スペインニュース・コムがお届する
スペインのニュース

現地のメディアよりスペインのニュースを毎日更新でお伝えします
土日、祝日はお休みです。


2014年6月30日(月)

スペインの人口、2年連続減少

国家統計局(INE)によると、今年1月1日時点の人口は4650万7760人で、昨年より0.4%減少した。
これで2年連続の減少となり、1971年に統計が始まって以来初の連続減となる。
INEではこの理由について、経済危機により自国に帰還した外国人が増加し、逆に移住してくる人が減少していることを挙げている。
また、職を求めて海外に移住するスペイン人も増加しているという。
一方、昨年の出生率は死亡率を上回っている。

ジブラルタルで不法入国移民を保護

スペイン及びモロッコの海難救助隊は本日、ジブラルタル沖で計21人の不法移民を保護した。
それによると、午前7時ごろ、10人の移民を乗せたゴムボートが、その後さらに11人を乗せた船が確認された。
この2隻目の船にのっていた人々は、カディス県のタリファ海岸で保護された。
乗っていたのは男性10人と女性1人で、この女性は妊娠しているが、特に健康上の問題はないと見られる。

明日よりバーゲン開始

明日7月1日より全国の商店で夏のバーゲンシーズンが開始する。
アパレル業界では、今シーズンの売り上げを前回より3.5%増加すると見込んでいる。
同業界では今年1〜5月の売り上げが好調で、バーゲンの結果が予測どおりとなれば、今年の売り上げは経済危機始まって以来の増加となる。
尚、デパートや大手服飾チェーン以外の小売店では、6月からすでにバーゲンを始めている所もある。


2014年6月27日(金)

エル・イエロ島、電力自給率100%に

カナリアス諸島に含まれる島の一つであるエル・イエロ島では これまで年間6000トンのディーゼルを消費して火力発電による 電力供給が行われてきたが、本日、これに代わる発電システムが 稼動を開始し、電力自給率100%体制に入った。
新しい発電システムは風力と水力とを合わせたもので、夜間など、 電力の需要が減少する時間帯に風力発電で余った電力が水力発電に必要な エネルギーとして充てられる。
新システムにより島の住民、約1万人が必要とする電力供給が可能となり、 火力発電を停止する事によって年間約180万ユーロの経費節約、 更には年間18700トンにのぼるCO2の発生を抑える事が可能となる。

スペイン司教協議会、学校における宗教教育の充実を要求

スペインのカトリック司教協議会は、政府が発表した教育法改正案について、 宗教教育が軽んじられている事を指摘し、これの修正を求めた。
司教協議会スポークスマンを務めるホセ・マリア・ヒル・タマヨ氏によると、 新教育法案では、これまでと比べ、初等教育における宗教の授業時間は 50%減となっており、1週間あたり45分と言う明らかに不充分な時間しか 組み込まれておらず、また、州や教育機関によって、独自の判断に委ねられている 部分が目立つため、地域や機関によるばらつきを避けるためにも、 宗教教育に充てなければならない最低限のライン、ミニマム授業時間を法律によって 定める事を政府に要求するとの事。


2014年6月26日(木)

スペイン、貧困者数の割合において欧州内ワースト3に

国家統計局調べによると、2012年時点で労働者100人中12人が、 正確には全体の12.25%が最低賃金か、或いはそれを下回る給料しか 得ていない。
長引く経済危機により失業者数が急増する中、経済の活発化と新雇用の 促進を重要課題とした政策が推し進められてきたが、これに伴って 労働条件が悪化、特に給料の減額が顕著となった。
 2012年におけるスペインの平均年収は22726.44ユーロ、 そして最も多かったのが15500ユーロ程度の所得者であったが、 欧州統計局調べによると、貧困生活を強いられている人々(平均の60%以下の所得者)の 人口はスペインが12.3%で、欧州内でこれを上回ったのはルーマニアの19%と ギリシアの15%だけであった。

プラサ・モヌメンタルの売買交渉を否定

バルセロナ市内にあるモヌメンタル・元闘牛場について、数日前より そのオーナーのバラニャグループとカタールとの間で売買交渉が進んでいるとの 噂が流れているが、昨日、これについてそのような話は全く存在しないと、 バラニャグループは全面的に否定した。
カタールはこの歴史的建築物購入に22億ユーロのオファーをしており これを収容人数4万人の巨大なイスラムモスクに改装すると噂されていたが、 バルセロナのシャビエル・トリアス市長も同件について、公的にも、非公式にも 何等話しを受けたことは無いとしている。


2014年6月24日(火)

新生児の出生率、5年連続で減少

国家統計局(INE)の調査によると、昨年スペインで出生した新生児の数は 42万5390人で、前年を6.4%下回った。
これで5年連続の減少となり、2008年の数値と比較しても18%減少している。
INEではこの理由について、女性一人当たりの子供の人数の減少と出産の高齢化を挙げている。
前年の調査では、一人当たりの平均が1.32人であったのに対し、今回は1.25人に下がった。
また、出産の平均年齢は、前回の30.8歳から32.2歳に上がった。
このうちスペイン人女性の平均は32.2歳から32.7歳に、外国人女性については、28.9歳から29.7歳にそれぞれ上昇している。

フランス管制塔のスト、スペインの28便に影響

フランスの航空管制官のストライキにより、スペインの空港発着便にも影響がでている。
本日午前11時現在、28便の欠航が決まっているほか、各地で遅延が起きている。
特にバルセロナのプラット空港では18便がキャンセルとなった。
影響を受けているフライトは、フランス発着便だけでなく、フランス上空を飛行する便も含まれているため、アムステルダム、ジュネーブ、ミラノ、ブダペストなどへの便にも遅延が出ている。

プラド美術館で「エル・グレコと近代絵画」展

マドリッドのプラド日実間では、クレタ島出身の画家エル・グレコの没後400年記念行事の一環として、「エル・グレコと近代絵画」と題した特別展を本日より開催する。
この特別展では、エル・グレコの絵画26点のほか、彼の影響を受けて描かれたマネ、ピカソ、モジリアーニ、ポロックなどの油彩、描画、版画などが展示される。
同展の責任者は、近代絵画におけるエル・グレコの影響は多大で、ゴヤ、ベラスケス、ミケランジェロやラファエロにも匹敵するとしている。
尚、昨日行われた開会セレモニーではレティシア王妃が、王妃として初の単独公務を行った。
この特別展は10月5日まで行われる。


2014年6月23日(月)

外国人観光客数、また記録更新

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年1月から5月までにスペインを訪れた外国人観光客は2140万人で、昨年同時期より8.2%増加した。
5月だけの数値を見ても、この月としては最高値に達し、前年同月比5.7%増加している。
訪問者を国籍別でみると、最も増加に貢献したのは英国で、6.9%、これにドイツ、フランスと北欧諸国が続く。
一方で隣国ポルトガルは2%、アメリカ合衆国も9.1%減少した。
また最近急激に増加していたロシアからの観光客も2.8%、5月だけでも2.1%減少している。
訪問地別では、最も増加したのはカナリアスで13.1%、これにアンダルシア、カタルーニャ、バレンシアとマドリッドが続く。
逆に減少したのはバレアレスで、2.5%マイナスとなった。

マドリッドのレンタサイクルサービス開始

マドリッド市は、本日より電動自転車のレンタルサービスを開始する。
このサービスは約1ヶ月半前に開始する予定だったが、設置された駐輪場に落書きや破壊などが行われたため、開始が遅れたという。
このレンタサイクルは、市内123箇所に3125の駐輪スペースが設けられ、 1560台の自転車を利用できる。
これらの自転車は利用者がペダルをこぐことによって充電され、坂道などの難所で活用できる。
市はこのサービスによって自家用車の利用を減らし、市民の健康管理にも役立つとしている。
しかしながら、駐輪スペースの63%がこれまで路上駐車スペースで、それ以外もほとんどが歩行者用スペースであったため、一部市民からは苦情も出ている。

ラス・パルマスのサポーター、ピッチ乱入で1部昇格フイに

昨日カナリアスで、1部昇格をかけたサッカーリーグ2部の試合が行われた。
早い段階で先制点を挙げた地元のU.D.ラス・パルマスが逃げ切るかと思われたが、ロス・タイムに入った92分、待ちきれなくなったファン数百人がピッチに乱入して、チームの1部昇格を祝おうとした。
これを見た主審は試合を中断、約10分後に再開された直後、対戦相手のコルドバの選手がゴールを決め、試合は引き分けに終わった。
これによりコルドバは42年ぶりの1部復帰となったが、パルマファンの攻撃を恐れて、勝利を祝うことなく警察に伴われてピッチを後にした。
一方、祝勝ムードから一転してどん底に突き落とされたパルマファンは、ピッチに物を投げ込んだり、両チームのベンチに入り込んで水などを盗むなど暴徒化した。
一方、試合を見に来ていた一般のファンは、勝てる試合を一部の暴徒に台無しにされた、と悔やんでいた。


2014年6月20日(金)

フェリペ6世、国王としての職務開始

昨日、国会議事堂にて新国王即位承認が行われ、正式にフェリペ6世の時代が 始ったが、本日、新国王はその最初の仕事として、マリアノ・ラホイ首相との 会見を行った。
前日まで前国王が使っていたサルスエラ宮の書斎は、新国王を迎えて、やや その内部の様子に変化があった。
デスクの上にはレティシア王妃と二人で映っている写真と、二人の娘と一緒の 写真が飾られ、その横には、サッカーの南アフリカ・ワールドカップで獲得した 優勝カップのレプリカが置かれているとのこと。
マリアノ・ラホイ首相との打ち合わせは今朝9時から約1時間に渡って 行われた。
 今後の新国王のスケジュールによると、最初の公務としては、今週末、土曜日に テロリズムによる被害者達との集会を持つこと。
そして、最初の海外出張としては、ローマへ赴き、教皇と会う事と なっている。

第7回 ノチェ・ブランカ・デル・フラメンコ

明日、21日にコルドバで第7回 ノチェ・ブランカ・デル・フラメンコが サラ・バラス、ホセ・メルセ、アルカンヘル、ニーニャ・パストーリ、 マリア・トレド、トマシート、ディエゴ・カラスコなどの豪華メンバーを迎えて 行われる。
22時半にラス・テンディージャス広場で始るサラ・バラスの公演を皮切りに、 夜通し、様々なアーティストがフラメンコ文化を披露し、最後のショーは 午前5時から行われる。
全てのショーが無料であるためチケット購入は不要。


2014年6月19日(木)は、御聖体祭の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


2014年6月18日(水)

ドン・フアン・カルロス1世からドン・フェリペ6世へ

本日午後、ドン・フアン・カルロス1世は、王位を退き、その長男、フェリペ氏に 王位を譲る書類にサインをした。
譲位は今夜0時の時点で有効となり、新国王、ドン・フェリペ6世の治世が 始る事となる。
これに続き、明日の10時30分より国会議事堂において新国王の即位式が 行われる。
本日の退位と譲位の式典にはスペイン全国の州知事が列席した中、 カタルーニャ州のアルトゥール・マス知事とバスクのイニゴ・ウルクジュ知事 だけが欠席。
しかしながら、この両名も明日の新国王即位式については列席の意思を表明している。


2014年6月17日(火)

12県で悪天候による注意報

気象局は本日、12県に大雨や風雨による注意報を発令した。
それによると、強い風を伴った雨による注意報はアンダルシアのアルメリア、コルドバ、グラナダ、ラ・マンチャのアルバセテ、さらにムルシア、アリカンテ、バレンシア、マジョルカ、バルセロナ、ジローナとタラゴナに出ている。
また、大雨注意報はコルドバ、アルバセテ、ムルシア、アリカンテ、バレンシア、マジョルカ、バルセロナ、ジローナとタラゴナにでており、同局では車の運転などで注意を呼びかけている。

マドリッド地下鉄、全車両冷房完備

マドリッド州のイグナシオ・ゴンサレス知事は昨日、マドリッド地下鉄の整備工場を視察した際、全路線の車両がこの夏から冷房完備となる事を発表した。
同地下鉄では数年前から新しいエアコンシステムの導入を行っており、5番線を走る車両の調整が現在進められているが、これが終了すれば、全線完備となる。
これらの冷房システムは最新テクノロジーにより環境に優しく、少ないエネルギーで効率よく冷却できるという。
同知事は、これからも乗客が快適に利用できるよう、改善を続けていくと述べた。

あて逃げの法相息子、飲酒運転か

軽い追突事故を起こしながら、現場から逃走したと昨日報道されたアルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣の息子について、本日もいくつかの情報が報道されている。
それによると、この自動車は大臣名義であるが、運転していたのは次男で弁護士のホセ・ルイス・ガジャルドン氏で、当初報道されていた長男ではないという。
また、この人物は問題となった追突事故の後も蛇行運転を行ったり、他の車にもぶつかった他、歩行者をはねそうになったなどの目撃証言があり、飲酒運転の疑いがもたれている。
また、自宅で車から降りた時も千鳥足であったと、警備の警察官の情報もあるという。
尚、取材を受けた法務省は、現在の所同大臣が説明を行う予定はない、としている。


2014年6月16日(月)

戴冠式の詳細発表

今週木曜日に行われるフェリペ皇太子の戴冠式の時間やパレードのルートなどが発表された。
それによると、午前9時半にサルスエラ宮において現国王より譲位の儀式が行われる。
その後新国王夫妻は午前10時半ごろ国会議事堂に到着し、即位式が執り行われる。
議事堂前で軍隊による祝賀パレードが行われたあと、国王夫妻を乗せた車が王宮までパレードする。
そのルートは、プラド通り、アルカラ通り、グランビア、スペイン広場、オリエンテ広場の順で、夫妻の結婚式の記念パレードとほぼ同じものとなっている。
マドリッドのアナ・ボテージャ市長はなるべく多くの市民に参加するよう呼びかけている。

政府、戴冠式当日の反王政デモを禁止

スペイン政府のマドリッド出張所は、今月19日に行われるフェリペ皇太子の戴冠式に合わせて行われる予定だった共和制支持団体によるデモ行進を禁止すると通達した。
それによるとこのデモ行進は、同日正午から午後2時まで行われ、ソル広場を出発しシベレス広場を経てカノバス・デル・カスティージョ広場に到達する予定だった。
政府は却下の理由について、新国王のパレードと時間帯・場所ともに重なる部分があり、警備上の問題が起こり得るとしている。
このため主催者側は、デモ行進をソル広場での集会だけに切り替えるとし、政府からの通達はデモ・集会の自由を侵害するものであり、非常に遺憾であるとコメント。

法相の息子、交通事故後逃走か

元マドリッド市長で現法務大臣であるアルベルト・ルイス・ガジャルドン氏の息子が、交通事故後に逃走し、被害者から起訴されたとエル・ムンド紙が報道している。
それによると、これはマドリッド中心部のアルマグロ通りで起きた軽い追突事故で 負傷者は出ていない模様。
追突されたドライバーが様子をみるため下車した所、ガジャルドン氏の息子とみられる人物は無言で車を発進させ逃走した。
被害者はこの車を追跡したが、アロンソ・マルティネス広場にある住宅の駐車場に車が入ってしまったため、追跡を断念。
唯一のてがかりである車のナンバーを元に警察に被害届けを出した。
調査によりこの車の所有者が同広場に居住するガジャルドン氏である事が判明、警察が、同広場にある自自宅を訪れて事情聴取を試みたが、ボディガードが応対したのみで、息子や法務大臣との面会はなかった。
このため現在の所、被害者の証言のみで起訴状が作成されたという。
マドリッドでは数ヶ月前、エスペランサ・アギーレ元州知事が交通違反の取調べ中に「逃走」したとして大きな話題となった。


2014年6月13日(金)

アンダルシア州、王制存続についての国民投票案を否決

ドン・フアン・カルロス1世国王の退位、そしてドン・フェリペ6世の即位を 前に、スペイン全国で王制の存続か共和制への転換かを巡る争論が 繰り広げられる中、アンダルシア自治州議会では、早々に同テーマについての 投票が行われた。
投票は、出席していた106名の議員に対し、順番に名指しで呼ばれ、 それに対し、賛成か反対かを公表する形で行われたが、PP党、PSOE党を 中心とする全体の89%が国民投票案に対し「NO」と明確な返答を行ない、 スペイン国内で最初の否決採決が下された。

PSOE総書記長に若手、エドゥアルド・マディナ氏が立候補

国民の支持率が落ちる一方である最大野党PSOEの次期総書記長候補として カリスマ性のある候補者も無く、同党がかかえる不安定さが顕著となりつつあった中、 ビルバオ出身の若手議員、エドゥアルド・マディナ氏が4人目の候補者として本日、 その意思があることを公表した。
1976年1月11日生まれで現在38歳の同氏は「今スペインは 近代化のショックを必要としている」と繰り返しコメント。


2014年6月11日(水)

新国王即位、国会で承認

フアン・カルロス1世国王の退位と、新国王フェリペ6世の即位について、 本日の国会で承認投票が行われた。
結果は賛成が299票、反対が19票、無投票が23票となり、圧倒的な多数を持って 譲位と新国王即位が承認された。
これにより、法的にはフアン・カルロス1世の治世は本日、幕を閉じた事となるが、 新国王即位の式典は来る6月19日に行われる予定。

タクシー、全国規模でスト

本日、ヨーロッパ各地でタクシードライバーのストライキが行われたが、 スペイン国内においても主要都市のタクシーがこれに合わせてストライキや デモを行った。
これは携帯電話のアプリを使った新しいビジネスに対するタクシー業界からの 抗議運動で、マドリッドのタクシー連盟によると本日のスト参加率はほぼ 100%に達したと言う。
問題になっている新ビジネスとは、一般ユーザーが車での移動を行いたい場合、 携帯電話を通じて、あるサービスにつなぐ事によって、近くにいる車を見つけ、 これを呼び出す事が出来ると言うもの。
これらの車は、同サービスに登録された一般の乗用車で、公共サービスを行うための ライセンスを持たない。
コンセプトとしては、個人の車に他人を乗せる事によって、 燃料費を折半しようと言う発想から始ったものであるが、EU政府としては、これらの活動そのものに違法性は無く、 新テクノロジーの発展と共に生じた社会現象として受け入れる必要があり、こう言った新タイプの活動に対し、 税務上のコントロールを行う事が大切であって、タクシー業界がストやデモで抗議を行なう事は 無意味であると各国政府に通達している。


2014年6月10日(火)

アンダルシア州知事、党予備選不出馬を表明

アンダルシア州のスサーナ・ディアス知事は本日、所属する社労党(PSOE)の予備選に立候補しない旨を発表した。
朝のラジオ番組に出演した同知事は、多くの人、特に一般市民と話し合いを行った結果、この結論に達した、アンダルシアのために遣り残したことはまだ多くあり、自分に期待して投票してくれた人々を裏切ることはできない、と述べた。
PSOEは先月行われた欧州議会選挙で大敗を喫し、ルバルカバ党首が7月に予備選を行うことを発表している。
党首候補としては様々な名前が挙がっているが、歴史的にPSOEの支持者が多く、今回の選挙でも同党への投票率が最も高かったアンダルシアの州知事である同氏への期待が、党役員の間でも高まっていた。

サービス業従事者、経済危機前より8%増加

就職斡旋会社が、国家統計局のデータをもとに行った調査によると、サービス業に従事する労働者の割合は76%で、経済危機が始まった2008年と比較すると8%増加した。
また、サービス業は経済危機の最中でも、最も失業率が低い業種でもある。
それ以外の業種では、軒並み労働者が減少しており、農業では8.8%、産業では28.9%、建設業では59%それぞれ減少している。
しかしながら、サービス業について自治州別でみると、従事者が増加したのはバレアレスのみで、逆に最も減少したのはリオハ、アストゥリアスとパイス・バスコだった。

国王、メキシコ大統領の公式訪問行事を主宰

フアン・カルロス1世国王は昨日、スペインを公式訪問中のエンリケ・ペニャ・ニエトメキシコ大統領の公式行事を主宰した。
国王がこの公務を勤めるのは数年ぶりで、また外国要人に対するホスト役を務めるのはこれが最後となる。
晩餐会には次期国王となるフェリペ皇太子夫妻らも出席、メキシコ大統領は、現国王の民主化に対する貢献を称えるスピーチを行った。


2014年6月9日(月)

新党ポデモス、世論調査でも大躍進

2つの報道機関が行った世論調査によると、今総選挙が行われた場合、新党ポデモスの得票率は13.91%で与党民衆党と野党第一党社労党についで第3位だった。
2大勢力は、上位を維持したものの、これらの調査では前回の総選挙の数値をそれぞれ大きく下回った。
先月行われた欧州議会選挙で大きく躍進したポデモス党だが、これらの調査結果を見る限り、2大政党への信頼を失った有権者の、新党に対する期待感が伺える。
一方、3位だった左派連合はわずかに票を落とし、4位のUPyDは逆にやや上昇した。
ポデモスを率いるパブロ・イグレシアス氏はこの件について声明を発表し、重要なのは世論調査で何パーセント、などといった数値ではなく、改革は実現可能であるということが証明された点である、と述べた。

第1四半期の住宅価格1.6%下落

国家統計局(INE)によると、今年第1四半期の住宅価格は、昨年同時期と比較して1.6%下落した。
これで住宅価格は2008年の第2四半期以降24四半期連続の下落となる。
しかしながらその下げ率は徐々に小さくなっており、下落にやや歯止めがかかりつつあると見られる。
このうち中古住宅は1.7%、新築物件は1.1%それぞれ下がっている。
自治州別でみると、ほとんどの州で下落したが、マドリッド州では2010年以来初めて上昇した。
また、パイス・バスコ、カンタブリアとバレアレスでも2008年以来の上昇を見せている。

