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スペインのニュース

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6月30日(木)

現代ロマニコ

バルセロナにある国立カタルーニャ美術館が大きくイメージチェンジをして 本日、再オープンする。
同美術館はカタルーニャ・ピレネーに残るロマニコ(ロマネスク)教会に 保存されていた壁画などをその主なコレクションとしている。
20世紀初頭、ロマニコ教会に残る美術品の充分な管理が出来ておらず、 美術品マフィア等によってピレネーに残る貴重な美術品が姿を消し始めたため、 これらの流出を防ぐため、博物館理事会は特異とも言える決断に踏み切った。
1919年から1923年にかけて同理事会はピレネーのロマニコ教会に残る 全ての壁画を買い取り、イタリア人技術者に依頼して、それらをそっくりそのまま バルセロナ市へ移動することに成功。
本来の場所から壁画を引き剥がす事についての賛否両論があったが、結果的に カタルーニャの貴重な美術作品は、海外へ流出する事もなく、バルセロナで管理 されることとなった。
 「12世紀に画かれた壁画はロマニコ美術であるが、同時に現代美術でもある。
なぜならば長年、ゴシックの祭壇に隠されて人目に触れる事の無かったものが 20世紀初頭になって発見され、ようやく現代人の目に触れたからである。
今回行なわれた同美術館改造プランにより、山中の教会の壁を飾っていた壁画の 持つ神秘性、精神性が、より良く感じられるようになった。」と、 マイテ・オカーニャ館長はコメントしている。

AVEによるサグラダ・ファミリアへの影響は無し

バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会のすぐ傍を超特急AVE用のトンネルが 通過しているが、これが同教会に与える悪影響と危険性について、国家裁判所は 「全ての必要な措置は取られており何等危険は無い」との判断を下した。
 すでにサグラダ・ファミリア付近のトンネル工事は終わっており、UNESCOも 1年前に、「問題なし」との見解を示していたが、サグラダ・ファミリア建設委員会が 危険が無いとの勧業省の判断に対し、納得できないとして訴えを起こしていたもの。
今回の判決に対し、異議がある場合は、更に最高裁判所へ控訴する可能性が残されて いる。


6月29日(水)

サン・セバスティアン、2016年のヨーロッパ文化都市に決定

昨日行なわれた最終選考で、サン・セバスティアンが、2016年の ヨーロッパ文化都市に決定した。
立候補していたのは、コルドバ、ブルゴス、ラス・パルマス、セゴビア、サラゴサ、 サン・セバスティアンで、コルドバが有力候補とする見方が強かったが、 2016年欧州文化都市選考委員会、会長の口から発せられたのはサン・セバスティアン の名だった。
同年、サン・セバスティアンはポーランドのヴロツワフ市と共にヨーロッパ文化都市 の名誉を分かち合う事となる。


6月28日(火)

AVEトレドーアルバセテ、客不足で廃止

スペイン国鉄レンフェは昨日、7月1日よりトレドークエンカーアルバセテ間のAVEを廃止すると発表した。
それによると、この路線は昨年12月マドリッドーバレンシア線の開通とともに運行開始し、1日 往復2190人の輸送能力がありながら、この6ヶ月間の1日平均乗客数はわずか9人だった。
来月よりこの路線を利用する人はマドリッドでの乗り換えが必要となるが、レンフェによると電車の種類により 所要時間は変わるものの、あまり大きな差は生じないとし、料金も少し安くなるという。
また、この路線を廃止する代わりに、利用客の多いマドリッド-トレド間の運行を2便増やすという。

スペイン版「ウォーク・オブ・フェーム」誕生

ハリウッドのエンターテイメントで活躍したスターのプレートが埋め込まれたいわゆる「名声の歩道」 のスペイン版がマドリッドに誕生し、昨日記念セレモニーが行われた。
スペイン映画アカデミー25周年を記念して25個のプレートが埋め込まれたが、今後年に2から3個づつ 増やしていく予定。
マドリッドのハリウッドストリートとなったのは、いくつかの映画館がならび、スペイン映画との関わりも深い マルティン・デ・ロス・エロス通り。
名誉ある最初の25人のひとりとなったオスカー女優のペネロペ・クルスは、ハリウッドの歩道に自分の名前が刻まれた時も とても感激したが、マドリッドは自分の街、スペインは自分の国なので、ここに名前が残るのは感慨深いものがあると 述べた。
夫でやはり米アカデミー男優賞を受賞したことのあるハビエル・バルデムは、これからもスペイン映画に貢献した人々の 名前を刻み続けていかなければならないと述べた。
アカデミー外国語映画賞受賞経験のあるアレハンドロ・アメナバル監督は、生まれて初めてサインを求められたのが この通りで映画を見た後だったので、ここに名前が残るのはうれしいと述べた。
一方、日本でも有名なペドロ・アルモドバル監督は、自分はこのような名誉に値するかどうかわからないが、回りが そう評価してくれたのは非常にうれしいと述べた。

ティッセンでアントニオ・ロペス展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、本日よりアントニオ・ロペス特別展を開催する。
アントニオ・ロペスは、マドリッド・リアリズムの中心人物のひとりで、現在生きているスペイン人画家の中では、 その作品に最も高値が付くことでも知られている。
同展では絵画および彫刻130点が展示されるが、この中には未公開作品や現在製作中のものも含まれている。
同展は9月25日まで開催され、その後10月には縮小版がビルバオ美術館で開かれる。


6月27日(月)

各地で猛暑続く

週末は今夏初の猛暑となりセビージャでは最高45度を超えるなど、各地で真夏並の気温となった。
気象局によると、この高気温は明日頃まで続く模様で、本日も各地に警報・注意報が発令されている。
熱波による警報が出されているのはオレンセ、アラバ、ギプスコア、ビスカヤ、カンタブリア、シウダ・レアル、アビラ、 サラマンカ、サモラ、マドリッド、バダホス、コルドバ、ハエンとセビージャの各県。
またルーゴ、ポンテベドラ、アストゥリアス、リオハ、サラゴサ、ウエスカ、テルエル、 ナバラ、レオン、パレンシア、セゴビア、ソリア、バジャドリ、アルバセテ、クエンカ、グアダラハラ、 カセレスとグラナダには注意報が出ている。
一方、カディスでは高気温のほか強風による注意報も発令されている。
本日もほぼ全国的に快晴となるため、同局では海水浴場や日差しの強い場所では、紫外対策を心がけるよう呼びかけている。

最も平均年収が高いのはバスク

国家統計局(INE)によると、2009年のスペイン人の平均年収は2万2511ユーロで前年比 2.9%の上昇となった。
しかしながら、男性の平均が2万5001ユーロであるのに対し、女性は1万9502ユーロと性の78%程度、 男女格差は前年比をやや上回った。
格差が最も大きかったのはナバラとマドリッドで、逆に差が少なかったのはカナリアスとエクストレマドゥーラだった。
一方、平均収入が最も高かったのはパイス・バスコで2万6162ユーロ、これにマドリッドが2万5860ユーロで 続き、3位はカタルーニャの2万3851ユーロだった。
逆に最も低かったのはカナリアスで1万8926ユーロ、これにエクストレマドゥーラ(1万9099ユーロ)、ガリシア)1万8806ユーロが続く。
また年収の上昇率が最も高かった自治州はムルシア、エクストレマドゥーラとカスティージャ・イ・レオン、 低かったのはナバラ、カタルーニャとマドリッドだった。

週末の交通事故死者12名

総合交通局(DGT)によると先週金曜午後3時から昨日午前零時までの間に12件の 交通事故で12名が亡くなった。
また、これらの事故で他に12名の重軽傷者が出ている。
今月の交通事故による死者は昨日の時点で92名、現在の所昨年よりも47名減少している。
また、今年1月からの累計では、前年比12%減少している。


6月24日(金)

AVE、ア・コルーニャとオレンセ間の運行、12月に開始

新幹線AVEのガリシア線開通工事は、遅れを生じながらも続けられているが 昨日、ホセ・ブランコ勧業大臣は、ア・コルーニャとオレンセを結ぶ路線が 12月10日に運行開始する予定である事を明らかにした。
これまで、両市間の移動には2時間15分を要していたが、AVEの開通により 所要時間は55分に短縮される。
また、サンティアゴーオレンセ間の移動は僅か25分で可能となる。
しかしながら、首都マドリッドとガリシアを結ぶ路線の開通は少なくとも 2015年まで待たねばならない。

マドリッド地下鉄、ローマ教皇の来訪に備え、ボランティア運転手を募集

8月16日から21日にかけてマドリッドで開催される カトリック青年世界大会では、ローマ教皇を初め、世界各国から100万人以上 の人々がマドリッドに集結すると予想されている。
そのため、同市の地下鉄は、運転手組合に対し、バカンスの時期をずらすよう 協力を求めると共に、年間45日しか働いていない、半リタイヤスタッフ等に対し、 ボランティアとして出勤してくれるよう打診しており、出勤してくれた スタッフには、特別手当として日当100ユーロを支給すると しているが、労働組合は、地下鉄側の要求に応じないよう、 運転手等に呼びかけている模様。

5月のホテル宿泊数、1.6%増加

5月のスペイン国内におけるホテル宿泊数は合計2460万泊となり、 昨年同時期に比べると1.6%のアップなった。
プラスの原因となったのは外国人ツーリストの増加で、昨年に比べて 9.3%のプラスとなった。
一方、スペイン人ツーリストについては、10.6%のダウンを示した。
旅行者一人当たりの5月における平均宿泊数は3.2泊で、2010年に 比べて2.5%のアップとなっている。
外国人旅行者が最も多く訪れた地は、バレアレス諸島で昨年比較10.2%の プラスとなった。
次いで多かったのはカナリアス諸島で13.4%のプラス。
スペイン人旅行者にとって最も人気があったのがアンダルシア、カタルーニャ、 バレンシアであるが、それぞれ、昨年比較−13.9%、−18.4%、 −12.9%と減少を示した。


6月23日(木)は御聖体祭の祝日にあたるため、ニュースはお休みとさせて頂きます


6月22日(水)

OCU,牛乳の質の低下を指摘

昨日、消費者団体OCUが行なった発表の中で、スペインの牛乳の質が 大きく低下している事が指摘されている。
OCUがスペインの主な牛乳メーカー47社についてその成分を分析したところ、 その多くが、必要な脂肪分をほとんど含んでいない、カルシウム不足、 安定剤の乱用によると考えられるリンの過剰含有、加熱のしすぎによる全般的な 栄養素不足などの問題を抱えていることが判明した。
OCUによる審査の結果、比較的、高いポイントを獲得したメーカーは Pascual, Hacendado, Consum, Kaiku などで、逆に、成績が悪かったものとして Polesa, Llet nostra, Carrefour, Discount, Condis, Puleva, Ram, El Castillo などが挙げられ、同団体はこれらの製品の消費は推薦できないとしている。

カタルーニャ・カリタスに寄せられる救済願い、152%の増加

長引く経済危機の中、経済的な破綻をきたし、援助を求める家庭が増え続けている。
カトリック教会の関連慈善団体カリタスに頼る家庭も多く、同団体カタルーニャ支部調べでは、2010年に同支部が援助を行なった数は、過去5年間で152% の増加を示している。
更に状況は悪化を続けており、2011年の1月から5月までの間に、すでに 42000人が同支部の援助を受けており、昨年度同時期比較4%の増加と なっている。
また、2010年に援助を受けた人々の内、80%が、それ以前にも援助を 受けており、こう言った貧窮が慢性化しつつあるのが危惧されている。
また、同支部が行なった経済援助のうち、61%が、住宅ローンの支払い、 水道光熱費、賃貸住居の家賃など、住居に関連した出費を補うものであった。

4月の住宅ローン契約数、38%ダウン

不動産業の活性化を促すために行なわれていた税務上の優遇措置期間の終了に 伴ない、3月時の住宅ローン契約数年間比較が20%のダウンであったのに対し、4月にはマイナス38%と、過去2年間で最大のマイナス値を示した。


6月21日(火)

夏の開始は真夏日

本日スペイン時間午後7時16分より正式に夏入りとなるが、アンダルシアやカナリアス諸島を中心に 各地で真夏並の暑さが予測されている。
スペイン気象局では、カナリアスのテネリフェ、グラン・カナリア及びランサロテ 島に高気温による警報を発令、これらの地域の最高気温は37度にまで達する見込み。
また、コルドバ、セビージャ、グアダルキビル峡谷では38度、タホ峡谷では37度、カナリアスの ゴメラ島やパルマ島西部では最高34度の予報が出ている。
一方、ウエスカ、テルエル、ソリア、サラゴサ及びカステジョン、バレンシアの内陸部では、 嵐など悪天号が予測されている。
一方、今週末から週明けにかけては今夏初の熱波到来となる見込みで、アンダルシア西部では40 度に達する見込み。
今年の春は、1951年以来最も暑い春だったが、夏も平年以上の暑さが予想されるため 市民保護局では、水分の補給や日向を避けるなどの注意を呼びかけている。

スペインで最も自家用車が多い家庭は?

自動車保険の比較サービスを行っているウェブサイトの調査によると、家庭に最低1台自家用車があると 答えた人は全体の77.4%だった。
1家庭の平均台数が最も多かったのはガリシアとエクストレマドゥーラで、それぞれ1.89台だった。 逆に最も少なかったのはアラゴンで1.64台だった。
自家用車が1台もないと答えた人は22.6%だったが、一方で少なくとも4台所有しているとした 人は5%おり、家庭により不均衡さが見られる。
職業別でみると、4台以上所有している人のほとんどが会社経営者や自営業者だった。
逆に車の所有台数が少ないのはジャーナリストとセールス業だった。

白夜祭、2年ごとの開催に

毎年9月中旬に行われるマドリッドの白夜祭が、今年から2年後との開催に変更となった。
これは、市の財政再建のため文化行事への予算が削減されたためで、次回の開催は2012年となる。
白夜祭は2006年に始まり、美術館などの施設が朝まで解放されるほか、屋内外で様々な イベントが一晩中行われ多くの市民が参加、毎年恒例の行事となりつつあった。
しかしながら市の財政難により、予算は2008年以降毎年削減されていた。


6月20日(月)

エクストレマドゥーラでもPP知事誕生へ

左派連合(IU)エクストレマドゥーラの党幹部らは昨日会議を開き、同州知事の叙任式で棄権することを 決めたと発表した。
5月22日に行われた自治州選挙では、野党民衆党(PP)が勝利したが、IUが与党社労党(PSOE)を 支持すれば、バラ知事の再選も可能であった。
IUエクストレマドゥーラ代表のエスコバル氏は会見で、48名の会議参加者のうち28名が棄権を支持、 残り19名はPSOEに投票を支持した。
これにより28年間続いたPSOE支配はエクストレマドゥーラでも終焉を迎えた。

全国で20万人がデモ

EU協定と呼ばれ欧州連合の競争力を高めるための協定に反対した若者らが国内各地で昨日デモを行った。
特に大規模な集会が行われたのはマドリッドとバルセロナで、マドリッドでは、州内の数箇所から出発したデモ行進が 国会議事堂近くの広場に集結、マニフェストを読み上げゼネストと国民投票の実施を呼びかけた。
バルセロナではカタルーニャ州議会近くでデモが行われ、先週の議員の初登庁時にいくつかの暴挙が起きたこと から厳重な警備体制が敷かれたが、集会は平和裏に終わった。
その他サラゴサ、グラナダ、サラマンカなど全国50都市以上で大小様々な集会が行われた。

今夏のバーゲン平均予算は50ユーロ

消費者連盟FUCIの調査によると、この夏のバーゲンに消費者が使う予算の平均額は昨年より23%低い50ユーロ、 2002年のユーロ導入以来最も低い数値となった。
2006年の数値(130ユーロ)をピークに平均額は毎年下がっており、今回と5年前の調査では61.6%の差が出た。 同団体代表のラグーナ氏は、経済危機により消費者の傾向が「バーゲンごとにクローゼットの中身を新しくする」 から「必要最小限の買い物に留める」に変化しつつあると指摘した。
自治州別でみると、最も平均額が高かったのはマドリッド、パイス・バスコとカタルーニャで、それぞれ 60、58、57ユーロだった。
逆に最も低かったのはムルシアとエクストレマドゥーラの40ユーロ、これにカナリアスが42ユーロで続く。
一方、今回のバーゲンで何か買うつもりかという質問については、女性の94%がそうすろと答えたのに対し、 男性の回答は84%だった。
今年のバーゲンはマドリッド州では明日から、それ以外の地域では7月1日から開始となる。


6月16日(木)

キュウリ危機による失業者、47000人

労働組合連合UGT調べによると、5月にドイツの誤報によって起きた 「キュウリ危機」が原因で失業した人の数は、アンダルシア全体で47000人に のぼる。
実際にはドイツ国内で生産されていた野菜から広まったバクテリアを、 何等調査を行なう事も無く、スペイン産キュウリが原因であるとドイツが発表 したために、スペイン産の野菜や果物の需要が激減し、これがスペイン経済に 膨大なダメージをもたらした。
これによる失業が最も多かったのがアンダルシアのアルメリア県で、 約25000人が失業。
続いてグラナダ県で12000人、そして マラガ県で10000人が職を失う事となった。
この数字は、事件発生後1ヶ月経った時点のもので、同組合連合は、更に 状況は悪化するものと予測している。


6月14日(火)

5月のCPI発表

国家統計局(INE)は本日、先月の消費者物価指数(CPI)の最終報告を発表した。
それによると先月のCPIは3.5%で、4月よりも0.3%下がった。 INEによると、減少の要因となったのは交通・運輸関係の値下がりで、4月より1.5ポイント低い 7.9%だった。
これに続くのがレジャー・文化で1ポイント下がっている。
一方、食料品及び清涼飲料は0.3%上昇して2.5%だった。
特に鮮魚や鶏肉、乳製品の上昇が顕著だった。
生鮮食料品を含まないCPIの数値は2.1%で、こちらは前月値と変わらなかった。
また、ユーロ通貨圏全体のCPIは4月より0.1%下がって3.4%だった。
これらの数値は5月30日に発表された暫定値と一致する結果となった。

4月の住宅価格5.9%下落

住宅査定会社TINSAによると先月の住宅価格は前年比5.9%下がり、2005年5月と同レベルの 数値となった。
TINSAによると、地中海沿岸地域の価格の下落が最も顕著で8.1%、これに次ぐのが大都市圏の6.7%だった。
TINSAでは下落の要因を公定歩合の上昇や住宅の購入が、今年1月より確定申告の控除対象外 となったことなどを挙げている。
同社では、住宅価格はこれからも下がり続けると予測している。

カンタブリア縦断豪華列車、本日より運行開始

ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラとバスクのサン・セバスティアンを結ぶ豪華列車が本日より 運行開始した。
この列車は既存のカンタブリア縦断列車のサービスを改良したもので、7泊8日の旅には 5ツ星ホテルなみの豪華なサービスが含まれている。
各車両には4つの客室があり、ベッド、テレビ、パソコン、インターネットやサウナ付きのバスルームなどが 完備されている。
一方、公共ゾーンには食堂車、バル、パブやパノラマ風景が楽しめる喫茶室もある。
サンティアゴとサン・セバスティアンの他フェロル、ヒホン、サンタンデール、ビルバオなどを通過または停車する。
この列車の特徴のひとつは夜間停車することで、乗客の眠りを妨げないよう考えられている。
料金は、1人3550〜7550ユーロで、現在の所ほとんどの予約は外国人の中高年・高所得層で占められているという。


6月13日(月)

ソルの野営撤収

5月15日運動の名の下に、抗議活動を行ってきた若者らがテントなどを張って野宿していた ソル広場から昨日撤収した。
先月15日に始まり、22日の自治州・地方選挙後もソルで抗議活動を行うとしてきたが、最終的に撤収が決まり、 テントやプラカードなどの撤去が行われた。
この運動は、投票日前日の集会などを禁止する法律に違反する可能性があるとして、物議を醸した。
マドリッドから全国に広がって行き、海外のメディアからも注目されたが、選挙後は自然解散に向かうと見る向きもあった。
しかしながら、バルセロナやバレンシアにおける警察の強制排除で起きた暴力行為に対し抗議活動が再過熱していた。
一方で、ソル広場周辺の商店などからは商売に差し支えるとの抗議があり、商店主らは28日間に渡る広場占拠中に こうむった損失に対する賠償を政府に求めている。
この運動の活動家らは、ソルからは撤退したものの、、これからも様々な形で活動を続けていくという。

スペインで最も高い住居があるのは?

ドイツの高級不動産会社はヨーロッパで最も高い住居を調査、トップ15を発表した。
これはヨーロッパの341都市を対象に行ったもので、スペインは2箇所がランクインしている。
それによると、スペイン国内で最も高い住宅があるのはバルセロナのグラシア通りで 一平米あたりの価格は 1万4千ユーロ、総合では14位だった。
2位はマジョルカ島の最北部にあるフォルメントール岬界隈の住居で、1平米あたり1万2千ユーロ、 総合では15位だった。
総合1位はモナコのモンテカルロにあるオステン通りの住宅で1平米当たりの価格は14万8千ユーロだった。

週末の交通事故死者9名

総合交通局(DGT)によると先週金曜午後3時から日曜午前零時までの間に起きた交通事故による死者は9名、 このうち2名はオートバイを運転していた。
最も事故が多かったのは日曜日で4件の事故で4名が死亡、金曜日は0件だった。
今年に入ってからの総数は599人で昨年の同時期より71名、すなわち10.59%の減少となった。


6月10日(金)

プラド美術館の入場者数減少

マドリッドにあるプラド美術館を訪れる人の数は年々、増加を続けていたが エロスキー・コンスーマー調べによると、2010年には前年度比較、 1.2%(32000人)の減少となり、過去5年間で初めてのマイナスと なった。
一方、同じくマドリッドにあるソフィア王妃近代芸術センターでは 208万人から230万人へと10.8%の伸びが見られ、また、 これら二つの美術館と合わせて、マドリッドのアート三角地帯を成す ティッセン・ボルネミッツァ美術館でも2.5%のプラスとなり 821.099名の入場者数を記録した。
その他、ソロージャ美術館では3.8%のマイナスとなった。

失業に対する不安、更に拡大

社会調査センターの最新の統計によると、国民がかかえている不安のトップ として「失業への不安」が、2月時の83.9%を上回り、84.1%と 更にその記録を更新した。
これは過去14年間の最高記録であるが、これを上回る数値としては、 97年の4月に87.6%、同年10月に85.3%が記録されており、 さらに、80年代半ばにまでさかのぼれば、94%と言う記録が残っている。
今回の調査では、失業不安に次いで多かったのが「経済的な不安」で、 46.6%、そして「政治・政党に対する不安」の22.1%であった。


6月8日(水)

第1四半期の住宅販売30.4%減少

勧業省の発表によると、今年の第1四半期の住宅売買契約数は7万4540件で、 昨年の同時期より30.4%少なかった。
住宅購入の援助があった昨年の第4四半期は15万268件で今年第1四半期のほぼ倍の数値だった。
また中古住宅の販売は新築を上回り、全体の64.8%だった。
自治州別でみると、最も下がったのはナバラで55%、これにセウタとメリージャが続く。
一方最も売買契約が多かったのはアンダルシアの1万5千件、2位がバレンシアで1万502件、 3位はカタルーニャの9183件だった。

旅行業界の雇用、4ヶ月で1万人

旅行業界団体excelturによると、今年の第1四半期の同業界の雇用は1万人増加した。
この理由についてexcelturでは、アラブ諸国の混乱でこれらの地域の安いリゾート地を避けて、 安全なスペインに行き先を変更した外国人が多いためとしている。
現に雇用が増加した地域のほとんどは海辺のリゾート地だった。
exceltur副会長のソレダ氏は、こういった現象は一時的なものであり、各自治州はこの状況に甘んじることなく、 これからも観光業の促進に力を入れてほしいと述べた。

マドリッドの通りでキュウリを無料提供

先日のキュウリ騒動で大きな損害を受けた農場主らが、今朝マドリッドに集まりキュウリを始めとした農作物を 無料で配った。
フェリペ2世通りには屋台が設置され、4万キロの野菜や果物が並べられたが、キュウリは最も目立つ所に置かれていた。
通りには長蛇の列ができ、およそ500人が並んだ。
これらの農作物を配ったのはアルメリア、ムルシア、グラナダとエクストレマドゥーラの農場主らで、スペイン産の農作物は 安全なだけでなく、質も非常に良いものであることアピールしに来たと述べた。


6月7日(火)

第1四半期の住居立ち退き令最高記録

司法総評議会によると、今年第1四半期に 不動産の差し押さえや家賃の滞納などで住居立ち退き命令を受けた家族数は1万5491で、 前年比36.3%の上昇、集計始まって以来の最高記録となった。
経済危機が始まった2008年の同時期は5000件程度だった。
同評議会では、差し押さえから退去令までに時間がかかることや2010年の 差し押さえ件数が記録的だったことから、今年は昨年の4万7809件を越えると予想している。
一方、今年第1四半期の差し押さえ件数は昨年の2万7千597件から2万1787件に減っている。

引き続き35県に大雨注意報

スペイン気象局では本日も引き続き各地に大雨や強風による注意報を発令した。
それによると、アンダルシアではアルメリアで強風による注意報がでている他、カディス、グラナダ、 ハエンとマラガには大雨注意報がでており、1時間に15立方メートルの降雨が予測されている地域もある。
また、アラゴン、ラ・マンチャ、カスティージャ・イ・レオン州の各県にも同様の注意報が出ている。
一方、カタルーニャでは、バルセロナなどで1時間に20立方メートルの降雨となる模様。
ほぼ全国的な悪天候のため、市民保護局では車の運転や移動には十分注意するよう呼びかけている。

交通違反の男、警官買収試み逮捕

国家警察によると、今朝未明、マドリッドのラ・ラティーナ地区で、制限速度をオーバーし、 シートベルトを着用せず、携帯電話で話しながら運転している男を発見。
追跡して調べた所、まっすぐ立てないほど泥酔していたため、市警察を呼びアルコール検査を行った。 取調べ中男は札束をだし、150ユーロで警官を買収しようとしたという。
調査の結果、この男のアルコール摂取量は基準値の3倍を超え、また無免許であることも判明したため、 道路交通法違反及び買収罪で起訴された。


6月6日(月)

PSOE、ルバルカバ氏擁立でも効果なし?

