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12月31日(月)

2012年、スペイン人の海外移民、21.6%増加

国家統計局発表によると、2012年の1月から9月の間に国外へ移民した スペイン人の数は54912名で、前年度同時期と比較すると21.6%の増加と なった。
スペイン人、在住外国人も含めると、海外への移民が最も多かったのは9月で 6924名がスペインを去っており、これに2月の6428名、3月の6389名、 4月の5531名が続く。
2011年1月以降、外国人を含め、スペインを去った総数は927890名で その内の117523名がスペイン人。
性別で見ると男性が542724名で、女性が385166名だった。
 また、2012年の1月から9月の間、スペインを去った人と、新たにスペインへ 移民してきた人々との人数のバランスを見ると、スペイン人ではマイナス25539名、 外国人がマイナス112089名で、トータルすると137628名の減少となった。


12月28日(金)

マドリッドの医療関係者によるスト、一旦終了

マドリッド州の公共医療に従事するスタッフ等によるストが5週間に渡り 続けられていたが、その続行は一旦、中止される事となった。
同ストは、州政府が公共医療施設の一部を私企業に委ねようとしていたことに 対して行なわれていたが、その反対を押し切って州議会は与党PPの票により これを可決した。
現時点ですでに3つの病院が民営化されており、今回の決定により更に 6つの病院と27の医療センターが民営化される予定。
 この決定に対し、公共医療関係者等は、民営化に伴う手続きにおいて 僅かでも違法性があれば告訴するとしており、また、このまま決定どおり 民営化の手続きが開始された場合、すでに375人の医師、看護士、事務職員などが 辞表提出の意思を明らかにしている。


12月27日(木)

住宅ローン契約数、最低記録を更新

長引く経済危機の中、住宅ローン契約数は、今年10月終了時点で 2年と6ヶ月、連続で下降線を辿り、2003年に統計が取られ始めて以来の 最低記録を更新した。
今年10月に行なわれた契約数は19105件で、2011年10月と比較すると 14.4%減となっている。
しかしながら、今年8月の前年度比較がマイナス28.5%、そして9月の 前年度比較がマイナス32.2%であったのに比べると、下降線が少し 緩やかになったのが認められる。
 国家統計局発表によると、今年10月に交わされた不動産売買契約総数は 25261件で、2007年以降の統計では、5番目に低い数値となっており、 月間8万件を越えていた不動産ブームの時代とはまるで比較にならない。

コルドバ市警、ガソリン代未払いのため、パトカー出動できず

コルドバ市の地元警察管轄の14台のパトロールカーが、ガソリン代未払いのため ガソリンの補給が滞り、二日間、出動する事が出来ず、警官等が徒歩にて パトロールを行なっていたとして、労働組合CCOOが指摘し、都市保安局責任者の 辞任を求めた。
これに対しコルドバ市は、パトロールカーが出動出来なかったのは、一時的な トラブルによるもので2時間程度で解決しており、CCOOが指摘するような 事態にはなっていないとしてこれを否定。

ローン未返済による住居立ち退き、更に増加

2012年1月から9月までに裁判所が扱った、ローン未返済による立ち退き例は 全国で49702件に登る。
これは、同統計が取られ始めて以来、最悪の数値で、昨年度同時期比較15.9%の 増加となっている。
地方別に見た場合、最も多かったのがバレンシア州の12464件で、前年度比 23.2%の増加を示している。
これに続くのがアンダルシア州の9920件(前年度比36.7%増加)、 マドリッド州の7761件(前年度比8.6%増加)、カタルーニャ州の 4727件(前年度比4.3%減少)となった。


12月26日(水)

国王メッセージ、過去15年間で最低の視聴率

毎年、クリスマスイブにはテレビを通じて国王から国民に向けての メッセージが放送され事になっているが、今年の視聴率は過去15年間で 最低値となった。
1998年には897万1000人の視聴者を、また2000年には 914万人の視聴者を獲得したが、昨年には716万5000人、 そして今年は692万1000人と、年々その減少が顕著となっている。
また、今年度の視聴率を地域別に見た場合、最も多かったのが カスティージャ・イ・レオンの79.6%で、最も少なかったのが、 バレアレスの49%であった。
中央政府からの独立の声が絶えないカタルーニャとバスクでは 共に57.7%となった。

バレンシア自治政府の財政、更に悪化

バレンシアは、最も大きな負債をかかえながら経済危機に突入した 自治州のひとつであるが、その後、行なわれてきた経済立て直し政策も 功を奏さず、その財政は更に悪化を続けている。
2008年度に130億5200万ユーロであった負債が、 4年後の2012年度には255億7400万ユーロと、ほぼ2倍に 膨れ上がり、すでに同州の総生産の25%に達している。
これに伴う金利だけでも来年度には2012年度の55%増しの 12億7500万ユーロに達すると見られ、専門筋からは同状況を 維持不可能なものとして指摘されている。


12月20日(木)

新年より超特急AVEの乗車運賃値下げ

アナ・パストール勧業大臣は本日、来年度から超特急AVEの乗車運賃値下げが 予定されていることを発表した。
AVEは高速で便利な交通機関ではあるが、その費用が高いため、未だに 一度もこれを利用した事の無い人々があるとして、より利用しやすい運賃に 改正するとのこと。
 また、在来線の駅の中には、一日の平均利用者数が一人未満と言うところが 175駅、5名程度と言うところが更に100駅以上あるため、これらの 駅運営の見直しも行なわれる模様。
 AVE運行ルートの拡張については、バルセロナーフィゲラス間が 1月より開通し、また、アリカンテへも6月中には開通予定と発表。
更には、2013年内にマドリッドーパリ間をAVEがつなぐ事に なる予定。

サン・セバスティアン、闘牛再開の見通し

サン・セバスティアンでは今年の夏祭りを最後に、闘牛興行の契約が終了し、 また、新たなる契約が行なわれる事も無かったため、同地での闘牛開催の 可能性が事実上、断たれた形となっていたが、今日の議会で、野党側の 意見一致により、闘牛再開への扉が開かれた。
現時点では、具体的に市と企業との間で闘牛興行の契約がなされたわけでは 無いが、闘牛開催を希望する企業が現れた場合、定められた会場費を 支払う限り、市としては、闘牛場の使用を認める事となる。


12月18日(火)

労使合意でイベリアのスト回避

イベリア航空と、その社員が所属する複数の労働組合は昨日、同社の人員削減 案について話し合い、事前合意に達した。
それによると、同社は先月経営再建の一環として4500人の解雇を発表、 これに反発した労組側が12月にストを予定していたが、こちらはすでに見送られていた。
その後の交渉で合意に達しない場合は来月7日以降のストも計画されていたが、今回の事前合意により回避となった。
労組側はパイロットの給与の10%カット(新規採用の場合は51%)を受け入れ、会社側はレイオフの期間延長に合意した。

サンタンデール銀行、バネストを吸収

サンタンデール銀行は昨日、すでに傘下にあるバネスト銀行の完全吸収を発表した。
これによりバネストは110年の歴史に幕を閉じる事となる。
この吸収に伴い、同銀行の700支店が閉店となるが、行員解雇の人数については明らかにされていない。
1902年開業の同銀行は70年代に最盛期を迎え、全国で2000支店を数えるまでに至った。
しかし90年初頭に起きたバネスト事件で、当時の頭取マリオ・コンデ氏が横領などの罪で逮捕されるなど不祥事や事件が続いた。
1994年にサンタンデール銀行に買収されたが、二つのブランドが共存する形が20年近く続けられていた。

マドリッド州知事、自身のツイッターに「不適切な画像」掲載

本日正午頃、マドリッド自治州のイグナシオ・ゴンサレス知事のツイッターアカウントにクリスマスにちなんだエロチックなジョークが書かれた画像がアップされた。
この画像は1分足らずで削除されたが、あるユーザーが画像のキャプチャーに成功しネット上で、瞬く間に広まった。
これについて州知事は即座にツイッター上で謝罪、担当スタッフが誤ってクリックしアップされてしまった、と弁解した。
これに対して多くの利用者から皮肉交じりのコメントが寄せられた。
ある病院関係者は、州政府の医療業務外注化計画に触れ、ツイッターの管理を外注して他人まかせにするとこうなる、と揶揄。
また別のユーザーは、一度クリックしただけではアップされないし、スタッフのせいでは済まされない、と批判した。


12月17日(月)

11月の消費者物価指数、2.9%

国家統計局(INE)によると、先月の消費者物価指数は10月よりも0.1ポイント下がって2.9%だった。
また昨年の同月と比較しても0.6ポイント下がっており、4ヶ月ぶりの下落となった。
またこの数値は今年8月以来最も低い数値。
INEではこの理由について、燃料費やレジャー費の下落によるものとしている。
自治州別でみると、10州で下がり、2州では変化なく、5州で上昇した。
最も下がったのはカナリアスとマドリッドで、これにラ・マンチャ、カタルーニャとエクストレマドゥーラが続く。

マドリッド市バススト、70%の参加率

マドリッドの市バスは本日未明より部分ストライキを開始した。
労働組合によるとストの参加率は70.8%で、40〜50%のミニマムサービスが行われた
次回のストは木曜深夜11時〜1時、金曜午前7時〜9時、午後7時〜9時の3回に分けて行われる予定。
また金曜から日曜にかけて地下鉄も部分ストを行う予定で、クリスマス直前の買い物客の足に影響を及ぼす可能性がある。

週末の交通事故死者15人

総合交通局(DGT)によると、先週金甌午後3時から昨日午前零時の間に交通事故で亡くなった人は15人だった。
このうち2名はバイクを運転していた。
また12人の重傷者と1人の軽傷者が出ている。
最も死亡者が多かったのは土曜日で、11人が命を落としている。
今年に入ってからの累計数は1250人で、昨年の同時期より12.5%減少している。


12月11日(火)

イベリア労組、ストを年明けまで延期

イベリア航空とその労働組合は昨日に引き続き本日も協議を行い、今月予定されていたストを年明けまで延期することで合意した。
それによると、同労組は今月14日以降6回のストを予定していたが、クリスマスシーズンを避けることで合意した。
ただし、同社が計画している削減案については折り合いがつかず、今後歩み寄りがなければ来年1月7日以降にストが決行される可能性がある。

DGT、クリスマスに向けて飲酒運転取り締まりキャンペーン開始

総合交通局(DGT)は昨日より飲酒運転防止キャンペーンを実施している。
クリスマス前のこの時期は忘年会やクリスマス・パーティーなどで飲酒の機会が増加し、事故に繋がるケースも多い。
昨年のキャンペーンでは期間中に行った検査で1.3%のドライバーが陽性反応を示したが、2001年の5%と比較すると、国民の飲酒運転に対する意識の変化が伺える。
DGTでは2週間の期間中毎日2万件の検査を行うほか、テレビやラジオでもスポットを放送して、安全運転を呼びかける。

テレマドリッド、1週間ニュース放送停止

マドリッド自治州が運営する地方テレビ・ラジオ局テレマドリッドの労働組合は、本日より金曜日まで部分ストライキを行う。
ストが行われる時間帯は、午前8時半〜9時半、午後1時〜3時など、ニュース番組の放送時間で、それ以外は映画や録画番組などで埋められる。
また土曜から月曜までは完全ストを行い、テレビは静止画面、ラジオは無音となる。
これにあわせて15日土曜日には市内ビジャ広場からソル広場までのデモ行進が予定されており、同労組は州民にも参加を呼びかけている。
自治州政府は経営不振を理由に全社員の80%にあたる925人の解雇を表明しており、数週間前から断続的なストが行われている。


12月10日(月)

イベリア、海外5路線廃止へ

イベリア航空は来年より採算の取れない海外路線を順次廃止すると発表した。
それにいよると廃止されるのはギリシャのアテネ、エジプトのカイロ、トルコのイスタンブール、ドミニカ共和国のサント・ドミンゴとキューバのハバナの5路線。
いずれも観光地であるが、利用客の減少が続き、現地からスペインへの観光客増も見込めないと判断されたためという。
一方で、ブラジルやメキシコなど「将来性のある地域」に重点を置き、経営再建を図っていく方針という。
イベリアとその労働組合は、本日、人員削減に反対するストライキを回避するため2度目の交渉を行う予定。

今年のクリスマス予算、昨年より46ユーロ減少

消費者団体FUCIの調査によると、スペイン人が今年のクリスマスにかける平均予算は一人当たり514ユーロで、昨年よりも46ユーロ減少する模様。
また景気後退の影響が出始めた2008年と比較すると300ユーロ減っている。
FUCIによると、この予算の内訳は、191ユーロが食料品、163ユーロがプレゼント、82ユーロが宝くじで、78ユーロがレジャー費。
昨年より最も予算が減ったのは宝くじで、18%減少、一方で食料品に関しては、2%上昇している。
自治州別ではマドリッドとバレンシアの平均が最も高くて600ユーロ、逆に最も低いのはカナリアスとエクストレマドゥーラで450ユーロだった。

飛び石連休の交通事故死者14人

総合交通局(DGT)によると、飛び石連休だった先週水曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は14人だった。
他に4人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
最も死亡者が多かったのは土曜日で、4人が命を落としている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1232人で、昨年の同時期より11.93%減少している。


12月4日(火)

失業者数、史上最高値に

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は7万4296人で、前月比15%となった。
これにより失業者総数は490万7817人となり、比較可能なデータの中で史上最も高い数値となった。
また、これで4ヶ月連続の増加となった。
先月の数値を男女別でみると、どちらも増加しているが、女性は2%、男性は1%女性がやや多い。
業種別でみると、建設業で0.3%下がった以外は全ての分野で増加しているが、特にサービス業、農業と工業で高くなっている。
自治州別では、バレンシアで0.5%減少した以外は全ての州で増加しており、特にバレアレス、リオハ、カンタブリア、ガリシア、ラ・ マンチャの数値が高い。

パラドール、7軒の閉鎖と14%の人員削減を検討

スペインの国営宿舎パラドールは、経営不振により7つのホテルの全面閉鎖と27軒の期間閉鎖を行う考えがある事を発表した。
それによると、完全閉鎖が検討されているのはアルバセテ、マンサナレス(シウダ・レル)、アジャモンテ(ウエルバ)、フェロル(コルーニャ)、プエルト・ルンブレラス(ムルシア)、テルエルとベリン(オレンセ)。
また27軒の期間閉鎖には、カセレスのグアダルーペやリオハのサント・ドミンゴなども含まれている。
またこれに伴い、全従業員の14%が解雇される可能性があり、労働組合側はこれに反発し、連休にあたる今週木曜と金曜のストライキを急遽発表した。
労組側はこれらの削減政策は将来的な民営化に繋がる可能性があると危惧している。

飛び石連休の大移動、550万台を予測

憲法記念日とインマクラダの祝日の飛び石連休により、、550万台の移動が見込まれるため、総合交通局(DGT)では明日より特別警戒体制を実施する。
それによると、期間は明日午後3時から日曜午前零時までで、全国に1万人の警官を配備し、特に渋滞が予測される都市部などを重点的に警備する。


12月3日(月)

11月の消費者景況感、わずかに上昇

社会学研究所(CIS)の調査によると先月の消費者景況感は45ポイントで、10月より0.2ポイント上昇した。
これで4ヶ月連続の上昇となったが、前年同月比では25.5ポイント下がっている。
CISではこの上昇の理由を近い将来の景況感がアップしたためと見ている。
一方、況感については、1.3ポイント下がって28.8ポイントとなっている。

マドリッドの公立病院、2度目のスト

マドリッド自治州の医療政策に抗議する2度目のストライキが本日開始した。
それによると、本日午前8時より専門医が参加する労働組合によるストが開始、それ以外の労組6団体によるストは午後10時より行われる。
これらの労組に所属している関係者はおよそ7万5千人で公共医療の外注化・民営化に抗議、ミニマムサービスは、前回同様祝祭日と同程度のレベルで行われる。
専門医のストは月〜木曜まで毎週行われ、現在の所無期限となっている。
それ以外のストは48時間で終了予定。

週末の交通事故死者9人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までにおきおきたた交通事故の死亡者は9人、このうち2人はバイクを運転していた。
他に3人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
最も死亡者が多かったのは日曜日で、6人が命を落としている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1212人で、昨年の同時期より11%減少している。


11月27日(火)

引き続き各地で悪天候による注意報

スペイン気象局は本日も雪や雨、強風などによる注意報を32県に発令している。
それによると、グラナダ、ハエン、テルエル、カンタブリア、アルバセテ、クエンカ、グアダラハラ、アビラ、レオンとサモラでは、高地で2〜6センチ、バルセロナ、ジローナ、ジェイダ、カステジョン、ルーゴ、オレンセとアストゥリアスでは10センチの積雪が予測されている。
またウエスカ、テルエル、サラゴサ、メリージャ、イエロ、ゴメラ、パルマ、テネリフェでは風速70キロまで達し、強風注意報が出ている。
一方、カンタブリア、メリージャ、コルーニャ、ジローナ、ルーゴ、ポンデベドラ、マジョルカ、メノルカ、ギプスコア、ビスカヤとアストゥリアスとカナリアス諸島各県には波浪注意報が発令されている。
大雨注意報は、バルセロナ、ジローナ、タラゴナとバレアレス諸島全域に 集中している。

イベリア労組、12月・1月にストを検討

イベリア航空の労働組合は、来月と来年1月にストライキを検討していると発表した。
現在の所、正確な日時は決まっていないが、12月に行われた場合、14日や21日が挙げられており、初旬の連休やクリスマス休暇の時期は避けられる見通し。
このストは、先日同社が発表した大幅な人員削減に抗議するもので、全社員の23%にあたる4500人を解雇すると表明しており、労使間で話し合いが行われているが、現在の所イベリア側は強行姿勢をとっている。

マドリッドの病院スト2日目

昨日から始まったマドリッドの公共医療機関のストライキは、本日も引き続き行われた。 多くの病院では、予約の遅延やキャンセルが相次ぎ、大勢の人でごった返す所もあったが、大きな混乱はなかった。
労働組合側は、ストの参加率を85〜87%とし、特に経営を民間に委託すると発表されている施設の参加率を90%以上としている。
一方州政府側は、参加率を25.9%とし、改正を変更する考えはないことを強調している。


11月26日(月)

カタルーニャ自治州選、与党勝利も12議席落とす

昨日即日投開票が行われたカタルーニャ自治州選挙で、与党CiUが50議席を獲得し、最大勢力の座を維持した。
しかしながら、2年前の選挙より12議席減らし、今回の狙いであった絶対過半数には遠く及ばなかった。
CiUは、カタルーニャの独立を求める国民投票の実施を提唱しているが、今回の「敗北」の要因は数々の削減政策に対する州民の反発の結果と見られる。
一方、左派系でやはり独立推進派のERCは、前回の10から21議席と倍増、州議会の野党第一党となった。
社労党カタルーニャは28議席から8議席落とし、ガリシア、バスク自治州選に続く敗北となった。
今回の最大の特徴は投票率の高さで、有権者の70%近くが投票。
これは前回の数値を11ポイント上回り、最も高かった1984年の数値も5ポイント上回った。

