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12月30日(金)

年金、1%の増加

先月行なわれた総選挙においてPP党から首相立候補したマリアノ・ラホイ氏は その公約として、年金の凍結はせず、増額を掲げていたが、本日の閣僚会議で 来年度の年金支給額を1%上げることを決定した。
公共経費を抑える必要がある中、PPの経済対策の中で唯一、増額を認める項目と なった。
しかしながら、この1%と言う数字は、今年の1月に前サパテロ政権が適用した ものと同一で、新政権誕生後に夢を託していた年金生活者にとっては何等、変化は 無かった事となる。

公務員給料凍結

経済政策の一環として、ラホイ新政権は2012年の公務員給料の凍結を本日、決定 する予定。
また、人員の補給については、保健省、軍、警察機構などに限り、10%の増員を 行なうが、その他の補給は無いとしている。
公務員の給料は2010年度に引き下げられたあと、2011年は凍結となっており 2012年も引き続き凍結となると、多くの反発が予想される。

マドリッド中心部、車両通行止め

本日午後16時にマドリッドの中心部にあるコロン広場でマドリッドの大司教であり 枢機卿でもあるアントニオ・マリア・ロウコ氏司式による大ミサが行なわれる。
同ミサにはスペインやヨーロッパの他の国々から集まった30人の司教等による 共同司式となる予定で、ミサ開始に先立って本日午前9時半よりゴヤ通り、 ホルヘ・フアン通りなど、周囲の車両通行止めなどの規制が始まっている。
また、同広場では14時半よりオーケストラや合唱隊による演奏が行なわれ、 続いて、ロザリオの祈りがアルムデナの聖母像による行列と共に行なわれる予定。


12月29日(木)

イベリア航空、パイロット組合との折り合いつかず

去る12月18日に行なわれたストのあと、本日、パイロット組合による二日目の ストライキを迎えているイベリア航空は今日一日で118便のフライトキャンセルを 余儀なくされ、約1万人の利用者に影響を与える事となる。
二日目のストを避けるため、一昨日の火曜日まで同社とパイロット組合との間で 協議が行なわれたが、解決の糸口は見出されなかった。
争点となっているのは、イベリア航空が新しく立ち上げたローコスト航空会社、 イベリア・エクスプレス。
この新会社設立によってこれまでイベリア航空で働いていたスタッフ人の雇用が 脅かされると言うのがパイロット組合側の言い分で、これに対し、イベリア航空側は 現存の雇用は保証されていると主張。
両者の間での折り合いがつかないため、パイロット組合は3日目のストに突入する 可能性を示しているが、その日程については現時点ではノーコメント。

サグラダ・ファミリア教会のクレーン一部撤去

バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会の工事に使われているクレーンの 一部撤去を含め、その構成に変更が加えられる。
作業期間は12月27日から1月22日までで、その間に、2基のクレーンが 撤去され、1基は高さを変更、1基は位置の変更が行なわれる。
また、高さ180Mのクレーンが新たに加わる事となる。

ブルゴス県でローマ時代のモザイク盗まれる

ブルゴス県にあるバニョス・デ・バルデアラドス市では、ヨーロッパでも最大規模、 そして保存状態も良好なものの一つとして知られるローマ時代のモザイクが 1972年に発見されており、貴重な歴史遺産として扱われてきた。
ところが、66uあるこの巨大なモザイクの中央部を成す部分だけが無残にも 掘り返された形跡を残して姿を消した。
モザイクが壊されているのを発見したのは、普段、この歴史遺産をツーリストに 案内していた係員。
同遺跡に侵入者があったのは今回が初めてではなく、今年9月にも一度、侵入された 形跡があったため、錠前を交換すると言う事があったばかり。
当局では、その時の侵入がモザイクを盗み出すためのシミュレーションで、今回、 クリスマスで人が居ない時を狙って犯行を行なったものと見ている。


12月28日(水)

国王の年収は292000ユーロ

スペイン王家の年収について初の公開発表が行なわれた。
これによると、王家が必要とする年間予算とされている8.434.280ユーロの うち、ドン・フアン・カルロス国王が自由に使える予算として2011年に支給 された総額は292.752ユーロ。
その内訳は国王の給料として140.519ユーロ、そしてスペイン国代表として 必要な経費が152.233ユーロとなっている。
ただし、これらの収入に対し、40%の所得税が課せられており、これを差し引くと 国王が受け取る金額は計175000ユーロになるとのこと。
 一方、王家の長男、フェリペ皇太子については、給料が70.259ユーロ、 スペイン国代表として必要な経費が76.117ユーロで、計146.370ユーロが 支給されており、これに対して37%の所得税が課せられている。

保健省、タバコ法改正の可能性を否定

PP政権となり、新たな内閣が組まれたばかりの今、保健省は、アンティ・タバコの 法律について、その改正の可能性は無いと発表した。
2010年12月にアンティ・タバコ法が可決されて以来、スペインにおける喫煙者 の数は約60万人減少したとされている。
また、タバコの販売量についても今年1月から11月までの間に17%減少した とのこと。


12月27日(火)

レンフェ、30日にスト

スペイン国鉄レンフェの労働組合は、大晦日の前日に ストライキを予定、様々な路線で間引き運転が行われる。
高速鉄道AVEは、30日の午前零時から午後11時の間に、 通常309本のところを225本の運行に縮小。
中距離列車については、全591本のうち384本、すなわち65%が 運行する。
一方、近郊線はラッシュアワー時の運行率は75%、それ以外は50% に下げる予定。
今回のストは、レンフェの私有化への動きに反発して行われるが、 労組側は話し合いによりストを回避できる余地はある、としている。

マドリッドで、初の女性市長誕生

ガジャルドン市長の法務大臣就任を受け、本日マドリッド市議会で 新市長を選ぶ投票が行われ、与党候補のアナ・ボテージャ氏が絶対過半数で選出された。
同氏は、マドリッド初の女性市長に選ばれた。
投票後に行われた宣誓式には、前市長のほか、ボテージャ氏の夫のアスナル元首相も出席した。
就任後の演説で新市長は、スペインという国におけるマドリッドの重要性を訴えた。
また、前市長のこれまでの尽力と政治家である夫の公私にわたる協力に感謝の意を表した。

ソル広場の敷石にWIFI設置

マドリッドの中心にあるソル広場に、WIFIやbluetoothの通信設備などが組み込まれた敷石が設置された。
これにより歩行者は、無料でWIFI通信を行ったり、bluetooth経由で市役所からの案内や情報を得ることができるという。
このサービスは当面半年から3年の期限つきだが、利用者の反応がよければ、延長やその他の地域への拡大も視野に入れている。
このハイテク敷石は、センサーで気温を測定したり、盲人をガイドしたりと様々な用途の 可能性があるという。


12月26日(月)

スペイン人の外国への移民、36.6%増加

国家統計局発表によると、今年1月から9月までの間に外国へ移住した スペイン人は50521名で昨年度の年間合計をすでに36.6%上回った。
スペインへやってくる外国人移民の数をスペインから出て行くスペイン人の数が 上回った事となり、これは近年になって初めての出来事。
雇用を求めて出て行ったスペイン人の主な行き先としては英国、フランス、米国、 ドイツなどが挙げられる。
 スペイン人以外にもこの国を離れる者は多く、1月から9月までの間に スペインから国外へ移住した者の数は407.214名に上り、その中での スペイン人が占める割合は12.4%にのぼる。
ただし、それらスペイン人の中には、生まれつきのスペイン人以外に、 スペイン国籍を取得した、元外国籍の者も含まれる。

2011年、不動産業界最悪の年

経済危機が始まって以来、2008年、2009年は不動産業界にとって 急落下の時期となり、2010年には僅かながら回復の兆しが見られたが、 終わりに近づいた今年、2011年は売買数を見ても、新築物件の建設件数を見ても 統計が取られ始めて以来、最悪の数値を記録する事となった。
スペイン経済の復旧はまだまだ先になる見込みで、専門家筋は2012年は 更に状況が悪化すると見ている。

マドリッドの地下鉄、開通90周年

マドリッドの地下鉄網のうち、最初に開通したのが青色表記されている1番線で、 ちょうど90年前の1921年12月26日、アルフォンソ13世の時代にその 運行を開始した。
当時、1番線はソル駅からティルソ・デ・モリナ駅、アントン・マルティン駅を経て アトーチャ駅までをつないでいた。


12月23日(金)

カスティージャ・ラ・マンチャ州、闘牛を文化遺産に指定

PP党が政権を有する州では徐々に闘牛を文化遺産に指定する所が増えている。
最初にこれを行なったのはムルシアで今年の2月に指定され、その後すぐに マドリッドが足並みを揃えた。
更にバレンシアが年内に指定する事を発表し、そして今週の木曜日、 カスティージャ・ラ・マンチャのコスペダル州知事がこれを発表した。
同州は、闘牛が盛んな州のひとつで、アルクルセン、ダニエル・ルイス、 サムエル・フロレスなど、重要な闘牛牧場もある。
また、2007年に行なわれた調査ではラ・マンチャの住人は89%が 闘牛開催に賛同しており、37%が少なくとも年に1度は闘牛を観に行くと 答えているとのこと。

60人近くの密入国者、泳いでセウタに上陸

モロッコと国境を接するセウタに昨夜、60人近くの密入国者が上陸した。
サハラ付近の住民で、その中には10名以上の未成年者が含まれており、 救命胴衣、タイヤなどを使って海から進入した模様。
一方、ウエルバ県、ラ・ラビダ市の海岸にも56名の違法入国者を乗せた 簡易船が到着しており、そのうち41名が未成年。

イベリア・エクスプレスのパイロット募集に1日で600人が応募

イベリア航空の子会社、イベリア・エクスプレス社は、近・中距離路線を低料金で カバーする目的で設立されたが、運行開始に先立ってスタッフの募集が始まった。
パイロットとして125名、客室乗務員として325名、地上要員として50名の 雇用が予定されており、ハンドリングサービスは全てイベリア航空が供給する。
運航開始は3月の最終週末の予定で、イベリア航空が貸し出す4機のエアバス320 が使用される予定。
この新会社のパイロット募集を開始したところ、初日だけで600人の応募があり、 ローコスト新会社設立によって立場が脅かされると感じているイベリアの パイロット組合との関係がより緊迫したものとなりつつある。
イベリアのパイロット組合は、同件を巡って、今月18日に一度、ストライキを 行なっており、2度目のストライキが今月29日に予定されている。


12月22日(木)

クリスマス宝くじ当選番号発表

毎年恒例のクリスマス宝くじ当選番号発表が今朝9時15分からマドリッドで 行なわれた。
今年のクリスマス宝くじの売り上げは26億8100万ユーロで、昨年比較 0.49%のマイナスとなった。
この宝くじによる当選金額は合計25億2000万ユーロ。
1等賞は58268番で、販売された同番号の全てがウエスカ県の 小村、グラニェンで販売されており、人口僅か2000人のこの村に 約7億ユーロの当選金が舞い込んだ事になる。
2等賞は53404番で、その全てがバレンシア県のマニセス市で販売された。

外国人観光客、7.7%増

産業・観光・商業省発表によると、今年1月から11月までの11ヶ月間に スペインを訪れた外国人観光客の数は5396万人で前年度同時期比較、7.7%の 増加となった。
最も多かったのは英国人で前年度に比べて9.2%増の1300万人、次いで ドイツ人が2.6%増の860万人、フランス人が4.5%増の800万人となった。
訪問先として最も多かったのはカナリアス、カタルーニャ、マドリッドの3州。

ドイツへのスペイン人移民、急増

経済危機が続き、失業者が溢れる状況下で、欧州内きっての経済大国であるドイツ への移民を試みるスペイン人が急増している。
国家統計局の発表によると今年上半期にドイツへ渡ったスペイン人は2400名で 前年度と比較すると49%の増加となっている。
スペイン人の他国への移民が過去に多く見られたのは60年代。


12月21日(水)

ラホイ新首相、正式に就任

昨日の国会で首相としての信任を受けたマリアノ・ラホイ氏は、今朝、 ラ・サルスエラ宮において、ドン・フアン・カルロス国王の前で首相としての 誓約を立てた。
これにより、マリアノ・ラホイ氏は正式に新首相として就任する事となる。
誓約の儀式には、国王の他、ソフィア王妃、ロドリゲス・サパテロ元首相、 フランシスコ・カアマニョ元法務大臣、上院議長、下院議長等が参列した。
このあと、ラホイ新首相は首相官邸へ向かったが、本日午後18時半に再度、 サルスエラ宮にて国王との面会が予定されているため、この時に新内閣の 構成メンバーについての国王への通達が行なわれ、 そのあと、19時30分に記者会見を通じて公表が行なわれると見られる。

カタルーニャ、処方箋1通につき1ユーロの新税

昨日のカタルーニャ州議会で提出された予算案には、2012年より、 カタルーニャにある社会健康保険運営の医療機関を利用する際、薬を購入するための 処方箋を1通受け取るごとに1ユーロの新税を納めなければならないと言う項目が 含まれていた。
これにより州政府は、年間、1億200万ユーロの税収を見込んでいるとのこと。
新税法案が州議会で可決されれば、年明け後、間もなくの施行が予想される。


12月20日(火)

ラホイ、スペイン民主政治時代6代目の首相に

本日の国会でPP新政権の党首ラホイ氏の首相就任の承認決議が行なわれ 予定どおり、ラホイ氏がスペイン民主政治時代6代目の首相として承認された。
賛成票を投じたのはPP党所属の185議員とアストゥリアスのFAC党議員1名、 ナバーラのUPN党の議員1名の計187名で、反対したのはPSOE,ICU, IU,UPyD、BNG,GeroaBai,Compromis−Equoら各党の 議員計149名、そしてバスクのAmaiurとPNV,カナリアス諸島の Coalicion Canaria等三党の計14議員の白票による決議となった。
ラホイ新首相は新内閣の発表は明日行なうと発表。

バルセロナ、観光税導入

本日カタルーニャ自治州の経済省が提出した来年度予算案の中に以前より 議論されてきた観光税導入のプロジェクトが含まれていた。
これは、バルセロナに宿泊する者に対し徴収される税金で1泊につき一人当たり 5つ星ホテルの場合で3ユーロ、4つ星ホテルの場合で2ユーロ、その他の宿泊 施設の場合で1ユーロの税金がかかる事となる。
対象となるのは外国人だけでなくスペイン人も含まれており、また、アパートメント 形式の宿泊施設やルーラルツーリズム、キャンピング、客船などもその対象となる。

イベリア航空、29日のフライト、36%をキャンセル

パイロット組合との折り合いがつかないイベリア航空は、29日に予定されている ストライキについて、その日の全フライトの36%にあたる118便のキャンセルを 発表した。
キャンセルとなる便は全てイベリア航空による運行便であって、Air Nostrum や Vueling などの提携会社による運航便、他社とのコードシェアー便については 含まれていない。
また、本土とカナリアス諸島、バレアレス諸島をつなぐ便についても、 ミニマムサービスとして保証されているため、キャンセル便は無い。
29日のキャンセル便リストについては下記URLを参照。
http://megustavolar.iberia.com/


12月19日(月)

アルハンブラ、ライオンの中庭の修復作業最終段階に

グラナダにあるアルハンブラ宮殿内、ライオンの中庭からそのシンボルとなっている 12頭のライオンの彫刻が修復作業のために運び出されてから4年経つが、本日の 正午12時頃、ようやく12体ある彫刻の一つが元の場所に戻された。
残りの11体も今週末までに設置が完了する予定で、これが終われば、あとは 噴水として機能するための水道管工事、そして訪れる人々が噴水までアクセス 出来るための床工事を残すのみとなる。
全てが終了するのは来年春の予定。

イベリア航空、2日目のスト回避のためパイロット組合との協議再開

昨日、イベリア航空のパイロット組合によるストが行なわれ、予定どおり計91便が 欠航となり、およそ12000人の利用者がその影響を受けた。
今回のストは、二日に分けて行なわれる予定で、昨日が一日目、そして2日目は 今月29日に予定されている。
2日目のストを回避すべく、イベリア航空はパイロット組合との協議の再開を決定し 組合側に対し、20日と22日の二日間の協議日程を伝えた模様。


12月16日(金)

アルハンブラ宮殿の柱に名前を刻み320ユーロの罰金

今年8月にアルハンブラ宮殿敷地内にあるカルロス5世宮殿2階の柱に 自分の名前と日付とを刻み込んだ事で重要文化財損壊罪として告訴されていた ヨルダン空軍将校に対する判決が下された。
これによると、与えた損害が400ユーロ未満にあたるものであるとして 罰金120ユーロと賠償金として200ユーロ、計320ユーロの支払いで 済む事となった。
仮に損害額が400ユーロ以上であった場合、懲役1年から3年の判決となって いたとのこと。

バルセロナをカタルーニャと関連付ける外国人は僅か4%

バルセロナ市とカタルーニャ州からの依頼によってESADE財団が行なった 調査によると、バルセロナと言う名前をカタルーニャと関連付けて捉える外国人は 僅か4%程度である事が判った。
調査は、フランス、英国、ドイツ、米国、メキシコ、ブラジル、日本、中国の 計2741名、そして知識人とされる27名を対象に行なわれた。
これは、バルセロナがカタルーニャの首都であると言う認識がどの程度、世界に 広がっているかについて知るために行なわれた調査であるが、結果はカタルーニャ州 が期待するものではなかった。
26%がバルセロナはスペインの一都市であると答え、カタルーニャの地名を挙げた 者は僅か4%しかいなかった。
また、地域別に見ると、バルセロナを訪れた事のあるヨーロッパ人ではこの数字が 7.4%にまで達したが、同じくバルセロナを訪れた事のある米国人においては 僅か0.5%に留まった。
また、バルセロナとカタラン語とを関連付ける者は2.2%で、カタルーニャ地方 独自の言語についても、世界における認知度が非常に低い事が判明。


12月15日(木)

マドリッド、商店の営業時間自由化へ

マドリッド州議会は、同州内にある商店の営業時間自由化仮案の可決を 行なった。
最終的な決定は来年4月に行なわれるが、これが可決されると、 マドリッドにある商店は1年、365日の間、その営業日や閉開店時間を 自由に決める事が出来るようになり、スペイン国内では初の試みとなる。
商業の活性化を図ろうとするものではあるが、中小規模の商店主からは 反対の声も多く、特に、同案の提出に先立って商店主等への相談が なかったことへの非難が多く見られる。

バスク、ガリシアに悪天候による各種警報

バスク地方では昨夜から今朝にかけて高さ7メートルを越える高波警報が 出され、またビスカヤ、アラバ西部を中心に、今日から明日にかけて 風速140キロを越える強風警報が発動されている。
また、ガリシア地方でもア・コルーニャの沿岸部で高さ7メートルを越える 高波警報が、ガリシアのその他の沿岸部、カンタブリア地方沿岸部には 高さ5〜7メートルの高波注意報が、そしてこれら全地域、ルゴ県にも 強風注意報が出されている。


12月14日(水)

イベリア航空、ストによる欠航便リストを発表

イベリア航空はパイロット組合によるストが予定されている18日、日曜日の キャンセル便リストを発表した。(http://megustavolar.iberia.com/)
これによると、キャンセルとなるフライトは91便で、この日に予定されていた 全フライトの32%にあたる。
キャンセルとなったフライトを利用する予定であったクライアントに対する 返金、他便への振り替えの可能性などについては、本日、水曜日より通達が 行なわれる。
2度目のストが予定されている29日、木曜日のキャンセルリストについては、 後日、追って発表するとのこと。

スペインの一人当たり国内総生産、急降下

スペインの一人当たり国内総生産は1994年以降、2008年まで上昇を 続け、EU諸国の中でも裕福な国に属していたが、深刻な経済危機が続く中、 2009年以降、急降下が続き、昨年2010年度にはEU諸国の平均値に、 また、ユーロ圏では平均値の92%まで落ち込んだ。
これはスペイン経済が8年前にまで後退したことを意味している。
スペイン経済に最大の悪影響を与えたのが不動産関連業の衰退で、およそ 1500万人の失業者を出した。
現在、ユーロ圏の失業者で3人に一人はスペイン人となっている。

新幹線マドリッドーバレンシア間、1年間で200万人が利用

マドリッドとバレンシアをつなぐ新幹線の路線が開通してからちょうど1年が 経つが、この間に両都市間を移動した利用者はAVEが1944200人、 ALVIAが140800人で、計200万人を越えた。
それまでの在来線を走っていたALARISの利用者は約70万人であったため、 鉄道を利用して両都市間を移動する人の数は約3倍に伸びたことになる。
また、この路線がつなぐ全都市(マドリッド、バレンシア、クエンカ、アルバセテ、 アリカンテ、カステジョン)を含めると、この1年間の同路線利用者数は 350万人にのぼる。
マドリッドーバレンシア間の移動については、これまで飛行機を利用していた 人々の55%が、自家用車を利用していた人々の25%が、そして路線バスを 利用していた人々の5%が新幹線に移行したこととなる。


12月9日(金)

イベリア航空のパイロット組合、12月18日と29日にストを決定

イベリア航空がより低料金でサービスを行なう子会社、イベリア・エクスプレスの 設立を決定した事に対し、同社のパイロット組合が年末にストを行なう可能性を 示唆していたが、今朝、ストの日程と決行の発表が行なわれた。
組合側は、ストを避けるため、最期の最期まで交渉を試みたが、納得の行く結果は 得られず、仕方なく行なうストであり、利用者への被害が最小限に抑えられる 日を選んだとしている。
しかしながら、1日目のストがクリスマス休暇に入る直前であり、二日目が 大晦日の直前である事から、ストが多大な影響を出す事は避けられない。
ホテル業界などからは、1週間前にストの可能性が発表された時点ですでに キャンセルが出始めているとの声があがっている。
 スト決行が決定した今、勧業省からのミニマムサービスについての指導を待ち、 これに添った形でイベリア航空は利用者への情報提供、フライトの振り替え、 返金などの措置を取る事となる。

マドリッドで偽警官常習犯3名を逮捕

麻薬、偽札の取り締まりなどを理由に、ツーリストを狙って犯罪を重ねてきた 偽警官3名がマドリッドで逮捕された。
男性2名と女性1名による共犯で、警官に成りすまし、ツーリストから金銭他、 貴金属類、携帯電話などを盗んでいた常習犯。
盗んだあと、高級車に乗ってその場を立ち去っていたが、この度、その車と 思われる車両がマドリッドのVilla de Vallecas で発見され、その車に 乗り込んだところを逮捕された。

マドリッド、外科手術の順番待ち患者数更に増加

マドリッド自治州の発表によると、今年9月30日時点での外科手術順番待ちを している人数は54790人に達しており、その3ヶ月前の6月末時点に比べて更に 3000人以上増加したことが判明。
手術の待ち期間が長すぎるため、2004年より州政府は同問題の解決に 取り組んできたが、その後、2011年3月には55119人とそれまでの 最悪の数値を記録しており、現在、再びこの記録に近づきつつある。
ウェイティングリストに名を連ねるマドリッド住民の数は3ヶ月前より6.17%、 また、前年度同時期より8.17%の増加となっており、労働組合UGTマドリッド は、エスペランサ・アギーレ州知事率いる自治政府の失策であると指摘。


明日、12月8日(木)は無原罪の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


12月7日(水)