ティッセンでポップアート展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では、明日より「ポップ神話展」というテーマで特別展示が開催される。
この特別展ではアンディ・ウォーホールやロイ・リキテンシュタインなどの作品100点以上が展示され、20世紀中盤頃に始まったポップアートムーブメントを振り返る。
同展の責任者は、20世紀のアートを21世紀の視点で捉える展覧会であると述べている。
尚、同展は9月14日まで開催される。


2014年6月6日(金)

全議員、王位譲位についての立場を明確に

先日、ドン・フアン・カルロス国王が、皇太子への譲位を発表したが、 譲位と、フェリペ皇太子の即位についての議会による承認が来週の水曜日に 行われる予定となっている。
これに先立って、左翼政党を中心とする複数の政党が同テーマについての 各議員の立場を明確にするため、投票は議長の名指しに対し、直立の上、 口頭で返答する形を取るよう、要請書を提出した。
これにより、議会内の多数決による不鮮明なものではなく、各議員、 一人一人の王制存続に対する考え方が明らかにされる事となる。
議長からの返答指示受ける順番は、最初の1名が抽選で選ばれ、 そのあとは、アルファベット順で行われる。

所得税の未納額200億ユーロ

50万人以上を対象に行った調査を元にはじき出された所得税の 推定未納額は200億ユーロにのぼり、国民総生産の1.7%に達する。
今回の調査は、所得税のみを対象に行ったものだが、更に付加価値税や 法人税などの不正についても含めればその額は国民総生産の3.5〜 4%にまで達すると見られる。


2014年6月5日(木)

サン・セバスティアンでサラブーム

スペインのファッションブランド、サラ(ZARA)は2014年1月時点で 87カ国に計1827件の店舗を持ち、その内の323件がスペイン国内に 置かれている。
これら全店舗による昨年の売上高は108億400万ユーロに達した。
同社がサン・セバスティアンに持つ店はその改装工事のため、3ヶ月以上の 間、閉ざされていたが、先日の再オープン以来、その売り上げは止まる ところを知らず、再オープン後、2度あった土曜日には世界中にある ZARAの中でトップの座を、また、月曜から木曜日については2位の座を 獲得し、ZARAブランドの最重要店舗の地位にのし上がった。

ブルネテ市、偽装コンクールでグラフィティーペインターを一網打尽

マドリッド州にあるブルネテ市では、街中に見られる違法グラフィティーを 一掃するため、偽のコンクール開催を発表し、これに成功した。
ラジオを通じ『ブルネテ市に初の「表現の自由のモニュメント」を!』として グラフィティーの腕前に自信のある者を募集し、入選した者に対する賞金として 300ユーロの支給を発表した。
またラジオ放送だけでなく、印刷物による募集も行われ、これに対し、 23名のグラフィティーペインターが反応を示し、その内、8名が市役所に コンタクトを取り、最終的には5名が選出された。
 ブルネテ市では町中に氾濫するグラフィティーに手を焼いていたが、この偽コンクールで 選出された5名のペインターは、いずれも、それら違法グラフィティーに自らの サインを残しているメンバーである事が判明。
これにより、市は罰として、彼等が残したグラフィティーの清掃作業義務を課し、 更には、コンクール入選による賞金300ユーロは、そのまま罰金として徴収する として、何等、賞金の支払いは行われなかった。
 同市では、過去にも社会の秩序、環境を守るために独特の対応策を講じており、 その中には、犬の散歩をする人が糞の始末をしなかった場合、その糞を回収し、 飼い主へ郵送すると言うものもあった。


2014年6月3日(火)

国王、ビデオ映像で退位を発表

昨日午後1時頃、フアン・カルロス1世国王は、主要テレビ局で放送されたビデオ映像を通じて、退位を発表した。
その中で国王は、若い世代に道を譲る時期が来た、と退位の理由を述べた。
また、フェリペ皇太子については、皇太子妃と共に王位を継承する準備が十分に出来ている、とした。
映像では、国王の後部に写真が2枚飾られており、1枚は国王の父である故ドン・フアンとの写真、2枚目は皇太子とその長女レオノール王女と3人で写ったものであり、世代交代を示唆していた。
同国王は、スペインが独裁政権から民主主義へと移行した時期に即位、民主化に大きく貢献した人物として国民からも支持を得ていたが、近年は、自身のスキャンダルや娘婿の汚職問題などで人気が低下、一方で怪我などによる手術と療養を繰り返し、その進退を問う声が上がっていた。

各地で、王政是非の国民投票を訴えるデモ

昨日のフアン・カルロス国王の突然の退位発表を受けて、左派連合を初めとした左翼系政党が中心となって、各地でデモが行われた。
これは、王政の是非を問う国民投票を政府に要求するもので、全国で計60の集会が召集された。
マドリッドのソル広場では、警察発表で約1万人が集合、あちこちで共和国国旗が掲げられ、「スペインは明日から共和国に」などのシュプレヒコールが上がった。
駆けつけた市民は「後継者を選ぶのは、国王ではなく国民」「スペインに共和制が戻ってくるのを待っていた」などとコメントした。

5月の失業者数、11万人減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は4月と比較して11万1916人減少した。
これは5月としては集計始まって以来最も高い減少率となった。
業種別では全ての業界で下がったが、特にサービス業が顕著でマイナス2.2%、これに建設、工業と農業が続く。
また自治州別でみると、最も下がったのはバレアレス、リオハとムルシアだった。


2014年6月2日(月)

首相、フアン・カルロス国王の退位を発表

マリアノ・ラホイ首相は本日午前10時半に緊急会見を行い、フアン・カルロス1世国王の退位を発表した。
会見の内容は発表時まで明らかにされず、様々な憶測を呼んでいた。 会見で首相は、フェリペ皇太子が王位を継承すること、譲位としては最も良い時期であることなどを述べたが、退位の理由には言及しなかった。
尚、詳細については本日正午頃、国王自らが発表すると報道されている。

各地で日中の気温上昇

気象局の発表によると、本日イベリア半島南部を中心に日中の最高気温が上昇する見込み。
アンダルシアのセビージャでは最高気温が32度、コルドバ31度、グラナダとウエルバで30度に達するとの予報が出ている。
またエクストレマドゥーラのバダホスでも30度に達する見込み。
それ以外の地域でも気温は上昇するが、ラ・コルーニャ、ブルゴス、ビトリア、ソリアとパンプローナでは20度を切る模様。

マドリッド地下鉄、駅コンコースを有効利用

マドリッドのイグナシオ・ゴンサレス知事は今朝、ラジオの報道番組に出演した。
その際、地下鉄のコンコースに商店や飲食店などを誘致する構想を明らかにした。 同知事は、これにより、乗客がより快適に地下鉄を利用できるほか、地下鉄運営会社の増益や雇用の促進にも繋がると述べた。
尚、同地下鉄構内の利用可能スペースの総面積は12万5000平方メートルに及ぶ。


2014年5月30日(金)

5月の消費者物価指数、0.2%

国家統計局(INE)によると、5月の消費者物価指数暫定値は0.2%で、前月より0.2ポイント下がった。
INEではこの理由について、食料品及びノンアルコール飲料の値下がりであるとしている。
一方、ユーロ通貨圏諸国の平均も0.2%で、こちらは4月と比較して0.1ポイント下がった。
5月の最終結果は来月13日に発表される予定。

マドリッドのタクシー、申請なしで広告掲示可能に

マドリッドのアナ・ボテージャ市長は昨日の閣議後に会見し、タクシーに関する条例改正を発表した。
それによると、これまで車体に広告を掲示するためには申請手続きと手数料の支払いが必要であったが、これらを廃止し自由に掲げる事が出来るようになった。
同市長は、後部座席のドア部分で、タクシーであることが明確に判断できるものであれば、デザインなども自由であるとした。
また、身体障害者の利用を目的としたユーロタクシーについては、これまで制限されていた運転手の労働時間の制限を緩和し、利用者の拡大を図るとしている。

バルセロナでピカソの風景画展

バルセロナのピカソ美術館では、ピカソがバルセロナ時代に描いた風景画の特別展が、今週水曜より開催されている。
この展示では、家族と共にバルセロナに移住してきた1895年から1904年の間に描かれたバルセロナの町並みや海岸の風景画が30点が公開される。
またピカソの作品と共に、当時のバルセロナの写真18点が展示されるほか、1912年に製作されたバルセロナ市の観光プロモーション用ドキュメンタリーも上映される。
開催は9月14日まで。


2014年5月29日(木)

第1四半期のGDP、0.4%上昇

国家統計局(INE)によると、今年第1四半期の国内総生産(GDP)は 昨年の第4四半期と比較して0.4%上昇した。
また、昨年同時期と比較しても0.5%上昇している。
INEではこの理由について、国内需要の増加を挙げている。
一方、これまで上昇傾向にあった海外からの需要はやや失速した。
業種別でみると、建設業以外のすべての業種で上昇が見られる。

4月の家賃値下がり物件、40%増

住宅情報サイトのイデアリスタによると、4月に値下げを行った賃貸物件は昨年同時期より40%増加した。
また今年1月から4月までの数値をみても52%の増加となった。
ただし平均値下げ額は49ユーロで、昨年同月の58ユーロを下回った。
地域別でみると、最も値下がり物件が増加したのはマドリッドで9.3%、 これにバルセロナ、バレンシアとセビージャが続く。

Cロナウド、CL決勝のパフォーマンスは映画撮影のため?

先週土曜日に行われたサッカーチャンピオンズ・リーグ決勝の際、PKを決めたエース、クリスティアーノ・ロナウドの派手なパフォーマンスが、実は映画撮影のためであったと報道されている。
延長戦でレアル・マドリッドが2得点を決め、すでに勝利が明らかであった時点での4点目であったにもかかわらず、雄たけびを上げシャツを脱ぎ捨てて肉体美を披露した事について、対戦相手のアトレティコファンが不快感を示したほか、レアル関係者からも大げさでは?との声があがっていた。
一部マスコミの報道によれば、これは同選手を扱ったドキュメンタリー映画「ロナウド、ザ・ムービー」のための演技であったという。
決勝の会場となったスタジアムには映画撮影用のカメラが設置され、常に同選手を追跡、彼もカメラの位置を把握しており、パフォーマンス時には立位置を意識していたという。
ただし、この件についてはクラブ側は把握しておらず、試合後に知らされたという。
尚、翌日マドリッドの本拠地で行われた祝賀会でも、同選手は同様のパフォーマンスを行ったが、こちらも撮影されていた模様。


2014年5月27日(火)

ルバルカバ党首、事実上の辞任を表明

日曜日に行われた欧州議会選挙で9議席を落とし、史上最低の結果となった野党第一党PSOEのアルフレド・ペレス・ルバルカバ党首が、昨日記者会見を行った。
同党首は、国民の信頼回復を得られなかったことを認め、責任は全て自分にあると述べた。
そのうえで、7月に臨時党大会を開催し、予備選を行って党役員の刷新を図ると述べた。
自身の進退については当初明言を避けていたが、予備選に出馬する意向を記者から尋ねられると、その可能性を否定、事実上の辞任発表となった。
尚、後継候補については、前回の予備選で同氏に敗れたカルマ・チャコン元防衛相のほか、パッチ・ロペス元バスク州知事らの名前が挙がっている。

マドリッドブックフェア、今年のテーマは詩とガルシア・マルケス

今週金曜日から6月15日まで開催されるマドリッドのブックフェア。
今年は詩と詩人をテーマに様々なイベントが開催される。
また、先日死去したコロンビア出身のノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスに敬意を表して代表作「百年の孤独」を読み上げる催しも予定されている。
また、アストゥリアス皇太子賞を受賞し、「マファルダ」で世界的に知られるアルゼンチンの漫画家キノ氏を取り上げる催しも行われる。

コスタ選手、W杯欠場の可能性高まる

サッカーのリーガ・エスパニョーラ最終戦で負傷し、チャンピオンズ・リーグでも前半開始早々に退場したアトレティコ・デ・マドリッドのジエゴ・コスタ選手の状態について、検査を行った医師がラジオ番組で語った。
それによると、同選手は最終戦での無理がたたり、大腿二頭筋に損傷を受けており、少なくとも2週間の安静が必要であるという。
同選手は来月から始まるワールドカップのスペイン代表に仮選出されているが、 現在の情況では出場は厳しいものとなった。
ビセンテ・デル・ボスケ代表監督は、最終選考発表のぎりぎりまで様子をみるとしているが、一方で代表選手は全員が最高の状態であるべき、とも述べた。
コスタ選手はブラジル出身であるが、スペイン国籍も保有し、出身国開催ながらスペイン代表となることを希望し、話題となった。


2014年5月26日(月)

欧州議会選挙、2大政党制崩壊

昨日即日投開票が行われた欧州議会選挙で、スペインでは与党民衆党(PP)と野党第一党の社労党(PSOE)は共に前回の選挙より得票数を落とした。
PPは勝利したものの、前回より8議席減、一方のPSOEも9議席落として史上最低の結果となった。
前回の選挙では、両党の得票率が80.9%であったのに対し、今回は49%で、2大政党制崩壊の兆しを露にした。
一方でUPyDやIUなどの少数派政党が議席を大きく伸ばしたほか、新党ポデモスが大躍進するなど、新たな勢力に対する期待が伺われる。
PPのアリアス・カニェテ氏は、勝利宣言を行ったものの、派手な祝賀会が行われる事はなかった。
尚、昨日の時点で発表された投票率は45.84%で、前回とほぼ同様の数値であった。

マドリッド在住外国人帰化65%増加

マドリッド州政府によると、昨年スペイン国籍を取得した同州在住外国人は5万5千人にのぼり、前年比65%増加した。
同州ではこの理由について、法務省が国籍取得を簡易化し、申請後3年以上結果待ちをしていた外国人が一挙に取得したためとしている。
また同州において年々外国人居住者が減少している点についても、国籍取得者が増加しているためであり、退出者はさほど多くないとしている。
国籍取得者で最も多かったのはエクアドル、ペルー、コロンビアとモロッコだった。

レアル祝勝会で232人が救急隊のお世話に

土曜日に行われたサッカーチャンピオンズリーグで優勝したレアル・マドリッドのサポーターはシベレス広場に集合し、選手らが到着した明け方過ぎまで付近は大騒ぎとなった。 この際、有事に備えて待機していた救急隊は、同広場及びその周辺で計232人を応対した。
その多くは6時間以上に及んだ待ち時間の間に気分を悪くしたり、押し合いで軽い怪我を負った人などで、一部病院に搬送されるケースもあったが、大事には至っていないという。
また、ソル広場では酔ったファンの間で小競り合いが起き、計4名が逮捕されている。


2014年5月22日(木)

36500人以上のスペイン人がドイツへ移住

2013年にスペインからドイツへ移住した人口は前年度より 17%多い44119名で、その内、36511名がスペイン人、 7608名がスペイン在住の外国人であった。
ドイツへの移住人口が最も多かったのはポーランドで2013年に 197009名が移住した。
これに次いで多かったのがルーマニアの135416名、イタリアの 60651名、ブルガリアの59323名、ハンガリーの58993名、 そしてこのあとにスペインが続く。
また、スペインからの移住者の内、男性が占める割合が55.6%となり、 僅かに女性を上回った。
 一方で、同2013年にドイツからスペインへ移住した人の数は 20126名となっており、スペインードイツ間の人口推移は23993名、 ドイツの人口増となった。

エディフィシオ・エスパーニャ大改装プランにゴーサイン

マドリッドの中心部、スペイン広場に面して立つエディフィシオ・エスパーニャは 1953年に建てられたもので、マドリッド市を代表するシンボル的建築物の 一つとなっているが、2005年以降、そのオーナーとなっている サンタンデール銀行は、これの売却と同時進行で、新オーナーが同物件を より自由に改装出来るよう、マドリッド市との交渉を続けている。
同ビルは、マドリッド市の景観の一部と見なされており、歴史的兼芸術的 見地から全面的に保存されるべき建築物としての指定を受けていたが、 サンタンデール銀行は地方政府との交渉の結果、全面保存を義務付ける カテゴリー2から、部分的保存で良いカテゴリー3へワンランク落とす事 で合意を得た。
これにより、同銀行がこれを売却したあと、新オーナーは、 エディフィシオ・エスパーニャを外見上、保存すれば良いだけで、 その内部は基本的に全面改装しても良い事となる。
 現在、このマドリッド市のシンボル的建築物を手に入れようと、 メキシコ、ブラジル、そして中国の投資家が働きかけているが、 現時点では、中国企業の参入が有力となりつつある。
サンタンデール銀行によると、未来のエディフィシオ・エスパーニャは 地下を中心に15000平米のコマーシャルセンターを持ち、地上から上には 21000〜22000平米のホテル、そして残り30400〜31400平米が 300件の豪華マンションに利用されるとのこと。


2014年5月21日(水)

チャンピオンズリーグ、優勝後のスケジュールは?

今月24日夜、リスボンにおいて、マドリッドの二チームによる サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦が行われるが、その翌日25日に 予定されているEU議員選挙に悪影響が出ないよう、細かい調整が 行われている。
 まず、それぞれのチームのファン等が集まって観戦出来る場として、 両チーム共にホームスタジアムにおける大型スクリーンの設置許可を 申請し、選挙委員会はこれを承認した。
 仮にアトレティコが優勝した場合、同チームはその祝賀セレモニー の開催を選挙の翌日にあたる5月26日に行うことを決定し、選挙委員会は 選挙には何等影響を与えないとしてこれを認可。
 また、レアル・マドリッドが優勝した場合、選手団は試合終了後の 深夜にマドリッドの空港に帰着し、ホームスタジアムへ立ち寄ったあと、 非公式ではあるが、シベレス広場に集まるファン等と祝うために同広場へ 向かうが、翌日の選挙に影響が出ないよう、その集会は同日午前4時半 までに終了する事を条件に選挙委員会のゴーサインが出た。
レアル・マドリッドはこの非公式祝賀セレモニーのあと、25日に行われる 選挙の投票時間終了後、正式なセレモニーを行うため、同日20時半ごろを 目安に同チームの練習場のあるシウダ・デポルティーバをバスで出発し、 マドリッドの市役所を経由して、マドリッド自治州政府が置かれる ソル広場へ向かい、建物内でのセレモニーを行う予定。
また、これが終わったあと、21時半ごろにホームスタジアムに到着して あらためてファン達と優勝カップを分かち合うとの事。

マドリッドの全公営水泳場、5月31日より今期運営開始

マドリッド市にある公営水泳場は、今月31日からオープンとなる。
33箇所ある室内水泳場に加え、今月末より、21箇所にある 屋外水泳場が持つ計64個あるプールのうち、62個が利用可能となる。


2014年5月20日(火)

8県で悪天候による注意報発令

気象局は本日イベリア半島北東部及び西部を中心に悪天候による注意報を発令した。
それによると、ギプスコア、サラゴサ、ウエスカとナバラには大雨強風注意報が出ている。
特にウエスカとレリダでは強風に注意が必要で、最大風速は時速80キロに達する見込み。
それ以外の地域でも軒並み天候不順で、かなり激しい雨に見舞われる可能性もあるため、同局では注意を呼びかけている。

CL決勝直前、両チームとも故障者多数

史上初の同市対決となるサッカーチャンピオンズ・リーグ決勝を今週末に控えて、アトレティコ、レアルとも多数の故障者を抱えている。
リーグ終了前から選手の体力も限界に達し、故障者が続出、特にアトレティコは、FCバルセロナとの最終戦でエースのジエゴ・コスタが試合開始早々に負傷退場、 まだ正式発表はされていないものの、決勝出場はかなり難しいと見られている。
また同僚のMFアルダ・トゥランもこの試合で負傷したが、こちらは怪我の程度が軽く、出場可能とみられる。
一方のレアル・マドリッドもクリスティアノ・ロナウド、ベンゼマやぺぺも不安材料を抱えている他、シャビ・アロンソはすでに欠場が決定している。
アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は、重要な選手というのはいるが、 (CLの決勝戦に)状態が80%の選手をだすわけには行かない、とコメントしている。

首相官邸の元料理長が本を出版

スペインの首相官邸モンクロア宮で30年以上に渡って料理長を務め、カルボ・ソテロ氏からロドリゲス・サパテロ氏まで5人の歴代首相とその家族の食生活を担ってきたフリオ・ゴンサレス氏が、このほど当時のエピソードを記した本を出版した。
それぞれの人物に個性的なエピソードがあるが、アスナル元首相の時には就任直後に、アナ・ボテージャ夫人より、アスナル氏は必ず昼食と夕食後のデザートにハーゲンダッツのコーヒー味のアイスクリームを食べることを告げられたという。
ハエン市での滞在に付き添った時には、途中でそのアイスを切らしてしまい、運転手に市内及び周辺を隈なく探させたが結局見つからず、その事をアスナル氏に伝えると、不快感を露にしたという。
アドルフォ・スアレス氏は、常にマメのスープを所望、これがないのなら外に食べに行く、と冗談交じりに言われたとしている。
また、スアレス氏の任期中は、個人的友人であるフアン・カルロス国王が時々遊びに来ていたという。
一方、ゴンサレス氏にとって最後の首相となったロドリゲス・サパテロ氏は野菜を中心としたバランスの取れた食事を一家で好んでいたという。
また同氏はおやつにアーモンドをつまむのが常だったとしている。
元料理長によると、歴代首相のなかで唯一厨房に出入りしたのはフェリペ・ゴンサレス氏で、時々料理の腕をふるっていた。


2014年5月19日(月)

バルセロナ、15隻の客船到着で商店も日曜営業

バルセロナでは先週末の3日間に15隻の客船が入港、計4万7560人の観光客が上陸した。
これにあわせて同市は商店の日曜営業を許可、市内の目抜き通りは大勢の観光客でにぎわった。
商業施設の店主らで作る組合はこの措置を歓迎したものの、さらなる祝祭日営業の緩和の必要性訴えている。
一方、小規模の小売店からは、営業日拡大は人件費など負担も多く、また経済危機のため、観光客以外の売り上げ増は見込めないなど否定的な意見もでている。
次回の日曜営業は、やはり多くの客船が入港する9月14日と、ヨーロッパ最大のゲイパーティのひとつであるプライド・バルセロナが開催される6月29日の予定。