12県で悪天候による注意報

スペイン気象局は本日、12県に大雪、大雨や強風などによる注意報を発令した。
それによると、グアダラハラ、マドリッドとアストゥリアスには大雪注意報が出されている。
またウエスカ、カナリアスとナバラには大雨注意報が発令された。
イエロ、ゴメラ、テネリフェ、カンタブリア、コルーニャ、ルーゴ、ポンテベドラ、ビスカヤ、ギプスコアとアストゥリアスには波浪注意報が、グラン・カナリア、テネリフェ、ゴメラ、パルマとイエロには強風注意報が出ている。

マドリッドの公共医療機関、初の全面スト

マドリッド自治州の公共医療機関従事者が参加する6つの労働組合は、史上初の全面ストライキを開始した。
このストは自治州政府の保険法改正(削減や一部サービスの外注・民営化など)に反対するもので、昨日午後10時に開始され、火曜午後10時までの48時間ストとなる。
ミニマムサービスは35%程度で、これは祝祭日とほぼ同程度の数値。
ただし、救急車や手術、がん治療など必要不可欠なサービスは通常通りとなる。
全面ストは、来週火曜と水曜日にも行われる予定。


スタッフが休暇のため12月20日頃まで、毎日では無く、間引き掲載とさせて頂きます。



11月20日(火)

スペインの人口、40年後に10%減少

国家統計局(INE)によると、スペインの人口は2018年頃から死亡率が出生率を上回り、2022年には現在より2.5%、2052年には10%減少するという。
また40年後には、人口の37%が64歳以上と予測している。
一方、平均寿命は伸び続ける見込みで、40年後には男性は86.9歳、女性は90.7歳となり、現在より男性8歳、女性6歳上昇する。
またINEは、今後10年でバレアレス、カナリアス、ムルシア、アンダルシアとセウタ及びメリージャ以外の自治州州で人口が減少するとしている。

霧のためバラハスで到着便2時間遅れ

早朝深い霧に包まれたマドリッドのバラハス空港では、午前6 時より、視界不良時の特別体制が敷かれた。
これにより、通常であれば1時間に最高48機の着陸が可能な同空港で、22便に制限され、最高で2時間の遅延が発生した。

プラドで若き日のヴァン・ダイク展

マドリッドのプラド美術館では、本日よりフランドル出身の画家アンソニー・ヴァン・ダイク特別展を開催する。
今回は、1615年から21年に製作された絵画52点と素描40点が展示される。
生地アントウェルペンからイタリアに移住するまでの初期の作品で、16歳で描いた自画像も含まれる。
同展は来年3月3日まで。


11月19日(月)

16万ユーロ以上の住宅購入外国人に居住許可授与

ハイメ・ガルシア・レガス商業副大臣は、16万ユーロ以上の住宅を購入した外国人に居住許可を与える事を検討していると発表した。
朝の報道番組に出演した同氏は、この新法は特にロシア、中国市場を対象としていると述べた。
16万ユーロという金額については、高すぎず、多くの移民が押し寄せるほど安くもないバランスの取れたものであると評した。
バブル崩壊により不動産は大幅に下落し、政情が安定しているスペイン市場は、海外の投資家にとって魅力的であると強調した。
同氏はさらに、法改正によって供給過多の不動産販売を促進できるとしている。
このシステムはすでにアイルランドやポルトガルで採用されており、成功しているという。

9月の債務不履行率10.7%

スペイン銀行の発表によると、9月の個人及び企業による債務不履行率は10.7%だった。
これは集計始まって以来最も高い数値で、15ヶ月連続の増加となった。
また8月と比較しても0.7%増、1年間の債務総額は42%増えている。

道化師ミリッキーさん死去

70年代を中心に活躍した道化師のミリッキーことエミリオ・アラゴンさんが日曜未明、マドリッド市内の病院で死去、83歳だった。
セビージャ県カルモナ市で、代々道化師の家系に生まれたミリキーさんは、2人の兄弟と組んで南米で活躍、スペイン帰国後は、73年から77年にかけて国営テレビで放映された子供受け番組で、お茶の間の人気を博した。
最後の出演は、息子であり歌手・俳優・プロデューサーのエミリオ・アラゴン氏の初監督映画だった。


11月15日(木)

14−N、ゼネスト

昨日、11月14日、スペイン全土において今年2度目のゼネストが行なわれた。
バルセロナでは約11万人が、バレンシアでは35000人が、マドリッドでも 35000人が市内中心部に集結。
首都マドリッドでは国会議事堂のすぐ傍にあるネプトゥーノの噴水周辺に集結が 始まり、付近に待機していた警官隊と衝突。
30人程度の怪我人(内9人が警官)、 21人の逮捕者が出た。
全国では、怪我人74名(内43名が警官)、逮捕者は142名となった。
労働組合側によると、ゼネストへの参加率は76.7%であるのに対し、政府 発表では12%。

スペイン人のドイツへの移民、53%増加

ドイツ政府発表によると、今年の1月から6月までの半年間にドイツにやってきた 移民の数は50万人以上に達しており、年間にすると100万人程度の移民を 受け入れていると言う。
そう言った中、スペイン人のドイツへの移民も増え続けており、前年度同時期と 比較すると53%の増加を見せている。
移民の多くはEU内の経済危機に苦しむ国々からのもので、過去6ヶ月間で最も 多かったのがポーランドからの移民で89000人。これにスペイン、ポルトガル が続いている。


11月13日(火)

10月の消費者物価指数3.5%

国家統計局(INE)によると、10月の消費者物価指数(CPI)は9月より0.8ポイント上昇して3.5%となった。
これで4ヶ月連続の上昇となる。
またこの数値は、今年に入ってからの最高値で、昨年の5月以来の高さとなった。
INEではこの理由について、主に衣料品、学費とレジャーの値上がりによるものと見ている。11県で引き続き警報・注意報

11県で引き続き警報・注意報

スペイン気象局は、本日も引き続きイベリア半島東部を中心に悪天候による警報・注意報を発令している。
それによると、バレンシア、アリカンテ、マジョルカ、イビサとフォルメンテーラでは強風による警報がでており、最大風速は100キロに達する見込み。
また、ムルシア、メノルカとアルメリアでは同注意報が出ている。
さらにバレアレス諸島では大雨警報が、メリージャ、アリカンテとバレンシアでは同注意報が発令されている。
ムルシア、バレンシアアリカンテでは波浪警報、アルメリア、ジローナ、バルセロナ、タラゴナ、カステジョンとメノルカでは注意報が出されている。

明日のゼネスト、交通機関の稼働率は30%程度

明日予定されているゼネラル・ストライキのミニマムサービスについて、政府・自治体労働組合の間で協議が行われた。
それによると、鉄道などの交通機関は30%の稼働率となる。
また、医療機関については救急病棟のみの受付となる。
それ以外のサービスも、3月29日に行われた前回のゼネストとほぼ同じ程度の稼働率となる模様。
一方、このストと同時に再び国会議事堂包囲運動も行われる予定。


11月12日(月)

22県に警報・注意報

スペイン気象局は本日、22県に悪天候による警報・注意報を発令した。
それによると、アリカンテとバレンシアには大雨・大雪・強風による警報、ムルシア、バレアレス、アルバセテとメリージャには注意報がそれぞれ出ている。
また、アストゥリアス、ア・コルーニャとビーゴには強風波浪警報が、 アルメリア、バレンシア、カステジョン、アリカンテ、ジローナ、ビスカヤ、ギプスコア、カンタブリア、ポンテベドラ、ランサロテとバレアレスには同注意報が発令されている。

9月の住宅売買0.9%増

国家統計局(INE)によると、9月の住宅売買数は2万5985件で、前年同月日0.9%の増加となった。
これで8月に続き2ヶ月連続の上昇となった。
しかしながら専門家は、住居購入の税金控除が今年一杯で終了することや、 来年から新築物件の税率が引き上げられることなどから、購入を急ぐ人が増えたもので、上昇傾向とは今年中に終わると見ている。
今年9月の新築売買は、昨年と殆ど変わっていないが、中古物件は1.8%上昇している。
自治州別でみると、最も売買件数が多かったのはリオハとバレンシアだ った。

週末の交通事故死者6人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は6人だった。
他に4人の重軽傷者がでている。
最も死亡事故が多かったのは土曜日で、4件起きている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1150人で、昨年の同時期より10.2%減少している。


11月9日(金)は「アルムデナの聖母」のマドリッドの祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます


11月8日(木)

10県で悪天候による警報・注意報

スペイン気象局は本日、10県に大雨・強風などの警報及び注意報を発令した。
それによると、アンダルシアのウエルバでは大雨警報が出されており、1時間に30立方メートル以上の降水が予測されている。
またエクストレマドゥーラ、アビラ、シウダ・レアル、トレド、セビージャ、コルドバとカディスでも大雨注意報が出されている。
一方、アルメリア、カディスとウエルバでは波浪注意報が、コルドバとセビージャでは強風注意報がそれぞれ発令されている。
それ以外の地域でもほぼ全国的に雲に覆われ、雨模様の天気となる見込み。

カタルーニャ自治州選、CiUが過半数獲得の可能性

カタルーニャ自治州の世論研究所(CEO)は本日、25日に行われる同自治州選についての世論調査の結果を発表した。
それによると、与党CiUに投票すると答えた人は43.4%だった。
これにより、同党は現在の62議席から69〜71議席となり、過半数を獲得できる。
また民衆党(PP)は18〜19議席で現在と同じか1議席アップとなる。
一方社労党(PSOE)は現在の28議席から15議席となり、第3位に後退する模様。
またこの調査では、カタルーニャ州民の独立に対する意識調査も行っており、 44.3%の人が独立を支持している。
これは6月に行われた前回の調査よりも10ポイント高い数値。

マドリッドで3日間のゴミ収集スト

大手労働組合UGT、CCOOなどは昨日、マドリッドで3日間のゴミ収集ストライキを 行うことを発表した。
日程は今月の17日から19日までの予定。
これは、市のゴミ収集・運搬事業への来年度予算削減に反対するもので、今年と比較して 16%カットされるという。
労組側はこの削減措置を強引であると批判、これにより1200人の従業員のうち65%近くが解雇され、サービスの質の低下が懸念されるとしている。


11月6日(火)

政府、パラドールの民営化を検討か

ロンドンで開催中の観光見本市に出席したマヌエル・ソリア産業・エネルギー・観光大臣は昨日記者団に対し、パラドールを民営化する可能性を示唆した。
それによると、パラドールは現在1億1500万ユーロの赤字を抱えており、 国による維持は厳しいとしている。
ただし、ひとくちにパラドールといっても様々な形態があり、国の所有ではない建物もあるため、それぞれのケースを考慮にいれなければならないと述べた。
また、現在建設中のものについては、遅延なく完成させる事に変わりはないが、 新たな建設は考えられないとしている。
現在93箇所あるパラドールは、その多くが古城や修道院など歴史的建築物を改装した宿舎であり、特に外国からの観光客に人気がある。

プラドでティツィアーノの修復画公開

マドリッドのプラド美術館では、本日より修復が終わったばかりのティツィアーノの作品を公開する。
これは洗礼者ヨハネを描いたもので、2007年までアルメリア県の教会で保管されていた。
当初は複製画と見なされていたが、調査の結果本物であることが判明し、5年間に渡る修復の後、本日の公開に至った。
この作品と酷似したティツィアーノの絵は、ベネチアの美術館及びエル・エスコリアル修道院にも所蔵されており、注文を見込んでいくつかの作品を同時進行させていた可能性がある。
この展示は来年2月10日まで。

スペイン下院、議員に貸与のタブレット紛失したら補填なし

スペイン国会では、議員らにタブレット端末IPADを貸与しているが、このたび紛失や盗難にあっても再配布はしないことを決定した。
それによると、同議会では昨年400台の端末を購入し、このうち350台が議員に、20台はテクニカルサービスのスタッフらに配布された。
残り30台は予備として保管されたが、紛失や故障が相次ぎすでにストックは使い果たしたという。
担当者は、経費節約と職場の備品を大切に扱ってもらうためにこのような措置をとるとしている。
なお、故障の場合は1回限り修理を受け付ける。


11月5日(月)

10月の失業者数、12万8242人増

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は12万8242人増加、 これで総数は483万3521人となった。
これは1996年に集計が始まって以来最も高い数値となった。
この結果を男女別でみるとどちらも増加しているが、特に男性が増えており3%、女性は2.5%となっている。
また25歳以下の若者の数値は4.41%、それ以上の年齢層は2.54%それぞれ増加している。
職業別では、バカンスシーズンの終了に伴ってサービス業での失業が3.39%と最も増え、これに農業と工業が続く。
一方、建設業ではわずかに減少している。
自治州別で見ると15州で増加しているが、特にバレアレスとラ・マンチャで上昇している。
カナリアスとバレンシアでは僅かに減少した。

バレンシアで薬局の無期限スト

バレンシア自治州のバレンシア、アリカンテとカステジョンの3県の薬剤師会は、 本日より無期限ストライキを開始した。
これにより、これらの県では3件に1件のみがオープン、営業は交替制で行われる。
このストは同自治州の処方箋薬の支払い遅延に対して抗議するもので、同薬剤師会によると、5ヶ月半分が未払いという。
同会では、全額が支払われるか、次回の会議で休止が決まらない限りは無期限で継続するとしている。

飛び石連休の交通事故死者、14人

総合交通局(DGT)によると、飛び石連休だった先週水曜午後3時から昨日午後8時までに起きた交通事故の死亡者は14人だった。
このうち3人がバイクを運転していた。
また、他に4人の重傷者と5人の軽傷者が出ている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1127人で、昨年の同時期より10%減少している。
一方、昨日のUターン時には、ハエン県で大雨による川の氾濫により一部通行止めとなったため、10キロ以上の渋滞が起きた。


11月1日(木)は諸聖人の祝日にあたり、週末まで飛び石連休となりますので、
ニュースは週明けまでお休みさせて頂きます。


10月31日(水)

地下鉄、市バスのスト、11月は小休止

9月から7回に渡り行なわれてきたマドリッドの地下鉄と市バスのストライキは 昨日をもって一旦、終了となり、11月におけるスト続行は現時点では 予定されていないとのこと。
同月には、14日に全国規模でのゼネストが予定されており、地下鉄、市バス、 両者の労働組合はこのゼネストに参加する事によって11月は抗議運動を続行する としている。
また、12月にもストを行なうかどうかについては、11月末の状況を見据えた上で 決定される模様。

経済救済申請、年内は無し

本日の国会において、マリアノ・ラホイ首相は、EUへのスペインに対する 経済救済措置申請は、大災害など、予期せぬ大事が起きない限り、有り得ないと 発言した。
しかしながら、同時に、同措置申請の可能性を完全に否定している訳ではなく、 スペインが真に必要としていると判断される場合には、これを行なう覚悟である事も 明らかにした。

11月の飛び石連休、550万台の移動

明日の祝日(諸聖人の日)より、飛び石連休が始るため、全国規模での大移動が 予想され、本日15時より交通特別取り締まり体制に入る。
総合交通局では本日15時より11月4日の夜中24時までの間に約550万台の 車の移動があると見ているが、最も渋滞が予測されるのは本日の午後と明日の 午前中。


10月30日(火)

10月の暫定CPI、3.5%

国家統計局(INE)は本日、10月の消費者物価指数(CPI)の暫定値を発表した。
それによると、今月のCPIは、前年比0.1ポイント上昇して3.5%となった。
これで4ヶ月連続の上昇となった。
INEではこの上昇の理由を付加価値税(IVA)の引き上げ、医薬品と燃料費の値上がりによるものとみている。
また、この数値は今年に入ってから最も高いもので、昨年の5月と同じ値であった。

DGT、交通標識の文字拡大を提案

スペイン自動車連盟などの調査によると、日中の交通事故は夜間よりも多いが、死亡事故は夜間起こる確率が高いといるという。
またドライバーの56%が、近視などなんらかの視力障害を持っている。
これらを受けて総合交通局(DGT)では、道路標識の文字や数字を拡大する事を検討している。
DGYでは、現在設置されている標識には、大きな文字に書き換えるスペースが十分にあり、看板そのものを変える必要はないとみている。
また、文字のフォントも現在よりもさらに読みやすいものに変更する案も出ているが、効果のほどやかかる費用について疑問視する声もでている。

プラド美術館でマルティン・リコ展

マドリッドのプラド美術館では、本日よりスペイン出身の風景画家マルティン・リコの特別展を開催する。
マルティン・リコはマドリッド出身だが、パリやベネチアに居住し、その名は国内よりも海外で知られている。
そのため彼を専門に扱った展覧会は国内初で、同美術館所蔵の12点を含めた100点近い作品が公開される。
同展は来年2月10日まで。


10月29日(月)

外国人観光客の消費、9月までに7.2%増加

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年1月〜9月までにスペインを訪れた外国人観光客の消費は前年同期比7.2%増加した。
また、9月だけの数値を見ても、前年比13.4%の増加となっている。
9月は、訪問者数(5.1%)、一人当たりの消費額(7.8%)一日の消費額(7.6%)もそれぞれ増加したが、平均滞在日数は変化していない。
1月から9月までの数値もそれぞれ上昇している。
訪問者を国籍別で見ると、イギリスとドイツが最も多かった。
また訪問先では、バレアレスとカタルーニャが最も多かった。

週末の交通事故死者1人

総合交通局(DGT)によると、金曜午後3時から昨日午前零時までの間に交通事故で亡くなった人は1人だった。
この事故はジェイダで起き、他に1人が重傷を負っている。
また、ガリシアのオレンセでも事故があり、1人の重傷者がいるが、死者は出ていない。
今年に入ってから昨日までの累計数は1106人で、9.9%減少している。

マドリッドの交通機関スト、大きな混乱なし

マドリッドの地下鉄及びバスの従業員が行ってきた一連の部分スト、最終日の今日午前中の間引き運転は、特に大きな混乱もなくスムーズに運行された。
また、総合交通局によると、ラッシュアワーの道路も特に影響は受けていないという。
地下鉄のストは、午前6時5分から8時50分に行われた。
午後は5時半から8時半の予定。
一方、市バスは昨日午後11時から午前零時まで最初のストが行われ、今朝は午前7時から9時、午後は7時から9時に行われる。
尚、地下鉄側は今朝のスト参加率を46%程度と発表している。


10月26日(金)

失業率、初めて25%を上回る

経済危機勃発後、5年が経った今も、スペインはネガティブな記録を更新 し続けている。
国家統計局の発表によると、スペインにおける失業者の数は増え続けており、 通常、雇用が増える時期とされる夏場、7月かあ9月にかけても失業者数は 85000人増となり、総失業者数は5778100名と、これまでに無い 高い数値となった。
これにより、失業率は25.02%と、初めて25%を上回る史上最悪の 記録を作り、労働力人口の、実に4人に一人が失業していると言う状況に 陥った。
また、地域別に見ると、セウタでは今年第3・四半期には、労働力人口の 41.03%が失業しており、それ以外にもアンダルシア、カナリアス諸島、 エクストレマドゥーラなどで失業率は30%を越えている。


10月25日(木)