スペイン企業連、祝日カレンダーの大幅な変更を要請

スペインの企業連盟CEOEは、各労働組合に対し、祝日カレンダーへの 大幅な変更を提案する旨を通達した。
これは、幾つかの祝日を月曜日に替えようとするもので、飛び石連休を 無くすのが目的。
例えば今年12月6日の憲法記念日が火曜日、そして12月8日の 無原罪の祝日が木曜日であったために、その前の週末から次週の週末まで 9日間の飛び石連休となったが、こう言った事態を避けるために、祝日を 月曜日に変更しようとするもの。
祝日はそれぞれに伝統があり、人々の社会生活に根ざしているものであるため この変更が成された場合、大きな違和感が生じるのは免れない。
提案書によると、毎年1月6日とされてきた「主の御顕現」の祝日が6日前後の 月曜日に移され、5月1日のメーデーは5月の第1月曜へ、と言った形で 全国共通の祝日が14日あるうちの10日は月曜日に変更すべきとされている。
残りの祝日である1月1日、聖金曜日、イスパニアデー(10月12日)、 御降誕祭(12月25日)の4日については、その変更についてはふれられて いない模様。

セウタ海岸に大量の違法入国者

本日早朝、モロッコからスペイン領セウタへ違法入国を試みる者が多数 確認された。
国境付近の警備にあたっていた者からの通報により治安警察が現場へ駆けつけた際、 その正確な人数は判らないが多数の人間が国境の柵を乗り越え海に飛び込むのが 見られた。
その内、45名がスペインの治安警察に保護されセウタにある 移民センターに収容された。
同移民センターは500人のキャパシティーを持つが、すでに650人が 収容されていたところへ、今回の45名が加わったため、完全な定員オーバーとなり、 近日中に何割かがスペイン本土の収容所へ移される予定。
今回、違法入国してきたのは全員男性で、サハラ付近の住民と見られる。

チャンピオンズリーグ、バレシア敗退

昨日行なわれたサッカー・チャンピオンズリーグ第6節でスペインのチーム、 バルセロナはグループ内トップで16強入りを果たしたが、バレンシアは チェルシーに3−0で破れ、敗退に終わった。
チェルシーの3得点の内、1点目と3点目はドログバ選手によるゴールであったが この2得点に繋がるアシストを行なったのがスペインのマタ選手。
マタ選手は、今年の夏にバレンシアからチェルシーに移籍したばかり。

マドリッド、地下鉄駅にインフォーメーションデスク設置

マドリッドの地下鉄は、バラハス空港内にある二駅、ヌエボス・ミニステリオス駅、 アベニーダ・デ・アメリカ駅、プラサ・デ・カスティージャ駅の5箇所に インフォーメーションデスクを設置した。
地下鉄利用者はここで、時刻表、運賃など地下鉄関係の情報だけでなく、 マドリッドで行なわれる催し物についてなど、観光情報なども 得る事が出来る。
これらインフォーメーションデスクではスペイン語の他、英語による応対も しているとのこと。


明日、12月6日(火)は憲法記念日の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


12月5日(月)

今年前半の住居立ち退き件数、過去最大に

2011年の前半6ヶ月間に法的措置によって住居立ち退きを命じられた世帯数は 32010件、前年度比28%増となり、過去最悪の記録となった。
最も多かった州はバレンシアで7321件、これにアンダルシアの5318件、 マドリッドの5225件が続く。
逆に最も少なかったのはラ・リオハの142件、ナバーラの185件、 エクストレマドゥーラの220件。

テニス・デービスカップでスペイン優勝

テニス・デービスカップでは旱魃続きだったスペイン代表チームが、昨日、 11年ぶりの優勝を決めた。
決勝戦は対アルゼンチンとなったが、スペインのラファエル・ナダル選手と アルゼンチンのフアン・マルティン・デル・ポトロ選手との間で行なわれた 最終戦で、苦戦を強いられとことん追い込まれたところから徐々に持ち返した ラファエル選手がタイブレークで6点を続けて獲得し優勝が決定。 4時間にわたる試合となった。
同大会でスペインが優勝したのはこれで5回目。


12月2日(金)

11月の失業状況、更に悪化

11月、新たに失業者として登録した人の数は59.536名で、 4ヶ月連続での増加となり、総失業者数は440万人を越えた。
また、これはスペイン独自の計算法による数字であり、EU共通システムによる 計算では失業者数は4.978.300名となっており、間もなく500万人の 壁を突破しようとしている。
更には140万世帯で家族全員が失業しており、230万人が1年以上の間、 失業状態にある。

飛び石連休に向け、交通特別取り締まり体制に突入

12月6日が憲法記念日、8日が無原罪の祝日にあたるため、今週末より スペインでは大型飛び石連休に入る。
また、この次期に重なってセビージャでテニス・デービスカップが行なわれる 事もあって、交通局では例年より更に多くの移動があると予測している。
このため、本日午後15時より11日の日曜日まで、特別取り締まり体制が 布かれるが、この間に昨年より360万台多い1050万台程度の車の移動が 予測されている。

マドリッドにてダ・ビンチ展開催

12月2日から5月2日までの間、マドリッドのカナル・アートセンターに於いて レオナルド・ダ・ビンチ展が行なわれる。
29のミュージアムや各機関の協力を得、ダ・ビンチの構想に従って 作られた60点のレプリカが展示される。
これらの作品がスペイン国内で展示されるのはこれが初めて。


11月30日(水)

マドリッド州、パルラ市の路面電車、運行を中止

パルラ市のトランビアは2008年より運行されているが、これの 運行・メンテナンスを行なっているAlstom社への市からの支払いが 滞っているため、昨日、同社はその運行を通常の25%まで縮小する事を 決定、そしてその後、昨夜には完全に運行停止することを決定した。
同社によると、パルラ市による未支払い総額は650万ユーロにのぼるとの事。

イベリア航空のパイロット、12月にスト予定

イベリア航空のパイロット組合は12月にストライキを行なう事を発表した。
同社がイベリア・エクスプレスと言う名の別会社設立を決定し、よりローコスト でのサービスを開始する事になったのが原因で、パイロット組合はこれに対する 抗議のストであるとしている。
パイロット以外に、客室乗務員組合等がストに参加するかどうかは現時点では 未定。
また、ストが行なわれる日時についてもまだ発表はされていない模様。


11月29日(火)

560万人の年金支給額凍結

例年、11月の物価指数が翌年の年金支給額の更新に利用されているが、 今年11月の物価上昇率は2.9%程度となる見通し。
通常ならば、年金支給額もこれに合わせて2.9%増となるが、長く続く 経済危機の中、政府は年金額の凍結を決めており、その結果、約560万人の 年金生活者が2.9%増の権利を失う事となる。
ただし、受給額が最低額の者については、その限りではなく、1%のプラスが 認められるため、その差として1.9%の権利を失う事となる。
この1%プラスの対象となる受給者は約320万人。

フランコの遺体を移動か?

独裁者フランコの遺体が埋葬されているバジェ・デ・ロス・カイ−ドス(戦没者 の谷)には、フランコ軍によって惨殺された沢山の共和国派の人々も埋葬 されているが、彼等の遺族の中には、独裁者と同じ場所に埋葬されている 事を嫌がる者が多い。
そのため、フランコの遺体を他所へ移すか、或いは 共和国派の人々の遺体を移すかを巡っての問題が未解決のまま残されている。
共和国派の人々の遺体については、その数も多く、また墓地の状態、遺骸の状態 も劣化している事から、遺族の希望に沿って特定の遺体だけを識別し取り出す事 はほぼ不可能であるとの見解が出されており、残された可能性としては 独裁者フランコの遺体を他所へ移す事とされていた。
よって政府は、カトリック教会側の許可があれば、フランコの遺体を取り出す 可能性を検討している。
フランコの遺族(娘)は数ヶ月前に、父親の遺体の移動について反対する姿勢を 示しているが、同問題の検討機関として置かれた特別委員会ではその12人の メンバー中、3名だけが反対を唱え、残りは賛成を投じているため、現時点では カトリック教会の見解を待つのみとなっている。


11月28日(月)

外国人旅行者による消費、8.4%の増加

今年1月から10月までに外国人旅行者がスペイン国内で消費した合計金額は 469億5500万ユーロで昨年同時期比較8.4%の上昇となった。
一外人旅行者1日の平均消費額は101ユーロとなり3.7%の増加、また、 外人旅行者一人当たりの平均合計消費額は924ユーロで0.3%の増加を見せた。
スペインを訪れるこれら外国人旅行者の数が増え続け、更に、一人当たりの消費額も 増加を続けていることから、深刻な経済危機が続くこの国における観光業の持つ 重要さが伺われる。
旅行者の国籍別に見ると、最も大きく貢献したのが英国で、そのあとにオランダ、 フランスが続く。

PP新政権、12月22日より稼動予定

去る11月20日に行なわれた総選挙で、PSOEに対し大差をつけて政権を手に入れた PPは、同党の総書記を務めるマリア・ドロレス・デ・コスペダル女史の発表によると 12月20日、21日の国会で新内閣の承認を得たあと、22日より政権に就くとのこと。
23日に第一回目の閣僚会議が予定されている。
これに先立って、マリアノ・ラホイ次期首相は今週中に各労組合や企業連代表との ミーティングを予定している。


11月25日(金)

ETA囚人、9割が総選挙で投票

スペイン国内で服役中のETAメンバーは現在552名いるが、 その中の487名(88%)が、去る11月20日に行なわれた総選挙に投票した。
投票しなかった者のうち、48名は投票権があったにも関わらず、自発的に 投票をせず、残り17名が判決により投票権を剥奪されている、或いはスペイン国内に 住民登録されていないなどの理由で投票出来なかった模様。

AVEのトンネル掘削機、Vigoに到着

3年前から作業を続けてきたAVEのトンネル掘削機ミニョカが昨日、ようやく Vigoに到着、その姿を現した。
このすぐ傍に高速列車用の国鉄ビゴ駅が建設される。
ミニョカと並行して作業を続けているもう一機の掘削機もあと数週間で作業を 終える予定でこれにて約8キロの掘削が完了となる。

ヨーロッパ、失業率の高い12地方のうち8地方がスペイン

EU統計局調べによるとヨーロッパ内で、最も失業率の高い地方をリストアップすると 上位12地方の内、8地方までがスペインとなっており、あとの4地方はフランスが 保有する海外の植民地であるため、事実上、高失業率ランキング上位はスペイン国に 絞られる形となっている。
上位8位に名を連ねているスペインの地方は、カナリアス、アンダルシア、セウタ、 メリージャ、ムルシア、バレンシア、エクストレマドゥーラ、カスティージャ・ラ・マンチャ。


11月23日(水)

海外からのツーリスト、10月までに8%増

スペインを訪れる外国人ツーリストの数は増加を続けており、今年1月から 10月までに年間比較8%の増加を示し、10ヶ月間ですでに5200万人近くに 達した。
最も多かったのが英国からのツーリストで10月には12%増となり、10ヶ月間で 1.242万2.212人がスペインを訪れている。
次いで多かったのがドイツ人で800万人強、そのあとにフランス人の700万人強が 続く。
また、最も増加率が高かったのはオランダ人とイタリア人で、それぞれ36.7%、 23.2%の増加となった。

カタルーニャ、毒キノコ中毒で男性死亡

バルセロナ県、マタロ市に住む73歳の男性が自身で採集したキノコを 食べたあと、嘔吐、下痢など典型的な中毒症状を訴え、バルセロナ市の Hospital Clinicに運ばれ死亡した。
食したのはLepiota属のキノコで、同属には毒のあるものと無いものとが あり、混同される事がある。
カタルーニャには1000種類ものキノコがあり、ここ数日の雨で同地方での キノコの時期が数週間延びたため、キノコ採集には充分な注意をするよう呼びかけて いる。

イケル・カシージャス通り、誕生?

サッカーチーム、レアル・マドリッドの、そしてスペインサッカー代表チームの ゴールキーパーを務めるイケル・カシージャス選手はマドリッドのモストレス市出身 であるが、同市の市長、エステバン・パロ氏は明日の木曜日、市議会で イケル・カシージャスの名を持つ通りを作ることを提案する模様。
正確には新しい通りを作るのではなく、現在、アベニーダ・デ・デポルテスと 呼ばれている大通りをアベニーダ・デ・イケル・カシージャスと改名する提案となる。
パロ市長は、その理由として、イケル・カシージャスがこれまででスペイン代表選手と して最多試合出場回数を持つこと、そして世界最優秀キーパーであることを挙げている。


11月22日(火)

バレンシアで大雨、カステジョンで4人死亡、1名行方不明

この三日間、バレンシア自治州で降った大雨により多くの被害が報告 されており、その中で死亡が確認されたのが4名、行方不明者が1名。
いずれもカステジョン県のオンダ市での川の氾濫が原因と見られる。
死亡したのは4名の家族で氾濫した川の水に車ごと流された模様。
他の1名は29歳のルーマニア人で昨日、職場に現れなかったうえに 彼の車が氾濫した川で発見されたため、川に沿い2キロにわたっての 捜査が行なわれたが、未だ発見されていない。
これ以上の被害を避けるため、オンダ市では昨日と今日の二日間、 全ての小・中学校を休校とした。
オンダ市以外にバレンシア南部、アリカンテ北部などでも休校とするところが見られ、 昨日は全体で29校、計9149名の生徒が登校出来なかった。


11月21日(月)

PP歴史的大勝利

昨日即日投開票が行われたスペイン総選挙で、野党民衆党(PP)が、全350議席中 186議席で、絶対過半数を獲得した。
党としてはやはり過半数を獲得した2000年を上回る数値で、歴史的な勝利となった。
一方PSOEは現在の169議席から59議席落とした110議席にとどまり、こちらも党としては 史上最悪の結果なった。
2004年の総選挙から首相候補で、3度目の正直となったPPのラホイ党首は会見で、 この困難な状況を皆で克服していく事を全国民に呼びかけた。
また、すべての国民のリーダーとなることを誓い、誰も除外することはないと強調した。
一方で、経済危機対策については、奇跡が起きるわけではないと付け加えた。
敗者のPSOEルバルカバ氏は完敗を認め、野党第一党として、政府と協力して経済回復 に向けて努力すると述べた。
また、この大敗の原因を詳しく分析するために党会議を開くよう党幹部らに呼びかけた。

総選挙、第6勢力は白票・無効票

昨日の総選挙で、下院の無効票は計31万5590人分で、全体の1.29%を占めた。
また白票は、33万898で、1.11%だった。
これらの合計は、全体の2.66%となり、数字上ではUPyD党に次ぐ第6勢力となる。
一方、上院の無効・白票は9%にのぼった。
今回の投票率は71.69%で、前回の73.85%をやや下回った。

16県で悪天候による注意報

スペイン気象局は本日、16県に雨や強風などによる注意報を発令した。
それによると、メリージャ、ポンテベドラとア・コルーニャには海沿いの地域で高波や 強風注意報が出ている。
また、ムルシア、アリカンテ、カステジョン、バレンシア、テルエル、タラゴナ、バルセロナ、 ジローナ、メノルカ、マジョルカ、イビサ、フォルメンテーラとアルメリアには大雨による 注意報が出されている。


11月18日(金)

ウナギ密猟の取り締まり強化

2010年より向こう10年間、アンダルシアでのウナギの捕獲は 種の保存の目的で禁止となっている。
しかしながら、その取締りがほとんど行なわれていないため、 グアダルキビール川では多くの密漁が続けられており、これを阻止 するための協定が本日、中央政府とアンダルシア自治州政府との間で 結ばれた。
グアダルキビール川の河口には一見、捨て去られたような小船が幾つも 見られるが、これらがウナギ密猟者が利用しているもので、今後、 正式な書類の整っていない全ての船は没収される事となる。

11月30日、パセオ・デ・グラシアの商店は夜中まで営業

昨年、バルセロナの経済振興のために初めて行なわれたイベント、 The Shopping Night Barcelonaは、今年、2度目の開催を迎える。
これは、通常の営業時間外に商店が営業を行なうもので、20時から 24時ごろまでバルセロナ市内中心のパセオ・デ・グラシア通りにある 商店の一部が参加したもの。
今年は、昨年に比べおよそ2倍の商店の参加が見込まれており、11月の 30日、ちょうどバルセロナ市がクリスマス用イルミネーションを灯す初日に 合わせる形で行なわれる予定。
昨年度のThe Shopping Night Barcelonaでは40万ユーロの売り上げをあげており 今年は更なる効果が期待される。

スペインのベーシックポイント、8月以降、初めてイタリアを上回る

ヨーロッパ内各国の経済信用度を示す基準として使われている ベーシックポイント(ドイツの国債と各国の国債の金利差)で、スペインは 8月以降、初めてイタリアのリスクを上回る数値に達した。
今朝、8時45分ごろ、スペインのベーシックポイントは503ポイントにまで 上がり、1997年以来、初めて500ポイントのラインを越えた事となる。
イタリアは去る11月9日に574ポイントにまで達し、これにブレーキを かけるため、欧州中央銀行が介入を行ない、本日の11時40分現在、482ポイント まで持ち直している。
スペインも朝8時45分に最悪の数値503ポイントを 記録したあと、11時40分現在には488ポイントまで戻ったが、イタリアの リスク指数を上回ったため、次に救済措置を受ける可能性が最も高い国はスペインで あるとのイメージが広がりつつある。


11月17日(木)

AVE、バレンシアーアンダルシア線、2012年度内に開通予定

現在、バレンシアからアンダルシアへ鉄道を利用して移動する場合、 特急アラリスを利用するか、マドリッドのアトーチャ駅を経由して超特急AVEで 移動するかのどちらかとなるが、前者を取る場合、セビージャまでの所要時間が 7.2時間、また、コルドバまでは6.01時間となっている。
超特急AVEを利用した場合でも、セビージャまで4.47時間、コルドバまでは 4.02時間かかっているが、アトーチャ駅を経由する必要が無くなると、 それぞれ、3.5時間、3.05時間に短縮され、およそ1時間、早く到着 出来るようになる。
この直通路線が2012年末までには開通する見通し。

スペイン国債、利率7.088%に

経済危機の嵐が続く中、本日、スペインは35億6300万ユーロ分の10年国債を 入札したが、価格の下落が進み、一時、7%を越えるに至った。
前回、同10年物の入札が行なわれた時の利回りは5.45%、そして 欧州が2度目のギリシア救済を決めた7月21日には、スペイン国債の利率は 5.92%と、今年最高値をつけていたが、本日の利回りに匹敵する前例を見るためには 1997年にまでさかのぼらねばならない。
当時のスペイン国債の平均利回りは6.53%で、最大7.25%に達した。


11月16日(水)

ベルナベウサッカー場にWIFI完備

マドリッドのサッカーチーム、レアル・マドリッドのホームスタジアムである サンティアゴ・ベルナベウサッカー場全体をカバーするWIFIネットワーク設備が 設けられる事となった。
これにより、約9万人の観客がサッカー観戦中にWIFIによるブロードバンド接続を 利用する事が可能となる。
現在、このシステムを取り入れている前例としては、米国のアメリカン・フットボール のスタジアムで一部、見られるだけで、ヨーロッパでは初の試みとなる。
現在のところ、試合観戦中に携帯電話を使って電話をかけるのにも、SMSを送信 するにも、約9万人の観戦客が集まる状況下では携帯電話の回線が常に混雑しており 支障をきたす事が多い。
このため、スタジアムで観戦中のファン達が試合中に 外部とのコミュニケーションを取るのは困難な状態となっている。
が、同設備導入により、インターネット回線を利用出来るようになるため、 携帯電話の回線が解放され、トラブルが軽減されると同時に、ネット経由による 外部とのコミュニケーションが自由に取れるようになる。
 レアル・マドリッドは、同システム設置にあたって、アメリカでの充分な経験を 持つシスコ社との契約を結ぶ事を決定。
また、同システム設置に加え、スタジアム内に多数の大型モニターを設置し、 場内にいる人達だけを対象にした試合映像を表示する事によって、より快適な 観戦環境を提供するとしている。
現時点でスタジアム内にあるモニターはすでに800台あるが、順次、新しいものに 取り替えていくとのこと。

カタルーニャの医師団スト、二日目に突入

カタルーニャ医師組合による呼びかけに始まったカタルーニャ州の医師ストライキは 今日で二日目に入った。
全体として、小さな医療機関よりも大規模な医療センターでの影響が目立った。
カタルーニャ自治政府発表によると、本日のストに参加した医師は全体の 20%程度としているが、組合側は73%が参加したとしている。
今回のストは明日の午前8時を持って一旦、終了となる予定。

政府、今年の経済成長率予想値を1.3%から0.8%に変更

その他の機関、外国の専門家などが、より低い数値を指摘する中、 スペイン政府だけが今年度の予想経済成長率を1.3%としての見方を維持して来たが 本日、初めて、これを0.8%に修正した。
今年第3・四半期が終わった時点での経済成長率は前年度同時期比較で0.8%と なっており、現在のスペインの経済状況、そして国際経済状況を見る限り、 第4・四半期になって大きな進展があるとは考えられず、現状維持、つまり本年度の 成長率はこれまでの予想値よりもはるかに低い0.8%程度に留まるとの見解を 認めるに至った。


11月15日(火)

10月のCPI3%

国家統計局(INE)の発表によると、10月の消費者物価指数(CPI)は前の月よりも0.8ポイント上昇し、 インフレ率は3%となった。
この上昇の主な原因は、秋のシーズン到来で衣服や靴などが値上がりした事による。
一方、前年同月比では0.1ポイント下がっており、こちらは住宅価格や運輸 の値下がりが影響を及ぼしている。
自治州別でみると、全ての州で上昇しているが、特にラ・マンチャ、エクストレマドゥーラ、ガリシア、ムルシア、 セウタ、リオハで上昇率が高くなっている。
逆に最も上昇率が低かったのはカナリアスとバレアレスだった。

マドリッド選管、今年のフランコ追悼式を禁止

マドリッド地方選挙管理委員会は、フランコ将軍の命日である今月22日が、今年は総選挙の投開票日にあたることから、 政治色の強い記念式典などの行事を禁止すると発表。
このため、毎年この日にオリエンテ広場で開かれていた同将軍及びファランヘ党創始者であるプリモ・デ・リベラ を称える集会は次週27日に延期となった。
ただし戦没者の谷で行われる追悼ミサは通常どおり行われるという。
一方反ファシズム連盟は、19日土曜日に戦没者の谷で抗議集会を行う事を予定している。

本日も10県で悪天候による注意報

気象局は、本日も引き続き10県で大雨や高波などの注意報を発令している。
コルーニャとポンテベドラでは、大雨と強風による高波注意報が出ている。
また、アストゥリアス、レオン、サモラ、サラゴサ、ウエスカ、ナバラ、レリダ、バルセロナ、ジローナと タラゴナには大雨注意報が発令されている。
特にアストゥリアスとレオンではかなり激しい雨となる模様。
また気温も全国的にかなり下がるとの予報が出ている。


11月14日(月)

国家警察試験、153人の定員に3万6千人が応募

先週から始まった、今年の国家警察官採用試験の一次審査は、153の定員に3万5千人が、 応募した。
定員153人のみというのは史上最低の数値で、経済危機による国家予算縮小が 影響している。
一方、応募者も就職難や失業などの現状から、より安定した職種を求める傾向にある。
最も定員数が多かった2007年には、5千人の定員に対し、約5万人が応募した。
この年には10人に1人が合格する計算だったが、今回は237人に1人となる。
国家警察の教育機関責任者は、警察官の任務は非常に激務であり、きちんと職務を 遂行するには、本人の強い意志と資質が問われる、と強調した。

17県で悪天候による注意報

気象局の発表によると本日17県で大雨や強風による注意報が発令されている。
サモラ、サラマンカ、アビラ、マドリッド、カセレスとウエルバには、大雨による 注意報が出ている。
また、アストゥリアス、レオン、ブルゴス、パレンシア、アラバ、ビスカヤ、ギプスコア、 ナバラ、アビラ、セゴビア、マドリッド、グアダラハラとクエンカには強風雨注意報が 発令されている。
気温もイベリア半島全域で下がる見込み。