マドリッドのエクスポ・マンガ、記録的入場者

先週の金曜から日曜日までマドリッドで開催された漫画の見本市エクスポ・マンガ。
13回目を迎えた今年の入場者数は4万人を超え、昨年を1万人近く上回った。
特に土曜日は、大勢がつめかけたため、入場制限が行われ、長蛇の列ができた。
主催者側は、スタンドの数も増え、内容も年々充実しつつあり、これだけの人が集まったとし、来年はこれまで使用してきたカサ・デ・カンポの会場よりももっと大きな場所で開催できるよう市と交渉したいと述べた。
尚、今年は日西友好400年を記念に関連したイベントも開催された。

アトレティコ優勝パレードに5万人

先週土曜日にスペインリーグ最終節でFCバルセロナと引き分けて、18年ぶりのリーグ優勝を果たしたアトレティコ・デ・マドリッドの祝賀パレードが昨日、市内で行われた。
午後8時頃、本拠地ビセンテ・カルデロンから選手らを乗せた2階建てコンバーティブルバスが、目的地のカノバス・デル・カスティージョ広場(通称ネプチューン広場)に向けて出発した。
会場には5万人以上のファンが待ち構えており、DJの音楽と進行で選手やシメオネ監督を含むコーチ陣が紹介された。
監督はファンに向かって「これは単なるリーグ優勝ではなく、信じて、努力すれば、報われることの証だ」とのメッセージを送った。
最後に主将ガビがネプチューン像にマフラーとチームの旗を結び付けて会は終了した。
日曜の午後ということもあり家族連れなど多くの人が詰め掛けたが、これといった混乱もなかった。
唯一話題となったのは、バスでパレード中にはいたMFコケ選手がステージでは呼ばれず、気づいたファンが何度か彼の名前を連呼したが、結局現れることはなかった。
これによりツイッターなどでは「コケはどこに?」などと取り上げられ様々な憶測が飛び交ったが、後に球団から「体調不良により途中下車を余儀なくされた」という発表がなされた。
本人も自身のツイッターで欠席を謝罪、次回があれば(来週のCL決勝で優勝した場合)必ず参加すると約束した。


2014年5月16日(金)

RENFEによる旅客鉄道サービス独占時代の終焉

73年間に渡って続いてきたスペイン国鉄RENFEによる独占時代が 今、終わろうとしている。
予定よりも1年遅れで、今月末には旅客鉄道サービスの自由化が決定する 見込み。
これにより2015年には、RENFE以外の組織によって運行される列車の 登場が予想される。
最初に自由化されるのは首都とバレンシアやアリカンテ、ムルシアなどを 結ぶマドリッドーレバンテ路線で、その後、4年以内にその他の路線にも 広げられるとの事。
この自由化によって、RENFEは7台の高速列車AVEを貸し出す事が 義務付けられる。
その費用は未だ明らかでは無いが、年額100万〜115万ユーロ程度に なる見方が強い。

サッカーチャンピオンズリーグ と 選挙

5月24日、20時45分、リスボンにおいてヨーロッパサッカーの チャンピオンズリーグ決勝戦が行われるが、優勝を競う2チーム共に マドリッドのチームであるため、マドリッド自治州政府は、両チームの ファン等が、共に観戦出来るよう、市内中心部にあるソル広場に 巨大スクリーンを設置する事を提案していた。
ところが、水と油のような関係である両チームのファンを一つ所に集めて 観戦させるなど、トラブルの元であるとして中央政府が同案を却下。
更に、試合の翌日、5月25日は、欧州議会議員の選挙が予定されており、 スペイン国民は同日の9時から20時までの間に投票を行う事になるが、 両チームのファン等の間で衝突が起き、暴動に発展するような事になれば 翌日の選挙にも大きな影響が出ると指摘。
これに対し、マドリッド州知事は「軽率な提案であった」と中央政府の 下した判断を正とした。
よって、両チームのファン達が集結して観戦する事は無く、それぞれの チームのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウ・サッカー場と ビセンテ・カルデロン・サッカー場に大画面を設置し、別々に観戦する事と なった。
 仮にレアル・マドリッドが優勝した場合、試合終了後、 深夜2時ごろに選手達がマドリッドに到着し、まずベルナベウ・サッカー場へ 赴き、そこで2階建てのバスに乗り込んでそのままファン達が待つ シベレス広場へ向かい、明け方にかけて祝賀パレードが行われる予定。
 また、仮にアトレティコ・デ・マドリッドが優勝した場合、同チームは 祝賀パレードを翌日に行う予定であると発表したが、選挙委員会は 翌日に行なう場合、選挙への悪影響が出ないよう、投票時間が終了する 20時以降でなければならないと警告している。
 どちらのチームが優勝した場合でも、ファン等による集結地点は シベレスの噴水か、ネプトゥーノの噴水周辺となるため、マドリッドの 中心部が夥しい数のファン等に占領される事が予想される。
これに対処するため、約1000人の警官が動員される予定。


2014年5月15日(木)は、マドリッドの祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます。


2014年5月13日(火)

3月の住宅売買、22.8%増加

国家統計局(INE)によると、3月の住宅売買数は2万7047件で、昨年の同時期より22.8%増加した。
これで10ヶ月連続の下落に歯止めがかかった。 また2月と比較しても5.2%増加している。
ただしINEでは前年比との増加については、昨年はセマナサンタが3月であったが、今年は4月であったことも影響しており、景気回復と結びつけるのは時期尚早であるとしている。
全売買数のうち1万5716件が中古物件で、35.5%増加した。 一方、新築は8.7%増となっている。
地域別ではバレアレスが最も増加して71%、これにカタルーニャとエクストレマドゥーラが続く。
逆に減少したのは、リオハ、アラゴンとガリシアだった。

レオン県知事殺害により選挙運動一時中止

今月25日に行われる欧州議会選挙戦がピークであった昨日、 レオン県知事で民衆党(PP)レオンの代表でもあったイサベル・カラスコ氏が 銃撃され死亡した事件を受けて、殆どの政党は午後に予定されていた 集会などを中止した。
同氏が所属していたPPでは、本日の選挙運動も中止を決めている。
また、やはり本日夜に予定されていた2大政党の筆頭候補のテレビ討論会も 延期が発表された。
この事件は、政治家に対する白昼の銃撃事件であり、多くの国民にETAのテロ事件を連想させたが、逮捕された容疑者は同議会を解雇された元従業員の女性と その母親で、動機は私的怨恨による可能性が高いと見られている。

スペイン人の飲酒量、世界平均の2倍

世界保健機構(WHO)の発表によると、スペイン人ひとり当たりの年間飲酒量は11.2リットルで、ヨーロッパ平均(10.9リットル)を僅かに上回り、世界平均については約2倍であった。
ただし、スペイン人の消費量は年々減少傾向にあるという。
スペイン人が最も好むアルコール飲料はビールで、2位が蒸留酒、ワインは3位だが、世界平均は1位と2位が逆になっている。
飲酒ランキングの上位を占めるのは旧ソ連諸国や東欧諸国で、これに対し下位にいるのはアフリカや中東などイスラム教徒が多い地域であった。
WHOでは飲酒による死亡者の増加を懸念し、アルコールについてもタバコ並の規制を設けるべき、と提言している。


2014年5月12日(月)

AVEの利用者、9.2%増

国家統計局(INE)によると、3月に高速列車AVEを利用した人の数は昨年同時期より9.2%増加した。
3月の総乗客数は234万人で、1.9%減少した航空機利用者数を約9万人上回った。
これで国内の列車利用者は、航空機の乗客を3ヶ月連続で上回ることとなった。
第1四半期の数値をみても、AVEが14.6%増加しているのに対し、航空機は4.4%減少した。
これまで、便利だが値段が高く若者などには敬遠されていたAVEだが、2013年の料金システム改正以降、様々な割引が適用され、利用客が徐々に増加しはじめた。

38%の若者、月収は1000ユーロ以下

就職情報サイトインフォジョブの調査によると、昨年の16歳から24歳の若者の平均年収は2万4650ユーロだった。
しかしながら、39%が1万2000ユーロか、それに満たない年収、すなわち月収は1000ユーロかそれ以下であることがわかった。 年収が1万2000〜2万4000ユーロの若者は53%で、それ以上は10%に留まった。
また、年齢層を20〜24歳でみると、数値は43%に達する。
一方、若者が就労する職種は殆どが接客業(カスタマーサービスを含む)か飲食店などを含む観光業であった。

リーガ、優勝決定は最終戦にもつれ込み

昨日第37節の試合が行われたスペインサッカーリーグで、首位のアトレティコ・デ・マドリッドはマラガと引き分け、2位のバルセロナもエルチェと引き分けたため、優勝争いは直接対決となる最終戦にもつれ込んだ。
一方、自力優勝の可能性がなかったレアル・マドリッドは、セルタに敗れたため、完全に戦線から離脱した。
尚、アトレティコは引き分けでも優勝となり、その場合は16年ぶりとなる。


2014年5月9日(金)

マドリッド市、中心部の交通量制限強化案を作成

マドリッド市では、市内中心部における乗用車の数を減らすための 計画書を作成しつつある。
これには、有料となっている路上駐車の料金を一般の市営駐車場並の 料金に値上げする事、更に、その駐車時間を最大で2時間に制限する事、 バス専用路線を増やす事、歩道スペースを増やす事、違法駐車を取り締まる ためのレッカー車の増強などが盛り込まれている。
これらの対策により、2020年までに市内の交通量の8%減を目指し、 これにより市内での交通事故による死亡者数の減少、また、EUが 定める大気汚染基準を満たしたいとしている。

映画マトリックスの監督、ビルバオで次作品のロケ

映画マトリックスの監督として有名なウォシャウスキー姉弟による次ぎの 作品、ジュビター・アセンディングのロケが昨日、ビルバオで行なわれた。
ビルバオ市内にあるZubizuri橋が、通行止めとなり撮影現場と なったが、撮影準備中にイボン・アレソ市長も現場に現れ、 ウォシャウスキー監督コンビと会話を交わした。
Zubizuri橋の突然の通行止めに難色を示す地元民もあった模様。
同映画は今夏公開の予定。


2014年5月7日(水)

アンダルシア、オリーブ花粉増加によるアレルギーを警告

冬場に雨が多かったため、今年の春は花粉量の増加が予測されていたが、 150万ヘクタール以上のオリーブ畑を持つアンダルシアでは、すでに 1立方メートル辺りの空気中に含まれる花粉粒子の数が5000個を 越えており、アレルギーによる様々な症状で病院を訪れる人の数が急増 している。
花粉量は更に増加を続け、1立方メートル辺り、10000個を越えると 予想されており、アレルギーを持つ人々に対し、警告が発せられている。
 しかしながら、専門筋は、1立方メートルあたり18800個と言う、 統計が取られ始めて以来、最悪の記録を更新した昨年の花粉量には 及ばないだろうと予測しているとのこと。

イケル・カシージャス、今シーズン初のリーグ出場

スペインサッカー代表チームの第一ゴールキーパーであり、 サッカークラブ、レアル・マドリッドの選手でもあるイケル・カシージャス選手は、 今シーズン、国王杯とヨーロッパ・チャンピオンズリーグ戦の試合のみ、 第一キーパーとして起用されていたが、肝心のスペインリーグ戦については ディエゴ・ロペス選手の控えと言う地位に甘んじてきた。
 ところが、リーグ戦が煮詰まり、アトレティコ・デ・マドリッド、 レアル・マドリッド、バルサの3チームによるトップ争いが最終段階に 入った今、今夜行われる、対バジャドリ戦に、カルロ・アンチェロッティ監督は、 急遽、イケル・カシージャス選手の登板を発表した。
 この場に及んでのイケル起用について、様々なコメントや噂が 飛び交っているが、最重要段階になって、第一キーパーと第2キーパーとを 入れ替えると言うことは、監督がこれら二人のキーパーの内、 イケル・カシージャスに、より大きな信頼を置いていると理解する見方が 強い。
 今シーズン、イケルが第1キーパーとしてプレイしてきた国王杯は 先月、レアル・マドリッドが優勝を決め、また、ヨーロッパチャンピオンズ リーグでは、今月の24日に決勝戦を控えており、レアル・マドリッドは 現時点では国王杯、チャンピオンズリーグ、国内リーグの3冠王獲得の 可能性を維持している。


2014年5月6日(火)

4月の失業者数、2.3%減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は前の月より2.3%減少、その総数は468万4301人となった。
この減少率は4月としては集計始まって以来最も高いものとなった。 4月は元々夏のバカンスシーズンに向けて中・短期雇用が増加する傾向にあるうえ、今年はイースターの連休も重なったため、さらに減少したものとみられる。
これらの数値を業種別でみると、最も下がったのはサービス業でマイナス2.8%、これに建設業と工業が続く。
自治州別では、最も減少したのはアンダルシアで2位がカタルーニャ、以下バレアレス、ムルシア、エクストレマドゥーラの順となった。

セビージャの春祭りで警備や清掃を強化

恒例のセビージャ春祭りが昨日21万8千個の電球の点灯式と共に開幕した。 スペイン語では4月祭りと呼ばれているが、今年の開催は5月となった。
今年は、市警察、国家警察などあわせて2千人あまりの警官が場内の警備や交通整理にあたる。
また500人近い清掃員と154台の清掃車が24時間体制で会場の保持にあたるなど、昨年よりもサービスの強化をはかる。
一方、公共交通機関もバス、地下鉄共に例年よりさらに増便される。

ラホイ首相、CL決勝観戦を表明

マリアノ・ラホイ首相は本日、今月24日に行われるサッカーチャンピオンズ・リーグ決勝戦を観戦すると発表した。
今回の決勝はリスボンで行われるが、史上初の同都市対決で、レアル・マドリッドとアトレティコ・デ・マドリッドが対戦するため、同首相は自らの出席は義務であるといっても 過言ではないと述べた。
一方で、1人のサッカーファンとしては、今年のアトレティコの活躍ぶりには脱帽するものの、決勝ではレアルに優勝して欲しいと述べた。
ラホイ首相は出身地ガリシアのデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャのファンであるが、以前からレアルの会員でもある。


2014年5月5日(月)

4月の消費者景況感、5.7ポイント上昇

社会学研究所(CIS)によると、4月の消費者景況感は3月と比較して5.7ポイント上昇し、82ポイントとなった。
これは2007年8、9月の数値により近いものである。
上昇の理由は、現況感、将来への期待感共に上昇したためで、それぞれ5.8、5.5ポイントずつ上がっている。
一方、昨年同月比でも景況感は25.3ポイントと飛躍的に上昇しており、現況感は28.5、期待感は22.1ポイント上昇した。

本日の気温、南部で30度以上に

気象局によると、本日各地で最高気温が上昇し、30度を超える地域もあると予測される。
それによると、アンダルシアのセビージャでは最高気温が32度、コルドバで同31度、グラナダでは30度に達する見込み。
またエクストレマドゥーラのバダホスでも31度となる模様。
カナリアス及びガリシア西部では日中の気温がやや下がる見込みだが、全国的に上昇傾向にあり、最高気温が20度を切る地域はほとんどないと見られている。

ラホイ首相、安倍総理をサンティアゴ巡礼に案内

ヨーロッパ歴訪中の安倍総理大臣は昨日午前、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した。
空港で出迎えたマリアノ・ラホイ首相が、夫人とともにサンティアゴ巡礼道の最終区間の一部(サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する直前の部分)を案内した後、大聖堂を見学し、パラドールで食事会が開かれた。
安倍総理の滞在はわずか5時間で、公式訪問ではなかったため会談後の声明発表は行われなかったものの、プレゼントの交換が行われ、ラホイ首相から総理にはガリシア産の 原産地証明付ワインが贈られた。
これに対し総理からは日本酒がプレゼントされた。


2014年5月1日、2日、3日、4日は連休のためニュースはお休みさせて頂きます。


2014年4月29日(火)

第1四半期の失業率25.93%

国家統計局(INE)によると、今年第1四半期の失業者数は昨年の第4四半期と比較して、2300人減少、その総数は593万3300人、失業率は25.93%となった。
また、労働人口については、就労可能な人全員が失業している家庭は2.75%増、全員が職に就いているのは0.32%減少した。
ただしこれらの数値は昨年同時期と比較すると、家族全員が失業は減少、全員が就労の家庭は増加している。

連休の天気、北部以外では良好の見込み

気象局は、今週木曜日からの飛び石連休(マドリッドでは4連休)の天気予報を発表した。
それによると、高気圧の影響でイベリア半島北部を除いてほぼ全国的に好天に恵まれる見込み。
カンタブリア、ピレネー域とカタルーニャ北部では特に木曜日の降雨が予測されている。
一方気温については、全国的にほぼ平年並みとなるが、半島南部及び東部ではやや高くなる模様。
また土曜日以降は北部を中心にかなり気温が下がる地域もあるとしている。

ティト・ビラノバ氏の葬儀に1500人が参列

先週45歳の若さで死去したサッカーFCバルセロナ前監督、ティト・ビラノバ氏 の追悼ミサが昨日、バルセロナのカテドラルで行われた。
葬儀には、チームの現役メンバーを初め、歴代の会長、他クラブの代表者ら約1500人が参列した。
また、カタルーニャを中心とした政財界や海外のクラブからの参列者もいた。
カテドラル内部は参列者のために通常よりスペースを拡大、また屋外には市民のために大型スクリーンも設置された。


2014年4月28日(月)

外国人観光客の消費額、8.1%増

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年第1四半期にスペインを訪れた外国人観光客の消費額は、前年同期比8.1%増加した。
また一人当たり一日の平均消費額は113ユーロで、こちらも2.5%増加している。
消費額を国籍別でみると、最も増加したのはドイツで11.6%、これに次ぐのが北欧諸国で10.2%、3位はイギリスで7.8%だった。
逆に下がったのはフランスで2.1%減となっている。
訪問地別でみると、全消費額の35%を占めるカナリアスで最も増加、カタルーニャ、アンダルシア、マドリッドでも増加したが、バレアレスでは下がっている。

マドリッド地下鉄、7路線で増便

マドリッド自治州のイグナシオ・ゴンサレス知事は、市中心部を走る地下鉄路線の一部増便を発表した。
それによると、増便されるのは1〜6番線と9番線で路線や時間帯により20〜50%増便となる。
平日の午後2時から4時の間には1、5、6と9番線で、金曜午後10時〜11時には2、3、4番線で、土曜午後6時以降は1〜5番線で増便が行われる。
同知事はこれについて、利用者からの要望が強かったためとしているが、同地下鉄では昨年より経費削減や利用者減少などの理由で一方的に減便を行っていた。

セルバンテスの遺体捜索開始

「ドン・キホーテ」の作者として知られるミゲル・デ・セルバンテスの遺体発掘調査が本日より開始される。
セルバンテスの遺体は、マドリッド市中心部にある女子修道院に埋葬され、王立アカデミーの調査ではここから移動されたという記録は残っていない。
しかしながら、正確な位置は不明であるため、最新式のレーダーなどを使って捜索が行われる。
何らかの遺体が発見された場合は司法医による鑑定が行われるが、1616年に死没したセルバンテスの身体は、レパントの海戦で受けた傷や晩年は歯が6本しかなかったなど、非常に特徴的であるとされている。


2014年4月25日(金)

サンティアゴ・デ・コンポステーラ、軽犯罪14%増加

昨年同時期と比較して、今年第1・四半期におけるサンティアゴ・ デ・コンポステーラで起きた軽犯罪(主にスリ)件数は14%の 増加となった。
その多くは、夜のバルやディスコなどで発生しており、被害者の 四分の三は女性とのこと。
警察当局では、現状を踏まえ、状況の改善に努力をする一方で、 夜間の娯楽施設内では、所持品の管理に充分注意するよう市民に 呼びかけている。

300万人が食料援助を必要

本日よりサラゴサで開かれる第19回スペイン食料バンク会議に スペイン全国から55の食料バンクと140名の代表者が集まる。
スペインでは現在、約300万人が貧困のため必要な食料を入手 する事が出来ない状態となっており、EU諸国全体では3000万人が そう言った貧困状況にあると言う。
経済危機が始る直前の2007年にスペインで食料バンクからの 援助を受けた人の数は70万人程度であったが、2013年には 160万人に達しており、充分な食料を得られない人の数が 急増しているのが判る。
経済危機勃発後、2008年、2009年と食料バンクに送られる 企業や個人からのドネーションは目に見えて減少したが、 援助を必要としている人々が増え続け、社会全体としての相互救助の 体制が必要であると言う認識が広まった結果、2010年以降、 食料のドネーションは増加傾向を見せはじめ、ここ数年で 20%前後の増加となっている。


2014年4月23日(水)

2013年度人口推移、バレンシアで最も減少

外国人移民の減少に伴い、スペインでは全国的に人口の減少が目立っているが、 2012年度に続き、2013年度もスペインの人口はマイナスとなった。
 昨日の発表によると、2013年に人口が増加した自治州はセウタと メリージャだけで、その増加率も1%に満たないものだった。
それ以外の地域では全てマイナスとなっており、前年度に比べて 401.619名の減少となった。
最も減少が目立ったのがバレンシア州で、その人口の2.3%にあたる 118599名がこの地を去って行った。
また、この人数は、スペイン全国でみた場合の減少数の25%を占めている。
 バレンシアに次いで目立ったのがアンダルシア州とマドリッド州で、 それぞれ47665名、47279名のマイナスとなった。

