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6月28日(金)

平均年収、22900ユーロ

スペインにおける2011年度平均年収は前年比0.5%プラスの 22899.35ユーロとなった。
これは平均値ではあるが、実際には、最も多かったのは15500ユーロ前後 で、高所得者と低所得者との間には大きな差があることが判る。
役職による所得差が最も目立つが、男女別による差も見逃せない。
男女間の所得差は前年度より0.5%広がっており、女性の所得は男性の 約77%となった。
 職業別に見ると、最も所得が高いのが電気やガスなど、エネルギー供給会社 の従業員で平均50371ユーロ、これに次いで金融、保険関係の社員が 41124ユーロとなっており、最も低かったのがホテルや飲食店などの 従業員で平均14235ユーロ。
 次に年齢別に見た場合、年金受給対象に含まれる65歳以上が最も高く、 平均28000ユーロ以上となっており、逆に低かったのは20〜24歳の 若者達でその平均所得は12210ユーロだった。
 また、地域別に見ると、最も所得が高かったのがバスクで26370ユーロ 、これにマドリッドの25845ユーロ、カタルーニャの24499.32 ユーロが続く。
逆に所得が低かったのはカナリアスの19517ユーロ、エクストレマドゥーラ の19879ユーロ、ガリシアの19970ユーロ。

カタルーニャの若者、10人中4人が " nini "

経済危機が長引き、特に若者にとっての就職難が大きな社会問題と なっているが、カタルーニャでは16歳から29歳の人口の39.9%が " nini "と呼ばれる、「勉強もしていなければ働いてもいない」グループに 属している。
この年齢幅を16歳から19歳に狭めると”nini”の割合は実に77%にまで 達する。
スペイン全国で見ると18歳から24歳までの " nini " の割合は 15.3%で、これはEU27カ国の中で最悪の数値であるだけでなく、 2番目に深刻なポルトガルと比較しても6ポイントも高くなっている。


6月27日(木)

マドリッドの地下鉄1番線、夏の間一部閉鎖

トンネル改装工事のため、マドリッドの地下鉄1番線は今週、金曜日の夜から 9月半ば頃まで一部、閉鎖となる。
影響を受けるのは、ソル駅からビルバオ駅の間にある4駅。
また、1番線が通るクアトロ・カミーノス駅では、同駅から更に南方向へ 乗車を続ける場合、ここで一旦、地下鉄を降りて、別のホームへ移動する 必要があるとのこと。

ビスカヤ湾のカタクチイワシ、58%の増加

調べによると、ビスカヤ湾に生息するカタクチイワシの数は昨年の 41700トンに比べ、今年は66000トンと、1年間で58%の 増加を示している。
しかしながら、例年であれば、その70%以上が前年に生まれたばかりの ものであったのに対し、今年はそれが僅か43%にしか達していないため、 今後も継続してチェックする必要があるとのこと。
カタクチイワシは3年程度の寿命しか持たない。
 カタクチイワシ漁は、その激減のため、2009年まで5年間に渡って 禁止されていたが、2010年から再開されており、2010年の漁獲量は 4700トン、2011年には8750トン、2012年には9200トンと 順調に伸びてきている。

商店の売り上げ、35ヶ月連続で減少

小規模小売店の今年5月の売り上げは前年度同時期比較マイナス4.5%と なり、これで35ヶ月連続での減少となった。
小規模商店以外においてもマイナスとなっており、規模別に見ると、 単独店舗商店では7.3%のマイナス、小規模チェーンではマイナス5.6%、 大規模店ではマイナス3.8%、大規模チェーンではマイナス0.1%と なっている。
 また、地域別に見た場合、最も減少率が高かったのがムルシアでマイナス 7.4%。 これに続いて、カンタブリアがマイナス7.3%、 バスクがマイナス6.9%となっており、唯一、増加したのがバレアレスで プラス2%となった。


6月25日(火)

スペインの人口、調査始まって以来初めて減少

国家統計局(INE)によると、今年1月1日の時点でスペイン居住者の人口は、4670万4314人だった。
これは昨年の同時期より0.2%少ない数値で、1971年に調査が始まって以来初めて減少した。
INEによると、昨年1月から1年間の間に47万6000人が海外に転出、31万4000人が転入した。
一方、出生数から死亡数を引いた自然増加数は、4万8488人だった。 転出者のうち5万9724人はスペイン国籍だった。
また、3万2380人のスペイン人が帰国している。
自治州別では、アンダルシア、バレアレス、カナリアス、セウタとメリージャ以外の全ての州で減少している。

マラガのピカソ美術館で10周年記念特別展

ピカソの生地であるマラガのピカソ美術館では、開館10周年を記念して特別展を開催する。
「ピカソ、家族の肖像」と題したこの展示は、そのタイトルどおりこの画家の家庭的な面をテーマとしている。
息子たちや孫の肖像画、家族との写真などが展示され、一般にはあまり知られてない家族思いのピカソが全面に出されている。
尚、同美術館では記念行事の一環として、ドキュメンタリーの作成や書籍の出版も行った 。
同展は10月6日まで開催。

中国サッカー、カマチョ氏を解任

中国サッカー連盟は、同国代表監督でスペイン出身のホセ・アントニオ・カマチョ氏を解任すると発表した。
同氏は約2年にわたって代表の指揮を勤めたが、20試合で11敗と成績は芳しくなく、特にブラジルには8対0で大敗している。
また、同氏起用の一番の目的であった来年のワールドカップブラジル大会の出場権も獲得できなかった。
カマチョ監督は、元スペイン代表監督で、レアル・マドリッドの指揮も経験していることから、中国国民から大きな期待が寄せられていた。


6月24日(月)

5月のホテル宿泊日数7%増加

国家統計局(INE)の調べによると、先月の国内のホテルにおける宿泊日数は昨年の同月より7%上昇した。
INEではこの理由について、国内居住者のホテル利用がやや回復したことと、非居住者の利用が増加したためとしており、居住者は4.3%、非居住者は8.3%それぞれ増加している。
また、1泊ごとの平均額は65.1ユーロで11%下がった。
一方、1人あたりの平均宿泊日数は3.2泊で、昨年より0. 8%上昇した。

ソフィア王妃、国立音楽堂で野次

国際音楽デーの一環として土曜日に国立音楽堂で行われたベートーベンのコンサートにソフィア王妃が出席した。
王妃が入場した際、場内から口笛や「出て行け」などの罵声が激しく浴びせられた。
これに対し、王妃を擁護して王妃を拍手で迎える観衆もおり、野次と喝采が入り乱れ、場内は一時騒然となった。
国王一家のなかでも特に人気の高い王妃だが、最近は国王や娘婿の不祥事により、野次を受ける事が増えている。
ただし、これまでは屋外で起きたり、矛先が同席の大臣などに向けられていることも多かった。
今回のように屋内施設で王妃の単独公務で野次が飛ばされるのは極めて異例。

週末の交通事故死者7人

総合交通局(DGT)によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに起きた交通事故の死亡者は7人だった。
このうち4人はバイクを運転していた。
またほかに2名の重傷者と1名の軽傷者が出ている。
尚、今年に入ってからの累計数はこれで473人となった。


6月21日(金)

RENFE,バレンシアからカタルーニャ、アストゥリアス、 カスティージャ・イ・レオンへの便を増設

スペイン国鉄RENFEは今月23日より、バレンシアとカタルーニャ、 アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオン方面への運行を開始する事を 発表した。
これによると、バレンシアからバレセロナ、ジロナ、フィゲレスまでの 新路線の運行が始り、フィゲレスでパリ行きのTGVに乗り換えも可能となる。
 また、バレンシアからクエンカ、マドリッド、バジャドリ、パレンシア、 レオン、オビエド、ヒホンをつなぐ新路線が、今月23日より10月14日まで の期間限定で運行される。

ホテルチェーンFoxa倒産、300名が失業か

7件のホテルを持つホテルチェーン、FOXAが今月30日をもって その営業を停止する。
これにより、300名以上が失業する事となる。
FOXAは、4つ星カテゴリーのホテルを5件、ルーラルホテルを2件 所有しており、前者はマドリッド市内に4件とバジャドリに1件、 後者はいずれもマドリッド州内にある。

ガロニャ原発、閉鎖へ

ブルゴス県、サンタ・マリア・デ・ガロニャにある原子力発電所は スペインで最も古く、また最小規模のものであるが、7月6日付けで 閉鎖される事が確定した模様。
これよりおよそ2年かけて停止、そして完全な閉鎖となるが、 同発電所で働いている280人が失業することとなる。

7月にガソリンスタンドのストライキ

ガソリンスタンド従業員組合と企業連盟との間で行なわれていた交渉が 決裂に終わり、7月にガソリンスタンドの一斉ストが行なわれる可能性が 出てきた。
7月はバカンスシーズンに重なっており、ストが行なわれた場合、 大きな影響が予想される。


6月18日(火)

サラマンカのサッカーチーム、90年の歴史に幕

カスティージャ・イ・レオン州サラマンカのプロサッカーチームUDサラマンカは、経営不振にっより廃部が決定した。
同クラブは1923年創立、1974年に1部リーグに昇格し、その年のシーズンを クラブ史上最高の7位で終えた。
その後1部と2部を行き来し、計12シーズンを1部で過ごしたが、1999年以降は2部に甘んじていた。

警察犬が国王に謁見

ETAによるテロ事件の際、爆発物を発見してヒーローとなった警察犬アジャックスが、動物として初めて国王に謁見した。
この事件は2009年にマジョルカで起き、1つ目の爆弾により警官2名が死亡したが、 アジャックスが2つ目の爆弾を発見したため、被害の拡大を防ぐことが出来た。
この活躍を称えられ、アジャックスはイギリスの動物保護団体より表彰を受けた。
今回の謁見はそれをねぎらうもので、国王は、アジャックスの頭や背中をなでながら訓練士に様々な質問をした。

マドリッド市、図書カードで劇場15%割引

マドリッド市役所のスポーツ・文化担当官は昨日、今月より市立図書館のカードで市が管轄する劇場などの入場券が割引になると発表した。
割引率は15%で、テアトロ・エスパニョル、シルコ・プリセ、マタデロ、 フェルナン・ゴメス劇場などで利用できる。
窓口でチケット購入時にカードを見せれば、カードの所有者と同伴者1名まで割引が適用される。
ただしそれぞれの興行にディスカウントの割り当てが決まっているため、割引を受けられない場合もあるという。


6月17日(月)

フェリペ皇太子、AVEマドリッドーアリカンテ開通式に出席

フェリペ皇太子は本日、マドリッドーアリカンテ間の高速鉄道AVEの開通式に出席した。
皇太子は、マリアノ・ラホイ首相をはじめとする閣僚らと共に午前10時、アトーチャ駅発の列車に乗り込んだ。
途中の停車駅アルバセテからは、ラ・マンチャ州のドローレス・コスペダル知事が合流、次のビジェナ駅では、記念プレートの除幕式が行われ、さらにビジェナ市長も合流して終点アリカンテに向かった。
一般向けサービスは明日より開始となり、平日往復18本が運行され、週末は さらに数本増便される。

各地で悪天候による警報・注意報

ほぼ全国的に真夏日が続いていたが、本日は多くの地域で急激に気温が下がり、悪天候による警報・注意報が出ている。
気象局によると、11県に大雨、強風、波浪注意報が発令された。
また、マドリッドでは最高気温が日曜の35度から25度に下がっている。
ブルゴスでも10度、バダホスとバジャドリでは11度、さらにアビラでは13度最高気温が下がる模様。
一方、ナバラとウエスカには大雨、強風や嵐による警報が出ている。

コンフェデ杯、スペイン代表初戦勝利

ブラジルで開催中のサッカーコンフェデレーションズカップで、昨日 スペインはウルグアイと対戦した。
スペインは前半、ペドロとロベルト・ソルダドのゴールにより2得点を挙げた。
後半88分にウルグアイのゴールを許したものの、2−1で勝利、順調なスタートを切った。
第2戦は20日にタヒチと対戦する。


6月14日(金)

マドリッド市、テラス条例をさらに緩和へ

マドリッド市は、現行のテラス条例を緩和する法案を発表した。
それによると、公道に出されているテラス席は現在、飲食店のみに許可されているが、新法ではカフェテリアなどを持つホテル、劇場、商店、美術館やスポーツジムなども許可を申請できる。
また、これまで規制されていたテラスの面積や椅子、テーブルのタイプなども自由になる。
さらにこれまでは歩行者用のスペースが最低3メートルとされていたのが、2.5メートルに縮小される。
アナ・ボテージャ市長は、これにより経済の活性化とさらなる税収が期待できるとしている。
しかしながら、観光地であるセントロ地区の自治会は、通行の妨げや今以上の騒音を危惧しており、この法案に抗議している。
テラス設置に関する法律は、タバコ法の改正で飲食店内など公共施設内の全面禁煙が施行されて以来、喫煙者の不満を解消するために大幅に緩和され、多くの飲食店がテラスを設置した。

国民の44%が中絶を容認

スペインの大手銀行BBVAは、ヨーロッパ10カ国を対象に国民の生活やモラルなどについての意識調査を行った。
それによると、人工中絶に対しては44%のスペイン人が容認、39%が反対と答えた。 これを最も容認している国はスウェーデンで83.6%が支持している。
一方、同性同士の結婚とその養子縁組については、56%の国民が賛成、 ヨーロッパ諸国の平均は41%だった。
安楽死を容認できるかという問いを0から10で表す質問では、 スペインの数値は6.4だった。
また、宗教観については、73%がなんらかの宗教に属しているとしたものの、信仰心については0〜10のうち4.4、ヨーロッパ平均も4.6 と低かった。
さらに48.8%の国民が、キリスト教の聖書を古い寓話、伝説であるとし、 神の言葉、真実であると回答した人は14.3%だった。

バルサ会長、メッシを擁護

サッカーFCバルセロナのサンドロ・ロセイ会長は昨日、 リーグ終了後の定例会見を行った。
その中で同会長は、リオネル・メッシ選手の脱税疑惑報道について、 彼の無実を全面的に信じているとコメントした。
「彼の家族とも話したが、皆とても落ち着いている。クラブのメッシに対する 信頼も彼らに伝えた。」と述べた。
報道ではメッシと父親は、彼の肖像権に対する脱税の疑いがあるとされる。


6月12日(水)

5月の消費者物価指数、1.7%上昇

国家統計局(INE)によると、5月の消費者物価指数 は昨年同月比1.7%上昇した。
INEでは上昇の理由について、生鮮食料品、特に果物、豆類、野菜と 清涼飲料の値上がりが影響していると見ている。
また、レジャーとカルチャーについては1.6%上がったが、運輸関係については0.1%マイナスとなっている。
また住居費は、光熱費の据え置きなどで0.1%減少した。

建築家カラトラバ氏に300万ユーロ支払い命令

アストゥリアスのオビエド裁判所は、建築家のサンティアゴ・カラトラバ氏に同氏が設計した国際会議・展示場の運営会社に約300万ユーロを支払うよう命した。
この裁判は元々カラトラバ氏が起こしたもので、この会議場の建設に対する報酬の未払い分を請求していた。
裁判長はこれを認めたものの、設計ミスによる数々の不具合にかかった修復費用の支払いを同氏に命じた。
賠償の金額は会社が請求した額とカラトラバ氏への未払いの差し引き分となっている。
カラトラバ氏は世界的な建築家で多くの建築物を手がけているが、ここ数年設計ミスなどによる不具合の多発や汚職疑惑への関わりが取り沙汰されている。

王立劇場で、日本・スペイン交流記念コンサート

マドリッドの王立劇場では昨日、日本・スペイン交流400年記念コンサートが 行われた。
日本・スペインの両皇太子をはじめ、外務大臣、文化大臣ら約200人の招待客が両国の様々なジャンルの音楽を鑑賞した。
はじめに今回の記念行事のために作られた曲が演奏され、スペインのフラメンコ歌手ミゲル・ポベダ氏や日本のフラメンコダンサー小島章司氏らが熱演した。


6月11日(火)

4月の住宅売買契約、10.8%増加

国家統計局(INE)によると、4月の住宅売買契約数は2万3642件で前年同月比10.3%増加した。
また4月のデータを3月と比較しても6.8%増加している。
特に増加が目立ったのは中古住宅で、前年比 15.6%上昇した。
一方新築物件も5.1%の増加を見せている。
自治州別でみると、最も契約数が多かったのはアンダルシア、バレンシア、カタルーニャとマドリッドだった。
逆に最も少なかったのは、リオハとナバラだった。

マドリッド地下鉄、警備部門の役職新設

運賃の値上げや様々な経費削減を試みているマドリッド地下鉄だが、 このほど警備部門を再編成し、新たな部署を設定する。
これに伴い、この部門を統括する新たな役職に現市警察長官の兄弟であるブルーノ・フェルナンデス氏が就任する。
地下鉄の広報部は、同氏を非常に経験豊かな人物と評し、同地下鉄の再建に大きく貢献することを期待しているとコメントした。
給与に関しては明らかにされていないが、同社の他の幹部並み(月10万ユーロ)となる見込み。
一方、外注の警備会社の新規受注の予算は13%削減されており、労働組合や野党各党から強い批判の声が上がっている。

プラド美術館で日本の屏風を特別展示

日本・スペイン交流400周年記念行事の一環として、マドリッドのプラド美術館では日本から貸与された江戸時代の屏風2点が展示される。
またこれと同時に同美術館秘蔵の18〜19世紀の浮世絵26点も初公開される。
この特別展示は、スペインを公式訪問中の皇太子様ご出席の下、明日開会式典が行われる。
尚、版画の公開は10月6日までだが、屏風については7月7日までとなっている。


6月10日(月)

上院議長、4200ユーロ申告せず

ピオ・ガルシア・エスクデロ上院議長は、与党民衆党(PP)を取り巻く 汚職疑惑「バルセナス事件」の裏帳簿に ついて判事より質問を受けた際、党が貸し付けた4200ユーロを申告しなかったことを明らかにした。
この貸付は、ETAのテロ行為により破損した住居の修復工事にあてられ、返済の期限や利子はつけられなかったという。
同議長はすでにこれを返済しており、貸付金を申告する必要があるとは知らなかったと弁明している。

次期欧州議会選挙、PP僅差で勝利か

欧州議会選挙を1年後に控え、エル・パイス紙は世論調査を行った。
それによると、今選挙が行われた場合、民衆党(PP)に投票すると回答した人は27.2%だった。
これは前回の選挙の得票率を15ポイント下回るもので、2位の社労党(PSOE)との差はわずか1.2ポイントだった。
一方のPSOEも、前回より12ポイント落としている。
これに続く左派連合(IU)はPSOEに12ポイントの差をつけられているが、前回の選挙より倍増した。
また国内の選挙でも躍進を続けるUPyD党は10.3%で、やはり前回より2倍の数値となった。

全仏オープン決勝、スペイン対決はラファに軍配

テニスの全仏オープン決勝が昨日、フランスのパリで行われた。
マジョルカ出身のラファエル・ナダルとアリカンテ出身のダビッド・フェレールのスペイン勢対決となったが、ナダルが6−3,6−2、6−3でフェレールを下し、同大会8度目の優勝を飾った。
これによりナダルは、全仏の最高優勝記録、最高勝利数(59)のほか、1つのグランドスラムの優勝回数記録も更新した。
尚、同大会の決勝でスペイン人同士が対決するのは史上4度目。


6月7日(金)

マドリッドーアリカンテ間のAVE,6月18日より運行

今月18日より、スペイン国鉄RENFEは、マドリッドーアリカンテ間に おける超特急AVEの運行を開始する。
所要時間は2時間20分で、現行のサービスよりも50分、短縮される。
停車駅は、クエンカ、アルバセテ、ビジェナで、一日の運行本数は マドリッド発、アリカンテ発、それぞれに9便、更に金曜日には 10便となる予定。
料金は、ツーリストクラスのオフィシャルタリフが64.9ユーロと なるが、開通を記念して、6月18日〜25日までは、50%割引となる。

バラハス空港の飲食店スト

マドリッドのバラハス国際空港内にあるレストランやバル、カフェテリアなどの 労働組合が今月、8回にわたるストを予定しており、本日、その1回目が 行なわれた。
これらのサービスを提供しているAREAS社は、900名いる従業員の 15%にあたる136名の解雇と、全社員に対し給与25%カットを通達 しており、これに対する抗議。
同空港内の飲食店は去る5月7日まで、スペイン空港事業団AENAが 51%、AREASが49%の割合で参加するRAESA社による運営で あったが、それ以降、100%、AREAS社によるものとなっていた。


6月6日(木)