エル・パイス紙の調査によると、今総選挙が行われた場合、野党民衆党(PP)に投票すると答えた人は 与党社労党(PSOEとした人を13.8ポイント上回った。
この調査は、先日の自治州・地方選及びルバルカバ氏の首相候補出馬表明後初めて行われたが、 前回の調査よりも両党の差は広がっており、期待されたルバルカバ効果は現れなかった。
また、エル・ムンド紙の調査でもPPに投票と答えた人は45.9%、PSOEに入れるとした人は32.1%で、 ほぼ同様の結果となった。
エル・パイス紙のアンケートでは、首相として好ましい人物としてルバルカバ氏を挙げた人が42%であったのに対し、 ラホイPP党首とした人は36%だった。
しかしながら57%の社労党支持者がルバルカバ氏の擁立だけでは勝利は不可能と回答している。

39県で悪天候による注意報

スペイン気象局は本日、暴風雨などの悪天候のため13自治州の39県に注意報を発令した。
それによると、イベリア半島中央部を中心にかなり荒れる模様で、アンダルシア、アラゴン、ラ・マンチャ、カスティージャ ・イ・レオン、マドリッド、ナバラ、バレンシア、エクストレマドゥーラ、リオハ、パイス・バスコ、アストゥリアスとムルシアの 各州で、多い所で1時間に2リットル半の降雨が予測されている。
また、半島西部では日中の気温もかなり下がる見込み。

週末の交通事故死者10名

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から日曜午前零時の間の交通事故による死者は10名、 重軽傷者は8名だった。
最も死者が多かったのは日曜日で 5名が死亡した。
最も大きな事故が起きたのはアリカンテ県のエルチェで、国道を走行中の自家用車が 2台の自転車をはね、自転車に乗っていた2名が死亡、自動車の運転手も重傷を負った。


6月3日(金)

キュウリ騒動により農作物の価格、50%ダウン

ドイツが発した誤報により、スペイン産キュウリが、新種の バクテリアE.Coliの感染源であるとの風評が広まったため、 スペイン産の野菜や果物の値段が暴落している。
キュウリ騒動以前と、騒動後の1キロあたりの卸値を比較すると、 アルメリア県ではキュウリの値段が0.45ユーロから0.3ユーロに、 スイカの値段が0.45ユーロから0.21ユーロに、茄子の値段が 0.58ユーロから0.32ユーロに、ズッキーニに至っては 0.35ユーロから0.1ユーロに落ちている。
ハエン県での例を見ると、昨年には1キロあたり0.6ユーロまで 達していた玉ねぎが、今では0.1ユーロと、壊滅的な打撃を受けている。
 一方、問題のバクテリアの感染者は増え続けており、ドイツで 2000名程度、英国で5名、デンマークで7名、スエーデンで15名、 米国で感染の疑い有りとされているのが2名、スペインで1名、 報告されている。
感染拡大の震源地は、未だ解明されていないが、各国で確認された感染者を 調べたところ、いずれも、最近ドイツ北部を訪れた人々で、その内 2名だけがドイツへは行っていないが、ドイツからやって来た人と接触を 持っていた事が判明している。


6月2日(木)

スペイン産キュウリ疑惑、解消

ドイツで16名、スエーデンで1名の死亡者を出している バクテリア、E.Coliが、スペイン産のキュウリから 広がったものだと主張していたドイツであったが、世界保健機構WHOが 行なった調査により、スペイン産キュウリが原因では無かった事が 判明した。
この発表を受け、欧州ではスペイン産野菜に対するアラームを 解除した。
 スペインに対する疑惑は晴れたものの、ドイツ側の、あたかも スペイン産野菜が原因であったかのような発言により、欧州をはじめ、 広範囲に渡るスペイン野菜輸入禁止措置が取られため、スペイン国内、 特に農業が盛んなアンダルシア地方を中心に失業者が続出。
毎日、数百万キロの野菜が無駄になり、アンダルシアのキュウリ産業 だけでも1週間に7500万ユーロ相当の損害が出ており、スペイン経済は 大きな打撃を受けている。
ドイツ側の無責任な言動に対し、スペイン政府はその責任を追及する構え。 同バクテリアによる感染者は、スペインでは唯一、ドイツのハンブルグから 帰国した男性1名に確認されているだけで、感染源は、すでに 2000名以上の感染者が確認されているドイツであった、との見方が 益々強まりつつある。

失業率、減少

毎年、5月は夏に向けて観光業が活発化するため、失業率が下がる時期 であるが、今年もその例外ではなかった。
本日の労働省発表によると、職業安定所に登録している失業者の数は 4月に比べて79701名、1.87%の減少となった。
2007年末に経済危機が始まって以来、5月としては最も大きく 下がった月となり、同時に、経済危機開始後、2番目の大きな減少を 示した月となった。
これにより、現時点で職安所に登録している人の数は418万人となった。


5月31日(火)

フランコは独裁者にあらず?

王立歴史アカデミーが発刊したスペイン伝記事典の記載事項が、大きな議論を呼んでいる。
先週フアン・カルロス国王によって発売記念式が行われたこの事典には偏った内容の記載が多く含まれているとして、 左派連合(IU)のメジェル代表は、政府に内容の変更を同アカデミーに促すよう求めている。
この中で特に際立っているのはフランコ将軍に対する記述で、「敬虔なカトリック、聡明で穏健な指導者」 と説明、「不安定な共和制政府」に対してクーデターを行ったと記述している。
また、独裁政権であったことへの記述はひとつもなく、権威主義ではあったが全体主義ではないと書かれている。
メジェル代表は、共和制政権のフアン・ネグリン首相はクーデター主義者として扱われているのに対し、 独裁者、犯罪者であるフランコに対する記述は極めて甘いのは許しがたいと怒りを露にした。
また同代表は、発行に際して教育省から多額の援助が出されているにも関わらず、このような内容のチェックを怠った政府を批判した。
一方、同アカデミー会長は、現在の所、事典の記述内容を変更する考えはないとしている。

ルバルカバ内相、チャコン氏との関係は良好

来年行われる総選挙の首相候補として出馬を表明したルバルカバ内務・副大臣は、昨日、初の記者会見を行った。
その中で内相は、首相からの直接指名があった、又は首相を追い出すための陰謀があったなどと噂をする向きもあるが、どちらも間違いであると述べた。
また首相の不出馬宣言後に、ルバルカバ氏を推薦する声が多く上がったのは事実で、そういう意味では、多くの同僚から「指名」されたと言えると述べた。
また直前に不出馬を表明したチャコン防衛大臣との関係については、我々は昔から非常に良い関係を保っており、今回の事でもその関係には何の変化もないことを強調した。
一方、現在の所は副首相・内務大臣を辞職することを否定したが、首相候補であるために公務に支障が生じると考えられれば辞職すると述べた。

大雨により500戸で停電、バジャドリ市

昨日昼過ぎにカスティージャ・イ・レオンのバジャドリ市で大雨と雹が降り、市内各地で冠水などの被害が出た。
5分間で14.4立方メートルの集中豪雨があり、雹が降った地域では地面に20センチ近く積もった所もあった。
この大雨により各地で道路が寸断され通行止めとなったが、現在はほとんどの地域で平常に戻っている。
一方、電力会社によると500戸の家庭で停電が起き、同社では現在も復旧作業を続けている。


5月30日(月)

5月のCPI、8ヶ月ぶりに下降予想

国家統計局(INE)は、今月の消費者物価指数(CPI)の暫定値を3.5%と予測。4月より0.3%低い数値となり、8ヶ月ぶりの減少となる見込み。
INEによると、IPCが下がった主な原因は原油の下落とパッケージツアーの値下がりによるものであるという。
またユーロ通貨圏全体の5月のIPCは3.4%と予測されており、こちらも0.1%下がっている。
今月のIPCの最終結果は6月14日に発表となる。

ルバルカバ氏予備選出馬を正式表明

アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務・副大臣は、先週末に開かれた社労党(PSOE)中央 執行部会で、首相候補として予備選に出馬することを明らかにした。
ルバルカバ内相は、常に党や国のために尽くしてきたことで、党の支持を得ていると感じていると出馬の動機を語り、国と党のために選挙運動を展開していくと述べた。
アンケート調査ではPPの勝利が予測されているため、一部の間からは、PSOEがルバルカバ氏を支持するのは総選挙で大敗を喫しないためと言う声も上がっているが、同氏は負けるために出馬するのではなく、民主主義的勝利を得るために戦っていくことを強調した。
今後他の候補者がでなければ、来月18日に正式候補となる。

AVEマドリッドーバルセロナ、事故で遅延

今朝7時15分、サラゴサ県のカラタユス駅付近で起きた脱線事故のため、高速列車AVEの 運行が一時停止。同9時には再開されたが、事故のあった区間付近では徐行運転が続いており、マドリッドーバルセロナ間で遅延が発生している。
事故現場では現在も復旧作業が行われているが、この事故による怪我人は出ていない。


5月27日(金)

チャコン防衛相、予備選不出馬を表明

与党社労党(PSOE)の時期首相候補の1人とされていたカルメ・チャコン防衛大臣は昨日、 緊急会見を開き、予備選に出馬しないことを明らかにした。
マドリッドの党本部で会見したチャコン氏は、2月に出馬の意思を固め、サパテロ首相や関係者に伝えていたが、 先週の選挙結果を受けて、今の党に必要なのは結束であると考え、出馬断念に至ったと述べた。
また、未来を勝ち取るには力が必要だと考える人がいるが、寛容さも必要であるとし、党の結束のために 自らを犠牲にしたことをほのめかした。
一方で、不出馬の意向はあくまで自分の意志であり、圧力は一切無かった事を強調した。
チャコン氏は、史上初の女性防衛大臣で、若さと新鮮さで若者や女性へのアピールが期待されていた。

タバコ販売25%減少

タバコ販売業協会の調べによると、反タバコ法が導入された今年1月から3ヶ月の間にタバコの販売は25%近く 減少した。
これによりタバコ税による税収もこの3ヶ月で8.63%下がった。
一方、新法により飲食店では大幅な減益が懸念され、業界では30%の損失を予測していたが、 実際には、この期間の減収は3.6%に止まり、職を失った人も1.2%程度だった。
また喫煙者の間では、50%の人が公共施設で再び喫煙を許可することに反対し、36%が今回の法施行を きっかけに禁煙を考えていると回答した。

悪天候でバラハスで遅延

昨日夜マドリッド東部で起きた嵐のため、バラハス空港ではフライトの離陸を一時調整したため、 遅延が発生した。
スペイン空港公社(AENA)によると、午後8時から1時間の離陸数を通常の48から43に制限した。
AENAでは、遅延はあくまで天候によるもので、インターネットのソーシャルネットワークツイッターでつぶやかれて いたような管制官のストによるものではないと強調した。


5月26日(木)

4ヶ月間の外国人観光客1308万人

ミゲル・セバスティアン産業・観光・商業相によると、今年1〜4月にスペインを訪れた外国人 観光客は、1308万人で前年比8.5%上昇した。
また4月だけでも470万人が訪問しており21%上昇、この10年で最も高い数値となった。
ただし、昨年の4月はアイスランド火山灰の影響があり、またセマナサンタも3月と4月に またがっていたため、今年の数値が急上昇したものと見ている。
外国人の訪問先で上昇率が最も高かった自治州はカナリアスで52.5%、次がバレアレスで31.5%、 3位はアンダルシアの27%だった。
訪問者を国籍別でみると、イギリスが42%と最も多く、続いてオランダの40.8%と ドイツの16%となっている。
一方、最も上昇率が高かったのは北欧諸国で72.5%、フランスも11.4%伸びた。

OECD、今年の成長は0.9%

経済協力開発機構(OECD)の発表によると、スペインの今年の経済成長予測は0.9% を保持しているものの、失業率に関しては20.3%を超えるという悲観的な見方をしている。
また、2012年については経済成長は1.6%と11月の報告よりも0.2%低くなっている。
失業率に関しては、19.3%と僅かに下がっているが、こちらは前回の見積もりより少し高くなっている。
スペインはOECD加盟34カ国の中で最も失業率が高く、経済回復のためには失業率を 下げることが必至であるが、経済危機前の数値に戻るには15年かかると同機構では見ている。

王宮でスペイン初公開のダヴィンチ作品展示

マドリッドの王宮では、来月3日よりポーランドの芸術作品展が開かれるが、 その中で、スペインでは初公開となるレオナルド・ダヴィンチの「アルミーニョの貴婦人」 が展示される。
この作品は1490年ごろ作成とされ、セシリア・ガレラニという若い女性が、スペイン風の 髪飾りや衣装で描かれている。
同展では他に、絵画、彫刻、家具、タペストリーなど190点が展示される。


5月25日(水)

バスク州知事、党大会開催を提案

社労党(PSOE)選出のパッチ・ロペスバスク自治州知事は昨日会見し、年内に党大会を開くべきだとの見解を示した。
先日の選挙は同自治州では行われなかったが、党の大敗を受けて、社労党バスクの幹部会議が開かれ、全員一致でこの結論に達したという。
ロペス知事は、計画性のない予備選は意味がない、大敗の要因を分析し、どのようなプロジェクトを進めるかを検討した上で、誰が指揮を執るかを決めるべきだと述べた。
これについてルバルカバ内務兼副大臣やブランコ勧業大臣はコメントを控え、サパテロ首相も記者団の質問に対して、ロペス氏と話し合い、お互いに予備選の重要性については意見が一致していると述べるに止まった。

ドイツースペイン間、火山灰で20便が欠航

スペイン空港公社(AENA)の発表によると、アイスランドの火山灰の影響で本日午前11時現在、 ドイツとスペインを結ぶフライトのうち20便がキャンセルとなった。
火山灰は現在の所ドイツ北部上空のみで観測されているが、ポーランド上空にも広がっていく可能性があるという。
ドイツ当局によると、ハンブルグとブレーメンの空港は正午ごろ再開され、ベルリンも午後2時ごろには再び平常に戻る見込み。
AENAによると、スペイン上空には火山灰の影響は見られず、国内の空港はすべて正常に機能しているという。

バルサ、「念のため」ロンドン入りを前倒し

サッカースペインリーグのFCバルセロナは、今週土曜日にイギリスのマンチェスター・ユナイテッド とチャンピオンズ・リーグの決勝で対戦するが、火山灰の影響を懸念して、予定より早くロンドン入りした。
本来は木曜日に現地に向かう予定だったが、昨年に続くアイスランドの火山噴火により、 昨日現地時間深夜にロンドンに到着、木曜まではアーセナルズのサッカー場で練習することが決まっている。
同クラブは、昨年の決勝でも火山灰の影響で決勝開催地のイタリアまで陸路で向かうことを余儀なくされており、その教訓から今回は早めの措置を取った。
後は火山灰の影響が出た場合、現地で応援予定の2万4千人のサポーターを無事到着させられるかが課題となる。


5月24日(火)

3月の住宅ローン契約20.2%減少

国家統計局(INE)によると、今年3月の住宅ローン契約数は4万3176件で、前年同月比20.2%減少となった。
これで12ヶ月連続の下落となるが、1月(7.9%)、2月(8.6%)と比べても大きく下がっている。
3月に契約されたローンの平均価格は11万2454ユーロでこちらも昨年の同月と比べて3.8%下がっている。
自治州別でみると、最も契約数が多かったのはムルシアで人口10万人あたり229件だった。
しかしながら、契約数が上昇したのはエクストレマドゥーラの0.7%だけで、逆に極端なマイナス数値が出た州はアラゴンのマイナス44.5%とカンタブリアのマイナス43.3%だった。
一方、最も平均価格が高かったのはナバラで19万8千779ユーロだった。

PSOE上層部から首相候補一本化の声

日曜日に行われた自治州・地方選挙で歴史的大敗を喫した与党社労党(PSOE)の上層部から、来年の総選挙の首相候補を一本化すべきとの声が上がっている。
今回の選挙でIUとの協定が必要だが、かろうじて勝利を得たエクストレマドゥーラのフェルナンデス・バラ知事は、今の状況で予備選を行い、党の内部分裂や意見の違いを見せるのは好ましくないと述べた。
また、社労党ハエン県代表のガスパール・サリアス氏や元マドリッド州知事候補のラファエル・シマンカス氏も予備選を避けるべきとの意見を述べた。
一方、ホセ・ブランコ勧業大臣は、党の規則にあくまで従うべきで予備選は避けるべきでないとし、二人以上の候補がいる場合は、予備選が行われなければならないとした。
現在も、首相の後継候補として有力視されているのはルバルカバ内務大臣とチャコン防衛大臣であるが、党幹部の多くは人気の高いルバルカバ氏の候補を期待している模様。

AENA、火山灰のスペイン到達可能性は低いと予測

昨年ヨーロッパ中の空の便を麻痺させたアイスランドの火山だが、今年は昨年とは違う火山が噴火しており北欧の一部では欠航が相次いでいる。
スペイン空港公団(AENA)では灰は南東に向かっており、スペインに到達する可能性は低くなってきているとしている。
しかしながら、当初の予想では木曜以降にスペイン北部に到達と見られており、また気象状況は刻一刻と変わるので、ユーロコントロールと連絡を緊密にして、状況を把握し続けていくとしている。
昨年の噴火では、ヨーロッパ中で17000便以上が欠航となった。


5月23日(月)

自治州・地方選、PPが歴史的大勝利

昨日投開票が行われた自治州・地方選の結果は民主主義が始まって以来の民衆党(PP)大勝利となった。 自治州では、選挙が行われた13州のうち10州で勝利を収めた。
特にカスティージャ・ラ・マンチャでは、党ナンバー2のコスペダル氏を送り込み、28年間のPSOE支配を終わらせた。
コスペダル氏は全国で3人目の女性知事となる。
また、現職のカンプス知事を始め、グルテル汚職事件の容疑者が選挙人名簿に含まれていたバレンシア州でもPPが勝利を飾った。
大勢が判明した夜半マリアノ・ラホイPP党首は、マドリッドの党本部で大勢の支持者の前に過半数の大勝利を飾ったマドリッドのアギーレ州知事とガジャルドン市長と共に現れて挨拶した。
其の中でラホイ氏は、本日は我々の党にとってすばらしい日であると述べ、PPに投票した有権者に謝意を表した。
一方、サパテロ首相も党本部で会見、惨敗を認めその理由を経済危機のためとしたが、来年の総選挙を前倒しする考えはないと述べた。

バルセロナ市でも歴史的変化

バルセロナ市議会選の結果は、CIU党が過半数には遠いものの15議席を獲得し、 32年間の社労党政権に終止符が打たれた。
社労党カタルーニャの議席は11だった。
市長候補のトリアス氏は、3度目の出馬で初めて市長となることが決まり、長年の夢が叶った、と喜びを露にした。
また、ジローナでも同じくCIUが勝利し、こちらも32年間の社会党政権が終わった。

白紙票は第4勢力?

