできないが、いくつか調整すべき点が あることを認め、労組と協議しながら改善していく必要性を強調した。
ただし、同法は大筋は定まっており、解雇のシステムなどについては 議論の余地はないと述べた。
しかし、これは労組側が最も反対している改正点のひとつであり、UGT労組代表のカンディド・ メンデス氏は、政府が改正法を撤回しない限りはゼネスト以降もいかなる話し合いにも 応じないと、強気の姿勢を示している。

首相、11月7日にローマ教皇と会談

バチカンを訪問中のフェルナンデス・デ・ラ・ベガ副首相は昨日、11月にスペイン訪問が予定されている ローマ教皇ベネディクト16世とサパテロ首相が会見の場を持つことを発表した。
バチカン市国のベルトーネ国務省長官と教皇の訪問について最終調整を行ったデ・ラ・ベガ副首相は 会見で、今回のスペイン訪問はあくまで宗教的なものであるが、教皇への敬意と両国間の友好関係の 証しとして会見の場が持たれることになったと述べた。
ベネディクト16世は、11月6日にサンティアゴ・デ・コンポステーラを訪れミサの後 バルセロナに向かい、翌日聖家族教会で記念ミサを行う。

今年前半の犯罪率1.9%減少

内務省安全管理局長アントニオ・カマチョ氏によると、今年前半の犯罪数は昨年の同時期と 比べて、1.9%、件数では3万5千件の減少となった。
この数値はこの10年間で最も低く、カマチョ氏は警察の努力の賜物であることを強調した。
犯罪のタイプ別でみると、殺人、誘拐などは1.2%、盗難が3.7%、軽犯罪も1.1%減少 している。
また強盗や恐喝なども減っているが、空き巣など住宅での盗難はやや上昇した。
一方、家庭内暴力も昨年に比べて1.6%減少しており、こちらもこの10年で初めて下がった。


9月27日(月)

サパテロ首相、次期総選挙に再出馬?

マドリッド州知事の予備選に立候補しているトリニダ・ヒメネス保健相は、今朝民放のテレビ番組に 出演し、サパテロ首相が2012年の総選挙に再選をかけて立候補するつもりであることを明らかにした。
ヒメネス氏は、首相は再出馬の決心をしており、周りもそれを確信している、またそれを阻む要因は何も 見受けられない事を強調した。
ただし現在は経済危機からの脱出という最重要課題に集中しているため明言を避けているが、時期がくれば明らかにするであろうと述べた。
一方、予備選を来週の日曜日に控え、現職のアギーレ知事に対抗できるのは自分であり、社労党マドリッドの党員達も 勝つためには誰に投票すべきかを理解しているはずだと述べた。

パラスに金の自動販売機登場

マドリッド中心部にある高級ホテルパラスにこのほど金を購入できる自動販売機が設置された。
これはドイツの販売会社のもので、ヨーロッパではイタリアの空港に1台設置されたが、第一号は中東のアブダビに登場した。
購入できるのはいずれも24金の硬貨と金塊で、金額は40〜1040ユーロだが、市場の動向により 10分ごとに値段が更新されるシステムになっている。
購入するとプレゼント用パッケージに包まれた商品が返品保証書と共に出てくる。
この会社はヨーロッパ中にこの販売機を500台設置することを目指しているという。

セラーノ通りリニューアル

マドリッドの高級ショッピングストリートであるセラーノ通り。
約2年にわたる大工事が終わり、先週末にリニューアルの特別イベントが行われた。
高級ブティックなどが並ぶ地域には赤紫のカーペットが敷き詰められ、この日だけ特別に歩行者天国となり 多くの市民が散歩を楽しんだ。
長期にわたる工事で30%の収入減となった分を取り返えすべく、各商店では特別セールなどを行った。
路上では様々なアトラクションが行われ、スペイン人デザイナーによるプチファッションショーやメイクアップ 体験コーナーなどファッションストリートらしいイベントのほか、気球にのって周辺を一望したり、テレビの人気 キャラクターポコジョの着ぐるみも登場するなど、子供向けのアトラクションも見られた。
イベントに出席したガジャルドン市長は、長期にわたる工事を我慢してくれた 周辺住民に感謝の意を示し、19世紀に作られたこの通りは21世紀の通りに変身したと述べた。


9月24日(金)

2011年の予想失業率、19.3%に引き上げ

政府はこれまで、2011年度の予想として、経済成長率1.5%、 失業率を18.9%としていたが、今年第2・四半期の経済成長率が 予想外に緩やかであるのと同時に、新規雇用も予想以下の伸びに留まり、 未だ20.09%を保っているため、来年度の予想をそれぞれ、 成長率1.3%、失業率19.3%に修正する発表を行なった。

ローマ教皇ベネディクト16世、訪西スケジュール

11月に聖地サンティアゴを訪れる予定となっているローマ教皇、 ベネディクト16世の主なスケジュールについて本日、スペイン司教団より 発表があった。
これによると、11月6日の11時半ごろ、教皇がサンティアゴに 到着したあと、同市空港において歓迎会が行なわれ、引き続き、空港内の 特別室においてアストゥリアス皇太子夫妻とのプライベートな会見が 予定されている。
また、同日、空港から大聖堂へ移動したあと、一巡礼者として「聖なる門」より 聖堂内へ入り、使途サンティアゴのお墓参りを済ませたあと、オブラドイロ広場 にて聖年ミサを行ない、夜は次の訪問地、バルセロナへ移動して宿泊とのこと。
 翌7日には国王夫妻とのプライベート会見、サグラダ・ファミリアの聖別、 スペイン司教団との食事会が予定されている。

ゼネストに向け、ミニマムサービスを設定

今月29日に予定されているゼネストに向け、保証されるべきミニマムサービス についての詳細が、本日、金曜日より月曜日にかけて、正式発表されるが、 自治体によっては、中央政府発表の内容と異なる場合もある模様。
マドリッド、バルセロナの交通機関、医療機関については、概ね、次のように予想される。

マドリッド

*交通機関 − 通常の20%(ラッシュアワーのみ通常の50%)。
           ただしこれは自治政府の主張であり、労働組合との同意を得ていない。
*医療機関 − 予定されている手術、救急サービスの維持。

バルセロナ

*交通機関 − ラッシュアワーのみ通常の25%の運行。
*医療機関 − 救急サービス、出産、透析、延期不能な手術は平常どおり。
           一部の薬局は営業。


9月21日(火)

アラゴン州民、ラボルデタさんに最後のお別れ

日曜日に75歳で亡くなった歌手で元国会議員のホセ・アントニオ・ラボルデタ氏の遺体は 昨日夜までアラゴン州議会に安置され、日曜だけで2万6千人以上の州民が弔問に訪れた。
多くの人は献花をしたり、アラゴン州旗の色を使ったリボンを捧げたりしたが、中には この地方の民謡であるホタを歌って同氏の死を悼む人もいた。
また、ネットや携帯のSMSで呼びかけて集まった人々が、広場でラボルデタ氏の最も有名なヒット 曲「自由への歌」を合唱した。
一方、アラゴン州知事は、州民にとって最も栄誉あるアラゴン州メダルを同氏に授与した。
式典には遺族のほかゴンサレス・シンデ文化大臣や、個人的に友人であった カルメ・チャコン防衛大臣も出席した。
ラボルデタ氏の葬儀は本日親族のみで行われる予定。

マドリッド市、「エアポート・エクスプレス」運行へ

マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は昨日、「エアポート・エクスプレス」 と名づけられたバラハス空港と市内を結ぶ24時間営業バスを来月半ばから運行すると発表した。
それによると、このバスは空港のT1、T2とT4に停留所を設け、市内では地下鉄オドンネル駅付近、 シベレス広場、アトーチャ駅に停車する。
ただし、深夜の時間帯はシベレス止まりとなり、利用客はここから出発して市内各地を結ぶやはり24時間の夜行 バスに乗り換えることができる。
日中は15分、夜間は30分ごとの運行で黄色い車体が目印、空港までの所要時間は約40分。
片道料金は2ユーロと、空港行きの地下鉄と同料金で、深夜や早朝の発着が多い格安航空会社 の利用者には朗報だが、タクシー組合は、市長はマドリッドタクシーを壊滅させようとしていると憤慨し、 ストこそ否定したものの、市内交通のブロックなどの策に出る可能性を示唆した。

サパテロ首相「最も重要なのは写真」

ニューヨークで開催中の国連総会に出席しているホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、 昨日、国連本部でモロッコのモハメッド6世国王と会談した。
今夏スペイン領メリージャの国境付近で起きた事件以来、両国の関係には亀裂が生じていたが、首相は会談後 今回の会談は非常に友好的なものでポジティブであったと述べた。
会談は30分程度で、次回の首脳会談のおおまかな日程などの話し合いに止まり、具体的な 調整に関しては随行した両国の外務大臣に一任された。
会場に現れたモハメッド6世は流暢なスペイン語で首相に挨拶、サパテロ氏はこれに対し 「お目にかかれて光栄です陛下。写真が最も重要ですから」と答えた。
本来なら入場、挨拶の映像だけの場面だったが、カメラに備え付けられたマイクが音声を拾ってしまった。
一緒に写真さえ撮ればいい、とも受け取られかねない発言だけに野党各党からの批判が集中しそうだ。


9月20日(月)

詩人、歌手、政治家、、、ラボルデタさん死去

昨日未明、シンガーソングライターで元国会議員のホセ・アントニオ・ラボルデタさんが サラゴサ市内の病院で死去、75歳だった。
同市出身のラボルデタ氏は最初教職に就いていたが、1974年頃から歌手としての活動を開始、 フランコ独裁政権の終盤に自由を訴える内容の歌詞で、民主主義時代の象徴と期待された。
作家としても多くの作品を発表した他、映画などにも端役で出演したが、最も人気を博したのは TVEのドキュメンタリーで、ラボルデタ氏がリュックひとつでスペイン中の村々を訪れ、 現地の人と交流し、それまであまり知られていなかった地域を紹介する番組で、さまざまな賞を受賞した。
政治家としては、2000年に所属するアラゴンの地方政党が、国会に1議席を獲得したため 2期に渡って下院議員を勤めた。
当時の与党議員の野次に耐えかねて、議会で発言中に怒りを爆発させるなど様々なエピソードも 残したが、実直な人柄は多くの国民に愛された。
最後に公に姿を見せたのは、今月6日、アルフォンソ10世グラン・クルス賞のメダルを授与された時だったが、 闘病中であったため、ガビロンド教育大臣らが自ら自宅へ赴いての授与となった。
ラボルデタ氏は4年前から前立腺がんを患っていた。

ETAの新たな声明に政府触れず

昨日テロリスト集団「バスク祖国と自由」(ETA)が新たに声明文を発表した。
これには、国際的な仲介者を通して「紛争」を解決するよう政府に提言するような内容であったが、この件に関しては 前回の声明文にも盛り込まれていた。
新たな展開はなにも見受けられなかった事から、昨日の時点ではサパテロ首相、ルバルカバ内相ともにこの件に ついて言及しなかった。
唯一コメントしたのはバスク自治州政府の内務担当官ロドルフォ・アレス氏であったが、「不十分としかいいようがない」 と述べるに止まった。
野党第一党のマリアノ・ラホイ党首も、「彼らのすべきことは完全な武装解除と解散のみである。」 と前回とほぼ同様のコメントをした。

アラゴン・サーキットで富沢選手追悼

昨日アラゴン州アルカニスのアラゴン・サーキットでオートバイの世界選手権の決勝が行われた。
レース前に、先日サンマリノGPのレース中の事故で亡くなった日本人ライダー 富沢祥也選手の追悼式が行われた。
スタートライン前に集結した選手や関係者らが同選手の写真を手に1分間の黙祷をささげ、 日本国歌も流された。
オープンしたばかりのこのサーキットを訪れたフアン・カルロス国王も黙祷に参加、その後記者団の 質問に答え、19歳の若さで亡くなった富沢選手の冥福を祈ると述べた。
その後のレースでは、それぞれのカテゴリーで優勝した選手全員が勝利を富沢選手に捧げた。
またモトGPのカテゴリーで現在総合首位についているスペインのホルヘ・ロレンソ選手は、富沢選手が使用していたヘルメットの レプリカを着用してレースに臨んだ。


9月17日(金)

8月の住宅家賃3.8%値下がり

不動産情報を提供するウェブサイトのフォトカサによると先月の賃貸住宅の家賃は今年の1月に比べて 3.8%下がった。 それによると全国平均は1平米当たり月額8.22ユーロだった。
昨年の1〜8月比では、ー0.7%、今年7月との比較でもー1.0%となっている。
フォトカサによると、ナバラ、パイス・バスコ及びムルシアの各自治州のみがわずかながら 家賃が上昇しており、それぞれ1.6%、0.2%、0.11%上がった。
一方、最も下がったのはラ・リオハとカンタブリアだった。
また、最も家賃の高い自治州はパイス・バスコで平均1平米あたり11.24ユーロ、マドリッド が同10.66ユーロ、カタルーニャが同10.17ユーロで続く。
逆に最も安かったのはエクストレマドゥーラ(同4.98ユーロ)、ラ・マンチャ(同5・84ユーロ) ムルシア(同6.04ユーロ)だった。