カタルーニャの薬局、初の全面スト

カタルーニャ自治州の薬剤師組合は、本日午前9時から午後10時まで史上初の全面ストライキを行う。
これは、公共医療の処方箋の支払いの遅延に抗議するもので、州内3100の薬局が閉鎖される。
ただし、12%にあたる371局は通常どおり営業しミニマム・サービス を行う。
一方、バルセロナの自治州経済省前では、薬剤師らによる抗議集会が行われる予定。

バレンシアとアリカンテの地下鉄ストライキ

バレンシア自治州のバレンシア市とアリカンテ市では、本日地下鉄とトラムの部分ストライキを行う。
バレンシア市のストの時間帯は午前6時から9時半と午後6時から9時で55%のミニマムサービスで運行される。
それ以外の時間帯では40%程度。
アリカンテ市は午前7時から10時と午後5時から8時で、ミニマムサービスは55%、それ以外の時間帯は40%となる。
このストは州政府の人員削減政策に反対して行われるもので、計画では500人が解雇されるという。

ルバルカバ氏、続投を表明

社労党(PSOE)のアルフレド・ペレス・ルバルカバ代表は昨日、日曜日に投開票が行われたガリシアとバスク自治州選後初の記者会見を行った。
PSOEは両選挙で大敗を喫し、同代表の進退問題が取り沙汰されていたが、ルバルカバ氏は、辞任をきっぱりと否定した。
同氏は、自分は8ヶ月前の党代表選挙で、過半数で選出されており、任期を全うする責任があると述べた。
また、「今回の敗北後も誰からも辞任するよう進言されていない。もし党の上層部から辞めるよう指示があれば、明日にでも辞任する。」と決して代表職に固執しているわけではない事を強調した。
一方、今回の選挙の結果については、一度失った国民の信頼を回復するのは非常に難しいと感じているが、それを回復するのが自分の責務であると述べた。


10月24日(水)

議事堂近辺のデモ、平和裏に終了

来年度予算案審議中のスペイン議会付近で昨日、予算案に対する抗議集会が開かれた。
午後7時ごろ、デモ隊は前回と同様議事堂の包囲を試みたが、警官隊に阻止され、午後10時頃にはほぼ解散となった。
今回は、市内中心でゴミのコンテナが焼かれた以外は大きな混乱もなく無事終了した。 また、閣議を終えた国会議員らも問題なく議事堂を後にした。
参加人数は、主催者発表では5千人、政府は2千人としている。

男女平等度、スペインは14ポイント後退

世界経済フォーラム(WEF)は、今年の男女平等度ランキングを発表した。
それによると、スペインは昨年の12位から14ポイント下がって26位だった。
この調査は世界135カ国を対象に、健康、教育、賃金、政治への参加などについて平等度を調査するもので、スペインの後退の理由のひとつは現政権が女性閣僚を減らしたためと見られる。
一方、これらの要素の中で、最もポイントが高かったのは教育と健康・平均寿命についてだった。
1位はアイスランドで、上位陣は北欧諸国で占められている。
尚、日本は101位だった。

マドリッド市長、中心部広場の改装を発表

マドリッドのアナ・ボテージャ市長は昨日の会見で、市中心部にあるいくつかの広場を改装すると発表した。
かねてから、セロキロメートル地点のあるソル広場については、植樹とテラスバーの設置を表明していたが、隣接するカルメン広場にも既存のテラス以外に新たにテラスバーを設ける予定。
また、前市長時代に車両進入禁止となったカジャオ広場についても、テラスの設置を許可するとしている。
これにより同広場に店を構えるスペイン系及び外資系のチェーン店3店が恩恵を受けることとなり、このうち2店はすでに許可を申請しているという。
同市長は、よりフレンドリーで人に優しい街作りを目指していくと述べた。


10月23日(火)

第3四半期のGDP、0.4%後退

スペイン銀行の発表によると、今年第3四半期の国内総生産(GDP)は0.4%後退した。
同行によると、この数値は第2四半期とほぼ変わらないものであったが、9月の付加価値税(IVA)導入を前に国内消費がやや上向きとなった。
一方、海外需要はやや減少したものの、数値は安定している。

マドリッドの交通機関スト、霧でさらに混乱

昨日、マドリッドとバルセロナでは公共交通機関の部分ストライキが行われた。
マドリッドでは、地下鉄はこれで5回目、バスは4回目となるが午前のストは7時から9時ごろまで行われた。
多くの市民がストを見越して自家用車で出勤したが、早朝から発生した霧に見舞われ、一時は大渋滞となった。
一方、地下鉄の駅やバス停なども通勤客でごった返した。
ある駅では、ホームから落ちそうなくらい人がいるにも関わらず、誰も応対 していないと訴える利用者もいた。
労働組合側は、スト参加率を地下鉄は97〜98%、バスはほぼ100%としているが、会社側はそれぞれ46%と50.25%としている。
これらのストは経費削減や運賃の値上げに反対して行われているが、次回は26日と29日に行われる見込み。

ティッセンで有名人が所持していた宝飾展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、明日より「カルチェのアート」展が開催される。
この特別展では、高級宝飾ブランド「カルチェ」がデザインした様々なアクセサリーが420点以上展示される。
これは同ブランドの創立165周年を記念して行われるもので、グレース・ケリーがモナコのレーニエ公との結婚式でつけた宝飾品やエリザベス・テイラーの所持品などが展示される。
これらの多くは現在カルティエが所蔵しているが、各国の王室などから貸与されたものもあるという。
同展は来年2月17日まで。


10月22日(月)

自治州選、PNVが返り咲き、ガリシアではPP圧勝

昨日、ガリシアとバスクではそれぞれ即日投開票で自治州選挙が行われた。
バスクでは、PNV党が前回よりも議席を減らしたものの、27議席獲得してトップに立った。
また、ビルドゥ党も21議席獲得し、独立分離主義を掲げる両党が、全議席の64%を占めることとなった。
一方、現職のロペス知事率いる社労党バスク(PSOE)は9議席、連立政権を築いていた民衆党(PP)も3議席を失っている。
一方ガリシアでは、現職のフェイホー知事(PP)が、前回より4議席上回る41議席を獲得して圧勝した。
PSOEはこちらでも8議席失っており、両自治州で大敗。ルバルカバ代表の進退問題に発展する可能性も出てきた。

住宅ローン契約数28ヶ月連続減

国家統計局(INE)の調査によると、今年8月の住宅ローン契約数は2万1106件で、前年同月比28.5%減少した。
また、7月と比較しても13.1%減少している。
この数値は、2003年に集計が始まって以来最も低い契約数。
今年に入ってから8月までの数値を昨年の同時期と比較しても、34.7%の減少に及ぶ。

週末の交通事故死者5人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに起きた交通事故の死亡者は5人で、このうち1人はバイクを運転していた。
他に2人の重傷者がでている。
最も死亡者が多かったのは土曜日で3人が命を落としている。
今年に入ってから昨日までの累計数は1089人で、昨年の同時期よりも8.3%減少している。


10月19日(金)

ゼネスト決定へ

本日、午前11時より2大労働組合であるUGTとCCOOが それぞれに会議を行なっており、11月14日のゼネストが決定 される見込み。
スペインでは僅か8ヶ月前にゼネストが行なわれたばかりで、 1年の内に2度のゼネストが行なわれるのは今回が初めて。
また、同一政権が続く間に2度行なわれるのも前代未聞である。
更に、数週間前より、隣国ポルトガルでも11月14日のゼネストが 発表されており、今回はイベリア半島全土でのゼネストとなる。
また、同じ日にキプロス、マルタでも予定されており、明日、ゼネストが 行なわれるイタリア、ギリシャでも14日に合わせた大規模デモがある 可能性が高いと見られる。

ラス・ベンタス闘牛場に屋根

闘牛のメッカとして知られるマドリッドのラス・ベンタス闘牛場に 屋根が取り付けられる事となった。
改装の実現は、ワーナー社との契約が成立した事によって確実となったが 直径110メートルの巨大な屋根は、すでにフランスのストラスブルグで 建造が進められており、30台のトレイラーによってマドリッドまで 運ばれる予定。
工期は僅か1ヶ月で、11月に行なわれる。
ワーナー社との初期契約は3年間で、その後、2年間の更新が可能と なっており、その間、闘牛のシーズンオフには、同闘牛場において コンサート、サーカス、スポーツ競技他、様々な催し物に利用される事と なる。
また、闘牛についても、これまでのシーズン中だけでなく、2月にも 開催される予定。
開閉式天井を閉めて、室内闘牛場として使う際には、内部での喫煙は 禁止となるため、これまでのタバコ、葉巻を伴った伝統的な闘牛観戦の姿に 変化が見られそう。

モトタクシー、営業開始

首都マドリッドにおける、2輪車によるタクシーサービス、モトタクシーが 本日よりその営業を開始。
渋滞による時間の浪費を避け、通常のタクシーよりも料金が安いことを 売り物にしているサービスで、屋根付のバイクは必要に応じて、両サイドを ビニールシートによって覆い、暖房をつけることも出来る。
同サービスの開始にあたり、タクシー業界は、その安全面や衛生面における 対策が不充分であるとして、また、料金体系も正規の過程を経て作られた ものでは無いとして、営業許可を出したマドリッド市を相手取り告訴した 模様。


10月18日(木)

不動産価格9.5%下落

今年第3四半期の不動産価格は昨年同時期に比べ、9.5%下がり、 1平米あたりの値段が1565.6ユーロと、2004年中ごろの相場にまで 落ち込んだ。
第1四半期にはは7.2%、第2四半期には8.3%落ちており、引き続き 第3四半期には9.5%と、更に下落率が大きくなりつつあるのが判る。
また、第2四半期と第3四半期とを比較すると、2.5%の下落となっている。
4年前の1平米あたり2000ユーロと言う時代に比べると、不動産価格は すでに25.5%のマイナスとなっている。

未返済率、更に上昇し10.5%に

金融機関から借り入れをしたあと、その返済に行き詰まる企業や個人が増え続けており、 今年8月には、その未返済率がこれまでの記録を更新し、10.5%に達した。
前回の経済危機では、1994年の2月に未返済率が9.15%に達したが、 その記録はすでに今年6月に塗り替えられており、経済の悪化が更に顕著となりつつある。
スペイン銀行調べによると、企業による未返済の60%は、建築関連業者によるもの。

プレスティージ裁判、中断

2002年にガリシア沖で起きた重油タンカー、プレスティージ沈没事件の裁判が、 10年たった今、ようやく始まり、2回のセッションを終えたが、民事責任を 問われるべきスペイン政府、沈没したプレスティージ号の所有者であるリベリア国籍の Mare Shipping社、プレスティージ号の技術面、商業面での全てを任されていた同じく リベリア国籍のUniverse maritime社ら3者の内、Universe Maritime社の不出頭が 続いている。
 同事件による損害賠償額は44億4200万ユーロとされており、誰がこれを 支払うのかと言う点が、同裁判の焦点となるが、肝心の当事者の不出頭により、 裁判は一旦、11月13日まで中断となった。
 裁判への欠席を続けているUniverse Maritime社は、事件後、すぐにその姿を消しており この10年間、その消息がつかめておらず、今回の裁判への出頭命令すら伝えられずに いると言うのが現状で、今後、裁判の難航が予想される。


10月16日(火)

今月23日に再び議事堂包囲呼びかけ

先月25日に政府の削減政策に反対するデモを主催した団体が、今月23日にも再び同様のデモを行うとし、市民に参加を呼びかけた。
今回は、政府が提出した来年度予算案に反対するもので、ちょうどこの日に下院で審議が開始される。
この団体の代表は、予算案は、この数十年で最も不公平で非現実的なものでであると強く批判した。
前回のデモでは議事堂周辺で機動隊との衝突があり、40人の逮捕者と60人の負傷者が出たが、議事堂包囲を再び試みることに恐れはないとしている。
同団体は、27日にも大規模デモを行う予定で、マドリッドのスペイン広場から議事堂近くのネプチューン広場までを行進する予定。

自治州選、ガリシアはPP,バスクはPNV優勢

ガリシアとバスク自治州の選挙を今週日曜に控えて、マスコミ各社が行ったアンケー調査の結果が発表された。
それらを総合すると、ガリシアはフェイホー州知事率いる民衆党(PP)が、 前回よりやや議席を減らすものの、絶対過半数のボーダーラインで勝利する ものと見られる。
一方の社労党ガリシア(PSOE)は現在より4〜6議席を失う可能性がある。
バスクでは、民族主義派のPNV党が現在よりは議席を減らすものの、25〜27議席を獲得して、勝利すると見られる。
また、ビルドゥ党も23〜25議席獲得で2番目の勢力となる見込み。
一方、パッチ・ロペス知事所属のバスクPSOEは大敗を喫する模様で、10議席のマイナス、連立政権を組むPPも4議席程度減る見込み。

マドリッドで中国マフィアを一斉検挙

国家警察は本日、マドリッド州フエンラブラダ市にある工業団地にある中国系企業の倉庫を一斉捜査し、100人以上を逮捕した。
今回の検挙は、中国マフィアによるマネーロンダリング、脱税、収賄容疑によるものだが、恐喝や売春などについても捜査が進められている。
逮捕者の殆どは中国人だったが、PSOE選出のフエンラブラダ市議や、著名なポルノ男優などスペイン人も含まれている。
尚、捜査はマドリッドの他バルセロナ、マラガ、カスティージャ・イ・レオンとバスクでも行われた。


10月15日(月)

21ヶ月で100万人近くが海外へ脱出

国家統計局(INE)の調査によると、昨年1月から今年9月までの間に海外に移住した人は92万7890人で、このうち12.6%がスペイン人だった。
また今年の1月〜9月では、54912人のスペイン人が移住しており、前年比21.6%増加している。
自治州別でみると、最も海外移住が多かったのはカタルーニャで14万9545人、これに告ぐのがマドリッド、バレンシア、アンダルシアだった。
INEでは、移住の理由については明らかにしていないが、長引く不況が影響しているものと見られる。

モトGPでスペイン勢が初めて上位独占

昨日日本でオートバイの世界選手権の決勝が行われ、、最高カテゴリーのモトGPで、スペイン勢が上位3位を独占する快挙を成し遂げた。
下位のカテゴリーではスペイン人選手が独占した事はこれまでもあったが、モトGPでは初めて。
優勝は2位スタートのダニー・ペドロサで、これにホルへ・ロレンソとアルバロ・バウティスタが続いた。
ロレンソとペドロサは、総合優勝でも1,2位につけている。

連休の交通事故死者10人

総合交通局(DGT)によると、金曜から連休だだった今週末の交通事故による死者は10人だった。
他に4人の重傷者と1人の軽傷者が出ている。
最も死者が多かったのは日曜日で6人が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの累計数は、1065人で、昨年の同時期より9.2%減少している。


10月12日(金)はイスパニアデーの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


10月11日(木)

9月のインフレ率3.4%

本日、国家統計局が行なった発表によると、9月の年間インフレ率は、 8月よりも0.7ポイント高い3.4%となった。
これは2011年5月以来の最高値である。
9月から行なわれた消費税率引き上げによる影響も大きいが、燃料費の 値上がりに伴う運送費用の値上がりも大きく作用していると見られる。
また、消費税引き上げによる水道光熱費の値上がりや、税率が8%から 一気に21%まで上がった娯楽・文化関連の値上がりの影響も大きい。

スペイン、貧富の差拡大

長引く経済危機の中、スペイン国内における貧富の差が拡大しつつある。
調べによると、全国で計170万世帯において、家族全員が失業しており、 また、失業者登録をしている人々の中で、失業保険など、何らかの経済援助を 受けているのは67%だけで、その他は、完全に収入が途絶えた状態が続いている。
その結果、国内における貧富の差は、これまでに無いほど広がりつつある。
 社会における所得分配のばらつきを表すジニ係数によって、他のヨーロッパ諸国 と比較すると、スペインにおける貧富の差の大きさが目立つ。
ジニ係数では、貧富差のレベルを0から100までの数値で表すが、これまで ヨーロッパ諸国のうち、16カ国が提出した2011年度の数値を比較すると、 スペインの数値は34で、これを上回る国は、ラトビアの35.2のみ。
ヨーロッパ内でも最も貧富差の大きな国となりつつあることが判る。
逆に16カ国の中で最も貧富差が少ないのがノルウェーでジニ係数は22.9。


10月9日(火)

国民の88.9%が経済を懸念

国立社会学研究所(CIS)が9月に行った調査によると、国民の89.9%が現在の経済状況を悪い、または非常に悪いと回答した。
また、67.4%が1年前より悪化しているとし、46.3%が1年後はさらに悪くなると予測している。
また、スペイン政治の状況についても73.2%が悪い、または非常に悪いと回答、41%が1年後も同じ、35.3%がさらに悪化するであろうと答えた。
国民が最も懸念する事項としては、1位が失業問題、2位が経済で3位が政治家で、それぞれ7月に行われた前回の調査より上昇しているが、特に政治家については民主化以降最も高い数値となっている。
一方、国家の統治形態については、中央政府の主権を重視すべきと答えた人が前回よりも2.6ポイント増加、現在と同じ状況を望む人は1.4ポイント減少 した。

8月の住宅販売、3%上昇

国家統計局(INE)によると、今年8月の住宅売買契約数は2万7708件で、昨年の同時期を3%上回った。
これで17ヶ月連続の減少傾向に歯止めがかかったが、増加の理由についてINEは、 9月から施行された付加価値税(IVA)の引き上げを前に駆け込み購入があったためと見ている。
この調査によると、新築住宅の購入は昨年同月比6.2%増加、中古物件については同じだった。
自治州別では、最も販売数が多かったのはアンダルシアで5526件、これにバレンシア、カタルーニャとマドリッドが続く。

マドリッド地下鉄、利用客への通知なしに間引き運行

労働組合CCOOによると、今月2日以降マドリッドの地下鉄は、利用者への通知なしに列車の運行を間引きしているという。
それによると、夜11以降など利用者が比較的少ない時間帯では、以前の平均待ち時間が7分程度だったのが、最大20分に及んでいる。
また午前10時以降でも、昨年の同時期と比較して16%程度減っている模様。
地下鉄側は2007年以降、利用客の減少に応じて段階的に本数を減らしているが、利用者が最も少ない時間帯に行っていると説明している。
一方CCOOの担当役員は、今年に入ってから、本数は明らかに減っており、あれだけの値上げをしておきながら、利用者になんの説明もないのは許しがたいと述べた。


10月8日(月)

各地で再び大規模デモ

政府の削減政策に反対するデモが昨日、スペイン各地で行われた。
首都マドリッドでは、2大労働組合が中心となって開催。
レガスピ広場からアトーチャ駅までの間を主催者発表で7万2000人(警察発表は5千人)が行進した。
デモの列には政府の政策に反対する内容のプラカードや横断幕が掲げられ、削減政策の是非を問う国民投票を訴える声も聞かれた。
同様のデモは全国27都市でも同時に行われた。
一方、医療に関する削減に反対するデモも各地で行われた。