昨日の選挙では、全体の2.57%にあたる55万2910人が白紙で投票し、こちらも前例のない結果となった。
また無効票も前回の選挙より上昇して36万179票あった。
これらを総合すると91万3089票となり、数字の上ではPP、PSOE、IUにつぐ第4勢力となる。


5月20日(金)

サパテロ首相、デモの権利を尊重

昨日ソリアの社労党集会に出席したホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は3月15日運動と呼ばれているマドリッドを中心とした若者のデモについて、平和な集会である限り尊重すると述べた。
一方で、彼らが要求していることを実現するには、努力と投票に行く事が重要であると強調した。
セビージャで同じく党集会を行った民衆党(PP)のマリアノ・ラホイ党首は、市民には物事を改善するよう要求する権利があるが、その要求は適切であるべきだと強調した。
このデモの主催者は、自治州・地方選挙の投票日前日である今週土曜日にあらたな抗議集会を行う予定だが、 中央選挙管理局は、選挙の前日及び当日に集会を行うことを禁止する決定を下した。

アレナス夫妻、税務署からの文書に死亡と記載

民衆党(PP)アンダルシア代表のハビエル・アレナス氏と妻のマカレナ・オリベンシアさんが、 確定申告の書類を税務署から取り寄せようとした所、戸籍登録所からの連絡で2人とも死亡しているという 内容の文書が届いた。
夫妻の会計士が戸籍登録所に確認した所、2人とも生存しており有権者名簿も取り消されていなかった。
再び税務署に問い合わせた所、今度は税務署のデータでも生存が確認された。
アレナス夫妻は、この件について怒りを露にしており、税務署に対して明確な説明を求め、納得が行かない場合は法的手段に訴える構えであるという内容の文書を送付した。

交通警備隊長、時速250キロで走行

ソリア県交通警備隊のクラウディオ・アルグエジョ隊長は、国道を時速250キロで走行したとして、 市民警備隊連合に告発された。
それによると、アルグエジョ隊長は昨年の1月26日、ナバラ国道のソリア付近で速度オーバーをして走行中、 移動レーダーに違反を検知された。
それに気づいた同隊長は後戻りし、レーダー搭載車の隊員に逃亡しようとした不審者を追いかけていたと弁明したという。
しかしながら同連合関係者は、追跡していたのならサイレンを鳴らすはずであるとし、県の交通警備の最高責任者にあるまじき行為であると述べた。


5月19日(木)

デモ参加者のソル野宿、4日目に突入

先週日曜日に、社会の現状と市民を置き去りにした政治家の選挙運動などに憤慨する若者たちが全国主要都市でデモを行ったが、マドリッドの中心にあるソル広場ではその後、一部の参加者がテントを張って野宿、警察の介入や中央選挙管理委員会の禁止通達にもかかわらず、野営4日目を迎えた。
このデモはインターネットのソーシャルネットワークなどで呼びかけられ、若者を中心としたネット利用者が多く参加、ソルでの野営初日には警官隊が強制退去を行い20名近くが逮捕された。
しかしながらその様子がかえって多くの市民の反発をあおり、ソルに集まる人々の数は増え続けている。
今週末に自治州・地方選を控え、中央選管では選挙運動期間中のこのような行動は選管法違反に触れるとして集会や野営の解散を求めているが、主催者側は日曜日の選挙までソルに居座り続ける構えを示している。

4月の社会保険加入外国人、2万6542人

労働・移民省の発表によると、先月社会保険に加入した外国人労働者は2万6542人だった。
総数は全体の10.3%にあたる180万3980人となったが、昨年の同月よりは1.51%少なかった。
職種別でみると、最も多かったのはサービス業で、これに自動車などの修理工が続く。
国籍別では、ルーマニアが最も多くこれにモロッコ、エクアドルが続く。
自治州別では、カタルーニャが最も多く全体の22%を占めた。
次がマドリッドで21.37%、3位はアンダルシアで12.5%だった。

コルドバの村、大雨で被害

昨日午後、コルドバ県のカニェテ・デ・ラス・トーレスで降った大雨により各地で冠水や洪水の被害が発生、水に流されて行方不明になっていた80代の女性が遺体で見つかった。
またビジャ・デル・リオではでは国道が一部閉鎖、列車も立ち往生し140人の乗客が救出された。


5月18日(水)

第1四半期のGDP0.3%上昇

国家統計局(INE)の発表によると、今年の第1四半期の国内総生産(GDP)は昨年の第4四半期と比べて0.3%、昨年の同時期と比較すると0.8%上昇した。
海外向けの生産及び輸出は5%、昨年の同時期比では11.2%上昇したが、国内消費の落ち込みは続いており、数値の伸びに歯止めをかけている。
特に、個人消費や投資の伸びはゼロに近い数値で、また建設への投資は2.5%のマイナスとなった。
雇用についても第1四半期には24万の職が失われており、経済回復への見通しに不透明感 を与えている。

債務不履行数5ヶ月ぶりに減少

スペイン銀行によると、3月に金融機関で契約されたローンの債務不履行率は6.11%だった。
前月比0.08ポイント下がり、5ヶ月ぶりの減少となったが、それでも1995年10月以来の高い数値を維持している。
金融機関別でみると銀行の不履行率が最も高かったが、2月の6.35%からやや下がって 6.26%だった。
また信用金庫も2月の6.06%から5.96%に下がったが、信用組合や地方信金などでは前の月より0.17%上昇して24%、1996年2月以来の高い数値に到達した。

本日12県で大雨・荒天注意報

スペイン気象局は、本日アンダルシア、カスティージャ・イ・レオンとエクストレマドゥーラ州の10県とセウタ、メリージャに悪天候による注意報を発令した。
それによると、アンダルシアのカディス、コルドバ、ウエルバ、マラガとセビージャでは1時間に15立方メートルの降雨が予想され、強い風も伴う見込み。
またカスティージャ・イ・レオンのレオン、サラマンカ、サモラとエクストレマドゥーラのバダホスとカセレス、そしてセウタとメリージャでも強い風を伴った大雨の予報がでている。
各自治体では歩行や車の運転の際、雷や浸水に十分気をつけるよう呼びかけている。


5月17日(火)

若者の10人に8人が同性愛を容認

社会学研究所(CIS)の調査によると、若者の10人中8人が同性婚や成人の 性転換手術などを認めているという。
それによると、86%が性の多様性についてもっと自然に話せるようになるべきだとしている。
また、81%が男性同士、84%が女性同士の関係を認め、76%が同性婚を容認しており、54%が同性愛 の友人がいると答えた。
一方で、同性愛に対する悪口を聞いたことがあると答えた人は79%、自らが同性愛者であるため 差別的な発言を受けたという人が77%、暴力を受けたことがあると答えた人も18%いた。
この調査は、15〜19歳の若者1411人を対象に行われた。

ロルカ、2棟の建物を解体へ

先週起きた地震で9名の死者をはじめ、多くの被害がでたムルシアのロルカ市では、 専門家による建物の被害状況の調査が行われていたが、損傷の大きかった建物のうち2棟の 取り壊しが決定した。
しかしながら調査が行われた建物の75%は再入居が可能であるという。
一方、同市では安全が確認された28の学校で昨日より授業を再開したが、余震などへの 恐怖から出席した生徒の数は非常に少なかった。

レアル、ムルシアで慈善試合

サッカースペインリーグのレアル・マドリッドは、今週水曜日にムルシアでサッカーのチャリティー 試合を行うと発表した。
対戦相手はムルシア出身選手選抜で、監督はやはりムルシア人で元スペイン代表監督の ホセ・アントニオ・カマチョ氏。
収益はすべて先日の地震による被害の義捐金として送られ、試合開始前にはレアルの選手らが、 被災地を訪問するという。


5月16日(月)

ワインの輸出量増加

スペインワイン市場調査機構の調べによると、今年の1、2月のワイン輸出量は40%、 収益は26%上昇した。
これにより輸出量の最高記録となった昨年と同様の結果が期待される。
D.O.と呼ばれる原産地証明書つきワインの販売は38.5%、D.O.のないものは20%上昇した。
またバルクワインの輸出量も65%上昇した。
一方、すべてのワインの値段の平均は10%下がり、D.O.は1リットルあたり平均3.01ユーロ、 バルクワインは同0.31ユーロだった。
同機構のラファエル・デル・レイ氏によると、D.O.ワインの輸出量が多いのは北米で、バルクワインはイタリア、フランス などEU諸国が多いという。
同代表はこれからの課題は、スペインで瓶詰めされたワインの輸出量をいかに増やすかであると 話している。

レイナ・ソフィアで草間弥生展

マドリッドのレイナ・ソフィア美術館では長野県出身の芸術家草間弥生の特別展を、 9月12日まで開催する。
草間は、水玉模様や光などを駆使した前衛的な作品から日本のウォーホールと呼ばれているが、 スペインでの知名度は低く今回が全国初の作品展で、約150点の作品が展示される。
草間弥生展は今後パリのポンピドゥー・センターやロンドンのテートモダンなどでも 開催される。

週末の交通事故死者13人

総合交通局(DGT)によると、今週末交通事故により死亡した人は13人、このうち 5人がオートバイに乗っていた。
また、他に4人が重軽傷を負っている。
この3日間のうち最も死者が多かったのは日曜日で7名が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの総数は488人で、昨年の同時期より10.6%減少している。


5月12日(木)

ムルシア県ロルカ市で地震

昨日、16時50分頃、ムルシア県ロルカ市でマグニチュード4.5の地震が あった。
人口92000人のロルカ市に住む住民の多くが住居を飛び出し、 その後の余震を恐れ屋外に避難していたところ、その2時間後に マグニチュード5.1の地震が同地を襲った。
小さなものを含めると、昨夜、ロルカ市では30回の揺れが観測された。
地震による死者は8名と報告されており、子供が1名、妊婦2名が含まれている。
怪我人は約120名で3名が極めて重症、45名が重症とのこと。

消費者物価指数、過去3年間で最大の上昇

4月の消費者物価指数は前月比較、1.2%の上昇となり、月間上昇率としては 2007年10月以来の最高値を示した。
また、前年度同時期比較では3.8%の上昇となる。
特に物価上昇が目立ったのは衣類や履物の値段で、これに続いて夏に向けての 旅行費用が挙げられる。
これらは統計局では娯楽文化、衣類・履物のグループに含めているもので それぞれ前月比にして9,6%、1,5%の増加となっており、原油価格高騰と 共に、インフレ率上昇の主な原因となった。


5月10日(火)

サラゴサの女性に孫の育児休暇を許可

アラゴン州サラゴサ市の司法裁判所は、娘の死に伴い孫娘の保護者となった女性に、 母親と同様の育児休暇の権利を認める判決を言い渡した。
この女性は、勤務先に養育者として育児休暇を申請したが、拒否されたため裁判を起こしていた。
現行法では、新生児の両親や養子縁組を行った親権者にのみこの権利が与えられており、保護者であっても 養子縁組が成立していない祖母に対して育児休暇が認められるかが注目されていた。

60年間で最も暑い4月

気象局の発表によると、先月の平均気温は例年を3.9度上回り、この60年で最も暑い4月となった。
最高気温を記録したのはムルシアで、同州の平均を5度上回る37.4度に達した。
それ以外の地域では平均1〜2度上回っている。
一方最低気温もほぼ全国的に上昇しており、霜が降りた地域も例年より少なかった。
この現象は、大型高気圧の停滞やアフリカからの熱波などによるもので、特に8〜10日ごろの気温が最も高かった。
また、トレドなどでは集中豪雨が見られたが、ガリシアやカンタブリアなど雨の多い地域での降水量は例年より少なかった。

マドリッド地下鉄、携帯利用可能駅さらに増加

マドリッド市地下鉄は現在、116駅で携帯電話で通話やメッセージの送信が可能であるが、 今後6ヶ月の間にさらに7駅で利用が可能となる。
新たに電波が届くのは、2番線のサント・ドミンゴ、5番線のラティーナ、プエルタ・デ・トレドと 9番線のドゥケ・デ・パストラーナからクルス・デル・ラジョ間の各駅。
現在の所、全体の約39%で携帯電話が使用できるが、同社が発表していた「来年までに全駅で通話可能」という目標に達するのはまだ時間がかかる模様。


5月9日(月)

倒産、破産宣言、更に増加

国家統計局発表によると、今年第1・四半期に確認された企業倒産、個人破産の数は 1803件にのぼった。
この数字は統計局が2005年に同件に関する統計を取り始めて以来の最高値で 昨年度同時期比較5.9%の増加となった。
今回の数値に次いで多かったのは2009年の第2・四半期で1762件。
経済危機が表面化する以前は、3ヶ月間の平均がおよそ250件であったことからも 未だ、スペイン経済が低迷を続けているのが判る。


5月6日(金)

憲法裁判所、Bildu新党を合法化

テロ組織ETAの分身であるとして、最高裁より違法化判決を受け、 5月22日に予定されている地方選参加への道を閉ざされていたBildu党は 憲法裁判所へ控訴していたが、本日、最高裁は6票対5票と、僅か1票差でBildu党を 正式な政党として認め、参選を許可する判決を下した。
これにより、Bilduが提出していた立候補者リストにある254名が 選挙に出馬する事となる。
Bildu党の本拠地であるバスクでは、この勝利を祝う声も多いが 全国的には、テロ組織ETA絶滅とは逆行する行為であるとする、 批判と不安の声が高い。
憲法裁判所が、最高裁の判決を覆した例は、これが2度目。

スペイン経済、緩やかな上昇を維持

スペイン銀行の発表によると、今年第1・四半期は、昨年末に引き続き、緩やかな 回復を見せている。
2010年度 第4・四半期に比べ、国民総生産は0.2%のプラスと、僅かながらも 成長を遂げ、昨年同時期比較では0.7%の伸びを示した。
経済成長に最も大きく貢献しているのは、輸出部門で前四半期比較0.3%のプラス、 前年度同時期比較1.4%のプラスとなった。


5月5日(木)

スパンエアー、9月よりジロナーマドリッド間の運行開始か

スパンエアー社は2008年までジロナーマドリッド間のフライトを運行していたが ライアンエアー社の同ルートへの参入が始まったため、同ルート運行を廃止していた。
ところが、ライアンエアーによる運行が、1昨日のフライトを最後に停止したままとなっている。
これは、ライアンエアー社とカタルーニャ州との間での協定のもつれから生じたものだが、 もしも9月になっても同状況が打開されず、ジロナーマドリッド間を結ぶルートが再開 されない場合には、同ルート運行を再開する旨をスパンエアー社が発表した。
ただし、再開の条件としてスパンエアー社は他社の参入が無い事を挙げている。
再開される場合、1日に一往復の頻度で運行される予定。

アルハンブラで「禁じられたアート」を発見

アルハンブラ宮殿内の修復作業の中で思わぬ発見があったと、アルハンブラ財団が 発表した。
これによると、ナサリー宮内、ライオンの中庭に面した部屋の一つに「ニ姉妹の間」と 呼ばれるものがあるが、その奥にある「リンダラハの間」の修復中、使用されている木材と石膏の 内側に80点以上もの絵画作品が発見された模様。
これらの作品群はナサリー宮が建築された当時、その装飾に携わった者達によって残されたもので その後の繰り返し行なわれた修復により、木材や石膏により覆いかぶされたため、描かれた当時の オリジナルのまま保存されていた。
モチーフとして、動物や人物など、コーランの教えを文字通り解釈するのが 普通だった時代のイスラム文化では通常禁じられているものが多く見られるのが特徴。


5月4日(水)

バルセロナのピカソ美術館でピカソのリトグラフ展

バルセロナのピカソ美術館では昨日よりピカソが残したリトグラフ、約30点を 展示している。
ピカソはおよそ400点の作品を残したが、その内の3分の2は同美術館所蔵と なっており、今回の展示会ではその中から1945年〜1956年までの間の 作品を選んで公開している。
展示会は10月2日まで。

マドリッド、4月の気温、過去最高値

今年の4月、マドリッド州の気温は気象局が持つデータの中では 最も高いものとなった。
1971年から2000年までの平均と比較すると今年4月の平均気温は 4.5度高く、最も寒かったのが4月22日でナバセラダで0度を記録、 また、最も暑かったのは8日で、アランフエスで31度に達した。


5月3日(火)

首相、オバマ大統領に祝電

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者 殺害の報を受け、昨日オバマ米大統領に祝電を送った。
その中で首相は、スペイン政府と国民の名の下に、今回の作戦の成功を祝福するとし、 テロ組織との戦いの中で重要な一歩であると述べた。
また、スペインもテロによる多くの犠牲者を出したことを踏まえて、ビンラディン死亡に対する 満足感は、これらの犠牲者と共にあり、テロ組織壊滅のための協力体制を各国と共にこれからも 続けていきたいとした。
一方、ラモン・ハウレギ官房長官はラジオ番組のインタビューで、アルカイダの指導者が 死亡したことは、対テロ戦争において非常に重要であるが、平和への道のりはまだ長いとの見解を示した。
また政府としては、決して一人の人間の死を祝っているわけではないと付け加えた。
民衆党(PP)選出のエスペランサ・アギーレマドリッド州知事は、テロに対する勝利である、と ビンラディン容疑者殺害を高く評価したが、左派連合(IU)のガスパール・ジャマサレス氏は、 テロに対して国家レベルのテロを行っただけ、人権や国際法を無視した行為であると批判した。

PP、TVEのニュースを訴え

今月22日に自治州・地方選を控え各党は全国で集会などを行っているが、最大野党の民衆党は、 先週末放映された国営放送のニュース番組で、サパテロ首相の演説に関するニュースが、マリアノ・ ラホイPP党首のものよりも長かったことを客観性に欠けるとし、中央選挙管理委員会に 訴えることを表明した。
それによると、4月30日夜のニュースにおいて、カナリアスで行われた社労党(PSOE)の集会 の様子が2分48秒、そのうち首相が映っていたのは1分46秒であったのに対し、PPの集会は 1分11秒で、ラホイ氏の登場はわずか18秒だったという。
この日のニュースは、音声の不具合のため通常は夜9時に開始する番組が、30分遅れて始まった。

結婚式の平均費用は1万4390ユーロ

消費者団体FUCIの調べによると、スペイン人カップルが今年結婚式にかける費用は平均1万4390ユーロで、昨年より12.7%下がる見込み。
この理由について同団体では、結婚式場などが生き残りをかけて安値合戦を行っていることや、 経済危機が続く中、消費者側も以前より細かく値段の比較をするようになったためと見ている。
自治州別でみると、最も高いのはマドリッドで平均1万7550ユーロ、次がカタルーニャの 1万7000ユーロで、3位はバレンシア(1万6000ユーロ)だった。
逆に最も平均が安いのはエクストレマドゥーラとカナリアスで、それぞれ1万2000ユーロだった。
この調査は招待客100人程度の結婚式に対して30都市以上で行われた。


5月2日(月)は祝日のためニュースはお休みさせて頂きます


4月29日(金)

失業者数4.910.200人に

国家統計局、本日発表によると、今年第1四半期終了時点での 失業者数は490万人を越え、更に記録を更新した。
失業率は約1%プラスとなり、21、29%に達した。
1月から3月までの3ヶ月間に新たに失業した人の数は256.500名で 50歳以上の雇用についてのみ、増加が見られた。
また、家族全員が失業している世帯数は1.386.000件にのぼる。

新速度制限により3週間で9400万ユーロの節約

石油価格高騰の中、スペインでは3月7日より高速道路や主要国道での最高速度制限を 従来の120キロから110キロに変更されているが、新道路法が施行されてからの 3月における3週間で、前年度同時期と比較してスペイン国内で消費された燃料は 8.4%減少し、およそ9420万ユーロの節約に繋がったと、ミゲル・セバスティアン 産業・観光・商務大臣が発表した。
同法案を可決した際には、最高速度を10キロ落としたところで、大した効果は無いと 言う声も上がっていたが、今回の数値を元に計算すると年間にして約11億5千万ユーロの 節約になると言う。


4月28日(木)

ETA,革命税の強制徴収停止を宣言

ナバーラ企業連のホセ・アントニオ・サリア会長宛てに今月26日付けで テロ組織ETAから書簡が届き、これまで同組織が行なってきた革命税と 銘打ってのテロ活動資金調達を止めることが記されていた。
これまでETAは、バスクの諸企業に対し、革命税と称して、 多額の支払いを強要し、これに従わない場合は、その企業の関連施設を 爆破したり、事業主を殺害するなどの行為を繰り返していたが、1月に 行なわれた恒久的停戦宣言に続いての、今回の革命税廃止通達となった。
しかしながら、依然、これまでのテロ行為による被害者への謝罪は無く、 また、武装解除や解散宣言は行なわれていない。

政府、失業者数が500万人に達する事は無いと予想

2007年以降、スペインの失業率は急激な増加を続けており 2010年は失業者数4,696,600人、失業率にして20,33%で幕を閉じた。
明日、国家統計局により今年第一4半期のまとめが発表される予定となっているが、 ポジティブな数値は期待出来ない。
これについて、エレナ・サルガド第二副首相は、例年、第一4半期は失業率が 上昇する時期であるため、今年もこれを逃れられないとしつつも、500万人に 達する事は無いとの予想を強調した。
同時に、500万人以下であっても、これはすでに歴史的に見ても最悪な状況である ことに変わりはなく、政府としては改善に向けて全力を尽くす必要があるとコメント。

住宅ローン契約数8.8%ダウン

今年2月の住宅ローン契約数は8.8%ダウンとなり、10ヶ月連続でのマイナス値と なった。
国家統計局発表によると2月に行なわれた契約は50,361件で、1月のマイナス8%を 上回る値となった。
ローンによる借り入れ金額については、1件につき平均122,749ユーロとなっており、 4%の増加を示した。


4月26日(火)

社会保険の収益30ヶ月ぶりの上昇

労働・移民省の発表によると、今年第1四半期の社会保険の収益は60億8900万ユーロ で、前年比2.44%の上昇となった。
これは国内総生産(GDP)の0.6%にあたり、実に33ヶ月ぶりの黒字となった。
第1四半期の収入は308億3500万ユーロで前年比2.61%、一方支出は247億4600万ユーロ で、2.66%の上昇となった。
社会保険局長のグラナド氏はこの理由について社会保険加入者の増加を挙げ、経済の回復について 非常に前向きな結果であると述べた。

5人に1人が、自分で薬を処方

マドリッドのレイ・フアン・カルロス大学薬学部の調査によると、20%のスペイン人が 医者を通さずに自分で薬を選択し購入すると回答した。
特にこの傾向が強いのは大卒者と独身女性で、どちらも平均値を上回っていた。
素人の判断で薬を購入する事には否定的な見解もあるものの、自己管理の一環と見る向きも多く、 事実健康の自己管理を推奨する団体も存在し、医者の処方箋なしで購入できる薬剤のリストなどを 管理している。
この団体の関係者によると、ここ数年、国の補助がないこれらの薬の販売は上昇しており、 これは国庫にとっても有益な事であると述べた。
また、自分で薬を選ぶことの危険性については、むしろ処方された抗生物質を多用したり、 勝手に服用するほうが危険であると付け加えた。

今週末も雨模様のお天気

多くの地域で悪天候が続いたセマナ・サンタの連休が明けて以降、比較的穏やかな日が続いているが、 気象局によると、週末は再び崩れてくるとの予報を発表した。
同局によると、ここ数日は晴れたり曇ったりが続き、地域によっては夕立や小雨に見舞われるが、 気温はあまり変わらないと予測している。
しかしながら週末が近づくにつれ、イベリア半島全域とバレアレス諸島では厚い雲に覆われ、 特にエクストレマドゥーラ、アンダルシア西部とカタルーニャ北部では大雨が予想される。
気温も地域によってはかなり下がる見込みで、この傾向は来週初めごろまで続く模様。


4月25日(月)

3月のホテル宿泊日数4.9%上昇

国家統計局(INE)の発表によると、先月のホテル等の宿泊施設の利用日数は、昨年の同月より4.9% 上昇した。
INEによると、外国人のホテル滞在は13.5%上昇したが、スペイン居住者の数値は4.5%の 上昇に止まった。
また、旅行者ひとりあたりの平均宿泊日数は3.1泊で、やはり前年比を3.9%上回った。
これにより今年の第1四半期の数値も昨年の同時期を5%上回った。
一方、先月スペインを訪れた外国人で最も上昇率が高かったのはイギリス人とドイツ人で、それぞれ4.9%と4.6%上昇している。
また、非居住者の訪問、宿泊が最も増加したのはカナリアスで21.6%、カタルーニャが7.7%でこれに続き、3位 はアンダルシアの6.7%だった。
INEでは、今年は昨年と違ってセマナ・サンタ(イースター)の休暇が3月にかかっていないにも 関わらず上昇していることについて、経済回復の兆しの表れであると評価している。

ナダル、プロ500勝目達成

マジョルカ出身でテニスの世界ランキング1位のラファエル・ナダル選手は、週末にバルセロナで行われた ゴドー杯の準決勝で勝ち、プロ通算500勝目を挙げた。
この数字自体は、ジミー・コナーズの通算1242勝に遠く及ばず、また現役のロジャー・フェデラーの767勝からも 離れている。
しかしながら、24歳での500勝は、ビヨルン・ボルグの23歳8ヶ月の最年少記録に次ぐもので、 まだこれから多くの勝利と様々な記録更新が期待される。
日曜日に行われた同決勝では同胞のフェレールを破って6度目の優勝を果たした。

セマナ・サンタの交通事故死者、昨日までで37人

総合交通局(DGTI)によると、セマナ・サンタ特別警戒期間が始まった15日から昨日までの 事故による死者は37人で、重軽傷者は41人だった。
カタルーニャやバレンシアなどでは本日も祝日のため、警戒期間は午前零時まで続くが、 現在の所、死亡者は昨年の同時期よりも7人少ない数値となっている。
昨年は44人の死者と249人の重軽傷者が出ている。


4月21日、22日は聖木曜日、聖金曜日の祝日にあたるためニュースは月曜日までお休みとさせて頂きます



4月20日(水)

セマナ・サンタ、全国的に雨

明日、木曜日はセマナ・サンタの「聖なる木曜日」にあたり、各地で多数の 宗教行事が予定されているが、あいにくスペイン気象局ではカナリアス諸島を除く、 ほとんどの地域で雨が降ると予測している。
このため、各地で多くの行事が中止となる可能性が高い。
大西洋から接近している低気圧と地中海側で発達している低気圧の影響で 全国的に雲が多くなっているが、今後、雨雲はバレンシアからカタルーニャ南部、アラゴンへと 広がっていく見込み。
このため、セマナ・サンタが終わるまで天気の全面的な回復はのぞめない模様。