アギーレ知事「ネイラ氏の辞任を信じたのは間違い」

マドリッド州自治州のエスペランサ・アギーレ知事は、先日解任した同州家庭内暴力監視局顧問の ヘスス・ネイラ氏についてコメントした。
同氏が飲酒運転で起訴され、裁判所では罪状を認めたものの、その後同氏を外で待ち受けていた マスコミに対しては飲酒を否定。
服用していた薬の影響であることを強調したり、謝罪を拒否するなど問題行動が続き、立場上あるまじき 行為として州政府内からも辞任を求める声が上がっていた。
アギーレ知事は、ネイラ氏が自ら辞任を申し出ることを期待していたが、同氏がこれを 拒否したため解任するに至ったことを認め、同氏の言動や振る舞いは非常に不適切であったと述べた。
しかしながら同知事は、これらの残念な行為はネイラ氏の過去の勇気ある行動を打ち消すものではないとした。
ネイラ氏は、自らの危険を顧みず交際相手に暴力を受けていた女性を救おうとして瀕死の重傷を 負ったが、回復、市民の模範として表彰された後、同職に抜擢された。

学校をサボると父兄にSMS

カタルーニャ州ジローナの中学校では、同校の3ヶ所の出入り口とトイレに地下鉄駅などで利用されている 回転式バーのついた出入り口を設置した。
全生徒及び職員には、個別にカードが配布され出入りの度にこれを差し込むシステムになっている。
この中学のボッシュ校長は、部外者の立ち入りを困難にし、校内の治安を高める効果を強調している。
一方で、カードには各人のデータが入力されているため、誰が出入りしたかが逐一記録される。
また生徒が学校をサボったり、時間内に無断で退出した場合は、SMSのメッセージが父兄の携帯に 自動的に送信されるシステムとなっている。
治安面に関しては、父兄、生徒共に概ね評価をしているが、トイレに行く度にカードを 使用する煩わしさや、誰が、いつ何回用を足しに行ったかが記録される点についてプライバシーの 問題を指摘する声もあった。
同校長によると、このシステムはオランダの学校で使用されているものを採用したという。


9月16日(木)

本日より悪天候

9月に入っても比較的穏やかな天気が続いていたが、本日から週末にかけて全国的に悪天候となる模様。
気象局によると、本日木曜日はイベリア半島西部から徐々に雨雲が広がっていき、所により激しい雨となる見込み。
最も荒天が予測されているのは金曜日で、特に中央部と北東部では大雨や暴風雨の予報が出ている。
土曜日も引き続き北東部を中心に悪天候が続くものの午後にかけて回復に向かう見込み。

観光業売り上げ上昇も利益は足踏み

今夏の観光業界の売り上げは昨年の同時期よりも上昇したが、利益はあまり増加していない。
ホテル経営者団体によると今夏の宿泊率は昨年の同時期より4〜5%上昇した。
しかしながら集客のための値下げ合戦と観光客の節約傾向で利益は伸び悩んだ。
一方、外国人観光客市場で今年最も伸び率の高かった国は、北欧、フランス、ベルギー とロシアで、常連のイギリスとドイツは伸び悩んだ。
また、旅行エージェント協会によると、スペイン人も経済危機のあおりで国内旅行を 選ぶ傾向にあったため、売り上げ上昇に貢献した。
しかしながら、やはり安、近、短の傾向は強く、また外食や娯楽などの余計な出費を 控える人が多かった。
同協会では、ホテルや運輸業の付加価値税(IVA)が8%であるのに対し、パッケージ旅行などは 18%であるのは、業界の利益確保を不利にしているとして政府に引き下げを要求している。

カセレスでコオロギ論争

エクストレマドゥーラ州カセレスの旧市街にあるギャラリーの作品が物議を醸している。
地元出身のアーティストの作品を中心に扱っているハバナフリースペースで展示中 のこの作品は、生きたコオロギが壁に貼り付けられ身動きできない状態で 鳴き続けているというもの。
他に箱に入れられたものと合わせて千匹あまりのコオロギが展示されている。
入場者の中には動物虐待であると嫌悪感を示す人も多く、ある女性は「苦しんでいるコオロギを 見兼ねて」自宅に取りに帰った殺虫剤を同展示室に散布し、「安楽死」 させようとした。
同市の環境保護団体はこの展示に強く抗議し、バラ州知事もこの「作品」 の撤去を求めているが、作者側は表現の自由を理由にこれを拒否しているという。


9月15日(水)

AVEマドリッドーバレンシア12月開通

ホセ・ブランコ勧業相は、出演したテレビ番組でマドリッドとバレンシアを結ぶ高速鉄道(AVE) の開通が12月に予定されている事を明らかにした。
まだ正確な日にちは決まっていないが、15〜20日の間になる見通し。
開通すれば、同区間の所要時間は1時間半で、ラ・マンチャ州の主要都市間も結ばれる。
運営するレンフェでは、1日13〜17便が運行され、 最も利用客の多い時間帯には1時間1本の割合で運行される予定。
同社では年間280万人の利用客を見込んでいる。

カタルーニャ鉄道ストで通勤客に影響

昨日朝7時から9時の間、バルセロナと近郊を結ぶカタルーニャ鉄道のストが決行され、 法律で定められているミニマムサービスが行われなかったため、多くの通勤客らに影響がでた。
カタルーニャ広場駅では、ピケによる妨害行為が行われる前に電車に乗り込んだ人たちが発車を待っていたが 結局故障を理由に運行されなかったため、一時300人以上の人がホームに溢れ返った。

マドリッドのメトロで情報サービス

マドリッドの地下鉄は、近距離無線通信を利用した情報提供サービスを試験的に開始する。
このサービスを利用できるのは、ソル、モンクロア駅と3番線の全駅で、指定されたエリアで利用できる。
携帯電話のブルートゥース機能をオンにすると、地下鉄の路線図や料金、乗り換え案内といった地下鉄 関連の情報の他、マドリッドの地図などもダウンロードできる。
また、週替わりで短編小説や長編の一節などを楽しむこともできる。
試験期間は2ヶ月で、その後他の駅に拡張されるかどうかは未定。


9月14日(火)

インターネットでもヒメネス氏優勢

マドリッド州知事選の予備選を控えて、毎日のようにマスコミに登場しているヒメネス保健相とゴメス代表だが、 アウトリタスコンサルティングがブログのコメントやネット上の報道などを元に行った調査でも ヒメネス大臣が優位に立った。
それによると、ヒメネス氏を評価している記事は43%で、評価していないのは30%だった。
一方のゴメス氏は評価が37%、評価しないコメントや報道は46%だった。
元パルラ市長のゴメス氏は、知名度、経験、政策などすべてにおいてヒメネス氏を下回る評価だった。
また同調査によると、保守系のマスコミは総じてゴメス氏の報道により多くスペースを割き、 平均して好意的な内容となっている。
これに対し、進歩主義系のマスコミはヒメネス氏について同様の扱いをしている。

「バルコニング」で6人目の犠牲者

リゾート地のホテルで、主に外国人の若い観光客の間で流行している通称「バルコニング」。
名前の通りホテルのバルコニーからプールへ飛び込んだり、隣のバルコニーへ飛び移ったりしてスリルを 味わい、そのビデオをネットにアップして自分の度胸をひけらかす。
休暇の開放感と多くの場合アルコールや薬物の効果で気が大きくなり、また距離を見誤って重傷を負ったり、 死に至るケースもある。
報道によると、最後の犠牲社は26歳のイタリア人男性で、先週末イビサ島のリゾートホテルの7階から飛び降りたが、 プールから10メートル離れたバーの屋根に墜落した。。
今年にはいってから6人目の死亡者だが、先週もマジョルカでイギリス人の若者が同様の状況で命を落としたばかりだった。
また、重傷を負って全身麻痺など取り返しのつかない状態になった若者も少なくない。
この現象は数年前からマジョルカやイビサのリゾートホテルでヨーロッパやスペインの若者を中心に 流行し始めた。
バレアレス州政府とホテル協会では、この危険な遊びをやめさせるための対策を模索している。

ナダル優勝でバレアレス州知事が祝福

昨日、テニスのUSオープンで初優勝し、最年少でグランドスラム(4大大会制覇)を成し遂げた ラファエル・ナダルに対し、出身地のバレアレス州知事が祝福の言葉を述べた。
アンティーク知事は、ナダルの素晴らしいプレーと闘争心は州民の模範であり、世界的 スポーツ選手を輩出したことは地元民の誇りである、という声明文を発表した。
ナダル選手はこれまでの功績を称えられ、すでに州より金メダルを授与されている。


9月13日(月)

7月の住宅販売17.5%上昇

国立統計局(INE)の発表によると、7月の住宅販売数は4万3千838件で前年の同月より16.8% 上昇した。
7月は付加価値税(IVA)の引き上げが開始された月であったにもかかわらず、6月より7.5%増加している。
このうち48.5%が中古住宅で、51.5%が新築だった。
自治州別でみると、人口10万人につき最も住宅売買数が多かったのはリオハで、これに カンタブリア、アラゴン、バレンシアが続く。
一方、最も少なかったのはカナリアス、ナバラ、カタルーニャだった。

アンケートではヒメネス保健相有利

エル・パイス紙は、来年のマドリッド知事遷を前に来月行われる社労党マドリッド(PSM)の 予備選について、同州の有権者にアンケート調査を行った。
これによると、ヒメネス保健相に投票すると回答した人は46%で対抗馬のトマス・ゴメスPSM代表 とした有権者は30%だった。
予備選は党員だけが投票し、PSM内では代表であるゴメス氏が有利とされており、この結果は直接予備選に影響しないものの、 現職のアギーレ知事(PP)に対抗できる強力な候補を選ぶべきであるという空気がPSM内で広がる可能性もある。
しかしながら、ヒメネス氏への票もアギーレ知事には及ばない模様で同調査によると、PPが前回を 下回るものの絶対過半数を獲得する見通し。
ヒメネス氏はこの調査を高く評価しているが、一方のゴメス氏も前回の調査よりも自分への評価が 飛躍的に上がっていることを強調した。

デ・ラ・イグレシア監督に銀獅子賞

先週末閉幕したベネチア映画祭で、スペインのアレックス・デ・ラ・イグレシア監督が最優秀監督賞で ある銀獅子賞を獲得した。
このスペイン内戦時代を舞台とした作品「トランペットの悲しきバラード」で同氏は脚本賞も受賞した。
デ・ラ・イグレシア監督は「ファーペクト・クライム」や「オックスフォード連続殺人」などの作品で知られるが、 、スペイン映画芸術アカデミーの会長も勤めている。


9月10日(金)

8月のインフレ、1.8%

本日行なわれた国家統計局発表によると、今年8月の物価上昇率は 前月比プラス0.3%、全年度同時期比較プラス1.8%と、7月から 新税率が施行された割には緩やかな動きとなった。
実際には、食料品関連や、娯楽関連の値上がりが明白である中、燃料費が 下がった事が全体の平均物価上昇率を抑えたと見られる。

1日平均9名が自殺

国家統計局によると、スペインでは1日平均、9人の自殺者が出ており 男女別に見ると、男性が80%近くを占めている。
2008年度の統計を見ると、自殺による年間死亡者数は3421名で これまでで、初めて交通事故死者数(3021名)を上回った。


9月9日(木)

アルガンダ・デル・レイの牛追い祭りで女性一人が死亡

一昨日より、マドリッド州のアルガンダ・デル・レイで行なわれている 牛追い祭りは、今日で3度目の牛追いが終了したが、その中で、48歳の女性一名が 死亡した。
女性は、牛追いに参加していた訳ではなく、牛追いが行なわれるスペースと 見物するためのスペースを分けるために取り付けられた柵を隔てて、その外側から その他大勢の人々と共に見物していただけであった。
全て牛が通り過ぎたと思った彼女は、柵の隙間から中の様子を良く見ようとして 首を出したところ、群れから離れて牛追いルート上にしばらく残留していた2頭の 牛がおり、その中の1頭が、彼女の首の後ろあたりに激突。そのショックで 彼女は地面にたたきつけられ頭部を強く打った模様。
事故が起きた場所から僅か3メートルほどのところに緊急事態に備えて救急車が 待機していたため、敏速な処置がなされたが、彼女の命を救う事は出来なかった。

ゼネストに向け労働組合大会

本日の国会において、政府が提案した労働法改正案が可決された。
改正案について、いくつかの修正案が上院より提出されたが、それらのほとんどが 認められず、ほぼ原案のままの形での可決となった。
一方で、スペインの最大手労働組合CCOOとUGTを中心とした労働組合大会が マドリッドのパラシオ・デ・ビスタアレグレで開催され、各種労働組合代表が 会場内に約16000人、更に、入りきれない人々が場外に約3000人集まり、 今月29日に予定されているゼネストの必要性と意義についての再確認が 行なわれた。


9月8日(水)

マドリッド、バレンシア、2011年度の借り入れ禁止

各地方行政の抱える財政赤字を改善するため、政府が打ち出した政策によると 借り入れ額が収入の75%以内であり、尚且つ、借金が各種経費に充てられる のではなく、投資目的である場合に限り、新たなる借り入れを認可する事に なっているが、これに照らし合わせた場合、マドリッドやバレンシアは、 2011年度の借り入れは禁止と言う事になる。
 2009年度の決算を見ると、スペイン全国で、最も借入額が大きかったのが マドリッドで、収入が53億3400万ユーロであるのに対し、借入額が 67億6200万ユーロ。
人口50万人以上の市の中で、これに続くのが、バレンシアで、収入7億4000万 ユーロに対し、8億3500万ユーロの借り入れ。
続いてサラゴサが、6億4100万ユーロの収入に対し、7億5200万ユーロ、 マラガが、7億200万ユーロに対し、7億1900万ユーロとなっており、 いずれも、2011年度の借り入れは禁止処分となる。
 一報、大都市の中でも、バルセロナは22億1700万ユーロの収入に対し、 7億5200万ユーロの借金、また、セビージャは7億6300万ユーロに対し、 5億2200万ユーロの借金となっており、2011年度も借り入れが許される 範囲内にある。
この他、2011年度の借り入れが可能な状態にある主な市としては、 ビルバオ、ムルシア、ビゴ、オビエドなどがある。