ティッセンでベルト・モリゾ展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、フランスの女流画家ベルト・モリゾの 特別展を明日より開催する。
モリゾは、エドゥアール・マネの作品のモデルとしても知られ、マネの弟と結婚し1女をもうけた。
彼女は女性初の印象派画家であるだけでなく、当時の文化やファッションなどを愛し、女性の権利の 獲得などにも関心を抱いた。
彼女の作品からも当時の都会的女性像を垣間見ることができる。
スペインでモリゾの特別展が開催されるのは今回が初めてで、30点が展示される。
同展は来年2月12日まで。


11月11日(金)

スペイン経済、夏場に停滞

国家統計局が行なった正式発表によると、スペインの経済成長率は今年第1・四半期に 前四半期比較プラス0.4%と言う良い滑り出しを見せたものの、第2・四半期には 0.2%、そして夏には完全にブレーキがかかり、第3・四半期にはゼロとなった。
しかしながら、全年度同時期比較では、第一・四半期の成長率はプラス0.8と なっており、予想値を上回る数値となった。

エル・イエロ島でマグニチュード4.6の地震

現地時間で今朝0時20分ごろ、カナリアス諸島のエル・イエロ島でマグニチュード 4.6の地震が観測された。
今回の火山活動が始まって以来、最大規模の揺れである。
震源地は島の北部、フロンテラ市の北西部で、地下21キロメートルの地点。
その後、午前2時12分までの間にマグにチュード2.8、1.6などの地震が 計6回観測されている。
建築物などで一部被害が出たが、人的被害は無かった模様。

チンチョンで第一回・タパス&カクテル祭り開催

マドリッドの近郊にあるチンチョン市では本日、金曜日より第一回目の タパス&カクテル祭りが行なわれている。
開催期間は11月27日までで、最終日には最良のタパスが選ばれる。
チンチョン市は、マドリッド州の中では、サン・ロレンソ・デル・エスコリアル、 アルカラ・デ・エナレス、アランフエスに次いで、ツーリストの多い町。


11月10日(木)

スパンエアー、行政より更なる援助

カタルーニャの航空会社スパンエアーは2009年までスカンジナビア航空(SAS) の所有であったが、その後、カタルーニャの企業、投資家グループによる運営と なっている。
SASは、スパンエアーへの投資にリスクを感じており、売却当時、19.9%の株を 維持していたが、その後、徐々にこれを手放し、現在では10.9%まで減らしている。
オーナーの変わったスパンエアー社は2010年度決算が1億1.572万ユーロの 赤字となり、それでも2009年度と比較すると赤字額を37%減少するのに成功 しており、2011年度も引き続き赤字ではあるが更にその額は減少する見込み。
しかしながら、同社は今年末までにSASに対し、2700万ユーロの返済を 行なわねばならず、これに必要な資本源として、カタール航空の参入を期待していた。
カタール航空は、スパンエアーの49%の株主となる件について興味を示してはいたが 現時点で、公式な返答は無く、年末のSASへの返済期限が迫る今、カタルーニャ自治州 政府と、バルセロナ市は、スパンエアーに対し、1000万ユーロと1500万ユーロ の援助金を用意する事を決定した。
自治政府は、これらの援助は、あくまでもカタール航空の参入が始まるまでの 一時的な措置であるとしている。

不動産売買件数減少にややブレーキ

今年9月に行なわれた不動産売買件数は25881件となり、前年度同時期と比べると 28.2%のマイナスとなった。
結果として9月の売買件数は2007年以降、2番目の最悪の数値となった。
同月よりも悪かったのは唯一、今年の4月(24100件)だけ。
しかしながら、8月の前年度比較がマイナス38%、7月がマイナス34.8% であったのと比べると、その落ち方にややブレーキがかかった感がある。
月間比較で見ると、8月と9月では4.3%のマイナスとなった。


11月9日(水)は、「アルムデナの聖母」の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


11月8日(火)

首相候補テレビ討論、各紙の反応は?

今月20日に投開票が行われる総選挙で、2大政党の首相候補である与党社労党(PSOE)の ルバルカバ氏と民衆党(PP)のラホイ氏の直接討論が昨日マドリッドで行われた。
一夜明けた主要全国紙の反応は、概ねラホイ氏に軍配を挙げている。
エル・パイス紙は、「ラホイ氏、僅差で勝利」のタイトルを掲げ、討論後の アンケート結果をラホイ氏の勝ちとする人が、46%、ルバルカバ氏と答えた人は41%であると発表した。
エル・ムンド紙は、この結果をそれぞれ51.4%と44.2%としており、両氏の差は広がっている。
ABC紙は、ルバルカバ氏はすでにラホイ氏を次期首相として扱っていると評し、ラ・ラソン紙に 至っては「ラホイ首相」の大見出しを掲げている。
また20ミヌートス紙は、PPの掲げる経済対策の不明瞭さに攻撃的なルバルカバ氏に対し、ラホイ氏は我慢強く対応したと報じた。

マドリッド、クリスマスの電飾今年も縮小

マドリッド市は、今年のクリスマス・イルミネーションの概要を発表した。
それによると、今年使用される電球は380万個で、昨年より60万個少ない。
また使用電力も昨年より下げ、省エネルギータイプの電球も増やすという。
イルミネーションのデザインも昨年とほぼ同じものを利用してさらなる経費削減に努める。 今年の点灯式は11月最後の金曜日にあたる25日から1月6日まで。
点灯時間は昨年と同様、平日と日曜日は午後6時から11時まで、土、日は午前零時までとなる。
また12月24日と1月5日は午前3時まで、大晦日は午前6時まで点灯される。

バラハス空港で「シェルパ」サービス

マドリッドのバラハス空港では、空港内で利用客の荷物運搬を代行する「シェルパ」 サービスを行っている。
このサービスは、空港の到着ロビーからタクシー乗り場などや、チェック・イン・カウンター への移動の際などに利用できる。
料金は荷物ひとつにつき1.60ユーロで、空港で直接係員に問い合わせるほか、電話やネットで事前に予約することも可能。


11月7日(月)

大雨で 各地に被害

昨日カタルーニャ、パイス・バスコとナバラを襲った大雨により、各地で浸水や川の氾濫などの大きな被害が出ている。
ジローナでは建物の壁が大雨によって崩れたが、けが人などはいなかった。 バルセロナでは通りに大きな穴が空いたため、14戸の住民が避難した。
サン・セバスティアンでは3つの川が氾濫し、家屋の浸水や道路の冠水が起こった。
また、ナバラでも川の氾濫により自動車道の通行止めが行われている。

プラド美術館でエルミタージュ展

マドリッドのプラド美術館では、明日よりエルミタージュ展が、開催される。
ロシアのエルミタージュ美術館から貸与されたピカソ、カラバッジョ、カンディンスキーなどの 計160点が展示される。
エルミタージュ展は、プラド美術館の今年最も重要な特別展で、来年3月25日まで開催される。

週末の交通事故死者12人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から日曜午前零時に起きた交通事故で亡くなった人は 12名、このうち1人はバイクを運転していた。
また他に4名の重傷者と5名の軽傷者が出た。
今年に入ってから昨日までの累計数は1272人で、昨年の同時期より206人減少している。


11月4日(金)

サグラダファミリアの周囲、観光バス駐停車禁止

バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会の周囲には毎日、多数の観光バスが 詰め寄せ、グループが乗り降りを行なっており、 混み合う時間帯では1時間に約60台のバスが到着する。
そう言った状況に対し、周囲の住民からの苦情は大きくなるばかりで、これに 対応するため、バルセロナ市では来年の春から同教会を取り囲む道路での 観光バスの駐停車を禁止する事を決定した。
現在、教会の接するマリナ通り、サルデニャ通りに観光バス停車用のスペースが 設けられているが、これを廃止し、同スペースを利用して歩道を広げる予定。
同時に、グループ観光がバスの乗り降りを行なうためのスペースとして教会から 少し離れた地域に停車スペースを分散する事となる。

エスペランサ・アギーレ、新動物保護条例を撤回

マドリッドのエスペランサ・アギーレ知事は、10月の頭に発表した 新動物保護条例の撤回を発表した。
同条例は1990年以降施行されていたものを改正したもので、 主な内容として、特に危険と見なされる動物をマスコットとして飼うこと、 飼い主を持たない動物に餌を与える事、動物をショーケースに飾る事などの禁止が 盛り込まれていたが、これでは本当に動物を保護する事にはならないとして 動物愛護協会を含む様々な方面から避難の声を浴びていた。
新条例に対し、去る11月1日にマドリッド市内中心、プエルタ・デル・ソル広場にて 抗議デモが行なわれたが、その僅か48時間後に知事からの撤回発表があったため、 デモに参加した人々は、その効果があったと解釈している。
 アギーレ知事は、撤回の理由として、同条例は、その内容について更に深く検討する 余地が残されており、現時点で急を要するものでは無い事もあり、その施行は先に 延ばす事にしたとコメントしている。

引き続き、全国的な悪天候

気象局ではスペイン各地に各種注意報、警報を発して注意を呼びかけている。
大雨注意報が出ているのは、ウエスカ、タラゴナ、バルセロナ、ヘロナ、マジョルカ、 イビサ、フォルメンテラ、コルドバ、セビージャ、ウエルバ、カディス、マラガ、 グラナダで、ウエルバ、カディス、アルメリア、セウタでは強風注意報も出されている。
 また、ポンテベドラ、ア・コルーニャでは波浪警報が、ルゴ、イビサ、 フォルメンテラ、マジョルカ、アルメリア、グラナダ、カディス、カナリアス諸島でも 波浪注意報が出されている。


11月3日(木)

エル・イエロ島、新たな噴火の可能性高まる

カナリアス諸島の一つ、エル・イエロ島では昨日、連続した小さな揺れに加え、 午前7時54分頃にマグニチュード4.3の地震が、午後にはマグニチュード4.4の 地震が観測された。
10月の半ば前に始まった1度目の海底火山の噴火のレプリカではなく、専門家達の 間では、新たな噴火の予兆であるとの見方が強まりつつある。
今回、危惧されるのも前回同様に海底での噴火で、前回が島の南方であったのに対し、 今度は北側となる事が予想されており、政府は4000人と言う、島内で最も 人口の多いフロンテラ市の住民の避難の必要性を検討中。
付近の海水は地下から噴出す有毒ガスが溶け込んでいるため、島民には沿岸でとれた 魚を食べないよう警告している。

車の販売数、26年前のレベルに

スペイン国内における消費は沈滞したままで、車業界においてもその影響が 顕著に見られる。
去る10月の新たなナンバープレート登録数は57278件で、前年度同時期比較 6.7%のマイナスとなっており、現在使われている同じシステムによる統計が 取られ始めた1989年以降、最悪の数値となった。
また、それ以前と比較する場合、統計システムが異なるため、幾つかの点において 比較対象するための調整を行なう必要があるが、今年度と同じレベルであった年を 探すとなると1985年まで、また、今年度以下の数値となると、1984年度まで 遡らねばならない。
 1979年から1985年までの10月の平均販売数は 45000台だった。


11月2日(水)

エル・イエロ島でマグニチュード4の地震

カナリアス諸島の一つ、エル・イエロ島では依然、頻繁に揺れが続いており、 今朝7時45分ごろにはマグニチュード4の地震が観測された。
現在のところ、島からの噴火は無く、海底からの小さな噴火に留まっているが 今後、陸地からの噴火がある可能性も充分にあるとして警戒を強めている。
昨日の朝方だけでも島の沿岸部で31回の地震が観測されており、4時15分には マグニチュード3.9の地震が記録された。
現時点で島の住民の島外への避難は行なわれていないが、政府は必要に応じて 避難出来るよう、船会社と航空会社とのコンタクトを取り始めている。

レウスの空港、春まで旅客機の運行停止

タラゴナのすぐ傍にあるレウスの空港から、11月6日から4月までの間、旅客機が 姿を消す。
レウス空港では昨年同時期には9つの目的地をつなぐ旅客機が週に54便、運行されて いたが、これらを担っていた航空会社ライアン・エアーが、冬場の運航を停止したため 春の訪れまで、事実上、幽霊空港と化す。
これにより空港で働く従業員が88名失業し、また、間接的な影響により出る失業者は 300名に及ぶ見込み。
スペイン空港事業団AENAは、ライアン・エアーに代わる航空会社を見つけるため、 13社と交渉を続けているとのこと。

全国的な悪天候

スペイン全土で天気が悪化しており、気象局では注意を呼びかけている。
ア・コルーニャ沿岸部、ポンテベドラ、アビラ、 サラマンカ南部、カセレス北部に大雨警報が、ア・コルーニャ内陸部、オレンセ、 レオン、パレンシア、サモーラ、バジャドリ、サラマンカ、マドリッド北西部、 セゴビア南部、トレド、カセレス、バダホス、ウエルバ、セビージャ、カディス、 コルドバ、そしてマラガの一部に大雨注意報が出されている。
また、アストゥリアス南部、カンタブリア南部、バスク3県内陸部、ア・コルーニャ 沿岸部に強風警報が、ア・コルーニャ内陸部、ポンテベドラ、オレンセ、ルゴ、 カスティージャ・イ・レオン全県、アラバ南部、ギプスコアとビスカヤの沿岸部、 ナバーラ、リオハ、バルセロナとジロナの一部、ウエスカ、サラゴサ、グアダラハラ、 マドリッド、クエンカ、トレド、シウダ・レアル、カセレスの一部、バダホス、 ハエン、コルドバ、カディス、マラガ、セビージャ、ウエルバで強風注意報が出されて いる。


11月1日(火)は、諸聖人の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


10月31日(月)

第3四半期の経済成長率ゼロ

スペイン銀行の発表によると、今年7〜9月の経済成長率は0.0%、第2四半期と比較すると 0.2ポイント下がった。
一方、昨年同時期との比較では0.7%増となった。
同行ではこの原因を国内需要の停滞とみており、特に建設業の需要や公共事業の減少などを 挙げている。
また家庭の消費もわずか0.1ポイント上昇に止まった。
逆に海外の需要はわずかながら上昇しており、商品の輸出や旅行業などがこれに貢献している。
同行では、これらの傾向が続き税収が伸び悩むと、年内の国内総生産欠損を6%以下に 抑えるのが困難になると警告している。

次期首相は民主政治以降最高齢

来月22日に迫った総選挙で、次期首相として最も有力視されている、民衆党(PP)ののラホイ党首(56歳) と社労党(PSOE)のルバルカバ前内務大臣(60歳)。
どちらが首相となってもスペイン民主主義政権では、最高齢での就任となる。
これまでで最も高齢で首相の座に就いたのは、1981〜1982年に政権を執ったカルボ・ソテロ氏で、 55歳だった。
一方、民主主義政治初の首相となったアドルフォ・スアレス氏は、就任当時44歳、後継者のフェリペ・ ゴンサレス氏は50歳だった。
最年少は、1996年に首相となったPPのホセ・マリア・アスナル氏と現職のサパテロ首相で、ぞれぞれ42歳だった。

プラド美術館、来年から月曜日もオープン

マドリッドにある国立プラド美術館は、来年1月16日より現在休館日となっている月曜日も開館すると 発表した。
これにより、クリスマスの12月25日、1月1日と5月1日以外は毎日オープンとなる。
また、これまで閉館していたイースターの聖金曜日も開館が検討されている。
一方、月曜日の入場無料時間帯は、火曜から土曜日と同様午後6時から8時まで、日曜日は従来どおり午後5時から8時までが無料。


10月28日(金)

失業者数、500万人目前

今年の7月から9月にかけて、スペインにおける失業者数は更に144000人の増加となり、 その数は4978000人を越え、500万人の壁を目前にするまでに至った。
これにより失業率は21.56%となり、1996年以降、最悪の記録となった。
これは、2007年の終わりに経済危機が始まって以来、状況は底をついた訳ではなく、 更に悪化し続けていることを表している。
経済危機が始まった直前、2007年の第1・四半期には、失業率は統計が取られ始めて以降、 最低値となった8.02%を示していた。
地方別に見ると、失業率が最も低いのがナバーラで、11.68%。
これに対し、最も高いのがアンダルシアで30.93%に上る。

交通局、特別取り締まり体制に入る

11月の1日が諸聖人の日の祝日にあたるため、10月31日の月曜日を挟んで 飛び石4連休となる。そのため、交通局ではおよそ560万台の車による移動があるとして、 本日、金曜日の午後15時より交通特別取り締まり体制に入る。
最も交通量が多くなることが予想されるのはミニバカンスに突入する本日、金曜日の午後、 そして多くの人々がお墓参りに出かける火曜日の終日となることが予想される。

セビージャ、本日より買春行為に罰金

セビージャ市では、本日より買春行為に対し、罰金を課せられる事となった。
金額は750〜3000ユーロ。
同市の警察は今年8月末より路上売春の取り締まりを行ってきたが、この間に100人以上の 売春婦を確認している。
同時に売春行為の犠牲者となっている女性を救済するための対策として、様々な情報を 盛り込んだ案内書のスペイン語から他言語への翻訳や、警察の介入なしの相談窓口の設置を 行っている。


10月27日(木)

グラナダの地下鉄工事、2013年まで延長

2007年に始まったグラナダの地下鉄工事は、2012年内の完成が 予定されていたが、経済危機の続く中、工事は大幅に遅れており 完工予定時期は、新たに2013年とされた。
アンダルシア自治州政府から工事請負業者への支払いは2011年分から 完全に滞っており、すでに未支払い額は5500万ユーロに達しているとのこと。

スペインのAVE、サウジアラビアに進出

スペインの超高速列車AVEがサウジアラビア国内を走る事が決定した。
サウジアラビアは数年前に、超高速鉄道の建設における参加企業の募集を開始したが 世界中から集まった企業の中で、スペインとフランスが候補として残っていた。
そして、最終審査でスペインが選ばれ、サウジアラビアのメディナからジェッダ、 そしてメッカを結ぶ全長450キロのルートをAVEがつなぐ事となる。
同事業はサウジアラビアとスペイン、両国の複数企業による共同事業となるが、 サウジアラビアの企業が占める割合は12%、スペイン企業の占める割合が88%と、 そのほとんどがスペイン企業のコントロール下に行なわれる事となる。
「砂漠のAVE」、または「巡礼者のAVE」と呼ばれるこの鉄道は、年々増え続ける 巡礼者の移動には不可欠なものとしての位置づけがされており、その予想利用者数は 一日あたり166000人、年間にして6千万人に達すると言う。
当初の予定では、同事業の契約には、450キロの線路の建設、 35の列車の導入、そして運行開始後12年間の線路、列車のメンテナンスサービスが 含まれており、その契約額は67億3600万ユーロにのぼる。
時速320キロで走る「砂漠のAVE」が開通すると、メッカとメディナの間を 2時間半以内で移動する事が可能となる。
サウジアラビアへのAVEの輸出は、AVE(スペイン高速鉄道)の名、その実績を 世界に向けてアピールするのに大きく貢献すると期待されている。


10月26日(水)

ペドラフィタで初雪

スペイン全国を覆った低気圧の影響により各地で雨が見られたが、 ガリシアのオス・アンカレスでは今シーズン初雪となり、昨日は 白いマントに覆われての夜明けを迎えた。
サンティアゴ巡礼路が通るこのあたりでは、今も歩く巡礼者が多く 見られるが、夏の陽気の中で始めた巡礼が、突然、雪景色となった事に 戸惑う姿も多く見られた。
本日、ルーゴ県の山岳地帯では悪天候による注意報が、また、ア・コルーニャ、 ポンテベドラの沿岸部では警報が出されている。

スペインでの退社時間、ヨーロッパ諸国の平均より2時間遅い

スペインにおける社会生活の時間帯管理、研究を行なっている国立機関ARHOEは ドイツ、ベルギー、フランス、フィンランド、イタリア、ルクセンブルグ、英国、 スエーデン等、各国における労働時間帯について、金融業、サービス業、 オフィスワーク全般、行政機関、商店、工場などを対象に調査を行なった。
これによると、デパートなどの大型ショッピングセンターの平均が 19時〜22時となっているのを例外として、その他の平均退社時間は、 夕刻17時〜18時となっており、スペイン国内の平均退社時間19時と比較すると 他のヨーロッパ諸国では、およそ2時間早く退社している事が判る。
 また、昼休みを取らず、午後までの継続労働シフトの実例があるのはスペインだけで、 他の諸国では例を見ないことも判明した。
この継続労働シフトは、スペインにおいて特に夏場に銀行、行政機関、一般企業などで 採用されている。
 退社時間について、スペインが他の国々よりも遅くなっている理由の一つとして 考えられるのは昼食に費やす時間の違いで、ヨーロッパ平均が30〜60分であるのに 対し、スペインでは1時間半〜2時間となっている。


10月25日(火)

ワールド・ユース・デイのミール・クーポン600万ユーロ分未払い

8月中旬にマドリッドで開催されたカトリック教会のワールド・ユース・デイで、巡礼者が利用したミール・クーポン の支払いが遅れていることがわかった。
このクーポンは、ユース・デイ主催者と契約した大手ファーストフードチェーンや地元のバルなど マドリッド州内の飲食店で利用された。
契約では、このクーポンの請求は9月の19日と10月3日の2回にわけて支払われる事になっていたが、 現在の所このクーポンによる全収益のおよそ20%にあたる600万ユーロが未払いとなっている。
市内中心部でバルを経営する男性は、我々のような個人経営の店にとっては支払いの遅延は致命的であるとし、 すみやかな措置を望むと述べた。
また、マドリッドのレストラン協会によると、店によって全額受け取った所、一部、または全く支払われていない所 などばらつきがあるという。
ユース・デイ主催者側は、送られてきたクーポンの読み取り作業や、事前に登録されている 番号とクーポンの番号が一致しないケースなどにより予想外の時間がかかっていると説明している。

アルメリアで2度の地震

今朝未明、アンダルシア州アルメリア県の2箇所で地震が発生した。
これらの地震があったのは、同県クエバ・デ・アルマンソーラとスルヘで、マグニチュードはそれぞれ 3.7と3.8だった。
現在の所、この地震による家屋の損壊やけが人などは報告されていないが、多くの住民が揺れを感じたという。
またクエバ・デ・アルマンソーラでは午前3時ごろマグニチュード1.6の余震も観測されている。
この町では今月14日にがけ崩れが発生し、洞窟住居に住んでいた親子3人が亡くなる事故が起きたばかり。

経済危機により、飲食店の利用者減少

NPDコンサルタント社の調査によると、バル、カフェテリアやレストランなどを訪れる回数は、年平均 118回で、前回の調査より6%減少した。
またこれらの施設での消費も1人あたり5%減っている。
NPDによると、消費者の80%が、個人経営の店を利用しているが、大手が経営するチェーン店なども経済危機により 需要が増えている。
これらの飲食店は、オフィス街で、ランチのほか朝食やディナーメニューで様々なサービスを展開し、 集客に効果を挙げている模様。
また、特定の料理やメニューなどを看板にしている店の人気も上昇しているという。


10月24日(月)

9月の宿泊所占有率8.4%上昇

国家統計局(INE)の発表によると、9月にホテルなどの宿泊施設利用日数は、 昨年同月より8.4%上昇した。
この上昇の理由は主に外国人観光客によるもので、前年比12.4%増加している。
国別でみると、最も多く旅行者を輩出したのはドイツとイギリスで、それぞれ6.8%と10%増加している。
外国人が最も訪れたのはバレアレス諸島で、これにカタルーニャとカナリアス諸島が続く。
一方、国内居住者が最も多く訪れたのは、アンダルシア、バレンシアとカタルーニャだった。
また宿泊費は、8月と比較すると0.6ポイント下がったが、昨年同月比では2.3ポイント 上昇した。