レンフェ、告知なしに路線削減開始

スペイン国鉄RENFEは、5月から6月にかけて、消費者への 告知を行なわずに、一部路線削減を進めている。
対象となっているのは、利用者が少ない近郊線や中距離線列車で、 運行の完全廃止、または運行本数の削減が行なわれている。
対象路線が多いのはガリシア、カスティージャ・イ・レオン、アンダルシア、 エクストレマドゥーラなどで、これらの地域では幾つかの路線が完全廃止と なっている。

マドリッド・リオに27階建てビルの建築を許可

マドリッド市は、マンサナレス川を挟み、旧屠畜場の対岸側に 27階建てビルを建造する事に、本日、ゴーサインを出した。
同ビルは、そのベース部分3階を使って4万平米のコマーシャルセンターが 置かれ、27階のタワーを持ち、1万900平米がホテルに使用される予定。
また、1500台収容可能な駐車場を持ち、最上階には、ホテル利用者以外も 出入り可能な展望台が作られるとのこと。


6月4日(火)

5月の失業者数、1.97%減少

雇用・社会保険省の発表によると、5月の失業者数は、前の月より19.7%減少した。 これで失業者総数は489万928人となった。
同省によるとこれだけの減少が見られたのは5月としては1997年以来のものという。
このデータを職種別で見ると、最も下がったのはサービス業で、1.97%減少、 これに続くのが建設業と農業だった。
男女別では、男性が2.48%、女性が1.47%それぞれ下がった。
一方、自治州別では16州で減少したが、最も下がったのはアンダルシア、カタルーニャとバレンシアだった。
逆にカナリアスではわずかに上昇している。
同省はこの数値について、政府の雇用促進政策が実を結びつつあると評価しているが、野党各党は長期雇用が激減し、不安定な期間雇用が増加しており、見せ掛けの数値であると批判している。

下院のカフェテリア、ジントニック補助金を廃止

スペイン下院の執行部は本日、議会内のカフェテリアで提供されるジンなどの蒸留酒の値段について、補助を廃止すると決定した。
このカフェテリアでは、値段の一部が公費で賄われるため、コーヒー1杯85センティモ、セルフサービスの定食が9ユーロなど格安で提供される。
この中にはアルコール類も含まれており、ジントニックなどのカクテルも3.45ユーロと一般のバルよりもかなり安い値段となっている。
野党IUとUPyD党は、議会内でアルコールを安く販売する意義を問う質問状を提出した。
ヘスス・ポサダ下院議長は、廃止の理由について、このカフェテリアは議員だけでなく、公務員や従業員、記者や訪問者も多く利用していると前置きした上で、市民を不愉快にさせるだけでなく、まじめに働いている議員たちのイメージダウンにも繋がる為と述べた。
尚、ビールやワインについては引き続き補助が行われる。

ティッセンでピサロ展開催

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、本日より印象派の巨匠カミーユ・ピサロ展を開催する。
今回の展示では世界中から集められた70作品が公開される。
この展示は9月15日まで開催。


6月3日(月)

5月の消費者景況感、5.9ポイント減

社会学研究所(CIS)の調査によると、5月の消費者景況感は50.8ポイントで、前の月より5.9ポイント下がった。
これにより、2ヶ月連続の上昇傾向に歯止めがかかった。
この下落の主な理由は、将来に対する景況感が10ポイント、雇用に対する期待も9ポイント下がったことなどによる。
また、回答者の10人中8人が経済状況について、6ヶ月前より悪化していると答え、13.5%が変化していないとした。
改善したと答えたのは6.1%にとどまった。

気象局、極端な冷夏はないと予測

スペイン気象局の広報担当は、今夏は数十年来の冷夏になると一部で報道されたことについて言及した。
それによると、今年の夏は平年より気温は低めで、降雨量は多いと予測しているが、極端な冷夏になる可能性は低いとしている。
また、冷夏の報道については、過去のデータや気象学的根拠なしに伝えられたものであり、信頼に値するものではないとコメントした。
尚、今月は徐々に気温が上昇していき、地域によってはにわか雨にたびたび見舞われる所もあると予測している。

マドリッド地下鉄、昔の路線図を再び導入

マドリッド地下鉄は、利用者に配布する路線図について、2007年まで使用していたデザインの改訂版を採用すると発表した。
このデザインは長年使用されてきたが、路線が拡大して、図面に収まりきらないとの理由で変更された。
新路線図は、ロンドンの地下鉄を参考に作成されたが、見づらいと不評だった。
地下鉄の関係者は、昔ながらの地図はシンプルかつ機能的で、実際の地理を反映しているため見やすいとしている。
路線図は、地下鉄各駅のインフォメーションの他、携帯電話のアプリケーションとしてダウンロードできる。


5月31日(金)

スペイン銀行、最低賃金制度廃止も検討

PP政権による様々な労働法改正にも関わらず失業者の増加は止まらず、状況は更に悪化している中、スペイン銀行のルイス・マリア・リンデ総裁は、最低賃金制度の廃止や、定年年齢の65歳から67歳への移行期間の短縮の必要性を提言した。
現行の最低賃金制度では、その最低ラインを月額645.3ユーロと定めているが、 企業がより雇用しやすくなるよう、同制度の廃止の必要性を語った。
また、2027年までかけて徐々に定年退職の年齢を65歳から67歳へと移行すべく、すでにそのプロセスは始っているが、これをスピードアップし、短期間に67歳に引き上げる必要性をコメントした。

バルセロナ・カリタス、26万人を援助

昨日、NGOカリタス・バルセロナ支部が2012年に行なった活動の 発表が行なわれたが、これによると、経済危機が悪化する中、2012年に 同団体が何らかの形で援助を施した人数は260.702名に達した。
これは同地域に住む人口の実に5.2%にあたり、前年度と比較すると 3%の増加となった。
カリタス・バルセロナ支部の2012年運営資金2280万ユーロのうち、 90%がプライベートな寄付金によるもので、公共予算からの支援は 僅か10%に過ぎない。
また、同じく2012年にマドリッド・カリタスから何らかの援助を 受けた人数は121.980名となり、前年度比3000人の増加となった。


5月30日(木)

盗まれたピカソとミロの作品を発見

2010年にマラガの展示会場から盗まれたピカソの作品2点とミロの 作品1点が発見され、無事、回収された。
3年以上にわたる捜査は、スペイン国内だけでなく、チェコ共和国にまで 及んだが、去る4月18日に犯人グループの一人と思われる人物の逮捕に 漕ぎ着け、昨日、3点の作品の発見に至った。
捜査は今後も続く模様で、更なる逮捕もありそう。

ハエン県、オリーブ花粉量、過去最高に

アンダルシアでは冬から春にかけての降水量が多かったため、花粉の大量発生が 予測されていたが、今月13日には、6500万本のオリーブの木を持つ ハエン県で、1立方メートルの大気中に18800粒のオリーブ花粉が 観測され、統計が取られ始めて以来の最高値を記録した。
オリーブ花粉アレルギーを持つ者は、通常、400粒程度から症状が出るため、 ハエン県では警告を発している。
同県では、住民の25%が花粉症に苦しんでおり、またその中の90%が オリーブ花粉に反応しているとのこと。


5月28日(火)

AVEマドリッドーエクストレマドゥーラ開通は2015年

アナ・パストール勧業大臣は本日、マドリッドと南西部の州エクストレマドゥーラを結ぶ高速鉄道AVEの開通は2015年になると発表した。
同大臣は、ホセ・アントニオ・モラガ州知事とともに高架橋建設現場の視察後、会見を行った。
それによると、開通後はマドリッドーカセレスの所要時間は2時間39分となり現在より約50分短縮される。
また、マドリッドーメリダ間は3時間14分で、1時間15分の短縮。
さらにマドリッドーバダホス間は3時間35分で、やはり50分の短縮となる。

バルセロナ、世界渡航先ランキング10位に

大手クレジット・カード会社が、毎年行っている世界渡航先ランキングが 発表された。
それによると、バルセロナは10位に入り、スペインの都市としては初のトップ・テン入りを果たした。
また、ヨーロッパの都市だけに限った場合は4位だった。
一方、渡航先での消費額ランキングでも バルセロナは10位だった。
それ以外のスペイン都市ではマドリッドが23位に入った。
尚、1位はタイのバンコクだった。

ラス・ベンタス闘牛場で特別展示

マドリッドのラス・ベンタス闘牛場内の展示室では、本日より往年の闘牛士13人の写真や闘牛に関する個人的所有物の特別展示を開催する。
フランシスコ・リベラ、ミゲル・バエス、ビトリアノ・バレンシアなどが、自分の息子たちに闘牛を教えている写真や家族との写真、自らが使用し、その後息子が受け継いだ闘牛の衣装などが展示されている。
この特別展は、6月16日まで開催される。


5月27日(月)

外国人観光客の消費、7.5%増加

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年1月〜4月までにスペインを訪れた外国人観光客の平均消費額は、前年同期比7.5%増加した。
また4月だけの数値をみても6.3%上昇している。
一方、1人あたりの消費額は4.8%、1日の平均額も6.3%それぞれ増加している。
訪問者の国籍別でみると、最も増加したのは北欧で17%だった。
消費額が最も大きかったのは英国で、全体の17.2%、これにドイツ、オランダ、フランスが続く。
観光客の訪問地ではカナリアスでの消費が最も多く、全体の29.9%を占め、 前年より7%増加している。
これに続くのがカタルーニャで、こちらは前年比では10.8%上昇した。

全国の貯水量、過去最高に

農業・食料・環境省によると、全国の貯水量の平均はその容量の85.9%に達した。
これはこの10年の平均値を20%以上上回るもので、観測史上最高値となった。 1979年にはこれより高い数値に達したが、当時の容量は現在よりもかなり低いものだったという。
今年のデータの特徴としては、平年降雨量の多い地域ではあまり数値が伸びず、逆に少ない地域で上昇したこと、またこれまで大きかった北部と南部の差が緩和されたことが挙げられる。
同省によると、これにより少なくとも2年間は安定した水の供給が保障されるという。

週末の交通事故死者11人

総合交通局(DGT)の発表によると、先週金曜午後3時から昨日午前零時までに 起きた交通事故で亡くなった人は11人だった。
他に1人の重傷者と10人の軽傷者が出ている。
また、死者のうち5人がオートバイを運転、2人が自転車に乗っており、1人は 歩行者だった。


5月24日(金)

サン・イシドロ祭の闘牛チケット、3〜4倍に

現在、マドリッドのラス・ベンタス闘牛場で、サン・イシドロ祭の闘牛が 毎日行なわれているが、チケットが売り切れると非公式ダフ屋による 転売が頻繁に見られる。
これを取り締まるため、ラス・ベンタス闘牛場の周囲には多数の警官が 配備されているが、その監視の目をくぐって正規価格の3〜4倍の値段で 売買されている模様。

マドリッドで、エクソシストを緊急養成

マドリッド大司教区には、現在、悪魔祓いを行なうことの出来る 司祭、エクソシストがおらず、これを養成するのが急務となっている。
エクソシストの助けを請う人は後を絶たないが、そう言った儀式は 司教区、或いは大司教区から任命された司祭でなければ行なう事が出来ず、 その知識と許可を持った司祭はマドリッド大司教区には存在しない。
そのため、現在、8名の司祭が正式なエクソシストになるための 集中コースを受けているとのこと。


5月23日(木)

モンジュイック城、入場モニュメントに?

バルセロナ市にあるモンジュイック城は、年間、約100万人が訪れているが、 現時点では、入場モニュメントとはなっていない。
財政難に苦しむバルセロナ市は、これを入場可能なモニュメントにする事に よって、かなりの収益を得られるのではないかと、現在、その方向で、 どう言ったものを展示するのか、どのようなサービスを行なうのかなど、 検討を進めており、2014年には実現したいとのこと。

RENFE,アルバセテーアリカンテ間のAVEテストを開始

本日、スペイン国鉄RENFEは、アルバセテとアリカンテ間における 超特急AVEの試運転を開始した。
アナ・パストール勧業大臣によると、アリカンテ県で進められている AVE開通工事は順調に進んでおり、6月末にはサービスを開始出来るとの こと。


5月21日(火)

ボテージャ市長、グルテルから「娘の結婚祝い」

ホセ・マリア・アスナル元首相の妻でマドリッド市長のアナ・ボテージャ氏は、グルテル汚職事件の帳簿に長女の結婚式費用の一部が支払われていたという報道について言及。
これは、娘婿がすでに説明したように、あくまで式の招待客からの「結婚祝い」であると強調した。
この報道はエル・パイス紙によるもので、与党民衆党の関係者が多く関わっているとされる一連の汚職事件で、帳簿のなかに娘婿レハンドロ・アガ氏の結婚式、3万2452ユーロ、と記載されていたという。
これについてアガ氏は、結婚祝いなので披露宴会場のライティングに充てたと同紙に説明している。
一方、同市長はお祝いに対するお返しはあったのかとの報道陣からの質問に対しては、非常に不愉快な疑念であると一蹴した。
尚、この事件の容疑者で、式に招待された人物は数名いる模様。
元政治家で実業家のアガ氏と元首相の長女の結婚式は 2012年9月にマドリッドのエル・エスコリアルで行われ、当時現役の首相であった父親の友人としてイタリアのベルルスコーニ元首相や英国のブレア元首相など当時の国家元首が招待され、税金を使った警備など、一個人の結婚式が王室並みの規模で行われたことが批判された。

公立語学学校、最も高い自治州はマドリッド

マドリッドの公立語学学校教員組合の調べによると、35校ある州内の語学学校の授業料は269ユーロで、全国で最も高かった。
これに続くのはカタルーニャだが、金額は177ユーロと92ユーロの差がある。
これはマドリッドが今期の授業料を昨年より166%上げたことによるもの。
尚、3位はバレアレスの149ユーロ、次にナバラの131ユーロとなるが、 最も安いカナリアス(36ユーロ)、リオハ(54ユーロ)やパイス・バスコ(70ユーロ)との差はかなりのものとなる。
経済危機のうえに授業料の高騰で勉強をあきらめる人も増える一方で、就職のためにと需要自体は5%程度増加している。
その一方で予算は削減されたため定員も縮小となり、競争率は高くなっている。

プラド美術館で特別展開催

マドリッドの国立プラド美術館では本日より、14世紀から19世紀の小型作品を集めた特別展「閉ざされた美」展を開催する。
フラ・アンジェリコからゴヤ、フォルトゥニーなどの絵画、彫刻281点が年代順に展示されている。
初公開の作品の他、常設展でおなじみの作品も、展示の高さを変えるなどしており、同美術館長は、今までと違った視点で鑑賞してほしいと語った。
この展示は11月10日まで。


5月20日(月)

マドリッド地下鉄、20、21、22日のスト回避

マドリッド地下鉄労組は、賃金カットの提案に反対して断続的に部分ストライキを行っているが、本日20日から22日までに予定されていた分については回避すると発表した。
これは、先週末行われた協議の結果、昨年の給与未払い分について 裁判に訴えることで合意に達したための措置。
一方、今月24、25日のストは現在の所維持しており、こちらも 今後の交渉次第でキャンセルとなる可能性もある。

マドリッド市内に偽古着ポスト急増

マドリッド市役所によると、使わなくなった衣類を「寄付」するポストの偽物がここ数年急増しているという。
それによると、市は2011年に無許可で設置されたポストを997台撤去した。
昨年は13%増加して1313台だった。
これらのポストの持ち主は、税金を払わずに無料で古着を仕入れ、古着屋や青空市などで販売する。
消費者団体OCUによると、ポスト1台につきおよそ100キロの衣類を収集でき、その収益は1台につき年間3500ユーロに達するという。
違法ポストはシンプルでNGO団体を装って携帯電話の番号だけが書かれている場合がほとんどだが、中には市役所や自治州のロゴを貼ったものもある。
先日チャンべリ地区周辺で摘発されたケースでは、違法ポストの中身を偽の市職員が市のワゴン車そっくりに塗られた車で収集しようとしていた。
尚、市の許可を得てポストを設置している団体はひとつだけで、市内150箇所に設置されている。
ただし、この団体も新興宗教との関係や収集した衣類の一部を販売して利益を得ていることなどから、批判されているという。

カタルーニャで大雨注意報

気象局は本日、カタルーニャ自治州のバルセロナ、レリダ、タラゴナとジローナに大雨注意報を発令した。
それ以外の地域でもやや不安定な天候で、にわか雨に見舞われる所もある模様。
全国的に続いた悪天候は明日以降、徐々に回復に向かう見込み。


5月17日(金)

貿易収支、初の黒字

今年、第1・四半期の貿易収支は、プラス6億3500万ユーロと、 その統計が1971年に取られ始めて以来、初の黒字となり、 同時点での貿易赤字が40億4800万ユーロと、前年度比較68%の マイナスとなった。
年間比較での大きな赤字減は、輸出が3.9%の増加を示し、 565億8400万ユーロに達し、更に、輸入が606億3200万ユーロ と、6.9%のマイナスとなった事によるもの。

サッカー国王杯に合わせてマドリッド地下鉄スト

今夜、マドリッドのサンティアゴ・ベルナベウ・サッカースタジアム において、レアル・マドリッド 対 アトレティコ・デ・マドリッドの 両チームによるサッカー国王杯決勝戦が行なわれるが、その試合時間の 前後に合わせて、マドリッドの地下鉄はストを予定している。
試合前の19時〜21時まではミニマムサービス52%による運行が、 そして、試合後にかかる時間帯、23時〜午前2時にかけては 61%のミニマムサービスによる運行となる予定。


5月16日(木)

スリのプロ集団、マドリッドの地下鉄に復帰か

組織的にマドリッドの地下鉄内でスリを続けていたボスニア国籍の 30代女性5名が、330回の犯歴を持って告訴されており、 判決が出るまでの間、地下鉄構内へ入る事が禁じられていたが、 本日、この措置に対し、マドリッドの裁判所が、「無差別的、且つ、 不正な措置である」として、同禁止令の停止を命じた。
組織的な犯罪である場合、その組織を取りまとめ指揮している者と、 その組織の活動に参加している者とでは、前者の場合で懲役3年〜6年、 後者の場合2年〜5年と、その罪の重さにも違いがある。
これにより、5名のスリ集団は、判決が出るまでの間、再び地下鉄構内に 入る事が出来るようになったため、今後、窃盗活動を再開する事が 予測されるので注意が必要。


5月15日はサン・イシドロの祝日のため、ニュースはお休みとさせて頂きます


5月14日(火)

バラハス空港、80周年

マドリッドのバラハス空港は、明日、最初の商業フライトの運航から80年を迎える。
1933年5月15日、近隣のヘタフェやカラバンチェルの飛行場に変わるものとして建設され、1931年4月30日には開港セレモニーが行われていた。
初飛行はバルセロナ行きとセビージャ行きで、料金はそれぞれ150ペセタと125ペセタだった。
また荷物や超過料金はバルセロナ行きが1キロにつき1.50ペセタ、セビージャは1ペセタだった。
乗客の定員はわずか8人で、乗務員も2人だけだった。
1933年のフライト数は378便、利用客は2873人だったが、ターミナルもなく、滑走路も舗装されていなかった。
現在のバラハスは年間4500万人が利用し、80社近い航空会社が 世界179地域に向けて運航している。

移民の子供、50%が自分はスペイン人と自覚

オルテガ・イ・ガセット研究所の調べによると、両親が外国からの移民である子供のほぼ半数が、スペイン社会に溶け込んでいると回答した。
特にスペインで生まれた場合は、80%が自分はスペイン人であると自覚している。
半数の子供達が、友達のうちのほとんどがスペイン人の両親を持っていると答えている。
一方、何らかの状況で差別を受けたと感じた人は10%であった。
国籍別では、フィリピン人とブルガリア人が最もスペイン人の意識が高く、ボリビア人と中国人の意識は低かった。

30県で悪天候による注意報

気象局は本日、30県に大雨などの悪天候による注意報を発令した。
それによると、ソリア、ナバラ、リオハ、ウエスカ、サラゴサ、テルエル、アルバセテ、クエンカ、シウダ・レアル、グアダラハラ、カセレス、バダホス、カディス、ウエルバ、コルドバ、セビージャ、ハエンに大雨強風注意報が出ている。
また、ア・コルーニャ、ルーゴ、アストゥリアス、カディスとメノルカには波浪注意報が出ている。
この傾向は水曜日も続く見込み。


5月13日(月)

3月の住宅売買、12.6%減少

国家統計局(INE)によると、3月の住宅売買は2万2086件で昨年の同時期よりも12.6%減少した。
これは、昨年4月以来最も低い数値で、また3ヶ月連続の増加傾向に歯止めがかかった。
INEでは減少の理由について、住宅購入による税金控除制度が1月いっぱいで終了したことが、影響していると見ている。
新築住宅は、前年比11.9%、中古物件は13.2%それぞれ下がっている。
一方、売買物件の割合では新築は47.8%を占めている。
自治州別でみると、売買件数が最も多かったのはリオハとアラゴンだった。
逆に減少したのは、アストゥリアス、パイス・バスコとナバラだった。