サッカー国王杯決勝戦に向けバルセロナの地下鉄深夜2時まで運行

今夜、バレンシアのメスタージャスタジアムにおいてレアル・マドリッドとバルサによる 国王杯決勝戦が行なわれるが、バルサが優勝した場合には、深夜まで街中に多数のファンが あふれかえる事が想定されるため、地下鉄の運行時間を深夜2時まで延長する事を発表した。
また、カタルーニャ広場をはじめ、ファンが集結する場所にガラスボトルや凶器類などが 極力持ち込まれないようにするため、600名の地元警察が監視にあたる模様。
警官隊は従来のゴム弾ではなく、強化スポンジ弾を使ったGL−06型銃を装備し 必要とあれば、直接、人体に向けて発砲するとのこと。

マドリッド、国王杯優勝に備え準備万端

バルセロナでの優勝ムードが高まる中、マドリッドでも同様に国王杯で優勝した 場合に備え準備が進められている。
ファンが詰め寄せるシベレス広場の周囲には、今夜22時より2重のフィルターが儲けられ、 広場内へガラス製ボトルなど、危険物が持ち込まれないよう、優勝祝賀会が安全に 行なわれるよう、およそ500人の警官隊が警備にあたる。
試合はバレンシアで行なわれるが、レアル・マドリッドが優勝した場合、選手達は 深夜2時か3時ごろ、マドリッドに戻り、そのままファン達が集まるシベレス広場へと 向かう事になる。
レアル・マドリッドは、リーグ優勝やチャンピオンズリーグ優勝を優先する事により、 国王杯においては長年優勝しておらず、今回、勝てば実に18年ぶりの優勝となる。


4月19日(火)

第1四半期の住宅価格4.7%下落

勧業省の発表によると今年に入ってから3月までの住宅価格は、全国平均4.7%下がった。
最も下がった自治州はマドリッドで8.9%、次がナバラで8.3%、3位はカンタブリアの7%だった。
しかしながら、マドリッドは一平方メートルあたりの価格が最も高い地域のひとつであり、 同州のポスエロ市では2964ユーロ、マドリッド市では2021ユーロだった。
一方、今回の調査で最も高かったのはバスク自治州のサン・セバスティアンで1平方メートル当たりの価格は 3762ユーロだった。

サグラダ・ファミリアで放火騒ぎ

ガウディ建築の世界遺産、サグラダ・ファミリアで火事が起き、同教会を見学中の 観光客ら約1500人が避難する騒ぎとなった。
事件が起きたのは、本日午前10時45分頃、いくつもライターを持った不審な男が、地下 礼拝堂に展示してあった司祭服に火をつけた模様。
男はその場にいた観光客らに取り押さえられ、警察に逮捕された。
現場には消防車や救急車が駆けつけ、45分後に火は消し止められたが、煙を吸った消防隊員らが 病院に運ばれた。
それい以外にけが人は出ていないという。
この火災による被害の程度は現在の所明らかにされておらず、本日は終日閉鎖となる見込み。

ティオ・ぺぺ、改修工事でしばらく「お休み」

ソル広場にある酒造会社ゴンサレスビアスのシェリー酒「ティオ・ぺぺ」の広告が、 飾られている建物の改修工事のため本日撤去された。
この看板は、シェリー酒のビンにアンダルシア風の衣装と帽子をかぶせたユーモラスなデザインで、 同広場のシンボルのひとつとして定着している。
ティオ・ぺぺがソルに登場したのは1937年、ゴンサレス・ビアスが100周年記念の 一環として、看板の掲示を市に提案、796ペセタの広告権料が支払われ、3万ワットの電飾が使用された。
「アンダルシアの太陽ビン詰めしました」のキャッチフレーズが書かれたこの看板は、今年の秋終わりごろには 復帰する予定で、大晦日のカウントダウンには間に合う模様。


4月18日(月)

2月の債務不履行率6.19%

スペイン銀行の発表によると、2月の債務不履行率は6.19%で前の月より0.3%上昇した。
これは1995年9月以来最も高い数値で、5ヶ月連続の上昇となった。
金融機関別でみると、最も不履行率が高かったのは銀行で6.35%上昇、次が信用金庫 で6.06%だった。

先週のクラシコ、史上2番目の視聴率

先週土曜日に行われたサッカーレアル・マドリッドとバルセロナの伝統の一戦「クラシコ」 の視聴率が本日発表された。
それによると、放送した各局の総視聴者数は1千112万3千人で62%の視聴率だった。
これは、サッカー放送史上2番目に高い数値で、1位は1997年の国王杯で1千1770万人が 視聴したとされる。
試合を放送した全国ネットの民放局ラ・セクスタの視聴者数は880万6千人で49.1%、 同局始まって以来の最高値を記録した。
また、この試合を放送した他の地方局も軒並み高視聴率だった。
マドリッドとバルセロナは、今週水曜日に国王杯の決勝で対決する他、今月27日と 来月3日にもチャンピオンズリーグで対戦する。

セマナ・サンタ前半の週末、11人の交通事故死者

総合交通局(DGT)は本日、セマナ・サンタ特別警戒体制最初の週末の交通事故による死亡状況を発表した。
それによると、この3日間の死者は11人、このうち5人がオートバイに乗っていた。
また、最も死亡者が多かったのは土曜日で、7件の事故で7名が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの総数は378人で、昨年の同時期より6.3%減少している。


4月15日(金)

Sortu新党、参選は不可能

バスク愛国主義グループAbertzaleが送り出した新政党Sortuは 4月7日に違法政党としての判決を受け、その後、最高裁に控訴していたが、 昨日、最高裁が再び違法であるとの判決を下した。
これに対し、Abertzaleは憲法裁判所に持ち込む構えを示しているが 控訴を行なう期限は4月18日となっており、この日が5月22日に行なわれる 地方選への立候補登録期限と一致している。
憲法裁判所が控訴を受理したあと、結論を出すまでに数ヶ月を要するため、 5月の選挙へのSortuの参選は完全に不可能となった。

Madrid Rio オープン

マドリッド・リオ計画は、マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長が 推進して来た壮大な都市開発計画で、2004年に開始された工事は7年間を経て ついに完成、1ヵ月後に選挙を控え、本日、その全域がオープンした。
同計画に要した費用は41億ユーロ。
工事が行なわれたのは、マンサナレス川に沿ったエリアで、長さ約8キロ、面積にして 120万平方メートルに及んだ。
32の橋が修復、または新設され、3万3千本以上の木が植えられ、新たに429ヘクタールの 緑地帯が生まれた。
24箇所に噴水が作られ、水深を浅くしてあるため、水浴は出来ないまでも3つの浜が作られ 霧状の水を散布する事によって涼を取ることが出来るようになっている。
自転車道や散歩道の他、テニス、パドルテニス、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、 スケートボード、ローラースケートなどを行なう設備もある。


4月13日(水)

ETAメンバー、最長服役年数を終え釈放

テロ組織ETAのメンバー、ホセ・マリア・サガルドゥイ、通称ガツァが、今日、 30年と9ヶ月の服役を終え、ハエン市の刑務所から釈放された。
ガツァは1978年に起きた二つの殺人事件の主犯として1980年に逮捕されており、 服役中、2度、脱走を試みたがこれに失敗。
脱走行為により減刑を受けることも無く、21歳で入所したガツァは ETA囚人としては服役の最長記録を作って本日、52歳で退所を迎えた。
ガツァはETAのシンボル的存在となっている服役囚5名の内の一人で、このあと、 4月から5月にかけて、他の4名についても出所が予定されている。

マドリッドの大気汚染、昨年より悪化

環境保護団体が発表した統計によると、今年第1四半期におけるマドリッド市内の 大気汚染レベルは昨年度同時期に比べて更に悪化している。
マドリッド市は、汚染の現状を隠すため、2009年に二酸化窒素測定器の位置を より交通量の少ない場所へと移動させたため、それまでに収集されたデータと それ以降のデータとを比較する意味が失われてしまったが、昨年と今年とであれば 同じ場所での測定値を比較する事が出来る。
今回の調べによると、昨年同時期には、市内数箇所に置かれた測定器が示した 二酸化窒素の平均濃度が45ミリグラム/立方メートルであったの対し、今年は 53ミリグラム/立方メートルと、明らかに環境が悪化しているのがわかる。
また、EU規定によると、1年間に同じ場所で計18時間以上、200ミリグラムを 越える状態があってはならない事になっているが、今年は、僅か3ヶ月たった時点ですでに 5箇所の測定器がこれを越える数値を示している。


4月12日(火)

バスクでETAメンバー2人逮捕

治安警察は今朝未明、バスク自治州のギプスコア県でETAメンバーと思われる2人の男を逮捕した と発表した。
逮捕されたのはアイトール・エスナオラ、イゴール・エスナオラ兄弟で、ETAのテロ活動における 物資の調達や配給に関わっていたと見られる。
警察の捜査が始まったのは午前3時ごろだが、現在も家宅捜査が続けられている。
両容疑者は、バスクの伝統的なスポーツ活動を積極的に行っており、様々な大会に参加していた。
またそれぞれ会社経営にも携わっており、イゴール容疑者は子羊肉の生産、アイトール容疑者は、 チーズの生産会社を経営している。

3月のCPI最終結果発表

国家統計局(INE)は本日、3月の消費者物価指数(CPI)の最終集計結果を発表した。
それによると、先月のCPIは0.7%、前年比では3.6%上昇し、先月30日に 発表された暫定値を確認するものとなった。
同局によると、この上昇の主な原因は、コーヒー、カカオ、清涼飲料や果物の上昇(1.8%) で、これにより飲食店やサービス業での価格も上昇した。
一方で、レジャーやカルチャーなどは、パッケージツアーの値下がりによりわずかに下がっている。
地域別でみると、ほとんどの自治州で上昇しているが、バレアレスでは0.3%下がっている。

インパクトの強い写真付きタバコ販売開始

パッケージに喫煙の結果肺癌などになった患者の生々しい写真が印刷されたタバコが、昨日より全国で販売開始となった。
これは、昨年可決された新タバコ法の一環で、現在は一部のメーカーで販売を始めたが、 5月26日までには全てのメーカーでこれらを導入しなければならない。
EU諸国でこのデザインを最初に導入したのはベルギーで2006年から販売開始、その後ルーマニアとイギリス でも導入された。


4月11日(月)

PPとPSOEの差12ポイント

エル・パイス紙系列のラジオ局カデナ・セルの調査によると、今選挙が行われた場合野党第一党の 民衆党(PP)に投票すると答えた人は47%、社労党(PSOE)の35%を12ポイント 上回った。
サパテロ首相の不出馬表明後初の調査だったが、両党の差は前回よりも3ポイント広がり、 首相の決断は党の盛り返しに貢献しなかった事が伺える。
また、67%の人がサパテロ首相の采配を不合格としているが、マリアノ・ラホイPP党首に対しても 66%の人が不合格としており、多くの人がラホイ氏よりも、PSOEの次期首相候補と 見られるルバルカバ内務大臣やチャコン防衛大臣を評価している。
また、社労党支持者の間では、ルバルカバ氏の人気が最も高く70%の人が支持しており、 2位のチャコン氏(54%)を大きく引き離した。
一方、同党支持者の80%以上が首相の決断を支持しているが、PP支持者も64%が評価している。

コーヒー1杯の値段、全国平均は?

消費者団体FACUAは、全国主要都市のバル・カフェテリアでコーヒー、生ビールと 清涼飲料の値段調査を行った。
これによるとコーヒーの平均は1.18ユーロ、 最も高かったのはマドリッドの店で2.5ユーロ、逆に安かったのはセビージャの80セントだった。
一方、生ビール一杯の全国平均は、1.46ユーロだが、最も高かったマドリッドの飲食店では 3.50ユーロで、最も安かったセビージャの店(80セント)との格差は338%だった。
また清涼飲料の平均は1.65ユーロ、最も高かったのはコルドバのバルで5ユーロ、 安かったのはセビージャ、マラガ、カディス、ウエルバ、バジャドリッドとムルシアで1ユーロ、 この場合の格差は400%に及んだ。
この調査は1〜3月にかけて13都市580軒で行われたが、地域や店舗によってかなりの差が 見受けられる。

全国で最も交通事故が多いのはマドリッド

自動車保険会社の調査によると、全国で最も交通事故を起こす人が多いのはマドリッドで全体の49.15%だった。
しかしながら修理費などが3万ユーロを超える重大事故については1.3%で、全国平均をかなり 下回った。
一方、マドリッドでは女性ドライバーの事故数は50.3%で男性の47.2%を上回った。


4月8日(金)

ポルトガル救済措置、スペイン負担分は50億ユーロ

1年の間にユーロ圏で経済救済措置を受ける事になった国はポルトガルで 3つ目となるが、その救済に必要な予算はおよそ8000億ユーロと見られており、 その中で、スペインが負担するのはEUによる救済とIMFによる救済とを合わせて 50億ユーロにのぼると予想される。
スペインはこれまですでに、アイルランド救済措置において26億ユーロ、 ギリシャ救済措置において100億ユーロを負担している。

好天によりバルセロナの大気汚染更に悪化

バルセロナでは去る2月にも高気圧に覆われ好天が続いた際に EUで定められた大気汚染のリミットを大きく越える事態と なったが、ここ数日の好天により、更にその記録を更新するに 至った。
EU内で定められているリミットは1立方メートルの大気中に 含まれる二酸化窒素の最大量を40マイクログラムまでとしているが 2月には高いところで79マイクログラムに達した。
また、昨日には最も交通量の多い地域で187マイクログラムにまで 達しており、緊急事態と見なされる200マイクログラムに極めて 近い数値となった。
カタルーニャ州環境汚染研究高等委員会のメンバーであるシャビエル・ケロル氏は このような状況においても、バルセロナ市行政は、雨か風が大気汚染を 洗い流してくれるのを待っているだけであると強く批判。


4月7日(木)

失業者数に関する政府予想値、更に悪化

政府は失業者数の動向について示していたこれまでの予測を変更し、 新たな予想値を発表した。
失業率20.3%で幕を閉じた2010年のあと、これまでの政府予想では 2011年末には19.3%まで下がるとしていたが、これを19.8%に 予想値を変更。
2012年は17.5%まで下がるとしていたがこれを18.5%に、 2013年は16.2%としていたのを17.3%に、そして 2014年には16%まで下がるものとしている。

マドリッド、成績の優秀な生徒を集める特別高等学校を設立

エスペランサ・アギーレ マドリッド州知事は昨日の記者会見で、 中等教育で優秀な成績を修めた子供達のために、より高度な教育を 受けることが出来る公立の特殊高等学校を設立する事を発表した。
この目的に当てられるのは、マドリッド市の中心、フエンカラル通りや バルセロ広場の近くにあるサン・マテオ校で、マドリッドのどの方向から 通う場合でも交通の便が良い事から、ここが選ばれたとの事。


4月5日(火)

3月の消費者好景気感減少

スペイン金融公庫(ICO)によると、先月の消費者好景気感は2月より5.1ポイント下がって 68.3ポイントとなった。
昨年の同月と比較しても4.4ポイント下がっており、2ヶ月連続の上昇傾向に歯止めがかかった。
ICOによると、国際情勢への不安や原油の高騰などから、物価の上昇や利息の引き上げなどを予測している 消費者が多いという。
それにより、経済一般や雇用に対する期待感は著しく減少しているが、家計に対する期待は さほど下がっていない。
また、今後6ヶ月間の見通しも先月や昨年の同時期と比べてかなりさがっているが、 現在の状況については、下げ率は低くなている。
一方、今年の第1四半期を昨年の第4四半期と比較すると、景気に対する期待感は高くなっている。

首相の顔にETAのマークを合成した画像を放送

マドリッド自治州が運営する放送局テレマドリッドの労働組合は、先日放送された報道番組で、 サパテロ首相とルバルカバ内相の顔写真とテロリスト集団ETAのロゴマークを合成した画像を放送した ことに抗議、アグスティン・デグラド報道局長の解雇を要請した。
労組側は、テロリスト集団と政府の長であるサパテロ首相らが繋がりがあるような画像を捏造するのは、 露骨で下品な行為、報道倫理に反すると強く批判している。
同放送局側はこれについてのコメントをせず、これまでも労組からの訴えはたびたびあったと述べるにとどまった。
一方、本日ラジオ番組に出演したルバルカバ内務大臣は、このような不謹慎な行為を市民の税金を使って行うのは 許しがたいとし、厳密な調査が行われることを期待すると述べた。

地下鉄2番線一部区間で終電前倒し

マドリッドの地下鉄は、昨日より2番線のソル駅とゴヤ駅の間の終電時間を通常より1時間半早めた。
これはこの路線の改修工事によるもので約2ヶ月間行われるが、セマナ・サンタの連休である今月の20〜 23日までは通常どおり午前1時30分まで営業する。
同地下鉄運営会社は、この時間帯にはあまり需要もなく、また同区間は他の路線の駅もいくつか至近距離にあるため 工事期間中に代替バスなのどサービスは行わないとしている。


4月4日(月)

サパテロ首相の後継者は、、

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、先週土曜来年行われる総選挙に首相候補として出馬しない 事を明らかにした。
また後継者については、予備選を行うとし、自ら候補者を指名する可能性を否定し、 複数立候補者が出た場合は、中立の立場をとると述べた。
兼ねてからサパテロ氏が出馬しない場合の有力候補として、アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務・副大臣とカルメ・チャコン 防衛大臣の名前が挙がっているが、正式発表は5月22日の自治州・地方選終了後となる模様。
今年60歳になるルバルカバ内相は、フェリペ・ゴンサレス政権時代からの豊かな経験と党の内外、有権者の支持政党 を問わず広く信望があり、世論調査でもサパテロ首相やラホイPP党首よりも高い評価を得ている。
一方、史上初の女性防衛大臣となったチャコン氏は3月に40歳を迎えたばかりだが、そこそこの経験と若々しい感覚で 刷新のイメージを特に若者や女性にアピールしている。

3月の失業者数また上昇

労働・移民省は、先月の失業者数は2月よりも3万4406人すなわち0.8%上昇したと発表した。 これにより失業者総数は433万3669人となり最高記録を更新した。
また同省によると、この1年間で失業者数は4.01%増加している。
一方、職種別でみるとすべての業界で上昇しているが、最も多かったのはサービス業で0.59%だった。
男女別では男性が0.73%、女性が0.87%それぞれ上昇している。
また、25歳以下の若者の間では2.73%、外国人労働者では1.83%増加している。
3月の失業者数は13自治州で上昇しているが、最も多かったのはカタルーニャとアンダルシアだった。
逆に減少したのはバレアレスとカスティージャ・イ・レオンだった。

プラドで「若きリベラ」展開催

マドリッドのプラド美術館では、明日からバレンシア出身の画家ホセ・デ・リベラの特別展が開催される。
「若きリベラ」と題されたこの展示は、リベラがローマに到着した1610年頃や1616〜22年のナポリ時代など、 初期の作品32点を7月31日まで展示する。


4月1日(金)

3月の自動車販売数29.1%ダウン

先月の自動車販売台数は 8万8396台で、昨年の同月より29.1%減少した。
これで昨年7月以降9ヶ月連続の減少となった。
特に個人の購入が減っており、前年比48%マイナスとなっている。
またレンタカー会社による購入数も昨年より18%少なくなっている。
ただし、今年はイースターの休暇が昨年より遅いためレンタカー業界向けの販売は今月上昇すると 見られる。
唯一上昇したのはそれ以外の企業向け販売で、前年比0.4%増加した。

ユーロ圏の失業率、スペイン以外は減少

ユーロスタットの発表によると、ユーロ圏の2月の平均失業率は前月より0.1%下がって9.9%だった。 一方、スペインの失業率は逆に0.1%上昇して20.5%に上った。
EU27カ国の平均でみても、2月の数値は0.1%下がって9.5%となっている。
ユーロ圏の数値が二桁を割ったのは2009年10月以来だが、EU全体では同年の9月以降9.6% 前後を維持している。

バルサ会長の「予想」に波紋

サッカーFCバルセロナのサンドロ・ロセル会長は昨日、同クラブとレアル・マドリッドが対戦する 国王杯決勝の結果予想について、「例によって5対0でしょう。」と述べた。
これは、前回のクラシコ対決がバルサの圧勝であったことから出た発言だが、最大のライバルを見下した 発言とも取れ、物議を醸している。
これについてバルサのグアルディオラ監督は、この発言は途上国に食糧などを送る慈善イベント におけるもので、予想の数字が高いほど寄付金額が高くなるためだったと聞いている、と擁護。
会長は普段から常識を持って行動している人だが、どうせなら60対0とでも言えば問題は 起きなかったであろうと述べた。
また、この試合はバレンシアのスタジアムで行われるため、ホームのように大差で勝つことは不可能であると付け加えた。
一方、常に挑発的な発言が話題となるレアルのモウリーニョ監督は、あくまで個人の見解なので 気にしないとしたが、自分がこんなことを言ったら刑務所行きだろう、と皮肉った。


3月31日(木)

ガス料金、明日から値上がり

産業・観光・商業省は、4月1日よりガス料金を値上げすると発表した。
それによると、ガスを調理および湯沸しとして利用の契約では平均3.3%上昇、さらに暖房用にも 使用している場合上昇率は4.3%にのぼり、両者の平均は4.1%。
またブタンガスのボンベは6%上昇し、1本につき税込14ユーロとなる。
一方電気料金に関しては3ヶ月間据え置きとなる。

ガジャルドン市長、マドリッド市内の車両制限

本日朝、民放のラジオ番組に出演したマドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は、 市中心部の自家用車乗り入れは、原則居住者に限定されるであろうと述べた。
これは、市中心部で車両の制限があるのかという質問に答えたもので、昨年11月にも同様の発言をしている ことから5月22日の地方選挙で再選されれば、実現の可能性がある。
ただし、同市長は以前にも2008年以降、歴史地区の保全と環境汚染を軽減するため、 15年以上の古い車両の乗り入れを禁止すると発表したが、実現には至らなかった。
一方、対立候補である社労党(PSOE)のハイメ・リサベツキー氏も同様の公約を行っており、 どちらが当選してもマドリッド市内の交通状況が変化する可能性がある。

チャールズ英皇太子にマドリッド市の鍵を授与

昨日よりスペインを公式訪問中のチャールズ英国皇太子は、本日サパテロ首相と会見後、 マドリッド市内のビジャ広場で行われた記念式典に出席し、ガジャルドン市長により市の黄金の鍵を 授与された。
これは、主に外国の元首や皇太子などが訪問した際に授与される象徴的なものだが、同皇太子は 今後(この鍵の)錠前が架け替えられないことを希望します、とイギリス人らしいジョークを交えたスピーチを行った。


3月30日(水)

インフレ、8ヶ月連続で上昇

国家統計局発表によると3月の消費者物価指数は年間指数3.6%のプラスとなり、 前月とほぼ同程度の変化、そして8ヶ月連続での上昇となった。
上昇を続ける最も大きな原因となっているのは、石油価格の高騰と、それに伴う 燃料費の値上がりで、インフレ率は2008年10月以来の高いレベルに達している。

ジャイアントパンダの赤ちゃん、初の外出

マドリッドの動物園で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん、ポーとデデは ずっと室内で保護されてきたが、生後7ヶ月経ち、体重12キロ、体調50センチに 達した今、もう屋外に出ても大丈夫との判断が下され、昨日の朝、初めて飼育室から 外の世界にお目見えとなった。
2匹の雄パンダの初外出はソフィア王妃も同伴の元に行なわれた。


3月29日(火)

選挙運動開始前に駆け込み公式行事

5月に行われる地方選挙の公式選挙運動期間が本日より開始された。
新しい選挙法の施行により、選挙運動期間中に公共施設の落成式や訪問などが禁止されたため、 最終日の昨日は全国の自治体で候補者による落成式や、新設備への訪問ラッシュが起きた。
マドリッドでは州知事と市長が地下鉄新駅の開通式に出席、パイス・バスコでは 改装したばかりのサン・テルモ美術館で記念式典が行われた。
一方、カンタブリアでは昨日一日で6箇所で様々な式典が行われ、このうち2つの 行事に同州知事が参加した。
しかしながらこれらの公式行事のいくつかは、未完成であったり、すくには機能しない施設も あるという。
この新法では他に、期間中のポスターなどの広告掲示やマスメディアへの出演、バッジや ライターなどの配布も禁止している。

社会保険の黒字17.4%減少

労働・移民省によると、2月の社会保険の経常収支は昨年の同時期に比べて17.4%減少した。
この数値は国内総生産(GDP)の0.35%にあたる。
また同省によると、収入は1.43%減少し、支出は3.24%上昇した。

スペイン代表、じゃがいも畑でプレー?