49県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、49県に強風や大雨などによる警報・注意報を発令した。
それによると、カンタブリア、ナバラ、アラバ、ビスカヤ、ギプスコアとアストゥリアスには、 強風警報が出ており、最大風速110キロが予測されている。
一方、大雨注意報は、カステジョン、カディス、コルドバ、グラナダ、ウエルバ、ハエン、 セビージャ、マラガ、サラゴサ、ウエスカ、カンタブリア、アストゥリアス、シウダ・レアル、クエンカ、グアダラハラ、トレド、 パレンシア、サラマンカ、アビラ、レオン、セゴビア、バジャドリ、サモラ、バルセロナ、ジローナ、 レリダ、タラゴナ、セウタ、マドリッド、バダホス、カセレス、ルーゴ、オレンセ、 マジョルカ、メノルカ、フォルメンテーラに発令されており、1時間に40立方メートル の降雨となる見込み。
また、アンダルシアやカンタブリアの海沿いでは、強風と共に高波注意報も出ている。

週末の交通事故死者14人

総合交通局の発表によると、先週金曜午後3時から日曜午前零時までに起きた交通事故による 死者は14人だった。
また4人の軽傷者が出たが、重傷者はいなかった。
最も死者が多かったのは日曜日で7人が亡くなっている。 今年に入ってから昨日までの累計数は1222人で、昨年の同時期より11.8%減少している。


10月21日(金)

ETA、武力活動の完全放棄を宣言

バスク独立を掲げて武力活動を続けてきたテロ組織ETAが、昨日、WEBを通じて 世界に向け、武力活動を完全に放棄する事を宣言した。
組織の解散や武器の引渡しについては触れられていないが、今後は武力による闘争を やめ、会話による交渉を行なうとしている。
ETAは1960年に最初のテロを行なって以来、40年以上に渡って武力による 殺戮を繰り返してきた。
これまでに殺された人の数は829名に上り、その内の506名が軍人、警官など、 治安維持に携わる者、48名が企業家、39名が政治家となっている。
また、現時点でETAのメンバーとして世界中で703名が投獄されており、 その内、スペイン国内に監禁されているのは559名。
その中の438名がテロ活動を行なった罪で服役中で、残りの121名は 判決待ちとなっている。
 同組織がテロ活動の主舞台としてきたスペイン、フランスを始め、国際社会は 民主主義の勝利と見なし、ETAの武装放棄宣言を祝福しているが、組織そのものの 完全な解散、そしてこれまでに入手した武器、弾薬、火薬などの引渡しが行なわれる までは、信用に値するものでは無いとの見方もある。

マドリッド、ラバピエスでタパス祭り

マドリッドの中心にあるラバピエス地区で今月20日から30日までの間、 タパピエスと称して、タパス祭りが行なわれる。
ラバピエス付近にある30店以上、11国籍の店が参加しており、 それぞれが固有のタパスを出品、どれも一つ、1ユーロで楽しむ事ができ、 一つ食べるごとに、更にもう1品、或いは10ユーロ券などが当たる可能性もある。
また、どのお店のタパスが一番美味しかったかを投票する事が可能で、 これによって、参加店によるコンクールが行なわれる。


10月20日(木)

EU、スペインを鉄道交通の入り口に

スペインはEUに対し、ヨーロッパ鉄道計画の一環として5つの企画を 持ち込んでいたが、その中で地中海ラインと大西洋ラインの2企画が 最優先プロジェクトとして取り上げられる事が決定した。
地中海ラインはスペイン国内のアルヘシラスからポルトボーまでを 地中海岸沿いに結ぶものでポルトボーから南フランスに入ったあと イタリア北部、スロベニア、ハンガリーを通り、ウクラニア国境までを つなぐ事となる。
また、大西洋ラインはポルトガルのリスボンからスペインのバジャドリ、ビトリアを 経由しフランスに入ったあと、パリからストラスブルグまでをつなぐ形となり、 これら二つの最優先プロジェクトについては、2020年の完成を目指す事となる。
 その後の第2段階として予定されているのが中央ラインと呼ばれるもので、 アルヘシラスからマドリッド、そしてサラゴサから地中海ラインに接続してフランスへ 抜けるルート、そしてカンタブリアと地中海との接続ライン、大西洋と地中海との 接続ラインの建設が予定されている。
いずれも、EUが構想するヨーロッパ鉄道網の基本ラインとして組み込まれており、 それぞれの国の予算とEUからの援助金による共同事業となる。
 特に経済的効果が期待されるのが地中海ラインで、アジア方面からヨーロッパへ 入ってくる物資の流通が飛躍的に向上する事が予想されている。
現在、スエズ運河を通って地中海まで運ばれたアジア発の商品は、スペインの 港湾都市の交通が充実していないため、その77%が更にジブラルタル海峡を抜け 大西洋を北上したあとヨーロッパ北部の港湾都市に陸揚げされており、鉄道を使って ヨーロッパ各国へ運ばれるのは全体の僅か4%程度となっている。
こう言った状況に対し、ヨーロッパ鉄道の地中海ラインが完成すると、カルタヘナ、 バレンシア、タラゴナ、バルセロナの4つ港が主要陸揚げ港となり、輸送船による 運搬所要日数は3日から4日ぐらい短縮される事となる。
これらヨーロッパ鉄道網は高速列車でつながれる予定で、貨物運搬を第一の目的と しているが、同時に旅行者による利用も可能となる。

スペイン人の21%が貧困生活

国家統計局の本日発表によると、スペイン人の21%が貧困に苦しんでいると言う。
貧困の境界線は平均収入の60%とされており、年収がこれを下回る場合、 貧困生活者の枠に数えられている。
具体的には大人一人暮らしの場合、年収が7533.3ユーロを下回る場合、 大人二人暮しの場合だと年収11.300ユーロ、大人二人に14歳以下の子供一人の 3人暮らしの場合、13,560ユーロ未満である場合に貧困生活を送っていると 見なされる。
経済危機が続く中、2009年と2010年とでは、貧困生活者の数は 1%の増加を見せ、全体の21.8%にまで達している。
 地方別に見ると、こう言った状況にある家庭が最も多いのはエクストレマドゥーラで 全体の38%。
これに続いてカナリアスが31%、そしてアンダルシアでも30%を 越えている。
逆に貧困生活者が少ないのはナバーラの7.3%、これにバスクの11.6%、 アストゥリアスの12.3%が続く。


10月18日(火)

第3四半期の住宅価格、5.6%下落

勧業省の発表によると、第3四半期の住宅価格は、昨年の同時期より5.6%下落、 2008年末に始まった値下がり傾向は当分続くことが予測される。
今年7月から9月の平均価格は1平米あたり1729.3ユーロで、2005年の第1四半期 以来最も低い数値となった。
また今年第2四半期と比較しても1.3%下がっている。
新築物件の平均価格は、1平米1747.5ユーロで昨年より5.4%下落、中古物件は1719ユーロ で、5.9%下がった。
自治州別でみると、最も下落したのはアラゴンとマドリッドでそれぞれ8.4%、これに ムルシアとリオハが続く。
逆に下落が小さかったのはバレンシア、バレアレス、カナリアス、ガリシアだった。

8月の債務不履行率、7%超

スペイン銀行によると、8月の金融機関に対する個人及び企業の債務不履行率は7%以上となり、 1995年1月以来の高い数値となった。
また、7月と比較しても0.2%増加し2ヶ月連続の上昇となった。
一方、昨年の同時期との比較では1.5ポイント増加となっている。

ミゲル・エルナンデスの資料、市の経費削減で遺族に返還

スペインを代表する詩人ミゲル・エルナンデスの作品や遺品などの膨大な資料が、保管されていた アリカンテ県エルチェ市の資料館から遺族に返還された。
これらの資料は社労党政権時代に遺族と協定が結ばれ、同資料館に保管・展示され、これに対して 遺族に一定の報酬が支払われていた。
昨年その協定の更新が行われ、さらに20年間の契約が交わされたが、今年の地方選で 民衆党に政権が交代、予算削減の一環としてこの契約を破棄した。
現政権は、やむをえない措置としているが、遺族側はこれを不服として法的手段に訴える準備を進めている。
遺族代表の1人は、政治的な意図があり納得できない、市民に我々が、税金で暮らしているかのような誤った イメージを植え付け、精神的苦痛を受けたと訴えた。
また、5千点以上に上るこれらの資料は、当面銀行の貸し金庫に預けられるため、この詩人の研究者らにとっても これからの研究は困難になるであろうと述べた。
ミゲル・エルナンデスは、スペイン内戦中に投獄され、31歳の若さで獄中死した。


10月17日(月)

8月の公共交通機関利用者3.2%上昇

国家統計局(INE)によると、8月に国内移動のためなんらかの公共交通機関を利用した人は、 昨年の同月より3.2%上昇した。
それによると中・長距離列車の利用は、昨年より0.2%上昇、 一方飛行機で移動した人は、0.3%減少した。
また都市部の交通機関の利用は4.5%、都市と郊外を繋ぐ路線は1.3%上昇した。
このうち鉄道利用者は2.5%上昇したが、バスの利用者は0.5%減少した。
また沿岸航海の船舶利用者は0.5%上昇している。

PPとPSOEの差、さらに拡大

全国紙エル・パイスが行った調査によると、今総選挙が行われた場合野党民衆党(PP)に投票すると答えた 人は、与党社労党(PSOE)とした人より15.8ポイント多く、その差は1ヶ月前の調査より1.7 ポイント拡大した。
この調査によると、PPは45%の得票率で185〜190議席を獲得する見込み。 一方のPSOEは115〜120議席どまりとなり、2000年に当時のアルムニア候補の時に 獲得した同党最低値の125席を下回る可能性も出てきた。
また87%の国民がPPの勝利と絶対過半数を予測している。
首相候補を正式表明した前後にはかなり評価が高かったPSOEのルバルカバ氏も、2調査連続で ポイントを下げており、政治家としての評価が低かったラホイPP党首を下回る評価となった。

週末の交通事故死者8人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から日曜午前零時までの間に起きた交通事故 で亡くなった人は8人だった。
またこれらの事故で4人の重傷者と1人の軽傷者が出ている。
最も死亡者が多かったのは土曜日で5名が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1184人で、昨年の同時期より179人、すなわち 13%の減少となった。


10月13日(木)

ヨーロッパ都市ビジネスランキングでバルセロナにマドリッドが接近

毎年、Cushman & Wakefield コンサルタント社が500人の企業家に対し、 ヨーロッパの中で最もビジネスを行なうのに適した都市はどこであるかについて アンケート調査を行なっているが、今回の発表では、バルセロナが降格、 マドリッドが上昇し、二都市間の差が大きく縮まった。
前回、第5位に位置していたバルセロナはベルリンに抜かれ第6位に落ち、 第8位に甘んじていたマドリッドが7位に上昇。
トップ3は、例年通り1位がロンドン、そしてパリ、フランクフルトと続き、 今回、第4位、第5位にはアムステルダムとベルリンが食い込んだ。
尚、同じ国の二つ以上の町がトップ10入りしているのは、ドイツとスペインだけ。

マドリッド、40日間晴天続き

気象局によると、マドリッドで最後に雨が降ったのは9月3日で、それも レティロ公園内の測定によると、僅か0.4リットル/u であった。
雨が降らない事も影響してマドリッド市内の大気汚染は進む一方で、 大気中における二酸化窒素の含有量は、現時点ですでに1年間のリミットを 越えている。
1年間のトータル含有量として定められている限界値を、24箇所に設置された 測定器のうち、7箇所においてすでにオーバーしており、同状況を前に、行政は 何等、対策を打ち出すことも無く傍観しているのが実情。
昨夜を例に挙げると、22時現在でマドリッド市内のエリプティカ広場に 置かれている測定器が292マイクログラムを示しており、これに続いて ラモン・イ・カハルで227マイクログラム、エスクエラス・アギーレスで 222マイクログラムの二酸化窒素が観測されている。
気象局の予想では、現在、イベリア半島を覆っている高気圧の影響による好天は まだ続き、少なくとも向こう1週間は雨の降る確立は無いため、大気汚染は今後、 更に悪化する事が予想される。
 尚、長い旱魃が続く中、マドリッドの貯水量は比較的、安全圏を維持しており 現時点で、平均、そのキャパシティーの74%を維持しているとのこと。


10月12日(水)は、「柱の聖母」の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


10月11日(火)

9月のCPI3.1%

国家統計局(INE)の発表によると、9月の消費者物価指数は3.1%で、 8月よりも0.2%上昇した。
INEでは上昇の原因をアルコール飲料、タバコ及び交通機関の値上がりと見ており、 それぞれ0.2から4ポイント上昇している。
また、燃料、清涼飲料や生鮮食料品もやや上昇したほか、8月のバーゲンシーズンの終了に伴い、衣料品なども値上がりしている。
一方、ユーロ通貨圏全体のCPIは3%で、8月よりも0.3ポイント上昇した。

昨年のマドリッド公共交通機関利用率2.42%減少

マドリッド自治州の調査によると、昨年公共交通機関のチケットを購入枚数は2009年より 2.42%減少し、1993年以来最も低い数値となった。
交通機関別でみると、郊外と市内を繋ぐ路線バスの利用は3.6%、地下鉄は3.3%下がった。
また鉄道近郊線は1.3%、市内循環バスは0.8%下がっている。
同州ではこの理由を経済危機と失業率の増加によるものとし、買い物やレジャーに交通機関の利用を 避ける人が増加したと見ている。
また、昨年はチケットの値段が平均7.21%上昇しており、この点も利用者の減少に 大きな影響を与えていると見られる。

プラドで細密画展

マドリッドのプラド美術館では、本日より細密画展を開催する。
この特別展は、同館のムリージョ門近くの展示室で来年2月26日まで行われる。
これらの作品は36の細密画と3つの小さな肖像画で、主に私的なプレゼントとして 贈られることが多かったが、条約などを取り交わした外国大使らに文書と共に 送られる事もあったという。
肖像画のひとつはゴヤによって描かれているが、ほとんどの作品は一般には知られていない画家の作品。


10月10日()

8月の住宅売買、38%減少

国家統計局(INE)によると、今年8月の住宅売買件数は、2万7038件で、 昨年同月比38%の減少となった。
これで6ヶ月連続の減少となり、また史上2番目に低い数値となった。
今年の7月と比較しても4.8%減少した。
一方、新築物件は41.4%、中古物件は34.2%それぞれ減少している。

週末の交通事故死者10人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜日午後3時から日曜午前零時にかけて起きた 交通事故による死者は10人だった。
また、これらの事故で4人が重傷を負った。
最も死亡者が多かったのは土曜日で8人が命を落とした。
今年に入ってから昨日までの累計数は1162人で、昨年の同時期よりも12.5%少ない数値となった。

デュラン・ジェイダ氏の発言に批判集中

カタルーニャの保守系政党CIUのデュラン・ジェイダ党首の発言に対して、 アンダルシアなどの各党や中央政府からの批判が集中している。
これは先週バルセロナで行われた会議での発言で、カタルーニャの農家が苦労している一方で、アンダルシアの 農民は補助金をもらって一日中村のバルで過ごしている、と述べたもの。
アンダルシア出身でPSOE(社労党)のアルフォンソ・ゲラ氏は、高級ホテルで生活している人に限って月々 400ユーロの手当てしかない日雇い労働者を批判する、と会期中はマドリッドのパラス・ホテルに滞在 するデュラン:ジェイダ氏に対し皮肉を交えて批判した。
また前アンダルシア自治州知事のマヌエル・チャベス副大臣は、カタルーニャを擁護するために、 他の地方を攻撃する必要はない、デュラン・ジェイダ氏はエリート主義、階級主義で、 ある意味人種差別主義者とも言えると痛烈に批判した。
また中央政府の閣僚としてではなく、アンダルシア人の1人として抗議すると述べた。
一方、PP(民衆党)カタルーニャのホルヘ・フェルナンデス氏は、非常に残念な発言であるとし、 世論調査の結果が芳しくないのでCIU党は神経質になっているのでは、と述べた。


10月7日(金)

スペインの人口、10年後には50万人減

国家統計局発表によると今年1月から7月までに、スペインの人口は 27771名の減少を見せた。
この傾向が続いた場合、スペインの人口は向こう10年間で1.2%の マイナスとなり、約50万人減る事となる。
このマイナス傾向の主な原因となっているのは、外国からの移民の減少で 過去10年間、急激な経済成長にのって記録的な伸びを見せた移民の増加に ここ数年の経済危機の影響でブレーキがかかり、職を失い自国へと 引き上げていく外国人が、新たにやってくる移民の数を上回ったためと見られる。
また、出生率についても、これまで移民が支えてきた面が大きく、移民の減少と ともに大きく下がることが予想される。
現時点での出生率は、女性一人当たり1.38人。

ハトに餌をやると1500ユーロの罰金

マドリッド自治州では、動物に関する条例の改正を検討中で、これによると 鳩や野良犬、野良猫などに餌をやったり、動物をショーケースに入れて陳列したり すると、最大1500ユーロの罰金が課せられることとなる。
また、動物を虐待したり、極めて悪い環境に放置したりした場合、最大で 30000ユーロの罰金が課せられる事となる。
 これに対し、動物愛護協会などから、野良犬、野良猫などに餌をやっては いけないと言う点について、動物を見殺しにしても良いと意味であるとして、 大きな反論が出されている。

イベリア航空、6ヵ月後にローコストの別会社を設立

イベリア航空は、より低料金のフライトを運航する別会社設立の検討を 続けて来たが、去る火曜日にスペイン航空委員会の許可を取り付けた。
これにより6ヵ月後の新会社(仮称:イベリア・エクスプレス)の設立は ほぼ確実となった。
同社は、これまでの低料金航空会社とは違って、ビジネスクラスも維持するとの こと。
マドリッドを本拠地とし、稼動するにあたって約500名の雇用があると言う。


10月6日(木)

アルハンブラ、アクセス用トンネルとエレベーターの建設か

昨日、グラナダ市とアルハンブラをつなぐトンネルの建設と エレベーターの設置をめぐる第一回目の会議が行なわれた。
これは以前よりPP党が提示してきたグラナダの産業促進案の目玉となっていたもので、 PP所属のホセ・トーレス・ウルタド市長が11月20日に予定されている 総選挙を前に、精力的にプッシュし始めたと見られる。
同氏によると、グラナダを訪れる観光客は多いがその大半が、アルハンブラ宮殿の 観光のみを行なったあと、そのまま他都市へ移動してしまうため、グラナダ市が 受ける経済的恩恵は少ないが、トンネルとエレベーターの設置を行なう事によって より大きな経済効果が期待できるとのこと。
 同プランに対し、アルハンブラ財団代表のマリア・デル・マル・ビジャフランカ女史 は、それらの建設が、アルハンブラ宮殿の建築に悪影響があるかどうかについて 細心の注意を払う必要があるのは論じるまでも無い事だが、それに加えて、 世界遺産の指定を受けるアルハンブラ宮殿の持つオリジナル性を維持することの 重要性も忘れてはいけないとの警鐘を発している。
 同プランの実現については、今後も討議が続けられる予定。


10月5日(水)

セビージャに溶融塩システム採用の太陽発電所オープン

セビージャ県、フエンテス・デ・アンダルシア市で、昨日、ドン・フアン・カルロス国王の 出席の元、新型太陽発電所のオープン式典が行なわれた。
同発電所は溶融塩蓄熱システムを採用しており、24時間発電が可能で 約27500世帯の電力をカバーする。
スペイン企業のSener社(60%)とアブ・ダビ企業のMasdar社に よって1億7100万ユーロの経費をかけ完成に至ったが、同様のものが カディス県に2箇所、建設される予定。

マドリッド、中等教育教員によるスト続行

マドリッド州政府が発表した教員に対する経費削減プランに反対して マドリッドでは教職員等による抗議が行なわれているが、昨日に続き、 本日、5回目のストが行なわれている。
労組側は、5回目のストに参加しているのは全教職員の70%に達していると 発表する一方で、文部省は全体の30%程度としている。


10月4日(火)

9月の失業者数、9万5817人増加

労働・移民省の発表によると、先月の失業者数は新たに9万5817人増加し、 9月としては1996年以来最悪の数値となった。
この増加に最も影響を及ぼした業種はサービス業で3.1%増加の7万4590人で、 全体の80%を占めた。
また工業でも3776人増加したが、農業と建設業ではやや下がっている。
自治州別では、バレアレスとカンタブリアで最も増加しており、これらの州では 全国平均を上回っている。
逆に減少したのはリオハとラ・マンチャ、カナリアスだった。
エレナ・サルガド経済大臣はこれについて、9月は夏の観光シーズンの終焉とともに 労働契約も終了し元々増加しがちな月ではあるが、今回の数値が非常に悪いことを認め、 年末までには減少することを期待すると述べた。

カタルーニャの公共医療、手術の順番待ち4.6%増加

昨年のCIU党政権発足以来カタルーニャ自治州では様々な予算削減が行われ、特に 医療費は10%カットされた。
その結果、公立病院の手術の順番待ちリストの患者数も6ヶ月で23%増加し、現在 7万人近い州民が何らかの手術を待っている。
同州保健担当大臣のルイス氏は、経費削減によりある程度の増加は想定内としながら、 状況を緩和するために患者の病気や病状による優先順位のリストを作成することを発表した。
この制度により、心臓手術などは最高45日以内に手術されるが、逆に膝の手術のように急を要さない 場合は、最高期限が1年、もしくは定められないこととなる。

マドリッドで「ソロージャのグラナダ」展

マドリッドのソロージャ美術館で昨日より特別展「ソロージャのグラナダ」展が、 始まり、マドリッド州のアギーレ州知事やトーレスグラナダ市市長らが式典に参加した。
バレンシア出身のホアキン・ソロージャは、1902年に初めて立ち寄ったグラナダの街に一目ぼれ、 その後三度訪問し、計46作品を描いた。
今回はそのうちの24点が展示される。
これらの作品には、アルハンブラ宮殿の広間やヘネラリーフェの庭園などのほか、アルバイシンの 小道などソロージャが愛したグラナダの風景が描かれている。
同展は来年2月22日まで。


10月3日(月)

9月の新車販売数1.2%減少

自動車販売・製造協会連合の発表によると、先月の自動車新規登録台数は5万5572台で、前年同月比1.2%減少 した。
これはこの15年間で最も低い数値で、同連合はこの傾向が続けば来年には42%の乗用車が10年以上の古い 車両となり、交通安全や公害問題に大きな影響を与えると警告している。
またこれらの問題を解決するには政府が率先して新たな新車購入援助措置を行うべきであるとした。
販売状況を購入者別でみると、自家用車の販売は減り続けており、15ヶ月連続の減少となった。
一方企業向けでは、先月の販売台数は2万3456台で前年比15.6%、1〜9月までの 販売数でも前年比7.4%の増加となった。 またレンタカー会社への販売も26.6%上昇している。

自転車を毎日利用する人、4年間で100万人上昇

総合交通局(DGT)の調査によると、自転車を毎日またはほぼ毎日移動手段として利用すると回答した人は、 この4年間で100万人増加し、現在300万人に達している。
同局のナバロ局長は、利用者増加の一方で、その死亡事故は減少していることに触れ、自転車は最も 安全な交通手段のひとつであると述べた。
また、増加の理由については経済危機を挙げたが、環境に優しく健康にも良い自転車の利用をさらに促進するためには、 道路交通法の改正を急ぐ必要があると訴えた。

週末の交通事故死者11人

DGTによると、先週金曜午後3時から日曜午前零時の間に起きた交通事故で亡くなった人の数は11人だった。
死亡者のうち3人がバイクを運転しており、また、1人の重傷者と4人の軽傷者も出ている。
一方、最も死亡者が多かったのは日曜日で6人が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1137人で、昨年の同時期よりも148人、すなわち11.51%の減少となった。


9月30日(金)

サンティアゴの新ターミナル、近日オープン

サンティアゴ・デ・コンポステーラのラバコージャ空港では 13日後に新ターミナルがオープンする予定となっているが、それに先立って 正常に機能するかどうかのシミュレーションが行なわれた。
350人の利用者を装った人々がチェックインカウンターに並んでのテストと なったが、これは2度目のシミュレーションで、1回目は今週の火曜日に終了。
オープンに向けての最終テストは10月7日に予定されており、これら3度に わたるシミュレーションにかかる総費用は45万ユーロ。
2度目のテストが終わった現時点では、特に問題は無いとのこと。