公共交通機関の利用者、9.5%減

INEによると、3月の全国の公共交通機関利用者は、前年比9.5%減少した。
特に地下鉄利用者は、セビージャを除いてすべて減少している。
なかでも最も利用者が減ったのはマドリッド地下鉄で、18.4%マイナスとなった。
バスの利用も減少しており、全国平均はマイナス9%、特にムルシア、ラ・マンチャとエクストレマドゥーラで顕著だった。
一方、航空機の国内線は16.6%減少したが、AVEなどの長距離列車はやや増加している。

ダース・ベーダーの吹き替え、コンスタンティーノ・ロメロさん死去

声優で、バラエティ番組の司会などでもおなじみだったコンスタンティーノ・ロメロさんが昨日、バルセロナで亡くなった。
享年65歳。
ラ・マンチャのアルバセテ出身のロメロさんは、その後バルセロナに移住。1965年にラジオのパーソナリティとして活動を始め、その後テレビのクイズ番組などを担当し、特徴ある風貌で、お茶の間でおなじみの顔となった。
一方で魅惑の低音を生かし、様々な外国映画の吹き替えを担当。
ブレード・ランナーのレプリカント、スターウォーズのダース・ベーダーやライオン・キングの父親役などが有名だが、他にアーノルト・シュワルツェネガーやクリント・イーストウッド、ロジャー・ムーアの吹き替えなどにも定評があった。


5月10日(金)

セビージャ大司教、偽司祭に対し、徒歩巡礼を言い渡す

セビージャのマカレナ地区で5年間に渡り、カトリックの司祭を装って ミサを執り行っていたエクアドル人、アンヘル・ルイス・オレジャナに対し、 セビージャ大司教区は、罰として、アルカラ・デ・グアダイラからウトレラまでの 道のりを徒歩にて巡礼するよう命じた。
アンヘル・ルイスは、セビージャ大司教区に対し、母国の教区名で偽の司祭証明を 提出し、過去5年間に渡り、司祭としてミサを行なってきたが、特に教区司祭として 任命されていた訳では無かった。
本人は、偽った事について罪を認め、反省している事から、カトリックの 習慣に基づいて、徒歩巡礼を行なう事によりそれ以上の罪を問わない決定が 下された。

週末は好天、その後、寒波

週末にかけて全国的に好天に恵まれるが、火曜日から再び寒さが戻り、 各地でお天気が崩れる模様。
気象局の発表によると、ガリシア北部やカンタブリアでは土曜日あたりから すでに気温が下がり始め、雨の降るところもあるとのこと。
特に寒くなるのは、本土最北部、カスティージャ・イ・レオン北部、ナバーラ、 リオハ、バスクなどで、最高気温が6度〜8度程度下がることが予想されており、 その他の地方では5度〜6度程度下がる見込み。
しかしながら、今回の寒波は、そう長くは続かず、木曜日の夕刻辺りから回復 し始める模様。


5月9日(木)

ネバダ山脈、前年度比8.7%減で冬のシーズン終了

この冬、グラナダのネバダ山脈を訪れた人の数は906.000人で 前年度比マイナス8.7%となった。
これら訪問者の内、790.326人がスキー客、そして116.374人が それ以外の目的で訪れた人々。
前年度よりも訪問者が減少した主な理由として、シーズン中の悪天候が 挙げられる。
スキー場シーズンは、147日間続いたが、その内、49日間は、雨や雪に 見舞われた。
しかしながら、日帰りではなく、泊りがけでやってくる人の増加が目立ち、 訪問者数が減ったにも関わらず、宿泊施設の利用状況は前年度よりも3%プラスの 63%に達した。

ピレネーの雪解け水で河川が増水

ここ数日の気温上昇に伴い、ピレネー山脈の雪解けが急速に進んだため、 付近の貯水池はいずれもその容量の90%を越えており、今後、更に増え続ける ことを見越して、大量に放水を行なっている。
そのため、テル川、エル・セグレ川などで、急激な増水が見られ、当局では 付近の住民に注意を発している。


5月7日(火)

パルマ法廷、クリスティーナ王女に対する訴えを却下

フアン・カルロス1世国王の娘婿が収賄などの容疑で起訴されているノース事件で、パルマ法廷は本日、原告側が要求したクリスティーナ王女への告訴を却下した。
その理由について、原告側が提出した証拠物件では、王女の事件への関与や認識を明確に示すものは見受けられないとしている。
同王女は夫のイニャキ・ウルダンガリン被告が主宰するノース財団の理事として名前を連ねており、国王の直系が告訴されるかどうかが注目されていた。

マドリッド地下鉄スト、一部回避

マドリッド地下鉄の労働組合は、本日行われた会合で明日水曜日と木曜日に予定していたストライキの中止を決定した。
また来週の13、14日のストも回避される。
一方、15日のサン・イシドロの祝日と17日のサッカー国王杯決勝の 日は現在の所決行される見込みだが、14日に予定されている次の会合で協議される模様。

今年のサン・イシドロ、予算20%カット

マドリッドの守護聖人サン・イシドロのお祭りの予算が昨日発表された。
それによると、今年の予算は84万5000ユーロで、昨年より20%削減された。
アナ・ボテージャ市長は、この金額は経費を業者らと交渉し、なるべく低くなるよう工夫したもので、祭りの質が悪くなるわけではないことを強調した。
お祭りの期間は10日〜19日までで、マヨール広場とビスティージャ広場を中心に、コンサート、映画、出店、アトラクションやコンクールなど様々なイベントが行われる。


5月6日(月)

4月の失業者数、わずかに減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は3月よりも4万6050人減少した。
これにより失業者の総数は498万9193人となった。
職業別では、最も下がったのが建設業で2.46%、これにサービス業と工業が続く。
男女別でみると、男性が1.57%、女性が0.26%それぞれ下がっている。
また25歳以下の若者は1.03%、外国人労働者も1.88%減少している。
一方、自治州別では、アンダルシアが最も減少しており、これにカタルーニャとバレアレスが続く。
逆に上昇したのはカナリアスとバレンシアだった。

4月の新車登録台数、10.8%増加

自動車販売・製造業者協会によると、先月の新車登録台数は昨年の同時期より10.5%増加して、6万2317台だった。
これで8ヶ月続いた減少傾向に歯止めがかかったが、同協会ではこの理由について、 政府が行っている自動車購入援助政策によるものとしている。
同協会ではこの数値を評価しつつ、個人だけでなく中小企業に対しても購入の援助や ローンの緩和などが必要であると述べた。

マドリッド地下鉄、水、木曜に部分スト

マドリッド地下鉄社員で構成される労働組合は、同社の給与カットに反対して、今週水曜と木曜に部分ストライキを行う。
水曜日は、午後5時半から7時半までで、ミニマム・サービスは48%程度。
また木曜日は午前7時15分から9時15分で、ミニマム・サービスは54%。
一方、同労組は13日から無期限の部分ストを行う構えで、これによ り15日のサン・イシドロの祝日や17日に開催されるサッカー国王杯の決勝などが影響を受けることとなる。
同地下鉄では先月も4回の部分ストが行われた。


5月3日(金)

PP、PSOE共にマドリッドでの支持率低下

去る4月29日にエル・パイス紙が600人を対象に行なった調査によると、 マドリッド自治州政府の与党であるPPの支持率は、2011年度の51.7% から、35.2%へと大きく後退しており、もしもこの時期に選挙が行なわれた とすれば、PPが過半数を獲得する確立は極めて低い事が明らかになった。
また、最大野党であるPSOEについても同様に、2011年度には26.2%で あったのに対し、今回の調査では20.1%と、大きく後退している。
こう言った中、逆に支持率が伸びたのは、IUと、UPyDで、それぞれ、 9.6%から18.9%、6.3%から10.4%へと上昇しており、 特にIUは、最大野党のPSOEと比べ、その差は僅か1.2ポイントにまで 迫ってきた。

医療経費削減に対しプラド美術館前で抗議運動

5月2日は、1808年にあったナポレオン軍の侵略に対し、マドリッドの住民が その独立を勝ち取るために立ち上がった日として、毎年、記念日として祝われるが、 これをテーマにして画かれた、絵画作品「5月2日」、そして「5月3日」と 言うゴヤの代表作がある。
「5月2日」では、マドリッド住民とフランス軍が戦っている様が画かれ、 「5月3日」では、フランス軍に捕らわれた人々が銃殺される場面が画かれているが、 これらの歴史的事件にかけた形で、マドリッド州政府が進めている医療経費削減政策に 対する抗議運動が昨日、プラド美術館の前で行なわれた。
医療サービスを表す「白衣姿の医療従事者達」が並んで立ち、それを銃殺する シーンを作り出し、ゴヤの画いた「5月3日」の作品を再現する形で、州政府が 医療サービスを抹殺しようとしていると訴えた。


5月1日、2日は連休のためニュースはお休みとさせて頂きます


4月30日(火)

連休の大移動は600万台の見込み

総合交通局(DGT)は本日から日曜日まで連休特別体制を行う。
これは、明日のメーデーの祝日の他、木曜日はマドリッドの祝日にあたり、行楽地や故郷に向かう車が増加するためで、同局では600万台の移動を見込んでいる。
この特別体制はマドリッドを中心に行われるが、週末にはカディスでオートバイの世界選手権が行われ、多くのライダーがヘレス・サーキットに駆けつけるため、こちらの警備も強化される。
最も移動が多いと予測されるのは本日と午後と明日午前、また土曜日の午後と日曜日はUターンラッシュと週末ラッシュが重なるためかなりの混雑が予想されている。

ダリの特別展、最初の週末で1万6000人が来場

マドリッドのレイナ・ソフィア・美術館で先週金曜より開催されているサルバドール・ダリの特別展。
この週末だけで入場者はすでに1万6000人に達しており、同館の記録を更新するものと見られる。
これまでの最高記録は、1994年のアントニオ・ロペス展や2006年のピカソ展などが保持している。
今回はダリの初期の作品も含めた200点が公開され、スペイン初展示の作品も20点ほどある。
この特別展は9月2日まで。

世界ベストレストラン、ジローナの店が1位に

イギリスのグルメ雑誌レストラン・マガジンが毎年恒例ののベストレストランを発表した。
1今年は、カタルーニャ州ジローナにあるセジェール・デ・カン・ロカが初の栄誉を手にした。
このレストランは2年連続で2位にランクしていたが、カタルーニャの伝統料理とイノベーション、オーナーたちの情熱とホスピタリティーが評価され、優勝候補に挙がっていた。
経営者のロカ兄弟は、両親が現在も営む大衆レストランを見て育ち、ジョアンがメインディッシュ、ジョルディがデザート、ジョセップがワインとテーブル、とそれぞれの専門分野を持ちながら家族経営らしい調和の取れたメニューを提供している。
尚、今回のランキングには50位以内にスペインのレストランが5軒選ばれ、そのうち2軒は4位と8位にランクインしている。


4月29日(月)

各地で雨・雪による注意報

気象局は本日、イベリア半島北部や中央部を中心に雨や雪などによる注意報を発令した。
それによると、カスティージャ・イ・レオン州では大雪注意報がでており、山間部では最高18センチの積雪が見込まれている。
またブルゴス、パレンシアとバジャドリでは強風注意報が発令されており、最大風速は70キロに達する見込み。
アンダルシアのアルメリア、グラナダとハエンでは山間部で2〜5センチ、アラゴンのテルエルでは8センチの積雪が予測されている。
一方、カタルーニャのバルセロナ、ジローナとタラゴナでは大雨注意報が出ており、12時間で60立方メートルの降雨となるほか、波浪注意報も出ている。
また首都マドリッドでも山間部で18センチの積雪、ナバラとリオハでは大雪と強風注意報が出ている。
一方、ガリシアでも海沿いでは波浪注意報が発令されている。

4月の消費者物価指数、1.4%の予測

国家統計局(INE)は今月の消費者物価指数(CPI)の暫定値を本日発表した。 それによると、今月の数値は3月と比較すると0.4%上昇したが、前年同月比では 1ポイント下がっている。
INEではこの理由について、電気代の値下がりと都市ガスの据え置きによるものと見ている。
4月のCPIの最終結果は来月14日に行われる予定。

第1四半期の殺人事件数26.4%減少

内務省の発表によると、今年第1四半期の全犯罪件数は53万7223件で、昨年より 2.6%減少した。
このうち殺人事件は78件で、昨年の同時期より26.4%減少した。 しかしながら、家屋侵入の強盗は6.1%上昇した。
また薬物の売買、器物破損やスリなども減少したが、強盗や恐喝はやや上昇した。
これらの数値を自治州別でみると、最も犯罪が減少したのがカンタブリアで、これにバレアレスとアラゴンが続く。
逆に増加したのはアストゥリアス、エクストレマドゥーラとムルシアだった。


4月26日(金)

国会議事堂前でデモ隊と警官隊が衝突

昨日の午後、現政権の辞任と国会解散を求めて、マドリッドの中心部にある 国会議事堂前に約1500人が集結した。
これは、外国のインターネットサーバーに置かれたホームページを通して 呼びかけたもので、代表者もいなければ、組織的なものを一切持たない集団に 過ぎなかった。
同集結がある事が、ほぼ確実であったため、議事堂の周囲は柵で守られ、 1400人以上の警官隊が警備に当たっていた。
夕刻、集結が始ってから3時間ぐらいは、デモ隊による暴力的な動きは見られず、 警官隊へ罵声を飛ばす程度であったが、20時半ごろになって、デモ隊の一部が警官隊に 向かって石や爆竹などを投げ始めたため、両者間に衝突が起きた。
しかしながら、警官隊の反撃に対し、過激グループが散り散りになって逃走したため、 大規模な暴動に発展する事は無かった模様。

カスティージャ・イ・レオン、セゴビアのアルカサルが最人気

セゴビア市にあるアルカサルの過去1年間の入場者数は478.000人となり、 前年度に続いて、カスティージャ・イ・レオン州内の人気ナンバー1モニュメントの地位を 獲得した。
これに続いて、ブルゴス市の大聖堂が第2位、そしてブルゴス県のアタプエルカにある 人類進化博物館が第3位となった。

外国人観光客による収入8.4%の増加

今年第1・四半期にスペインを訪れた外国人観光客がスペイン国内で支払った 合計金額は93億600万ユーロとなり、前年度同時期比較8.4%のプラスとなった。
ツーリスト一人当たり、一日平均にして110ユーロ、また、スペイン滞在中の 一人当たりの平均出費にすると991ユーロとなる。
 国別に見ると最も消費額が大きかったのはドイツ人ツーリストで15億6100万ユーロ (全体の16.8%)、次いでイギリス人の15億2600万ユーロ。


4月25日(木)

失業者600万人を上回る

スペインの失業者数は、今年第1・四半期に237400名の増加となり、 初めて600万人の壁を越え、6.202.700名となった。
これに伴い、失業率も1.14ポイントの上昇となり、27.16%に達した。
また、就労人口は322.300人の減少となり、16.634.700名と、 2002年以来の最小値となった。
 家族全員が失業していると言う世帯数は同四半期に72.400世帯の増加となり、 すでに計1.906.100世帯と、間もなく200万世帯に達しようとしている。
 前四半期と比較して、最も失業者の増加が目立ったのはアンダルシアで31100名の 増加。
これに次いでバレンシアで27400名増、バレアレスで24900名増となった。

AVEアリカンテ線、間もなく開通か

昨日、アナ・パストール勧業大臣は、超特急AVEのアリカンテ線延長工事は 順調に進んでいるとし、今後、最終段階における技術的なトラブルが起きない限り、 6月にはその運行を開始出来ると発表。
地中海沿岸部主要都市間の交通を円滑に する事は、スペインにとって最重要課題の一つである事を強調した。


4月23日(火)

3月のホテル宿泊率8.3%上昇

国家統計局(INE)によると、先月の国内ホテル宿泊率は前年同月比8.3%上昇した。
それによると、国内居住者は10.1%、非居住者は6.8%それぞれ上昇している。
INEでは上昇の理由について、今年のセマナ・サンタ(イースター)が3月にあたったことによるとしている。
また宿泊施設の占有率は46.7%で、昨年より5.5%増加した。
外国人の宿泊施設利用者を国籍別でみると、ドイツとイギリスが最も多く、それぞれ26.7%と21.4%だった。
外国人の宿泊が最も増加した自治州はカナリアスでこれにカタルーニャが続く。 。
一方、宿泊率が最も高かった自治州はカナリアスで72.2%、これにバレアレスとバレンシアが続く。

マドリッドの地下鉄駅名にスポンサー名表示

マドリッド地下鉄を運営する同自治州は、大手携帯電話会社ボーダフォンと本日正式なスポンサー契約を交わした。
契約は2016年までで、差し当たり6月から中心地のソル駅は名称がソル・ボーダフォン駅と変更される。
また9月からは、同社のシンボルカラーと同じ赤色の路線2番線とその全ての駅にもスポンサー名が付け加えられる。
さらに駅の案内表示や他の駅に設置されている路線図、乗り換え案内、公式マップや携帯のアプリケーションなどあらゆる表示が更新される。。
イグナシオ・ゴンサレス州知事は、1つの路線全部にスポンサー名がつくのはヨーロッパ初であるとし、赤字続きの地下鉄にとって広告収入は非常に有益でであると強調した。
また、これを機にさらにスポンサーを獲得する可能性も示唆した。

マドリッドマラソン、警備を強化

マドリッド市は、今週日曜日に市内で行われるマラソンについて、昨年よりも警備を強化すると発表した。
これは、先日米ボストンで起きたテロ事件を受けたもので、市警察のほかにこれまで警備を担当していなかった国家警察からも400人を動員、救急隊などを含めると1100人の体制で警戒にあたる。
市では、このマラソンについては危惧すべき要素はないが、市民の安全を守るために万全を期すと述べた。


4月22日(月)

マドリッドのパチャ、33年の歴史に幕

イビサ島に本部を置く企業パチャ・グループは、マドリッドにあるナイトクラブ「パチャ・マドリッド」とのフランチャイズ契約を終了すると発表した。
これにより33年間続いたパチャの名前がマドリッドから消えることとなる。
パチャ・マドリッドは、1970年代後半に同グループ創始者のリカルド・ウルヘル氏が、市内バルセロ通りにあった劇場を買い取りオープンした。
1996年にフランチャイズとして企業家に売却、近年は両者の経営方針の違いが取り沙汰されており、数ヶ月前からシンボルであるチェリーのマークも 看板から外されていた。
同グループは、現在世界13カ国に18箇所以上のナイトクラブを展開するほか、ホテル、ショップなども経営している。
尚、このディスコは元の名前であったバロセロ・シアターに名称を変更して経営を続けるという。

国王、公務再開

フアン・カルロス1世国王は、本日よりサルスエラ宮殿で公務を再開する。
椎間板ヘルニアの手術後1ヶ月半で復帰となり、少なくとも2ヶ月としていた主治医の予測より早まる形となった。
本日は宮殿内で今年のセルバンテス文学賞の受賞が決まった作家ホセ・マヌエル・カバジェロ氏と謁見する。
宮殿外での公務復帰は未定だが、来月17日に行われるサッカー国王杯決勝(レアル・マドリッド対アトレティコ・デ・マドリッド)となる模様。

マルケス、モトGPで史上最年少優勝

昨日米国テキサス州オースティンで行われたオートバイの世界選手権第2戦で、 スペインのマルク・マルケスが最高峰のモトGPクラスで初優勝した。
20歳と63日での同カテゴリー優勝は史上最年少の快挙で、1983年に米国のフレディ・スペンサーが21歳8ヶ月で樹立した記録を塗り替えた。
また、2位はダニー・ペドロサ、3位はホルへ・ロレンソとスペイン勢が独占した。
一方、モト3でも1〜3位を独占、モト2では1,2位と今回もスペイン勢の大活躍となった。


4月19日(金)

アルハンブラの最後のアラブ王、ボアブディルの遺体発見か?