9月7日(火)

経済危機で離婚率減少

国立統計局(INE)によると2009年の離婚・別居件数は10万6千166で、このうち 92.7%が離婚だった。
これらの数値は前の年と比べて10.7%減少し2007年から毎年減少している。
同局では長引く不況の中、養育費やローン、別居先の生活費などを避けるためあえて同居を続ける 夫婦が増加していると見ている。
離婚年齢は、男女共に40〜49歳が最も多く、平均結婚年数は15.6年だった。
また同性婚の離婚数は158件だった。
自治州別でみると、最も離婚率が高いのはカナリアス、これにアストゥリアス、 カタルーニャが続く。

フランス交通スト、スペインにも影響

本日フランスで決行された交通機関のストの影響で、現在の所フランスースペイン間のフライト 30便がキャンセルとなっている。
また鉄道では、カタルーニャが最も影響を受けており、パリーチューリッヒーミラノを 結ぶ寝台車やバルセロナーモンペリエ間のタルゴがキャンセルになった他、モンペリエーカルタヘナ間も 一部区間運休となっている。
マドリッドーパリ間の寝台車もキャンセルされており、レンフェでは100%の返金か 無料で日にちの変更を受け付けている。

ネイラ氏所属の機関廃止へ

マドリッド自治州によると、飲酒運転で昨日10ヶ月の免停と罰金刑を受けたヘスス・ネイラ氏が顧問 を勤める家庭内暴力監視局を近々廃止すると発表した。
同州広報官はその理由として予算不足を挙げ、アギーレ州知事は夏ごろにこの決断を下したと し、今回の事件との関係を否定した。
一方、ネイラ氏は何も悪いことはしていないと辞職を否定していたが、昨日ラジオ局の インタビューに応じ、車嫌いなので10ヶ月間運転しなくて済むことと、予算不足で何もできない 状態の同局の仕事がなくなること自分にとって二重の喜びであるとコメントした。


9月6日(月)

与野党、ETAの武力闘争停止に懐疑的

昨日、英BBCなど放送された、テロリスト集団バスク祖国と自由(ETA)の武力闘争停止宣言について、 政界では概ね懐疑的な見解を示している。
内務省関係者は、このビデオは鑑定の結果本物であることは認めたものの、停止が一時的なものかどうかなど、 具体的な点に触れていないことから、不十分な内容で何も新しい材料がないと述べた。
ルバルカバ内務相も、ETAがすべきことは完全な武装解除のみであり、今回の発表によりETAとの 対話を再開することはあり得ないと強調した。
また、バスク自治州の内務担当アレス氏は、社会が望んでいるのは停戦ではなく、完全な武装解除と テロ行為の放棄であると述べた。
一方民衆党(PP)のアレナス氏も、今までの(停戦宣言の)経験上今回の発表は信用するに値しないと述べ 政府にETAの行動に対する監視を緩めないよう要求。
前回の停戦宣言は3年半前で、和平交渉が進められたが、バラハス空港の爆弾事件によって破られた。

コルバチョ労働相、カタルーニャ行きはゼネスト後

先日、カタルーニャ自治州選挙への立候補を表明したセレスティーノ・コルバチョ労働大臣は モンティージャ同州知事が立候補者リストを発表次第、大臣職を退任すると発表した。
現在の所まだ選挙の日程は発表されていないが、今月29日に予定されているゼネラル・ストライキ 後になる見通し。
選挙日程は、ローマ法王のバルセロナ訪問やクラシコ(レアルーバルサ戦)を避けて調整される模様。
これで、現内閣ではマドリッド州知事の予備選に立候補したヒメネス保健相に続き、自治州選に出馬する 2人目の閣僚となった。
しかしながら、コルバチョ氏は、国民の評価が高いヒメネス氏に対して、史上最悪の失業率大臣と揶揄され、 同自治州でカタルーニャ労働党と連立政権を組んでいる党からも批判を浴びている。

ネイラ氏、10ヶ月の免停処分

先週、飲酒運転のため道路交通法違反で起訴されたマドリッド自治州の反家庭内暴力プログラム コンサルタントのヘスス・ネイラ氏は、今朝カスティージャ広場の裁判所に出頭、10ヶ月の 免許停止と1800ユーロの罰金処分を受けた。
ネイラ氏は先日、環状道路でジグザグ運転をしている所を警察に捕まり、アルコール検査を受けた所、 許容量の3倍ものアルコール値が検出されたため逮捕された。
ネイラ氏はこれについて、ごく微量のアルコールと服用した薬の相乗効果でこの結果が出たと述べ、謝罪することは 何もないと強調した。
しかしながら、自治州関係者らは、市民の模範となるべ着た千葉の人物にあるまじき行為とし、 辞任を促す旨のコメントをしている。
同氏は大学教授で、数年前交際相手に暴力を振るわれていた女性を助けようとして逆に 暴行を受け、一時は生死の境をさまよったが無事回復。
DVを見過ごさない市民の模範として表彰され、現在の役職に抜擢された。
しかしながら、最近はテレビ番組などでの極端な発言で物議を醸していた。


9月3日(金)

バルセロナのボケリア市場、夜間閉鎖

バルセロナ市内中心にあるボケリア市場は、これまで、夜間も通り抜けが 出来たが、警察によるパトロールが行なわれるにも関わらず、内部で売春が 行なわれるなど、同地域の社会問題となっていた。
これに関する地元民の再三に渡る訴えにより、ようやく行政が動き始めた。
同市場の敷地は鉄格子で囲まれることとなり、夜間は地元住人と 緊急サービススタッフのみが鍵、またはカードキーによって通り抜け出来るように なる。
工事は3ヶ月程度かかるとして、年内の完工を予定している。

アロウサ、赤潮の影響拡大

ガリシアのリアス・バイシャス付近に広がっている赤潮は、未だ広がる一方で、 その被害が拡大している。
この影響で、人体に害を与え、下痢症状を引き起こす毒素が特定の貝類に見られ、 現時点で、ポンテベドラ、ビゴ、ムロス、ノイア、サダなどに広がるムール貝 の養殖場は全て閉ざされたままとなっている。
しかしながら、市場に出回っているムール貝については、充分な検査が 行なわれているもので、食用として全く問題は無く、 また、牡蠣についても問題は無いとの事。
専門科によると、今回の赤潮騒動は、まだまだ続くとの見通し。


9月2日(木)

8月、失業者数61083名の増加

過去4ヶ月間連続で、失業者数は下降線を辿っていたが、8月の統計では 61083名、前月比1.5%の増加となった。
7月には73790名減となっていたが、新たに交わされた雇用契約の 93.1%が、夏のバカンスシーズンに向けた期間限定雇用契約であったため、 今回の失業者増加は、概ね、予測されていたもの。
これにより、現時点でのスペインにおける失業者数は3.969.661名、 社会年金保険加入者数は17.716,464名となっている。

新幹線AVEバスク路線工事、順調に進行

新幹線AVEが、アラバ県とギプスコア県とを結ぶのに必要なトンネルの 掘削工事が行なわれていたが、昨日、予定区間の第一段階作業が終了した。
新幹線AVEバスク線は、2016年には機能する予定となっているが、 進行状況は、ほぼ予定通りで、現時点では作業に遅れは見られないとの事。


9月1日(水)

財政赤字、半減

付加価値税引き上げ他、財政再建政策の影響がようやく数値として表れ始めた ようで、今年1月から7月まで、7ヶ月間の財政赤字は257億7400万ユーロ となり、国内総生産の2.44%にまで軽減された。
これは、昨年度同時期比較、50%のマイナスとなっている。
政府は、2010年全体として、財政赤字を国内総生産の9.5%から 5.9%まで軽減出来るとの見通しを持っており、これが可能となるかどうかは、 各地方行政がその財政赤字を現在の11.2%から9.3%まで軽減出来るか どうかによるところが大きい。

夏のバカンスシーズン、交通事故死亡者数1962年以来最低値を記録

交通総合局発表によると、今年7月、8月のバカンスシーズン中の 交通事故による死亡者数は364名で、昨年度と比べて16人(4.2%)の マイナスとなった。
また、1962年以来の最低値を記録した。
バカンスシーズンの交通事故死亡者数は、2003年以降、2007年に 一度、僅かな増加を見せたのを除いて、年々、減少しており、2003年には 838名亡くなったのに対し、今年は364名と、大きく後退しているのが 認められる。


8月31日(火)

新学期の支出が最も多い州は?

消費者h団体の調査によると、就学児童を抱える家庭の新学期の出費は、子供ひとりあたり 平均820ユーロで、昨年の調査より6.2%上昇している。
この団体は上昇の理由について、付加価値税(IVA)の引き上げと燃料類の恒常的な値上がりが影響して いると見ている。
自治州別でみると、最も高いのはマドリッドで平均1072ユーロ、次がカタルーニャで1057ユーロだった。
これにバレンシア、パイス・バスコとナバラが続く。
逆に最も安くつく自治州はカナリアスとガリシアで前者が688ユーロ、後者が700ユーロ。
以降アラゴン、アンダルシア、ラ・マンチャ、リオハの順となっている。
同団体によると、支出が少なくすむ自治州の中には義務教育の教科書や教材を貸与する制度を設けている所 もあるという。
またマドリッドなどでは、大家族や低所得者層向けの援助制度が導入されている。
これらの支出には、教科書、教材、学費(私学の場合)、制服などの衣服、給食費や 交通費などが含まれている。

ヒメネス氏明日予備選立候補を正式発表

トリニダ・ヒメネス保健相は、明日社労党マドリッド(PSM)本部 で、10月に行われるマドリッド自治州知事選の予備選挙への立候補を正式発表する。
マドリッド市内のカジャオ広場にある同本部に同氏を支持するマドリッド州内の市長や議員の他、 党本部からも要人が応援に駆けつけるとみられている。
ヒメネス氏はその後、屋外に場所を設けて彼女を支持する党員たちと交流の時間を持ちたいと 述べている。
一方対立候補のトマス・ゴメスPSM代表は労働組合団体UGTの事務所の1室で正式発表を行うと述べた。
ここは、同党が会議などでしばしば利用する所であるが、一方で、最近労働法改正案問題などで、 サパテロ首相とUGTのメンデス代表との間には亀裂が生じており、この場所での発表は党本部と ゴメス氏の間に新たな緊張関係を生じさせる可能性があると見られている。

プラドとティッセンで秋の特別展

マドリッドのプラド美術館では、10月19日〜来年の2月6日まで「ルノワールへの情熱」 と題した特別展が開かれる。
ルノワールだけを扱った展示は国内初で31点が展示される。
一方、ティッセン・ボルネミサ美術館では11月16日〜来年の2月13日まで 「印象派の庭」というテーマの特別展が開催。
庭はしばしば印象派の画家がインスピレーションを得た場所であることから、タイトル通り風景画 の作品が中心に展示される。
ピサロ、ルノワール、マネ、モネ、ゴーギャン、セザンヌやヴァン・ゴッホ のほか、クリムトなど後期の画家の作品も展示される。


8月30日(月)

首相、日本と中国を訪問

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、昨日中国に到着、本日は上海万博を訪れ、「スペイン・デー」の 特別式典に出席した。
今回のアジア訪問は、経済回復とスペイン製品のアピールが主な目的でモラティノス外相や セバスティアン産業相の他、財界関係者も同伴している。
しかしながら、万博会場で最も話題となっている同伴者?は、先のサッカーW杯優勝カップで、スペイン・パビリオンの入り口 近くに本日のみ飾られているため、最も人気の高いパビリオンの一つである同館に、さらに大勢の人が列を作っている。
首相一行は明日北京を訪れた後、日本を初の公式訪問し菅首相と会見するほか、天皇陛下にも謁見する予定。

8月のCPIやや下がる

国立統計局が発表した8月の消費者物価指数(CPI)の暫定値は1.8%だった。
夏の初めに付加価値税(IVA)が引き上げられたにも拘わらず、先月より0.1%下がった。
これは、ガソリン、燃料が下がったことによると見られるが、一方で、食料品と清涼飲料は上昇した。
2008年7月に最高値に到達して以来、スペインの物価は下がり続け、昨年9月にはマイナス値となったが、 10月以降再びプラス値に回復し現在の所10ヶ月連続のプラス数値が続いている。
今月の物価指数の最終結果は来月10日に発表される。

Uターンラッシュの週末、交通事故死者25人

総合交通局(DGT)は8月最後の週末でUターンラッシュの特別警戒体勢をしいていたが、昨日深夜までの 全国の事故による死者は25人で、前年同月と比べて12人増加した。
最も死者が多かったのは土曜日で13人が死亡、7人が重傷を負った。
一方、今年に入ってから昨日までの総数は1109人で前年比15%の減少となっている。


8月27日(金)

RENFE,Ultima horaタリフ制度を廃止

スペイン国鉄RENFEは、これまで、新幹線AVEのチケットについて、 発車時刻の24時間前から同社WEB上のみでオファーされる格安料金、 Ultima Horaタリフによる販売を行なっていたが、先ごろ、 何等、通達を行なう事もなく、この格安タリフが、WEB上から姿を消した。
Ultima Horaタリフは、AVEのチケットを最大50%割引で 購入出来るもので、RENFE側は、同制度導入の際、利用者により融通の利いた 幅広いタリフシステムを提供しているとして、大きくアピールしていた。
それにも関わらず、今回、同制度の廃止に伴って、一切の発表を行なっていない ばかりか、社内での正確な連絡も行なわれていなかった模様で、利用者から、 突然、姿を消した同タリフに対する問い合わせを受けた「お客様窓口」のスタッフ ですら、利用者から指摘されるまで、この変化について気がつかなかったと コメントしている。
 Renfeによると、同タリフ提供を停止したのは今年の春頃で、ビジネス上、 あまり成果を生み出すものではないとして、廃止したとの事。

バカンス終わりに向け大移動開始

スペイン総合交通局では、8月のバカンスシーズン最後の週末として、 本日金曜日から日曜日の夜中24時にかけて、約430万台の車の移動が あるとし、安全運転を呼びかけると同時に、本日15時より特別取り締まり体制 に入る。
特に大きな混雑が予想されるのは、大都市への入り口付近となるとして、 マドリッド経由以外に移動できる場合は、他のルートを優先するよう呼びかけて いる。
また、気象局より各地で猛暑警報が出されていることもあり、日中の暑い時間帯 を避けて運転することを推奨している。


8月26日(木)

猛暑のため、サッカーの試合時間を変更

アフリカからの熱波のため、全国的に気温が上昇する中、 アンダルシアのコルドバ、ハエン、セビージャの3県全地域に対し、 猛暑警報が出されている。
そう言った中、今週の日曜日、午後17時からセビージャにおいて、 サッカーのベティスーグラナダ戦が予定されていたが、スペインの サッカーリーグ連盟は、ベティス側から出された、「45度近い気温の中での プレーは避けるべきである」との進言を受け入れ、同日のキックオフを 予定されていた17時から21時へずらすと言う異例の措置を行なった。

マドリッド地下鉄2番線、運行再開

工事のため、マドリッドの地下鉄2番線が8月7日から、そして、 オペラ駅からプリンシペ・ピオ駅を結ぶ区間は5月15日から、そのサービスを 停止していたが、作業は順調に進んでおり、予定通り、8月30日に 運行が再開される見通し。


8月25日(水)

過去30年間で最も暑い8月?