空港税、来年7%引き上げか

政府のインフラ・運輸担当副大臣は、来年から空港税が7%程度値上がりすることを示唆した。
これは、来年度の国家予算が、今月の消費者物価指数を5ポイント上回ると予測されるためで、同副大臣はスペインの空港税は、他のヨーロッパ諸国に比べて43%ほど低い事を強調した。また引き上げの金額は1.40ユーロ程度となることから、航空券の値段に大きな影響は与えないと述べた。
一方、航空会社協会では、この引き上げは正式なプロセスを踏んでいない違法行為であると批判している。

週末の交通事故死者9人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は9人、このうち2人がバイクを運転していた。
他に6人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
最も死者が多かったのは土曜日で4人が亡くなっている。
今年にはいってからの累計数は1042人で、昨年の同時期と比べて105人減少している。


10月5日(金)

レアル・マドリッド、バルセロナに僅か9時間の滞在

10月7日、日曜日に行なわれるスペインサッカーリーグ、クラシコ、 バルサーRマドリッド戦は、「高リスク・イベント」としての指定を受けた。
両チームの対決は、常に、サポーター間の衝突の可能性があり、それなりの リスクを伴うものとして扱われてきたが、今回、長引く経済危機の中で、 カタルーニャの独立を掲げる民族主義団体の圧力も加わり、サッカーを越えた レベルでのリスクが高いとして、チームも、また、警察当局も厳重な警戒体制を 取る事にしている。
そのため、バルセロナを訪れるレアル・マドリッドのチームは、バルセロナでの 滞在時間を最小限に抑える事にし、モウリーニョ監督もこれに同意。
試合当日の昼食時にバルセロナ入りし、19時50分からの試合が終わったあと、 23時にはプラッツ空港からマドリッドへトンボ帰りする予定。

281キロのかぼちゃ、食料バンクへ

レオン県、ビエルソに住むミゲル・ガルシア・ペレスさんは、自身で栽培した 重さ281キロのかぼちゃをポンフェラーダにある食料バンクに寄付する事を決定。
ペレス氏によると、このかぼちゃは、米国カリフォルニアより取り寄せた種と 地元種を掛け合わせたもので、気候条件からして、スペイン北西部で栽培された ものの中では最も大きなものとのこと。
かぼちゃは土曜日にポンフェラーダ市内の広場で切り分けられ、1〜2ユーロ 程度のシンボリックな値段で販売され、その収益は食料バンクに寄付される。
また、このかぼちゃからとれた種で、再度、巨大かぼちゃの栽培が行なわれる予定。


10月4日(木)

バルセロナ、テラス席を持つバルのトイレを公衆トイレに

2010年には、店の外、歩道上にテラス席を持つ飲食店がバルセロナには 2337件あったが、現在では4288件と、急激に増加している。
そう言った状況の中、バルセロナでは、新条例により、これらの店に対し、 店内のトイレを、客だけでなく、それ以外の人々にも解放するよう義務付けようと しており、来年の夏頃を目処に施行出来るよう調整中とのこと。


10月2日(火)

9月の失業者数、1.72%上昇

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は8月より7万9645人(1.7%)増加した。
これで、失業者総数は470万5279人となった。 また昨年同月比では11.32%の増加となった。
業種別でみると、農業、工業と建設業ではやや減少したが、サービス業では増加した。
自治州別では15州で増加しているが、特にアストゥリアスとカンタブリアで顕著だった。
一方、ラ・マンチャとリオハでは減少している。
男女別では共に増加しているが、特に女性の失業が増えている。
また25歳以下の若者の失業も7%近く増加した。

レイナ・ソフィア美術館で30年代をテーマにした特別展

マドリッドのレイナ・ソフィア美術館では明日より「30年代との遭遇」と題した特別展を開催する。
これは同美術館所有のピカソの大作「ゲルニカ」の製作75周年を記念したもので、今季最大の特別展となる。
同美術館には、ピカソ、ミロをはじめとした400点以上の作品が、内外の著名な美術館などから一同に集められ、使用総面積は2000平米に及ぶ。
この特別展は来年1月7日まで開催される。

ティッセンでゴーギャン展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では今月9日より、フランスの画家ポール・ゴーギャンの特別展を開催する。
今回は フランス後期印象派の最も重要な画家の一人であったゴーギャンのポリネシア時代の作品が公開される。
同展では他にマチス、ルソー、ドラクロワの作品なども展示される。 公開は来年1月14日まで。


10月1日(月)

9月の自動車販売数、38.6%減

自動車販売・製造者協会によると、先月の乗用車新規登録台数は3万5146台で、昨年同月比38.6%の減少となった。
これは今年に入ってから最悪の数値。
またこの9ヶ月間の数値を昨年の同時期と比較しても11%の減少となっている。
個人向けの販売は1万6937台で、前年比44.1%減少した。
また企業向けの販売は1万6538台で29.5%減少、レンタカー会社向けについても8%減少している。

豪雨被害地域、行方不明者の捜索続く

先週末にアンダルシア、レバンテを襲った集中豪雨により、各地で計3名の行方がわからなくなっており、治安警備隊が捜索を続けている。
アルメリアではイギリス人女性、ムルシアではドイツ人女性、マラガではスペイン人男性が不明となっているが、これまでに各地で10名の死亡が確認されており、家屋や道路などの被害も甚大なものとなっている。

プラドでゴヤのデッサン展示

マドリッドのプラド美術館では 3ヶ月間にわたってゴヤのデッサンを展示する。
これらの作品は最近修復が完了したもので、目玉は「ロス・カプリチョス」の下書き14点で、これまではその状態から短期でも展示不可能であった。
この企画は、先日より開始された同美術館のウェブサイトのゴヤ専門ページ開設を踏まえたもの。
この展示は本日から12月30日までビジャヌエバ館の第38室で行われる。


9月28日(金)

9月の物価、3.5%上昇

9月より消費税が上がり、その結果として同月の物価上昇が目立った。
昨年同時期と比べると、インフレ率は3.5%となり、前月より0.8%高い ものとなった。
消費税引き上げにより、政府は収入増を見込んでいた訳であるが、インフレ率が 高まることによって、同時に大きな支出を強いられる事となる。
毎年、インフレ率に応じて、年金支給額の調整が行なわれているが、 これだけインフレ率が上がると、概算では年金に充てる政府支出額は 50億ユーロの増額となる見込み。

マドリッド公共交通機関、今月2度目のスト

去る21日に続いて、マドリッドでは本日、地下鉄、バスのストライキが 行なわれている。
ストは、午前6時から8時までの2時間と、午後6時から8時までの2時間、 計4時間が予定されており、今朝は雨天であることも重なってマドリッドへの アクセス、そして街中の交通渋滞が目立った。
 マドリッド地下鉄は今月17日にも、部分的なストを行なっており、 これを含めると今月3度目のストとなる。
また、このあと、10月1日、月曜日に次ぎなるストが予定されている。


9月26日(水)

約6千人が議事堂前でデモ

昨日午後、マドリッドにある国会議事堂を取り囲む目的で行われたデモ行進には、政府発表で約6千人が参加した。
午後5時半頃に周辺の広場に終結したいくつかのグループは、議会に向かって進んでいった。
初めは混乱もなくスムーズだったが、午後7時頃ネプチューン広場付近で、柵を越えようとした参加者と警官隊の間で小競り合いが起きた。
また、午後9時頃には機動隊がデモの移動と解散を始めたため衝突が起こり、あたりは一時騒然となったが、参加者は徐々にその場を立ち去り、午後11時頃にはほぼ解散となった。
このデモにより、64人の怪我人と35人の逮捕者が出たが、連行された市民の一人はデモとは関係のない付近の住民で、警察が設置したバリア内にある住宅付近に入れないことに業を煮やし、警官と口論を起こした模様。

スペイン銀行第3四半期の景気後退を予測

スペイン銀行は本日、第3四半期の国内総生産(GDP)も減少との予測を明らかにした。
これは、6月期の数値が1.3%減少した事などによるが、まだ9月の具体的な数値や付加価値税(IVA)引き上げによるインパクトも明らかになっていない。
同行によると、個人の消費の落ち込みは激しく、また一般家庭と小売店の景況感も著しく低下しているという。
8月については自動車購入だけは増加しているが、これはIVA引き上げ前に購入を急いだ人が増えたためと見られる。

元シンクロ選手15人、前コーチを告発

女子シンクロナイズドスイミングの元選手15人が、スペイン選抜のアンナ・タレス元コーチの行為を告発する文書を昨日発表した。
それによると、トレーニング中の同コーチの暴言が4ページに渡って綴られており、 吐き気を訴えても、練習中であることを理由にプールから出ることを禁じられたり、10代半ばの選手に、性的・身体的な事に関する暴言を吐くなど、数々の精神的苦痛を受けたとしている。
スペイン女子シンクロチームは、オリンピックなどの国際大会で常にメダル確実といわれるほどの実力で、そのチームを率いてきたコーチに対する告発だけにスポーツ界だけでなく国中で大きな波紋が広がっている。
尚、同コーチは、数々の功績にも関わらず契約更改が行われず、一昨日新コーチが発表されたばかりだった。


9月25日(火)

国会議事堂周辺、デモを前に厳重警戒

本日午後5時半に予定されているデモのため、マドリッド中心部にある国会議事堂では昨日より厳重警備が行われている。
このデモは、いくつかの市民団体が主催するもので、周辺にあるシベレス広場、ネプチューン広場及びソル広場から出発したグループが、議事堂を取り囲んで政府や政治家に抗議するもの。
法律では会期中に議会前でデモ行うことは禁じられているため、ゲリラ的行為ともいえるが、主催者側は議会を占拠する意図はなく、あくまで平和に抗議していくと述べている。 しかしながら、議会周辺は、厳重な警備体制が敷かれており、周囲500メートルに柵が設けられ、車両は通行止めとなっている。
また、通行人や付近の住民だけでなく、議会に入場する議員やマスコミ関係者らも、身分証、議員証などの提示を求められている。
この集会にはスペイン全国から市民が駆けつける他、他の大都市及び、パリ、アムステルダムなどヨーロッパの都市でも同様のデモが予定されている。

カタルーニャも州選挙前倒し

カタルーニャ自治州のアルトゥール・マス知事は、本日の議会演説で、州選挙の前倒しを発表した。 それによると、投開票は11月25日に行われ、近日中に議会は解散する。
マス知事は、先日バルセロナで行われたカタルーニャ独立支持の大規模デモを踏まえ、多くの州民の声を聞いた、今がチャンスであり、選挙を行わないことは州民に対する裏切りであると述べた。
また、州政府が行ってきた一連の緊縮政策を擁護、これについてもやらないことは欺瞞であると述べた。
選挙の前倒しを発表した自治州は、バスク、ガリシアについで3州目。

マドリッドにホラー、ファンタスティック映画専門館誕生

マドリッド中心部にあるシガレラス通りに来月よりホラー・ファンタスティック映画の上映を専門とする映画館が誕生する。
この映画館では他に、通常の映画館ではなかなか見られないインディーズ系の映画も上映するほか、展示会、ワークショップ、子供向けの催しなど様々な企画を行い、多くの映画ファンが集まれる場所となる予定。
また映画関連グッズのショップや、ゾンビジュースなどオリジナルドリンクを販売する売店も常設する。
オープン日にはいくつかの短編映画が上映される予定。


9月24日(月)

8月のホテル宿泊率、2.1%減少

国家統計局(INE)によると、8月の国内の宿泊施設利用件数は、昨年の同月を2.1%下回った。
外国人観光客の利用率は3.5%上昇したものの、国内居住者の利用は10%落ち込んだ。
バケーションシーズンである7月と8月の平均も前年比1.8%減少している。 一方、宿泊平均日数は4泊で、前の年よりわずかに上昇している。
宿泊した外国人を国籍別でみると、ドイツ、英国、フランス、イタリアが大部分を占めた。
また外国人の宿泊地で最も多かったのは バレアレス、カタルーニャとカナリアスだった。
国内居住者については、アンダルシア、バレンシアとカタルーニャが最も多かった。

ラジョとレアルの延期試合、本日午後7時45分開始

スペインプロサッカー連盟は 、昨日急遽延期となったラジョ・バジェカノとレアル・マドリッドの試合を本日午後7時45分に開始すると発表した。
試合は、昨日午後9時30分にマドリッドにあるラジョの本拠地で行われるはずだったが、照明のケーブルが何者かによって切断され、一部が点灯しなかったため延期を余儀なくされた。
レアル側は、復旧が間に合わない場合を考慮して、太陽光でプレーできる午後5時の開始を要求したが連盟側はこれを拒否し、ラジョが要請していた時間に決定した。

25県で悪天候による注意報

スペイン気象局は本日、大雨や強風のため25県に注意報を発令した。
それによると、フエルテベントゥーラ、テネリフェ、ランサロテとグラン・カナリアでは豪雨注意報が出ており、20立方メートル以上の降雨が予測されている。
また、バレンシア、アルメリア、テルエル、ナバラ、サラゴサ、クエンカ、グアダラハラ、ブルゴス、ソリア、リオハ、ムルシア、マジョルカ、イビサとフォルメンテーラでは強風による注意報が発令されており、風速80キロ以上に達する地域もある見込み。
一方、日中の気温はほぼ全国的に下がり、特に東部ではかなり下がると予測されている。


9月21日(金)

8月の外国人観光客最高記録

産業省の発表によると、8月にスペインを訪れた外国人観光客は790万人で、昨年同月日5%上昇した。
これは、統計始まって以来最高値となった7月の数値をさらに上回る結果となった。
今年に入ってから8月までの数値を昨年の同時期と比較しても35%上昇している。
最も増加した地域はカタルーニャで前年比14.7%、これに次ぐのがアンダルシアで9.6%だった。
逆にマドリッドは30%の減少となったが、これは昨年カトリックのワールドユースデーで大勢の人が訪れたため。
訪問者の国籍別でみると、フランスは17.5%増加し、全体の21.7%にあたる。 英国は4.7%の増加、全体としては24.1%を占めた。
また、人数はまだ少ないものの、ロシアの増加率が47.5%と際立っているほか、北欧諸国、アメリカ合衆国も10%程度の増加を見せている。
一方、ドイツは4.3%減少しており、夏に最もドイツ人が訪れるバレアレスの観光に影響を与えている。

マドリッド地下鉄・バスのスト経過

マドリッド市では、本日地下鉄とバスの部分ストライキが行われており、午前の部は6時から8時まで行われた。
地下鉄の駅は大勢の人で溢れ、バス停には長蛇の列が出来たが、大きな混乱はなく終了した。
道路も通常より大きな渋滞が各地で発生したが、月曜日のスト時のレベルには至っていない。
労働組合によると、スト参加率は地下鉄が95〜98%、バスは100%としているが、会社側の発表は、それぞれ40%と43%にとどまっている。
今後このストは、本日午後6時〜8時と28日金曜日及び10月1日月曜日 にも予定されている。

7月のローン契約数、17.5%減少

国家統計局(INE)によると、7月の住宅ローン契約数は2万4291件で、昨年の同時期を17.5%下回った。
これで27ヶ月連続の減少となり、また6月と比較しても0.1%下がっている。
また、7月の住宅平均価格は9万8892ユーロで、前年比10.6%、6月との比較でも8%下落している。


9月20日(木)

在西外国人の住宅購入12%増

スペイン銀行の調査によると、今年の第2四半期におけるスペイン在住外国人の住宅購入契約は9502件で、昨年の同時期より12%増加した。
これで4四半期連続の増加となったが、最盛期であった2006年第2四半期の3万件には遠く及ばない。
外国人が購入した住宅の所在地を自治州別でみると、最も多かったのはアンダルシアで3676件、これにバレンシア、カタルーニャとカナリアスが続く。
逆に最も少なかったのはカンタブリア、セウタ・メリージャとエクストレマドゥーラだった。
都市別では、アリカンテが最も多く、2位がマラガ、3位はバルセロナだった。

サンティアゴ・カリージョ氏の弔問に2万5千人

火曜日に97歳で死去した元スペイン共産党書記長のサンティアゴ・カリージョ氏の弔問に昨日までに約2万5千人が訪れた。
同氏の遺体が設置されたマドリッド市内の労働組合本部には、現職の政治家や各界の著名人の他、一般市民も多く訪れた。
カリージョ氏は1960年に書記長に就任したが、82年の総選挙での大敗の責任をとって辞職した。
独裁政権後初の共産党書記長として、民主主義への移行期において最も重要な人物の一人であった。

マドリッド、明日地下鉄とバスのスト

マドリッドでは、明日も地下鉄の部分ストライキが行われるが、今回はこれに市内循環バスのストも重なる。
地下鉄のストは午前6時から8時までと午後6時から8時までの通勤・帰宅ラッシュ時で、平時より34%少ない運行となる。
また、出入り口が2つ以上ある駅では一部閉鎖される所もある模様。
一方、バスは地下鉄と同じ時間帯に40%程度のミニマムサービスで運行する予定。 また、夜行バスも午前零時から2時までの間、間引き運転が行われる。
週末と重なる今回のストもまた首都にかなりの混乱を起こす事が予想される。


9月18日(火)

マドリッド州知事、突然の辞任発表

マドリッド自治州のエスペランサ・アギーレ知事は昨日昼ごろ、緊急会見を開き同職を辞任すると発表した。
同氏は突然の辞任の理由は個人的な問題であるとし、長年の政治生活に終止符を打ち、家族との生活を大事にしたいと述べた。
健康上の問題もほのめかしたが、昨年手術した乳がんの経過は現在の所順調であると述べた。
アギーレ知事は辞職についてまず、マリアノ・ラホイ首相に報告したとし、この件について政治的な理由があることは否定したが、ラホイ首相の野党党首時代からの意見の違いやガジャルドン前マドリッド市長との確執、また経済危機政策による支持率の低下など、政治家としての疲弊は否めない模様。
同氏は国会議員、文化大臣などを経て、初の女性上院議長に、2003年からは全国初の女性州知事に就任した。
後任は、イグナシオ・ゴンサレス現副知事が暫定的に行い、3週間以内に 州議会で選挙が行われるが、絶対過半数を保持する同氏がそのまま就任する可能性が高い。

ホッパー展、ティッセンの入場者記録を更新

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館で昨日まで開催されていたアメリカの画家エドワード・ホッパー展は、同美術館特別展の入場者最高記録を更新した。
それによると、同展の入場者数は32万2437人で、昨年開かれたアントニオ・ロペス展の入場者(31万7977人)を上回り、最高記録を塗り替えた。
一方、この週末まで開催されていたプラド美術館のラファエル展の入場者は30万6千人だった。

ボルハのキリスト修復画、鑑賞料1ユーロに

信者の女性による「修復」で一躍有名になったサラゴサ県ボルハの壁画、同教会の運営を行っている財団は、先週末からこの絵画の鑑賞を有料化した。
担当者によると、この絵画が世界的に有名になって以来訪問者が絶えず、この週末も土日だけで2000人ほどが訪れたため有料化に踏み切ったという。
一方、「作者」である女性の弁護士は、これが有料になるのであれば、この作品に対する著作権の申請をする用意があるとコメントしている。


9月17日(月)