1492年1月2日、峠越えでアルハンブラ宮殿を振り返り涙を流して 去っていた、、、と語られる、アルハンブラ宮殿に住み、グラナダ帝国を 治めていた最後のアラブ王、ボアブディルの遺体と思われるものが、 モロッコのフェズにおいて発見された。
ボアブディルはアフリカへ去ったあと、フェズに住み、1533年に亡くなったと されており、残っている資料に沿って調査が行なわれた結果、その遺体が埋葬された とされる場所に2体の人骨が確認された。
現在、その遺骨調査について、モロッコ政府からの許可待ちとなっており、 許可が出れば、ボアブディルの子孫とのDNA鑑定が行なわれる予定。
ボアブディルはカトリック両王によりアルハンブラが陥落したあと、フェズへ 立ち去ったが、その妹はスペインに残り、彼女とフェルナンド王との間に子孫を 残しているため鑑定は可能だが、全ては、ボアブディルのものと思われる遺骨の 保存状態次第とのこと。


4月18日(木)

ビルドゥ党、ボストンのテロを糾弾せず

ビスカヤ県のエロリオ市議会において、PNV党とPP党の票により、 先日、ボストンで起きたテロについて、これを糾弾し、被害者への全面的な 連帯意思の表明を行ない、ビルバオにある米国領事館、そしてバスク・スポーツ連盟へ 送る事が決定された。
しかしながら、テロ組織ETAの政治的分身であるとして、かつて違法化された バタスナ党の後身と見られるビルドゥ党員等は、棄権票を投じる事によって、 これらの決定には賛同せず、今回もまた、これまでと同様に、テロ行為の糾弾を 拒絶した。

公道での飲酒に600ユーロの罰金

マドリッドの市警察は、公道で飲酒行為を行なったとして、昨年、1年間に 8975件の摘発を行なっている。
今年に入って、最初の3ヶ月間の摘発件数は1830件に留まっているが、 これはまだ寒い季節であったためで、気温が上がり始めた先週末、スペイン広場、 モンクロア、オエステ公園などを対象にパトロールを行なったところ、摘発件数は 621件に達した。
気候が良くなってくると、今後も、増え続けると予想されるが、公道での飲酒は 禁止されており、未成年の場合で500ユーロ、成人の場合で600ユーロの 罰金が課せられる。
また、昨年までは、こう言った行為を繰り返さないようにとの教習を受けることにより 罰金を逃れる事が可能であったが、今年からはそのシステムが無くなった。


4月16日(火)

ラホイ首相、ローマ教皇に謁見

マリアノ・ラホイ首相は昨日、バチカンを訪問し新しいローマ教皇にヨーロッパの元首として初めて謁見した。
エルビラ夫人と共に訪れた首相は、24分間教皇と会談した。
その後プレゼントの交換が行われ、首相は国立図書館所蔵の15世紀の書物の複製とサッカースペイン代表選手全員のサイン入りTシャツを贈った。
一方首相にはバチカン博物館で作られている筆記具が贈られた。
謁見後首相は、同性婚の合法化や中絶法の緩和など社労党前政権の政策により 悪化したバチカンとの関係を修復できる良い機会であると述べた。

経済危機によりアパートのシェアが増加

住宅情報サイトのフォト・カサの調べによると、ここ数年アパートを2人以上でシェアする人がマドリッド州で増加している。
以前は共同生活といえば学生や若者、マドリッドに到着したばかりの移民の専売特許というイメージが強かった。
しかしながら経済危機による失業や給料カット、また離婚により住む所を失ったが、養育費の支払いなどで1人暮らしをする余裕がない人が増え、様々な職業、年齢層に渡っている。
一方、部屋を貸す側のプロフィールも多様化しており、ローンの支払いが残っている 中年層や年金を受給している高齢者が、やりくりのために空き部屋を貸すパターンも増えている。
後者は1950年〜60年代には全国的に見られたが、長引く不況によりここ数年復活の兆しを見せている。

歌手のイサベル・パントハ、2年の有罪判決も収監は免れる

2002年〜3年頃にコスタ・デル・ソルのマルベージャ市で起きた一連の汚職事件の判決が本日下された。
マネーロンダリングと収賄の罪に問われたフリアン・ムニョス元市長には懲役7年の実刑と3800万ユーロ以上の罰金が言い渡された。
また前妻のマイテ・サルディバル被告に対しては常習的なマネーロンダリングがあったとして3年3ヶ月の実刑と248万ユーロの罰金となった。
一方、当時元市長と恋愛関係にあった歌手のイサベル・パントハ被告については、マネーロンダリングにより2年の刑と114万7千ユーロの罰金の判決が下ったが、常習的ではなかったと判断されたため、サルディバル被告よりも軽い刑となった。
スペインの法律では、初犯で実刑が24ヶ月と1日以下の場合は収監されないため、罰金の滞納などが起きない限りは、刑務所入りを免れることとなる。
華やかなリゾート地を舞台に政治家と著名芸能人の関与で一般紙だけでなくゴシップ雑誌などもにぎわせたこの事件、パントハ容疑者の入退廷時にはファン、野次馬、マスコミで付近はごった返し、まるで彼女のコンサート直後のような騒ぎとなった。


4月15日(月)

3月の消費者物価指数、2.4%

国家統計局(INE)によると、先月の消費者物価指数(CPI)は2.4%で、 2月よりも0.4ポイント上昇した。
この数値は昨年の7月以来最も低いもので、主に燃料や一部の食料品の値下がりによると見られる。
燃料費は、2ポイント下がって0.7%、食料品では特に鮮魚、鶏肉と卵の値下がりが目立っている。
一方、衣料品は春夏の新商品シーズンで値上がり、パッケージツアーや宿泊施設、レジャーなども上昇した。

イベリア、バラハス空港にAVEの乗り入れを要請

先週行われた観光業界の会議においてイベリア航空は、2013年の注目点について発表を行った。
その中で同社は、高速鉄道AVEの駅とマドリッドのバラハス空港のコネクションが非常に不便であることを指摘、セビージャやマラガでAVEに乗った乗客が、乗り換や荷物の移動なしに空港に到着できるのが理想であるとした。
また、マドリッドだけでなくバルセロナのプラット空港にも直結した宿泊施設がないことにも触れ、特に1日で数箇所を移動するビジネスマンなどには非常に不便であるとし、新たなホテルの建設の必要性を強調した。
一方、2月のイベリア利用客は17.7%減少したが、これについては旅行者の減少とともに、AVEの競争力が上がってきたことも一因であるとした。

マドリッド地下鉄、再びストライキ

マドリッド地下鉄労使は今年に入って10数回に及ぶ交渉が合意に至らず、 今週と来週2回ずつ部分ストライキを行う。
日程は17日水曜の午後5時半〜7時半、翌日木曜が午前6時半〜8時半。
また24日は午後5時半〜7時半、25日は午前6時半〜8時半となる予定。 労組側はこの間に合意に達しない場合、5月にもストを続ける構え。
尚、初日の17日には市内のビジャ広場からシベレス広場までデモ行進が行われる。


4月11日(木)

カタルーニャ共和左派の国会議員、3名が退場

昨日カタルーニャ高等裁判所が下した判決(カタルーニャの学校教育において クラスの中に一人でもカステジャーノ語による授業を希望する生徒がいれば カタラン語とカステジャーノ語を均等に用いた授業を行なわなければならない)に 対し、抗議の意を込めて、本日の国会において、ERC(カタルーニャ共和左派)の 議員3名が、カステジャーノ語ではなく、カタラン語の使用を行なった。
これは、昨日の判決を逆手にとり、「国会討論において、一人でもカタラン語による 討論を希望する議員がいれば、カタラン語とカステジャーノ語を均等に用いた討論を 行なうべきである」と言う事を主張するのが目的。
しかしながら、国会においては、スペインの標準語とされるカステジャーノの使用が 義務付けられているため、議長を務めるヘスス・ポサーダ氏は、これら3名に対し、 それぞれ2度の注意勧告を行なった後、規則に基づいて、3名の発言権を停止し、 壇上から各自の席へ戻るよう告げた。
規則では、着席させるだけなく、会議そのものからの退場を強いる事も出来るが、 彼等3名が、いずれも軽度な抗議的態度をとったのみで、着席勧告を素直に受けたことも あり、それ以上のペナルティーを課す事は避けた模様。


4月10日(水)

カタルーニャ高等裁判所、スペイン語とカタラン語の2言語による 均衡の取れた教育を義務付ける判決

カタルーニャにおける教育が、同地方の言語として使用されている カタラン語のみによって行なわれる事を巡り、過去に何度も裁判が行なわれてきた。
スペインでは、一般にスペイン語と呼ばれるカステジャーノ語が広く話されているが カタルーニャは独自の言語を有しており、同地方の学校教育はカタラン語により 行なわれるところが多いのが現状。
しかしながら、カタルーニャに住む他地方のスペイン人家族も多く、彼等の子供達が 学校へ通おうにも、授業が全てカタラン語で行なわれるため、内容を理解できないと 言う問題が生じている。
同じスペイン国内でありながら、第一の公用語であるスペイン語(カステジャーノ語) による授業を受けられないと言うのはおかしいとして、学校やカタルーニャの行政を 相手取り、これまでに何度が裁判が行なわれてきた。
これまでの裁判では、カタルーニャ高等裁判所がカタルーニャの教育システムを 正とし、それに対する上訴の結果、スペインの最高裁がそれを覆す判決を下すと 言う例が見られたが、今回、去る3月6日にカタルーニャ高等裁判所が出した 新たなる判決が、本日、公表された。
これまで、カタラン語による教育を支持していたカタルーニャの司法が、今回、 最高裁の判決を支持する姿勢を示した。
これによると、学校のクラスの中に、例え一人でも、カタラン語ではなく、 カステジャーノ語による授業を望む生徒が存在すれば、そう言った生徒だけを集めた 別のクラスを作ったり、その生徒だけにカステジャーノ語による特別授業を施したり するのではなく、その生徒がいるクラス全体、または、その学校全体と言った単位で カタラン語とカステジャーノ語の2言語による授業を実施しなければならないと している。
カステジャーノ語による授業を望む生徒だけを集めて別のクラスを作ったり、 特別授業を施すと言うシステムでは、生徒間に、差別化が生じる可能性があるため、 避けなければならないとしている。
 これら、スペインの最高裁や、カタルーニャ高等裁判所が下した判決について、 カタルーニャ州政府は、不本意であるとしており、更なる上訴を表明している。


4月9日(火)

国民の最大の懸念は失業と汚職

社会学研究所(CIS)が3月に行った調査によると、国民が最も憂慮している問題は、失業と政治家の汚職問題だった。
1位の失業は2月の調査より1.7ポイント上昇して81.6%だった。
これに続くのが汚職で、前回の40%から45.5%まで上昇した。
尚、この調査は与党民衆党上層部を巡る公金横領疑惑発覚後に行われている。
また、1年後の経済状況についての質問に対しては68.3%が悪化するであろうと答え、良くなるとした人はわずか4.9%だった。
政治状況についても54.6%が現在よりも悪化するとし、4%が良くなると回答した。
また、ローンや家賃の滞納で、住居から強制退去させられる人の増加が社会問題となる中、これについての懸念も2月の3.3%から5.9%に増加している。
一方で、公共医療や教育に関する懸念はわずかながら減少した。

ウルダンガリン氏、国王にカタール代表との契約を報告か

エル・パイス紙によると、フアン・カルロス1世国王の娘婿で、公金横領事件で告訴されているイニャキ・ウルダンガリン氏が、カタールで仕事のオファーを受け、その旨を国王に報告した。
同氏はハンドボールの元スペイン代表で、FCバルセロナのハンドボールチームに所属していた。
その当時から付き合いのある現スペイン代表監督リベラ氏がカタールの代表監督に 就任するとの噂があり、実現すればこのチームのコーチとなる模様。
ウルダンガリン氏は裁判中であるものの、パスポートは所持しており、国外へ行くことは自由であるという。
この裁判の検察側は、カタールとの間に法的協定がなく、万が一の場合身柄の引渡しや現地で受けた報酬の差し押さえなどが出来ないこと、スペインとカタールの王室が緊密な友好関係にあることから、同氏のパスポート剥奪を要求する構え。

歌手・女優のサラ・モンティエルさん死去

女優・歌手として国際的に活躍したサラ・モンティエルさんが、昨日マドリッドの自宅で老衰のため亡くなった。
先月85歳の誕生日を迎えたばかりだった。
モンティエルさんは、カンポ・デ・クリプターナの貧しい農家に生まれ、幼少期に 一家でアリカンテに移住した。
サエタを歌っている時にプロデューサーの目にとまり芸能界デビュー。フランコ 政権の検閲を避けメキシコに移住し、数々の映画に出演した。
また、スペイン人女優として初めてハリウッドに進出し、英語はおろかスペイン語の読み書きもできなかったが、ゲーリー・クーパーやバート・ランカスターなどのスターと共演した。
スペイン帰国後も多くの大衆映画に出演して人気を不動のものにしたが、 一方で奔放な発言や行動で、ゴシップ誌やワイドショーを賑わした。


4月8日(月)

イベリアのパイロット93%が仲介案を拒否

イベリア航空のパイロット労働組合の最大手であるセプラは、先月13日に同社と地上職及び客室乗務員の各労働組合の過半数が同意に至った削減政策に反対を表明した。
先日パイロットらが行った投票結果は、全1071票のうち92,99%(996票)が反対というもので、セプラ代表は拒否の理由として、当初の提案とは異なった内容が盛り込まれていると述べた。
特に新しい機体の導入や賃金カットの限度、また給料の安い新規雇用の割合などについて指摘した。
セプラは、イベリアが当初の合意内容に近づく意志がある限り交渉を続けていくとしているが、一方のイベリアは、この組合の声明について無責任であると批判している。

バイク世界選手権、スペイン勢が開幕戦制覇

オートバイの世界選手権第1戦の決勝が、昨日カタールのドーハで行われた。
最高クラスのモトGPでは王者ホルへ・ロレンソが優勝、3位にはマルク・マルケスが入った。
モト2ではポル・エスパルガロが最終ラップで逆転優勝、 さらにモト3ではルイス・サロム、マベリック・ビニャレスとアレックス・リンスのスペイン勢が1〜3位までを独占し、開幕好スタートとなった。

ピカソ没後40周年

本日は画家のパブロ・ピカソがフランスで亡くなってから40年目となる。
マラガのピカソ美術館ではこれを記念して、本日は無料で美術館を開放し、スペイン語のガイド付き見学も無料となる。
一方、バレンシアのバンカハ財団でもピカソの特別展示をガイド付きで無料公開する。
この展示は来年1月始めまで開催される。


4月5日(金)

カタルーニャ、薬局への支払いがまた滞納

社会保険によってカバーされるはずの医薬品代金の薬局への支払いが 滞った状態がカタルーニャ州で続いている。
今年2月の支払いだけで1億350万ユーロにのぼるが、州政府は これを今日までに薬局へ支払うこととなっていた。
しかしながら、州政府は本日、更なる滞納を告げ、支払いは月末になると発表。
これに加え、昨年11月分と12月分についても、未だ、支払いはなされておらず すでにカタルーニャ州政府による滞納額は合計2億9770万ユーロにのぼる。

マドリッドの地下鉄、4月17日よりスト再開

マドリッドの地下鉄はその従業員に対し、平均10%の給料カット、または 7700人いる社員の内、720人の解雇を行なう事を通達しているが、 それに対し、断続的なストが行なわれている。
 昨日、関連労組間で協議が行なわれたが、その中で今月17日からの 新たなるストライキについての内容が可決された。
これによると、17日以降、無期限で毎週二日間のペースで2時間のストが 行なわれる模様。


4月2日(火)

3月の失業者数、僅かに減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は2月より0.1%減少した。
3月としては2008年以来の減少となったが、これは今年のセマナ・サンタ(イースター)が3月にあたり、それにより期間的雇用が増加したためと見られる。
事実、業種別でみるとサービス業のみ失業者数が下がっており、それ以外では全て上昇している。
男女別では、男性が0.1%増加しているのに対し、女性は0.3%下がっている。
自治州別でみると10州で減少しているが、特にバレアレス、カンタブリア、ガリシア、ムルシア、カスティージャ・イ・レオンとバレンシアで下がっている。
逆に上昇したのはリオハ、パイス・バスコ、アラゴン、マドリッドなど。

フェイホー知事、タバコ密売人との親交を否定

先週エル・パイス紙日曜版に掲載されたガリシア州のアルベルト・ヌニェス・フェイホー知事の写真が波紋を呼んでいる。
この写真は1995年に撮影されたもので、タバコ密売の罪で現在服役中のマルシアル・ドラド氏とリゾートでヨット遊びを楽しんでいる様子が写っている。
同州議会の野党からは、釈明と辞任を求める声が挙がっているが、同知事は会見で、あくまで昔の写真に過ぎないと一蹴、親友ではなく、当時はどのような仕事に携わっているのかや過去の経歴も知らなかったと釈明した。
しかしながらドラド氏は当時すでに密売の重要人物として知られていた模様。
また知事は、ドラド氏の関係する企業と契約などは一切交わしたことはないと断言、辞任の可能性も否定した。
同知事は明日の議会で、野党からの質問は受け付けないという条件で、この件についての説明を行う予定。

3月の自動車販売数14%減少

自動車製造・販売連盟の調査によると、先月の新規登録台数は7万2677台で、前年同月比14%下がった。
同連盟ではこの理由について、今年はセマナ・サンタにあたり、昨年よりも平日が少なかったためと見ている。
一方第1四半期でみても昨年の同時期より11.5%下がっている。
また個人向けの販売は政府が行っている購入援助キャンペーンのおかげでやや増加したが、一般企業向け及びレンタカー会社向けの販売は落ち込んだ。


4月1日(月)

引き続き各地で悪天候による注意報

4月に入った今週も引き続き悪天候が続く模様で、気象局は本日各地に注意報を発令した。
それによると、アルメリア、カンタブリア、ア・コルーニャ、ジローナ、ポンテベドラ、イビサ、フォルメンテーラ、マジョルカ、ビスカヤ、ギプスコアとアストゥリアスには波浪注意報が出されている。
また、ア・コルーニャとポンテベドラでは大雨注意報、アルメリア、ハエン、テルエル、アルバセテ、タラゴナ、アリカンテ、カステジョン、バレンシア、イビサ、フォルメンテーラ、マジョルカ、リオハとムルシアには強風注意報が出ている。
セマナ・サンタの連休であった先週末も悪天候が続き、事故、冠水や 集落の孤立などの被害が相次いだ。

バスと電話料金、本日より値上げ

4月1日の本日より、各都市を結ぶ路線バスと固定電話の月額料金が値上がりする。
路線バスは先月初めに燃料の高騰を理由に3%値上がりしたばかりだが、今回は毎年行われる料金の見直しによるもので、さらに2.45%上昇する。
一方、大手電話会社テレフォニカの固定電話料金は、2.9%上昇して月額14.38ユーロとなる。
こちらは2008年以来約5年ぶりの値上げとなる。
ただし、インターネット接続が含まれているセット料金などに関しては値上げの対象外。
同社によると値上げの影響を受けるのは全顧客の15%程度。

連休最終日、各地でUターンラッシュ

一部の地域を除いてセマナ・サンタ連休の最終日となった昨日、大都市と行楽地などを結ぶ道路が渋滞した。
特に、マドリッドと最も近い海岸のあるアリカンテ間の移動は、悪天候もあり通常よりも3時間多くかかった。
マラガとマドリッド間も同じく2時間半余計にかかった。
また、マドリッドとエクストレマドゥーラやアンダルシアを結ぶ道路でもかなりの渋滞となった。
先月22日から始まったセマナサンタの特別警戒期間は、本日一杯まで続くが、 現在の時点で交通事故による死者は21人となっている。


3月28日〜3月31日までは、セマナ・サンタの連休となりますのでニュースはお休みさせて頂きます


3月27日(水)

アリカンテ市、サンタ・バルバラ城貸し出しを決定

アリカンテ市は、市のシンボル的存在となっている中世のモニュメント、 サンタ・バルバラ城の部分的なレンタルを決定した。
市の財政赤字を少しでも補うと言うのがその目的で、レンタルされる スペースは、フェリペ2世の間と、武器の中庭の2箇所となる予定。
フェリペ2世の間は1時間あたり238ユーロで、また、武器の中庭は 306ユーロで、結婚式やミーティング、食事会などに利用する事が 出来る。
アリカンテ市では、年間、65回ぐらいの貸し出しを想定しており、 これにより約10万ユーロ程度の収入を見込んでいる。
同市の財政難は悪化する一方で、現時点で2億ユーロ程度の赤字を抱えて おり、たとえ僅かな収入であっても見逃せない状況となっている。

違法入国、増加の一途

冬が終わり、気候が良くなるにつれ、アフリカから簡易ボートを使って スペインへ渡ってくる違法入国者の数が増えつつある。
今朝も7時25分に海難救助隊のもとへ通報が入り、3艘の簡易ボートが 漂流しつつもカディスの海岸にたどり着こうとしているのが発見された。
搭乗者は合計22名で、いずれもサハラ周辺の住民。
体温低下の症状が見られたが、全員、無事とのこと。
こう言った形での入国を試みる違法移民は、例年、春以降、増える一方で この48時間に72名が保護されている。

電気代、6.6%の値下げ

近年、電気代の値上げが立て続けに行なわれてきたが、4月1日より 値下げが行なわれる。
新料金によると、10KW以下の契約をしている場合、平均6.62%の 節約になるとの事。
一般家庭の大半や、一部の中小企業が、このカテゴリーの契約をしている。
しかしながら、ガス料金には変化は無く、現状維持。


3月26日(火)

3月の降雨量、記録的数値到達か

気象局の発表によると、今月の降雨量は19日の時点で96立方メートルを観測している。
この時点で、すでに平年の記録の2倍となっており、20日以降の降雨量と月末までの予測からみて集計始まって以来の記録的な降雨量となる見込み。
同局によると、特に雨が多かったのはイベリア半島の大西洋沿いとカナリアス諸島だった。
また、アンダルシアのコルドバ、グラナダとマラガ北部では平年を5倍近く上回る降雨量となっている。
一方、昨年10月から今月19日までの数値をみても、34%増加している。

公共交通機関、全国一高いのは?