気象局によると、アフリカから押し寄せる熱波により、今週は全国的に 気温が上がる事が予想されており、その結果、今年の8月が、過去30年間で 最も暑い8月として終わる可能性が高くなっている。
この8月、最高気温としては、特に過去の記録を更新したわけではないが、 一月間の平均気温をとると、例年の平均気温を1度程度、上回る見通し。
去る7月も、過去30年間の同月平均気温を1.8度上回った。

マドリッド、プラサ・マジョールで無料WIFIサービス開始

本日より、マドリッドのプラサ・マジョールで、無料WIFI接続サービスが 開始された。 
これにより、マドリッドを訪れる旅行者は、同広場において いつでも無料でインターネット接続が可能となった。
同様のサービスが、間もなく、オラビデ広場でも開始される。
 これまでにもいくつかの都市で、同様のサービスが行なわれてきたが、 地元住民も、この無料サービスを利用するようになり、インターネット接続 プロバイダーとの契約を解約するケースが続出し、営業妨害にあたるとして 行政側が訴えられると言うトラブルが見られた。
同様の問題を避けるため、マドリッド市では、住民による無料サービスの常用を 防ぐ手段として、同一ユーザーによるデータ取り込み量を250Kbに制限 するよう設定されている。
このサービスを維持するために、マドリッド市としては年間10000ユーロを 費やす事となるが、当初の予定では、最初の12ヶ月間は、同費用を市が負担し、 その後は、広告などを配信する事によって同サービスを提供したいと言う スポンサーが現れる事を期待しているとの事。


8月24日(火)

解放のNGO職員、バルセロナに到着

昨日午後、サパテロ首相は昨年モーリタニアで拉致されたNGO職員2名が西アフリカのマリで無事 解放されたことを発表した。
解放されたアルベール・ビラルタさんとロケ・パスクアルさんはその後ブルキナファソに移送され 政府代表に付き添われたそれぞれの夫人と再会した。
その後彼らを乗せたスペイン政府の軍用機は、本日午前1時半頃バルセロナのプラット空港に到着した。 家族との対面後記者会見に応じた両氏は、関係者や家族に対する感謝の言葉を述べた。
また、誘拐犯たちの待遇は「公正であった」と述べたが、9ヶ月近くに渡る砂漠での生活は 非常に厳しいものであったと述べた。
両者とも健康状態は比較的良い模様だが、パスクアルさんは20キロ近く体重が落ち、 ビラルタさんは、襲撃された際の傷のため歩行に松葉杖を必要としていた。

水曜から再び熱波

スペイン気象局は、明日からイベリア半島最北部とガリシアを除いた各地で熱波到来により 気温が上昇し、これは月曜まで続くであろうと発表した。
特にアンダルシアとエクストレマドゥーラ及びラ・マンチャ南部では、最高気温が40〜42度に達する 見込み。
また中央部や東部の一部では36〜38度、その他の地域でも34〜36度となる見込み。
一方、最低気温も南部では24〜25度に達する所もあり、特に金曜、土曜日あたりは 寝苦しい夜となりそう。

大雨後に遺跡発見

先週大雨のため大きな被害が出たコルドバ県のアギラル・デ・ラ・フロンテラで 豪雨により土が流された後から遺跡が発見された。
地元の考古学者によるとこれはローマ時代の墓地で、少なくとも30以上の墓が見つかっている。
これらの多くは全く手がつけられていない状態だったが、中には略奪に遭い、荒らされた後が 見られたものもあった。
同考古学者は、ローマ時代のものである事は間違いないが、どの時期にあたるかを確定するには 時期尚早であると述べた。
また、雨のおかげで貴重な遺跡が見つかった反面、以前発掘された遺跡の一部が 豪雨によって損壊したことは非常に残念であると語った。


8月23日(月)

モーリタニアで誘拐のNGO職員解放か

エル・パイス紙によると、アラブ首長国連邦の衛星テレビ局アル・アラビーヤは、モーリタニアで 誘拐されたスペイン人NGO活動家2名が解放されたと報道している。
解放されたのはバルセロナのNGO団体に所属するアルベール・ビラルタさんとロケ・パスクアル さんで、昨年の11月に現地で活動中同僚のアリシア・ガメスさんと共に拉致されたが、 ガメスさんは今年3月に解放されている。
誘拐犯はアルカイダ系のテロリストグループとされており、同テレビ局は5百万〜1千万ユーロの 身代金が支払われたと報じている。
しかしながら、スペイン政府は現在の所解放についての正式発表は行っておらず、二人が所属するNGO団体 関係者も、彼らの身の安全を確実にするため正式発表があるまではコメントは控えるとしている。
ビラルタさんらの拘束日数は267日間にのぼり、この地域での同テロリストグループによる 誘拐事件としては、最も長いものとなった。

7月の外国人観光客4.5%増

先月スペインを訪れた外国人観光客は679万人で昨年の7月より4.5%の増加となった。
また、2008年5月以来最も高い数値であり、3ヶ月連続の上昇となった。
訪問者を国籍別でみると、最も多いのはイギリス、これにドイツが続く。
一方、最も外国人観光客が訪れた地域は、カタルーニャとバレアレスだった。
また、ホテルなどでの宿泊率も前年より7.2%上昇したが、宿泊費は0.8%下がっている。

猛暑で地中海沿岸地域に警報

スペイン気象局の発表によると、本日猛暑による警報及び注意報が地中海沿岸地域を中心に出されている。
アリカンテ、バレンシア及びムルシアでは最高気温が39度にまで達すると見られ、警報が発令されている。
また、マジョルカ、グラナダ、アルメリア、ハエン、アルバセテ、テルエル、サラゴサとウエスカ にも高温による注意報が出ている。
一方、ガリシアのア・コルーニャでは強風による注意報が発令されている。


8月20日(金)

マドリッド地下鉄、労組合に650万ユーロの賠償請求

去る6月、7月に、数回にわたって行なわれたマドリッドの地下鉄ストの中で、 6月29日と30日の二日間については、定められたミニマムサービスを 無視した違法ストであるとして、マドリッドの地下鉄は、ストを行なった 5つの労組合に対し、650万ユーロの賠償金の請求を発表した。
マドリッドの地下鉄は、公共交通機関として、ストライキを行なう場合でも 最低限、維持しなければならないミニマムサービスとして、通常サービスの 50%が定められているが、実際には、6月29日、30日の二日間については、 ほぼ100%、サービスが停止した。
この違法ストについて、地下鉄側は、 1日あたり1.6ユーロ(1回の乗車運賃)X170万人の利用者X2日間= 約550万ユーロの損失があったとし、更に市民に対する地下鉄のイメージダウン につながった慰謝料として100万ユーロを加えた、計650万ユーロの賠償請求 の手続きを行なうことを明らかにした。
 これに対し、組合側は、即刻、地下鉄側に対し、その首脳陣との直接会談を 求める書面を提出し、交渉の場を設けるよう要請した模様。

失業者への生活支援金支給制度、更に延長

失業したあと、失業保険受給期間が過ぎても雇用を得る事が出来ず 家族の中で全ての収入を断たれた人々のために政府が支給している 月額426ユーロの生活支援金制度が、向こう半年間、更に延長される事が 本日、可決された。
昨年、同制度が初めて稼動した際、失業率が17%以上である限り 予定期間が終了しても、更新される事が明記されていたが、現時点で 失業率はまだ20%に達しているため、今回の制度更新が決められた。
これによって、生活支援金を受ける人の数は219000人と見られ、 政府は4億2000万ユーロの支出を強いられる事となる。


8月19日(木)

社会保険、新規加入外国人数、頭打ち

過去5ヶ月間、外国人による社会保険新規加入者数は増加を続けていたが、 7月の新規加入者は、497名に止まり、前月比、僅か0.02%のプラス、 前年度同時期比較、1.79%のマイナスとなった。
7月末時点での外国人加入者数(失業中を除く)は合計1.900.157名で 国籍別に見ると、EU以外では最も多いのがモロッコ人の225.036名、 次いでエクアドル人の177.340名、コロンビア人の118.471名、 そして中国人の81.764名となっている。
また、EU諸国については、最も多いのがルーマニア人の286.294名、 イタリア人の67.003名、そしてこれにブルガリア人の54.264名と 続く。

外国籍ナンバーのスピード違反取締り強化

スペイン国内で見られるスピード違反の中には、外国人ドライバーに よるものも多く、特にカステジョン、ムルシア、アリカンテ、サモーラ などでは、摘発される違反の30〜40%にものぼる。
しかしながら、一旦、スペイン国外へ立ち去った外国人違反者を追跡し 罰金の支払いを徹底するのは困難で、これまでは未徴収で終わる事が多かった。
こう言った問題に対処するため、総合交通局では、スピード違反取締りの 4つのレーダーに新型システムを導入し、外国籍車両によるスピード違反取締り の強化を行なった。
同システムは、スペイン国内のナンバープレートと、外国籍ナンバープレートとを 識別し、スピード違反をした車が外国籍ナンバーを付けている場合、自動的に 2枚の写真を撮影し、総合交通局本部と、近くにいるパトロールカーへ映像を 送信する仕組みになっている。
映像を受信したパトロールカーは、即刻、違反車両の摘発に向かい、 発見と同時に、その場で罰金の全額、またはデポジットの徴収を行ない、 仮に、違反者が支払いを拒んだ場合は、その場で違反車両の取り押さえを行なう 事となる。


8月18日(水)

マドリッド州、HIV感染者リスト作成

欧州疾病予防管理センターがまとめているヨーロッパ諸国における HIVとエイズの感染状況を見ると、スペインの欄には、常に 「HIV感染についての全国統計無し」との注訳が付けられている。
スペインでは、HIV感染のデータ取り扱いについては、各自治州に任されており、 国家としての管理は行なわれておらず、感染者登録を行ない、 その状況を管理している自治州は昨年時で8州あった。
その後、4州が加わり、更に3州が加わって、ようやく15州についての 統計が揃いつつある。
マドリッド自治州には、スペインにおけるエイズ感染者の4人に一人が 住んでいると言われているが、これまで、感染状況の管理が行なわれて おらず、同州は、HIV感染者登録制度を今年になってようやく取り入れた3州の 中のひとつ。 
去る8月6日にマドリッド自治州にて施行されたHIV感染報告に関する新条例により、 新感染者を発見した医療施設は、公立、私立に関わらず、感染者の 氏名を含めてそのデータを報告することが義務付けられた。
まだ、幾つかの州が同システムを取り入れていないが、中央政府では、 全国レベルでのHIV感染状況を把握出来るようになる日も近いとしている。

引き続きアンダルシアに大雨注意報

月曜の夜から降り続いた大雨は、昨日、コルドバで3名の死者を出したが、 スペイン気象局では、本日も引き続き、アンダルシア各地に対し注意報を 発している。
大雨、強風注意報が出されているのはグラナダ、ハエン、アルメリア、マラガで、 カディス沿岸部、セウタ、メリージャなどにも注意を呼びかけている。


8月17日(火)

8月前半の車販売30%の落ち込み

自動車販売連盟によると、今月前半の自動車登録台数は2万267で昨年の同時期より29.6%減少した。
同連盟では、政府の自動車購入援助キャンペーンの 終了と、付加価値税の引き上げにより平均400〜500ユーロ値上がりしたことが原因と見ている。
内訳をみると、個人向け販売数は1万2千864台で43.7%の減少となった。
一方、一般企業向けは6千308台で11.9%の上昇、レンタカー会社向けは1275台で108.3%の上昇となった。