12月12日よりマドリッドのタクシー、値上げ

12月12日よりマドリッドでは2012年度のタクシー新料金の適用が始まる。
これによると、これまでの料金より平均1.63%の値上がりとなる。
また、テレフォンタクシーを呼んだ場合、一律、5ユーロの追加料金となる事が 今回の料金改正から組みこまれた。
新料金では月曜から土曜日の初乗り料金が2.15ユーロ、 日曜、祝日の初乗り料金が2.2ユーロ、そしてそれぞれの深夜料金 (21時〜6時)までが2.2ユーロ、3.1ユーロとなる。
また、鉄道駅やバスターミナルのタクシー乗り場から乗った場合の追加料金が 3ユーロ、空港サプルメントは5.5ユーロと現状維持、クリスマスイブと 大晦日のサプルメントが6.7ユーロとなる。


9月29日(木)

イベリア航空、低価格便運航の別会社を設立か

イベリア航空は10月4日、火曜日に短、中距離ルートをカバーする 低価格便運行の別会社設立についての決定を行なう模様。
新会社設立計画については、すでに2009年に発表されており、 当初の予定では2010年内にはオペレーションを開始する事になっていた。
新会社にはA−320型機、37機を充てる予定。
イベリア航空は、これまで、ローコストのフライト運航については、 系列会社であるエアーノストラムや、45,85%の株を有するブエリングに 委ねる形をとってきたが、来春まで契約を延長したブエリング社との関係は イベリア航空利用者等から受けたクレームが原因で破綻となり、すでに イベリアのフライト網からはずされている。

RENFE、ストライキ

去る26日に行なわれたストは参加率5%と、大きな影響は無かったが、 本日、第2回目の部分的ストが予定されている。
ストは11時〜15時と18時〜22時の2回に分けて行なわれ、 前回よりも大きな影響が出るものと見られている。
しかしながら、RENFEはミニマムサービスとして、AVE他、長距離列車に ついては平常の73%の運行を、近郊線については75%の運行を保証すると している。


9月28日(水)

エル・イエロ島、火山噴火の恐れ

カナリアス諸島西部に位置するエル・イエロ島では7月19日以降 8000回、昨日の火曜日だけで100回以上の地震が観測されている。
揺れの規模が徐々に大きくなってきており、専門家の間で噴火の可能性が 高まっているとの見解が強まりつつある。
そう言った状況下、カナリアス地方政府は今朝、中央政府防衛省に向け、 住人を避難させるため、軍による特別班の派遣を要請した。
これを受け、本日正午、テネリフェ島の港より軍人31名、トラック6台、 バス4台、4輪駆動車2台を乗せた船がエル・イエロ島に向けて出発する。

マドリッド、2012年の祝日を発表

マドリッド市は来年、2012年のローカル祝日の発表を行なった。
これによると来年、マドリッドにおいて祝日と見なされるのは、 1月6日(主の御顕現)、3月19日(聖ヨゼフの日)、 4月5日(聖木曜日)、4月6日(聖金曜日)、5月1日(メーデー)、 5月2日(マドリッド州祝日)、5月15日(聖イシドロの日)、 8月15日(聖母被昇天)、10月12日(全国的祝日)、11月1日(諸聖人の日)、 11月9日(アルムデナの聖母の日)、12月6日(憲法記念日)、12月8日 (無原罪の御宿り)、12月25日(主の御降誕)となる。


9月27日(火)

マドリッド、ソル周辺以外の商業地区でも日曜祝日オープンへ

マドリッド市では現在中心部のソル広場周辺については日曜・祝日の商店オープンが許可されているが、来月2日よりその他の商業地区での日祝オープンも可能となる。
新たに解禁となったのは、高級住宅街サラマンカ地区にあるカステジャーナ区とレコレトス区、 北はアロンソ・マルティネスから南はアトーチャまでを擁するフスティシア区とコルテス区。
また旧市街のアウストゥリアからマドリッド・リオまで擁するパラシオ区も含まれている。
同市の広報担当は、これはあくまで自由競争であり強制ではない、日曜・祝日に店を開けるかどうかは商店主の判断に委ねられるとしている。

国内で最も空気がきれいなのはサンティアゴ・デ・コンポステーラ

世界保健機構の発表によると、スペインで最も大気汚染が少ないのはサンティアゴ・デ・ コンポステーラ、ログローニョとバダホスだった。
WHOは世界91カ国の1100都市でこの調査を行い、スペインでは28都市が対象となったが、 合格点を受けたのはこの3都市だけだった。
これらの都市に続くのが、ビトリア、パルマとバジャドリだった。
逆に最も大気汚染がひどいとされたのはグラナダ、セビージャとサラゴサだった。

マドリッド地下鉄、来春から非接触型ICカードを段階的に導入

マドリッド市の地下鉄は、来年4月より段階的に非接触型ICカードを 採用すると発表した。
さしあたり対象となるのは、23歳以下の若者向け定期券のAゾーン(主に市内)で、 その後徐々に他の定期にも導入していく。
またこの定期は現在月ごとの設定となっており、月の途中から購入しても同じ値段であるが、 新システム導入により月に関係なく30日間単位の料金設定に変更される。
同地下鉄の広報担当者は、ICカードの導入で改札をスムーズにすることにより、 ラッシュアワーの緩和が期待できるとコメントした。


9月26日(月)

カタルーニャ最後の闘牛、反対派と擁護派が小競り合い

昨日バルセロナのモニュメンタル闘牛場で行われたカタルーニャ最後の闘牛、満杯となった場内では2万人の観客が ホセ・トマスらの技に酔いしれた。
訪れた闘牛ファンは、ひとつの歴史が幕を閉じることを惜しみ、怒りや悲しみ、ノスタルジーを 口にした。
一方、闘牛場前には50人程の動物愛護団体の活動家が、この日の動物虐待行為に 抗議を表すため喪服姿で駆けつけ、闘牛禁止を祝った。
興行開始前には、入場者や場外にあふれたファンと反対派の間で罵り合いがあり、終了後も小競り合いが起こったが、自治警察の介入により大事には至らなかった。

レンフェ午前中のスト、約4千人に影響

スペイン国鉄レンフェの労組は、本日予定通り部分ストを決行した。
前半にあたる午前7時〜9時までの運行停止により4千人以上の乗客の足に影響を及ぼした。
12本の高速及び長距離列車と40本の中距離列車が運休したが、 法律で制定されているミニマム・サービスは保たれ、大きな混乱も無かった。
本日は、この後午後8時から10時まで運休される予定。
このストは、貨物部門の私営化に抗議して行われているもので、今月29日にも午前11時から午後3時と 午後6時から10時に行われる予定。
一方、空の便でもエアーヨーロッパのストにより、本日26便が欠航している。

週末の交通事故死者11名

総合交通局(DGT)によると、9月最後の週末となった23日金曜から昨日までの間に交通事故で 亡くなった人は11名だった。
このうち4名はオートバイを運転していた。
また計6名が重軽傷を負っている。
死者が最も多かったのは日曜日で9名が亡くなっている。


9月23日(金)

カタルーニャ最後の闘牛、チケットほぼ完売

今週末にバルセロナで行なわれるカタルーニャ最後の闘牛では、 その最終日25日に稀代の闘牛士ホセ・トマスの出場が予定されているが、 この日のチケットはすでにほぼ完売となっている。
残っているのは当日券としての販売が義務付けられている全体の5%のみ。
このあと闘牛開始までがダフ屋の稼ぎ時となる。
インターネット上では、すでに一枚につき3500ユーロと言う高値も 見られるが、地元のダフ屋経由では100ユーロ程度から取引されており 当日の闘牛開始直前になってまだ売れ残っているようであれば更に値が下がる 可能性も残されている。

輸出増加により貿易赤字が15.8%減少

産業・観光・商務省発表のデータによると今年1月から7月までの 貿易赤字は257億800万ユーロとなり、前年度同時期と比較すると 15.8%の減少となった。
同期間の輸出総額は1249億9800万ユーロに達し、17.8%の伸びを 示したのに対し、輸入総額は1507億600万ユーロで10.3%の伸びに 留まった。
また、エネルギー類の貿易赤字が18.2%増加したのに対し、その他の分野では 82.3%の減少となった。


9月22日(木)

住宅ローン契約件数、95年以来の最低値を記録

去る9月9日、勧業省より今年第2・四半期における不動産販売件数が 40%ダウンを示したとの発表があったが、本日、7月における住宅ローンの 契約件数についての注目すべき発表が行なわれた。
これによると7月の住宅ローン契約数は僅か29.523件で、 47%のマイナス、また15ヶ月連続でのダウンとなっており、 1995年に統計局がその記録を取り始めて以来の最悪の記録となった。

国鉄近郊線、バラハス空港までの運行開始

国鉄近郊線セルカニアが今日、マドリッド市内からバラハス国際空港までを結ぶ 新路線の運行を開始する。
C−1と命名される同ラインはプリンシペ・ピオ駅から、ピラミデス駅、 デリシアス駅、メンデス・アルバロ駅、アトーチャ駅、レコレトス駅、ヌエボス・ ミニステリオス駅、チャマルティン駅、フエンテ・デ・ラ・モラ駅を経て バラハス国際空港第4ターミナルに至る。
第4ターミナルからその他のターミナルへの移動は空港内無料循環バスを利用 する事となる。
チャマルティン駅からターミナル4までの所要時間は およそ11分。
始発はプリンシペ・ピオ駅を5時15分に、最終が23時32分発となる。
また、空港からマドリッドへ向けての列車の最終は0時15分となる模様。 運行頻度は30分に1本。

Air Europa、パイロットのストに突入

Air Europa航空のパイロット組合によるストが本日より開始され、 今朝のマドリッドーバルセロナ間の2便、そして午後の同ルート2便が フライトキャンセルとなった。
ストを行なうかどうかについては、同社で働くパイロット全員の意思の確認が 行なわれたが98%の賛成により本日の開始となった。
今後の予定としては、毎週、月曜日と木曜日に行なわれ、カナリアス諸島、 バレアレス諸島方面のルートについてはその対象からはずされるとのこと。


9月20日(火)

昨年の夫婦の離別、4年ぶりの上昇

国家統計局(INE)の発表によると、2010年の離婚及び別居件数は11万321件で、前年より3.9%上昇した。 このうち離婚は10万2933件で4.7%上昇、別居は7248件でこちらは5.6%下がった。
また、140件が婚姻の無効だった。
一方、最も離婚率の高い年台は男女共に40〜49歳、平均年齢は男性が44.6歳、女性は42歳だった。
また平均結婚年数は15.5年で、前年の数値を僅かに下回った
。 人口千人あたりの数値を自治州別でみると、最も高かったのはカタルーニャ、次にカナリアス、3位はセウタだった。
逆に数値が最も低かったのは、カスティージャ・イ・レオン、エクストレマドゥーラとラ・マンチャだった。
国籍別では、86.2%がスペイン人同士、8.9%がどちらか1人が外国人、4.9%が外国人同士であった。
INEは、同性婚にも触れており、245件の離別のうち137件が男性同士、108件が女性同士だった。

ヒット曲の歌詞が現実に?マノロ・エスコバルさん、自宅で盗難

スペイン歌謡界の代表的な歌手の1人であるマノロ・エスコバルさんが自宅で盗難に遭っていた事がわかった。
エスコバルさんんのマネージャーによると、事件は先週金曜深夜から朝にかけて起こり、リゾート地ベニドルムの 自宅で本人と夫人、娘や孫らが就寝中に侵入した模様で、誰も気がつかなかったという。
被害総額は6000ユーロほどで、犯人は主に居間に飾られていたいくつかの金メダルやゴールドディスクなどを 盗んでいった。
これらの賞は金色であるが金で出来ているわけではなく、金銭的な価値はないものの思い出の品々を奪われて本人は落胆している という。
エスコバルさんの代表曲「Mi carro」は、「僕の馬車が盗まれた、昨夜、寝ている間に、、」というフレーズで始まるため この偶然の一致がインターネットを中心に話題となっている。

バスケスペイン代表、ユーロカップ優勝でマドリッド凱旋

先週日曜日にリトアニアで決勝が行われたバスケット・ボールのユーロカップで、フランスを下して優勝した スペイン代表選手らは、昨日マドリッドで凱旋パレードを行った。
午前中にサパテロ首相を表敬訪問し、市内のレストランで食事をした後、2階建てバスに乗りカステジャーナ 大通りをパレードして中心地のカジャオ広場に到着、ここには3千人近いファンが待ち構えていた。
セレモニーは特別な演出もなく、MVPを受賞したナバロ選手が司会進行、NBAのチームに所属するガソル兄弟 ら全員が一言づつコメント、歌をうたい冗談が飛び交うなど、終始和気あいあいとした雰囲気だった。
スペイン選抜はこれで2大会連続優勝となった。


9月19日(月)

保健省、マドリッド自治州の「いんちき」是正勧告

保健省は、マドリッド自治州の保健担当大臣に、同州の外科手術順番待ち日数の計測法を 是正するよう文書で要請した。
保健省は、今年から施行されている政令により、全国の自治体で順番待ちのシステム統一が制定されたにも関わらず マドリッドだけは異なった計測法を行っている事について、違法行為であると主張している。
公立病院においては、心臓関係や白内障などの手術の順番待ち日数は最高180日と定められ、 期間はリストに登録された日から数えられるが、マドリッドではこれを麻酔医との面談後からとしている。
同自治州では、この独自の方式は大成功を収めており、そのおかげでマドリッド州民は皆30日以内で手術を受けているとし、システムを変更する考えは無いと回答している。

警察庁長官、防弾ベストの件について釈明

ベラスケス警察庁長官は、治安警察の新しい制服発表会の席で、先週マドリッドで起きた事件について説明した。
この事件は、不審者に職務質問した警官が撃たれたが、防弾ベストを着用していたため命に別状はなかった。
しかしながらその後、このベストは警官自身が個人的に購入したものであるあることが判明し、 労働組合などから批判を浴びていた。
同長官は、防弾ベストは十分に配布されているが、個人的見解から自分で購入する 警官もいると釈明した。
また、スペインでは通常の任務でこのような事件に巻き込まれる確率は低く、また、 気候上の問題から、重たいベストを常につけているわけではないとした。

ピカソの「玉乗りの道化師」プラドで展示

モスクワのプーシキン美術館が所蔵するピカソの作品「玉乗りの道化師」が、プラド美術館に3ヶ月間貸与される。
この作品は1905年、ピカソが22歳の時に描いたもので、バラ色の時代の代表作のひとつ。
同作品がプーシキン美術館を離れるのは1971年以来で、スペインでは初公開となる。
この絵画は今年12月18日まで同館に展示される。
一方、プラド所蔵のベラスケス作「皇太子バルタサール・カルロス騎馬像」はプーシキン美術館の100周年記念 イベントのため来年貸与される。


9月16日(金)

バルセロナ最後の闘牛ポスター、バルセロがデザイン

今月25日にバルセロナのモヌメンタル闘牛場で行なわれる闘牛は 今後、闘牛禁止の条例改正が行なわれない限り、バルセロナ最後の闘牛となる。
メルセ祭りのイベントとして、24、25日の二日間、闘牛が予定されているが、 24日は、エル・フリ、マンサナレス、モランテ・デ・ラ・プエブラの3闘牛士が、 そして、25日はフアン・モラ、ホセ・トマス、そして地元、カタラン人の セラフィン・マリン等の出場が予定されている。
このカタルーニャ最後の開催となる闘牛のポスターを、マジョルカ出身の画家、ミケル・ バルセロ氏がデザイン。 バルセロナの街頭に張り出されるが、同ポスターの 一般販売は行なわれない模様。

アルナルド・オテギ、ETAの指導者と見なされ服役10年の判決

違法政党バタスナのリーダー、アルナルド・オテギに対し、国家裁判所は 「テロ組織ETAの支持に従いバタスナの再建に従事したこと」、「テロ組織への 指導者レベルでの関与」を理由として10年間の服役と10年間の政治参加停止処分 を言い渡した。
同時にLABシンジケートの元指導者であったラファエル・ディエス・ウサビアガ に対しても同様の判決を、アララル党のリーダー、パチ・サラレタの娘、 ミレン・サバレタ、アルカイツ・ロドリゲス、ANV党の元財務担当ソニア・ハシント等に 対し、武装組織への所属を理由に8年の服役判決が下された。


9月15日(木)

不動産価格、急速に下落

不動産物件の売買が停滞する中、その価格の下落が更にスピードを 増しつつある。
国家統計局調べによると、今年の第1・四半期に比べ、第2・四半期には 不動産物件の価格が急激に下落した。
第1・四半期の前年度比較が4.1%の落ち率であったのに対し、 第2・四半期には6.8%に達し、2009年のバブル崩壊時に記録した 7.7%に次ぐ落ち率となった。
特に落ち率の高かったのが中古物件で8.3%。 新築物件については5.2%に止まった。
2010年度には、下落のリズムが緩和され、やや持ち直すかに見えたが この先、まだ下降線が続くことが予想される。

マラガの地下鉄、2013年まで延期

マラガの地下鉄工事は間もなく完了し、今年11月の11日からその サービスを開始する予定となっていたが、2013年の2月まで延期される事と なった。
地下鉄は1番線と2番線の2本のラインからなっており、これまでの予定通り11月 に運行を開始することは可能ではあるが、両ラインのコネクション工事が終わって いないため、未だ、乗り換えが出来ない状態にある。
同状況でサービスを開始しても、利用者の数が少なく、見込まれているだけの 収入に達しず、無駄な経費が嵩むばかりとなる事が予想されるため、 コネクション工事が完了してからのオープンが望ましいと言うのが延期の理由と されている。


9月13日(火)

8月のCPI、最終値は3%

国家統計局(INE)は本日、8月の消費者物価指数(CPI)の最終結果を発表した。
それによると先月のCPIは3%で、8月30日に発表された暫定値を0.1ポイント 上回った。
また、先月の数値を7月と比較すると0.1%下がっており、4ヶ月連続の下落となった。
INEでは下落の原因として、7月より0.5%下がった医薬品の価格とみている。
また、靴を含む衣料品も下落の原因としている。
一方、生鮮食料品や燃料を除いた数値は1.2%で、7月の数値と変わっていない。

マドリッドの病院で象徴的請求書配布へ

マドリッド自治州では、明日よりラ・パス病院でシンボリックな請求書を患者に配布する。
これは一般に影の請求書と呼ばれ、検査、手術などにどれくらいの費用がかかっているかを 市民に知ってもらい、公共医療はタダという意識を変えてもらう狙いがある。
当面対象となるのは、同病院で外科手術などを受けた患者に限るが、今後 段階的に他の分野や病院に広げていく予定。
同州保健大臣はこのシステムの導入は、あくまで市民への情報提供であり、将来的に 公的医療の有料化への足がかりではないことを強調した。

マドリッド訪問者の10人に9人が満足

マドリッド市観光局が毎月行っている調査によると、今年1〜7月に同市を訪れた観光客の 10人中9人が満足し、他の人に訪問を推薦できるとした。
この調査は、市内の観光案内所などで配布されるアンケート用紙によるもので、街の推薦 度を1〜10で評価するもので、1万386人の有効回答があった。
今回の平均値は8.63で、昨年の同時期を0.06%上回った。
同観光局の担当者は、84%の人が8点以上の満足度を示したことを高く評価している。


9月12日(月)

7月の住宅販売、34.8%ダウン

国家統計局(INE)によると、7月の住宅売買契約数は2万8391件で、前年同月比 34.8%減となった。
これで5ヶ月連続の減少で、6月と比較しても0.8%下がっている。
このうち中古住宅の売買は昨年の同時期と比べて29.5%減少して1万4827件、 新築は39.8%減って1万3564件だった。

DGT、交通事故被害者団体への支援は収益の0.09%

2009年より施行されている交通法により、総合交通局(DGT)が交通違反の罰金により得た 利益はすべて交通安全対策に充てる事が義務付けられているが、昨年の収益のうち 事故被害者及びその家族を援助する団体に充てられたのはわずか0.09%だった。
この法律では、被害者援助への割り当ては定められておらず、そのほとんどが 交通安全政策などに使われた。
遺族会の代表は、援助には感謝しており、また交通事故を防ぐための対策の必要性も理解しているが、 被害者援助の割り当てがもう少し増える事を希望すると述べた。

皇太子夫妻、9・11の追悼植樹式に出席

米国の同時多発テロから10年目を迎えた昨日、フェリペ皇太子夫妻はマドリッドのフアン・カルロス1世公園で 行われた追悼式典に出席した。
式典にはソロモン駐スペイン米国大使やガジャルドンマドリッド市長、ヒメネス外務大臣が 出席した他、在スペイン米国人とこのテロの唯一のスペイン人犠牲者であるシルビア・サン・ピオさんの父親 も招待された。
同公園には被害者を偲んで9本の樫の木が植えられ、最後の1本にあたる10本目の 植樹を皇太子夫妻や大使らが行った。
ソロモン大使はスピーチで、民主主義、人権、信教の自由などの大切さを訴えた。


9月9日(金)はサンタ・マリア・デ・ラ・カベサの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


9月8日(木)

不動産売買数、2004年以降最悪の数値

不動産バブルがはじけてからすでに3年以上が経過したが、 スペインの不動産業界は未だに復旧の見通しが立たず、 ネガティブな記録を更新しつつある。
今年第2・四半期に行なわれた不動産物件売買件数は僅か90746件で 昨年度同時期と比較すると約41%のダウンとなり、2004年に統計が 取られ始めて以来、最悪の数値となった。
 昨年の同時期には260,243件の売買が行なわれていたが、 今年に入ってから今までの合計売買件数は165,286件で、バブルが はじける前、2007年度の400,000件に比べると大きく後退しているのが 判る。

ベルナベウスタジアムにコマーシャルセンターと高級ホテルを増築か

サッカーの名門、レアルマドリッドは、そのホームスタジアムである サンティアゴ・ベルナベウサッカー場の改装計画の一環として、スタジアムと カステジャーナ大通りとの間にある長さ150メートルのスペースに、 コマーシャルセンターと5つ星ホテルの建設を予定している。
これらの建設が可能となるかどうかは、今後のマドリッド市役所との協議の 行方次第であるが、同サッカークラブ会長のフロレンティノ・ペレス氏は、 今月25日に行なわれる会員会議において改装計画の詳細を発表する模様。


9月6日(火)

子供の新学期にかかる費用は平均796ユーロ

消費者団体FUCIの調べrによると、今年度の新学期にかかる諸費用の全国平均は796ユーロ で、昨年よりも3%下がった。
数値が下がった理由についてFUCIは、私立学校が経済危機を受けて授業料を下げたためと しており、平均額は7%下がって1095ユーロだった。
一方、公的補助を受けている私立学校(コンセルタード)は据え置き、公立学校は1.5%値上げで、 それぞれ773ユーロ、520ユーロだった。
また、教科書などの教材にかかる費用は平均192ユーロ、通学かばんや文具などは48〜120ユーロだった。
新学期の費用が最も高い自治州はマドリッドとカタルーニャで、それぞれ1000ユーロ以上、 これらに続くのがバレンシアで、940ユーロだった。
逆に最も安かったのはリオハで585ユーロ、カンタブリア(662)とガリシア(685)がこれに 続く。