消費者団体OCUは全国の公共交通機関の料金について調査を行った。
それによると、最も高かったのはマドリッドで、月に50回利用した場合の費用は54.60ユーロだった。
これに続くのは、ビーゴ、ウエスカ、アリカンテ、ア・コルーニャなど地方の中小都市で、40ユーロとなっている。
第3位はバレンシア、マラガ、サン。セバスティアンとオビエドだった。
逆に最も安かったのはカスティージャ・イ・レオン州の6都市、サモラ、ソリア、サラマンカ、パレンシア、アビラとブルゴスで、23ユーロだった。
またOCUは、いくつかの都市で、この数年大幅な値上げが行われていると指摘、 ラ・マンチャのアルバセテでは3年前に比べてバスの料金が79%上がっているという。
ブルゴス、カステジョン、グアダラハラなどでもこの3年で26%上がっている。

住宅ローン契約数、33ヶ月連続の減少

国家統計局(INE)の調べによると、今年1月の住宅ローン契約数は、2万5447件で、 昨年の同時期より12.4%減少した。
これで33ヶ月連続の下落となった。
しかしながらこの数値を前月の12月と比較すると44.8%増加している。
一方、ローンの平均契約額は10万2906ユーロで、前年比では4%減、 12月との比較では4%増となっている。


3月25日(月)

6県で悪天候による注意報

気象局によると、本日も一部地域で、引き続き不安定な天候となる模様。
それによると、アルメリアとメリージャでは波浪注意報が発令されている。
また、バレンシア、カステジョンとタラゴナでは強風による注意報がでており、
最大風速は70キロに達する見込み。
またアルバセテでも強風注意報が発令されており、最大風速は75キロ。
一方、上記以外のアンダルシア及びイベリア半島東部では、比較的良い天候となる見込み。

2月の住宅家賃、77%の都市で下落

不動産情報サイトフォト・カサの調べによると、2月の賃貸住宅の家賃は調査を行った全国234都市の77%で下がっている。
それによると2月の全国平均は1平米あたり7.24ユーロで、前月と変わらない数値だった。
一方、22%の都市ではわずかながら上昇している。
最も家賃が高い都市は1月に引き続きゲッチョーで1平米当たりの価格は11.50ユーロ、逆に最も安いのはハエン県のバエサで、1平米あたり3.52ユーロだった。
一方、最も家賃が上がったのはグラナダ県のアルムニェカルで3.7%上昇、逆にバルセロナ県のクベジェスでは全国で最も下がっている。
自治州別でみると、カタルーニャ以外の全ての州で下がっている。

セマナ・サンタ最初の週末、5件の交通事故

総合交通局(DGT)によると、セマナ・サンタ(イースター)最初の週末であった 先週金曜午後3時から日曜午前零時までの間に5件の交通事故で5人が亡くなり2人が軽傷を負った。
最も死亡事故が多かったのは土曜日で4人が命を落とした。
一部の地域で連休となる聖木曜日の前日には約750万台の移動が予測されており、 大都市や行楽地で渋滞が予想されるため、同局では特別警戒体制をしいて警備にあたる。


3月22日(金)

カタルーニャの公共職業安定所、236名の職員を解雇

失業率が25%に達し、史上最悪の記録を更新する中、 カタルーニャの公共職安所は、236名の職員について、その契約更新を 行なわない事を発表した。
これまで、職探しをする人々の相談に応じ、雇用を紹介する立場にあった これらスタッフ等が、今後は、デスクの反対側に座り、斡旋してもらう立場と なる。
カタルーニャには現在、700件の公共職安オフィスがあり、計1310名の スタッフが働いている。

モンセラ、ヌリア渓谷の登山列車、セマナサンタにストか

カタルーニャ鉄道会社(FGC)と労組側との間で行なわれていた 協議が決裂し、労組側は、セマナ・サンタに合わせたストライキ決行を 宣言。
同社のサービスには、モンセラやヌリア渓谷の登山列車も含まれており、 セマナ・サンタには多数の利用者があることが予想されるが、ストは、 この時期に合わせ、今月の29日、30日、31日に行なわれる模様。
ミニマムサービスが通常運行の何割になるかは未定。

サン・イシドロの闘牛カルテル発表

本日午後、タウロデルタ社は、毎年5月に行なわれるマドリッドの サン・イシドロ祭に行なわれる闘牛予定表を発表した。
この期間中、5月9日から6月2日にかけてマドリッドのラス・ベンタス 闘牛場において、毎日、闘牛が行なわれる。
今年も、昨年同様に、エル・フリ、ホセ・トマス、エンリケ・ポンセなどの 名闘牛士は不参加だが、モランテ・デ・ラ・プエブラ、ホセ・マリア・ マンサナレス、セバスティアン・カステージャ、ミゲル・アンヘル・ペレラ、 ダニエル・ルケ、アレハンドロ・タラバンテなどの名が見られる。


3月21日(木)

約300万人が極貧生活

長引く経済危機の中、2012年度の国民一人当たりの平均年間所得は12166ユーロと なり、2001年度の数値を下回った。
そう言った状況下で国民の21.8%(約1千万人)が貧困生活者、また、 6.4%(約300万人)が極貧生活者となっている。
 貧困世帯とは、平均所得の60%=7300ユーロを下回る家庭のことで、 家族構成員に更に成人がいる場合、一人につきこれの50%を、また、子供がいる場合、 一人につきこれの30%を加算して計算される。
つまり、夫婦と子供2人の4人家族の場合、年間所得が15330ユーロを下回る場合、 貧困世帯と見なされる。
極貧世帯とは、平均所得の30%(3650ユーロ)をベースラインとして 計算される。
 また、2011年度統計では、親一人で子供が一人以上いる家庭の38%が貧困生活、 11、7%が、極貧生活、そして両親と子供3人の家庭の48%が貧困生活を 強いられていた。

カタルーニャ、薬局への支払い遅延に対する大デモ

本日、バルセロナ市の中心部で薬剤師等を含む、薬局で働く人々による 大規模デモが行なわれた。
カタルーニャでは、自治政府による薬局への支払いが滞っており、 それに対する抗議運動の結果、2010年に政府と薬局組合との間で 35日以内に支払いを行なうとの同意が交わされた。
ところが、自治政府はこれを遂行しておらず、実際の支払いは120日程度の遅れを 出しているため、薬局は医薬品の仕入れが出来なくなりつつある。


3月20日(水)

カタルーニャ州の負債、500億ユーロを超える

カタルーニャの抱える負債は、年々増加の一途を辿り、2012年度決算では ついに500億ユーロの壁を突破し、509億4800万ユーロに達した。
これは、カタルーニャの総生産の25.9%にのぼり、前年度比較では20.6%の増加、 また、前四半期との比較では11.3%の増加となっている。
負債の総額比較では、スペイン国内でカタルーニャが最悪の記録を更新しており、 また、各州の総生産に対する割合から見ると、最も深刻な状況にあるのがバレンシアの 29.3%、続いてカスティージャ・ラ・マンチャの27.8%、そして、その後、 3番目にカタルーニャがその名を連ねている。

マドリッドの地下鉄スト続行

昨日の協議が決裂した結果、本日、マドリッドでは二日目の地下鉄ストが行なわれている。
午前6時半から9時半にかけて、通常の56%にあたるミニマムサービスを伴った ストが行なわれたが、ストへの参加率は労組側によると100%、会社側によると 50%と発表された。
また、本日午後も17時半から20時半にかけて、ミニマムサービス47%による ストが行なわれる予定。
ストに伴い、本日、2回のデモ行進が予定されていたが、1回は午前中に終了。
2つ目のデモは、午後18時にビジャ広場を出発し、ソル広場へ向かう予定。


3月19日(火)

イエロ島、世界初?のスマート・アイランド

カナリアス諸島のイエロ島では、島内26箇所にwifiのアクセスポイントを設置し、 島全体がスマート・フォンならぬスマート・アイランドとなった。
産業・エネルギー・観光大臣のホセ・マヌエル・ソリア氏は昨日開通記念式典に参加し、 島全体でwifi接続が可能となるのは世界初の試みであると強調、島を訪れた人はどこにいても即座に島の様子を ネット上にアップしたり、つぶやいたり出来ると述べた。
ただし、通信事業協定により、住居など建物内では利用できず、また最高速度も256kbps程度となる。
同島では、このシステムを交通状況の把握や山火事の監視などに利用することを考えている。

マドリッド地下鉄、労使交渉決裂でスト続行

マドリッド地下鉄の人員削減などに反対して本日部分ストライキが行われたが、 午後に開かれた労使交渉は1時間ほどで物別れに終わり、少なくとも木曜日まで続けられることとなった。
明日のストは、午前6時半〜9時半までと午後5時半〜8時半で、この間の運行は通常の50%程度で、 木曜日は午前中のみの予定。
今回のストは、2020年オリンピック招致のための国際オリンピック委員の訪問と重なっており、 一部の地下鉄職員やそれ以外の職員が、オリンピックスタジアム前で現状を訴えるデモを行った。

プラドでスペイン人画家の素描画展

マドリッドのプラド美術館では、本日よりムリージョ、スルバラン、ゴヤなどの素描画作品71点を特別展示する。
これらの作品はイギリスの大英博物館より借り受けたもので、スペイン人画家の他、エル・エスコリアル修道院の 建設に関わったイタリア人建築家のデッサンなども展示される。
また、あまり素描画を残していないベラスケスなどの貴重な作品も鑑賞することが出来る。
同美術館館長は、特別展示だけでなく、常設展示されているこれらの画家の油彩も鑑賞して、 共通点などを見比べてほしいと述べた。
この展示は6月半ばまで開催される。


3月18日(月)は、マドリッドの休日にあたるため、ニュースはお休みとさせて頂きます


3月15日(金)

マドリッドの老人介護施設、20%の空室

不動産バブルの時代、銀行や不動産業者、保険会社をはじめ、多くの企業が老人介護施設への 投資を行なったが、長引く経済危機のあおりを受け、現在、経営難に陥る施設が急増している。
介護施設の利用は月額にして1600〜3200ユーロを必要とするが、失業し、収入を 失った家庭が増える中、これだけの費用を捻出する事が不可能となり、次々と自宅へ 引き取り始めたのが原因。
2009年には介護施設の5件に1件が、「満室」の看板を出していたにも関わらず、 現在では平均20%の空室をかかえる状況が続いており、マドリッド自治州だけで 約8000人の利用者が自宅生活に戻ったと見られる。
 スペインには全国で約5500件の施設、345000室を有しており、その中の 1500件が公立となっている。

ビルバオーマドリッド間のフライト数、4月から約2倍に

イージージェット社がマドリッドの拠点をクローズしたことにより、首都マドリッドと ビルバオを結ぶフライト数が減少していたが、この穴埋めをするため、イベリア航空と エアーエウロパ社が、同ルートの増便を決定した。
イベリア航空はこれまでの座席数の60%増しを、エアーエウロパ社は30%増しを 決定し、トータルで約2倍となる。
これらの増便は4月1日からの予定。


3月13日(水)

イベリア航空、来週のストライキを回避

イベリア航空がその社員の19%解雇を発表したことから、同社と各労働組合との 対立が高まり、2月から大型ストライキが断続的に続いていたが、本日、ようやく 両者間で同意のサインが交わされた。
これにより、来週の月曜日から金曜日まで予定されていた5日間に渡るストライキは 回避されるに至った。
しかしながら、パイロット組合をはじめ、今回の同意にサインしていない組合も 幾つか残っており、イベリア航空との交渉は今後も続けられる模様。
これらの組合は、今回の協議で、関連組合の過半数が同意書にサインした事を尊重し、 この後、引き続き独自に行なう交渉が続く間は、ストライキを行なわない事を 発表。

サンティアゴの大聖堂修復工事、間もなく開始か

サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂は、その損傷が深刻化し、早急な 修復工事を必要としていたが、その資金調達が難航し、一部、開始された作業も 中断されたままとなっていた。
そんな中、ようやく190万ユーロの予算が同目的に充てられる事となり、 作業再開の目処が立ち始めた。
修復工事に必要となる費用見積もりは260万ユーロとされており、まだ その全てをカバーするだけの予算は無いものの、とりあえず工事は再開される模様。
今後の流れとしては、100%の予算に達していない現段階で、まず、どの部分を 優先して修復するかについて検討し、同時に工事を委ねる企業の選出を行なう事となる。
それらの手続きを踏んだ後、ただちに工事が始まると見られ、オブラドイロ広場に 面した大聖堂の正面ファサードに工事用の足場が組まれるのも時間の問題となった。
一旦、足場が組まれると、少なくとも2年間は、はずされることは無く、その間、 サンティアゴ・デ・コンポステーラの象徴とも言える、大聖堂をバックにしたオブラドイロ広場 の美しい写真は撮れなくなりそう。


3月12日(火)

33県で悪天候による警報・注意報

気象局の発表によると、本日33県で悪天候による警報及び注意報が発令されている。
アンダルシアでは、カディス県で強風、波浪警報が出ており、12時間で40立方メートル以上の降雨と最大風速80キロとの予報が出ている。
また、セウタでも高波及び強風による警報が出されているほか、 グラナダ、マラガ、アルメリアでも強風、高波や積雪による注意報が出ている。
アラゴン、カスティージャ・イ・レオンとカンタブリアでは大雪注意報が、 カタルーニャとパイス・バスコでも波浪注意報が出ている。

10軒のパラドール、金曜より営業再開

政府の削減政策の一環で期間休業を余儀なくされていた国営ホテルパラドールのうち10軒が今週金曜日より営業再開する。
再オープンするのはアジャモンテ、カソルラ、ビエルサ、リンピアス、アルバセテ、プエブラ・デ・サナブリア、ビジャフランカ・デ・ビエルソ、ベリン、トゥイとビラルバで、それぞれ昨年10月〜12月にかけて休業を開始した。
またこれらのホテルは今年の10月〜12月の間に再び休業となる。
このうちいくつかのパラドールでは再オープンを記念して、宿泊費の割引や 地元の名物を扱った特別メニュ−の提供が行われる。

空港の荷物用カート有料に

スペイン空港公社AENAは、国内の7空港の荷物運搬用カートの利用を有料化すると発表した。
有料化の開始日については明らかにされていないが、マドリッドのバラハス空から始まる予定で、空港内にはすでにいくつかの券売機が設置されている。
同社の広報担当は、カートの管理にかかる費用を賄うためとしており料金は一律1ユーロ。
カートの有料システムはミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフやミラノなどでも導入されている。
ただし、有料化の適用は公共スペースのみで、搭乗ゲート内は、今までどおり 無料となる。
マドリッド以外に導入される空港は、バルセロナ、マジョルカ、マラガ、グラン・カナリア、テネリフェ・スール、アリカンテ。


3月11日(月)

マドリッド同時多発テロから9年、各地で追悼式

9年前の今日、マドリッドで起きた同時多発列車爆破テロの追悼式が、各地で行われた。
ソル広場では、イグナシオ・ゴンサレス州知事とアナ・ボテージャ市長出席の下、救助活動や負傷者の治療などに携わった人々に敬意を表して献花が行われた。
また、テロが起きたアトーチャ駅では、11M被害者団体主催の追悼式が行われた。
一方、この団体と政治理念が異なる別のテロ被害者支援団体AVTは、レティーロ公園内にある記念碑前で別に追悼集会を行った。
この事件は、2004年3月11日午前7時半頃、アトーチャ駅など 3箇所の列車内に置かれた爆弾が爆発、通勤客など191人が死亡、1800人以上が負傷し、現在でも様々な後遺症を抱えている人が多数いる。

各地で政策反対の大規模デモ

日曜日の昨日、マドリッド、バルセロナを初めとした全国60都市で、 政府の削減政策や失業率増加への不安に対する大規模デモが行われた。
首都マドリッドでは、主催者発表によると5万人が参加、ネプチューン広場から始まった行進の先頭には2大労働組合の代表らがつき、ソル広場に到着後マニフェストが読み上げられた。
バルセロナでは主催者側は6万人が参加と発表しているが、 警察はこれを2万人としている。
その他バレンシアでは1万5千人、アンダルシアで8千人など、全国でおよそ30万人が参加した。(いずれも主催者発表)

王立劇場の壁一部落下

マドリッド市消防局の発表によると、オペラやコンサートなどが行われる王立劇場の壁の一部が落下した。
それによると、落下したのは前壁の外装材の一部で、駆けつけた消防隊員が、これ以上 の落下を食い止める為の処置を施した。
同消防局では、この落下は最近続いた大雨と強風によるものと見ている。
尚、この事故による負傷者は出ていない。


3月8日(金)

サッカー国王杯決勝戦日時決定

アトレティコ・デ・マドリッドとレアル・マドリッドのマドリッド2大サッカーチーム によって競われる国王杯決勝戦の日時と、その場所を巡る協議が本日、スペインサッカー 連盟本部において行なわれた。
これにより、決勝戦は5月の17日、場所は、レアル・マドリッドのホームスタジアムである サンティアゴ・ベルナベウ・サッカー場に決定した。
 通常、決勝戦は不公平を避けるため、両チームのホームスタジアムで行なうのではなく、 他チームのスタジアムを借りて行なう事が多く、今回も、その収容人数に充分な キャパシティーを持つ、バレンシアのメスタージャ・スタジアムや、バルセロナの カンプ・ノウ・スタジアムなどが候補に挙がっていたが、地元マドリッドにおける経済効果や オリンピック候補地である首都マドリッドのアピールも兼ねて、両チームどちらかの ホームスタジアムで行なう事も検討されていた。
結果として、より多くのファンを収容出来るサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムに決定。

アルハンブラ宮殿と街中心部を結ぶ交通は?