ヒメネス保健相全てにおいてゴメス氏を上回る

来年のマドリッド自治州知事選に党内から2名が立候補に名乗りをあげ、予備選が予定されている社労党。
ラジオ局カデナ・セルの報道によると、6月に党本部が行った調査では、すべての点においてヒメネス保健相が トマス・ゴメス社労党マドリッド代表を上回った。
これによると、ヒメネス氏の名前を聞いたことがあると答えた人は95.6%であるのに対しゴメス氏は71.7%と 知名度に圧倒的な差があった。
また、ゴメス氏の好感度及び知事としての適正に関してはどちらも28%であったのに対し、ヒメネス氏はそれぞれ 53%と43%であった。
しかしながら調査結果の中で最も目を引くのは、今知事選が行われた場合誰に投票するかという質問で、ゴメス氏と回答した人 と現職エスペランサ・アギーレ知事に投票すると答えた人の差が、15.8ポイントであったのに対し、ヒメネス氏と アギーレ知事との差はわずか3.6ポイントだった。
この調査結果は、ヒメネス氏を推し、ゴメス氏には退陣を求めたサパテロ首相の決断に大きな影響を与えたと見られる。

マドリッドとラ・マンチャで大雨の恐れ

スペイン気象局は、本日マドリッドとラ・マンチャ州に大雨による警報および注意報を発令した。
ラ・マンチャのクエンカ、トレド、シウダ・レアルとアルバセテには警報が出されており、1平米あたり1時間に40リットルの 雨が予測されている。
一方、マドリッドの中央部と南部では20リットルの降雨が予測されており、注意報が発令されている。


8月16日(月)

ガジャルドン市長、再出馬を表明

マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は昨日、来年行われる同市長選へ再選をかけて 立候補することを表明した。
市長はこの日聖母パロマ祭の式典に出席、聖母像に献花を行った後報道陣の取材に応じた。
ガジャルドン氏は、ヨーロッパ及び世界で最もグローバルな都市のひとつであるマドリッドの市長選 に再び立候補できる喜びを語り、新たな夢を持って占拠に臨むと述べた。
また、まだ正式発表はないものの、社労党の対立候補とされるハイメ・リサベスキー氏の同市への 貢献ぶりを称え、それぞれの提案やアイデアが飛び交う素晴らしい選挙戦になるであろうと 述べた。

8月15日の交通事故死者310%減

毎年8月15日前後は、バケーションによる帰省やUターンラッシュなどで最も交通量の多い時期 だが、今回の週末の交通事故による死者は10人で昨年の同時期(31人)を大幅に下回った。
今回は、週末、帰省ラッシュと地方によっては祝日も重なったため日曜深夜まで特別警戒態勢がしかれていたが、 アンダルシア、アラゴン、アストゥリアスでは月曜も祝日であるため、これらの自治州では本日夜まで 引き続き特別警戒が行われる。

オートバイ選手権、スペイン勢またもや3冠

昨日チェコのブルノサーキットで行われたオートバイの世界選手権決勝で、最高峰カテゴリーのモトGPでは ホルヘ・ロレンソが今季7度目の優勝を飾り、初優勝にまた一歩近づいた。
ロレンソは土曜日の予選で転倒し、3位からのスタートとなったが、ポールポジションのダニー・ペドロサ を序盤で抜き、最後まで他の追随を許さなかった。
モト2ではやはり総合1位のトニー・エリアスが優勝、今季4勝目を挙げた。
125CCクラスではニコ・テロル選手が優勝したほか、3位までをスペイン勢が独占した。


8月13日(金)

アウトレス社、再びストへ

8月前半のバカンスを終える人々、8月の後半にバカンスを取る人々による 大移動が行なわれる今週末に合わせる形で、大手バス会社、アウトレス社による ストが本日、開始された。
ストは、今日から月曜日にかけて行なわれる。
同社運行の主な路線としては、マドリッドとペニスコラ、ガンディア、 ベニカシム、バレンシア、カステジョンなどの地中海沿岸部をつなぐもの、 そして、ビゴ、ポンテベドラ方面など、マドリッドとガリシアをつなぐものが ある。
労組合側は、ストライキ中、法律で定められた30%のミニマムサービスを 守る事を表明しているが、今回のストで、およそ15000人の足に影響が 出ると見られる。

スペインの経済成長率、引き続きEU内で遅れ

今年第2・四半期のスペインにおける経済成長率は0.2%のプラスと なり、僅かではあるが、6ヶ月連続での成長を示してるが、EU諸国の中では、 依然、末尾グループに属しており、今も後退を続けているギリシアを除けば、 スペインの後に続く国はプラス0.1%のリトアニアと、0%のハンガリー だけとなっている。(ポルトガルはスペインと同じくプラス0.2%)
EU内で最も大きな成長を示したのがドイツで、プラス2.2%を記録しており、 過去23年間で最大の伸びとなった。

インフレ率、1.9%に

7月のインフレ率は、前年度同時期比較、1.9%となった。
これは、主に7月1日より施行された消費税値上げによるものと見られ、 主にガスや電気、車や通信関係の値上がりの影響が大きいされる。
 一方で、前月比較では、インフレ率は0.4%のマイナスとなっており、 これは、7月に始まった夏のバーゲンの影響と見られる。
例年、この時期にはバーゲンの影響で物価指数はマイナスを示すの普通で あるが、昨年の同時期の落ち率は0.9%であった。


8月12日(木)

マドリッド住民の通勤距離は平均12キロ

マドリッド自治州調べ、2008年度まとめによると、マドリッド自治州の 住民は、毎日の通勤で、片道平均、約12キロ(11.8キロ)の距離を 移動している。
同統計は、サラリーマンを対象に、社会保険が持つ情報と各地方行政が持つ 住居登録情報をもとにしたもので、経済危機が表面化する前にあたる 2008年度、マドリッド自治州全体で約330万人のサラリーマンが 働いていた時のもの。
多くの住民が、職場のある同じ市ではなく、隣接した別の市に住んでいるのは、 より安価な住居費を求めた結果であると言う一面もあるにはあるが、 州政府では、社会的な理由、つまり、家族や友人の傍で生活したいと言うのが、 その主な原因と見ている。
マドリッド自治州内で、マドリッド市については、職場と住居が同じ市内に あると言うケースが大半で、10人中、8人を占める。
しかしながら、その一方で、マドリッド市内の住民が同市内での雇用数を 占める割合は65%程度で、残り35%は隣接する他の市より通う人々によって 占められている。

AVE、カンタブリア線、2015年開通を再確認

予算不足に悩む中央政府は、新幹線AVEのカンタブリア線開通工事のための 投資中断を発表していたが、カンタブリア州政府からの度重なるプッシュを受け、 中断通告を撤回、2015年開通予定の再確認が行なわれた。
工事開始に向けた最初の入札が2011年に開始される見込み。


8月11日(水)

空港管制官組合、8月のストを中止

8月後半、とだけの告知で、日時未定の形でストの可能性を通達していた 空港管制官組合であったが、一旦、これを撤回し、労働条件改善のため、 空港事業団との対話を引き続き行なう事を発表した。
これまで、ストの日程を明確にしなかったため、バカンスの真っ最中である 8月後半に飛行機の利用を予定していた人々による予約キャンセルや、 ストに巻き込まれるのを避けるために新規予約を行なう人が減ると言った現象が 見られ、旅行業界へ与える悪影響が表面化し始めていた。
経済危機の影響が続く中、今年はアイルランドの火山噴火と言った、航空業界や 旅行業界にとって厳しい状況があった後だけに、8月のスト中止と言う朗報に、 政府や各業界は安堵の色を隠しえない。


8月10日(火)

航空会社の名を騙ったフィッシング

スパンエアー社によると、最近同社のホームページ利用者宛に、航空券をプレゼントするという名目で 偽のメールが配信されているという。
同社広報のエルナンデス氏は、ここ数日この「プロモーション」に対する問い合わせが同社に 相次いでいるが、これは無料チケットにかこつけてユーザーのデータや暗証番号を入手する目的の フィッシングであるとして注意を呼びかけている。
同社では現在の所被害に遭った人がいるという報告は受けていないという。

ジブラルタルに通行料

英領ジブラルタルに入国するための通り道となっているカディス県のリネア・デ・ラ・コンセプシオン。
不況で失業者が増加し、市の債務も膨れ上がる中、新たな税収を見込んで通行税の導入が 検討されており、議会で可決されば、10月頃から施行される見込み。
それによると、この通行税は住民や毎日ジブラルタルに働きに行く労働者らを除いた訪問者に 課金されるもので、最高で5ユーロ程度となる見込み。
同市のサンチェス市長は、交通の混雑を緩和する狙いもあることを強調しているが、市民の中には税の導入により 観光客が減少し、不景気に拍車がかかることを懸念している人も多い。

6月の住宅販売7%上昇

国立統計局(INE)によると、6月の住宅販売数は3万7千297件で昨年の同月より7%上昇した。
このうち中古住宅の販売数は1万9千339件で17.1%の上昇となった。
一方新築は1万7千958件で2.1%減少した。
今年に入ってから6月までの累計でみると、昨年の同時期より10.7%上昇している。


8月9日(月)

アウトレス社のスト再び

マドリッドとバレンシアの沿岸地域などを結ぶ路線バス会社アウトレス社は、6月にもストを決行したが、 今週末に再開、日曜日の昨日は終日ストとなり、夏休みで旅行や帰省を計画していた 約4千人の乗客に影響を及ぼした。
このストは同社が3年足らずの間に社員をほぼ半減させ、さらに賃金カットを計画している事に 反発したもので、現在の所今月13日と21日に10時間、14,15、16,22、、 29日と9月1日には終日ストが予定されている。
現在の所、ミニマム・サービスは遂行されているが、労組側は次の会合でこれの不履行を検討する と発表している。
アウトレス社では、すでにチケットを購入している人人は、ストの実施日や時間帯を 同社に問い合わせるよう呼びかけている。

ヒメネス氏、マドリッド州知事立候補を発表

トリニダ・ヒメネス保健相は本日、社労党マドリッド代表のトマス・ゴメス氏と連絡をとり、 自身の同州知事立候補の意向を伝え、ゴメス代表との予備選に挑む構えであること発表した。
ヒメネス保健相は会見で、出馬はあくまで個人的な決断でありサパテロ首相からの要請はいっさい なかったことを強調した。
また、予備選では、党マドリッド代表であるゴメス氏が優勢であることを認めた上で、期待できる プロジェクトを発表しようという意気込みは誰にも負けないと主張した。
一方、サパテロ首相は先週土曜日にゴメス代表と会談を持ち、出馬を取りやめるよう要請した模様だが、 同氏を説得することはできなかった。
予備選は10月3日に行われる。

週末の交通事故死者数、今年最多

総合交通局(DGT)によると、先週末の交通事故による死亡者は26人で今年に入ってから最も死者の多い週末となった。
しかしながら、累計では昨年の同時期より15%少ない数値となっている。
先週末は全国で24件の事故が発生し、30人が重軽傷を負った。
一方、オートバイによる事故や歩行者が巻き込まれる事故が多発した週末だった。


8月6日(金)

スペイン経済、0.2%成長

スペイン銀行発表によると、今年第2・四半期のスペイン経済成長率は 0.2%のプラスとなった。
この時期、ギリシアの経済危機に引っ張られるような形でスペイン経済の 信用度までが、懐疑の目で見られることが多かったが、実際には、 国内総生産は0.2%と僅かながらも前進しており、ゆっくりとではあるが、 これで3四半期連続でのプラスを記録、スペイン経済が世界規模での 経済危機のあと、ようやく後退から脱しつつあることを証明している。

スペイン在住外国人、減少

滞在許可証を持ってスペインで生活している外国人の数が、 今年第2・四半期に98330名のマイナスとなり、在住外国人の数は 4.744.169名となった。
在住外国人数の数が減少したのは、2008年以来、初めてのこと。
年齢別に見ると、減少したのは、労働適齢層と、16歳未満の層で、 唯一、増加を続けているのが65歳以上。
また、出身地別に見た場合、最も減少したのがエクアドル人で、これに アフリカ諸国、ヨーロッパ諸国からの移民と続く。
アジアからの移民も1763名の減少となった。


8月5日(木)

サンティアゴ巡礼者、年内に800万人以上に

サンティアゴの聖年にあたる今年は、巡礼者の数が例年とは比較に ならない程に増加しているが、今年の7月が終わった時点で、ガリシアを 訪れた人の数はすでに400万人を越えている。
サンティアゴ聖年に合わせて予定されている各種イベントをはじめ、 11月6日にはローマ教皇の訪問も控えており、ガリシア州では、 今年後半には、前半以上の数の巡礼者が訪れ、年内に800万人を越えると 予測している。
 聖年に合わせて世界中からやってくる巡礼者のために、巡礼路上に 配置され、働いているボランティアが1000名いるが、これまでに 巡礼者が遭遇する様々なトラブルに対応した件数がすでに72000件と なっており、1日辺り330件の対応を行なっている事となる。
最も多いトラブルは、疲労、脱水症状、日射病、怪我、巡礼路を見失った ことによる迷子など。
病気や怪我については軽症が多いが、これまでに450人が、 救急班による運搬作業の対象となった。
 聖地サンティアゴまでの最終工程100キロ以上を徒歩にて巡礼した者に 与えられる巡礼証明書は、今年7月の時点で133000通、発行されたとの こと。

マドリッド地下鉄2番線、8月いっぱい運行停止

マドリッド市内中心を走る地下鉄2番線が、電気系統の改善工事のため、 今週土曜日から8月末までその運行を停止する。
同ラインは、クアトロ・カミ−ノス駅からラ・エリパ駅までをつなぐもので その途中、オペラ、ソル、セラノなどの中心地を通過する。
マドリッド市は、2番線工事の間、これに代わるサービスとして ラ・エリパ駅からゴヤ駅までの区間のみ路線バスを用意する予定で、 8分〜12分間隔の運行となる模様。
尚、ゴヤからクアトロ・カミーノス駅までは、代替バスの運行は予定 されていない。


8月4日(水)