セマナ・サンタ中のサンティアゴ巡礼者、35%の増加

セマナ・サンタの連休中に、サンティアゴ・デ・コンポステーラの 巡礼オフィスに到着した巡礼者の数は7000人以上で、昨年より 2700名(35%)の増加を示した。
例年、冬場は巡礼者の数が少なくなるが、セマナ・サンタの連休あたりから 巡礼シーズンが始る。
今年は、天候が良かった事も影響し、昨年に比べ、より多くの人々が巡礼を 行ったと見られている。
 セマナ・サンタの初日である枝の主日(4月13日)に巡礼オフィスに 到着した276名に始って、翌日の月曜日には369名、火曜日には632名と、 その数は急激な増加を見せ、水曜日には836名、聖木曜日には1087名、 聖金曜日が1482名、聖土曜日には1496名が到着し、巡礼証明書を 受け取った。
多くの州ではその翌日である「復活の日曜日」が連休の最終日となるが、 この日も午前中にすでに800名以上の巡礼者が到着していたことから、 1000名以上が到着したと見られる。


2014年4月22日(火)

第1四半期の観光客1千万人超

産業・エネルギー・観光省の発表によると、今年第1四半期の外国人観光客数は、1千万人を超え、前年同時期より7.2%増加した。
観光客を国籍別で見ると、この期間特に増加が顕著だったのはフランスで、11.5%増、訪問者数では第3位につけている。
1位と2位は例によってイギリスとドイツが占めているが、一方で北欧諸国やスイスも増加した。
最も外国人が多く訪れた地域はカナリアスで、これに次ぐのがバレンシアだった。
一方、同省はセマナサンタ中のホテル宿泊率の暫定値も公表、こちらは75.7%で昨年のセマナサンタより7ポイント上昇した。

ティオ・ぺぺ、ソル広場に帰還

マドリッドのシンボルの一つとされるシェリー酒の広告「ティイオ・ぺぺ」の看板が、修復を経てソル広場に戻ってきた。
この看板は1940年代半ばに製作され、同広場のシンボルとなっていたが、設置されていた建物の改修の際取り外された。
この建物を買収した米系企業が再設置を許可しなかったため、同広場での存続が一時危ぶまれたが、最終的には広場内の別の建物の上に設置されることとなった。
看板の設置は昨日午前零時より開始されたが、深夜にもかかわらずマスコミや通行人、観光客など大勢の人が見守るなか、無事終了した。
関係者は、約半年に渡る修復後、より若く、スリムで魅力的になったとコメントした。
なお、電光掲示の点灯は今週中に行われるが、正式な御披露目は来月8日に行われる。

マドリッド地下鉄、CLのため増便

マドリッド市営地下鉄は、本日と明日に行われるサッカーのUEFAチャンピオンズ・リーグ準決勝のため、一部路線の増便を発表した。
それによると、本日行われるアトレティコ・デ・マドリッド対チェルシー戦のため、5番線の本数が増加される。
また明日のレアル・マドリッドーバイエルン戦では、サンティアゴ・ベルナベウ駅のある10番線を増便する。
一方これらの地域を通る路線バスはルート変更される。
両スタジアム周辺は大混雑が予想されるため、市交通局は自家用車の利用を避け、なるべく地下鉄で移動するよう市民に協力を呼びかけている。


2014年4月21日(月)

考古学博物館の入場者10万人

6年間の修復工事を経て再オープンしたマドリッドの国立考古学博物館の入場者は、20日間で約10万人となった。
最終的な数値はまだ発表されていないものの、同館の広報担当によると、再オープン以来毎日平均5千人が入場、セマナサンタ中の入場者は毎日7千人にのぼった。
同館では再オープンを記念して昨日まで入場無料であったが、本日の休館日をはさんで明日より再び有料となる。
尚、一般入場料は3ユーロだが、土曜午後と日曜午前は無料。

セマナサンタのUターンラッシュ、各地で渋滞

多くの自治州では昨日日曜日がセマナサンタ(イースター)連休の最終日であったため、行楽地や故里からのUターンラッシュとなり、大都市を中心に渋滞が起きた。
総合交通局(DGT)によると、最も渋滞がひどかったのは ハエン県のサンタ・エレナのマドリッド上り線で約30キロだった。
また、同じ国道のシウダ・レアル付近でも約5キロ、トレドのイジェスカスでは10キロの渋滞となった。
一方、昨日までの交通事故による死者は昨年を上回っており、またカタルーニャやバレンシアなどでは本日が連休の最終日となることから、同局では引き続き警戒体制を続ける。

Ocho apellidos vascos観客動員数史上最高に

今年3月14日封切りの映画Ocho apellidos vascosが、スペイン映画としては集計始まって以来最高の観客動員数を記録した。
同映画は、今週末までに650万人を動員、これまでの最高記録であったlo imposibleの記録を上回った。
ただし後者の公開時は現在より入場料がが高かったため、興行収入はこちらのほうが上回っている。
エミリオ・マルティネス・ラサロ監督のこの映画は、バスク人女性とアンダルシア人男性の恋愛模様を描いたコメディだが、それぞれの地域の気質や習慣の違い、特にバスク人の特質をユーモラスに誇張している点が人気を得ている。


2014年4月17日、18日は聖木曜日、聖金曜日の祝日にあたるためニュースはお休みさせて頂きます


2014年4月16日(水)

サッカー国王杯決勝戦の影響でマドリッドの市バスルート変更

今夜21時30分よりバレンシアにおいて、レアル・マドリッドと バルサの両チームによるサッカー国王杯決勝戦が行われるが、これに 伴って、マドリッド市内を走る市バスのルート変更が予想される。
レアル・マドリッドのファン等には、優勝をかけた試合が行われる時に マドリッド市内中心にあるシベレス広場に集まる習慣があるため、 今夜21時ごろから同広場を通るバス路線の変更が必要となる。
また、試合の結果、レアル・マドリッドが優勝した場合には、同広場で 大イベントが始るため、付近の道路は通行止めとなり、多くの市バスが 迂回を強いられる事となる。
21時ごろより、運行ルートの変更が予想されるバスの番号は 1、2、5、9、10、14、15、20、27、34、37、45、 51、52、53、74、146、150、そして、空港シャトルバス。
また、レアル・マドリッドが優勝した場合に影響を受ける深夜バスに ついては、N1,N22,N23,N24がコロン広場からの出発、 N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8と空港シャトルバスは アルカラ門のあるインデペンデンシア広場からの出発、 N9,N10,N11,N12,N13,N14,N15、N17は ネプチューンの噴水があるカノバス・デル・カスティージョ広場からの 出発となる模様。

マドリッドに8人乗りタクシー登場

マドリッドの州知事、イグナシオ・ゴンサレス氏は、昨日、 マドリッドのタクシーとして、これまでの5人乗り(ドライバー含む) よりも3名多く乗れる8人乗り(ドライバー含む)タクシーの導入を 発表した。
第一段階で導入された車は11台で、すでに15日前からサービスを 開始していると言う。
この大型タクシーは全てメルセーデス・ベンツの車を使っており、 乗車料金は利用者が4名までの場合は通常のタクシーと同じであるが、 5人目から一人につき1ユーロのサプルメントがかかるとのこと。
マドリッド州では、今後、こう言った大型タクシーを増やす予定で、 16000台あるタクシーの内、5%までをその枠として考えている とのこと。


2014年4月15日(火)

2月の公共交通機関利用、0.4%増加

国家統計局(INE)によると2月に公共交通機関を利用した人は、前年同月比0.4%増加した。
特にバスの利用は1.2%増加している。
一方で地下鉄を有する都市の総計では、その利用が0.8%下がった。
バスの利用を自治州別でみると、最も増加したのはムルシア、これにエクストレマドゥーラとパイス・バスコが続く。
逆に利用者が減少したのはラ・マンチャとカスティージャ・イ・レオンだった。
また、地下鉄利用者は全国的には下がったものの、マドリッド(2.7%減)とセビージャ(同0.8%)以外では増加している。
一方、地下鉄が減少したマドリッドでもガスの利用率はあがっており、前年同月比0.3%増加した。

聖木曜日のアンチキリスト教デモ、今年も禁止

マドリッド最高裁判所は、無心論者と自由思想者連盟の訴えを退けて、聖木曜日のデモ行進禁止を有効とした。
この団体は、毎年イースターの聖木曜日に反キリスト教をスローガンとしたデモ行進を申請しているが、政府のマドリッド支部に禁止され、そのたびに裁判所に訴えを起こしている。
政府側はデモの自由権を踏まえたうえで、聖木曜日のマドリッド市内は、様々な 宗教行列が繰り出され、大勢の人が詰め掛けるため、公共秩序が乱される恐れがあるとしている。
同団体代表は判決を不服とし、司法裁判所に訴える用意があるとしている。

セマナ・サンタのホテル宿泊率好調

ホテル業連盟によると、今年のセマナ・サンタ連休のホテル利用は昨年より増加する見込みで、特にバレンシアなど地中海沿岸のリゾート地では70%を超える模様。
増加を続ける外国人観光客のほか、今年は経済危機始まって以来初めてスペイン人観光客の数も増えている。
同連盟では、経済の回復以外に今年のセマナ・サンタが最も春らしい時期にあたり、好天が予測されていることも増加の理由に挙げている。


2014年4月14日(月)

セマナサンタ休暇大移動開始

総合交通局(DGT)によると先週金曜日に始まったセマナサンタ(イースター)の大移動は、特に大きな混乱もなくスムーズに開始した。
同局は期間中、全国で約1250万台の移動を見込んでいる。
一方、特別警戒期間の第1フェーズにあたる先週金曜午後3時から昨日午前零時までの交通事故による死亡者は15人で、すでに昨年の総数(26人)の半数を超えている。
このためDGTでは安全運転を心がけるよう呼びかけている。

マドリッド市、5月より電動自転車のレンタルを開始

マドリッドのアナ・ボテージャ市長は、5月より電動自転車のレンタルサービスを開始すると発表した。
それによると、1580台の自転車を市中心部120ヶ所のポイントで貸し出し、24時間利用できるという。
また、同じく5月より自転車専用道の大幅な拡張も行われる。
同市長は、公共のレンタルサービスにより、利用者が増加し、排ガスの減少などの 効果を見込んでいると述べた。

国王、アブダビを公式訪問

フアン・カルロス1世国王は、アラブ首長国連邦のアブダビ公式訪問を開始した。
今回の訪問はスペインブランドの売り込みが目的で、ガルシア・マルガジョ外務大臣の他、経済界の主要人物も同行している。
国王はアブダビの皇太子と会談し、同国のスペインに対する変わらぬ信頼に謝意を述べた。
また、スペインは不況から脱出し、経済状態は開園しつつある事を強調、 両国の経済関係はますます緊密になるであろうと述べた。


2014年4月11日(金)

スペインはEU内で最も学業中途放棄率が高い国

欧州統計局ユーロスタットによる本日発表によると、スペインにおける18歳〜24歳の 学業中途放棄率は2013年統計で23.5%となっており、EU内平均11.9%の 2倍近いものとなった。
スペインに次いで多かったのがマルタの20.9%、ポルトガルの19.2%、 ルーマニアの17.3%、そしてこれにイタリアの17%が続いた。
 スペインの放棄率は前年度と比較すると1.4%のマイナス、また、30.8%だった 2005年度から見ると7.3%の減少を見せてはいるが、EUから指示された 「2020年までに15%まで下げる」と言う目標にはまだまだ及ばない。


2014年4月10日(木)

観光業、アンダルシアの総生産の13%を占める

長引く経済危機の中でもアンダルシアの観光業は比較的、安定した状態を維持しており、 同州の経済的な基盤となっている。
2013年にはアンダルシア自治州における総生産の内、観光業が占める割合は 0.5ポイント上昇して、12.9%にまで達した。
また、同年に観光業界において生じた雇用は前年度比2.4%の増加で329600件と なっており、働いている人口の13%に達している。
2013年にアンダルシア州を訪れたツーリストの数は2240万人で、前年度より 4%の増加、そして同州における宿泊数は4.5%の増加を示した。

ALSAのストライキ終結

3月5日より続いていた大手バス会社 Next Continental Holding (ALSA)のストライキが今朝、0時を持って集結した。
ストは35日間続き、その間、毎日6万人以上の利用者に影響を与えた。
会社側は、月額150〜300ユーロの減給を打ち出していたが、スト後、これを 75〜150ユーロに抑えることで合意に至った模様。

平均世帯人員、減少

2013年度調べによると、各世帯を構成する平均人数は2.53名で、2011年の 2.58名より0.05ポイント減少した。
自治州別に見ると、比較的構成人員が多いのがセウタ、メリージャ、ムルシア、アンダルシアで、 少ないのがアストゥリアス、カスティージャ・イ・レオン、バスク。
一人暮らしをしている世帯数は2011年度の統計と比較すると5.2% (218700世帯)の増加が見られ、現在、4.412.000世帯となっている。
また、これら一人暮らしをしている約440万世帯の内、180万世帯がその住人は 65歳以上となっており、その中で72%にあたる約130万世帯が女性。


2014年4月9日(水)

ジョセプ・マリア・スビラックス氏、死去

バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会の受難の門を担当した建築家、 ジョセプ・マリア・スビラックス氏が、去る月曜日に87歳で亡くなった。
アントニ・ガウディを尊敬していた同氏は、サグラダ・ファミリア教会に 住み込み、未完に終わっていた建築の続行を指揮していたが、彼の作風については 賛否両論に大きく分かれた。
バルセロナでは、同氏の監督の下、サグラダ・ファミリアの建築を終わらせるべき であると言うグループと、同氏の全く違った作風はガウディのアートに対する テロ行為であると批判するグループとに別れ論争が続いたが、1990年の夏に スビラックス氏の退陣を求める大きなデモが行われた。
当時、これら全市民を巻き込む大きな反響を見た同氏は、「論争はいずれ終り、作品は 残るものだ」とコメント。
 今、バルセロナのシンボル的存在となっているこのモニュメントに入る時、 その最初のインパクトとしてスビラックス氏が残した受難の門が訪れる人々の 目に飛び込んでくる。
数々の論争を呼んだが、同氏が言ったとおり、彼の作品は「ここに残った」。

ALSAスト、間もなく終了か

大手路線バスグループ Nex Continental Holding(ALSA)の運転手等による ストライキが3月5日より続いていたが、
今朝になってようやく、組合側と会社との間で仮合意に達した模様。

Ryanair、新ルートを発表

ローコスト航空会社Ryanairは、マドリッドから運行する新ルートを発表した。
これによると、アドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハス空港発着の新路線として モロッコのフェズ、ドイツのブレーメン、ケルン、オランダの アインドホーベン、イタリアのカタ−ニア、ポーランドのワルシャワ行きの運行を 今年11月より開始するとのこと。


2014年4月8日(火)

82.3%の国民が失業問題を憂慮

社会学研究所(CIS)の調査によると、スペイン人が最も憂慮している問題は失業で、全体の82.3%を占めた。
この調査は3月に行われたものだが、2月よりも1.2ポイント上昇している。
これに次ぐのが汚職問題だが、2月より3.1ポイント下がった。
3位は経済問題、4位は政治家や政界の情況についてだった。
一方、最も上昇率が高かったのは移民問題で前回の2.1%から5.1%に上昇、8位につけている。
CISではこの理由について、同調査が行われた期間の直前に、セウタで不法入国を試みた移民が多数溺死する事件が起きたことによると見ている。

アギーレ前知事、交通違反事件について釈明会見

先週マドリッド中心部で交通違反を犯した際に警察の取調べを振り切って逃亡したと報道されたエスペランサ・アギーレ前知事が本日釈明会見を行った。
同前知事は、バス専用レーンに一時的に違法駐車したことを改めて認めたうえで、警察やマスコミの態度を強く批判した。
特に事件後、法は全ての人に平等であるべき、という言葉が飛び交ったことについて、警察やマスコミは自分に対して平等でないと指摘、事件後の大騒ぎも異常であると非難した。
今回の件について党内からの支持を得られているのかという質問には回答を拒否したが、あくまで個人的な出来事であり自分の過失なので、誰の支持も期待していないと述べた。

マドリッド市警察、アギーレ前知事の発言を批判

マドリッド市警察の交通課は、エスペランサ・アギーレ前知事の交通違反事件後のいくつかの発言について苦言を呈した。
それによると、同氏は会見を行う数日前からいくつかの報道番組で電話インタビューに答え、交通課警官の態度について、「女性蔑視」「違法逮捕」「無能」などと発言した。
これについて市警察では、違反者に職務質問するのは警官の義務であり、違法逮捕に当たらないと指摘、その他の発言についてもこれらを否定した。
また、公的立場にある人物が交通違反の取締りをこのように誹謗中傷するのは一般市民に示しが付かないと批判した。
ただし、同氏を公務執行妨害で起訴するか、通常の違反に留めるかは検討中という。
一方、所属する民衆党内部からも、「法は全ての人に平等であるべき」「違反を犯して警察に止められたら素直に従うべき」などの声が上がっている。


1014年4月7日(月)

首相と旅をするのは危険?

先週土曜日、マリアノ・ラホイ首相が乗った高速鉄道AVEは、目的地に約30分遅れて到着した。
首相は、バレンシアで開かれていた民衆党(PP)集会に出席するためマドリッドから列車に乗り込んだが、それ以前に運行していたアリカンテ行きの列車が故障し、マドリッドのトレホン・デ・ベラスコ付近で停車した。
このため首相の列車を含む2本の後続車に遅れが出た。
遅れて会場に到着した首相は、「私と旅をすると、ある種の危険を伴う」と冗談交じりにコメントした。
先日も首相が外遊から帰国する際の空軍特別機が故障のため急遽別の機体に差し替えるというハプニングがあったほか、過去にも大臣時代にエスペランサ・アギーレ・マドリッド州知事(当時)と同乗したヘリコプターが墜落し、軽傷を負うなどの事件も起きている。

マドリッド、5年間で6500軒の個人商店が閉店

国家統計局(INE)によると、2008年から13年の5年間にマドリッド市内で廃業した個人商店は6526件にのぼる。
その多くは経済危機により経営難に陥ったものとみられ、2013年末の総店舗数はバブル崩壊前より8.6%減少している。
どの地域でも廃業は起きているが、特に環状道路M30の外側に位置する周辺地域での減少が顕著であるという。
カラバンチェル地区の目抜き通りヘネラル・リカルドスの商店会代表は、中心地では閉店してもすぐに新しい店がオープンするが、このあたりではそれもなく、どんどんさびれていく通りを見続けるのは耐え難いと訴えた。
また、日曜開店の自由化など、大型店舗に有利な法改正を行った市の政策も批判している。
多くの地域では昔ながらの洋品店、金物屋、日用雑貨の店が姿を消し、、チェーン店、中国人など移民の経営する雑貨店やスーパーなどに取って代わられている。

前マドリッド州知事の交通違反がネットで話題に

エスペランサ・アギーレ前マドリッド州知事が先週起こした駐車違反騒動が、インターネット上で大きな話題となっている。
民衆党マドリッドの幹事長を勤める同氏は、市中心の目抜き通りグランビアでATMから現金を引き出すため、バスやタクシーなど公共交通機関専用レーンに自家用車を停めていた。
車に戻った所、交通課の警官により違反切符を切られていたため、口論となり車を無理やり発進させ、逃亡を図ったとされる。
その際、警官に軽傷を負わせたほか、停めてあった警察のバイクも転倒させたとして公務執行妨害の容疑で訴えられる可能性がある。
同氏は、違反を犯したことやバイクが倒れたことは認めたが、「逃亡」はしていないと主張している。
この事件は報道された直後からインターネット上で大きな話題となり、様々なパロディー写真が掲載された。
その多くは、F1ドライバーや自動車レース映画の主人公の格好をした同氏の合成写真だったが、なかにはバス専用レーンの地面に書かれる文字が、バスやタクシーの他にエスペ(アギーレ氏の愛称)と書かれた合成写真もあり、著名な政治家の傲慢な態度をユーモラスに批判したものもあった。


2014年4月4日(金)

カタルーニャ、若者の25%が外国へ移民

カタルーニャでは20歳〜24歳の人口の45.8%が失業しており、20%が 貧困危機の状態にある。
2005年には16歳〜34歳の若者人口の内、10.66%が職を求めて 外国へ飛び出して行ったが、2012年にはその比率は24%を上回った。
経済危機が続く中、その影響は労働人口の中でも特に若者層に大きく見られ、 29歳以上を対象とした統計では貧困危機にある人口は2012年統計で17%と なっている。

ZARA,スペインのフラッグショップをマドリッドにオープン

スペインのファッションブランドとして世界に知られるZARA(サラ)は 本国スペインにおけるフラッグショップとして本日、マドリッドの中心部にある セラノ通りの23番地に新店舗をオープンした。
ガリシアの建築家、エルサ・ウルキホ女史による1920年代の建築の外観は維持しつつ、 内部は完全に作りなおしたもので、2013年2月から14ヶ月間かけて工事が行われた。
5000平米のスペースを持つ建物全体を使い、その内、2415平米が販売スペースに 充てられる。

イタリア政府、スペインのオリーブオイル企業買収か

20億ユーロの資本を投じ、イタリアの経済省管轄下にあり、その運営には カタール政府も参与しているイタリアの公的企業 IQ Made in Italy インベストメント カンパニーは、スペインの最大手オリーブオイル会社であるDEOLEOグループを 100%買い取る意思があるとのオファーを表明した。
DEOLEOグループは、スペインの大手オリーブオイルメーカーである KOIPEやCARBONELLなども包括する一大グループで、スペイン産オリーブ オイルのシンボル的存在とも言える企業だけに、このオファーはスペイン政府にとって 大きな危機感を与えることとなり、同グループが外国資本に変わるのを防ぐための対策が 迫られる。


2014年4月3日(木)