2012年に行われるサッカーヨーロッパカップの予選で本日リトアニアと対戦するスペイン代表だが、 リトアニアのサッカー場のコンディションの悪さで、選手の怪我が憂慮されている。
芝生がほとんどなく土が剥き出して固く、フィールドというよりもジャガイモ畑と呼ばれても仕方がない代物だが、 UEFAの判断により試合は行われることとなった。
ビセンテ・デル・ボスケ監督は、決していい条件ではないことを認めたが、選手の中には、子供の時にはこんな所でプレー したこともある、ビーチみたいだ、などユーモアを交えたコメントがあった。
本日当地ではかなり気温も下がる模様。


4月28日(月)

カステジョンの空港にはPPのカモメが着陸?

ホセ・ブランコ勧業大臣は昨日、まだフライト運航の予定がないカステジョン空港で、先週開港式典が行われたこと を批判、飛行機のない滑走路に着陸するのは5月の地方選で敗れて行き場が無くなったマリアノ・ラホイ民衆党( PP)党首が操縦するカモメたちの着陸場となるであろうと揶揄した。 これは、PPのロゴマークがカモメであることを皮肉ったものだが、同大臣は他に、ラホイ党首の政府に対する非協力的な 態度なども批判した。
同空港の開港式にあたって会見を行ったカステジョン市長は、現在離着陸する飛行機が存在しないおかげで 市民は空港内を見学したり、滑走路の散歩を楽しむことができる、と利点を強調した。
しかしながら、実際には新しい選挙法により 明日以降選挙運動期間中は新施設の落成式などを行うことが禁止されたために、まだ利用できない空港の 開港式に踏み切った模様。

マドリッド地下鉄に新駅完成

マドリッド市の地下鉄9番線に新たにミラシエラ駅が完成し、本日行われる記念式典にはガジャルドン市長、 アギーレ州知事らが出席の予定。
この駅は9番線の最北の駅となり、20年近く前から地域住民により新駅の要望があったが、 当初の計画に反対の声が上がり、着工までに時間がかかった。
ミラシエラ駅の開通により同路線は全長38キロ、26駅と、最も長い路線の一つとなる。

週末の交通事故死者5人

総合交通局(DGT)によると、週末の交通事故は4件で、死者は5人、けが人はいなかった。 最も死者が多かったのは日曜美で3名が亡くなっている。
逆に金曜日は死亡事故ゼロだった。
今年に入ってからの交通事故による死亡者は306名で、昨年の同時期より4.4%減少している。


4月25日(金)

1月の住宅ローン契約数、7.9%ダウン

スペインの不動産売買は依然、低迷が続いており、今年1月の住宅ローン契約数は 前年度同時期に比べてマイナス7.9%となった。
昨年の1月から4月までの4ヶ月間、やや上昇の兆しを見せていたが、その後、 今年の1月まで9ヶ月連続でのマイナス値が続いており、昨年12月には マイナス17%と言う大きな落ち方を見せている。
今年1月時点での住宅ローンによる平均借り入れ額は、118.519ユーロとなっており、 2010年同時期に比べると5%プラス、また、前月比では3%のプラスとなっている。

エル・グレコの家、新装オープン

トレドの旧市街にある Casa-Museo de El Greco は、全面的な改装工事のため 5年間、閉館となっていたが、工事が完了し、昨日、再オープンした。
今回の改装は、文化省から620万ユーロの予算を受け、行なわれたもので、 画家が残した「トレドの風景」や12使徒の作品などが、以前よりも はるかに良い状態で展示されるようになったとの事。
尚、実際には、エル・グレコとその家族は、この家から約200メートル離れたところに あった建物に住んでいたが、それは火災によって失われている。


4月24日(木)

最高裁、Sortu党の違法化判決

昨日、最高裁で10時間に渡って行なわれた審議の結果、9票対7票と、 僅か2票の差でSortu党を「合法的な政党としては認められない」との判決が 下った。
Sortuは、バスクの愛国左翼アベルツァレが、今年5月に行なわれる地方選に向け、 新たに設立し政党として登録しようとしたものであるが、最高裁はこれを、テロ組織 ETAの分身として違法化されたバタスナ党の継続であるとの判断を下した事になる。
最高裁がアベルツァレが送り出す新政党の違法化を決定したのはこれで8度目。
 今後、Sortuは、憲法裁判所へ上訴する事は出来るが、5月に参選するための 立候補登録期限となっている4月18日までに、上訴の結果が出るという事は、ほぼ 時間的に不可能と見られる。

マラガにティッセン美術館オープン

本日、マラガにおいて、ティッセン美術館がオープンする。
オープンにあたって、19世紀のスペイン絵画、172点が公開されるが、 今後、その基本コレクションとしては230点となる模様。
新美術館の企画はコレクションのオーナーであるカルメン・ティッセン女史と マラガ市との間で進められてきたが、2008年の時点で向こう15年間のコレクション 貸し出しと言う形でサインが行なわれた。
美術館を設置するための場所として、マラガ市内にある16世紀建築のビジャロン宮を 改装し、更に5つの建物を合わせる形で準備が進められ、ようやく、オープンに 漕ぎ着け、本日より向こう12年間、カルメン・ティッセン女史の持つ230点のコレクションが この美術館に置かれる事となる。


4月22日(火)

マドリッドの犯罪率、7年間で13ポイント減少

アルフレド・ペレス・ルバルカバ内務大臣は、マドリッドの犯罪率がこの7年間で13ポイント減少、 また昨年の犯罪率も3%下がったと発表した。
同内相は、マドリッド州に新たに配属された1750人の警察官の就任式でこれを明らかにし、 「諸君の平素の努力の賜物である」と賞賛した。
またルバルカバ氏は、スペインの犯罪率は人口1000人につき45件で、スウェーデン、 ベルギー、英国などの数値を下回っており、世界でも最も安全な国のひとつであることを強調した。

1、2月の外国人観光客4.5%上昇

産業・観光・商業省によると、1月及び2月にスペインを訪れた外国人観光客は550万人で、 前年比4.5%上昇した。 特に2月の増加が顕著で280万人が訪問している。
訪問者数を国籍別でみると、英国とドイツが最も多く、それぞれ108万人と87万8千257人 となっている。
ただし、これらの国からの観光客はこの2ヶ月間減少しており、英国が5.6%、ドイツが0.5%減った。
一方、最も増加したのはオランダで23%、これにイタリアが18.3%で続く。

在日スペイン人らを乗せた特別機、マドリッドに到着

昨日午後2時30分ごろ、日本発のスペイン政府のチャーター機がマドリッドのトレホン空港に 到着した。
同機は300人乗りだが、実際に搭乗したのは154人で、うち80人がスペイン人、35人が日本人 だった。
到着後、放射線検査を受けるかどうかは自由であったが、全員が検査を受けた結果、 手荷物に問題はなく、また搭乗者全員が陰性であると発表された。
帰国したスペイン人の多くは、自分の意志よりも家族の説得で帰ってきたという人が多く、 また日本に家庭や仕事があるので少しでも早く日本に帰りたいという人もいた。
政府によると、日本には約2000人のスペイン人が在住している。


3月21日(月)

サパテロ首相、4月に不出馬を表明?

エル・パイス紙は、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相が来年の総選挙で首相に再任するための 社労党(PSOE)候補者名簿筆頭の座を辞退し、その発表も5月の地方選挙前となる見通しが 党内で広まっていると報じた。
サパテロ首相は現在まで進退を明らかにせず、5月22日に複数の自治州で行われる地方選挙後に発表する姿勢をとって いたが、下がり続ける党や同氏への支持率を考慮し、出馬を断念するだけなく、発表も前倒しする模様。
その場合まず予備選が行われることとなるが、党関係者の多くは、有権者の間で最も評価の高いアルフレド・ペレス・ ルバルカバ内務大臣の一人候補となり、無投票で当選となる可能性が高いと見ている。
これらは、同党執行部役員らに行った聞き取り調査等を元にしている。

ソル広場の自家用車制限時間、さらに拡大

マドリッド市役所交通局は、市中心のソル広場への自家用車通行制限時間を毎日午前8時から午後11時までに拡大し、先週 土曜日から適用した。
これまでは、平日は午前8時から午後10時まで、土日祝日は午前11時から午後2時までとなっていた。
市ではこの措置について、2年前に施行された商業法により、この近辺の商店は日曜祝日でも開店できるため、それに合わせて 歩行者がより歩きやすい環境を整えるため、としている。
また車の通行量を減らすことにより、歴史的なモニュメントを公害から守り、市民や観光客ら 歩行者に優しい広場になると強調した。
尚、付近住民の車、公共交通機関や救急車などは対象外で、午前零時から翌朝11時までの運送トラックなどの搬入出も これまでどおり許可される。

ハポンの街で震災犠牲者追悼

仙台市と姉妹都市提携を結び、歴史的にも非常につながりの深いセビージャ県のコリア・デル・リオで昨日、 東北大震災の犠牲者を追悼する式典が行われた。
同市にある支倉常長像の前にはたくさんの花束が置かれ、市民は5分間の黙祷を行った。
ホセ・ビセンテ・フランコ市長は、今回の惨事は他人事とは思えず、様々な形で援助活動を行いたいと述べ、 募金のためのチャリティーイベントの他、原発の問題が収まるまで国を離れたいという日本人がいれば、住居を 提供することも考えているとした。
またこれから数週間の間、市役所には弔旗が掲げられるという。
同市は、支倉常長率いる慶長遣欧使節が、ローマに行く前に滞在したことで知られ、そのままこの地に残った一部の人々が ハポン(日本の意)姓を名乗ったとみられる。
現在もこの姓を父方、母方、もしくは両方に持つ末裔が、千人近くいるという。


3月18日(金)

スペイン、NATOに空軍基地を2箇所提供

国連やNATOによるリビアへの介入が始まろうとしている中、 スペインのカルメ・チャコン防衛大臣は、南部のカディス県にある Rota空軍基地とセビージャ県にあるMoron空軍基地の2箇所を NATOの前線基地として提供する事を発表。
こう言った状況の中、ホセ・ルイス・サパテロ首相は今日、明日と予定していた レオンへの出張を中止し、北アフリカへ向かう途中でスペインに立ち寄る バン・キ・ムーン国連事務総長と会見を行なう予定。

銀行へのクレジット未返済率、過去16年間で最大値に

今年1月末にスペインの金融機関がかかえる「返済が滞りがちなクレジット」は 1.106億8.900万ユーロにのぼり、前年度同時期比較14%増となった。
未返済額は全体の6%に達し、1995年以来の最悪の数値を記録した。
また、不動産部門だけに限って見た場合、ローン未返済率は14%にのぼった。
専門科等らは、主な原因として、雇用の悪化、不動産価格下落を挙げている。


3月17日(木)

労組合とスペイン空港公団、同意に達しスト回避

空港公団の民営化に反対する労働者側は、セマナ・サンタの連休など、 ネックとなる日を中心に22回に及ぶストライキを通告し、これにより 連休に向けてのスペイン方面への観光客の予約キャンセルが相次ぎ、 旅行業界は大きなダメージを受けつつあったが、昨日、17時間に渡って 行なわれた協議の結果、空港公団と労組合との間に、おおまかな同意が得られ、 予定されていたストはひとまず回避される可能性が高まった。
まだ、スト回避が正式に決まった訳ではないが、両者間で得られた同意が 後戻りをする可能性は低いとして、昨日、ホセ・ルイス・ロドリーゲス・サパテロ首相 は、「ストは回避され、連休の空の交通は保証された」とのコメントを発した。

日本在住のスペイン人160名が日本を脱出

福島の原発事故による状況が深刻化する中、スペイン政府は 日本在住のスペイン国民に対し、日本から離れるべきとの指示は出していないが、 福島から120キロ以上離れた場所に避難するよう呼びかけている。
現在、日本に住むスペイン人はおよそ2000人いるが、その中の160名が 今週、土曜日に日本を発つ予定で、更に50名がフライトチケットを手配中とのこと。
スペイン政府は、国外避難を勧めている訳ではないが、自発的に国外へ出ようとする スペイン人で、フライトチケットの確保が困難であるような場合は、スペイン政府が 専用機の手配を行ない、誰もが帰国出来るよう保証すると発表した。


3月15日(火)

昨年の住宅価格、1.9%下落

国家統計局(INE)によると、2010年の住宅価格は前年と比べて1.9%下がった。
2008年は5.4%、2009年は4.3%であることから、下落が緩やかになってきていることが伺える。
また、新築物件は2.1%、中古は1.6%下がっている。
一方自治州別でみると、ほとんどの州で下がっているが、マドリッドとエクストレマドゥーラのみそれぞれ 1.7%上昇した。
最も価格が下がったのはカンタブリアでー7.2%、これにリオハ(−6.2%)、ナバラ(−5.9%)、 アラゴン(−4.3%)が続く。
逆に下げ率が少なかったのはラ・マンチャ(−0.8%)、アストゥリアス(−1%)、 メリージャ(−1.1%)だった。

PPの市会議員、飲酒運転で辞職

ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市議会の民衆党(PP)選出議員であるアンヘル・ エスパダ氏が昨日議員辞職及び、次期市議選への不出馬を明らかにした。
エスパダ議員は次期選挙の候補者リスト第3位だったが、飲酒運転が発覚し逮捕されたため自ら辞表を提出した。
警察関係者によると、サンティアゴ市内の交差点にエンジンをかけたまま停まっていた車の 運転席で居眠りしていたエスパダ議員に警官が職務質問し、アルコール検査を行った所、許容量の3倍のアルコールが 検知された。
エスパダ氏はアルコールの臭いがし、運転席から立ち上がると、千鳥足で明らかに飲酒の形跡が見られたという。
同議員は、ボテジョンと呼ばれる、若者が買い込んだアルコールを屋外で飲みながら騒ぐ行為 の禁止を以前から訴えており、数年前にはボテジョンに潜入して、警察の対応の甘さなどを告発するほどだった。

AVE乗務員、セマナ・サンタにスト

鉄道会社レンフェ系の労働組合によると、高速鉄道(AVE)やその他の長距離列車の乗務員が、今月の18、19日、セマナサンタにあたる4月20,21日とメーデーやマドリッドの祝日と重なる5月1、2日にそれぞれ24時間ストライキを行うと発表した。
レンフェによると、これらの乗務員は車内のカフェテリアやお客様サービスなどを担当しているため 列車の運行には全く差し支えないが、スト中はカフェテリアなどの車内サービスが利用できなくなる。
セマナ・サンタ中のストを発表したのはAENA職員に続き二団体目。


4月14日(月)

回数券の存在否定の州交通担当者、辞任も否定

マドリッド自治州の交通担当大臣ホセ・イグナシオ・エチェベリア氏は、先週の閣議での失言を認めたものの 辞任はしないと述べた。
同氏は木曜の閣議で、社労党マドリッド(PSM)の議員によるメトロブスと呼ばれる回数券の値下げ提案に対し、 そんなものは存在しないと述べ、存在しないものについて議論するのは無意味である、と一蹴した。
本日公務に出席した同大臣は報道陣に対し、発言は大きな過ちであったが、言葉尻をとらえられ  大げさに扱われたために、自分の政治生命を大きく傷つけられたと強調した。
そして、自分の処遇はエスペランサ・アギーレ知事の判断に任せるとしたものの、自ら辞任することは否定した。
この行事に同席したアギーレ知事は何もコメントしなかったが、エチェベリア氏の失言直後に同氏を擁護する 発言をしており、解任はないと見られる。
メトロブスは、地下鉄と市内の路線バスの10回券を13年前に一体化したチケットで、多くの市民が利用しているが、 エチェベリア氏が担当大臣となってから21.6%値上げされている。

1月の住宅販売、19.6%上昇

国家統計局(INE)によると、1月の住宅売買数は昨年の12月より43.1%上昇、昨年同月比では 19.6%上昇した。
これで4ヶ月連続の減少に歯止めがかかることとなった。
全部で4万5千13件の売買契約が行われたが、このうち51.5%が中古住宅だった。
自治州別では、最も多かったのはリオハでこれにカンタブリア、アラゴン、アンダルシア、バレンシアが続く。
逆に最も少なかったのはカナリアス、マドリッド、アストゥリアスとバレアレスだった。

スペインサッカー、大地震被災者にエール

昨日セビージャの本拠地で行われたスペインリーグのセビージャーバルサ戦で、試合開始前に「がんばれ日本、僕らは君と共にいる」 と日本語で書かれた大きな横断幕が掲げられ、東日本大震災の被災者にエールを送った。
またその他の試合でも開始前に1分間の黙祷が行われ、スペインサッカー界全体が犠牲者の冥福を祈った。


3月10日(木)

ヨーロッパで2番目の規模を持つ風力発電所稼動

スペインのイベルドロラ社はウエルバ県に建設を進めていた 風力発電所エル・アンデバロの運転を昨日開始した。
これはスコットランドのホワイトリーにある同じくイベルドロラ社の発電所に 次いでヨーロッパで2番目の規模を持つ設備で、14万世帯、およそ40万人分の 消費電力をカバーする事が出来る。
また、これによりこれまでよりも二酸化炭素の放出量を50万トン以上、減らす事が 出来るとの事。

バルセロナ市、使用済み食用油回収用容器を無料配布

バルセロナ市は、市民宛てに、使用済みの食用油リサイクルへの協力を呼びかけ、 使用済みオイルを入れるための容器を無料配布する旨を書いた手紙を送付した。
これによると、市内数箇所に受け取る場所が設置され、各自、最寄のポイントで 容器を受け取ることになっていたが、最初の配布が始まった昨年12月28日の 6日後には、在庫切れとなった。
バルセロナ市には2009年調べで約655.300世帯があるのに対し、 市が最初に用意した容器の数は僅か2万個。
その後、更に8万個を用意したがこれも1週間も経たないうちに姿を消し、 次の配布が始まるのは今月末以降になる見込み。
同容器は4分の3リットルの容量を持つもので、使用済みの油をこれにため、 リサイクルのため、各家庭から所定の場所へ運ぶと言った形で使われる予定。


3月8日(火)

昨年の住宅販売、5.9%上昇

勧業省の発表によると、昨年の住宅売買契約数は49万1千件で、前の年より5.9%上昇、 ここ数年の減少傾向に歯止めがかかった。
またこのうち40.7%にあたる19万9803件が新築住宅だった。
一方自治州別でみると、最も上昇したのはパイス・バスコで30%、逆にムルシアは−16.3%で最も下がった。
パイス・バスコに続くのがカタルーニャ(15.9%)、セウタとメリージャ( 15.6%)だった。
またムルシアの次に数値が低かったのはナバラ(−12.3%)、リオハ(−10.4%)だった。
今回の調査で目立ったのはスペイン在住外国人による売買契約の増加で、前年比20.8%増と なっている。
外国人の契約が最も多かったのはアリカンテで7204件成立している。

セマナ・サンタの空港、さらにストの可能性

スペイン2大労働組合であるCCOOとUGTは、本日、スペイン空港公団(AENA) の職員によるストライキの予告書を提出した。
それによると、先日発表した4月21日の聖木曜日の他に、7月までの間にさらに18回の ストが予定されている。
特に間近に迫ったセマナサンタ(イースター)の連休には21日の他20、24、25日 も含まれているため、さらなる混乱が予想される。
今回は管制官は含まれていないため、昨年起きたような大混乱にはならないと思われるが、 離陸前、着陸後の飛行機のコントロールや、搭乗口の指定などといった業務に影響が出ることになる。
このストはAENAの民営化に反対して行われるものだが、労組、国側共にまだ交渉の時間は十分に あるため、スト回避の可能性は高いとしている。

ティッセンで女性をテーマにした絵画展

国連により制定されている「国際女性の日」である本日より、マドリッドのティッセンーボルネミサ 美術館とカハ・マドリッド財団では、女性が主役の特別展を開催する。
カラバッジョ、ルーベンス、ゴヤなどを含んだルネッサンス以降の計120点が展示されるが、 ほとんどの作品は現代のもの。
これらの作品の共通点は、女性が主人公であることで、神話のアルテミス、メディアから ジャンヌ・ダルク、サンタ・テレサやフリーダ・カーロなどが描かれているが、どれも女性の 強さや自己主張を表している作品である。
この特別展示は、6月5日まで。


3月7日(月)

69%が制限速度110キロを不支持

高速道路などでの最高速度を120から110キロに下げる新法が 本日より施行されるが、エル・パイス紙の調査によると69%の国民がこれに反対している。
また、与党社労党(PSOE)の支持者の中でも57%がこの対策に否定的な見方をしている。
政府が示した制限速度を下げる理由についても納得していない国民が多く、80%の人がこれがガソリンの 節約になるとは思わないと答え、71%が交通事故の減少には繋がらないと答えた。
一方、多くの人が公用車の数を減らすことや、公共施設、街灯の照明を減らしたり電球を省エネタイプのものに 変えるといった対策は支持するとしているが、車のナンバーによって交通規制を行うことに関しては、58%の人が 反対している。
この多くの国民の理解を得られない対策のためか、今回の調査で野党第一党の民衆党(PP)とPSOEの差は 先月の調査より1ポイント増え、15.9ポイントとなった。

アギーレ知事、手術後初登庁

乳がんの手術後療養していたエスペランサ・アギーレマドリッド州知事が本日より復帰、ソル広場にある州庁舎に 初登庁した。
アギーレ知事は先月22日に市内の公立病院で手術を受けた後約2週間自宅で療養していた。
術後初の公務とあって多くの報道陣が詰め掛けた中、同知事は当分の間は公務の数を通常の一日5〜6件ではなく 1〜2件程度に抑え、徐々に増やしていく意向を示した。
また、まだ100%の状態ではないとしたものの、マドリッドの素晴らしい公共医療のおかげでかなり回復できたと述べた。

週末の交通事故12件

総合交通局(DGT)によると、先週末は12件の交通事故により12名の死者が出た。 このうち4名はオートバイを運転していた。
また、他に4名の重傷者と6名の軽傷者が出ている。
最も事故が多かったのは日曜日で8件の事故で8名が亡くなっている。


3月4日(金)

AENA従業員、聖木曜日にスト

スペイン空港公団(AENA)の従業員らが加盟する労働組合は、聖木曜日にあたる4月21日に全国の空港で24時間ストライキ を行うことを発表した。
この日は多くの自治州で祝日となっておりセマナ・サンタ(イースター)の連休で目的地への移動がピークとなる。
今回のストは、公団の民営化に反対したもので、本日バルセロナのプラット空港では100人近い従業員が集結 して抗議デモを行った。
この集会に参加した同組合の広報担当者は、今日のデモは来月のストへのウォーミングアップであると語った。
このストライキの正式発表は今月8日となる見込み。

悪天候で20キロ以上の渋滞

総合交通局(DGT)によると、昨日からの寒波、特に雪の影響でマドリッドでは各地の国道で渋滞が起きた。
特に北部では早朝に最高20キロの渋滞となった所もあったが、ラッシュアワーにはほぼ通常の金曜並に回復した。
一方、市内では路線バスの故障のためネプチューン広場付近で一時渋滞した。