管制官、8月後半にストライキを予定

労働条件の悪化を理由にスペインの空港管制塔スタッフ組合は 8月の後半にストライキを行なう事を決定。
昨日、ストを行なうか否かの投票が行なわれたが、92%がスト賛成に 投票したため、ほぼ満場一致での可決となった。
8月15日を含む週末は、8月のバカンスのちょうど節目にあたり、 同月前半にバカンスをとった人々の帰宅ラッシュと、後半からバカンスに 入る人々の移動とが重なるため、管制官組合は国民への悪影響を考慮して この週末のストは控える事を発表。
現時点では、8月後半にストを行なうとの通達があっただけで、その正確な 日付や期間などについてはノーコメント。
一部で、8月18日、20日あたりでは無いかとの予想が聞かれる。

バスク自治政府、インターネットテレビによる観光プロモーション開始

バスク自治政府は、観光プロモーション強化の一環として、本日より 世界に向け、インターネットテレビによるバスク文化のアピールを開始 した。
これを通じて、バスクの食文化、ワイン文化、観光ルートなどの プロモーションビデオを流す他、この8月にバスクで行なわれる夏祭りの 開幕の様子などをリアルタイムで放送する予定。
バスク・ネットテレビのURLは次のとおり。
http://www.tveuskadi.net


8月3日(火)

失業者数、4ヶ月連続減少

労働省の発表によると、7月の失業者数は前の月より1.85%減少し総数は390万8千578人となった。
これは、7月としては1998年以来最も低い数値で、4ヶ月連続の減少となった。
減少の最大の理由は7月の観光シーズンを迎えて、レストランやホテルなどでの契約が増えたことによるもの。
このため、最も失業率が下がった職種はサービス業でマイナス1.9%、続いて建設業がマイナス2.2%。
これに工業、農業が続く。

首相、マドリッド州知事候補に保健相を推薦

昨日出身地のレオンでスポーツ施設の開館式に出席したサパテロ首相は、来年に控えた マドリッド自治州知事遷についてコメントした。
首相は、社労党マドリッド代表のトマス・ゴメス氏について、彼の今までの功績を称え、高い評価をしていると述べた。
しかしなら、トリニダー・ヒメネス保健相に対しては、大臣としての仕事ぶりを「非常に」 高く評価していると強調、明言は避けたものの州知事候補として期待していることは明らかだった。
党本部としては、州、市とも長期にわたる民衆党支配が続く中、知名度、人気ともに高いヒメネス保健相を担ぎ出したいところ。
一方で、ゴメス氏も先日、自ら州知事への立候補を宣言しておりこのままいけば予備選は避けられない模様。
なお、ヒメネス氏は2期前に同市長選に、いとこであるガジャルドン市長の対立候補として擁立されたが 落選している。

スペインの世界遺産42に

現在ブラジルで開催中のユネスコ世界遺産委員会で、サラマンカ県のシエガ・ベルデ遺跡が新たに世界遺産として登録 された。
これでスペイン国内の世界遺産は42、カスティージャ・レオン州では、サラマンカやアビラの町並み、 ブルゴスの大聖堂などに続いて8番目の登録となる。
シエガ・ベルデは、岩壁に描かれた先史時代の壁画遺跡で同県シウダ・ロドリゴ市から約20キロの地点に 位置する。


8月2日(月)

ラホイ党首、シートベルト不着用で謝罪

野党第一党民衆党(PP)のマリアノ・ラホイ党首がソーシャル・ネットワーキング・サービス のfacebookにおける自身のページに、支持者向けのビデオをアップロードした。
これは、夏休みで故郷のガリシアに帰る車中から、という設定でノーネクタイに半そでのシャツ姿の 同氏が、後部座席から様々なメッセージを支持者に伝え、その後車外の風景が映し出されるというもの。
しかしながら、この車が移動中であるにもかかわらずシートベルトを着用していなかったことから 党調整役のモラガ氏が即座に謝罪したが、ラホイ氏は通常安全対策には非常に気をつけていると 釈明した。
スペインの道路交通法では、シートベルト不着用のs場合罰金150ユーロが課される。

闘牛嫌い、でも禁止には反対

エル・パイス紙が行った調査によると、60%の国民が闘牛が嫌いであるとし 、闘牛ファンであると答えた人はわずか37%だった。
しかしながら57%の人が、先日カタルーニャ州議会で可決された闘牛禁止法を支持しないと答えた。
また52%が闘牛の存続を支持しており、自分は嫌いまたは興味がないが、庶民の伝統的な 祭として続けられるべきと考える国民が多いことが伺える。

マドリッドの蚤の市で車事故

昨日朝8時半ごろ、毎週日曜に開かれる蚤の市で有名なリベラ・デ・クルティドーレス通りで、コントロールを 失った車が露天に突っ込み13人が重軽傷を負った。
車は最終的に街灯にぶつかって停止した。
現場は一時騒然となり警察や救急隊が駆けつけたが、運転手と80代の男性が病院に運ばれた以外は 全員軽傷だった。
常に観光客を中心に多くの人でごった返すこの通りは、ピークであれば大惨事となった可能性もあったが、 早朝だったため、人はまばらでほとんどの被害者は開店準備中の露天商たちであった。


7月30日(金)

失業者数、更に増加

例年、夏のバカンスシーズンに向けて、観光業関連の雇用が増えるため、 雇用が上向きになるのが普通であるが、今年の第2・四半期が終わった時点で 失業率は3月末時に比べて0.04%の増加を見せ、20.09%と なった。
スペイン経済の低迷が続く中、失業者が増え始めた2007年の 第2・四半期には1.760.000人であった失業者数が、現在では 4.645.500名にのぼっており、国家統計局始まって以来の記録を 更新し続けている。

アルハンブラ、12頭のライオン復帰

2007年より、その修復作業のためにアルハンブラ宮殿内、ライオンの中庭 から取り外され、この3年間、見ることの出来なかった12頭のライオンの 彫刻が、昨日、アルハンブラに帰ってきた。
修復作業の全てが完了した訳では無いこともあり、現時点ではまだ、 ライオンの中庭の定位置に戻されていないが、年内いっぱい、アルハンブラの カルロス5世宮殿内に展示され、訪問者の見守る中、残りの修復作業 が続けられる。
今回の修復にかかった費用は1.200.000ユーロ。

ユネスコ、バルセロナ市内のAVEトンネル工事に同意

バルセロナ市内を通るAVEのトンネル工事が、世界遺産に指定されている サグラダ・ファミリアやラ・ペドレラなどに悪影響を与えるとして、 同工事中止を求める訴えが、7度にわたって国家裁判所へ出されていたが 国家裁判所はこれら全てについて、悪影響の可能性を明確にするものでは 無いとして退けていた。
この問題について、世界遺産指定を行なっているユネスコとしても、 独自の調査を続けていたが、トンネル工事も、AVEの運行についても これらの世界遺産に対する悪影響は無いとの判断を下し、同工事の続行に 同意する旨を発表した。


7月29日(木)

カタルーニャで闘牛禁止案可決

昨日行なわれたカタルーニャ州議会において、同州内における闘牛の開催禁止案が 賛成68票、反対55票、無投票9票によって可決された。
これにより、カタルーニャはスペイン国内で、カナリアス(91年より禁止)に続いて、 二つ目の闘牛禁止地区となる。
この新条例が適用されるのは、2012年1月からで、カタルーニャで闘牛が観られるのは 残り僅か1年半となった。
これに対して、闘牛賛成派は、2012年1月までにこの決定を覆すため、憲法裁判所に 同件を持ち込む事を通告。
また、最大野党のPPは、スペイン全土において闘牛文化が守られるよう、また、 カタルーニャにおける闘牛が禁止とならないよう党として働きかけることを表明した。

AVE,マドリッド ー ラ・マンチャ ー バレンシア新路線、初の試運転

本日11時に、マドリッドからラ・マンチャ、バレンシアを結ぶAVE新路線の試運転が 行なわれる。
試運転に使われるのはS-112型の新型AVEで、クエンカを出発し、35分間の 試運転の後、アルバセテに到着予定。
この路線が開通すると、マドリッドーバレンシア間を、最高時速330キロ、1時間35分の 所要時間でつなぐ事となる。


7月27日(火)

5月のローン契約数4ヶ月ぶりの減少

国立統計局(INE)によると、今年5月の住宅ローン契約数は5万5千755件で、 昨年の同月より2.9%下がった。
これにより4ヶ月連続上昇にストップがかかった。
また、住宅ローン契約の平均額は11万4千990ユーロで前年比4.4%の減少、 今年の4月と比較すると0.8%の上昇となった。
一方、最もローン契約数が多かった金融機関は信用金庫で全体の52.2%、 次が銀行で43.4%となっている。
5月の公定歩合は3.92%で前の月と同じ数値だった。

ラウル、レアルを退団

先週末退団会見をしたグティに続き、昨日はラウル・ゴンサレス選手がフロレンティーノ・ペレス 会長とともに退団式を行った。
会場となったサンティアゴ・ベルナベウサッカー場には16年間同クラブに在籍したラウル の退団を惜しむファンが大勢詰め掛けた。
その後行われた記者会見でホルヘ・バルダノジェネラル・マネージャーと共に現れたラウルは、 今日は自分のサッカー人生の中で最もつらい日であるとした上で、体が続く限りはプレーを し続けたいと述べた。
また自分を支えてくれた多くの人々に感謝の言葉を述べたが、特にデビュー時の監督であり、まだ17歳だった彼 を起用してくれたバルダノ氏に強い謝意を示した。
今後はドイツかイングランドのチームへの移籍が噂されている。

オバマ夫人、スペインでバケーション

エル・パイス紙の報道によると、ミシェル・オバマ米大統領夫人は、来週マラガのリゾート地 マルベージャを訪問し同市内の高級ホテルに滞在する模様。
この滞在はごく個人的なもので、友人や次女を伴って数日間の滞在となる予定。
一方、スペイン王室はフアン・カルロス国王がマジョルカ島の夏の別荘に滞在中、オバマ夫人を昼食会に 招待する予定であることを明らかにした。
具体的な日にちは明らかにされていないが、マラガ滞在後アメリカ帰国前と思われる。
オバマ大統領がこの昼食会に参加するかどうかは不明だが、可能性は低い模様。


7月26日(月)

5自治州で猛暑注意報

スペイン気象局は本日、アンダルシア、カタルーニャ、エクストレマドゥーラ、ガリシア及びバレアレス に猛暑及び強風注意報を発令した。 アンダルシア州のコルドバ、セビージャの山間部及びハエンでは38度に達する見込み。 また、ガリシアのオレンセ及びポンテベドラでは34〜36度との予報がでている。 一方、カタルーニャのジローナとバレアレスのメノルカ島では海岸地域に強風注意報が出ている。

プラシド・ドミンゴ、王立劇場内外で大喝采

現在、マドリッドの王立劇場で上演中のオペラ「シモン・ボッカネグラ」(ヴェルディ)が、 劇場前のオリエンテ広場に設置された大型スクリーンで上映されおよそ6千人の観客が詰め掛けた。
癌の手術を受けて以来スペインの舞台には初出演となったテノール歌手のプラシド・ドミンゴ氏、 今回はバリトンに挑戦ということもあり注目されていたが、巨匠の熱演ぶりに劇場内では 拍手が鳴り止まず、同劇場の最高記録となる25分間続いた。
その後同氏は、劇場のテラスに姿をみせ外で観劇していた聴衆にも挨拶し感謝の言葉を述べた。
また、世界的なテノールでありながら、親しみやすさでも定評のある同氏は、さきのサッカーW杯優勝などに触れ、 応援歌や出身地であるマドリッドの歌などを歌い、さらなる拍手喝采を受けていた。
ドミンゴ氏の出演は3回のみで、これらの公演のチケットは2ヶ月前の発売直後2時間で完売となった。

週末のスポーツ結果

パリで昨日最終日を迎えた自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで、マドリッド出身のアルベルト ・コンタドール選手が2年連続3度目の優勝を決めた。
昨年は表彰台に上った際、主催者側の不手際でスペイン国歌が流れないというハプニングが起きたが、 今回は無事に国歌を聞くことが出来た。
アメリカのラグナ・セカサーキットで行われたオートバイの世界選手権モトGPでは、現在総合トップの ホルヘ・ロレンソが同サーキットで初優勝、世界チャンピオンのタイトルへまた一歩前進した。
こちらでは表彰式で、誤って3位に入ったヴァレンティノ・ロッシ選手の国であるイタリアの国歌が 流されかけたが、速やかに訂正された。
一方、ドイツで行われたF1の自動車レースでは、アストゥリアス出身のフェルナンド・アロンソが、 今季2度目の優勝を飾った。


7月23日(金)

AVEガリシア線、2015年開通予定を再確認

経済危機が続く中、ガリシアで予定されていた新高速道路の工事も 2件、中止せざるを得なくなったが、高速列車AVEの開通工事に 関しては、予定どおり2015年に完了させる事をホセ・ブランコ勧業大臣は 再確認した。
また、マドリッドからガリシアまでの全区間開通に先立って、 オレンセ − サンティアゴ・デ・コンポステラ間については、これも 予定どおり、2011年に運行を開始出来る見通し。

アトーチャ駅拡張工事開始

マドリッドの国鉄ターミナル駅となっているアトーチャ駅のインターチェンジとしての 拡張工事が来週月曜日より開始される。
工事は2期に分けて行なわれるが、第1期工事が来週月曜日から8月1日まで、 その後、すぐに第2期工事が始まり、8月末日まで続く予定。
同工事に伴って、アトーチャ駅を始発(終着)駅としている路線バスをはじめ、 同地域を通る路線バスの多くについて、その停留所の移転が行なわれる。
停留所移転の影響を受けるのは、10番、14番、19番、24番、26番、32番、 37番、54番、57番、59番、85番、86番、102番、141番、C1番、 そしてC2番のバス。