グラナダのアルハンブラ宮殿を訪れる観光客は膨大な数にのぼるが、 これだけの人数を街の中心部へ運ぶ交通機関は、充分とは言えない状態が続いている。
そう行った中、様々な交通設備の設置を巡り協議が繰り返されてきたが、最近、話題に なっていたのが、エレベーターの設置であった。
ところが、エレベーター案も却下となり、今度は「可能な限り環境に優しい車」であるべき と言う事となり、その運行についての諸条件が本日、発表される予定。
現時点では、どのような「車」になるのか、一切、発表されておらず、唯一、 「最新の車」とだけ報告されている。
現在、アルハンブラ宮殿から、直接、街の中心部を結ぶゴメレス坂は全ての車両通行止めと なっており、最短距離で街へ行きたい場合、歩いて降りるしか方法が無いが、この 「最新の車」だけ、この区間の通行が許されるとのこと。
アルハンブラとグラナダの街を結ぶ新交通機関は、間もなく、今年春からその運行を 開始する予定。


3月6日(水)

イベリア航空スト、マドリッドのベラスケス通りを閉鎖

イベリア航空の3800名以上の解雇を含む財政建て直しプランに対する ストが続く中、本日お昼頃、首都マドリッドの中心部にある同社本部の 周囲にデモ隊(同社発表によると約2000人、労組発表によると約8000人)が 集結した。
トラブルに備え、多数の警官隊も配備され、ベラスケス通りが一時、通行止めと なった模様。

王立機関の職員、初のスト

労働時間の延長、給与カットなどを理由に、王立機関の職員等が今月の28日、29日に ストを予告。 
王室に直接関係する諸機関で働く職員等によるストライキはこれが初めてのことで、 警備員や庭師、給仕係、護衛官、王立ミュージアムの職員など約500名が含まれる。
 ストの日程は、聖週間の聖木曜日、聖金曜日に重なっており、スペインの多くの州では 連休にあたるため、王立ミュージアムとして一般公開が行なわれているマドリッド王宮、 エル・エスコリアルの修道院、戦没者の谷、エル・パルド離宮、アランフエス離宮などでは 多数の訪問者が、今回のストの影響を受ける事となる。

カタルーニャ、悪天候続く

カタルーニャでは月曜日から雨と強風が続いており、各地で鉄道の遅れや道路閉鎖などの トラブルが見られる。
海の波も高く、保安局ではビーチや桟橋などへのアクセスを禁止するなどして住民に 注意を呼びかけている。


3月5日(火)

同性婚の証明書の表記に「夫と妻」表記

マドリッド州南部アルコルコン市で昨年結婚式を挙げた男性カップルが、先日同市に婚姻証明を申請した。
届いた証明書には夫Aとその妻B、といった表記になっていたため、配偶者A,配偶者Bに訂正するよう申し出た。
スペインでは同性同士の結婚や養子縁組が認められているため、それに伴い通常の証明では表記が変更された。
しかしながら、このカップルが申請したのはイギリスの機関に提出するためのもので、数ヶ国語で表記されている。
戸籍局によると、この種の書類は国際法に基づいた書式で、一国の法律だけでは変更する事ができないという。
この問題を訴えた同性婚支援団体は、ヨーロッパ諸国でも同性婚を認める国は増えてきており、このような偏った表記が一刻も早く改善されることを願うと述べた。

国王、本日よりリハビリ開始

日曜日に椎間板ヘルニアの手術を受けたフアン・カルロス1世国王の容態について、 入院中のマドリッド市内の病院で記者発表が行われた。
それによると、国王の経過は順調で昨日は一般病室に移動、本日よりリハビリも開始するという。
次回の国王の経過発表は水曜日に行われる予定だが、王族関係者の見舞いを 狙って病院周辺には多くのマスコミが常駐している。

カナリアスの暴風雨、空の便の欠航続く

週末にかけてカナリアス諸島を襲った暴風雨は本日ほぼ収束したものの、 ゴメラ島、パルマ島とイエロ島の空の便は未だ欠航が続いている。
これにより乗客だけでなく、本土から運ばれる予定の薬品や郵便物などに も影響がでている。
ただし、島間を結ぶフェリーはほぼ再開している。
一方、ゴメラ島では昨日、ハイキング中のドイツ人女性ががけ崩れで死亡するなど人身被害もでている。


3月4日(月)

イベリアのスト再開

イベリア航空の労働組合は本日より5日間のストライキを再開した。
マドリッドのバラハス空港では2週間前に行われた1回目と同様、空港周辺からターミナル4に向かってデモ行進を行い、同ターミナル内で約2時間の集会を行う予定。
またこの5日間で全国で1300便が欠航する。
人員削減に反対するこのストは2週間後にも予定されているが、現在進行中の労使交渉が決裂すれば、さらに拡大する可能性もある。

失業者数、史上最高値に

雇用・社会保険省の発表によると、2月の失業者数は前の月より1.2%増加して、 5万9444人だった。
これにより失業者総数は504万222人となり、統計始まって以来最悪の数値となった。
ただし、2月としては2008年以来の低い上昇率となっている。
この数値を男女別でみるとどちらも増加しているが、男性が1.2%で女性の1.1%をわずかに上回っている。
業種別でもすべての職種で増加しているが、特にサービス業では4万人近くが職を失っている。
年齢別では、26歳以上の増加率は0.9%だったが、25歳以下では3.4%に及んだ。
また外国人労働者については1月と比較して0.9%上昇している。

国王、術後の経過順調

フアン・カルロス1世国王は昨日午後、マドリッド市内の病院で椎間板ヘルニアの手術を受けた。
術後に会見した執刀医は、手術は無事成功したとし、約1週間の入院が必要と述べた。
退院後は通常2〜6ヶ月の療養及びリハビリ期間を要するが、その後は 松葉杖なしで歩行可能になるであろうと述べた。
この3年間で7度目の手術となった国王は昨日正午前に病院に到着、入り口付近で待ち構えていた報道陣に対し「また来たよ。」と笑顔で話しかけた。
その後ソフィア王妃とエレナ、クリスティーナ王女、また数時間後にはフェリペ皇太子夫妻も駆けつけたが、クリスティーナ王女の夫で収賄事件で起訴されているウルダンガリン 氏は訪問を控えた。


3月1日(金)

バルサに6万〜60万ユーロの罰金

去る火曜日にバルセロナのサッカースタジアム、カンプ・ノウで サッカー国王杯の準決勝戦、バルサ対レアル・マドリッドの試合が行なわれ、 1対3で、レアル・マドリッドの勝利に終わったが、マドリッド勝利のムードが 強くなる中、マドリッドのサポーター等が集められた応援席へ発炎筒のようなものが 投げ込まれる事件が起きた。
幸い、怪我人は無かったが、スタジアム内に花火や発炎筒などの火炎物の 持ち込みがあった場合、スタジアム側の重度な落ち度と見なされるため、 バルサに対し、6万〜60万ユーロの罰金が課せられる見込み。
 警察の調べによると、バルサは今年1月頃から、過激グループとされる サポーター等に、破格で入場料を流している疑いがあり、これがスタジアム内の 安全性を脅かす可能性があるとして、警察とバルサチームとの間に緊張が高まっていた 矢先の出来事。

最高裁、ジェイダ市のブルカ禁止令を却下

ジェイダ市をはじめ、スペイン国内の幾つかの市で、イスラム教の女性信徒が身につけている ブルカ(顔を覆い隠すベール)の公共の場における着用を禁止する条例が出されているが、 最高裁はこれを覆す判決を下した。
ただし、最高裁は、ブルカ着用の可否に追求してのではなく、同件は「信仰の自由」に関わる テーマであるため、市行政による地方条例の範疇に含まれるものでは無いとしており、 その是非については、唯一、法律によって定める事が可能であるとするに止まった。
尚、ブルカの着用はフランスやベルギーなどでは禁止されている。


2月28日(木)

イベリア航空、昨年度の赤字3億5100万ユーロ

2011年度決算では、イベリア航空の赤字は9800万ユーロであったが、 2012年度決算では3億5100万ユーロの赤字となった。
英国航空とイベリア航空の2社により構成されるグループIAGは その合併後、その累積赤字はこれで9億4300万ユーロに上る。
しかしながら、現在行なわれているイベリア航空の「社員数19%削減プラン」 を今後も続行するとの発表があったあと、今朝のIBEX株式市場では IAGが5%アップと言う最も大きな値上がりを見せた。
イベリア航空は、社員3800人の解雇と共に、給与削減、そして年内に 現行運行ルートを15%減らす予定で、これに対する大型ストライキが 断続的に行なわれている。

自治州財政赤字、大幅に減少

各自治州の財政赤字を国民総生産の1.5%以内に抑えるべく、地域単位での 強引な経費削減政策が強行されて来たが、その結果として、2012年の 自治州平均財政赤字は、目標値1.5%に近い1.73%まで抑えることに成功。
教育費予算や医療費予算に大きな影響を及ぼし、住民の生活に多大なデメリットを きたす事となったが、これらの努力により、スペイン全体の財政赤字は 前年度の8.9%から一気に6.7%へと、前代未聞とも言える急激な減少を 見せた。
政府発表によると、目標値であった1.5%を満たせなかった自治州は6つあり、 特に目立ったのがバレンシアの3.45%とムルシアの3.02%。 逆に、最も抑えることに成功したのがエクストレマドゥーラの0.69%と マドリッドの1.07%であった。

セビージャで大雪、二つの村が孤立

スペインを覆った寒波は、南部でもその影響が見られ、本日早朝から セビージャの山岳部にある村、アラニスとグアダルカナルが孤立状態に 陥っている。
積雪により道路が通行不能となり、電気の供給も止まっているとのこと。
また予報によると、今日の夕刻まで雪が降り続く模様で、現地では緊急事態として 特別体制が布かれている。


2月26日(火)

昨年の住宅ローン契約件数、32.7%減少

国家統計局(INE)の調べによると、昨年の住宅ローン契約数は前年比32.7%減少した。
これで6年連続の減少となった。
2011年は32.6%、2010年は7%、2009年は22%、2008 年は32%それぞれ下がっており、昨年の数値はこの5年間で最も大きい下げ率となった。
また、昨年のローン契約平均金額も7.8%下がっている。

カント議員、DVに対するツイッター発言を謝罪

俳優でUPyD選出の国会議員であるトニー・カント氏は、自身のツイッターに書き込んだ ドメスティック・バイオレンスに対するコメントについて謝罪した。
同議員は、「DV被害者の告訴の多くは狂言、DV殺人の被害者の3分の1は男性、そして被害者の女性には一人当たり2400ユーロがEUより支給される、などとつぶやき、これらのデータは国家統計局(INE)のデータであるとした。
これに対し、多くのユーザーから批判が集中し、そのデータを提示するよう求める声が上がった。
これに対し「告発に不正があると言っただけで、加害者扱いとは、この国のレベルはその程度」と揶揄した。
しかしながら、4時間後には同サイトで間違いを認め、謝罪した。
また、所属するUPyDもこのデータの存在を否定し、同党は常に被害者を擁護する姿勢であるとの声明を発表した。
しかしながら、他党からはすぐに辞任するよう求める声が上がっている。
カント議員は、ペドロ・アルモドバル監督の映画などにも出演した人気俳優だが、 これまでにも物議を醸す発言を度々している。

パイス・バスコ、カンタブリアとアストゥリアスで大雪警報

寒気団の影響により、本日も引き続きイベリア半島各地とバレアレス諸島に悪天候による 警報・注意報が発令されている。
気象局によると、パイス・バスコ、カンタブリアとアストゥリアスには大雪警報が、ナバラ、リオハ、サラゴサ、ブルゴス、レオン、パレンシア、ソリア、バジャドリとマジョルカには同注意報が出ている。
また寒波による警報がレリダにでているほか、北部地域だけでなくアンダルシアやバレアレス諸島の一部にも同注意報が発令されている。
一方、カナリアス諸島のイエロとラ・パルマでは、強風・高波注意報が出ている。


2月25日(月)

マドリッドでデモ終了後に暴動

先週土曜日に全国的規模で政府の削減政策などに反対するデモが行われた。
マドリッドでは主にネプチューン広場付近にいくつかの団体が集中したが、大きな混乱もなく終了した。
しかしながらアトーチャ駅付近では、デモ終了後から覆面をつけた若者らの集団が暴徒化し、付近のゴミ箱に火をつけたり飲食店のテラスの椅子やテーブルを車道に向かって投げるなどしたたため、機動隊が駆けつけ応酬した。
この結果、9人の未成年を含む45人が逮捕され、警官12人を含む40人が負傷した。
逮捕された若者のうち4人は犯罪の前科があり、警察では暴動を起こしたグループはデモ参加団体とは無関係と見ている。

本日も引き続き14州で悪天候による警報・注意報

先週末よりイベリア半島に流れ込んだ寒気の影響により、本日も各地で悪天候による警報及び注意報が発令されている。
ラ・マンチャ州では、グアダラハラなどで低気温による注意報がでており、マイナス7度にまで達する見込み。
また、クエンカとトレドでもそれぞれマイナス6度と4度と予測されている。
マドリッド州では山間部でマイナス8度となり、この気温は火曜日まで続くと見られる。
バスク、バレアレスとアストゥリアスでは大雪警報、アラゴンではピレネー山脈付近で大雪及び寒波による注意報が出ている。
南部のアンダルシアでもコルドバの山間部でマイナス4度まで下がり、注意報が出ている。
カスティージャ・イ・レオンではブルゴスのみ大雪注意報が出されているが、 カタルーニャでは全ての県で積雪、低気温や強風による注意報が出ている。
ナバラ、リオハ、エクストレマドゥーラとバレンシアでもいくつかの県で注意報が発令されている。
特にカステジョンでは強風による注意が必要で、最大風速は80キロに達する模様。

2012年の公共施設での禁煙違反増加

2011年1月より導入された屋内公共施設での全面禁煙法についての調査が行われた。
それによると、昨年同法違反で罰則を科せられたのは309件で、2011 年の123件を大幅に上回った。
このうち42%は喫煙を許可したことによるもので、38%が禁煙区域での喫煙、20%が許可されていない場所及び未成年者への販売だった。
この調査の担当者はこの結果について、法律を守っていない人がまだ多いとし、法の遵守と健康管理の大切さを訴えた。
この法律は飲食店を含む屋内公共施設や児童公園付近などでの喫煙を全面禁止したもので、昨年行われた9708件の監査のうち4201件は飲食店だった。


2月22日(金)

週末に寒波到来の予報

スペイン気象局によると、本日夜半よりイベリア半島及びバレアレス諸島に 強い寒気が流れこみ、気温の大幅な低下や大雪、強風などの悪天候が予測されている。
特に北部では最高気温が5度を切り、最低気温は地域によってマイナス5〜10度に達する見込み。
また、北部では降雪地点も大幅に下がり、0Mとなる所もある模様。 一方、南部では、特に強風による注意を呼びかけている。
この悪天候は来週水曜日まで続くと予測されている。

スペイン王室、国王退位の可能性を否定

スペイン王室は本日、フアン・カルロス1世国王の退位の可能性を否定する声明を発表した。
それによると、国王は今まで一度も退位を考えたことはなく、将来も予定していないとしている。
この声明は、先日社労党カタルーニャのペレ・ナバロ代表による国王の退位を勧告する発言を踏まえたものだが、最近は娘婿の贈賄疑惑への直接関与や、手術など体調の問題が浮上し、主権をフェリペ皇太子に譲るのではとの噂が流れている。

イベリアのスト5日目、239便がキャンセル

イベリア航空社員によるストライキは5日目を迎え、本日は239便が欠航となった。
イベリアとしては史上最大規模となった今回のストは本日でいったん休止となり、来月4日から再開する。
運輸関係を管轄する勧業省は、先日の労使交渉決裂をうけ、労働法の専門家を仲介人に立てることを提案、両者ともこれを承認したが、現在の所ストは継続される模様。
イベリアによると、この5日間で、1220便が欠航となった。


2月21日(木)

国王、椎間板ヘルニア手術へ

スペイン王室は本日、フアン・カルロス1世国王が、椎間板ヘルニアの手術を 受けることを発表した。
手術は来月3日にマドリッド市内の病院で行われる予定。
国王の手術はこれまで11回行われているが、殆どが怪我などによる外科手術である。
最後に受けたのは、昨年11月ゾウ狩りのために滞在していたボツワナで痛めた腰の手術で、公務復帰後も松葉杖を使用している。
今月はじめに健康診断を受けた際、以前から患ているヘルニアが悪化していることがわかり、手術が必要と判断された。
国王は来月3日〜5日までモロッコを公式訪問する予定だったが、こちらは延期が決定。 それまでに予定されてる公務も、状況によっては変更となる模様。

PSC代表、国王の退位を意見

社労党カタルーニャ(PSC)のペレ・ナバロ代表は昨日、バルセロナ 商工会議所であったフォーラムで演説を行った。
その中で同氏は、国王は退任し、王位をフェリペ皇太子に譲るべきであると述べた。
ペレ代表は、自分は共和主義者であるが、民主主義への移行期における国王の尽力は大きかったと認めた。
しかしながら、これからは王室も新しい時代の流れを見据える必要があり、そのためには 新たなる「移行期」が必要であると述べた。
社労党本部はこの発言に対して、「全く不適切である」との声明を発表した。
他の党も、共和制を支持する者が王室の譲位問題に意見するのはおかしいなどの意見がでている。
PSCは、これまでもカタルーニャ独立問題などで、中央部とは異なる見解を発表している。

マドリッド地下鉄、10%の賃金カットを労組に要求

マドリッド地下鉄は昨日、多くの従業員が所属する 2大労働組合CCOOとUGTに対し、10%の賃金カットを提案した。
地下鉄側は、赤字続きの同地下鉄を運営するには必要不可欠な措置であると強調、この要求が受け入れられなければ、720人の人員削減は避けられないとした。
これに対し労組側は、どちらの要求も全くもって受け入れられないとし、新たにストライキを行う可能性を示唆した。
同地下鉄は、近年運賃の値上げや一方的な間引き運転などを繰り返している。


2月20日(水)

レンタカー、最も安い街は?

インターネットのレンタカー料金比較ページの調べによると、二人乗りの小型車を週末レンタルした場合、最も安かった都市はマジョルカだった。
昨年の調査では、同じバレアレス州のイビサが1位だった。
一方、このカテゴリーで最も高かったのはクエンカとコルドバで、それぞれ65.3ユーロと64.2ユーロだった。
また、高級車のレンタル料金が最も安かったのはムルシアで週末料金は110ユーロ、最も高かったのはイビサで600ユーロだった。
尚、このカテゴリーの全国平均は202ユーロ。
上記以外のカテゴリーでは、やはりマジョルカが最も安く、これにジローナ、アリカンテとヒホンが続く。
逆に最も高いのは、ソリア、グラン・カナリアとサモラだった。
この調査は50県の都市を対象に行われた。

判事ら、削減反対でスト

アルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣の法改正や削減政策に反対して、 判事や検事による24時間ストライキが本日行われている。
これは、裁判時に支払う税金の引き上げ、人員削減や終身刑の導入案などの憲法改正に反対したもので、判事らで作る団体の発表によると、参加率は62%程度で、ミニマム・サービスは遵守されている。
法務関係の公務員ストが行われるのは民主主義に移行して以来3度目となる。
尚、保守系の判事らで作る団体はこのストに参加していない。

イベリア労使交渉、物別れに終わる

今週月曜から始まったイベリア航空従業員の大規模デモを踏まえ、本日同社と労働組合の話し合いが行われたが、企業側は人員削減と給与カットの点を譲らなかったため、交渉は10分足らずで決裂した。
今回のストは月曜から金曜まで3週間に渡って予定されているが、労組側は交渉が物別れに終わったことを受け、ストの延長と強化を検討するとコメントした。


2月19日(火)

マドリッドのナイトスポット10%が閉鎖

マドリッドの夜間営業レジャー施設協会によると、この2年ほどの間にマドリッド自治州内にあるディスコやクラブなどのナイトスポットの10%が休業や閉店に追い込まれた。
同協会によると、最大の理由は経済危機だが、数年前から施行された公共施設での全面禁煙や付加価値税(IVA)の引き上げも影響していると見ている。
特にIVAに関しては引き上げ後も、客離れを防ぐために値段を据え置きにした所も多く、 それが経営状況を悪化させたとしている。
一方、騒音公害防止条例により警察から閉鎖命令を受けたり、新たな許可がおりない例も増加、市中心のセントロ地区やアスカ地区では新しい条例により新規の許可は与えられなくなった。
同協会の広報担当者は、経済危機が始まった直後には、ある店が倒産しても別の会社がそこを買い取り営業はすぐに再開されたが、今は非常に難しい状況にあるとコメントしている。

イベリアのストで5人逮捕

昨日から始まったイベリア航空のストライキは、当初大きな混乱もなく予定通りのミニマムサービスが行われていた。
しかしながら、昼前頃に周辺の街道から集まってきたスト参加者がターミナル4(T4)に集結、機動隊の警備にも関わらず、ターミナル内の空港カウンター付近を占拠した。
参加者らは手にプラカードを持ち、大量解雇反対のシュプレヒコールを叫び、周囲は騒然となった。
この際、警察との小競り合いなどで5人が逮捕された。

1月の平均家賃、7ヶ月連続下落

住宅情報誌フォトカサの調べによると、先月の平均住宅賃貸料は1平米あたり7.25ユーロだった。
これは昨年の同時期より0.5%低い数値で、7ヶ月連続の下落となった。
調査対象となった235の自治体のうち74%で下がり、24%で上昇した。
特に最も平均価格が高かったのはバスク州のゲッチョーで、同じバスクのサン・セバスティアンを抜いてトップとなった。
逆に最も安いのはアンダルシア州ハエン県のバエサだった。


2月18日(月)

イベリアのスト開始

イベリア航空の労働組合は本日よりストライキを開始、 ミニマムサービスを行っている社員を除いた参加率は100%と発表している。
今回のストは、同社史上最大・最長で、月曜から金曜の間3週間連続で行う予定。
マドリッドのバラハス空港のターミナル4では、今回のストの目的について書かれたパンフレットが利用者に配布され、組合員による抗議集会も予定されている。
今週一杯だけで、1200便以上が欠航の予定で、本日は236便がキャ ンセルされた。

国王の在位日数歴代3位

フアン・カルロス1世国王の在位日数は、昨日で1万3603日となった。
これは、フェリペ5世とフランコ将軍に次ぐ歴代3位となる。
フェリペ5世は、1700年から1746年に1万6456日間王位に就いている。
途中半年間は息子のルイス皇太子に譲位したが、皇太子の死去により再び王位に就いた。
フランシスコ・フランコ将軍の独裁政権は1936年から1975年11月20日に病死するまで1万4294日続いており、フアン・カルロス国王より691日多い。
現国王に続くのが、19世紀のイサベル2世で1万2785日、これにカルロス3世とアルフォンソ13世が続く。

週末の交通事故死者12人

総合交通局(DGT)の発表によると、先週金曜日午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は12人、このうち2人はバイクを運転していた。
他に5人の重傷者と6人の軽傷者がでている。
最も死者が多かったのは日曜日で、5人が命を落としている。
これで、今年に入ってからの累計数は144人となった。


2月15日(金)