マドリッドで大規模デモ

先週土曜マドリッドの中心部では、2大労働組合CCOOとUGT主催の大規模デモが行われた。
スペイン各地から集まった参加者は、いくつかのグループに別れて行進し、目的地であるコロン広場に向かった。
参加者は、ラホイ首相の退陣や削減政策に反対するシュプレヒコールをあげた。 CCOOのトショ代表とUGTのメンデス代表は、削減政策やEUによる救済についての国民投票実施を政府に求め、それが行われなければ新たなゼネストも辞さない構えであると述べた。
デモ行進の一部が、与党民衆党(PP)の本部があるヘノバ通りに近づいた際、爆竹が鳴り、一時警察と参加者の間で緊張が高まったが、それ以外は大きな混乱はなかった。
尚、このデモの参加人数は、政府発表で5〜6万人、主催者発表では100万人以上となっている。

交通機関スト、各地で混乱

スペイン国鉄レンフェは、本日未明より鉄道の24時間ストライキを行っており、各地で遅延やキャンセルなどダイヤの乱れが起きている。
労働組合は、ストの参加率は80〜90パーセントと発表している。
一方レンフェ側は、ミニマムサービスは守られており、マドリッドで逮捕者が出た以外は、スムーズな運行がなされているとしている。
また、マドリッドでは地下鉄、バルセロナではそれに加えてバスのストも行われており、朝のラッシュ時には、駅やターミナルが大勢の人で溢れたほか、都心に向かう自動車道も最大15キロの渋滞となった。

週末の交通事故死者17人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までの間に起きた交通事故で亡くなった人の数は17人だった。
他に1人の重傷者と3人の軽傷者が出ている。
今年に入ってからの累計数は957人で、昨年の同時期より111人減少している。


9月14日(金)

第2四半期の住宅価格、14.4%下落

国家統計局(INE)によると、第2四半期の住宅価格は、昨年の同時期と比較して14.4%下落した。
これは、同局の統計始まって以来最も大きい下げ率。 また、これで17四半期連続の下落となった。
INEによると、新築住宅の価格は12.8%の下落だが、中古物件は15.7%に及んだ。
自治州別でみると、最も下がったのはカタルーニャ、マドリッド、バスク、リオハ、バレアレス、カンタブリア、アラゴンとナバラだった。
逆に下げ率が全国平均を下回ったのはカナリアス、バレンシア、カスティージャ・イ・レオンとアストゥリアスだった。

テレマドリッドの社員、ソルでデモ

マドリッド自治州の州営テレビ局テレマドリッドの社員と労働組合の役員らは昨日、ソル広場でデモを行った。
これは、同局の民営化に反対するもので、隣接するベナベンテ広場から始まり、州庁舎のあるソル広場で終わった。
参加した労組代表は、アギーレ知事は公共放送を私物化したあげく、切り売りしようとしていると批判した。
また社員の一人は、同局の経営状態は良好であり、経営不振というのは口実に過ぎないと訴えた。

医療関係者、病院前でデモ

マドリッドのラ・パス病院前で昨日、経費削減に反対するデモが行われた。
同病院の医療従事者や労働組合関係者らは、病院前のスペースにテントを張り、プラカードや旗を持って抗議行動を行った。
このデモは経費削減の他、医者、看護師以外のスタッフの解雇や外部受注、 不法移民に対する医療サービスの制限に対しても抗議している。
午後には警察が介入して、テントが撤去された。


9月13日(木)

バルセロナ市長、水球選手に取れなかったメダルを祝福

男子水球スペイン代表のイニャキ・アギラル選手は自身のツイッターで、バルセロナのシャビエル・トリアス市長から届いた祝福の手紙を公開した。
これは、先のロンドンオリンピックでの活躍とメダルの獲得を称えるものであったが、代表チームはメダルどころか5位決定戦にも敗れて6位どまりだった。
これについて同チームのダニエル・ロペス選手は、「市長の祝福は大変うれしいですが、本当にメダルが取れて、かつ市長がちゃんとオリンピックを見ていてくれたらもっと幸せでした。」とネット上でコメントした。
一方、市長の手紙が届かなかった別の選手は、きっと女子水球の同じ苗字の選手と間違ったのでしょうと述べ、前出のアギラル選手も、ひょっとしたら報奨金がもらえたかも、などと痛烈に皮肉った。
なお、水球では女子が銀メダルを獲得している。

8月の賃貸住宅家賃、0.4%上昇

国家統計局(INE)によると、8月の賃貸住宅の平均賃料は、昨年の同月と比較して0.4%上昇、前月比では変化していない。
自治州別でみると、ムルシア、リオハ、ナバラ、バレンシア、マドリッドとアラゴンで下がっている。
逆に上がったのはカタルーニャ、アストゥリアス、ガリシア、カスティージャ・イ・レオン、バスクとアンダルシア。
また県別でみると、カステジョンとアリカンテで下がり、バルセロナ、レオンとブルゴスで上がっている。

テニスのフアン・カルロス・フェレロが引退

バレンシア出身のテニスプレーヤーで、元世界ランキング1位のフアン・カルロス・フェレロは昨日、現役引退を表明した。
最後の出場となるバレンシア・オープンの記者発表で「この場を借りて、現役引退を発表します」とし、ファンや家族などに感謝の言葉を述べた。
同選手は、今年に入って故障が増え、思うようなプレーが出来なかったことを挙げ、プロテニスのように過酷な職業を引退するには32歳という年齢は適当であると思うと述べたが、最後は感極まった様子だった。
同選手は、2003年の全仏オープンで優勝、同年のUSオープンで優勝した際に世界ランキング1位となった。
また、2000年のデビスカップではスペインの初優勝に大きく貢献したことでも知られる。


9月12日(水)

8月のCPI、2.7%

国家統計局(INE)によると、先月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6ポイント上回って2.7%だった。
これは今年に入ってから最も高い数値で、また3ヶ月連続の減少傾向に歯止めをかける形となった。
INEによると、この上昇の最も大きな原因は、燃料費の高騰であるという。
また、燃料の上昇により運送や住宅費なども上昇した。
自治州別では、全ての州で上昇したが、特にカンタブリア、ラ・マンチャとガリシアの数値が際立っている。
逆にマドリッドとナバラでは上昇率が最も低かった。

マドリッド、市バスもストライキ

先日マドリッド地下鉄が部分ストライキを発表したが、同市のバスもこれを発表した。
それによると、バスは今月21日の午前零時から2時、同6時から8時と午後6時から8時で、28日と10月1日にも同じ時間帯で予定されている。
これらのストは、一連の削減政策と賃金カットに反対して行われる。

ベニドルムに移民船到着

スペイン赤十字の発表によると、本日未明アリカンテ県ベニドルムの港に、 アフリカからと見られる不法移民を乗せた船が漂着した。
乗船していたのは12人で、全員男性、年齢は18歳から30歳程度だが、 年少者も含まれていた。
国籍は、アルジェリア、イラン、シリアなどだが、国籍不明者もいた。
また彼らの健康状態は概ね良好だが、低体温症を訴えるものもいた。
ベニドルム港は、アフリカ海岸からは300キロと比較的離れた地域にあり、不法移民の船が着くことは非常に珍しいという。


9月11日(火)

7月の住宅販売、2.5%減少

国家統計局(INE)によると、7月の住宅売買件数は、2万7388件で、 昨年の同月より2.5%減少した。
これで17ヶ月連続の減少であるが、ここ数ヶ月の減少値(10%前後)よりはかなり低いものとなった。
このうち48.5%が新築物件で0.2%減少、中古住宅は4.6%減少している。
自治州別で見ると、最も売買契約が多かったのはアンダルシアで全体の61.5%を占める5559件、これにバレンシア、カタルーニャとマドリッドが続く。

スペイン王室、ウェブ・ページをリニューアル

スペイン王室は昨日、公式ウェブサイトをリニューア ルした。
この中で特筆すべきはトップページの写真で、初めてフアン・カルロス国王、フェリペ 皇太子とその長女レオノール王女3人だけの写真が掲載されている。
国王と王位継承権1位の皇太子、2位の王女の3世代が一緒に写ることで、女性の継承の可能性もほのめかし、開かれた王室をイメージしたと見られる。
また、国王のメッセージや、一般市民が意見や要望などを書き込めるスペースも 新たに設け、親近感を強調している。
現在の所、このコーナーで質問をしても回答はないが、これらの内容は、すべて国王一家に伝えられるという。

マドリッド知事、テレマドリッドの民営化を発表

マドリッド自治州のエスペランサ・アギーレ知事は本日の閣議で、州が管轄する公営テレビ・ラジオ局のテレマドリッドを民営化すると発表した。
同知事は、民営化は所属する民衆党のかねてからの「公約」であり、州民もそれを理解しているはずだが、現行法に阻まれてきた。
現政権は法改正を進めており、それが終わり次第、大多数の州民が望む民営化の手続きを開始したいと述べた。


9月10日(月)

マドリッド、音楽学校の援助打ち切りで学費3倍に

マドリッド市は、学童向けの音楽・ダンス学校12校の運営を請け負っていた会社への助成金を打ち切ると発表した。
これにより学費は現在の月50ユーロから150ユーロと3倍になる。
アナ・ボテージャ市長は、かねてから不可欠でないサービスについては随時援助を打ち切っていく方針を打ち出しており、今回もその一環と見られる。
学校側は、これにより生徒が激減し、教員の解雇や閉校に追い込まれることを憂慮している。
また、ある教員は、もし仕事がなくなれば、生き残り策として安い授業料で個人レッスンを行う考えもある、と述べた。

モトリルに不法移民の船到着

本日未明、グラナダ県モトリル沖で、密入国を試みた移民42人を乗せた船が発見され、海上警備隊によって保護された。
全乗員のうち10人が女性で、一人は臨月を迎えた妊婦であったため、病院に運ばれ精密検査を受けている。
それ以外の乗員の健康状態は概ね良好だが、低体温症のため治療を受ける者 もいた。

週末の交通事故死者8人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は8人、このうち5人がバイクを運転していた。
また、他に3人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
同局によると、今年に入ってから昨日までの累計数は922人で、昨年の同時期より115人減少しているという。


9月7日(金)

エウロベガスNO! バルセロナワールド!

マクロカジノ、エウロベガスの誘致から手を引いたカタルーニャは、 マドリッドに決まりつつあるエウロベガスに対し、バルセロナワールドの 建設企画を持ち出した。
そのプロジェクト名は、「エウロベガスNO! バルセロナワールド!」。
およそ45億ユーロの投資が予定される同プロジェクトは、現在、すでに 存在するテーマパーク、ポルト・アベントゥーラに隣接する形で作られ、 約2万人の雇用を生み出すとのこと。
また、プロモーターは、年間1000万人の入場者数を予測している。
バルセロナワールドには、ヨーロッパ、米国、中国、ブラジル、ロシア、インド の6つのテーマを持つゾーンが作られ、それぞれのゾーンにカジノも置かれるとの こと。

”私は払わない”運動、本日19時にソル広場に集結予定

地下鉄運賃の連続的な値上げに対し、「私は払わない」をスローガンとしている 集団が、本日19時にマドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル広場に終結する。
参加する際は、全員が黒色の服を着る事によって、他の通行人と区別する模様。
終結後、どのような行動に出るかは、集まった人数や、現場の状況によって 決定する予定とのこと。


9月6日(木)

エウロベガスに対するカタルーニャ州のオファー、期限切れ

マクロカジノの建設がマドリッドになるか、バルセロナになるかについて 様々な説が飛び交う中、本日、カタルーニャのアルトゥール・マス州知事は、 カタルーニャ・ラジオのインタビューで「カタルーニャ州が出していた オファーは8月31日で期限切れとなり、新たなオファーはなされておらず、 よって、自動的にバルセロナへのエウロベガス誘致の可能性は無くなった」と 語った。
これにより、マドリッド誘致説の信憑性が大きくなったと見られる。

マドリッド地下鉄、部分的スト

マドリッドの地下鉄労働組合は、9月に部分的なストライキを行なう事を決定した。
ストの予定は次ぎの通り。
9月17日の6時〜10時、17時〜21時は間引き運転。
21日、28日、10月1日の7時〜9時、18時〜20時は運行停止。
また、9月12日には、市バスの職員も含めた合同デモが予定されている。


9月5日(水)

マドリッド州政府、エウロベガス誘致に意欲

昨日、マドリッドの社会労働党代表であるトマス・ゴメス氏が行なった エウロベガスのマドリッド誘致確定に関する発言に対し、エスペランサ・アギーレ 州知事は、否定も肯定もしていないが、「マドリッド自治州としては意欲的で あり、また、我が州政府は往々にして失敗することは無い」と応じた。
また、同州知事は、最終的な発表を行なうのは、自分ではなく、エウロベガスの プロジェクトを持ち込んだラス・ベガス・サンズ社のシェルドン・アデルソン氏 であるとコメント。

コスタ・デル・ソルの山火事、消火作業終了

先週の木曜日、午後18時50分ごろにマラガ県のコイン市付近より 始まった山火事は、昨日の朝、8時ごろにようやく治まった。
火事はコイン、ミハス、マルベージャ、アルアウリン・エル・グランデ、 オヘン、モンダなどの町に広がり、1049.8ヘクタールの市街地や農地、 そして7175.3ヘクタールの森林、計8225.1ヘクタールの大地を 焼いて収束した。
これによる死者は1名で、多数の負傷者が出た。
また、5000人以上が、自宅からの非難を余儀なくされた。
火災の原因は、未だ判明しておらず、調査が続いている。


9月4日(火)

失業者数、再び増加

今年4月から4ヶ月間に渡って下降線を辿っていた失業者数だが、 8月には再び増加を見せた。
8月が終わった時点での失業者数は4.625.634名で、8月の 1ヶ月間で38.179名の増加となった。
しかしながら、例年、8月は失業者の増加が見られる時期で、昨年同時期には 51.185名の増加、2009年には84.985名の増加となっており、 近年の統計では、今年の増加数は2006年の28.693名に次いで少なく なっている。
 また、8月に社会保険に新たに加入した人の数は前月に比べて 136.762名減となっており、総加入者数は16.895.977名となった。
これにより、5ヶ月間続いていた加入者の増加傾向が終わった。 

エウロベガス、マドリッドのアルコルコン市に決定か?

ラス・ベガスのヨーロッパバージョンなる、大規模カジノ、エウロベガスをマドリッドか バルセロナに建設すると言う巨大プロジェクトの噂が数ヶ月前から流れていたが 本日、社会労働党マドリッド支部の代表を務めるトマス・ゴメス氏が、 「その設置場所はすでにマドリッドに決定している」との発言を行なった。
 同氏によると、マドリッド州知事、エスペランサ・アギーレ女史は、すでに 同プロジェクトについてマドリッド設置に関する契約を終わらせていると言う。
また、エウロベガスが置かれるのは、正確にはマドリッド市の南に広がる 人口17万人の都市、アルコルコンであるとのこと。
これに対し、マドリッド州政府は、肯定も否定もせず、コメントを控えている。


9月3日(月)

地上波デジタル、秋に周波数帯域を変更

アナログ放送が姿を消し、テレビ放送が地上波デジタルに変わった際、 国民は、これに対応すべく、アンテナの付け替えやテレビ、チューナーの 買い替えを余儀なくされたが、アナログ放送が完全にその機能を停止してから まだ2年半しかたたないこの秋に、政府は地上波デジタル放送の周波数帯域の 変更を行なう事を決定した。
これは、新世代モバイルフォン、4Gのサービスに、その使用帯域を譲るために 行なわれる変更で、これによって、消費者は、テレビ放送を観るためには、 再び、アンテナの調整、テレビの再チューニングなどを強いられる事となる。
全国に存在する約1400万本のテレビアンテナの調整にかかる費用は およそ3億ユーロと見られ、これが全て国民負担となり、再調整を行なわない 場合は、テレビ放送が一切、見られなくなる。
 この地上波デジタル放送の周波数帯域の変更については、前政権時代より 予定されていたもので、それに必要な費用は国民が負担するのではく、政府の 予算から捻出する事になっていたが、政権交代により、PP新政権は、 「前政権の責任を取るつもりはない」として、全ての出費を国民に押し付ける 形となる模様。

大学新学年開始セレモニーで大抗議

本日、マドリッド自治大学において、新学年開始のセレモニーが行なわれたが 途中で中止となった。
マドリッドにあるコンプルテンセ大学、自治大学、アルカラ・デ・エナレス大学、 レイ・フアン・カルロス大学、カルロス3世大学、工科大学の6校を代表する Jon Juaristi氏が学年開始の挨拶を始めたが、100名以上に 及ぶ学生、教師、事務員、その他の職員等による大抗議を受け、セレモニーは 中止となった。
同抗議は、政府による教育予算削減に反対するもの。
同式典には、マドリッド知事のエスペランサ・アギーレ女史他、マドリッド自治州の 役員の出席が予定されていたが、その姿は見られなかった。


8月28日(火)

ガリシアも州選挙を前倒し

ガリシア自治州のアルベルト・ヌニェス・フェイホー知事は昨日、同自治州選挙を前倒しすると発表した。
それによると、会期は来年3月までだが、今年の10月21日に前倒しする。
これは先日やはり雨倒しが決定したバスク州と同じ日で、前回の選挙でも両州は同じ日に実施している。
州議会の臨時会議に出席後記者会見した知事は、ガリシアの経済危機の状況を踏まえ、責任と統一性のある決断であることを強調した。
野党各党の反応は概ね肯定的であるが、BNG党代表はフェイホー政権の疲弊ぶりを表していると揶揄した。

マドリッド地下鉄、IVA引き上げでまた値上げ

マドリッド州議会は、来月1日からの付加価値税(IVA)の引き上げにより、地下鉄料金を一部を除いて値上げすることを正式に決定した。
今回は、1回券とツーリストパスは据え置きとなるが、それ以外は2%の値上げとなる。 たとえば最も利用者の多い地下鉄・バス共通の10回券は、現在の12ユーロから12・20ユーロ、やはり多くの人が利用するAゾーンの1ヶ月定期券は、51.30から52.20ユーロとなる。
同地下鉄料金は、今年5月に大幅な値上げを行ったため利用者から強い批判を受け、車両の非常ブレーキを作動させるなどの抗議行動が起きた。

コルドバで幼い姉弟の追悼集会

昨日、急展開を見せたコルドバの姉弟不明事件で、子供たちの母親の支援団体らが市内で追悼式を行った
。 子供たちの写真の前に天使をイメージした羽の模型やろうそくがおかれ、無言の行進が行われた。
参加者の一人は、最後まで生存を信じていたのに、と無念さを隠しきれない様子だった。 また、別居中の妻に対する復習のために子供たちを連れ去ったとされる父親のホセ・ブレトン容疑者に対する怒りを露にする人もいた。
一方、今朝改めて現場検証に立ち会ったブレトン容疑者は、特に取り乱した様子もなく、骨は子供たちのものではあり得ないと延べ、容疑を否認し続けている。


8月27日(月)