7月22日(木)

小学校内における菓子類、ジュースの販売禁止

近年、スペインの子供に見られる肥満が、大きな社会問題となりつつある。
過去20年間で、肥満児の人口は実に3倍にも膨れ上がり、現在では 4人に一人が太り気味、または肥満と診断されている。
こう言った状況を改善するための一策として、政府は、小学校内における 菓子類、菓子パン、ジュースなどの販売を禁止する旨を発表した。
これまで、子供達は、休み時間に、ポテトチップスやチョコレート、キャンディー、 炭酸飲料などを学校内で購入する事が出来たが、間もなく、これが出来なくなる。
専門家の意見としては、概ね、肥満予防に効果があるとして賛同するものが多いが、 栄養の取り方についての基本的な教育を行なわない限り、根本的な解決にはならないと する見方が多い。

フランスの管制官ストにより、スペインで168便がキャンセル

ここ数日間、バルセロナの管制官による病欠を理由にしたストが続いている中、 昨日、隣国フランスでも管制官のストが始まったため、空の便は更なる混乱状態に陥った。
スペインの空港事業団AENAによると、昨日、フランス側のストによりキャンセルを 余儀なくされたスペイン関連フライトは168便にのぼる。
バルセロナの管制官ストは、今日も続いており、27名の欠勤により、本日、すでに 69便が大幅な遅延運行を余儀なくされた。


7月21日(水)

軍事管制官導入の準備始まる

今日も、バルセロナのプラッツ空港では、61人中、13名の管制官による病気を 理由にした欠勤が続いており、引き続き、空の便に大きな乱れが生じている。
昨日、政府は、実質上、これは管制官等によるストライキであり、こう言った状況が 続くようであれば、軍隊所属の管制官を一時的に導入する可能性を明らかにしたが、 これに対し、管制官やパイロット等から、軍用空港の管制官は、民間空港の仕事には 慣れておらず、その代理は務められないとして、強い反発が見られた。
これらの批判に対し、政府はスペイン国内に幾つも軍と民間でシェアーしている空港が 存在しており、軍事管制官は、それら民間空港ですでに多くの経験を積んでいる事から 代理を務めるための技量は充分に備わっているとしつつ、更に、マドリッドやバルセロナ の空港のように交通量が多い空港での職務を果たすために必要な予備知識を得るための 講習がすでに始められている事を明らかにした。

サッカーワールドカップの優勝カップ、プエルタ・デル・ソルに展示

7月11日に行なわれたサッカーワールドカップ決勝戦で、スペイン代表が勝ち取った 優勝カップが、今月22日、23日の二日間、マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル広場 にあるマドリッド州政府の建物、レアル・カサ・デ・コレオスに展示される。
この間、市民はここを訪れ、写真撮影をする事が出来る。
マドリッドでの展示が終わったあと、カップは他の州へ移動され、それぞれの地で展示が 行なわれる予定。


7月20日(火)

政府、軍事管制官の導入を検討

バルセロナのプラッツ空港では、本日も担当の航空管制官のうち4人に1人が病気を理由に欠勤しており バルセロナ、バレンシアなど東部の地中海沿岸地域の空港を中心に混乱が続いている。
これについてホセ・ブランコ勧業相は今朝出演したラジオ番組で、軍隊に所属する航空管制官 を派遣することを検討していると述べた。
ブランコ大臣は、すでにサパテロ首相やチャコン防衛大臣とこの件について合意しており、軍事管制官 が民間航空の管制塔で勤務するための必要な手続きや訓練の準備を開始したと発表した。
一方で、病欠の管制官の症状の多くがストレス、不安症や欝によるものであることから、仮に 事実であったとしたら、このような人は管制官には向いていないのでは、と皮肉を述べた。

マドリッド地下鉄スト終結

昨日行われたマドリッド地下鉄労働組合の集会で、土曜日の労使交渉で合意に達した結論の是非を問う 投票が行われた。
その結果、全体の68%にあたる組合員がこれを承認したため7回に渡って行われたストに終止符が打たれた。
先日の労使交渉では、最初に予定されていた5%の賃金カットを1%に抑えることで 合意したためスト終了はほぼ確実だったが、組合員の投票により正式なものとなった。
昨日の集会での投票は挙手によるものであったため、一部の組合員からは公正を欠くなどの不満の声があがった。

トレドに新しい軍事博物館

昨日、トレドのアルカサルで軍事博物館の開館記念式典が行われ、 フェリペ皇太子、カルメ・チャコン防衛大臣やゴンサレス・シンデ文化相らが出席した。
この博物館は、マドリッド市内から移転されたもので、以前の倍にあたる8千平方メートルの敷地 を所有し、3万6千点の美術品などを所蔵する。
館内は、時代別の展示室が7室とテーマ別展示13室に分かれている。
また、アルカサルそのものが、ローマ時代の要塞でその後西ゴート族やアラブ人らによって 占領された歴史的建造物であり、付近で発掘された遺跡なども展示さてているため見所は 多い。 一般公開は本日より開始される。


7月19日(月)

プラッツ空港の管制官28人病欠、ストの疑い

昨日バルセロナのプラッツ空港で、午前のシフトに当たっていた航空管制官の46%にあたらる 28人が病気を理由に欠勤、同空港およびアリカンテ空港など主に地中海沿岸地域で空のダイヤが大幅に乱れた。
ホセ・ブランコ勧業大臣は、半数近い担当者の一斉病欠は、意図的なものであると断言、国や航空会社、また夏休みを楽しもうとしている一般市民への損害は大きいとして、法的手段に訴える考えを示した。
また、病欠の信憑性にういては社会保険庁が調査中であると付け加えた。
一方、管制官労働組合の広報担当者は病欠の証明書は全て本物で、多くの管制官が体調を崩したのは 3月に導入された新システムにより労働時間が増えたことが理由であると述べた。
また、病欠の証明書を調査するだけでなくそれぞれの症状を調べれば、なぜこんなに多数の管制官が病気になったのかが わかるはずだと主張した。
同広報官は、今後空港会社がきちんとしたシフトを調整しない限り、「厳しい夏」になるであろうと述べ、これからも同様の 事態が起きる可能性を示唆した。

本日も引き続き猛暑

スペイン気象局は本日、イベリア半島の中央部と南部の26県に猛暑による警報及び 注意報を発令している。
注意報が出ているのは、カスティージャ・イ・レオン、ラ・マンチャ、マドリッド、アラゴン、 アンダルシアなどにある25県だが、トレドには警報が出ており日中の最高気温は40度に 達する見込み。
また、全国的に快晴で、ほとんど雲は見られない見込み。

ティビダボ遊園地、事故のため火曜日まで閉鎖

先週土曜、バルセロナのティビダボ遊園地の人気遊具ペンドゥロ(振り子)のアーム部分が破損し落下 1人が死亡、3人が重傷を負った。
同遊園地では、犠牲者の追悼と現場検証のために火曜日まで閉鎖することを決めた。
この乗り物は同園の目玉アトラクションで、1ヶ月ほど前に定期点検が行われたばかり。
当日は、事故が起きる数時間前に担当者からペンドゥラがいつもより揺れが激しいとの通報があったため 一度遊具を停止し専門技師が点検したが、不具合は確認されなかったため運転を再開した直後の 出来事だった。
同園では、内部及び外部調査を同時に行い、原因究明を急いでいる。


7月16日(金)

障害体験ツアー、キャンセルに

マドリッドの障害者代表委員会Cermiは、障害を持つ人々が日ごろ、どのような 生活をしているかを実体験してもらうため、政治家達に、障害体験ツアーへの招待状を 出していた。
同ツアーは来週の月曜日に予定されており、招待状は、マドリッド州知事のエスペランサ・ アギーレ女史をはじめ、22名の政治家に送られていた。
参加者は、車椅子、または目隠しをした状態で町を散策する事になっており、これにより 障害者にとっての街づくりの現状を少しでも実感してもらおうとするものであったが、 招待状を受け取った時には、全員がその参加の意思を表明していたのにも関わらず、 いざ、時期が近づき、参加の確認を取ろうとすると、「他の予定が入っている」との理由で 参加を断る政治家がほとんどとなった。
招待されていた22名のうち、最終的に参加を申し出たのは僅か4名となり、Cermiは 障害体験ツアーの中止を発表するに至った。
今回の経験から、Cermiの会長を務めるハビエル・フォント氏は、次回、同様の企画を 行なう場合、その時期を選挙の前に設定するとコメント。

不動産価格下降線、やや緩やかに

住居省の今朝発表によると、スペインの不動産価格下落の傾向は 依然、続いているが、その落ち方が徐々に緩やかになりつつある。
今年第1・四半期時点での前年度同時期比較では4.5%の落ち率となっていたが、 第2・四半期の年間比較では、3.6%と、両者の間に0.9%の違いが認められた。
現時点でのスペイン不動産平均価格は1平米あたり1848.9ユーロとなっており、 これは2006年以前と同レベル。

タコのパウル君、スペインへの引越しならず?

サッカー・ワールドカップでドイツの5回の勝利と2回の敗退を、そして スペインの優勝も含め、全ての試合結果を見事に予想、的中したことにより 世界的に有名になったタコのパウル君は、ドイツのオーベルハウゼンにある 水族館シーライフの人気者となっているが、ワールドカップで優勝を遂げた スペインの各地水族館から、パウル君を譲り受けたいとの希望が多く見られた。
中でも、マドリッド、マジョルカの水族館が積極的にシーライフとコンタクトを 取っていたと見られるが、シーライフ側は「それらのコンタクトは取っていない」と 発表。
譲渡の可能性も、その他、交渉に応じる可能性も、現在のところ少ないと見られる。


7月15日(木)

FEVE脱線により運行停止中

スペイン北部で運行されているスペイン狭線路鉄道FEVEが、昨日、12時41分に リバデオ付近で脱線し、現場は今も通行止めとなっている。
事故があったのは、リバデオーベガデオ間にあるトンネルの出口付近。
脱線したのは木材やアルミを積んでいた貨物列車。乗っていたのは運転手等2名のみで 彼等に怪我は無かった。
昨日は、同事故により、フェロール − オビエド − フェロール間を運行する ローカル便4本と、ショベ − プラビア − ショベ間の貨物列車3本が運休となった。
現場の復旧にはおよそ48時間を要すると推定され、本日もこれらの区間の運行は 行なわれず、代替としてバスが運行される模様。

ガリシアのリアス・バイシャス、赤潮のため養殖場一時閉鎖

赤潮のため、ガリシアのリアス・バイシャスに広がる貝類養殖場が一部、 向こう数ヶ月間、閉鎖となる見込み。
この辺りでは、年に数回、赤潮が発生し、その時によって数週間、或いは数ヶ月続くが、 今回の赤潮は、今、始まったばかりで、これから更に広がる事が予想され、 現時点で、バイオナからムロスまでの間に広がる20箇所の養殖場がその影響を受けている。
現在、ポンテベドラではムール貝の出荷は完全に中止されており、また、ビゴでは約半分が、 アロウサでは3箇所の養殖所で中止となっている。
赤潮の影響を受けているのは、現時点ではムール貝だけで、アサリ、ベルベレチョなどに ついての問題は報告されていない。

マドリッド地下鉄、労組合に最後通告

マドリッドの地下鉄と労組合側との間で協議が続く中、マドリッド州交通課は 労組合に対し、最後通告を行なった。
その内容は、給料の1.5%カットと言う妥協案を、来週の20日、火曜日までに 受け入れない場合は、5%カットを6月の給料に遡って適用すると言うもの。


7月14日(水)

サン・フェルミン、今年最後の牛追いが終了

本日、2010年度サン・フェルミン祭最後の牛追いが終了した。
最終日の今朝、過去に多くの怪我人を出した事で有名なハンディージャス牧場の牛が 登場したが、予想どおり、更に牛の角による怪我人の記録が更新される事となった。
本日の牛追いで角による負傷を受けたのは、パンプロナ出身の男性(27歳)、 チリ人男性(23歳)、マドリッドの男性(19歳)の3名、そして、外傷を負って 病院に運ばれたのが更に2名。

ニカブ脱衣拒否により病院、裁判所から拒絶

女性イスラム教徒が着用する衣装として知られるニカブ、カブルの公共の場における 着用禁止について大きな波紋が広がる中、チュニジア出身の女性、ナディア・チャビさんは、 ニカブをまとわずに公共の場へ出ることを拒み続けているため、病院からも裁判所からも そのサービスを受けられない状況が続いている。
事の始まりは、今年の6月4日にナディアさんが主治医の下へ赴いた時に遡る。
妊娠中の彼女は専門病院での診察を受けるため、その予約を取るための書類もらいに 主治医を訪れた。
ところが、主治医は、公共の場である診療所においては、ニカブの着用は控えるべきである とし、これを脱がない限り、往診も、専門科での往診予約に必要な書類も出せない、と 伝えたところ、彼女に同行していた夫、レドアンさんが激怒し、最後には地元警察官が 介入する騒ぎとなった。
この事件のあと、レドアンさん夫妻は、主治医と警察官を相手に訴訟を起こしていたが、 今度はビトリアの裁判所で、裁判官はニカブを着用したままでは、彼女の申告を許可する わけには行かないとし、ニカブを取るよう指示。 そしてこれを拒んだナディアさんの 訴えは、審議される事も無く無効とされるに至った。

ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが結婚

3年前、ウッディー・アレン監督の映画「ビッキー、クリスティーナ、バルセロナ」の 撮影以来、恋人関係の続いていたペネロペ・クルスさん(36歳)とハビエル・バルデムさん(41歳) だが、今月初頭にバハマにある友人宅にて、身内のみの出席による結婚式を挙げていた事が 明らかになた。
二人の結婚の可能性については、多くの噂が流れていたが、当人等はこれを認めず、 また、恋人関係にあることについても、つい最近まで公表される事は無かった。