Alsaグループのスト、24日目にして和解見られず

スペイン全国を網羅する大手バス会社グループ Alsa Next Continental Holding(ALSA)の 運転手組合がストライキを始めて今日で24日目になるが、会社側との交渉は全く 進んでいない。
今回のストライキは会社側が運転手の給料の月額150〜300ユーロカットを 要求した事による。
3月5日に始ったストライキには380名の運転手が100%参加しているとの事。
ストの影響が出ている路線は主にマドリッドのアベニーダ・デ・アメリカ駅発着の ルートでトレホン・デ・アルドス、アルカラ・デ・エナレス方面、マドリッドの北部 山岳地帯にある村々をつなぐバス、ビルバオ方面、ログローニョ方面、ソリア方面、 そしてイルンやサン・セバスティアン方面と、そのほとんどがマドリッドから北へ 向かう路線だが、南方についてもグラナダ路線に影響が見られる模様。
ストライキ中、ミニマムサービスとして通常の30〜60%の割合で運行されている。


2014年4月2日(水)

6ヶ月連続で失業者数減少

今年3月時点の失業者数は16620名のマイナスとなり、失業者総数は 4.795.866名となった。
これにより失業者数の推移は6ヶ月連続でマイナスとなった。
また社会保険加入者数については83.984名の増加となり、同時期の 平均加入者数は16.296.288名となった。
2013年の同時期、3月と比較した場合、雇用は115.013名のプラス、 登録された失業者総数は239.377名のマイナスとなり、2000年6月以来の 減少率となった。
 25歳未満の若者に限定した場合、失業者数はこの12ヶ月間で48.027名の 減少を見せており、およそ10%、減った事になる。
しかしながら、失業者の中には海外へ移住したものも多いため、登録された 失業者数の減少がそのまま雇用状況の改善を意味するものでは無い。


2014年4月1日(火)

フランス政界でスペイン系台頭

先週末の統一地方選の惨敗を受けて、フランスのフランソワ・オランド大統領は、マヌエル・バルス内相を首相に任命した。
バルス氏は、カタルーニャ出身の父とイタリア人の母を持ちバルセロナで出生、フランス国籍を取得する以前から同国の社会党に入党していた。
党内では保守派として知られ、内相時代は移民に対する強硬政策で党内外から批判を浴びていた。
一方、やはり先週末投開票されたパリの市長選挙では、カディスのサンフェルナンド出身でスペインとフランスの2重国籍を持つアンネ・イダルゴ氏が当選、初の女性市長となり、大敗を喫した社会党の救世主となった。

アルムデナ大聖堂でスアレス元首相の国葬

マドリッドのアルムデナ大聖堂では昨日、先月死去したアドルフォ・スアレス元首相の国葬が、フアン・カルロス国王主催で行われた。
葬儀にはフェリペ皇太子夫妻、マリアノ・ラホイ首相以下ほぼ全閣僚と全国の自治州知事が出席した。
また、弔問時と同様、民主化後に首相を務めたフェリペ・ゴンサレス、ホセ・マリア・アスナル、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロの3氏らも出席した。
海外からはEUのバローゾ委員長、イギリスのクレイグ副首相のほか、赤道ギニアの独裁者として糾弾されているオビアン大統領も出席した。

エア・エウロパ、マドリッドーフランクフルト便就航

航空会社エア・エウロパは、本日よりマドリッドとドイツのフランクフルトを結ぶ便の運航を開始した。
運航は毎日往復4便で、それぞれ午前と午後1便づつとなる。
同社では5月にマドリッドーミュンヘン便も開始するほか、中南米、カリブへの便もさらに拡大し、ヨーロッパと南米大陸を繋ぐフライトの強化を図る。


2014年3月31日(月)

シリアで誘拐のジャーナリスト2名、約6ヶ月ぶりに解放

シリアで誘拐されていたエル・ムンド紙所属の記者ハビエル・エスピノサ氏と同カメラマンのリカルド・ガルシア氏が約6ヶ月ぶりに解放され、昨日スペインに帰国した。
マドリッドのトレホン・デ・アルドス空軍基地に到着した両氏は、ソラジャ・サエンス・デ・サンタマリア副首相や家族の出迎えを受けた。
その後エル・ムンド紙編集局で同僚らに迎えられた、記者会見を行ったが、両氏とも健康に問題がないことと、抑留中の支援への謝意を述べるにとどまり、詳細を明かすことは控えた。
両氏は昨年9月16日に拉致されたが、安全上の理由から約2ヶ月発表が控えられていた。

スピード違反取締り強化週間開始

総合交通局(DGT)では本日未明よりスピード違反取締り強化キャンペーンを開始した。
このキャンペーンは日曜日まで行われ、主に一般道の違反を中心に取り締まる。
同局によると、昨年の交通事故による死者(1128人)のうち898人が一般道で亡くなっており、また昨年10月に行われた同様の取締り期間中、スピード違反の半分以上が一般道で起きている。
このためDGTでは交通警備隊を各地に配して、さらなる厳しい取締りを行う予定。

考古学博物館がリニューアルオープン

マドリッドの国立考古学博物館が、2年間の修復・改装を経て本日再オープンする。
同博物館は2008年から改修工事が始められたが、2011年より完全に閉鎖されていた。
改修により総面積は約13%増え、展示室も40室となった。
一般公開は明日からで、通常の入館料は一律3ユーロだが、再オープンを記念して4月21日まで無料となる。


2014年3月28日(金)

2013年、住居立ち退き件数1日平均184件

2013年の1年間にスペインで法的措置を通して処理された 住居立ち退き件数は67189件となり、1日平均にして184件に 達した。
実際に立ち退きが行われる段になって、その先送りが行われたり 中止になる事も多いため、この件数が2013年内に執行された 正確な数値では無く、今年になってもペンディングとなっているものも 多数含まれる。
 これらの内、38.4%が住宅ローン未払い、56.8%が賃貸料未払い、 そして4.8%がその他の理由によるものとなっている。
 州別に見た場合、最も多かったのがカタルーニャで全体の23.8%、 バレンシア州が14.6%、アンダルシア州が13.8%、そして マドリッド州が13%を占めた。

2013年の財政赤字、6.62%

経済後退が続く中、2013年のスペインにおける財政赤字は6.62% にまで縮小され、EUから求められていた6.5%に限りなく近づけることが 出来たと、本日の閣僚会議でクリストバル・モントロ財務・総務大臣が コメント。
国家総務財政としては5.2%に抑える事を目標としていたが結果は 5.49%と、2.9%のオーバーとなり、また、各自治州別財政についても 1.3%を目標としていたがマドリッド州、アンダルシア州がこれを クリアしたにも関わらず全体としては1.54%と、0.24%のオーバーと なった。
一方で、各市役所別財政については、赤字0%を目指していたが、 0.4%の黒字財政に持ち込む事に成功した。
 大幅な経費削減政策は今後も続けられ、2014年度の目標値は 5.8%に設定されている。


2014年3月27日(木)

貧困生活を強いられる子供の割合、スペインがEU内で2番目

本日、アテネにおいてヨーロッパ・カリタスが行った発表によると、 スペインはEU諸国内で、貧困生活を強いられる子供の割合が2番目に多い 国となっている。
収入が平均収入の60%である場合を貧困危機状況、40〜50%である場合を 貧困状況、40%未満である状況を極貧状況として区別されているが、 2013年に出されたユーロスタットの発表によると2012年度の 貧困危機状況にある18歳未満の子供達の割合はEU平均が21.4%で あったのに対し、スペインでは29.9%とそれを大きく上回っていた。
EU内でスペインを上回っているのはルーマニアだけで、そのあとにスペイン、 ブルガリア、ギリシャと続いている。

1月、2月の外国人観光客による消費額増加

今年1月、2月の2ヶ月間に外国人ツーリストがスペイン国内で消費した総額は 60億8400万ユーロにのぼり、2013年度同時期比較9.1%の増加となった。
しかしながら、ツーリスト一人当たりの平均消費額は2.4%の減少を見せた。
主なツーリストの国別で比較すると、イギリス人ツーリストは昨年同時期比較12%増の 10億400万ユーロ、ドイツ人ツーリストは9.7%増の9億8300万ユーロ、 ノルウェー人ツーリストは14.9%増の9億3800万ユーロの消費額を示したの対し、 フランスからの観光客は3.3%マイナスの5億4千万ユーロ、オランダ人ツーリストは 7.6%減の2億2200万ユーロに止まった。


2014年3月26日(水)

マドリッド、セビージャ、サラゴサで警官等による大規模抗議

去る3月22日にスペイン全国から現政権と社会に対し様々な不満を持つ数千人の人々が 結集し、大規模なデモが行われたが、夜になって暴力的混乱が生じ始め、機動隊との間に 衝突が起きた。
これにより24人が逮捕され、100名程度の負傷者(内、67名が警官)が出た。
1700名からなる機動隊は、ゴム弾の使用を禁止されていたこともあり、 暴力集団と化したデモ隊を抑える事が出来ず、生命の危機に直面する事態となった。
 これに対し、統合警察機構組合やスペイン警察連盟他、複数の組合が共同で大規模な デモを召集し、マドリッド、セビージャ、サラゴサなど、機動隊の拠点が置かれている 町々で本日、数百人に及ぶ警官等によるデモが行われ、全国の機動部隊を統括する責任者と マドリッド部隊を指揮する責任者の辞任を要求した。

インターネットアクセス料、EU内格差大

EU内におけるインターネットアクセス料金には国によって大きな差が生じており、 スペインは、2番目に高い国となっている。
最も一般的なデーター転送速度は12〜30メガ/秒となっているが、このカテゴリーの 契約を行う場合の最低料金がスペインでは38.7ユーロで、EU内でこれを上回るのは キプロスの46.2ユーロだけ。
キプロス、スペインに次いで高いのがアイルランドで31.4ユーロ。
逆に最も安いのがリトゥアニアの10.3ユーロで、これにルーマニアの11.2ユーロ、 レトニアの14.6ユーロが続く。
その他、イタリアでも26.36ユーロ、フランスが25.28ユーロ、ドイツが20.09ユーロ、 英国が18.11ユーロと、いずれもスペインよりもはるかに安値となっている。


2014年3月25日(火)

3万人以上がスアレス氏に最後のお別れ

昨日国会議事堂に設置された故アドルフォ・スアレス元首相の遺体安置所に、一般弔問受付が始まった正午過ぎから多くの市民が弔問を行い、約3万人が訪れた。
マドリッドでは気温が下がり、時折にわか雨もぱらついたが、弔問の列は数キロに渡り、待ち時間は5時間近くなった。
午前2時ごろに一度閉門し、午前8時頃再び開く予定だったが、早朝から多くの人が再び列を作ったため7時ごろから10時まで開放された。
スアレス氏の棺はその後、シべレス広場まで行進し、埋葬されるアビラ市の 大聖堂へと向かった。

マドリッドの空港、「アドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハス」に

勧業省は昨日、マドリッドの国際空港の名称を現在のマドリッド・バラハスから アドルフォ・スアレス・マドリッド・バラハスに改称すると発表した。
これは故アドルフォ・スアレス元首相のスペイン民主化への尽力に対し、国として敬意を表したいというマリアノ・ラホイ首相の提案によるもの。
議会で正式に承認されるまではまだ時間がかかるものの、同空港のウェブや一部の電子チケットなどではすでにこの名称が使われている。
空港公社アエナによると、変更にかかる費用はおよそ50万から100万ユーロになる見込みだが、出来る限り経費を抑えたいとしている。
世界各地にはニューヨークのJFKやパリのシャルル・ド・ゴールなどその国の発展に貢献した国家元首の名前を冠した空港が存在するが、スペインでは初めてとなる。

プラドでルーベンス特別展

マドリッドのプラド美術館では本日よりフランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの特別展を開催する。
この特別展ではルーベンスが受注した作品のなかで最も重要とされる「聖体の秘蹟の勝利」シリーズの6点のほか、このテーマに関連したタペストリーもいくつか展示される。
また2011年より行われていた同作品の修復やこのプロジェクトの重要性を説明した解説文も添えられる。
同展は6月29日まで開催。


2014年3月24日(月)

スペイン民主化後初の首相、アドルフォ・スアレス氏死去

フランコ独裁政権後首相に就任し、民主化後初めての首相として知られるアドルフォ・スアレス氏が昨日、マドリッドの病院で死去、81歳だった。
同氏は先週から呼吸器系の感染症により入院していたが、容態が悪化し 金曜日には長男のアドルフォ・スアレス・イジャナ氏が緊急会見を行い、 父親の余命は48時間程度であると発表した。
その発表から50時間ほど過ぎた昨日午後3時ごろ、親族によって死去が発表された。
スアレス氏は、フランコ後、フアン・カルロス1世国王と共に民主化の立役者として知られるが、所属していた政党内外の様々な問題により失脚、任期は5年足らずだった。
私生活では妻と娘を病気で亡くす悲劇に見舞われたが、自らもアルツハイマーを患い、娘の死を認識することはなかった。
また晩年は自分が首相であったことも記憶していなかったという。

国王、スアレス氏を弔問

フアン・カルロス1世国王は本日、国会議事堂に設置されたスアレス元首相の遺体安置所を訪れ、弔問を行った。
ソフィア王妃とエレナ王女を伴った国王は、民主化期の盟友であると同時に、個人的友人であったスアレス氏の遺族に弔意を告げ、民間人としては最高位にあたるカルロス3世勲章を授与した。
その後、マリアノ・ラホイ首相を初め、民主化後の歴代3首相など多くの要人が続々弔問に訪れた。
一方、一般市民の弔問は正午過ぎより受け付けられるが、議事堂周辺には朝早くから長蛇の列ができており、午前5時ごろから並んでいる市民もいるという。
尚、スアレス氏の遺体は出身地であるアビラの大聖堂に埋葬され、今月31日にはマドリッドのアルムデナ大聖堂にて国葬が行われる予定。

国内旅行、最も人気の州は?

国家統計局(INE)によると、2月に国内居住者が最も多く訪れた自治州は アンダルシアだった。
これに続くのがマドリッドとバレンシアで、これら3州で全体の50%を占める。
特にアンダルシアとマドリッドでは昨年の2月と比較すると、4.5%と14.8%それぞれ増加している。
逆に減少したのはアストゥリアス、ガリシアとラ・マンチャだった。
一方、外国人観光客が最も多かったのは例によってカナリアスとバレアレスだった。


2014年3月21日(金)

チャンピオンズリーグ、スペインチームの対決

4月の頭に行われるサッカー、ヨーロッパチャンピオンズリーグの 順々決勝戦の組み合わせが本日、決定したが、8強に残ったスペイン勢 3チームのうち、バルサとアトレティコ・デ・マドリッドが対戦する事となった。
これにより、準決勝戦にスペイン勢3チームが残る事は不可能となった。
バルサとアトレティコ・デ・マドリッドは、今シーズン、スーパーカップと リーグ戦で、すでに3度の直接対決を経験しており、そのいずれも引き分けと 終わっている。
スーパーカップではアトレティコのホーム戦で1−1、 バルサのホーム戦で0−0、そしてアトレティコのホームで行われたリーグ戦でも 0−0と、90分間の試合で決着がつくことは無かった。
よって、バルサのホーム戦から始るチャンピオンズリーグ準々決勝戦での対決は、 今シーズン4度目の直接対決となり、注目を浴びている。
 スペイン勢のあと1チームは、レアル・マドリッドで順々決勝戦での 対戦相手はドルトムンドに決定。まずはレアルのホーム戦となる。

新道路交通法、1ヵ月後に施行

昨日の国会で新道路交通法案が可決され、約1ヶ月後に同案が施行されることとなる。
これによる主な変更点は次ぎのとおり。

*自転車に乗る時は市内であっても、16歳未満についてはヘルメットの着用を義務化。
*身長1.35メートルに達しない子供は、後部座席が同様の子供で埋まっていない
 限り、助手席に乗ることは出来ない。(ベビー用シートを積んでも不可)
 守らなかった場合の罰金は200ユーロで、タクシーに利用時も同様。
 ただしタクシー利用時に摘発された場合の責任はタクシードライバーではなく、
 子供の親(親権を持つもの)に属する事となる。
*飲酒運転による罰金を500ユーロから1000ユーロへ引き上げ。
*歩行者についても、アルコールや薬物のコントロールを強制できる。



2014年3月20日(木)

RENFE、更なるオファー

スペイン国鉄RENFEは、1年前の長距離列車を中心とした運賃引き下げにより 2013年度の利用者数23%アップ、売り上げ6.95%アップを実現したが、 今年は新たなオファーにより、更なる向上を見込んでいる。
2014年にRENFEが予定している新サービスの主な内容として、 次のものが挙げられる。


*4ヶ月間有効で、同一路線にしか使えなかったの現存の10回券を、
 6ヶ月間有効とし、また、異なる路線でも使えるようにする。
*携帯電話の使用を禁止し、照明も少なくしたサイレンス車両を設置する。
*チケット1枚つき、重量25キロ以内の荷物を三つまで、ドア・トゥー・ドアで
 運ぶ運搬サービスを開始する。(自転車やベビーカーなどの運搬も可能で、
 利用者の自宅でピックアップしたあと48時間以内に所定の場所へ届けられる)

RENFEは、これらのサービスを年内に実現する予定としているが、 サイレンス車両については6月にはサービスを開始する構え。

国外在住スペイン人、6.6%増加

本日の国家統計局発表によると、外国に住むスペイン人の数は昨年1年間で 6.6%(126800名)の増加となった。
移住した者、国外にいながらスペイン国籍を取得したもの、国外での出産など、 全てのケースを含めて、国外に住むスペイン人人口は205万8048名と なった。
 経済危機が長引く中、就労のチャンスを求めて赴く行き先として人気があるのは 英国、フランス、ドイツ、スイスなどで、これらの国に住むスペイン人人口は 2013年に34752名の増加を見せた。
アメリカ大陸における人口についても大きく増加を見せているが、これについては スペインに出稼ぎにやって来た中南米人でスペイン人国籍を取得したものの、 スペインにおける経済状況悪化に伴い、それぞれの国へ戻って行った人々が多い ことに依存すると見られる。
 各国に散らばっているスペイン人人口が205万人強と言う数字は、あくまでも それぞれの国にあるスペイン大使館を通して在住届けを出した人々の合計に 過ぎず、実際には、これを大きく上回る人口がスペイン以外の国に在住していると 見られる。


2014年3月19日(水)

メリージャに100人の機動隊と20人の治安警備隊を増員

昨日早朝、モロッコと接するスペイン領メリージャに約500名のサハラ付近住民が 違法入国を果たした。
およそ1100名が国境を構成する柵を越えるべく機会を伺っていた中、 昨日早朝は濃い霧が発生したため、上空から見張るヘリコプターは視界不良のため 飛ぶことが出来ず、また、国境付近に多数設置されているカメラや体温探知機 なども役に立たない状況となった。
この機を逃すことなく、1100名が一気に国境の柵をよじ登り始め、その内の 約500名がスペイン領土メリージャへの入国に成功した模様。
 政府は、最近続いている大規模な集団違法入国が今後も続くと言うよりは、 更に状況が悪化すると見ており、その対策として、本土からメリージャへ 100人の機動隊と20人の治安警備隊の増援を行う構え。


2014年3月18日(火)

内務省、23Fクーデター首謀者の息子を解任

ホルへ・フェルナンデス・ディアス内務大臣は、治安警備隊マドリッドの保安部隊隊長を勤めていたアントニオ・テヘロ・ディエス中佐をこの役職から解任したと発表した。
同中佐は33年前の2月23日に議事堂で起きたクーデター未遂事件の首謀者アントニオ・テヘロ・モリーナ元中佐の息子。
解任の理由はクーデター発生日の5日前にあたる今年2月15日に、所属の宿営地で33周年を記念して食事会を開いた事によるもの。
このパーティには、首謀者である父親のほか、共謀者のひとりであるヘスス・ムニェカス氏も招待された。
テヘロ元中佐のもう一人の息子であるラモン・テヘロ氏は、この会は単に友人同士の集まりであって、23Fを祝うものではなかったとし、内務省の対応を批判した。
このクーデターはスペイン民主化が始まりつつあった頃に起こり、国中を震撼させた歴史的大事件となった。

マドリッドの高齢者、15年で倍増

国家統計局(INE)の調べによると、マドリッド州に住民登録をしている85歳以上の高齢者は、1998年は7万4005人だったのに対し、昨年は14万6696人に増加した。
また、現在の高齢者数の内訳は、85〜89歳が約9万5千人、90〜95歳が約3万9千人、95〜99歳が約9900人、そして100歳以上は1561人にのぼる。
専門家はこれについて、生活習慣や食生活が改善され、医療が発達した事により寿命が伸びたためとしている。
一方で、高齢者の増加を踏まえて公共サービスなどを改善していく必要があるとしている。

マドリッド市警察、5年ぶりに増員

マドリッドのアナ・ボテージャ市長は昨日、203名の市警察官募集を行うと発表した。
同市では5年ぶりの募集となる。
同市長は、昨年の市内の犯罪率は前年より4%下がっており、年々安全な街となっているが、市民や観光客にとってさらに優しい町づくりを目指したいと述べた。
尚、今回の募集要項には、あらたに外国語修得者を優遇するという項があり、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語や中国語を話せる応募者は加点されるという。


2014年3月17日(月)

最高裁、旧タバコ法に関する大手レストランの訴えを棄却

スペイン最高裁判所は、旧タバコ法の廃止により損害を蒙ったとして告訴していた大手レストランチェーン数社の国に対する訴えを退けた。
この訴えは、2005年に施行された禁煙法では、公共の場で禁煙となったものの、一定以上のスペースがある場所では規定に基づいて、喫煙スペースを設けることが許可されていた。
しかしながら、法の効果が芳しくなかったため、2010年に新たな法律が制定(施行は2011年より)、全ての場所で禁煙となった。
大きなスペースを有するレストランは、旧法が長期に渡って遵守されることを見込んで工事を行ったが、5年ほどで法改正が行われたため国に損害賠償を請求したが、却下されたため法に訴えていた。
判決では、旧法の期間が短めであったことは認めたものの、どちらの法も喫煙を禁じて市民の健康を守るという目的であり、国の賠償責任はないと判断された。