コルドバの子供不明事件、骨からDNA確認か

昨年10月からコルドバで行方不明となっていたルスちゃん(6歳)とホセ君(2歳)姉弟のDNAが、昨年父親の実家で発見されていた骨から確認された。
この事件は、妻と別居中の父親が、子供たちを公園に連れて行き、目を離したすきに行方不明となったと届け出たが、その直後に母親が夫のDV行為を告発、また公園に子供たちがいた形跡が見つからず、不審な行動やあいまいな供述などから、父親であるホセ・ブレトン容疑者が、逮捕されていた。
子供たちの捜索は最近も続けられており、どこかに生存していることも期待されていた。
実家の敷地内で発見された骨は、当初人骨ではないと見なされて、DNA鑑定が行われなかったが、母親側の家族の個人的な要請により、検査が行われた。
骨は、焚き火跡から見つかったものだが、容疑者が高温で焼けるようにかまどを作ったと見られ、鑑定は非常に困難であった。

6月の住宅ローン契約数、25.5%減少

国家統計局(INE)によると、今年6月の住宅ローン契約数は2万4321件で、昨年の同月より25.5%減少した。
これで26ヶ月連続の減少となったが、減少率は5月の数値よりも緩やかとなっている。
ただし、この数値は6月としては統計始まって以来最も低いもので、全体としても3番目に低い数値だった。
また上半期の数値を昨年の同時期と比較しても37.5%減少している。
一方、ローン契約の平均額は、10万7507ユーロで前年同月比2.6%下がっている。

週末の交通事故死者7人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までの間に交通事故で亡くなった人は7人だった。
他に6人の重傷者と8人の軽傷者が出ている。
今月1日から昨日までの総数は123人、 今年に入ってから昨日までの累計数は860人となっている。


8月21日(火)

バスク自治州、選挙を10月に前倒し

バスク自治州のパッチ・ロペス知事は本日、自治州選挙を10月21日に行うと発表した。
議会の会期は来年3月が期限であるため約5ヶ月の前倒しとなる。
ロペス知事はこの決断について、州民の公益を重視した結果であると述べた。
また、同州で初めて民族主義系以外の政党が政権を握ったことの意義と功績を強調した。
ロペス知事は、前回の州選挙で国政レベルや他州ではライバルである民衆 党(PP)と連立政権を築き、知事に就任したが、PPが中央政権に就いて以来溝が深まっていた。
今年5月にはPPバスク代表が、知事が所属する社労党PSOEバスクと決別宣言を行っており、PSOEは議会で必要過半数に届かず、苦しい立場に立たされている。
このため早期解散の噂は、数ヶ月前から流れていた。

スパンエアー事故から4年

2008年に154人の犠牲者を出したスパンエアー機事故から4年を迎えた昨日、マドリッドとグラン・カナリア島で犠牲者を悼む式典が行われた。
マドリッドでは、記念碑が設置されているフアン・カルロス I世公園で献花が行われた後、事故の起きたバラハス空港のターミナル2に移動して再び 献花、そして事故が起きた14時45分にあわせて黙祷を行った。
出席した遺族や被害者の会代表は、裁判で責任を問われたのが2名の整備士のみで、企業の経営責任が全く問われていないことに不満をあらわし、調査の再開をEU裁判所に訴える構えであると述べた。
また、整備士らが所属する労働組合も、現場だけに責任を押し付けた会社側に対する不満を訴えている。

住民が最も治安に不安を感じる都市は?

消費者団体OCUは、全国5千人以上の市民を対象に治安に関する調査を行った。
それによると、最も治安に問題を感じると回答した人が多かったのはカタルーニャのバダロナ市で、 特に夜間の外出が不安であると答えた人が多数いた。
2位以下は、オスピタル・デ・ジョブレガ、バルセロナ、カルタヘナ、セビージャ、 マラガ、マドリッド、パルマ・デ・マジョルカ、ラスパルマス・デ・グランカナリア、 アリカンテとなっており、上位3位がカタルーニャの都市で占められている。
一方、最も安全な都市のランキングはパンプローナ、オビエド、サンタンデール、ヒホン、ログローニョ、ビトリア、アルバセテ、バジャドリ、ラ・コルーニャとビルバオで、主に北部の都市が目立っている。


8月20日(月)

7県で熱波による警報

本日も引き続き、カンタブリアなど一部地域を除いてほぼ全国的に高気温が予想されるが、特に7県では警報が発令されgている。
それによると熱波警報が出ているのはコルドバ、セビージャ、シウダ・レアル、トレド、アビラ、マドリッドとバダホスで、最高気温は40度に達する見込み。
また、アルバセテでは39度との予報が出ている。
一方、これまであまり気温が高くなかったカナリアス諸島でも本日より上昇し、フエルテベントゥーラ、グラン・カナリア、ランサロテ及びテネリフェでは注意報が発令されている。

マドリッド州、10年後の高齢者20%増

国家統計局(INE)の調査によると、マドリッド自治州における10年後の65歳以上の割合は、現在の15%から19.3%に増加する事が予想される。
一方で、50年前の割合と比較すると75%の増加となっている。
また1979年の調査では80歳以上の人口は全体の1.7%であったのに対し、昨年の数値は5.6%に増えている。
ただし人口全体は減少傾向にあるという。
なお、マドリッド州民の平均寿命は女性が86歳、男性が80.5歳である。

週末の交通事故死者12人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時の間に交通事故で亡くなった人は12人、このうち2人はバイクを運転していた。
また3人の重傷者と11人の軽傷者が出ている。
最も死者が多かったのは土曜日で、5人が命を落としている。
今年に入ってからの累計数は835人で、昨年の同時期と比較して9.53%減少している。

8月はスタッフの休暇のため、平日でもニュースをお休みさせて頂く事が多くなります


8月16日(木)

次なる熱波到来

8月8日〜12日にかけてスペインを覆った熱波が去り、数日間、快適な 気候が続いたが、新たなる熱波が明日からスペインのほぼ全土に影響を及ぼす模様。
最低気温は22〜26度、最高気温が40〜42度程度の予想で、前回の熱波を 上回るものでは無いが、およそ1週間に渡って暑さが続く見込みで、現時点での 予想では、21日、22日あたりが最も暑くなるとのこと。
明日から一気に暑くなる予想で、ガリシア、 アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオン北西部を除く、ほぼ全土に対し 警戒を呼びかけている。

ビルバオ夏祭りでの闘牛、30歳未満に50%割引

ビルバオの夏祭りに行なわれる闘牛で、21日と23日に出場する闘牛士、エル・フリ が、若者がもっと気軽に闘牛を観られるようにと、両日の日向席の入場料を 半額にし、残りの50%を自らのポケットマネーで埋め合わせをすると言う 独創的な企画を発表していたが、これを受けて、ビルバオの闘牛場運営機関は 更に、19日、20日の闘牛についても同様に日向席を若者に50%割引で オファーする事を発表した。
これにより、19、20、21、23日の闘牛については、日向席のオフィシャル料金が 32ユーロであるのに対し、30歳未満の人は16ユーロで入場する事が出来る。
また、より多くの若者に割引チケットが行き渡るように、これら4回の闘牛のうち、 一人が購入出来る枚数を最大2枚までと限定。


8月15日(水)は聖母被昇天の祝日にあたるため、ニュースはお休みさせて頂きます。


8月14日(火)

7月のCPI、2.2%

国家統計局(INE)によると、7月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.3ポイント上昇し、2.2%となった。
これは今年に入って最も高い数値であるが、INEではこの理由について、 社会保険省の医療制度改革により、医薬品の負担率が増加したことによるものと見ている。
事実この分野の数値は前の月に比べて10ポイント近く上昇し、6.6%となっている。
また、燃料費の上昇により、交通・運送も0.9ポイント上昇している他、 住居費も電気料金の値上げにより0.4ポイント上がっている。
一方、食料品や清涼飲料は0.4ポイント下がり1.8%、アルコールとタバコも2ポイント下がった。
自治州別でみると、パイス・バスコで変化しなかった以外は、全ての州で増加した。 最も顕著だったのはカナリアスで、これにナバラが続く。

新学期の諸経費、平均は640ユーロ

消費者団体OCUの調べによると、9月から始まる新学期にかかる平均費用は640ユーロという。
ただし、公立学校の場合はこの数値は510ユーロ、公的補助を受けている私立学校の場合は917ユーロとなる。
授業料は公立は無料だが、私学は月額83〜315ユーロにのぼる。
給食費は平均99ユーロだが、公立は89ユーロ、私学は122ユーロ程度。
食費の他、教科書、教材、交通費など、多くの雑費が付加価値税引き上げの影響を大きく受けると見られ、経済危機と相まって家計にと って最も厳しい新学期のスタートになると見られる。

マドリッドの地下鉄・バス利用客減少

国家統計局(INE)の調べによると、6月にマドリッドの地下鉄は3.9%、バスは4.4%それぞれ利用客が減少している。
これについてマドリッド州交通・インフラ担当大臣は、原因は経済危機によるものであり、運賃値上げとの関連性は見られないとしている。
同大臣は、値上げ後よりも値上げ前のほうが利用者が減少している事を指摘。事実5月の利用客は前年比4.8%、4月は4.1%それぞれ減少している。
この調査によると、マドリッドの地下鉄は、バルセロナやビルバオよりも利用者が減少しているが、最も減少率が高かったのはセビージャでマイナス11.7%となっている。


8月13日(月)

国民の心配事、政治問題が3位

社会学研究所(CIS)によると、国民が最も憂慮している事柄の第1位は失業、2位は経済問題で3位が政治問題だった。
CISによると、政治問題については20年前の調査では9位だったが、徐々にランクを上げてきている。
特に国民が問題視しているのは、汚職問題、重要課題に対する各党の協調性の欠如、政策についての説明不足などであった。
また、政治家に対する信頼指数については、回答者の5人に1人が全く信頼していないとし、非常に信頼していると答えたのはわずか0.8%だった。
政治評論家など識者らは、国民の信頼を回復するには時間がかかるが、より親近感を与える態度を示し、会見などを増やして政策を明確に説明することが重要であるとした。

ロンドン五輪、スペインのメダルは17個

昨日閉会式が行われ全日程を終了したロンドンオリンピックで、スペインは計17個のメダルを獲得した。
今回際立ったのは女性陣の活躍で、17個のうち11個が女性の団体及び個人によるものだった。
また、競泳、カヌー、ウィンドサーフィンなど、水に関わる競技や 米国に惜敗した男子バスケットボールの銀や女子水球などの団体競技での活躍も目立った。
テコンドーでは男女とも予想外の好成績を収めた一方、男子サッカーでは完全に期待はずれの結果となった。
また、テニスのラファ・ナダルや自転車のサムエル・サンチェスらの負傷欠場やアクシデント、審判のミスなどに泣かされて思うような結果を得られなかった競技もあった。

マドリッドの自治体、夏祭り予算を今年もカット

経済危機によりマドリッド州内の自治体では、今年の夏祭りもさらなる予算カットを余儀なくされている。
多くの市では、経費のかかる行事を取りやめ、地元同好会などと協力して、市民参加型で経費ゼロに近いイベントに差し替えている。
特に、お金のかかる牛追いや闘牛などは中止となり、コンサートなどに変更されているが、牛追いで有名なサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスでは、市の予算カットの分を企業からの寄付などでまかなう形で伝統の祭りを維持させている。
一方、リバス市では、2つあった祭りのひとつを取りやめるなどかなり厳しい政策をとっている。


8月10日(金)

サハラから熱風と共に黄砂上陸

数日前からアフリカからやってきた熱波がイベリア半島を覆っているが、 これに伴って急激に気温が上昇しているだけでなく、サハラ砂漠から 大量の砂が飛び黄砂現象が確認されている。
明日は、今回の熱波で最も気温が上がる日として気象局は警戒するよう 呼びかけているが、同時に黄砂についてもその量が増しており、明日には スペイン本土の南部、中央部、東部を中心に1立方メートルあたり 100〜160マイクログラムの黄砂が含まれると予測されている。
呼吸機能に疾患のある人は、明日の外出、室外での運動は控えるよう 呼びかけている。


8月9日(木)

30県で猛暑警報

アフリカからやってきた熱波がスペインのほぼ全土を覆い始め、全国的な猛暑が 始まった。
気象庁では約30県を対象に、最高気温40度程度に達するとして、2番目のカテゴリーに あたる猛暑警報を発令している。
また、ムルシアやオレンセなど、3番目のカテゴリーにあたる注意報が出されいてる地域でも 最高気温は38度程度に達する見込み。
 今回の熱波による温度が最高に達すると見られる明日、金曜日には、コルドバ、サラゴサ、 マドリッド、アルバセテ、トレドなど、各地で最大レベルの警報が出されており、 最低気温20〜25度、最高気温42〜44度程度が予想されている。

ガリシア、2012年上半期にツーリスト1万人減

今年上半期にガリシアを訪れたツーリストの数は約350万人で、前年同時期比較、1万人のマイナス となった。
ツーリストの減少がより顕著に見られるのはホテルでの宿泊状況で、前年度比較マイナス2%を 示した。
減少しているのはスペイン人による国内旅行客で、外国からの観光客数は逆に増加を示しており 前年度比プラス5%となっている。
また、ガリシアへ外人ツーリストを引き寄せる大きな原動力にもなっているサンティアゴ巡礼に ついては、例年、サンティアゴ聖年にのみ、徒歩巡礼者の年間総数が10万人を越えていたが、 聖年であった2010年のあと、昨年2011年も10万人をキープした。

ドイツで働くスペイン人、11、5%の増加

スペインにおける失業率が増え続ける中、ドイツで職を求めるスペン人が増えており、 過去1年間に11.5%の増加を見せ、46026名に達した。
スペインに限らず、財政難に苦しむギリシア、イタリア、ポルトガルなどでも同様の現象が 見られ、これらの国の中では、ドイツで働く人数が最も多いのがイタリア人で232772名、前年度比4.2%の増加。
続いて多いのがギリシア人の117744名で前年度比9.8%の増加。
ポルトガル人は55560人で5.9%の増加を示した。
トータルすると、これら4カ国からのドイツにおける労働者数は452102名で、前年度比に すると6.5%の増加、また、ドイツの総労働人口3409万人の1.3%を占めるに至っている。


8月7日(火)

PPの支持率、総選挙より8ポイント下落

社会学研究所(CIS)が先月2日から10日にかけて行った調査によると、与党民衆党(PP)を支持すると回答した人は36.6%で、総選挙の投票率 を8ポイント下回った。
また、4月に行われた同調査からも4ポイント落としている。
一方、最大野党の社労党(PSOE)は、総選挙からは1.2ポイント、前回の調査からはわずか0.3「ポイントの上昇にとどまった。
また左派連合は前回の調査と変わらず、総選挙からは1.7ポイント上昇、 UPyD党は、それぞれ1,5ポイントと2ポイント上昇している。
閣僚の評価については、最も高かったのは前マドリッド市長のアルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣とソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア副大臣だが、どちらも前回よりポイントを下げている。
各党の党首評価では、UPyDのロサ・ディエス氏が1位、これに次ぐのがPSOEのアルフレド・ペレス・ルバルカバ氏で、マリアノ・ラホイ首相は5位だった。
この調査は、スペインの金融機関救済措置発表直後に行われている。

全国的に熱波再び到来

気象局の発表によると、本日より全国的に熱波による高気温となり、各地で40度前後に達する見込み。
それによると、サラゴサでは42〜44度、セビージャ、マドリッドでも40度以上、海岸沿いの地域では36〜38度と予測されているが、それ以外の地域でも高気温に達するため注意が必要という。
この熱波は金曜日に最高潮に達すると見られるが、気温は来週火曜日まで下がらない見込み。

アマンシオ・オルテガ氏、世界第3位の資産家に

米経済情報発信会社ブルームバーグによると、ザラなどのアパレルブランドを擁するインディテックス会長のアマンシオ・オルテガ氏が、世界3位の資産家となった。
それによると、オルテガ氏は、今年利益を32%増やしているが、これは主に 中国での売り上げ増によるとみられる。
オルテガ氏はガリシア出身で現在76歳、インディテックスは全世界に3000点以上を展開する。
このランキングの1位はメキシコの資産家カルロス・スリム氏、2位は米国のマイクロソフト創設者の一人であるビル・ゲイツ氏だった。
なお、このデータはブルームバーグによって毎日更新される。


8月6日(月)

第2四半期の個人・企業破産、28.6%増

国家統計局(INE)によると今年の第1四半期に破産を申請した個人及び企業の件数は2272で、昨年の同時期より28.6%増加し、集計開始以来最も高い数値となった。
それによると、企業倒産は、この3ヶ月で36.2%増加しているが、個人の破産は1.1%減少している。
また、第1四半期と比較すると、企業は2.2%増、個人は7.5%減少している。
倒産企業を業種別でみると、最も多かったのは建設業と不動産業で、全体の30%を占める。
一方、株式会社は前年同期比56.4%、有限会社は34.7%それぞれ増加している。 自治州別でみると、最も申請が多かったのはカタルーニャ、バレンシア、マドリッドとアンダルシアで全体の60%以上を占める。
逆に少なかったのはナバラ、カンタブリア、エクストレマドゥーラとリオハだった。

マドリッドの中古住宅価格、2%下落

住宅情報サイトフォトカサによると、7月のマドリッドの中古住宅価格は1平米当たり2637ユーロで、2%の下落となった。
ただし、全国平均は33.9%上回っており、全国で2番目に高い価格となっている。
1位のパイス・バスコの平均は1平米あたり3642ユーロ、最も安いエクストレマドゥーラは1533ユーロだった。
同サイトによると、マドリッドの中古住宅は、最高値を記録した2006年6月以降 33.6%下落している。
市内で最も安いのはビジャベルデで1783ユーロ、最も高いのはサラマンカ地区で5341ユーロだった。

マドリッドの無線タクシー、試験的にWIFI導入

マドリッドタクシー組合は、同組合に所属する無線タクシー数台に試験的にWIFIを導入したと発表した。
これにより利用客は、携帯電話などのWIFIを接続しパスワードを入れれば、走行中無料で利用できる。
同組合では利用者の評判がよければ導入車を増やしていく予定という。


7月3日(金)

スペイン国鉄、全国規模のスト

今週末は、7月後半にバカンスを取った人々が帰宅し、8月からバカンスに 出る人々が出発すると言う、全国規模での大移動が行なわれる時期に当たるが、 これに合わせる形で、スペイン国鉄の24時間ストが今朝、始まった。
ストは6つの労働組合連合によって約3万人の職員をはじめ、国鉄と契約をしている 外部企業の社員約10万人に向けて召集がかけられている。
今回のストに対し、政府はミニマムサービス保証として、近郊線列車については ラッシュ時の6時〜9時までは60%、その他の時間帯には42%を、また、 高速列車や中距離列車については75%の運行を要求しており、組合側は これについて、歴史に残る異常な数値であると非難している。