カタルーニャ州内務相、「犯罪を犯す傾向のある国籍の人々がいる」

カタルーニャ自治州のフェリプ・プッチ内務大臣はマスコミの取材を受けた際、 偽善なしで話をすると、、犯罪を犯す傾向にある国籍の人々はいると発言した。
その中で同氏は、移民と犯罪を直接結びつけることはできず、犯罪イコール特定の人種、 宗教、肌の色ではない、しかしながら価値観、政治体制、文化などが異なる国の人々がスペインのような 自由と民主主義を尊重する国に来るとそれを悪用すると述べ、ルーマニア人やペルー人の 窃盗団などを例に挙げた。
また、カタルーニャ自治州内の刑務所で服役している犯罪者の半分はスペイン国籍ではないとし、こういった事実を隠すべきではないと強調した。

イタリアスト、スペインの空港にも影響

イタリアで本日行われているゼネラル・ストライキの影響がスペインの空港にも及んでおり、 午前10時40分までにイタリア発着の30便以上が欠航となっている。
マドリッドのバラハス空港では、本日45の出発便と39の到着便が予定されているが、すでに10便が キャンセルされている。
バルセロナのプラット空港でも計73の発着便が予定されているが、出発10便と到着11便がキャンセルとなった。


9月5日(月)

今選挙が行われればPPが絶対過半数

全国紙エル・ムンドの調査によると、今選挙が行われた場合、野党民衆党(PP)に投票すると 答えた人は47.1%で、与党社労党(PSOE)とした人(32.3%)を14.8ポイント 上回った。
この通りの結果となれば絶対過半数となり、2000年に当時のアスナル首相(PP)が 獲得した議席を上回ることとなる。
一方、PSOE選出の首相候補ルバルカバ氏は、前回の調査と同様最も評価の高い首相候補となっている。 ただし、前回よりもその数値は僅かながら下がっている。
2位はUPyDのロサ・ディエス党首、3位はCIUのデュラン・ジェイダ党首で、PPのラホイ 党首は4位だった。
各紙が発表する世論調査では、最近PPの圧勝が目立ってきているが、総選挙の前倒しが発表されて以来、特にその傾向が顕著になってきている。

週末の交通事故死者18名

総合交通局(DGT)によると、9月最初の週末であった先週金曜日の午後3時から日曜午前零時 までの間に交通事故で亡くなった人は18名だった。
また5名の重傷者もでている。
最も死亡者が多かったのは日曜日で10名が命を落としている。
また最も大きな事故が起きたのはセビージャ県のマルチェナで夏休み帰りの一家3人が、トラックと 衝突して亡くなっている。

国王の手術、無事終了

左足のアキレス腱手術のために昨日マドリッド市内の病院に入院したフアン・カルロス国王は、 今朝未明無事に手術を終えて退院した。
王室の発表によると、手術は部分麻酔であったため術後は入院の必要はなく、現在サルスエラ宮殿で 休養中という。
10日間ほどは手術した足で体を支えることはできず、完全な回復には7〜10週間かかるという。
そのため当分の間宮殿外の公務を行うことはできないが、内部での重要な公務に関してはその限りで はなく、今週中にサパテロ首相と宮殿内で会談する予定。
手術は病院の日常業務を妨げないよう明け方頃行われ、国王は午前7時過ぎには病院を後にした。


9月2日(金)

8月の失業者数、4ヶ月ぶりに増加

労働・移民省の発表によると、先月の失業者数は7月よりも5万1185人、 すなわち1.25%増加した。
これは4ヶ月ぶりの増加で失業者総数は413万927人となった。
特に増加が大きかった業種はサービス業で1.59%増えた。 これに続くのが建設業と工業だった。
同省の広報官はこれについて、残念な結果ではあるが、8月は元々増加傾向にある月であり、 ここ数年の同月と比べると増加率は低いと付け加えた。

エアー・ヨーロッパのパイロット9月22日よりストを予定

航空会社エアー・ヨーロッパの労働組合は昨日、今月22日よりストライキを行う予定であることを 発表した。
このストが決行された場合、22日以降毎週月曜日と木曜日に無期限で行われtる。
同労組はストの理由について、コードシェアをしている航空会社と契約している運航ルート はカンクンやプンタ・カナに限られているにも関わらず、労組への相談なしにそれ以外のルートも 運航させるなどの労働協定違反を訴えるためとしている。
なお詳細は今週木曜日に改めて記者会見が行われる予定。

国王、アキレス腱の手術へ

スペイン王室の発表によると、フアン・カルロス国王は来週にも左足のアキレス腱手術を 行う。
それによると、手術は6月に右ひざを手術したマドリッドのサン・ホセ病院で同じ医療チームが 担当する。
今回の手術は部分麻酔のため入院の必要はないが、リハビリには時間を要するという。
右ひざの術後経過は良好であったものの、右足をかばって歩行していたために左足に負担がかかり、 腱鞘炎を起こしたものと見られる。
手術後は当分の間国王の公務は休止される。


9月1日(木)

デモ集会、意見まとまらず

マドリッド自治州が経費節約のため、教員一人あたりの授業数を 18時間/週から20時間/週に変更しようとしているのに対し、 9月14日、新学年の始まる初日にストライキを行なうべく、 昨日、幾つもの労働組合、更には15−M(社会に不満をもつ者達)による 集会が開かれた。
教員、学生、学生の親などを含め、2000人以上の参加が見られ、 自治政府への抗議運動カレンダー、ストライキについての詳細が 検討されるはずであったが、集まったメンバーの意見は実に様々で まとまりが見られず、集会は5時間に渡って続けられたが最後まで 統一性に欠いた。
結果として、今月8日に再度の集合をかけ、新学年開始の初日に ストライキを行なうかどうかについて再協議が行なわれる模様。


8月31日(水)

EL15−M、明日の19時よりデモ

長引く経済危機の中で、EU全体の経済状態の悪化が続く中、 憲法によって各国の公共機関の借り入れ可能金額に制限を設けると言う フランス、ドイツの共同提案に応じるため、政府は憲法第135条の 改正手続きを進めている。
改正案については、与党PSOEと最大野党PPとの間で概ね、合意が 得られており、可決に持ち込むにあたって、政府は他党の説得に当たっているが これに対し、EL15−M(社会に不満を持つ者達)は、明日の木曜日、 デモを行なう予定。
デモは明日の午後19時にマドリッドのアトーチャを出発し、国会議事堂のすぐ横にある ネプトゥノ広場へ向けて移動する。
同デモは、少数派野党の支持を受けており、今回の憲法改正についての 国民投票の必要性を掲げている。

サンセの牛追い終了

およそ6500人が見守る中、マドリッドのサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスで 今朝、今期牛追い祭りの最後の牛追いが行なわれた。
最終日と言う事もあって、参加者は比較的少なく、1700名が牛追いに参加。
参加人数が少ないため、人と牛との大きな混乱も無く、ホセ・ルイス・マルカ牧場の牛は、 スムーズに牛追いのゴール地点である闘牛場へと到達。所要時間は僅か1分49秒だった。
この最終日、牛追い参加者の中で3名だけ怪我人が出たが、2名は軽い打撲で、現地での 応急処置だけを受けて帰宅、残りの1名が打撲と外傷があり、近くの病院へ搬送された模様。


8月30日(火)

アルハンブラに落書きで1〜3年の刑

1984年にユネスコの世界遺産に指定されたグラナダのアルハンブラ宮殿に落書きをしたとして ヨルダン軍将校が逮捕された。
この将校は今月13日、仕事でセビージャを訪れた後にグラナダに立ち寄りアルハンブラを 観光した。
その際カルロス5世宮殿の壁に先の尖ったもので自分の名前を刻んでいる所を見た他の 入場者が係員に通報した。
将校は駆けつけた国家警察官に逮捕されたが、落書きが違法行為であるとは知らなかったと話している。 同将校は重要文化財損壊罪の容疑で告訴されており、有罪となれば1〜3年の禁固刑となる。

8月のCPI2.9%

国家統計局(INE)は本日、8月の消費者物価指数(CPI)の暫定値を発表した。
それによると今月のCPIは2.9%で、7月と比較すると0.2%下がった。
これで4ヶ月連続の下落となる。
INEでは下落の主な原因を燃料、食料品と清涼飲料の値下がりであると見ている。
またINEはユーロ通貨圏CPIの暫定値も発表、こちらは2.7%で7月よりも 0.3%下がっている。
CPIの最終結果は9月13日に発表される。

マドリッド循環観光バス14%値上げ

暫定的にマドリッド市が運営していた市内循環観光バスが、明日より観光バス会社の 運営となり、それと共に14%値上がりする。
すなわちこれまで17.5ユーロだった1日乗車券が20ユーロとなる。
観光ルートはこれまでのものに加えて新たにマドリッド・リオ、モンクロア、ラス・ベンタス 闘牛場などにも立ち寄る。
運営会社の広報担当は、より良いサービスのために値上げはやむをえないとし、パリ(26ユーロ) ロンドン(29ユーロ)など他のヨーロッパ都市のバスの値段を引き合いにだし、それよりも安い値段で提供していることを強調した。


8月29日(月)

住宅ローン契約数6月も減少

国家統計局(INE)の調べによると、今年6月の住宅ローン契約数は、前年同月比42.4% 減少して3万2680件だった。
これで1年以上連続の下落となり、また調査開始以来最も低い数値のひとつとなった。 また6月の数値を5月では13.1%、今年1〜6月を昨年の同時期では 24.9%下がっている。
一方、平均契約価格は10万9431ユーロで、こちらも昨年6月より8.2%下がった。
自治州別では人口10万人あたりの契約数が最も多かったのはカンタブリアだったが、 すべての州で数値は下がっている。
また契約価格が最も高かったのはナバラだった。

旅客機の副操縦士、教皇訪問日にコカイン密輸を試み逮捕

治安警察は、ローマ教皇がマドリッドに到着した今月18日、メキシコの航空会社の 副操縦士をコカイン密輸未遂で逮捕していたことを発表した。
それによると、この男は教皇到着日にはほとんどの警官らがそちらの警備に 動員され、入国審査の荷物検査は手薄になると見込んで42キロものコカインを持ち込もうとした。
航空会社の乗務員にしては大きすぎる荷物に不審を抱いた係官が、男を呼び止めかばんを開けた所、 何の隠蔽工作もされていない、袋に入っただけのコカインが詰め込んであったという。
この航空会社は、この副操縦士を即解雇したと発表した。

Uターンラッシュの週末、交通事故死者15名

総合交通局(DGT)によると、夏休みのUターンラッシュのピークを迎えた先週末の 交通事故による死者は15名重軽傷者は10名だった。
死亡者が最も多かったのは土曜日で9名が亡くなっている。
土曜日の明け方頃ラ・コルーニャで起きた事故では、巡礼中の家族3名が車にはねられて 死亡、このうち1名は昨年大きな交通事故で九死に一生を得、奇跡の聖母に感謝の意を表すため巡礼路を歩いていた。


8月26日(金)

サッカー選手組合のスト終了

およそ200名の選手への給料が支払われていないとして スペイン・プロサッカー選手組合が、今期リーグ戦の時期が始まっているにも 関わらずストライキを続行、先週末の第一試合がキャンセルとなり、 更には今週末の第2試合もキャンセルになる可能性が高まっていたが、 昨日、ようやく、サッカークラブ連盟と選手組合が同意に達し、ストが終了した。
両者間の協議は計30時間に及び、昨日の早朝5時ごろに一度中断されたあと、 最後の協議は同昨日の10時半から再開。 今週末の第2試合にぎりぎり 間に合った形となった。
プレー出来なかった第一試合については、一部リーグは来年1月の22日に、 2部リーグは今年の10月26日に振り替えとなる予定。
 選手組合がストライキを行なったのは、スペインプロサッカーリーグの 27年間の歴史の中で初めてのこと。

サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス、牛追い祭り始まる

本日、マドリッドのサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスで恒例の 牛追い祭りが始まった。
初日の牛追いは、参加者約1400名、見物客約6500名で、 スタートから終了まで2分58秒と、比較的スムーズな流れとなったが、 4人が怪我をし、その内、3名が重症となった。
3名は打撲で、2名が重症として病院へ搬送。
1名は、牛の角が背中に刺さったため、現場(闘牛場)の手術室での オペとなった。
明日、二日目も午前8時から牛追いが行なわれる。

航空会社、JMJ(世界カトリック青年大会)による経済的損害賠償を訴え

先日、マドリッドで行なわれたJMJマドリッド大会で、マドリッド郊外にある クアトロ・ビエントス空港が、その会場の一部として使われたが、 同空港で運行している航空会社から、多額の損害があったとして訴えが出されている。
JMJ開催のため、同空港で働く職員、およそ2000名は、開催期間中、オフィスへの 出入りも禁止され、2週間の休業を強要される形となった。
この間、キャンセルとなったフライトは一日あたり10〜15便。
同空港でのオペレーションを行なう航空会社の一つ、Soko Aviation社は この2週間における損害額は30000ユーロ近くにのぼるとコメント。
150万人もの巡礼者が集まる会場となったこの空港には、今でも ブロックや柵、仮設トイレ、その他仮設施設など、何トンにも及ぶ残骸が 滑走路に残されている。
また、滑走路の照明なども取り外されたままで、これらの再設置と点検などの 作業が残されている。


8月25日(木)

スペインサッカーリーグ、選手協会ストライキのため未だスタートの見通しつかず

スペイン・プロサッカーリーグ連盟とスペインサッカー選手協会との間で 6回にわたる協議が重ねられたが、未だ、両者間に同意は得られず、 今シーズン第2試合にあたる今週末の試合開催についても、未だ確定して いない。
本日、10時30分より再協議が行なわれているが、今日の夕刻までに 同意に達しない場合、第2試合についても中止となる可能性が高まっている。
現在、受給が滞っている選手は200名ばかりあり、その総額はおよそ 5千万ユーロに達している。
協議の焦点となっているのが、この滞った支払いを行うことと、 今後の対策として、4千万ユーロの保証金を確保する事。
第2試合が無事、行なわれた場合、キャンセルとなった第一試合については 年末、12月の23日か28日あたりの穴埋めとなる可能性が検討されている。

アルバリーニョの収穫始まる

ガリシアのポンテベドラ県、サルバテラ・ド・ミニョにおいて昨日、 ブドウの収穫が開始された。
同地域での今シーズン最初の収穫を行なったのはワイナリー La Valで およそ40000キロの収穫となった。
このあたりは、リアス・バイシャスと呼ばれる、ブドウの産地で 白ワイン、アルバリーニョの名で世界に知られている。
今年の総収穫量は去年の3200万キロを大きく上回る4000万キロ程度が 見込まれており、質、量、共に最高の年となりそう。


8月24日(水)

マラガのローマ劇場、20年ぶりの再オープン

マラガ市に残る起源1世紀のローマ劇場跡は、1991年の夏に行なわれた 活動を最後に、修復工事が開始され、20年間、使用されることは無かったが、 ようやく工事が完了し、野外劇場としての再オープンを迎えることとなった。
オープニングセレモニーを担うのはバリトン歌手のカルロス・アルバレス、 画家であるアンドレス・メリダ、そしてギターリストのダニエル・カサレス等の アーティストが予定されている。
カルロス・アルバレスは今回のセレモニーでは歌うわけではなく、 地元マラガの作家フベナル・ソトが同セレモニーのために書いた散文や マヌエル・アルカンタラやピカソの残した詩の朗読を行なう。
また、ギターリストのダニエル・カサレスが奏でるメロディーに合わせて 画家アンドレス・メリダが音楽と絵画のフュージョンを作り上げる。
同セレモニーは入場無料だが、会場が小さいため、席について鑑賞出来るのは 僅か220名で、その他は劇場が面したアルカサビージャ通りから見守る形と なる。
屋外会場であることから、この劇場は基本的に夏用の会場となるため、 本格的な活動は来年夏からとなる予定。

サッカースペイン代表、世界ランキング2位に降格

現世界チャンピオンでありヨーロッパチャンピオンでもあるスペインのサッカー代表チームは 1年以上の間、FIFA世界ランキング1位の座を守ってきたが、最後に行なわれたイタリアとの 親善試合での敗北が影響し、ついに2位への降格となった。
スペインを抜いてトップの座に躍り出たのがオランダ代表チームで、史上初のトップ入りとなった。
現在のランキングトップ10は次のとおり。
オランダ、スペイン、ドイツ、英国、ウルグアイ、ブラジル、イタリア、ポルトガル、アルゼンチン、 クロアチア。


8月23日(火)

外国人観光客数、ほぼ経済危機前の数値に

産業・観光・商業省の発表によると、今年1月〜7月までにスペインを訪れた外国人観光客数は、 3200万人を超え、昨年同時期よりも7.4%上昇した。
また7月だけの数値をみても、観光客数は750万人で前年同月比7.2%上昇し、最高値を記録した 2007年7月の数値に近づいた。
同省では、このままいけば2011年は経済危機以降最も高い数値を記録するであろうと予測している。 この7ヶ月間に最も外国人が多く訪れたのはカタルーニャとバレアレスで、これにアンダルシア、 バレンシアとマドリッドが続く。
一方、最も上昇率が高かったのはカナリアス諸島だった。
同省ではこの数値を評価しつつも、上昇の大きな理由として、チュニジアやエジプトの安いリゾート地に まだ観光客が戻っていないことをあげ、この状況が永遠に続くわけではないので国、各自治体とも 安定した観光客の誘致に励むべきだとしている。

世界カトリック青年大会期間中の地下鉄利用客400万人増加

先週マドリッドで開催されたカトリック教会のワールド・ユース・デイの期間中に 地下鉄を利用した人は前の週より400万人、すなわち62%の増加となった。
最も利用客が多かったのは17日と19日でそれぞれ190万人が利用した。
一方、最も上昇率が高かったのは21日の日曜日でその前の日曜より102%の増加となっている。 特に午後1時から4時までの利用率は300%上昇した。
同地下鉄では期間中特別警戒体制をしいて警備にあたったが、特に大きな問題は 起こらなかった。

バルサ会長、モウリーニョを告発せず

サッカーFCバルセロナのサンドロ・ロセル会長は昨日、先日の試合でレアル・マドリッドの モウリーニョ監督が起こした暴力行為について告発しない事を正式発表した。
ロセル会長は、心の中では何かしたいという気持ちもあるが、理性的な判断を選択したと述べ、 これ以上火に油を注ぐ考えはないとした。
また、我々は空いばり屋でも口が軽いわけでもない、とレアル監督を暗に批判した。
同会長によると、この決断は同クラブの上層部及び監督を始めとした指導部の間で協議されたが、 特に今回の被害者であるビラノバコーチのたっての要望により決断されたという。
ビラノバ氏は、これ以上試合以外の事で注目されるべきでないと延べ、クラブ側も、モウリーニョ の暴力の場面は生中継で放映され、誰が悪いのかは世論にも十分伝わっているとの 見解から告発しない事を決めた。
この試合は、スーパーカップ第2戦で、後半の終盤に判定をめぐって両チームの選手らがもみ合いとなった際、 モウリーニョ監督が、ビラノバコーチの目を手で突き、同コーチも これに反撃した。


8月22日(月)

ワールド・ユース・デイ経済効果は?

エル・パイス紙は、昨日閉会したカトリック教会の世界青年大会における経済効果 について報じた。
それによると、開会前の主催者側は1億ユーロの利益を予測していたが、マドリッド経営者協会 のフェルナンデス氏は昨日、宿泊施設、交通機関と商店の利益は1億6千万ユーロに 上るであろうとの見解を示した。
しかしながらこれらの業界では、収益予測を5280万ユーロと約3分の1に下げている。
最も利益が上がったのはファーストフードなどの飲食店で、特に主催者が巡礼者に配布した 食券を受け入れ、特別メニューを用意した所には大勢が詰め掛けた。
宿泊施設は、多くの巡礼者は体育館、神学校や一般家庭などを利用しており、大きな収益とは ならなかったが、それでも通常の8月よりも宿泊率はアップしたという。
公共交通機関で最も利用が多かったのは地下鉄で、通常の216%の利用率となった。
しかしながら自治体が巡礼者向けに通常のチケットより84%安い地下鉄バス共通定期券を 販売したため、大きな利益にはならなかった。
一方タクシーは、格安券と道路の交通規制のあおりで売り上げが下がったという。
小売店でも一部の土産物店などを除いて売り上げ高に大きな変化は無かったとしている。
また国公立の美術館やモニュメントには大勢の人が詰め掛け、数時間待ちの行列ができたが、 こちらも巡礼者の入場は無料であったため、カフェテリアやミュージアムショップの売り上げ以外の 収益はゼロだった。

プラドの一般入場料、10ユーロに統一

マドリッドのプラド美術館は昨日、9月4日より一般入場券の料金を10ユーロに統一すると 発表した。
これまでは常設展示のみ入場可能のチケット(7ユーロ)と期間限定の特別展示にも入れる 10ユーロのチケットの2種類があったが、前者を廃止し10ユーロのチケットのみとなる。
プラドの広報担当は、これまで入場者はチケット売り場でどちらにするかを決めねばならず、 入場後に見たい特別展示を見つけても変更することができず、不便を感じるという声が上がっていた。
これからは自由に好きな展示を鑑賞することができ、美術館の運営もより良いものに なるとコメントしている。

西部で引き続き天候不順の予報

気象局は本日もイベリア半島北西部を中心に悪天候が続き、ガリシアでは大雨に見舞われ 気温も下がるとしている
。 特にポンテベドラ、オレンセ、コルーニャでは大雨による警報が発令されている。
一方で南東部を中心に高気温による注意報も出されており、レリダとマジョルカ島では38度に まで達する見込み。
またバルセロナでは37度、テルエル、ウエスカ、サラゴサ、タラゴナなどでも36度との 予報が出ている。
これらの地域以外の気温は全般的にやや下がる模様。


8月19日(金)

バルセロナ、9月に最後の闘牛

2012年1月よりカタルーニャでは闘牛の禁止令が施行され、 同地方における闘牛の歴史が終わる。
これに先立って今年9月のメルセ祭りにカタルーニャ最後の闘牛が 予定されている。
闘牛は9月24日と25日の二日間にわたって行なわれるが、 24日はヌニェス・デル・クビージョ牧場の牛、そして闘牛士は モランテ・デ・ラ・プエブラ、エル・フリ、ホセ・マリア・マンサナレスの 出場が、25日にモヌメンタル闘牛場での最後を飾るのがエル・ピラル牧場の 牛、そして、フアン・モラ、ホセ・トマス、セラフィン・マリンとなる予定。

マドリッドの地下鉄、大混雑

世界カトリック青年大会に世界中から集まった巡礼者達の数はおよそ150万人と 言われており、マドリッドの地下鉄は、普段よりもその運行数を増やしているにも 関わらず、大混雑となっている。
昨日は町の中心部にあるバンコ・デ・エスパ−ニャ駅と、ソル駅が閉鎖となっていたが そのため、その周囲にある駅に利用者が集中し、地下へ降りるのにすでに長蛇の列を 成していた。
地下鉄利用者の数は、夕刻5時から6時の間に通常の67%増、朝方には普段の2倍以上に 達していたとの地下鉄側からの情報。
 マドリッド地下鉄は18日、20日、21日に、ストライキを予定していたが、18日は 部分的なストで、大きな影響は出ず、20日、21日については、いずれも回避された模様。
 ソル広場付近の商店は、今年、「社会に不満を持つ者達」による広場占領による影響で その売り上げに多大な損害を受けていたが、今回のカトリック世界大会に集まった 夥しい数の巡礼者達の出現についても、売り上げに効果があったのは飲食関係の店のみで 営業妨害にしかならなかったとコメントするショップも多い。
また、救急活動にについても、昨日だけで628名の巡礼者のアテンドを行なっており、 その内の18名が病院へ搬送されている。


8月18日(木)

無宗教派デモ、巡礼者と衝突、11名が負傷

世界カトリック青年大会が行なわれているマドリッドで昨夜、19時半ごろ 無宗教派グループによるデモが行なわれた。
国民の一部が信仰する特定の宗教に関連した行事に、公庫から莫大な出費が 行なわれる事に対し、「カトリック教に対する特別扱いは無くすべきである」 との主張を掲げて約5000人(警察当局発表による)のグループが マドリッドの中心、ソル広場近辺を行進した。
ソル広場では、一部の青年大会への参加者がこれらデモ隊を待ちうけており、 両者間に衝突が生じた。
警官隊の介入により、8名が拘束され、11名の怪我人が出た模様。