2月の消費者物価指数0%

国家統計局(INE)によると先月の消費者物価指数は0%で、1月より0.2ポイント下がった。
INEは数週間前に暫定値を発表していたが、最終値はそれよりも低いものとなった。
また、2月としては1961年に集計が始まって以来最も低い数値となった。
INEでは数値が下がった理由を燃料や医薬品の値下がりとしている。

トレドでエル・グレコ特別展開催

クレタ島出身の画家エル・グレコの没後400年を記念して、「トレドのギリシャ人 」というタイトルで特別展が始まった。
先週金曜日にはギリシャ出身のソフィア王妃が出席してオープニングセレモニーが行われた。
一般公開は土曜日から始まり、すでに多くの人が入場している。
この特別展ではトレドにある作品はもとより、11カ国31都市から貸与された75点が展示されているほか、今週水曜日には外交上の都合で到着が遅れているロシアのエルミタージュ美術館からの「聖ペテロと聖パウロ」も加わる予定。
この展示は6月14日まで。


2014年3月13日(木)

AVEの利用者数、飛行機を上回る

スペイン国内の移動において、超特急AVEの利用者数がついに飛行機のそれを 上回った。
本日の国家統計局発表によると、今年1月に国内移動で飛行機を使った人の数が 昨年比較7.3%減の約180万人であったのに対し、新幹線AVEの利用者は 昨年比較22%増の約190万人となり、初めて鉄道が飛行機を上回った。
飛行機の利用者数はこれで28ヶ月間、連続で減少を続けているのに対し、 AVEの利用者数は11ヶ月間、連続で増加し続けている。

オリーブ販売量34%増加

スペインの最近5ヶ月間におけるオリーブ販売量は過去4年間の平均に比べ 34%の増加を示し、計150万トンに達している。
その内の65万トンはすでに販売済み、そして41万トンはすでに輸出が 決まっている。
スペイン国内には産地証明が認められている産地が27箇所、そして現在 申請中の産地が2箇所存在し、オリーブ畑の総面積は250万ヘクタールと、 世界最大規模を誇っており、世界100カ国以上の国々に向け、この 地中海食文化の核をなす食材、オリーブオイルを提供している。


2014年3月11日(火)

マドリッド列車テロから10年、各地で追悼式

2004年3月11日にマドリッドで起きた列車同時爆破テロから10年を迎えた今日、各地で追悼式典が行われる。
アルムデナ大聖堂では、国王夫妻主催の追悼ミサが行われ、 ロウコ・バレラ大司教は191人の犠牲者追悼した。 このミサにはエレナ王女、レティシア皇太子妃といった王族のほか、マリアノ・ラホイ首相、イグナシオ・ゴンサレスマドリッド州知事やアナ・ボテージャ同市長らが出席した。
本日はアトーチャ駅など事件現場でも追悼式典が行われる予定。

法務大臣「テロ主犯格はすでに法が解明」

マドリッド列車爆破テロから10年にあたり、当時同市市長であったアルベルト・ルイス・ガジャルドン法務大臣が、ラジオ局のインタビューを受けた。
テロ発生直後からバスク独立テロ組織ETAとの関連や陰謀説を主張する保守派が存在し、10周年を迎えた今、再びそのテーマが取り沙汰されている。
同氏は、事件の主犯格はすでに裁判で解明されていることを強調、改めて議論を蒸し返すことは賢明ではないと述べた。
一方、ホルへ・フェルナンデス・ディアス内務大臣も、同省が所有している情報として、この事件とETAは直接、間接的に無関係であることは明確であると述べた。

2013年の住宅販売17.4%減少

勧業省の調査によると、昨年の住宅販売数は30万349件で、前年比17.4%減少した。
同省によると、特に第4四半期の減少が顕著で30.5%少なかった。
また購入された住宅の多くが中古物件で、新築は全体の19.6%にとどまった。
地域別ではマドリッド、バルセロナといった2大都市ではそれぞれ6.8%と0.8%増加しているが、自治州別でみると増加したのはカナリアスだけだった。
特に下げ率が大きかった自治州はカタルーニャ、バレンシアとマドリッドだった。


2014年3月10日(月)

2月の自動車販売、17.8%増加

自動車製造・販売協会の発表によると、先月の自動車新規登録数は6万8763台で、昨年同月より17.8%増加した。
同協会ではこの理由について、政府が推進している自動車購入補助政策によるものが大きいと見ている。
その内訳は、個人の購入が33.5%、一般企業による購入は9.3%、レンタカー会社によるものは0.1%増加している。

マドリッドで文化保護のイベント

マドリッド市内のレコレトス通りでは昨日、市民の芸術文化を守るためのイベントが行われた。
このイベントは、芸術に対する付加価値税の引き下げ要求や公共文化施設の民営化に反対したもので、音楽、演劇、映画など様々な分野の芸術家が参加し、ストリートパフォーマンスを行った。
また最後にはアルカラ門付近でマニフェストが読み上げられた。
イベント主催者は、文化は社会にとって欠かせない要素のひとつであり、誰もが参加できるよう守っていかなければならないと述べた。

王立劇場の元芸術監督、ジェラール・モルティエ氏死去

主にオペラやバレエが上演されるマドリッドの王立劇場で昨年9月まで芸術監督を務めた ジェラール・モルティエ氏が、出身地のベルギーですい臓癌のため死去、享年70歳。
モルティエ氏はザルツブルグ音楽祭やパリのオペラ座などを経て2008年11月より 同劇場の芸術監督に就任、新たな試みや様々な改革を行ったため、批判を受けることも多かった。
一方で、映画「ブロークバック・マウンテン」のオペラ化については高い評価を受けた。


2014年3月7日(金)

バルセロナで停電、44000世帯に影響

本日正午過ぎ、バルセロナのマタ変電所でトラブルが発生し、電気供給がストップ。 これにより44000世帯が影響を受けた。
その30分後には一部が復旧し、その被害は38000世帯に減少。
14時40分には10000世帯に、そして16時には4000世帯に減少と、 徐々に復旧作業が進められたが、サンツーモンジュイック地区、エイシャンプル地区、 シウタ・ベジャ地区などでは最後までトラブルが続いた模様。

マドリッドの路線バス内スリ常習犯グループを逮捕

マドリッドの市バス内でスリを繰り返していたグループが昨日、逮捕された。
逮捕されたのは4人で、その内の1人がペルー人、3人がキューバ人。
市バスを利用しているツーリストや老人、障害者などを狙ってスリを繰り返して いたが、ターゲットを決めると、その人がバスを降りるときを狙って4人で 取り囲み、周囲の乗客からも気付かれないように、被害者の携帯品を盗んでいた。
4人の中には、すでに30回以上の前科を持つ者も含まれていた。


2014年3月6日(木)

バルセロナ、交通量21%カットが必要

バルセロナ市の大気汚染は、EUが定める規定値を大きく上回って おり、これについてEUから是正を求める指示が出されているが、 未だ、解決の目処が立っていない。
EUは解決に向けて2018年までの猶予を与えているが、その間に バルセロナ市は個人使用による乗用車の数を現状の少なくとも 21%カットを達成せねばならず、2018年にこれを遂行出来ない 場合は、罰金の対象となる。
同市では、日常生活においてその利用が習慣的になっている乗用車の 数を減らす策として、路上駐車料金の値上げなどを検討している。

サルガデロス社、全ての支払いを停止

長引く不況の中、ガリシアのシンボル的存在でもあった陶器メーカー、 サルガデロス社の経営難が続いていたが、ついにその全ての支払いを 停止した。
同社は19世紀に設立された歴史ある企業であったが、金融機関、税務署、 従業員などへの負債が増える一方で、昨年11月には170人の従業員の 内、70名を解雇していた。
残った従業員への給料は概ね支払われていたようだが、解雇された 70名への退職金は未だ、一切支払われていない模様で、これらを含め、 従業員に対する負債だけでも100万ユーロ以上に上ると見られる。


2014年3月4日(火)

2月の失業者数、0.04%減少

雇用・社会保険省の発表によると、先月の失業者数は0.04%(1949人減少、総数は481万2486人となった。
2月に失業者数が減少するのは2007年以来で、経済危機が始まって以来2月としては初めて下がった。
職業別でみると、ほぼすべての業種で下がったが、農業だけは増加しており、その総数は統計始まって以来最も高い数値となった。
自治州別では、アラゴン、カタルーニャを始めとした12州で減少したが、アンダルシア、ラ・マンチャなど5州で増加している。
一方、男女別では男性が減少したのに対し女性は増加した。

各地で高波による被害拡大

度重なる嵐により北部の沿岸地域では様々な被害がでているが、今回はそれがさらに拡大する事態となった。
アストゥリアスでは、高波が防波堤を超えて入り込み、またこれまで波の強さによって穴が開いた部分からも海水が流れこんで家屋や漁船などに被害を与えた。
また、ガリシアでは船の航行のための標識灯が真っ二つに割れる被害も起きている。
またビルバオやアストゥリアスでは海水の増加により川が氾濫した。
一方、アンダルシアのハエンでも川が氾濫し、28人が一時孤立したが、救助された。
気象局によると、天気は水曜夜半から回復に向かう見込み。

マドリッド市警察、アルコール探知機を携帯へ

ボテジョンと呼ばれる広場や公園など公共の場に集まって飲酒する行為は数年前よりマドリッドでは禁止され、罰金が課される。
しかしながらこの取締り方法について、多くの市民から不満が寄せられている。
見回りの市警察官は、飲酒が疑われる人物に対する証明の手段を知覚だけに頼っている。
ただし、味覚による判断は禁止されているので、その人の状態や飲み物のにおい、つまり視覚と嗅覚で判断している。
市民からはこの方法は非常に原始的で不正確なものであると批判が出ている。
また、多くの警官は事情聴取の際、違反行為で訴えられているという事を知らせないため 督促状がきて初めて罰金が課せられていることを知る人も多い。
このため市では巡回の警官に飲み物のアルコールを検知できる機械を携帯させて対処にあたるとしている。


2014年3月3日(月)

北部地域で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、イベリア半島北部を中心に強風、大雪などによる警報・注意報を発令した。
それによると、カンタブリアでは高波及び強風警報が出ており、10メートルの高波と最大風速120キロの強風が予測されている。
ガリシアでは、ア・コルーニャ、ルーゴとポンテベドラで高波警報が、ルーゴとオレンセには大雪注意報がでており、10センチ程度の積雪となる見込み。
また、パイス・バスコでもビスカヤとギプスコアで高波と強風警報が出されている。
一方、内陸のアラゴンでは大雪警報と強風注意報がでており、最大20センチの積雪が見込まれている。

2月の消費者景況感、6.2ポイント下落

社会学研究所(CIS)の調査によると、先月の消費者景況感指数は71.5ポイントで、1月の数値を6.2ポイント下回った。 CISによると、下落の理由は主に現況感と将来への期待感がそれぞれ下がったためであるという。
現況感は、先月より7ポイント、期待感は5.4ポイントそれぞれ下がっている。
しかしながら、この数値を昨年2月と比較すると20.。8ポイント上回っており、飛躍的な上昇を見せている。

マドリッド市と州東部を結ぶバス、水曜より無期限ストへ

バス会社アルサが運行するマドリッド市と州東部や北部を結ぶ路線バスが今週水曜よりストライキを開始する。
今回のストは、同社の賃金カットに反対するもので、労働組合UGTによると、一人当たり150から300ユーロ減額されるという。
労組代表は、これまで人員削減、ルート縮小や給与凍結などを受け入れてきたが、これ以上は譲歩できないとし、長期化すればセマナ・サンタにまで達する可能性もあるとしている。 影響を受ける路線は、マドリッド市とアルカラ、トレホンやグアダラハラを結ぶ路線で、現在の所ミニマムサービスは設定されていない。


2014年2月28日(金)

メリージャに数百名が侵入

今朝6時ごろ、モロッコと国境を接するメリージャに400名以上の サハラ付近の住民が押し寄せ、ほぼ同時に3箇所で壁を乗り越えスペインへの 入国を試みた。
国境付近は大混乱となり、結果として、200名以上が違法入国を果たしたと 見られる。
今週になってこれが2度目、ここ11日間では3度目、そして今年に入ってから 5度目の大規模な試みとなった。
また、400人以上による侵入は2005年10月以来、初めてのことである。

オリーブオイルの詰め替え時代に終止符

飲食店で供されるオリーブオイルは、明日、3月1日より製造業者が販売した オリジナルボトルに入った状態でなければならなくなる。
つまり、その他の卓上用容器に移し替えた形でのサーブは禁止となる。
同法令が施行されたのは今年の1月1日であったが、それ以前に購入済みの オリーブオイルを消費するための期間として2月末までの猶予が置かれていた。
 これにより、消費者は、自分が口にしているオリーブオイルの産地や メーカーを正確に把握することが出来るようになる。
しかしなら、飲食業界からは反発の声も上がっている。
これまで5リットル入りのオリーブオイルを安値で仕入れ、それを卓上用サーバーに 移し変えていたのに対し、今後は、小さなボトルとして仕入れなければならなく なるため、今まで以上にコストがかかるうえ、環境保護の意味から考えても、 膨大な量の容器が使い捨てにされるため、そのマイナス面も無視できないと している。


2014年2月27日(木)

モンジュイック城、有料に

これまで無料で入場出来たバルセロナのモンジュイック城だが、 来週より有料となる。
一般料金が5ユーロで、バルセロナ在住者や65歳以上、失業者、 大家族に適用される割引料金が3ユーロとなる模様。
バルセロナ在住者は、それを証明するために、市の図書館で無料で作ってくれる 会員証を提示すれば良いとのこと。
また、8ユーロの年間券も売り出される。

マドリッドの考古学博物館、リニューアルオープン

マドリッドにある考古学博物館は、2008年に改装工事が始り、 この2年半の間、公開されていなかった。
ようやくリフォームを終え3月31日より再び公開を開始する予定。
今回の工事により、一般公開用に利用できる面積がこれまでの44%プラスとなり、 また、完全なバリアフリーにする事により、更に充実した環境を実現。


2014年2月26日(水)

パコ・デ・ルシア氏、死去

フラメンコのみならず、様々なジャンルの音楽を取り込みつつ世界中に その名を知られるに至ったギターリスト、パコ・デ・ルシア氏がメキシコの ビーチで突然、体調の不調を訴え、近くの病院に運ばれたがそのまま急死。 66歳だった。
アルヘシラスの貧乏な家庭に生まれ育った氏は、常に空腹と隣り合わせの 生活を送っていたが、後にボサ・ノバ、ジャズ、ブルースなどの音楽と フラメンコを組み合わせ発展させた独自の音楽のことを 「空っぽの冷蔵庫の音楽」と呼んでいた。

住宅ローン契約数、最低値を更新

経済危機の長引く中、住宅ローン契約数は落ちる一方で、2013年に 交わされた契約は僅か197.641件に止まり、前年度同時期比較27.8%の マイナスとなった。
2007年度と比べると、実に84%のマイナスとなっている。
経済危機が始った2007年からの推移を見ると、同年の年間比較が−6.7%、 2008年が−32%、2009年が−22%、2010年には−6.7%、 2011年が−32.8%、2012年が−33%となっている。
2013年度に契約された住宅ローンの平均貸付金額は99.838ユーロで、 前年度より3.5%のマイナスとなった。


2014年2月25日(火)

北部14県で警報・注意報

気象局は本日、大雪や強風などによる注意報・警報を北部地域の14県に発令した。
それによると、ルーゴ、オレンセ、アストゥリアス、レオン、ブルゴス、パレンシア、サモラ、ウエスカとナバラには大雪注意報が出ている。
またルーゴとア・コルーニャには強風注意報もでている。
さらにポンテベドラ、ア・コルーニャ、ルーゴ、アストゥリアス、カンタブリア、ビスカヤとギプスコアには海上警報が出されている。

WMC、ザッカーバーグ氏の講演入場に2時間

昨日、フェリペ皇太子らが出席の下バルセロナで開会したモバイル通信見本市WMC(ワールド・モバイル・コングレス)。
ソーシャル・ネットワークのフェイスブック最高責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏の講演には多くの参加者が詰め掛けた。
開始前から多くの人が並び、2時間近く待たされた人もいた。
それでも入りきらない人のために、会場外にスクリーンが設置された。
同氏は、29歳の若者らしくカジュアルなファッションで現れ、出席者の質問に気さくに答えていた。

ソル広場の改装案コンクールの優勝者発表

マドリッド中心にあるソル広場の改装案コンクールの優勝者が昨日発表された。
このコンクールは、アナ・ボテージャ市長提案の下、マドリッド建築士会が主催したもので、ソル(太陽)にかけてアントニオ・ロペス氏の絵画で映画のタイトルにもなった「マルメロの陽光」と題されたデザインが入選した。
テーマはミニマリズムで、現在のソルに欠けている植物やベンチが加えられる。
また、この案では、熊とヤマモモの像や、マリアブランカ像は移動されないが、フェリペ3世騎馬像は、州庁舎近くに移動される。
授賞式に出席した市長は、今年中にはこのデザインで改装することはないが、将来的にいくつかの点を取り入れる可能性は高いとしている。
尚、受賞賞金は2万4千ユーロだった。


2014年2月24日(月)

ガリシアで強風注意報発令

気象局は本日、ガリシア州に悪天候による警報・注意報を発令した。 それによると、ア・コルーニャとポンテベドラには強風注意報が出されている。
またルーゴでは高波やしけなど海上警報が出ている。
それ以外のイベリア半島地域では、ほぼ全国的に気温が下がると予測されているが、地中海沿岸地域とバレアレス諸島ではやや上昇する見込み。

ドイツへの移民、60年代の数値に近づく

長引く不況で、他のEU諸国に職を求める若者が増加しているが、2009年以降に移住した人は全スペイン人居住者の22%に達し、60年代に移住した人(32%)に次ぐ数値となった。
どちらの場合も仕事を求めての移住であるが、60年代では低学歴の労働者がほとんどであったのに対し、今回はその多くが高い学歴を持ちながら、国内では思ったような職に就けない若者が多いのが特徴である。

「中絶はテロ」発言の女性議員辞職

ムルシア県カラスパラ市議会のダビニア・サオリン議員は、中絶はテロ行為であるといった趣旨の発言について謝罪し、辞任した。
同議員に対してこの発言後に激しい批判が集中、中には殺人予告といった脅迫もあったという。
同議員が所属する民衆党PPの同僚議員は、この発言は中絶を避妊法のひとつであるかのような考え方に反対したものであり、言葉尻を捕らえて歪曲して報道された、と批判した。
ただし、テロという言葉を使用したのは不適切であったことを認めた。


2014年2月21日(金)

1月の外国人ツーリスト、300万人以上を記録

スペインを訪れる外国人ツーリストの数は順調に増加を続けており、 本日の発表によると、今年1月の一ヶ月間に訪れた外国人ツーリストの数は 300万人を越え、過去4年間の最高記録となった。
2013年の1年間にスペインを訪れた外人ツーリストの数は6000万人を 越えたが、今年もこの上昇傾向が続くと予測されている。
 今年1月に訪れたツーリストを国別に見ると、フランス人が493.432名と 全体の16%を、英国人が552.526名と、18%を占めた。
また、ドイツからの訪問者も8.5%の増加、北欧からも9.8%の増加、 オランダが6.6%、ベルギーが11.4%、ポルトガルが5.8%とそれぞれ 増加を示した。
 訪問地として人気があったのは、カナリアス諸島が全体の32.8%を占め、 前年度同時期比較、13.7%のプラスを示した。
この他、アンダルシアが23.6%の増加、カタルーニャが13.6%、 マドリッドが12.3%、バレンシアは4.9%の増加を示したが、 バレアレス諸島は11.3%のマイナスとなった。
 また、訪れたツーリストの71.5%が、パッケージ旅行ではなく、 個人旅行であった。


2014年2月20日(木)

外国人の社会保険加入者数、8ヶ月連続で減少

1月が終わった時点で、社会保険に加入している外国人移民の数は 1.514.821名となり、前月より28846名のマイナスとなった。
これにより、外国人移民による加入者数は、8ヶ月間連続での減少を記録した。
加入者の内訳を見ると、契約を持つ雇用人として働いている者が1288746名、 自営業者が222312名、そして特殊カテゴリーの扱いを受ける炭鉱関係の 従事者が3464名、漁業、海運関係の従事者が298名であった。
 同時期の年間比較では、加入者全体の動きとしては、0.04%のマイナス であったのに対し、外国人移民だけに限って見た場合、5.3%のマイナスと なっており、経済危機が長引く中で、スペイン人に比べ、外国人移民の方が その影響を強く受けていることが判る。


2014年2月19日(水)

ミゲル・デ・セルバンテスの遺体探し

没後400年が経とうとしている今、マドリッド自治州政府はマドリッド市から 出された「ミゲル・デ・セルバンテスの遺体確認作業許可申請」に対し、 ゴーサインを出した。
 作品、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャを残し、スペインを代表する作家として 世界にその名を知られるセルバンテスの遺体は、捕虜生活を送っていたアルジェから 聖三位一体修道会の修道士達によって解放されスペインに戻ったあと、マドリッドに あった同修道会の修道院内に埋葬されたとされており、これまでの調べで、 この修道院内に9体の遺体が埋葬されていることが判明している。
 セルバンテスは、レパントの海戦において、3度、銃弾を受けており、 その内の2発は胸に、そして1発は左腕に命中している。
これらの史実と、亡くなった69歳と言う年齢から、同一人物の遺体を確認する のは、それほど困難では無いと思われる。


2014年2月18日(火)

全国の美容師、IVA引き下げを要求

昨日23県の美容師が付加価値税IVAの引き下げを要求するデモを行った。
散髪代のIVAは2012年に、それまでの8%から21%に一気に引き上げられた。
全国美容師協会の代表によると、それまで4万8千軒あった美容院のうち約5千軒が閉店に追い込まれ、2万人が失業した。
多くの店舗はIVAの引き上げを値段に反映出来ず、経営難に陥っており、引き下げがなければ今年中にさらに5千軒が閉店し2万人が失業すると見ている。
このため、税率をせめて10%にまで引き下げるよう税務大臣に要求している。