中絶法改正案に反対、障害者、10万人のサインを獲得

先月、アルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣が発表した中絶法改正案には 胎児に重度な異常が見られる場合でも、中絶を禁止する旨が含まれていたが、 これに対し、各方面より非難の声が相次いでいる。
そう言った中、アストゥリアス出身の身体障害者であるカルメンさんが インターネットを通じて、同改正案にストップをかけるためのサイン集めを開始した。
その中で彼女は、「私は自分の持つ障害を克服するためにいつも家族が協力をしてくれた おかげで、障害に苦しみながらも幸せに生活をしている。しかしながら、こう言った テーマをあまりにも軽々しく扱う法務大臣の態度には納得出来ない。生を受ける事に よって、本人もその家族にも大変な苦しみが課せられることが明らかである時に、 それでもその子を産むかどうかの判断を、母親とその家族以外の誰が出来ると 言うのか。身体障害者として、そして女性として、この国における女性による 決断の権利の尊重を要求します」 と語っている。
 彼女のこの呼びかけに対し、僅か10日間で、中絶法改正案にストップを かけるためのサインが10万件集まった。


7月2日(木)

失業者登録数、7月も引き続き減少

失業者登録数は、4ヶ月連続で下降線を辿り、7月には27814名の減となった。
前月比にすると0.6%のマイナスとなり、失業者数は4587455名となった。
しかしながら、減少したとは言え、毎年7月はバカンスシーズンと重なる事もあって 一時的な雇用が多く、失業者数はより目立った減少を見せるのが普通で、昨年同時期には 42059名の減少が見られた。
今年の減少率は2009年以来の最低記録。

バルセロナの地下鉄代、9月より値上げ

9月からの付加価値税改正に伴い、バルセロナの地下鉄は各種チケットの値上げを 発表した。
現在2ユーロで売られている1回券については現状維持となるが、最も利用者の多い 10回券、T−10は、現行の値段よりも20センティモ高い9.45ユーロとなる。
また、T−50/30が37.7ユーロ、T−70/30が52.75ユーロ、 T−Mesが50.95ユーロ、T−Trimestreが137.5ユーロ、 T−Jovenが101.85ユーロ、T−Diaが7ユーロとなる。

抗議活動にバカンス無し

主要労組であるCCOOとUGTのマドリッド支部は、政府の経費削減政策に対する 抗議活動にバカンスがあってはならないとして、毎週金曜日の11時から11時半に アルカラ通りにある財務省前に集合するよう呼びかけた。
これ以外にも、8月には明日、3日に国鉄RENFEのストが予定されており、 中央政府はこれに対し、近郊線列車については60%、中距離列車については 75%ものミニマムサービスを要求しており、組合との衝突が予想される。
また、UGTは9月15日に100万人以上の集結による大規模デモを予定している。


7月31日(火)

今年前半の外国人観光客の消費、5.6%増加

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年1月〜6月までにスペインを訪れた外国人観光客の消費額は昨年の同時期より5.6%上昇した。
それによると1日の平均消費額は111ユーロで前年比9.4%上昇、 個人消費は平均942ユーロで、こちらも2.5%増加した。
訪問者の国籍別でみると、最も増加したのがイギリスで、これにドイツと北欧諸国が続く。
消費額では、北欧が最も高く、1日平均は126ユーロ、次がドイツで96ユーロだった。
逆に消費が減ったのはイタリアとフランスだった。
自治州別では、最も増加したのはマドリッドだったが、金額が高かったのはカタルーニャだった。

バカンスピーク、270万台の移動を予測

総合交通局(DGT)は本日午後3時から明日午前零時まで夏休み大移動の特別警戒を実施する。
この時期は、バカンスへ行く人と帰ってくる人が交錯する最も混乱の多い時期とされる。
年々この時期を避ける人が増えているため渋滞は緩和されつつあるが、それでも昨年は全国で延べ1500キロに及ぶ渋滞が起きている。
特に1日の午後4時から11時は最も混雑が予想されるため、DGTではなるべくこの時間帯を避けるよう呼びかけている。

マドリッドで熱波による注意報

スペイン気象局は、昨日よりマドリッド自治州南部に高気温による注意報を発令しているが、本日は北部の山間部などを除いてほぼ全域に同注意報を出している。
それによると、本日は州南部で最高が38度まで上昇、マドリッド市とエナレス地域で37度、山間部では34度に達する見込み。
ただし明日には南部以外ではき下がる見込み。
同局によると、この間の最低気温は17から20度程度。


7月30日(月)

タクシースト回避

来月1日に予定されていたタクシー業界のストライキは、勧業省とタクシー業労働組合との話し合いにより、回避されることとなった。
労組の広報担当によると、政府が提案していたタクシーと運転手付レンタカーの比率についての規制撤廃案を撤回し、現行通りとする事で合意に至ったという。
労組側は声明で、先日のデモの際に行き過ぎた行動を取った者がいたことに遺憾の意を表したが、ごく一部の者の行為である事を強調した。
またこの合意は利用者、労働者双方にとって良い結果であるとした。

第2四半期のGDP、0.4%減

国家統計局によると、今年第2四半期の国内総生産(GDP)は0.4%減少した。
INEによると、この減少の理由は国内需要の大幅な下落によるもので、海外需要の増加により一部相殺されているという。
また、同局が発表した今月の消費者物価指数(CPI_)の暫定値は2.2%で、6月の数値を3ポイント上回っている。
これは主に薬品、医療品の値上がりが原因とされる。

週末の交通事故死者7人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに起きた交通事故による死者は7人だった。
また7人の重傷者と9人の軽傷者が出ている。
最も死亡者が多かったのは土曜日で5人が命を落としている。
今年に入ってから昨日までの累計数は731人で昨年の同時期より10.41%減少している。


7月27日(金)

経費削減政策により過去最大の失業率

国家統計局発表によると、今年第2・四半期における失業者数の推移は、差し引き、 15900名増、そして、今年に入ってからの労働力人口が37600名増えた事もあり、 第2・四半期終了時点での総失業者数は5693000人、失業率は24.63% に達した。
これは、1994年に記録した24.55%を凌ぐ過去最悪の数値である。
例年、第2・四半期は、イースターなどの宗教的行事を含む時期であり、また、季節も 良くなってくる事から、観光業、そして建設業などにおいても雇用が増加する時期と なっている。
それにも関わらず、これだけの状況悪化が見られた理由として、 スペイン経済の更なる後退が顕著になって来たという事だけではなく、政府が行なってきた 経費削減策による影響が表面化し始めたとする見方が強い。
同政策により、今年第2・四半期に公共サービス業において生じた解雇は63000人で、 これは、同時期の失業者数推移(プラス15900名)を大きく上回っている事を見ても その影響の大きさが判る。

マドリッドでタクシー業界のデモ

政府が打ち出した地上交通規制新案に対し、本日、マドリッド市内で全国から集まった タクシー業者によるデモが行なわれている。
11時ごろに産業省の前から出発した、タクシー50台、約3000人からなる デモ隊はカステジャーナ大通りに沿って行進を続け、警官隊に対し卵を投げつけるなど、 一時、緊張が高まったが、現時点では大きな衝突が生じる事も無く続けられている。
今回の新案の中に、これまでの「タクシー30台につき、運転手サービス付レンタカー 1台」と言う制限を取り除くと言う内容が含まれており、これにより、タクシーサービス の需要が減り、同業種によって生計を立てている約40万世帯の生活が脅かされるとして 新案撤回を訴えてのデモとなった。
全国のタクシー組合は、今回のデモに続いて、8月1日に全国規模でのストライキを 予定している。


7月25日(水)

バルセロナ、街頭売春を完全に禁止

バルセロナ市議会は、本日、同市内の街頭における売春行為を完全に禁止する決定を 下した。
8月頭からの施行となるが、最初の数週間は、売春を行なう側、売春サービスを 求める側、双方への通達と警告期間となる模様。
売春行為が発覚した場合、双方に罰金が課せられるが、サービスを買う側の責任が より問われる事なり、100〜3000ユーロの罰金が課せられる。
3000ユーロと言う上限金額は、性行為を路上で行なった場合に適用される。

イベリア航空、8月のスト中止を発表

バルセロナ、プラッツ空港で働くイベリア航空の地上業務職員等によるストライキが 今週末より、8月末まで毎週金曜日に予定されていたが、その中止が決定した。
去る月曜日に行なわれた組合側とイベリア航空との協議の結果、同意に達したとして 組合側は一旦、ストライキを中止することを決定。
イベリア航空は、プラッツ空港で働く職員数を増やすなど、その条件向上について 検討することを約束。

アンダルシアーバレンシアを結ぶAVE新路線、好調な滑り出し

去る6月17日よりその運行を開始した超特急AVEの新路線、アンダルシアーバレンシア線は すでに11400名が利用しており、好調な滑り出しを見せた。
同路線はセビージャとバレンシアを結ぶもので、コルドバ乗換えでマラガと、 そしてセビージャ乗り換えでカディスともつながっている。
最も利用者が多かったのはバレンシア ー セビージャ間の移動で5433名が利用。
次いでバレンシアーコルドバ間が2831名、マラガーバレンシア間が1001名、 カディスーバレンシア間が130名となった。

マドリッドのタクシー、市内ー空港間の移動に固定料金を適用

本日、マドリッド市は、排気ガスによる大気汚染を改善するための対策の一環として タクシーに関する規定に大幅な変更を加えることを可決したが、その中に 市内中心部と空港間の移動について、固定料金を適用する事が組み込まれている。
その金額を含め、詳細についての発表はまだ行なわれていない。
この新条例の施行は、今年の秋、または冬からと予想される。


7月24日(火)

法相の中絶法改正発言に市民団体反発

アルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣は、ラ・ラソン紙のインタビューで人工中絶に関する法律に言及、「胎児の奇形は中絶の理由に値しない」と述べ、同法の改正をほのめかした。
これについて、公共医療を守る会などの市民団体は、このような改正は女性の権利を無視しており、施行されれば海外に中絶に行ったり、経済的に問題のある場合は非合法な形での中絶を行う危険性があると指摘した。
また、野党社労党は、フランコ独裁政権時代を思わせる非常に保守的な案であると批判した。
また、現在最重要課題とはいえないこの件を話題にするのは、政府の経済危機政策のまずさから世間の目をそらす狙いがあるとした。
そして関連機関であるはずの保健省からのコメントも一切ない事から、非現実的な発言であると切り捨てた。
一方カトリック系の団体などからは、胎児の人権を守る法であると評価の声も出ている。

マドリッドの公立語学学校、来期から授業料2倍

マドリッド自治州内に35ある公立語学学校(EOI)は、新学期から授業料を現在の119から269ユーロに値上げすると発表した。
これは同州の経済緊縮政策の一環で、定員数も減らされるという。
マドリッド公立語学学教員協会代表は、私立学校より安いとはいえ、一度に100%以上の値上げは公共サービスとしてあるまじき行為であると述べた。
また定員削減についても不況で安い語学学校の需要が高まっている時に減らすのはナンセンスであるとした。
また、これらの政策は、EOIの将来的な私立化に繋がるものではないかと危惧している。
州内のEOIでは主に英語、ドイツ語などヨーロッパ系の言語を中心に教えているが、市内では、外国人向けスペイン語や、他では習えないカタルーニャ語、スウェーデン語などのクラスがある。

スペイン憲法の父、ペセス・バルバ氏死去

元下院議長のグレゴリオ・ペセス・バルバ氏が、入院先のアストゥリアスの病院で死去した。
75歳だった。
バルバ氏は滞在していたアストゥリアスで体調を崩し、オビエド市内の病院に入院していた。
同氏はマドリッド出身で、カルロス3世大学の創設者であるが、スペイン憲法の編纂に関わった人物の一人として知られている。


7月23日(月)

6月の外国人観光客4.7%増

産業・エネルギー・観光省の発表によると、先月スペインを訪問した外国人観光客は600万人で、昨年の同時期より4.7%増加した。
また、今年の第一セメスターと昨年の同時期を比較しても2.9%増加している。
訪問者を国籍別でみると、最も増加したのはイギリスで12万人、前年比8%増となっている。
これに続くのがドイツで4.5%で4ヶ月連続の増加となった。
最も訪問者が増えた地域はバレアレス諸島で、5%増加している。

国王、WWFの名誉総裁解任

然保護団体WWFスペインは先週末特別総会を開き、名誉総裁の役職を廃止するかどうかを問う選挙を行った。
その結果賛成226、反対13票で廃止が決定した。
これにより、1975年より同職に就いていたフアン・カルロス 国王は事実上の解任となる。
この投票は4月に発覚した国王のゾウ狩り事件に端を発するもので、経済危機のさなかの不謹慎な行動として内外から批判を浴びていた。
WWFスペインの代表は、国王のゾウ狩りそのものは合法的なものであったが、多くの会員から反発の声が上がっていた事が、今回の投票に繋がったとしている。
国王が総裁として就任した設立当初(1968年)は、狩猟も自然保護のひとつと考えられており、狩猟愛好家らの推薦もあって当時皇太子であった国王が就任した。
75年の即位以降は名誉総裁となったが、その間自然保護団体のあり方や 市民の意識も変化しており、狩猟好きの人物がこの職を務めることに異議を唱える声も上がっていたという。

5月の住宅ローン契約数30.5%減少

国家統計局(INE)によると、今年5月の住宅ローン契約数は 2万6千件で、昨年同月比30.5%減少した。
これで25ヶ月連続の減少となり、5月としては集計開始以来最も低い数値となった。 しかしながら4月と比較すると21%上昇している。
また5月の住宅ローン平均額は10万1168ユーロで、こちら前年比7.5%下がっている。


7月20日(金)

経費削減政策に対し、スペイン全国で大規模デモ

2年間で650億ユーロの経費削減を行なうとの政府発表に対し、 国民の反政府感情が高まりつつあり、昨日はスペイン各地、80都市以上で 大規模デモが行なわれた。
最も参加者が多かったと見られるのがマドリッドで、ソル広場からシベレス広場に かけてのアルカラ通りとその周辺、カノバス広場までのプラド通りなどにおよそ 80万人(労組発表)、10万人(エル・パイス紙推測)、25000人(政府発表)が 集まり、機動隊との衝突も見られ、マドリッドだけで26名の負傷者、内、6名が 病院へ搬送された模様。
また、少なくとも15名が逮捕されており、その中には 消防隊員も1名、含まれていた。
 その他の都市でも大型デモが行なわれ、バレンシアでは5万人が、バルセロナでは 40万人(労組発表)、4万人(政府発表)が、ビルバオでは2万人、パンプロナでは 15000人、セビージャでも5万人が集まった。

ライアンエアー、15ルートをキャンセルか

スペインの空港税値上げを受けて、ライアンエアー社は15ルートの運行の取りやめと マドリッド、バルセロナ発着便の45ルートについて運行数を減らす事を発表した。
これらの変更が行なわれるのは11月からの予定だが、ライアンエアー社は、 空港税値上げを政府が撤回するのであれば、再検討の余地があるとコメント。
同社は、これらの変更により約2000人の失業者が出るであろう事を指摘 している。


7月19日(木)

サボタージュにより警察のワゴン車97台のタイヤがパンク

本日の日中、そして夕刻と公務員等によるデモが予定されている中、 昨夜から今朝にかけて、警察のワゴン車97台のタイヤに穴を開けられると言う事件が 起きた。
これらのワゴン車は、マドリッドの警察が所持するものだけではなく、本日予定されて いる抗議活動の警備にあたるためスペイン各地の警察からも貸し出されていたもので、 マドリッド市内モラタラス地区の警察署敷地内に駐車されていた。
同敷地内への立ち入りは通常、関係者以外禁止となっており、部外者が入る場合は 身分証明証の提示により許可申請が義務付けられているため、内部の人間による犯行で あるとの見方が強い。
警察側は、パンクしたタイヤの交換を進めており、本日予定されている抗議運動の 警備には何等支障は無いとしている。
公務員を中心に予定されているデモはスペイン各地から参加者が集まる大掛かりなものに なると見られ、今夜20時半頃より、ネプトゥーノの噴水からプエルタ・デル・ソルに かけて行なわれる模様。

引き続き各地で猛暑警報

首都マドリッドでは、昨日に続いて猛暑警報が出されている。
中心部、アルカラ・デ・エナレスなどでは最高気温39度の予想で、山岳部でも 最高気温36度の注意報が発令中。
明日には、やや暑さが和らぐようで中心部の最高気温は36〜37度程度の予想。
マドリッド以外でも、アンダルシアを中心に最高気温40度程度に達しており 5つの県で猛暑警報が維持されている。

バスク、9月26日にゼネストを警告

バスクの主要労働組合ELAとLABは、本日、記者会見を通じて、9月26日に ゼネストの召集をかけた事を明らかにした。
今回の抗議は、マリアノ・ラホイ首相が行なおうとしている経済政策に対するのもので 中央政府による同政策がバスク自治州に及ぶ事が無いよう求めるためのもの。
この召集に対し、ESK,STEE−EILAS,EHNE,HIRUなどの 労組が協調姿勢を示している。


7月17日(火)

マドリッド地下鉄清掃員、無期限ストに突入

マドリッド地下鉄の清掃員約100人が、昨日より無期限ストを開始した。
これは、同地下鉄12路線のうち5路線の清掃を管轄する下請け会社が、清掃員の給料45%カットを通達したことに抗議して行われるもので、実際には20%の労働時間短縮と25%の賃金カットが発表されている。
労働組合は、地下鉄運営会社にこの問題を報告したが、明確な回答は得られなかったという。
この下請け会社は、清掃請負の入札時に地下鉄側の予算より100万ユーロ少ない金額で契約を成立させている。

鉄道労組、8月3日に24時間ストを検討

スペイン国鉄レンフェの労働組合は、来月3日に24時間ストライキを検討していると発表した。
これはレンフェなどで構成される国有鉄道の民営化に反対するもので、 ストの召集に先立って、勧業省と話し合いの場を持つ予定であるが、物別れに終わる可能性も高いと見られる。
3日は8月最初の週末にあたり、バカンスシーズン中最も移動の多い日のひ とつとされる。

内務大臣、機密情報の入ったタブレット端末を一時紛失

ホルへ・フェルナンデス・ディアス内務大臣は、内務省から配布された タブレット端末IPADを置き忘れ、一時的に紛失していたことが明らかになった。
それによると、去る5月初旬、同大臣は出張先からマドリッドに戻った際、乗車していたAVEの中に同端末を置き忘れたという。
大臣も同行者も端末の存在を忘れて列車を降り、気づいた時にはすでに列車は車庫に向かっていたという。
この端末にはGPSがついていたため、同省ではレンフェと連絡をとりながら捜索を開始、 車両の整備場に位置していることがわかったが、そこでは見つからなかったという。
結局その数日後に端末は無事取り戻したが、どこで、どのような経緯で発見されたかは明らかにされていない。
国会でもこの件が取り上げられ、野党からテロ組織などの機密情報漏洩の危険性を指摘されたが、内務省側は、この端末は非常に厳重なセキュリティで守られており、間違ったパスワードを入れると重要データが自動的に破棄されるシステムになっていると回答した。
フェルナンデス大臣の失念は初めてではなく、以前もゲスト出演したラジオ局にスマートフォンを忘れたことがあるという。


7月16日(月)