ローマ教皇、マドリッドに到着

マドリッド世界カトリック青年大会が開催される中、本日12時に ローマ教皇ベネディクトXVIのマドリッド、バラハス国際空港への到着が予定されている。
到着後、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相、国王夫妻等による歓迎の儀が執り行われ、 ホセ・ボノ国会議長、憲法裁判所長官、最高裁長官、法務長官、マドリッド州知事、マドリッド市長 他、2000人の若者達の出席が予定されている。
その後、19時過ぎにアルカラ門からシベレス広場へと移動後、世界中から集まった若者達との 交流が行なわれる。
その後引き続いて、明日から21日までマドリッドにおける多忙なスケジュールが予定されている。

フランス警察、マドリッド市内を巡回

世界カトリック青年大会の開催期間中、マドリッド市内をフランス警察が そのユニフォーム姿でパトロールを行なっている。
これは、ユーロ警察と呼ばれるもので、スペインで見かけるのは初めてのこと。
ユーロ国家間における警官の相互派遣は2008年より行なわれており、 これまでにスペインの警官も26名のフランス語を介するメンバーが フランスにおけるブドウの収穫期や、トゥール・ド・フランスの開催時、 或いは、ユーロディズニー、オルレアン、ボルドー、アビニョンやカルカソンヌの フェスティバルなどの警備に参加している。


8月17日(水)

フライトの遅延、ヨーロッパでスペインがトップ

ユーロコントロール管轄下にあるフライトの遅延時間合計は、昨年同時期に比べると 今年の7月は約半分に減少し、スペインのマドリッドやバルセロナの空港についても 改善が見られた。
しかしながら全体の中で、バルセロナがワーストランキング、トップの位置にあり、 マドリッドが5番目に続いている。
遅延の原因として、その半分以上が、航空会社に問題があると見られているが、 交通コントロールに起因するとされる遅延については、そのほとんどが 過剰交通、つまり、空港のキャパシティーを超えた交通量に問題があるとされ、 これによる遅延の36.5%がスペインの空港に集中している。
しかもこれは昨年に比べて、マドリッド、バルセロナ共に、それぞれ10%、38%の 改善が見られた結果である。
過剰交通量による遅延時間が、これら2空港を上回ったのは、マルセーユの空港だけ。


8月16日(火)

第2四半期の経済成長率0.2%

国家統計局(INE)によると、第2四半期の経済成長率は0.2%、 第1四半期と比べると0.1%マイナスとなった。
INEによると、海外からの需要は増えつつあるものの、国内の需要は頭打ちで、 一般家庭の消費、公共事業や企業による投資の減少などが成長を 鈍らせる原因とみている。
経済成長率の足踏みに最も影響を及ぼしている業種はサービス業で、6月には5.9%下がり、 4ヶ月連続の減少となっている。
特に自動車やオートバイなどの販売や整備の需要の減少が影響しているという。

30県で猛暑による警報・注意報

気象局は本日高気温による警報・注意報を10自治州の30県に発令した。
警報はラ・マンチャのトレドで出されており、最高気温は39度に達する見込み。
また普段比較的温暖な気候のカナリアスでも37度まで上昇するという。
一方アンダルシアのコルドバ、ウエルバとセビージャでは39度、アルメリア、カディス、 グラナダ、ハエン、マラガ、シウダ・レアル、クエンカ、カセレス、バダホスとオレンセでも 38度となる。
市民保護局では、日中の激しい運動や日向を避け、十分な水分補給や軽めの食事を撮るなどの暑さ対策を 呼びかけている。

ワールド・ユース・デイに世界中から150万人

本日よりマドリッドで開催されるカトリックのワールド・ユースデイのため、先週末より世界各地から若者が 集まっており、最終的には150万人に達する見込み。
ローマ教皇の到着は木曜日だが、本日より市内のあちこちで交通規制が行われており、地下鉄を 中心とした公共交通機関の利用を市民に求めている。
午後8時からはロウコ・バレラ枢機卿による歓迎ミサがシベレス広場で行われ、 教皇到着までの間、巡礼者達は今回のために企画された様々な催しに参加できる。
また懺悔を行う告解室も200箇所に設置される。
ワールド・ユースディは今週日曜日にクアトロ・ビエントス空港で行われるミサを最後に閉会となる。


8月15日(月)は、聖母被昇天の祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます


8月12日(金)

  タラゴナのアウグストゥス神殿、世界最大級か

タラゴナの大聖堂地下で発見された紀元1世紀、アウグストゥス帝時代の 神殿跡の第2次発掘調査作業が8月5日に終了し、その調査結果がまとめられつつ ある。
これによると、この神殿の規模は幅27メートル、長さ46メートルに及んでおり、 ローマ帝国時代の建築物の中でも世界最大級のものの一つと見られる。
オリジナル建築の上に一部、後期ローマ人や西ゴートによる形跡が認められる事から 5世紀頃に一度、発見されていた事が判明。

アンティ教皇グループのデモによるソル通過を許可

今月18日から予定されているローマ教皇ベネディクト16世の訪西に対し、 これを望まない人々によるデモが17日に予定されているが、すでに世界中から 続々と集まり始めているカトリック巡礼者達との衝突を避けるため、同デモが マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル広場を通過する事について、自治政府は 禁止する態度を示していた。
これに対し、デモグループは納得出来ないとして、自治政府との間での交渉を 続けていたが、最終的にソル広場でデモを終えず、通過すると言うことでその許可を 取り付けた。
これにより17日のアンティ・教皇デモは、ソルのすぐ傍にあるティルソ・デ・モリナ 広場から始まり、まっすぐソルへ向かい、ソルを通過したあと、セビージャ通りから 再度、出発地点のティルソ・デ・モリナ広場へ戻ると言うルートを辿る事となる。
彼等が掲げるスローガンは「我々の税金を教皇に使うな!」。


8月11日(木)

スペイン・サッカーリーグ、選手協会のストにより試合中止か

スペインサッカー選手協会は、一部リーグ、2部リーグ共に、 間もなく始まろうとしている今期のリーグ戦の第一試合、第2試合について 参加を拒否するとのストライキ宣言を行なった。
これは、一部の選手への給料未払いが続いている事と、それに対する対処の 遅れに対する抗議。
選手側によると、昨年から今年にかけて、給料が契約どおり支払われていない 選手の数が100名から200名に拡大しており、その額は1200万ユーロから 5000万ユーロにまで達しているとの事。
レアルマドリッドのキャプテンでありスペイン代表チームのキャプテンでもあり、 また選手協会の副会長をも務めるイケル・カシージャス選手は、「実際にこれだけの 被害者があると言う事実の前に、全員が彼等の立場になって同問題を受け止めるべき である。問題解決に向けてスペインプロリーグ側との必要な交渉は続けるが、 現状のままではストは行なわれるであろう。」とコメント。


8月10日(水)

2年間、テロ起きず

バスク独立を謳うテロ組織ETAが停戦宣言を行なって1年が経つが、 最後のテロがあってからはすでに2年の月日が流れており、 ETAにとって、大きな転換期を迎えているとの見方が強まりつつある。
治安当局の追跡によってその勢力を失いつつあるETAであるが 彼等にとって常に宿敵であった警察とは別に、大きな障害が現れたことも その弱体化の理由として考えられる。
バスクで行なわれた自治州選で、新党として参選したBildu党が バスク愛国左翼の筆頭として多数の議席を獲得した事によって バスク地方における愛国主義者の政治力が急激に強まったが、 これに伴ってETAによる武力闘争の必要性が無くなり、 彼等に武力放棄と完全なる解散とをせまる声が高まりつつある。
「政界での成功がテロ活動を無用化し、隅へ追いやろうとしている」 そう言った時期であると治安当局のテロ対策課はコメントしている。
しかしながら、すでにETAが完全にその活動を停止している訳では 無く、表面的なテロについては過去2年間、起きていないが、 新たな隠れ家や武器類などの摘発は今も続いている。

コルクの収穫終了

毎年夏にアンダルシアで行なわれるコルクの収穫が、今、終わろうとしている。
コルク樫の森全体の色が変わる時である。
6月1日から開始された今年の収穫は明日の朝7時からカディス県のヒメナ市で行なわれる 収穫作業でその終了を迎える。
斧を手にしたものが木に登り、表皮を剥き取りこれを地上へ落とすと、ナイフを手にした者が これを適切な大きな切り分ける。
別の係りがこれを背負ってラバが待機している所まで運んで、次へバトンタッチ。
今度は集められたコルクをラバの背に積み山を降りると言う流れ作業が行なわれているが、 これは200年前から伝統産業として続いている。
車両が入れない山の中であるため、運搬にラバを利用しているが、1頭のラバにつき、200キロ程度の コルクを運ぶことが可能。
 同じコルク樫の木からコルクを収穫するのは10年おきの作業となっている。
これは、木を守るため、そして山火事での被害を抑えるために必要な期間とされている。
小さな山火事であれば、コルク樫の木は、その表面を厚いコルクで覆われている事により 難を逃れる事が出来るが、収穫が終わったあとでは、あっという間に燃えてしまう。
森を守る理由で、これら、収穫の規制がおかれてはいるが、それでも尚、収穫によって 木の寿命が縮まるの事実で、通常、自然の状態にあれば400年生きるコルク樫が、 収穫を行なう事によって、その寿命は200年以内になってしまう。
また、植樹をした場合、最初の収穫は、樹齢25〜30年程度まで待たねばならない。
スペインで生産されるコルクの量は世界の30%を占めており、その80%が アンダルシア産。
カディスからマラガ県にかけて広がるコルク樫の森は 国定自然公園となっており、12万ヘクタールの面積を持つ世界最大のコルク樫の森と なっている。
コルクの市場価格は、1キンタル(46キロ)あたり80ユーロ程度で、スペインのコルク産業に よる収入は年間総額15億ユーロ程度。

ガリシアの貯水量、南部を下回る

雨の大地ガリシア、と言うイメージを持つ緑豊かなガリシア地方であるが、 近年、その降水量に大きな変化が生じつつある。
同地方の大西洋岸貯水池には、その収容量の57.2%しか水が無く、 国内で最も水不足となっているJucar川の貯水池に次いで、スペイン国内で 2番目に少ない貯水量を示している。
また、同じくガリシアにある別の貯水池でもその水位は60.4%となっており スペインの全国平均70.1%を大きく下回っている。
 一方、通常、夏場を中心に深刻な水不足に悩まされる南部では、 グアダルキビール川の貯水池が82.1%、アンダルシア地中海貯水池の 水位が85.5%と、全国平均を大きく上回る数値となっている。

ローマ教皇訪問に合わせ、マドリッド中心部で交通規制

カトリック・ワールドユースデー・マドリッド大会の開催に伴い、 マドリッド市内中央部の交通規制が行なわれる。
来週火曜日の午前10時半より23日の午前6時半までの間、 コロン広場からアトーチャ駅までの間(レコレトス通りープラド通り)、 スペイン広場からシベレス広場までの間(グランビア−アルカラ通り)が 完全車両通行止めとなる。
この間、60線以上のバスがその路線変更の対象となり、混乱が予想される ため、マドリッド市では、地下鉄の利用を勧めている。


8月9日(火)

住宅価格、2007年から22.3%の下落

住宅価格査定会社TINSAの調べによると、バブルが崩壊した2007年後半から先月までの間住宅の値段は 22.3%下がった。
また先月の数値は6.4%下がり、7ヶ月連続の下落となった。
住宅価格は全国で下がっているが、地中海沿岸地域の下落が特に顕著で、2007年以降先月までで 29.7%のマイナス数値となっている。
一方大都市部の7月の平均価格は前年同月比7.5%、中小都市でも同6.1%下落している。
それ以外の地域では5.4%、バレアレスとカナリアス諸島では2.5%下がっている。
またここ数ヶ月で最も下げ率が大きかったのは6月で6.6%だtった。

今月18、26日に空港地上係員スト

UGT、CCOOなどの労働組合は、今月18日と22日に全国の空港の地上勤務スタッフのストを 行うと発表した。
それによると、両日とも24時間ストで、すべての地上係員に適用されるという。
組合側はこのストの理由について、度重なる会社側の労働協定の不履行を挙げた。
またそれに対する勧業省の受身な姿勢を批判した。

ワールド・ユース・フェスティバル警官1万人動員で警備

今月16日から22日までマドリッドで開催されるカトリック教会のワールド・ユース・フェスティバル の警備のために1万人以上の警察官が動員されることとなった。
その内訳は、国家警察と治安警察が6150人、マドリッド市警察が4000人ほど配置される。
特に、最近活動が再び活発になってきた「5月15日運動」の抗議活動などを避けるためにこれだけの 警備が行われるとみられるが、政府関係筋は万全を期す構えであるが、特に大きな問題は 起きないであろうとしている。
一方、ローマ教皇のエル・エスこりアル訪問や到着・出発時などの特別セレモニーの 時には、1000人の救急隊員や市民警備隊を待機させ緊急時に備える。


8月8日(月)

欧州中央銀、スペインなどの国債購入へ

欧州中央銀行は昨夜、ユーロ通貨圏に加盟するスペインやイタリアの国債を積極的に購入すると発表した。
これは、市場の混乱を抑える目的があるが、同行では両国が発表した新たな財政再建対策を評価し、 競争力と柔軟性を持ってさらなる赤字削減への努力を求めた。

敬虔なカトリック信者を表明する人は71.7%

社会学研究所(CIS)の調べによると、自分は敬虔なカトリック信者であると答えた人は全体の71.7%で、 10年前の調査(82.1%)と比べて10ポイント以上下がった。
一方、4人に1人が無心論者、または敬虔な信者ではないと答え、前回の14.6%から24.3%に上昇した。
またカトリック以外の宗教を信じると答えた人は2.4%だった。
年齢層別でみると、65歳以上の人では10人中9人が信者であると答えたのに対し、18〜24歳の 若者の間では56.8%に止まった。
CISによると、信者であると答えた人のうち毎日曜日ミサに行くと回答した人は13%、週に何度か訪れる とした人は2.7%だった。
10年前の調査ではそれぞれ19%と2.9%で、信仰と実行の間の差が、以前よりも広がっていることが伺える。
また10人に1人が結婚式、葬式などのセレモニー以外では教会に足を運ばないと答えた。

ローマ教皇訪問記念トイレットペーパー発売

今月半ばにマドリッドで開かれるカトリック教会のワールドユースフェスティバルのローマ教皇訪問を記念して、 特製トイレットペーパーが発売された。
これは、バチカン市国の国旗をイメージした黄色と白のトイレットペーパーで、3層構造でアロマつき、パッケージ にはI love el Papaと印刷されている。
このトイレットペーパーを販売している会社では、教皇のパレードの際に巨大な紙テープとして使用すること を推奨しているが、本来の目的にも使用可能であるという。


8月5日(金)

プエルタ・デル・ソル、厳重な警戒態勢

5月15日にマドリッドの中心、プエルタ・デル・ソルに集結し、 その活動が開始された「社会の現状に不満を持つ者」による抗議運動、 15−Mだが、昨夜、警備にあたっていた警官隊との間で初の衝突が 生じた。
その結果、7名の警官を含む20名の怪我人が出た模様。
およそ800名の15−M集団は昨日、プエルタ・デル・ソル広場への 進入、占領を試みたが、警官隊に阻まれこれに失敗。
その後、カステジャーナ通りにある内務省の前に20時ごろ集結し 警官隊との衝突に発展した。
ここ数日、プエルタ・デル・ソルの地下鉄、近距離鉄道の駅が閉鎖されると 言う事態が続いているが、今日は朝から平常どおり機能している。
しかしながら、状況次第でいつでも閉鎖される可能性もあるとのこと。
また同広場は、一般車両を除いて、通常、タクシーや市バスが出入りしているが、 これらの通行止めが続いている。
 昨夜、15−M集団は本日の午後20時にアトーチャからソルに向けて デモ行進を行なう事を通達し、正午以降、2時間おきにソルへ詰めかけて 警官隊にプレッシャーをかけるよう呼びかけを行なった。

スペイン経済、伸び悩み

今年第2四半期の国内総生産は前期比較、僅か0.2%に留まり、 第1四半期よりも更に0.1ポイント少ない伸び率となった。
年間比較では、第一四半期が0.8%であったのに対し、第2四半期では 0.7%に留まり、スペイン経済が未だ、危機から抜け出られずにいるのが 伺われる。


8月4日(木)

一般車道の制限速度、100キロから90キロへ

総合交通局は昨日、高速道路を除く、一般車道における制限速度を 現行の時速100キロから、90キロへ変更する予定である事を発表した。
スペイン国内の、幅1,5メートル以上の路肩がある一般車道では 最大速度が時速100キロに設定されているが、死亡事故の多くは 高速道路以外のこれら一般車道で起きている。
2010年を例に挙げると、交通事故による死亡者数は1730名で そのうち、一般車道での死者数が1331名であった。
総合交通局では、総選挙が予定されている11月20日までに 新しい制限速度の施行に持ち込む構え。

アンダルシア、今年7ヶ月間での臓器移植21%増加

交通事故死亡者の臓器ドナーが減少した事に伴い、脳死によるドナー数が 9%減少したにも関わらず、アンダルシアにある公共の病院において行なわれた 臓器移植手術は、今年に入ってからの7ヶ月間で21%の増加となった。
同州でこの7ヶ月間に行なわれた移植手術は420件で、これらは 死亡者による741件の提供と、生存者による31件の提供によって実現した。
このリズムが年末まで維持された場合、アンダルシア州が持っていた これまでの臓器移植手術数の記録を塗り替える可能性が高い。

ブランカ・デル・レイ 引退

マドリッドにあるタブラオ・デ・フラメンコの老舗、コラル・デ・ラ・モレリアの トップダンサーとして踊り続けて来た世界的なダンサーであるブランカ・デル・レイが 今日、同タブラオで踊る最後の夜を迎える。
ブランカは14歳にして同タブラオにやって来たが、その後、オーナーのマヌエル・デル・レイと 結婚。これまで他のタブラオへ移ることも無く、モレリアの歴史を作り続けてきた。
本当に最後の後援となるのは、月曜日に予定されている国際フェスティバルであるが これまでの人生のベースとなってきたモレリアでの最後の後援は今夜となる。


8月2日(火)

失業者数、4ヶ月連続で減少

労働・移民省の発表によると、7月の失業者数は4万2千59名、すなわち1.02%減少 した。
これで4ヶ月連続の減少となり、総失業者数は407万9742人となった。
自治州別でみると12州で減少したが、最も下がったのはガリシアで1万557人、2位が バレンシアで9622人、これにカタルーニャの5625人が続く。
逆に失業者数が増えたのは、カナリアス(1666人)、アラゴン(601人)と マドリッド(446人)だった。
同省では、この数値を評価し、これからも失業問題の対応に努力し続けていくとした。

7月のイワシの値段、8.12%上昇

産業・観光・商業省の発表によると、先月最も値段が上昇した食料品はイワシで8.12%だった。
また、オレンジ(2.97%)、カタクチイワシ(2.23%)、アジ(1.81%)と リンゴ(1.24%)もそれぞれ上昇した。
逆に最も値下がりしたのはサラダ用のトマト(6.01%)とピーマン(5.94%)だった。 一方昨年の7月と比較すると、最も上昇したのはカナリア産バナナで24.47%、これに アジ(8.10%)と鮭(6.6%)が続く。
また前年比最も値下がりしたのは、レモンで18.91%、これにサラダ用トマトとオレンジが 続く。

バレンボイム、マジョール広場の観客を魅了

マドリッドの8月恒例行事となりつつあるウェスト・イースタン・ディヴァンオーケストラが、 今年もマドリッドのマジョール広場で演奏を行った。
世界的なピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイム氏率いるこのオーケストラは、パレスチナ人、 ユダヤ人とスペイン人で構成されており、スペイン国内はもとより世界各地で活動を行っている。
毎年大勢の人が詰め掛けるこのコンサートには3500席が用意されたが、午後7時半の開場後 まもなく満席となり、席を確保できなかった人たちは立ち見で鑑賞した。
開始時間の午後10時丁度に激しいにわか雨に見舞われたが、1時間半ほどのコンサートは 滞りなく行われた。
今年の演目はグスタフ・マーラーの交響曲第10番アダージョとベートーベンの交響曲第5番ハ短調だった。


8月1日(月)

PPとPSOEの差、14ポイント

エル・パイス紙が行った調査によると、今総選挙が行われた場合野党民衆党(PP)に 投票すると回答した人は44.8%、社労党(PSOE)とした人は30.8%だった。
次期総選挙の日程は、先週金曜日サパテロ首相により投開票日の前倒しが発表されているが、 この調査の通りとなると、2000年の結果には 及ばないものの、PPが過半数を獲得する可能性も高い。
また、保守系のラ・ラソン紙の調査では、この差は16ポイントとなっているが、 これらの調査は、首相発表の前日に行われている。
一方、社会学研究所(CIS)が行った調査では、PPとPSOEの差は7.1ポイントに止まっている。
こちらの調査はPSOEのルバルカバ氏が、首相候補の出馬を正式表明した直後に行われている。

7月の自家用車登録数、前年比4%減

自動車製造連合及び販売連合の発表によると、7月の新規自家用車登録数は7万8千913台で 前年同月比4%の減少となった。
また、今年に入ってから先月までの累計数では前年比26.4%のマイナスとなっている。
同連合では、昨年の減少率が非常に大きかったことから、下げ幅は安定しつつあると見ている。
ただし、経済危機に陥るまでは7月は例年販売数が多い月だったため、ピーク時と比較すると半分以下の数値となっている。

マドリッド地下鉄・バスの1回券、50%上昇

マドリッド自治州交通局は、地下鉄と路線バスの1回券を現在の1ユーロから1.50ユーロに引き上げると 発表した。
同局のベテタ局長は、今回の値上げにういて、インフレなどによりこのままでは公共交通機関の 正常な運行を維持するのが困難であると判断したためと説明している。
一方、消費者団体はこれを言語道断であると強く批判、市民にとって不可欠な公共サービスに対しては、 法的制限を設けるべきであると述べた。
尚、10回使用の回数券及び定期券の値段は据え置きとなる。


7月28日(木)

初のフラメンコ国際会議、セビージャで開催

世界初のフラメンコ国際会議が今年11月にセビージャで開かれる。
会場となるのはセビージャ市内、サンタ・クルス地区にある サンタ・クララ修道院で、11月の10、11、12日の三日間が 予定されている。
フラメンコ国際会議の開催は、フラメンコが2010年11月に ユネスコにより世界文化遺産として指定された事がモチベーションとなった。
会場には二つの丸テーブルが置かれ、一つにはフラメンコ・アーティスト達が もう一つには各界の代表や企業家達が着席し、フラメンコ文化の現状と 今後の発展のために必要な措置、プロモーションなどについての談義を 行ない、フラメンコ白書作成のベースとされる。
第一回国際会議開催の予算として6万ユーロが見込まれているとのこと。

テオティウアカン展、マドリッドに到着

メキシコシティ北東約50キロ地点にあり、紀元前2世紀から紀元後6世紀まで存在した と言われる宗教都市テオティウアカンはその起源も、終焉についても依然、神秘に 覆われているが、同文化についてメキシコの主要国立博物館等に保存されている 遺跡類が11月半ばごろまでマドリッドのカイシャ・フォーラムで展示される。
同展示会は今年4月にバルセロナで始まったあと、パリ、ベルリン、チューリッヒ、ローマの 各地で行なわれ、すでに50万人の入場があった。
マドリッドでの展示が最後となり、そのあと展示された遺跡類はメキシコへ戻される。