17万人の主婦が家計のために就活

アデコ財団の調べによると、昨年なんらかの就職活動を行った主婦は全国で17万人、前年の10万人を大幅に上回った。
職探しの最大の理由は家計で、夫の失業や減給などの影響が伺える。
また、アデコによると、パートタイムの77.2%が女性で、その半数近くは全日勤務を希望しているが、 オファーがなかなか無いとしている。
一方、パート勤務の女性の4人に一人は子供や病人などの世話のためにこの勤務体制を選んでいるが、 同じくパート勤務の男性で、そのように回答したのは100人につき3人だけだった。


3月3日(木)

消費者景況感、2ヶ月連続で上昇

スペイン金融公庫(ICO)によると、2月の消費者景況感は前の月より2.7ポイント高い73.4ポイントで 昨年同月比では2.3ポイント上昇した。
これは昨年の8月以降もっとも高い数値で、2ヶ月連続の上昇となった。
上昇の理由は、国内経済や雇用に対する好況感が回復したためだが、一方で家計についての好況感は下がっている。
また今後の見通しについては、国の経済よりも家庭の経済に期待をする人が多かった。

グアルディオラ監督、腰痛で入院

サッカーFCバルセロナのペップ・グアルディオラ監督は昨日、腰痛のためバルセロナの病院に緊急入院した。
同監督は数日前から腰痛で休養しており、昨夜のバレンシア戦出場も危ぶまれていたが、 結局チームと共にバレンシアに向かった。
試合はなかなかゴールの入らない展開であったため、グアルディオラはその体調にも拘わらず何度もベンチから立ち上がって 、チームを指揮した。
何とか勝利を収めたもののバルセロナに到着後すぐに病院に向かった模様。
関係者によると同監督は、本日か遅くとも明日には退院する見込みだが、土曜日にホームで行われるサラゴサ戦に出場 できるかは微妙だという。

マドリッドの山間部でマイナス8度

スペイン気象局は本日午前4時〜11時頃にかけて、マドリッドの山間部に低気温による注意報を発令した。
それによると北部の山間部ではマイナス8度まで下がる模様。
また、マドリッド市内では最低気温が1度、最高10度、南部のアランフェスではそれぞれ2度、11度となっている。
気象局によると、この低温注意報は明日未明にも発令される可能性があるため、特に北部の住民は車の運転に注意し、 屋内でも水道管の凍結をはじめ、非常事態に備えるよう呼びかけている。


3月2日(水)

2月の失業者数、また上昇

労働省の発表によると、2月の失業者数は6万8千260人で、総数は429万9263人に達し、 集計を開始した1996年以降最も高い数値となった。
先月の失業者数はすべての業種で上昇しているが、最も多かったのはサービス業で3万9569人(3.81%)で、 これに製造業、建設業、農業が続く。
一方、男女別でみると、男性は1月より2万9373人、女性は3万8887人それぞれ増加している。
昨年1年間では、男性が1.6%、女性は6.6%増えている。
自治州別では、バレアレス以外のすべての州で上昇しており、特にアンダルシア、とカタルーニャでの上昇が顕著。
ロドリゲス労働副大臣はこれについて、非常にネガティブな数値であることを認めたが、2009年、10年の2月と 比較すると上昇率が低くなっていることを付け加えた。

ルバルカバ内相、アロンソの発言に反論

ルバルカバ副首相兼内務大臣は昨日、高速道路での最高時速は多くの先進国で110キロに制限されていることを 強調、先日のF1レーサー、フェルナンド・アロンソの発言を牽制した。
アロンソは、制限速度を120から110キロに落とすことは集中力を欠く原因になり得るとし、他にもっと良いガソリン 節約方法があるはずだと述べていた。
同内相は、スゥエーデン、イギリス、アイルランドや米国などの先進国でも高速の制限速度は110キロで、 自分が知っている限りでは居眠り運転している人は見たことがないと述べた。
そして、職業柄これらの国をしばしば訪れており、それぞれの国の事情も把握しているであろうアロンソの発言は驚くべきもの であるとした。
またこの法律は、アラブ諸国の状況が落ち着くまでの暫定的なものであるが、個人消費だけでなく国レベルの節約をすることにより 経済の回復に歯止めがかかる事を防ぐための重要な措置である述べた。

プラドでスペイン初のシャルダン展

マドリッドのプラド美術館では昨日より、ジャン・シメオン・シャルダンの特別展を開催している。
シャルダンは18世紀のフランス人画家で、セザンヌ、マティスやピカソに影響を与えたといわれるが、 スペインではあまり知られておらず、今回が全国初の特別展となる。
今回は、代表作のひとつ「エイのある静物」をはじめ57点が展示される。
開催は5月29日まで。


3月1日(火)

2月の自動車販売、27.6%減少

スペイン自動車製造協会によると、先月の自動車販売台数は昨年の同時期と比べて27.6%減少、 これで8ヶ月連続の下落となった。
2月に売買契約がされた6万6120台のうち、3万120台が自家用車だったが、前年比46.4%の減少となった。
一方、企業向けの販売は増加しており、一般企業が3.3%で2万738台、レンタカー会社向けは1.5%上昇して 1万5272台だった。
また、国内の自動車生産は昨年10%上昇したが、このうち国内で販売されたのは1.3%に満たなかった。
業界関係者は、これはスペイン経済がまだ危機を脱していないことの現れであるとした。
また、昨年7月で自動車購入の援助を打ち切ったり、車を環境汚染の権化のように扱い、販売促進どころか 消費者の購買意欲をなくすようなことばかりしている、と政府の政策を批判した。

フェルナンド・アロンソ、新道交法を批判

政府は、アラブ諸国の混乱による燃料の高騰と大都市の環境汚染問題を踏まえて、高速道での最高時速を110キロに 制限する政令を出したが、F1自動車レースの世界選手権で2度総合優勝していレーサーの フェルナンド・アロンソは、この政策を疑問視する発言をした。
昨日行われた記者会見でアロンソは、高速道路の制限時速を110キロに落とすことよりももっと燃料を節約する方法 があるはずだとした。
また、環境汚染の問題についても、他の国でやっているようにナンバープレートの末尾で制限するなどもっと効果的な 方法をさがすべきであるとし、 4車線の高速道で時速110キロで運転すると、集中力を欠き、眠気に襲われる危険性があることを指摘した。

レアル、スペインとマドリッドを世界に宣伝

昨日サッカーのレアル・マドリッドは、マドリッド市、同自治州及び中央政府の産業・観光・商業省と、マドリッド 及び国を世界的に宣伝する観光プロモーションの契約を結んだ。
レアルの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウサッカー場でガジャルドン市長、ゴンサレス副知事、 セバスティアン産業相とレアルのフロレンティーノ・ペレス会長との間で3年間の契約が交わされた。
この契約は、レアルの選手を観光大使として宣伝活動に起用するほか、リーグ戦や国王杯の試合が ベルナベウで行われる場合に広告することも検討されている。


2月28日(月)

PP、アンダルシアで過半数か

エル・パイス紙の調査によると、来年行われルアンダルシア自治州選で野党民衆党(PP)に投票すると答えた人が 社労党(PSOE)とした人を12.3ポイント上回った。
これが現実となれば、同州の30年に及ぶPSOE支配に終止符が打たれることとなる。
同調査によると、PPは47.5%の得票率で、絶対過半数を2議席上回る57議席を獲得することとなる。
これに対しPSOEは35.2%で45議席、左派連合(IU)は8.4%で7議席、 PPは現在より10議席増え、逆にPSOEは11議席落とすこととなる。
また72%の人が政権交代を望んでおり、半数近くがPPの勝利を期待している。
一方、2008年の自治州選でPSOEに投票した人のうち、わずか54%が次も同党に入れる、としているのに対し、 PP支持者は86%が次回も同党に投票すると答えている。
さらに、今回の調査で初めてPPアンダルシア代表のハビエル・アレナス氏に対する評価が、ホセ・アントニオ・グリニャン 知事を上回った。

マドリッド市長、話題になったウェブ写真を変更

現職で、5月に行われるマドリッド市選挙の市長候補であるガジャルドン氏は、自身のツィッターで選挙活動用の ホームページの写真を変更した事を発表した。
最初の写真は今月22日に同ページにアップされたが、 マドリッド市民と思しき男女に囲まれて中央に市長が立っているもの。
しかし写真はデータバンクで購入したものにフォトショップで市長の写真を貼り付けたもので、 写っている人たちがデンマーク人で、しかも同じ男性が2回登場していることなどからネット上で物議を醸していた。
新しい写真はモザイクのように並べられた本物のマドリッド市民の写真が並べられ、その前に市長の写真が挿入されている。
市長はツィッターで、「これが私達の写真ですが、お気に召さないというのであれば、、他にもあります。」 というグルーチョ・マルクスの名言をもじったフレーズを書き込んでいる。
このページの写真は変更されたものの、「私達はマドリッドが好きです。あなたが好きです。」というスローガンは 変わっていない。

22県で荒れ模様のお天気

スペイン気象局は本日雨、雪、強風による注意報を12自治州の22県に発令した。
カンタブリア、ナバラ、パイス・バスコ、アストゥリアスとブルゴスでは積雪警報が出されている。
また、アストゥリアス、カンタブリア、ギプスコアとビスカヤでは大雨と風速注意報も発令されている。
これらの地域の海岸沿いでは高波注意報もでている。
またアラゴン州の山岳地帯では風速80キロの強雨風雨と大雪による注意上が出ており、4〜18センチの 積雪が予測されている。
カスティージャ・イ・レオンでも10センチ程度の雪となる模様。


2月25日(金)

アリカンテ、エルチェへのAVE開通工事、予定通り進行中

新幹線AVEがアリカンテやエルチェをつなぐためのネックとなる工事と されていたエル・カルスのトンネル掘削作業が昨日、完了した。
長さ1288メートルのトンネルを掘るのに5000万ユーロの費用が費やされたが、 これの完了により、予定通りアリカンテへは2012年に、エルチェには2014年に AVEが開通する見通し。

プラド、エルミタージュ、初の共同企画イベントを開催

マドリッドのプラド美術館とサン・ペテルスブルグのエルミタージュ美術館による これまでに無い大規模な共同企画展示会が開催される事となった。
まず初めにプラド美術館からデューラー、ラファエロ、ボッシュ、ティツィアーノ、 エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、ゴヤなどの作品66点が貸し出され、 5月29日まで、「エルミタージュのプラド」展が行なわれる。
そして、その後、今度はエルミタージュより6月に、12世紀のイコンから カンディンスキーに至るまでの作品150点がプラドに貸し出される予定。


2月24日(木)

ガルシア・ロルカ センター プロジェクト、暗礁に

2004年に始まったガルシア・ロルカ記念館建設計画についての協議が、 昨日マドリッドで行なわれた。
当初、同記念館建設に必要な予算として1850万ユーロの費用が組まれたが そのうち、75%をスペインの中央政府が、25%をアンダルシア自治州政府が、 負担することとなり、グラナダ市は建設用地を提供する事となっていた。
ところが、実際には予算よりも更に350万ユーロの費用が必要となり、 いずれの政府もこの負担を拒んでいるため、計画は完全にストップした状態が 続いている。
昨日、マドリッドで行なわれた協議で、打開策が模索されたが、結果は同じで 予算オーバー分の捻出どころか、中央政府においては、最初に組まれた予算分の 捻出すら不可能な状態に陥っている。
ロルカ記念館は、予定では2010年にオープンするはずであったが、現在のところ 資金面での建設続行の目処は全く立たず、暗礁に乗り上げた状態となっている。

ETA囚人、30年と9ヶ月ぶりに出所

今年4月に、テロ組織ETAのメンバーであるホセ・マリア・サガルドゥイが 30年と9月の服役を終え、出所する予定となっている。
スペインの法律では30年9ヶ月が最長の懲役年数となっており、ETAメンバー の中でも、服役の最長記録となる。
ホセ・マリア・サガルドゥイは1980年に3件の殺人により逮捕され、 その後、減刑を受ける可能性があったが、1993年におこした脱走未遂などが 原因となり、法が定める最長期間、服役する事となった。


2月22日(火)

強風でカタルーニャの列車一時運休

スペイン国鉄レンフェによると、本日朝7〜8時ごろ強風の影響でタラゴナーカステジョン間で一時運転を 見合わせた。
この間レンフェでは、代替バスを用意して対応した。
その後運休区間はタラゴナからトルトサまで縮小され、午前10時ごろには平常運転に戻った。
一方、バルセロナーバレンシア間などの長距離列車は60〜100分の遅れで運行し、計5本の列車に 影響がでた。
カタルーニャでは最大風速126キロが予測されており、またバレンシアのカステジョンでも 強風による警報が出されているため、昨夜から警戒が続けられている。

アラブ諸国の混乱でスペイン観光上昇

産業・観光・商業省の発表によると、1月にスペインを訪れた外国人観光客は、266万人で 昨年の同月より4.7%上昇した。
ミゲル・セバスティアン大臣は、チュニジアやエジプトを予定していたツーリストが、太陽や ビーチを求めてスペインに流れ込んだのが上昇理由の一つと見ている。
観光客を国別でみると、常にスペインに多くの観光客を送り出しているイギリスは5.3% 下がったものの、ドイツは5.5%、イタリアは36.1%上昇している。
また、北欧諸国も10.7%上昇している。
自治州別では、カナリアスが最も観光客が多かった州で、上昇率も一番高かった。
またカナリアスを訪れたのは、ドイツ、イギリスと北欧諸国からがほとんどだった。
次に多かったのはカタルーニャで、全体の21%を占め特にイタリア人の増加が目立った。
アンダルシアは第三位につけたものの前年比では3%減少、 これはイギリス人観光客の減少によるものと見られる。 一方マドリッドでは前年比6.6%増加しており、こちらはイタリア人観光客の急上昇 が理由とされる。

ボアディージャ市役所、遅刻・早退なければボーナス

民衆党(PP)が政権を握るマドリッド州ボアディージャ・デル・モンテ市役所では、遅刻や早退 をしなければ1ヶ月にそれぞれ50ユーロづつのボーナスが職員に支払われていたことがわかった。
これは、野党の告訴により明らかになったもので、パネロ元市長時代の2008年4月に 公務員の労働協約に新たに盛り込まれた。
その後、次のシゲロ前市長にも受け継がれたが、両氏ともPPの政治家をとりまく汚職事件 「グルテル事件」の容疑者として取調べを受けている。
このような協約が議会で審議されなかった理由は、内容が決められていない改正案が可決され、 その後詳細を付け足すというトリックが使われたためと見られる。
同市議会野党のガリンド議員は、ボアディージャは、法的にも資金面でも窮地に陥っているとし、 州政府に早急な議会の解散を求めている。


2月21日(月)

アギーレ知事、乳がんの手術を表明

本日新しい自動車道の開通式に出席したエスペランサ・アギーレマドリッド州知事は、胸部のしこりの 摘出手術を受けるためしばらくの間休職すると発表した。
同知事によると、定期検査で腫瘍の存在が明らかになり手術が必要だが、発見が早かったため医者の見通しも 良好であるという。
アギーレ氏は、癌は他の病気と同様治り得るものであるが、早期発見が重要なポイントであり、男女共に、 定期健診を怠るべきでないが、特に女性はその重要性を認識すべきであると訴えた。
知事の休職中は、イグナシオ・ゴンサレス副知事が代理を勤める。

85%の働くお母さん、「もうひとり」は断念

国家統計局(INE)とEU統計局ユーロスタットの調査によると、スペインの働く女性はEUの中でも 最も仕事と家庭の両立が難しい状況におかれている。
そのため子供がいながら働いている女性の85%が次の子を諦めているとしている。
その理由のひとつは、労働時間と子供の就学時間との調整が困難であることや 職を失うことへの不安などだった。
また、49%の働く女性が子供をもたず、27%は一人だけ、20%が2人、3人か それ以上と答えた人はわずか4%だった。
ユーロスタットによると、スペインはポルトガル、ギリシャと並んで最も出産・育児に対する保護政策が少ない国で、 逆に最も多いのは、ノルゥエー、フィンランド、デンマークなどだった。
これらの国では産休が最高1年なのに対して、スペインでは16週間しか取ることができない。

マドリッドに欧州最大級の中国商業団地

マドリッド州フエンラブラダ市に先週、ヨーロッパ一の規模を誇る中国人経営の問屋などが 並ぶ商業地区がオープンし、ホセ・ブランコ勧業大臣らが出席してオープンセレモニーが 行われた。
マドリッドの南東に位置する同市のオリエンテ広場に出来たこの商業地区は、、現在80棟の倉庫や オフィス用の建物が建設されているが、2013年には3つのショッピングセンターと高級ホテル 1軒、また1500台収容の駐車場の建設が予定されている。
これらの施設の目的は中国製品の輸入とスペイン製品の中国への輸出で、ブランコ大臣は、 両国の友好関係は非常に良好であることを強調、「世界の工場」から「世界の市場(しじょう)」 へと変化しつつある中国への市場拡大の期待感を露にした。
同団地には現在中国系企業377社が入居、3000人が働いているが、このうち40%が 中国人で残りはスペイン人であるという。


2月18日(金)

未返済ローン、全体の5.8%に

2010年12月の各金融機関へのローン未返済率は、3ヶ月連続での 増加となり、5.81%に達した。
前月比にすると0.13%の増加、前年度同時期比較では0.74%の増加と なっている。
昨年度中、未返済率が例え僅かでも下がったのは3月、6月、9月の三月だけで、 依然として、過去16年間で最悪のレベルを維持している。


2月17日(木)

内務省、Sortu党をETAの分身と判断

バスク愛国左翼集団が新たに打ちたてようとしている新党Sortuの 実質的内容について政府は調査を進めてきたが、国家警察、治安警備隊から 出された報告は、共に、これをテロ組織ETAの分身と判断するに充分なもの であった。
これを受け、内務省は、その調査報告を添えてSortuの違法化を 最高裁に要求することとなる。
調査によると、新党として登録申請されているSortuの立ち上げを 準備してきたのは、テロ組織ETAそのものであり、武力放棄発表に伴って 政治への足がかりを得るための道具とする目的で設立したものと思われる。
Sortuの登録申請は、2月7日にビルバオにて提出されたが、申請手続きを 行なったのはイニゴ・イルイン、ルフィ・エチェベリアの2名で、両名とも 過去に違法化されたETAの分身団体バタスナの指導者であり、懲役12年の 求刑を受けている。
また、Sortu設立の裏には、これまで警察の記録に見られなかったメンバー 以外に、すでに違法化された政党、Herri Batasuna, Euskal Herritarrok, Batasuna, ANV などの元党員や指導者等の名前が確認されている。

2010年の新会社設立数、2.2%アップ

国家統計局発表によると、2010年に新しく登録された会社の数は 79.963件で、前年度比較、2.2%のプラスとなった。
新設数の前年度比は、2007年がマイナス3.9%、2008年が マイナス27%、2009年がマイナス24.5%と、3年連続で 下がり続けていたが、2010年になってようやく上向きとなった。


2月16日(水)

ライアンエアー、ジロナ発の18ルートを廃止

低料金を売りにしているライアンエアー社は、これまでジロナの空港から 64ルートの運行を行なっていたが、これらを徐々に減らし、年内には 18ルートが削減され、計46ルートになることを発表した。
同社とカタルーニャ自治州との間には昨年12月に協定が交わされており、 ジロナを拠点に航路を充実させるため、自治州政府より750万ユーロの 支援金が出される事になっていたが、同社が更なる援助を求めたため カタルーニャ政府はこれを却下し、すでに確約していた援助についても これを取り消す決定を下した模様。
これにより、ライアンエアーは、ジロナからの運行ルートの削減と共に、 運行を続行するルートについても、その便数を減らさざるを得なくなり、 結果として、約1700人の失業が予測される。

名シェフ サンティ・サンタマリア氏、急死

スペインを代表する名シェフの一人、サンティ・サンタマリア氏が 53歳にして亡くなった。
シンガポールのリゾート地、マリナ・ベイ・サンズに持つレストラン にて世界中のメディアに対しプレゼンテーションを行なっていた最中、 現地時間の20時30分ごろ、突然、気分が悪くなり倒れた模様。
同氏が持つバルセロナのSant Celoni にあるレストランEl Raco de Can Fabesは 1994年よりミシェランの三ツ星を持つレストランで、一つ目の星は 1988年に受けていた。


2月15日(火)

1月のCPI、前年比0.3ポイント上昇

国家統計局(INE)によると先月の消費者物価指数(CPI)は3.3%で、昨年の同月より 0.3ポイント上昇した。
バーゲンシーズンの効果で、前の月よりは0.7ポイント下がっているものの、アルコールやタバコ の値上がり(16%)などが影響して、3.6%だった2008年10月以来もっとも高い数値となった。
経済省によると、最も数値の上昇に影響を与えたのは電気代の値上がり(最高9%)で 0.3ポイントのうち0.2ポイントが電気代の上昇によるものであるとしている。
また、住宅価格や電気代引き上げの原因となった原油の値上がりも数値上昇の一因として挙げている。

舞台の演出で喫煙も不可?