7月13日(火)

6月のCPI、0.2%上昇

国立統計局(INE)の発表によると、6月の消費者物価指数(IPC)は1.5%で前の月に比べて0.2%上昇した が、前年比では0.3%下がった。
この上昇に最も貢献したのは、タバコとアルコール類の値上がりで5%、これにレジャー、カルチャー が続く。
一方、衣料品は0.6%、運輸関係は0.3%下がった。
これはガソリンが下がったことによるもの。

W杯優勝の夜、首都で95トンのゴミ

マドリッド市清掃局によると、日曜日の夜サッカーワールドカップでスペインの優勝が決まってから 祝賀ムードに包まれた市内で清掃員らが回収したゴミは最終的に95トンだった。
市では試合終了前から清掃員を各地に配備しており、中心地の主要スポットでは午前7時ごろに 回収がほぼ終わったが、最終的に全ての清掃が完了したのは午前11時近かった。

マドリッド地下鉄、再びスト

昨日新たに行われたマドリッド地下鉄労働組合の会議で、労使交渉の決裂によりストが再開されることが決まった。
今週は水曜日と金曜日に行われ、50%のミニマムサービスは行われる。
労組の広報担当は、賃金が1ユーロ多いか少ないかといった事ではなく、労働者の尊厳のために戦い続けると述べた。
来週は20〜23日に行われる予定。


7月12日(月)

優勝パレードでマドリッド市内各地で交通規制

昨日サッカーのワールドカップで初優勝したスペイン代表選手団は本日昼ごろマドリッドに到着、
国王に謁見し、サパテロ首相らと食事を共にした後、市内で歓迎パレードが行われるため、市内のあちこちで 交通規制が行われる。
パレードは午後7時開始予定で、モンクロアから選手らを乗せたバスが出発、グランビア、シベレス広場、 アトーチャ駅などを経て、マンサナレス川にかかるレイ橋に設置された特設会場まで続く。
これらの区間は、パレードの進行に応じて随時通行止めとなるためマドリッド市では、 マイカーの利用を避け、地下鉄や近郊線の利用を呼びかけている。
また、バスの路線変更などについては、EMTのウェブページで情報を収集することを推奨している。
パレードは、午後10時ごろ終了予定。

各地で猛暑による警報継続

スペイン気象局では、本日も引き続き高気温による警報・注意報を発令、9つの自治州の25県 で最高38度にまで達する見込み。
これらの警報及び注意報が出されている自治州は、アンダルシア、アラゴン、カナリアス、ラ・マンチャ、 カタルーニャ、ナバラ、バレンシアとムルシア。

週末の交通事故死者13人

総合交通局(DGT)によると、夏のバカンス特別警戒態勢に入ってから2回目の週末となった今回の交通事故による死者は13人、 重、軽傷者は計24人だった。
最も被害が多かったのは土曜日で、8件の事故で9人が亡くなっている。
また、ほとんどのケースが衝突事故で、最も多かった原因はわき見運転、これにスピードの出し過ぎが続く。
今年に入ってからの事故による死亡者は計814人で、昨年の同時期より192人少ない数値となった。


7月9日(金)

猛暑で2名死亡

アフリカからの熱波のため、全国的に気温が上昇している中、昨日から今朝早朝にかけて 暑さによる死亡が2件、確認された。
1名は24歳のポルトガル人で、昨日午後、バダホス県のビジャ・デル・レイで サッカーをしていた時に気分が悪くなり、自宅へ運ばれ、その後、救急隊員による 処置を受けたが、脈拍も呼吸も弱く、体温が41度まで上昇しており、45分後には 死亡が確認された。
あと一名はセビージャの女性(55歳)で、連日の高気温のため体調不調を訴え、 月曜日から入院していたが、今朝早朝、病院で死亡。
 昨日、今日と続いた強烈な熱波も、やや治まりつつあるが、スペイン気象局では 引き続き、23県に対し猛暑注意報を、1県に対し猛暑警報を発して注意を呼びかけて いる。

サッカーワールドカップ決勝戦、王室も応援に

明後日に行なわれるサッカーワールドカップ決勝戦には、スペイン王室より ソフィア王妃と王子等が応援に駆けつける予定であるとの発表が行なわれた。
先日行なわれた準決勝戦の時にも、ソフィア王妃の姿が見られ、試合終了後、 選手控え室まで祝福に赴かれた際、唯一のゴールを決めたプジョル選手が 着替え中で、タオル一枚を巻いただけの姿で王妃と迎えると言う珍事見られた。
一報、政府首脳陣は、ホセ・ルイス・サパテロ首相を含め、公務に追われているため、 誰も応援に行く事が出来ない旨、マリア・テレサ・フェルナンデス副首相から 発表があった。


7月8日(木)

各地に猛暑警報

アフリカからの熱波がスペイン全土に広がりつつあり、スペイン気象局では 39県に向けて、注意を呼びかけている。
ハエン県のラ・モレナ、コンダド、バジェ・デル・グアダルキビルでは、最高気温44度に 達するとして最大レベルの赤色警報が出された。
また、コルドバ、グラナダ、テルエル、サラゴサ、ラ・マンチャ州内の全県(アルバセテを 除く)、アビラ、サラマンカ、マドリッド、ナバーラなどでは、最高気温38度から41度 の予想でオレンジ警報(赤色警報に次ぐレベル)が、ガリシアのルゴ、オレンセには 雨、強風についてのオレンジ警報がそれぞれ発せられた。
その他、最高気温が38度程度に達するとして、アルメリア、マラガ、セビージャ、 ウエスカ、アルバセテ、カタルーニャ全土、アリカンテ、バレンシア、バダホス、 カセレス、ラ・リオハ、ムルシアに対し猛暑注意報(黄色警報)を、バスク、 アストゥリアス、サラマンカ以外のカスティージャ・イ・レオン州、カンタブリア に対し、雨、強風、猛暑のオレンジ警報を発し、注意を促している。

牛追いで、一名、重症

スペイン3大祭りの一つとして知られるパンプロナのサン・フェルミン祭で 今朝、今回2度目の牛追いが行なわれたが、牛の角による怪我人2名を含む計7名が 病院へ運ばれた。
角によって負傷した中の1名、ビゴ出身の男性は胸部を刺されており重症。
生命を落とす可能性もあるとの事。 もう一名のアイルランド人は左足を刺されているが 命に別状は無い模様。


7月7日(水)

ガリシア州、ローマ教皇の訪問に400万ユーロの予算

サンティアゴ聖年に合わせて、ローマ教皇が11月6日にサンティアゴを訪れる 予定となっているが、教皇が滞在する、僅か8時間のために、ガリシア州では 400万ユーロの支出を見込んでいる。
また、6日当日には、サンティアゴの町は20万人の人で溢れ、1000人の報道陣が 詰め掛けるとして、緊急事態に備えてのボランティアやプロフェッショナルチームの配備 などの準備も進められている。

国旗掲揚でスペイン代表を応援

今夜行なわれるサッカーワールドカップの準決勝戦を前に、スペイン代表チームを応援する 声が益々高まりつつある。
普段、街中であまり目にする事の無いスペインの国旗であるが、今、マドリッドの街中では いたる所で国旗が見られる。
2年前にヨーロッパカップで優勝を遂げたスペインであるが、ワールドカップで決勝戦まで 進出した例はなく、今夜の準決勝でドイツを下せば、初の決勝進出となるため、国民の 期待は大きい。


7月6日(火)

バルセロナ市長、観光税導入を提案

バルセロナ市と同市商工会が運営するバルセロナ観光局はこのほど観光税の適用を検討、中央政府に 新制度の導入を提案した。
観光税の導入は、同市では以前から取り沙汰されていたが、ジョルディ・エレウ・バルセロナ市長は、国政レベル での調整の必要性を感じたため提案に踏み切ったとしている。
同市長は、以前は観光税導入に否定的であったが、昨今の経済危機や、観光に力を入れ始めた ライバル都市の増加により、新たな収入源を余儀なくされたとみられる。
市長は、いつからどのように、また具体的な金額などには触れなかったが、税収は主に観光施設の 整備や清掃などに当てられる見込み。

マドリッド地下鉄来週月曜までは平常運行

先週月曜日に始まり一時は全面運休となったマドリッド地下鉄のストだが、昨日行われた同地下鉄 労組の会議で、少なくとも来週の月曜日までは平常どおり運行されることが決まった。
12日には、再び会議を行い、それ以降の対処を話し合う予定。
同組合代表はこの変更を、市民に対する迷惑を考慮し、また地下鉄運営会社からの要求に 応じたものであるとしたが、決して今までの姿勢を緩めたわけではなく、自分たちの権利を守るために戦い続けると 主張した。

引き続き猛暑による警報・注意報

アフリカからの熱波により昨日から各地で真夏日が続いているが、スペイン気象局では 本日、昨日より3県多い19県に警報及び注意報を発令している。
このうち13県に注意報がだされており、これらの県では最高36〜38度となる見込み。
一方アンダルシアのコルドバ、ハエン、セビージャ、ウエルバとエクストレマドゥーラの バダホスとカセレスでは警報が出ており最高気温は40度にまで達する模様。
またカディス、ジローナとア・コルーニャの海岸沿いの地域では強風注意報が発令されている。
同気象局によると、今回の猛暑は土曜日まで続く模様で、最低気温も地域によっては24度を 下らない所もあるという。


7月5日(月)

各地で猛暑による警報

スペイン気象局は、本日気温の上昇や強風による警報及び注意報を16県に発令した。
アンダルシア州のコルドバ、ウエルバ、セビージャとエクストレマドゥーラ州のバダホスとカセレス では、気温が40度近くに達するとみられ、警報がだされている。
またアルメリア、カディス、ハエン、シウダー・レアル、トレド、タラゴナ、レリダとポンテベドラ にも同じく注意報が発令されている。
一方、アルメリア、グラナダ、ア・コルーニャには強風注意報が出ており、同局では 注意を呼びかけている。

6月の消費者信頼感指数発表

スペイン金融公庫(ICO)の発表によると6月の消費者信頼感指数は、65.9ポイントで 前の月より0.8ポイント上昇した。
また、現況感も6月より2.7ポイント上昇して、42.7ポイントとなった。
一方経済への期待感は1.1ポイント下がって89.1だった。
しかしながら、前回の調査では5月より13ポイント以上下がっていたことから、ICOでは消費者の信頼感は 回復しつつあると見ている。
今回の調査では、今まで最も評価の低かった「雇用問題」が2位に後退し、「スペイン経済」 が1位となった。

週末のスポーツ、またスペイン勢活躍

南アフリカで開催中のサッカーW杯では、スペインがパラグアイを1ー0で破って4強入りを決めた。
またカタルーニャのモンメローサーキットで行われたオートバイの世界選手権では、最高峰のモト GPで現在総合1位のホルヘ・ロレンソがPPから首位でゴール、その他の カテゴリーでも優勝や3位入賞など好成績を挙げ、相変わらずスペイン選手が総合順位のトップを独占している。
一方、イギリスで行われた、テニスのウィンブルドン選手権決勝では、ラファエル・ナダルが チェコのベルディハを破って2年ぶり2度目の優勝を飾った。
これによりナダルは、今年いっぱい、世界ランキング1位の座をキープできることがほぼ確実となった。


7月2日(金)

マドリッドの地下鉄スト、更に続行

6月29日、30日と、二日間、全面ストを行なったあと、7月1日、2日と 運行頻度を減らした部分的なストを続けているマドリッドの地下鉄労組合であるが、 昨日から本日にかけて、2度行なわれた地下鉄側との会談において、何等、合意が 得られなかったため、今後もスト続行が予定されている。
労組合側は月曜日までに、納得のいく妥協案を提示されなかった場合、再度の 全面ストの可能性を警告。

バカンス開始と共に悪天候

本日より夏のバカンスシーズンに突入したが、それに合わせたかのように 天候が崩れ始め、バカンス最初の週末は北部、中央部を中心に雨天となる所が 多くなる見込み。
カンタブリア、カスティージャ・イ・レオン、ナバーラ、ラ・リオハ、バスク、 アストゥリアスら6州内の12県に対し、雨と強風の注意報が出されており、 本日から明日、土曜日にかけて、北部を中心に気温が4〜5度程度下がる見通し。
しかしながら、日曜日には再度、気温が上がりはじめ、来週には今週の最高気温を 上回り、アンダルシアでは40度に達する予想。


7月1日(木)

夏のバカンスに向け、大移動開始

夏のバカンスシーズン開始に伴い、人々の大移動が予想されるため、 明日、金曜日の午後15時から7月4日、日曜日の夜中24時までの間、 総合交通局では、この夏、第一回目の特別取り締まり体制を布く予定。
そのあと、今月末、27日から29日にかけて、7月にバカンスを取った人々が 帰宅するための大移動が、また、8月からバカンスに入る人々の移動が 7月30日から8月1日にかけて行なわれ、これの終了に伴い帰宅する人々による 大移動が8月27日から29日にかけて予想される。
 長い経済危機が続くなかではあるが、総合交通局では、昨年よりも0.4%多い、 計86,200.000台程度の移動があると見込んでいる。

8県で猛暑注意報

7月は猛暑と共に始まったが、気象庁では、サラゴサ、マドリッド、トレド、 カセレス、バダホス、ハエン、コルドバ、セビージャの8県に向けて猛暑注意報を 発した。
コルドバやセビージャ、ハエン、バダホスでは最高気温38度、サラゴサ、トレド、 マドリッド、カセレスでは36度に達する見込み。



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