7月27日(水)

一日に300人がスペイン人国籍に変更

スペインに居住するために国籍を変更し、スペイン人になる移民が多い中、 その数が近年、急速に増加を続けている。
2000年にスペイン国籍をとった移民の数が11,996名であったのに対し、 2010年には123,718名となった。
2011年については、現在のところ、1日あたり300人がスペイン国籍を 入手しつつある。
国籍を変える移民で最も多いのは中南米諸国民(ブラジルを含む)。
中南米諸国民やフィリピン人、ギネア人、ポルトガル人、アンドラ人、 セファルディ(1942年にスペインから追放されたユダヤ人の子孫)等については 他の外国人に比べ優遇されており、スペインに合法的に2年間住めば、国籍を申請する 権利が生じることになっているため、これらの国民による国籍変更は常に多く見られる。
その他の国民については合法的に10年以上スペインに居住していないとスペインの 国籍申請は出来ない。


7月26日(火)

マドリッド州民の3分の1が外食

マドリッド自治州が、成人した社会人及び学生に対して行った調査によると、3分の1が、 常時外食すると答えた。
また食事にかける平均時間は55分、定食の費用は平均10.6ユーロだった。
マドリッド州民に最も人気の高いメニューは1皿目がサラダ、メインディッシュは牛フィレのステーキ とポテトフライの付け合せ、デザートはプリンだった。
一方、食事に欠かせないものとしては、パンを挙げた人が、22%、、野菜とした人は15%だった。
また13%が肉類、10%が乳製品を挙げた。

警察庁、テロ攻撃に対する警戒レベルは引き上げず

警察庁のベラスケス長官は会見で、ノルウェーで先週起きたテロ事件に触れ、 警戒レベルは、現在の2を保持すると述べた。
この事件の容疑者は、事件前に公開した文書のなかでスペインに触れており、サパテロ首相の 移民に対する寛容な政策や初の女性防衛大臣となったチャコン氏が、就任当時妊娠中で、 大きなお腹で勤務していたことなどを批判しており、スペインに対する攻撃をほのめかす箇所もあった。
しかしながら同長官は、この事件はあくまでノルウェー国内の事件で、国際性は低いと し、現在の所警戒レベルを引き上げる考えはないと述べた。
ただし、これからもノルウェー政府と協力して、情報収集は続けると付け加えた。

連休の交通事故死者11人

総合交通局(DGT)の発表によると、サンティアゴの祝日のためいくつかの自治州で連休となった 先週末、9件の交通事故で11人が亡くなった。
このうち4名がオートバイに乗っていた。
また、これらの事故で計4名が重軽傷を負っている。
今年に入ってから昨日までの累計数は796名で昨年の同時期より10.46%減少している。


7月25日(月)は使徒サンティアゴの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


7月22日(金)

上半期の外国人ツーリスト数、7.5%の増加

今年6月までにスペインを訪れた外国人ツーリストの数は 2480万人に達し、2008年上半期の2650万人に次ぐ好記録となった。
また、昨年同時期比較では7.5%の増加となり、過去10年間では最大の伸び率と なった。
6月単独での年間比較では8.5%の伸び率を示しておりツーリスト数は570万人と なり、最も多かったのは英国人ツーリストで訪問者数は150万人。
その訪問地で最も人気があったのはカナリアス諸島、バレアレス諸島、そしてアンダルシア。
次いで多かったのがドイツ人とフランス人。

プラド美術館、カラバジョの「キリストの埋葬」を展示

プラド美術館、中央展示通路にカラバジョの代表作の一つ、「キリストの埋葬」の展示が 始まった。
バチカン美術館所蔵の同作品は、8月末にローマ教皇ベネディクト16世がマドリッドを 訪れ、同地にてカトリック青年世界大会が催されるのに合わせて貸し出されたもの。 プラド美術館内における展示は9月18日まで。


7月20日(水)

スペイン政府、ルーマニア人労働者に対し、再度、労働許可証を要求

ルーマニアとブルガリアが2007年1月にEUに加入した際、両国民が EU諸国内で自由に労働出来るようになるまで、7年間の試行期間が 設けられたが、スペイン政府は、2年後の2009年1月の時点で、 それ以上の施行期間延長の必要は無いとの判断をし、両国民のスペイン国内における 労働の自由を認めていた。
これにより経済危機が続く2010年に外国人労働者の 数が17000人のマイナスとなった中で、ルーマニア人の人口は33043名の プラスと言う、異常とも言える増加を示し、今年1月時点の統計では864278名となり、 スペイン国内の外国人移民総数570万人の15.1%を占めるに至った。
これはドイツ、フランス、イタリア、英国などが、未だルーマニア人に対し、 労働許可証取得を義務付けているため、スペインが最も移民しやすい国となったためと 考えられる。
一方、長引く経済危機の中、現時点でスペインの失業率は21.29%と、 EUの中でも最も高い数値に達しており、こう言った状況下で政府は、ルーマニア人への 労働許可証取得義務を復活させることを決めた模様。
まだ正式な手続きは取られていないが、来週にも改正される見込み。

カタルーニャ、今年最大規模の山火事発生

昨日の午後14時ごろ、タラゴナ県のラ・リバ市の森林地帯で火災が発生し、 消防車90台、消火飛行機6機、ヘリコプター数機による消火活動が続いている。
火災現場は地形が複雑で、消防車が入れないところも多く、消火作業は難航、 すでに400ヘクタールの緑地帯を焼き尽くした。
昨日の午後は風速30〜70メートルと強風が続いた事も火災の拡大に繋がった模様。
本日早朝には、火の勢いも衰えを見せ、徐々に収拾に向かっている様子。
当初、タバコのポイ捨てが原因ではとの疑いが強かったが、火元が道路沿いではなく ラ・リバ市から900メートルばかり離れた森の中で、アクセス困難なエリアで あると見られることから、原因は他にあるとの見方が強まっている。
この火災によりC−14、TV−7044などの車道が通行止めとなり、 今日も通行規制が続いている。
また、マドリッドーバルセロナ間を走る超特急AVEも Lleida と Camp de Tarragona 間で運行不能となり、臨時バスの運行を行なっていたが、 本日8時半ごろより、運行を再開。 徐々に平常を取り戻しつつある。


7月19日(火)

5月の債務不履行値6.49%

スペイン銀行によると、5月の金融機関との間に交わされたローン契約の債務不履行値は、 6.5%、1995年5月以来もっとも高い数値となった。
これで2ヶ月連続の上昇となるが、3月に数値が下がるまでは5ヶ月連続で上昇していた。 これにより不履行総額は、1175億9200万ユーロとなった。
スペイン銀行によると、これらの債務は、基本的に自動車、旅行、テレビなどの消費財の 購入に当てられているため、返済される可能性は低いと見ている。

9自治州で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、大雨や強風による警報をカタルーニャに、注意報をアラゴン、カンタブリア、ナバラ、 バレンシア、リオハ、パイス・バスコ、アストゥリアスとカナリアスにそれぞれ発令した。
カタルーニャのジローナでは、海沿いの地域で1時間に40立方メートルの降雨が予測されており、 警報が出されている。
またピレネー山脈付近でも大雨による注意報が、 タラゴナでは風速80キロの強風が予測されている。
アラゴンのウエスカ、テルエルとサラゴサでも強風注意報が出ているほか カンタブリア、リオハ、アストゥリアスなどの北部地域やバレンシアのカステジョンでも 風速95キロの強風が予測されている。
一方、今朝未明に降った集中豪雨のため、カタルーニャとバルセロナ消防局は、60件 以上の出動を余儀なくされた。
消防活動のほとんどが、家屋の浸水への対処だった。

プラド美術館、中央ギャラリーに大型絵画を集結

マドリッドのプラド美術館では、ビジャヌエバ館中央のギャラリーにヨーロッパ絵画の大型作品を 集中して展示し、本日より公開している。
ここには、ベラスケスを始めルーベンス、ティツィアーノ、スルバラン、ゴヤなど、 同美術館を代表する作品が展示されている。
また、今回の再編成により、同館の展示スペースが大幅に増加したため、これからも未公開作品などが展示されていく 見込み。


7月18日(月)

第2四半期の住宅価格5.2%下落

勧業省の発表によると、今年の第2四半期の住宅価格は昨年の同時期に比べて5.2%下がり、 これで24ヶ月連続の下落となった。
また、第1四半期と比較しても1.4%下がっている。
このうち新築物件は前年比4.1%下がって1平米あたりの平均価格は1770.7ユーロ、 中古物件は、1739.4ユーロで6.2%の下落となった。
最も下げ幅が大きかった自治州はムルシアで−8.4%、2位はマドリッドの−7.9%、 3位はバレンシアで−7.1%だった。
逆に下げ幅が小さかったのはセウタとメリージャ、アストゥリアス、ガリシアだった。

10人に4人が失業した移民の追放を支持

労働移民省の人種差別オブザーバーの調べによると、国民の10人に4人が、長期間失業している 外国人の国外退去を支持、また80%が現在国内には移民が多い、または多すぎると答えている。
また42%が、現行の移民法は寛容過ぎると答え、移民から受けるものよりも彼らが受ける社会 保障などの恩恵のほうが大きいとしている。
一方、移民の急増により学校など、公共サービスの質が低下していると答えた人も多くいた。
しかしながら、外国人が居住することによる多様性を評価すると答えた人の数値はあまり変化していない。

週末の交通事故死者数、今年最悪の数値

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から日曜午前零時までに起きた交通事故に よる死亡者は28人で、現在の所、今年最悪の数値となった。
このうち35歳以下の若者は16名、また重軽傷者は31名だった。
最も大きな事故が起きたのはグアダラハラ県のハドラケで、4人の若者を乗せた乗用車が 他の車と正面衝突し計5名が亡くなっている。


7月13日(水)

2020年オリンピック開催地にマドリッド市、再度の立候補

2012年オリンピックの開催地選抜では3位に終わり、2016年オリンピック 開催地選抜では2位に甘んじる結果となったマドリッド市は、再度、2020年の 開催地として立候補する事を明らかにした。
これまでの2度の立候補に伴って全ての準備が行なわれて来たため、オリンピック開催 に必要な設備のほとんどが完成している事から、今後、更なる設備投資はほとんど 必要無く、2020年への立候補を行なう事による大きな出費は無い、と、 マドリッドのアルベルト・ルイス・ガジャルドン市長は語っている。
また、今回の立候補では、確実にマドリッドが開催地として選ばれるまで、 1ユーロたりとも、設備投資は行なわないと発表した。
2020年候補地としては、マドリッドの他にローマ、イスタンブールがすでに名を 連ねており、更に東京、ダーバンの参加についても声が挙がっている。


7月12日(火)

悪天候により27県に警報・注意報

スペイン気象局は本日、イベリア半島北部を中心とした27県に悪天候による警報・注意報を発令した。
それによると、アストゥリアス、カンタブリア、バスク、リオハ、カスティージャ・イ・レオン、 ナバラとカタルーニャに大雨注意報が出されている。
またカステジョン、バレンシア、テルエル、カスティージャ・イ・レオン、カタルーニャと リオハには強風を伴った嵐の注意報も発令されているが、サラゴサ、ウエスカとナバラでは警報と なっている。
これらの地域では気温も急激に下がる見込み。 一方、バレアレス諸島のマジョルカ島とメノルカ島では高気温による注意報が出されている。

DGT、飲酒運転取締りキャンペーン開始

夏休み特別道路警戒体制を続けている総合交通局(DGT)では、昨日より飲酒運転取締りキャンペーンを 開始した。
全国1000箇所に検知所を設け、1日2万件のアルコール検査が行われる。
またこれらの検知所には、今年も事故により半身不随などの障害が残った人たちがボランティアで 交通警備隊員に同行し、ドライバーたちに安全運転を呼びかけている。
このキャンペーンは今週日曜日まで続けられる。
一方DGTでは、これまで利用されてきた電話による道路交通情報サービスの番号を011に 変更するとともに有料化した。
これには同局の経費削減とイタズラ電話防止の狙いがあるとしているが、利用者からは不満の 声が多く上がっている。

W杯優勝1周年、マドリッドで記念式典

サッカーワールドカップ南アフリカ大会でスペインが優勝して1周年となった昨日 ビセンテ・デル・ボスケ監督やマドリッド市のガジャルドン市長出席のもと、記念式典が行われ、 た。
会場は、市内のマンサナレス川沿いにあるプエンテ・デル・レイ公園で、優勝の翌日祝賀イベントが 行われた場所でもある。
この公園は昨日よりスペイン代表に敬意を表して「ワールドチャンピオン・スペイン代表公園」と 改名された。
デル・ボスケ監督は、7月11日は一生忘れることのできない特別な日であるとし、 マドリッド市民が一丸となって代表チームを応援してくれたことに非常に感謝していると述べた。


7月11日(月)

新内務相にカマチョ氏就任

先週土曜日のルバルカバ内務大臣の次期首相候補正式発表を受けて、 ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は本日内閣の一部変更を発表した。
それによると、ルバルカバ氏の後任には現内務長官のアントニオ・カマチョ氏が就任する。
また、ルバルカバ氏が兼任していた副首相のポストには、これまでエレナ・サルガド経済大臣ら 計3名が就いていたが、2名に縮小する。
一方、広報官は、ホセ・ブランコ勧業大臣が兼任する。
サパテロ首相は、カマチョ氏について、同省の反テロ政策にこれまで携わってきた 経験豊富な人物であり、適任であると評した。

5月の住宅販売数18.3%減少

国家統計局(INE)の発表によると、5月の住宅販売数は3万797件で、 昨年同月比18.3%の減少となった。
一方で4月と比較すると27.7%上昇している。
中古住宅は昨年と比べて13.8%、新築は22.3%減っており5月に販売された 住宅の47.7%が中古だった。
最も販売数の多かった自治州はアンダルシアで5947件、これにバレンシアが4332で続き 3位はマドリッド(4231)4位はカタルーニャ(4198件)だった。

カンプ・ノウで結婚式サービス開始

サッカースペインリーグFCバルセロナの本拠地カンプ・ノウサッカー場で結婚披露宴を行う サービスが開始され、先週土曜日に初めてバルサファンカップルによる式が行われた。
同クラブによると、披露宴にかかる費用は招待客の人数に応じて1800から2400ユーロで、 宴席の費用は1人あたり110ユーロ程度、最大750人招待することが可能という。
バルサでは昨年このサービスを行う事発表したが、国内のファンだけでなく、日本や中国からも 問い合わせが来ているという。
記念すべき初の披露宴を行ったカップルの新郎はFCバルセロナのアイスホッケーチームの 元選手で、彼らが挙式にかけた総費用は6万ユーロだった。 。


7月8日(金)

バスクで波力発電実用化

バスクのギプスコア県、ムトゥリク市に設置された波力発電所の オープニングセレモニーが本日、バスク州知事パチ・ロペス氏の出席の元に 行なわれる。
現在、ヨーロッパで試験的に運転されているものはいくつか存在するが、 商用としての完全な実用化と言うのはこれが初めて。
同発電所設置にあたって、スペイン政府は670万ユーロ(内、バスク政府が 230万ユーロを分担)出資したが、この装置により約600人分の電気消費量を 100%カバーする事が可能となり、およそ80ヘクタールの森林が浄化する量に 相当するCO2の発生を防ぐ事が出来る。

世界の大企業リストからスペイン企業の数、減少

経済マガジンFortuneが毎年発表する世界の大企業500社リストの中に 昨年まではスペイン企業10社が名を連ねていたが、今年、発表されたリストでは 1社減の9社となった。
また、残った9社も順位が落ちており、世界経済においてスペインが占める 地位が下がりつつある。
昨年度に続いて、スペイン企業として最も上位にランク入りしたのが サンタンデール銀行であったが、売上高は1.003億5千万ドルで、昨年度の 37位から51位に落下。
その後を追うのがテレフォニカで、売り上げ高は804億4千4百万ドル。
ランキングは昨年度の68位から78位に下がった。
その他の企業でランク入りしたのは Repsol YPF(94位), Banco Bilbao Vizcaya Argentaria(196位),Iberdrola(212位), Cepsa(368位), Gas Natural Fenosa(372位), Mapfre Group(394位), ACS(450位)の 各社。


7月7日(木)

最古のサンティアゴ巡礼ガイドブック、盗まれる

世界初のサンティアゴ巡礼に関する手引きとして知られる 12世紀の書物、Codice Calixtino (Codex Calixtinus)が姿を消した。
同書は、サンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂内にある金庫の中に保存 されていた。
金庫のある部屋への出入りは厳しく管理されており、常時、出入りを許されていた のは、管理を任されていたホセ・マリア・ディアス司祭と、同大聖堂所蔵古書の 研究者2名の計3名だけだった。
最初にCodice Calixtino が無くなっているのに気づいたのは2名いる研究者の一人で、 火曜日の夕刻、ホセ・マリア・ディアス司祭に報告。
司祭は4名の協力を得て探したが見つからず、警察に通報した。 通報を受け、警察が現場に駆けつけたのが22時で、盗難届けが正式に受け付け られたのが昨日の午後となった。
Codice Calixtino は、サンティアゴ巡礼路についてその道中に存在する宿泊所や 道に関する説明、地元の習慣や巡礼路上に残る芸術作品に関する解説、巡礼者への 助言などをまとめた世界初のサンティアゴ巡礼ガイドブックとも言われるもので 12世紀にまとめられたもの。
225枚の羊皮紙に綴られており、高さ30センチX横21センチ。
 その歴史遺産としての価値は計り知れないもので、これまでスペインで起きた 遺産盗難事件の中でも、最悪のものと見られる。

マドリッド市、ビカルバロで巨大な西ゴート時代のネクロポリスを発掘

マドリッド市のビカルバロ区で西ゴート時代のネクロポリスが発見されてから 1年が経つが、昨年12月よりその本格的発掘調査が進められている。
発見当時、これがどれだけ巨大なものであるか、誰も知る善しも無かったが 調査が進むにつれ、驚くべき規模を持つことが判って来た。
現時点での調査結果によるとその面積は1.5ヘクタールにも及び、900体以上の 遺体が埋葬されていると見られる。
すでに700体の確認が終わっており、一つ一つの墓は長さ160〜170センチ、 深さ50センチ程度。 
どれも頭が東を向く形で埋葬されている。
また、これら成人用の墓以外に、子供用の墓が20個程度確認された。
マドリッド近辺で発見された西ゴート時代の遺跡としては間違いなく最大規模の ものであるが、今後の調査により、スペイン国内最大のものとなる可能性も高い。


7月5日(火)

第2四半期の中古住宅価格、2.2%下落

不動産情報サイトフォトカサの調査によると、中古住宅の平均価格は1平米当たり2180ユーロで、 第1四半期よりも2.2%下がった。
また6月の価格を昨年の同月と比較すると、6%の下落となった。
これで中古住宅の価格は44ヶ月連続の下落となる。 自治州別でみると、最も下がったのはカンタブリアで3.8%、2位がリオハで3.7%、 これにカスティージャ・イ・レオンが3.3%で続く。
逆に下げ幅が小さかったのはパイス・バスコとガリシアでそれぞれ1%、バレアレス諸島は1.1%だった。
一方、価格が最も高かったのは前回の調査と同様1位がパイス・バスコで1平米あたりの平均は 3641ユーロ、2位がマドリッドで同2872ユーロ、3位はカタルーニャの2844ユーロだった。

国会議事堂、短パンでは入場不可

スペイン国会の下院議会では、議事堂入場者の衣服規定を初めて定めた。
それによると、入場者は長ズボンまたはスカートを着用することとし、 ショートパンツでの入場は許可されない。
またTシャツや、男性の場合タンクトップのような袖のない服での入場も不可となる。
この規定は、通常出入りしている関係者だけでなく外来の見学者にも適用される。
同議会ではこれまで衣服に関する規定は特になかったが、夏場に訪れる学生などの見学者のなかには 短パンにサンダル履きやタンクトップなどの軽装で訪れる人がしばしばいるという。
同議会副議長は、個人の自由を尊重する一方で、議会の品格を損なわない規定であると述べた。

マドリッド地下鉄、5ユーロ以下のキップは現金のみに

マドリッド地下鉄では、これまで券売機で販売されているチケットすべてをカードで購入できたが、 これからは5ユーロ以下のチケットの購入は現金のみとなる。
これは地下鉄運営会社が銀行に支払う手数料を減らすためで、1回券や特別路線への割り増し料金 などが対象となる。
ただしバラハス空港駅では外国からの旅行者なども多いため、従来どおり5ユーロ以下のチケットもカードで購入 できるという。
同社では最近までカードでのチケット購入を奨励するキャンペーンを行っており、カードでしか使えない 券売機も多く存在する。


7月4日(月)

失業者数、3ヶ月連続で減少

労働省によると、6月の失業者数は前月より6万7千858人減少した。
これで3ヶ月連続の減少となったが、4、5月よりも下げ幅は縮小している。
先月の失業者数は男女共に減少、男性は2.01%、女性は1.24%それぞれ下がっている。
職種別でみると、農業で上昇した以外はすべての業種で下がっており、特にサービス業と建設業で減少している。
自治州別では、エクストレマドゥーラとリオハ以外のすべての自治州で減少した。
特にマドリッド州では前月比1.34%、昨年の同時期と比べても0.30%減少している。

6県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、カタルーニャ、アラゴンとカナリアス諸島内の6県で大雨や強風などによる 警報・注意報を発令した。
それによると、カタルーニャのレリダ県では大雨警報がでており、1時間に35立方メートルの降雨が予測されている。
バルセロナ県のジローナとタラゴナでも大雨による注意報が出ている。
またアラゴンのウエスカでは1時間に15立方メートルの降雨が予測されており、こちらも注意報が出されている。
一方、カナリアス諸島のグラン・カナリア島、フエルテベントゥーラ島とランサロテ島ではそれぞれ強風注意報が発令されている。

週末の交通事故による死者18名

総合交通局(DGT)の夏休み特別警戒体制開始後初の週末であった週末の交通事故による死者は18名、重軽傷者は 15名だった。
最も死亡者が多かったのは日曜日で10件の事故で14名が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの累計は686名で、昨年の同時期より11%減少している。


7月1日(金)

スペインのシンボル、黒い牛

Osborne社のブランデー、Veteranoのロゴマークとして 1956年に使われ始めた「黒い雄牛」は、1997年に最高裁より 「国のシンボル」、「国の風景」としてのカテゴリーが与えられ、その他の看板とは 別格の扱いを受けるようになったが、2年前から、Osborne社は雄牛のデザイン の商品化を開始している。
これまでに同社は、雄牛のデザインを使用するためのライセンスを30件、認可して おり、これらの商品を集めて販売するためのToro Tienda(雄牛ショップ) がマドリッドのプレシアードス通りにオープンした。
同店は、すでに1ヶ月近く前より営業を開始していたが、昨日、正式なオープンが 行なわれた。
 同社によると、長年、Tシャツ、ピン、シール、バッグなど、イミテーションによる 違法商品から権利を守るための戦いが続いており、過去10年間に警察が介入した イミテーション商品は50万件(約300万ユーロ相当)にのぼると言う。
Toro Tienda(雄牛ショップ)は、マドリッド店を始まりとし、 今後、5年計画で40店に広げられる予定。

バカンスシーズン開始

本日の午後より、夏のバカンスシーズンが始まる。
7月、8月の2ヶ月間におよそ8300万台の車の移動が予想され、 総合交通局では今日の午後より特別取り締まり体制に入る。
スペインでは、ここ数ヶ月間、燃料節約の目的で、国道での速度制限が 110キロに下げられていたが、バカンス開始日にあたる本日より、 従来どおりの120キロに戻される事となった。
 昨年同時期には2009年度よりも18名少ない362名が交通事故で 死亡しており、一日平均にして6名が亡くなっている。



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