ハエン県のオリーブ業界、不作のため援助申請

スペイン国内でもオリーブの大産地として知られるハエン県は、今シーズン、 その主要産業であるオリーブの極端な不作に見舞われている。
その収穫量は昨年比較マイナス81%まで落ち込むとされており、同県の経済活動が 麻痺状態に陥る事が懸念されている。
すでに、経済救済の申請は行なわれていたが、未だ行政が動きを見せないため、 アンダルシア州のオリーブ産業セクターに対し、再プッシュをかけるとのことで、 4月までに支援が行なわれなければ、収穫システムを止めて抗議を行なう構え。

おたふく風邪に要注意

若者の間でおたふく風邪の感染が広がり始めている事が発覚し、 マドリッド自治州では注意を呼びかけている。
調べによると、感染が広まっているのは、1999年以前の予防接種を 受けた若者達で、同時代の予防接種は、2000年以降に使用されたものに 比べると、その効果が低いとのこと。
深刻な病では無いが、今後、更に感染が広がる恐れが大きいとして、 また、マドリッドだけではなく、全国に広がる可能性があるとして、 厚生省では注意を呼びかけている。


2月14日(木)

イベリア航空、ストライキに伴うキャンセル便リストを発表

イベリア航空は今月18日から22日にかけて予定されている5日間のストライキに 伴うキャンセル便リストを本日、公開した。
これによると、この期間に運行が予定されていた1062便の内、39%にあたる 415便がキャンセルとなる。
同社によると、長距離便については全体の90%が、中距離国際便については 61%が、そして国内便については46%が予定通り運行されると言う。
このあと、更に3月4日から8日までの5日間と、3月18日から22日までの5日間 に新たなストライキが予定されているが、その際のキャンセル便リストの公開は後日、 追って行なわれるとの事。


2月12日(火)

バレアレス、ウルダンガリン氏のメダル剥奪を検討

バレアレス州は同州の発展などに貢献した人物に授与するメダルの条件を改正する考えであると発表した。
これには、同州が1998年にフアン・カルロス1世国王の次女クリスティーナ王女夫妻に授与した金メダルを無効とする狙いがある。
国王の娘婿でハンドボールの元スペイン代表であるイニャキ・ウルダンガリン氏は、一連収賄および脱税疑惑で起訴されており、州の名誉がこれ以上傷つかないための措置としている。
一方、本日行われた州議会では、野党議員が直接メダルを取り上げられるよう法令を改正すべきであると主張。
またマジョルカ島にある王室の夏の離宮マリベン宮殿を同氏が利用しないよう王室に要求すべきであると訴えた。
同州の州都があるマジョルカ島では、夫妻の称号であるパルマ公という名前の通りが元の名前に再変更されたほか、称号そのものの使用をやめるべきとの声も上がっている。

イベリア、3807人の解雇を提案

イベリア航空は本日、全従業員の19%にあたる3807人の解雇を労働組合に提案した。
イベリア側は人員解雇は赤字続きの同社の経営再建に欠かせないものとしており、3ヶ月に及ぶ労使交渉の結果この案が、新たに提出された。
当初は4500人を計画していた。
その内訳は地上係員は2600人以上、客室乗務員700人、パイロットは300人程度の削減となる。
尚、労組側は現在の所来週からストライキを維持している。

1月の住宅価格、13.8下落

不動産査定会社の調査によると、先月の住宅価格は前年同月比13.8%下がった。
これにより、価格が最高値に達した2007年を35.3%下回る結果となった。
地域別でみると、大都市部での下落が最も顕著で15.4%、これに続くのが地中海沿岸部で14.9%だった。
また、価格が平均以下だったのはバレアレスとカナリアスで前年比11.1%下がっている。


2月11日(月)

39県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、寒波による警報・注意報を39県に発令した。
それによると、アストゥリアス、カンタブリア、ギプスコア、ナバラ、アラバ、ビスカヤとグラナダには大雪警報がでている。
同注意報は、オレンセ、コルーニャ、ポンテベドラ、ルーゴ、リオハ、ブルゴス、パレンシア、レオン、ウエスカ、レリダ、クエンカ、アルバセテ、ムルシア、シウダ・レアル、トレド、アルメリア、コルドバ、ハエン、マドリッド、アビラ、グアダラハラ、サラゴサとセゴビアに出ている。
またピレネー付近では15〜20センチの積雪となる模様。
一方、30地点で峠の閉鎖やチェーンの使用が義務づけられている。
またガリシア、アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオン、レバンテ内陸部とバレアレス南部では強風注意報がでており、最大風速は80〜100キロに及ぶ見込み。
寒波は明日にはやや弱まるものの、悪天候は水曜日まで続く模様。

昨年の住宅売買、11.3%減少

国家統計局(INE)によると、昨年の住宅売買数は前年の数値を11.3%下回った。
2011年は17.7%下がっており、これで2年連続の大幅な下落となる。
土地バブルが崩壊して以来数値は小刻みに下がり続けているが、昨年いっぱいで住宅購入者に対する税金控除が終了したため、今年さらに数値が下がる可能性がある。
更にこのデータによると、昨年は新築住宅の売買が9.3%、中古物件は13.2%下がっている。

1月の中古車販売、24%増加

自動車販売協会の調べによると、先月の中古車販売台数は3万6887台で、昨年の同時期よりも24.1%増加した。
同協会では増加の主な理由として、政府が行った自動車購入促進政策の第1フェーズに1年以内の中古車が含まれていたことを挙げている。
一方、新車の販売は9.6%減少しており、新車1台につき中古車2.8台が売れた計算となる。
また、中古車販売のうち、業務用は34.5%増加しているのに対し、個人の購入は前回の調査では、全体の64%を占めていたのが、今回は54%に止まっている。
自治州別では、全ての州で増加したが、特にラ・マンチャ、バレアレスとカンタブリアでの販売数が際立っている。
尚、第2フェーズでは中古車は対象外となっている。


2月8日(金)

ユーロベガスの設置、アルコルコンに決定

ユーロベガスを作るにあたり、幾つかの候補地が上がっていたが、 本日、マドリッドのアルコルコン市に決定との正式な発表があった。
予定敷地面積は750ヘクタール。
建設工事は3期に分けて行なわれるが、第一期は今年中に開始され2017年に 完了予定。
第2期はその1年半後に開始され、第3期まで全てが完了するのは 15〜18年先となる。
完成時には、スペインで最も高い高層ビルが立ち並ぶことになるとのこと。
初期費用として67億5千万ユーロが必要とされるが、ラス・ベガス・サンズ社が 27億の投資を行ない、残りの40億は2014年以降、投資家や銀行からの融資と なる。
第一期中に、およそ8万人の雇用が期待されている。

マンション立ち退き、コルドバで36歳男性自殺

失業者が増す中、住宅ローンの支払いが滞り、立ち退きを強いられる例が 続出しているが、今朝、コルドバ市内のマンション5階から36歳男性が飛び降り、 そのまま死亡した。
男性は住宅ローンの抵当に入っていた住居を1年前に失っており、更に 25000ユーロの借金が残っていた。
同様の状況に苦しむ人々を救うための「立ち退きをやめさせろ!」運動に参加しつつ、 最近では笑顔も見られるようになっていたと言うが、今朝、税務署から、何らかの 請求書が届いたため、これが自殺の原因になったのでは無いかと運動グループの仲間は 語っている。
彼の死により、妻と8歳の女児が残された。


2月7日(木)

バルセロナの議員、3分の1以上が10万ユーロ以上の年収

バルセロナ市会議員の数は41名で、2012年の統計では、その内の15名が 10万ユーロ以上の年収を得ていた。
これは議員自らが提出した「給与と職務中に必要となった食費」の合計額。
トップを切るのがシャビエル・トゥリアス市長で、給与だけでも143708ユーロ となっており、これはスペインのマリアノ・ラホイ首相の給与72600ユーロの 2倍に当たる。
市長に継いで多かったのは共和党議員であるジョルディ・ポルタベジャ氏で、 その年収は129748ユーロとなっており、その内、食費の名目で42311ユーロ が支払われている。
また、カタルーニャの州知事であるアルトゥール・マス氏においては、 144030ユーロの給与を受け取るはずであったが、この内の幾らかについては その受けとりを辞退した模様。

プラド美術館、入場料値上げ

マドリッドのプラド美術館がその入場料の値上げを決定、今月8日より新料金の適用が 開始される。
これにより、一般入場料はこれまでの12ユーロから14ユーロとなり、16.6%の 値上がりとなる。
同入場料は常設展示、特別展示の両方に有効なものとして一律化されている。


2月6日(水)

セビージャ、ゴミ回収サービスのスト、更に延期か

先々週の日曜日に始ったセビージャのゴミ回収サービスストライキは 10日以上経った今もその解決が見られぬまま、更なるスト続行が決まった。
会社側と労組側との間で行なわれてきた協議で合意に達するかに見えたが、 3度目の協議において完全に決裂。
事の始まりは、会社側が労働時間の延長と5%の給与カットを持ち出したのが 原因であるが、妥協点を見出すため、労組側は、労働時間延長について、 平日の労働時間を日割りにして少しずつ延長することを提案したのに対し、 会社側は、聖週間、春祭り、夏のバカンスシーズン、クリスマスシーズンなどに 焦点を置いた時間延長を提示した。
3度目の協議が終わったあとで、労組側は、今後のスト続行について投票を 行なったが、全員一致により、スト続行を決定。 セビージャの街から 膨大なゴミが消えるのは、まだ先のこととなった。

37県で寒波による各種注意報

昨日よりスペイン本土とバレアレス諸島を覆っている寒波による影響が 各地で見られる。
気象局では積雪、雪崩、雨、強風波浪などの各種注意報や警報を37県に対し 発動している。
アラゴンではピレネー域に対し、20センチの積雪を伴うとして注意報を、 カンタブリアではリエバナ付近で25センチの積雪があるとして注意報を、 また、4〜6Mの波や強風に対する注意報を、カスティージャ・イ・レオンでは ブルゴス、レオン県で積雪注意報を、その他の県に対し強風と積雪の注意報を 発令している。
その他、ナバーラ、カタルーニャなどでも積雪注意報、タラゴナ沿岸部では 風速100Mの強風注意報、カステジョン、アリカンテ、バレンシアでは 強風注意報、ラ・リオハ、アラバ、ビスカヤ、ギプスコア、アストゥリアス などでは積雪と強風注意報、ガリシアでは波浪注意報、バレアレスでも強風波浪 注意報、アンダルシア、カスティージャ・ラ・マンチャ、エクストレマドゥーラ、 ムルシア、メリージャなどで強風注意報、マドリッドでも強風と雪の注意報が 出されている。

イベリア航空スト、回避なるか?

イベリア航空従業員の93%を代表するCCOO,UGT,Asetma, USO,Sitcpla,CTA−Vuelo等、各労働組合が、本日、 イベリア航空との最終的な協議を行なう。
昨年の12月14、17、18、19、20、21日、そして今年の1月7日以降 に予定されていたストライキが、一旦見合わされていたが、労組側は2月の18日 から5日間、新たに24時間ストを行なう可能性について、去る金曜日に警告 している。
そのため、本日の協議は、これを避けるための最後のチャンスと見られている。


2月5日(火)

勤務中の食事費用、月平均217ユーロ

消費者団体FUCIは、労働者の食習慣について調査を行った。
それによると、外で働く人の10人中6人が自宅に帰れないため 外食すると答えた。
また、その平均費用は月217ユーロで、2010年に行われた前回の調査より15%減少している。
FUCIではこの理由について、経済危機により消費者がより安いものを求め、 レストラン側も安価なメニューや、単品だけの提供などを行っているためとしている。
注文する食事のタイプでは、58%の人が定食メニューを注文するとし、アラカルトでと答えた人はわずか4%だった。
一方、37%の人が、自宅から弁当などを持参すると答えた。
これは前回の調査より1%上昇した。
また大都市ほど外食する人が多く、地方都市ほど少なくなるほか、金額もマドリッドでは平均280ユーロであるのに対し、カセレスやトレドでは180ユーロだった。
また、北部地域の人はスープなど温かい料理を好み、南部は野菜が多かった。
レストランのタイプでは、多くの人が職場近くのリーズナブルな自家製料理を提供する店に通い、ファーストフードを選ぶ人は減少傾向にある。

1月の消費者景況感上昇

社会学研究所(CIS)の発表によると、1月の消費者景況感指数は55.7ポイントで、12月よりも11.4ポイント上昇した。
ただし、昨年1月との比較では12.6ポイント下がっている。
また、この調査では、ほとんどの人が半年前よりも経済状況が悪化したと回答。
月々のやりくりもギリギリで、貯金を崩したり借金をする家庭も増加している。
また4人に1人が周囲に1人か2人失業者がいると答え、77.8%が雇用の状況は悪化したとしている。
しかしながら、26.5%の人は今後半年で状況は改善するとしている。

ユーロベガスの建設地、アルコルコンが有力か

マドリッドに建設が予定されている総合レジャー施設「ユーロベガス」 を企画するアメリカの大手企業ラス・ベガス・サンズの社長は昨日、マドリッド州南部のアルコルコン市が有力であると発言した。
候補地は他にトレホン、パラクエジョとバルデカロが挙がっていたが、 同社長は、我々のプロジェクトにはアルコルコンが最も適していると述べた。
しかしながらアルコルコンの候補地は、以前サッカーのアトレティコ・デ・マドリッドが施設の建設を予定していたが、マドリッド高等裁判所により 建設不可との判決を受けた土地であるほか、巨大施設の工事を完成させるための資金調達など様々な問題が山積となっている。
尚、建設地の正式発表は今週中にも行われる見込み。


2月4日(月)

1月の失業率2.2%上昇

雇用・社会保健省の発表によると、先月の失業者数は昨年12月より2.7%増加した。 また、前年同月比でも8.28%上昇している。
これで失業者総数は498万778人となった。
業種別ではすべての職種で増加しているが、特にサービス業の増加率が3.64%と最も高く、これに農業、工業、建設業が続く。
男女別では男性が2.7%、女性は2.75%増加した。
自治州別では、16州で増加しており、特にアンダルシアとマドリッドの増加が顕著。

世論調査、PPは50議席喪失?

エル・パイス紙とペリオディコ・デ・カタルーニャ紙は、先月末から今月 はじめにかけて、それぞれ世論調査を行った。
エル・パイスの調査では、与党民衆党(PP)は最大勢力ではあり続けるものの、前回の総選挙より20ポイント少ない23.9%だった。
またペリオディコの調査では得票率は30.2%で、今総選挙が行われれば50議席以上を失うこととなる。
一方で、野党第一党の社労党(PSOE)の数値は伸び悩んでおり、どちらの調査でも この恩恵を受けるのは左派連合(IU)やUPyDなどの少数派と見られ、2大政党の図式が崩れる可能性を示唆している。
これらの調査は、PPの裏帳簿疑惑発覚直後に行われた。

経済危機で、牛肉や鮮魚の購入が減少

農業・食料・環境省がマドリッド州民を対象に行った調査によると、経済危機が始まって以来、高い食料品を買い控え、安い物を少なめに買う傾向にあるという。
牛肉の消費は2008年の調査より23.8%。鮮魚は17%それぞれ下がっている。
一方、鶏肉やウサギ肉、米やパスタなどは上昇しており、安い品物を買う傾向がうかがえる。
また野菜や果物などは、以前のようにキロ単位ではなく、単品を購入する人が増えている。


2月1日(金)

ハエン市、結婚式での米を禁止

伝統的なカトリック教会での結婚式ではなく、市の役所で市長の司式による 結婚を行なう人が増えているが、経済危機が続く中、スペイン全国の自治体で、 これまで無料、或いは僅かな費用で行なっていた同手続きを有料とし、 また、これを行なう曜日に制約を設ける所が増えつつある。
そう言った中で、ハエン市でも、同手続きを有料(150ユーロ)としたが、 同時に、結婚の儀式にかかる時間を短縮するため、参列者達が新郎新婦に 投げるライスシャワー(お米)を禁止する事を決定した。
更には、8月の結婚式は行なわない事を発表したため、結婚の時期を自由に 決める権利を奪う決定であるとして、野党の強い批判を受けている。

イベリア航空、2月後半にスト?

昨日、木曜日にイベリア航空と労働組合連合との間で行なわれた協議は 完全に決裂に終わった。
会社側は予定していた4500人の解雇を、1353名抑えた3147名にまで 減らす事、サービスの15%減を10%減に抑えること、地上勤務スタッフの 給与11%削減、客室乗務員とパイロットの給与23%カットなど、幾つかの 妥協案を提示したが、組合側はこれを受け入れず、両者の合意は得られなかった。
これにより労組側は、今月後半に大掛かりなストを行なうと警告。


1月30日(水)

スペイン経済、更に後退

本日のスペイン国家統計局発表によると、昨年度、第4・四半期には、 スペインの経済は更に後退を続け、前月比にすると0.7%のマイナス、 前年度同時期比較では1.8%のマイナスを示した。
また、2012年の1年間では、1.4%の後退となり、1週間前に スペイン銀行が発表した予想値1.3%を上回る結果となった。

ラス・ベンタス闘牛場、屋根の行方は?

マドリッドにあるラス・ベンタス闘牛場に開閉式屋根を取り付ける作業が 行なわれていたが、去る月曜日の早朝に取り付けが終わったばかりの屋根が 落ちると言う事件があった。
ラス・ベンタス闘牛場に屋根をつけるプロジェクトは、ワーナー社と同闘牛場 との契約によって開始されたもので、アルミと鉄骨を使ったこの屋根は フランスで作られ、スペインへ運ばれて来た。
設置作業が終わり、間もなくそのプレゼンテーションをはじめ、様々な イベントが開始されようとしていた矢先の出来事であり、今から闘牛シーズンが 始る3月までに予定されていた企画は全てキャンセルとなった。
 今後、どのように対処するのか、まだ発表が無いが、今回の事故に伴って 過去に忘れ去られていた一つのプロジェクトが浮上し始めた。
それは、地元に住むマドリッドの建築家であるカルロス・ウルタード氏が 提案していたプロジェクトで、ラス・ベンタス闘牛場に軽量で比較的単純な 開閉式屋根を取り付けるものであった。
その構造は、両側から紐をひっぱりる事によってその口が閉じて行く 巾着袋のようなもので、昔からスペインでパン袋として使われていたものから インスピレーションを得たと言う。


1月29日(火)

外国人観光客の消費額、最高記録

産業・エネルギー・観光省の発表によると、昨年スペインを訪れた外国人観光客の平均消費額は、前の年より5.7%増加し、最高記録となった前年をさらに上回る結果となった。
これは、一人当たりの平均額(966ユーロ)が2.8%、1日の平均額(108ユーロ)が6%それぞれ上昇したことによる。
一方で、平均滞在日数は8.9泊で、前年を3%下回っている。
訪問者を国籍別でみると、最も消費額が高かったのはイギリス人で、これにドイツ、フランスと北欧諸国が続く。
最も利益が高かった訪問先はカタルーニャで、これに続くのがカナリアス、バレアレス、アンダルシアとマドリッドだった。

AVE、新料金導入は来月8日から

アナ・パストール勧業大臣は、先日発表した高速鉄道AVEの改正運賃を 来月8日より施行すると述べた。
また、改正後はツーリストクラスの料金を現在より11%値下げする。 さらに前もって購入した場合、時期などによって30〜70%の割引が適用されるが、この場合変更やキャンセルはできない。
ただし、これより少し高い値段で、変更可能なチケットも販売される。
この他、若者向けのチケットや回数券など、さらに利用しやすくすることで、利用者の増加を狙っている。
AVEは高速で便利な反面、運賃の高さと融通のきかないシステムがたたり、乗車率50%を切ることもしばしばであるという。

T4のスト終了

日曜未明に決行されたマドリッドのバラハス空港ターミナル4(T4)の 清掃員によるストライキは、昨日解除された。
このストは会社側が従業員の給与40%カットを発表したことにに反対して行われていたが、労使交渉の結果、一時的な労働時間の縮小などの合意に達した。
しかしながら、先週始まったT1〜T3の清掃員ストライキは継続しており、ゴミの山や一部トイレの閉鎖など、混乱が続いている。


1月28日(月)

11月の住宅ローン契約数、31.6%減

国家統計局(INE)の発表によると、昨年11月の住宅ローン契約数は1万8115件で、前年同月比31.6%減少した。
これで、31ヶ月連続の減少となった。
また、ローンの平均契約額は10万2516ユーロで、こちらも前年同月比4%下がっている。
自治州別でみると、最も契約数が多かったのはアンダルシアとマドリッドだった。
一方、最も少なかったのはナバラ、カンタブリアとア ラゴンだった。

ティッセンで印象派の風景画展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では2月5日より印象派の風景画を集めた特別展を開催する。
今回の展示は、19世紀に印象派の作品によって全盛期を迎えるまではあまり重要視されていなかった風景画にスポットが当てられている。
ルソー、セザンヌ、コロー、モネ、ルノワール、ゴッホなどの油彩116点が公開される。
同展は5月12日まで開催。