国家警察、王女尋問撮影者を特定か

先日マジョルカ島で行われたクリスティーナ王女への尋問中、堅く禁じられていたにも関わらず法廷の様子を何者かが撮影した件について、国家警察は捜査を続けている。
この裁判に出席した人々に対して経緯を調査中だが、弁護士のフランシスコ・ホセ・カルバハル氏を容疑者として特定した模様で、裁判所での諸手続きが整い次第、起訴すると見られる。
この件では撮影された写真や動画が、全国紙エル・ムンド電子版に掲載されて物議を醸した。

政府代表「現行法ではデモの場所指定は不可能」

中央政府からマドリッドに派遣されているクリスティーナ・シフエンテス代表は昨日、マドリッドで行われるデモについて報道番組で言及した。
自治州や市から、ソル広場に集中する数々のデモの規制措置を提案している事について述べたもの。
同代表は現行の法律では基本的に集会を行う側に場所を選ぶ権利があり、政府や自治体にはそれを指定する権限はないとした。
ただし、個人的にはソルへの一極集中化を緩和する事の必要性を感じると述べた。
一方、自治州の担当者がソルでの集会は毎年1000件以上であると述べた事については、2012年も昨年も390件ほどであると訂正した。


2014年2月17日(月)

モリスコス、セファルディと同じ権利を要求

政府は先日、1492年にスペインを追放されたユダヤ人(セファルディ)の子孫にスペイン国籍を与えると発表した。
これに対して、17世紀にやはり追放されたモーロ人(モリスコス)でつくる協会が、同じ権利を要求している。
モリスコスの末裔は主にモロッコに居住しており、セファルディのようにスペイン語は話さないものの、衣服や住居、音楽などの独特の文化が伝え続けられている。
同協会の代表は、スペイン国籍取得は我々の最重要課題とはいえない、 しかしながら、追放された者としてセファルディへの国籍授与は、それに対する謝罪とみなされるため、自分たちにも同じ権利が与えられるべきであると主張した。
ただし、政府はセファルディに対し、現在の国籍を捨てることなく、二重国籍を許すとしており、モロッコとは2重国籍の協定がないため、取得は難しいと見られる。

昨年の住宅価格、1.25%下落

不動産登録協会の発表によると、2013年の住宅価格は前年比1.25%下落した。
これで、価格が最高値となった年と比較すると31.12%の下落となる。
また、住宅売買数は32万9146件で、集計始まって以来最低の数値となった。
このうち11.5%が外国人による購入で、最も多かったのはイギリス、これにフランス、ロシアとベルギーが続く。

マドリッド市議会、アラゴネス氏の名前を通りに

マドリッド市議会は、閣議で先日亡くなったサッカーの元スペイン代表監督ルイス・アラゴネス氏に敬意を表して、同氏の名前を市内の通りにつけることを決定した。
同氏の名前は、出身地であるオルタレサ地区の市営スポーツ施設にすでにつけられており、通りについてもこの地区から選ばれると見られている。


2014年2月13日(木)

イベリア航空、パイロット組合と「歴史に残る合意」

近年、イベリア航空とパイロット組合との間で続いていた労働条件を巡る 抗争は、度重なるストライキによる多数のフライトキャンセルと、それによる イベリア航空の膨大な赤字を生み出してきたが、本日、ようやく両者間の間に 和解が見られ、その内容を両者共に、「歴史的な合意」であると評価した。
 ライアンエアーやイージージェットなどのローコスト航空会社に対し、 イベリアの子会社であるイベリア・エクスプレスが充分に対抗出来るよう、 パイロット組合は、2015年まで給料の凍結、そして労働時間の増加を認めた。
また、長距離便についても、これまで3名のパイロットを搭乗させていたが、 これを2名に減らす事についても合意に至った。
組合側によると、これらの措置により航空会社は人件費をこれまでの62%にまで 抑える事が出来るとしている。

ソル広場におけるデモ運動過剰集中回避を要請

マドリッド市の中心部にあるプエルタ・デル・ソル広場では、頻繁に 抗議運動やデモ行進が行なわれるが、その抗議内容は、マドリッドに無関係、 或いは少なくともマドリッドだけではなく他地方にも関係したものである事が 多い。
2012年にはソル広場で、正式に許可申請を行なったデモが391回、 2013年には396回行なわれており、許可申請を伴わない抗議集団の集結に 至っては、2013年だけで1000回に及んでおり、1日平均にすると その頻度は3回に達している。
 少なくとも許可申請を通して行なわれるデモについては、行なう場所を 内務省に届出て、内務省がこれに対して許可を出すため、常に同じ広場が その開催地とならないよう、内務省がコントロールすべきであるとして、 マドリッド自治州政府は、中央政府に対し、対応を要請した。
 「デモ活動を通して意見を述べる自由は当然、認められるべきであるが、 それ以外の人々の権利も尊重すべきである。
ソル広場にはそこに住む人もいれば、 訪れるツーリストも多く、また沢山の商店がビジネスを行なっている訳で、 例えば同じ商店の前で、1日平均3回もの抗議運動が行なわれるという事が、 どれだけビジネス面の損害をもたらしているか考慮すべきである。」 とマドリッド自治州政府ナンバー2のサルバドル・ビクトリア氏がコメント。


2014年2月11日(火)

30県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、大雪や高波などによる警報・注意報を30県に発令した。
それによると、クエンカには大雪警報が出ており、4〜20センチの積雪が予測される。
また、サラゴサ、テルエル、シウダ・レアル、グアダラハラ、トレド、アルバセテ、レオン、パレンシア、ブルゴス、ソリア、アビラ、サラマンカ、サモラ、セゴビア、カセレス、オレンセ、ルーゴとマドリッドにも大雪注意報が出ている。
一方、強風警報はルーゴに、同注意報はポンテベドラ、アストゥリアス、カンタブリア、アラバ、ジローナ、アルバセテ、カステジョン、バレンシア、マジョルカ、イビサとフォルメンテーラに発令されている。
またこれらの地域のうち海沿いの県では高波など海上注意報も出ている。

レンフェ、豪華列車に新ルート

スペイン国鉄レンフェは、豪華列車アルアンダルス号に今シーズンから新ルートを導入すると発表した。
これまでのアンダルシアを回るルートや、マドリッドーサラゴサ間のルートの他に、セビージャーエクストレマドゥーラ間のルート、サンティアゴ巡礼道の一部であるレオンーンティアゴ・デ・コンポステーラ間が導入される。
また著名なワインの産地であるリベラ・デル・ドゥエロとリオハを通り、ワイナリー見学も含まれたコースも新設される。

国王の娘婿に10〜19年求刑か

フアン・カルロス1世国王の娘婿であるイニャキ・ウルダンガリン氏に対して、検察が10〜19年の刑を求めると予測されている。
同氏は経営する会社を巡る一連の 汚職事件で、公金横領、背任、公文書偽造などの罪で起訴されており、先週は妻のクリスティーナ王女が王族として始めて容疑者として出廷するなど異例の事態となっている。
なお、元共同経営者のディエゴ・トーレス氏に関しては求刑がやや軽いものとなる見込み。


2014年2月10日(月)

パルマ裁判所判事、王女出廷映像の撮影者を捜査

夫の脱税疑惑に関与した疑いで、フアン・カルロス1世国王の次女クリスティーナ王女が、先週土曜日にパルマ予審裁判所に出廷した。
国王の直系が容疑者として出廷するのは史上初とあって、周囲は厳戒態勢で警備が行われた。
また、カストロ判事はこれに先立ち、尋問の様子は録音のみで、動画撮影を一切禁止、入廷した約40人の関係者は携帯電話やタブレットなどの持ち込みを禁じられた。
しかしながら全国紙エル・ムンド電子版に尋問中の様子の写真が、その後動画が掲載され話題となっている。
動画は、傾いており、判事の顔や王女の後姿が映し出されている5分ほどのもので、周辺に集まったいくつかのデモ隊の笛やシュプレヒコールがはっきりと聞こえている。
同裁判所ではすでに警察にこれらの画像・映像を撮影した人物の特定を依頼しており、ルス裁判長は、犯人の目星はついているが、今は何もいえないと記者団に述べた。

昨年の国内便利用者14%減

国家統計局(INE)によると、昨年国内の移動に航空機を利用した人は前年比14%減少した。
また鉄道利用者も0.9%減少した。
一方、バスの利用者も1.5%下がったが、海上交通に関しては7.6%増加した。
また、市内交通機関の利用者は地下鉄が4.5%、市内循環バスが0.6%、全体でも2.1%減少している。
さらに都市や村などを結ぶバスは1.5%減少している。

ゴヤ賞欠席の文化相に批判集中

昨日行われたスペイン版アカデミー賞、ゴヤ賞の授賞式で、「スケジュール上の都合」により欠席したホセ・イグナシオ・ベール教育・文化大臣に対して、受賞者、出席者からの批判が集中した。
司会を務めたコメディアンのマネル・フエンテスは、「今回のゴヤは歴史に残る式典となりました。史上初、文化大臣が欠席です。」「「本当に来なかったの?いや、来るはずだ。教育(マナー)大臣なんだから」などと痛烈に批判した。
また、式典の出演者や記者のインタビューを受けた俳優らも、公務員の長として示しをつけるべき、防衛大臣が軍事パレードに欠席するようなものだ、などと酷評した。
一方で、視聴者のなかには、映画の祭典が政治色の濃いものになってしまった事を危惧する声もあった。


2014年2月7日(金)

自らの身体を資産登記

現政府PPが推し進めようとしている新法によると、妊娠した女性が中絶 出来るのは強姦にあった場合、または母体に重大な危険が伴う場合のみと されているが、これに対し、女性を中心とした激しい反対運動が続いている。
そう言った中、全国規模で奇妙な動きが見られた。
マドリッド、バルセロナ、ビルバオ、パンプロナ、セビージャ、ポンテベドラ などの都市の資産登記所にそれぞれ数十名の女性が詰めかけ、資産登記申請を 行なったが、その登記内容が、自らの「身体」であった。
この身体は自分のものであって、政府の好き勝手にされるものでは無いと言う事を 訴えるため、また、自分の身体が他人の勝手なコントロールを受けないために、 身体は自分の資産であることを法的に認めさせようと言うもの。
登記所の職員の中には、この動きの意図を理解し、同様に登記申請を行なったものも あった。
申請を受け付けた職員は、前代未聞の申請内容であるだけに受理するかどうかの 判断が出来ず、上司に相談したり、返事を数時間後に延ばす光景も見られたが、 最終的には受理されなかった模様。

ローコストマンションブーム

不動産バブルがはじけて以来、スペインの不動産価格は下がり続けているが、 その結果として、ローコストマンションブームが顕著になりつつある。
地方都市に限らず、大都市でも価格10万ユーロ未満の物件が実際に売買 されている物件の大半を占めるようになっており、不動産業大手のテクノカサ社に よれば、同社が仲介を行なって成立している物件の内、サラゴサでは76%が、 セビージャでは68%が、マドリッドでは63%が、そしてバルセロナでは 32%が「5桁物件」、つまりその価格が10万ユーロを切る5桁価格の物件だと 言う。


2014年2月6日(木)

セウタへ違法入国、10名前後が溺死

今朝7時〜8時ごろ、モロッコからスペイン領セウタへ約400名が 違法入国を試みると言う、今年に入って最初のおおがかりな動きがあった。
そのうちの一部は陸路からの侵入を、また別の一団は海に飛び込み、 モロッコとセウタを隔てる防波堤を泳いで迂回して侵入しようとした模様。
現時点で死亡が確認されているのは8名だけだが、今後、増える事が予想される。

高さ約21メートルの巨大波を観測

スペイン北部で悪天候が続く中、オビエド大学は、去る土曜日の23時から24時に かけて、高さ21メートル近い巨大な波を観測したと発表。
巨大波が観測されたのはアストゥリアのクディジェロ港から北東へ約4キロの 海上で、その高さは20.87メートルあった。
 これまでの記録では、2009年1月24日にサンタンデール沖40キロの 海上で観測された高さ26.13メートルの波が最大のものだが、今回はそれに 6メートル弱、及ばなかった。


2014年2月5日(水)

ラス・ベンタスに大規模ショッピングセンター

マドリッド地下鉄公社(メトロ・デ・マドリ)は、マドリッド市内に持つ 10万平米弱の土地を売却しこれにより1億2千万ユーロの収益を見込んでいる。
同社はマドリッド市内、クアトロ・カミーノス、ベンタス、パシフィコ、 プラサ・デ・カスティージャの4箇所に計10万平米近い土地を有しており、 これらの売却によって経済状況の改善と、申告な不景気が続く不動産業界の 活発化を狙っている。
これらの敷地には、800軒以上の住居と3軒の高層オフィスビル、公園、 緑地帯などの建築が予定されているが、ラス・ベンタス闘牛場の向かいにある 2万uの敷地には、4階建ての巨大なショッピングセンターが建つとのこと。
ショッピングセンターの完成は2017年の予定。


2014年2月4日(火)

1月の失業者数2ヶ月ぶり増加

雇用・社会保険省によると、先月の失業者数は11万3097人増加、総数は481万4435人となった。
これで2ヶ月続いた減少傾向に歯止めがかかったが、例年増加傾向にある1月としては低い上昇率であった。
これらの数値を男女別でみると、どちらも増加しているが、男性が4万2698人に対し、女性は7万399人増とかなり上回っている。
また25歳以下の若者や、外国人労働者の間でも上昇している。
職業別では、建設業で2007年以来初めて減少したが、それ以外の業種ではすべて増加している。
一方、自治州別でみると、バレアレスを除いて全ての自治州で増加した。

26県で警報・注意報

気象局は本日も引き続き北部地域を中心に強風などによる警報・注意報を発令している。
特に北部の沿岸地域では警報の最高水準である赤色警報がでており、ルーゴ、アストゥリアスとカンタブリアでは最大風速140キロに達する見込み。
また、ポンテベドラ、コルーニャ、ビスカヤ、ギプスコアとナバラには通常の警報が出ている。
オレンセ、レオン、ブルゴス、パレンシア、サラマンカ、サモラ、セゴビア、アビラ、ソリア、バジャドリ、カセレス、リオハとアラバには同じく注意報が出ている。
一方、高波警報はポンテベドラ、コルーニャ、ルーゴとアストゥリアスに、同注意報はビスカヤ、ギプスコアとジローナに出ており、引き続き注意を呼びかけている。

ティッセンでセザンヌ特別展

マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館では本日よりフランスの画家ポールセザンヌ特別展を開催する。
世界中の美術館や個人コレクションから貸与された風景画、静物画など58点が展示される。
セザンヌは「近代絵画の父」と称されるほど大きな影響を与えたが、生前はその個性的な画風が認められず、初めての個展を開いたのは殆ど晩年近くなってからであった。
また、今回の展示にはほかにゴーギャンやカミーユ・ピサロなども展示される。
開催は5月18日まで。


2014年2月3日(月)

今総選挙が行われればPPが勝利

エル・ペリオディコ紙が行った世論調査によると、今総選挙が行われた場合、与党民衆党(PP)は、126〜129議席、野党第一党の社労党(PSOE)は104〜107議席を獲得すると予測されている。
再びPPの勝利となるが、この調査によれば2大政党はどちらも前回の総選挙に比べて議席を減らしており、特にPPは3分の1近い減少となる。
一方、少数派の左派連合(IU)やUPyDは議席を伸ばす見込み。
また党首に対する評価では、カタルーニャのシウダダンス党のアルベール・リベラ氏が最も高い評価を受け、2位はUPyDのロサ・ディエス氏、3位カジョ・ララ氏(IU)4位アルフレド・ルバルカバ氏(PSOE)となっており、マリアノ・ラホイ首相は5位だった。

北部の海岸地域、高波で大きな被害

週末の悪天候による高波で、北西部及び北部の海岸沿いでは浸水や建造物が破壊されるなど大きな被害が出ている。
ガリシアのルーゴでは、自転車で散歩中の少年が波にさらわれて行方不明となっている。
またパイス・バスコのサン・セバスティアンではウルメア川が増水したため、いくつかの橋が通行止めとなったほか、川沿いの市街地で家屋の浸水が起きている。
一方、アストゥリアスでは9メートル近い波により周辺施設が破壊され、特に貴重な巨大イカを展示している巨大イカ博物館の展示物が甚大な被害を蒙った。
それ以外の地域でも海岸沿いの設備や家屋などに大きな被害が出ている。

カルデロンサッカー場、アラゴネス氏追悼で8分間沈黙

土曜日に死去したサッカーの前スペイン代表監督ルイス・アラゴネス氏を悼んで、リーガの試合前に各地で1分間の黙祷が行われた。
同氏は、スペイン代表の2008年ユーロカップ優勝時の監督で、現在の代表チームのスタイルを作った人物として知られる。
アラゴネス氏が選手・監督として最も関わりが深かったアトレティコ・デ・マドリッドの本拠地ビセンテ・カルデロンでは、同氏の似顔絵が描かれた巨大な幕が掲げられるなど特別なセレモニーが行われた。
試合開始前には選手らも含めて1分間の黙祷が行われたが、開始後も同氏の選手時代の背番号8に合わせて、8分間の沈黙でスタジアムに詰めかけたファンが追悼した。
試合結果はアトレティコが対戦相手のレアル・ソシエダに大勝し、18年ぶりにリーグ単独首位となり、追悼試合に花を添えた。


2014年1月31日(金)

2012年の自殺者数、11%の増加

国家統計局が今朝行なった発表によると、2012年度の自殺者数は3539名に 達し、前年度比11.3%の増加と、2004年以降、最悪の数値となった。
これは交通事故死者数をも上回っており、自然死以外の死因のトップとなっている。
男女別に見ると、3593名の自殺者の内、男性が2724名、女性が815名と 圧倒的に男性が多く、25歳から34歳の年齢層に多い。
また、人口10万人あたり、2011年には6.2人であったのにたいし、 2012年には7.6人が自殺した事となり、ヨーロッパでも自殺者の多い 国々に近づきつつある。
(ポルトガル:8.5人、オランダ:9.5人、 ドイツ:10.8人 / 韓国:33.3人、日本:20.9人)

サンティアゴ・ベルナベウサッカー場改築計画、正式発表

マドリッドのサッカーチーム、レアル・マドリッドのフロレンティーノ・ペレス会長は 本日、そのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウサッカー場の大規模な リフォーム計画を正式に発表した。
総工費4億ユーロの工期は約3年とされ、2017年の完成を予定しているとのこと。
新スタジアムはメタリック調の天井と壁に覆われ、天井は必要に応じて開閉可能な ものとなる。
現在のスタジアムは67年前に建てられたものだが、今回の大改築で世界最新、最高の スタジアムに生まれ変わり、単なるサッカー場ではなく、マドリッド市の一つの シンボル的存在となる。
内部には、レストラン、コマーシャルセンター、ホテルなどが含まれ、 ホテルのVIPルームからの試合観戦も可能となる。
また、観客席数は、現状より更に約5000席増えるとのこと。
総工費の50%をカバーしてくれるスポンサーを探しており、これによって スタジアムの名前が変更される可能性があるが、現時点では、スポンサーに ついても、また、スタジアムの新しい名称についても発表は行なわれていない。


2014年1月30日(木)

サンティアゴ大聖堂、屋根の修復に300万ユーロ

悪天候が続く中、サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂では 雨漏り問題が深刻化している。
建物全体、特に正面と塔の修復が急務となっていたが、連日の雨のため、 天井からの雨漏りが激しくなり、すでに一部、ビニールシートで屋根を覆うなどの 応急処置が行なわれているが、建物内部の劣化を防ぐためにも、こちらの修復が より急務となって来た。
しかしながら、雨漏りを防ぐための屋根の修復だけで約300万ユーロの費用が 必要とされており、これに建物正面と塔の修復費用を足すと工事費は 総額670万ユーロに達し、これだけの予算を工面するのは現時点では不可能 とのこと。

サンティアゴ・ベルナベウサッカー場、大改築案決定か?