バルセロナ市保健局は、現在アポロ劇場で上演中のミュージカル「ヘアー」の関係者にに対し 劇場内での「喫煙」をやめなければ罰金を科す、との警告文書を送った。
これは、観客と見られる一般市民からの訴えを受けたもので、舞台上で喫煙することは 新禁煙法の屋内の公共施設での喫煙を禁じるという部分に該当するとしている。
このミュージカルの監督は、この訴えに驚いている、
役者達が吸っているのはタバコではなく、いくつかのハーブなどを混ぜたもので、 あくまで役柄上必要なために吸っているだけで、タバコを賞賛しているわけではない と主張した。
また同監督は、この要求は常軌を逸しており馬鹿げている、このままいけば、 昔の映画のタバコも禁止になってボガートから葉巻を取り上げなければいけなくなる、と辛辣なコメントをした。
「ヘアー」は60年代アメリカのヒッピー文化を象徴する作品のひとつで、 12月22日より同劇場で上演されている。

ティッセンでジャン・ルイ・ジェローム展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、本日から5月22日までフランスの画家ジャン・ルイ・ジェロームの特別展を 開催する。
ジェロームはフランスアカデミック主義を代表する画家でありながら、印象主義派と対立したためフランスでは 軽蔑され、ヨーロッパでも忘れられた存在となっていた。
今回はアメリカのポール・ゲティ美術館とフランスのオルセー美術館で展示された作品の中から57点 が展示されるが、スペインでの特別展は初めてで、東方や歴史をテーマとした作品が中心となる。


2月14日(月)

悪天候で各地に警報・注意報

スペイン気象局は、本日15自治州の33県で強風、雪や雨による警報及び注意報を発令した。
それによるとガリシアのア・コルーニャ、ルーゴ、ポンテベドラとカンタブリア、アストゥリアス、ギプスコアと ビスカヤの海岸沿い地域では、強風や高波による警報が出されている。
またアンダルシアのアルメリアでは最大風速90キロが予測されている。
またグラナダとマラガでも最大風速70キロで注意報が発令されている。
同じくアンダルシアのハエンでは雪による注意報が出されており、5センチ程度の積雪 となる見込み。
アラゴン、ナバラ、リオハ、アストゥリアスとレオン、パレンシア、サラマンカ、サモラ、カセレス、ルーゴと オレンセでも5〜18センチの積雪との予報がでている。
一方、ムルシア、メリージャ、バレンシア、アルバセテとクエンカでも最大風速80キロとなる 見込み。
カタルーニャでも最大風速80キロと5〜15センチの積雪が予測されている。
一方、雨による注意報はア・コルーニャとポンテベドラに出ており、12時間で40立方メートルの 大雨が予測されている。

昨年の経済成長率0.1%下がる

国立統計局(INE)の発表によると、2010年第4四半期の経済成長率は0.2%上昇したが、 年間の数値では0.1%下がった。
今回のデータは先日スペイン銀行が発表したものとほぼ同じ結果となったが、 政府の予想よりも0.2ポイント低い下げ率となった。
同銀行は、数値が政府の予想よりも良好だった理由について、国民の消費がアップしたことと、 外国の景気が回復し、通商面での収益が上昇しつつあることを挙げた。
一方、国内総生産は、2009年の同四半期より0.6%上昇した。

禁煙法施行後、屋外の騒音に対するクレーム増加

マドリッド市役所の公安・防犯委員会の担当者によると、先月同市警察に寄せられた屋外における 騒音のクレームは、昨年の同月より16%上昇した。
このデータを禁煙法と関連付ける証拠はないものの、バルやレストランなどの飲食店や公共施設で 全面禁煙になって以来、喫煙者が建物の外にタバコを吸いに出るため、騒音や 吸殻のポイ捨てなどのクレームが増えてきている。
最もクレームが多かった地区はセントロ、サラマンカ、ラティーナ、カラバンチェル、 テトゥアン、チャンべりとモンクロアだった。
一方、ディスコやパブなどの屋内の騒音についてのクレームは僅かに減少しているという。


2月11日(金)

マドリッド、AVE専用トンネルの掘削作業が完了

9ヶ月前に開始された、マドリッド市内を通るAVE専用トンネルの掘削作業が 本日、13時半ごろに完了した。
このトンネルは、マドリッドの2大鉄道駅であるチャマルティン駅とアトーチャ駅とを つなぐもので、超特急AVE専用に使用される。
作業は、1分間につき8センチ、一時間あたりにして約5メートルと言う速度で進められ、 9ヶ月たった今日、ようやく7キロに及ぶトンネルのスペースが確保された。
実際にこのトンネルをAVEが通過できるようになるのは、2012年の末頃とされている。
こが開通すると、スペイン国内を新幹線で移動する際に、マドリッドで乗り換える必要が なくなるため、国内移動がより能率よく行なえるようになる。

アルハンブラ宮殿、地下に更に古い建築跡を確認

グラナダにあるアルハンブラ宮殿内の心臓部とも言えるライオンの中庭とその周囲の王宮部分の 発掘調査が続いているが、14世紀後半、ムハンマッド5世の時代に築かれたこれら ライオン宮が、それ以前にあった建造物の上に建てられたものであると言う事を アルハンブラ財団が発表した。
今回の調査にあわせ、損傷が激しかったライオンの彫刻などの修復も進められてきたが、 年内には修復作業が終わり、再びライオンの噴水が戻ってくる見込み。
同噴水の損傷については、その主な原因となっていたのが、流れ出ていた水の質で、 今後、同様の問題が起きないよう、フィルターの設置や水質管理が行なわれると同時に 冬場に凍結したりすることが無い様、温度管理も行なわれる予定。


2月10日(木)

プラッツ空港、夜間閉鎖を延期

バルセロナのプラッツ空港には、20名以上のホームレスが住みついており、 これまでにも、空港利用者との間でのトラブルが何度か報告されている。
多くはターミナル2に寝泊りしており、中にはすでに6年もの間、ここを住居として いるものも確認されている。
これらの問題を解決するため、2月15日より、深夜0時より午前5時までの間、 各ターミナルへのアクセス制限が行なわれる予定となっていたが、同問題が 空港だけの問題ではなく、社会的問題であるとして、一旦、延期される事が決まった。
現在、空港に寝泊りしている20数名のホームレスについては、カタルーニャ自治州政府、 空港事業団、そして空港があるEl Prat de Llobregat市等の間で、ホームレスそれぞれの 事情を調査した上で、今後の措置を考えることとなり、夜間の空港アクセス制限は そのあとの課題となる。

バレンシアーマドリッド間の移動、3人に2人が飛行機からAVEに変更

昨年12月19日よりマドリッドとバレンシアを結ぶ超特急AVEの運行が開始 されたが、それから2ヶ月が経とうとする今、それまで同区間の移動に飛行機を 使っていた人々の3人中2人までがAVEの利用に変更していると言う。
12月19日までは、マドリッドーバレンシア間を飛んでいたフライトの座席の 70%が埋まっていたのに対し、現在では20%程度での運行となっている。
国内線利用者が減少することは、航空会社の予想するところではあったが、ここまでの 急激な変化は予期していなかったため、各航空会社はその対応に迫られている。
イベリア航空は、これまで同ルートを毎日6便、運行していたが、3月からこれを 中止し、当面は系列会社であるAir Nostrum社に委ねる予定をしており、 Air Nostrum社は、イベリアの同ルートからの完全撤退が無い限りは 以前より運行していた一日4便と合わせて、計10便を飛ばすこととなる。
Ryanair社は、AVEの運航開始と同時に、すでに同ルートの運行便数を 減らしており、Spanair社は、他社の動向に合わせて、今後の方針を決める構え。

バレンシア、うなぎの放流

バレンシアの潟湖アルブフェラでは、5年前よりシンボリックなうなぎの放流が 行なわれているが、今年も、昨日、バレンシアのリタ・バルベラ市長により同行事が 行なわれた。
近年、アルブフェラではその水の汚染により、様々な生物がその存続を脅かされているが うなぎについても毎年、その数が減る一方となっている。


2月9日(水)

企業、個人の破産、7.2%減

国家統計局発表によると、2010年の企業、及び、個人の破産は 前年度比較7.2%減となった。
経済の後退が続いた2009年度には、前年度比較80%の増加となったが 2010年になって徐々に回復を見せ、破産件数は企業、個人を合わせて5750件 となり、企業については、前年比較6.4%減、個人は11.4%のマイナスとなった。
また、企業については10件中6件までが、年商200万ユーロ以下のものであった。


2月8日(火)

1月の住宅価格、5%下落

不動産価格査定会社TINSAの調べによると、先月の住宅価格は昨年の同月と比べて5%下がった。
地域別で見ると最も下落が大きかったのは地中海沿岸部で、8.4%、昨年より1.6ポイント下がった。
これに次ぐのがマドリッドなどの大都市で、6.5%だった。
一方下落率が平均より低かったのは、中小都市やバレアレス、カナリアス諸島だった。

国民が最も心配するのは失業

社会学研究所(CIS)が先月行った調査によると、スペイン国民が最も憂慮しているのは失業問題で全体の 82.4%だった。
これに続くのが経済問題で、53.1%の人が心配であると答えた。
3位は政界および政党で20.6%、上位3位までは12月に行われた前回の調査より大幅に上昇した。
しかしながら将来の見通しに関しては楽観的で、1年後に経済はよくなると回答した人は、前回の16.6%に対し、 今回の調査では20.3%だった。
また、仕事を持っている人に対する、この1年間で失業する可能性があると思うかという質問では、その可能性は少ない、 又はないと答えた人が76.3%だった。

全国初の性転換議員候補誕生

活動家で性転換者のカルラ・アントネリさんが、5月に行われるマドリッド の地方選挙に出馬することが決まった。
社労党マドリッドの市長候補トマス・ゴメス代表の議員リストに指名され、まだ順位は明らかになっていないが、 当選すれば、初の性転換女性議員となる。
アントネリさんは、70年代後半に国内で初めて性転換手術を受けた事を公表、2007年にはやはり 初めて身分証明書の名前と性別を変更した人物として知られている。
テネリフェ島出身で1997年に社労党員となったアントネリさんは、初の性転換議員となる可能性があることを非常に誇りに 思う、自分と同じ立場の人が、もっと表舞台に出られるように努力していきたいと抱負を語った。


2月7日(月)

ルバルカバ氏ならPPとの差が縮小?

エル・パイス紙が行った調査によると、来年行われる総選挙で、サパテロ首相が再出馬した場合、勝利が確実視されている 民衆党PPとの差は14ポイントだが、ルバルカバ内務大臣であれば、その差は10ポイントとなる。
わずか4ポイントの差ではあるが、支持者の間では投票までの1年余りの間に盛り返せるという希望が持てる数値である。
PPの支持者が堅固であるのに対し、PSOEの支持者は、政策への不信などから、他の左翼系へ 票が流れる可能性が高まっている。
一方、同党支持者は、ルバルカバ氏が首相候補であれば投票すると答えた人が3分の2を占めたのに対し、 サパテロ氏の場合は半分以下であった。
またサパテロ氏が立候補しない場合の有力候補とされているのは他にカルメ・チャコン防衛相と ホセ・ブランコ勧業相だが、ルバルカバ内相支持とする人が 59%なのに対し、チャコン氏の支持率は14%、ブランコ氏と答えた人は3%だけだった。
PSOEの支持者に限らず、多くの国民が首相は再出馬すべきでないと考えており、この調査では 47%の人が早く進退の意向を表明すべきであると回答しているが、首相は5月の地方選が終わるまでは 公にしない方針を覆していない。

ピケ、シャキーラと写っている写真を公開

サッカースペイン代表でFCバルセロナ所属のジェラール・ピケ選手は昨日、フェースブックの自身のアカウントに コロンビア出身の歌手シャキーラと写っている写真をアップ、兼ねてから噂のあったふたりの交際を事実上公にした。
2人が知り合ったのは、昨年の南アフリカワールド・カップ開催前に、シャキラが歌った大会の公式ソングの ビデオにピケが出演したことが交際のきっかけとなった模様。
公開された写真は、先日あった2人の誕生日パーティで撮影され、他に同僚のカルレス・プジョルとその交際相手 ら参加者が写っている。
公開に踏み切った背景には、世界的人気歌手のシャキーラとW杯の英雄ピケの交際が噂されて以来、ゴシップ誌の追跡が 加熱、バルセロナにあるピケの自宅には24時間パパラッチが待機し、ツーショット写真には15万ユーロの値がつけられ ているという。
このため、バルサのグアルディオラ監督ら周囲の人が、それぞれの仕事に専念できるよう交際を公にすることを薦めた模様。

ギタリストのゲイリー・ムーアさん、マラガのホテルで急死

アイルランドの伝説的バンド「シン・リジー」の元メンバーで、日本でも人気のあったギタリストの ゲイリー・ムーアさんが滞在先のエステポナで死去、58歳だった。
ムーアさんは休暇で同市のホテルに土曜日から滞在していたが、昨日未明室内で遺体で発見された。
死因はまだ明らかになっていないが、当局によると、犯罪に巻き込まれた様子は見られないため、 司法解剖の結果に不審な点がなければ特に調査をする予定はないとしている。
ムーアさんは休暇でコスタ・デル・ソルを訪れていた模様だが、同伴者がいたかどうかは不明。


2月4日(金)

ビセンテ・デル・ボスケ氏、侯爵に

サッカー、スペイン代表チームの監督を努めるビセンテ・デル・ボスケ氏に対し、 ドン・フアン・カルロス国王は、侯爵としての爵位を授与した。
これより、ボスケ氏は、マルケス・デル・ボスケ(ボスケ侯爵)となる。
同時に、ノーベル文学賞受賞者であるマリオ・バルガス・ジョサ氏、元憲法裁判所裁判官 であったアウレリオ・メネンデス氏、企業家のフアン・ミゲル・ビジャ氏ら、計4名に 新たに侯爵位が与えられた。


2月3日(木)

カタルーニャ美術館、ロマネスクコレクションをマドリッドに貸し出し

バルセロナのモンジュイックの丘にあるカタルーニャ美術館は、現在 その一部が、改装工事中であるため、工事が続く間、コレクションの一部の 貸し出しを行なう事となった。
工事を行なわない部分については、一般公開を続けているが、ロマネスク美術の 展示コーナーが全面的に閉鎖となる。
今回、同美術館が持つロマネスク美術の充実したコレクションは90万ユーロと 引き換えに、マフレ基金に貸し出される事となり、来週の水曜日から5月15日 までの間、マドリッドのマフレ・ファンデーションで観る事が出来る。

サッカー国王杯、21年ぶりのバルサーレアル・マドリッド対決

昨夜行なわれたサッカー国王杯順決勝戦で、バルサとレアル・マドリッドが勝ち残り 4月20日に行なわれる決勝戦は、これら両チームによる対決となった。
バルサはセウタ、アスレティック・デ・ビルバオ、ベティス、アルメリアを 下して決勝戦に進出。
一方、レアル・マドリッドはムルシア、レバンテ、 アトレティコ・マドリッド、セビージャを下しての決勝進出。
4月20日の試合は、今シーズン最初のタイトルをかけた試合となるが、 国王杯で、バルサとレアル・マドリッドが優勝を争うのは、実に21年と15日ぶりの こととなる。


2月2日(水)

世界闘牛祭、中止

今月の17日から20日までセビージャでの開催が予定されていた 世界闘牛祭が、資本不足により中止される事が確定した。
世界闘牛祭は、隔年で開かれてきたもので、今回で12回目を迎えるはずだった。
これまで、政府機関やセビージャ、ウエルバ、カディス、ハエンなどの地方政府、 更には闘牛牧場などからの協賛金によって開催に必要な資本が集まったが、 長引く経済危機により、どこも経済的なゆとりが無く、開催に必要な費用が 約100万ユーロであるのに対し、30万ユーロ程度の見込みしか立っておらず、 今回の開催中止決定に至った。

第19回 カハ・マドリッド フラメンコフェスティバル開催

カハ・マドリッドが主催するフラメンコフェスティバルが本日より12日まで マドリッドにおいて開催される。
2日から5日までは、フラメンコ関係者、フラメンコ関連の記事を専門とする記者陣、 作家などを招いて、昨年12月13日に亡くなったカンタオール、エンリケ・モレンテ氏を 偲ぶ会がもたれ、それに続いてクーロ・デ・ルイサ、アルベルト・サン・ミゲルのギターに 合わせ、マリア・バルガス、インディア・マルティネス、ディエゴ・アグヘタスらの リサイタルが行なわれる。
また、これの最後には、若手アーティストをテーマにしたコンサートが行なわれ カンタオールのキコ・ペニャ、ギターリストのフアン・アビチュエラ等の出演が予定 されている。
 8日から12日までは、伝統的フラメンコをテーマに、ミゲル・ポベダ、 フアン・バルデラマ、カルメン・リナレス、ルイス・デ・コルドバ、マリナ・エレディア などのカンタオールや、ギターリストのトマティートなどによるプログラムが組まれている。


2月1日(火)

学業放棄率、EU平均の倍

EU委員会の発表によると、スペインの18〜24歳までの若者のうち31.2%が中途で 学業を放棄、中には義務教育すら終えない者もいるという。
これは、EU27カ国平均(14.4%)の倍以上の数値で、 スペインはEU加盟国中唯一この10年間で数値を下げることが出来なかった国だった。
最も放棄率が高かったのは、マルタで38%、ポルトガルはスペインと同じパーセンテージだった。
逆に最も低かったのはスロバキアとスロベニアでそれぞれ5%前後だった。
同委員会は、スペインの高い放棄率の原因として移民の増加や地域格差などを挙げたが、 最大の理由はバブル期に建設関係の仕事が増大し、多くの若者が勉強をやめて就職した事にあるとしており、
経済危機が始まったあと、仕事が激減し、働きもせず勉強もしない若者が急増しているという。
委員会では、スペイン政府に放棄を減らすために生徒にとって魅力的なカリキュラムを作ることや 一度学校を辞めても再び学業に戻りやすい環境を整えるよう要求。
その他の国々にも、いかなる場合でも教育費の予算を削減しないよう求めた。

ショパンが住まなかった部屋に弾かなかったピアノを展示

ポーランドの作曲家ショパンが滞在した事で有名なマジョルカ島のカルトゥハ修道院。
ここでショパンがジョルジュ・サンドと共に生活していたという個室の所有者は 何十年にも渡りショパンの部屋と彼が弾いたピアノを一般公開し続け、多くの観光客がここを訪れている。
しかしながらパルマ裁判所の判事は昨日、ショパンが住んでいたのは同じ建物の別の部屋で、 ピアノはショパン没後に作られたものでであるとし、所有者に訂正とピアノの撤去を命じた。
この判断材料となった資料のひとつは、サンドが知人に宛てた手紙で、窓から見える中庭の 様子を描写している。
この風景はこれまでショパンの部屋とされてきた2号室ではなく、4号室からしか見ることができないという。
またサンドの息子が描いたスケッチも2号室からは描けないものだった。
これらの状況から判事は、どの部屋であるか見極めることは困難だが、2号室でないことは 明確であると判断した。
この部屋の真偽に対する訴えは、4号室の所有者より出されていた。

トーレス、スペイン人選手で最も高い契約金でチェルシーへ

サッカースペイン代表で、英プレミア・リーグのリバプールに所属していたフェルナンド・ トーレス選手が、同リーグのチェルシーへの移籍を発表した。
契約金は推定5800万ユーロで、スペイン人選手としては最高の契約金額、世界でも 6番目となった。
契約は2016年6月までで、トーレス選手はチェルシーに移籍できてうれしい、 今季もそれ以降もチームメートたちを助けてがんばって行きたい、と新チームの ホームページに抱負を語った。
一方、リバプールでは、サポーターらが同選手のユニフォームや写真を燃やす姿が報道された。


1月31日(月)

1月の暫定CPI、0.3%上昇

国立統計局(INE)の発表によると、1月の消費者物価指数(CPI)の暫定数値は3.3% で、前の月より0.3%上昇した。
この数値が最終的に確認されれば、2008年10月以来最も高い数値となる。
今月のCPI上昇の主な原因は、光熱費と食料品の値上がりと見られているが、原油の上昇や それによる運輸費の値上がりも影響している模様。
特に原油は、産出国のひとつであるエジプトの混乱により急激に高騰している。
一方、経済の専門家は、来月もCPIは上昇を続けるが、3月以降徐々に上昇率が緩やかに なっていくと見ている。

マドリッド・ビジョン本日より再開

マドリッド市内の主要観光地を巡回する観光バスのマドリッド・ビジョン が28日ぶりに運行を再開した。
それまで委託されていた会社と市の契約終了後に新たな契約が交わされなかったために運休となっていた。
3月頃に公共入札が行われ、7月には新たに委託された会社によるサービスが開始される予定だが、それまでの暫定措置 として同市の市バス運営会社が代行する。
このバスは毎日10時から19時まで20分間隔で運行、今までと同様ネプチューン広場から出発して、 ヒストリック・マドリッド、とモダン・マドリッドの二つのルートを走行する。
ただし、新しい運営会社のサービス開始以降は一部のルートが変更される予定。

週末の交通事故死者16人

総合交通局(DGT)によると、先週末の交通事故による死亡者は16人、 重傷者は3人、、軽傷者は1人だった。
また、死亡者のうち少なくとも3人と重傷者の1人はバイクを運転していた。
最も死者が多かったのは土曜日で8人が亡くなっているが、この中には、アルモドバルの映画 などに出演した俳優トニー・カントさんとエバ・コボさんの長女も含まれている。


1月28日(金)

失業率、過去13年間で最悪に

国家統計局発表によると、2010年度第4半期の失業率は 1997年以来、最悪の数値となった。
2010年第3四半期には、経済危機が始まって以来、初めて失業率が僅かながらも 減少を見せたが、それも束の間で、第4半期には再び増加となり、20.33%に 達した。
過去にこの数値を上回ったのは1997年の第2四半期の20.72%と言う前例が あるだけ。
また、失業者総数は470万人近くに達し、統計が取られ始めた1976年以来、 最悪の数値となった。

バルセロナ市内、早急な交通規制が必要

2005年にEU共通の基準が布かれて以降、バルセロナ市における大気汚染は 同基準を大きく上回ったままで、早急な対策が必要とされている。
そのため、同市では同市出入り口付近の高速道路の速度制限を80キロに落とすなどの 対策をすでに行なってきたが、これだけでは全く汚染度を基準値に下げることは不可能で 専門科等の間では、市内の車両通行に制限をかける方向で計画が進められている。
現時点での仮プランでは、2011年に、特に汚染度の高い車種についての通行を 制限し、2013年にその他の車両についても制限を開始すると言うもの。
制限の方法については、通行禁止と、通行料制度導入との2方向から検討されている。


1月27日(木)

政府と労組合、労働法改正案について基本的な合意得る

今週の金曜日に可決予定されていた労働法改正案について、 労働組合側の指示を得るため、政府は連日にわたって労組合代表等との 協議を重ねてきたが、昨日、ようやく、その最も大きな争点となっていた 年金制度についての大まかな合意を得る事に成功した。
主な変更点としては、第一に、退職年齢が現行の65歳から67歳に引き上げられることで、 2013年から、毎年1ヵ月半のペースで引き上げられ、最終的に2027年に67歳に 達する事となる。
例外として、すでに38年半の加入暦がある場合に限り、65歳での定年退職が 認められる。
次に、年金を100%受けるために、現行法では社会保険制度に35年間加入して いなければならないが、改正後、この必要年数が37年となり、これについても 2013年から2027年にかけて徐々に引き上げられる。
また、受給額の計算対象となる期間が、現行法では最後の15年間であったのが 25年間に変更となる。
また、早期退職制度についても、これまでの61歳から63歳へと2年の引き上げと なるが、これまでは、同システム適用のためには、失業している事が条件であった のに対し、今後は、自由意志がより尊重される事になる模様。
 更に、例外としては、奨学金などを受け、就学を続けていたような場合、その期間も 最大2年を限度として、社会保険制度の加入期間として計算される事や、出産・育児が 理由で、一時的に退職した女性についても、子供一人につき9ヶ月、最大2年を限度として これらの期間も加入期間として加算される事となる。

出生率、更に低下

国家統計局発表によると、2010年1月から6月にかけて、スペインで生まれた子供は 235.373人で、人口1000人につき10.57人と、前年度比較3.2%のマイナスと なり、過去最小値に達した。
また、その中で外国人女性を母親に持つ子が20.1%で、前年度比較0.1%の減少と なっている。
 一方、平均寿命については2009年後半から2010年前半にかけての統計によると 最も長かったのがマドリッドの82.96歳、ナバーラの82.89歳、 カスティージャ・イ・レオンの82.54歳で、最も短かったのがセウタの78.56歳、 アンダルシアの80.29歳、アストゥリアスの80.84歳、 ムルシア、エクストレマドゥーラの80.91歳であった。


1月25日(火)

IMF、スペインの成長率を0.6%と予測

国際通貨基金(IMF)は本日世界経済成長率予測を発表、スペインについては2011 年は0.6%、12年は1.5%であろうと報告した。
これは、スペイン政府が発表した数値、1,3%と2.5%、よりも低いもので、昨年10月に IMFが発表した数値より0.1%下がった。
一方、IMFは、ユーロ通貨圏の国内総生産(GDP)にういては、昨年10月の見通しと 変わらず1.5%、2012年については1.7%と前回の見通しより0.2%下げた。

バルセロナの近郊線2日連続で遅延

バルセロナの近郊線ロダリエス線で昨日は最高1時間の遅れ、本日も15〜30分の遅れが出ており、 約40万人の乗客に影響が出ている。
レンフェの運転士らが多く所属する労組の広報担当は、会社側が制定した新しい時刻表の労働シフトと旧シフトが錯綜し、混乱が起きたと説明している。
しかし別の労組は、新たなシフトでは休息時間が法定の最低ぎりぎりラインとなっており、これでは 遅延などが起きた時に対処できないと訴えている。
レンフェ側は、新しいタイムテーブルは法に基づいて作成されたものであり、違法ではない、 今回の出来事は隠れストであり、法的手段に訴える構えであると述べた。
この線では昨日44本の列車が、本日は現在の所39本が運休している。

男性の10人に4人が日常的に化粧品を使用

コルドバのレイナ・ソフィア総合病院の皮膚科医で、スペイン皮膚科学会の会員でもある ラファエル・ヒメネス医師によると、ここ数年男性用の基礎化粧品を使用する人が飛躍的に増えた という。
それによると、最近の男性は粗野で男性的とされる「マチョ・イベリコ」のイメージを捨て 美容に気を使う傾向が強まってきている。
主に男性が気にするのは顔の皺、腹部をシャープに見せる、肌のうるおいや目のクマなど。
また男性が好む製品は、使いやすく、効果がはっきりとしているもので、男性的なデザインの容器 で著名なブランドのものを購入する人が多いという。