バラハス空港、T4でも清掃員のスト開始

マドリッドのバラハス空港ターミナル4(T4)では昨日午前零時より清掃員の無期限ストライキが始まった。
このストは空港の清掃サービスを請け負う会社が、従業員の給与を40%削減することに反対して行われる。
一方、T1〜T3でも別の企業に属する清掃員のストが先週木曜日から行われているが、こちらは54人の人員解雇に抗議している。


1月25日(金)

400ユーロの失業者支援金支給制度延長を決定

前政権時に始った失業者支援金支給制度(失業後、失業保険受給期間も 終了し、家族の中に収入を得る者が無い家庭への支援金支給制度)を 今後も延長する事を政府は本日、決定した。
発表によると、失業率が20%を上回っている限り、半年ごとに同制度は 自動更新されるとのこと。
これにより、全ての収入源が断たれ、更に、家族の扶養義務を負うものに 対しては月額450ユーロの、それ以外の場合は400ユーロの生活支援金が 支給される。
 2012年は85万件の解雇、そして70万人の失業者増により 失業率26.02%(失業者数600万人弱)と言う深刻な状況の内に 幕を閉じた。

カタルーニャ民族独立を問う住民投票、16歳以上を対象に

州議会で「民族独立を問う住民投票」を行なう事が可決された事により、 アルトゥール・マス州知事は、次ぎのステップへ進む事となる。
流れとしては、まず、この住民投票をスペイン中央政府の認可の下に 行なえるよう、ラホイ首相、そしてドン・フアン・カルロス国王との 対話を開始するところから始る。
州知事は、カタルーニャ独立の動きに対し、国からの理解や 協力的対応が得られる事を期待はしていないと見られるが、対話は 行なわれるべきであるとしている。
 それに続いて、独立賛成を唱える政党を中心としたメンバーにより 国家形成に向けてのプロセスを担う機関の設立が必要としている。
 政治レベルにおいて独立の意思が強く主張される一方で、カタルーニャの 経済界には、これらの動きを善しとしない向きもあり、昨日、カタルーニャの 大手金融機関であるサバデル銀行のジョセップ・オリュ会長は、昨今の 独立嗜好傾向を否定し、中央との経済的共存の回復を求めた。
 アルトゥール・マス政権は住民投票の2014年決行を予定。


1月23日(水)

カタルーニャ議会、独立を問う住民投票への第一歩踏み出す

歴史的に民族独立への動きが絶えないカタルーニャ地方であるが、 昨年末の選挙で再当選したアルトゥール・マス州知事率いる 新政権下で開かれた第一回目の州議会において、カタルーニャの独立を 問う住民投票を行なう事を可決した。
賛成票を投じたのは与党であるCIUをはじめ、ERC,Iniciativa, CUP等の85議員で、反対したのはPSC,PP,Ciutadansの 41議員。
その他、CUPの2議員、PSCの5議員が無投票、PPの2議員が欠席した。
本日の決定では、この住民投票が、スペインの中央政府の合意の下に 行なうのか、州条例に則って行なうのかについては詳しく触れられていない。
しかしながら、民主主義の強化と決定権の行使を実現するために あらゆる法的手段を講じて、スペインの中央政府、欧州の諸機関、 そして国際社会との対話を続けていくとしている。

マドリッドの地下鉄、市バス料金値上げの詳細を発表

マドリッド市の地下鉄、市バス運賃値上げの詳細についての発表が 行なわれた。
これによると、1回券と10回券については現状維持で値上げは無いとの こと。
一ヶ月定期券については2.82〜4.66%、1年定期については 4.48〜2.59%の値上げとなる。
また、最も値上げ率が大きいのが、旅行者用に用意されている ツーリスティックチケットで6%の値上げ率となっており、これらを 全て平均すると、今回の値上げ率は約3%となる。


1月22日(火)

AVE,春から新しい割引制度導入

アナ・パストール勧業大臣は本日、スペイン高速鉄道AVEに新しい割引システムを導入すると発表した。
同大臣によると、新システムは基本運賃を設定し、そこから利用客の需要や事前購入の時期などによって割引を適用するという。
このシステムは航空券販売で利用されているものに近く、割引率は30〜70%となる見込み。
テレビの報道番組に出演した同大臣は、高速で長距離を走行し、遅延も少ないこのすばらしい交通機関を若者を始めとした多くの市民が利用できるようにしたい、と述べた。

マドリッドの地下鉄また値上げ

マドリッド州政府のパブロ・カベロ交通担当大臣は昨日、2月から同地下鉄及び市バス料金を平均3%値上げすると発表した。
この数値は昨年の消費者物価指数の上昇にあわせたもので、同大臣は燃料や電力の高騰により、値上げなにしは運営を続けるのは困難としている。
しかしながら、マドリッドでは昨年2度値上げがおこなわれており、1年以内に3度目となる。
一方で地下鉄やバスが事前発表なしに間引き運転するなどサービスは縮 小されている。

ティッセン常設展を月曜無料に

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館は常設展の月曜開館を昨日より開始した。
これまでは月曜休館であったが、カード会社の協賛により無料時オープンが実現した。
開館時間は正午から午後4時までと通常より縮小されている。
また、この時間帯に合わせて館内のミュージアムショップとカフェテリアも営業する。


1月21日(月)

25県で引き続き警報・注意報

スペイン気象局は先週末に引き続き、強風や積雪による注意報・警報を発令している。 それによると、ガリシアではコルーニャとルーゴに強風波浪警報が出ている。
またオレンセとルーゴには積雪注意報も出ており、6センチ程度の積雪が予測されている。
一方、アストゥリアスでも波浪警報及び積雪注意報が出ている。
またカンタブリア、カスティージャ・イ・レオンとアンダルシアでも強風注意報が出されており、同局では注意を呼びかけている。

14パラドールが本日より一時閉鎖

国営ホテル網パラドールは、期間閉鎖が決定した25パラドールのうち、本日より14軒を期間閉鎖する。
それによると、ルーゴのビラルバは4ヶ月閉鎖、一方バジャドリのトルデシージャは18室を有する階を5ヶ月閉鎖する。
また、アルバセテ、セルベラ・デ・ピスエルガ(パレンシア)とトゥイ(ポンテベドラ)では3月14日までと12月いっぱい休業となる。
残りのパラドールも閉鎖期間は概ね3月までと、11〜12月となっている。

週末の交通事故死者7人

総合交通局(DGT)によると先週金曜午後3時から昨日午前零時までに交通事故で亡くなった人は9人だった。
また6人の重傷者と2人の軽傷者が出ている。
最も重大な事故が起きたのは土曜日で、コルーニャで3人が亡くなっている。
今年に入ってから昨日までの累計数は41人。


1月18日(金)

ローン未返済率、記録を更新

本日のスペイン銀行の発表によると、昨年11月のローン未返済率は 更に記録を更新し、全体の11.38%に達した。
これを金額にすると、回収困難とされる投資額は、金融機関全体で、 およそ1916億ユーロにのぼる。
しかしながら、急速に増え続けていた未返済率にも、ようやくブレーキが かかったようで、11月の増加率は僅か0.15%に止まった。

トマト祭り、今年から10ユーロの入場料

バレンシアのブニョル市で毎年8月の最終水曜日に行なわれる トマト祭りには世界中から沢山の参加者が集まるが、同市では、今年から 一人、10ユーロの参加費用を徴収する事を決めた。
主な理由は、参加人数に制限を設け、より安全性を高めること。
昨年を例に取ると、参加者総数は約50000人と見られ、同市では 今年から、これを2万〜2万2千人に制限する構え。
入場券販売システムや、どのようにして祭りの会場をその他のエリアと 分けるのかなど、詳細については、2月中旬ごろまでに固める予定との こと。


1月17日(木)

バルセロナの薬局、閑古鳥

昨年6月より6ヶ月間、カタルーニャでは、公共医療機関が発行した 処方箋を持って薬局で医薬品を買うと、処方箋1通につき1ユーロの納税義務が 課せられていたが、憲法裁判所の判決により、昨夜23時からその徴収にストップ がかかった。
そのため、処方箋税の停止を待ってから薬を購入しようと考える人が多くなり、 昨日の午後には、バルセロナ市内の薬局では閑古鳥が鳴いた。
カタルーニャ自治州政府は、この新税制度が施行されていた6ヶ月間に 4570万ユーロの税収を得ていた。

マドリッド、バスのストライキ

マドリッドの市バスサービスは、昨日の夜中23時から今朝1時までの2時間、 今朝6時から8時までの2時間、そして夕刻18時から20時までの2時間と 3回に分けてのストライキを行なった。
労組側はストライキへの参加率を100%としているが、市バスサービスを 運営している市営会社EMTは、72〜76%程度と発表。
 一方で、マドリッドの地下鉄も明日より無期限ストに入る予定となっていたが、 本日行なわれた協議で会社と労組側との間で同意があり、午後になって労組側は 無期限ストの中止を発表した。


1月15日(火)

憲法裁判所、カタルーニャの処方箋税を停止

カタルーニャ州では昨年6月より新しい税金として処方箋税の支払い義務が 課せられていたが、これに対し、国民の平等性を欠く事を主な理由として中央政府が その違法性を主張、廃止を求めて憲法裁判所に告訴していた。
この税金は、医薬品を購入するために医師が発行する処方箋1通につき、薬局での 購入時に薬代とは別に1ユーロを支払うと言うもので、同制度を導入した自治体の 住民だけが、これの支払い義務を負う形となっていた。
中央政府の訴えに対し、憲法裁判所はこれを認め、カタルーニャ州政府に対し、 新税制度の向こう5ヶ月間の停止命令を下した。
 同様の税制を今年1月からマドリッド自治州政府が施行したが、これに対しても 中央政府は憲法裁判所にその廃止を求める構え。
 昨年6月23日から、12月31日までにカタルーニャ州が得たこれによる税収は およそ4570万ユーロで、一ヶ月平均にすると760万ユーロに上る。

寒波により各地に警報、注意報

日曜日から降り始めた雪により、スペインの北部、特にナバーラ、アラゴン、 バスクなどを中心に警戒態勢が続いている。
ナバーラでは、降り続く雪や雨のため、バスタン川、ビダソア川流域で 氾濫の恐れが高いとして警報が出されたままで、更に大雪注意報も発令されている。
また、気象局が最高レベルの雪崩警報を発している事から、ナバーラ州政府は ピレネー周辺の山岳部へは近づかないよう呼びかけている。
 ウエスカでは積雪のため、35の通学ルートが通行止めとなった他、 パンティコサ温泉に宿泊していた35名が治安警備隊の救援の元に避難を余儀なく された。
アラゴンでは大雪のため、閉鎖するスキー場も見られ、カタルーニャでも ピレネー域の通学路多数が影響を受け、300人以上の子供達が通学不能となった。
 カスティージャ・イ・レオン州でも3つの峠が通行止め、9つの峠でチェーン着用が 義務付けられている。


1月14日(月)

カスティージャ・ラ・マンチャ、21市町村で、夜間の救急サービスを停止

本日より、カスティージャ・ラ・マンチャ州にある21の市町村で 救急医療センターが夜間、閉鎖される事となった。
これらは、今まで24時間体制で機能していたが、利用者も少なく、 維持費を捻出出来ないとして、州政府はその閉鎖に踏み切った。
約12万人がこれによる影響を受ける事となり、夜間に医療サービスを 受けようとする場合、近隣の町まで移動しなければならない。

CCOO,3月のゼネストの可能性を示唆

労働組合連合CCOOの広報秘書、フェルナンド・レスカノ氏は、 1月、2月に、政府が極端な経済政策を強行する事があれば、3月に ゼネストを行なう構えがある事を警告した。
同氏は、現時点ではその予定は無いが、例えば、繰上げ定年退職、部分的な 定年退職など、社会保障制度の改正など、重大な制度改正を強行しようと するような場合、いつでも行動に出る可能性があるとコメント。


1月11日(金)

マドリッド、市バスのストライキ

マドリッド市が運営するバスサービスは、本日の朝7時から9時までの2時間、 ストライキを行なった。
組合側はその参加率を100%、市営会社EMTは これを75%と発表。
今回のストは、12月のボーナスカットに対し行なわれているもので、 本日の夕刻、19時から21時にかけて、再度行なわれる予定。
また、その後もボーナスカットの穴埋めについて同意が得られない場合は、 今月17日と23日に更なるストが予定されている。

ダリの作品2点が盗まれる

今月6日に盗まれたとされるダリの作品2点の捜査が続けられている。
盗難があったのはバルセロナのサン・ペレ・デ・リベスにある、元ユーロ議会議員の ホセ・マリア・メンディルセ氏の邸宅で、窓ガラスが割れて いるのを見つけた屋敷の管理人が地元警察に通報した。
事件は日中に起きたと見られており、ダリの作品と思われるものが2点、 姿を消していた。
屋敷のオーナであるホセ・マリア・メンディルセ氏は、現在コスタ・リカへ 旅行中であるため、警察では同氏とのコンタクトを急いでいる。
同氏は社会労働党所属で、以前、国際グリンピースの会長を務めたこともある。

セビージャの清掃サービス、無期限ストを通告

セビージャ市の清掃を請け負っている公営企業LIPASAMの社員等が 今月28日から無期限ストライキに入ることを決定した。
これは労働時間の拡張と、給与5%カットと言う市の決定に抗議するもの。


1月10日(木)

マドリッドの医師と看護士、共同ストライキを通告

マドリッド州で働く医師と看護士の大半が所属するそれぞれの組合である AmytsとSatseの2団体が、今月末か来月頭から共同ストライキを 行なう事を発表した。
これは、同州政府が進めている6つの病院と27件の医療センターの民営化に 反対、抗議するのもので、ストの正確な日時については今後の発表となるが、 組合側は無期限ストとなる可能性もあるとしている。
また、両組合は、医療サービスに関連する他セクションのスタッフ等にも ストライキに参加するよう強く呼びかけている。

ハエン県でマグニチュード3.8の地震

昨日午前0時27分ごろ、ハエン県、グラナダ県の各地で地震が体感された。
国家地理学研究所は、地震発生当時、その震源地をグラナダ県のベナルア・デ・ラス・ ビジャス付近とし、マグニチュード5.2としたが、その後、震源地をハエン県の フライレスの地下3.5KM地点、、マグニチュードを3.8と訂正した。
この地震による被害は現時点では報告されていない。


1月8日(火)

マドリッドの公共医療関係者322名が辞表提出

マドリッド自治州政府が公共医療システムの部分的民営化を進めている中、 これにストップをかけようと、公営の診療所、医療センターのスタッフ等が、 年明け後の集団辞表提出を通達していたが、本日午後14時ごろ、医者、 看護士、事務員等、137設備に属するスタッフ等計322名の辞表が 条件付きで提出された。
これは集団による職場放棄となるもので、マドリッド州政府が進めている 医療サービス民営化が実際に決行となった時点で、辞表が効力を発揮すると 言うもの。

AVE,バルセロナーフィゲラス線開通

本日11時1分、ドン・フェリペ皇太子、マリアノ・ラホイ首相、アナ・パストール勧業大臣、 カタルーニャのアルトゥール・マス州知事等を乗せた超特急AVEがバルセロナのサンツ駅を 出発し、フィゲラスへと向かった。
この度開通したのは、バルセロナからジロナ、そしてフィゲラスを結ぶ131キロの区間で フィゲラスでフランスのTGVと乗り換えることによってパリまで超特急で繋がる事と なった。
所要時間はマドリッドからパリまでが10時間で、バルセロナからパリまでは 約7時間。
今後の予定としては、今年後半にはフランス国鉄とスペイン国鉄の共同運航によって 統一車両による便がマドリッドーパリ間を結ぶようになり、フィゲラスでの乗り換えの 不便が無くなる模様。


1月7日(月)は、「主の御公現の祝日」の振り替え休日にあたるため ニュースはお休みさせて頂きます


1月4日(金)

2012年、5万人のスペイン人がドイツで就職

2012年は、スペイン国内で一日当たり2000人以上が失業すると言う 状況が続いていた中、外国へ職を求めて脱出するスペイン人が目立った。
ヨーロッパ経済を引っ張るドイツでは2012年には失業率が過去20年間で 最も低い数値を達成しており、スペイン人も多数がその恩恵を受ける事になった。
2012年の1年間にドイツで就職したスペイン人は49433名で、2011年 より15.8%の増加となっている。
ドイツで職に就いた外国人労働者で最も多かったのはイタリア人で253093名、 それにギリシャの123322名、ポルトガルの56958名が続いた。

今日、明日とマドリッドの地下鉄24時間スト

クリスマスシーズンの最後を飾る「主の御顕現」の祝日、1月6日にかかる 週末である今日4日と明日の5日の二日間、マドリッドの地下鉄は24時間ストを 行なっている。
カトリック教国であるスペインではクリスマスのプレゼントを1月6日に交換する 伝統があるため、4日、5日はショッピングのラストスパートがかかる時で、 街中は非常に混雑する。
また、5日には例年、マドリッド市が企画するレジェス(東方三博士)のパレードが 行なわれ、街の中心地は子供連れの家族で賑わう。
パレードが通過する地域は完全に車両通行止めとなるため、このパレードを見に 中心部を訪れようとすると、必然的に徒歩、或いは地下鉄を利用する事となる。
これらの理由から、1月6日、「主の御顕現」の祝日の直前は地下鉄の利用者も 一年で最も多くなる時期とされ、これに合わせた48時間ストライキとなる。
 時期的に、子供達が主役となるレジェスのパレードを妨害する形になるため、 市民の反感を買うのことは必至で、それを避けるため、地下鉄労働組合は、 ストは行なうが、行政が定めたミニマムサービスは完全に遂行するとしている。
しかしながら、同時にミニマムサービスの内容が、スト権を無視するものであると して、同サービスを遂行したあと、これを告訴する旨を通達。
今回、マドリッドの行政が定めた地下鉄のミニマムサービスは、パレードのルートと 関連した路線については普段の本数の90%、それ以外のルートについても80%と されている。
地下鉄はこの二日間のあとも、1月17日より無期限での部分スト決行を宣言 している。


1月3日(木)

2012年、1日平均2000人以上が失業

経済危機が続く中、スペインは5年連続での失業者増加を示し2012年の幕を 閉じた。
僅かながらに復興の兆しが見え始めていた経済が2012年には再び後退を 始め、しかもそれが新政権による経済立て直し政策に伴う大幅な経費削減が 行なわれて来た中での後退であるだけにその持つ意味は大きい。
社会保障加入者数は1日辺り2162名のリズムで減少を 続け、この12ヶ月間で787240名のマイナスに達した。
また、雇用局に登録された失業者数は426324名の増加を示した。

年金受給者一人につき労働人口2名未満

2012年におけるスペインの社会保障システムが残した赤字額の正確な数値は まだ出されていないが、100億ユーロは下らないと見られる。
失業者が増え続ける中、年金受給者人口が増え続けるためその収支が絶望的に マイナス線を辿り続けている。
2012年12月には、就業者数がおよそ1630万人であったのに対し、 年金受給者が810万人で、その比率は、年金受給者一人につき、それを支える 就業者人口は2人を下回る1.99人となった。


1月2日(水)

ジロナ、AVE開通間近

今月9日より、高速列車AVEがバルセロナージロナーフィゲレス間の運行を 開始する。
バルセロナ→フィゲレス、フィゲレス→バルセロナ方面共に、一日9便が 運行され、その内の8便がマドリッド発、またはマドリッドが終点となり、 またその内の2便がフランスのTGVと連携してパリまで繋がる事となる。
マドリッドからパリへ移動する場合、フィゲレスの駅でTGVに乗り換えて 約10時間の旅となる。

新年の値上げ

年が明け、日常生活に密接したサービスや必需品の値段が一斉に上がった。
首都マドリッドでは水道代が4.2%の値上げ、電気代は全国で平均3%の値上げ となり、ガス代は天然ガス、ブタンガス共に据え置きとなった。
有料道路の料金は国営によるもので2.4%、各自治州運営によるものが平均 3.3%の値上げ。
マドリッドの地下鉄、バスの運賃は2012年の大幅値上げのあとであるため 今回は据え置きとなるが、近郊線列車Cercaniaのサービスは平均3%上昇 する。
また、マドリッドのバラハス空港をはじめ、全国の47の空港で空港税が 平均6.3%の値上がりとなった。
郵便代についても平均2.95%の上昇。
更に、首都マドリッドの住民は固定資産税6.9%の上昇に苦しむ事となり、 カタルーニャなどではすでに実施されていた処方箋税がマドリッドでもその導入が 始った。
これは医者が発行する処方箋1通につき1ユーロを支払う義務で、処方箋を持って 薬局で医薬品を購入する際、薬代とは別に1ユーロを追加請求されるもの。



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