マドリッドのサッカーチーム、レアル・マドリッドのホームスタジアムである サンティアゴ・ベルナベウサッカー場の大改築について、そのアイデアの募集が 行なわれ、第1案が2012年9月に複数の建築事務所から寄せられた。
しかしながら、改築後の新スタジアムは、より多くの副収入が得られるもので なければならないとの判断から、スタジアム内にホテルやコマーシャルセンター などの建築を含めた第2案が求められた。
また、約4億ユーロの工費が予想される中、その半分程度をカバーしてくれる スポンサーを探しており、場合によってはサンティアゴ・ベルナベウスタジアムと 言う名前も、スポンサー次第で変更される可能性があるとのこと。
 これら商業的な可能性を重視した第2案が2013年の夏前に提出されたが、 これらを検討した結果、レアル・マドリッドはGMP Architekten社、L35社、 Ribas & Ribas社等のチームが出した案を採択したとの事。
近日中に公式発表を行なう模様だが、現時点では工費の50%をカバーしてくれる スポンサーの目処がついているのか、また、スタジアム内にホテルの建築が 行なわれるのかなどについては不明。


2014年1月28日(火)

引き続き各地で悪天候による警報・注意報

気象局は本日も引き続き強風や大雪などによる警報・注意報を発令している。
特に北部の海岸地域では昨日よりさらに大荒れとなる見込みで、注意を呼びかけている。
ラ・コルーニャ、ルーゴ、アストゥリアス、カンタブリア、ビスカヤとギプスコアでは8メートル以上の高波が予測されている。
また、ポンテベドラにも警報、タラゴナ、メリージャ、アルメリア、グラナダ、カステジョン、メノルカとマジョルカには注意報が出ている。
また北西部の山間部では大雪、雪崩、強風による警報・注意報がでており、最大風速は100キロに達する見込み。

21.3%の子供がメタボ

医療研究所の調査によると、6〜11歳の児童の21.3%と12〜17際の青少年の14.3%がメタボリック症候群との結果がでた。
この調査は、未成年に対する初めての腹部肥満についてのデータで、6〜17歳の1521人を対象に行われた。
このうち、児童については標準体重の子の7.5%、肥満児とされる子は49.2%が腹部肥満と診断された。
また12〜17歳に関しては、標準体重で1.8%、肥満の場合は44.1%が腹部肥満だった。
同研究所ではこれらのデータをもとに若者や児童の成人病や肥満の防止に役立てたいとしている。

DGT、交通警備隊員の勤務中の私用電話を禁止

総合交通局(DGT)は、主に交通違反の取締りなどに従事する交通警備隊員に対し、勤務中に個人の携帯電話の使用は控えるよう通達した。
この通達によると、勤務中に携帯を使うことで、業務に支障をきたす可能性があるほか、運転中の携帯使用などの交通違反を取り締まる立場として市民に示しがつかないためとしている。
また、個人携帯で公務を行うことも、機密漏えいにも繋がるとして禁止している。 ただし、個人の電話を仕事に持ち込むこと事態は禁止しておらず、緊急時などの使用も容認するという。
一方、治安警備隊の労組代表はこの通達について、一部の役職を除いてほとんどが、仕事用の携帯などの端末を支給されておらず、個人の携帯を使用せざるを得ない状況にあると述べ、今回の通達は全く不可解であると批判している。


2014年1月27日(月)

住宅家賃、最も高いのはバルセロナ

住宅情報サイト、フォトカサの調査によると、昨年の住宅賃貸料の全国平均は1平米あたり6.90ユーロで、2012年の数値を5.2%下回った。
最も高かったのはバルセロナで1平米あたり10.55ユーロ、これに続くのがサン・セバスティアンで同10.51ユーロ。
3位は首都マドリッドであったが、4位がビルバオ、5位がビトリアとバスク州の都市が上位を占めている。
逆に最も安かったのはルーゴで4.28ユーロ、2位以下はオレンセ、カステジョン、カセレスと上位2都市はガリシアだった。
また同サイトによると、調査を行った235都市のうち226 都市で下がっているが、特にビトリア、ログローニョとビルバオでの下げ率が顕著だった。
最も上がったのは、サモラ、カセレスとサラマンカだった。
一方、マドリッドの地区では最も高かったのはサラマンカ、ゴヤ、レコレトスで1平米あたり14.02ユーロ、バルセロナではボルン、サンタ・カテリーナ地区で同13.84ユーロだった。

14州で悪天候による警報・注意報

気象局によると、本日14自治州に強風や大雪などによる警報・注意法が出されている。
カンタブリアでは強風と高波による警報と大雪注意報が発令されている。
ガリシアでも強風と高波警報が出ているほか、アストゥリアス、パイス・バスコでも同様の警報が出ている。
また、内陸部の山岳地帯では大雪及び雪崩注意報が出ている。
そのほかアンダルシア、ラ・マンチャ、マドリッドなどでは強風注意報が発令されており、最大風速は90キロに達する見込み。

皇太子搭乗の公用機また故障

フェリペ皇太子を乗せてホンジュラスに向かっていた空軍の公用機が昨日、経由地のサント・ドミンゴ空港に引き返すというアクシデントが起こった。
政府の発表によると、同機は経由地の空港離陸直後に、モーターの異常を知らせるアラームが点灯したため、同空港に引き返した。
調査の結果異常は認められず、アラームが誤作動したと判断され、1時間ほどで再び離陸した。
同機は数時間遅れでホンジュラスのテグシガルパに到着、皇太子は予定されていた会談などのキャンセルや変更を余儀なくされた。
皇太子は2ヶ月ほど前にも同機に搭乗してブラジルへ向かう予定だったが、出発前に不具合が見つかり、数時間に渡る整備の挙句、離陸がキャンセルされた。
政府及び空軍では、今回はアラームの誤作動であったとはいえ、度重なるアクシデントについて調査を行うとしている。


2014年1月23日(木)

労働力の外国への流出、防げず

経済危機が始って以来、スペインの失業者数は増える一方であったが 2013年になってようやく僅かながらも減少を見せた。
一見、これはポジティブな現象に見えるが、その原因が労働力人口の減少に あるとなれば決して良い結果とは言えない。
本日の国家統計局発表によると、2013年、スペインにおける労働力人口の 推移は267900名のマイナスとなっており、1976年に統計が取られ 初めて以来、最大のマイナス値となった。
これにより、スペインの労働力人口は2260万人と、2008年初期の レベルに戻った事となり、スペインにおける就職難が深刻化していることが 裏付けられる。

サンティアゴの大聖堂、深刻な雨水漏れ

連日の雨により、兼ねてから問題があったサンティアゴ・デ・ コンポステーラの大聖堂内水漏れが一刻の猶予もならない状況となりつつある。
しずくが落ちると言った程度ではなく、流れ出すような雨水漏れが各所で見られ、 聖堂内には水溜りが出来るのを防ぐためのバケツが置かれいてる。
丸天井や祭壇などにも雨水が流れ込み始めているため、聖堂全体の大掛かりな 早急な修復が必要。

コカコーラ・イべりアンパートナーズ社、スペイン内の4工場を閉鎖か

スペイン内唯一のコカコーラボトラーであるイべりアンパートナー社は スペイン国内にある11箇所の工場の内、アリカンテ、アストゥリアス、 パルマ・デ・マジョルカ、フエンラブラダ(マドリッド)にある4工場を 閉鎖する予定であることを発表した。
これにより1250名が解雇される事となるが、その内の500名が いずれかの部署に再配属される予定で、その結果、750名の完全解雇が 予想される。


2014年1月22日(水)

雇用獲得後も65%が貧困から逃れられず

EU委員会は、仕事に就きながらも貧困から脱する事の出来ない人が 2013年に大幅に増えていることを警告すると同時に、スペインも 同問題が深刻化している国の一つである事を強調した。
 各国の平均所得の60%未満の収入しか無い状態を「貧困危機にある」と 見なしているが、この人口がスペインでは2007年に23.3%であった のが2012年には28.2%に増加している。
調べによると、経済危機の長引く中、再就職を果たした18歳〜59歳の スペイン人の内、僅か35%が「貧困危機」から脱しており、65%は 雇用にありついたとは言え、その悪条件のため、依然、貧困危機から出られずに いる。
この数値は、ヨーロッパ諸国の中では、ギリシアと同等のもので、 ルーマニアとブルガリアだけがスペインよりも更に悲惨な状態にあり、 これらの国では職を持ちつつも貧困危機から脱し得ない人の割合は65%に 達している。

アングロイスのカーブにおける危険性は10人のRENFE役職者に伝わっていた?

昨年7月24日にサンティアゴ付近、アングロイスのカーブで起きた 列車脱線事故で79名が死亡したが、このカーブの危険性について オウレンセーRENFEの主任運転手であったホセ・ラモン・イグレシアス・ マサイラ氏は彼と同様に運転手達をとりまとめる役職に付く4人の主任運転手と RENFEーガリシアの旅客担当部長に伝えており、その後、更にその警告は 上層部へと伝わり、少なくともRENFEの中堅層10名以上に伝えられていた ことが判明した。
しかしながら、RENFEは最初にこの危険性を警告した主任運転手、 ホセ・ラモン・イグレシアス・マサイラ氏が、安全性に関するテーマを 取り扱うための適切なRENFE機関への報告をしなかったため、RENFE 首脳陣までその情報がスムーズに届かなかったとして、マサイラ運転手の 行なった措置に問題があるとし、RENFE首脳陣のミスでは無いと主張。


2014年1月21日(火)

昨年の外国人観光客、5.6%増加

明日より開催される観光の国際見本市に先立ち、政府は昨年スペインを訪れた外国人観光客のデータを発表した。
それによると昨年の訪問者総数は6千60万人で、2012年より5.6%増加した。
これによりスペインは観光客数で中国を抜き、フランス、アメリカに継いで第3位となった。
また史上初めて6千万人台を突破した。
観光客数は全ての自治州で増加、伝統的に観光客の多い英国からは、5.2%、近年急増しているロシアからは31.6%それぞれ増加している。

プラド美術館で特別展

マドリッドのプラド美術館では本日よりギリシャ神話などの逸話における地獄の制裁をテーマにした作品の特別展を開催する。
「怒り、ティツィアーノからリベラまで」と題されたこの展示は、神話のなかで、罪を犯したために生きながらにして地獄の制裁を受ける様子が描かれたミケランジェロ、ルーベンスやティツィアーノらの作品が集められている。
この展示は5月4日まで。

国王、幼少期の護衛と66年ぶりに再会

フアン・カルロス1世国王は昨日、幼少期に護衛を勤めた元治安警備隊員2名とサルスエラ宮殿で謁見、66年ぶりの再会を果たした。
国王は10歳の時、亡命中の家族と離れ、スペインでの教育を受けるためにマドリッド郊外にあるハリージャスに滞在していた。
国王は記者団に対し自ら、今回の謁見のいきさつを説明、それによると 護衛のひとりであるホセ・ベラスコ氏が、国王に術後見舞いの手紙を送った事がきっかけであったという。
現在94歳のベラスコ氏に対し国王は、「あなたは杖をついてますね。私はまだですよ」と話しかけた。
一方のベラスコ氏は当時を振り返り「皇太子(当時)は非常に元気でがっしりした子供だった。そして私は皇太子の護衛を誇りをもって遂行した若き治安警備隊員だった」と語った。


2014年1月20日(月)

18県で悪天候による警報・注意報

気象局は本日、大雪や強風などによる警報・注意報を18県に発令した。
それによると、カンタブリアでは大雪警報が出ており、8センチ程度の積雪が予測されている。
ナバラでも同様の警報がでており、積雪はやはり8センチの予測。
一方、カタルーニャのタラゴナでは強風警報が出されており、最大風速は90キロに達する見込み。
ジローナでは高波など海上警報がでている。
バレンシアではカステジョンとアリカンテに強風による警報及び注意報が出されている。
また、リオハとアストゥリアスにも強風注意報が出されている。

パンの消費、1.8%上昇

農業・食料・環境省の調査によると、2012年5月から昨年4月までのパンの消費は前年同期比1.8%増加した。
同省ではパンの価格が1.9%下がったことを主な理由として挙げている。
また、ワインやオリーブオイルのようにブランド化した「おししいパン」の流行も理由のひとつとしている。
一方、値段が下がった理由についてパン製造業協会では、フランチャイズやチェーン店の増加により、価格が下げられたとしている。
また、最近の傾向としてパンの購入を専門店ではなく、スーパー、ガソリンスタンド、カフェテリアや百均ショップのような安売り店で買い求める人が増加、昔ながらの個人経営店の存続を危ぶむ声も上がっている。

マドリッド市、マンデラ氏の名前を公的施設に

マドリッド市役所は本日、昨年死去したネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領に敬意を表して、彼の名前を市内の通りまたは公的施設の名称とする事を発表した。
同市の文化担当官は、南アフリカの人種差別撤廃に大きく貢献し、ノーベル平和賞を受賞した同氏に、マドリッドとして敬意を表したいと述べた。


2014年1月17日(金)

外国人人口、20万人近く減少

経済危機が始って以来、スペインを立ち去る外国人移民が増えており、 国家統計局発表によると、2013年1月時点での人口推移は前年度同時期比較、 190.020名減となった。
2012年1月の前年度同時期比較では僅か15229名の減少となっており、 外国人移民人口の減少が大きく加速しているのが判る。
これに対し、スペイン人の人口については、2012年1月時点で90.057名 の増加、そして2013年1月時点では54.482名の増加となった。
 ただし、外国人人口の減少は、経済危機を理由に立ち去る移民が多いと言う事 だけが原因ではなく、2012年から2013年にかけて、スペイン国籍を 取得した移民が約10万人あったことにも起因している。

RENFEに関連書類提出のため3日間の猶予

昨年7月24日にサンティアゴ・デ・コンポステーラ付近のアングロイスで 起きた鉄道脱線事故で79名の死者が出たが、事故発生地点の危険性について RENFE−オウレンセの主任運転手が警告を発していたメールが確認された 事から、RENFEが危険の存在を知りながら適切な対応を怠った可能性が あるとして、捜査は新しい展開を見せ始めている。
裁判所はRENFEに対し、同危険性に関しての報告と対応を求めた内容の メールと、それを受けたあとに行なわれた会議の報告書など、全ての関連書類を 3日以内に提出するよう求めた。

ローン未返済率、更に悪化

僅かながらも経済成長が見え初めてはいるが、未だ雇用の復旧はほとんど 見られず、それに伴い借金を返せなくなる人や企業が後を絶たない。
本日行なわれたスペイン銀行の発表によると、ローン未返済率は昨年11月時点で 13.08%に達し、その最悪記録を更新した。
昨年同時期の11.38%に比べ、1.7ポイント上昇している。
昨年11月時点で金融機関が貸していた合計金額、約1兆4700億ユーロの内、 約1925億400万ユーロが、返済不能または不能に陥る可能性があると 見られている。


2014年1月16日(木)

鉄道脱線事故の1年7ヶ月前に、危険性を指摘

昨年7月24日にサンティアゴ・デ・コンポステーラ付近で起きた 鉄道脱線事故についての捜査は今も続いているが、事故があったカーブや そこに至る直前の標識などに問題があると言う報告や意見は全く存在 していなかったと言う、スペイン国鉄RENFEの証言を大きく覆す可能性の ある資料が出てきた。
 事故が起きた1年と7ヶ月前、オウレンセRENFEの主任運転手が そのカーブに差し掛かる際、標識による適切な指示も存在せず、また、 運転手の人的ミスがあった場合にそれをカバーできる安全システムも無い 上に、その直前で約1分の間に時速200KMから80KMに減速しなければ ならないと言う、極めて危険な状態となっていること、そして、これを 改善するために、カーブに近づくもっと手前の位置に時速80KMへの減速を 支持する標識を設置する必要性があるのでは無いか、と言った内容の進言を 上司に対し、E−mailにて提出していたことが判明。
 この進言について、RENFEでは幾度かに渡って検討を行なっており、 同地点における危険の存在を認知していたこと、更に、それを改善する時間が 充分にあったと理解できるため、これまでのRENFEの言い分が大きく 覆され、事故に対する責任が問われる可能性が出てきた。


2014年1月15日(水)

風力発電、電力供給システムのトップに

2013年、スペイン国内の年間電力供給率は、風力発電によるものが トップに立った。これはスペインでも世界でも初のこと。
発表によると風力発電による供給率は全体の20.9%に達し、 20.8%を占める原子力発電を上回った。
これらに次いで多かったのが火力発電の14.6%、水力発電の14.4%で、 太陽光発電は僅か3.1%に留まり、その他が9.6%となった。

住宅価格、50%ダウン目前に

経済危機の長引く中、スペインの住宅不動産価格は下降線を辿り続けており、 2007年当時の価格と比較するとすでに平均45.6%のマイナスと なっている。
新築物件と中古物件の価格を平均すると、2007年には1平方メートルあたり 2401ユーロであったのに対し、2013年には1307ユーロにまで 下がった。
各都道府県の県庁所在都市だけに限った場合、2013年には1平方メートル あたり2039ユーロとなっており前年度比較173ユーロ、8%の下落と なった。


2014年1月13日(月)

スペイン経済、上昇開始か

本日午後、国会でルイス・ギンドス経済大臣は、2013年の第4・四半期において スペイン経済が前四半期比較、0.3%の成長を遂げたことを発表した。
スペインは長びく経済危機の中、昨年第2・四半期になって初めて0.1%と言う 僅かな数値とは言え上向きとなったが、10月〜12月にかけてこれを0.2ポイント 上回る0.3%の成長が見られた事により、これはスペイン経済が復興し始めたことの証であると 大臣はコメント。
 政府は、雇用についても今年の前半には回復の兆しが見られるとしており、 2014年度末の失業率の予想値を25.9%から25%へと引き下げた。

新しい10ユーロ紙幣登場

欧州中央銀行は本日、新しい10ユーロ紙幣を公表した。
2002年にユーロ紙幣とコインが流通し始めて以来、すでに12年が経過したが 偽札トラブルも多く、昨年にはより偽造されにくい新5ユーロ札の流通が始った。
これに続いて、更に精密な構造を持ち、偽造困難であり、耐久性にも優れた 新しい10ユーロ紙幣が作られ、今年の9月23日より流通が開始される予定。


2014年1月8日(水)

ヨーロッパ:カタルーニャ独立問題はスペイン国内の問題

カタルーニャのアルトゥール・マス州知事は、カタルーニャ独立問題を問う住民投票を 行なう事についての支持を得ようと、先日、ヨーロッパ各国のリーダー宛てに 協力を要請する書簡を送付したが、これに対し、幾つかの国から、「同問題は スペイン国内の問題であって我が国が関与するテーマでは無い」との返答が 返って来ていた。
そう言った中、昨夜、EU政府の現プレジデント、ホセ・マヌエル・ドゥラオン・バロソ氏は 「EU政府は同問題の良し悪しについて口を挟むものではない。これはスペイン国内で 検討されるべきテーマである」と、EU政府の名でカタルーニャ州知事に対し、正式に メッセージを送った。

アルハンブラ宮殿入場者数、記録更新

2013年にアルハンブラ宮殿を訪れたツーリストの数は231万5017名となり、 2012年より2.42パーセントの増加となった。
2012年は、2011年と比べて2.18%のマイナスとなっていたが、ここ数年は 200万人を下る事は無く、その中でも2013年は過去最多記録を更新した。
2013年の入場料による収益は約2700万ユーロ。
アルハンブラ宮殿としては、その収容人数の限界を考えると、これ以上の増加は 望めるものではなく、現状に満足しているとのこと。


2014年1月7日(火)

冬のバーゲン

伝統的な冬のバーゲンセールは1月6日、「主の御顕現」の祝日が終わった直後から 始るが、年明け後、一足先に1月2日から開始する商店も少なくなかった。
しかしながら大手デパートを始め、多くの大規模商店は本日、7日からの開始となった。
マドリッドの消費者連盟の調べによると、冬のバーゲンセールを利用しての買い物は 一人当たり平均80〜90ユーロぐらいの出費を予定しているとのこと。
この数字は2005年以降で最も低い数値ではあるが、前年度に比べ、2〜4%程度の 売り上げプラスが見込まれている。
バーゲン時には、普段の売値の50%引きとなる商品も多く、中には70%割引までに 達するものもある。

マドリッドのタクシー新料金、本日より適用

本日、7日よりマドリッドではタクシーの新料金システムが導入される。
最も注目される変更点はバラハス空港から市内への料金が統一されることで、 空港から環状線M30の内側までの移動については統一料金30ユーロが適用され、 M30の外側までの移動についてはミニマム料金として20ユーロが設定される。
この新タリフ導入については、タクシー業界でも賛否両論に別れており、5100台の タクシードライバーからなるタクシー連盟が反対していたのに対し、9000台の ドライバーからなるラ・グレミアル・タクシー協会が賛同していた。
空港と市内を結ぶ地下鉄、シャトルバスは、共にその乗車賃は5ユーロとなっている。


1月6日は、「主の御顕現」の祝日のため、ニュースはお休みさせて頂きます


2014年1月3日(金)

スペイン国債の信頼回復、ドイツとの差が200ポイント以下に

経済危機からなかなか脱する事が出来ないスペインの長期国債利回りは ドイツ連邦債に比べ大きな格差のある状況が長く続いていたが、年が明けて その差が221ポイントと、好調な滑り出しを見せていた。
それが今日になって195ポイントと、いっきに200ポイントラインを切り、 2年半以上ぶりの低い数値を記録し、スペイン国債の信頼が徐々に回復しつつある事を 示した。

プラド美術館 4K画質で

スペイン国営テレビ局TVEは、「プラドのパッション」と言うタイトルで スペインが誇るプラド美術館の紹介ビデオを作製するにあたって、ハイビジョン放送の 約4倍の高画質を持つ4Kテクノロジーを採用した。
1時間強の作品だが、ヨーロッパでも最初の4K作品の一つと言えよう。
同作品はサン・セバスティアンで行なわれた映画祭で公開されたがスペイン国内には 4K画質での映写可能な劇場が存在せず、映画祭でもオリジナル画質ではなく2Kによる 映写に限られた。
同作品のオリジナル画質による公開については、マドリッドのラ・シネテカ・デ・マタデロと TVEとの間ですでに合意に達しており、映写可能なプロジェクターの導入が完了次第、 一般公開が開始される予定。


2014年1月2日(木)

モンジュイックのロープウェイが故障、70人を救助

元旦の午後16時32分ごろ、バルセロナのモンジュイックの古城と公園とをつなぐ ロープウェイが停止したとの通報があった。
14機のキャビンには計70名の利用客が乗っていた。
バルセロナ市の消防隊は緊急用モーターを使ってキャビンを動かし最寄の昇降場へ誘導し 通報を受けて約1時間後に全員の救出作業を終えた。
70名ほぼ全員が各自の足でキャビンを降りたが、4名のみ、クレーンによる脱出と なった模様。
同ロープウェイ設備は毎年、厳重な点検を行なっているとのこと。

マドリッド、空港ー市内のタクシー料金を固定

マドリッドのバラハス国際空港から市内中心部へのタクシー代が1月7日より 固定料金となる。
これによると、空港から環状線M30の内側に含まれる地点までのタクシー代は 双方向共に一律30ユーロとなる。
また、タクシー乗車時の基本料金は2種類に単純化され、月曜から金曜までの6時〜21時 の間は2.4ユーロ、それ以外の時間帯と週末、祝日については2,9ユーロとなる。
また、今回の改正により、タクシーの車両外部表面における広告掲載も可能となると同時に これによる収入に対する税金も制定される模様。


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