1月24日(月)

寒波で33県に注意報

スペイン気象局は、本日寒波により内陸部を中心に予想最低気温がマイナス10度前後まで下がる ため各地に注意報を発令した。
最も低い気温が予測されているのはテルエルでマイナス12度となる見込み。
また、その他のカスティージャ・イ・レオン州とラ・マンチャ州のほぼ全域とウエスカ、サラゴサ、 バルセロナ、ジローナ、レリダ及びマドリッドでもマイナス10度が予測されている。
一方イベリア半島南部では気温がやや上昇するが、アンダルシアとガリシアの海岸沿い地域では強風 波浪による注意報が発令されている。

FITUR入場者21万人

19日から昨日までマドリッドで開催されていた国際観光見本市(FITUR)の入場者は 21万人で昨年の数値を上回った。
入場者数はまだ暫定的であるが、業界関係者の入場は昨年より1.5%上昇、一般の入場が可能となる第一日目 の土曜日の入場者は昨年より6%上昇した。
FITUR開催の責任者であるララニャガ氏は、入場者の増加は業界にとって喜ばしいことであり、 また見本市開催中の業界関係者の景気回復に対する期待感も概ね良好であったと述べた。
今回は、経済危機などの理由で2年間出展を見合わせていた大手が戻ってきたことから、開催前から 業界の「回復」への期待感は高まっていた。

37の鉄道駅で有料WIFIサービス

スペイン国有鉄道レンフェは、全国68駅に有料WIFIゾーンを設置すると発表、このうち 37駅ではすでにサービスが開始されている。
利用者は、アクセス用のカードを窓口などで購入し、各駅のWIFIゾーンで自分のパソコンなどを 使用してネットを利用する事ができる。
レンフェではこれからもこのサービス利用可能な駅を増やしていく構え。
現在の所、マドリッドのチャマルティン、アトーチャ、バルセロナのサンツやセビージャなどの 国内主要駅ではこのサービスは行われていないが、その他のAVEが停車する駅のうちタラゴナ、レリダ、 サラゴサのデリシアス駅、シウダ・レアルとプエルトジャノでは利用可能となっている。
将来的には車内での利用も視野に入れられており、今年から随時プロジェクトが進められて行く予定。


1月20日(木)

アントニオ・バンデラス、ボアブディルの足跡を追う

俳優のアントニオ・バンデラス氏は、昨日、チュニジアの映画プロデューサーの メンバーと共に、アルハンブラ宮殿内部を視察訪問した。
これは、アルハンブラ宮殿に住んだ最後のアラブ王ボアブディルをテーマにした映画を 撮るための視察で、アルハンブラ財団代表のマリア・デル・マル・ビジャフランカ女史、 アンダルシア州文化局長パウリノ・プラタ氏等の同行で、それぞれのスポットで 歴史的に何があったかなどについて詳しい説明を受けた。

寒波到来

本日より、スペイン北東部から徐々に寒波の影響を受けつつあり、明日には 全土に広がる見込み。
これにより、全国的に気温が下がり、内陸部中央以北では最低気温がマイナス4度〜 マイナス9度、ピレネー付近ではマイナス10度、その他の地域でも0度から マイナス3度ぐらいに達する予想。
また、標高100M以上で雨が雪に変わる他、全国的に凍結が予測されるため、 気象局では注意を呼びかけている。


1月19日(水)

ETA関係者を13人逮捕

テロ組織ETAが全面的・永続的停戦宣言を行なってから僅か1週間後、 ナバーラとアラバを中心に計13名のETA関係者が逮捕された。
その中の一人は、バスク愛国左翼のスポークスマン、チェルイ・モレノ氏の息子で、 目の前で治安警察に連行される24歳の息子の姿を見た彼は、「これが停戦宣言への 答えか」との叫びをあげた。
今回のオペレーションで、ナバーラとアラバで10名、 ギプスコアのアンドアインで1名、そして更に2名がフランスで逮捕された。
いずれもETA直属のメンバーでは無いが、ETA付属組織とされるEKINに所属 しており、ETAの予備軍とされている。

マドリッドのツーリスティックバス、6月より2.8ユーロの値上げ

マドリッド市内を周回していた観光バス、マドリッド・ビジョンは、市との契約切れに より、その運行を停止しており、新たな契約による運行が始まるのは6月になる見込み。
それまでの間、臨時的に市による運行が再開されるが、運行開始日は未だ確定していない。
臨時運行が始まると、その運賃は、これまでより僅かに値上がりするが、これは 6月から開始される新サービスに伴う新料金への移行に向けての一時的な値上げに 過ぎず、6月からは、更なる値上げが予定されている。
6月以降の新料金は、大人料金が現行料金の16.27%の値上げとなり、現行の 17.2ユーロから20ユーロとなる。
7歳から18歳まで適用される若者用料金、また65歳から適用されるシニア料金 については4.6%の値上げとなり、9ユーロとなる予定。


1月18日(火)

バラハスで霧による遅延続く

マドリッドのバラハス空港では、本日も霧のため発着便に遅れが出ている。
午前10時までの間に19便がキャンセルされているが、他の空港に迂回した便は今の所ないという。
バラハスでは視界不良のため1時間の着陸便数を30機に制限しており、最高で130分の 遅れがでている。
このため本日も引き続き遅延やキャンセル、着陸地の変更などが行われる見込み。 同空港では昨日70便のフライトがキャンセルされた。

昨年の不法入国者50%減少

ルバルカバ内務大臣によると、2010年にボートなどでスペインへの入国を試みた外国人の数は 3632人で前の年より50%減少、この10年で最も低い数値となった。
ルバルカバ内相は、経済危機により移民がスペインを避ける傾向にある他、国境警備の強化や 移民の主な出身国との協定の成果の現れであるとしている。
カナリアスは不法入国者が最も減少した自治州で2009年の2246人から196人と一気に90%減少した。
またそれ以外の地域でも32%減少している。
一方、昨年はセネガルからの移民はゼロだった。


1月17日(月)

昨年の住宅価格3.5%下落

勧業省の発表によると、2010年の住宅価平均は1平方メートルあたり1825.5ユーロで 前の年より3.5%減少した。
また、昨年の第1四半期と第4四半期を比較すると後者が0.4%下がっている。
一方、第4四半期の新築物件の価格は1平米あたり平均1829.9ユーロで昨年の同時期より3.7%、中古 物件は1819.5ユーロで3.2%それぞれ下落した。
自治州別でみると、価格が上昇したのはカンタブリア(3%)アストゥリアス(2.2%)で これにラ・マンチャとガリシアが続く。
逆に最も価格が下がったのはマドリッドで5.9%、次がナバラの5.7%、アラゴン(4.3%) リオハ(4.2%)、バレンシア(3.7%)の順となっている。

霧でバラハス空港遅延

マドリッドのバラハス空港では、今朝霧の為に多くの発着便に遅延がでている。
また空港事業団(AENA)の広報担当者によると、現在の所17便がキャンセルとなっている。
一方、ブラジルのサンパウロ発バラハス到着予定の便は、バレンシア空港への迂回を余儀なくされた。
同空港では通常1時間につき48機が着陸するが、正午現在22機に制限されている。
同広報官によると、着陸便優先の体制を取っているため、離陸便にもかなりの影響が出ているという。
また、パリ、フランクフルト、ウィーンの空港でも霧の為フライトの遅延が起こっている。
AENAでは、本日飛行機に乗る人は同公団のウェブページを参照して、自分のフライトが 現在どのような状況にあるかを把握するよう呼びかけている。

マドリッドの消防士、24時間ストライキ

労働組合CCOOの消防士担当オスカル・パスクアル氏はマドリッド市消防局の消防隊員が来週24日の月曜日に 24時間ストライキを行うことを発表した。
このストは午前8時45分から翌日の午前9時まで行われるが、来月10日までに合意に達さない 場合は無期限ストも辞さない構えであるとしている。
しかしながら、今後制定されるミニマムサービスは遵守し、緊急出動にも応じる。
今回のストの理由は労働条件の向上とされているが、マドリッド市役所の緊急、救急事態 担当官は、定義があいまいで政治的な意図がうかがわれると述べ、年間31日間の休日があり、 十分な給与をもらっている彼らが、このご時世に待遇や賃上げの要求をするのは不適切であると批判した。


1月14日(金)

アルハンブラ宮殿、入場者数トップを維持

スペイン国内にあるモニュメントの中で、2010年度年間入場者数が最も 多かったのは、プラド美術館でも、サグラダ・ファミリアでもなく、 前年度に引き続き、グラナダにあるアルハンブラ宮殿で、その数は計3.345.311名 となった。
アルハンブラを訪れた人々の76.73%がグラナダに宿泊しており、また、その中の 47%が3泊以上滞在している。
グラナダには空港があるが、国際線はほとんど飛んでおらず、また、鉄道も未だ 在来線のみの運行で新幹線は開通していないため、旅行者にとってアクセスが良いとは 言い難い状況にある。
そう言った悪条件の中、スペイン国内でアルハンブラ宮殿が最大の入場者数を維持 している事について、アルハンブラ財団では非常に満足していると同時に、今後の 新幹線AVEの開通に大きな期待を寄せている。

ゴミで作ったホテル、カジャオ広場に登場

今月19日から23日にかけて、マドリッドで行なわれる国際観光見本市に合わせ、 マドリッドの中心にあるカジャオ広場に、海岸で回収されたゴミによって作られた ホテルが設置される。
これはビール会社コロニータが2008年から行なっているセーブ・ザ・ビーチと 呼ばれるキャンペーンの一環で、「このまま海を粗末に扱い、ゴミを捨て続けると 将来のバカンスはこのようなホテルに泊まる事になる」と人々に訴えるもの。
同ホテルは100万個以上のゴミ(総重量12000キロ)を使って作られており、 高さ8メートル、幅12メートルあるその内部には5つのツインルームがある。
1月20日よりオープン予定で、宿泊希望者は下記URLより要応募。
www.coronitasavethebeach.org


1月13日(木)

旅客機利用者数3年ぶりに増加

2年続けて減少傾向にあった飛行機の利用者数であったが、2010年度の統計では 2009年度に比べて2.7%の増加、計1億9.280万人となった。
2010年は、4月から始まり数ヶ月にわたって影響を及ぼしたアイスランドの火山噴火 や、12月にあったスペイン全国の管制塔スタッフによる違法職場放棄と言った 航空業界にとっては深刻な事件が相次いだ年だが、それにも関わらず、前年度比較、 2.7%の伸びを示したのは、明るい復旧の兆しと見られている。

アンダルシア州、国内旅行客をターゲットに

1月19日〜23日にかけて、マドリッドで国際観光見本市が開催されるが、 これに向け、アンダルシア州政府は、これまでには無い形でのプロモーションを 計画している。
例年開かれる同イベントは、マドリッドの中心部から少し離れた見本市会場にて 行なわれるが、今回、アンダルシア州は、見本市会場内での参加に止まらず、 マドリッド市内中心部においてもそのプロモーション活動を繰り広げる構え。
具体的には、見本市開催中、アトーチャ駅、ショッピングセンター「ラ・バグアダ」、 地下鉄の駅など、多くの人々が集まるスポットにインフォーメーションセンターを置き、 通りかかる人々に、ホテルで使われているようなカードキーを配り、これにより 旅行を含め、様々な賞品が当たるとのこと。
また、マドリッド市内を南北につらぬく大通り、カステジャーナ大通りにある ホテル・インテルコンティネンタル内に、コスタ・デル・ソルの海岸沿いに並んでいる ようなチリンギート(出店)を設置し、アンダルシアの伝統的食文化を楽しんでもらう と言った企画も盛り込まれている。
多くの人が集まる首都、マドリッドの市内で、人々にダイレクトにアピールする事に よって、アンダルシア州は、スペイン国内旅行最大の観光地としての地位維持に 焦点を絞る構え。


1月12日(水)

年金100%の受給には37年の加入年数が必要

政府と労働組合との間で労働法改正についての協議が続いているが その中での大きな焦点となっているのが、年金制度改正案である。
現行の法律では、退職年齢65歳に達すると、直前過去15年間を 年金支給額計算期間として支給額が算出され、更に35年以上の年金加入年数が ある場合にのみ、100%の支給を受けられる。
これに対し、政府が行なおうとしている改正では、退職年齢を65歳から67歳へ 引き上げ、支給額計算期間を、直前過去15年間から25年間へ延長としているが、 更に、去る月曜日、サパテロ首相は、年金加入年数が36年以上なければ100%の 支給を受けることは出来なくなると通達した。
この際、「36年以上」と言った表現に留まり、具体的な年数は述べられなかったが、 政府側、労働組合側双方からの情報によると、政府の意図するところは、少なくとも 「37年以上」を目処に改正案を通し、その後、何年かかけて「41年以上」まで 引き伸ばすと言うもの。
ただし、41年以上の加入年数がある者については、67歳ではなく、65歳で 退職可能とされる。
 労働組合によると、これらの法改正は、将来の年金受給額を20〜25%カットするもので、 とても受け入れられるものでは無いとしており、両者の歩み寄りは未だ見られない。

禁煙法違反のバル、カタルーニャで初の罰金

今年1月2日より施行された禁煙法に違反したとして、カタルーニャ州、ジェイダ県、 モジェルサ市にあるバルに対し、罰金が課せられる。
金額は600〜10.000ユーロの範囲とされ、現在、通達待ち。
スペインでは、1月2日よりバルやレストランの中では完全禁煙となっているが、 このバルのオーナーは、「プライベートなビジネスであり、自己の権利を優先し、禁煙法は 適用しない」との張り紙を張っていた。
全国で、禁煙法を守ろうとしない幾つかの店に対し、すでに警告は出されているが、 実際に罰金の支払いが決まったのは、マラが県のマルベージャにあるレストランに次いで これが2件目で、カタルーニャ州では初となる。


1月11日(火)

ETA、また停戦宣言

バスクの独立を求めてテロ活動を行ってきたバスク自由と祖国(ETA)がふたたび停戦宣言を 発表した。
ETAは、今回の停戦宣言は恒久的で国際的に証明可能であるとしている。
しかしながら、武力闘争の放棄には触れているものの、完全な武装放棄やETAの解散には触れていない。
ルバルカバ内務大臣は記者会見で、今回の声明は、すべての民主主義党や国民が期待したものではない、
いつもと同じ利己的でご都合主義な声明であると強く批判、完全な武装解除と解散な しには和平交渉はあり得ないと断言した。
野党第一党のコスペダル氏は、ETAは今まで行ってきたテロ行為を全く反省しておらず、被害者に対する 謝罪も全くないと批判した。

昨年の外国人観光客1.4%増加

産業・観光・商業省の発表によると、昨年スペインを訪れた外国人観光客は前年より1.4%上昇し、2年 連続の減少に歯止めがかかった。
常に最も多く外国人を送り込んでいるイギリスとドイツはそれぞれ6%と1%減少したものの、イタリアとロシアからの 観光客が急上昇した。
一方、観光客の消費は平均930ユーロで、こちらも2.5%上昇。
また最も観光客が上昇した自治州はカナリアスで5%だった。
ミゲル・セバスティアン産業相は、昨年2500万人近い観光客がスペインを訪れ、 観光業は上昇傾向にあるとしたが、完全な回復とみることには慎重な態度を示した。

王様の携帯着メロは?

フアン・カルロス国王は昨日、マドリッドの王宮で、新たに駐スペイン大使として赴任してきた7カ国の 大使から外交信任状を受け取る公務に出席した。
関係者や報道陣が見守るなか、国王がモロッコ大使と謁見の最中、突如 赤ん坊の笑い声が室内に響き儀式の出席者は一瞬ぼうぜんとなった。
直後国王は慌ててその場を離れ、携帯電話の電源を切りにいった。
戻ってきた国王は大使らに謝罪、和やかな笑いに包まれた中、儀式は続けられた。
今まで公に知られていなかった王様の着メロは、インターネットの掲示板などで話題になっている。


1月10日(月)

スペインの失業率、11月もEU一

EU統計局ユーロスタットによると、昨年11月のユーロ圏及びEU加盟27カ国の 失業率には大きな変化はみられず、平均値はそれぞれ10.1%と9.6%だった。
スペインの数値にも目だった変化はなかったが、失業率は20.6%で3ヶ月連続で EU諸国のなかで最も高い数値となった。
昨年の同時期の失業率は、ユーロ圏が9.9%、EU加盟国が9.4%、スペインが19%だった。
スペインに次いで失業率が高いのはリトアニアで18.3%、これにラトビアが18.2%で続く。
逆に最も低いのはオランダで4.4%、これにルクセンブルグ(4.8%)、オーストリア(5.1%) が続く。
一方、EU経済の要であるドイツの失業率は4ヶ月連続で6.7%を維持、 フランスは9.8%だった。

サグラダ・ファミリア無料デー初日は2万人

バルセロナを代表するモニュメントのひとつサグラダ・ファミリアが、先週土曜日に無料公開され、 多くの人でにぎわった。
サグラダ・ファミリア財団によると、この試みは昨年11月7日にローマ教皇が訪れ、同教会で ミサを行った際、厳戒な警備体制がしかれ周辺住民に迷惑をかけたことへのお詫びのしるしであると 説明している。
通常なら12ユーロする入場料金が無料とあって、早朝から付近の住民や観光客が長蛇の列を 作った。
同財団によると1時間につき約4千人が入場しており、無料公開時間中約2万人が訪れた計算となる。 入場した人たちの中には、普段外観しか知らなかった教会の内部を教皇のミサの中継で始めてみた という人も多く、改めて内部の美しさに見入っていた。
この無料公開は今月15、22、29日の午前9時〜午後2時まで行われる。
尚、この時間中はガイドツアーやエレベーターのサービスは行われない。

クリスマス休暇中の交通事故53件

総合交通局(DGT)によると、先月23日〜昨日までのクリスマス休暇期間中の死亡事故は53件で58人が死亡、 昨年の同時期よりも1日多かったにも拘わらず14人減少した。
DGTでは、12月22日の午後3時〜1月9日午前零時までクリスマス特別キャンペーンを行い警戒にあたっていたが、 この期間最後の週末の死者は7名で6件の事故があり、ほかに7名の重軽傷者がでた。
事故の原因で最も多かったのは衝突で、また全死亡者のうち4名がバイクを運転していた。
一方、最も事故が多かったのは元旦で、これにクリスマス当日が続く。


1月6日(木)は、祝日のため、週明けまでニュースはお休みとさせて頂きます。


1月5日(水)

アルハンブラ宮殿、ワシントン・アービングが使った部屋を公開

アルハンブラ物語の著者、ワシントン・アービングが滞在した部屋が アルハンブラ宮殿内、2姉妹の間の傍にあるが、これまで、一般公開されることも無く、 閉ざされたままであった。
が、1月からこれの一般公開が始まり、通常の入場券を持っていれば見学できるように なった。
この部屋は、カトリック両王がアルハンブラ宮殿を征服したあとに建築が始められたが 完成したのはカルロス皇帝の時代とされる。

プラド美術館、入場者数減少

マドリッドにあるプラド美術館の2010年度入場者数は前年度比較、32155名の マイナスとなった。
2009年には2.764.155名であったのが、2010年には2.732.000名に とどまった。
一方、レイナ・ソフィア美術館では2.313.532名となり、前年度比較、 226.117名増と、10%近い伸びを示した。
同美術館では2007年度の1.570.390名以来、年々、入場者数が増えつつある。
マドリッドの黄金の三角地帯と呼ばれる地区で、もう一つの芸術の拠点となっているのが ティッセン美術館であるが、こちらは821.099名と、2007年度に記録した これまでの最高入場者数976.150名に達しないまでも、それに次ぐ数となった。


1月4日(火)

昨年の失業者410万人

労働省の発表によると、2010年の失業者数は410万73人で前年より4.5%上昇した。
これは、1996年に集計を開始して以来最も高い数値であるが、上昇率に関しては 2008年及び昨年と比べてかなり下がっている。
また12月の失業者数はこの10年で最も低い数値となっており、11月と比較しても0.25%減少している。
昨年1年間の数値を性別でみると、男女共に上昇しているが特に女性の失業者の上昇が 目立っており、男性が2%の増加なのに対して7.1%上昇している。
職業別でみると、産業や建設業ではそれぞれ3.3%と3.6%下がった。
それ以外の業種ではすべて上昇したが、最も顕著だったのは新卒などこれまで職業経験の ない人々の数値で24.7%、農業も19.5%上昇した。

Madrid Vision再開のめど立たず

マドリッド市内を毎日定期的に循環する2階建て観光バスMadrid Visionが マドリッド市との契約終了のため昨日で運行を終了、現在の所再開のめどは立っていない。
Madrid Visionは複数のバス会社が共同出資しており、2001年にサービスが始まった。
当初より契約期限は決まっていたにも拘わらず市は新たな競争入札を行っておらず、新規の契約も交わされなかった。
市の担当者は当分の間市交通局の管理下で営業を行う構えを示していたが、Madrid Vision側が、28台ある 観光バスの受け渡しを拒否しているため、ただちに再開することは困難。
同社の広報担当は、契約の文面には車両の受け渡し義務は書かれていないとし、これを拒否し続ける構えだが、 一方の市側も、受け渡しがなければ話し合いに応じないとしている。

FACUAに新タバコ法違反の告発800件以上

消費者団体FACUAが開設した新タバコ法違反の告発用ウェブページには、昨日までに800件以上の書き込みがあった。
FACUAではこの2日間で200件程度の書き込みを想定していただけに、予想以上の書き込みの 多さに驚いているという。
このページに不正を告発するには、自分の姓名と身分証明番号を記入する必要があり、簡単な不正 チェック機能も備わっているが、データの信憑性は100%ではないが、 レストランやバルなどで最も違反が多かったのはアンダルシアで、2、3位のマドリッドとバルセロナを 大きく引き離している。
飲食店以外では、鉄道駅やバスターミナルでの違反が多く、鉄道ではマドリッドのアトーチャ駅での違反が多かった。
ただし新法では、駅などの公共スペースでの喫煙は禁止されているが、屋外スペースは例外としている。
アトーチャのような大きな駅の場合ホームは大きな屋根と壁に囲まれているが、列車の出入りする線路の部分は当然 開いておりこれを屋内とみなすかどうかは、法律の文面では明瞭ではない。
また近郊線などの小さな駅のように雨よけ程度の小さな屋根しかない駅は完全に屋外とみなされるのか、なども これからの議論の的となりそうだ。


1月3日(月)

12月の暫定消費者物価指数発表

国立統計局(INE)によると、先月の消費者物価指数の暫定値は2.9%で11月よりも0.7%上昇した。
これは2008年10月の3.6%に次ぐ高い数値。
同局では上昇の主な理由をタバコと燃料類の大幅な値上がりによるものと見ている。
消費者物価指数の正式発表は今月14日に行われる。

新タバコ法違反を告発するページ開設

消費者団体FACUAは、昨日より施行された新タバコ法がきちんと守られていない施設をインターネットユーザーが 告発できるよう新たなウェブページを開設した。
このページでは、客や従業員などの喫煙を許している飲食店や、違反が行われている公共施設、児童公園などの 具体的な所在地などを記入することができる。
FACUAはこれらのデータを関係機関に送り、違反が実証されれば罰則を適用するよう求める。
一方同団体は、中央政府や地方自治体に対し、新法の遵守を確実にするため、厳しいチェックを行うよう要請していく方針。

年末年始、19件の交通事故

総合交通局(DGT)によると、クリスマス特別警戒体制第2フェーズであった12月31日から 昨日深夜までに、19件の交通事故で21名が死亡した。
また、 これらの事故により他に8名の重傷者と10名の軽傷社が出ている。
この特別体制の第3フェーズは、東方の三賢人の祝日の前日にあたる5日から9日日曜日の5日間。



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