公務員のデモ行進、平和に終わる

マドリッドでは昨日夜、インターネットのソーシャル・ネットワークでの呼びかけに応じた公務員が、非公式の大規模デモを行った。
ネットでは議事堂前での抗議行動が呼びかけられたが、機動隊の厳重な警備のため、公務員らは周辺のネプチューン広場に移動、そこから与党PP(民衆党)本部のあるヘノバ通りに向かいその後ソル広場へと移動するグループもあった。
参加者は、警察官、消防隊員、医療従事者、教員などあらゆる職種で、ラホイ首相や議員の辞任を求めた。
また、警備の警官隊に参加を呼びかける声もあった。
抗議の行進が再び議事堂近くに戻った所で、付近を警備している機動隊員が、同じ公務員としての敬意を表して、ヘルメットを脱ぎ、普通の制帽に変える場面があり、周りから盛大な拍手が起こった。
今回のデモは、衝突や混乱はなく、逮捕者が1名出た以外はけが人や器物損壊なども全く起こらない平和な抗議集会となった。

賃貸住宅家賃、史上最も低い上昇率

国家統計局(INE)によると、6月の賃貸住宅の平均家賃は昨年の同月より0.5%上昇、2002年に統計が始まって以来最も低い上昇率となった。
この数値を自治州別でみると、ムルシア、バレンシア、リオハ、マドリッドとナバラの5州で下がっている。
逆に上昇したのはカタルーニャ、アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオンとパイス・バスコだった。
一方、県別では、ブルゴス、パレンシア、バジャドリとアビラで上昇率が高く、サンタ・クルス・デ・テネリフェとラス・パルマスでは低かった。

週末のスポーツ、各界でスペイン勢が活躍

昨日イタリアで行われたバイクの世界選手権の最高カテゴリーモトGPでは ホルへ・ロレンソ選手が今季5度目の優勝を飾り、総合順位も1位をキープした。
また、モト3でもマベリック・ビニャレスが優勝した。
一方、エストニアで行われたサッカーU-19欧州選手権の決勝ではスペインがギリシャを1対0で破り優勝した。
フランスで行われている自転車のツール・ド・フランスではルイス・レオン・サンチェスが、スペイン人としては、今年のツール初の区間優勝を果たした。
また、バスケット・ボールでは、オリンピック前最後の親善試合で、スペインが地元開催のフランスを70対75で下した。


7月13日(金)

付加価値税、最大で13%アップ

本日、ドン・フアン・カルロス国王召集の元に臨時閣僚会議が行なわれたが その中で、ここ数日、世論を騒がせていた付加価値税増額についての詳細が決定 された。
数日前に行なわれたラホイ首相の発表直後、新税率の施行は遅くとも来週の 月曜日からと噂されていたが、本日の会議で、正式に9月1日からの施行と された模様。
現在、スペインの付加価値税は、4%、8%、18%と、3種のカテゴリーに 分かれているが、今回の改正により、18%が21%に、そして8%の税率が 10%に上げられる。
また、8%枠に含まれていた多くのものが21%枠に分類されるようになり、 それらについては、これまでの8%から21%へと、一気に13%もの 増税となる。
この13%アップを逃れたものとしては、観光業に直接影響する 交通機関、ホテル・飲食業、クリスマスシーズンのお歳暮商品など。
尚、最も税率の低いカテゴリー、4%については、今回の改正では現状維持となる 模様。
このカテゴリーには、例えばパン、牛乳、チーズ、卵、果物、野菜、薬品など、 生活必需品が含まれる。
国王が臨時閣僚会議を招集するのは、1978年の民主憲法制定時以来、初めての事。

マドリッド、商業タイムの完全自由化

スペインでは、商店の営業は中央政府と地方自治体が定めるカレンダーに のっとってその営業日、営業時間などが左右されてきたが、マドリッド自治州では 去る7月7日に、完全なる自由化を決定した。
これにより、各商店は、それぞれの意思で好きな日、好きな時間帯で営業する事が 可能となる。
かねてから、大手企業は自由化を望んでおり、小規模商店などが反対をして来たが、 この度、マドリッドでスペイン国内初めての完全自由化が成立した。
これを受け、労働組合や野党は、マドリッド州知事、エスペランサ・アギーレ女史に 対し、「州の代表ではなく、大手デパートの代表だ」との非難が上がっている。
 また、時期を合わせたかのごとく、中央政府が本日、重大な決定を行なった。
これまで、スペインでは、夏と冬の2回、政府の定める枠内でバーゲンが 行なわれてきたが、これを全国規模での自由化に踏み切った。
これにより、伝統的なバーゲンの時期と言うものが無くなり、各商店主は、 一年中、好きな時期に好きな形で、バーゲンを行なう事が出来るようになる。
これまでは、自治体管理のもとに、最低限の値下げ率なども決められていたが、 それも無くなるため、消費者は、今まで以上に商品の品質、値段について 注意を払う必要が出てくると見られる。
2012年については、今までどおりの形でバーゲンが行なわれるが 来年からは、一つの伝統が姿を消す事となる。


7月12日(木)

炭鉱労働者デモ、警官隊と衝突

スペイン各地から集まった炭鉱労働者グループと、彼等を後押しするグループらが 一昨日から昨日にかけて首都、マドリッド市内でデモを行なっていたが、昨夜、 行なわれた3度目のデモ行進が終了したあと、解散しないグループと警官隊との間で 衝突が起きた。
昨夜19時30分にアトーチャ付近を出発したデモ隊は21時45分頃、 マドリッドの中心、ソル広場で無事、終了するかに思われたが、その15分後、 警官隊との衝突が顕著となった。
終了後もソル広場を去ろうとしない数百人のグループの中には、警官隊に ガラス瓶などを投げつける者が見られ、警官隊は直ちにゴム弾などを使用し、 デモ隊をソル広場から追い出しにかかった模様。
その結果、騒ぎはソル広場から、プレシアードス通りやカジャオ広場など、 その周囲に移り、デモ隊の中にはバリケードやコンテナを燃やすな者も見られ、 一時、緊張感が高まった。
今回のデモによる負傷者は計76名で、8名が逮捕された模様。

ラ・ジョコンダ、プラドに戻る

モナ・リザの唯一のコピーとされる、プラド美術館所蔵のラ・ジョコンダは 先月末までパリのルーブル美術館に貸し出されていたが、プラド美術館に返還され 昨日より再展示が始まった。
同作品はレオナルド・ダ・ビンチがオリジナルを画いている時に同時進行で その弟子がコピーを画いたものとされ、アルムデナ・サンチェス女史に よる修復を終え、生き生きとした色彩を持って蘇り話題を呼んだ。
ラ・ジョコンダは一時的にプラド美術館の49番展示室に置かれている。


7月10日(火)

炭鉱労働者のデモ隊、マドリッドに到着

炭鉱業への経費削減に反対して、徒歩でマドリッドに向かっている炭鉱労働者のデモ隊が昨日随時到着した。
最初に到着したのは、レオン、パレンシアとアストゥリアスからのグループで、市内のアラバカ地区に滞在する。
またアラゴンからのグループは近郊のサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスに到着した、
それぞれ市民や支援団体から歓迎の拍手で迎えられた。
また赤十字のボランティアが過酷な旅程で出来た足のマメ、日焼けや軽い怪我を治療した。
石炭の色から「黒い行進」と名づけれれたデモ隊は、本日市内でデモを行い、明日はアンダルシアなどから到着のグループと共に、産業省の前で抗議集会を行う。

6月の住宅価格、11%下落

住宅査定会社の発表によると、先月の平均住宅価格は、昨年の同時期より11%下がった。
これでバブルが崩壊した2007年10月から30.4%下落した事となる。
最も下落が大きかったのは州都や大都市で平均13.5%下がっている。
これに続くのが地中海沿岸のリゾート地で、13.3%だった。

レイナ・ソフィア、日曜午後も無料で開館

マドリッドのレイナ・ソフィア美術館は、日曜日の開館時間を午後7時まで延長すると発表した。
また入館料については、日曜午前と同様無料となる。
現在の所、平日(休館日の火曜を除く)は午後7時から9時までと土曜午後、日曜午前だけが無料だった。
同美術館は、8000平米以上の敷地に、ピカソ、ミロ、ダリ、タピエスなど近・現代の作品1000点以上を所蔵している。


7月9日(月)

ラホイ首相、最古の巡礼ガイドブックをサンティアゴ大聖堂に返還

マリアノ・ラホイ首相は昨日、昨年盗難にあい、先日発見されたサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂所蔵の最古の巡礼ガイドブックの返還式に出席した。
式は午前10時50分から始まり、ガリシア州のフェイホー知事らの出席の下に行われた。
大司教にガイドブックを返還後演説した首相は、古文書は、すべての国民のものであり、これからは警備の強化に努めなければならないと述べた。
一方、野党からは経費削減についての説明をする時間はないのに、そのような式典に参加する時間はあるのか、そこに首相が行く意味がない、などと批判の声が上がっている。

イニエスタが挙式

サッカースペイン代表でFCバルセロナ所属のアンドレス・イニエスタ選手が昨日、婚約者のアンナ・オルティスさんと結婚した。
式場はタラゴナ近郊にあるタマリット城で約300人が出席、タラゴナ市長が式を執り行った。
披露宴には、バルサからはメッシら選手全員と、スタッフ、監督や会長、スペイン代表のデル・ボスケ監督やGKのイケル・カシージャスらが参加したが、他に元バルサ監督のグアルディオラ氏、元代業監督のアラゴネス氏なども出席し、総勢700人の大宴会となった。
このためスター選手や有名人を一目見ようと大勢の人が詰め掛け、周囲は騒然となった。
先のユーロカップでも大活躍して優勝に貢献し、最優秀選手に選ばれたイニエスタ選手。いつもはあまり喜怒哀楽を見せないイメージだが、この日は終始笑顔だった。
2人は4年前から交際しており、1歳になる女の子がいる。

週末の交通事故死者14人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに起きた交通事故による死者は14人だった。
他に7人の重傷者と5人の軽傷者が出ている。
同局によると、今年に入ってから昨日までの累計数は652人で、昨年同時期より60人減少している。


7月6日(金)

電子商取引、急増

経済危機が続くにも関わらず、スペインにおける電子商取引は急増を 続けている。
2011年度の統計発表によると電子商取引によって行なわれた取引総額は 92億100万ユーロに達しており、前年比較25.7%のプラス、また、 前々年度比較にすると60%のプラスとなる。
同統計はクレジットカードによって支払われたケースのみを対象にしたもので あるため、実際の総額はこれを上回る。
 しかしながら、2011年の第4・四半期の前年度同時期比較伸び率に やや衰えが見られ、2009年の第一・四半期以降、初めて停滞現象のきざしが 認められた。
取引金額ではなく、取引件数を見た場合、2011年度第4・四半期だけで 3690万件となっており、これまでの最高記録となった。

サン・フェルミン祭、始まる

本日、パンプロナの市役所前広場にて、毎年恒例、サン・フェルミン祭開始を 告げるセレモニーが行なわれた。
ビバ・サンフェルミン! ゴラ・サンフェルミン! と言う、集まった人々の 叫び声と共にその開始の合図となる花火が打ち上げられた。
 例年、開催式の行なわれる日の午後にはリアウリアウと呼ばれる行進が 行なわれていたが、1991年に大勢の負傷者が出たことがきっかけとなり、 16年前より行なわれなくなっていた。
このリアウリアウが今年から 復活し、サン・フェルミン祭は本来のスタイルを取り戻した。
明日から8日間、毎朝8時に牛追いが行なわれる。


7月5日(木)

盗まれた世界最古のサンティアゴ巡礼ガイドブック、発見される

1年前にサンティアゴ大聖堂内から盗まれた世界最古のサンティアゴ巡礼路に 関するガイドブックとして知られるCodice Calixtino (12世紀)が、昨日、サンティアゴの傍にあるAmes市で発見された。
発見されたのは、同書を盗んだ主犯と見られる、元大聖堂の電気系統メンテナンスを 担っていた男性、ホセ・マヌエル・フェルナンデス・カスティニェイラス所有の 家屋のガレージで、書物の状態は良いとのこと。
また同時に120万ユーロの現金と、サンティアゴ大聖堂に保存されていた はずの他の古文書なども見つかった。
 ホセ・マヌエルは、大聖堂の電気メンテナンスを25年間に渡って行なって 来たが、あくまでも自営業として請け負っていたのであって、職員としての 雇用契約が交わされていた訳では無かった。
そう言った状況下で、正式な雇用契約があるように見せかけた書類を偽造した ため、大聖堂側から仕事を断られ、それに対し、不当な解雇であるとして 40000ユーロの慰謝料を請求していた。

RENFE、スペインパスの販売開始

スペイン国鉄RENFEは、昨日より新たな商品として、スペインパスの 販売を開始した。
これは外国人ツーリストをターゲットにしたもので、購入日からの有効期限が 6ヶ月、そして、初めて利用する日から1ヶ月の間、利用できる。
種類としては乗車回数が4回、5回、8回、10回、12回のものがあり、 新幹線AVEをはじめ、長距離鉄道、中距離鉄道を利用できる。
また、乗車地と目的地については、その町にある近郊線列車の運賃も含まれる。
購入はインターネット、旅行エージェンシー、主要駅などで可能となっており 購入時に、ビジネスクラスかツーリストクラス、子供料金か大人料金の いずれかを選ぶこととなる。
また、他人への譲渡は不可となっており、購入時にはパスポート番号が 必要となる。
料金はパスの種類や含まれる乗車回数によって異なるが、160ユーロから 385ユーロまで。


7月4日(水)

最古のサンティアゴ巡礼ガイドブックを盗んだ犯人を逮捕

今から1年前にあたる2011年7月5日、サンティアゴの大聖堂から 世界最古のサンティアゴ巡礼路のガイドブックとして知られる12世紀の 書物、Codice Calixtino (Codex Calixtinus)が姿を消した。
その後、その消息を追って調査が続けられていたが、昨日、その犯人として 一組の夫婦とその息子、更にその恋人の計4名が逮捕された。
警察はこれらの人物と関係のある地、数箇所から計120万ユーロの現金と 盗まれた書物の一部、そしてコピーの可能性があるものを発見している。
主犯と思われる夫は、数年間、大聖堂で電気系統のメンテナンスを行なっていた 人物で、その後、大聖堂の人事調整で解雇され、恨みを持っていたと見られる。
 現時点では肝心の書物は発見されておらず、逮捕された人物も事件の解決に 協力的では無いとのこと。

イエロ島、海底火山再噴火の可能性?

昨年10月に始まったイエロ島付近の海底火山の噴火は、今年3月に 「治まった」として、警戒態勢も解かれ、一件落着していたが、昨日、 付近上空を偵察していたヘリコプターから、同島沖180メートルの水域で 海面に噴出す泡と海面に出来た白い染みのようなものが発見された。
 また、今月に入って2日から3日にかけての夜間、最大マグニチュード4.4 までの揺れが71回に渡って観測されたこともあり、カナリアス自治政府は、 大事をとって、火山噴火注意報(黄色信号)を発動した。

世界遺産指定を受ける城壁に落書き、3名を逮捕

今週月曜日の夜、グラナダのアルバイシン地区で11世紀の城壁に 落書きをしようとしていた青年4名の内、3名が逮捕された。
同夜、パトロール中の警官が、落書きを目論むと見られる青年グループを発見し、 同地区に設置された防犯カメラを使って彼等の行動を監視すると同時に、 落書きのターゲットとなると予想される11世紀の城壁付近に警官1名を配備 したところ、城壁の保護プレートに赤、黒、黄色の塗料を使ってサインを し始めたため、現行犯逮捕となった。
4人のうち、一人は警官に暴行を加え、残りの3人が逃走したが、暴行を 加えた1名と、逃走した3名中2名が逮捕された。


7月3日(火)

6月の失業者数、2.1%減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は、マイナス2.1%、すなわち9万8千853人減少して、総数は461万5269人となった。
これは1996年以来最も高い減少率で、3ヶ月連続の減少となった。
男女別でみると、どちらも下がっているが、女性の1.9%に対して、男性は2.2%とやや優勢だった。
職業別では、農業以外の全ての分野で下がっているが、 最も減少率が高かったのはサービス業で1.88%だった。
自治州別では、最も下がったのはアンダルシアで、これにカタルーニャとカスティージャ・イ・レオンが続く。

中央政府、11都市に商業施設の営業時間自由化を指示

中央政府は昨日、各自治体との懇談会で、11都市について観光客の多く集まる地区で 商業施設の営業時間を自由化するよう求めた。
これには観光地の収益を増加させる狙いがあり、さし当たって来年の日曜・祝日のオープン日数を増やすよう指示した。
対象となったのはバルセロナ、アリカンテ、バレンシア、サラゴサ、マラガ、セビージャ、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア、ビルバオ、コルドバ、グラナダ、カルタヘナ。
マドリッド、パルマ・デ・マジョルカ、サンタ・クルス・デ・テネリフェはすでにこれを適用している。
政府関係者は、スペインは最も祝祭日営業の規制が厳しい国で、これが経済回復の足かせとなっていると述べた。

宴会部長レイナ、今回も祝賀会で活躍

日曜に行われたサッカー欧州選手権で優勝したスペイン代表は昨日マドリッドに到着、サルスエラ宮殿でフアン・カルロス国王に謁見し優勝報告を行った後、祝賀パレードに向かった。
パレードはモンクロアからプリンセサ通り、グランビアを経てシベレス広場に到着。
会場の特設ステージでは、2008年のユーロ優勝以来恒例となったリバプール所属のぺぺ・レイナ選手の司会により代表選手が一人ひとり紹介された。
それぞれにあだ名やユーモラスな形容詞をつけて紹介、大勢の人が詰め掛けた会場をさらに盛り上げた。


7月2日(月)

ユーロカップ決勝戦、史上最高の視聴率

昨日ウクライナのキエフで行われたサッカー欧州選手権の決勝は、スペインが4対0でイタリアを下し2連覇を遂げたが、その視聴率でも王者となった。
試合の平均視聴率は83.4%で、1548万人以上が視聴した計算となる。
これは、スポーツの試合としては史上最も高い数値だった。
最高視聴率を記録したのはフェルナンド・トーレス選手がゴールを決めたスペイン時間午後10時32分で、90%に到達した。
一方、午後4時から試合開始直前まで放送された特別番組は28.3%、試合終了後の番組は55.9%といずれも高視聴率を記録した。
今回のユーロカップは平均して視聴率が高く、スペインーアイルランド戦は、2010年のワールドカップ決勝よりも高い数値となった。

住宅価格、半年で5.5%下落

住宅価格査定会社の調査によると、今年前半の住宅価格の平均は、昨年の同時期より5.5%下がった。
同社によると、住宅価格は、2007年12月の最高値から30.1%下がり、2003年並の数値となった。
1平米あたりの平均額は、2280ユーロで、90平米の住宅の場合、その価格は20万5千740ユーロとなる。
自治州別でみると、最も下落したのは、ナバラとリオハだった。
逆に下げ率が低かったのはアストゥリアスとカナリアスだった。

週末の交通事故死者9人

バケーションシーズン開始と重なった先週末の交通事故による死者は9人、このうち2人がバイクを運転していた。
また10人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
死亡者が最も多かったのは日曜日で、5人が命を落としている。
今年に入ってから昨日までの累計数は623人で、昨年の同時期より39人減少している。



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